JP5447114B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5447114B2
JP5447114B2 JP2010089271A JP2010089271A JP5447114B2 JP 5447114 B2 JP5447114 B2 JP 5447114B2 JP 2010089271 A JP2010089271 A JP 2010089271A JP 2010089271 A JP2010089271 A JP 2010089271A JP 5447114 B2 JP5447114 B2 JP 5447114B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
light
deflection angle
movable plate
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010089271A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011221213A5 (ja
JP2011221213A (ja
Inventor
大輔 石田
安志 溝口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2010089271A priority Critical patent/JP5447114B2/ja
Priority to US13/081,613 priority patent/US8717655B2/en
Publication of JP2011221213A publication Critical patent/JP2011221213A/ja
Publication of JP2011221213A5 publication Critical patent/JP2011221213A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5447114B2 publication Critical patent/JP5447114B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/101Scanning systems with both horizontal and vertical deflecting means, e.g. raster or XY scanners
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/0816Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more reflecting elements
    • G02B26/0833Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more reflecting elements the reflecting element being a micromechanical device, e.g. a MEMS mirror, DMD
    • G02B26/085Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more reflecting elements the reflecting element being a micromechanical device, e.g. a MEMS mirror, DMD the reflecting means being moved or deformed by electromagnetic means
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/12Picture reproducers
    • H04N9/31Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM]
    • H04N9/3129Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM] scanning a light beam on the display screen
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/12Picture reproducers
    • H04N9/31Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM]
    • H04N9/3191Testing thereof
    • H04N9/3194Testing thereof including sensor feedback

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Facsimile Heads (AREA)

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
