JP2008145455A - 走査型画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トリミングによらずに画像のサイズやアスペクト比の変更が可能な走査型画像表示装置を提供する。
【解決手段】走査型画像表示装置200は、光源101g,101r,101bと、ミラー105H,105Vを回動させて該光源からの光束を走査する走査ユニット105と、使用者が画像の表示条件を入力するために操作される入力ユニット130と、該入力ユニットからの信号に応じて、走査ユニットにおけるミラーの回動角度を変更する制御手段121,141とを有する。
【選択図】図1A

Description

本発明は、光源からの光束を走査することによって画像を表示する走査型画像表示装置に関する。
上記のような走査型表示装置として、例えば特許文献1には、画像信号に応じて変調されたレーザ光を回動するミラーによって2次元方向に走査してスクリーン上に画像を表示(投射)するものが開示されている。
レーザ光を走査する走査型画像表示装置では、レーザ光の強度は、レーザ光の走査領域全体に分散される。このため、レーザ光は、走査領域全体において画像を表示可能な明るさであることを必要とする。
これに対して、JIS C 6802規格で定められたレーザ製品のクラス分けの観点から、装置の筐体に設けられたレーザ光を通過させるためのレーザ光射出窓(射出口)でのレーザ光の照度を規制値以下にする必要がある。
このため、特許文献1にて開示された装置では、スクリーン上にある値以下の強度でレーザ光が入射するような位置に射出窓が設けられている。
特開2005−107456号公報(段落0028、図1等)
特許文献1にて開示された装置に代表される従来の走査型画像表示装置では、走査ミラーの回動角度、つまりは光束の走査可能角度は固定である。このため、表示画像のサイズを変えるためには、装置からスクリーンまでの投射距離を変更するか、ミラーの回動角度範囲の一部においてのみ光源からの光束を該ミラーに入射させる(すなわちトリミングする)必要がある。
しかしながら、装置の設置場所によっては投射距離を変更することが難しく、所望の画像サイズが得られないことがある。また、走査ミラーの回動角度が固定であると、特定のアスペクト比の画像しか表示することができない。
また、トリミングすることで画像サイズを小さくする場合でも、ミラーの回動角度は実際に画像表示のために光束を走査する角度よりも大きいままである。このため、走査ユニットにおける無駄な電力消費が発生する。
さらに、トリミングでは、入力される画像信号の一部の情報がカットされるので、画像サイズを変更すると表示画素数が変化する。例えば、画像サイズが小さくなると表示画素数が少なくなる。
本発明は、トリミングによらずに画像のサイズやアスペクト比の変更が可能な走査型画像表示装置を提供することを目的の1つとしている。
本発明の一側面としての走査型画像表示装置は、光源と、ミラーを回動させて該光源からの光束を走査する走査ユニットと、使用者が画像の表示条件を入力するために操作される入力ユニットと、該入力ユニットからの信号に応じて、走査ユニットにおけるミラーの回動角度を変更する制御手段とを有することを特徴とする。
なお、上記走査型画像表示装置と、該走査型画像表示装置に画像信号を供給する画像供給装置とを有する画像表示システムも本発明の他の側面を構成する。
本発明によれば、使用者の操作に応じてミラーの回動角度を変更することで、光束の走査範囲、すなわち画像のサイズやアスペクト比を変更することができる。このため、投射距離を変えなくても、使用者が任意の画像サイズやアスペクト比を選択することができる。しかも、画像表示に寄与しない回動角度でミラーを駆動する必要がないので、省電力化が可能である。また、トリミングによらずに画像サイズを変更することで、画像サイズにかかわらず表示画素数を一定とすることも可能である。
以下、本発明の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。
図1Aには、本発明の実施例1である走査型画像表示装置200の構成を示す。
100は本装置の筐体であり、以下に説明する構成部品を収納する。101r,101b,101gはレーザ光源であり、101rは赤色半導体レーザ、101bは青色半導体レーザ、101gは赤外半導体レーザである。
なお、本実施例では、光源として半導体レーザを使用する場合について説明するが、光源はこれに限らない。例えば、固体レーザから連続発振されているレーザ光を、外部変調器を用いて画像信号に応じて強度変調して使用してもよい。また、LEDを光源として用いてもよい。
レーザ光源101r,101b,101gは、光源駆動回路120と電気的に接続されている。105は走査ユニットであり、走査ユニット制御回路141と電気的に接続されている。140は回動角設定回路であり、走査ユニット制御回路141と電気的に接続されている。光源駆動回路120と回動角設定回路140は、コントローラ121に電気的に接続されている。
コントローラ121は、画像供給装置180から供給される画像信号(映像信号)に基づいて、光源駆動回路120及び走査ユニット制御回路141を介してレーザ光源101r,101b,101gと走査ユニット105を同期制御する。これにより、画像信号に応じた画像がスクリーン(表示面)107上に投射表示される。画像供給装置180は、パーソナルコンピュータ、DVDプレーヤ、ビデオデッキ、テレビチューナ、携帯電話、PDA、ビデオカメラ等を含む。なお、走査型画像表示装置200と画像供給装置180とにより画像表示システムが構成される。このことは、図示しないが、後述する以下の実施例でも同様である。
