JP2013132758A - 記録装置および記録方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録媒体の搬送速度の変動、および記録ヘッドによるインクの付与位置のバラツキなどの影響を受けることなく、高品位のカラー画像を記録することができる記録装置および記録方法を提供すること。
【解決手段】異なるインクによる複数の画像の相互間におけるインク付与位置のずれ量と、異なるインク毎の画像におけるインク付与位置のずれ量と、に基づいて、異なるインク毎の画像を記録するためのインクの付与タイミングを補正する。これにより、異なるインクによる複数の画像間の記録位置のずれを補正し、かつ、それらの画像の単体毎における記録位置のずれを補正して、高品位の多色のカラー画像を記録する。
【選択図】図3
【解決手段】異なるインクによる複数の画像の相互間におけるインク付与位置のずれ量と、異なるインク毎の画像におけるインク付与位置のずれ量と、に基づいて、異なるインク毎の画像を記録するためのインクの付与タイミングを補正する。これにより、異なるインクによる複数の画像間の記録位置のずれを補正し、かつ、それらの画像の単体毎における記録位置のずれを補正して、高品位の多色のカラー画像を記録する。
【選択図】図3
Description
本発明は、複数色のインクを用いて多色のカラー画像を記録する記録装置および記録方法に関するものである。
近年、オフィス等において処理されるドキュメント等は急速にカラー化が進み、これらのドキュメントを扱うプリンタ等の記録装置も急速にカラー化されてきている。現在、これらのカラー画像の記録装置は、オフィス等における事務処理の高品位化および迅速化に伴って高画質化および高速化される傾向にある。かかる要求に応えるカラー画像の記録装置としては、例えば、黒(Bk)・シアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)のインク色毎の記録ユニットを持つ記録装置が種々提案され、製品化されてきている。このような記録装置においては、搬送される記録媒体に対し、インク色毎に対応する記録ユニットのそれぞれによってインクを付与して、カラー画像を記録する。
このようなカラー画像の記録装置においては、複数の記録ユニットを用いて1つの画像を記録するため、記録速度の高速化を図った場合に、それら複数の記録ユニットのそれぞれによって記録される画像を高精度に位置合わせすることが難しくなる。したがって、記録速度の高速化に伴って、記録ユニットのそれぞれによって記録される画像に位置ずれが生じやすくなり、記録画像の高画質化と、記録速度の高速化と、の両立を図ることは難しい。インクを吐出可能なインクジェット方式の記録ヘッドを用いる記録ユニットの場合には、複数の記録ユニットにおける記録ヘッドのそれぞれから吐出されるインクの着弾位置が所望の位置からずれて、記録ユニット毎の記録画像に位置ずれが生じるおそれがある。
このような記録画像の位置ずれの発生要因としては、(a)記録媒体搬送用の搬送ベルトの製造工程で生じる搬送ベルトの厚みのバラツキ、(b)搬送ベルトが掛け渡されるローラの偏芯量のバラツキがある。さらに、他の要因としては、(c)記録ヘッドからのインクの吐出速度のバラツキ、および記録ヘッドの分割駆動方式において生じる駆動時間差などがある。インクジェット方式の記録ヘッドは、記録媒体の搬送方向と交差する方向に沿って複数のノズルが形成されており、それらのノズルからインクを吐出する構成となっている。要因(c)における分割駆動方式は、記録ヘッドにおける複数のノズルを複数のブロックに分けて、それらのブロック毎に時分割駆動するブロック駆動方式であり、その時分割による駆動時間差がインクの着弾位置のずれの要因となる。
図7は、それらの要因(a),(b),(c)と、インクの着弾位置のずれ、との関係の説明図であり、縦軸がインクの着弾位置の変動量を示し、横軸は時間を示す。この図7から分かるように、要因(a),(b),(c)によって、搬送ベルトが一周する間において、インクの着弾位置が基準着弾位置に対して変動する。そのため、複数の記録ユニットを用いてカラー画像を記録する場合に、搬送ベルトが一周する間において、記録ユニット毎の記録画像の相互間に変動する位置ずれが生じて、カラー画像の記録品位を損なうおそれがある。