スクリーン等の対象物の表面に光を投影し、スクリーンの投影面に所望の画像を表示する装置としてプロジェクターが知られている。このようなプロジェクターとして、光を1次元または2次元に走査する光スキャナーを用いたものが実用に供されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のプロジェクターは、光反射部を有する可動板がx軸周りに回動する第1の光スキャナーと、光反射部を有する可動板がx軸に直交するy軸まわりに回動する第2の光スキャナーと、レーザーなどの光を出射する光源装置とを有している。このようなプロジェクターにおいては、光源装置から出射された光を第1の光スキャナーによって走査し、その走査した光をさらに第2の光スキャナーにより走査することにより、2次元的に光を走査し、スクリーンに所望の画像を表示する。
このようなプロジェクターにおいては、常に、画像を表示可能な領域(表示面において光走査が可能な範囲)である描画可能領域の形状および大きさが一定であり、その領域に、一定の解像度で画像を表示する。
そのため、特許文献1に記載のプロジェクターでは、表示する画像の形状(外形)や大きさによっては、描画可能領域のうち画像の形成されていない領域の面積が大きくなってしまう場合があった。このような場合、1フレーム中における画像の描画を行う期間の割合(いわゆる時間開口率)が低下してしまう。このような時間開口率の低下は、エネルギー効率の低下を意味する。
また、スクリーンの形状および大きさが描画可能領域の形状および大きさと大きく異なる場合、描画可能領域のうちスクリーンの外側にはみ出す部分の面積が大きくなったり、スクリーン上の領域のうち描画可能領域ではない部分の面積が大きくなったりする。このような場合も、効率的ではない。
特開2008−116668号公報
本発明の目的は、効率的に光を走査することにより画像を表示することができる画像形成装置を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の画像形成装置は、光を出射する光出射部と、
前記光出射部から出射された光を反射させる少なくとも1つの光反射部が回動可能に設けられ、その回動により、表示面に対して、前記光反射部で反射した光を第1の方向に第1の速度で走査するとともに前記第1の方向に直交する第2の方向に前記第1の速度よりも遅い第2の速度で走査することで2次元走査する光走査部とを有し、
前記光出射部から光を出射した光出射状態で、前記光を前記2次元走査したときに、前記表示面上に形成される描画可能領域は、その前記第1の方向の長さが前記第2の方向の一方から他方に向けて増加した部分、減少した部分および一定に維持した部分のうちの少なくとも2つの部分を有することを特徴とする。
これにより、描画が可能である描画可能領域のうち画像の形成されていない領域の面積、描画可能領域のうち表示面の外側にはみ出す部分の面積、および、表示面の領域のうち描画可能領域ではない部分の面積を小さくすることができる。その結果、効率的に光を走査することにより画像を表示することができる。
本発明の画像形成装置は、光を出射する光出射部と、
前記光出射部から出射された光を反射させる少なくとも1つの光反射部が回動可能に設けられ、その回動により、表示面に対して、前記光反射部で反射した光を第1の方向に第1の速度で走査するとともに前記第1の方向に直交する第2の方向に前記第1の速度よりも遅い第2の速度で走査することで2次元走査する光走査部と、
前記第2の方向に走査する光反射部が前記光を1回走査する間に、前記第1の方向に走査する光反射部の振れ角を増加させる期間、減少させる期間および一定に維持させる期間のうちの少なくとも2つの期間を組み合わせて変更する変更手段とを有することを特徴とする。
これにより、描画が可能である描画可能領域のうち画像の形成されていない領域の面積、描画可能領域のうち表示面の外側にはみ出す部分の面積、および、表示面の領域のうち描画可能領域ではない部分の面積を小さくすることができる。その結果、効率的に光を走査することにより画像を表示することができる。
本発明の画像形成装置では、前記変更手段は、前記表示面に表示すべき画像の形状に関する情報を含む画像情報に基づいて、前記第1の方向に走査する光反射部の振れ角を変更することが好ましい。
これにより、描画が可能である描画可能領域のうち画像の形成されていない領域の面積を小さくすることができる。
本発明の画像形成装置では、前記変更手段は、前記光出射部から光を出射した光出射状態で前記光を前記2次元走査したときに前記表示面上に形成される描画可能領域の外形が前記表示面に表示される画像の外形に対応するように、前記第1の方向に走査する光反射部の振れ角を変更することが好ましい。
これにより、簡単かつ確実に、描画が可能である描画可能領域のうち画像の形成されていない領域の面積を小さくすることができる。
本発明の画像形成装置では、前記変更手段は、前記表示面を有する表示対象物の形状に関する情報を含む表示面情報に基づいて、前記第1の方向に走査する光反射部の振れ角を変更することが好ましい。
これにより、描画可能領域のうち表示面の外側にはみ出す部分の面積、および、表示面の領域のうち描画可能領域ではない部分の面積を小さくすることができる。
