JP3440804B2 - 印刷装置および印刷方法並びに記録媒体 - Google Patents
印刷装置および印刷方法並びに記録媒体Info
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- JP3440804B2 JP3440804B2 JP02657598A JP2657598A JP3440804B2 JP 3440804 B2 JP3440804 B2 JP 3440804B2 JP 02657598 A JP02657598 A JP 02657598A JP 2657598 A JP2657598 A JP 2657598A JP 3440804 B2 JP3440804 B2 JP 3440804B2
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- B41J11/00—Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
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- B41J11/42—Controlling printing material conveyance for accurate alignment of the printing material with the printhead; Print registering
- B41J11/425—Controlling printing material conveyance for accurate alignment of the printing material with the printhead; Print registering for a variable printing material feed amount
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- Ink Jet (AREA)
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
- Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
- Handling Of Cut Paper (AREA)
Description
び副走査を行いつつ画像を印刷する技術に関し、詳しく
は該印刷により画像を記録する領域を拡張するための技
術に関する。
印刷媒体上に入力された画像データに応じた画像を印刷
し得るプリンタとしては、ラスタの形成時にヘッドの往
復動たる主走査を伴わないラインプリンタや、ヘッドを
主走査してラスタを形成するシリアルスキャン型プリン
タやドラムスキャン型プリンタ等がある。この種のプリ
ンタ(特にインクジェットプリンタ)においては、一般
に印刷速度を高めるために、同一色について副走査方向
に複数のノズルを備えたノズルアレイが用いられてい
る。近年では、印刷速度を高めるために、副走査方向の
ノズル数を増やす傾向にあり、結果としてノズルアレイ
が大型化する傾向にある。
る記録方式の一つとして、米国特許第4,198,64
2号や特開昭53−2040号公報等に開示されている
「インターレース方式」と呼ばれる技術がある。図24
は、インターレース方式の一例を示す説明図である。ま
ず、以下の説明で用いられる各種のパラメータについて
説明する。図24の例では、ドットの形成に使用される
ノズルの個数Nは3個である。図24中のノズルピッチ
k[ドット]は、記録ヘッドにおけるノズルの中心点間
隔が、記録画像のピッチ(ドットピッチw)の何個分で
あるかを示している。図24の例ではk=2である。図
24の例では1回の主走査で各ラスタが埋めつくされて
いるので、何回の主走査で各主走査ライン(以下、「ラ
スタ」という)をドットで埋めつくすかを示すスキャン
繰り返し回数sは1回である。後述するように、sが2
以上の時には、各主走査においては、主走査方向に沿っ
て間欠的にドットが形成されることになる。図24中の
Lは、副走査における紙送り量を意味しており、この例
では3ラスタに相当する。
それぞれドットの記録位置を示している。丸の中の2桁
の数字のうち、左側の数字はノズル番号を示しており、
右側の数字は記録順番(何回目の主走査で記録された
か)を示している。
では、1回目の主走査において、2番ノズル、3番ノズ
ルにより各ラスタのドットを形成する。1番ノズルでは
ドットを形成しない。次に、図24に示す通り、3ラス
タ分の紙送りを行った後、2回目の主走査を行いつつ、
1番ノズルから3番ノズルまでを用いて各ラスタを形成
する。以後、同様に3ラスタ分の紙送りと、主走査によ
るラスタの形成とを繰り返し実行することにより、画像
を記録する。ここで明らかな通り、1回目の主走査にお
いて1番ノズルによりラスタを形成しなかったのは、該
ラスタの下に隣接するラスタは2回目以降の主走査でド
ットを形成し得ないからである。
タを副走査方向に間欠的に形成しつつ、画像を記録する
方式をいう。このインターレース方式には、ノズルのピ
ッチやインク吐出特性等のばらつきを、記録画像上で分
散させることができるという利点がある。従って、ノズ
ルのピッチや吐出特性にばらつきがあっても、これらの
影響を緩和して画質を向上させることができるという効
果を奏する。図24では、特定のノズルピッチにおいて
各ラスタを1回の主走査で形成する場合について説明し
たが、ノズルピッチ、ノズル個数、スキャン繰り返し数
等に応じて種々の送り量でのインターレース方式による
記録が可能である。
は、このように画質を向上する観点からは非常に有効な
ドトの記録方式であるが、例えば用紙の上端から記録を
開始した場合には、最後に画像を記録する下端におい
て、画像を記録し得ない領域が不可避的に生じる。図2
5は、4ラスタ相当のノズルピッチからなる7個のノズ
ルを備えるヘッドにより、7ラスタの送り量でインター
レース方式による画像の記録を行う様子を示した説明図
である。図25において、P1,P2,・・・で示した
記号は、それぞれ1回目、2回目・・・の主走査を意味
しており、丸囲みの数字が、各主走査におけるノズルの
副走査方向の位置を示している。数字はノズル番号であ
る。「RN=」の形で示す番号は、説明の便宜上各ラス
タに付したラスタ番号である。各ノズル位置における主
走査で各ラスタが形成されるものとすれば、インターレ
ース方式により画像が形成されることが分かる。
査の様子を示した。つまり、主走査P6における7番ノ
ズルは、紙送りの機構上、ノズルが位置することができ
る下端限界の位置を示している。ここで、紙送りの機構
について図4を用いて説明する。
体の供給側と排出側の2組のローラにより構成されてい
る。印刷媒体の供給側のロータとしては、図4に示す給
紙ローラ25aと従動ローラ25bがあり、排出側のロ
ーラとしては、排紙ローラ27aとギザローラ27bと
がある。副走査における紙送り精度は、給紙側のローラ
または排出側のローラのいずれか一方で保証しているの
が通常である。例えば、給紙側のローラで紙送り精度を
保証しているものとすると、画像を記録するに足る精度
で副走査が行われるのは、給紙ローラ25aおよび従動
ローラ25bから印刷媒体の下端が外れるときが限界と
いうことになる。このときのヘッド下端から印刷媒体の
下端までの距離は、給紙ローラ25aおよび従動ローラ
25bの位置によって定まり、図4に示す通り距離aと
なる。図25における主走査P6の7番ノズルは、かか
る限界位置にノズルがある状態に相当する。
定の送り量で画像を記録すると、図25に示した通り、
ラスタの抜け、つまりラスタが形成されない部分が生じ
てしまう(ラスタ番号−10参照)。このためインター
レース方式を採用した場合には、図25に示した領域A
までしか画像が形成されないことになる。インターレー
ス方式における紙送り量の組み合わせによっては、最悪
の場合として主走査P6における1番ノズルの位置まで
