JP5390133B2 - 画像記録装置、画像記録装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents

画像記録装置、画像記録装置の制御方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像記録技術に関し、特に、記録媒体に対し記録処理を行う画像記録装置において、記録媒体上の適正な位置に画像記録を行う技術に関する。
紙やフィルムなどの記録媒体に画像を記録する画像記録装置として、ノズル列からインクを吐出して画像を記録するインクジェット方式が知られている。このようなインクジェット方式には、製造が容易で安価な短いノズル列(記録ヘッド)を複数並べて必要な画像記録幅を画像記録できるようにした記録ユニットを用いたフルライン型がある。また、画像記録装置には、例えばシアン(Cyan)、マゼンタ(Magenta)、黄(Yellow)、及び黒(Black)の各色のインク用にこのような記録ユニットをそれぞれ備えてカラー画像の記録を可能にしたものもある。
このような画像記録装置における記録媒体の搬送機構として、無端ベルトを用いた方式が知られている。この方式では、例えば平行に設置されたローラに無端ベルトを架設し、ローラを回動させることによって無端ベルトを回動する。記録媒体は、この無端ベルトに載置されて搬送される。以下、この無端ベルトを「搬送ベルト」と称することとする。
カラー画像を記録する画像記録装置で高画質な画像記録を行うには、各色のインクによる画像の記録位置を一致させることが重要である。
前述したようなインクジェット方式の画像記録装置では、インクを吐出するタイミング(記録タイミング)を制御して各色の画像記録位置を補正している。タイミングを表すタイミング信号としては、例えば搬送ベルトを回動させているローラの軸に取り付けたロータリエンコーダが発生するパルス信号を用いる方法などが知られている。しかし、この方法では、搬送ベルトの厚みむらがあると、搬送ベルトに速度むらが生じ、タイミング信号のパルス1つあたりに対応する搬送ベルトの移動距離が変化する。すると、画像を構成する記録ドット間の距離が変化するため、各色の画像の記録位置にずれが生じ、結果として画質が低下してしまうという問題がある。
このような問題を解決するため、例えば特許文献1に開示されている技術が提案されている。この技術では、搬送機構の搬送ベルト上に搬送起点部を設けると共に、この搬送起点部の位置を検出する搬送起点位置検出部と記録タイミングを補正する補正部とを画像形成装置に備えるようにする。そして、この搬送起点部の検出に基づいて得られる記録タイミングを、予め測定された搬送ベルトの速度変動に応じて補正する。
特開2005−305919号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、搬送ベルトの移動速度を測定するための、レーザドップラ計や超音波ドップラ計などといった測定器が必要となる。
また、特許文献1の技術では、搬送ベルトの速度変動の測定は、画像記録装置に組み入れられた状態では困難であり、搬送機構単体で測定しておく必要がある。
また、特許文献1の技術では、初期状態における搬送ベルトの速度変化の補正は可能であるが、搬送ベルト等の経時変化によって生じる速度変化は補正することができない。
そこで本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、記録媒体を搬送する搬送機構が当該記録媒体の搬送速度に変動を生じさせても高画質な画像記録を行うことが可能な画像記録装置、画像記録装置の制御方法、及びそのプログラムの提供を目的とする。
前述した目的を達成するために、本発明の態様のひとつである画像記録装置は、載置された記録媒体を搬送する搬送ベルトの起点の検出を行って起点検出情報を生成すると共に、当該記録媒体の搬送情報を生成する搬送機構と、複数のノズルからなるノズル列を前記記録媒体の搬送方向に対して直交する方向に複数有して成る複数の記録ユニットと、を有し、前記記録媒体を搬送する過程で前記記録ユニットの前記ノズル列よりインクを吐出させて前記記録媒体上に記録処理を行う画像記録装置において、複数の前記記録ユニットが有している前記ノズル列に各々対応付けられる補正パラメータであって、当該ノズル列に前記インクを吐出させるタイミングを補正するための当該補正パラメータを記憶する記憶部と、
前記補正パラメータの選択及び設定を取得する入力部と、前記起点検出情報及び前記搬送情報と前記入力部により選択される補正パラメータとに基づき前記ノズル列から前記インクを吐出させるタイミングを当該ノズル列毎に補正する複数の補正部を備えており、当該補正部により補正されたタイミングで、前記ノズル列から前記インクを吐出させる制御を行う記録タイミング制御部を少なくとも備える制御部と、を少なくとも備え、前記補正パラメータは、前記搬送ベルトに起因する記録位置の周期的なずれを補正するように、前記搬送ベルトの一周期に対応する補正波形からなるものであって、前記記憶部は、前記補正パラメータとして、前記補正波形の位相を調整するための候補である位相の異なる複数の位相調整用の補正パラメータと前記補正波形の振幅を調整するための候補である振幅の異なる複数の振幅調整用の補正パラメータを有し、前記補正部は、前記位相の異なる複数の位相調整用の補正パラメータの中から前記入力部により選択される1の前記位相調整用の補正パラメータと、前記振幅の異なる複数の振幅調整用の補正パラメータの中から前記入力部により選択される1の前記振幅調整用の補正パラメータとにより、前記インクを吐出させるタイミングを補正する。
