JP2011005850A - 画像記録装置、記録位置ずれ量算出方法および測定パターンの記録方法 - Google Patents

画像記録装置、記録位置ずれ量算出方法および測定パターンの記録方法 Download PDF

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Abstract

【課題】画像記録時と読み取り時の軸の向きの違いによって発生する撮像装置のスケール誤差を小さくし、記録位置ずれ量を高精度に算出できる画像記録装置および記録位置ずれ量の算出方法を提供する。
【解決手段】画像記録装置は、離散するまたは線分の複数のドットd1が記録媒体上で他の測定パターンp2で離散する複数のドットd2または線分とは重畳せずに離間し、且つ各測定パターンp1,p2の重心位置G1、G2が記録媒体上にて略一致する複数の測定パターンp1,p2を記録媒体上に記録することにより、記録媒体の位置がずれた向きで読取られても、記録素子列毎の測定パターンp1,p2の相対的な記録位置ずれ量が小さくなる。
【選択図】図5

Description

本発明は、複数の記録素子列が配列された記録ヘッドにより画像記録を行う画像記録装置、画像の記録位置ずれ量を算出する方法および測定パターンの記録方法に関する。
従来、インクジェットプリンタ等の画像記録装置は、複数の記録素子が配列された記録ヘッドを搭載して、搬送されている記録媒体にインクを吐出して画像を記録している。カラープリンタは、記録媒体の搬送方向に並ぶように、例えば、4本の異なる色のインク滴を吐出するノズル列を配列して、4色のインクによるカラー画像を記録している。
このような画像記録装置では、各記録素子列の取り付け位置や画像記録(インクの吐出)タイミング等がずれていると、各記録素子列により吐出されたインクの着弾位置がずれることとなり、結果、記録された画像が色毎にずれて、像の輪郭(エッジ)がぼやけたり、色の滲みにより画質が低下するという問題が発生する。
このような画像の位置ずれを無くして、高画質な画像を記録するためには、実際の画像記録位置のずれの方向と大きさ(距離)を知る必要がある。画像の位置ずれ量を測定する方法としては、例えば、特許文献1には、所定の測定パターンを記録(印刷)し、その記録された画像を撮影して画像データを生成し、その画像データをコンピュータで画像処理することによって画像記録位置のずれの方向と大きさを求める方法が提案されている。
この方法においては、例えば、図17(a)に示すようなブラックインクの記録ヘッドユニット16kと、シアンインクの記録ヘッドユニット16cとを2ノズルおきに駆動して、図17(b)に示す記録媒体の搬送方向と直交する方向で2列に並行する第1の測定パターンp1,p2を記録媒体に記録する。これらのうち、パターンp1は、ブラックインクにより記録され、パターンp2は、シアンインクにより記録されている。この図17(b)は、完全に調整された画像記録装置を用いて、記録媒体上では位置ずれが無い場合のドット位置を示したものであり、実際にはこの位置からずれたドットが記録される。
また、第2の例として、図18(a)は、ブラックインクの記録ヘッドユニット16kとシアンインクの記録ヘッドユニット16cを示している。図18(b)は、記録媒体の搬送方向で2列に並行する測定パターンのうち、パターンp11は、記録ヘッドユニット16kにより記録され、パターンp12は記録ヘッドユニット16cにより記録される。記録媒体上にパターンp11とパターンp12からなるパターンp13が配置されている。図18(b)に示す測定パターンは、上記同様に画像記録位置ずれが無い場合の記録媒体上のドット位置を示している。各ドットの座標を求めるため、各ドットは互いに他のドットから離して形成されている。この例では図18(a)に示した記録素子列を2つおきに駆動して記録している。
次に、これらのパターンから各ドットの座標を求めるために、読み取り部により撮影したパターンp1,p2又はp11,p12をコンピュータに入力して、処理可能な画像データを生成する。
これらを読み取る読み取り部として、例えば、図19に示すフラットベッドスキャナ101を用いる。記録媒体を筐体102上に設けられた読み取り面103上にセットし、ラインセンサ104を走査方向nに走査させて、記録されているパターンp1,p2又はp11,p12を読み取り、画像データとして取り込む。公知の画像処理技術を用いて画像データからパターンp1,p2又はp11,p12を構成する各ドットの座標を求める。
2つのパターンp1,p2又はp11,p12の記録位置における、ずれの大きさと方向を算出するために、まず、各パターンp1,p2又はp11,p12の位置を代表する点として、それぞれの重心の座標を計算する。ここでは、各パターンp1,p2又はp11,p12を構成する複数のドットの各座標の平均値を座標とする点、所謂平均座標を重心としている。
図17(b)においては、パターンp1の重心をG1、パターンp2の重心をG2とした一例を示している。次に、パターンp1の重心G1の位置と、パターンp2の重心G2の位置とのずれ量を求める。パターンp1とパターンp2は、図17(b)に示すように重心座標がx軸方向において一致、y軸方向において所定距離だけ離間している状態が記録位置ずれの無い状態、すなわち記録位置ずれ量が0の状態である。
この状態から右にずれたときに、x軸方向の記録位置ずれ量は正の値となり、またこの状態から上にずれたときにy軸方向の記録位置ずれ量は正の値となる。記録素子列の方向と記録媒体の搬送方向は必ずしも直交していないので、記録時の記録媒体の搬送方向をy軸方向、記録媒体の搬送方向をx軸方向とする。
同様に、図18(b)において、パターンp11の重心はG11、パターンp12の重心はG12で示している。図18(b)におけるy軸とは、記録時の記録媒体搬送方向であり、y軸と直交するx軸とは、記録素子列の位置調整時稼動方向である。次に、パターンp11の重心G11の位置とパターンp12の重心G12の位置とのずれ量を求める。
これらの測定パターンp11とパターンp12は、図17(b)に示すように重心座標がx軸方向において所定距離Lだけ離間している状態が記録位置ずれの無い状態、すなわち記録位置ずれ量が0の状態である。この状態においても、右にずれたときにx軸方向の記録位置ずれ量は正の値となり、またこの状態から上にずれたときにy軸方向の記録位置ずれ量は正の値となる。
画像記録装置の調整は、各測定パターンの相対的な記録位置ずれ量を0にするように画像記録装置の記録素子列取り付け位置や記録タイミングの調整を行うことである。
再公表特許 WO2003−082587号公報
前述した測定パターンのx軸方向のずれ量とy軸方向のずれ量を正確に求めるためには、測定パターンを読み取るときに、記録時の記録媒体の搬送方向と読み取り時のラインセンサの走査方向とが一致するように、測定パターンが記録された記録媒体を読み取り面上に正しい向きで載置させなければならない。
しかしながら、図19に示すように記録媒体搬送方向とラインセンサの走査方向は完全には一致せず、角度ずれθが生じる場合がある。このような角度ずれθによる不具合について、図20を参照して説明する。