(RN≦−17の領域)しか画像を形成し得ない可能性
もある。図4に示した通り、副走査方向のヘッドの幅を
hとすれば、この場合には、印刷媒体の下端から「a+
h」に相当する部分が、必然的に生じる余白、つまり画
像を形成し得ない領域ということになる。実際には紙送
りにおける誤差等に対する余裕を見込んでおく必要があ
るため、余白はさらに大きくなる。
い場合、即ち図4における幅hが比較的小さい場合はと
もかくとして、近年の傾向であるノズルアレイの大型化
が進んだ場合には看過し得ないものとなってきた。かか
る余白が大きくなることは、高画質化および印刷の高速
化によるプリンタの価値を大きく損ねるものとなってし
まう。
る給紙側のローラから記録媒体が外れた後は、給紙側の
ローラに用紙が挟持されている場合に比べて精度が低い
ながらも排紙側のローラにより副走査を行うことは可能
である。従って、かかる紙送りを行いつつ、画像を記録
することにより上述の余白部分を少なくする方法も考え
られる。例えば、図25に示した主走査P7を行いつつ
ラスタを形成すれば、上で述べたラスタの抜けを解消す
ることができ、画像の記録領域は拡大することが分か
る。この場合は、原理的には用紙の下端限界まで画像の
記録が可能となる。
査による記録方法では、当然、画質が低下してしまう。
高画質を維持したまま画像を記録し得る領域は、上述の
余白が存在する場合と何ら変わっていないため、本質的
な解決策とはなり得ない。同様の問題は、例えば排紙側
のローラで紙送りの精度を確保している場合においても
生じる。この場合には、給紙された印刷媒体の上端が排
紙ローラに挟持されるまでの余白が大きくなってしまう
のである。かかる問題は、ヘッドの主走査を伴わないプ
リンタにおいても同様に生じていた。
を解決するためになされたものであり、インターレース
方式による記録を行う場合において、紙送り精度の低い
副走査を行いつつラスタを形成することにより画像を記
録する領域を拡張しつつ、高画質な画像が得られる領域
を十分確保する技術を提供することを目的とする。
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の印
刷装置は、次の構成を採用した。本発明の印刷装置は、
ヘッドにより印刷媒体の一方向に並ぶドット列であるラ
スタを形成しつつ、前記ラスタが形成されている方向と
交差する一定の方向に前記ヘッドを印刷媒体に対し相対
的に移動する副走査を行うことにより複数のラスタを形
成することで、入力された画像データに応じた画像を該
印刷媒体上に印刷し得る印刷装置であって、前記ヘッド
は同一色のドットを形成可能なn個(nは2以上の整
数)のノズルを前記副走査の方向に所定の間隔で備える
ヘッドであり、前記ヘッドを駆動して前記ラスタを形成
するラスタ形成手段と、前記副走査における相対的な移
動を第1の精度で行う第1の副走査手段と、前記副走査
を前記第1の精度よりも低い第2の精度で行う第2の副
走査手段と、前記第1の副走査手段による副走査を行い
つつ画像を記録する第1の領域において、前記第1の副
走査手段と前記ラスタ形成手段とを制御する制御手段と
を備え、該制御手段は、前記第2の副走査手段による副
走査を行いつつ画像を記録する第2の領域に隣接しない
所定の範囲では、隣接するラスタを異なるノズルで形成
する第1の送り量で副走査を行い、該所定の範囲と前記
第2の領域とに隣接する中間領域については、前記第1
の送り量よりも小さい送り量で副走査を行う手段である
ことを要旨とする。
体の一方向に並ぶドット列であるラスタを形成しつつ、
前記ラスタが形成されている方向と交差する一定の方向
に前記ヘッドを印刷媒体に対し相対的に移動する副走査
を行うことにより複数のラスタを形成することで、入力
された画像データに応じた画像を該印刷媒体上に印刷し
得る印刷方法であって、前記ヘッドは同一色のドットを
形成可能な複数のノズルを前記副走査の方向に所定の間
隔で備え、画像を記録する一部の領域においては、前記
副走査における相対的な移動を第1の精度で行い、他の
領域においては前記第1の精度よりも低い第2の精度で
副走査を行うとともに、前記第1の精度による副走査を
行いつつ画像を記録する第1の領域において、前記第2
の精度による副走査を行いつつ画像を記録する第2の領
域に隣接しない所定の範囲では、隣接するラスタを異な
るノズルで形成する第1の送り量で副走査を行い、該所
定の範囲と前記第2の領域とに隣接する中間領域につい
ては、前記第1の送り量よりも小さい送り量で副走査を
行って画像を印刷するように前記副走査の移動と前記ヘ
ッドの駆動とを制御することを要旨とする。
を第1の領域、第2の領域およびその間に両者に隣接し
て存在する中間の領域の3つにより構成する。これらの
領域は、副走査方向に「第1の領域、中間領域、第2の
領域」の順、またはこの逆の順に隣接して並んでおり、
第2の領域における副走査の精度は、第1の領域および
中間領域における副走査の精度よりも低い。副走査の精
度におけるこのような差異は、印刷装置の副走査を行う
機構等に起因して生じうる。第1の領域では各ラスタが
異なるノズルで形成されるように副走査が行われる。ま
た、中間領域における副走査量は、第1の領域における
副走査量よりも小さい。
を、副走査方向に「第1の領域、中間領域、第2の領
域」の順で並んでいる場合を例にとって説明する。ま
ず、上述の送り量からなる副走査を行いつつ、ドットを
形成すれば、第1の領域においてはノズルの機械的な製
作誤差や副走査における紙送り誤差に基づくドットのず
れを分散させることができ、高画質な画像を得ることが
できる。次に、第1の領域に隣接し、第1の領域と同じ
紙送り精度でドットを形成可能な領域である中間領域に
おいて、第1の領域における副走査量よりも小さい送り
量からなる副走査を行いつつ、画像を記録することによ
り、第1の領域とほぼ同等の高画質な画像を記録するこ
とができる記録領域を副走査方向に拡張することができ
る。中間領域に隣接する第2の領域でも画像を記録する
ことができるため記録領域はさらに拡張する。
よれば、印刷装置の機構に起因して生じる副走査の精度
の低い第2の領域において画像を形成することにより記
録領域を拡張する際に、中間領域における記録を介在さ
せることにより、高画質な記録領域を拡張することがで
きる。
は、前記第1の領域に対し前記副走査による移動が行わ
れる方向に離れて存在しており、前記ヘッドに備えられ
たノズルの間隔は前記副走査の方向にラスタが形成され
る間隔のp倍(pは2以上の整数)であり、前記中間領
域における副走査は、さらに、前記第1の精度によりド
ットを形成しうる限界のラスタよりも、mラスタ(mは
p×(n−1)よりも小さい整数)少ない領域において
画像を完成させるような副走査であるものとすることが
望ましい。
の副走査の機構上、第1の精度によりドットを形成し得
る限界のラスタの位置にヘッドの最も端のノズルが存在
する場合に、該ヘッドに備えられる一部のノズルで形成
されるラスタまでは画像が完成していることになるた
め、かかるラスタまで、第1の精度による記録領域を拡
張することができる。
領域における副走査は、さらに隣接するラスタが異なる
ノズルにより形成されるような副走査であるものとする
ことが望ましい。
が異なるノズルで形成されるため、中間領域においても
ノズルの機械的製作誤差や副走査の誤差に基づくドット
のずれを分散させることができ、画質を向上することが
できる。
における副走査は1ラスタであるものとすることもでき
る。
て前記第1の精度により画像を記録し得る領域を最大限
に拡張することができる。つまり、1ラスタずつの微少
送りによる副走査を適用すれば、第1の精度で副走査を
行うことができる限界のラスタ位置まで完全に画像を完
成することができるため、このような効果を得ることが
できる。
トを記録するためのヘッドの制御をコンピュータにより
実現させることによっても構成することができるため、
本発明は、かかるプログラムを記録した記録媒体として