このような記録位置のずれの発生の防止策としては、次のような方法が提案されている。
(1)搬送ベルトの表面にローラを当てて搬送ベルトの表面の移動速度を計測し、その計測結果に基づいて、搬送ベルトの厚みの影響を受けないように記録ユニットを制御する。また、レーザドップラ計測器によって搬送ベルトの表面の移動速度を計測する(特許文献1)。
(2)搬送ベルトの表面に、その移動速度の変動を検出するためのパターンを記録し、そのパターンを記録ヘッドによる画像の記録位置とは異なる位置にて読み取ることによって、搬送ベルトの表面の移動速度の変動を修正する(特許文献2)。
(3)上記(1)のローラまたはレーザドップラ計測器による搬送ベルトの表面の移動速度の計測結果を用いて、搬送ベルトの搬送速度の変動を抑える。さらに、前者のローラの周期的な偏心量の変化を記憶しておいて、その偏心量の変化を解消するように搬送ベルトの搬送速度を制御する(特許文献3)。
(4)ブロック駆動方式におけるブロック数を少なくして、時分割による駆動時間差を小さく抑える。
(1)搬送ベルトの表面にローラを当てて搬送ベルトの表面の移動速度を計測し、その計測結果に基づいて、搬送ベルトの厚みの影響を受けないように記録ユニットを制御する。また、レーザドップラ計測器によって搬送ベルトの表面の移動速度を計測する(特許文献1)。
(2)搬送ベルトの表面に、その移動速度の変動を検出するためのパターンを記録し、そのパターンを記録ヘッドによる画像の記録位置とは異なる位置にて読み取ることによって、搬送ベルトの表面の移動速度の変動を修正する(特許文献2)。
(3)上記(1)のローラまたはレーザドップラ計測器による搬送ベルトの表面の移動速度の計測結果を用いて、搬送ベルトの搬送速度の変動を抑える。さらに、前者のローラの周期的な偏心量の変化を記憶しておいて、その偏心量の変化を解消するように搬送ベルトの搬送速度を制御する(特許文献3)。
(4)ブロック駆動方式におけるブロック数を少なくして、時分割による駆動時間差を小さく抑える。
上記(1)のように、搬送ベルトに接触するローラを用いて、搬送ベルトの表面の移動速度を計測する方法は、ローラのすべりや振動により測定誤差が大きい。また、レーザドップラ計測器は非常にコストが高い。さらに、前者のローラおよび後者のレーザドップラ計測器は、いずれも紙粉やインクミストの付着によって誤検知が生じるおそれがある。また、上記(2)のように、搬送ベルトの表面に、その移動速度の変動を検出するためのパターンを記録した場合には、そのパターンが搬送ベルトの表面に直接記録されるために、その読み取りの精度が悪い。また、そのパターンを搬送ベルトに記録した場合には、実際に記録媒体に画像を記録する場合と異なり、記録媒体の厚みなどの影響を受けないため、実際に記録媒体に画像を記録する場合に、搬送ベルトの搬送速度の変動をより小さく抑えることが難しくなる。
また、上記(3)の場合には、上記(1)の不具合は解消できない。また、上記(4)のように、ブロック駆動方式におけるブロック数を減じた場合には、その分、同時に駆動するノズル数が増えて、記録ヘッドの消費電力の増加を招く。
本発明の目的は、記録媒体の搬送速度の変動、および記録ヘッドによるインクの付与位置のバラツキなどの影響を受けることなく、高品位のカラー画像を記録することができる記録装置および記録方法を提供することにある。
