JP2011242711A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像形成装置1は、レーザー光LLを出射する光出射部3と、光出射部3から出射されたレーザー光LLを主走査するとともに副走査することにより、スクリーンSの描画領域S11に2次元的に走査する光走査部4と、描画領域S11に表示する各画像の描画領域S11上での形状および大きさに基づいて各画像を表示する際の描画領域S11上でのレーザー光LLを走査する範囲を変更することによって、単位時間内に描画領域S11に表示される画像の数を変化させるように光走査部4の駆動を制御する駆動制御部5とを有する。
【選択図】図1
Description
特許文献1の光走査型プロジェクターは、所望の色のレーザー光を所望のタイミングで出射する光源と、光源から出射されたレーザー光を2次元的に走査する偏光手段とを有している。また、偏光手段は、レーザー光を水平方向に走査する第1の光スキャナーと、垂直方向に走査する第2の光スキャナーとを有している。これら2つの光スキャナーは、それぞれ、レーザー光を反射するミラーを有しており、このミラーを所定の軸まわりに回動させることによりレーザー光を走査するよう構成されている。このような光走査型プロジェクターは、レーザー光を第1の光スキャナーで走査した後、第2の光スキャナーで走査することにより2次元的に走査し、スクリーンに所望の画像を表示するように構成されている。
本発明の画像形成装置は、表示面に形成された描画領域に光を走査することにより、前記描画領域に連続して複数の画像を表示するよう構成された画像形成装置であって、
前記光を出射する光出射部と、
前記光出射部から出射された前記光を第1の方向に主走査するとともに、前記第1の方向と異なる第2の方向に副走査することにより、前記描画領域に2次元的に走査する光走査部と、
前記描画領域に表示する各前記画像の前記描画領域上での形状および大きさに基づいて各前記画像を表示する際の前記描画領域上での前記光を走査する範囲を変更することによって、単位時間内に前記描画領域に表示される画像の数を変化させるように前記光走査部の駆動を制御する駆動制御部とを有することを特徴とする。
これにより、単位時間当たりに描画することのできる画像の数を増やすことができるため、例えばチラつきが防止された画像や、動きがスムーズな画像を描画することができる。その結果、優れた描画特性を有する画像形成装置となる。
前記駆動制御部は、前記記憶部に記憶された複数の画像データのうち最新の画像データに基づいて前記光走査部の駆動を制御することが好ましい。
これにより、より優れた描画特性を有する画像形成装置となる。
これにより、不必要に振幅の大きい副走査を防止することができるため、1つの画像を描画するのにかかる時間を短くすることができる。そのため、単位時間当たりに描画可能な画像の数をより増やすことができる。
これにより、1つの画像を描画するのにかかる時間をさらに短くすることができる。そのため、単位時間当たりに描画可能な画像の数をさらに増やすことができる。
これにより、より確実に、描画領域に表示する画像の第2の方向の最大幅に応じて描画領域上でのレーザー光の副走査の振幅を変更することができる。
これにより、描画領域に表示される画像の第2の方向の最大幅を演算等により求めなくてもよいため、よりスムーズかつ正確に描画領域に画像を表示することができる。
これにより、不必要に振幅の大きい主走査を防止することができるため、1つの画像を描画するのに必要な電力を少なくすることができる。
これにより、1つの画像を描画するのにかかる電力をさらに少なくすることができる。そのため、単位時間当たりの消費電力をさらに減らすことができる。
これにより、より確実に、描画領域に表示する画像の第1の方向の最大幅に応じて描画領域上でのレーザー光の主走査の振幅を変更することができる。
これにより、描画領域に表示される画像の第1の方向の最大幅を演算等により求めなくてもよいため、よりスムーズかつ正確に描画領域に画像を表示することができる。
これにより、光走査部の構成が簡単なものとなる。
本発明の画像形成装置では、前記駆動制御部は、前記描画領域に表示される画像の歪みを補正する機能を有することが好ましい。
これにより、描画領域に歪みのない鮮明な画像を表示することができる。
<第1実施形態>