また、本発明の別の態様のひとつである画像記録装置の制御方法は、載置された記録媒体を搬送する搬送ベルトの起点の検出を行って起点検出情報を生成すると共に、当該記録媒体の搬送情報を生成する搬送機構と、複数のノズルからなるノズル列を前記記録媒体の搬送方向に対して直交する方向に複数有して成る複数の記録ユニットと、を有し、前記記録媒体を搬送する過程で前記記録ユニットの前記ノズル列よりインクを吐出させて前記記録媒体上に記録処理を行う画像記録装置の制御方法であって、複数の前記記録ユニットが有している前記ノズル列に各々対応付けられる補正パラメータであって、当該ノズル列に前記インクを吐出させるタイミングを補正するための当該補正パラメータは、前記搬送ベルトに起因する記録位置の周期的なずれを補正するように、前記搬送ベルトの一周期に対応する補正波形からなり、前記補正波形の位相を調整するための候補である位相の異なる複数の位相調整用の補正パラメータと前記補正波形の振幅を調整するための候補である振幅の異なる複数の振幅調整用の補正パラメータに分かれていて、当該補正パラメータを前記画像記録装置に備えられている記憶部が記憶しておくことと、前記位相の異なる複数の位相調整用の補正パラメータの中から1の前記位相調整用の補正パラメータの選択の入力と、前記振幅の異なる複数の振幅調整用の補正パラメータの中から1の前記振幅調整用の補正パラメータの選択の入力を、前記画像記録装置に備えられている入力部が取得することと、前記画像記録装置に備えられている補正部が、前記起点検出情報及び前記搬送情報と前記選択の入力により選択されている前記位相調整用の補正パラメータ及び前記振幅調整用の補正パラメータに基づき前記ノズル列から前記インクを吐出させるタイミングを当該ノズル列毎に補正することと、前記画像記録装置に備えられている記録タイミング制御部が、前記補正部により補正されたタイミングで、前記ノズル列から前記インクを吐出させる制御を行うことと、を含む、ことを特徴とする。
また、本発明の更なる別の態様のひとつであるプログラムは、載置された記録媒体を搬送する搬送ベルトの起点の検出を行って起点検出情報を生成すると共に、当該記録媒体の搬送情報を生成する搬送機構と、複数のノズルからなるノズル列を前記記録媒体の搬送方向に対して直交する方向に複数有して成る複数の記録ユニットと、を有し、前記記録媒体を搬送する過程で前記記録ユニットの前記ノズル列よりインクを吐出させて前記記録媒体上に記録処理を行う画像記録装置の制御を演算処理装置に行わせるためのプログラムであって、複数の前記記録ユニットが有している前記ノズル列に各々対応付けられる補正パラメータであって、当該ノズル列に前記インクを吐出させるタイミングを補正するための当該補正パラメータは、前記搬送ベルトに起因する記録位置の周期的なずれを補正するように、前記搬送ベルトの一周期に対応する補正波形からなり、前記補正波形の位相を調整するための候補である位相の異なる複数の位相調整用の補正パラメータと前記補正波形の振幅を調整するための候補である振幅の異なる複数の振幅調整用の補正パラメータに分かれていて、当該補正パラメータを前記画像記録装置に備えられている記憶部に記憶させる記憶処理と、前記位相の異なる複数の位相調整用の補正パラメータの中から1の前記位相調整用の補正パラメータの選択の入力と、前記振幅の異なる複数の振幅調整用の補正パラメータの中から1の前記振幅調整用の補正パラメータの選択の入力を、前記画像記録装置に備えられている入力部に取得させる入力処理と、前記起点検出情報及び前記搬送情報と前記選択の入力により選択されている前記位相調整用の補正パラメータ及び前記振幅調整用の補正パラメータに基づき前記ノズル列から前記インクを吐出させるタイミングを当該ノズル列毎に補正する補正処理と、この補正されたタイミングで、前記ノズル列から前記インクを吐出させる制御を行う制御処理と、を前記演算処理装置に行わせる、ことを特徴とする。

本発明によれば、以上のようにすることにより、記録媒体を搬送する搬送機構が当該記録媒体の搬送速度に変動を生じさせても高画質な画像記録を行うことが可能な画像記録装置、画像記録装置の制御方法、及びそのプログラムを提供できる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
なお、以下の説明においては、記録媒体の搬送方向をy方向又は副走査方向と定義し、記録媒体の面内において当該搬送方向に対し直交する方向をx方向又は主走査方向と定義し、x方向及びy方向のどちらにも直交する方向をz方向と定義する。
図1及び図2について説明する。図1は、本実施形態に係る画像記録装置の構成を示している。図2は、本実施形態に係る画像記録装置の各構成要素の配置例を示している。
この画像記録装置1は、制御部2、ノズル列駆動部6、ノズル列7、搬送機構8、及び入力部19を少なくとも備える。
制御部2は、搬送機構8の制御や画像データの処理など、画像記録装置1の各種の動作の制御を行う。この制御部2は、制御機能及び演算機能を有する演算処理装置における例えばMicro Processing Unit (MPU)を含む図示しない処理回路と、記憶部3と、記録タイミング制御部18とを少なくとも備えている。
記憶部3は、制御プログラムを記憶するRead Only Memory(ROM)と、MPUのワークメモリとなるRandom Access Memory(RAM)と、記録データを含む記録処理の指定情報を記憶しておく不揮発性メモリとを有して構成されている。
記録タイミング制御部18は、タイミング制御プログラム4、及び補正部5を少なくとも備えている。この記録タイミング制御部18は、タイミング制御プログラム4に記録された手順に従って作動し、搬送情報生成部11から入力されるタイミング信号(搬送情報)を、補正部5で補正してノズル列駆動部6へ出力する。