本発明の記録装置は、無端の搬送ベルトによって所定の搬送方向に搬送される記録媒体に対して、前記搬送方向にずれて位置する複数の記録手段から異なるインクを付与することにより、それぞれのインク毎の複数の画像を重ねて多色の画像を記録する記録装置であって、前記搬送ベルトによる前記記録媒体の複数の搬送位置毎に、前記異なるインクによる複数の画像の相互間におけるインク付与位置の第1のずれ量を検出するための第1のパターンと、前記異なるインク毎の画像におけるインク付与位置の第2のずれ量を検出するための第2のパターンと、を前記記録媒体に記録する制御手段と、前記第1および第2のパターンの記録結果に基づいて検出される前記第1および第2のずれ量を入力する入力手段と、前記入力手段によって入力された前記第1および第2のずれ量に基づいて、前記記録媒体の複数の搬送位置毎に、前記複数の記録手段のそれぞれが前記記録媒体にインクを付与するタイミングを補正する補正手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、異なるインクによる複数の画像の相互間におけるインク付与位置のずれ量と、異なるインク毎の画像におけるインク付与位置のずれ量と、に基づいて、異なるインク毎の画像を記録するためのインクの付与タイミングを補正する。これにより、異なるインクによる複数の画像間の記録位置のずれを補正し、かつ、それらの画像の単体毎における記録位置のずれを補正して、高品位の多色のカラー画像を記録することができる。
以下、図面に基づき、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明は単なる例示に過ぎず、本発明の技術的範囲は以下の説明によって限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態としての記録装置の概略側面である。
図1において、無端の搬送ベルト6は、駆動モータ9により駆動される駆動ローラ8と、従動ローラ5と、の間に一定の張力をもって掛け渡されている。記録媒体11は、記録タイミングがとられた後、搬送ベルト6の直下の吸引ファン(図示略)の負圧により搬送ベルト6の上面に吸着されながら、駆動ローラ8の回転により所定の矢印Aの搬送方向(副走査方向)に搬送される。1,2,3,4はインクジェット方式の記録ヘッドであり、本例においては、記録媒体の搬送方向と交差(本例の場合は、直交)する方向に延在する長尺なラインヘッドとなっている。記録ヘッド1〜4は、それぞれ個別の記録ユニットを構成しており、搬送ベルト6によって搬送される記録媒体11に対して、異なるインクを吐出することにより、それらのインク毎の画像を記録する。本例の場合、記録ヘッド1,2,3,4は、それぞれイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(Bk)のインクを吐出し、これらのインクによって記録される画像を位置合わせすることにより、多色のカラー画像を記録することができる。
記録ヘッド1〜4のそれぞれには、記録媒体の搬送方向と交差(本例の場合は、直交)する方向に配列された複数のノズル(記録素子)が形成されており、電気熱変換素子(ヒータ)やピエゾ素子などの吐出エネルギー発生素子を用いてノズルからインクを吐出する。電気熱変換素子を用いた場合には、その発熱によりインクを発泡させ、その発泡エネルギーを利用して、ノズル先端の吐出口からインクを吐出することができる。また、記録ヘッドは、ノズルからインクを吐出可能なインクジェット記録方式の記録ヘッドのみに限定されず、記録媒体にインクを付与可能な種々の記録ヘッドを用いることができる。
ベルト基準センサ7は、搬送ベルト6上の1箇所に設けられているマークを検出する。駆動ローラ8の軸に備わるロータリーエンコーダ10は、後述するように、記録ヘッド1〜4がインクを吐出するタイミングの基準となる基準パルス信号を発生する。
図2は、本例の記録装置における制御系の要部のブロック構成図である。CPU100は、本記録装置の動作の制御処理やデータ処理等を実行する。ROM101は、それらの処理手順等のプログラムが格納され、またRAM102は、それらの処理を実行するためのワークエリアなどとして用いられる。記録ヘッド1から40はヘッドドライバ103を介して制御され、駆動モータ9はモータドライバ104を介して制御される。
図3は、インク色毎の画像の相互間における記録位置のずれ(複数のインク色画像の相互間の色ずれ)と、インク色毎の画像の個々における記録位置のずれ(単一のインク色画像の色ずれ)と、を補正するための色ずれ補正処理を説明するフローチャートである。