図1は、本発明の画像形成装置の第1実施形態を示す構成図、図2は、図1に示す画像形成装置が備える光スキャナーの部分断面斜視図、図3は、図2に示す光スキャナーの駆動を説明する断面図、図4は、図1に示す画像形成装置の動作を説明するための図((a)は、側面図、(b)は、正面図)、図5は、図1に示す画像形成装置の動作を説明するための平面図、図6は、図1に示す駆動制御部、光走査部および光源ユニットを示すブロック図、図7は、図1に示す画像形成装置の動作を具体的に説明するための図、図8は、図1に示す画像形成装置の変形例を示す平面図である。なお、以下では、説明の都合上、図2ないし図5中の上側を「上」、下側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
光源ユニット3は、各色のレーザー光源31r、31g、31bと、各色のレーザー光源31r、31g、31bに対応して設けられたコリメーターレンズ32r、32g、32bおよびダイクロイックミラー33r、33g、33bとを備えている。
また、図6に示すように、各色のレーザー光源31r、31g、31bは、それぞれ、駆動回路310r、310g、310bと、赤色の光源320r、緑色の光源320g、青色の光源320bとを有しており、図1に示すように、赤色、緑色および青色のレーザー光RR、GG、BBを出射する。レーザー光RR、GG、BBは、それぞれ、駆動制御部5の後述する光源変調部54から送信される駆動信号に対応して変調された状態で出射され、コリメート光学素子であるコリメーターレンズ32r、32g、32bによって平行化されて細いビームとされる。
なお、コリメーターレンズ32r、32g、32bに代えてコリメーターミラーを用いることができ、この場合も、平行光束の細いビームを形成することができる。また、各色のレーザー光源31r、31g、31bから平行光束が出射される場合、コリメーターレンズ32r、32g、32bは、省略することができる。さらに、レーザー光源31r、31g、31bについては、同様の光束を発生する発光ダイオード等の光源に置換することができる。
光走査部4は、光源ユニット3から出射したレーザー光LLを描画領域S11に対し、水平方向(第1の方向)に走査(水平走査:主走査)すると共に、水平方向の走査速度よりも遅い走査速度で垂直方向(第2の方向)に走査(垂直走査:副走査)することで2次元的に走査するものである。
図2に示すように、光スキャナー41は、いわゆる1自由度振動系のものであり、基体411と、基体411の下面に対向するよう設けられた対向基板413と、基体411と対向基板413との間に設けられたスペーサー部材412とを有している。
可動板411aは、その平面視にて、略長方形状をなしている。このような可動板411aの上面には、光反射性を有する光反射部(ミラー)411eが設けられている。光反射部411eの表面(上面)は、光を反射する反射面を構成している。光反射部411eは、例えば、Al、Ni等の金属膜で構成されている。また、可動板411aの下面には、永久磁石414が設けられている。
連結部411cは、可動板411aの左側にて、可動板411aと支持部411bとを連結し、連結部411dは、可動板411aの右側にて、可動板411aと支持部411bとを連結している。
このような基体411は、例えば、シリコンを主材料として構成されていて、可動板411aと支持部411bと連結部411c、411dとが一体的に形成されている。このように、シリコンを主材料とすることにより、優れた回動特性を実現できるとともに、優れた耐久性を発揮することができる。また、微細な処理(加工)が可能であり、光スキャナー41の小型化を図ることができる。
なお、スペーサー部材412と基体411との接合方法としては、特に限定されず、例えば、接着剤等の別部材を介して接合してもよいし、スペーサー部材412の構成材料によっては陽極接合などを用いてもよい。
永久磁石414は、板棒状をなしていて、可動板411aの下面に沿って設けられている。このような永久磁石414は、可動板411aの平面視にて、回動中心軸J1に対して直交する方向に磁化(着磁)されている。すなわち、永久磁石414は、両極(S極、N極)を結んだ線分が、回動中心軸J1に対して直交するよう設けられている。
コイル415は、可動板411aの平面視にて、永久磁石414の外周を囲むように設けられている。
また、光スキャナー41は、コイル415に電圧を印加する電圧印加手段416を有している。電圧印加手段416は、印加する電圧の電圧値や周波数等の各条件を調整(変更)し得るように構成されている。電圧印加手段416、コイル415および永久磁石414により、可動板411aを回動させる駆動手段417が構成される。
なお、このような光スキャナー41の構成としては、可動板411aを回動させることができれば、特に限定されず、例えば、駆動方式については、コイル415と永久磁石414とを用いた電磁駆動に代えて、例えば、圧電素子を用いた圧電駆動や静電引力を用いた静電駆動としてもよい。