補正部5(5−1〜5−M)は、搬送情報生成部11から入力されるタイミング信号を、後述する補正パラメータに従って補正して出力する。補正パラメータは、例えば記憶部3に予め保持されており、タイミング制御プログラム4に従って記録タイミング制御部18が作動することにより補正部5にセットされる。なお、詳しくは後述するが、図2の配置例では、M=12である。
なお、制御部2は、MPUが制御プログラムを記憶部3から読み出して実行することによって、画像記録装置1の各構成要素の制御を行い、更に、記録タイミング制御部18としての機能を提供する。
ノズル列駆動部6(6−1〜6−N)は、制御部2から入力される画像データに応じて、制御部2の記録タイミング制御部18から出力されたタイミング信号に従ってノズル列7(7−1〜7−N)にインク吐出を行わせて、記録媒体上に画像記録を行う。なお、詳しくは後述するが、図2の配置例では、N=16である。
搬送機構8は、駆動部9、搬送ベルト10、搬送情報生成部11、起点マーク12、及び起点検出部13を少なくとも備えており、記録媒体17の搬送を行う。
駆動部9は、駆動ローラ15を回動させて搬送ベルト10を回動させる。
搬送ベルト10は、駆動ローラ15と従動ローラ16との間に架設されており、記録媒体17を載置して搬送する。
搬送情報生成部11は、駆動ローラ15に取り付けられており、駆動ローラ15が所定の角度だけ回転する毎にパルス信号を制御部2へ出力する
起点マーク12は、搬送ベルト10の位置を特定するために用いられるものである。起点マーク12は、例えば光を反射する小さい板であって搬送ベルト10上の一箇所に取り付けられており、この板と搬送ベルト10との光の反射率の差により、この板の存在を起点検出部13が検出できるように構成されている。
起点検出部13は、搬送ベルト10の回動によって起点マークが通過する線上の1点において、搬送ベルト10に対向する位置に設けられている例えば光センサである。この起点検出部13は、搬送ベルト10の回動により起点マーク12が特定の位置に来たことを検出して、起点検出信号(起点検出情報)を制御部2へ出力する。
ホスト機器14は、例えばパーソナルコンピュータであり、画像記録装置1へ画像データを送って画像記録の指示を行う。画像記録装置1は、ホスト機器14からの指示に従い、ホスト機器14から受信した画像データに基づく画像記録を行う。
入力部19は、ユーザ等による補正パラメータの選択や設定の入力を取得する。
図2について更に説明する。
本実施形態に係る画像記録装置1は、シアン、黒、マゼンタ、及び黄の4色のインクを使用してカラー画像の記録を行う。また、各色とも、画像を4つの記録列に分割して4つのノズル列7を使用して画像記録を行う。従って、4×4=16個のノズル列7−1〜7−16を備える構成とする。
ノズル列7−1〜7−4、7−5〜7−8、7−9〜7−12、7−13〜7−16は、各々複数のノズルからなり、記録媒体17の搬送方向に対して直交する方向に配置されている。ノズル列7−1〜7−16は、搬送ベルト10により搬送される記録媒体17上にインク滴を付着できるように、搬送ベルト10に対向して設けられている。記録媒体17の搬送中にノズル列7−1〜7−16からインク滴を吐出すると画像記録が行われる。
ノズル列7−1〜7−16のより詳細な配置構成を図3に示す。
図3に示したように、ノズル列7−1〜7−4がシアン色の画像記録を行い、ノズル列7−5〜7−8が黒色の画像記録を行い、ノズル列7−9〜7−12がマゼンタ色の画像記録を行い、そして、ノズル列7−13〜7−16が黄色の画像記録を行う。ここで、ノズル列7−1、7−5、7−9及び7−13が搬送方向に向かって左端の部分の画像記録を行う。この部分を第1記録列とする。また、ノズル列7−2、7−6、7−10、及び7−14が、第1記録列の右側に隣接する第2記録列の部分の画像記録を行う。同様に、ノズル列7−3、7−7、7−11、及び7−15が、第2記録列の右側に隣接する第3記録列の部分の画像記録を行う。そして、ノズル列7−4、7−8、7−12、及び7−16が、第3記録列の右側に隣接する第4記録列の部分、すなわち、搬送方向に向かって右端の部分の画像記録を行う。
図2の説明に戻る。
ノズル列7−1〜7−16には、ノズル列駆動部6−1〜6−16の出力がそれぞれ接続されている。このノズル列駆動部6−1〜6−16の入力は、制御部2に接続されている。
制御部2は、本実施形態では計12個の補正部5−1〜5−12を備えている。12個である理由は、前述した4色のノズル列7−1〜7−16のうちのいずれか1色についてのものに適用されるタイミング信号を基準にして残り3色のものについてのタイミング信号の補正を行うからである。すなわち、4[ノズル列数/色]×3[色]=12[ノズル列数]とするからである。ここで、ノズル列7の色数をX色とし、この各色についての1色当たりのノズル列数をYとすれば、補正部5の個数Mは、M=(X−1)×Yとなる。
補正部5−1〜5−12によって補正されたタイミング信号は、本実施形態においては、それぞれノズル列駆動部6−5〜6−16に入力される。なお、ノズル列駆動部6−1〜6−4には、補正を行っていないタイミング信号をそのまま入力するようにして、基準ノズル列駆動部として作動させる。
次に、本実施形態に係る画像記録装置1における画像記録時の動作について説明する。
ホスト機器14から画像記録装置1に画像データが入力されると、この画像データは、制御部2の記憶部3が備えている不図示の画像メモリに保持される。