本発明の画像形成装置では、前記光走査部は、周期的に変化する電流または電圧の供給により前記光反射部を回動させる駆動手段を備え、
前記変更手段は、前記電流または前記電圧の大きさおよび周波数を調整することにより、前記第1の方向に走査する光反射部の振れ角を変更することが好ましい。
これにより、比較的簡単かつ確実に、光反射部の振れ角を変更することができる。
本発明の画像形成装置では、前記光出射部は、レーザー光を出射することが好ましい。
これにより、光反射部の振れ角を変更しても画像が暈けるのを簡単に防止することができる。また、フォーカスフリーで、近接投射が可能であるとともに、投射位置を設置位置に限定されず任意の位置に調整することができる。また、レーザー光を用いると、平行光とするためのレンズ等の光学系を省略または簡略化することができるため、光出射部の小型化、ひいては、画像形成装置の小型化を図ることができる。
本発明の画像形成装置の第1実施形態を示す図である。 図1に示す画像形成装置の光走査部に備えられた光スキャナーの部分断面斜視図である。 図2に示す光スキャナーの動作を説明する断面図である。 図1に示す画像形成装置の制御系(作動制御装置、光走査部および光源ユニット)を示すブロック図である。 図1に示す画像形成装置の動作を説明するための図(描画可能領域、描画領域および画像を説明する図)である。 図1に示す画像形成装置の光スキャナー(水平走査用の光スキャナー)の可動板の振れ角の変遷(未調整時)を示すグラフである。 図1に示す画像形成装置の光スキャナー(垂直走査用の光スキャナー)の可動板の振れ角の変遷を示すグラフである。 図1に示す画像形成装置の水平走査用の光スキャナーの駆動信号および可動板の角度(振れ角を増加させる期間)を示すグラフである。 図1に示す画像形成装置の水平走査用の光スキャナーの駆動信号および可動板の角度(振れ角を減少させる期間)を示すグラフである。 図5に示すレーザー光の振れ幅を映像データに基づいて決定する方法の第1の例を説明するための図である。 図5に示すレーザー光の振れ幅を映像データに基づいて決定する方法の第2の例を説明するための図である。 図5に示す描画可能領域、描画領域および画像が形成される表示面の変形例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の制御系(作動制御装置、光走査部および光源ユニット)を示すブロック図である。 図13に示す画像形成装置の動作の第1の例を説明するための図(描画可能領域、描画領域および画像を説明する図)である。 図13に示す画像形成装置の動作の第2の例を説明するための図(描画可能領域、描画領域および画像を説明する図)である。 本発明の第3実施形態に係る画像形成装置に備えられたプロジェクターの光スキャナーを示す模式的平面である。 図16中のB−B線断面図である。 図16に示す光スキャナーに備えられた駆動手段の電圧印加手段を示すブロック図である。 図18に示す電圧印加手段に備えられた第1の電圧発生部および第2の電圧発生部で発生する電圧の一例を示す図である。
以下、本発明の画像形成装置の好適な実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の画像形成装置の第1実施形態を示す図、図2は、図1に示す画像形成装置の光走査部に備えられた光スキャナーの部分断面斜視図、図3は、図2に示す光スキャナーの動作を説明する断面図、図4は、図1に示す画像形成装置の制御系(作動制御装置、光走査部および光源ユニット)を示すブロック図、図5は、図1に示す画像形成装置の動作を説明するための図(描画可能領域、描画領域および画像を説明する図)、図6は、図1に示す画像形成装置の光スキャナー(水平走査用の光スキャナー)の可動板の振れ角の変遷(未調整時)を示すグラフ、図7は、図1に示す画像形成装置の光スキャナー(垂直走査用の光スキャナー)の可動板の振れ角の変遷を示すグラフ、図8は、図1に示す画像形成装置の水平走査用の光スキャナーの駆動信号および可動板の角度(振れ角を増加させる期間)を示すグラフ、図9は、図1に示す画像形成装置の水平走査用の光スキャナーの駆動信号および可動板の角度(振れ角を減少させる期間)を示すグラフ、図10は、図5に示すレーザー光の振れ幅を映像データに基づいて決定する方法の第1の例を説明するための図、図11は、図5に示すレーザー光の振れ幅を映像データに基づいて決定する方法の第2の例を説明するための図、図12は、図5に示す描画可能領域、描画領域および画像が形成される表示面の変形例を示す図である。なお、以下では、説明の便宜上、図2、図3中の上側を「上」、下側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
図1に示す画像形成装置1は、例えばビル等の建物内の床、壁、天井や、スクリーン等の表示対象物9の表面に設置された表示面91に、静止画や動画(特に、コマーシャル、プロモーションビデオ)等の所定の画像を表示する装置である。
