JP4487663B2 - 印刷システム、印刷方法及びプログラム - Google Patents

印刷システム、印刷方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、印刷システム、印刷方法及びプログラムに関する。
媒体(紙・布・OHPシートなど)を搬送方向に搬送する搬送ユニットと、搬送方向に並ぶ複数のノズルを移動方向に移動させるキャリッジと、を備える印刷装置(インクジェットプリンタ)が知られている。このような印刷装置は、移動する複数のノズルからインクを吐出させて画像を媒体に形成するドット形成動作と、搬送ユニットに前記媒体を搬送させる搬送動作と、を交互に繰り返し、媒体に画像を形成する。
特開2003−118097号公報
2回のドット形成動作により形成される印刷画像は、つなぎ目において画質の劣化を生じやすい。
本発明は、印刷画像のつなぎ目における画質の劣化を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、
(A) 媒体を搬送する方向である搬送方向に前記媒体を搬送する搬送ユニットと、
(B) 前記搬送方向に並ぶ複数のノズルが移動する方向である移動方向に前記複数のノズルを移動するキャリッジと、
(C) 移動する前記複数のノズルからインクを吐出させて画像を前記媒体に形成する形成動作と、前記搬送ユニットに前記媒体を搬送させる搬送動作と、繰り返させるコントローラであって、
ある形成動作で印刷すべき画像の中前記移動方向に沿う第1空白部の搬送方向の幅である第1の幅と、当該画像に隣接した画像の印刷を行う次の形成動作で印刷すべき画像の中の、前記移動方向に沿う第2空白部よりも前記搬送方向下流側に印刷すべき画像の前記搬送方向の幅である第2の幅とを検出し、前記第2の幅が、前記第1の幅よりも小さいとき、前記第1の幅を短縮するように第1の空白部を縮小させ、前記第1空白部と前記第2空白部との間に印刷すべき画像を、前記ある形成動作において印刷させるコントローラと、
(D)を備えることを特徴とする。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
===開示の概要===
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
(A) 媒体を搬送方向に搬送する搬送ユニットと、
(B) 前記搬送方向に並ぶ複数のノズルを移動方向に移動させるキャリッジと、
(C) 移動する前記複数のノズルからインクを吐出させて画像を前記媒体に形成する形成動作と、前記搬送ユニットに前記媒体を搬送させる搬送動作と、を交互に繰り返すコントローラであって、
ある形成動作で印刷すべき画像の中に前記移動方向に沿う第1空白部があり、次の形成動作で印刷すべき画像の中に前記移動方向に沿う第2空白部があり、前記次の形成動作で前記第2空白部よりも前記搬送方向下流側に印刷すべき画像の前記搬送方向の幅が、前記第1空白部の前記搬送方向の幅よりも小さいとき、前記第1空白部の前記搬送方向の幅を短縮し、前記第1空白部と前記第2空白部との間に印刷すべき画像を、前記ある形成動作において印刷するコントローラと、
(D)を備えることを特徴とする印刷システム。
このような印刷システムによれば、印刷画像のつなぎ目で画質の劣化が生じることがない。
かかる印刷システムであって、
前記キャリッジは往復移動可能であり、往路方向にキャリッジが移動して前記形成動作が行われ、前記搬送動作が行われた後、復路方向にキャリッジが移動して前記形成動作が行われることが望ましい。このように双方向印刷を行う印刷システムに特に有効である。
かかる印刷システムであって、前記第1空白部が複数の空白部からなる場合、前記次の形成動作で前記第2空白部よりも前記搬送方向下流側に印刷すべき画像の前記搬送方向の幅が、前記複数の空白部のそれぞれの前記搬送方向の幅の合計よりも小さいとき、前記第1空白部の前記搬送方向の幅を短縮することが望ましい。
かかる印刷システムであって、前記第1空白部の前記搬送方向の幅を短縮する場合、前記複数の空白部のそれぞれの前記搬送方向の幅に応じて、各空白部の前記搬送方向の幅を短縮することが望ましい。これにより、元の画像に近い状態の印刷画像を得ることができる。
かかる印刷システムであって、前記次の形成動作で前記第2空白部よりも前記搬送方向下流側に印刷すべき画像の前記搬送方向の幅が閾値以下のとき、前記第1空白部の前記搬送方向の幅を短縮することが望ましい。これにより、元の画像と印刷画像との差が小さくなる。
かかる印刷システムであって、マトリクス状に並ぶ画素に対応する画素データを並び替えて、前記画素データにより構成される前記画像の前記第1空白部の前記搬送方向の幅を短縮することが望ましい。
かかる印刷システムであって、前記画素データの階調値を小さくするハーフトーン処理を行った後、前記第1空白部及び前記第2空白部を検出することが望ましい。これにより、計算の負荷が少なくなる。
かかる印刷システムであって、前記画像はテキストであることが望ましい。テキストの場合、行間の空白が多いので、特に有効である。
媒体を搬送方向に搬送させる搬送動作と、前記搬送方向に並び移動方向に移動する複数のノズルからインクを吐出させ、画像を前記媒体に形成する形成動作と、を交互に繰り返す印刷方法であって、
ある形成動作で印刷すべき画像の中に前記移動方向に沿う第1空白部を検出するステップと、
次の形成動作で印刷すべき画像の中に前記移動方向に沿う第2空白部を検出するステップと、
前記第1空白部と前記第2空白部が検出され、前記次の形成動作で前記第2空白部よりも前記搬送方向下流側に印刷すべき画像の前記搬送方向の幅が、前記第1空白部の前記搬送方向の幅よりも小さいとき、前記第1空白部と前記第2空白部との間に印刷すべき画像を、前記ある形成動作において印刷するため、前記第1空白部の前記搬送方向の幅を短縮するステップと、
を有することを特徴とする印刷方法。
このような印刷方法によれば、印刷画像のつなぎ目で画質の劣化が生じることがない。
媒体を搬送方向に搬送させる搬送動作と、前記搬送方向に並び移動方向に移動する複数のノズルからインクを吐出させ、画像を前記媒体に形成する形成動作と、を交互に繰り返す印刷装置を制御する印刷制御装置に、
ある形成動作で印刷すべき画像の中から前記移動方向に沿う第1空白部を検出させ、
次の形成動作で印刷すべき画像の中から前記移動方向に沿う第2空白部を検出させ、
前記第1空白部と前記第2空白部が検出され、前記次の形成動作で前記第2空白部よりも前記搬送方向下流側に印刷すべき画像の前記搬送方向の幅が、前記第1空白部の前記搬送方向の幅よりも小さいとき、前記第1空白部と前記第2空白部との間に印刷すべき画像を前記ある形成動作において印刷させるため、前記第1空白部の前記搬送方向の幅を短縮させる
ことを特徴とするプログラム。
このようなプログラムによれば、印刷画像のつなぎ目で画質の劣化が生じることがない。
媒体を搬送方向に搬送させる搬送動作と、前記搬送方向に並び移動方向に移動する複数のノズルからインクを吐出させ、画像を前記媒体に形成する形成動作と、を交互に繰り返す印刷装置に、
ある形成動作で印刷すべき画像の中に前記移動方向に沿う第1空白部があり、次の形成動作で印刷すべき画像の中に前記移動方向に沿う第2空白部があり、前記次の形成動作で前記第2空白部よりも前記搬送方向下流側に印刷すべき画像の前記搬送方向の幅が、前記第1空白部の前記搬送方向の幅よりも小さいとき、前記第1空白部の前記搬送方向の幅を短縮し、前記第1空白部と前記第2空白部との間に印刷すべき画像を、前記ある形成動作において印刷させる