制御部2は、画像メモリに保持されている画像データを読み出し、ノズル列7−1〜7−16のそれぞれの画像記録範囲に従って分割する。そして、ノズル列7−1〜7−16からのインク滴吐出動作にタイミングを合わせて、対応するノズル列駆動部6−1〜6−16へ出力する。
また、制御部2は搬送機構8の駆動部9を制御して駆動ローラ15を指示に応じて回動させることで、搬送ベルト10を回動させて記録媒体17を搬送する。
搬送情報生成部11は、搬送ベルト10の回動による駆動ローラ15の回転に応じたタイミング信号を生成して制御部2に送る。
起点検出部13は、搬送ベルト10の回動によって起点マーク12を検出する度に、起点検出信号を制御部2に送る。
制御部2は、搬送情報生成部11から送られてくるタイミング信号と、起点検出部13から送られてくる起点検出信号とを、記録タイミング制御部18に入力する。
記録タイミング制御部18はタイミング制御プログラム4を実行する。すると、記録タイミング制御部18により、以下の処理が行われる。
記録タイミング制御部18は、まず、このタイミング信号と起点検出信号とからベルト位置Lを計算する処理を行う。
ベルト位置Lは、例えば、起点検出部13が起点マーク12を検出した位置を「0」として、搬送ベルト10の1周の長さを256分割し、「0」から「255」までの値で表す。なお、この分割数は、適宜決めることができる。ここで、分割数を大きくすれば、ベルト位置Lに応じたタイミング補正を細かく行うことができ、分割数を小さくすれば、粗い補正となるが、記録タイミング制御部18の処理負担は軽くなる。
次に、記録タイミング制御部18は、タイミング信号のパルス数に従ってベルト位置Lを「1」ずつ増加させる。ここで、起点検出信号を検出したときは、ベルト位置Lを「0」にリセットする。ベルト位置Lを「1」増加させるタイミング信号のパルス数は、搬送ベルト10を1周させる間に搬送情報生成部11が生成するタイミング信号のパルス数を、256で除算して得られる数とする。
これらの処理により、起点マーク12が起点検出部13に対向する位置に搬送ベルト10があるときにベルト位置Lは「0」となり、搬送ベルト10が1周する間にベルト位置Lは「255」まで変化する。
また、制御部2は、搬送情報生成部11から送られてくるタイミング信号を、周波数の補正を行わない、第1色のノズル列7−1〜7−4に対応するノズル列駆動部6−1〜6−4にそのまま出力すると共に、補正部5−1〜5−12にも送る。ノズル列駆動部6−1〜6−4は、このタイミング信号に従ってノズル列7−1〜7−4をそれぞれ駆動してインク滴を吐出させて画像を記録させる。
記憶部3は、補正部5(5−1〜5−12)の各々に対応する補正表を予め記憶している。この補正表の例を図4に示す。
図4に例示した補正表は、ベルト位置Lと、タイミング信号の補正量cとを対応付けたものである。補正量cは、タイミング信号の周波数(パルス周期の逆数)が増加する割合をパーセント単位で表している。この表の一連の補正量cを「補正パラメータ」と称している。なお、以下の説明では、ベルト位置Lに対する補正パラメータの値の変化特性を「補正特性」と称することとする。
記録タイミング制御部18は、タイミング制御プログラム4に従い、補正部5(5−1〜5−12)の各々に対応する補正パラメータを記憶部3から読み出して、補正部5(5−1〜5−12)の各々に設定する処理を行う。
次に、記録タイミング制御部18は、タイミング制御プログラム4に従い、ベルト位置Lを補正部5(5−1〜5−12)に入力する処理を行う。この入力処理は、ベルト位置Lの値が変化する毎に行われてその値が補正部5(5−1〜5−12)に入力される。
補正部5(5−1〜5−12)は、補正パラメータを参照して、タイミング制御プログラム4に従って取得されたベルト位置Lに対応するタイミング信号の周波数の補正量を求める。そして、入力されているタイミング信号の周波数を、求めた補正量に応じて変化させる。この周波数を変化させる手法としては、例えば、タイミング信号の周波数に基づき可変周波数発振器(VCO)の発振周波数を位相ロックループ制御(PLL制御)で制御する手法(例えば特許文献1の図6参照)などといった、周知の技術を用いることができる。
制御部2は、搬送情報生成部11から入力されて補正部5(5−1〜1−12)によって周波数の補正が行われたタイミング信号を、第2色以降のノズル列7−5〜7−16に対応するノズル列駆動部6−5〜6−16にそれぞれ送る。ノズル列駆動部6−5〜6−16は、このタイミング信号に従ってノズル列7−5〜7−16をそれぞれ駆動してインク滴を吐出させて画像を記録させる。こうして、ノズル列7−5〜7−16からインクが吐出されるタイミングの補正が行われる。
次に、搬送ベルト10に起因して発生する画像記録位置のずれ、及びそのずれの補正について説明する。
図5は、第1記録列の画像記録を行う第1色用のノズル列7−1及び第2色用のノズル列7−5が、インク滴を吐出して記録媒体17上に点(ドット)を画像記録する様子を模式的に表したものである。
図5において、記録媒体17は、搬送ベルト10により同図における右方向(y軸方向)に搬送されている。
図5の(a)は、ノズル列7−1が第1色であるインク滴を吐出して記録媒体17上に記録ドット20aを画像記録した時点の様子を表している。
まず、搬送ベルト10の厚み等が均一で、搬送情報生成部11が出力するタイミング信号のパルス1つあたりの搬送ベルト10の移動量が一定である場合を想定する。この場合であれば、この(a)の状態から所定数のタイミング信号のパルスを計数したときにノズル列7−5からインク滴を吐出すればよい。すなわち、このようにインク滴を吐出すれば、(b)に示す状態のように、ノズル列7−1が記録した記録ドット20aとノズル列7−5が記録する記録ドット20bとが重なって、この両者が位置ずれなく記録される結果、良好な画質の記録画像が得られる。
