JP2012068363A - 投影装置 - Google Patents

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耕一郎 村上
Sadahito Katagiri
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Abstract

【課題】投影面が画像を投影するのに適していないと判断すれば、自動的に投影画像の位置を変位させることができる投影装置を提供する。
【解決手段】制御部70は、所定のエッジ部が存在する領域があるかないかの判断に基づき、チルト制御部90を介して2次元アクチュエータ91を駆動制御して、投影装置1全体をチルトさせ、所定のエッジ部が存在しない領域に画像を投影する。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像を投影する投影装置に関するものである。
従来の投影装置における問題点として、画像が投影されるスクリーンの状態により、投影画像の見えにくさが変化するということである。より具体的には、例えばスクリーンの一部にシミ等があると、かかるスクリーン上に投影された画像が隠れ、投影画像を鑑賞する者が見えにくくなる恐れがある。或いは、ホワイトボードなどに画像を投影した場合、ホワイトボードに書かれた文字と、投影画像が重なってしまい見えにくくなる恐れもある。しかしながら、適切な位置に画像が投影されるように、ユーザーの手で投影装置の向きを変えるのは面倒である。
これに対し、特許文献1には、投写レンズをシフトすることで、投影画像の位置を変えることができるプロジェクタが開示されている。
特開2009-271141号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、ユーザーの手でプロジェクタの向きを変えることなく、スイッチ等の操作により投影画像の位置を変えることができるものの、投影される位置はユーザー自ら決定しなくてはならないため、ユーザーの手間はさほど変わらないといえる。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、投影面が画像を投影するのに適していないと判断すれば、自動的に投影画像の位置を変位させることができる投影装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に記載の投影装置は、
照明光源と、
前記照明光源から照射される光の照度を制御する照明制御部と、
前記照明光源からの光を画像信号に基づいて変調して反射させる反射型液晶素子と、
所定の偏光方向の光を反射させる偏光ビームスプリッタと、
光軸方向に移動可能となされ、前記反射型液晶素子により反射させられた変調光を投影する投影光学系と、
前記投影光学系を介して投影された投影画像を受光する撮像素子と、
前記投影画像の投影位置を変位させるアクチュエータと、
前記照明光源から照射された光を用いて前記反射型液晶素子で変調された均一色画像をスクリーンに投影し、前記スクリーンに投影された投影画像を前記撮像素子で撮像し、前記撮像素子から出力された画像信号に基づき、所定のエッジ部を検出したときは、前記所定のエッジ部に前記投影画像が重ならないように、前記アクチュエータを制御する制御装置と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、前記制御装置が、前記照明光源から照射された光を用いて前記反射型液晶素子で変調された均一色画像をスクリーンに投影し、前記スクリーンに投影された投影画像を前記撮像素子で撮像し、前記撮像素子から出力された画像信号に基づき、所定のエッジ部を検出したときは、前記所定のエッジ部に前記投影画像が重ならないように、前記アクチュエータを制御するので、ユーザーの手で前記投影装置の向きを変えることなく、最も適した位置に画像を投影できる。尚、「エッジ部」とは、隣接する画素に対してRGB値が10%以上異なる画素をいい、更にこの画素が30個以上連続している場合(例えば行方向、列方向又は斜め方向において隣接する画素に対し輝度値が10%以上異なる画素が例えば30個以上連続する場合)、これを「所定のエッジ部」というが、一般的に定義されるエッジ部が連続するものとしても良い。所定のエッジ部の検出例としては、例えば2×2画素の区域を抽出し、そのうち隣接する画素に対しRGB値が10%以上異なる画素が2つ並んでいる場合、最も値が小さい画素と、2番目に値が小さい画素をエッジ部とみなして、その並び方向に1画素ずつ抽出区域をずらせつつ、更にRGB値が10%以上異なる画素を検出し、当該画素が30個以上並んでいたとき、所定の検出部が存在すると判定できる。