ことを特徴とするプログラム。
このようなプログラムによれば、印刷画像のつなぎ目で画質の劣化が生じることがない。
===印刷システムの構成===
次に、印刷システムの実施形態について、図面を参照しながら説明する。ただし、以下の実施形態の記載には、コンピュータプログラム、及び、コンピュータプログラムを記録した記録媒体等に関する実施形態も含まれている。
図1は、印刷システムの外観構成を示した説明図である。この印刷システム100は、プリンタ1と、コンピュータ110を備えている。プリンタ1は、紙、布、フィルム等の媒体に画像を印刷する印刷装置である。コンピュータ110は、プリンタ1と通信可能に接続されており、プリンタ1に画像を印刷させるため、印刷させる画像に応じた印刷データをプリンタ1に出力する。コンピュータ110は、印刷データを介してプリンタ1を制御するので、印刷制御装置でもある。
印刷システム100は、他にも表示装置120と、入力装置130と、記録再生装置140とを備えている。表示装置120は、ディスプレイを有し、プリンタドライバ等のユーザインターフェースを表示する。入力装置130は、例えばキーボード130Aやマウス130Bであり、表示装置120に表示されたユーザインターフェースに沿って、アプリケーションプログラムの操作やプリンタドライバの設定等に用いられる。記録再生装置140は、例えばフレキシブルディスクドライブ装置140AやCD−ROMドライブ装置140Bが用いられる。
コンピュータ110にはプリンタドライバがインストールされている。プリンタドライバは、表示装置120にユーザインターフェースを表示させる機能を実現させるほか、アプリケーションプログラムから出力された画像データを印刷データに変換する機能を実現させるためのプログラムである。このプリンタドライバは、フレキシブルディスクFDやCD−ROMなどの記録媒体(コンピュータ読み取り可能な記録媒体)に記録されている。または、このプリンタドライバは、インターネットを介してコンピュータ110にダウンロードすることも可能である。なお、このプログラムは、各種の機能を実現するためのコードから構成されている。
===プリンタとコンピュータの構成===
<プリンタとコンピュータの構成について>
図2は、本実施形態のコンピュータ110とプリンタ1の全体構成のブロック図である。
本実施形態のコンピュータ110は、インターフェース部161と、CPU162と、メモリ163とを有する。インターフェース部161は、外部装置であるプリンタ1とコンピュータ110との間でデータの送受信を行うためのものである。CPU162は、コンピュータ110全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリ163は、プリンタドライバ等のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保する記憶素子である。CPU162は、メモリ163に格納されているプリンタドライバに従って、画像データから印刷データを生成し、印刷データをプリンタ1に送信する。プリンタドライバをコンピュータ110にインストールすることにより、CPU162とメモリ163は、印刷データを介してプリンタ1を制御するコンピュータ側コントローラとなる。
本実施形態のプリンタ1は、搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40、検出器群50、及びプリンタ側コントローラ60を有する。外部装置であるコンピュータ110から印刷データを受信したプリンタ1は、プリンタ側コントローラ60によって各ユニット(搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40)を制御する。プリンタ側コントローラ60は、コンピュータ110から受信した印刷データに基づいて、各ユニットを制御し、紙に画像を印刷する。プリンタ1内の状況は検出器群50によって監視されており、検出器群50は、検出結果をプリンタ側コントローラ60に出力する。プリンタ側コントローラ60は、検出器群50から出力された検出結果に基づいて、各ユニットを制御する。
プリンタ側コントローラ60は、プリンタの制御を行うための制御ユニットである。プリンタ側コントローラ60は、インターフェース部61と、CPU62と、メモリ63と、ユニット制御回路64とを有する。インターフェース部61は、外部装置であるコンピュータ110とプリンタ1との間でデータの送受信を行うためのものである。CPU62は、プリンタ全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリ63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶手段を有する。CPU62は、メモリ63に格納されているプログラムに従って、ユニット制御回路64を介して各ユニットを制御する。
なお、コンピュータ側コントローラ(CPU162とメモリ163)とプリンタ側コントローラ60は、印刷システム全体を制御するコントローラとなる。また、コンピュータ側のメモリ163に格納されたプリンタドライバは、コンピュータ110に、印刷データを生成させ、印刷データをプリンタ1に送信させる。一方、プリンタ側のメモリ63に格納されたプログラムは、印刷データに応じて、搬送ユニット20に紙を搬送させ、キャリッジユニット30にキャリッジを移動させ、ヘッドユニット40にインクを吐出させる。このため、プリンタドライバとプリンタ側のプログラムは、協働して印刷システムに印刷を行わせるプログラムともなる。
図3は、本実施形態のプリンタ1の全体構成の概略図である。また、図4は、本実施形態のプリンタ1の全体構成の横断面図である。以下、本実施形態のプリンタの基本的な構成について説明する。
搬送ユニット20は、媒体(例えば、紙Sなど)を印刷可能な位置に送り込み、印刷時に所定の方向(以下、搬送方向という)に所定の搬送量で紙を搬送させるためのものである。すなわち、搬送ユニット20は、紙を搬送する搬送機構(搬送手段)として機能する。搬送ユニット20は、給紙ローラ21と、搬送モータ22(PFモータとも言う)と、搬送ローラ23と、プラテン24と、排紙ローラ25とを有する。ただし、搬送ユニット20が搬送機構として機能するためには、必ずしもこれらの構成要素を全て必要とするわけではない。給紙ローラ21は、紙挿入口に挿入された紙をプリンタ内に給紙するためのローラである。給紙ローラ21は、D形の断面形状をしており、円周部分の長さは搬送ローラ23までの搬送距離よりも長く設定されているので、この円周部分を用いて紙を搬送ローラ23まで搬送できる。搬送モータ22は、紙を搬送方向に搬送するためのモータであり、例えばDCモータにより構成される。搬送ローラ23は、給紙ローラ21によって給紙された紙Sを印刷可能な領域まで搬送するローラであり、搬送モータ22によって駆動される。プラテン24は、印刷中の紙Sを支持する。排紙ローラ25は、紙Sをプリンタの外部に排出するローラであり、印刷可能な領域に対して搬送方向下流側に設けられている。この排紙ローラ25は、搬送ローラ23と同期して回転する。
