JP2007283639A - 液体吐出装置、印刷装置、及び液体吐出方法 - Google Patents

液体吐出装置、印刷装置、及び液体吐出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】印刷モードに適したノズルの配置になるようにヘッドを移動させることができる液体吐出装置を提供すること。
【解決手段】媒体に液体滴を吐出するための複数のノズルが列方向に並ぶ第1ノズル列と、前記媒体に液体滴を吐出するための複数のノズルが前記列方向に並ぶ第2ノズル列であって、前記列方向に移動可能な第2ノズル列と、前記列方向において前記第1ノズル列のノズルの位置と前記第2ノズル列のノズルの位置とが揃う第1状態にもなり、前記列方向において前記第1ノズル列のノズル間に前記第2ノズル列のノズルが位置する第2状態にもなるように、前記第2ノズル列を前記列方向に移動させる移動機構と、を備える液体吐出装置。
【選択図】図3

Description

本発明は、液体吐出装置、印刷装置、及び液体吐出方法に関する。
液体吐出装置としてのインクジェットプリンタには、液体滴を吐出させるためのヘッドを複数有するものがある。このような液体吐出装置の中にはヘッドと媒体の相対移動方向の直交方向に複数のヘッドを移動させることができる液体吐出装置がある。そして、一方のヘッドのノズル間にもう一方のヘッドのノズルが入る構成となるようにヘッドを移動させたり、一方のヘッドと他方のヘッドとが紙幅方向に並ぶような構成になるようにヘッドを移動させたりするインクジェットプリンタが公開されている。
特開平6−219009号公報
液体吐出装置としてのインクジェットプリンタでは、使用状況によっては高速で印刷を行いたいときと、高解像度で印刷を行いたいときがある。そして、そのときヘッドの配置を変化させることにより、一台のインクジェットプリンタで、これらの目的に合わせた動作を使い分けることができれば便利である。例えば、一台の液体吐出装置で、媒体に対して高速にドットを形成したり、高解像度でドットを形成することができるようなヘッド配置を作り出せれば便利である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、媒体に対してドットを形成するときの条件に適したノズル配置になるようにノズル列を移動させることができる液体吐出装置を提供することを目的とする。
媒体に液体滴を吐出するための複数のノズルが列方向に並ぶ第1ノズル列と、
前記媒体に液体滴を吐出するための複数のノズルが前記列方向に並ぶ第2ノズル列であって、前記列方向に移動可能な第2ノズル列と、
前記列方向において前記第1ノズル列のノズルの位置と前記第2ノズル列のノズルの位置とが揃う第1状態にもなり、前記列方向において前記第1ノズル列のノズル間に前記第2ノズル列のノズルが位置する第2状態にもなるように、前記第2ノズル列を前記列方向に移動させる移動機構と、
を備える液体吐出装置。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
===開示の概要===
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
媒体に液体滴を吐出するための複数のノズルが列方向に並ぶ第1ノズル列と、
前記媒体に液体滴を吐出するための複数のノズルが前記列方向に並ぶ第2ノズル列であって、前記列方向に移動可能な第2ノズル列と、
前記列方向において前記第1ノズル列のノズルの位置と前記第2ノズル列のノズルの位置とが揃う第1状態にもなり、前記列方向において前記第1ノズル列のノズル間に前記第2ノズル列のノズルが位置する第2状態にもなるように、前記第2ノズル列を前記列方向に移動させる移動機構と、
を備える液体吐出装置。
このようにすることで、液体滴を吐出するときにおいて、ドットを形成するときの条件に適したノズル列の配置状態を選択的に作り出すことができる。
かかる液体吐出装置であって、前記媒体と前記第1ノズル列との位置を前記列方向の垂直方向に相対的に移動させる相対移動機構をさらに備えることが望ましい。また、前記相対移動機構は、前記第1状態のときにおける前記媒体と前記第1ノズル列の相対移動速度を、前記第2状態のときにおける相対移動速度よりも速くすることが望ましい。また、前記相対移動機構は、前記媒体を前記列方向の垂直方向に搬送させる媒体搬送機構であることが望ましい。また、前記相対移動機構は、前記第1ノズル列と第2ノズル列を前記列方向の垂直方向に移動させる第2移動機構であることもできる。また、前記第2状態は、前記列方向において、前記第1ノズル列のノズル間の中央に前記第2ノズル列のノズルが位置する状態であることが望ましい。また、前記移動機構は前記第2ノズル列を前記列方向に移動させるためのカムを備えることが望ましい。また、前記第2状態のときにおいて、前記ノズルからは前記第1状態のときよりも小さい液体滴が前記媒体上に吐出されることが望ましい。また、前記第1状態のときにおいて全画素にドットを形成するとき、前記第1ノズル列のノズルから吐出された前記液体滴によって形成されるドットと、前記第2ノズル列のノズルから吐出された前記液体滴によって形成されるドットは、前記列方向の垂直方向に交互に並ぶように形成され、前記第2状態のときにおいて全画素にドットを形成するとき、前記第1ノズル列のノズルから吐出された前記液体滴によって形成されるドットが前記列方向の垂直方向に並ぶように形成されるとともに、前記第2ノズル列のノズルから吐出された前記液体滴によって形成されるドットが前記列方向の垂直方向に並ぶように形成されることが望ましい。また、前記第1状態のときにおいて全画素にドットを形成するとき、前記第1ノズル列のノズルから吐出された前記液体滴によって形成されるドットが前記列方向に並ぶように形成されるとともに、前記第2ノズル列のノズルから吐出された前記液体滴によって形成されるドットが前記列方向に並ぶように形成され、前記第2状態のときにおいて全画素にドットを形成するとき、前記第1ノズル列のノズルから吐出された前記液体滴によって形成されるドットと、前記第2ノズル列のノズルから吐出された前記液体滴によって形成されるドットは、前記列方向に交互に並ぶように形成されることが望ましい。
このようにすることで、液体滴を吐出するときにおいて、ドットを形成するときの条件に適したノズル列の配置状態を選択的に作り出すことができる。
媒体に液体滴を吐出するための複数のノズルが列方向に並ぶ第1ノズル列と、
前記媒体に液体滴を吐出するための複数のノズルが前記列方向に並ぶ第2ノズル列であって、前記列方向に移動可能な第2ノズル列と、
前記列方向において前記第1ノズル列のノズルの位置と前記第2ノズル列のノズルの位置とが揃う第1状態にもなり、前記列方向において前記第1ノズル列のノズル間に前記第2ノズル列のノズルが位置する第2状態にもなるように、前記第2ノズル列を前記列方向に移動させる移動機構と、
前記ノズルごとに取り付けられ、駆動信号に応じて液体滴を吐出させる液体吐出部と、
を備える印刷装置。
このようにすることで、液体滴を吐出するときにおいて、ドットを形成するときの条件に適したノズル列の配置状態を選択的に作り出して印刷を行うことができる。
複数のノズルが並ぶ列方向において第1ノズル列のノズルの位置と第2ノズル列のノズルの位置とが揃う第1状態にするように、前記第2ノズル列を移動させ、液体滴を素出させるステップと、
前記列方向において前記第1ノズル列のノズル間に前記第2ノズル列のノズルが位置する第2状態にするように、前記第2ノズル列を前記列方向に移動させ、液体滴を吐出させるステップと、
を含む液体吐出方法。
このようにすることで、液体滴を吐出するときにおいて、ドットを形成するときの条件に適したノズル列の配置状態を選択的に作り出すことができる。