レーザ光源(赤色及び青色半導体レーザ)101r,101bから発せられた赤色及び青色の発散レーザ光束はそれぞれ、コリメーターレンズ102r,102bによって平行光束に変換される。
レーザ光源(赤外半導体レーザ)101gから発せられた発散光束は、集光レンズ110を通じて分極反転分布を有するLN結晶111に入射し、第2次高調波である緑色のレーザ光に波長変換される。該緑色レーザ光は、コリメーターレンズ102gによって平行光束に変換される。
コリメーターレンズ102r,102b,102gから射出した赤色、青色及び緑色の平行光束は、色合成光学素子としてのクロスダイクロイックプリズム103によって1つの光束に合成される。クロスダイクロイックプリズム103を射出した光束は、集光光学系104を介して走査ユニット105に入射する。
走査ユニット105は、図1Bに示すように、水平走査ミラー105Hと垂直走査ミラー105Vとを含み、入射したレーザ光(ビーム)を水平方向Hと垂直方向Vからなる2次元方向に走査する。水平走査ミラー105Hは、半導体製造技術を用いて製作されたMEMS(Micro-ElectroMechanical System)ミラーデバイスであり、電磁力を用いてミラー105Hを往復回動(揺動又は振動)させることができる。また、垂直走査ミラー105Vは、ガルバノミラーである。
なお、水平走査ミラー105H及び垂直走査ミラー105Vの両方にMEMSミラーデバイスを用いてもよいし、走査ユニット105として、1つのミラーを2次元方向に回動させて光束の水平走査と垂直走査が可能なMEMSミラーデバイスを用いてもよい。
走査ユニット105によって走査されたレーザビームは、筐体100に設けられ、レーザービームが射出(通過)するための射出口である射出窓106を通して筐体100の外部に射出し、表示面であるスクリーン107に向かう。射出窓106には、平行平板ガラス等の透光部材が取り付けられている。コリメーターレンズ102r,102b,102g及び集光光学系104によって、レーザ光源101r,101b,101gからのレーザビームによるスポット像をスクリーン107上に形成する。走査ユニット105によって該スポット像を2次元方向に走査することで、スクリーン107上に2次元画像が形成される。
コントローラ121,回動角設定回路140及び走査ユニット制御回路141について説明する。コントローラ121,回動角設定回路140及び走査ユニット制御回路141は、制御手段として機能する。
画像供給装置180からの画像信号は、画像信号入力部150を介してコントローラ121に入力される。コントローラ121は、入力された画像信号が表す画像(入力画像)のアスペクト比を読み取る。例えばNTSC方式では、アスペクト比は4:3である。
画像信号から読み取ったアスペクト比(4:3)は、走査ユニット105における各ミラーの回動角度(以下、ミラー回動角という)の初期設定値を決定するための情報として、回動角設定回路140に送られる。回動角設定回路140は、表示画像のアスペクト比が、入力画像のアスペクト比である4:3と一致するように、水平方向のミラー回動角θHと垂直方向のミラー回動角θVの初期設定値(θH0,θV0)を決定する。
ここで、本実施例では、ミラー回動角θH,θVは、各ミラーの水平方向及び垂直方向での全回動角度範囲を意味する。
回動角設定回路140で決定されたミラー回動角θH,θVの初期設定値(θH0,θV0)は、走査ユニット制御回路141に送られる。走査ユニット制御回路141は、ミラー回動角θH0で水平走査ミラー105Hを、ミラー回動角θV0で垂直走査ミラー105Vを駆動する。これにより、スクリーン107上には、アスペクト比4:3の画像が表示される。
本実施例では、走査ユニット105から射出窓106までの距離を40mm、射出窓106からスクリーン107までの投射距離を310mmとした場合の初期設定値として、θH0=20°,θV0=15°とする。これにより、スクリーン107上に対角12インチ相当の画像が表示される。
また、入力画像がアスペクト比16:9のHDTV方式の画像である場合には、回動角設定回路140では、アスペクト比16:9に対応したミラー回動角の初期設定値が決定される。このように、回動角設定回路140は、入力画像に一致したアスペクト比の画像を表示できるようにミラー回動角の初期設定値を決定する。
次に、本実施例の特徴であるミラー回動角可変機能に関わる表示条件入力ユニット130、回動角設定回路140及び走査ユニット制御回路141について説明する。
表示条件入力ユニット130は、液晶パネル等の表示デバイスにより構成され、コントローラ121と電気的に接続されている。表示条件入力ユニット130には、使用者がマニュアル操作によって表示画像のサイズやアスペクト比の設定値を入力するための表示条件入力ボタン130Z1,130Z2,130H1,130H2,130V1,130V2が配置(表示)される。表示条件入力ユニット130は、該ボタンの操作に応じた信号を出力する。
コントローラ121は、表示条件入力ユニット130からの信号に基づいて、水平方向のミラー回動角θH及び垂直方向のミラー回動角θVを算出する。算出されたミラー回動角θH,θVは、回動角設定回路140を介して走査ユニット制御回路141に送られる。走査ユニット制御回路141は、入力されたミラー回動角θH,θVにしたがって、水平走査ミラー105Hと垂直走査ミラー105Vを駆動する。すなわち、表示条件入力ユニット130からの信号に基づいて、ミラー回動角が変更される。具体的には、走査ユニット105に印加するミラー駆動電圧の値を変えることで、ミラー回動角を変更する。
表示条件入力ボタン130Z1,130Z2について説明する。表示条件入力ボタン130Z1,130Z2は、表示画像のアスペクト比を保持したまま画像サイズを拡大/縮小する「ズーム機能」における拡大倍率を指定するためのものである。表示条件入力ボタン130Z1を押すと表示画像が縮小され、表示条件入力ボタン130Z2を押すと拡大される。