まず、搬送ベルト6が一巡する間に、図4のような第1のパターンを記録媒体に記録し(ステップS1)、その後、さらに搬送ベルト6が1周する間に、図5のような第2のパターンを記録媒体に記録する(ステップS2)。第1および第2のパターンは、それぞれ、搬送ベルト6が1回転する間に記録される搬送ベルト6の1周期分のパターンである。搬送ベルト6上の基準マークをベルト基準センサ7によって検出した後、その検出時点を基準としてエンコーダ10のパルス信号(エンコーダ信号)をカウントする。これにより、エンコーダ信号のカウント値に対応する搬送ベルト6の移動位置と、記録ヘッド1〜4による記録位置と、を関連付けて、第1および第2のパターンの記録位置を管理することができる。これらのパターンを記録する記録媒体としては、少なくとも搬送ベルトの1周分の長さの記録媒体を用いることができる。また、搬送ベルト6の移動位置と記録ヘッド1〜4による記録位置とを関連付けことにより、それらのパターンを、搬送ベルト6によって連続的または間欠的に搬送される複数枚の記録媒体に分けて記録することもできる。
図4の第1のパターンは、インク色毎の画像の相互間における記録位置のずれ(複数のインク色画像の相互間の色ずれ)を測定するためのパターンである。搬送ベルト6が1回転する長さLAの間に、ラインL1,L2,L3・・・Ln上に、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローインクのドットD(Bk),D(C),D(M),D(Y)を形成するように、記録ヘッド1〜4のノズルNからインクを吐出する。ラインL1,L2,L3・・・Lnは、記録媒体11上の仮想のラインであり、エンコーダ10のパルス信号(エンコーダ信号)を基準として、NmmのピッチPN間隔に設定される。図4において、Ca,Ma,Yaは、それぞれ、ドットD(Bk)に対するドットD(C),D(M),D(Y)の形成位置のずれ量(第1のずれ量)、つまりインクドットの1ラインにおけるインク付与位置のずれ量である。それらのずれ量は、搬送ベルト6の1回転中における記録媒体の搬送状況の変化に応じて変化する。つまり、それらのずれ量は、ラインL1,L2,L3・・・Ln毎に変化する可能性がある。
一方、図5の第2のパターンは、インク色毎の画像の個々における記録位置のずれ(単一のインク色画像の色ずれ)を測定するためのパターンである。搬送ベルト6が1回転する間に、MmmのピッチPN間隔で繰り返し位置するラインL11,L12,L13,L14,L11,L12,L13,L14・・・上にドットを形成するように、記録ヘッド1〜4からインクを吐出する。ラインL11上には、記録ヘッド4における全てのノズルNからインクを吐出してブラックのドットD(Bk)を形成し、ラインL12上には、記録ヘッド3における全てのノズルNからインクを吐出してシアンのドットD(C)を形成する。同様に、ラインL13上には、記録ヘッド2における全てのノズルNからインクを吐出してマゼンタのドットD(M)を形成し、ラインL14上には、記録ヘッド1における全てのノズルNからインクを吐出してイエローのドットD(Y)を形成する。ラインL11,L12,L13,L14は、記録媒体11上における仮想のラインであり、エンコーダ10のパルス信号(エンコーダ信号)を基準として、MmmのピッチPM間隔に設定される。
図5において、Bkbは、同一ラインL11上に形成されるべきドットD(Bk)のずれ量、Cbは、同一ラインL12上に形成されるべきドットD(C)のずれ量である。同様に、Mbは、同一ラインL13上に形成されるべきドットD(M)のずれ量、Ybは、同一ラインL14上に形成されるべきドットD(Y)のずれ量である。これのずれ量(第2のずれ量)は、搬送ベルト6の1回転中における記録媒体の搬送状況の変化に応じて変化する。つまり、ずれ量Bkbは、複数のラインL11毎に変化する可能性がある。ずれ量Cb,Mb,Ybについても同様である。