===第1実施形態===
<全体構成について>
図1は、第1実施形態における印刷システムの全体構成のブロック図である。この印刷システム100は、プリンタ1、コンピュータ110、表示装置120、及び入力装置130を備えている。第1実施形態において、プリンタ1は、紙、布、フィルム等の媒体に画像を印刷するインク吐出型のラインプリンタである。このプリンタ1の構成については、後に詳述する。
コンピュータ110は、CPU113、メモリ114、インタフェース112、及び記録再生装置140を備えている。CPU113は、様々なプログラムを実行し、例えば後述するプリンタ1に印刷させる画像について画像処理を行う。メモリ114は、プログラムやデータを記憶する。インタフェース112は、USBやパラレルインタフェースなどのプリンタ1に接続するためのインタフェースである。記録再生装置140は、CD−ROMドライブやハードディスクドライブであって、プログラムやデータを記憶するための装置である。
コンピュータ110は、インタフェース112を介してプリンタ1と通信可能に接続されており、プリンタ1に画像を印刷させるため、印刷させる画像に応じた印刷データをプリンタ1に出力する。
コンピュータ110には、プリンタドライバがインストールされている。プリンタドライバは、表示装置120にユーザインタフェースを表示させ、アプリケーションプログラムから出力された画像データを印刷データに変換させるためのプログラムである。このプリンタドライバは、記録再生装置140としてのCD−ROMドライブからインストールすることもできるし、インターネットを介してインストールすることもできる。プリンタドライバは、各種の機能を実現するためのコードから構成されている。
尚、「液体吐出装置」は、媒体に液体滴を吐出する装置を意味し、例えばプリンタ1が該当する。
<プリンタ1の全体構成>
図2Aは、第1実施形態におけるプリンタ1の断面図である。また、図2Bは、第1実施形態におけるプリンタ1の用紙Sの搬送処理を説明するための斜視図である。以下に、図1も参照しつつ、第1実施形態のプリンタであるラインプリンタの基本的な構成について説明する。
第1実施形態のプリンタ1は、用紙搬送機構20、ヘッドユニット40、検出器群50、ASIC60、及び駆動信号生成回路70を有する。プリンタ1は、コンピュータ110から印刷データを受信する。そして、受信したデータに基づいてプリンタ1のASIC60がプリンタ1の各部(用紙搬送機構20、ヘッドユニット40、駆動信号生成回路70)を制御し、用紙Sに画像を印刷する。
プリンタ1内の状況は検出器群50によって監視されている。検出器群50は、検出結果をASIC60に出力する。そして、ASIC60は、この検出結果に基づいて、各部を制御する。
用紙搬送機構20は、媒体(例えば、用紙Sなど)を所定の方向(以下、搬送方向という)に搬送させるためのものである。この用紙搬送機構20は、給紙ローラ21と、搬送モータ(不図示)と、上流側搬送ローラ23A及び下流側搬送ローラ23Bと、ベルト24とを有する。給紙ローラ21は、用紙挿入口に挿入された用紙Sをプリンタ内に給紙するためのローラである。不図示の搬送モータが回転すると、上流側搬送ローラ23A及び下流側搬送ローラ23Bが回転しベルト24が回転する。給紙ローラ21によって給紙された用紙Sは、ベルト24によって、印刷可能な領域(ヘッドと対向する領域)まで搬送される。ベルト24が用紙Sを搬送することによって、用紙Sがヘッドユニット40に対して搬送方向に移動する。印刷可能な領域を通過した用紙Sは、ベルト24によって外部へ排紙される。尚、搬送中の用紙Sは、ベルト24に静電吸着又はバキューム吸着されている。
ヘッドユニット40は、用紙Sにインク滴を吐出するためのものである。ヘッドユニット40は、搬送中の用紙Sに対してインク滴を吐出することによって、用紙Sにドットを形成し、画像を用紙Sに印刷する。第1実施形態におけるプリンタ1はラインプリンタであり、後述するように第1ヘッド410〜第6ヘッド460の6つのヘッドを有している。そして、ヘッドユニット40は、紙幅分のドットを一度に形成することができる。また、ヘッドユニット40は、第2ヘッド420、第4ヘッド440、及び第6ヘッド460を列方向に微少移動させることができるヘッド移動機構490を含んでいる。このヘッドユニット40の構成、ヘッドユニット40に含まれるヘッド移動機構490、及び第1ヘッド410〜第6ヘッド460の構成については、後に詳述する。
検出器群50には、ロータリー式エンコーダ(不図示)、紙検出センサ53などが含まれる。ロータリー式エンコーダは、上流側搬送ローラ23Aや下流側搬送ローラ23Bの回転量を検出する。ロータリー式エンコーダの検出結果に基づいて、ASIC60は、用紙Sの搬送量を検出することができる。紙検出センサ53は、給紙中の紙の先端の位置を検出する。
ASIC60は、プリンタ1の制御を行うための制御ユニットである。ASIC60は、プリンタ1内のインタフェース部61に接続され、コンピュータ110と通信可能になっている。ASIC60は、プリンタ全体の制御を行うための演算処理を行う機能を有する。また、プログラム及びデータを記憶するメモリを含んでいる。そして、メモリに格納されているプログラムに従って、各機構を制御する。
駆動信号生成回路70は、インク滴をノズルから吐出させるために、後述するヘッド内のピエゾ素子417に印加される駆動信号を生成する回路である。駆動信号生成回路70は、ASIC60から出力された波形データに基づいて、駆動信号をヘッドユニット40に出力する。駆動信号については後に説明する。
<ヘッドユニット40の構成>
図1に示すように、ヘッドユニット40には、第1ヘッド410〜第6ヘッド460の6つのヘッドが含まれている。そして、それぞれのヘッドには、後述するように360個のノズルと、このノズルからインク滴を吐出させるためのピエゾ素子417が含まれている。ピエゾ素子417は、一つ一つのノズルに独立したものが取り付けられている。また、ヘッド制御部HCの制御により各ノズルについて印加される駆動パルスが選択される。そして、駆動パルスがピエゾ素子417に印加されることにより、個々のノズルからインク滴が吐出される。
図3は、プリンタ1において、ヘッドユニット40における6つのヘッド(第1ヘッド410〜第6ヘッド460)の配置について説明するための図である。プリンタ1内において、用紙Sの搬送方向が第1ヘッド410〜第6ヘッド460のノズル列の垂直方向になるように配置されている。そして、用紙Sの搬送方向について、第1ヘッド410のノズル列が第2ヘッド420のノズル列に重なるように配置される。同様に、用紙Sの搬送方向について第3ヘッド430のノズル列が第4ヘッド440のノズル列に重なるように配置される。また、用紙Sの搬送方向について第5ヘッド450のノズル列が第6ヘッド460のノズル列に重なるように配置される。
また、用紙Sの搬送方向について、第1ヘッド410と第2ヘッド420は、ヘッドの端部を除いて第3ヘッド430〜第6ヘッド460には重ならない。また、用紙Sの搬送方向について、第3ヘッド430と第4ヘッド440は、ヘッドの端部を除いて第1ヘッド410、第2ヘッド420、第5ヘッド450、及び第6ヘッド460には重ならない。
このような構成にして、第1ヘッド410〜第6ヘッド460のノズルからインク滴を吐出することによって、用紙Sの紙幅方向について画像を形成することができるようになっている。そして、用紙Sを用紙Sの搬送方向に移動させながら、第1ヘッド〜第6ヘッドからインク滴を吐出することで用紙Sの全面にわたって画像を形成することができるようになっている。