請求項2に記載の投影装置は、請求項1の発明において、前記アクチュエータは前記投影装置を少なくとも1方向にチルトさせることで、前記投影画像の投影位置を変位させるようになっていることを特徴とする。但し、前記投影装置は、直交する2方向にチルト可能となっていると好ましい。
請求項3に記載の投影装置は、請求項1又は2の発明において、前記投影光学系は変倍可能となっており、前記投影画像の投影位置を変位させた後に前記投影画像が前記所定のエッジ部に重なるときは、前記制御装置は、前記所定のエッジ部に前記投影画像が重ならないように、前記投影光学系を変倍させることを特徴とする。これにより、投影画像のシフトのみでは不適切な位置に画像が投影されてしまうような場合でも、変倍を用いて適切な位置に画像を投影できる。
請求項4に記載の投影装置は、請求項1〜3のいずれかの発明において、前記投影画像が前記所定のエッジ部に重なるときは、前記制御装置は警告を出すことを特徴とする。これにより、画像が不適切な位置に投影されることをユーザーに知らせることができる。
請求項5に記載の投影装置は、請求項1〜4のいずれかの発明において、前記均一色画像とは、一様な白色画像であることを特徴とする。これにより、スクリーンの適否を容易に判定できる。但し、一様な灰色画像であっても良い。
請求項6に記載の投影装置は、請求項1〜5のいずれかの発明において、前記制御装置は、所定時間毎に前記均一色画像をスクリーンに投影し、前記スクリーンに投影された投影画像を前記撮像素子で撮像し、前記撮像素子から出力された画像信号に基づき、所定のエッジ部を検出したときは、前記所定のエッジ部に前記投影画像が重ならないように制御することを特徴とする。これにより、例えば前記投影装置とスクリーンとの間に、人が介在したような場合、或いはスクリーンに文字等が書かれた場合など、これらを避けるようにして投影画像を自動的に変位させることができる。但し、モードスイッチの操作等により、投影画像を自動的に変位させない選択もできるようにしてよい。
請求項7に記載の投影装置は、請求項1〜6のいずれかの発明において、前記制御装置は、前記スクリーンを複数の領域に分割し、各領域毎に前記所定のエッジ部を検出して、前記所定のエッジ部を検出しない領域に、前記投影画像を投影するように制御することを特徴とする。
請求項8に記載の投影装置は、請求項1〜7のいずれかの発明において、前記撮像素子は、前記反射型液晶素子と共役の位置に配置され、前記投影された画像を前記投影光学系及び前記偏光ビームスプリッタを介して撮像することを特徴とする。これにより前記投影光学系を撮像光学系として共有でき、投影装置の小型化を図れる。尚、かかる構成では、画像投影前に、ピント合わせのため投影光学系を合焦位置に移動させることが好ましい。
本発明によれば、投影面が画像を投影するのに適していないと判断すれば、自動的に投影画像の位置を変位させることができる投影装置を提供することが可能となる。
本実施の形態に係る投影装置の主要構成部材の配置構成の一例を示す模式図である。 本実施の形態に係る投影装置の制御の関係を示すブロック図である。 本実施の形態に係る投影装置の出荷検査時における動作概略を示すフローチャートである。 投影面60を3×3で9分割し、領域A〜Iとした例を示す図である。 投影面60を4×4で16分割し、領域A〜Pとした例を示す図である。 投影面60を5×5で25分割し、領域A〜Yとした例を示す図である。
以下、実施の形態により本発明を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。図1は、本実施の形態に係る投影装置1の主要構成部材の配置構成の一例を示す模式図である。なお、光学系及び主要構成部材を保持する保持部材や筐体及び電源等については省略してある。