キャリッジユニット30は、ヘッドを所定の方向(以下、移動方向という)に移動(「走査」とも呼ばれる)させるためのものである。キャリッジユニット30は、キャリッジ31と、キャリッジモータ32(CRモータとも言う)とを有する。キャリッジ31は、移動方向に往復移動可能である。(これにより、ヘッドが移動方向に沿って移動する。)また、キャリッジ31は、インクを収容するインクカートリッジを着脱可能に保持している。キャリッジモータ32は、キャリッジ31を移動方向に移動させるためのモータであり、例えばDCモータにより構成される。
ヘッドユニット40は、紙にインクを吐出するためのものである。ヘッドユニット40は、ヘッド41を有する。ヘッド41は、複数のノズルを有し、各ノズルから断続的にインクを吐出する。このヘッド41は、キャリッジ31に設けられている。そのため、キャリッジ31が移動方向に移動すると、ヘッド41も移動方向に移動する。そして、ヘッド41が移動方向に移動中にインクを断続的に吐出することによって、移動方向に沿ったドットライン(ラスタライン)が紙に形成される。
検出器群50には、リニア式エンコーダ51、ロータリー式エンコーダ52、紙検出センサ53、および光学センサ54等が含まれる。リニア式エンコーダ51は、キャリッジ31の移動方向の位置を検出するためのものである。ロータリー式エンコーダ52は、搬送ローラ23の回転量を検出するためのものである。紙検出センサ53は、印刷される紙の先端の位置を検出するためのものである。この紙検出センサ53は、給紙ローラ21が搬送ローラ23に向かって紙を給紙する途中で、紙の先端の位置を検出できる位置に設けられている。なお、紙検出センサ53は、機械的な機構によって紙の先端を検出するメカニカルセンサである。詳しく言うと、紙検出センサ53は搬送方向に回転可能なレバーを有し、このレバーは紙の搬送経路内に突出するように配置されている。そのため、紙の先端がレバーに接触し、レバーが回転させられるので、紙検出センサ53は、このレバーの動きを検出することによって、紙の先端の位置を検出する。光学センサ54は、キャリッジ31に取付けられている。光学センサ54は、発光部から紙に照射された光の反射光を受光部が検出することにより、紙の有無を検出する。そして、光学センサ54は、キャリッジ31によって移動しながら紙の端部の位置を検出し、紙の幅を検出することができる。また、光学センサ54は、状況に応じて、紙の先端(搬送方向下流側の端部であり、上端ともいう)・後端(搬送方向上流側の端部であり、下端ともいう)も検出できる。光学センサ54は、光学的に紙の端部を検出するため、機械的な紙検出センサ53よりも、検出精度が高い。
<ノズルについて>
図5は、ヘッド41の下面におけるノズルの配列を示す説明図である。ヘッド41の下面には、ブラックインクノズル群Kと、シアンインクノズル群Cと、マゼンタインクノズル群Mと、イエローインクノズル群Yが形成されている。各ノズル群は、各色のインクを吐出するための吐出口であるノズルを複数個(本実施形態では180個)備えている。
各ノズル群の複数のノズルは、搬送方向に沿って、一定の間隔(ノズルピッチ:k・D)でそれぞれ整列している。ここで、Dは、搬送方向における最小のドットピッチ(つまり、紙Sに形成されるドットの最高解像度での間隔)である。また、kは、1以上の整数である。例えば、ノズルピッチが180dpi(1/180インチ)であって、搬送方向のドットピッチが720dpi(1/720インチ)である場合、k=4である。
各ノズル群のノズルは、下流側のノズルほど小さい数の番号が付されている(♯1〜♯180)。つまり、ノズル♯1は、ノズル♯180よりも搬送方向の下流側に位置している。なお、前述の光学センサ54は、紙搬送方向の位置に関して、一番上流側にあるノズル♯180とほぼ同じ位置にある。
各ノズルには、それぞれインクチャンバー(不図示)と、ピエゾ素子が設けられている。ピエゾ素子の駆動によってインクチャンバーが伸縮・膨張し、ノズルからインク滴が吐出される。
<プリンタドライバについて>
図6は、プリンタドライバが行う基本的な処理の概略的な説明図である。既に説明された構成要素については、同じ符号を付しているので、説明を省略する。
コンピュータ110では、コンピュータに搭載されたオペレーティングシステムの下、ビデオドライバ112やアプリケーションプログラム114やプリンタドライバ116などのコンピュータプログラムが動作している。ビデオドライバ112は、アプリケーションプログラム114やプリンタドライバ116からの表示命令に従って、例えばユーザインターフェース等を表示装置120に表示する機能を有する。アプリケーションプログラム114は、例えば、画像編集などを行う機能を有し、画像に関するデータ(画像データ)を作成する。ユーザーは、アプリケーションプログラム114のユーザインターフェースを介して、アプリケーションプログラム114により編集した画像を印刷する指示を与えることができる。アプリケーションプログラム114は、印刷の指示を受けると、プリンタドライバ116に画像データを出力する。
プリンタドライバ116は、アプリケーションプログラム114から画像データを受け取り、この画像データを印刷データに変換し、印刷データをプリンタに出力する。ここで、印刷データとは、プリンタ1が解釈できる形式のデータであって、各種のコマンドデータと画素データとを有するデータである。ここで、コマンドデータとは、プリンタに特定の動作の実行を指示するためのデータである。また、画素データとは、印刷される画像を構成する画素に関するデータである。
プリンタドライバ116は、アプリケーションプログラム114から出力された画像データを印刷データに変換するため、解像度変換処理・色変換処理・ハーフトーン処理・ラスタライズ処理などを行う。以下に、プリンタドライバ116が行う各種の処理について説明する。
解像度変換処理は、アプリケーションプログラム114から出力された画像データ(テキストデータ、イメージデータなど)を、紙に印刷する際の解像度に変換する処理である。例えば、紙に画像を印刷する際の解像度が720×720dpiに指定されている場合、アプリケーションプログラム114から受け取った画像データを720×720dpiの解像度の画像データに変換する。なお、解像度変換処理後の画像データは、RGB色空間により表される多階調(例えば256階調)のRGBデータである。以下、画像データを解像度変換処理したRGBデータをRGB画像データと呼ぶ。
色変換処理は、RGBデータをCMYK色空間により表されるCMYKデータに変換する処理である。なお、CMYKデータは、プリンタが有するインクの色に対応したデータである。この色変換処理は、RGB画像データの階調値とCMYK画像データの階調値とを対応づけたテーブル(色変換ルックアップテーブルLUT)をプリンタドライバ116が参照することによって行われる。この色変換処理により、各画素についてのRGBデータが、インク色に対応するCMYKデータに変換される。なお、色変換処理後のデータは、CMYK色空間により表される256階調のCMYKデータである。以下、RGB画像データを色変換処理したCMYKデータをCMYK画像データと呼ぶ。
ハーフトーン処理は、高階調数のデータを、プリンタが形成可能な階調数のデータに変換する処理である。例えば、ハーフトーン処理により、256階調を示すデータが、2階調を示す1ビットデータや4階調を示す2ビットデータに変換される。ハーフトーン処理では、ディザ法・γ補正・誤差拡散法などを利用して、プリンタがドットを分散して形成できるように画素データを作成する。プリンタドライバ116は、ハーフトーン処理を行うとき、ディザ法を行う場合にはディザテーブルを参照し、γ補正を行う場合にはガンマテーブルを参照し、誤差拡散法を行う場合は拡散された誤差を記憶するための誤差メモリを参照する。ハーフトーン処理されたデータは、前述のRGBデータと同等の解像度(例えば720×720dpi)を有している。ハーフトーン処理されたデータは、例えば、各画素につき1ビット又は2ビットのデータから構成される。以下、ハーフトーン処理されたデータのうち、1ビットデータのものを2値データと呼び、2ビットデータのものを多値データと呼ぶ。