なお、画像が表示される対象となる表示面91は、床面自体、壁面自体、天井面自体であってもよいし、床、壁、天井の上に敷設したスクリーンの表面であってもよい。スクリーンの表面を表示面91とする場合、表示面91を画像の表示に適した光学的特性とすることができる。そのため、画像を表示させた場所の材質等に関係なく、画像の視認性を向上させることができる。かかるスクリーンの構成材料としては、特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド、アクリル系樹脂、ABS樹脂、フッ素系樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、またはこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
図1に示すように、画像形成装置1は、表示面91に光を走査させて画像を表示する(描画する)プロジェクター2と、プロジェクター2の駆動を制御する作動制御装置5とで構成されている。
このような画像形成装置1は、光走査型のプロジェクター2を用いて画像を表示するため、LEDパネル、液晶パネル、有機ELパネル等のフラットパネルディスプレイを用いたものに比し、装置が安価であり、また、設置が容易である。
以下、画像形成装置1を構成する各部を順次詳細に説明する。
(プロジェクター)
まず、プロジェクター2について説明する。
プロジェクター2は、表示面91に形成される描画領域911に、光を走査することにより画像を表示するように構成されている。
具体的には、図1に示すように、プロジェクター2は、光を出射する光源ユニット(光出射部)3と、表示面91に対して光源ユニット3から出射した光を走査する光走査部4とを有している。
[光源ユニット(光出射部)]
図1に示すように、光源ユニット3は、各色のレーザー光源31r、31g、31bと、各色のレーザー光源31r、31g、31bに対応して設けられたコリメーターレンズ32r、32g、32bおよびダイクロイックミラー33r、33g、33bとを備えている。
また、各色のレーザー光源31r、31g、31bは、それぞれ、駆動回路310r、310g、310bと、赤色の光源320r、緑色の光源320g、青色の光源320bとを有しており(図4参照)、図1に示すように、赤色、緑色および青色のレーザー光RR、GG、BBを出射する。レーザー光RR、GG、BBは、それぞれ、作動制御装置5の後述する光源変調部54から送信される駆動信号に対応して変調された状態で出射され、コリメート光学素子であるコリメーターレンズ32r、32g、32bによって平行化されて細いビームとされる。
ダイクロイックミラー33r、33g、33bは、それぞれ、赤色レーザー光RR、緑色レーザー光GG、青色レーザー光BBを反射する特性を有し、各色のレーザー光RR、GG、BBを結合して1つのレーザー光(光)LLを出射する。
なお、コリメーターレンズ32r、32g、32bに代えてコリメーターミラーを用いることができ、この場合も、平行光束の細いビームを形成することができる。また、各色のレーザー光源31r、31g、31bから平行光束が出射される場合、コリメーターレンズ32r、32g、32bは、省略することができる。さらに、レーザー光源31r、31g、31bについては、同様の光束を発生する発光ダイオード等の光源に置換することができる。また、図1の各色のレーザー光源31r、31g、31b、コリメーターレンズ32r、32g、32b、およびダイクロイックミラー33r、33g、33bの順番はあくまで1例であり、各色の組み合わせ(赤色はレーザー光源31r、コリメーターレンズ32r、ダイクロイックミラー33r、緑色はレーザー光源31g、コリメーターレンズ32g、ダイクロイックミラー33g、青色はレーザー光源31b、コリメーターレンズ32b、ダイクロイックミラー33b)を保持したままその順序は自由に設定できる。例えば、光走査部4に近い順に、青色、赤色、緑色という組み合わせも可能である。
このような光源ユニット3は、前述したようにレーザー光を出射するので、後述するように光反射部411eの振れ角を変更しても画像が暈けるのを簡単に防止することができる。また、このような光源ユニット3を用いたプロジェクター2は、フォーカスフリーで、近接投射が可能であるとともに、投射位置を設置位置に限定されず任意の位置に調整することができる。また、レーザー光を用いると、平行光とするためのレンズ等の光学系を省略または簡略化することができるため、光出射部の小型化、ひいては、画像形成装置1の小型化を図ることができる。
[光走査部]
次に、光走査部4について説明する。
光走査部4は、光源ユニット3から出射したレーザー光LLを表示面91に対し、水平方向(第1の方向)に走査(水平走査:主走査)すると共に、水平方向の走査速度(第1の速度)よりも遅い走査速度(第2の速度)で垂直方向(第1の方向に直交する第2の方向)に走査(垂直走査:副走査)することで2次元的に走査するものである。
この光走査部4は、光源ユニット3から出射したレーザー光LLを表示面91に対し、水平方向に走査する水平走査用ミラーである光スキャナー(第1の方向走査部)41と、光スキャナー41の後述する可動板411aの角度(挙動)を検出する角度検出手段(挙動検出手段)43と、光源ユニット3から出射したレーザー光LLを表示面91に対し、垂直方向に走査する垂直走査用ミラーである光スキャナー(第2の方向走査部)42と、光スキャナー42の後述する可動板421aの角度(挙動)を検出する角度検出手段(挙動検出手段)44とを有している。