次に、搬送ベルト10の厚みが不均一である等の原因により、搬送情報生成部11が出力するタイミング信号のパルス1つ当たりの搬送ベルト10の移動量が変動する場合を想定する。この場合には、この(a)の状態から上記の所定数のタイミング信号のパルスを計数したときにノズル列7−5からインク滴を吐出しても、ノズル列7−1が記録した記録ドット20aとノズル列7−5が記録する記録ドット20bとの位置がずれてしまう。従って、得られる記録画像の画質が低いものとなる。すなわち、パルス1つ当たりの搬送ベルト10の移動量が少ない場合は、(c)に示すように記録位置がずれてしまい、パルス1つ当たりの搬送ベルト10の移動量が多い場合は、(d)に示すように記録位置がずれてしまう。
このような搬送ベルト10の厚み等に起因する画像記録位置のずれ量は、搬送ベルト10が1周する周期で繰り返される、図6における曲線aのような特性を示す。
図6において、横軸は搬送ベルト10の起点位置からの変位量を示しており、縦軸は画像位置のずれ量を示している。
このような画像記録の位置ずれは、この位置ずれの方向と逆の方向に記録タイミングをずらせば、解消することができる。つまり、図6における曲線bのような特性となるように記録タイミングの補正を行えば、画像記録の位置ずれが解消できるのである。
例えば搬送ベルト10の厚みむらが同一の製造ロット内でほぼ一定である場合には、その製造ロットから抽出した1つの搬送ベルト10について、速度むら(画像記録位置のずれの変化)をまず計測する。そして、この計測結果に基づき、この製造ロットを代表する補正特性データを算出しておけば、同一製造ロット内の他の搬送ベルト10についてもこの補正データを共通に用いることでほぼ補正することができる。
以上のように、本実施形態に係る画像記録装置1では、搬送機構8毎に専用の補正情報を用いることなく、画像の画像記録位置を一致させて高画質な画像記録を行うことができる。
但し、同一製造ロット内で搬送ベルト10にばらつきがあり、この補正特性を中心に微調整を行うと画像記録の位置ずれ補正が更に良好にできる場合がある。この微調整では、同一製造ロットを代表する補正特性を基準として位相や振幅などを若干変化させた複数の補正特性を予め用意しておき、これらの中から最も適した補正特性を、簡易な測定結果に基づき選択するようにすれば、本格的な測定機の利用は不要である。
次に、補正部5(5−1〜5−12)の各々についての適切な補正パラメータを得る手順について説明する。
画像の記録位置の補正は、前述したように、第1色の画像記録位置を基準とし、この基準の位置に対して補正を行って第2色以降の各色の画像記録位置を設定する。ここでは、例として、第2色の画像記録位置の設定のために適切な補正パラメータを得る手順を説明する。なお、第2色のノズル列7−5〜7−8についてのタイミング信号の補正は、前述したように補正部5−1〜5−4が行う。
まず、同一の製造ロットの搬送ベルト10についての補正特性を代表する適切な補正パラメータの候補として、図7A、図7B、図7C、及び図7Dに例示するような、各々の波形の位相を少しずつずらした補正パラメータを予め用意しておく。その上で、図8に示した流れ図に沿った手順により、この補正パラメータの候補から最適なものが選択される。
まず、制御部2は、step11において、この補正パラメータの候補を補正部5−1〜5−4の各々に仮設定する処理を行う。ここでは、補正部5−1には図7Aの補正パラメータを設定し、補正部5−2には図7Bの補正パラメータを設定し、補正部5−3には図7Cの補正パラメータを設定し、補正部5−4には図7Dの補正パラメータを設定することとする。
次に、step12において、ユーザが入力部19を操作して入力した所定の指示に応じ、制御部2が、画像記録装置1を制御してテストパターンを記録媒体17へ記録させる処理を行う。
この処理で記録媒体17へ記録させるテストパターンとしては、画像の記録位置ずれが容易に識別できるものを用いるようにする。具体的には、例えば、図9に示すような、第1色と第2色との両方で、同じ位置に、一定間隔で、搬送方向に対しての横線を複数引かせるようなパターンを用いることができる。このテストパターンでは、画像記録位置がずれると、第1色の線と第2色の線とが分離して2本の線に見えるので、画像記録位置のずれの発生を容易に認識することができる。
なお、搬送ベルト10の1周分の画像記録位置ずれの発生状況を把握するためには、搬送ベルト10の1周分に相当する長さの範囲で記録位置ずれを発見できるように、テストパターンを画像記録することが望ましい。例えば、記録媒体17の長さが420mmであって搬送ベルト10の1周の長さが1200mmであれば、2<1200/420≦3であるから、テストパターンを3枚連続で画像記録することが望ましい。
次に、step13において、上記のようにして画像記録されたテストパターンの第1記録列から第4記録列までの画像記録位置ずれを互いに比較し、最も画像記録位置ずれの少ない記録列を、この比較の結果に基づき選択する。この比較・選択は、目視によって行うようにしてもよいし、周知の画像計測技術を用いて行うようにしてもよい。そして、補正部5−1〜5−4のうち、このようにして選択された記録列の補正を行っていたものに設定されていた補正パラメータを選択する。この選択の結果は、ユーザが入力部19を操作することにより入力部19により取得されて制御部2へ送られる。