図2を用いて「ズーム機能」について説明する。図2において、P1及びP2は、走査型画像表示装置200によってスクリーン107上に表示された2次元画像(有効画像)の領域である。表示条件入力ボタン130Z2を継続して押すことにより、水平及び垂直方向のミラー回動角が大きくなり、走査ユニット105によるレーザ光の水平及び垂直方向の走査角が大きくなる。この結果、画像領域は、P1でのアスペクト比を保持したまま徐々にP2の状態まで拡大される。
この状態から表示条件入力ボタン130Z1を継続的に押すと、水平及び垂直方向のミラー回動角が小さくなり、走査ユニット105によるレーザ光の水平及び垂直方向の走査角が小さくなる。この結果、画像領域は、P2でのアスペクト比を保持したまま徐々にP1の状態まで縮小される。
P1とP2の間で表示条件入力ボタン130Z1,130Z2を押すのを止めると、そのときのサイズの画像が表示される。
このように、表示条件入力ボタン130Z1,130Z2を操作することで、使用者は、投射距離を変えることなく任意のサイズの画像を表示させることができる。このため、装置200の設置場所の自由度が少ない場合でも、任意のサイズの画像を得ることができる。
次に、表示条件入力ボタン130H1,130H2,130V1,130V2について説明する。表示条件入力ボタン130H1,130H2は、表示画像の水平方向での拡大倍率を指定するためのものである。表示条件入力ボタン130H1を押すと、表示画像が水平方向において縮小され、表示条件入力ボタン130H2を押すと、表示画像が水平方向において拡大される。
また、表示条件入力ボタン130V1,130V2は、表示画像の垂直方向での拡大倍率を指定するためのものである。表示条件入力ボタン130V1を押すと、表示画像が垂直方向において縮小され、表示条件入力ボタン130V2を押すと、表示画像が垂直方向において拡大される。
図3を用いて「アスペクト比変換機能」について説明する。図3において、P3及びP4は、走査型画像表示装置200によってスクリーン107上に表示された2次元画像(有効画像)の領域を示す。表示条件入力ボタン130H2を継続して押すと、水平方向のミラー回動角のみが大きくなり、走査ユニット105によるレーザ光の走査範囲が水平方向においてのみ大きくなる。この結果、画像領域は、P3の状態から水平方向においてのみ徐々にP4の状態まで拡大される。
この状態から表示条件入力ボタン130H1を継続して押すと、水平方向のミラー回動角のみが小さくなり、走査ユニット105によるレーザ光の走査範囲が水平方向においてのみ小さくなる。この結果、画像領域は、P3の状態から水平方向においてのみ徐々にP4の状態まで縮小される。
P3とP4の間で表示条件入力ボタン130H2,130H1を押すのを止めると、そのときのアスペクト比の画像が表示される。
また、垂直方向に関しても、表示条件入力ボタン130V1,130V2の操作によって、表示画像を任意の倍率に拡大/縮小することができる。また、水平方向及び垂直方向の両方を同時に任意の倍率に拡大/縮小することもできる。
このように、表示条件入力ボタン130H1,130H2,130V1,130V2を操作することで、使用者は、表示画像のアスペクト比を任意に設定できる。これにより、例えば、通常のアスペクト比4:3の画像を拡大して、臨場感のあるアスペクト比16:9のワイド画像を表示させることができる。
本実施例の「ズーム機能」及び「アスペクト比変換機能」は、画像信号の一部の情報をカットするトリミングではなく、走査ユニット105のミラー回動角を変更して画像のサイズ及びアスペクト比を変更する。このため、画像縮小後も画素数(画像情報)を縮小前と同じ画素数で表示できる。
表示条件入力ユニット130からの信号に基づいて決定されたミラー回動角θH,θVは、メモリ122に記憶させることも可能である。例えば、走査型画像表示装置200の電源をオフし、その後、再び起動した場合には、前回の表示条件として記憶されたミラー回動角θH,θVで直ちに動作することもできる。これにより、再起動後も、前回と同じサイズ又はアスペクト比の画像を表示させることができる。
さらに、不図示のメモリ消去ボタンの操作を通じてコントローラ121に指示を与えることで、メモリ122内に記憶された表示条件(ミラー回動角θH,θV)を初期設定値にリセットすることも可能である。この場合、表示画像は、初期設定値に対応したサイズ及びアスペクト比となる。
ここで、上記「ズーム機能」を用いて表示画像のアスペクト比を保持したままサイズを変更した場合でも、射出窓106での光束の走査面積S(m)と射出窓106での照度A(lx)は、以下の関係を維持する。L(mW)は、装置から射出するフルホワイト表示状態での赤色、青色及び緑色レーザ光量の総和である。
S×A=L …(1)
この関係は、スクリーン107上での表示画像領域の面積とスクリーン107上での表示画像の照度にも当てはまる。したがって、「ズーム機能」で表示画像を拡大した場合(走査面積Sが増加した場合)は表示画像が暗くなり、縮小した場合(走査面積Sが減少した場合)は表示画像が明るくなる。
ここで、画像を縮小することで射出窓106での照度Aが大きくなり、JIS C 6802規格等で定められたレーザ製品のクラス分けの条件としての規定値を超える可能性がある。このため、画像のサイズ及びアスペクト比にかかわらず、射出窓106での照度が常に上記規定値以下になるようにする必要となる。
そこで本実施例では、「ズーム機能」及び「アスペクト比変換機能」によって縮小可能な射出窓106での走査面積S(m)に下限値を設けている。その下限値S0(m)は、射出窓106での照度が特定値A0(lx)を超えないようにするという条件で決定している。下限値S0(m)は、式(2)のように決める。