以下、光スキャナー41、42の構成について説明するが、光スキャナー41、42は、互いに同様の構成であるため、以下では光スキャナー41について代表して説明し、光スキャナー42については、その説明を省略する。
図2に示すように、光スキャナー41は、いわゆる1自由度振動系(1次元走査)のものであり、基体411と、基体411の下面に対向するよう設けられた対向基板413と、基体411と対向基板413との間に設けられたスペーサー部材412とを有している。
基体411は、可動板411aと、可動板411aを回動可能に支持する支持部411bと、可動板411aと支持部411bとを連結する1対の連結部411c、411dとを有している。
可動板411aは、その平面視にて、略長方形状をなしている。このような可動板411aの上面には、光反射性を有する光反射部(ミラー)411eが設けられている。光反射部411eの表面(上面)は、光を反射する反射面を構成している。光反射部411eは、例えば、Al、Ni等の金属膜で構成されている。また、可動板411aの下面には、永久磁石414が設けられている。
支持部411bは、可動板411aの平面視にて、可動板411aの外周を囲むように設けられている。すなわち、支持部411bは、枠状をなしていて、その内側に可動板411aが位置している。
連結部411cは、可動板411aの左側にて、可動板411aと支持部411bとを連結し、連結部411dは、可動板411aの右側にて、可動板411aと支持部411bとを連結している。
連結部411c、411dは、それぞれ、長手形状をなしている。また、連結部411c、411dは、それぞれ、弾性変形可能である。このような1対の連結部411c、411dは、互いに同軸的に設けられており、この軸(以下「回動中心軸J1」と言う)を中心として、可動板411aが支持部411bに対して回動する。
このような基体411は、例えば、シリコンを主材料として構成されていて、可動板411aと支持部411bと連結部411c、411dとが一体的に形成されている。このように、シリコンを主材料とすることにより、優れた回動特性を実現できるとともに、優れた耐久性を発揮することができる。また、シリコンは微細な加工が可能であるため、基体411をシリコンを主材料として構成することにより、基体411の寸法精度を優れたものとし、光スキャナー41の振動特性を優れたものとすることができる。また、光スキャナー41の小型化を図ることができる。
スペーサー部材412は、枠状をなしていて、その上面が基体411の下面と接合している。また、スペーサー部材412は、可動板411aの平面視にて、支持部411bの形状とほぼ等しくなっている。このようなスペーサー部材412は、例えば、各種ガラス、各種セラミックス、シリコン、SiOなどで構成されている。
なお、スペーサー部材412と基体411との接合方法としては、特に限定されず、例えば、接着剤等の別部材を介して接合してもよいし、スペーサー部材412の構成材料などによっては直接接合や陽極接合などを用いてもよい。
対向基板413は、スペーサー部材412と同様に、例えば、各種ガラス、シリコン、SiOなどで構成されている。このような対向基板413の上面であって、可動板411aと対向する部位には、コイル415が設けられている。
永久磁石414は、板棒状をなしていて、可動板411aの下面に沿って設けられている。このような永久磁石414は、可動板411aの平面視にて、回動中心軸J1に対して直交する方向に磁化(着磁)されている。すなわち、永久磁石414は、両極(S極、N極)を結んだ線分が、回動中心軸J1に対して直交するよう設けられている。
このような永久磁石414としては、特に限定されず、例えば、ネオジム磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石などを用いることができる。
コイル415は、可動板411aの平面視にて、永久磁石414の外周を囲むように設けられている。
また、光スキャナー41は、コイル415に電圧を印加する電圧印加手段416を有している。電圧印加手段416は、印加する電圧の電圧値や周波数等の各条件を調整(変更)し得るように構成されている。電圧印加手段416、コイル415および永久磁石414により、可動板411aを回動させる駆動手段417が構成される。
コイル415には、電圧印加手段416から所定の電圧が印加され、所定の電流が流れる。
例えば、電圧印加手段416からコイル415に交番電圧を印加すると、それに応じて電流が流れ、可動板411aの厚さ方向(図2中上下方向)の磁界が発生し、かつ、その磁界の向きが周期的に切り換わる。すなわち、コイル415の上側付近がS極、下側付近がN極となる状態Aと、コイル415の上側付近がN極、下側付近がS極となる状態Bとが交互に切り換わる。その際、電圧印加手段416は、後述する作動制御装置5により駆動制御される。
状態Aでは、図3(a)に示すように、永久磁石414の右側の部分が、コイル415への通電により発生する磁界との反発力により上側へ変位するとともに、永久磁石414の左側の部分が、前記磁界との吸引力により下側へ変位する。これにより、可動板411aが反時計回りに回動して傾斜する。