の態様を採ることもできる。
タの形成と副走査とを行いつつ、入力された画像データ
に応じた画像を印刷媒体上に印刷するためのプログラム
をコンピュータ読みとり可能に記録した記録媒体であっ
て、画像を記録する領域のうち、前記副走査における相
対的な移動を第1の精度で行うことができる第1の領域
と、前記第1の精度よりも低い第2の精度で副走査を行
う第2の領域とを判定する機能と、前記第1の領域にお
いて、前記第2の領域に隣接しない所定の範囲では、隣
接するラスタを印刷装置に備えられた異なるノズルで形
成する第1の送り量で副走査を行う制御信号を出力する
機能と、該所定の範囲と前記第2の領域とに隣接する中
間領域については、前記第1の送り量よりも小さい送り
量で副走査を行う制御信号を出力する機能と、画像を形
成する制御信号を上記副走査に応じた順序で出力する機
能とをコンピュータによる実現可能なプログラムを記録
した記録媒体である。
前記コンピュータに実行されることにより、先に説明し
た本発明の印刷装置を実現することができる。
ィスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、
ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの
符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置
(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等
の、コンピュータが読取り可能な種々の媒体を利用でき
る。また、コンピュータに上記の印刷装置の制御機能を
実現させるコンピュータプログラムを通信経路を介して
供給するプログラム供給装置としての態様も含む。
刷媒体に対し相対的に往復動する主走査を伴って各ラス
タを形成する印刷装置および主走査を伴うことなくラス
タを形成する印刷装置の双方に当然、適用可能である。
て、実施例に基づき説明する。 (1)装置の構成 図1は、本発明の一実施例としての印刷装置の構成を示
すブロック図である。図示するように、コンピュータ9
0にスキャナ12とカラープリンタ22とが接続されて
おり、このコンピュータ90に所定のプログラムがロー
ドされ実行されることにより、全体として印刷装置とし
て機能する。図示するように、このコンピュータ90
は、プログラムに従って画像処理に関わる動作を制御す
るための各種演算処理を実行するCPU81を中心に、
バス80により相互に接続された次の各部を備える。R
OM82は、CPU81で各種演算処理を実行するのに
必要なプログラムやデータを予め格納しており、RAM
83は、同じくCPU81で各種演算処理を実行するの
に必要な各種プログラムやデータが一時的に読み書きさ
れるメモリである。入力インターフェイス84は、スキ
ャナ12やキーボード14からの信号の入力を司り、出
力インタフェース85は、プリンタ22へのデータの出
力を司る。CRTC86は、カラー表示可能なCRT2
1への信号出力を制御し、ディスクコントローラ(DD
C)87は、ハードディスク16やフレキシブルドライ
ブ15あるいは図示しないCD−ROMドライブとの間
のデータの授受を制御する。ハードディスク16には、
RAM83にロードされて実行される各種プログラムや
デバイスドライバの形式で提供される各種プログラムな
どが記憶されている。このほか、バス80には、シリア
ル入出力インタフェース(SIO)88が接続されてい
る。このSIO88は、モデム18に接続されており、
モデム18を介して、公衆電話回線PNTに接続されて
いる。コンピュータ90は、このSIO88およびモデ
ム18を介して、外部のネットワークに接続されてお
り、特定のサーバーSVに接続することにより、画像処
理に必要なプログラムをハードディスク16にダウンロ
ードすることも可能である。また、必要なプログラムを
フレキシブルディスクFDやCD−ROMによりロード
し、コンピュータ90に実行させることも可能である。
示すブロック図である。コンピュータ90では、所定の
オペレーティングシステムの下で、アプリケーションプ
ログラム95が動作している。オペレーティングシステ
ムには、ビデオドライバ91やプリンタドライバ96が
組み込まれており、アプリケーションプログラム95か
らはこれらのドライバを介して、最終カラー画像データ
FNLが出力されることになる。画像のレタッチなどを
行うアプリケーションプログラム95は、スキャナ12
から画像を読み込み、これに対して所定の処理を行いつ
つビデオドライバ91を介してCRTディスプレイ21
に画像を表示している。スキャナ12から供給されるデ
ータは、カラー原稿から読みとられ、レッド(R),グ
リーン(G),ブルー(B)の3色の色成分からなる原
カラー画像データORGである。
印刷命令を発行すると、コンピュータ90のプリンタド
ライバ96が、画像情報をアプリケーションプログラム
95から受け取り、これをプリンタ22が印字可能な信
号(ここではシアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの
各色についての2値化された信号)に変換している。図
2に示した例では、プリンタドライバ96の内部には、
アプリケーションプログラム95が扱っているカラー画
像データをドット単位の画像データに変換するラスタラ
イザ97と、ドット単位の画像データに対してプリンタ
22が使用するインク色および発色の特性に応じた色補
正を行う色補正モジュール98と、色補正モジュール9
8が参照する色補正テーブルCTと、色補正された後の
画像情報からドット単位でのインクの有無によってある
面積での濃度を表現するいわゆるハーフトーンの画像情
報を生成するハーフトーンモジュール99とが備えられ
ている。プリンタ22は、印字可能な上記信号を受け取
り、記録用紙に画像情報を記録する。
を説明する。図示するように、このプリンタ22は、紙
送りモータ23によって用紙Pを搬送する機構と、キャ
リッジモータ24によってキャリッジ31をプラテン2
6の軸方向に往復動させる機構と、キャリッジ31に搭
載された印字ヘッド28を駆動してインクの吐出および
ドット形成を行う機構と、これらの紙送りモータ23,
キャリッジモータ24,印字ヘッド28および操作パネ
ル32との信号のやり取りを司る制御回路40とから構
成されている。以下、この順に各機構等について説明す
る。
る。図4は上述のプリンタ22の用紙Pを搬送する機構
を示す側断面図である。用紙Pを搬送する機構は、給紙
側に備えられた給紙ローラ25aおよび従動ローラ25
bと、排紙側に備えられた排紙ローラ27aおよびギザ
ローラ27bとから構成される。これらのローラは、先
に図3を用いて説明した紙送りモータ23の回転をギヤ
トレイン(図示省略)により伝達することにより駆動さ
れる。図4に示す通り、最初、用紙Pは給紙側から給紙
ローラ25aおよび従動ローラ25bに挟持され、両ロ
ーラの回転により搬送される。用紙Pの上端が排紙ロー
ラ27aおよびギザローラ27bに挟持されると、これ
らのローラによっても排紙側に送られるようになる。用
紙Pには、プラテン26上にある領域にヘッド28によ
り画像が記録される。
5a,25bにより確保している。従って、用紙Pの下
端が給紙ローラ25aおよび従動ローラ25bから外れ
た後、排紙ローラ27aおよびギザローラ27bによっ
て紙送りされる場合には、送り量の精度が給紙側のロー
ラ25a,25bにより搬送される場合に比べて低くな
る。
26の軸方向に往復動させる機構について説明する。こ
の機構は、プラテン26の軸と並行に架設されキャリッ
ジ31を摺動可能に保持する摺動軸34と、キャリッジ
モータ24との間に無端の駆動ベルト36を張設するプ
ーリ38と、キャリッジ31の原点位置を検出する位置
検出センサ39等から構成されている。
(Bk)用のカートリッジ71とシアン(C1),ライ
トシアン(C2)、マゼンタ(M1),ライトマゼンダ