S0=L/A0 …(2)
そして、コントローラ121は、走査面積SがS0まで小さくなった時点で、表示条件入力ボタン130Z1,130H1,130V1が操作されても画像の縮小処理(ミラー回動角の減少処理)を行わないようにする。
また、このような状態になったときには、警告動作(表示条件入力ユニット130の表示を警告表示に切り換えたり警告音声を発したりする)を行い、画像をこれ以上縮小できないことを使用者に伝える。このように、射出窓106での走査面積S、つまりはミラー回動角の可変範囲に下限値を設けることで、射出窓106での照度を常に特定値以下に制限することができる。
一方、射出窓106での走査面積S、つまりはミラー回動角の上限値は、例えばミラーの機械的な最大回動可動角度や射出窓106の形状(走査されるレーザ光が射出窓106の周囲部分によりけられない形状)に応じて決定すればよい。コントローラ121は、走査面積Sが上限値に達した時点で、表示条件入力ボタン130Z2,130H2,130V2が操作されても画像の拡大処理(ミラー回動角の増加処理)を行わないようにする。
また、このような状態になったときにも、上記警告動作を行い、画像をこれ以上拡大できないことを使用者に伝える。
図4は、本実施例のコントローラ121の動作を示すフローチャートである。以下、図4に従って、「装置の立ち上げ」、「回動角の設定値の変更」及び「停止」の順に動作シーケンスを説明する。
電源スイッチ(図示せず)の操作により電源がオンされると、コントローラ121は、「装置の立ち上げ」シーケンスに入る(ステップ[図にはSと略記する]101)。ここでは、表示条件入力ユニット130を構成する表示デバイスに前回の表示条件で画像を表示するか否かを選択させるメッセージを表示する。使用者は、前回の表示条件で画像を表示するか装置の仕様として定まっている初期設定値に対応する条件で画像を表示するかを、不図示の選択ボタンを操作することにより選択する(ステップ102)。仕様として決まっている初期設定値は、装置内のメモリ122内に保存されている。
前回の表示条件で画像を表示する場合、コントローラ121は、メモリ122から前回のミラー回動角の設定値(θHm,θVm)を読み出す(ステップ103)。そして、該設定値を走査ユニット制御回路141に送り、走査ユニット105を(θH,θV)=(θHm,θVm)で駆動させる(ステップ104)。
次に、コントローラ121は、走査ユニット105が(θH,θV)=(θHm,θVm)で駆動されているか否かを確認する(ステップ105)。駆動されている場合はステップ106に進み、そうでない場合はステップ104に戻る。そして、ステップ106では、光源駆動回路120を通じてレーザ光源を光量Ls=L0(mW)で駆動し、スクリーン107に画像を表示させる。光量L0は、装置の仕様として決まっている値である。
さらに、コントローラ121は、レーザ光源の光量がL0になっているか否かを確認し(ステップ107)、L0になっている場合はステップ108に進む。L0になっていない場合は、ステップ106に戻り、レーザ光源を再起動する。
一方、前回の表示条件で画像を表示しない場合は、コントローラ121は、メモリ122からミラー回動角の初期設定値(θH0,θV0)を読み出す(ステップ110)。そして、該初期設定値を走査ユニット制御回路141に送り、走査ユニット105を(θH,θV)=(θH0,θV0)で駆動させる(ステップ111)。
次に、コントローラ121は、走査ユニット105が(θH,θV)=(θH0,θV0)で駆動されているか否かを確認する(ステップ112)。駆動されている場合は、ステップ106に進み、そうでない場合はステップ111に戻る。そして、コントローラ121は、レーザ光源を光量Ls=L0(mW)で駆動し、スクリーン107に画像を表示する(ステップ106)。
次にステップ107において、コントローラ121は、レーザ光源の光量がL0になっているか否かを確認し、L0になっていない場合はステップ106に戻って、レーザ光源を再起動する。L0になっている場合は、ステップ108に進む。
ステップ108では、コントローラ121は、電源スイッチの操作により装置の電源がオフされたか否かを判断する。オフされていない場合は、「回動角の設定値の変更」シーケンスに入る(ステップ113)。
まず、コントローラ121は、ミラー回動角の入力待ち状態となり、ここで表示条件入力ユニット130の表示条件入力ボタンが操作されて、ズーム又はアスペクト比変更の指示があったか否かを判断する(ステップ114)。ズーム又はアスペクト比変更の指示があった場合、コントローラ121は、その指示に応じた新たなミラー回動角(θH′,θV′)を回動角設定回路140に計算させる。
次に、コントローラ121は、その新たなミラー回動角の設定値(θH′,θV′)で走査ユニット105を駆動した場合における射出窓106での照度Aを算出する。この算出は、前述した(1)式を変形した、
A=L0/S …(1)′
(Sはミラー回動角(θH′,θV′)を変数とした関数)
により求められる。ただし、射出窓106上における画像表示に影響がない領域でレーザ光を受光して、その光量を検出するセンサを用いて照度Aを得てもよい。
そして、コントローラ121は、算出した照度Aが特定値A0以下か否かを判別する(ステップ115)。照度AがA0以下である場合は、走査ユニット105を(θH,θV)=(θH′,θV′)で駆動して新たなサイズ又はアスペクト比で画像を表示する(ステップ116)。
次に、コントローラ121は、走査ユニット105が(θH,θV)=(θH′,θV′)で駆動されているか否かを判別し(ステップ117)、駆動されている場合は、ステップ108に戻る。そうでない場合は、ステップ116に戻る。