ラスタライズ処理は、マトリクス状の画像データを、プリンタに転送すべきデータ順に変更する処理である。ラスタライズ処理されたデータは、印刷データに含まれる画素データとして、プリンタに出力される。
<プリンタドライバの設定について>
図7は、プリンタドライバのユーザインターフェースの説明図である。このプリンタドライバのユーザインターフェースは、ビデオドライバ112を介して、表示装置に表示される。ユーザーは、入力装置130を用いて、プリンタドライバの各種の設定を行うことができる。
ユーザーは、この画面上から、印刷モードを選択することができる。例えば、ユーザーは、印刷モードとして、高速印刷モード又はファイン印刷モードを選択することができる。そして、プリンタドライバは、選択された印刷モードに応じた形式になるように、画像データを印刷データに変換する。
また、ユーザーは、この画面上から、印刷の解像度(印刷するときのドットの間隔)を選択することができる。例えば、ユーザーは、この画面上から、印刷の解像度として720dpiや360dpiを選択することができる。そして、プリンタドライバは、選択された解像度に応じて解像度変換処理を行い、画像データを印刷データに変換する。
また、ユーザーは、この画面上から、印刷に用いられる印刷用紙を選択することができる。例えば、ユーザーは、印刷用紙として、普通紙や光沢紙を選択することができる。紙の種類(紙種)が異なれば、インクの滲み方や乾き方も異なるため、印刷に適したインク量も異なる。そのため、プリンタドライバは、選択された紙種に応じて、画像データを印刷データに変換する。
このように、プリンタドライバは、ユーザインターフェースを介して設定された条件に従って、画像データを印刷データに変換する。なお、ユーザーは、この画面上から、プリンタドライバの各種の設定を行うことができるほか、カートリッジ内のインクの残量を知ること等もできる。
<印刷動作について>
図8は、印刷時の処理のフロー図である。以下に説明される各処理は、プリンタ側コントローラ60が、メモリ63内に格納されたプログラムに従って、各ユニットを制御することにより実行される。このプログラムは、各処理を実行するためのコードを有する。
印刷命令受信(S001):まず、プリンタ側コントローラ60は、コンピュータ110からインターフェース部61を介して、印刷命令を受信する。この印刷命令は、コンピュータ110から送信される印刷データのヘッダに含まれている。そして、プリンタ側コントローラ60は、受信した印刷データに含まれる各種コマンドの内容を解析し、各ユニットを用いて、以下の給紙処理・搬送処理・ドット形成処理等を行う。
給紙処理(S002):給紙処理とは、印刷すべき紙をプリンタ内に供給し、印刷開始位置(頭出し位置とも言う)に紙を位置決めする処理である。プリンタ側コントローラ60は、給紙ローラ21を回転させ、印刷すべき紙を搬送ローラ23まで送る。続いて、プリンタ側コントローラ60は、搬送ローラ23を回転させ、給紙ローラ21から送られてきた紙を印刷開始位置に位置決めする。紙が印刷開始位置に位置決めされたとき、ヘッド41の少なくとも一部のノズルは、紙と対向している。
ドット形成処理(S003):ドット形成処理とは、移動方向に沿って移動するヘッドからインクを断続的に吐出させ、紙上にドットを形成する処理である。プリンタ側コントローラ60は、キャリッジモータ32を駆動し、キャリッジ31を移動方向に移動させる。そして、プリンタ側コントローラ60は、キャリッジ31が移動している間に、印刷データに基づいてヘッドからインクを吐出させる。ヘッド41から吐出されたインク滴が紙上に着弾すれば、紙上にドットが形成される。移動するヘッド41からインクが断続的に吐出されるので、紙上には移動方向に沿った複数のドットからなるドット列(ラスタライン)が形成される。
搬送処理(S004):搬送処理とは、紙をヘッドに対して搬送方向に沿って相対的に移動させる処理である。プリンタ側コントローラ60は、搬送モータを駆動し、搬送ローラを回転させて紙を搬送方向に搬送する。この搬送処理により、ヘッド41は、先ほどのドット形成処理によって形成されたドットの位置とは異なる位置に、ドットを形成することが可能になる。
排紙判断(S005):プリンタ側コントローラ60は、印刷中の紙の排紙の判断を行う。印刷中の紙に印刷すべきデータが残っていれば、排紙は行われない。そして、プリンタ側コントローラ60は、印刷すべきデータがなくなるまで、ドット形成処理と搬送処理とを交互に繰り返し、ドットから構成される画像を徐々に紙に印刷する。
排紙処理(S006):印刷中の紙に印刷すべきデータがなくなれば、プリンタ側コントローラ60は、排紙ローラを回転させることにより、その紙を排紙する。なお、排紙を行うか否かの判断は、印刷データに含まれる排紙コマンドに基づいても良い。
印刷終了判断(S007):次に、プリンタ側コントローラ60は、印刷を続行するか否かの判断を行う。次の紙に印刷を行うのであれば、印刷を続行し、次の紙の給紙処理を開始する。次の紙に印刷を行わないのであれば、印刷動作を終了する。
===参考説明===
図9は、ドット形成処理(S003)の様子の説明図である。図中左側の長方形は、紙に対するヘッド41の位置を示している。ヘッド41には複数のノズル群が設けられているが、ここでは説明を簡略化するため、ヘッド41にはブラックインクノズル群のみが設けられているものとする。
ドット形成処理(S003)の際、プリンタ側コントローラ60は、図に示される位置でヘッド41を移動方向(例えば図中の左から右)に移動させる。そして、プリンタ側コントローラ60は、印刷データに基づいてヘッド41からインクを吐出させ、図に示すように、「ABC」との画像を印刷する。ノズルピッチは1/180インチなので、印刷画像「ABC」は、180dpiの解像度である(なお、紙に印刷された画像「ABC」のことを「印刷画像『ABC』」と呼び、印刷前の概念上・データ上の画像「ABC」のことを単に「画像『ABC』」と呼ぶ)。
1回のドット形成処理では、ノズル♯1〜ノズル♯180の間の帯状の領域が印刷対象領域となる。印刷すべき画像「ABC」の搬送方向の長さは、ヘッド41のノズル♯1〜ノズル♯180の距離よりも短い。このため、1回のドット形成処理により、印刷画像「ABC」が紙に印刷される。
図10は、ドット形成処理を2回行う様子の説明図である。図中左側の長方形は、2回のドット形成処理における紙とヘッド41との相対位置を示している。この図では、ヘッド41が紙に対して移動するように描かれているが、実際にはヘッド41に対して紙が搬送されることにより、紙とヘッド41との相対的な位置関係が変化する。
印刷すべき画像「AB」の搬送方向の長さは、ヘッド41のノズル♯1〜ノズル♯180の距離よりも長い。このため、プリンタ側コントローラ60は、1回目のドット形成処理で画像「AB」の上側を印刷した後、搬送処理により紙を搬送方向に搬送し、2回目のドット形成処理で残りの画像を印刷する。つまり、印刷画像「AB」は、2回のドット形成処理により、形成される。