記録時の記録媒体搬送方向をy軸、記録媒体の搬送方向をx軸とする座標系xyにおいて、パターンp1の重心G1およびパターンp2の重心G2のx座標は、ともにx0で、両者の差は0となる。
また、y座標はそれぞれy1とy2で、差はy2−y1である。θだけ傾いた読み取り部のラインセンサの方向をx’軸方向、ラインセンサの移動方向をy’軸方向とする座標系x’y’でこれら2つの重心G1,G2の座標を読み取ると、それぞれx1’、x’2となり、差は0ではなくx’2−x’1となる。y’座標についてもそれぞれy’1、y’2となり、座標系xyで観測したときの差とは異なってしまう。
このようにラインセンサの走査方向に対して、記録時の搬送方向が一致するように測定パターンが記録された記録媒体を配置させないと、各測定パターンの互いの重心位置の相対的な位置ずれ量を正しく算出することができないといった不具合が生じる。
また、図18(b)に示すような状態で重心G11、G12間のx座標軸方向の距離Lを測定する際には、撮像装置のスケールが保障されていなければならない必要がある。これは、撮像装置のスケールに、例えば±E%の誤差があったとすると、距離LをL×(100±E)/100と見誤る虞がある。このような誤差は、測定対照とする距離Lが離れる程、大きくなる。
次に、図21に示すように同色のドットの記録を行う2つの記録素子列h1,h2を互いに記録素子配列ピッチL1の半分のL2だけ記録素子配列方向にずらして組み合わせ、記録素子配列方向の解像度を記録素子ピッチの2倍にした画像記録装置の例で説明する。このような画像記録装置では2つの記録素子列が正確に記録素子ピッチの半分だけずれているように調整することが高画質な画像を得る上で重要である。
これら2つの記録素子列で図22に示すような測定パターンを記録する。記録素子列h1の記録素子でドット形成可能な位置を実線で、記録素子列h2の記録素子でドット形成可能な位置を破線で示した。図22は記録位置ずれ量が0であるときの状態を示している。この印刷された測定パターンを読み取り部で読み取り、画像データを生成する。画像データを参照して、各ドットの座標を求める。
記録素子列h1で記録した各ドットの座標を平均化して重心G1の座標を計算する。同様に記録素子列h2で記録した各ドットの座標を平均化して重心G2の座標を計算する。読み取り部で撮像する際に図19に示したような傾きがあると、やはり重心の座標に誤差が生じてしまう。
図23を用いてこれについて説明する。図22に示す2つの重心G1およびG2のy座標は画像記録時の記録時の記録媒体搬送方向をy軸、記録媒体の搬送方向をx軸とする座標系xyで観測すれば2つの重心のy座標はともにy0で等しく、そのずれ量は0であるが、角度θだけ傾いた読み取り部の座標系x’y’で観測すると、G1のy座標はy1、G2のy座標はy2となり、ずれ量は0ではなくなってしまう。すなわち、測定パターンに対する読み取り部であるラインセンサの走査方向が本来の角度からずれてしまうと、画像データから求めたドットの座標に誤差が生じてしまう。
また、別の例として、図21で示したように記録素子列方向に記録素子ピッチLの半分L/2だけずらした2つの記録素子列を組み合わせて、解像度を2倍にした記録素子列を、4色分使用して、すなわち8つの記録素子列を使用してカラー印刷を行う場合の例を図24に示す。図24において、各色の一方の記録素子列h1は実線上にドットを形成することができ、また他方の記録素子列h2は破線上にドットを形成することができる。図24の測定パターンの場合は、各色の一方の記録素子列h1で記録したドットの重心はG1で示す位置になり、記録素子列h2で記録したドットの重心はG2となる。
2つの重心が離れているため、やはり図23で説明したように記録時の記録素子列の延在方向および記録媒体の搬送方向と、読み取り部のラインセンサおよびその走査方向とが一致していないとずれ量を算出するときに誤差が生じてしまう。
そこで本発明は、画像記録時と読み取り時の軸の向きの違いによって発生する撮像装置のスケール誤差を小さくし、記録位置ずれ量を高精度に算出できる画像記録装置および記録位置ずれ量の算出方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に従う実施形態は、記録媒体上に向かってインク滴を吐出する複数の記録素子で構成される、複数の記録素子列と、前記記録素子列毎に、記録媒体上に着弾される複数のインクドットの集合によって構成される測定パターンをそれぞれ形成する測定パターン記録手段と、前記記録媒体上に記録された記録素子列毎の複数の測定パターンを読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段による読み取り結果に基づいて、複数の測定パターンの相対的な記録位置ずれ量を求める記録位置ずれ量算出手段と、を有する画像記録装置であって、前記測定パターン記録手段は、各測定パターン内で、測定パターンを構成する複数のインクドットを互いに離間させると共に、前記測定パターンを構成する複数のインクドットを、他の測定パターンを構成する複数のインクドットから離間させ、且つ、各測定パターンの重心位置が記録媒体上にてそれぞれ一致するように、複数の測定パターンを記録媒体上に記録する画像記録装置を提供する。
また、本発明に従う実施形態は、複数の記録素子で構成される複数の記録素子列毎に、それぞれ互いに離間する複数のドットで構成される測定パターンを記録する測定パターン記録ステップと、前記記録媒体上に記録された複数の測定パターンを読み取る読み取りステップと、前記測定パターン記録ステップによる読み取り結果に基づいて、複数の測定パターンの相対的な記録位置ずれ量を求める記録位置ずれ量算出ステップと、を有する画像記録装置の記録位置ずれ量算出方法において、前記測定パターン記録ステップは、前記測定パターンを構成する複数のドットが他の測定パターンを構成する複数のドットからそれぞれ離間するように、且つ、各測定パターンの重心位置が記録媒体上にてそれぞれ一致するように、複数の測定パターンを記録媒体上に記録する記録位置ずれ量算出方法を提供する。
本発明によれば、記録された測定パターンを撮像する際に、記録時の記録素子列の延在方向および記録媒体の搬送方向と、読み取り部のセンサの配列方向およびその走査方向とが異なる場合に生じる誤差を小さくすることができ、記録位置調整を高精度に行える画像記録装置および記録位置ずれ量の算出方法を提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態における画像記録装置の構成例を示すブロック図である。 図2は、第1の実施形態における画像記録装置の搬送機構および画像記録部の構造を示す側面図である。 図3は、第1の実施形態における処理手順を示したフローチャートである。 図4は、図3に示す位置ずれ量算出のサブルーチンである。 図5は、第1の実施形態で用いられる測定パターンの例を示す図である。 図6は、第1の実施形態で用いられる測定パターンの例を示す図である。 図7は、読み取り時の傾きによってずれ量を算出する際に生じる誤差が小さくなる原理を示した図である。 図8は、読み取り時の傾きによってずれ量を算出する際に生じる誤差が小さくなる原理を示した図である。 図9は、第2の実施形態における位置ずれ量算出の処理手順を示したフローチャートである。 