一方、状態Bでは、図3(b)に示すように、永久磁石414の右側の部分が下側へ変位するとともに、永久磁石414の左側の部分が上側へ変位する。これにより、可動板411aが時計回りに回動して傾斜する。
このような状態Aと状態Bとを交互に繰り返すことにより、連結部411c、411dを捩り変形させながら、可動板411aが回動中心軸J1まわりに回動(振動)する。
また、後述する作動制御装置5の制御により、電圧印加手段416からコイル415に印加する電圧を調整することにより、流れる電流を調整することができ、これにより、可動板411a(光反射部411eの反射面)の回動中心軸J1まわりの回動の振れ角(振幅)を調整することができる。
なお、このような光スキャナー41の構成としては、可動板411aを回動させることができれば、特に限定されず、例えば、2自由度振動系を有するものであってもよく、また、光スキャナー41の駆動方式は、コイル415と永久磁石414とを用いた電磁駆動に代えて、例えば、圧電素子を用いた圧電駆動や、静電引力を用いた静電駆動等であってもよい。
図1に示すように、上述のような構成の光スキャナー41、42は、互いの回動中心軸J1、J2の方向が直交するように設けられている。光スキャナー41、42をこのように設けることにより、表示面91に対し、光源ユニット3から出射したレーザー光LLを2次元的に(互いに直交する2方向に)走査することができる。これにより、比較的簡単な構成で、表示面91に2次元画像を描画することができる。
具体的に説明すれば、光源ユニット3から出射した光は、光スキャナー41の光反射部411eの反射面で反射し、次いで、光スキャナー42の光反射部421eの反射面で反射し、表示面91に投射(照射)される。このとき、光スキャナー41の光反射部411eを回動させるとともに、その角速度(速度)よりも遅い角速度で光スキャナー42の光反射部421eを回動させる。これにより、光源ユニット3から出射したレーザー光LLは、表示面91に対し、水平方向に走査されるとともに、その水平方向の走査速度よりも遅い走査速度で垂直方向に走査される。このようにして、光源ユニット3から出射したレーザー光LLは、表示面91に対し、2次元的に走査され、表示面91に画像が描画される。
ここで、光スキャナー41の光反射部411eの角速度よりも遅い角速度で光スキャナー42の光反射部421eを回動させるために、例えば、光スキャナー41を共振を利用した共振駆動とし、光スキャナー42を共振を利用しない非共振駆動としてもよい。また、光スキャナー41、42をともに共振駆動とする場合には、光スキャナー41の共振周波数(可動板411aおよび連結部411c、411dからなる振動系の共振周波数)が、光スキャナー42の共振周波数よりも高くなるように光スキャナー41、42を設計すればよい。
なお、光源ユニット3から出射した光が、先に、光スキャナー42の光反射部421eで反射し、次に、光スキャナー41の光反射部411eで反射するようになっていてもよい。すなわち、先に、垂直走査がなされ、次に、水平走査がなされるように構成されていてもよい。
次に、光スキャナー41の可動板411aの角度を検出する角度検出手段43について説明する。なお、光スキャナー42の可動板421aの角度を検出する角度検出手段44は、角度検出手段43と同様の構成であるため、その説明を省略する。
図2に示すように、角度検出手段43は、光スキャナー41の連結部411c上に設けられた圧電素子431と、圧電素子431から発生する起電力を検出する起電力検出部432と、起電力検出部432の検出結果に基づいて可動板411aの角度を求める(挙動を検知する)角度検知部433とを有している。
圧電素子431は、可動板411aの回動に伴って連結部411cが捩り変形すると、それに伴って変形する。圧電素子431は、外力が付与されていない自然状態から変形すると、その変形量に応じた大きさの起電力を発生する性質(言い換えると、変形量に応じて抵抗値が変化する性質)を有しているため、角度検知部433は、起電力検出部432で検出された起電力(または抵抗値)の大きさに基づいて、連結部411cの捩れの程度を求め、さらに、その捩れの程度から可動板411a(光反射部411eの反射面)の角度を求める。また、角度検知部433は、可動板411aの回動中心軸J1を中心とする振れ角(最大振れ角)を求める。この可動板411aの角度および振れ角の情報を含む信号は、角度検知部433から作動制御装置5に送信される。
なお、前記検出する可動板411aの角度の基準(0°)は、光スキャナー41の状態がいかなるものであってもよいが、例えば、光スキャナー41が初期状態(コイル415に電圧が印加されていない状態)であるときに設定することができる。
また、前記可動板411aの角度の検出は、リアルタイムで(連続的に)行ってもよく、また、間欠的に行ってもよい。また、角度検出手段43としては、可動板411aの角度を検出することができれば、本実施形態のような圧電素子を用いたものに限定されず、例えば、光学センサを用いてもよい。
[作動制御装置]
次に、作動制御装置5について説明する。
図4に示すように、作動制御装置5は、画像を描画する際に用いられる映像データ(画像データ)を記憶する映像データ記憶部(映像データ記憶手段)51と、映像データ演算部52と、描画タイミング生成部53と、光源変調部(光変調部)54と、振れ角演算部(振幅演算部)55と、角度指示部56とを有している。