双方向印刷を行う場合、1回目のドット形成処理では図中の左から右にヘッド41Aが移動し、2回目のドット形成処理では図中の右から左にヘッド41Bが移動する。このため、2回目のドット形成処理で形成された印刷画像が、1回目のドット形成処理で形成された印刷画像に対して、ずれて印刷される。この結果、印刷画像のつなぎ目において画質の劣化が目立つ。
===本実施形態の印刷方法===
<概要>
図11A及び図11Bは、本実施形態の印刷方法の概要の説明図である。図11Aは、本実施形態の印刷方法を実行しない場合の説明図であり、図11Bは、本実施形態の印刷方法を実行した場合の説明図である。
印刷すべき画像「ABC・XYZ」の搬送方向の長さは、ヘッド41のノズル♯1〜♯180の距離よりも長い。このため、本実施形態の印刷方法を実行しない場合(図11A)、印刷画像のつなぎ目において、画質の劣化が目立つ。
一方、テキスト文書を印刷する場合、行間に空白が形成されることが多い。例えば、文字の幅に対して、空白の幅が1/2〜2倍に設定されることが多い。この説明図でも、画像「ABC」と画像「XYZ」との間に、空白が形成されている。
本実施形態では、あるドット形成処理において印刷すべき画像に空白がある場合、この空白の搬送方向上流側の画像(例えば画像「XYZ」)と、この空白の搬送方向下流側の画像(例えば画像「ABC」)とを近づけて、印刷画像のつなぎ目をなくすようにしている。
本実施形態によれば、画質の劣化を抑えるとともに、1枚当たりの印刷時間を削減することができる。
<印刷方法の説明1>
図12は、本実施形態の印刷方法のフロー図である。
まず、プリンタドライバは、アプリケーションプログラムから画像データを取得する(S101)。アプリケーションプログラムが文書作成支援プログラムの場合、プリンタドライバが取得する画像データは、テキストデータであることが多い。以下の説明では、プリンタドライバは、図13に示されるように、「ABC・XYZ」を示す画像データ(テキストデータ)を受け取るものとする。
次に、プリンタドライバは、取得した画像データを、180×180dpiの解像度の画像データに変換する(S102)。本実施形態では、ドットの間隔がノズルピッチと同じになるので、変換後の画像データは180×180dpiの解像度となる。図14には、解像度変換された画像データが示されている。図中の四角形は、画素を示している。画像「ABC」は7行分の画素から構成され、画像「XYZ」は7行分の画素から構成される。画像「ABC」と画像「XYZ」の間には、空白となる画素が5行分ある。また、画像「XYZ」の下側にも空白行となる画素が存在する
次に、プリンタドライバは、色変換処理を行う(S103)。テキストが存在する画素(黒く塗りつぶされた画素)に対応するRGB画像データは(255、255、255)であり、CMYK画像データに変換されると、(0、0、0、255)になる。一方、空白の画素(塗りつぶされていない画素)に対応するRGB画像データは(0、0、0)であり、CMYK画像データに変換すると、(0、0、0、0)になる。以下、説明の簡略化のため、K平面に注目して説明を行う。
次に、プリンタドライバは、ハーフトーン処理を行う(S104)。ここでは、256階調のK画像データが、2階調の2値データに変換されるものとする。そして、K画像データが「255」であれば「1」に変換され、K画像データが「0」であれば「0」に変換される。図15Aの右側には、ハーフトーン処理されたデータが示されている。
次に、プリンタドライバは、各画素とノズルとの対応付けを行う(S105)。図15Aの左側には、各画素と対応づけられるノズルが示されている。但し、ここでは説明の簡略化のため、ヘッド41は、18個のノズルを備えるものとする。図に示す通り、1行目の画素はノズル♯1と対応づけられ、2行目の画素はノズル♯2と対応づけられる。画像「ABC」を構成する画素は、ノズル♯2〜ノズル♯8にそれぞれ対応づけられる。また、画像「XYZ」を構成する画素は、ノズル♯14〜ノズル♯18と、次のドット形成処理におけるノズル♯1及びノズル♯2と、にそれぞれ対応づけられる。なお、画像「ABC」と画像「XYZ」との間の5行分の空白画素は、ノズル♯9〜ノズル♯13にそれぞれ対応づけられる。
次に、プリンタドライバは、空白画素の短縮処理を行う(S106)。図16は、空白画素の短縮処理のフロー図である。
プリンタドライバは、対象となる領域中の空白行を検出する(S201)。対象となる領域は、1回のドット形成処理により印刷される印刷領域に対応する画素の範囲である。最初に対象となる領域を「第1対象領域」と呼ぶ。空白行の検出は、全ての画素のデータが「0」の行を検出することにより行われる。そして、このとき検出される空白行を「第1空白部」と呼ぶ。プリンタドライバは、空白行の有無を判断し(S202)、空白行がなければ、短縮処理ができないので(例えば、図10に示す状態)、処理を終了する(S202で「ない」)。
本実施形態では、図15Aの上18行分の画素(ノズル♯1〜ノズル♯18に対応付けられた画素)の範囲が、S201における第1対象領域となる。そして、本実施形態では、図15Aのノズル♯9〜ノズル♯13に対応する5行分の空白行が、第1空白部として検出される。
さらに、プリンタドライバは、次の対象領域中の空白行を検出する(S203)。次の対象領域とは、S201に対応するドット形成処理の次のドット形成処理に対応する対象領域のことである。この領域を「第2対象領域」と呼ぶ。また、このとき検出される空白行を「第2空白部」と呼ぶ。プリンタドライバは、空白行の有無を判断する(S204)。空白行がなければ、短縮処理ができないので、処理を終了する(S204で「ない」)。
本実施形態では、図15Aの19行目〜36行目(22行目以降は不図示)の画素の範囲が、S203における第2対象領域となる。そして、本実施形態では、図15Aのノズル♯3に対応する21番目の画素の行が、第2空白部として検出される。
第1空白部及び第2空白部が検出された場合(S202及びS204で「ある」)、第2対象領域の画像のうちの第2空白部の下流側画像の幅W2が、第1空白部の幅W1より狭いか否かを、プリンタドライバが判断する(S205)。言い換えれば、第1空白部と第2空白部の間の画像のうちの第2対象領域に属する画像の幅W2が、第1空白部の幅W1よりも狭いか否かを、プリンタドライバが判断する。さらに言い換えれば、第1対象領域から第2対象領域にはみ出している非空白部の幅W2が、第1空白部よりも狭いか否かを、プリンタドライバが判断する。
S205の判断がNOの場合、短縮処理を行わずに処理を終了する。仮にS205の判断でNOのときに第1空白部を短縮させても、画質の向上や印刷時間短縮などの効果が得られず、元の画像と異なる印刷画像が形成されるというデメリットしか生じないからである。
本実施形態では、画像「XYZ」の下部(搬送方向上流側の部分)が、第2対象領域の画像のうちの第2空白部の下流側画像に相当する。この画像の幅は、2行分である。一方、第1空白部は5行分である。そのため、S205での判断は、「YES」となる。
S205の判断がYESの場合、幅W2が所定の閾値以下か否かを判断する(S206)。幅W2が大きい場合、後述する通り、幅W2だけ第1空白部が短縮されるので、元の画像と印刷画像との差が大きくなる。このため、幅W2が閾値よりも大きい場合(S206で「NO」)、短縮処理を行わずに処理を終了する。本実施形態では、閾値が5行に設定されている。そして、幅W2は2行分なので、S206での判断は、「YES」となる。なお、閾値は、固定値ではなく、第1空白部の半分に設定されても良い。