一方、ステップ115において、照度AがA0を超えていた場合は、コントローラ121は、ミラー回動角の新たな設定値(θH′,θV′)への変更を行わずに、これ以上画像のサイズを縮小できないことを警告する(ステップ118)。そして、ステップ108に戻る。
以上の「回動角の設定値の変更」シーケンスにより、表示画像のサイズ又はアスペクト比を変更することによって射出窓106で照度Aが特定値A0を超えて高くなることを防止できる。
ステップ108において、電源スイッチが操作されて装置の電源がオフされた場合は、「停止」シーケンスに入る(ステップ120)。
まず、コントローラ121は、電源がオフされる直前(現状)のミラー回動角の設定値(θH,θV)をメモリ122に(θHm,θVm)=(θH,θV)として保存する(ステップ121)。次に、レーザ光源の駆動を停止し(ステップ122)、最後に、走査ユニット105を停止して(ステップ123)、装置の動作を終了する。
以上説明したように、本実施例によれば、ミラー回動角を使用者が任意で変更することができるので、装置の設置場所の自由度が少なく、投射距離を変えることが難しい場合でも、容易に任意のサイズ又はアスペクト比を有する画像を表示させることができる。
しかも、ミラー回動角は、射出窓106での照度Aは常に特定値A0を超えないように自動的に制限される。これにより、規格で定められたレーザ製品のクラス分けの条件を満たすことができる。
図5には、本発明の実施例2である走査型画像表示装置300の構成を示す。本実施例は、「ズーム機能」及び「アスペクト比変換機能」によって表示画像のサイズが変更された場合でも、表示画像の明るさが一定になるようにレーザ光の光量L(W)を調節する光量調節ユニット160を設けた点で、実施例1と異なる。本実施例において、実施例1と共通する構成要素には、実施例1と同符号を付す。
光量調節ユニット160は、クロスダイクロイックプリズム103と集光レンズ104との間に配置されている。光量調節ユニット160は、印加電圧を変化させることで透過率を制御できる可変NDフィルタである。コントローラ121は、光量調節ユニット160の透過率を決定し、該透過率が得られるように光量調節ユニット160を駆動する。
本実施例におけるコントローラ121及び光量調節ユニット160による光量の制御方法について説明する。
図6は、射出窓106での走査範囲の面積S(m)と、射出窓106での照度A(lx))との関係をグラフで示したものである。「ズーム機能」及び「アスペクト比変換機能」によって射出窓106での走査範囲の面積Sは変化する。該走査面積Sは、表示条件入力ユニット130からの信号に基づいて、コントローラ121及び回動角設定回路140で設定したミラー回動角(θH,θV)の関数として計算する。
本実施例では、射出窓106での照度A(lx)と、射出窓106での走査範囲の面積S(m)と、レーザ光の光量L(mW)とに以下のような関係を持たせる。
L/S=A=一定値A1≦特定値A0 …(3)
すなわち、本実施例では、走査範囲の面積S(つまりは、画像のサイズ又はアスペクト比)を変更しても、射出窓106での照度Aが実施例1で説明した特定値A0以下である一定値A1となるように、レーザ光の光量Lを定める。これにより、スクリーン107上の表示画像の明るさは画像のサイズ又はアスペクト比を変えても一定に保つことができる。
式(3)から、射出窓106での照度Aを一定にするためには、走査範囲の面積Sに対してレーザ光の光量Lを比例関係で変化させればよい。例えば、「ズーム機能」で表示画像の面積Sを初期値に対して2倍に拡大した場合は、レーザ光の光量Lも初期値の2倍に増加させることにより、表示画像の明るさを一定にしたまま画像のサイズ又はアスペクト比を変更することができる。
逆に、表示画像の面積Sを初期値の0.5倍に縮小した場合は、レーザ光の光量Lを初期値の値の0.5倍に設定することで、表示画像の明るさを一定にしたまま、画像のサイズ又はアスペクト比を変更することができる。
図7には、本実施例のコントローラ121の動作を示すフローチャートである。以下、図7に従って、「装置の立ち上げ」、「回動角の設定値の変更」、「回動角の設定値に応じた光量の設定」、「設定値の保存」及び「停止」の順に動作シーケンスを説明する。
電源スイッチ(図示せず)の操作により電源がオンされると、コントローラ121は、「装置の立ち上げ」シーケンスに入る(ステップ201)。ここでは、表示条件入力ユニット130を構成する表示デバイスに前回の表示条件で画像を表示するか否かを選択させるメッセージを表示する。使用者は、前回の表示条件で画像を表示するか装置の仕様として定まっている初期設定値に対応する条件で画像を表示するかを、不図示の選択ボタンを操作することにより選択する(ステップ202)。仕様として決まっている初期設定値は、装置内のメモリ122内に保存されている。
前回の表示条件で画像を表示する場合、コントローラ121は、メモリ122から前回のミラー回動角と光量調節ユニット160と透過率の設定値(θHm,θVm,Tm)を読み出す(ステップ203)。そして、該設定値を走査ユニット制御回路141に送り、走査ユニット105を(θH,θV)=(θHm,θVm)で駆動させる(ステップ204)。
次に、コントローラ121は、走査ユニット105が(θH,θV)=(θHm,θVm)で駆動されているか否かを確認する(ステップ205)。駆動されている場合は、ステップ206に進み、そうでない場合はステップ204に戻る。
そして、ステップ206では、光源駆動回路120を通じてレーザ光源を光量Ls=L0(mW)で駆動する。光量L0は、装置の仕様として決まっている値である。