なお、光源ユニット3から出射したレーザー光LLが、先に光スキャナー42の光反射部421eで反射し、次に光スキャナー41の光反射部411eで反射するようになっていてもよい。すなわち、先に垂直走査がなされ、次に水平走査がなされるように構成されていてもよい。
図2に示すように、角度検出手段43は、光スキャナー41の連結部411c上に設けられた圧電素子431と、圧電素子431から発生する起電力を検出する起電力検出部432と、起電力検出部432の検出結果に基づいて可動板411aの角度を求める角度検知部433とを有している。
また、前記可動板411aの角度の検出は、リアルタイムで(連続的に)行ってもよく、また、間欠的に行ってもよい。また、角度検出手段43としては、可動板411aの角度を検出することができれば、本実施形態のような圧電素子を用いたものに限定されない。例えば、フォトダイオード等の受光素子と、この受光素子に向けてレーザー光を出射するレーザー光出射部とを、可動板411aが所定角度となったときに可動板411aによってレーザー光が遮られるように設置し、レーザー光が遮られるタイミングを受光素子により検知することにより可動板411aの角度を検出してもよい。
次に、駆動制御部5について説明する。
光走査型プロジェクター1では、前述のような1対の光スキャナー41、42を用いて描画領域S11に画像を描画する際、描画領域S11までの光路差に起因する歪み、例えば、描画領域S11に表示された画像の上側と下側とで、横方向(水平方向)の長さが異なる「台形歪み」と呼ばれる歪みが発生する。駆動制御部5は、このような画像の歪みを補正する機能を有している。
なお、水平方向の最大幅が同じで、垂直方向の最大幅が異なる2つの画像を比べた場合では、垂直方向の最大幅が大きい画像の方が描画にかかる時間が長くなる。
図6に示すように、駆動制御部5は、映像データ(画像データ)を記憶する映像データ記憶部(記憶部)51と、映像データ演算部52と、描画タイミング生成部53と、光源変調部54と、振れ角演算部55と、角度指示部56と、検量線記憶部57と、画像サイズ検知部(第1の方向最大幅検知部および第2の方向最大幅検知部)58とを有している。
画像サイズ検知部58は、映像データ記憶部に記憶された映像データに相当する画像を描画領域S11に表示した場合における水平方向の最大幅および垂直方向の最大幅をそれぞれ検知する。これにより、より確実に、描画領域S11に表示する画像の水平方向の最大幅に応じて描画領域S11上でのレーザー光LLの水平方向の振幅を変更するとともに、描画領域S11に表示する画像の垂直方向の最大幅に応じて描画領域S11上でのレーザー光LLの垂直方向の振幅を変更することができる。
光源変調部54は、映像データ演算部52から入力された各色の輝度データに基づいて、各駆動回路310r、310g、310bを介して各光源320r、320g、320bの変調を行う。すなわち、各光源320r、320g、320bのオン/オフや、出力の調整(増減)等を行う。
まず、光走査型プロジェクター1に映像データが入力される。入力された映像データは、映像データ記憶部51に一時的に記憶され、その映像データ記憶部51から読み出され、その映像データを用いて画像の描画が行われる。この場合、映像データのすべてが映像データ記憶部51に記憶された後に、画像の描画を開始してもよく、また、映像データの一部が映像データ記憶部51に記憶された後に、画像の描画を開始し、その画像の描画と並行して続きの映像データを映像データ記憶部51に記憶するようにしてもよい。
また、描画タイミング生成部53では、描画タイミング情報および描画ライン情報がそれぞれ生成される。描画タイミング情報は、映像データ演算部52に送出され、描画ライン情報は、振れ角演算部55に送出される。
光源変調部54は、映像データ演算部52から入力された各色の輝度データに基づいて、各駆動回路310r、310g、310bを介して各光源320r、320g、320bの変調を行う。すなわち、各光源320r、320g、320bのオン/オフや、出力の調整(増減)等を行う。
なお、本実施形態では、各描画ラインLにおいて、描画開始点から描画終了点まで、可動板421aの角速度を一定とし、レーザー光LLの垂直方向の走査速度を一定としてもよく、また、可動板421aの角速度を徐々に変化させ、レーザー光LLの垂直方向の走査速度を徐々に変化さてもよい。