図1に示すように、本実施の形態に係る投影装置1は、照明光源10、集光光学系11、偏光変換素子12、偏光ビームスプリッタPBS、反射型液晶素子20、λ/4波長板41、投影光学系30、アクチュエータ31、光学系位置検知部32、撮像素子50で構成されている。60は投影面である。又、投影装置1の各構成要素は、内筐体2内に取り付けられている。内筐体2は、その周囲を外筐体3に囲まれており、外筐体3は机や台上に載置される。内筐体2に保持された投影装置1は、図1に示すように、X方向アクチュエータ91の伸縮により、枢軸P回り(X方向)に、外筐体3に対してチルト可能となっている。尚、図示していないが、内筐体2に保持された投影装置1は、Y方向アクチュエータ92(図2参照)の伸縮により、枢軸Pに直交する枢軸回り(Y方向)に、外筐体3に対してチルト可能となっている。
照明光源10は、例えば三色LED(例えば、赤色LED、青色LED、緑色LED、但し、白色LEDの出射光を三色に分解しても良い)が用いられる。尚、初期状態では、赤色LED、青色LED、緑色LEDは略1:1:1の光量比で発光するものとする。集光光学系11は、照明光源10から射出される光を略平行光に変換するものである。
偏光変換素子12は、入射した光の光量を低下させずに特定の偏光に変換する光学素子である。例えば、図示のようにP偏光を透過する偏光分離膜12Pと、偏光分離膜12Pを透過したP偏光をS偏光に変換するλ/2波長板12aと、偏光分離膜12Pで反射したS偏光を、再度反射させて出射させるよう構成されたものである。
偏光ビームスプリッタPBSは、所定の方向に直線偏光した光を反射させる反射面Rが斜面に形成された直角プリズムを貼り合わせたものである。これにより、偏光変換素子12を通過してきた所定の方向に直線偏光した光を反射させる。
反射型液晶素子20は、LCOS(Liquid crystal on silicon)とも称されるマイクロディスプレイであり、シリコンチップの表面に直接液晶が載せられているものである。この反射型液晶素子20は、液晶層に対し駆動制御部から画像信号に応じた電圧が画素毎に印加され、液晶分子の配列を変化させること変調し、所望の画像を表示するものである。尚、反射型液晶素子20は、反転画像を表示し、短時間で赤色LED、青色LED、緑色LEDの出射光を順次切り換えながら、反射型液晶素子20に入射させることで、反転画像に対応した各色画像を時間軸上でずらせて反射させ、これによりスクリーン上でカラー画像を形成するものである。よって、赤色LED、青色LED、緑色LEDの駆動電流やデューティ比を変化させることで発光量又は発光時間を個々に調整すれば、色バランスを任意に変更できる(特開2007−79402号公報参照)。
投影光学系30は、照明光源10で照明され、反射型液晶素子20から反射された画像を投影面60に結像させる機能と、投影面60に投影された画像を撮像素子上に結像させる。アクチュエータ31は、例えば、圧電素子、静電アクチュエータ等であり、投影光学系30を、ピントを合わせるため及びズーム(変倍)を行うために光軸方向に移動させるものである。光学系位置検知部32は、アクチュエータ31により移動させられた投影光学系30の位置を検出するものであり、アクチュエータ31の駆動と投影光学系30の移動量が1対1に対応する場合には省略してもよい。
撮像素子50は、CCD(Charge Coupled Device)型イメージセンサやCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)型イメージセンサ等の固体撮像素子であり、RGBフィルタを備えている。この撮像素子50の撮像面は、反射型液晶素子20の画像表示面と、光学的に共役に位置に配置されている。
以下、図1に示す投影装置1の作用を簡単に説明する。なお、以下の説明では、偏光変換素子12は上述のようにS偏光を出射するよう構成され、偏光ビームスプリッタ(分光素子)PBSの反射面RはS偏光を反射するよう構成された例で説明する。
照明光源10から射出された光束は、偏光変換素子12によりS偏光の光が透過され、偏光ビームスプリッタPBSに入射し、反射面Rで反射型液晶素子20の方向に反射させられ、反射型液晶素子20を照明する。