図10は、第2の実施形態で用いる測定パターンの一例を示す図である。 図11は、第2の実施形態の第1の変形例における測定パターンの例を示す図である。 図12は、第3の実施形態の画像記録装置に用いる測定パターンの例を示す図である。 図13は、読み取り時の傾きによってずれ量を算出する際に生じる誤差が小さくなる原理を示した図である。 図14は、第4の実施形態における測定パターンの例を示す図である。 図15は、第5の実施形態における測定パターンの例を示す図である。 図16は、第5の実施形態の変形例における測定パターンの例を示す図である。 図17(a)は、記録色の異なる2つの記録素子列を模式的に示す図、図17(b)は、公知な測定パターンの一例を示す図である。 図18(a)は、記録色の異なる2つの記録素子列を模式的に示す図である。図18(b)は、公知な測定パターンの一例を示す図である。 図19は、読み取り部と測定パターンとの位置関係を表した図である。 図20は、読み取り時の傾きによってずれ量を算出する際に誤差が生じる原理を示した図である。 図21は、解像度を高めるためにずらして配置された同色の記録を行う2つの記録素子列を模式的に示す図である。 図22は、公知な測定パターンの一例を示す図である。 図23は、読み取り時の傾きによってずれ量を算出する際に誤差が生じる原理を示した図である。 図24は、従来の測定パターンの一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像記録装置の構成例を示すブロック図である。図2は、この画像記録装置の搬送機構および画像記録部の構成例を示す側面図である。
画像記録装置1は、主として、測定パターン記憶部33、読み取り部34、位置ずれ量算出部35、制御部36および搬送部37により構成されている。
記録媒体の搬送部37は、図2に示す給紙部2、プラテン部3および排紙部6を備えている。尚、図2では、記録媒体10の搬送方向A[相対的移動方向]に沿った方向をY軸とし、画像記録時の記録媒体10の画像が形成される面においてY軸と直交する方向をX軸とし、X軸およびY軸と直交する所謂、上下方向をZ軸として示している。また、図2における矢印Aは、記録媒体10が搬送方向上流側から搬送方向下流側に向かう方向を示している。尚、以下の説明において、記録媒体の搬送方向における上流側を、搬送上流側と称し、記録媒体の搬送方向における下流側を搬送下流側と称して記載する。
測定パターン記憶部33は、測定パターンを構成する複数のドットの位置など、測定パターンを印刷するために必要な画像の情報を記憶している。制御部36は、画像記録の準備が整い次第、記録媒体10を取り出し、搬送部37によって搬送する。それと同時に、制御部36の制御により測定パターン記憶部33から測定パターンの情報が読み出され、その情報に基づいて、記録ヘッドユニット16k,16c,16m,16yが駆動されて、記録媒体上に測定パターンが記録される。
測定パターンが記録された記録媒体10は、読み取り部34にセットされ(手動または自動でセットされる)、制御部36の制御により、記録された測定パターンが読み取られる。読み取られた画像データは、位置ずれ量算出35に送られる。この位置ずれ量算出部35では、入力された画像を参照して、位置ずれ量を算出する。本実施形態では、読み取り部34は、例えば、一般的なスキャナーで構成され、画像記録装置本体とは、別体に設けられている。位置ずれ量算出部24は、例えば、画像記録装置本体に搭載された図示しない演算処理部(CPU等)又はパーソナルコンピュータから成り、算出のためのプログラムが搭載されている。
給紙部2は、記録媒体トレイ7、ピックアップローラ8、およびレジストレーションローラ対9を備えている。記録媒体トレイ7は、記録媒体として、A4サイズ等の規定の大きさにカットされた記録媒体10を収納可能である。本実施形態においては、既にカットされた記録媒体10、例えばカット紙を記録媒体トレイ7に収容する例で説明するが、ロール紙を装填して、所定の大きさにカットして、または連続紙のまま供給する構成の給紙部であってもよい。なお、連続紙のまま供給する場合は後述のレジストレーションローラ対9や浮き検出部5などは不要である。
給紙部2のピックアップローラ8は、記録媒体トレイ7から記録媒体10を1枚ずつ取り出す記録媒体取り出し機構である。このピックアップローラ8は、不図示の本体装置(画像記録装置1、以下同様)のフレームに回転可能に支持されている。
給紙部2のレジストレーションローラ対9は、図示しない本体フレームに回転可能に支持されている。このレジストレーションローラ対9は、ピックアップローラ8により取り出された記録媒体10の斜行等の修正つまり、搬送方向(Y軸方向)に対する位置合わせを行う搬送方向調整部である。また、このレジストレーションローラ対9は、位置合わせと共に、記録媒体10への画像記録を開始させるタイミングに合わせて、プラテン部3に受け渡す機能を兼ねている。
プラテン部3は、給紙部2から受け渡された記録媒体10を記録ヘッドの下方を通過させるように搬送する搬送装置である。このプラテン部3は、図1に示されるように、プラテンベルト11、複数のプラテンベルトローラ12、従動ローラ13、プラテンフレーム14、および記録媒体吸引部15を備えている。
プラテン部3のプラテンベルト11は、無端状ベルトであり、複数のプラテンベルトローラ12と協働して記録媒体10をY軸に沿って搬送する。記録媒体10は、プラテン記録媒体搬送領域a〜b間において、プラテンベルト11により搬送される。このプラテンベルト11とプラテンベルトローラ12は、通常時の画像記録時には、記録媒体10を矢印Aの搬送上流側から搬送下流側に搬送するように設定されている。勿論、メンテナンスやエラーが発生した場合の処置時には、逆転できるように構成してもよい。
プラテン部3の従動ローラ13は、プラテンベルト11の搬送上流側端に当接して、プラテンベルト11を挟んでプラテンベルトローラ12とZ軸方向に対向する位置に配置され、記録媒体10の浮き上がりを防止している。
画像記録部4は、プラテンベルト11のベルト面上方に近接して配置される。
この画像記録部4は、記録媒体10に対してインクを吐出して、任意の画像や後述する測定パターンを記録(印刷)する。この画像記録部4は、複数の記録ヘッドユニット16(16k、16c、16m、16y)と、これらの記録ヘッドユニット16を支持するヘッドフレーム17とで構成される。記録ヘッドユニット16には、列状に複数のノズルが配置された画像記録素子列を備え、画像記録の際にそれぞれのノズルからインク滴が適宜、吐出される。この記録ヘッドにおいて複数のノズルの配列をノズル列または記録素子列とする。
本実施形態における記録ヘッドは、記録媒体の幅以上の記録素子列(画像記録領域)を有する固定型のラインヘッド、または記録媒体の幅に満たない記録素子列を有する短尺記録ヘッドを複数用いて、記録媒体の幅方向に沿って交互に配列(千鳥配置)したラインヘッドを想定している。尚、後述するが、ラインヘッドに対して、走査移動するキャリッジに搭載される記録ヘッド(走査型記録ヘッド)も含まれているものとする。