S206の判断がYESの場合、プリンタドライバは、第1空白部の幅を短縮し、第1空白部よりも搬送方向上流側の画像(図中の第1空白部よりも下の画像)を搬送方向下流側に移動する(S207)。(具体的には、プリンタドライバは、画像データの順番を並び替える。)第1空白部の幅は、W2に相当する幅だけ短縮される。この結果、第1空白部と第2空白部との間の画像に対応する画素は、全て第1対象領域に含まれる。
図15Bは、本実施形態の短縮処理を施された画像データを示している。本実施形態では、第1空白部が2行分だけ短縮される。そして、第1空白部よりも搬送方向上流側の画像「XYZ」が、搬送方向下流側に移動し、画像「ABC」に近づく。この結果、画像「XYZ」に対応する画素が、全て第1対象領域に含まれる。
プリンタドライバは、各ドット形成処理に対応する対応領域について、同様の短縮処理を繰り返し行う(S201〜S208)。そして、全ての対象領域の短縮処理を終えたら(S208でYES)、空白画素の短縮処理を終えて、図12のS107へ進む。
プリンタドライバは、短縮処理が施された画像データに基づいて、ラスタライズ処理を行う(S107)。そして、プリンタドライバは印刷データをプリンタに出力し(S108)、プリンタは印刷データに従って印刷を行う。
図17は、本実施形態の印刷結果の説明図である。画素データが「0」であればノズルからインクが吐出されず、画素データが「1」であればノズルからインクが吐出される。その結果、画素データが「1」の画素に対応する紙上の位置に、ドットが形成される。そして、各ノズルは、ドット形成処理において、移動しながらインク滴を吐出することにより、ドット列を形成する。例えば、ノズル♯2は、10個のドットからなるドット列を形成する。各ノズルがドット列を形成することにより、印刷画像「ABC・XYZ」が構成される。
本実施形態によれば、1回のドット形成動作により印刷画像「XYZ」が印刷される。このため、印刷画像「XYZ」には、つなぎ目が無く、画質が劣化しない。また、2回のドット形成動作による場合と比較して、印刷時間が短くなる。
<印刷方法の説明2>
第1空白部が複数合っても良い。そして、複数の第1空白部がそれぞれ短縮されても良い。
図18は、画像「ABC・DEF・XYZ」の解像度変換後の画像データを示している。第1対象領域には、2つの空白部からなる第1空白部がある。2つの空白部のうち上(搬送方向下流側)の空白部は、画像「ABC」と画像「DEF」の間の4行分の空白部である。他方の空白部は、画像「DEF」と画像「XYZ」の間の2行分の空白部である。また、第2対象領域にも画像「XYZ」の下(搬送方向上流側)に第2空白部がある。また、画像「XYZ」の下部(搬送方向上流側の部分)が、第2対象領域に含まれている。この部分の幅は、3行分である。そこで、画像「ABC・DEF・XYZ」を1回のドット形成処理で紙に印刷するには、第1空白部を3行分短縮する必要がある。
この場合、第1空白部のうちの4行分の空白部を1行に短縮し、1回のドット形成処理で画像「ABC・DEF・XYZ」を形成することも可能である。しかし、このように画像を形成すると、元の画像と異なり、印刷画像「DEF」が印刷画像「ABC」の方に寄ってしまう。
そこで、本実施形態では、プリンタドライバは、それぞれの空白部の幅の比に応じて、それぞれの空白部の短縮幅を決定する。具体的には、プリンタドライバは、第1空白部を3行分短縮する場合、4行分の空白部(上の空白部)を2行分短縮し、2行分の空白部(下の空白部)を1行分短縮する。
図19は、本実施形態の印刷結果の説明図である。前述の説明と同様に、1回のドット形成動作により印刷画像「XYZ」が印刷される。このため、前述と同様の効果が得られる。
加えて、印刷画像「DEF」が、元の画像と同様に、印刷画像「XYZ」の方に寄っている。このように、プリンタドライバが空白部の幅に応じて空白部の短縮幅を決定することで、元の画像に近い状態の印刷画像を得ることができる。
===その他の実施の形態===
上記の実施形態は、主としてプリンタについて記載されているが、その中には、印刷装置、記録装置、液体の吐出装置、印刷方法、記録方法、液体の吐出方法、印刷システム、記録システム、コンピュータシステム、プログラム、プログラムを記憶した記憶媒体、表示画面、画面表示方法、印刷物の製造方法、等の開示が含まれていることは言うまでもない。
また、一実施形態としてのプリンタ等を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<短縮処理について>
前述の実施形態では、短縮処理をプリンタドライバ(詳しくは、プリンタドライバがインストールされたコンピュータ)が行っていた。しかし、短縮処理をプリンタ自身が行ってもよい。この場合、プリンタのプリンタ側コントローラ60は、メモリ63に記憶されたプログラムに従って、プリンタドライバから受信した印刷データを解析し、必要に応じて印刷データ中の画素データの並び替えを行い、短縮処理を行う。このようにプリンタが短縮処理を行う場合、プリンタ単体が印刷システムとなる。
<ノズルについて>
前述の実施形態では、圧電素子を用いてインクを吐出していた。しかし、液体を吐出する方式は、これに限られるものではない。例えば、熱によりノズル内に泡を発生させる方式など、他の方式を用いてもよい。
===まとめ===
(1)前述のプリンタ1とコンピュータ110からなる印刷システムは、紙(媒体)を搬送方向に搬送する搬送ユニット20と、搬送方向に並ぶ複数のノズルを移動方向に移動させるキャリッジ31と、を備えている。そして、CPU162とメモリ163からなるコンピュータ側コントローラとプリンタ側コントローラ60(以下、コンピュータ側コントローラとプリンタ側コントローラ60を合わせて「コントローラ」と呼ぶ)は、移動する複数のノズルからインクを吐出させて画像を紙に形成する形成動作と、搬送ユニットに紙を搬送させる搬送動作と、を交互に繰り返すことによって、紙に印刷画像を印刷する。
ここで、2回の形成動作で印刷画像を形成すると、つなぎ目で画質の劣化が生じてしまう(図10、図11A参照)。
そこで、本実施形態では、コントローラは、ある形成動作で印刷すべき画像の中に移動方向に沿う第1空白部があり、次の形成動作で印刷すべき画像の中に移動方向に沿う第2空白部があり、次の形成動作で第2空白部よりも搬送方向下流側に印刷すべき画像の搬送方向の幅W2が、第1空白部の搬送方向の幅W1よりも小さいとき、第1空白部の搬送方向の幅を短縮する。そして、コントローラは、第1空白部と第2空白部との間に印刷すべき画像を、ある形成動作において印刷する。
これにより、例えば図11Bにおける画像「XYZ」が1回の形成動作により印刷されるので、印刷画像のつなぎ目で画質の劣化が生じることがない。また、形成動作の回数を少なくすることができるので、印刷時間を短縮することができる。
(2)前述の印刷システムでは、キャリッジ31は、往復移動可能である。そして、印刷装置は、双方向印刷(往路方向にキャリッジが移動して形成動作が行われ、搬送動作が行われた後、復路方向にキャリッジが移動して形成動作が行われる印刷)が行われている。
双方向印刷では、往路のインク着弾位置と復路の着弾位置とがズレやすいので、印刷画像のつなぎ目で画質が劣化しやすい。このため、本実施形態は、双方向印刷を行う場合に、特に効果がある。
但し、双方向印刷を行わない場合でも、前述の短縮処理を行っても良い。