図7A〜図7Dに示した補正特性の波形のうちで、図6に示した補正特性の波形と位相の関係が最も近いものが図7Bの波形であったとする。この場合には、図7Bの補正パラメータを設定していた補正部5−2によりタイミング信号の補正が行われていたノズル列7−6による記録媒体17への記録が、テストパターンの画像の位置ずれが最も少なくなっているはずである。従って、この場合では、テストパターンの画像の位置ずれが最も少なかった第2記録列についてのタイミング信号の補正の基礎としていた、図7Bの補正パラメータが選択される。
次に、step14において、制御部2は、第1記録列から第4記録列に各々対応する4つの補正部5−1〜5−4の全てに対し、選択された補正パラメータ(この場合では図7Bの補正特性を呈している補正パラメータ)を設定する処理を行う。こうして、第2記録列のみではなく、第1記録列から第4記録列の全てにおいて画像記録位置ずれの少ない画像の記録が可能となる。
以上の図8に示した流れ図に沿った手順によって、図7A〜図7Dに示した補正特性に対応する補正パラメータから、その波形の位相について最適であるものが選択される。
次に、上述したようにして選択された補正特性における振幅(ずれの補正量の大きさ)を調整する手法について説明する。
まず、前述した最適の位相関係を有する補正特性の選択手順における場合と同様に、同一の製造ロットの搬送ベルト10についての補正特性を代表する適切な補正パラメータの候補を予め用意しておく。なお、ここでは、適切な補正パラメータの候補として、図10A、図10B、図10C、及び図10Dに例示するような、各々の補正特性の振幅を少しずつずらした波形についての補正パラメータを用意しておくようにする。
なお、これらの波形の位相は、前述した図8の手順により選択された補正パラメータに対応する補正特性の波形の位相と同一とする。従って、本実施形態では、図7A〜図7Dに示した、波形の位相が異なる4つの補正特性の各々について、図10A〜図10Dに示した、波形の位相が同一で振幅が異なる4つの補正特性に対応する補正パラメータを予め用意しておくこととなる。つまり、本実施形態では合計で16の補正パラメータを予め用意しておくようにする。
このように、図10A〜図10Dに示した補正特性に対応する補正パラメータを用意しておいた上で、図11に示した流れ図に沿った手順により、この補正パラメータの候補から最適なものが選択される。この図11に示されている手順は、図7に示した手順とよく似たものとなっている。
まず、制御部2は、step21において、この補正パラメータの候補を補正部5−1〜5−4の各々に仮設定する処理を行う。ここでは、補正部5−1には図10Aの補正パラメータを設定し、補正部5−2には図10Bの補正パラメータを設定し、補正部5−3には図10Cの補正パラメータを設定し、補正部5−4には図10Dの補正パラメータを設定することとする。
次に、step22において、ユーザが入力部19を操作して入力した所定の指示に応じ、制御部2が、画像記録装置1を制御してテストパターンを記録媒体17へ記録させる処理を行う。この処理で記録媒体17へ記録させるテストパターンとしては、例えば図7に示した手順におけるstep12において記録媒体17へ記録させたものと同一のものとすることができる。
次に、step23において、上記のようにして画像記録されたテストパターンの第1記録列から第4記録列までの画像記録位置ずれを互いに比較し、最も画像記録位置ずれの少ない記録列を、この比較の結果に基づき選択する。この比較・選択は、目視によって行うようにしてもよいし、周知の画像計測技術を用いて行うようにしてもよい。そして、補正部5−1〜5−4のうち、このようにして選択された記録列の補正を行っていたものに設定されていた補正パラメータを選択する。この選択の結果は、ユーザが入力部19を操作することにより入力部19により取得されて制御部2へ送られる。
図10A〜図10Dに示した補正特性の波形のうちで、図6に示した補正特性の波形と振幅の関係が最も近いものが図10Cの波形であったとする。この場合には、図10Cの補正パラメータを設定していた補正部5−3によりタイミング信号の補正が行われていたノズル列7−7による記録媒体17への記録が、テストパターンの画像の位置ずれが最も少なくなっているはずである。従って、この場合では、テストパターンの画像の位置ずれが最も少なかった第3記録列についてのタイミング信号の補正の基礎としていた、図10Cの補正パラメータが選択される。
次に、step14において、制御部2は、第1記録列から第4記録列に各々対応する4つの補正部5−1〜5−4の全てに対し、選択された補正パラメータ(この場合では図10Cの補正特性を呈している補正パラメータ)を設定する処理を行う。こうして、第3記録列のみではなく、第1記録列から第4記録列の全てにおいて画像記録位置ずれの少ない画像の記録が可能となる。
以上の図11に示した流れ図に沿った手順によって、図10A〜図10Dに示した補正特性に対応する補正パラメータから、その波形の振幅について最適であるものが選択される。
こうして、補正部5−1〜5−4の各々について、適切な補正パラメータが得られる。補正部5−5〜5−12については、第3色及び第4色の画像記録位置の設定のために適切な補正パラメータを、上述した第2色の画像記録位置の設定のために適切な補正パラメータの取得と同様にして得るようにする。なお、各色の色彩が異なっていることを利用すれば、テストパターンの記録媒体17への記録を各色並行して行っても、テストパターンの画像の位置ずれが最も少ないも記録列の選択を行うことは可能である。
補正部5(5−1〜5−12)は、このようにして得られた適切な補正パラメータを参照して、タイミング制御プログラム4に従って取得されたベルト位置Lに対応するタイミング信号の周波数の補正量を求める。そして、入力されているタイミング信号の周波数を、求めた補正量に応じて変化させる。こうして、画像記録の位置ずれが解消されて、高画質の画像記録が行えるようになる。