反射型液晶素子20に入射した光は反射型液晶素子20で反射され、偏光ビームスプリッタPBSに再度入射する。反射型液晶素子20を構成する不図示の液晶層は、電圧が印加されると位相板として機能する。従って、反射型液晶素子20から射出する光のうち、電圧が印加された画素領域を透過した光はS偏光からP偏光に変換される。一方、反射型液晶素子20から射出する光のうち、電圧が印加されていない画素領域を透過した光はS偏光のままとなる。
反射型液晶素子20で反射された光のうちP偏光の光は、偏光ビームスプリッタPBSに再度入射後、反射面Rを透過し投影光学系30によって投影面60に投影される。投影光学系30の前方にはλ/4波長板41が配置されており、P偏光の光は円偏光に変換されて投影される。なお、λ/4波長板41は偏光ビームスプリッタPBSと投影光学系30の間に配置されていてもよい。
さらに、投影面60に投影された画像の反射光は、λ/4波長板41によりS偏光の光にされて投影光学系30を逆に通過した後、偏光ビームスプリッタPBSに入射し、反射面Rにより反射されて撮像素子50上にも画像が結像される。
なお、照明光源10の光量が充分あるときは、偏光変換素子12を省略し、偏光ビームスプリッタPBSと撮像素子50の間にS偏光の光のみを透過させる偏光フィルタを配置した構成でもよい。又、光利用効率の向上や省電化を考慮すると、図1に示す構成が好ましい。また、照明光源10、偏光変換素子12については、照明光源側にλ/4波長板と反射面とを配置し、偏光変換素子を反射型偏光フィルムとして、反射型偏光フィルムを通過しないP偏光をリサイクルしてS偏光に変換して通過させるよう構成したものでもよい。
図2は、本実施の形態に係る投影装置1の制御の関係を示すブロック図である。図2に示すように、投影装置1は各部を統括的に制御する制御部(CPU)70を有している。制御部70は、所定の動作プログラムを格納したメモリ(ROM)73から、動作プログラムを読み出し、制御部70内の作業領域に展開して各部の制御を行う。
制御部70は、照明光源制御部15を介して照明光源10の光量等を制御する。制御部70と照明光源制御部15とで照明制御部を構成する。更に、制御部70は、反射型液晶素子駆動制御部25を介して反射型液晶素子20に画像信号に応じた電圧を画素毎に印加し画像を表示させ、また光学系位置検知部32からの情報を加味しつつ、アクチュエータ駆動制御部35を介しアクチュエータ31を駆動制御し、投影光学系30を光軸方向に移動させる。
撮像素子制御部及び撮像信号処理部55では、制御部70からの信号に基づいて、撮像素子50の駆動及び撮像素子50で得られた画像に関するデータから投影像のピント状態の検出演算をおこなう。
更に、制御部70にはユーザ操作のための操作キー部72が接続されており、該操作キー部72からの入力により動作の切り替え動作(後述する光量調整操作を含む)が行われる。また、外部インタフェース74は、外部機器との画像データの入出力に用いられる。
リモコン制御部及び通信部75は、リモコン76との通信及びリモコン76からの入力を制御部70に伝達する。本願のような小型の投影装置は、小型のモバイル機器に搭載される場合が多いと考えられる。小型のモバイル機器では、操作キーで入力する際に、機器自体が振動する可能性が高く、振動すると投影像が大きく揺れるため、リモコン制御部及び通信部75とリモコン76を備えて、投影装置1の本体に触れずに操作できるよう構成されていることが好ましい。
また、投影する画像データはフラッシュメモリ78に格納され、制御部70の信号に基づき、選択された画像データを送出する。
加速度センサ77は、投影装置1が移動させられた動きを検知し制御部70に加速度データを送出する。なお、80は電池であり、電源回路81を介して各部へ電力が供給される。
チルト制御部91は、X方向アクチュエータ91又はY方向アクチュエータ92を駆動制御して、投影装置1全体の向きを変える機能を有する。つまり、X方向アクチュエータ91又はY方向アクチュエータ92を動作させると、投影画像は投影面60に対して上下左右にシフトすることとなる。尚、このような2次元アクチュエータとしては、例えば特開2007-295175号公報に記載されたものを用いることができる。
