JP4876747B2 - 画像記録装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体を搬送する搬送手段の搬送動作に同期して出力されるクロック信号に基づいて生成された記録タイミング信号を基準として画像を記録する画像記録装置および記録タイミング信号を生成するためのプログラムに関する。
現在、複数のノズルが配列された記録ヘッドを備え、ノズルから液体のインク滴を吐出して画像の記録を行うインクジェット方式のプリンタが広く普及している。インクジェット方式のプリンタは、構造が簡単で印字の音が小さく、写真画像など多階調画像を高画質に記録することができる。
このようなインクジェット方式のプリンタでは、装填した記録紙を駆動ローラの駆動力で所定方向へ搬送する。記録紙が記録ヘッドの配設位置に到達すると、これを記録紙検出センサで検出し、この記録紙検出センサから出力された検出信号をトリガとして、記録ヘッドによる記録が開始されるようになっている。
そして、記録ヘッドによる記録では、駆動ローラに設けられたエンコーダからの信号に基づいた印字クロック信号あるいは駆動ローラに巻きかけられた搬送ベルトの表面速度に基づいた印字クロック信号を用いて、1ライン毎の記録タイミングを制御している。
この印字クロック信号は、駆動ローラ等の偏心等があると周期性を持って変動することがある。これにより、画質が乱れる場合がある。
さらにまた、記録紙検出センサの検出信号は、変動する印字クロック信号と関係なく非同期で出力されるため、記録紙毎に印字開始位置がずれる(最大で1ライン分ずれる)ことがある。
印字開始タイミングのずれを調整する技術としては、各ライン周期のN倍のエンコーダ信号を分周して1ラインの同期化信号を生成し、被印字物検出信号と印字開始信号との誤差を1/Nに低減させるインクジェット印字装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この装置では同期化信号より細かい調整はできない。
また、記録紙検出センサの変動を考慮してエンコーダ出力パルスを調整するプリンタも知られている(例えば、特許文献2参照。)。この装置ではエンコーダの出力パルス単位での調整が行なわれる。
さらにまた、往復走査される記録ヘッドの走査中における位置を検出し、その位置検出によって得られる記録ヘッドの位置を表すパルス信号の周期を測定し、その測定されたパルス信号の周期をメモリに記憶し、その記憶された少なくとも2つ以上の連続するパルス信号の周期を用いて次に期待されるパルス信号の周期を予測し、その予測されるパルス信号の周期に基づいて、記録ヘッドによる記録タイミング信号を生成し、キャリッジ速度変動やキャリッジ加速・減速によるエンコーダ周期変動に対して記録タイミングを調整する記録装置が知られている(例えば、特許文献3参照。)。この装置では記録タイミング信号を多次関数で近似している。
また、記録データが記録ヘッド駆動部に出力されたときに生成されるヘッド駆動パルス信号を、エンコーダで検出されるエンコーダパルス間隔に基づき走査速度に応じて所定時間だけ遅延されたディスプレイドパルス信号に変換し、記録データとディスプレイドパルス信号に基づき記録ヘッドの駆動信号を出力して記録を行うことにより、キャリッジ走査速度に変動が生じても正確にインクが重ねられ、インクの着弾位置のずれが補正される画像記録装置が知られている(特許文献4参照。)。
特開2001−150656号公報 特開平9−277603号公報 特開2003−211734号公報 特開2003−225999号公報
本発明は、搬送手段の搬送動作に応じて生成されるクロック信号の周期が変動しても、記録タイミング信号の周期の変動を抑え、好適なタイミングで画像を記録することができる画像記録装置およびプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の発明の画像記録装置は、画像記録位置に記録媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段の搬送動作に応じてクロック信号を発生させるクロック発生手段と、前記画像記録位置より前記搬送手段の搬送方向上流側に配置され、前記搬送手段により搬送された記録媒体の先端を検出したときに、前記クロック信号より高い周波数且つ予め定められた間隔で生成される基準クロック信号に同期させて検出信号を出力すると共に、前記記録媒体が検出されなくなったときに前記基準クロック信号に同期させて非検出信号を出力する記録媒体検出手段と、前記クロック発生手段により発生したクロック信号の各々の周期を、前記基準クロック信号を計数して求める周期計数手段と、前記周期計数手段によって計数された計数値を初期値としてカウント値が1になるまでダウンカウントすると共に、該ダウンカウントによりカウント値が1になったときに該ダウンカウントした計数値に対応するクロック信号の1つ後に発生したクロック信号の計数値のダウンカウントを開始するカウント手段と、複数の記録素子が配列され、前記画像記録位置に固定された状態で、記録タイミング信号を基準として前記画像記録位置に搬送された記録媒体に画像を記録する記録手段と、前記検出信号が入力されてから前記非検出信号が入力されるまで前記記録タイミング信号を生成する生成手段であって、前記検出信号が入力されたとき及び前記記録タイミング信号を生成したときに前記カウント手段のカウント値、該カウント値の初期値である第1の計数値、及び該第1の計数値が計数されたクロック信号より1つ後に発生したクロック信号を前記周期計数手段によって計数した第2の計数値を取得し、前記取得したカウント値を前記第1の計数値で除算して第1の重み付け係数を求めると共に、1から前記第1の重み付け係数を減算して第2の重み付け係数を求め、前記第2の計数値に前記第1の重み付け係数を乗算した値と、前記第1の計数値に前記第2の重み付け係数を乗算した値と、を合計した合計値を1周期とした記録タイミング信号を生成する生成手段と、を備えている。
請求項2の発明の画像記録装置は、画像記録位置に記録媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段の搬送動作に応じてクロック信号を発生させるクロック発生手段と、前記画像記録位置より前記搬送手段の搬送方向上流側に配置され、前記搬送手段により搬送された記録媒体の先端を検出したときに、前記クロック信号より高い周波数且つ予め定められた間隔で生成される基準クロック信号に同期させて検出信号を出力すると共に、前記記録媒体が検出されなくなったときに前記基準クロック信号に同期させて非検出信号を出力する記録媒体検出手段と、前記搬送手段の所定期間の搬送動作に応じて前記クロック発生手段により発生したクロック信号の各々の周期を、前記基準クロック信号を計数して求め、各周期を示す計数値を記憶手段に記憶する記憶処理手段と、前記搬送手段の搬送動作に応じて前記記憶手段に記憶された計数値を取得し、該取得した計数値を初期値としてカウント値が1になるまでダウンカウントすると共に、該ダウンカウントによりカウント値が1になったときに該ダウンカウントした計数値に対応するクロック信号の1つ後に発生したクロック信号の計数値を前記記憶手段から取得してダウンカウントを開始するカウント手段と、複数の記録素子が配列され、前記画像記録位置に固定された状態で、記録タイミング信号を基準として前記画像記録位置に搬送された記録媒体に画像を記録する記録手段と、前記検出信号が入力されてから前記非検出信号が入力されるまで前記記録タイミング信号を生成する生成手段であって、前記検出信号が入力されたとき及び前記記録タイミング信号を生成したときに、前記カウント手段のカウント値、該カウント値の初期値である第1の計数値、及び前記第1の計数値の1つ後に前記カウント手段によりダウンカウントされる第2の計数値を取得し、前記取得したカウント値を前記第1の計数値で除算して第1の重み付け係数を求めると共に、1から前記第1の重み付け係数を減算して第2の重み付け係数を求め、前記第2の計数値に前記第1の重み付け係数を乗算した値と、前記第1の計数値に前記第2の重み付け係数を乗算した値と、を合計した合計値を1周期とした記録タイミング信号を生成する生成手段と、を備えている。