振れ角演算部55では、検量線記憶部57から読み出された情報(各描画ラインLに対応する可動板411aの振れ角の目標値)を用い、描画タイミング生成部53から入力された次に描画を行う描画ラインLの垂直方向の位置の情報に基づいて、次に描画を行う描画ラインLにおける可動板411aの目標振れ角を求める。そして、角度検出手段43から入力された可動板411aの振れ角の情報と、前記可動板411aの目標振れ角とに基づいて、可動板411aの振れ角が目標振れ角となるように、光スキャナー41の駆動手段417に駆動データを送出する。
具体的には、例えば、図4に示すように、1番目のフレーム(奇数番目のフレーム)については、左上から描画を開始し、ジグザグに右下まで描画し、2番目のフレーム(偶数番目のフレーム)については、可動板421aの回動方向を前記と逆にし、前記と逆に右下から左上まで描画を行う。以降、同様にして、奇数番目のフレームについては、左上から右下まで描画し、偶数番目のフレームについては、右下から左上まで描画を行う。
また、本実施形態では、1番目のフレームについて描画を開始する位置は、左上であるが、これに限らず、例えば、右上、左下、右下等であってもよい。
また、奇数フレームと偶数フレームとで、描画領域S11の異なるライン上にレーザー光LLを走査してもよい。
次いで、駆動制御部5は、第5のメモリー515に入力された第5の映像データを間引いて、第6のメモリー516に入力された第6の映像データを取り出す。そして、駆動制御部5は、第6の映像データに対応する6番目の画像を描画領域S11に描画する。
このように、光走査型プロジェクター1では、描画領域S11に表示する各記画像の描画領域S11上での形状および大きさ(水平方向の最大幅および垂直方向の最大幅)に基づいて各画像を表示する際の描画領域S11上でのレーザー光LLを走査する範囲を変更することによって、単位時間内に描画領域S11に表示される画像の数(リフレッシュレート)を変化するように構成されている。これにより、画像ごとに、当該画像を描画するのにかかる時間を短くすることができ、単位時間当たりに描画することのできる画像の数を最大限増やす(リフレッシュレートを最大限高める)ことができる。その結果、例えば、描画領域S11に表示された画像のチラつきを防止できるとともに動画がスムーズに表示することができ、優れた表示特性を発揮することができる。
なお、上述した例では、映像データ記憶部51が6つのメモリーを有する構成について説明したが、メモリーの数は、上述した作動が可能であれば特に限定されない。また、上述した例では、6つの画像によって形成される動画について説明したが、7つ以上の画像によって形成される動画であってもよい。この場合には、7番目以降の画像は、第1のメモリー511から順に、上書き入力されることとなる。
光走査型プロジェクター1は、図8(a)、(b)に示すように、描画領域S11上でのレーザー光LLの水平方向の振幅が、描画領域S11上に表示された画像の水平方向の最大幅よりも左右に若干大きくなるように駆動してもよい。これは、各描画ラインLのうち、左側の端部および右側端部は、それぞれ、光スキャナー41の光反射部411eの角速度(速度)が小さくなり易く描画に適さない場合があるためである。
次に、本発明の画像形成装置の第2実施形態について説明する。
図9は、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置が備える光スキャナーを示す模式的平面図、図10は、図9中のB−B線断面図、図11は、図9に示す光スキャナーが備える駆動手段の電圧印加手段を示すブロック図、図12は、図11に示す第1の電圧発生部および第2の電圧発生部で発生する電圧の一例を示す図、図13は、図9に示す画像形成装置の動作を説明するための図((a)は、側面図、(b)は、正面図)である。なお、以下では、説明の便宜上、図9中の紙面手前側を「上」、紙面奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言い、図10中の上側を「上」、下側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
第2実施形態の光走査型プロジェクター(画像形成装置)は、光走査部が有する光スキャナーの構成が異なる点、および描画領域S11上の水平走査の軌跡が直線でない事以外は、第1実施形態とほぼ同様である。なお、図12および図13にて、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
光スキャナー45は、図9に示すような第1の振動系46aと第2の振動系46bと支持部46cとを備える基体46と、基体46と対向配置された対向基板47と、基体46と対向基板47との間に設けられたスペーサー部材48と、永久磁石491と、コイル492とを備えている。