本実施形態の記録ヘッドユニット16は、インク色毎に設けられており、例えば、4色のインクを用いるのであれば、記録ヘッドユニット16k、16c、16m、および16yとして、それぞれ、ブラック、シアン、マゼンタ、およびイエローインクを吐出する。これら合計4つの記録ヘッドユニット16は、記録媒体10の搬送方向に配列されている。また、記録ヘッドユニット16は、本体装置に固定されるライン記録素子列の構成であり、最大記録幅以上のノズル列長となるように設けられている。例えば最大記録可能サイズがA3サイズの場合は、ノズル列長は、A3サイズの記録媒体の幅以上の長さに設定される。
本実施形態においては、各記録ヘッドユニット16の搬送上流側には、第2の紙ガイド18が配置されている。これらの第2の紙ガイド18は、円筒状のローラであり、そのローラ軸の両端中心を、本体装置の不図示のフレームに回転可能に支持されている。これらの第2の紙ガイド18は、使用される記録媒体の最大の幅と同一又はそれ以上の幅寸法を有している。4つの記録ヘッドユニット16のそれぞれの搬送上流側に配置された第2の紙ガイド18により、記録媒体10は、プラテンベルト11からの浮きが抑えられて、各記録ヘッドユニット16の直下を通り抜けて搬送下流側に搬送される。
記録媒体の浮き検出部5は、第1の紙ガイド19、浮き検知板21、およびセンサ22により構成される。
本実施形態における第1の紙ガイド19は、最上流に配置された記録ヘッドユニット16kの上流側に1個のみ配置されている。この第1の紙ガイド19はローラ形状であり、そのローラ軸の両端中心を、本体装置の不図示のフレームに回転可能に支持されている。この第1の紙ガイド19の、記録媒体幅方向の寸法は、使用される記録媒体の最大の幅と同一又はそれ以上の寸法である。
浮き検出部5の浮き検知板21は、回動軸23により軸支され、上端部近傍がセンサ22に対峙している。センサ22は透過型の光センサである。また、浮き検知板21の下方の直線部の下端部は、プラテン部3のプラテンベルト11の記録媒体搬送面に所定の間隔(Z方向)で近接して配置されている。記録媒体10が浮き検知版21に当たった場合は、浮き検知版21が回動軸23を中心に回転することにより、センサ22が作動し記録媒体10の浮きを検知することができる。
記録媒体の排出部6は、プラテン部3および画像記録部4の搬送下流側に配置されている。排出部6は、画像記録部4により画像が記録された記録媒体10を、本体装置外部に排出する機構である。この排出部6は、図1に示されるように、排出部の搬送ローラ対24、排出ローラ対25、および排出トレイ26を備えている。
搬送ローラ対24は、プラテン部3より受け渡された記録媒体10を排出ローラ対25に引き継いでいる。排出ローラ対25は、搬送ローラ対24から搬送されてくる記録媒体10を排出トレイ26に排出する。
次に、図3に示すフローチャートを参照して、本実施形態における画像記録位置の測定方法について説明する。
まず、制御部36は、測定パターン記憶部33に記憶されている測定パターンの情報を読み出し、記録ヘッドユニット16k〜16yおよび搬送部37等を制御して、読み出した測定パターンを記録媒体10に記録(印刷)する(ステップS1)。
次に、測定パターンが記録された記録媒体10を読み取り部34にセットし、制御部36は、読み取り部34を制御し、記録媒体上に記録された測定パターンを読み取り、画像データを生成する(ステップS2)。
次に、制御部36は読み取り部34から出力される画像データを位置ずれ量算出部35に送出する。位置ずれ量算出部35では、画像データから位置ずれ量を算出する(ステップS3)。ここで、図4に示すフローチャートを参照して、位置ずれ量算出のサブルーチンについて説明する。
まず、位置ずれ量算出部35は、画像データから測定パターン毎に、パターンを構成する各ドットの座標(ドット位置)を読み取る(ステップS11)。次に、得られたドットの座標(ドット位置)における平均値を算出して、各パターンの重心座標(平均座標)を求める(ステップS12)。最後に、各パターンの重心座標の差を計算することによって、各パターンに対応する各記録素子列の、互いの相対的な位置ずれ量を算出する(ステップS13)。
本実施形態では、図6に示したような記録媒体上の同じ領域に記録される、異なる2色の記録素子列による測定パターンの記録位置ずれ量を測定する。
図5には、本実施形態の測定パターンを示す。図5に示す参照符号において、d1は、記録ヘッドユニット16kで記録された測定パターンp1を構成するドット、d2は、記録ヘッドユニット16cで記録された測定パターンp2を構成するドットを示している。
重心G1およびG2は、それぞれ、測定パターンp1,p2の各ドットd1,d2の座標の平均値である。測定パターンp1の重心G1の座標と、測定パターンp2の重心G2の座標は、互いの測定パターンp1,p2を構成する各ドットのドット間距離よりも近づくように、好ましくは一致するように、記録媒体上での記録位置や測定パターンを構成する複数のドットの配列が設定される。ここでは、ドットd1,d2が、交互となるように千鳥状に等間隔で配置されている。また、測定パターンp1とp2のそれぞれのドット配列は、異なっている。
ここでは、図5に示すように、測定パターンp2のドット配列は、測定パターンp1のドット配列を重心G1、G2を中心として点対称である位置に配置されている。尚、図5は、理想的な位置に記録された場合の記録ドットの位置、即ち、各測定パターンp1,p2の重心G1、G2の座標が一致している状態を表している。
図7には、前述した記録媒体上に記録された各測定パターンp1,p2の各重心G1、G2を、記録時の記録素子列の延在方向および、記録媒体の搬送方向に相当する座標系xyと、読み取り時のラインセンサの延在方向と走査方向に相当する座標系x’y’とを示している。
図示される2つの重心G1,G2は、記録時の座標系xy、および記録時の座標系に対して、角度θだけ傾いた読み取り時座標系x’y’のいずれも、x座標、y座標がそれぞれ一致する。つまり、読み取り部でラインセンサの走査方向と測定パターンが記録された記録媒体を配置する方向との間に、角度ずれが生じていた状態で測定パターンが読み取られていたとしても、2つの重心G1,G2の位置の読み取り誤差は生じることはなく、互いの相対的な位置ずれを正しく測定することが可能となる。
実際には、記録ヘッドユニット16k,16cの取り付け位置のずれや、記録タイミングのずれ、インクの吐出速度のずれなどによって、図6に示すように各ドットの記録位置(着弾位置)がずれる。
しかし、このような記録位置ずれがあった場合においても、図17(b)に示した従来の測定パターンの重心間の距離に比較して、各測定パターンp1,p2の各重心G1,G2間の距離は近い(ずれ量が小さい)(図6参照)。このように重心間距離が狭められることにより、測定パターンの記録時の記録素子列の延在方向および記録媒体の搬送方向と、読み取り部のラインセンサの方向およびその走査方向とがずれることによって発生する読み取り誤差が小さくなる。このことを、図8を参照して説明する。
図8は、2つの重心G1,G2を、記録時の記録素子列の延在方向および記録媒体の搬送方向に相当する座標系xyと、読み取り時のラインセンサの延在方向と走査方向に相当する座標系x’y’とで表したものである。