図3は、本実施の形態に係る投影装置1の動作概略を示すフローチャートである。以下、フローに従い説明する。
まず、図3を参照して、投影装置1のスクリーン探索動作を説明する。かかるスクリーン探索動作は、操作キー類72を介して、ユーザーがスクリーン探索モードを設定した場合に限り、実行するようにしても良く、或いは電源オン後に必ず実行するようにしても良い。
まず、ステップS101で、システムの初期化を行う。システムの初期化とは、例えば、各部の通電及び動作可能状態(故障の有無)の確認及び、投影光学系30を最適なピント位置に移動させるものである。
次に、ステップS102で、照明光源制御部15から所定の駆動電流(又はデューティ比)を照明光源10に供給し、所定光量(但し、赤、青、緑の光量比が略1:1:1)で三色LEDを発光させる。すると、かかる照明光は、反射型液晶素子20で変調され、メモリ73に記憶された均一色画像(ここでは一様な白色画像)が、投影される画像より広い面積を有する投影面(スクリーン)60に投影される。
ステップS103で、撮像素子50が、投影面60に投影された均一色画像を撮像し、図4に示すように9分割(又は図5に示すように16分割、或いは図6に示すように25分割)し、各領域A〜I(又は領域A〜P、或いは領域A〜Y)毎に撮像信号に変換して出力する。かかる撮像信号を、撮像素子制御部及び撮像信号処理部55が処理して、カラー信号値としてR値、G値、B値を出力するので、これに基づき制御部70が画像処理を行って所定のエッジ部を求める。所定のエッジ部とは、隣接する画素のRGB値が10%以上異なっている画素が例えば30個以上連なっているものであり、このようなエッジ部があると、投影画面60上に投影された画像が見にくくなることが予想されるものである。尚、そのような画素が29個以下であれば、投影画面60上で目立たないので、投影画像が見にくくなる可能性は低いから、ここでは無視するものとする。
続くステップS104で、制御部70は、所定のエッジ部が存在する領域を探索する。所定のエッジ部が検出されなければ、ステップS105で、フラッシュメモリ78から選択して読み出した投影用画像の表示に切り替える。これにより、投影面60には投影光学系30を介して、見やすい画像が投影されることとなる。
一方、ステップS104で、制御部70が、所定のエッジ部が存在する領域を探索した場合、ステップS106で、所定のエッジ部の存在しない領域が所定数以上隣接しているか否か判断する。所定のエッジ部の存在しない領域が所定数以上隣接していないと判断すれば、制御部70は、ステップS111で、警告音を出したり、或いは「画像変位を行えませんが、画像を投影しますか?」等のメッセージを含む画像を投影したりして警告を行う。これに対し、ユーザーは画像の投影の可否を、操作キー類72を介して選択できる。
制御部70は、ステップS112で、操作キー類72を介する入力により、ユーザーが画像投影を了承したと判断した場合には、ステップS105に進み、フラッシュメモリ78から選択して読み出した投影用画像に切り替えて、そのまま投影する。しかしながら、ユーザーが画像投影を了承しなかったと判断した場合には、制御部70は、画像投影を行うことなく制御を終了する。
一方、ステップS106で、所定のエッジ部の存在しない領域が所定数以上隣接していると判断すれば、制御部70は、ステップS107に進み、チルト制御部90を介してX方向アクチュエータ91及び/又はY方向アクチュエータ92を駆動制御して、投影装置1全体を上下及び/又は左右にチルトさせ、所定のエッジ部が存在しない領域がある方向に、均一色画像を変位させる。ここで、所定のエッジ部が存在しない領域がある方向への変位とは、例えば各領域の輝度値を求めて、輝度値が高い領域側に投影画像を変位することをいう。
更に、制御部70は、ステップS108で、変位した均一色画像を再び撮像し(投影装置1全体をチルトさせることで、変位した同じ均一色画像を撮像できる)、上述と同様にして所定のエッジ部があるか否かを探索する。所定のエッジ部が検出されなければ、ステップS105で、フラッシュメモリ78から選択して読み出した投影用画像に切り替える。これにより、鑑賞に支障のない投影面60に画像が投影されることとなる。