このような第1および第2のパターンを記録した後、記録装置に付属のスキャナ、あるいは記録装置外部のスキャナを用いて、それらのパターンを読み取る。そして、第1のパターンの読み取り結果から、第1のずれ量Ca,Ma,Yaを測定し(ステップS3)、第2のパターンの読み取り結果から、第2のずれ量Bkb,Cb,Mb,Ybを測定する(ステップS4)。記録装置にスキャナ(読み取り装置)を備える場合には、第1および第2のパターンの記録結果を読み取って、第1および第2のずれ量を検出することができる。記録装置の外部にスキャナ(読み取り装置)を備える場合には、第1および第2のパターンの記録結果に基づいて検出される第1および第2のずれ量を、記録装置の入力端子やキーボードの入力部から入力すればよい。
次に、それらの検出されたずれ量を、搬送ベルト6の移動位置に対応する記録タイミングの補正値としてメモリに保存する(ステップS5)。その際、「複数のインク色画像の相互間の色ずれ」に関する第1のずれ量Ca,Ma,Yaは、1ライン単位の補正値として保存する。一方「単一のインク色画像の色ずれ」に関する第2のずれ量Bkb,Cb,Mb,Ybは、記録ヘッド毎のノズル単位(記録素子単位)の補正値として保存する。
その後、それらの保存された補正値に基づいて、その補正値に対応する搬送ベルト6の移動位置における記録タイミング、つまり記録ヘッドのノズルからのインクの吐出タイミングを補正する(ステップS6)。具体的には、後述するように、エンコーダ10からのパルス信号(エンコーダ信号)に基づいて生成する記録タイミング信号を補正する。そして、このように補正した記録タイミング信号にしたがって記録動作を実行する(ステップS7)。
図6は、記録タイミング信号の具体的な補正例を説明するためのタイミングチャートである。
搬送ベルト6の移動位置に対応付けられたエンコーダ10からのパルス信号(エンコーダ信号)を基準信号として、前述した補正情報としての補正値をメモリから読み出す。補正値C2は、エンコーダ10からのエンコーダ信号P1の出力タイミングに応じてメモリから読み出され、補正値C1は、エンコーダ信号P1の1つ前の不図示のエンコーダ信号P0の出力タイミングを基準として読み出される。補正値C1は、エンコーダ信号P1の出力時に対応する搬送ベルト6の移動位置における記録タイミングの補正値である。この補正値C1は、エンコーダ信号P0を基準として、クロック信号CLKのタイミングでのカウントダウンが開始され、その値が“0”となったときに補正後の記録タイミング信号P11を出力する。その補正値C1が元々“0”であった場合、つまり、エンコーダ信号P1に対応する搬送ベルト6の移動位置において記録タイミングを補正する必要がない場合には、エンコーダ信号P1と同一タイミングで記録タイミング信号P10が出力されることになる。図6中の記録タイミング信号P11は、補正値C1がプラス(+)のとき、つまり記録位置のマイナス(−)方向のずれを補正するように補正値がプラス(+)となるときに出力される。逆に、補正値C1がマイナス(−)のとき、つまり記録位置のプラス(+)方向のずれを補正するように補正値がマイナス(−)となるときには、記録タイミング信号P10よりも前に記録タイミング信号P11が出力されることになる。
補正値C1は、記録ヘッド毎において、「複数のインク色画像の相互間の色ずれ」に関するずれ量と、「単一のインク色画像の色ずれ」に関するずれ量と、を合わせた量に対応する。ブラックインク用の記録ヘッド4のための補正値C1は、エンコーダ信号P1に対応する搬送ベルト6の移動位置におけるずれ量Bkbである。シアンインク用の記録ヘッド3のための補正値C1は、エンコーダ信号P1に対応する搬送ベルト6の移動位置におけるずれ量Ca,Cbを合わせた量に対応する。マゼンタインク用の記録ヘッド2のための補正値C1は、エンコーダ信号P1に対応する搬送ベルト6の移動位置におけるずれ量Ma,Mbを合わせた量に対応する。同様に、イエローインク用の記録ヘッド1のための補正値C1は、エンコーダ信号P1に対応する搬送ベルト6の移動位置におけるずれ量Ya,Ybを合わせた量に対応する。