ヘッドユニット40には、第2ヘッド420、第4ヘッド440、及び第6ヘッド460をノズル列方向に微少移動させるためのヘッド移動機構490が含まれている。ヘッド移動機構490は、バネ428,448,468、バネおさえ429,449,469、カム427,447,467、及びこのカムを回転させるためのカム回転用モータ(不図示)を含む。そして、ASIC60からの指令によりカム回転用モータが回転させられることによって、カム427,447,467が回転可能となっている。尚、このヘッド移動機構490は、第2ノズル列をノズル列方向に移動させる移動機構に相当する。
第2ヘッド420、第4ヘッド440、及び第6ヘッド460は、ノズルが並ぶノズル列方向に微少ながら移動可能になっている。図に示すように、第2ヘッド420、第4ヘッド440、及び第6ヘッド460のノズル列方向の左端部には、それぞれバネ428,448,468が取り付けられている。また、第2ヘッド420、第4ヘッド440、及び第6ヘッド460の右端部には、カム427,447,467が配置されている。そして、バネ428,448,468の反発力により、第2ヘッド420、第4ヘッド440、及び第6ヘッド460のもう一方の端部がカム427,447,467に常に接するようになっている。
図4A及び図4Bは、第1実施形態におけるヘッドユニット40の2つのヘッドの配置を説明するための図である。図4A及び図4Bでは、ヘッドユニット40における第1ヘッド410と第2ヘッド420をプリンタ1の上から見た図となっている。プリンタ1の上部から見た場合、これらヘッドのノズルは他の要素に阻まれて見ることができない。しかし、ここでは、第1ヘッド410のノズルと第2ヘッド420のノズルとの位置関係が理解しやすいように、ノズルの位置が実線で描かれている。尚、第3ヘッド430と第4ヘッド440、第5ヘッド450と第6ヘッド460の組については、第1ヘッド410と第2ヘッド420の組の配置及び移動動作と同様であるので、ここでは、第1ヘッド410と第2ヘッド420との配置の関係について説明する。
尚、第1ヘッド410が含むノズル列は第1ノズル列に相当し、第2ヘッド420が含むノズル列は第2ノズル列に相当する。
各ヘッドには、ブラックインクノズル列K、シアンインクノズル列C、マゼンタインクノズル列M、及びイエローインクノズル列Yが形成されている。各ノズル列は、インクを吐出するための吐出口であるノズルを複数個(第1実施形態では、360個)備えている。各ノズル列の複数のノズルは、紙幅方向に沿って、一定のノズルピッチで並んでいる。ここでは、ノズルピッチは、1/360インチである。各ヘッドのノズルには、図中の左から順に番号が付されている(#1〜#360)。
第2ヘッド420は、上述の通りカム427の回転によってノズル列方向に移動が可能となっている。このカム417のカムプロファイルは、このカム427のトップ部が接して第2ヘッド420が押し下げられたときの移動量がノズルピッチの1/2になるように決められている。第1実施形態ではノズルピッチが1/360インチであるから、移動量が1/720インチとなるように決められている。
ここでは、カム427の基礎円部が第2ヘッド420に接しているときを第1状態とし、カム427のトップ部によってヘッド#2が左側に1/720インチ移動させられたときの状態を第2状態とする。ここでは、図4Aが第1状態を示し、図4Bが第2状態を示す。尚、後述するが、プリンタ1が高速印刷モードで印刷を行うときには、ヘッド427は第1状態になるように移動される。一方、プリンタ1が高解像度モードで印刷を行うときには、ヘッドは第2状態になるように移動される。
第1状態のときにおいて、第1ヘッド410(搬送方向上流側)のノズル列と、第2ヘッド420(搬送方向下流側)のノズル列は、紙幅方向に関して同じノズル番号のノズルが並ぶように構成されている。具体的には、第1ヘッド410のノズル#1と第2ヘッド420のノズル#1のノズルが紙幅方向に関して同じ位置になっている。
第2状態に移行するときにおいて、ASIC60からの制御でカム回転用モータが回転させられることによりカム427が回転させられる。そして、カム427のトップ部が第2ヘッド420の端部に接する位置で回転が停止させられる。そうすると各ノズルがノズル列方向に1/720インチ移動させられる。この状態が第2状態である。このとき、紙幅方向に関して、第2ヘッド420のノズルが第1ヘッド410のノズルの間に位置するようになる。具体的な例を挙げると、このとき、紙幅方向に関して、第1ヘッド410のノズル#2が第2ヘッド420のノズル#1とノズル#2との間に位置するようになる。このようにすることで、第1ヘッド410のノズルと第2ヘッド420のノズルのノズルピッチは、1/720となる。つまり第1状態のときのノズルピッチの1/2となり、紙幅方向に関して、2倍の解像度での印刷が可能な状態になっている。
<駆動信号とドットの形成について>
第1実施形態では、各ヘッドに含まれるピエゾ素子417に駆動信号に含まれる駆動パルスが選択的に印加されることにより、ヘッド内のインク滴が吐出される。
このような駆動信号は次のようにして生成される。まず、駆動信号生成回路70がASIC60から駆動信号の波形データを受け取る。駆動信号生成回路70は、この波形データをD/A変換し、アナログの電圧信号に変換する。そして、この電圧信号について、所定の電圧になるように電圧増幅を行い、また、所定量のピエゾ素子417を十分駆動できるように電流増幅を行う。このようにして、駆動信号は生成される。
図5は、使用される駆動信号の一例である。駆動信号COMは、周期Tの繰り返し周期で駆動信号生成回路70から出力される。周期Tには、T1〜T4の期間が含まれている。そして、期間T1には第1駆動パルスPS1、期間T2には第2駆動パルスPS2、期間T3には第3駆動パルスPS3、期間T4には第4駆動パルスPS4が含まれている。尚、駆動パルスの形状は、第2駆動パルスPS2のみが他の駆動パルスと異なっており、駆動パルスPS1、PS3、及びPS4は同じ形状となっている。
駆動パルスPS2は、ドットを形成しないときにおいて、ピエゾ素子417を微振動させ、インクを撹拌することでインクの増粘を防止するために使用されるパルスである。駆動パルスPS1、PS3、及びPS4は、インク滴をノズルから吐出させるための駆動パルスである。プリンタ1は、これら駆動パルスのピエゾ素子417への印加の組み合わせにより、小ドット、中ドット、及び大ドットを形成する。
例えば、小ドットを形成するときは、第3駆動パルスPS3をピエゾ素子417に印加して期間Tにおいて1つの液体滴を吐出させる。また、中ドットを形成するときは、第3駆動パルスPS3、第4駆動パルスPS4をピエゾ素子417に印加して期間Tにおいて2つの液体滴を吐出させる。大ドットを形成するときには、駆動パルスPS1、PS3、及びPS4をピエゾ素子417に印加して期間Tにおいて3つの液体滴を吐出させる。このように、期間Tにおける駆動パルスを選択的にピエゾ素子417に印加することによって、複数のサイズのドットを形成することができる。
ASIC60は、コンピュータ110から送信された印刷データに基づいて画素データSIを生成する。そして、この画素データSIに基づいてヘッド制御部HCは各ピエゾ素子417に印加される駆動パルスを選択する。つまり、画素データSIは、ASIC60が各画素において形成するべくドットのサイズを表すデータである。
第1実施形態において駆動信号は2種類用意される。一つは、高速印刷モードで印刷を行うときに使用される第1駆動信号COM_1であり、もう一つは、高解像度モードで印刷を行うときに使用される第2駆動信号COM_2である。