なお、周期と周波数は反比例の関係にあるため、いずれか一方が決まれば、他方も一意に決まる。従って、請求項1および2に記載の画像記録装置においては、周波数の重み付け平均値を算出し、これにより記録タイミング信号を生成する場合も含まれる。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の画像記録装置において、前記搬送手段は、少なくとも1つの回転体を備え、該回転体の回転によって記録媒体を前記画像記録位置に搬送し、前記クロック発生手段は、前記回転体の回転に応じて前記クロック信号を発生させることができる。
請求項4の発明は、請求項1または請求項2に記載の画像記録装置において、前記搬送手段は、少なくとも1つの回転体と該回転体に巻きかけられ記録媒体の保持が可能な搬送ベルトとを備え、該回転体の回転により該搬送ベルトを移動させることによって記録媒体を前記画像記録位置に搬送し、前記クロック発生手段は、前記搬送ベルトの表面速度に応じて前記クロック信号を発生させることができる。
請求項の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の画像記録装置において、前記検出信号及び前記非検出信号を予め定められた時間だけ遅延させ、前記基準クロック信号に同期させて前記生成手段に送出する遅延手段を更に備えてもよい。
請求項の発明は、請求項1乃至請求項7のいずれか1項記載の画像記録装置において、前記記録手段を複数個備え、前記生成手段を前記記録手段毎に設けてもよい。
請求項の発明は、画像記録位置に記録媒体を搬送する搬送手段の搬送動作に応じてクロック信号を発生させるクロック発生手段、前記画像記録位置より前記搬送手段の搬送方向上流側に配置され、前記搬送手段により搬送された記録媒体の先端を検出したときに、前記クロック信号より高い周波数且つ予め定められた間隔で生成される基準クロック信号に同期させて検出信号を出力すると共に、前記記録媒体が検出されなくなったときに前記基準クロック信号に同期させて非検出信号を出力する記録媒体検出手段、及び複数の記録素子が配列され、前記画像記録位置に固定された状態で、記録タイミング信号を基準として前記画像記録位置に搬送された記録媒体に画像を記録する記録手段を含む装置に搭載されたコンピュータを、前記クロック発生手段により発生したクロック信号の各々の周期を、前記基準クロック信号を計数して求める周期計数手段、前記周期計数手段によって計数された計数値を初期値としてカウント値が1になるまでダウンカウントすると共に、該ダウンカウントによりカウント値が1になったときに該ダウンカウントした計数値に対応するクロック信号の1つ後に発生したクロック信号の計数値のダウンカウントを開始するカウント手段、及び前記検出信号が入力されてから前記非検出信号が入力されるまで前記記憶タイミング信号を生成すると共に、前記検出信号が入力されたとき及び前記記録タイミング信号を生成したときに前記カウント手段のカウント値、該カウント値の初期値である第1の計数値、及び該第1の計数値が計数されたクロック信号より1つ後に発生したクロック信号を前記周期計数手段によって計数した第2の計数値を取得し、前記取得したカウント値を前記第1の計数値で除算して第1の重み付け係数を求めると共に、1から前記第1の重み付け係数を減算して第2の重み付け係数を求め、前記第2の計数値に前記第1の重み付け係数を乗算した値と、前記第1の計数値に前記第2の重み付け係数を乗算した値と、を合計した合計値を1周期とした記録タイミング信号を生成する生成手段、として機能させるためのプログラムである。
請求項の発明は、画像記録位置に記録媒体を搬送する搬送手段の搬送動作に応じてクロック信号を発生させるクロック発生手段、前記画像記録位置より前記搬送手段の搬送方向上流側に配置され、前記搬送手段により搬送された記録媒体の先端を検出したときに、前記クロック信号より高い周波数且つ予め定められた間隔で生成される基準クロック信号に同期させて検出信号を出力すると共に、前記記録媒体が検出されなくなったときに前記基準クロック信号に同期させて非検出信号を出力する記録媒体検出手段、及び複数の記録素子が配列され、前記画像記録位置に固定された状態で、記録タイミング信号を基準として前記画像記録位置に搬送された記録媒体に画像を記録する記録手段を含む装置に搭載されたコンピュータを、前記搬送手段の所定期間の搬送動作に応じて前記クロック発生手段により発生したクロック信号の各々の周期を、前記基準クロック信号を計数して求め、各周期を示す計数値を記憶手段に記憶する記憶処理手段、前記搬送手段の搬送動作に応じて前記記憶手段に記憶された計数値を取得し、該取得した計数値を初期値としてカウント値が1になるまでダウンカウントすると共に、該ダウンカウントによりカウント値が1になったときに該ダウンカウントした計数値に対応するクロック信号の1つ後に発生したクロック信号の計数値を前記記憶手段から取得してダウンカウントを開始するカウント手段と、前記検出信号が入力されてから前記非検出信号が入力されるまで前記記録タイミング信号を生成する生成手段であって、前記検出信号が入力されたとき及び前記記録タイミング信号を生成したときに、前記カウント手段のカウント値、該カウント値の初期値である第1の計数値、及び前記第1の計数値の1つ後に前記カウント手段によりダウンカウントされる第2の計数値を取得し、前記取得したカウント値を前記第1の計数値で除算して第1の重み付け係数を求めると共に、1から前記第1の重み付け係数を減算して第2の重み付け係数を求め、前記第2の計数値に前記第1の重み付け係数を乗算した値と、前記第1の計数値に前記第2の重み付け係数を乗算した値と、を合計した合計値を1周期とした記録タイミング信号を生成する生成手段、として機能させるためのプログラムである。
以上説明したように請求項1、請求項2、請求項、および請求項に記載の発明によれば、搬送手段の搬送動作に応じて生成されるクロック信号の周期が変動しても、記録タイミング信号の周期の変動を抑え、好適なタイミングで画像を記録することができる、という効果が得られる。また、記録媒体検出手段の検出信号と記録タイミング信号を基準クロック信号で同期化することもできる。
請求項3の発明によれば、搬送手段の回転体の偏心などにより周期的なクロック信号の周期の変動が生じても、記録タイミング信号の周期の変動を抑え、好適なタイミングで画像を記録することができる、という効果が得られる。
請求項4の発明によれば、搬送手段の回転体や搬送ベルトの偏心などにより周期的なクロック信号の周期の変動が生じても、記録タイミング信号の周期の変動を抑え、好適なタイミングで画像を記録することができる、という効果が得られる。
請求項の発明によれば、所望の時間だけ遅延させて画像を記録できる、という効果が得られる。
請求項の発明によれば、記録手段毎に記録タイミング信号を生成でき、各記録手段による画像記録位置の位置ずれも低減させることができる、という効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態に係る画像記録装置10の概略構成図である。
画像記録装置10は、記録紙Pを搬送するための搬送系14と、当該搬送系による記録紙Pの搬送経路途中に設けられた記録ヘッド15と、記録ヘッド15の画像記録を制御する記録ヘッド制御部28とを含んで構成されている。