(3)前述の印刷システムでは、第1空白部が複数の空白部からなる場合、次の形成動作で第2空白部よりも搬送方向下流側に印刷すべき画像の搬送方向の幅(図18では3行)が、複数の空白部のそれぞれの搬送方向の幅の合計(図18では6行)よりも小さいとき、第1空白部の搬送方向の幅を短縮する。
このようにしても、印刷画像のつなぎ目での画質の劣化を抑制することができる。
(4)前述の印刷システムでは、第1空白部の搬送方向の幅を短縮する場合、複数の空白部のそれぞれの搬送方向の幅に応じて、各空白部の搬送方向の幅を短縮する。例えば、図18では、それぞれの空白部の幅の比に応じて、上の空白部が2行分短縮され、下の空白部は1行分短縮される。これにより、元の画像に近い状態の印刷画像を得ることができる。
但し、複数の空白部のうちの一方の空白部だけを短縮するようにしても良い。しかし、この場合、印刷画像が、元の画像と比較して、大きく変化する。
(5)前述の印刷システムでは、次の形成動作で第2空白部よりも搬送方向下流側に印刷すべき画像の搬送方向の幅W2が閾値以下のとき、第1空白部の搬送方向の幅を短縮する。これは、第1空白部の短縮幅が大きいと、元の画像と印刷画像との差が大きくなるからである。
但し、閾値を設けずに、幅W2が幅W1よりも小さければ短縮処理を行うようにしてもよい。
(6)前述の印刷システムでは、マトリクス状に並ぶ画素に対応する画素データを並び替えて、画素データにより構成される画像の第1空白部の搬送方向の幅を短縮する(図15B参照)。例えば、図15Aのように、第1空白部よりも搬送方向上流側の画素に対応する画素データを並び替えて、第1空白部と第2空白部との間の画素に対応する画素データが、同じ形成動作でのノズルに対応付けられるようにする。これにより、1回の形成動作によって、第1空白部と第2空白部との間に印刷すべき画像が印刷される。
但し、画素データを並び替えるのではなく、解像度変換前の画像の空白を短縮させるように、元の画像を加工しても良い。そして、加工された画像に基づいて印刷データを生成すれば、同様の効果を得ることができる。
(7)前述の印刷システムでは、画素データの階調値を小さくするハーフトーン処理を行った後、第1空白部及び第2空白部を検出する。256階調の画素データ(ハーフトーン処理前の画素データ)に基づいて空白部を検出するよりも、2階調の画素データ(ハーフトーン処理後の画素データ)に基づいて空白部を検出する方が、計算の負荷が少ないからである。
但し、ハーフトーン処理前の256階調の画素データに基づいて短縮処理を行ってもよい。
(8)前述の印刷システムでは、画像はテキストである。テキスト画像では行間に空白が設定されることが多いからである。但し、対象となる画像は、テキストに限られず、自然画でも良い。
(9)上記の全ての構成要素を含む印刷システムであれば、全ての効果を奏することができる。
(10)前述の印刷方法では、紙を搬送方向に搬送させる搬送動作と、搬送方向に並び移動方向に移動する複数のノズルからインクを吐出させ、画像を紙に形成する形成動作と、を交互に繰り返す。
そして、前述の印刷方法では、まず、ある形成動作で印刷すべき画像の中から移動方向に沿う第1空白部を検出する(S201)。その後、次の形成動作で印刷すべき画像の中から移動方向に沿う第2空白部を検出する(S203)。そして、第1空白部と第2空白部が検出され(S202、S204で「YES」)、次の形成動作で第2空白部よりも搬送方向下流側に印刷すべき画像の搬送方向の幅W2が、第1空白部の搬送方向の幅W1よりも小さいとき(S205で「YES」)、第1空白部と第2空白部との間に印刷すべき画像をある形成動作において印刷するため、第1空白部の搬送方向の幅を短縮する(S206)。
これにより、1回の形成動作によって、第1空白部と第2空白部との間に印刷すべき画像が印刷される。
(11)前述のプリンタドライバをインストールしたコンピュータ(印刷制御装置)は、紙を搬送方向に搬送させる搬送動作と、搬送方向に並び移動方向に移動する複数のノズルからインクを吐出させ、画像を紙に形成する形成動作と、を交互に繰り返すプリンタ(印刷装置)を、印刷データを介して制御する。
そして、前述のプリンタドライバは、このようなコンピュータに、(a)ある形成動作で印刷すべき画像の中から移動方向に沿う第1空白部を検出させ、(b)次の形成動作で印刷すべき画像の中から移動方向に沿う第2空白部を検出させ、(c)第1空白部と第2空白部が検出され、次の形成動作で第2空白部よりも搬送方向下流側に印刷すべき画像の搬送方向の幅W2が、第1空白部の搬送方向の幅W1よりも小さいとき、第1空白部と第2空白部との間に印刷すべき画像をある形成動作において印刷させるため、第1空白部の搬送方向の幅を短縮させる。
これにより、前述のプリンタドライバは、このように生成した画像に対応する印刷データを、コンピュータに生成させることができる。そして、プリンタドライバがコンピュータに印刷データをプリンタへ送信させれば、プリンタは、印刷データに応じて、1回の形成動作によって、第1空白部と第2空白部との間に印刷すべき画像を印刷する。
(12)前述のプリンタ(印刷装置)は、紙を搬送方向に搬送させる搬送動作と、搬送方向に並び移動方向に移動する複数のノズルからインクを吐出させ、画像を紙に形成する形成動作と、を交互に繰り返す。
そして、前述のプリンタドライバ及びプリンタ側のプログラムは、このようなプリンタに、(条件1)ある形成動作で印刷すべき画像の中に移動方向に沿う第1空白部があり、(条件2)次の形成動作で印刷すべき画像の中に移動方向に沿う第2空白部があり、(条件3)次の形成動作で第2空白部よりも搬送方向下流側に印刷すべき画像の搬送方向の幅W2が、第1空白部の搬送方向の幅W1よりも小さいとき、第1空白部の搬送方向の幅を短縮し、第1空白部と第2空白部との間に印刷すべき画像を、ある形成動作において印刷させる。
これにより、前述のプリンタドライバ及びプリンタ側のプログラムは、プリンタに、1回の形成動作によって、第1空白部と第2空白部との間に印刷すべき画像印刷させることができる。
印刷システムの全体構成の説明図である。 プリンタの全体構成のブロック図である。 プリンタの全体構成の概略図である。 プリンタの全体構成の横断面図である。 ノズルの配列を示す説明図である。 プリンタドライバが行う処理の説明図である。 プリンタドライバのユーザインターフェースの説明図である。 印刷時の処理のフロー図である。 ドット形成処理の様子の説明図である。 ドット形成処理を2回行う様子の説明図である。 図11Aは、本実施形態の印刷方法を実行しない場合の説明図である。図11Bは、本実施形態の印刷方法を実行した場合の説明図である。 本実施形態の印刷方法のフロー図である。 テキストデータの内容の説明図である。 解像度変換後の画像データの説明図である。 図15Aは、ハーフトーン処理されたデータの説明図である。図15Bは、短縮処理を施した後のデータの説明図である。 空白画素の短縮処理のフロー図である。 本実施形態の印刷結果の説明図である。 解像度変換後の画像データの説明図である。 別の印刷結果の説明図である。
符号の説明
1 プリンタ、
20 搬送ユニット、21 給紙ローラ、22 搬送モータ(PFモータ)、
23 搬送ローラ、24 プラテン、25 排紙ローラ、
30 キャリッジユニット、31 キャリッジ、
32 キャリッジモータ(CRモータ)、
40 ヘッドユニット、41 ヘッド、
50 検出器群、51 リニア式エンコーダ、52 ロータリー式エンコーダ、