特に、この作動制御装置5は、水平方向(第1の方向)に走査する可動板411aの光反射部411eの振れ角を変更することにより、表示面91に表示される画像の水平方向での長さを変更する変更手段を構成する。
このような作動制御装置5によるプロジェクター2の制御においては、まず、プロジェクター2に映像データが入力される。入力された映像データは映像データ記憶部51に一時的に記憶され、その映像データ記憶部51から読み出された映像データを用いて画像の描画が行われる。この場合、映像データのすべてが映像データ記憶部51に記憶された後に、画像の描画を開始してもよく、また、映像データの一部が映像データ記憶部51に記憶された後に、画像の描画を開始し、その画像の描画と並行して続きの映像データを映像データ記憶部51に記憶するようにしてもよい。
映像データの一部が映像データ記憶部51に記憶された後に画像の描画を開始する場合は、初めに、少なくとも1フレーム分の映像データを映像データ記憶部51に記憶し、その後に画像の描画を開始する。
描画タイミング生成部53では、描画タイミング情報および描画ライン情報がそれぞれ生成される。描画タイミング情報は、映像データ演算部52に送出され、描画ライン情報は、振れ角演算部55および角度指示部56に送出される。
描画タイミング情報には、描画を行うタイミング(画素毎の光の出射タイミング)の情報等が含まれる。また、描画ライン情報には、描画を行う描画ラインLの垂直方向の位置(可動板421aの目標角度)の情報、および、描画ラインLの長さ(可動板411aの目標角度)情報等が含まれる。なお、描画ラインLのいずれの部位の位置を前記描画ラインLの垂直方向の位置として設定してもよいが、例えば、左側の先端、右側の先端、中央等が挙げられる。
また、描画ライン情報は、後述するように、映像データに基づいて変更される。また、描画タイミング情報も、描画ライン情報の変更に伴って変更される。
映像データ演算部52は、描画タイミング生成部53から入力された描画タイミング情報に基づいて、映像データ記憶部51から描画する画素に対応する映像データを読み出し、各種の補正演算等を行った後、各色の輝度データを光源変調部54に送出する。
光源変調部54は、映像データ演算部52から入力された各色の輝度データに基づいて、各駆動回路310r、310g、310bを介して各光源320r、320g、320bの変調を行う。すなわち、各光源320r、320g、320bのオン/オフや、出力の調整(増減)等を行う。これにより、光源ユニット3は、映像データ(画像情報)の画素毎に対応した光を所定タイミング毎に順次出射する。
光スキャナー41側の角度検出手段43は、その可動板411aの角度および振れ角を検出し、その角度および振れ角の情報(可動板411aの角度情報)を作動制御装置5の描画タイミング生成部53および振れ角演算部55に送出する。また、光スキャナー42側の角度検出手段44は、その可動板421aの角度を検出し、その角度の情報(可動板421aの角度情報)を作動制御装置5の角度指示部56に送出する。
描画タイミング生成部53は、現在の描画ラインLの描画が終了し、角度検出手段43から可動板411aの振れ角の情報が入力されると、それに同期して、角度指示部56に、次に描画を行う描画ラインLの描画開始点にレーザー光LLが照射されるときの可動板421aの目標角度を示す目標角度情報(角度指示)を送出する。その可動板421aの目標角度は、後述する描画ラインのピッチ(描画ラインLnと描画ラインLn−1との垂直方向の間隔)が一定になるように設定される。角度指示部56は、角度検出手段44で検出された可動板421aの角度と、前記可動板421aの目標角度とを比較して、その差が0になるような補正を行い、光スキャナー42の駆動手段427に駆動データを送出する。
駆動手段427は、前記駆動データに基づいて、光スキャナー42を駆動する(コイルに電圧を印加する)。これにより、描画開始点にレーザー光LLが照射されたとき、可動板421aの角度は、前記目標角度になる。
なお、本実施形態では、各描画ラインLにおいて、描画開始点から描画終了点まで、可動板421aの角速度を一定とし、レーザー光LLの垂直方向の走査速度を一定とするが、可動板421aの角速度を徐々に変化させ、レーザー光LLの垂直方向の走査速度を徐々に変化さてもよい。
また、描画タイミング生成部53は、振れ角演算部55に、描画ライン情報、すなわち、次に描画を行う描画ラインLの垂直方向の位置の情報、および、描画ラインLの長さ情報を送出する。
振れ角演算部55では、描画タイミング生成部53から入力された次に描画を行う描画ラインLの垂直方向の位置の情報、および、その描画ラインLの長さ情報に基づいて、次に描画を行う描画ラインLにおける可動板411aの目標振れ角(振れ角の目標値)を求める。
そして、角度検出手段43から入力された可動板411aの振れ角の情報と、前記可動板411aの目標振れ角とに基づいて、可動板411aの振れ角が目標振れ角となるように、光スキャナー41の駆動手段417に駆動データを送出する。