本例の場合、記録ヘッド1〜4における複数のノズルは、それぞれ第1ブロックからnブロックの複数のブロックに分けて時分割駆動(ブロック駆動方式)される。図6においては、記録ヘッド1〜4の内の1つおけるブロック毎のブロック駆動信号BK1〜BKnを示す。本例の場合、補正値C1に含まれる「複数のインク色画像の相互間の色ずれ」に関するずれ量に応じて補正された記録タイミング信号P11の出力タイミングに合わせて、第1ブロック駆動信号BK1が出力される。その後、第2ブロック駆動信号BK2からnブロック駆動信号BKnが順次出力される。図6において、それらのブロック駆動信号は連続的に出力されている。しかし、それらのブロック駆動信号の出力タイミングは、補正値C1に含まれる「単一のインク色画像の色ずれ」に関するずれ量に応じて個別に補正される。したがって、それらのブロック駆動信号は、部分的に重なるように出力、あるいは出力順序が前後するように出力される可能性もある。また、1つの駆動ブロックに属するノズルの数は任意であり、それらの関係は1対1であってもよい。1つの駆動ブロックに属するノズルの数が1つの場合には、ノズル毎の「単一のインク色画像の色ずれ」関するずれ量をそのまま用いて、そのノズルが属する駆動ブロックの駆動信号(ブロック駆動信号)の出力タイミングを補正することができる。1つの駆動ブロックに複数のノズルが属する場合には、例えば、それらのノズルの個々の「単一のインク色画像の色ずれ」関するずれ量を平均し、その平均値に応じて、それらのノズルが属する駆動ブロックの駆動信号の出力タイミングを補正することができる。
同様に、補正値C2は、エンコーダ信号P2に対応する搬送ベルト6の移動位置における記録タイミングの補正値であり、エンコーダ信号P1の出力タイミングを基準としてメモリから読み出される。この補正値C2に基づいて、エンコーダ信号P2に対応する搬送ベルト6の移動位置における記録タイミングが補正される。補正値C3以降の補正値についても同様に、それらの補正値に対応する搬送ベルト6の移動位置における記録タイミングが補正される。
本例においては、搬送ベルトの搬送位置に対応するエンコーダ信号の出力タイミングに合わせて、第1および第2のパターンが1ラインずつ記録される。これにより、第1および第2のパターンの記録結果から検出される記録位置のずれ量と、搬送ベルトの搬送位置と、が対応付けられる。また、記録媒体に所望の画像を記録する場合には、搬送ベルトの搬送位置に対応するエンコーダ信号の出力タイミングに合わせて、所望の画像が1ラインずつ記録される。その際、搬送ベルトの搬送位置に応じて、その搬送位置毎に対応付けられた記録位置のずれ量に基づいて、その搬送位置毎における記録タイミングを補正する。また、本例の場合、記録位置のずれ量の検出単位および補正単位は、搬送方向に関してはインクドットの1ライン分の幅単位であり、搬送方向と交差(本例の場合は、直交)する方向に関してはノズル単位(記録素子単位)である。このような記録位置のずれ量の検出単位および補正単位は、本例のみに特定されず、記録画像の種類や要求される記録性度な度に応じて設定することができる。
以上のように、搬送ベルトの移動の基準位置を検出し、搬送ベルトが1回転する間の複数の移動位置毎における「複数のインク色画像の相互間の色ずれ」に関するずれ量と、「単一のインク色画像の色ずれ」に関するずれ量と、を検出する。そして、それらのずれ量に基づいて、搬送ベルトの移動位置毎における記録タイミングを補正する。つまり、前者のずれ量に基づいて、異なるインクを付与する記録ヘッド間の相対的に記録タイミングを補正し、かつ、後者のずれ量に基づいて、記録ヘッド毎における記録素子単位の記録タイミングを補正する。この結果、搬送ベルトの厚みのバラツキ、搬送ローラの偏芯、記録ヘッドからのインクの吐出速度のバラツキ、および記録ヘッドのブロック駆動に起因する、各色インクの着弾位置ずれを抑えて、高品質のカラー画像を記録することができる。
1,2,3,4 記録ヘッド
5 従動ローラ
6 搬送ベルト
8 駆動ローラ
10 エンコーダ
11 記録媒体
5 従動ローラ
6 搬送ベルト
8 駆動ローラ
10 エンコーダ
11 記録媒体
Claims (8)