(M2)、イエロ(Y)の6色のインクを収納したカラ
ーインク用カートリッジ72が搭載可能である。シアン
およびマゼンダの2色については、濃淡2種類のインク
を備えていることになる。キャリッジ31の下部の印字
ヘッド28には計6個のインク吐出用ヘッド61ないし
66が形成されており、キャリッジ31の底部には、こ
の各色用ヘッドにインクタンクからのインクを導く導入
管67(図5参照)が立設されている。キャリッジ31
に黒(Bk)インク用のカートリッジ71およびカラー
インク用カートリッジ72を上方から装着すると、各カ
ートリッジに設けられた接続孔に導入管67が挿入さ
れ、各インクカートリッジから吐出用ヘッド61ないし
66へのインクの供給が可能となる。
について説明する。図5はインク吐出用ヘッド28の内
部の概略構成を示す説明図である。インク用カートリッ
ジ71,72がキャリッジ31に装着されると、図5に
示すように毛細管現象を利用してインク用カートリッジ
内のインクが導入管67を介して吸い出され、キャリッ
ジ31下部に設けられた印字ヘッド28の各色ヘッド6
1ないし66に導かれる。なお、初めてインクカートリ
ッジが装着されたときには、専用のポンプによりインク
を各色のヘッド61ないし66に吸引する動作が行われ
るが、本実施例では吸引のためのポンプ、吸引時に印字
ヘッド28を覆うキャップ等の構成については図示およ
び説明を省略する。
明する通り、各色毎に48個のノズルNzが設けられて
おり(図7参照)、各ノズル毎に電歪素子の一つであっ
て応答性に優れたピエゾ素子PEが配置されている。ピ
エゾ素子PEとノズルNzとの構造を詳細に示したの
が、図6である。図6上段に図示するように、ピエゾ素
子PEは、ノズルNzまでインクを導くインク通路68
に接する位置に設置されている。ピエゾ素子PEは、周
知のように、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて
高速に電気−機械エネルギの変換を行う素子である。本
実施例では、ピエゾ素子PEの両端に設けられた電極間
に所定時間幅の電圧を印加することにより、図6下段に
示すように、ピエゾ素子PEが電圧の印加時間だけ伸張
し、インク通路68の一側壁を変形させる。この結果、
インク通路68の体積はピエゾ素子PEの伸張に応じて
収縮し、この収縮分に相当するインクが、粒子Ipとな
って、ノズルNzの先端から高速に吐出される。このイ
ンク粒子Ipがプラテン26に装着された用紙Pに染み
込むことにより、印刷が行われる。
おけるインクジェットノズルNzの配列を示す説明図で
ある。これらのノズルの配置は、各色ごとにインクを吐
出する6組のノズルアレイから成っており、48個のノ
ズルNzが一定のノズルピッチkで千鳥状に配列されて
いる。各ノズルアレイの副走査方向の位置は互いに一致
している。なお、各ノズルアレイに含まれる48個のノ
ズルNzは、千鳥状に配列されている必要はなく、一直
線上に配置されていてもよい。但し、図7に示すように
千鳥状に配列すれば、製造上、ノズルピッチkを小さく
設定し易いという利点がある。
ルアレイにより形成されるドットの様子を示す。図8に
示す通り、本実施例ではノズルアレイを副走査すること
により、ノズルピッチの1/6のピッチでドットを記録
することができる。つまり、本実施例ではノズルピッ
チ:記録ピッチ=6:1なる関係にある。また、いわゆ
るドットの白抜けを防止するために、各ドットは主走査
方向および副走査方向に互いに隣接するドットと一部重
なる形で形成されている。
構成を説明するとともに、図7に示した複数のノズルN
zからなるヘッド28を駆動する方法について説明す
る。図9は制御回路40の内部構成を示す説明図であ
る。図9に示す通り、この制御回路40の内部には、C
PU41,PROM42,RAM43の他、コンピュー
タ90とのデータのやりとりを行うPCインタフェース
44と、紙送りモータ23、キャリッジモータ24およ
び操作パネル32などとの信号をやりとりする周辺入出
力部(PIO)45と、計時を行うタイマ46と、ヘッ
ド61〜66にドットのオン・オフの信号を出力する転
送用バッファ47などが設けられており、これらの素子
および回路はバス48で相互に接続されている。また、
制御回路40には、所定周波数で駆動波形(図10参
照)を出力する発信器51、および発信器51からの出
力をヘッド61〜66に所定のタイミングで分配する分
配器55も設けられている。制御回路40は、コンピュ
ータ90で処理されたドットデータを受け取り、これを
一時的にRAM43に蓄え、所定のタイミングで転送用
バッファ47に出力する。従って、多階調の画像を形成
するための画像処理は、プリンタ22側では行っていな
い。制御回路40は、単にドット単位でのオン・オフ、
即ちドットを形成するか否かの制御およびそれに伴う副
走査の制御等を行っているのである。
信号を出力する形態について説明する。図10は、ヘッ
ド61〜66の1つのノズル列を例にとって、その接続
について示す説明図である。ヘッド61〜66の一つの
ノズル列は、転送用バッファ47をソース側とし、分配
出力器55をシンク側とする回路に介装されており、ノ
ズル列を構成する各ピエゾ素子PEは、その電極の一方
が転送用バッファ47の各出力端子に、他方が一括して
分配出力器55の出力端子に、それぞれ接続されてい
る。分配出力器55からは図10に示す通り、発信器5
1の駆動波形が出力されている。CPU41から各ノズ
ル毎にオン・オフを定め、転送用バッファ47の各端子
に信号を出力すると、駆動波形に応じて、転送用バッフ
ァ47側からオン信号を受け取っていたピエゾ素子PE
だけが駆動される。この結果、転送用バッファ47から
オン信号を受け取っていたピエゾ素子PEのノズルから
一斉にインク粒子Ipが吐出される。
ャリッジ31の搬送方向に沿って配列されているから、
それぞれのノズル列が用紙Pに対して同一の位置に至る
タイミングはずれている。従って、CPU41は、この
ヘッド61〜66の各ノズルの位置のずれを勘案した上
で、必要なタイミングで各ドットのオン・オフの信号を
転送用バッファ47を介して出力し、各色のドットを形
成している。また、図7に示した通り、各ヘッド61〜
66もノズルが2列に形成されている点も同様に考慮し
てオン・オフの信号の出力が制御されている。
リンタ22は、紙送りモータ23により給紙側のローラ
25a、25bその他のローラを回転して用紙Pを搬送
しつつ(以下、副走査という)、キャリッジ31をキャ
リッジモータ24により往復動させ(以下、主走査とい
う)、同時に印字ヘッド28の各色ヘッド61ないし6
6のピエゾ素子PEを駆動して、各色インクの吐出を行
い、ドットを形成して用紙P上に多色の画像を形成す
る。
ゾ素子PEを用いてインクを吐出するヘッドを備えたプ
リンタ22を用いているが、他の方法によりインクを吐
出するプリンタを用いるものとしてもよい。例えば、イ
ンク通路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発
生する泡(バブル)によりインクを吐出するタイプのプ
リンタに適用するものとしてもよい。
ついて説明する。以下ではヘッドの主走査および用紙の
副走査によりドットが形成される様子を具体的に説明す
る。図11および図12は、本実施例における主走査お
よび副走査の制御の流れを示すフローチャートである。
この制御は図3に示したプリンタ22の制御回路40の
CPU41が、上述のドット形成制御ルーチンを実行す
ることにより行われる。
CPU41は画像データを入力する(ステップS10
0)。この画像データは、先に図2で示したプリンタド
ライバ96により、色補正その他の画像処理が施された
データであり、各色のドットを印刷用紙の主走査方向お
よび副走査方向のどの位置に形成すべきかを特定するデ
ータである。本実施例では、ステップS100で印刷す
る画像に関する全てのデータを入力している。もちろ
ん、後述するドットの形成を行いながら、順次データを