搬送系14は、駆動ローラ16A、16Bを備えている。記録紙Pを支持する搬送ベルト20は駆動ローラ16A、16Bに巻きかけられている。不図示のモータの駆動力が駆動ローラ16Aに付与されて駆動ローラ16Aが回転駆動すると、搬送ベルト20は該回転駆動に応じて移動し、ベルト表面に保持した記録紙Pを搬送方向上流側から記録ヘッド15の画像記録位置方向に搬送する。
記録紙Pは、図示しないシートフィーダー等によって、記録面が上面となるように所定位置に装填されると、上記搬送系14によって、図1の矢印A方向に搬送される。
この搬送系14によって搬送される記録紙Pの記録面は、記録ヘッド15の下(画像記録位置)を通過する。
記録ヘッド15は、記録紙Pと対向する下面がインク滴を吐出するノズルの吐出口が複数個配列されたノズル面となっており、このノズル面からインクを記録紙Pに向けて噴射することで、画像を記録する。この記録ヘッド15のノズル面は記録紙Pの紙幅の長さを有し、記録ヘッド15は走査せず、記録紙Pのみを搬送することにより記録紙Pに画像を記録することができる。
なお、記録ヘッド15は、ノズル面からインク滴を吐出可能なインクジェット記録ヘッドであれば、インクの種類およびインク滴の吐出方式を問わない。また、インクジェット方式においてもサーマルインクジェット方式、ピエゾ式インクジェット、連続流型インクジェット、静電吸引型インクジェット等、方式に限定されない。さらに、使用するインクも水性インク、油性インク、常温で固形のいわゆるソリッドインク、溶剤インク等いずれも適用可能である。インク中の色材も顔料・染料を問わない。なお、以下では、記録ヘッド15としてピエゾ式の吐出機構を搭載した記録ヘッドを例に挙げて説明する。
また、図1に示すように、駆動ローラ16Aには、エンコーダ26が取り付けられている。
エンコーダ26は、周知の如く、被回転体(ここでは、駆動ローラ16A)に周状に均等ピッチで複数のスリット(或いは黒/白の交互のパターン)が設けられた円板と、この円板のスリット部分の透過/不透過(或いは黒/白)を検出するセンサ部と、で構成されるものであるが、図1では、簡略化してブロック図的な図形で示している。
エンコーダ26のセンサ部では、駆動ローラ16Aの回転に応じて、矩形波(エンコーダ信号)を生成して出力する。このエンコーダ信号は、印字クロック信号として記録ヘッド制御部28に入力される。記録ヘッド制御部28では、この印字クロック信号に基づいて、駆動ローラ16Aのモータの回転速度をフィードバック制御する他、記録紙Pに対して画像の記録するときの基準信号となる記録タイミング信号を生成する制御を行っている。
図2は、記録ヘッド制御部28の構成図である。記録ヘッド制御部28は、記録タイミング生成部30と記録データ生成部32とを含んで構成されている。
記録タイミング生成部30には、エンコーダ26から出力された印字クロック信号および外部の信号出力部から記録ヘッド15による記録を開始させるための開始信号が入力される。なお、開始信号は、記録紙Pが所定の位置まで搬送されたことが検知されたときに生成されるものであってもよい。記録タイミング生成部30は、開始信号の入力をトリガとして印字クロック信号に基づいた記録タイミング信号を生成する。
記録データ生成部32には、不図示のコンピュータから受信した多階調の画像データが入力される。記録データ生成部32は、多階調の画像データを記録ヘッド15で記録可能な階調数の画像データに変換し、更に記録ヘッド15の各吐出口に応じて画像データを並び替えた記録データを生成して記録ヘッド15に出力する。
記録ヘッド15に設けられた不図示の駆動部は、画像を記録するタイミングの基準として記録タイミング信号を用い、記録データに応じて記録ヘッド15の各吐出口に対応した圧電素子に所定の駆動波形の電圧を印加して記録ヘッド15の各吐出口からインク滴を吐出させ記録紙Pに画像を記録する。
なお、記録タイミング生成部30および記録データ生成部32には、システムクロックも入力される。システムクロックは予め定められた間隔で生成されるクロック信号であり、その周期は変動することなく、また通常、エンコーダ26から出力される印字クロック信号よりも高い周波数で生成される。記録タイミング生成部30および記録データ生成部32はこのシステムクロックに同期して動作する。
図3は、記録タイミング生成部30の構成を示すブロック図である。
記録タイミング生成部30は、印字周波数生成部34、印字周波数カウント部36、第1レジスタ38、第2レジスタ40、及び記録タイミング信号生成部42を含んで構成されている。
印字周波数生成部34は、エンコーダ26から受信した印字クロック信号をシステムクロックでサンプリングし、印字周波数を示すデータを生成する。なお、本実施の形態において、印字周波数は、印字クロック信号の周期をシステムクロックに同期してカウントアップするカウンタで計数したときの計数値をいい、印字クロック信号の周期を示すものとして扱われる。以下では、印字周波数を示すデータを印字周波数データと呼称する。
図4は、印字周波数生成部34で印字周波数データを生成するときのタイミングチャートである。
印字周波数生成部34は、印字クロック信号の周期を計数するカウンタ(不図示)を含んで構成されている。このカウンタ(以下、印字クロックカウンタと呼称)は、印字クロック信号の、例えば立ち上がりエッジが入力されたときに1がセットされる。その後は、システムクロックに同期してカウントアップする。次の印字クロック信号の立ち上がりエッジが入力されたときに、印字クロックカウンタには1がセットされ、次の印字クロック信号の印字周波数の計数が開始される。
従って、印字周波数生成部34で生成される印字クロック信号の印字周波数データ(図4では印字周波数N1、N2で示されている)は、システムクロック単位の計数値となる。なお、印字周波数データを第1レジスタ38に出力するタイミングは、印字周波数カウント部36から印字周波数要求信号が出力されたときである。
第1レジスタ38および第2レジスタ40は上記計数した印字周波数データを格納するレジスタである。具体的には、印字周波数カウント部36から印字周波数要求信号が出力されたときに第1レジスタ38の値が第2レジスタ40に格納され、印字周波数生成部34で生成された印字周波数データが第1レジスタ38に格納される。
印字周波数カウント部36は、第2レジスタ40に格納された印字周波数データをセットしシステムクロックに同期してダウンカウントする。そして、開始信号(例えば立下りエッジ)あるいは記録タイミング信号生成部42から終了信号が入力されたときのカウント値を記録タイミング信号生成部42に出力する。
図5は、印字周波数カウント部36で印字周波数をカウントするときのタイミングチャートである。
印字周波数カウント部36は、カウント値が1のときに、印字周波数要求信号を出力する。これにより、第1レジスタ38に格納されていた印字周波数データが第2レジスタ40に格納され、第1レジスタ38には印字周波数生成部34で生成された次の印字クロック信号の印字周波数データが格納される。そして、印字周波数カウント部36は、第2レジスタ40に格納された印字周波数データをカウント対象としてセットし、システムクロックに同期してダウンカウントする。
印字周波数カウント部36は、開始信号の入力(例えば立下りエッジ)及び終了信号の入力(例えば立下りエッジ)時のカウント値をカウント結果として記録タイミング信号生成部42に出力する。図5では、記録タイミング信号生成部42に出力するカウント値がc1、c2として示されている。
なお、印字周波数カウント部36は、カウント値を記録タイミング信号生成部42に出力した後もダウンカウントを続け、カウント値が1になったときに印字周波数要求信号を出力する。印字周波数要求信号が出力されると、上記と同様に第1レジスタ38に格納されていた印字周波数データは第2レジスタ40に格納され、第1レジスタ38には印字周波数生成部34で生成された次の印字クロック信号の印字周波数データが格納される。