記録時の座標系xyにおいて、これら2点G1、G2のx座標は共にx0で等しく、x軸方向のずれ量は0である。これが読み取り部の座標軸に相当する角度θだけ傾いた座標系x’y’で観測した場合に、2点G1、G2のx座標がそれぞれx’1とx’2になることを示している。
本実施形態によれば、図20に示した従来の構成例と比較すると、y1とy2の距離が短いのでx’1とx’2の距離も短くなっている。すなわち、傾いた座標系で観測しても2点G1、G2間のx軸方向のずれ量の変化は小さく、誤差が生じにくいことが分かる。
本実施形態は、記録ヘッドのノズルから吐出される各インク滴の着弾位置のずれ量を検出するための測定パターンにおいて、インク滴が着弾することにより形成されるドットの間隔を空けて、複数のドット群により形成されるパターンの重心を、複数のパターンを通じて同じ又は、略一致するパターンとして作成する。
本実施形態によれば、この測定パターンを記録媒体に記録した後、読み取り、得られた画像データにおいて、記録時の記録素子列の延在方向および記録媒体の搬送方向と、読み取り部のセンサの配列方向およびその走査方向とが異なる場合に生じる誤差を小さくすることができ、記録位置調整を高精度に行うことができる。
なお、本実施形態では、測定パターンp1を構成する複数のドットd1と、測定パターンp2を構成する複数のドットd2とは互いに離間するように記録位置が設定されているが、必ずしも離間されなければならないということではない。例えば、測定パターンp1がシアンインクを吐出する記録ヘッドユニット16cで記録され、測定パターンp2がイエローインクを吐出する記録ヘッドユニット16yで記録され、且つ、読み取り部34がRGBチャンネルを具備するスキャナーで構成され、Bチャンネルでイエローのみ検出可能で、Rチャンネルでシアンのみ検出可能な場合、シアンのドットd1とイエローのドットd2とは、それぞれの記録位置が記録媒体上で重なるように設定されていても良い。
第2の実施形態に係る画像記録装置について説明する。
前述した第1の実施形態は、測定パターンの重心を出来るだけ近づける又は一致させることにより、記録位置調整を高精度に行う例であったが、この第2の実施形態は、ある座標軸上の座標を一致させることで、記録位置調整を高精度に行うものである。本実施形態の構成部位は、前述した第1の実施形態の構成部位と同等の構成部位には、同じ参照符号を付して説明を省略する。
本実施形態の測定方法は、図3に示した第1の実施形態の画像記録位置の測定方法における、測定パターンの記録(ステップS1)と測定パターンの読み取り(ステップS2)が同等であり、ステップS3における、位置ずれ量算出方法が異なっている。制御部36は、読み取り部34から出力される画像データを位置ずれ量算出部35に送出する。位置ずれ量算出部35では、画像データから位置ずれ量を算出する。
図9に示すフローチャートを参照して、位置ずれ量算出のサブルーチンについて説明する。図10は、本実施形態で用いる測定パターンの一例を示す図である。
位置ずれ量算部35は、画像データから各測定パターンp11,p12を読み取り、パターンを構成する複数のドットの座標をそれぞれに検出する(ステップS21)。次に、検出された各ドットの座標の平均値を算出して、各測定パターンの座標を計算する(ステップS22)。次に、各測定パターンの座標の差(差分)を計算する(ステップS23)。
このように算出することにより、各測定パターンに対応する各記録素子列の、互いの相対的な位置ずれ量が算出される。
本実施形態では、記録媒体10上の同じ領域に記録される、異なる2色の記録素子列による測定パターンの記録位置ずれ量を測定する。図10に示す測定パターンp11は、記録ヘッドユニット16kの記録素子列で記録され、測定パターンp12は、記録ヘッドユニット16cの記録素子列で記録される。これらの測定パターンp11,p12は、記録媒体10上に測定パターンp11と測定パターンp12から構成される測定パターンp13を形成する。
この本実施形態では、測定パターンp11の重心G11と測定パターンp12の重心G12のx軸方向の座標が一致しており、記録ヘッドユニット16k,16cとのそれぞれの記録素子列の間にx軸方向の位置ずれがない限りは、重心G11と重心G12のx軸方向の座標差Lを、0にすることができる。
前述した課題で述べたように、図18(b)に示したパターンでは、読み取り部34のスケールの精度が影響していた。つまり、スケールの精度に、±E%の誤差を有していた場合は、距離LをL×(100±E)/100と見誤りが生じていた。
これに対して、本実施形態による測定パターンを使用すれば、座標差Lは、設計上では、0となるため、図18(b)に示したパターンを使用した場合と比較して、距離の測定誤差ΔL= L×|E|/100を小さく抑えることができる。
本実施形態による測定パターンを採用することにより、記録ヘッドユニット16の記録素子列間の相対位置ずれを精度よく測定することができる。また、重心G11と重心G12のy軸方向の座標が一致する測定パターンであれば、y軸方向の座標差を読み取り部34におけるスケール誤差を抑えて精度よく測定することができる。
尚、前述した重心においては、測定パターンp11の重心G11と測定パターンp12の重心G12のx軸方向の座標が一致する例について説明したが、勿論、限定されるものではなく、測定パターンp11の重心G11と測定パターンp12の重心G12との間隔が、各測定パターン内p11,p12のドット間距離よりも小さくなるように、各測定パターンp11,p12が記録されることで、同様な作用効果を奏する。
さらに本実施形態では、以下の変形例を有している。
まず、第1の変形例について説明する。
前述したx軸とy軸とは、直交する例であったが、必ずしも直交する必要はない。即ち、記録素子列の位置調整方向は必ずしも記録媒体の搬送方向に直交することには限定しない。
これは、記録媒体の搬送方向に対して、記録ヘッドユニット16の記録素子列を直交させずに斜めにすることで、記録時の解像度を上げるような場合を意味する。このように、一方の軸(図11のx軸)が傾いていた場合には、斜めに傾いたx軸方向を記録素子列の配列方向とし、且つ記録素子列の位置調整方向とすればよい。
即ち、図11に示すように、第1の変形例は、測定パターンp11の重心G11と、測定パターンp12の重心G12をx軸方向の座標において一致させることで、記録素子列の位置調整量を精度よく測定する。
また、第2の変形例について説明する。
前述したx軸は、記録ヘッドユニット16の記録素子列の位置調整時における可動方向であると設定したが、必ずしもこの限りではない。例えば、記録素子列の並び方向であってもよく、また記録ヘッドユニット16の記録素子列の位置調整時における可動方向でなくとも記録時の記録媒体搬送方向に直交する方向であってもよい。
さらに、第3の変形例について説明する。
前述した記録素子列の幅は記録媒体の幅以上であると設定して説明したが、必ずしもこの限りではない。つまり、キャリッジに記録ヘッドを搭載して、記録素子列が記録媒体の幅方向に走査移動して、画像を記録するシリアルプリンタであっても、本実施形態における調整パターンは、適用することができる。