一方、ステップS108で、制御部70が、所定のエッジ部を探索した場合、制御部70は、投影画像の変位では、鑑賞に支障のない投影面60に画像を投影できないと判断し、更にステップS109で、レンズ駆動制御部35を介して投影光学系30を変倍動作させ、縮小された均一色画像を投影面60に投影する。但し、ステップS108で、所定のエッジ部の存在しない所定数以上の領域が隣接していると判断すれば、制御部70は、変倍動作を行わず、直ちに警告表示をしても良い(一点鎖線で示すステップS108→S111の流れ)。
更に、制御部70は、ステップS110で、縮小された均一色画像を再び撮像し(変倍動作された投影光学系を介して撮像することで、縮小された同じ均一色画像を撮像できる)、上述と同様にして所定のエッジ部があるか否かを探索する。所定のエッジ部が検出されなければ、ステップS105で、フラッシュメモリ78から選択して読み出した投影用画像に切り替える。これにより、鑑賞に支障のない投影面60に画像が投影されることとなる。
一方、ステップS110で、制御部70が、所定のエッジ部を探索した場合、制御部70は、投影画像の変位及び縮小では、鑑賞に支障のない投影面60に画像を投影できないと判断し、ステップS111で、警告音を出したり、或いは「これ以上、画像変位又は縮小を行えません。画像を投影しますか?」等のメッセージを含む画像を投影したりして警告を行う。これに対し、ユーザーは画像の投影の可否を、操作キー類72を介して選択できる。
制御部70は、ステップS112で、操作キー類72を介する入力により、ユーザーが画像投影を了承したと判断した場合には、ステップS105に進み、フラッシュメモリ78から選択して読み出した投影用画像に切り替えて、そのまま投影する。しかしながら、ユーザーが画像投影を了承しなかったと判断した場合には、制御部70は、画像投影を行うことなく制御を終了する。
尚、ステップS106で、所定のエッジ部の存在しない所定数以上の領域が隣接していないと判断すれば、制御部70は、画像変位を行わず、直ちに投影画像を縮小しても良い(点線で示すステップS106→S109の流れ)。尚、ステップS107で画像を変位すると同時に投影画像を縮小させて、ステップS109、S110を通らないようにしてもよい。
次に、画像変位・縮小の具体例を説明する。但し、領域の分割数は任意である。図4は、投影面60を3×3で9分割し、領域A〜Iとした例であり、例えば全画面が1980×1080画素からなる場合、9分割された1領域は660×360画素からなる。ここでは領域A〜I以外では所定のエッジ部が検出されないものとして説明を行う。本例では、所定のエッジ部が検出されない領域が最低1×2又は2×1領域あれば、画像変位を実行する。図4(a)の例では、領域A,B,C,F,Iに所定のエッジ部が検出されたものとする。かかる場合、2×2の隣接した領域D、E,G,Hは、所定のエッジ部が検出されない領域であるので、矢印の方向に点線で示すように、エッジの領域を避けるように当該領域分だけ画像を左下の方向に変位させればよい。
図4(b)の例では、領域A,B,Cに所定のエッジ部が検出されたものとする。かかる場合、3×2の隣接した領域D〜Iは、所定のエッジ部が検出されない領域であるので、矢印の方向に点線で示すように、エッジの領域を避けるように当該領域分だけ画像を下の方向に変位させればよい。
図4(c)の例では、領域A,D,E、H,Iに所定のエッジ部が検出されたものとする。かかる場合、隣接した領域C、F又はD、Gは所定のエッジ部が検出されない領域であるが、2領域しか隣接していないので、矢印の方向に点線で示すように、画像を右上にエッジの領域を避けるように当該領域分だけ変位させる。
図4(d)の例では、領域A,B,E、H,Iに所定のエッジ部が検出されたものとする。かかる場合、隣接した領域C、F又はD、Gは所定のエッジ部が検出されない領域であるが、2領域しか隣接していないので、矢印の方向に点線で示すように、画像を右上又は左下にエッジの領域を避けるように当該領域分だけ変位させる。