なお、本実施形態では予め用意しておいた16の補正パラメータから最適なものを選択するようにしていた。この代わりに、必要に応じ、更に多くの補正パラメータを予め用意しておき、上述した手順と同様に、例えば位相についての選択と振幅についての選択とをそれぞれ2段階で行うようにして、用意していた補正パラメータから最適なものを選択するようにしてもよい。また、更に必要に応じてユーザが入力部より新たな補正パラメータを追加してもよい。
以上のように、本実施形態によれば、搬送ベルト10のベルト速度の変動を専用の測定器等を使用して搬送機構8単体毎に予め測定しておかなくとも、画像記録装置1として組み上げられた状態で、周期的な速度変動に対する補正を行うことができる。また、画像記録装置1の製造出荷後の初期状態だけでなく、経時変化後であっても、補正パラメータの選択の作業をそのときに行って速度変動を適切に補正することができる。
なお、前述した説明では、画像記録の位置ずれは搬送ベルト10の厚みの不均一に起因するものとして説明したが、この位置ずれが周期的なものであれば、本実施形態によって画像記録の位置ずれの補正は可能である。
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、実施段階では、その要旨を変更しない範囲で種々変形することが可能である。
本発明の実施形態に係る画像記録装置の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像記録装置の各構成要素の配置例を示す図である。 ノズル列の配置構成を示す図である。 補正表の例を示す図である。 第1色用及び第2色用のノズルが、インク滴を吐出して記録媒体上に点を画像記録する様子を模式的に表した図である。 搬送ベルトの厚み等に起因する画像記録位置のずれ量の特性と最適な補正特性とを示す図である。 位相の異なる補正パラメータの候補の第一の例を示す図である。 位相の異なる補正パラメータの候補の第二の例を示す図である。 位相の異なる補正パラメータの候補の第三の例を示す図である。 位相の異なる補正パラメータの候補の第四の例を示す図である。 補正特性の波形の位相について最適である補正パラメータを選択する手順を示す流れ図である。 テストパターンの例を示す図である。 位相が同一で振幅の異なる補正パラメータの候補の第一の例を示す図である。 位相が同一で振幅の異なる補正パラメータの候補の第二の例を示す図である。 位相が同一で振幅の異なる補正パラメータの候補の第三の例を示す図である。 位相が同一で振幅の異なる補正パラメータの候補の第四の例を示す図である。 補正特性の波形の新聞について最適である補正パラメータを選択する手順を示す流れ図である。
符号の説明
1 画像記録装置
2 制御部
3 記憶部
4 タイミング制御プログラム
5,5−1乃至5−M 補正部
6,6−1乃至6−N ノズル列駆動部
7,7−1乃至7−N ノズル列
8 搬送機構
9 駆動部
10 搬送ベルト
11 搬送情報生成部
12 起点マーク
13 起点検出部
14 ホスト機器
15 駆動ローラ
16 従動ローラ
17 記録媒体
18 タイミング制御部
19 入力部
20a,20b 記録ドット

Claims (7)

  1. 載置された記録媒体を搬送する搬送ベルトの起点の検出を行って起点検出情報を生成すると共に、当該記録媒体の搬送情報を生成する搬送機構と、複数のノズルからなるノズル列を前記記録媒体の搬送方向に対して直交する方向に複数有して成る複数の記録ユニットと、を有し、前記記録媒体を搬送する過程で前記記録ユニットの前記ノズル列よりインクを吐出させて前記記録媒体上に記録処理を行う画像記録装置において、
    複数の前記記録ユニットが有している前記ノズル列に各々対応付けられる補正パラメータであって、当該ノズル列に前記インクを吐出させるタイミングを補正するための当該補正パラメータを記憶する記憶部と、
    前記補正パラメータの選択及び設定を取得する入力部と、
    前記起点検出情報及び前記搬送情報と前記入力部により選択される補正パラメータとに基づき前記ノズル列から前記インクを吐出させるタイミングを当該ノズル列毎に補正する複数の補正部を備えており、当該補正部により補正されたタイミングで、前記ノズル列から前記インクを吐出させる制御を行う記録タイミング制御部を少なくとも備える制御部と、を少なくとも備え、
    前記補正パラメータは、前記搬送ベルトに起因する記録位置の周期的なずれを補正するように、前記搬送ベルトの一周期に対応する補正波形からなるものであって、
    前記記憶部は、前記補正パラメータとして、前記補正波形の位相を調整するための候補である位相の異なる複数の位相調整用の補正パラメータと前記補正波形の振幅を調整するための候補である振幅の異なる複数の振幅調整用の補正パラメータを有し、
    前記補正部は、前記位相の異なる複数の位相調整用の補正パラメータの中から前記入力部により選択される1の前記位相調整用の補正パラメータと、前記振幅の異なる複数の振幅調整用の補正パラメータの中から前記入力部により選択される1の前記振幅調整用の補正パラメータとにより、前記インクを吐出させるタイミングを補正する
    ことを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記補正部の数Mは、前記記録ユニットの個数をX、前記記録ユニット一つ当たりの前記ノズル列の個数をYとすると、M=(X−1)×Yとなることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記制御部は、演算処理装置と、制御プログラムを予め記憶している記憶部とを少なくとも備えて構成されており、前記演算処理装置に前記制御プログラムを実行させることにより前記記録タイミング制御部として機能する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  4. 前記入力部は、テストパターンの記録処理の指示の入力を更に取得し、