第1実施形態において、第1駆動信号COM_1は、例えば図5に示す駆動信号COMである。また、第2駆動信号COM_2は、駆動パルスPS1、PS3、及びPS4の波形の振幅が、第1駆動信号COM_1のものよりも小さく設定されている駆動信号である。このようにすることで、第2駆動信号COM_2の駆動パルスをピエゾ素子417に印加したときの方が第1駆動信号COM_1の駆動パルスをピエゾ素子417に印加したときよりも小さいインク滴を吐出させることができ、細かいドットを形成することができる。
尚、第1駆動信号COM_1と第2駆動信号COM_2の周期Tの長さは同じ時間の長さに設定される。
<動作について>
次に、第1実施形態におけるプリンタ1の印刷動作について説明する。ここでは、高速印刷モードでの印刷動作と高解像度モードでの印刷動作について説明する。高速印刷モードで印刷を行うか高解像度モードで印刷を行うかは、ユーザインタフェースを介してユーザが選択することができる。ここでは、ユーザは最初に高速印刷モードで印刷し、次に高解像度モードで印刷を行う場合を説明する。よって、最初は、プリンタ1は高速印刷モードに設定されている。尚、ここでは、説明のため全画素に大ドットを形成するものとして説明を行う。但し、印刷すべき画像によっては、ドットの形成されない画素もある。
図6は、第1実施形態における高速印刷モードで印刷を行うときのヘッドの配置について説明するための図である。図6では、ヘッドと形成されるドットとの関係の説明を容易にするために、1つのヘッドに1つのノズル列だけが記載されている。また、第1ヘッド410及び第2ヘッド420から吐出されたインク滴が形成するドットが円形の実線によって示されている。第1ヘッド410からインク滴が吐出され形成されたドットは、円形内に「1」が記載されている。また、第2ヘッド420からインク滴が吐出され形成されたドットは、円形内に「2」が記載されている。
第1実施形態の高速印刷モードのときにおいて、第2ヘッド420の端部はカム427の基礎円部に接している。そして、第1ヘッド410のノズルと第2ヘッド420のノズルが用紙Sの搬送方向について並ぶように配列されている。また、第1実施形態において用紙Sはノズル列と垂直方向に連続的に搬送される。そして、ヘッドから吐出されたインク滴によってドットが形成され印刷が行われる。高速印刷モードにおいて、第1ヘッド410及び第2ヘッド420のピエゾ素子417には、第1駆動信号が印加される。但し、図6に示すように第1ヘッド410が吐出したインク滴が形成するドット(第1ドット)と第2ヘッド420が吐出したインク滴が形成するドット(第2ドット)とが交互に並ぶようにインク吐出タイミングが調整されている。用紙Sは、第1駆動信号COM_1の周期Tにおいて搬送方向に1/360インチ進められる。そして、周期Tごとに図6に示すドット群の一行のドットが形成される。
ここでは、第1ヘッド410と第2ヘッド420を用いて説明を行っているが、実際は第1ヘッド410〜第6ヘッド460が使用される。この場合、第1ヘッド410、第3ヘッド430、及び第5ヘッド450から吐出されたインク滴で形成されるドット列が紙幅方向に一列に並ぶようにインクの吐出タイミングが調整され、ドットが形成される。また、第2ヘッド420、第4ヘッド440、及び第6ヘッド460から吐出されたインク滴で形成されるドット列が紙幅方向に並ぶようにインクの吐出タイミングが調整され、ドットが形成される。
次に、高速印刷モードから高解像度モードに移行するときの動作について説明する。
図7は、第1実施形態における高解像度モードで印刷を行うときのヘッドの位置について説明するための図である。図7においても、ヘッドと形成されるドットとの関係の説明を容易にするために、1つのヘッドに1つのノズル列だけが記載されている。また、円形内に「1」と示されているものは第1ヘッド410からのインク滴の吐出によって形成されたドットであり、円形内に「2」と示されているものは第2ヘッド420からのインク滴の吐出によって形成されたドットである。
高解像度モードに移行するとき、カム427がカム回転用モータによって回転させられる。そして、第2ヘッド420の端部にカム427のトップ部が接する位置でカム427の回転が停止させられる。そうすると、第2ヘッド420は、1/720インチだけ図の左側に移動させられる。つまり、第1ヘッドのノズル間の中央に第2ヘッドのノズルが位置するようになる。
次に、ASIC60は、用紙Sを搬送させる際に、高速印刷モードのときの1/2の速度で搬送させるように用紙搬送機構20を制御するようにする。また、駆動信号生成回路70が第2駆動信号COM_2を生成するように、駆動信号生成回路70に送信する波形データを切り替える。
尚、高解像度モードにおいて、第1ドットと第2ドットが用紙Sの紙幅方向に交互に並んで形成されるようにインク吐出タイミングが調整されている。用紙Sは、第2駆動信号COM_2の周期Tにおいて搬送方向に1/720インチ進められる。
ここでは、第1ヘッド410と第2ヘッド420を用いて説明を行っているが、実際は第1ヘッド410〜第6ヘッド460が使用される。この場合、第1ヘッド410と第2ヘッド420が吐出するインク滴によって形成されたドット群の右側に第3ヘッド430と第4ヘッド440が吐出するインク滴によって形成されたドット群が並ぶように位置するようになる。また、第3ヘッド430と第4ヘッド440が吐出するインク滴によって形成されたドット群の右側に第5ヘッド450と第6ヘッド460吐出するインク滴によって形成されたドット群が並ぶように位置するようになる。
高解像度モードで使用される駆動信号は第2駆動信号COM_2である。つまり、高解像度モードでは、高速印刷モードで使用される駆動信号の駆動パルスよりも小さいインク滴を吐出可能であり、小さいドットを形成可能となっている。また、第1駆動信号COM_1の期間Tと第2駆動信号COM_2の期間Tは同じ時間である。そして、用紙搬送機構20は、高速印刷モードの1/2の速度で用紙Sを搬送させる。また、第2ヘッド420が列方向に1/720インチだけずらされている。よって、高解像度モードでは、搬送方向及び紙幅方向ともに高速印刷モードの2倍の解像度(720dpi(紙幅方向)×720dpi(搬送方向))で印刷を行うことができる。但し、印刷速度は高速印刷モードの1/2となる。換言すると、高速印刷モードでは、高解像度モードの2倍の速度で印刷を行うことができるが、解像度は高解像度モードの1/2(360dpi(紙幅方向)×360dpi(搬送方向))となるともいえる。
尚、高解像度モードから高速印刷モードに移行されるときは次のような動作が行われる。まず、カム427が回転させられ、カム427、447、467の基礎円部が第2ヘッド420、第4ヘッド440、及び第6ヘッド460の端部に接するようにされる。また、第1ヘッド410〜第6ヘッド460のピエゾ素子417に印加される駆動信号が第1駆動信号COM_1にされる。そして、用紙Sの搬送速度が高解像度モードのときの2倍にされ、高速印刷モードに移行される。
===第2実施形態===
<全体構成について>
図8は、第2実施形態における印刷システムのブロック図である。この印刷システム100’は、プリンタ1’、コンピュータ110、表示装置120、及び入力装置130を備えている。第2実施形態において、プリンタ1’は、紙、布、フィルム等の媒体に画像を印刷するインクジェットプリンタである。
コンピュータ110、表示装置120、及び入力装置130については、第1実施形態のものと同様であるので説明を省略する。次に、第2実施形態におけるプリンタ1’の構成について説明する。
<プリンタ1’の全体構成>