入力するものとしてもよい。
像の記録を実行する(ステップS200)。本実施例に
おける標準印刷処理とは、いわゆるインターレース方式
による記録である。標準印刷処理の流れを図12に示
す。また、図13に本実施例による画像の記録の様子を
示す。図13に示す通り、本実施例では、図4で示した
紙送り機構と印刷用紙Pとの位置関係に応じて画像は大
きく3つの領域により形成されている。
領域である。これは、図4で示した給紙ローラ25aお
よび従動ローラ25bに用紙Pが挟持されている状態、
即ち紙送り精度が十分保証されている状態で画像が記録
される領域である。2つめの領域は図13中に示す中間
処理の領域である。これは、標準印刷の領域と後述する
3番目の領域との過渡的な領域に相当する。この領域で
も紙送り精度は十分保証されている。3番目の領域は、
図13中の拡張印刷の領域である。この領域は、図4で
示した給紙ローラ25aおよび従動ローラ25bから用
紙Pの下端が外れ、排紙ローラ27aおよびギザローラ
27bにより紙送りを行いつつ、記録される領域であ
る。従って、拡張印刷の領域では標準印刷や中間処理の
領域に比較して低い紙送り精度で画像が記録されること
になる。本実施例のプリンタ22は原理的には用紙Pの
全ての領域に画像を記録することが可能であるが、用紙
Pのサイズの誤差やプリンタ22への挿入時の誤差等を
考慮して、若干の余白を残すようにしている。
より形成されるドットの様子を図14により詳細に示
す。また、このときの各ノズルにより形成されるラスタ
を一覧にして図15に示す。なお、図13および図14
では説明の便宜上、ノズルピッチを4ラスタ相当とし、
ノズル数を7に減らした例を示してある。
向の位置を表した図である。図13の上下方向が副走査
方向に相当する。図の煩雑さを避けるため、ノズル位置
を主走査ごとに順次右にずらして示した。図14におい
て、P1,P2・・・は1回目、2回目・・・の主走査
を意味している。丸囲みの数字は、各主走査におけるノ
ズルの副走査方向の位置を示している。また、太線で丸
囲みしてある数字は、その位置でドットが形成されるこ
とを意味しており、細い線で丸囲みしてある数字はノズ
ルが位置するものの、ドットは形成されないことを意味
している。図14の左側に示した値は各ラスタに便宜上
付したラスタ番号RNであり、後述する通り、この記録
方法によって副走査における紙送り精度を保証しつつ画
像が記録される最も下方のラスタをラスタ番号0(RN
=0)とし、それよりも下方のラスタを正の数字で、上
方のラスタを負の数字で表している。「L=」の形で表
した数字は、各副走査における紙送り量をラスタ数で表
したものである。
れると、CPU41はドット形成データを設定した後
(ステップS110)、主走査を行いつつドットを形成
する(ステップS120)。図14の例では、ノズルピ
ッチは4ラスタ分であるから、ドット形成用のデータ
は、先に入力した画像データの先頭から4ラスタおきに
主走査方向に順にデータを抽出したものとなり、CPU
41はこれらのデータを図9に示した転送用バッファ4
7に送る。ドットの形成では、図10に示す通り、ヘッ
ド28の主走査方向の位置に同期して示す通り駆動波形
を出力することによりヘッド28を駆動してインクを吐
出する。こうして図14中の主走査P1では、ラスタ番
号−28より上方の領域(RN≦−28なる領域)で、
4ラスタおきにドットが形成される。
との対応を図15に示す。図15の左欄に#1,#2・
・・で示したものが、図14における各ノズル番号に相
当し、上欄に示したP1,P2・・・が、同じく図14
中で主走査を示すP1,P2・・にそれぞれ対応してい
る。表中の数字は、各ノズルが各主走査において形成す
るラスタ番号を示している。図15より、1番ノズル
は、主走査P1において、ラスタ番号−52を形成する
ことが分かる。因みに、これは図14に示した領域より
も上方の領域である。
御して、副走査を行う(ステップS130)。紙送りの
方法は、図4を用いて既に説明した通りである。図14
の例では、7ラスタに相当する紙送りが実行され、ヘッ
ド28の位置は図14中のP2まで移動する。この送り
量は、インターレース方式によりラスタの抜けが生じる
ことなく画像を記録することができる種々の送り量のう
ち、ノズルを最も有効に用いることができる送り量に設
定してある。送り量はノズルピッチ、ノズル個数および
スキャン繰り返し数に応じて定めることができるが、そ
の設定方法は周知であるため説明を省略する。
ップS110〜S130)を繰り返し実行して図14の
主走査P2で示した位置、即ちラスタ番号−20より上
方の領域にドットを形成する。この処理の繰り返しによ
り、ラスタを間欠的に形成しつつ、画像を記録すること
ができる。例えば、図14から明らかな通り、主走査P
4までが実行されると、ラスタ番号−34から−25の
領域では画像が完成していることが分かる。以下、画像
の形成が終了するまで(ステップS140)この処理を
繰り返し実行して、画像を形成する。但し、本実施例で
は、後述する通り、標準印刷処理(図11のステップS
200)の後に、別の印刷モードによる印刷を実行する
ため、ここでいう画像の形成が終了とは、入力された画
像データ全体の印刷の終了ではなく、標準印刷処理ルー
チンによる画像の形成の終了を意味している。
了したか否かについては、後述する中間処理(図11の
ステップS300)および拡大領域印刷処理(ステップ
S700)により形成されるべきラスタ数に応じて判断
される。予め印刷用紙Pのサイズ等が指定されていれ
ば、入力された画像データを構成するラスタの本数は既
知であり、また拡大領域印刷処理および中間処理にお要
するラスタの本数も既知であるため、これらの情報に基
づいて画像データの上端からどれだけのラスタを標準印
刷すべきかを求めることができる。こうして求められた
ラスタと実際に形成されたラスタとを比較すれば、標準
印刷処理を終了すべきか否かは容易に判断することがで
きる。もっとも、本実施例では、このように判断された
範囲に若干の余裕を見込んで標準印刷をすべき領域とし
ている。用紙のサイズは厳密に一定とは言えず、また、
用紙吸入時等の滑りその他の要因により印刷する領域に
誤差が生じる可能性もあるからである。
図4の給紙ローラ25aおよび従動ローラ25bよりも
さらに上流側の所定の位置に紙端を検出するためのセン
サを設け、該センサからの情報に基づいて標準印刷処理
の終了を判定するものとしてもよい。例えば、光学的に
用紙の端を検出する周知のセンサにより紙端を検出すれ
ば、用紙端が検出された時点で印刷を実行している領域
から用紙の下端までの距離が既知となり、その領域に記
録すべき画像のラスタ数が既知となるため、これらの情
報に基づいて上述と同様の判断を行うものとすればよ
い。
が終了した後、CPU41は、中間処理による画像の印
刷を実行する(図11のステップS300)。中間処理
におけるドット形成の流れ自体は、図12に示した標準
印刷処理ルーチンと同様であるため、フローチャートの
図示は省略する。中間処理では、副走査における紙送り
量が標準印刷における紙送り量と相違する。
は、標準処理における7ラスタ相当の紙送り量とは異な
り、まず4ラスタ相当の紙送りを実行し、ラスタを形成
する(図14の主走査P5)。この4ラスタの意味につ
いては後述する。次に、3ラスタの紙送りを行いつつ、
ラスタを形成する(図14の主走査P6〜P8)。この
際、例えば主走査P7における1番ノズルのように、既
に形成されたラスタ位置にノズルが重複して存在する場
合もあるため、かかるノズルはドットの形成データをマ
スクし、ドットの形成が行われないようにされる。図1
5において、n/aと示したノズルはデータのマスクが
行われるノズルを意味している。なお、図14の主走査
P8の位置が、精度を保証しつつ紙送りをすることがで
きる限界位置である。つまり、このとき用紙Pの下端は
給紙ローラ25aおよび従動ローラ25bから外れる直
前の状態にあることになる。もっとも、厳密にいえば、