そして、第2レジスタ40に新たな印字周波数データが格納されると、印字周波数カウント部36は、該第2レジスタ40の値をカウント対象の印字周波数データとしてセットし、上記と同様にシステムクロックに同期してダウンカウントし、終了信号が入力されたときのカウント値を出力する。
記録タイミング信号生成部42は、開始信号をトリガにして記録タイミング信号を生成する。記録タイミング信号生成部42は、印字周波数カウント部36から入力されるカウント値に応じて、第1レジスタ38および第2レジスタ40から読み出した印字周波数データが示す印字周波数の重み付け平均値を算出し、該重み付け平均値を1周期とする記録タイミング信号を生成する。記録タイミング信号の生成終了時には印字周波数カウント部36に終了信号を出力する。
記録タイミング生成部30は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途用集積回路)として設けることができる。ASIC上には、上記印字周波数カウント部36や、印字周波数生成部34、記録タイミング信号生成部42の機能を実現するプログラムを記憶するメモリや該プログラムを実行するプロセッサ、第1レジスタ38や第2レジスタ40などを搭載する。
なお、このように該プログラムをASICのメモリに格納しASICのプロセッサが実行するようにしてもよいが、該プログラムを記憶する記憶媒体は、例えばROM等のメモリであってもよいし、CD−ROMやDVDディスク、光磁気ディスクやICカード、あるいはハードディスク等であってもよいし、電気通信回線上の搬送波のような伝送媒体であってもよい。また、これら記憶媒体に記憶されたプログラムを、装置に搭載されたCPUが実行するようにしてもよい。
さらにまた、印字周波数カウント部36や、印字周波数生成部34、記録タイミング信号生成部42を、各々の機能を有するハードウェアで構成してもよい。
図6は、記録タイミング信号生成部42が記録タイミング信号を生成するときの処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートは、外部から開始信号を受信したときに開始される。
ステップ100では、第1レジスタ38から印字周波数データNyを、第2レジスタ40から印字周波数データNxを読み出す。第1レジスタ38および第2レジスタには、記録タイミング生成部30に連続して入力された2つの印字クロック信号の印字周波数データが格納されており、具体的には第1レジスタ38には最新の印字クロック信号の印字周波数データが、第2レジスタ40にはそれより1つ前の印字クロック信号の印字周波数データがそれぞれ格納されている。従って、第1レジスタ38および第2レジスタ40のそれぞれから印字周波数データを読み出すことで、連続する直近の印字クロック信号の印字周波数データを読み出すことができる。
ステップ102では、印字周波数カウント部102からカウント値(ここではCcと呼称する)が入力されたか否かを判断する。カウント値Ccが入力されたと判断した場合には、ステップ104で、入力されたカウント値Ccから重み付け計数Cおよび(1−C)を算出する。具体的には、以下のように算出する。
ここでは、連続して発生した印字クロック信号の印字周波数データがN1、N2、N3・・・となった場合を例に挙げて説明する。
印字周波数カウント部36が印字周波数データN1をカウントダウンを開始したときには、第1レジスタ38には印字周波数データN2が格納され、第2レジスタ40には印字周波数データN1が格納された状態となっている。
この状態で印字周波数カウント部36に開始信号(または終了信号)が入力されたときには、印字周波数カウント部36からは印字周波数データN1をカウントダウンしたときのカウント値Cc1が記録タイミング信号生成部42に出力される。それと同時に第1レジスタ38からは印字周波数データN2が、第2レジスタ40からは印字周波数データN1がそれぞれ記録タイミング信号生成部42に出力される。
記録タイミング信号は印字周波数カウント部36から入力されたカウント値Cc1と前回のタイミングで第2レジスタ40から読み出した印字周波数データN1との比、Cc1/N1を求め、これを第1の重み付け係数Cとし、さらに1−Cを算出してこれを第2の重み付け係数とする。このように、重み付け係数は、開始信号または終了信号の入力タイミングに応じて決定される。
このように重み付け係数を求めた後は、ステップ106で、記録タイミング信号の周期Mを算出する。記録タイミング信号の周期Mは、以下の式(1)で求められる。
M=(1−C)×Nx+C×Ny・・・・(1)
すなわち、周期Mは、NxとNyの重み付け平均値である。
ステップ108では、求めた周期Mを1周期とする記録タイミング信号を生成して出力する。
ステップ110では、終了信号を印字周波数カウント部36に出力する。印字周波数カウント部36はこの終了信号を受信すると、次の印字周波数のカウント値を出力する。
記録タイミング信号生成部42は、終了信号の出力後、ステップ100に戻り、上記処理を繰り返して印刷が終了するまで印字クロック信号に基づいた記録タイミング信号の生成を継続する。
ここで、記録タイミング信号生成の具体的な例を図7(A)を参照して説明する。図7(A)は、記録タイミング信号を生成するときのタイミングチャートである。
ここでも、連続して発生した印字クロック信号の印字周波数データがN1、N2、N3・・・となった場合を例に挙げて説明する。
記録タイミング信号は、直近の連続する印字クロック信号の印字周波数データNx,Nyをもとに生成される。印字周波数データは前述のとおり、印字クロック信号をシステムクロックでサンプリングしたものである。Nyは最新の印字クロック信号の印字周波数データであり、Nxは、最新の印字クロック信号より1つ前に生成された印字クロック信号の印字周波数データである。
記録タイミング信号生成部42は、開始信号が入力されると記録タイミング信号の生成を開始する。
この時、記録タイミング信号生成部42には、印字周波数カウント部36からカウント値Ccが入力され、該カウント値Ccと印字周波数Nxに基づいて、前述のように第1の重み付け計数Cと第2の重み付け計数(1−C)を求める。
例えば、印字周波数データN1およびN2で求められる周期M1は、第1の重み付け計数をC1とし第2の重み付け計数を1−C1とすると、以下の式で求められる。
M1=(1−C1)×N1+C1×N2(図7(B)参照。)
周期M1の記録タイミング信号の生成が終わると、次の記録タイミング信号(周期M2)の生成を開始するために、印字周波数カウント部36に終了信号を出力する。
次の記録タイミング信号の周期M2は、第1の重み付け計数をC2とし第2の重み付け計数を1−C2とすると、以下の式で求められる。
M2=(1−C2)×N2+C2×N3
続いて、次の記録タイミング信号の周期M3は、第1の重み付け計数をC3とし第2の重み付け計数を1−C3とすると、以下の式で求められる。
M3=(1−c3)×N3+C3×N4
このように、直近の連続する印字クロック信号を用い、これら印字クロック信号の周期の重み付け平均値を1周期とする記録タイミング信号の周期を生成することにより、駆動ローラ16A、16B等の偏心等が原因で印字クロック信号のパルス幅(周期)が変動しても、実際に画像の記録の基準となる記録タイミング信号の周期の変動は抑えられ、好適な記録タイミング信号が生成でき、記録開始位置も大きくずれることはない。
なお、ここでは、最新の印字クロック信号の1つ前に生成された印字クロック信号の印字周波数に基づいて重み付け係数を算出し、これを用いて重み付け平均値を使用しているが、通常の状態であれば印字クロック信号が極端に大きく変動することはないため、問題なく記録タイミング信号を生成できる。