図9Aは、第2実施形態におけるプリンタ1’の斜視図であり、図9Bは、第2実施形態におけるプリンタ1’の断面図である。以下に図8も参照しつつ、第2実施形態のプリンタであるインクジェットプリンタの基本的な構成について説明する。
第2実施形態のプリンタ1’は、用紙搬送機構20’、キャリッジ移動機構30、ヘッドユニット40’検出器群50、ASIC60’、駆動信号生成回路70、及びフラットケーブル90を有する。
用紙搬送機構20’は、媒体としての用紙Sを印刷可能な位置に送り込んだり、この用紙Sを搬送方向に所定の搬送量で搬送させたりするものである。この搬送方向は、次に説明するキャリッジ移動方向と交差する方向である。そして、図9A及び図9Bに示すように、用紙搬送機構20’は、給紙ローラ21と、搬送モータ22と、搬送ローラ27と、プラテン28と、排紙ローラ25と、従動ローラ26とを有する。給紙ローラ21は、紙挿入口に挿入された用紙Sをプリンタ1’内に送るためのローラであり、この例ではD形の断面形状をしている。搬送モータ22は、用紙Sを搬送方向に搬送させるためのモータであり、その動作は、ASIC60’によって制御される。搬送ローラ27は、給紙ローラ21によって送られた用紙Sを従動ローラ26との間に挟み込み、印刷可能な領域まで搬送するためのローラである。プラテン28は、用紙Sを裏面側から支持するための部材である。排紙ローラ25は、印刷が終了した用紙Sを搬送するためのローラである。第1実施形態における用紙搬送機構20は連続的に一枚の用紙を搬送させていたが、第2実施形態における用紙搬送機構20’は、用紙Sを断続的に搬送する。
キャリッジ移動機構30は、ヘッドユニット40’が取り付けられたキャリッジCRをキャリッジの移動方向に移動させるためのものである。尚、ヘッドユニット40’は、後述するヘッド移動機構490と第1ヘッド410’と第2ヘッド420’とを有する。
キャリッジ移動機構30は、キャリッジモータ31と、ガイド軸32と、タイミングベルト33と、駆動プーリー34と、アイドラプーリー35とを有する。キャリッジモータ31の制御は、ASIC60’によって制御される。そして、このキャリッジモータ31の回転軸には、駆動プーリー34が取り付けられている。駆動プーリー34は、キャリッジ移動方向の一端側に配置されている。駆動プーリー34とは反対側のキャリッジ移動方向の他端側には、アイドラプーリー35が配置されている。タイミングベルト33は、その端部がキャリッジCRに固定された環状の部材であり、駆動プーリー34とアイドラプーリーとに架け渡されている。ガイド軸32は、キャリッジCRを移動可能な状態で支持する。このガイド軸32は、キャリッジの移動方向に沿って取り付けられている。したがって、キャリッジモータ31が動作すると、キャリッジCRがこのガイド軸32に沿って移動する。これに伴い、ヘッドユニット40’もキャリッジの移動方向に移動する。
ヘッドユニット40’は、用紙Sにインク滴を吐出するためのものである。ヘッドユニット40’は、ヘッド移動機構490’と第1ヘッド410’と第2ヘッド420’とを有する。第1ヘッド410’及び第2ヘッド420’は、インク滴を用紙Sに吐出してドットを形成させるためのものである。ヘッド移動機構490’は、第2ヘッド420’を用紙Sの搬送方向に720dpiだけ微少移動させる機構である。このヘッド移動機構490’と第1ヘッド410’及び第2ヘッド420’との関係については後に詳述する。
第1ヘッド410’及び第2ヘッド420’は、それぞれ複数のノズルを有し(第2実施形態では各180個)を有する。上述の通り、第1ヘッド410’及び第2ヘッド420’は、キャリッジCRに設けられているので、キャリッジCRが移動すると、第1ヘッド410’及び第2ヘッド420’も同じ方向に移動する。そして、第1ヘッド410’及び第2ヘッド420’が移動中にインクを断続的に吐出することによって、移動方向に沿ったドット列が用紙Sに形成される。
図8に示されるように、ASIC60’と駆動信号生成回路70は、同一の基板CTR上に設けられている。また、インクジェットプリンタ1’は、ヘッドユニット40’を保持するキャリッジCRを移動させながら印刷を行うため、キャリッジCR上のヘッドユニット40を基板CTRに対して移動可能に接続するためにフラットケーブル90を有している。
検出器群50、及び駆動信号生成回路70の構成については第1実施形態のものと同様であるので説明を省略する。
<ヘッドユニット40’の構成>
上述の通り、ヘッドユニット40’は、キャリッジCRに含まれるように構成されている。そして、ヘッドユニット40’には、第1ヘッド410’及び第2ヘッド420’が含まれている。そして、それぞれのヘッドには、180個のノズルと、このノズルからインク滴を吐出させるためのピエゾ素子417が含まれている。ピエゾ素子417は、一つ一つのノズルに独立したものが取り付けられている。また、ヘッド制御部HC’の制御により各ノズルについて印加される駆動パルス信号が選択される。そして、駆動パルスがピエゾ素子417に印加されることにより、個々のノズルからインク滴が吐出される。
図10A及び図10Bは、第2実施形態におけるヘッドユニット40’の2つのヘッドの配置について説明するための図である。図10A及び図10Bでは、第1ヘッド410’及び第2ヘッド420’をプリンタ1’の上から見た図となっている。プリンタ1’の上部から見た場合、これらのノズルは他の要素に阻まれて見ることができない。しかし、ここでは、第1ヘッド410’のノズルと第2ヘッド420’のノズルとの関係が理解しやすいように、ノズルの位置が実線で描かれている。尚、第1ヘッド410’が含むノズル列は第1ノズル列に相当し、第2ヘッド420’が含むノズル列は第2ノズル列に相当する。
各ヘッドには、ブラックインクノズル列K、シアンインクノズル列C、マゼンタインクノズル列M、及びイエローインクノズル列Yが形成されている。各ノズル列は、インクを吐出するための吐出口であるノズルを複数個(第2実施形態では各180個)備えている。各ノズル列の複数のノズルは、用紙Sの搬送方向に沿って一定のノズルピッチで並んでいる。ここでは、ノズルピッチは、1/360インチである。各ヘッドのノズルには、図中の上から順に番号が付されている(#1〜#180)。
ヘッドユニット40’には、第2ヘッド420’をノズル列方向に微少移動させるためのヘッド移動機構490’が含まれている。ヘッド移動機構490’は、バネ428’、バネおさえ429’、カム427’、及びこのカム427’を回転させるためのカム回転用モータ(不図示)を含む。そして、ASIC60’からの指令によりカム回転用モータが回転させられることによって、カム427’が回転可能となっている。尚、このヘッド移動機構490’は、第2ノズル列をノズル列方向に移動させる移動機構に相当する。
第2ヘッド420’は、ノズルが並ぶノズル列方向に微少ながらに移動可能となっている。図に示すように、第2ヘッド420’の下端部にはバネ428’が取り付けられている。また、第2ヘッド420’の上端部には、カム427’が配置されている。そして、バネ428’の反発力により、第2ヘッド420’の上端部がカム427’に常に接するようになっている。
上述のように、第2ヘッド420’は、カム427’が回転することによってノズル列方向に移動が可能となっている。このカムのカムプロファイルは、トップ部が接して第2ヘッド420’が押し下げられたときの移動量がノズルピッチの1/2になるように決められている。第2実施形態において、ノズルピッチは1/360インチであるから、移動量は1/720インチとなるように決められている。