図4(e)の例では、領域A,C,E、G,Iに所定のエッジ部が検出されたものとする。かかる場合、隣接した領域が全く存在しないので、制御部70は、ステップS111の警告を行うこととなる。
図5は、投影面60を4×4で16分割し、領域A〜Pとした例であり、例えば全画面が1980×1080画素からなる場合、16分割された1領域は495×270画素からなる。ここでは領域A〜P以外では所定のエッジ部が検出されないものとして説明を行う。本例では、所定のエッジ部が検出されない領域が最低2×3又は3×2領域あれば、画像変位を実行する。図5(a)の例では、領域A,B,C,D、H,L、Pに所定のエッジ部が検出されたものとする。かかる場合、3×3の隣接したそれ以外の領域は、所定のエッジ部が検出されない領域であるので、矢印に示すように、画像を左下の方向にエッジの領域を避けるように当該領域分だけ変位させればよい。
図5(b)の例では、領域A,B,C、F、G、Hに所定のエッジ部が検出されたものとする。かかる場合、4×2の隣接したそれ以外の領域は、所定のエッジ部が検出されない領域であるので、矢印に示すように、エッジの領域を避けるように当該領域分だけ画像を下の方向に変位させればよい。
図5(c)の例では、領域C,G,K,Oに所定のエッジ部が検出されたものとする。かかる場合、所定のエッジ部の領域の左側には2×4で隣接した、所定のエッジ部が検出されない領域があり、右側には縦方向に4領域で隣接するが横方向には隣接しない、所定のエッジ部が検出されない領域がある。そこで、かかる場合には、矢印に示すようにエッジの領域を避けるように当該領域分だけ画像を左に変位させればよい。
図5(d)の例では、領域E、F,G,H,Lに所定のエッジ部が検出されたものとする。かかる場合、左下に3×2で隣接した、所定のエッジ部が検出されない領域があるので、矢印に示すようにエッジの領域を避けるように当該領域分だけ画像を左に変位させる。
図5(e)の例では、領域A,D,F、I、J、K、Lに所定のエッジ部が検出されたものとする。かかる場合、縦方向に隣接した領域が存在しないので、制御部70は、ステップS111の警告を行うこととなる。
図6は、投影面60を5×5で25分割し、領域A〜Yとした例であり、例えば全画面が1980×1080画素からなる場合、25分割された1領域は396×216画素からなる。ここでは領域A〜Y以外では所定のエッジ部が検出されないものとして説明を行う。本例では、所定のエッジ部が検出されない領域が最低3×3、4×2又は2×4領域あれば、画像変位を実行する。図6(a)の例では、領域A,B,G,H,I,J、O、T、Yに所定のエッジ部が検出されたものとする。かかる場合、左下に4×2の隣接した、所定のエッジ部が検出されない領域があるので、矢印に示すように、画像を下方にエッジの領域を避けるように当該領域分だけ変位させる。
図6(b)の例では、領域A,B,C、G、H、I、J,K、N,O、Tに所定のエッジ部が検出されたものとする。かかる場合、左下に4×2の隣接した、所定のエッジ部が検出されない領域があるので、矢印に示すように、エッジの領域を避けるように当該領域分だけ画像を下方に変位させる。
図6(c)の例では、領域A〜J、L〜Oに所定のエッジ部が検出されたものとする。かかる場合、下方に5×2の隣接した、所定のエッジ部が検出されない領域があるので、矢印に示すようにエッジの領域を避けるように当該領域分だけ画像を下に変位させる。
図6(d)の例では、領域A,B、G〜J、L〜O,S、Tに所定のエッジ部が検出されたものとする。かかる場合、左下に3×2の隣接した、所定のエッジ部が検出されない領域しか存在しないので、制御部70は、ステップS111の警告を行うこととなる。
尚、図3の制御フローは、画像投影の前に限らず、画像投影中にも、例えば30フレーム毎に1回、均一色画像を投影して撮像素子50で撮像を行い、図3の制御フローを行って、所定のエッジ部を検出して画像を変位等させることができる。これは、投影画像に基づき説明を行っているプレゼンターが、たまたま投影画像に影を落とす位置に侵入したような場合に、自動的に画像を変位させたりできるほか、投影面としてホワイトボードなどを用いたような場合、かかるホワイトボードに文字等を記入したときなどに、自動的に画像を避けて投影する場合に有効である。又、ホワイトボードの文字等を消したときなど、消した領域まで画像を拡大投影することで、より見やすくなる。かかる制御モードの設定は、ユーザーの操作でオンオフ可能である。又、人間の肌の色や顔の画像を認識した場合、まぶしさを防ぐため、制御装置70が同様の制御を行ったり、或いは投影を中断することもできる。