続いて、コントローラ121は、レーザ光源の光量がL0になっているか否かを確認し(ステップ207)、L0になっていない場合はステップ206に戻る。L0になっている場合は、ステップ208に進む。
ステップ208では、コントローラ121は、光量調節ユニット160を透過率Tが設定値Tmになるように駆動して、スクリーン107上に画像を表示させる。
次に、コントローラ121は、光量調節ユニット160の透過率Tが設定値Tmになっていることを確認した後(ステップ209)、ステップ217に進む。
一方、前回の表示条件で画像を表示しない場合は、コントローラ121は、メモリ122からミラー回動角と光量調節ユニット160の透過率の初期設定値(θH0,θV0,T0)を読み出す(ステップ210)。そして、該初期設定値を走査ユニット制御回路141に送り、走査ユニット105を(θH,θV)=(θH0,θV0)で駆動させる(ステップ211)。
次に、コントローラ121は、走査ユニット105が(θH,θV)=(θH0,θV0)で駆動されているか否かを確認する(ステップ212)。駆動されている場合はステップ213に進み、そうでない場合はステップ211に戻る。
そして、ステップ213では、コントローラ121は、光源駆動回路120を通じて各レーザ光源を光量Ls=L0(mW)で駆動する。
続いて、コントローラ121は、レーザ光源の光量がL0になっているか否かを確認し(ステップ214)、L0になっていない場合はステップ213に戻る。L0になっている場合は、ステップ215に進む。
ステップ215では、コントローラ121は、光量調節ユニット160を透過率Tが初期設定値T0になるように駆動して、スクリーン107上に画像を表示させる。
次に、コントローラ121は、光量調節ユニット160の透過率Tが初期設定値T0になっていることを確認した後(ステップ216)、ステップ217に進む。
ステップ217では、コントローラ121は、電源スイッチの操作により装置の電源がオフされたか否かを判断する。オフされていない場合は、「回動角の設定値の変更」シーケンスに入る(ステップ220)。
まず、コントローラ121は、ミラー回動角の入力待ち状態となり、ここで表示条件入力ユニット130の表示条件入力ボタンが操作されて、ズーム又はアスペクト比変更の指示があったか否かを判断する(ステップ221)。ズーム又はアスペクト比変更の指示があった場合、コントローラ121は、その指示に応じた新たなミラー回動角(θH′,θV′)を回動角設定回路140に計算させる。
次に、コントローラ121は、「回動角の設定値に応じた光量の設定」シーケンスに入る(ステップ222)。
まず、コントローラ121は、新たなミラー回動角(θH′,θV′)に対応した光量調節ユニット160の透過率T′を算出する(ステップ223)。この透過率T′は、ミラー回動角(θH′,θV′)と透過率T′との関係を記憶したメモリから読み出してもよい。
そして、コントローラ121は、該算出した透過率T′が、変更前の透過率T以下か否かを判定する(ステップ224)。T′≦Tの場合、すなわち変更前の透過率Tのままでは射出窓106での照度Aが図6のグラフに示した一定値A1より高くなる場合は、まず光量調節ユニット160を駆動する(ステップ225)。そして、透過率が透過率T′になったことを確認した後(ステップ226)に、走査ユニット105を(θH,θV)=(θH′,θV′)で駆動する(ステップ227)。次に、コントローラ121は、走査ユニット105が(θH,θV)=(θH′,θV′)で駆動されているか否かを判別し(ステップ228)、駆動されている場合は、ステップ217に戻る。そうでない場合は、ステップ227に戻る。
一方、ステップ224において、T′>Tの場合、すなわち変更前の透過率Tのままでは射出窓106での照度Aが一定値A1より低くなる場合は、まず走査ユニット105を(θH,θV)=(θH′,θV′)で駆動する(ステップ229)。そして、走査ユニット105が(θH,θV)=(θH′,θV′)で駆動されているか否かを判別し(ステップ230)、駆動されている場合は、ステップ231に進む。そうでない場合は、ステップ229に戻る。
ステップ231では、光量調節ユニット160をその透過率がT′となるように駆動する。そして、透過率がT′になったことを確認して(ステップ232)、ステップ217に戻る。
このように、本実施例では、新たなミラー回動角(θH′,θV′)に対応した光量調節ユニット160の透過率T′が前回の透過率T以下か否かで、光量調節ユニット160と走査ユニット105の駆動順序を変えている。言い換えれば、変更後のミラー回動角と光量調節ユニット160の透過率とにより決まる射出窓106での照度に基づいて、走査ユニット105と光量調節ユニット160の駆動順序を決定している。これにより、射出窓106での照度Aが一定値A1(特定値A0)を超えて増加することを防止できる。
ステップ217において、電源スイッチが操作されて装置の電源がオフされた場合は、「設定値の保存」シーケンスに入る(ステップ250)。
コントローラ121は、電源がオフされる直前のミラー回動角及び透過率の設定値(θH,θV,T)を、メモリ122内に(θHm,θVm,Tm)=(θH,θV,T)として保存する(ステップ251)。
次に、コントローラ121は、「停止」シーケンスを行う(ステップ260)。まず、コントローラ121は、光量調節ユニット160を駆動してその透過率を最低(例えば、0%)にする。そして、コントローラ121は、光量調節ユニット160の透過率が最低値になったことを確認した後(ステップ262)、レーザ光源の駆動を停止し(ステップ263)、最後に、走査ユニット105を停止して(ステップ264)、装置の動作を終了する。