第2の振動系46bは、駆動部461aの内側に設けられた可動板461bと、可動板461bを駆動部461aに両持ち支持する1対の第2の連結部462b、463bとで構成されている。
可動板461bは、図9の平面視にて、円形状をなしている。なお、可動板461bの形状は、駆動部461aの内側に形成することができれば特に限定されず、例えば、図9の平面視にて、楕円形状をなしていてもよいし、四角形状をなしていてもよい。このような可動板461bの上面には、光反射性を有する光反射部464bが形成されている。
第2の連結部462bには、可動板461bの角度(回動中心軸J6まわりの回動角)(挙動)を検出するための圧電素子465bが設けられている。
図10に示すように、以上のような基体46は、スペーサー部材48を介して対向基板47と接合している。対向基板47の上面には、永久磁石491に作用する磁界を発生させるコイル492が設けられている。
コイル492は、電圧印加手段493と電気的に接続されていて、電圧印加手段493によりコイル492に電圧が印加されると、コイル492から回動中心軸J5および回動中心軸J6のそれぞれの軸に直交する軸方向の磁界が発生する。
第1の電圧V1は、三角波のような波形をなしている。そのため、光スキャナー45は、効果的に光を垂直往復走査(副走査)することができる。なお、第1の電圧V1の波形は、これに限定されない。ここで、第1の電圧V1の周波数(1/T1)は、垂直走査に適した周波数であれば、特に限定されないが、15〜40Hz(30Hz程度)であるのが好ましい。
本実施形態では、第1の電圧V1の周波数は、駆動部461aと1対の第1の連結部462a、463aとで構成された第1の振動系46aのねじり共振周波数と異なる周波数となるように調整されている。
第2の電圧V2は、正弦波のような波形をなしている。そのため、光スキャナー45は、効果的に光を主走査することができる。なお、第2の電圧V2の波形は、これに限定されない。
また、第1の振動系46aの共振周波数をf1[Hz]とし、第2の振動系46bの共振周波数をf2[Hz]としたとき、f1とf2とが、f2>f1の関係を満たすことが好ましく、f2≧10f1の関係を満たすことがより好ましい。これにより、より円滑に、可動板461bを回動中心軸J3まわりに第1の電圧V1の周波数で回動させつつ、回動中心軸J4まわりに第2の電圧V2の周波数で回動させることができる。
電圧重畳部493cは、コイル492に電圧を印加するための加算器493dを備えている。加算器493dは、第1の電圧発生部493aから第1の電圧V1を受けるとともに、第2の電圧発生部493bから第2の電圧V2を受け、これらの電圧を重畳しコイル492に印加するようになっている。
例えば、図12(a)に示すような第1の電圧V1と、図12(b)に示すような第2の電圧V2とを電圧重畳部493cにて重畳し、重畳した電圧をコイル492に印加する(この重畳された電圧を「電圧V3」ともいう)。
すると、電圧V3中の第1の電圧V1に対応する電圧によって、永久磁石491のS極側をコイル492に引き付けようとするとともに、N極側をコイル492から離間させようとする磁界と、永久磁石491のS極側をコイル492から離間させようとするとともに、N極側をコイル492に引き付けようとする磁界とが交互に切り換わる。これにより、第1の連結部462a、463aを捩れ変形させつつ、駆動部461aが可動板461bとともに、第1の電圧V1の周波数で回動中心軸J5まわりに回動する。
以上のような光スキャナー45によれば、1つのアクチュエーターで2次元的にレーザー光(光)を走査でき、光走査部4の省スペース化を図ることができる。また、例えば、第1実施形態のように1対の光スキャナーを用いる場合には、これら光スキャナーの相対的位置関係を高精度に設定しなければならないが、本実施形態ではその必要がないため、製造の容易化を図ることができる。
また、描画ラインLが歪曲しているため、映像データ演算部52は、これから走査するライン上に描画すべき画素データに相当するデータ算出しながら、映像データ記憶部51から読み出し、描画タイミング生成部53から入力された描画タイミング情報に基づいて、各種の補正演算等を行った後、各色の輝度データを光源変調部54に送出する。
ベクタースキャンモジュールが有する光走査部も、光スキャナー45と同様の構成の光スキャナーを有している。ただし、ベクタースキャンモジュールが有する光スキャナーでは、第1の振動系および第2の振動系をそれぞれ非共振駆動させる。
このような第2実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