また、重み付け平均値を求める際には、2つの連続する印字クロック信号の印字周波数データを用いたが、3つ以上の連続する印字クロック信号を用いてもよい。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、エンコーダ26で生成された印字クロック信号の印字周波数をリアルタイムに計測して、記録タイミング信号を生成する場合について説明したが、印字クロック信号が、駆動ローラ16A等の偏心等により略周期的に変動する点に着目すれば、例えば、駆動ローラ16Aの1周期分の印字クロック信号の印字周波数データを予め計測して所定の記憶手段に記憶しておき、これを用いて記録タイミング信号を生成するようにしてもよい。本実施の形態では、このように予め記憶された印字クロック信号の印字周波数のデータを用いて記録タイミング信号を生成する場合について説明する。
以下で用いられる、本実施の形態の画像記録装置50の構成を示す図において、第1の実施の形態で用いた図に示した構成要素と同一もしくは同等の部分には、第1の実施の形態と同じ符号を付して、その説明を省略する。
図8は、本実施の形態に係る画像記録装置50の概略構成図である。
画像記録装置50は、第1の実施の形態と同様に、搬送系14及び記録ヘッド15を備えている。
画像記録装置50の駆動ローラ16A近傍には、駆動ローラ基準位置検出部44が設けられている。駆動ローラ基準位置検出部44は、駆動ローラ16A上にマークされた基準位置を検出し、基準位置検出信号を出力する。
記録ヘッド制御部46は、第1の実施の形態の記録ヘッド制御部28と同様に、エンコーダ26からの印字クロック信号に基づいて、駆動ローラ16Aのモータの回転速度をフィードバック制御する他、記録紙Pに対して画像の記録するときの基準信号となる記録タイミング信号を生成する制御を行っている。
図9は、記録ヘッド制御部46の構成図である。記録ヘッド制御部46は、記録タイミング生成部48と記録データ生成部32とを含んで構成されている。
記録タイミング生成部48には、エンコーダ26から出力された印字クロック信号、駆動ローラ基準位置検出部44から出力された基準位置検出信号、および外部の信号出力部から記録ヘッド15による記録を開始させるための開始信号が入力される。
本実施の形態においても、記録タイミング生成部48および記録データ生成部32には、システムクロックが入力され、このシステムクロックに同期して動作する。
図10は、記録タイミング生成部48の構成を示すブロック図である。
記録タイミング生成部48は、印字周波数生成部52、印字周波数メモリ54、アドレス制御部56、印字周波数カウント部36、第1レジスタ38、第2レジスタ40、及び記録タイミング信号生成部42を含んで構成されている。
印字周波数生成部52は、エンコーダ26から受信した印字クロック信号をシステムクロックに同期してサンプリングし、印字周波数データを生成する。印字周波数データの生成は第1の実施の形態と同様に印字クロックカウンタでカウントアップして行なう。なお、本実施の形態の印字周波数生成部52は、印字周波数データを生成したときに印字周波数メモリ54およびアドレス制御部56に書込み信号を出力する。
図11は、本実施の形態における印字周波数生成部52で印字周波数データを生成するときのタイミングチャートである。
印字周波数生成部52の印字クロックカウンタは、印字クロック信号の、例えば立ち上がりエッジが入力されたときに1がセットされ、その後は、システムクロックに同期してカウントアップする。そして、次の印字クロック信号の立ち上がりエッジが入力されたときに、書込み信号を印字周波数メモリ54およびアドレス制御部56に出力する。また、同時に印字クロックカウンタの値を印字周波数データとして印字周波数メモリ54に出力する(図11では印字周波数N1、N2で示されている)。このとき同時に印字クロックカウンタには1がセットされる。そして、同様に次の印字クロック信号の印字周波数の計数を開始する。
書込み信号が出力されると、印字周波数メモリ54には、アドレス制御部56から指定されたアドレスが示す記憶領域に、印字周波数生成部52で生成された印字周波数データが格納される。この印字周波数メモリ54は、少なくとも、有周期性の変動を有する印字クロック信号1周期分程度の印字周波数データを格納できるだけの容量を備えている。本実施の形態では、駆動ローラ16Aの偏心で印字クロック信号のパルス幅が変動する点に着目し、駆動ローラ16Aの1周期分の印字クロック信号の印字周波数データを印字周波数メモリ54に格納する。
アドレス制御部56は、印字周波数メモリ54にアクセスするアドレスを生成する。まず、駆動ローラ基準位置検出部44から出力された基準位置検出信号を受信すると、アドレスは0に初期化される。このように、ここでは、基準位置検出信号はアドレスリセット信号として用いられる。アドレス制御部56は、印字周波数カウント部36が出力する印字周波数要求信号(印字周波数読み出し時に出力される)及び印字周波数生成部52が出力する書込み信号(印字周波数書込み時に出力される)により、印字周波数メモリ54にアクセスするアドレスを1ずつインクリメントする。
図12(A)は、周期性をもって変動する印字クロック信号の印字周波数の変動を示すグラフであり、図12(B)は印字周波数メモリ54に印字周波数データが記憶された状態を示す図である。
図12(A)に示すように、駆動ローラ16Aの1周期分の期間生成された印字クロック信号をシステムクロックに同期してカウントアップし、図12(B)に示すように各印字クロック信号の印字周波数データをアドレスを1インクリメントさせながら格納する。
本実施の形態では、印字周波数データを、駆動ローラ16Aの少なくとも1周期分以上をサンプリングする。(従って、アドレスリセット信号がアドレス制御部56に少なくとも2回以上入力されることになる。)
第1レジスタ38および第2レジスタ40には印字周波数データが格納される。具体的には、印字周波数カウント部36から印字周波数要求信号が出力されたときに、第1レジスタ38の値が第2レジスタ40に格納され、印字周波数メモリ54の、アドレス制御部56によって指定されたアドレスが示す記憶領域に格納されている印字周波数データが第1レジスタ38に格納される。
印字周波数カウント部36は、第1の実施の形態と同様に、第2レジスタ40に格納された印字周波数データをセットしシステムクロックに同期してダウンカウントする。そして、開始信号(例えば立下りエッジ)または記録タイミング信号生成部42から終了信号が入力されたときのカウント値を記録タイミング信号生成部42に出力する。
また、印字周波数カウント部36はカウント値が1になったときに、印字周波数要求信号を出力する。この印字周波数要求信号により、第1レジスタ38に格納されていた印字周波数データが第2レジスタに格納される。そして、印字周波数カウント部36は、第2レジスタ40に格納された印字周波数データをカウント対象としてセットし、システムクロックに同期してダウンカウントを開始する。また、同時に、上記印字周波数要求信号により、アドレス制御部56は、印字周波数メモリ54にアクセスするときのアドレスを1インクリメントする。これにより印字周波数メモリ54の該アドレスが示す記憶領域から印字周波数データが読み出されて、第1レジスタ38に格納される。
なお、印字周波数カウント部36や、印字周波数生成部52、記録タイミング信号生成部42、アドレス制御部56は、各々の機能を有するハードウェアで構成してもよいし、プログラムを記憶したメモリと該プログラムを実行するプロセッサで実現してもよい。
図13は、記録紙に対する印刷を開始する前に駆動ローラ1周期分の印字周波数データを印字周波数メモリ54に記憶する処理の流れを示したフローチャートである。