ここでは、カム427’の基礎円部が第2ヘッド420’の端部に接しているときを第1状態とし、カムのトップ部によって第2ヘッド420’が図の下方に1/720インチ移動させられたときの状態を第2状態とする。尚、第2実施形態においても、プリンタ1’が高速印刷モードで印刷を行うときには、ヘッド420’は第1状態になるように移動される。一方、プリンタ1’が高解像度モードで印刷を行うときには、ヘッド420’は第2状態になるように移動される。
第1状態のときにおいて、第1ヘッド410’のノズル列と、第2ヘッド420’のノズル列は、ノズル列方向に関して同じノズル番号のノズルが重なるように構成されている。例えば、第1ヘッド410’のノズル#1と第2ヘッド420’のノズル#1がノズル列方向に関して同じ位置になっている。
第2状態に移行するときにおいて、ASIC60’からの制御でカム回転用モータが回転させられることにより、カム427’が回転させられる。そして、カムのトップ部が第2ヘッド420’の上端部に接する位置で回転が停止させられる。そうすると、第2ヘッド420’の各ノズルがノズル列方向に1/720インチ移動させられる。この状態が第2状態である。このとき、ノズル列方向に関して、第2ヘッド420’のノズルが第1ヘッド410’のノズルの間に位置するようになる。具体的な例を挙げると、このとき、ノズル列方向に関して、第2ヘッド420’のノズル#1が第1ヘッド410’のノズル#1とノズル#2との間に位置するようになる。このようにすることで、第1ヘッド410’のノズルと第2ヘッド420’のノズルのノズルピッチは、第1状態のノズルピッチの1/2となる。そして、第1状態のときのノズルピッチの1/2となることで、キャリッジCRの移動方向に関して、2倍の解像度での印刷が可能な状態になる。
<動作について>
次に、第2実施形態におけるプリンタ1’の印刷動作について説明する。ここでは、高速印刷モードでの印刷動作と高解像度モードでの印刷動作について説明する。尚、第2実施形態でも第1実施形態で使用された駆動信号と同様の第1駆動信号COM_1と第2駆動信号COM_2とが使用される。尚、ここでは、説明のため全画素に大ドットを形成するものとして説明を行う。但し、印刷すべき画像によっては、ドットの形成されない画素もある。
図11は、第2実施形態における高速印刷モードで印刷を行うときのヘッドの配置について説明するための図である。図11では、ヘッドと形成されるドットとの関係の説明を容易にするために、1つのヘッドに1つのノズル列だけが記載されている。また、第1ヘッド410’及び第2ヘッド420’から吐出されたインク滴が形成するドットが円形の実線によって示されている。第1ヘッド410’からインク滴が吐出され形成されたドットは、円形内に「1」が記載されている。また、第2ヘッド420’からインク滴が吐出され形成されたドットは、円形内に「2」が記載されている。
第2実施形態の高速印刷モードのときにおいて、第2ヘッド420’は、カム427’の基礎円部に接している。そして、第1ヘッド410’と第2ヘッド420’のノズルがノズル列方向について並ぶように配列されている。また、第2実施形態においてノズル列の方向に用紙Sが断続的に搬送される。具体的には、キャリッジCRの移動と用紙Sの搬送が交互に行われる。
高速印刷モードにおいて、第1ヘッド410’及び第2ヘッド420’のピエゾ素子417には、第1駆動信号COM_1が印加される。但し、図11に示すように第1ヘッド410’が吐出したインク滴が形成するドット(第1ドット)と第2ヘッド420’が吐出したインク滴が形成するドット(第2ドット)とが交互に並ぶようにインク吐出タイミングが調整されている。キャリッジCRは、第1駆動信号COM_1の周期Tにおいて搬送方向に1/360インチ進められる。そして、周期Tごとに図11に示す第1ドットの列又は第2ドットの列が形成される。
次に、高速印刷モードから高解像度モードに移行するときの動作について説明する。
図12は、第2実施形態における高解像度モードで印刷を行うときのヘッドの位置について説明するための図である。図12においても、ヘッドと形成されるドットとの関係の説明を容易にするために、1つのヘッドに1つのノズル列だけが記載されている。また、円形内に「1」と示されているものは第1ヘッド410’からのインク滴の吐出によって形成されたドットであり、円形内に「2」と示されているものは第2ヘッド420’からのインク滴の吐出によって形成されたドットである。
高解像度モードに移行するとき、カム427’がカム回転用モータによって回転させられる。そして、第2ヘッド420’の端部にカム427のトップ部が接する位置でカム427’の回転が停止させられる。そうすると、第2ヘッド420’は、1/720インチだけ図の下側に移動させられる。つまり、第1ヘッド410’のノズル間の中央に第2ヘッド420’のノズルが位置するようになる。
次に、ASIC60’は、キャリッジCRを移動させる際に、高速印刷モードのときの1/2の速度でキャリッジCRを移動させるようにキャリッジ移動機構30を制御するようにする。また、駆動信号生成回路70が第2駆動信号COM_2を生成するように、駆動信号生成回路70に送信する波形データを切り替える。
尚、高解像度モードにおいて、第1ドットと第2ドットが用紙Sの搬送方向に交互に並んで形成されるようにインク吐出タイミングが調整されている。キャリッジCRは、第2駆動信号COM_2の周期Tにおいて搬送方向に1/720インチ進められる。
第1駆動信号COM_1の期間Tと第2駆動信号COM_2の期間Tは同じ時間である。高速印刷モードのときにおいて、キャリッジ移動機構30は、高解像度モードの2倍の速度でキャリッジCRを移動させるので、高解像度モードの2倍の速度で印刷を行うことができる。但し、解像度は、高解像度モードの1/2である。
また、高解像度モードで使用される駆動信号は、第2駆動信号COM_2である。つまり、高速印刷モードで使用される駆動信号の駆動パルスよりも小さいインク滴を吐出可能であり、小さいドットを形成可能としている。そして、キャリッジ移動機構30は、高速モードの1/2の速度でキャリッジCRを移動させる。さらに、第2ヘッド420’がノズル列方向に1/720インチだけずらされている。よって、高解像度モードでは、キャリッジCRの移動方向及び用紙Sの搬送方向ともに高速印刷モードの2倍の解像度で印刷を行うことができる。但し、印刷速度は高速印刷モードの1/2である。
===その他の実施の形態===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<ヘッドについて>
前述の実施形態では、圧電素子を用いてインクを吐出していた。しかし、液体を吐出する方式は、これに限られるものではない。例えば、熱によりノズル内に泡を発生させる方式など、他の方式を用いてもよい。
また、前述の実施形態では、ヘッドはキャリッジに設けられていた。しかし、キャリッジに着脱可能なインクカートリッジにヘッドが設けられても良い。
===まとめ===
(1)上述のプリンタとしての液体吐出装置は、用紙Sにインク滴を吐出するための複数のノズルが列方向に並ぶ第1ノズル列(第1ヘッド410,410’に含まれる)と、用紙Sにインク滴を吐出するための複数のノズルが列方向に並ぶ第2ノズル列(第2ヘッド420、420’に含まれる)であって、列方向に移動可能な第2ノズル列とを含む。
また、液体吐出装置は、列方向において第1ノズル列のノズルの位置と第2ノズル列のノズルの位置とが揃う第1状態にもなり、列方向において第1ノズル列のノズル間に第2ノズル列のノズルが位置する第2状態にもなるように、第2ノズル列を列方向に移動させるヘッド移動機構490,490’と、を備える。
このようにすることで、用紙Sに対してドットを形成するときの条件に適したノズル配置になるようにノズル列を移動させることができる。例えば、第1状態にすることで、ヘッドと用紙Sとの相対位置を高速で移動させてドットを形成することができる。また、第2状態にすることで、列方向のノズルピッチが第1状態の2倍となるため、第1状態のときよりも2倍の解像度でドットを形成することができるようになる。