なお、本実施例では、光量調節ユニット160をクロスダイクロイックプリズム103と集光レンズ104との間に配置した場合について説明した。しかし、光量調節ユニット160の配置位置はそこに限られず、レーザ光源101b,101g,101rと射出窓106の間のどこに配置してもよい。ただし、光量調節ユニット160を、クロスダイクロイックプリズム103よりレーザ光源側に配置する場合には、光量を調節する際に、赤色、青色及び緑色のレーザ光のホワイトバランスを一定に保つ必要がある。
また、本実施例では、光量調節ユニット160として可変NDフィルタを用いてレーザ光の光量を制御した。しかし、レーザの駆動条件を電気的に制御することによって光量を調節してもよい。この場合も、赤色、青色、緑色のレーザ光のホワイトバランスを一定に保つ必要がある。
また、本実施例でのミラー回動角の上限値は、実施例1と同様に、該ミラーの機械的な最大回動可動角度や射出窓106の形状(走査されるレーザ光が射出窓106の周囲部分によりけられない形状)に応じて決定すればよい。コントローラ121は、走査面積Sが上限値に達した時点で、表示条件入力ボタン130Z2,130H2,130V2が操作されても画像の拡大処理(ミラー回動角の増加処理)を行わないようにする。また、このような状態になったときに警告動作を行い、画像をこれ以上拡大できないことを使用者に伝える。
以上説明したように、本実施例によれば、ミラー回動角を変更して画像のサイズやアスペクト比を任意に選択した場合でも、表示画像の明るさを自動的に(ただし、規格で定められたレーザ製品のクラス分けの条件を満たす範囲で)一定に保つことができる。
図8には、本発明の実施例3である走査型画像表示装置400の構成を示す。本実施例は、実施例2の変形例であり、スクリーン107での表示画像の照度を、使用環境におけるスクリーン107上での背景照度A_back(lx)に適した照度A_image(lx)に自動的に設定する機能を有する点で実施例1,2と異なる。本実施例において、実施例2と共通する構成要素には、実施例2と同符号を付す。
本実施例の走査型画像表示装置400は、投射距離検出ユニット(距離検出手段)170及び背景照度検出ユニット(背景照度検出手段)171を有する。本実施例では、これら検出ユニット170,171は筐体100の外側に配置されている。ただし、これら検出ユニット170,171を筐体100の内側に配置してもよい。
投射距離検出ユニット170及び背景照度検出ユニット171は、コントローラ121と電気的に接続されている。
投射距離検出ユニット170は、該装置400(より詳しくは射出窓106)とスクリーン107との間の投射距離d(m)を検出する。投射距離dの検出方法は、位相差検出方式(三角測量方式)等、公知の測距方法を用いればよい。コントローラ121は、現状のミラー回動角の設定値(θH,θV)とレーザ光の光量L(mW)と投射距離dとから、スクリーン107での表示画像の照度A_image(lx)を算出する。
また、背景照度検出ユニット171は、スクリーン107での背景照度A_back(lx)を検出する。
表示画像のコントラストCは、A_back(lx)及びA_image(lx)から式(4)のように表せる。
C=(A_back(lx)+A_image(lx))/A_back(lx) …(4)
本実施例では、Cがある値(例えば、C=3)になるようにレーザ光の光量Lを自動的に設定する。
図9は、本実施例のフローチャートである。図8にしたがって「装置の立ち上げ」、「背景照度に対応した光量の自動設定」、「回動角の設定値に対応した光量の設定」、「装置の立ち下げ」の順に本実施例の制御フローを説明する。
図9は、本実施例のコントローラ121の動作を示すフローチャートである。以下、図9に従って、「装置の立ち上げ」、「背景照度に対応した光量の自動設定」、「回動角の設定値の変更」、「回動角の設定値に応じた光量の設定」、「設定値の保存」及び「停止」の順に動作シーケンスを説明する。
「装置の立ち上げ」シーケンス(ステップ201〜216)は、実施例2と同じである。ステップ217で、装置の電源がオフされていないと判断した場合は、「背景照度に対応した光量の自動設定」シーケンスに入る(ステップ300)。
まず、コントローラ121は、投射距離検出ユニット170を通じて投射距離dを検出する(ステップ301)。次に、コントローラ121は、背景照度検出ユニット171を通じてスクリーン107上での背景照度Aを検出する(ステップ302)。
次に、コントローラ121は、ミラー回動角の設定値、投射距離及び背景照度の検出結果(θH,θV,d,A)に対応した光量調節ユニット160の透過率Tを算出する(ステップ303)。この透過率Tは、ミラー回動角の設定値、投射距離及び背景照度(θH,θV,d,A)と透過率Tとの関係を記憶したメモリから読み出してもよい。
次に、コントローラ121は、光量調節ユニット160を、透過率がTになるように駆動する(ステップ304)。そして、透過率が透過率Tになったことを確認した後(ステップ305)、実施例2でも説明した「回動角の設定値の変更」シーケンス(ステップ220,221)及び「回動角の設定値に対応した光量の設定」シーケンス(ステップ222〜232)を実行する。
「回動角の設定値に対応した光量の設定」シーケンスが終了すると、ステップ217を経て再び「背景照度に対応した光量の自動設定」シーケンスに入る。ここで、投射距離d又は背景照度Aが変化した場合は、その変化に応じて光量調節ユニット160の透過率Tが変更される。
ステップ217において、装置の電源がオフであると判別した場合は、実施例2と同様に、「設定値の保存」シーケンス(ステップ250,251)を経て、「停止」シーケンス(ステップ260〜264)を実行し、装置の動作を終了する。