ステップ200で、基準位置検出信号がアドレス制御部56に入力されたと判定されたときに、ステップ202で印字周波数メモリ54にアクセスするときのアドレス(この場合には印字周波数データを格納する領域を示すアドレス)を0にリセットし、ステップ204で印字クロック信号のサンプリングを開始する。サンプリングは前述したとおりにシステムクロックに同期して行なわれる。ステップ204で印字クロック信号の印字周波数データがカウントされアドレス制御部56で指定されたアドレスに記憶されると、ステップ206で、アドレス制御部56はアクセスするアドレスを1インクリメントする。
ステップ208では基準位置検出信号が再度アドレス制御部56に入力されたか否かを判定し、入力されていない場合には、ステップ204に戻り、次の印字クロック信号のサンプリングを行なう。また、ステップ208で基準位置検出信号が再度アドレス制御部56に入力されたと判定した場合には、印字クロック信号のサンプリングを終了し、ステップ210で、印字周波数メモリ54にアクセスするときのアドレスを0にリセットする。
このように1周期分の印字周波数データを記憶した後は、開始信号の入力を待って、第1の実施の形態と同様に記録タイミング信号の生成を開始する。ただし、本実施の形態では、第1レジスタ38に格納される印字周波数データは、印字周波数メモリ54に予め記憶されている印字周波数データであって、アドレス制御部56で指定されたアドレスに記憶されている印字周波数データである。アドレス制御部56は印字周波数要求信号を入力する度に、アクセスするアドレスを1インクリメントする。そして、基準位置検出信号を入力する度にアクセスするアドレスを0にリセットする。これにより、駆動ローラ16Aの回転に応じた印字クロック信号の印字周波数データを読み出して第1レジスタ38に適宜格納することができ、これにより、最適な記録タイミング信号を生成することができる。
なお、本実施の形態では、駆動ローラ16Aの少なくとも1周期分の印字クロック信号の印字周波数データを印字周波数メモリ54に記憶する例について説明したが、これに限定されず、印字クロック信号の変動の周期性が他に起因するものであれば、その周期に合わせて印字周波数データを記憶して、記録タイミング信号を生成することもできる。例えば、印字クロック信号の周期が、搬送ベルト20の1周期で変動するのであれば、搬送ベルト20の1周期分の印字クロック信号の印字周波数データを記憶しておけばよい。
(第3の実施の形態)
本実施の形態では、第1の実施の形態または第2の実施の形態で例示した記録タイミング信号の生成機構を用い、記録紙が記録ヘッド15の画像記録位置に搬送されたことを検出する記録紙検出センサの検出信号に同期して記録タイミング信号を生成する場合について、詳細に説明する。
以下で用いられる、本実施の形態の画像記録装置の構成を示す図において、第1の実施の形態及び第2の実施の形態で用いた図に示した構成要素と同一もしくは同等の部分には、第1の実施の形態及び第2の実施の形態で用いた符号と同じ符号を付して、その説明を省略する。
図14は、本実施の形態に係る画像記録装置60の概略構成図である。
画像記録装置60は、第2の実施の形態と同様に、搬送系14及び記録ヘッド15を備えている。そして、駆動ローラ16Aの近傍には、駆動ローラ16A上にマークされた基準位置を検出し、基準位置検出信号を出力する駆動ローラ基準位置検出部44が設けられている。
更に、記録ヘッド15の近傍であって画像記録位置より搬送方向上流側には、記録紙検出センサ62が搬送ベルト20に沿って配設されている。
記録紙検出センサ62は、例えば検出エリアに記録紙Pが存在しないときはハイレベル、記録紙が存在するときはローレベルの信号を出力する。この記録紙検出センサ62は、記録ヘッド制御部64に接続されており、前記ハイレベル又はローレベルの信号を記録ヘッド制御部28へ送出する。
搬送系14によって記録紙Pが搬送され、この記録紙検出センサ62の検出位置に記録紙Pの先端が到達すると、記録紙検出センサ62の信号が反転(ハイレベル→ローレベル)するため、記録ヘッド制御部64では記録紙Pの画像記録位置への到達を認識することができる。
図15は、本実施の形態における記録ヘッド制御部64の構成図である。この記録ヘッド制御部64は、第1の実施の形態の記録タイミング生成部30または第2の実施の形態の記録タイミング生成部48のいずれか一方、記録データ生成部32、記録紙検出センサ信号遅延部66を含んで構成されている。
記録紙検出センサ信号遅延部66は、記録紙検出センサ62から出力されたセンサ信号を任意の時間遅延させ遅延センサ信号として出力する。
第1の実施の形態の記録タイミング生成部30または第2の実施の形態の記録タイミング生成部48は、第1の実施の形態または第2の実施の形態で説明したプロセスにより記録タイミング信号を生成する。ただし、第1の実施の形態及び第2の実施の形態では開始信号をトリガとして記録タイミング信号の生成が開始されたが、本実施の形態では、記録紙検出センサ信号遅延部66から出力された遅延センサ信号をトリガとして記録タイミング信号の生成が開始される。
なお、記録データ生成部32、記録紙検出センサ信号遅延部66、および記録タイミング生成部30または記録タイミング生成部48には、システムクロックも入力され、それぞれシステムクロックに同期して動作する。
図16は、記録紙検出センサ62のセンサ信号と同期させて記録タイミング信号を生成するときのタイミングチャートである。
第1の実施の形態および第2の実施の形態と同様に、遅延センサ信号の入力時(ここではhigh→lowになったとき)、または終了信号の入力時(パルスの立ち上がりエッジ)に印字周波数カウント部36から出力されたカウント値に基づいて重み付け係数を算出し、該重み付け係数を用いて第1レジスタ38および第2レジスタ40に格納された連続する印字クロック信号の印字周波数データの重み付け平均値を算出する。そして、該算出した重み付け平均値を周期とする記録タイミング信号を生成して出力する。
そして、本実施の形態では、記録紙検出センサ信号がオフ(low→high)になったときに、記録タイミング信号生成部42は、記録タイミング信号の生成を終了する。
なお、記録紙検出センサ信号を記録紙検出センサ信号遅延部66で遅延させずにそのまま記録タイミング生成部30(または48)に出力する構成としてもよい。
このように、記録ヘッド制御部64の各構成要素がシステムクロックに同期して動作し、印字周波数データや遅延センサ信号や終了信号、印字周波数要求信号などがシステムクロックに同期して生成されるため、システムクロック単位で記録タイミング信号と基準位置検出信号とを同期させることができる。
なお、本実施の形態の構成を、複数の記録ヘッド15を搭載した画像記録装置に適用してもよい。
図17は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の4色の各色毎に対応した記録ヘッド15を備えた記録ヘッドアレイ150を搭載した画像記録装置80の一例を示した図である。
この画像記録装置80は、記録ヘッドアレイ150の各記録ヘッド15にインクを供給するインクタンク76と、記録紙を搬送する搬送系14と、記録ヘッドアレイ150の直下に配置され印字クロック信号を生成するエンコーダ26を備えている。給紙トレイ72から取り出された記録紙は、搬送系14により画像記録位置に搬送されて画像が記録された後、排紙トレイ74に排紙される。
画像記録装置80の画像の記録は制御部70により制御される。制御部70は、システム制御部68および記録ヘッド制御部64を備えている。記録ヘッド制御部64は、各色毎の記録タイミング生成部30(または48)を備え、各色毎の記録ヘッド15に対応して記録タイミング信号を生成する。記録ヘッド15の各々は、記録紙の搬送方向に沿って順に配置されており、記録タイミングも異なるため、記録紙検出センサ信号遅延部66の遅延センサ信号の出力タイミング(すなわち、遅延時間)も記録ヘッド毎に異なる。これにより、画像信号に応じて、各色のインク滴の噴射タイミングを制御できる。システム制御部68は、記録タイミング信号生成以外の画像記録装置全体の動作を制御する。