(2)また、用紙Sと第1ノズル列との位置を列方向の垂直方向に相対的に移動させる相対移動機構をさらに備える。具体的には、第1実施形態において、相対移動機構は、用紙搬送機構20である。また、第2実施形態において、相対移動機構はキャリッジ移動機構30である。
このようにして、ノズルからインク滴を吐出させることで用紙Sにドットを形成することができる。
(3)また、相対移動機構は、第1状態のときにおける用紙Sと第1ノズル列及び第2ノズル列との相対移動速度を、第2状態のときにおける相対移動速度よりも速くする。
このようにすることで、第1状態のときは第2状態のときよりもノズル列と用紙Sとの相対速度が速いので、第1状態のときは第2状態のときよりも速くドットを形成させることができる。
(4)また、相対移動機構は、用紙Sを列方向の垂直方向に搬送させる用紙搬送機構20である。
このようにすることで、ラインヘッドプリンタ1のようなプリンタの構成において、第1状態及び第2状態を作り出しドットを形成するときの条件に適したノズル配置にすることができる。
(5)また、第1ノズル列及び第2ノズル列をともに保持するキャリッジCRを備え、相対移動機構は、このキャリッジCRを列方向の垂直方向に移動させるキャリッジ移動機構30であることとしてもよい。
このようにすることで、第2実施形態におけるインクジェットプリンタ1’のような構成において、第1状態及び第2状態を作り出し、ドットを形成するときの条件に適したノズル配置にすることができる。
(6)また、第2状態は、列方向において、第1ノズル列のノズル間の中央に第2ノズル列のノズルが位置する状態である。
このようにすることで、第2状態のときにおいて第1状態のときの2倍の解像度でドットを形成することができる。
(7)また、移動機構としてのヘッド移動機構490、490’は第2ノズル列を列方向に移動させるためのカム427、427’を備える。
このようにすることで、カム427、427’のトップ部が第2ヘッド420、420’を列方向に移動させて、第1状態及び第2状態のいずれかの状態を作り出すことができる。
(8)また、第2状態のときにおいて、ノズルからは第1状態のときよりも小さいインク滴が用紙S上に吐出される。
このようにすることで、第2状態において列方向のノズルピッチが第1状態よりも細かくなっているときにおいて、小さいインク滴を吐出させて高解像度の印刷を行うことができる。
(9)また、第1状態のときにおいて全画素にドットを形成するとき、第1ノズル列のノズルから吐出されたインク滴によって形成されるドットと、第2ノズル列のノズルから吐出されたインク滴によって形成されるドットは、列方向の垂直方向に交互に並ぶように形成される。また、第2状態のときにおいて全画素にドットを形成するとき、第1ノズル列のノズルから吐出されたインク滴によって形成されるドットが列方向の垂直方向に並ぶように形成されるとともに、第2ノズル列のノズルから吐出されたインク滴によって形成されるドットが列方向の垂直方向に並ぶように形成される。
このように、第1状態のときにおいて、第1ノズル列のノズルから吐出されたインク滴によって形成されるドットと第2ノズル列のノズルから吐出されたインク滴によって形成されるドットとが列方向の垂直方向に交互に並ぶように形成される。つまり、第1状態では列方向の垂直方向のドット列の形成を2つのヘッドが担う。一方、第2状態では列方向の垂直方向のドット列の形成を1つのヘッドが担う。よって、第1状態では、列方向の垂直方向のドット列の形成を第2状態のときよりも多くのヘッドで行うので媒体とヘッドとの相対移動速度を第2状態のときよりも速くすることができ、高速で印刷を行うことができる。
(10)また、第1状態のときにおいて全画素にドットを形成するとき、第1ノズル列のノズルから吐出されたインク滴によって形成されるドットが列方向に並ぶように形成されるとともに、第2ノズル列のノズルから吐出されたインク滴によって形成されるドットが列方向に並ぶように形成される。また、第2状態のときにおいて全画素にドットを形成するとき、第1ノズル列のノズルから吐出されたインク滴によって形成されるドットと、第2ノズル列のノズルから吐出されたインク滴によって形成されるドットは、列方向に交互に並ぶように形成される。
このように、第2状態のときにおいて、第1ノズル列のノズルから吐出されたインク滴によって形成されるドットと、第2ノズル列のノズルから吐出されたインク滴によって形成されるドットとが列方向に交互に並んで形成されるように、列方向について第2ノズル列のノズルが第1ノズル列のノズル間に位置するように並ぶ。つまり、第2状態におけるノズルピッチは第1状態のときの1/2となるので第1状態のときよりも高い解像度で印刷を行うことができる。
(11)また、前述の構成要素をすべて含む液体吐出装置によれば、記述のほぼ全ての効果を奏するため、本発明の目的が最も有効に達成される。
(12)また、上述の印刷装置は、ノズルごとに取り付けられ、駆動信号に応じて液体滴を吐出させるピエゾ素子417を備える。
(13)また、複数のノズルが並ぶ列方向において第1ノズル列のノズルの位置と第2ノズル列のノズルの位置とが揃う第1状態にするように、前記第2ノズル列を移動させ、インク滴を吐出するステップと、列方向において第1ノズル列のノズル間に第2ノズル列のノズルが位置する第2状態にするように、第2ノズル列を前記列方向に移動させ、インク滴を吐出するステップと、を含む液体吐出方法があることはいうまでもない。
第1実施形態における印刷システムのブロック図である。 図2Aは、第1実施形態におけるプリンタ1の断面図であり、図2Bは、第1実施形態におけるプリンタ1の用紙Sの搬送処理を説明するための斜視図である。 ヘッドユニット40における6つのヘッドの配置について説明するための図である。 図4A及び図4Bは、第1実施形態におけるヘッドユニット40の2つのヘッドの配置を説明するための図である。 使用される駆動信号の一例である。 第1実施形態における高速印刷モードで印刷を行うときのヘッドの配置について説明するための図である。 第1実施形態における高解像度モードで印刷を行うときのヘッドの位置について説明するための図である。 第2実施形態における印刷システムのブロック図である。 図9Aは、第2実施形態におけるプリンタ1’の斜視図であり、図9Bは第2実施形態における、プリンタ1’の断面図である。 図10A及び図10Bは、キャリッジCRにおける第1ヘッド及び第2ヘッドの配置について説明するための図である。 第2実施形態における高速印刷モードで印刷を行うときのヘッドの配置について説明するための図である。 第2実施形態における高解像度モードで印刷を行うときのヘッドの位置について説明するための図である。
符号の説明
1 プリンタ、20 用紙搬送機構、21 給紙ローラ、22 搬送モータ、
23A 上流側搬送ローラ、23B 下流側搬送ローラ、24 ベルト、
25 排紙ローラ、26 従動ローラ、27 搬送ローラ、28 プラテン、
30 キャリッジ移動機構、31 キャリッジモータ、32 ガイド軸、
33 タイミングベルト、34 駆動プーリー、35 アイドラプーリー、
40 ヘッドユニット、50 検出器群、53 紙検出センサ、
60 ASIC、61 インタフェース、70 駆動信号生成回路、
90 フラットケーブル、110 コンピュータ、111、
112 インタフェース、113 CPU、114 メモリ、
120 表示装置、130 入力装置、140 記録再生装置、
410 第1ヘッド、420 第2ヘッド、427 カム、428 バネ、