1 投影装置
10 照明光源
11 集光光学系
12 偏光変換素子
15 照明光源制御部
20 反射型液晶素子
41 λ/4波長板
25 反射型液晶素子駆動制御部
30 投影光学系
31 アクチュエータ
32 光学系位置検知部
35 アクチュエータ駆動制御部
60 投影面
70 制御部(CPU)
72 操作キー部
73 メモリ
74 外部インタフェース
75 リモコン制御部及び通信部
76 リモコン
77 加速度センサ
78 フラッシュメモリ
80 電池
81 電源回路
90 チルト制御部
91 X方向アクチュエータ
92 Y方向アクチュエータ
PBS 偏光ビームスプリッタ
R 反射面

Claims (8)

  1. 照明光源と、
    前記照明光源から照射される光の照度を制御する照明制御部と、
    前記照明光源からの光を画像信号に基づいて変調して反射させる反射型液晶素子と、
    所定の偏光方向の光を反射させる偏光ビームスプリッタと、
    光軸方向に移動可能となされ、前記反射型液晶素子により反射させられた変調光を投影する投影光学系と、
    前記投影光学系を介して投影された投影画像を受光する撮像素子と、
    前記投影画像の投影位置を変位させるアクチュエータと、
    前記照明光源から照射された光を用いて前記反射型液晶素子で変調された均一色画像をスクリーンに投影し、前記スクリーンに投影された投影画像を前記撮像素子で撮像し、前記撮像素子から出力された画像信号に基づき、所定のエッジ部を検出したときは、前記所定のエッジ部に前記投影画像が重ならないように、前記アクチュエータを制御する制御装置と、を有することを特徴とする投影装置。
  2. 前記アクチュエータは前記投影装置を少なくとも1方向にチルトさせることで、前記投影画像の投影位置を変位させるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の投影装置。
  3. 前記投影光学系は変倍可能となっており、前記投影画像の投影位置を変位させた後に前記投影画像が前記所定のエッジ部に重なるときは、前記制御装置は、前記所定のエッジ部に前記投影画像が重ならないように、前記投影光学系を変倍させることを特徴とする請求項1又は2に記載の投影装置。
  4. 前記投影画像が前記所定のエッジ部に重なるときは、前記制御装置は警告を出すことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の投影装置。
  5. 前記均一色画像とは、一様な白色画像であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の投影装置。
  6. 前記制御装置は、所定時間毎に前記均一色画像をスクリーンに投影し、前記スクリーンに投影された投影画像を前記撮像素子で撮像し、前記撮像素子から出力された画像信号に基づき、所定のエッジ部を検出したときは、前記所定のエッジ部に前記投影画像が重ならないように制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の投影装置。
  7. 前記制御装置は、前記スクリーンを複数の領域に分割し、各領域毎に前記所定のエッジ部を検出して、前記所定のエッジ部を検出しない領域に、前記投影画像を投影するように制御することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の投影装置。
  8. 前記撮像素子は、前記反射型液晶素子と共役の位置に配置され、前記投影された画像を前記投影光学系及び前記偏光ビームスプリッタを介して撮像することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の投影装置。
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