本実施例では、主走査P8の位置は上記限界位置に対し
2ミリ程度の余裕を見込んだ位置である。
明する。本実施例の中間処理においては、4ラスタの過
渡的な送り量に続いて3ラスタの一定の送り量による紙
送りが行われている。この一定の送り量は、4ラスタ分
のノズルピッチからなる3つのノズルが備えられている
場合のインターレース方式の送り量に相当する。つま
り、本実施例の中間処理では、全部で7つ備えられてい
るノズルのうち、3つを用いてインターレース方式の記
録を行うように送り量が設定されているのである。実
際、図14の主走査P8においては、3番ノズルから5
番ノズルまでの3つのノズルのみがドットを形成してい
る。主走査P6およびP7では、3つ以上のノズルが使
用されているが、これは標準印刷された領域とのつなが
り上、ラスタの抜けが生じないようにするためのもので
ある。また、中間処理の最初に実行した4ラスタ分の過
渡的な送りも、ラスタの抜けが生じないように設定され
るものである。過渡的な送り量は、標準処理における送
り量等のパラメータと中間処理における送り量等のパラ
メータ双方に基づいて定まるものである。
を見かけ上減らしたインターレース記録を実行するの
は、かかる記録方式を採用することにより、紙送り精度
を保証した状態で画像を記録することができる領域を拡
張することができるからである。この点について、図2
5との比較により説明する。
の紙送り量のインターレース方式のみにより画像を記録
した場合の様子を示したものである。図14と図25で
ラスタ番号の副走査方向の位置は統一してある(例え
ば、共に主走査P4の7番ノズルの位置はラスタ番号−
7となっている)。ノズルピッチおよびノズル数も同一
である。既に説明した通り、図25では主走査P6まで
が紙送り精度を保証されている領域である。このときは
ラスタ番号−10においてラスタの抜けが生じているた
め、画像はラスタ番号−11より上方の領域(RN≦−
11なる領域)でしか完成していない。これに対し、図
14では、中間処理を採用することにより、ラスタ番号
0までの領域(RN≦0なる領域)で画像が形成されて
いる。
理を実行すれば紙送り精度を保証して画像を記録できる
領域が拡大する。一方、使用ノズル数を減らせば、ドッ
トの形成効率が低下し、印刷速度の低下を招くことにな
る。また、使用ノズル数を減らせば、隣接するラスタを
同じノズルで形成せざるを得ない状況も生じる。本実施
例では、かかる事情を総合的に判断して、上述の送り量
からなる中間処理を設定したが、この送り量はこれらの
事情に応じて種々の値に設定可能である。但し、いかな
る値に設定しても、標準処理における送り量よりは小さ
い送り量とする必要がある。標準処理における送り量よ
りも大きい送り量を行う場合には、紙送り精度を保証し
たまま画像を記録できる領域は拡大し得ないからであ
る。
後、CPU41は位置合わせ送りを実行する(ステップ
S400)。位置合わせ送りとは、図14における主走
査P9の位置に副走査を行うことをいい、本実施例では
7ラスタ相当の送りを行うことである。この送り量の設
定は、その後に行われる拡張印刷処理の送り量に応じて
定められる。位置合わせ送りの設定について説明する。
理の結果、ラスタ番号0よりも上方の領域(RN≦0な
る領域)において画像が完成しているため、その後に行
われる拡張印刷処理においては、ラスタ番号1よりも下
方の領域(RN≧1なる領域)に画像を形成することに
なる。ところが、図14より明らかな通り、中間処理が
終了した時点で既にこの領域に6番ノズルおよび7番ノ
ズルが存在している。副走査は一方向にしか行うことが
できないから、6番ノズルおよび7番ノズルは拡張印刷
処理では使用することができない。従って、拡張印刷処
理においては1番ノズルから5番ノズルまでの5つのノ
ズルを用いてインターレース方式による記録を行うこと
になる。以下、この意味で5番ノズルをエンドノズルと
呼ぶものとする。仮に4番ノズルまでを用いて拡張印刷
処理を実行するのであれば、エンドノズルは4番ノズル
となる。
P8)においては、エンドノズルである5番ノズルは画
像が完成されている領域よりも上方(図14のラスタ番
号−2)に位置しているため、ラスタ番号1よりも下方
に隣接して画像を形成するためには、5番ノズルがラス
タ番号0に一致した状態からインターレース記録を行う
必要がある。
インターレース記録を行うために設定された送り量で副
走査を行う必要がある。標準印刷処理においてインター
レース方式による送り量を設定したのと同様の手法によ
り拡張印刷処理における送り量を設定すれば5ラスタ相
当となる。標準印刷処理における送り量よりも小さくな
るのは、拡張印刷において使用できるノズル数が減った
からである。
合わせ送りは、エンドノズルをラスタ番号0に一致させ
るために必要となる送り量である2ラスタと、拡張印刷
処理における送り量である5ラスタの和から、7ラスタ
と求められる。
U41は使用ノズルの設定を行い(ステップS50
0)、使用しないノズルについてはデータマスク処理を
行う(ステップS600)。本実施例では、上述の通
り、1番ノズルから5番ノズルまでを使用ノズルとして
設定する。データマスク処理とは、ドット形成用のデー
タを転送用バッファ47(図9および図10参照)に転
送しないようにして、ドットが形成されないようにする
処理をいう。従って、図15に示す通り、6番ノズルお
よび7番ノズルは拡張印刷において全て「n/a」とさ
れる。
る(ステップS700)。拡張印刷処理におけるドット
形成の流れ自体は、図12に示した標準印刷処理ルーチ
ンと同様であるため、フローチャートの図示は省略す
る。拡張印刷処理では、標準印刷処理や中間処理と異な
り、5ラスタ分の送り量によるインターレース方式でド
ットを形成する。従って、拡張印刷処理では図14の主
走査P10ないしP13の位置でドットが形成されるこ
とになる。このとき、ラスタ番号0よりも上方の領域
(RN≦0なる領域)では既に画像が形成されているた
め、かかる領域に存在するノズルはドットを形成しな
い。例えば、1番ノズルは主走査P12以降で初めてラ
スタを形成する。
を減らした場合のドット形成の様子を示した。本実施例
のプリンタ22は、6ラスタに相当するノズルピッチで
48個のノズルを備えている。かかる場合のドットの形
成の様子を図15と同じ形式で図16および図17に示
す。図16は1番から24番までのノズルについてラス
タとの対応を示しており、図17は25番以降のノズル
についてラスタとの対応を示している。これらの図に示
す通り、標準処理(図11のステップS200)として
47ラスタ分の紙送りを行い、中間処理(ステップS3
00)として15ラスタの過渡的な紙送りと5ラスタの
紙送りを行い、位置合わせ送り(ステップS400)と
して47ラスタの紙送りを行った後、拡張印刷処理(ス
テップ700)として43ラスタ分の紙送りを行ってい
る。
刷を行う領域においては、インターレース方式により高
画質な画像を得ることができる。また、中間処理を採用
することにより、紙送りの精度を保証しつつ画像を形成
することができる領域を拡張することができる。このよ
うに拡張された領域においてもインターレース方式によ
る画像の記録が行われているため、高画質な画像を得る
ことができる。画像を記録することができる領域は、さ
らに拡張印刷を実行することにより下方に拡張すること
ができる。
る。第2実施例におけるプリンタ22は、ハードウェア
構成としては図1ないし図10で示した第1実施例と同
一である。また、ドットを形成する際の処理の流れも第
1実施例(図11および図12)と同様である。第2実
施例では、紙送り量が第1実施例と相違する。
成の様子を示す説明図である。図19は、各主走査にお
いて各ノズルにより形成されるラスタの対応を示す説明
図である。これらの図に示される通り、第2実施例にお
いても、標準印刷処理では7ラスタ分の紙送りを行いつ
つ、ラスタを形成する。
3ラスタ分の過渡的な送りを実行した後、1ラスタずつ