53 紙検出センサ、54 光学センサ、
60 プリンタ側コントローラ、61 インターフェース部、62 CPU、
63 メモリ、64 ユニット制御回路
100 印刷システム
110 コンピュータ、
112 ビデオドライバ、 114 アプリケーションプログラム、
116 プリンタドライバ
120 表示装置、
130 入力装置、130A キーボード、130B マウス、
140 記録再生装置、140A フレキシブルディスクドライブ装置、140B CD−ROMドライブ装置、
161 インターフェース部、162 CPU、163 メモリ

Claims (11)

  1. (A) 媒体を搬送する方向である搬送方向に前記媒体を搬送する搬送ユニットと、
    (B) 前記搬送方向に並ぶ複数のノズルが移動する方向である移動方向に前記複数のノズルを移動するキャリッジと、
    (C) 移動する前記複数のノズルからインクを吐出させて画像を前記媒体に形成する形成動作と、前記搬送ユニットに前記媒体を搬送させる搬送動作と、繰り返させるコントローラであって、
    ある形成動作で印刷すべき画像の中前記移動方向に沿う第1空白部の搬送方向の幅である第1の幅と、当該画像に隣接した画像の印刷を行う次の形成動作で印刷すべき画像の中の、前記移動方向に沿う第2空白部よりも前記搬送方向下流側に印刷すべき画像の前記搬送方向の幅である第2の幅とを検出し、前記第2の幅が、前記第1の幅よりも小さいとき、前記第1の幅を短縮するように第1の空白部を縮小させ、前記第1空白部と前記第2空白部との間に印刷すべき画像を、前記ある形成動作において印刷させるコントローラと、
    (D)を備えることを特徴とする印刷システム。
  2. 請求項1に記載の印刷システムであって、
    前記キャリッジは、往復移動可能であり、
    往路方向にキャリッジが移動して前記形成動作が行われ、前記搬送動作が行われた後、復路方向にキャリッジが移動して前記形成動作が行われることを特徴とする印刷システム。
  3. 請求項1又は2に記載の印刷システムであって、
    前記第1の幅が、前記第1空白部を構成する複数の空白部の幅の合計であることを特徴とする印刷システム。
  4. 請求項3に記載の印刷システムであって、
    前記第1の幅を短縮するように第1空白部を縮小させる場合、前記複数の空白部の幅に応じて、各空白部の前記搬送方向の幅を短縮することを特徴とする印刷システム。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の印刷システムであって、
    前記第2の幅が閾値以下のとき、前記第1の幅を短縮するように第1空白部を縮小させることを特徴とする印刷システム。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の印刷システムであって、
    マトリクス状に並ぶ画素に対応する画素データを並び替えて、前記画素データにより構成される前記画像の前記第1の幅を短縮するように第1空白部を縮小させることを特徴とする印刷システム。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の印刷システムであって、
    前記画素データの階調値を小さくするハーフトーン処理を行った後、前記第1空白部及び前記第2空白部を検出することを特徴とする印刷システム。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の印刷システムであって、
    前記画像はテキストであることを特徴とする印刷システム。
  9. (A) 媒体を搬送する方向である搬送方向に前記媒体を搬送する搬送ユニットと、
    (B) 前記搬送方向に並ぶ複数のノズルが移動する方向である移動方向に前記複数のノズルを移動するキャリッジと、
    (C) 移動する前記複数のノズルからインクを吐出させて画像を前記媒体に形成する形成動作と、前記搬送ユニットに前記媒体を搬送させる搬送動作と、繰り返させるコントローラであって、
    ある形成動作で印刷すべき画像の中前記移動方向に沿う第1空白部の搬送方向の幅である第1の幅と、当該画像に隣接した画像の印刷を行う次の形成動作で印刷すべき画像の中、前記移動方向に沿う第2空白部よりも前記搬送方向下流側に印刷すべき画像の前記搬送方向の幅である第2の幅を検出し、前記第2の幅が、前記第1の幅よりも小さいとき、前記第1の幅を短縮するように前記第1空白部を縮小させ、前記第1空白部と前記第2空白部との間に印刷すべき画像を、前記ある形成動作において印刷させるコントローラと、
    を備え、
    (D) 前記キャリッジは往復移動可能であり、往路方向にキャリッジが移動して前記形成動作が行われ、前記搬送動作が行われた後、復路方向にキャリッジが移動して前記形成動作が行われ、
    (E) 前記第1の幅が、前記第1空白部を構成する複数の空白部の幅の合計であり
    (F) 前記第1の幅を短縮して前記第1空白部を縮小させる場合、前記複数の空白部の幅に応じて、各空白部の前記搬送方向の幅を短縮し、
    (G) 前記第2の幅が閾値以下のとき、前記第1の幅を短縮するように前記第1空白部を縮小させ
    (H) マトリクス状に並ぶ画素に対応する画素データを並び替えて、前記画素データにより構成される前記画像の前記第1の幅を短縮するように前記第1空白部を縮小させ
    (I) 前記画素データの階調値を小さくするハーフトーン処理を行った後、前記第1空白部及び前記第2空白部を検出し、
    (J) 前記画像はテキストである
    (K)ことを特徴とする印刷システム。
  10. 媒体を搬送する方向である搬送方向に前記媒体を搬送させる搬送動作と、前記搬送方向に並ぶ複数のノズルが移動する方向である移動方向に移動し、前記複数のノズルからインクを吐出させ、画像を前記媒体に形成する形成動作と、繰り返させる印刷方法であって、
    ある形成動作で印刷すべき画像の中の前記移動方向に沿う第1空白部の前記搬送方向の幅である第1の幅と、当該画像に隣接した画像の印刷を行う次の形成動作で印刷すべき画像の中の前記移動方向に沿う第2空白部よりも前記搬送方向下流側に印刷すべき画像の前記搬送方向の幅である第2の幅とを検出し、前記第2の幅が、前記第1の幅よりも小さいとき、前記第1空白部と前記第2空白部との間に印刷すべき画像を、前記第1の幅を短縮するように前記第1空白部を縮小させ、前記ある形成動作において印刷させるステップと、
    を有することを特徴とする印刷方法。
  11. 媒体を搬送する方向である搬送方向に前記媒体を搬送させる搬送動作と、前記搬送方向に並ぶ複数のノズルが移動する方向である移動方向に移動し、前記複数のノズルからインクを吐出させ、画像を前記媒体に形成する形成動作と、繰り返させる印刷装置に、
    ある形成動作で印刷すべき画像の中前記移動方向に沿う第1空白部の搬送方向の幅である第1の幅と、当該画像に隣接した画像の印刷を行う印刷すべき画像の中、前記移動方向に沿う第2空白部よりも前記搬送方向下流側に印刷すべき画像の前記搬送方向の幅である第2の幅とを検出し、前記第2の幅が、前記第1の幅よりも小さいとき、前記第1の幅を短縮するように前記第1空白部を縮小させ、前記第1空白部と前記第2空白部との間に印刷すべき画像を、前記ある形成動作において印刷させることを特徴とするプログラム。
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