    前記制御部は、前記指示の入力を取得したときに前記画像記録装置を制御して、所定のテストパターンの画像の前記記録媒体上への記録処理を行わせる、ことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  5. 前記制御部が、前記位相調整用または前記振幅調整用のそれぞれの補正パラメータの候補からの選択時に、テストパターンの画像の前記記録媒体上への記録処理を行わせるときには、
    前記記録タイミング制御部は、前記位相調整用の補正パラメータの候補からの選択時には、各記録ユニットの複数の前記各ノズル列にそれぞれ対応する各補正部によって、前記各ノズル列に対して前記位相調整用の補正パラメータの候補から互いに異なる補正パラメータにより補正されたタイミングで、前記ノズル列から前記インクを吐出させ、
    前記振幅調整用の補正パラメータの候補からの選択時には、各記録ユニットの複数の前記各ノズル列にそれぞれ対応する各補正部によって、前記各ノズル列に対して前記振幅調整用の補正パラメータの候補から互いに異なる補正パラメータにより補正されたタイミングで、前記ノズル列から前記インクを吐出させる、ことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  6. 載置された記録媒体を搬送する搬送ベルトの起点の検出を行って起点検出情報を生成すると共に、当該記録媒体の搬送情報を生成する搬送機構と、複数のノズルからなるノズル列を前記記録媒体の搬送方向に対して直交する方向に複数有して成る複数の記録ユニットと、を有し、前記記録媒体を搬送する過程で前記記録ユニットの前記ノズル列よりインクを吐出させて前記記録媒体上に記録処理を行う画像記録装置の制御方法であって、
    複数の前記記録ユニットが有している前記ノズル列に各々対応付けられる補正パラメータであって、当該ノズル列に前記インクを吐出させるタイミングを補正するための当該補正パラメータは、前記搬送ベルトに起因する記録位置の周期的なずれを補正するように、前記搬送ベルトの一周期に対応する補正波形からなり、前記補正波形の位相を調整するための候補である位相の異なる複数の位相調整用の補正パラメータと前記補正波形の振幅を調整するための候補である振幅の異なる複数の振幅調整用の補正パラメータに分かれていて、当該補正パラメータを前記画像記録装置に備えられている記憶部が記憶しておくことと、
    前記位相の異なる複数の位相調整用の補正パラメータの中から1の前記位相調整用の補正パラメータの選択の入力と、前記振幅の異なる複数の振幅調整用の補正パラメータの中から1の前記振幅調整用の補正パラメータの選択の入力を、前記画像記録装置に備えられている入力部が取得することと、
    前記画像記録装置に備えられている補正部が、前記起点検出情報及び前記搬送情報と前記選択の入力により選択されている前記位相調整用の補正パラメータ及び前記振幅調整用の補正パラメータに基づき前記ノズル列から前記インクを吐出させるタイミングを当該ノズル列毎に補正することと、
    前記画像記録装置に備えられている記録タイミング制御部が、前記補正部により補正されたタイミングで、前記ノズル列から前記インクを吐出させる制御を行うことと、を含む、ことを特徴とする画像記録装置の制御方法
  7. 載置された記録媒体を搬送する搬送ベルトの起点の検出を行って起点検出情報を生成すると共に、当該記録媒体の搬送情報を生成する搬送機構と、複数のノズルからなるノズル列を前記記録媒体の搬送方向に対して直交する方向に複数有して成る複数の記録ユニットと、を有し、前記記録媒体を搬送する過程で前記記録ユニットの前記ノズル列よりインクを吐出させて前記記録媒体上に記録処理を行う画像記録装置の制御を演算処理装置に行わせるためのプログラムであって、
    複数の前記記録ユニットが有している前記ノズル列に各々対応付けられる補正パラメータであって、当該ノズル列に前記インクを吐出させるタイミングを補正するための当該補正パラメータは、前記搬送ベルトに起因する記録位置の周期的なずれを補正するように、前記搬送ベルトの一周期に対応する補正波形からなり、前記補正波形の位相を調整するための候補である位相の異なる複数の位相調整用の補正パラメータと前記補正波形の振幅を調整するための候補である振幅の異なる複数の振幅調整用の補正パラメータに分かれていて、当該補正パラメータを前記画像記録装置に備えられている記憶部に記憶させる記憶処理と、
    前記位相の異なる複数の位相調整用の補正パラメータの中から1の前記位相調整用の補正パラメータの選択の入力と、前記振幅の異なる複数の振幅調整用の補正パラメータの中から1の前記振幅調整用の補正パラメータの選択の入力を、前記画像記録装置に備えられている入力部に取得させる入力処理と、
    前記起点検出情報及び前記搬送情報と前記選択の入力により選択されている前記位相調整用の補正パラメータ及び前記振幅調整用の補正パラメータに基づき前記ノズル列から前記インクを吐出させるタイミングを当該ノズル列毎に補正する補正処理と、
    この補正されたタイミングで、前記ノズル列から前記インクを吐出させる制御を行う制御処理と、を前記演算処理装置に行わせる、ことを特徴とするプログラム
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