の微少送りを行いつつ画像を記録する。この際、既に画
像が形成されているラスタについては、データマスク処
理が実行されるため、ドットは形成されない。この微少
送りはノズルピッチに相当するラスタ分だけ行えばよ
い。このような微少送りによる中間処理を実行すれば、
必ず7番ノズルがエンドノズルとなる。つまり、紙送り
精度を保証することができる限界に7番ノズルが位置す
る際に、その7番ノズルで形成されるラスタまでの領域
で画像を完成させることができる。図18で示したラス
タ番号0が、この状態にある7番ノズルの位置を示して
いる。図4から分かる通り、ラスタ番号0の位置と用紙
の下端との距離は図4の距離aに概ね等しくなるように
設定してある。
エンドノズルとなるため、中間処理の後、標準処理と同
じ紙送り量でインターレース方式による画像の記録を行
うことができる。つまり、7ラスタ分の紙送りを行いつ
つ、ラスタを形成することができる。また、中間処理に
おいて画像が形成される領域の下端と、エンドノズルと
は必ず一致するため、位置合わせ送り(図11のステッ
プS400)は、不要となる。
ば、紙送り精度を保証しつつ画像を形成することができ
る領域を、プリンタ22の機構上可能な最大の範囲にま
で拡張することが可能となる。かかる中間処理では、イ
ンターレース方式による記録がなされないため、隣接す
るラスタが同じノズルで形成されることがあるが、図1
8に示した通り、微少送りが行われるのはノズルピッチ
に相当する数ラスタのみであるため、インターレース方
式による記録が行われないことによる画質の低下はそれ
程目立たない。
端のノズルが必ずエンドノズルとなることから、拡張印
刷処理においても標準処理と同様の紙送り量によるイン
ターレース方式を採用することができるため、ドットの
形成効率を低下させないという利点も有している。な
お、図18および図19では、4ラスタ分のノズルピッ
チを有する7つのノズルからなるヘッドについてドット
の形成の様子を説明したが、かかる送りによる画像の記
録は、種々のノズルピッチおよびノズル個数からなるヘ
ッドについて適用可能であることはいうまでもない。
る。第3実施例におけるプリンタ22は、ハードウェア
構成としては図1ないし図10で示した第1実施例と同
一である。また、ドットを形成する際の処理の流れも第
1実施例(図11および図12)と同様である。第3実
施例では、紙送り量が第1実施例と相違する。
様子を示す説明図である。図21は、かかるドットの形
成において各主走査およびノズル番号とラスタ番号との
対応を示す説明図である。第3実施例においては、説明
の便宜上、4ラスタ分のノズルピッチからなる6つのノ
ズルを備えるヘッドについて示した。かかるノズルピッ
チおよびノズル個数以外であっても適用可能であること
はいうまでもない。
りにより標準印刷処理がなされる(図20の主走査P1
〜P7)。図20から明らかな通り、本実施例では、2
回の主走査により異なるノズルを用いて各ラスタが形成
されている。つまり、スキャン繰り返し数が2である。
このようにスキャン繰り返し数が2以上の場合のドット
の記録を「シングリング方式」と呼ぶ。例えばスキャン
繰り返し数が2の場合に、かかる記録方式によれば、各
ラスタに形成されるべき主走査方向のドット列に関し、
1回目の主走査では奇数番目のドットを間欠的に形成
し、2回目の主走査では偶数番目のドットを間欠的に形
成して、各ラスタを完成する。この2回の主走査は異な
るノズルで実行される。シングリング方式による記録で
は、各ラスタを異なるノズルで形成することにより、ノ
ズルの機械的な製作誤差等に基づくドットのずれを分散
させることができ、画質を向上することができる。
ラスタの紙送りによりスキャン繰り返し数2回のシング
リング方式による標準印刷が行われる(主走査P1〜P
8)。この送り量も第1実施例等と同様、インターレー
ス方式においてラスタの抜けを生じることなく画像を形
成できる送り量の中で、ノズルを最も有効に用いること
ができる送り量に設定されている。当然、各ラスタを異
なるノズルにより形成するように設定されている。
2ラスタ分の過渡的な送り(主走査P9)、および1ラ
スタずつの微少送りにより画像を形成する(主走査P1
0〜P16)。この場合も各ラスタが2回の主走査で形
成されるようにしている。中間処理を実行した後、2ラ
スタ分の過渡的な送りを行い、標準印刷処理と同じ3ラ
スタ送りによる拡張印刷処理を実行する。
が形成されるようにしているため、中間処理中の主走査
P13〜P16では、拡張印刷処理中の主走査P17,
P18において形成されるドットと併せて1ラスタが形
成される。従って、中間処理において1ラスタの微少送
りを採用しているにも関わらず、紙送りの精度を保証し
つつ画像を記録することができるのは、主走査P12に
おける6番ノズルの位置に相当するラスタ番号0までの
領域となっている。主走査P13〜P16では、1回の
主走査によりラスタを形成するものとしてもよい。こう
すれば、ラスタ番号4までの領域において、紙送りの精
度を保証しつつ画像を記録することができる。また、中
間処理において、図20に示した微少送り以外の種々の
送り量を適用することができるのは当然である。
明した通り、中間処理や拡張印刷処理を適用することに
より、画像を形成する領域を拡張することができるばか
りでなく、シングリング方式によるドットの記録を行う
ことにより、より高画質な画像を得ることができる。
定の送り量を用いているが、異なる送り量の組み合わせ
により1サイクルを構成するような、いわゆる変則送り
を適用するものとしても構わない。かかる変則送りの例
を図22に示す。図22は、4ラスタ分のノズルピッチ
で8個のノズルを備えるヘッドによるドットの記録の様
子を示した説明図である。上述した実施例と異なり、
「5ラスタ、2ラスタ、3ラスタ、6ラスタ」で1サイ
クルを構成し、スキャン繰り返し数2回で画像を形成し
ている。この他にも、上述の各実施例のプリンタについ
ては、標準処理、中間処理、拡張印刷処理における種々
の送り量が設定可能である。
る。例えば、上述の実施例では、標準印刷処理におい
て、画像の上端から全て一定のサイクルによる送り量で
印刷を行うものとしているが、インターレース方式によ
り画像を記録する場合、図22に示した例から明らかな
通り、上端部分においては画像を記録し得ない領域(印
刷不可領域)が生じる。従って、上端近傍においてはい
わゆる上端処理、即ち標準処理における送り量とは異な
った送り量で副走査を実行するものとしてもよい。
は、図22で示した変則送りに先立ち行われる上端処理
の例である。図23に示す通り、変則送りを実行する前
に3ラスタ分の一定の送り量で7回の副走査を実行し、
変則送りへと移行する。このような上端処理を実行しな
い場合は(図22)、23ラスタに相当する印刷不可領
域が存在していたのに対し、上端処理を実行することに
より18ラスタに減少していることが分かる。上端処理
は、この他にも種々の処理が可能であり、本実施例のプ
リンタ22に適用することが可能である。
明した通り、給紙側のローラで紙送り精度を確保してい
る場合を例にとって説明したが、逆に排紙側のローラで
紙送り精度を確保している場合にも適用可能である。か
かる場合には、図14等に示した実施例と逆に、画像を
記録する領域の上端から拡張印刷領域、中間処理、標準
処理の順に記録されることになる。拡張印刷領域を所定
の送り量のインターレース方式により記録し、中間処理
として上述の上端処理に相当する送り量で画像を記録
し、標準処理に移行すればよい。中間処理として微少送
り等を採用することができるのは当然である。
成するための制御(図11,図12)をプリンタ22に
備えられたCPU41で実行するものとして説明した。
こうすれば、プリンタドライバ96が出力する画像デー
タを、ドットの形成方法に依存せず一定の形式とするこ
とができるため、コンピュータ90の処理負担が減ると
いう利点がある。一方、上記制御ルーチンにおけるドッ
ト形成用のデータの設定をプリンタドライバ96側で行