なお、記録ヘッド制御部64の記録タイミング信号生成は、第1〜第3の実施の形態で説明した通りであるため、ここでの詳細な説明は省略する。
第1〜第3の実施の形態では、記録ヘッド制御部がシステムクロックに同期して動作する例について説明したが、印字クロック信号よりも高い周波数でなおかつ変動せず一定の間隔で生成される信号であればシステムクロックに限定されない。例えば、外部から供給される外部同期信号であってもよい。
また、第1〜第3の実施の形態では、駆動ローラ16Aの回転に同期してエンコーダ信号(印字クロック信号)を生成するエンコーダ26を設け、このエンコーダ信号に基づいて記録タイミング信号を生成する例について説明したが、これに限定されない。
例えば、図18に示すように、エンコーダ26に代えて、表面速度検出部92を設けることもできる。表面速度検出部92は、搬送ベルト20の表面速度を検出し、検出信号を記録ヘッド制御部28(または46、64)に出力する。(ここでは第1〜第3の実施の形態のいずれの記録ヘッド制御部を用いてもよい)。この検出信号は、印字クロック信号として用いられる。この検出信号は、搬送ベルト20表面に搬送方向に所定間隔おいて予めプリントされているマークを検出することにより、搬送ベルト20が所定の距離だけ移動したときに生成され出力される。従って、搬送ベルト20が常に一定の速度で移動していれば、検出信号は常に等間隔で生成されて出力されるが、搬送ベルト20や駆動ローラ16A、16B等に偏心があれば、搬送速度が変化するため、生成間隔も変動する。従って、検出信号の周期も変動する。
従って、第1〜第3の実施の形態で説明したエンコーダ26からのエンコーダ信号に代えて、表面速度検出部92からの検出信号を用いても、上記実施の形態と同様に、速度変動によらず最適な記録タイミング信号を生成することができる。。
なお、この場合も第1の実施の形態のようにリアルタイムで生成された検出信号(印字クロック信号)に基づいて記録タイミング信号を生成してもよいが、第2の実施の形態のように予め印字周波数データを記憶しておき、記憶した印字周波数データを用いて記録タイミング信号を生成してもよい。また後者の場合、駆動ローラ16Aの少なくとも1周期分の印字周波数データを記憶しておき、記録タイミング信号を生成することもできるし、搬送ベルト20の少なくとも1周期分の印字周波数データを記憶しておき、記録タイミング信号を生成するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、印字クロック信号の周期の重み付け平均値を算出して、記録タイミング信号を生成したが、周波数の重み付け平均値を算出して記録タイミング信号を生成してもよい。周期は周波数と反比例の関係にあるため、いずれか一方を算出すれば一意に記録タイミング信号を生成することができる。
第1の実施の形態の画像記録装置の概略構成図である。 第1の実施の形態の記録ヘッド制御部の構成図である。 第1の実施の形態の記録タイミング生成部の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態の印字周波数生成部で印字周波数データを生成するときのタイミングチャートである。 印字周波数カウント部で印字周波数をカウントするときのタイミングチャートである。 第1の実施の形態の記録タイミング信号生成部42が記録タイミング信号を生成するときの処理の流れを示すフローチャートである。 (A)は、記録タイミング信号生成部での記録タイミング信号を生成するときのタイミングチャートであり、(B)は、重み付け係数を説明する説明図である。 第2の実施の形態の画像記録装置の概略構成図である。 第2の実施の形態の記録ヘッド制御部の構成図である。 第2の実施の形態の記録タイミング生成部の構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態における印字周波数生成部で印字周波数データを生成するときのタイミングチャートである。 (A)は、周期性をもって変動する印字クロック信号の印字周波数の変動を示すグラフであり、(B)は印字周波数メモリに印字周波数データが記憶された状態を示す図である。 記録紙に対する印刷を開始する前に駆動ローラ1周期分の印字周波数データを印字周波数メモリに記憶する処理の流れを示したフローチャートである。 第3の実施の形態の画像記録装置の概略構成図である。 第3の実施の形態の記録ヘッド制御部の構成図である。 第3の実施の形態において記録紙検出センサのセンサ信号と同期させて記録タイミング信号を生成するときのタイミングチャートである。 4色分の記録ヘッドを備えた記録ヘッドアレイを搭載した画像記録装置の一例を示した図である。 搬送ベルトの表面速度を検出する表面速度検出部で印字クロック信号を生成する画像記録装置の構成例である。
符号の説明
10 画像記録装置
14 搬送系
15 記録ヘッド
16A、16B 駆動ローラ
20 搬送ベルト
26 エンコーダ
28 記録ヘッド制御部
30 記録タイミング生成部
34 印字周波数生成部
36 印字周波数カウント部
38 第1レジスタ
40 第2レジスタ
42 記録タイミング信号生成部
44 駆動ローラ基準位置検出部
46 記録ヘッド制御部
48 記録タイミング生成部
50 画像記録装置
52 印字周波数生成部
54 印字周波数メモリ
56 アドレス制御部
60 画像記録装置
62 記録紙検出センサ
64 記録ヘッド制御部
66 記録紙検出センサ信号遅延部
80 画像記録装置
92 表面速度検出部

Claims (8)

  1. 画像記録位置に記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段の搬送動作に応じてクロック信号を発生させるクロック発生手段と、
    前記画像記録位置より前記搬送手段の搬送方向上流側に配置され、前記搬送手段により搬送された記録媒体の先端を検出したときに、前記クロック信号より高い周波数且つ予め定められた間隔で生成される基準クロック信号に同期させて検出信号を出力すると共に、前記記録媒体が検出されなくなったときに前記基準クロック信号に同期させて非検出信号を出力する記録媒体検出手段と、
    前記クロック発生手段により発生したクロック信号の各々の周期を、前記基準クロック信号を計数して求める周期計数手段と、
    前記周期計数手段によって計数された計数値を初期値としてカウント値が1になるまでダウンカウントすると共に、該ダウンカウントによりカウント値が1になったときに該ダウンカウントした計数値に対応するクロック信号の1つ後に発生したクロック信号の計数値のダウンカウントを開始するカウント手段と、
    複数の記録素子が配列され、前記画像記録位置に固定された状態で、記録タイミング信号を基準として前記画像記録位置に搬送された記録媒体に画像を記録する記録手段と、
    前記検出信号が入力されてから前記非検出信号が入力されるまで前記記録タイミング信号を生成する生成手段であって、前記検出信号が入力されたとき及び前記記録タイミング信号を生成したときに前記カウント手段のカウント値、該カウント値の初期値である第1の計数値、及び該第1の計数値が計数されたクロック信号より1つ後に発生したクロック信号を前記周期計数手段によって計数した第2の計数値を取得し、前記取得したカウント値を前記第1の計数値で除算して第1の重み付け係数を求めると共に、1から前記第1の重み付け係数を減算して第2の重み付け係数を求め、前記第2の計数値に前記第1の重み付け係数を乗算した値と、前記第1の計数値に前記第2の重み付け係数を乗算した値と、を合計した合計値を1周期とした記録タイミング信号を生成する生成手段と、
    を備えた画像記録装置。