第3の変形例は、記録媒体の搬送方向であるy軸の代わりに、記録媒体に対するキャリッジの記録素子列の走査方向[相対的移動方向]をy軸と捉えることで、本実施形態における調整パターンの利点を生かすことができる。
また、第4の変形例について説明する。
前述した実施例では異なる2色の記録素子列による測定パターンの記録位置ずれ量を測定すると説明したが、必ずしもこの限りではない。同色インクを吐出する2つ以上の異なる記録素子列の間で同様の調整を行う場合には、異なる記録素子列ごとに形成した同じインク色で形成した異なる測定パターンの記録位置ずれ量を測定することで同様の調整を行うことができる。
次に、第3の実施形態に係る画像記録装置について説明する。
図12は、第3の実施形態の画像記録装置に用いる測定パターンの例を示している。
前述した図21に示した同色のインクを記録する2つの記録素子列h1、h2に対して、記録素子ピッチL1の1/2に当たるL2だけずらして、記録解像度を2倍にした構成であった。この構成における、2つの記録素子列間の記録位置ずれを測定する場合には、以下のような測定パターンを用いる。
図12においては、ドットd1とドットd2を記録素子の配列方向に沿って交互に記録するものの、測定パターンp2を構成するドットの数を、測定パターンp1を構成するドットの数より1つ少なくした。
このようなドット配置の測定パターンにすることにより、記録素子列h1に対応する測定パターンp1の重心G1と、記録素子列h2に対応する測定パターンp2の重心G2との座標が一致している。尚、記録素子列毎に、その記録素子列で記録されるドットの位置情報を記憶しているため、記録媒体上に複数の記録素子列によって記録されたドットが混在しても、記録されたドットの所定位置からのずれ量が一定量以下であれば記録素子列毎に記録ドットを分けることが可能である。
2点の重心G1と重心G2とを一致させることで、上述したように、読み取り誤差をなくすことができる。また、重心G1と重心G2と間に位置ずれが発生したとしても、その位置ずれ量が小さいことによって、測定パターン記録時の記録媒体搬送方向と、読み取り部のラインセンサの走査方向とがずれることによって生ずる誤差が小さくなる。
図13を参照して重心の位置ずれの誤差が小さくなることについて説明する。
記録時のxy座標上では、2点の重心G1、G2のy軸方向のずれ量は0である。これを読み取り部の座標軸に相当する角度θだけ傾いた座標系x’y’で観測した場合に、2点G1、G2のy’座標がそれぞれy’1とy’2になり、ずれ量が発生する。しかしながら、そのy軸方向のずれ量は著しく小さい。
特に、図23に示した従来の場合と比較すると、xy座標系で重心G1,G2を観測した場合と、x’y’軸方向系で重心G1,G2を観測した場合とでは、ずれ量の違いは、圧倒的に本実施形態の方が小さい。また、ここでは、y’軸方向のずれ量について説明したが、これはx軸方向のずれ量に対しても同様である。
本実施形態によれば、2つの測定パターンの各ドット群の重心を一致させる2つの測定パターンを記録媒体上に記録することにより、その誤差量を小さくすることができる。
次に、第4の実施形態に係る画像記録装置について説明する。
図14には、第4の実施形態の画像記録装置に用いる測定パターンの例を示している。前述したように、図21に示した同色のインクを記録する2つの記録素子列h1、h2を、記録素子ピッチL1の1/2に当たるL2だけずらして、記録解像度を2倍にした構成であった。本実施形態では、4色分の記録素子列を用いて、即ち、8つの記録素子列h1〜h8からなる構成により、カラー画像記録を行う測定パターンについて説明する。
図14には、8つの記録素子列h1〜h8に対応する測定パターンの重心の位置をそれぞれG1〜G8で示している。この測定パターンでは、各測定パターンの重心G1〜G8が一致するように、各計測パターンのドットを配置したパターンである。
本実施形態によれば、測定パターンは、前述した第2の実施形態と同様に、測定パターンの記録時における記録素子列の延在方向および当該延在方向と直交する方向に対して、読み取り部のラインセンサの延設方向および当該走査方向とが一致しなくても、重心間のずれ量の算出時に発生する誤差は小さくすることができる。また、前述した各実施形態における計測パターンは、重心を重ね合わせた際に、それぞれのドットが離散するように離間された配置である。また、図12に示すように、ドット数が少なければ、点対称の他にも線対称にドットが配置された測定パターンを用いることも可能である。
次に、第5の実施形態に係る画像記録装置について説明する。
本実施形態は、前述した各第実施形態が離間して配置した複数のドットによるパターンであったのに対して、図15に示すように、複数のドットを連続した線分の測定パターン例を用いている。
図15において、測定パターン[a]は、前述した実施形態の離間したドットによるパターンを比較のために示している。測定パターン[b]は、本実施形態の線分によるパターンである。測定パターン[c]は、本実施形態の線分によるパターンにおいて、重心y座標について説明するための図である。
測定パターン[a]においては、y軸方向に長さLを持つ領域に対して離間した4つのドットを配置した場合、このパターンの読み取りによって得られる情報は、4点のドットに対するx, y座標となる。
これに対して、測定パターン[b]のように、同じ長さLの領域内に、複数のドットを線分として配置した場合、y座標の情報は、線分を構成する全ドットの重心y座標が1つのみ求まる。しかし、x座標の情報に関しては、測定パターン[c]の線分を構成する複数の領域1〜Nに分割して読取ることで、複数領域のx座標が個別に求められる。これらの全ての平均値と、測定パターン[a]の4点のドットの平均値と比較すると、測定パターン[c]におけるx座標は、より高精度に求めることができる。
第5の実施形態における変形例について説明する。
図16に示す測定パターンは、搬送方向に平行で間隔の異なる2本の線分からなる、2つのパターンp31(重心G31)とパターンp32(重心G32)とで構成される。この測定パターンは、前述した第2の実施形態の測定パターンと前述した第5の実施形態の測定パターンの原理を組み合わせた構成例である。
以上の本実施形態は、離間したドットを用いたパターンと比べて、線分を用いた測定パターン[c]は、線分に垂直な座標軸上の座標がより精度よく求まる。尚、測定パターン[c]は、測定パターン[a]よりも演算負荷が大きくなるため、どのような座標を精度よく求めたいかによって、使用すべきパターンを適宜、選択すればよい。
本実施形態の測定パターンは、調整対象となる2つの記録ヘッドユニット16が記録する2つの測定パターンについて、それぞれの平均x座標が一致する。それぞれの線分を搬送方向に複数の領域に分割して読取ることで、各線分のx座標が複数座標の平均として求める。記録媒体上の同じ面積に離間ドットを敷き詰めた場合と比較して、本実施形態のパターンから得られるx座標の情報は、精度が高いので、より精度良く、記録ヘッドユニット16k、16c間の記録素子列におけるx軸方向位置ずれ量を測定することができる。
尚、ここでは、線分を搬送方向に平行であるとしたが、必ずしもこの限りではない。線分が記録素子列に平行であれば、y座標が精度よく求まるため、記録タイミングの調整の際の調整精度を向上できる。