なお、本実施例において、射出窓106での走査面積S、つまりはミラー回動角の上限値は、例えばミラーの機械的な最大回動可動角度や射出窓106の形状(走査されるレーザ光が射出窓106の周囲部分によりけられない形状)に応じて決定すればよい。コントローラ121は、走査面積Sが上限値に達した時点で、表示条件入力ボタン130Z2,130H2,130V2が操作されても画像の拡大処理(ミラー回動角の増加処理)を行わないようにする。また、このような状態になったときにも警告動作を行い、画像をこれ以上拡大できないことを使用者に伝える。
また、本実施例では、コントラストCを3(固定値)とした場合について説明したが、例えば、不図示のコントラスト条件入力ユニットを設け、使用者が任意に入力したコントラスト値をCとしてもよい。この場合は、射出窓106での照度Aが、一定値A1(特定値A0)を超えないように、コントラストCの設定値に上限を設ける必要がある。このようにコントラスト調節機能を走査型画像表示装置に持たせることにより、表示画像の明るさ及びコントラストを使用者が任意に変更することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、ミラー回動角を変更しても、表示画像の明るさを、使用環境の明るさに対して最適な又は使用者の任意のコントラストが得られる明るさに自動設定することができる。
本発明の実施例1である走査型画像表示装置の構成を示すブロック図。 実施例1の走査型画像表示装置における走査ユニットの構成を示す概略図。 実施例1の走査型画像表示装置における「ズーム機能」の説明図。 実施例1の走査型画像表示装置における「アスペクト比変換機能」の説明図。 実施例1の走査型画像表示装置の動作を示すフローチャート。 本発明の実施例2である走査型画像表示装置の構成を示すブロック図。 実施例2において、射出窓での走査範囲の面積と射出窓での照度とレーザ光の光量との関係を示す図。 実施例2の走査型画像表示装置の動作を示すフローチャート。 本発明の実施例3である走査型画像表示装置の構成を示すブロック図。 実施例3の走査型画像表示装置の動作を示すフローチャート。
符号の説明
100 筐体
101g,101r,101b レーザ光源
105 走査ユニット105
105H 水平走査ミラー
105V 垂直走査ミラー
106 射出窓
107 スクリーン
111 PPLN結晶
120 光源駆動回路
121 コントローラ
122 メモリ
130 表示条件入力ユニット
140 回動角設定回路
141 走査ユニット制御回路
160 光量調節ユニット160
170 投射距離検出ユニット
171 背景照度検出ユニット

Claims (9)

  1. 光源と、
    ミラーを回動させて前記光源からの光束を走査する走査ユニットと、
    使用者が画像の表示条件を入力するために操作される入力ユニットと、
    該入力ユニットからの信号に応じて、前記走査ユニットにおける前記ミラーの回動角度を変更する制御手段とを有することを特徴とする走査型画像表示装置。
  2. 前記表示条件は、表示画像のサイズ又はアスペクト比であることを特徴とする請求項1に記載の走査型画像表示装置。
  3. 前記光源及び走査ユニットを収納し、前記走査ユニットから外部に射出する光束を通過させる射出口を有する筐体を有し、
    前記制御手段は、前記射出口での照度を求め、該照度が特定値以下になるように前記ミラーの回動角度を制限することを特徴とする請求項1に記載の走査型画像表示装置。
  4. 前記光束の光量を変化させる光量調節ユニットと、
    前記光源、走査ユニット及び光量調節ユニットを収納し、前記走査ユニットから外部に射出する光束を通過させる射出口を有する筐体とを有し、
    前記制御手段は、前記射出口での照度を求め、該照度が特定値以下になるように前記光量調節ユニットを制御することを特徴とする請求項1に記載の走査型画像表示装置。
  5. 前記光束の光量を変化させる光量調節ユニットと、
    前記画像が表示される表示面までの距離を検出する距離検出手段と、
    前記表示面での背景照度を検出する背景照度検出手段とを有し、
    前記制御手段は、前記検出された距離及び背景照度と前記走査ユニットにおける前記ミラーの回動角度とに基づいて、前記光量調節ユニットを制御することを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の走査型画像表示装置。
  6. 前記制御手段は、前記ミラーの回動角度を変更する場合に、該変更後に得られる前記射出口での照度に基づいて、前記走査ユニットと前記光量調節ユニットの駆動順序を決定することを特徴とする請求項4又は5に記載の走査型画像表示装置。
  7. 前記制御手段は、前記ミラーの回動角度を変更する場合に、該変更後の回動角度に対応する前記光量調節ユニットの透過率を求め、前記透過率が増加する場合は前記ミラーの回動角度を変更した後に前記光量調節ユニットを駆動し、前記透過率が減少する場合は前記光量調節ユニットを駆動した後に前記ミラーの回動角度を変更することを特徴とする請求項4又は5に記載の走査型画像表示装置。
  8. 前記制御手段は、前記ミラーの回動角度と前記光量調節ユニットの透過率とに基づいて前記射出口での照度を求め、前記回動角度が変更されても該照度が変化しないように前記光量調節ユニットを制御することを特徴とする請求項4から7のいずれか1つに記載の走査型画像表示装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1つに記載の走査型画像表示装置と、
    該走査型画像表示装置に画像信号を供給する画像供給装置とを有することを特徴とする画像表示システム。
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