- 無端の搬送ベルトによって所定の搬送方向に搬送される記録媒体に対して、前記搬送方向にずれて位置する複数の記録手段から異なるインクを付与することにより、それぞれのインク毎の複数の画像を重ねて多色の画像を記録する記録装置であって、
前記搬送ベルトによる前記記録媒体の複数の搬送位置毎に、前記異なるインクによる複数の画像の相互間におけるインク付与位置の第1のずれ量を検出するための第1のパターンと、前記異なるインク毎の画像におけるインク付与位置の第2のずれ量を検出するための第2のパターンと、を前記記録媒体に記録する制御手段と、
前記第1および第2のパターンの記録結果に基づいて検出される前記第1および第2のずれ量を入力する入力手段と、
前記入力手段によって入力された前記第1および第2のずれ量に基づいて、前記記録媒体の複数の搬送位置毎に、前記複数の記録手段のそれぞれが前記記録媒体にインクを付与するタイミングを補正する補正手段と、
を備えることを特徴とする記録装置。 - 前記記録媒体の複数の搬送位置は、前記搬送ベルトが一巡する間における前記記録媒体の搬送位置であることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記第1のずれ量は、前記異なるインクによる複数の画像の1つにおけるインク付与位置を基準とする相対的なずれ量であることを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
- 前記第1および第2のパターンの記録結果に基づいて、前記第1および第2のずれ量を検出するための検出手段を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の記録装置。
- 前記複数の記録手段のそれぞれは、前記記録媒体にインクを付与するために、前記搬送方向と交差する方向に沿って配列された複数の記録素子を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の記録装置。
- 前記第1および第2のずれ量は、前記搬送方向に関しては前記搬送方向と交差する方向に形成されるインクドットの1ラインの幅単位で、かつ前記搬送方向と交差する方向に関しては前記記録素子の単位で、を検出されることを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
- 前記補正手段は、前記記録手段が前記記録媒体にインクを付与するタイミングを、前記搬送方向に関しては前記搬送方向と交差する方向に形成されるインクドットの1ラインの幅単位で、かつ前記搬送方向と交差する方向に関しては前記記録素子の単位で補正することを特徴とする請求項5または6に記載の記録装置。
- 無端の搬送ベルトによって所定の搬送方向に搬送される記録媒体に対して、前記搬送方向にずれて位置する複数の記録手段から異なるインクを付与することにより、それぞれのインク毎の複数の画像を重ねて多色の画像を記録する記録方法であって、
前記搬送ベルトによる前記記録媒体の複数の搬送位置毎に、前記異なるインクによる複数の画像の相互間におけるインク付与位置の第1のずれ量を検出するための第1のパターンと、前記異なるインク毎の画像におけるインク付与位置の第2のずれ量を検出するための第2のパターンと、を前記記録媒体に記録する記録工程と、
前記第1および第2のパターンの記録結果に基づいて検出される前記第1および第2のずれ量を入力する入力工程と、
前記入力工程によって入力された前記第1および第2のずれ量に基づいて、前記記録媒体の複数の搬送位置毎に、前記複数の記録手段のそれぞれが前記記録媒体にインクを付与するタイミングを補正する補正工程と、
を含むことを特徴とする記録方法。
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JP2019177571A (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-17 | 理想科学工業株式会社 | インクジェット印刷装置 |
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