また本実施形態では、線分と垂直な座標軸において、パターンp31の重心G31とパターンp32の重心G32の座標が一致する例について説明したが、必ずしもこの限りではない。例えば、線分と平行な座標軸において、重心G31と重心G32の座標を一致させてもよい。前述したように、測定パターンに線分を用いることで、線分に垂直な座標軸成分の座標を精度よく求めることができる。
また、ある座標軸上の位置が一致した測定パターンを用いることで、該当座標軸上の距離を読み取り部34のスケール誤差の影響を受けることなく測定することができる。用途に応じ線分の向きと一致される座標の関係を組み合わせることで、最も精度よく求めたい座標差の測定精度を向上することができる。
さらに、本実施形態の測定パターンは、線分によって構成される例であったが、必ずしもこの限りではない。線分と離間ドット、マーカーまたは、記録媒体上の特定の領域を塗りつぶしたベタ画像等が混在する組み合わせでもよく、また2つ以上の方向の線分、曲線、波線、鋸刃線、パルス波形線等が混在する構成でも、本実施形態の効果を奏することができる。
前述した実施形態では、読み取り部34は、画像記録装置本体とは、別体に設けられている。但し、スキャナー機能を搭載する画像記録装置であれば、図2に示すように、記録ヘッドユニットの下流側にCCDラインセンサを設けて、画像形成直後を読み取ってもよい。
以上の説明では記録時の記録媒体搬送方向をy軸方向、記録媒体の搬送方向をx軸方向としたが、記録位置ずれを測定する際の座標軸のとり方はこれに限定されるものではなく、例えば記録媒体の長手方向をy軸方向、記録媒体の搬送方向をx軸方向としてもよい。
また、前述した実施形態において記述した「相対的移動方向」と「記録素子列の位置調整方向」とは、それぞれ以下に述べる方向を包含する表現である。
相対的移動方向は、記録ヘッドに対する記録媒体の搬送方向(固定型記録ヘッドの例えば、ラインプリンタの場合)、または、記録媒体の搬送方向に対するキャリッジの移動方向(走査移動型のシリアルプリンタの場合)を示唆する。
また、記録ヘッドにおける記録素子列(ノズル列)の位置調整方向とは、記録素子列の配列方向、記録媒体にドット記録された記録素子列の方向、記録媒体の搬送方向幅の方向(シリアルプリンタの場合)、記録媒体の搬送方向と直交する方向(ラインプリンタの場合)、記録ヘッド(キャリッジ)移動方向に直交する方向(シリアルプリンタの場合)、短尺記録ヘッド(千鳥配置の記録ヘッド)におけるヘッド間同士のノズル列の相対移動方向、記録ヘッドのノズル間を合わせるために、ヘッド同士の位置をメカ的に調整する際の移動方向を含むものとする。
尚、前述した複数の短尺記録ヘッドを用いてラインヘッドを構成する場合、短尺記録ヘッドの位置調整方向は、記録ヘッドの並び方向と一致させる可能性が高い。本実施形態では、記録媒体の幅方向に沿って配列したがこれに限定されるものではない。また、記録媒体の搬送方向において、キャリッジ(記録ヘッド)が走査移動するシリアルプリンタにおける記録媒体の搬送方向は、搬送機構に対する較正を実施する際に、搬送方向に距離を測定する必要がある。これは、相対的移動方向としては含まれないものとする。
以上説明した各実施形態は以下の発明を含む。
(1)記録媒体上に向かってインク滴を吐出する複数の記録素子で構成される、複数の記録素子列と、
前記記録素子列毎に、記録媒体上に着弾される複数のインクドットの集合によって構成される測定パターンをそれぞれ形成する測定パターン記録手段と、
前記記録媒体上に記録された記録素子列毎の複数の測定パターンを読み取る読み取り手段と、
前記読み取り手段による読み取り結果に基づいて、複数の測定パターンの相対的な記録位置ずれ量を求める記録位置ずれ量算出手段と、を有する画像記録装置であって、
前記測定パターン記録手段は、
各測定パターン内で、測定パターンを構成する複数のインクドットを互いに離間させると共に、前記測定パターンを構成する複数のインクドットを、他の測定パターンを構成する複数のインクドットから離間させ、且つ、各測定パターンの重心位置が記録媒体上にてそれぞれ一致するように、複数の測定パターンを記録媒体上に記録することを特徴とする画像記録装置。
(2)前記測定パターン記録手段は、
前記測定パターン毎でインクドットの配列を異ならせることを特徴とする(2)項に記載の画像記録装置。
(3)前記測定パターン記録手段は、
前記測定パターン毎で、各測定パターンを構成するインクドット個数を異ならせることを特徴とする(2)項に記載の画像記録装置。
(4)前記測定パターン記録手段は、
前記測定パターン毎で、各測定パターンを構成するインクドット個数を同数とすることを特徴とする(2)項記載の画像記録装置。
(5)前記測定パターン記録手段は、
測定パターンを構成する複数のインクドットと、他の測定パターンを構成する複数のインクドットとのドット間距離よりも、各測定パターンの重心位置を近づけて一致させるように、測定パターンを記録媒体上に記録することを特徴とする(1)項記載の画像記録装置。
(6)記録媒体上に向かってインク滴を吐出する複数の記録素子で構成される、複数の記録素子列と、
前記記録素子列毎に、前記記録媒体上に着弾される複数のインクドットの集合によって構成される測定パターンをそれぞれ形成する測定パターン記録手段と、
前記記録媒体上に記録された各記録素子列毎の複数の前記測定パターンを読み取る読み取り手段と、
前記読み取り手段による読み取り結果に基づいて、複数の前記測定パターンの相対的な記録位置ずれ量を求める記録位置ずれ量算出手段と、
を有する画像記録装置であって、
前記測定パターン記録手段は、
各測定パターン内で、当該測定パターンを構成する複数のインクドットを互いに離間させると共に、当該測定パターンを構成する複数のインクドットを、他の測定パターンを構成する複数のインクドットから離間させるように複数の測定パターンを記録媒体上に記録し、
前記記録位置ずれ量算出手段は、
前記読み取り手段によって読み取られた各測定パターンを構成する複数のインクドットの中から、選択される複数のインクドットに基づく各測定パターンの重心位置が、測定パターン毎に一致するように、記録位置ずれ量算出用に用いる複数のインクドットを選択することを特徴とする画像記録装置。
(7)複数の記録素子で構成される複数の記録素子列毎に、それぞれ互いに離間する複数のドットで構成される測定パターンを記録する測定パターン記録ステップと、
前記記録媒体上に記録された複数の測定パターンを読み取る読み取りステップと、
前記測定パターン記録ステップによる読み取り結果に基づいて、複数の測定パターンの相対的な記録位置ずれ量を求める記録位置ずれ量算出ステップと、
を有する画像記録装置の記録位置ずれ量算出方法において、
前記測定パターン記録ステップは、
前記測定パターンを構成する複数のドットが他の測定パターンを構成する複数のドットからそれぞれ離間するように、且つ、各測定パターンの重心位置が記録媒体上にてそれぞれ一致するように、複数の測定パターンを記録媒体上に記録することを特徴とする記録位置ずれ量算出方法。
(8)複数の記録素子で構成される第1の記録素子列によって、第1の測定パターンを記録媒体上に記録する第1記録ステップと、