429 バネおさえ、430 第3ヘッド、440 第4ヘッド、
447 カム、448 バネ、449 バネおさえ、450 第5ヘッド、
460 第6ヘッド、467 カム、468 バネ、439 バネおさえ、
490 ヘッド移動機構、
CR キャリッジ、CTR 基板、S 用紙

Claims (13)

  1. 媒体に液体滴を吐出するための複数のノズルが列方向に並ぶ第1ノズル列と、
    前記媒体に液体滴を吐出するための複数のノズルが前記列方向に並ぶ第2ノズル列であって、前記列方向に移動可能な第2ノズル列と、
    前記列方向において前記第1ノズル列の前記ノズルの位置と前記第2ノズル列の前記ノズルの位置とが揃う第1状態にもなり、前記列方向において前記第1ノズル列の前記ノズル間に前記第2ノズル列の前記ノズルが位置する第2状態にもなるように、前記第2ノズル列を前記列方向に移動させる移動機構と、
    を備える液体吐出装置。
  2. 前記媒体と前記第1ノズル列との位置を前記列方向の垂直方向に相対的に移動させる相対移動機構をさらに備える、請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記相対移動機構は、前記第1状態のときにおける前記媒体と前記第1ノズル列の相対移動速度を、前記第2状態のときにおける相対移動速度よりも速くする、請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記相対移動機構は、前記媒体を前記列方向の垂直方向に搬送させる媒体搬送機構である、請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記相対移動機構は、前記第1ノズル列と第2ノズル列を前記列方向の垂直方向に移動させる第2移動機構である、請求項3に記載の液体吐出装置。
  6. 前記第2状態は、前記列方向において、前記第1ノズル列のノズル間の中央に前記第2ノズル列のノズルが位置する状態である、請求項1〜5のいずれかに記載の液体吐出装置。
  7. 前記移動機構は前記第2ノズル列を前記列方向に移動させるためのカムを備える、請求項1〜6のいずれかに記載の液体吐出装置。
  8. 前記第2状態のときにおいて、前記ノズルからは前記第1状態のときよりも小さい液体滴が前記媒体上に吐出される、請求項1〜7のいずれかに記載の液体吐出装置。
  9. 前記第1状態のときにおいて全画素にドットを形成するとき、前記第1ノズル列のノズルから吐出された前記液体滴によって形成されるドットと、前記第2ノズル列のノズルから吐出された前記液体滴によって形成されるドットは、前記列方向の垂直方向に交互に並ぶように形成され、
    前記第2状態のときにおいて全画素にドットを形成するとき、前記第1ノズル列のノズルから吐出された前記液体滴によって形成されるドットが前記列方向の垂直方向に並ぶように形成されるとともに、前記第2ノズル列のノズルから吐出された前記液体滴によって形成されるドットが前記列方向の垂直方向に並ぶように形成される、請求項1〜8のいずれかに記載の液体吐出装置。
  10. 前記第1状態のときにおいて全画素にドットを形成するとき、前記第1ノズル列のノズルから吐出された前記液体滴によって形成されるドットが前記列方向に並ぶように形成されるとともに、前記第2ノズル列のノズルから吐出された前記液体滴によって形成されるドットが前記列方向に並ぶように形成され、
    前記第2状態のときにおいて全画素にドットを形成するとき、前記第1ノズル列のノズルから吐出された前記液体滴によって形成されるドットと、前記第2ノズル列のノズルから吐出された前記液体滴によって形成されるドットは、前記列方向に交互に並ぶように形成される、請求項1〜9のいずれかに記載の液体吐出装置。
  11. 媒体に液体滴を吐出するための複数のノズルが列方向に並ぶ第1ノズル列と、
    前記媒体に液体滴を吐出するための複数のノズルが前記列方向に並ぶ第2ノズル列であって、前記列方向に移動可能な第2ノズル列と、
    前記列方向において前記第1ノズル列の前記ノズルの位置と前記第2ノズル列の前記ノズルの位置とが揃う第1状態にもなり、前記列方向において前記第1ノズル列の前記ノズル間に前記第2ノズル列の前記ノズルが位置する第2状態にもなるように、前記第2ノズル列を前記列方向に移動させる移動機構と、
    を備え、
    前記媒体と前記第1ノズル列との位置を前記列方向の垂直方向に相対的に移動させる相対移動機構をさらに備え、
    前記相対移動機構は、前記第1状態のときにおける前記媒体と前記第1ノズル列の相対移動速度を、前記第2状態のときにおける相対移動速度よりも速くし、
    前記相対移動機構は、前記媒体を前記列方向の垂直方向に搬送させる媒体搬送機構であり、
    前記第2状態は、前記列方向において、前記第1ノズル列のノズル間の中央に前記第2ノズル列のノズルが位置する状態であり、
    前記移動機構は前記第2ノズル列を前記列方向に移動させるためのカムを備え、
    前記第2状態のときにおいて、前記ノズルからは前記第1状態のときよりも小さい液体滴が前記媒体上に吐出され、
    前記第1状態のときにおいて全画素にドットを形成するとき、前記第1ノズル列のノズルから吐出された前記液体滴によって形成されるドットと、前記第2ノズル列のノズルから吐出された前記液体滴によって形成されるドットは、前記列方向の垂直方向に交互に並ぶように形成され、前記第2状態のときにおいて全画素にドットを形成するとき、前記第1ノズル列のノズルから吐出された前記液体滴によって形成されるドットが前記列方向の垂直方向に並ぶように形成されるとともに、前記第2ノズル列のノズルから吐出された前記液体滴によって形成されるドットが前記列方向の垂直方向に並ぶように形成され、
    前記第1状態のときにおいて全画素にドットを形成するとき、第1ノズル列のノズルから吐出された前記液体滴によって形成されるドットが前記列方向に並ぶように形成されるとともに、前記第2ノズル列のノズルから吐出された前記液体滴によって形成されるドットが前記列方向に並ぶように形成され、前記第2状態のときにおいて全画素にドットを形成するとき、前記第1ノズル列のノズルから吐出された前記液体滴によって形成されるドットと、前記第2ノズル列のノズルから吐出された前記液体滴によって形成されるドットは、前記列方向に交互に並ぶように形成される、液体吐出装置。
  12. 媒体に液体滴を吐出するための複数のノズルが列方向に並ぶ第1ノズル列と、
    前記媒体に液体滴を吐出するための複数のノズルが前記列方向に並ぶ第2ノズル列であって、前記列方向に移動可能な第2ノズル列と、
    前記列方向において前記第1ノズル列の前記ノズルの位置と前記第2ノズル列の前記ノズルの位置とが揃う第1状態にもなり、前記列方向において前記第1ノズル列の前記ノズル間に前記第2ノズル列の前記ノズルが位置する第2状態にもなるように、前記第2ノズル列を前記列方向に移動させる移動機構と、
    前記ノズルごとに取り付けられ、駆動信号に応じて液体滴を吐出させる液体吐出部と、
    を備える印刷装置。
  13. 複数のノズルが並ぶ列方向において第1ノズル列のノズルの位置と第2ノズル列のノズルの位置とが揃う第1状態にするように、前記第2ノズル列を移動させ、液体滴を吐出させるステップと、
    前記列方向において前記第1ノズル列のノズル間に前記第2ノズル列のノズルが位置する第2状態にするように、前記第2ノズル列を前記列方向に移動させ、液体滴を吐出させるステップと、
    を含む液体吐出方法。

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