うものとしてもよい。この場合には、「1回目の主走査
において形成すべきドットデータ、副走査の紙送り量、
2回目の主走査において形成すべきドットデータ・・
・」を順次プリンタ22に転送することになるから、ド
ットの形成方法に応じてプリンタドライバ96から出力
する画像データが変わってくる。しかし、かかる方法を
採れば、プリンタ22側の負担を軽減することができる
利点、およびバージョンアップが容易である利点、つま
り、プリンタ22のPROM42等を変更することな
く、新たなドット記録方法を実現することができる利点
がある。
ヘッドの制御に、コンピュータによる処理を含んでいる
ことから、かかる制御を実現するためのプログラムを記
録した記録媒体としての実施の態様を採ることもでき
る。このような記憶媒体としては、フレキシブルディス
クやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、RO
Mカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号
が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(R
AMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等の、
コンピュータが読取り可能な種々の媒体を利用できる。
また、コンピュータに上記で説明したドットの記録を行
うためのヘッドの制御機能を実現させるコンピュータプ
ログラムを通信経路を介して供給するプログラム供給装
置としての態様も可能である。
してきたが、本発明はこれらに限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の形態による実
施が可能である。上述の実施例では、ヘッドが主走査を
行って各ラスタを形成するプリンタを例にとって説明し
たが、例えばラインプリンタのようにかかる主走査を伴
うことなくラスタを形成する印刷装置にも当然、適用す
ることができる。また、上述の実施例では6色のインク
を備えるカラープリンタを例にとって説明したが、本発
明はインクの色数には依存せず、単色のプリンタに適用
することも可能である。
ある。
成を示す説明図である。
す説明図である。
説明図である。
および形成されるドットとの関係を示す説明図である。
ある。
れる様子を示す説明図である。
流れを示すフローチャートである。
れを示すフローチャートである。
である。
説明図である。
スタ番号との対応を示す説明図である。
番号とラスタ番号との対応を示す説明図である。
番号とラスタ番号との対応を示す説明図である。
説明図である。
スタ番号との対応を示す説明図である。
説明図である。
スタ番号との対応を示す説明図である。
明図である。
子を示す説明図である。
ットの記録の様子を示す説明図である。
ッド 67…導入管 68…インク通路 71…黒インク用のカートリッジ 72…カラーインク用カートリッジ 80…バス 81…CPU 82…ROM 83…RAM 84…入力インターフェイス 85…出力インタフェース 86…CRTC 87…ディスクコントローラ(DDC) 88…シリアル入出力インタフェース(SIO) 90…パーソナルコンピュータ 91…ビデオドライバ 92…入力部 95…アプリケーションプログラム 96…プリンタドライバ 97…ラスタライザ 98…色補正モジュール 99…ハーフトーンモジュール
Claims (6)
- 【請求項1】 ヘッドにより印刷媒体の一方向に並ぶド
ット列であるラスタを形成しつつ、前記ラスタが形成さ
れている方向と交差する一定の方向に前記ヘッドを印刷
媒体に対し相対的に移動する副走査を行うことにより複
数のラスタを形成することで、入力された画像データに
応じた画像を該印刷媒体上に印刷し得る印刷装置であっ
て、 前記ヘッドは同一色のドットを形成可能なn個(nは2
以上の整数)のノズルを前記副走査の方向に所定の間隔
で備えるヘッドであり、 前記ヘッドを駆動して前記ラスタを形成するラスタ形成
手段と、 前記副走査における相対的な移動を第1の精度で行う第
1の副走査手段と、 前記副走査を前記第1の精度よりも低い第2の精度で行
う第2の副走査手段と、 前記第1の副走査手段による副走査を行いつつ画像を記
録する第1の領域において、前記第1の副走査手段と前
記ラスタ形成手段とを制御する制御手段とを備え、 該制御手段は、 前記第2の副走査手段による副走査を行いつつ画像を記
録する第2の領域に隣接しない所定の範囲では、隣接す
るラスタを異なるノズルで形成する第1の送り量で副走
査を行い、 該所定の範囲と前記第2の領域とに隣接する中間領域に
ついては、前記第1の送り量よりも小さい送り量で副走
査を行う手段である印刷装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記第2の領域は、前記第1の領域に対し前記副走査に
よる移動が行われる方向に離れて存在しており、 前記ヘッドに備えられたノズルの間隔は前記副走査の方
向にラスタが形成される間隔のp倍(pは2以上の整
数)であり、 前記中間領域における副走査は、さらに、 前記第1の精度によりドットを形成しうる限界のラスタ
よりも、mラスタ(mはp×(n−1)よりも小さい整
数)少ない領域において画像を完成させるような副走査
である印刷装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の印刷装置であって、 前記中間領域における副走査は、さらに隣接するラスタ
が異なるノズルにより形成されるような副走査である印
刷装置。 - 【請求項4】 請求項2記載の印刷装置であって、 前記中間領域における副走査は1ラスタである印刷装
置。 - 【請求項5】 ヘッドにより印刷媒体の一方向に並ぶド
ット列であるラスタを形成しつつ、前記ラスタが形成さ
れている方向と交差する一定の方向に前記ヘッドを印刷
媒体に対し相対的に移動する副走査を行うことにより複
数のラスタを形成することで、入力された画像データに
応じた画像を該印刷媒体上に印刷し得る印刷方法であっ
て、 前記ヘッドは同一色のドットを形成可能な複数のノズル
を前記副走査の方向に所定の間隔で備え、 画像を記録する一部の領域においては、前記副走査にお
ける相対的な移動を第1の精度で行い、他の領域におい
ては前記第1の精度よりも低い第2の精度で副走査を行
うとともに、 前記第1の精度による副走査を行いつつ画像を記録する
第1の領域において、前記第2の精度による副走査を行
いつつ画像を記録する第2の領域に隣接しない所定の範
囲では、隣接するラスタを異なるノズルで形成する第1
の送り量で副走査を行い、 該所定の範囲と前記第2の領域とに隣接する中間領域に
ついては、前記第1の送り量よりも小さい送り量で副走
査を行って画像を印刷するように前記副走査の移動と前
記ヘッドの駆動とを制御する印刷方法。 - 【請求項6】 印刷装置によりラスタの形成と副走査と
を行いつつ、入力された画像データに応じた画像を印刷
媒体上に印刷するためのプログラムをコンピュータ読み
とり可能に記録した記録媒体であって、 画像を記録する領域のうち、前記副走査における相対的
な移動を第1の精度で行うことができる第1の領域と、
前記第1の精度よりも低い第2の精度で副走査を行う第
2の領域とを判定する機能と、 前記第1の領域において、 前記第2の領域に隣接しない所定の範囲では、隣接する
ラスタを印刷装置に備えられた異なるノズルで形成する
第1の送り量で副走査を行う制御信号を出力する機能
と、 該所定の範囲と前記第2の領域とに隣接する中間領域に
ついては、前記第1の送り量よりも小さい送り量で副走
査を行う制御信号を出力する機能と、 画像を形成する制御信号を上記副走査に応じた順序で出
力する機能とをコンピュータによる実現可能なプログラ
ムを記録した記録媒体。
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