前記第1の記録素子列とは異なる第2の記録素子列で、前記第1の測定パターンとは異なる位置に第2の測定パターンを記録すると共に、前記記録媒体上において、当該第2の測定パターンの重心が、当該第1の測定パターンの重心に一致するように、当該第2の測定パターンを記録する第2記録ステップと、
を有することを特徴とする測定パターンの記録方法。
1…画像記録装置、2…給紙部、3…プラテン部、4…画像記録部、5…記録媒体浮き検出部、6…記録媒体排出部、7…記録媒体トレイ、8…ピックアップローラ、9…レジストレーションローラ対、10…記録媒体、11…プラテンベルト、12…プラテンベルトローラ、12−1…回転軸、13…従動ローラ、14…プラテンフレーム、15…記録媒体吸引部、16,16k,16c,16m,16y…記録素子列、17…ヘッドフレーム、18,18a…第2の紙ガイド、19,19a…第1の紙ガイド、21,21a…記録媒体浮き検知板、22…センサ、23…回動軸、24…排出部搬送ローラ対、25…排出部排出ローラ対、26…排出トレイ、27…ベルトローラ駆動モータ、28…吸引孔、29…窪み、31…吸引孔、32…紙ガイド、33…測定パターン記憶部、34…読み取り部、35…位置ずれ量算出部、36…制御部、37…記録媒体搬送部。

Claims (12)

  1. 記録媒体に、それぞれにドットを記録する複数個の記録素子からなる記録素子列を複数列に配列し、前記複数列の記録素子列と前記記録媒体とを相対的に移動させると共に、前記複数の記録素子列の各記録素子を駆動して、前記記録媒体上に前記記録素子列毎に予め定めた任意の測定パターンを記録する測定パターン記録部と、
    前記記録媒体に記録された複数の測定パターンを読み取る読み取り部と、
    前記読み取り部による読み取り結果に基づいて、前記複数の測定パターンの相対的な記録位置ずれ量を求める記録位置ずれ量算出部と、
    を備え、
    前記測定パターン記録部は、
    前記複数の測定パターンの各重心位置が前記記録媒体上にて、前記複数の記録素子と前記記録媒体とを相対的に移動させる相対的移動方向に平行な第1の座標軸、及び前記記録素子列の位置調整方向と平行な第2の座標軸のうちの少なくともいずれか一方の座標軸上で一致するように、前記記録媒体上に記録することを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記測定パターン記録部は、前記複数の測定パターンを前記記録媒体上で互いに離間させるように、前記記録媒体上に記録することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記第1の座標軸は、記録媒体の搬送方向に平行であることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  4. 前記第2の座標軸は、前記記録素子列と平行であることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  5. 前記測定パターン記録部は、各測定パターンの重心位置が記録媒体上にて、前記第1の座標軸及び前記第2の座標軸においてそれぞれ一致するように、各測定パターンを記録することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  6. 前記測定パターンは、連続するドットからなる線分を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  7. 前記測定パターンに含まれる前記線分の向きと垂直な座標軸に対して、各測定パターンの平均座標がそれぞれ一致することを特徴とする請求項6に記載の画像記録装置。
  8. 前記測定パターンに含まれる前記線分の向きと平行な座標軸に対して、各測定パターンの平均座標がそれぞれ一致することを特徴とする請求項6に記載の画像記録装置。
  9. 複数の記録素子が任意の方向に配列された複数の記録素子列と、
    記録媒体に対して、それぞれ互いに離間する複数のドットで構成される第3の測定パターンを複数記録する測定パターン記録部と、
    前記記録媒体上に記録された複数の第3の測定パターンを読み取る読み取り部と、
    前記読み取り部による読み取り結果に基づいて、前記複数の第3の測定パターンの相対的な記録位置ずれ量を求める記録位置ずれ量算出部と、
    を備え、
    前記測定パターン記録部は、
    前記第3の測定パターンを構成する複数のドットが他の測定パターンを構成する複数のドットからそれぞれ離間するように、且つ各測定パターンの重心位置が前記記録媒体上においてそれぞれ一致するように、複数の測定パターンを該記録媒体上に記録することを特徴とする画像記録装置。
  10. 複数の記録素子で構成される複数の記録素子列と、
    記録媒体に対して、それぞれ互いに離間する複数のドットで構成される測定パターンを複数記録する測定パターン記録部と、
    記録媒体上に記録された複数の測定パターンを読み取る読み取り部と、
    前記読み取り手段で読み取り結果に基づいて、複数の測定パターンの記録位置の相対的な記録位置ずれ量を求める記録位置ずれ量算出部と、
    を有する画像記録装置において、
    前記測定パターン記録部は、
    前記測定パターンにおけるドットの配列を前記測定パターン毎に異ならせると共に、
    各測定パターンの重心位置が前記記録媒体上にて、それぞれ一致するように、前記複数の測定パターンを記録媒体上に記録することを特徴とする画像記録装置。
  11. それぞれにドットを記録する複数個の記録素子からなる記録素子列が複数列に配列されて、前記記録素子列毎に、離間する複数のドットで構成される測定パターンを記録する測定パターン記録ステップと、
    前記記録媒体上に記録された複数の測定パターンを読み取る読み取りステップと、
    前記読み取りステップで得られた読み取り結果に基づいて、前記複数の測定パターンの相対的な記録位置ずれ量を求める記録位置ずれ量算出ステップと、
    を有する画像記録装置の記録位置ずれ量算出方法において、
    前記測定パターン記録ステップは、
    前記複数の測定パターン間において、測定パターンを構成する複数のドットが他の測定パターンを構成する複数のドットからそれぞれ離間し、且つ、
    各測定パターンの重心位置が前記記録媒体上にて、それぞれ一致するように、前記複数の測定パターンを記録媒体上に記録することを特徴とする記録位置ずれ量算出方法。
  12. 複数の記録素子で構成される第1の記録素子列によって、第1の測定パターンを記録媒体上に記録する第1記録ステップと、
    前記第1の記録素子列とは異なる第2の記録素子列で、前記第1の測定パターンとは異なる位置に第2の測定パターンを記録すると共に、
    前記記録媒体上において、前記第2の測定パターンの重心が前記第1の測定パターンの重心に一致するように、前記第2の測定パターンを記録する第2記録ステップと、
    を有することを特徴とする測定パターンの記録方法。
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