  2. 画像記録位置に記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段の搬送動作に応じてクロック信号を発生させるクロック発生手段と、
    前記画像記録位置より前記搬送手段の搬送方向上流側に配置され、前記搬送手段により搬送された記録媒体の先端を検出したときに、前記クロック信号より高い周波数且つ予め定められた間隔で生成される基準クロック信号に同期させて検出信号を出力すると共に、前記記録媒体が検出されなくなったときに前記基準クロック信号に同期させて非検出信号を出力する記録媒体検出手段と、
    前記搬送手段の所定期間の搬送動作に応じて前記クロック発生手段により発生したクロック信号の各々の周期を、前記基準クロック信号を計数して求め、各周期を示す計数値を記憶手段に記憶する記憶処理手段と、
    前記搬送手段の搬送動作に応じて前記記憶手段に記憶された計数値を取得し、該取得した計数値を初期値としてカウント値が1になるまでダウンカウントすると共に、該ダウンカウントによりカウント値が1になったときに該ダウンカウントした計数値に対応するクロック信号の1つ後に発生したクロック信号の計数値を前記記憶手段から取得してダウンカウントを開始するカウント手段と、
    複数の記録素子が配列され、前記画像記録位置に固定された状態で、記録タイミング信号を基準として前記画像記録位置に搬送された記録媒体に画像を記録する記録手段と、
    前記検出信号が入力されてから前記非検出信号が入力されるまで前記記録タイミング信号を生成する生成手段であって、前記検出信号が入力されたとき及び前記記録タイミング信号を生成したときに、前記カウント手段のカウント値、該カウント値の初期値である第1の計数値、及び前記第1の計数値の1つ後に前記カウント手段によりダウンカウントされる第2の計数値を取得し、前記取得したカウント値を前記第1の計数値で除算して第1の重み付け係数を求めると共に、1から前記第1の重み付け係数を減算して第2の重み付け係数を求め、前記第2の計数値に前記第1の重み付け係数を乗算した値と、前記第1の計数値に前記第2の重み付け係数を乗算した値と、を合計した合計値を1周期とした記録タイミング信号を生成する生成手段と、
    を備えた画像記録装置。
  3. 前記搬送手段は、少なくとも1つの回転体を備え、該回転体の回転によって記録媒体を前記画像記録位置に搬送し、
    前記クロック発生手段は、前記回転体の回転に応じて前記クロック信号を発生させる請求項1または請求項2に記載の画像記録装置。
  4. 前記搬送手段は、少なくとも1つの回転体と該回転体に巻きかけられ記録媒体の保持が可能な搬送ベルトとを備え、該回転体の回転により該搬送ベルトを移動させることによって記録媒体を前記画像記録位置に搬送し、
    前記クロック発生手段は、前記搬送ベルトの表面速度に応じて前記クロック信号を発生させる請求項1または請求項2に記載の画像記録装置。
  5. 前記検出信号及び前記非検出信号を予め定められた時間だけ遅延させ、前記基準クロック信号に同期させて前記生成手段に送出する遅延手段を更に備えた請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の画像記録装置。
  6. 前記記録手段を複数個備え、
    前記生成手段を前記記録手段毎に設けた請求項1乃至請求項7のいずれか1項記載の画像記録装置。
  7. 画像記録位置に記録媒体を搬送する搬送手段の搬送動作に応じてクロック信号を発生させるクロック発生手段、前記画像記録位置より前記搬送手段の搬送方向上流側に配置され、前記搬送手段により搬送された記録媒体の先端を検出したときに、前記クロック信号より高い周波数且つ予め定められた間隔で生成される基準クロック信号に同期させて検出信号を出力すると共に、前記記録媒体が検出されなくなったときに前記基準クロック信号に同期させて非検出信号を出力する記録媒体検出手段、及び複数の記録素子が配列され、前記画像記録位置に固定された状態で、記録タイミング信号を基準として前記画像記録位置に搬送された記録媒体に画像を記録する記録手段を含む装置に搭載されたコンピュータを、
    前記クロック発生手段により発生したクロック信号の各々の周期を、前記基準クロック信号を計数して求める周期計数手段、
    前記周期計数手段によって計数された計数値を初期値としてカウント値が1になるまでダウンカウントすると共に、該ダウンカウントによりカウント値が1になったときに該ダウンカウントした計数値に対応するクロック信号の1つ後に発生したクロック信号の計数値のダウンカウントを開始するカウント手段、及び
    前記検出信号が入力されてから前記非検出信号が入力されるまで前記記憶タイミング信号を生成すると共に、前記検出信号が入力されたとき及び前記記録タイミング信号を生成したときに前記カウント手段のカウント値、該カウント値の初期値である第1の計数値、及び該第1の計数値が計数されたクロック信号より1つ後に発生したクロック信号を前記周期計数手段によって計数した第2の計数値を取得し、前記取得したカウント値を前記第1の計数値で除算して第1の重み付け係数を求めると共に、1から前記第1の重み付け係数を減算して第2の重み付け係数を求め、前記第2の計数値に前記第1の重み付け係数を乗算した値と、前記第1の計数値に前記第2の重み付け係数を乗算した値と、を合計した合計値を1周期とした記録タイミング信号を生成する生成手段、
    として機能させるためのプログラム。
  8. 画像記録位置に記録媒体を搬送する搬送手段の搬送動作に応じてクロック信号を発生させるクロック発生手段、前記画像記録位置より前記搬送手段の搬送方向上流側に配置され、前記搬送手段により搬送された記録媒体の先端を検出したときに、前記クロック信号より高い周波数且つ予め定められた間隔で生成される基準クロック信号に同期させて検出信号を出力すると共に、前記記録媒体が検出されなくなったときに前記基準クロック信号に同期させて非検出信号を出力する記録媒体検出手段、及び複数の記録素子が配列され、前記画像記録位置に固定された状態で、記録タイミング信号を基準として前記画像記録位置に搬送された記録媒体に画像を記録する記録手段を含む装置に搭載されたコンピュータを、
    前記搬送手段の所定期間の搬送動作に応じて前記クロック発生手段により発生したクロック信号の各々の周期を、前記基準クロック信号を計数して求め、各周期を示す計数値を記憶手段に記憶する記憶処理手段、
    前記搬送手段の搬送動作に応じて前記記憶手段に記憶された計数値を取得し、該取得した計数値を初期値としてカウント値が1になるまでダウンカウントすると共に、該ダウンカウントによりカウント値が1になったときに該ダウンカウントした計数値に対応するクロック信号の1つ後に発生したクロック信号の計数値を前記記憶手段から取得してダウンカウントを開始するカウント手段、及び
    前記検出信号が入力されてから前記非検出信号が入力されるまで前記記録タイミング信号を生成する生成手段であって、前記検出信号が入力されたとき及び前記記録タイミング信号を生成したときに、前記カウント手段のカウント値、該カウント値の初期値である第1の計数値、及び前記第1の計数値の1つ後に前記カウント手段によりダウンカウントされる第2の計数値を取得し、前記取得したカウント値を前記第1の計数値で除算して第1の重み付け係数を求めると共に、1から前記第1の重み付け係数を減算して第2の重み付け係数を求め、前記第2の計数値に前記第1の重み付け係数を乗算した値と、前記第1の計数値に前記第2の重み付け係数を乗算した値と、を合計した合計値を1周期とした記録タイミング信号を生成する生成手段、
    として機能させるためのプログラム。
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