また、前記第1実施形態では、光走査部が1対の光スキャナーを有する形態について説明したが、レーザー光を走査することができればこれに限定されず、例えば光スキャナーと、ガルバノミラーとを用いてもよい。この場合には、ガルバノミラーを垂直走査用とするのが好ましい。
また、前記実施形態では、3つのダイクロイックミラーを用いて、赤色レーザー光、緑色レーザー光、青色レーザー光を結合して1つのレーザー光(光)を出射しているが、ダイクロイックプリズム等を用いて結合しても良い。
Claims (12)
- 表示面に形成された描画領域に光を走査することにより、前記描画領域に連続して複数の画像を表示するよう構成された画像形成装置であって、
前記光を出射する光出射部と、
前記光出射部から出射された前記光を第1の方向に主走査するとともに、前記第1の方向と異なる第2の方向に副走査することにより、前記描画領域に2次元的に走査する光走査部と、
前記描画領域に表示する各前記画像の前記描画領域上での形状および大きさに基づいて各前記画像を表示する際の前記描画領域上での前記光を走査する範囲を変更することによって、単位時間内に前記描画領域に表示される画像の数を変化させるように前記光走査部の駆動を制御する駆動制御部とを有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記複数の画像の画像データを、表示する順に記憶する記憶部を有し、
前記駆動制御部は、前記記憶部に記憶された複数の画像データのうち最新の画像データに基づいて前記光走査部の駆動を制御する請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記駆動制御部は、前記描画領域に表示する各前記画像の前記描画領域上での前記第2の方向の最大幅に、前記描画領域上での前記副走査の振幅を対応させて前記光走査部を駆動する請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記駆動制御部は、前記描画領域上での前記副走査の振幅が、前記描画領域に表示する画像の前記描画領域上での前記第2の方向の最大幅と等しくなるように前記光走査部の駆動を制御する請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記駆動制御部は、前記描画領域に表示する各前記画像の前記描画領域上での前記第2の方向の最大幅を検知する第2の方向最大幅検知部を有している請求項3または4に記載の画像形成装置。
- 前記描画領域に表示する各前記画像の画像データは、前記描画領域上での前記第2の方向の最大幅に関するデータを含んでおり、該データに基づいて、前記駆動制御部が前記副走査の振幅を制御する請求項3ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記駆動制御部は、前記描画領域に表示する各前記画像の前記描画領域上での前記第1の方向の最大幅に、前記描画領域上での前記主走査の振幅を対応させて前記光走査部を駆動する請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記駆動制御部は、前記描画領域上での前記主走査の振幅が、前記描画領域に表示する画像の前記描画領域上での前記第1の方向の最大幅と等しくなるように、前記光走査部の駆動を制御する請求項7に記載の画像形成装置。
- 前記駆動制御部は、前記描画領域に表示する画像の前記描画領域上での前記第1の方向の最大幅を検知する第1の方向最大幅検知部を有している請求項7または8に記載の画像形成装置。
- 前記描画領域に表示する画像の画像データは、前記描画領域上での前記第1の方向の最大幅に関するデータを含んでおり、該データに基づいて、前記駆動制御部が前記主走査の振幅を制御する請求項7ないし9のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記光走査部は、前記光出射部から出射された前記光を反射する光反射部を備えた可動板が少なくとも一方向または互いに直交する二方向へ回動可能に設けられ、当該回動によって前記光反射部で反射した前記光を前記描画領域に走査する光スキャナーを有している請求項1ないし10のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記駆動制御部は、前記描画領域に表示される画像の歪みを補正する機能を有する請求項1ないし11のいずれかに記載の画像形成装置。
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