駆動手段417は、前記駆動データに基づいて、コイル415に、光スキャナー41の共振周波数と同じ周波数の実効電圧を印加して電流を流し、所定の磁界を発生させ、実効電流の大きさや光スキャナー41と駆動波形との位相差を変化させる事で、光スキャナー41にエネルギーを供給したり、逆に、光スキャナー41からエネルギーを奪ったりする。これにより、共振運動している可動板411aの振れ角は、前記目標振れ角になる。このようにして、角度検出手段43により検出された可動板411aの振れ角の情報(検出結果)と、前記目標振れ角(目標値)とに基づいて、可動板411aの振れ角が目標振れ角になるようにその可動板411aの振れ角を調整しつつ、描画領域911の各描画ラインL上に、順次、レーザー光LLを走査し、画像を描画してゆく。
このように作動制御装置5は、駆動手段417の電圧印加手段416が発生する電流または電圧の大きさおよび周波数を調整することにより、水平方向に走査する光反射部411eの振れ角を変更する。これにより、比較的簡単かつ確実に、光反射部411eの振れ角を変更することができる。
例えば、図5に示すように、表示面91上でのレーザー光LLの軌跡である複数の描画ライン(走査ライン)Lは、ジグザグ状に配置される。
具体的には、描画領域911の左上から描画を開始し、ジグザグに右下まで描画し、1つのフレームにおける描画を終了する。そして、以降の各フレームについても、同様にして描画を行う。
このように、光走査部4は、垂直方向に1回走査する間に、水平方向に複数回走査することで2次元走査することにより、1つのフレームの画像を表示面91に形成し、これを繰り返すことにより複数のフレームの画像を表示面91に順次形成する。
この複数の描画ラインLは、光源ユニット3からレーザー光LLを出射した光出射状態(以下、単に「光出射状態」とも言う)で、レーザー光LLを前記2次元走査したときの表示面91におけるレーザー光LLの軌跡である。
図5に示すように、この複数の描画ラインLによって表示面91上に形成される描画可能領域912は、その水平方向(第1の方向)の長さ(以下、「描画可能領域912の幅」とも言う)が垂直方向(第2の方向)の上側(一方)から下側(他方)に向けて増加した部分912a、912cおよび減少した部分912b、912dを有する。
言い換えると、描画可能領域912は、描画ラインLの長さが上側から下側へ向けて増加する部分912a、912cと、描画ラインLの長さが上側から下側に向けて減少する部分912b、912dとを有している。
そして、部分912a、部分912b、部分912c、部分912dは、この順で上側から下側に並んで配置されている。
これにより、図5に示すように、例えば画像gの外形が2つの円形を上下に組み合わせたような形状であっても、描画が可能である描画可能領域912のうち画像gの形成されていない領域の面積を小さくすることができる。また、例えば、表示面91の外形が水平方向および垂直方向に沿った対角線を有する菱形(図12参照)や、円形、楕円形等の形状であっても、描画可能領域912のうち表示面91の外側にはみ出す部分の面積、および、表示面91の領域のうち描画可能領域912ではない部分の面積を小さくすることができる。その結果、効率的に光を走査することにより画像を表示することができる。
このような描画可能領域912においては、複数の描画ラインLの長さは、上側から下側に向けて変化している。すなわち、光出射状態で表示面91上でのレーザー光LLの水平方向の振れ幅(以下、単に「レーザー光(光)LLの振れ幅」とも言う)が、上側から下側に向けて、変化している。
なお、レーザー光LLの振れ幅とは、光出射状態で、可動板411aが図3にて時計回り(所定方向)に最大角度まで回動したときの表示面91と同一平面上でのレーザー光LLの位置と、それに続いて可動板411aが図3にて反時計回り(前記と逆方向)に最大角度まで回動したときの表示面91と同一平面上でのレーザー光LLの位置との水平方向の距離(間隔)である。すなわち、レーザー光LLの振れ幅とは、図5に示すように、複数の描画ライン(走査ライン)Lのそれぞれの水平方向の長さである。
このような描画ラインLの長さは、可動板411aの回動中心軸J1を中心とする振れ角(以下、単に「可動板411aの振れ角」とも言う)を変更することにより、変更することができる。
そこで、作動制御装置5は、可動板411aの振れ角、すなわち可動板411aの光反射部411eの振れ角を変更することにより、表示面91に表示される画像の水平方向での長さを変更する。
具体的には、作動制御装置5は、垂直方向に走査する光反射部421eがレーザー光LLを1回走査する間に、水平方向に走査する光反射部411eの振れ角を、増加させる期間T1、T3、減少させる期間T2、T4とを組み合わせて変更する。
具体的には、作動制御装置5は、1フレーム内において、光反射部411eの振れ角を増加させる期間T1と、光反射部411eの振れ角を減少させる期間T2と、光反射部411eの振れ角を増加させる期間T3と、光反射部411eの振れ角を減少させる期間T4とをこの順で組み合わせて、光反射部411eの振れ角を変更する。
これにより、前述したような形状をなす描画可能領域912を形成することができる。
より具体的に説明すると、本実施形態では、作動制御装置5は、表示面91に表示すべき画像gの形状に関する情報を含む画像情報に基づいて、水平方向に走査する光反射部411eの振れ角を変更する。これにより、描画が可能である描画可能領域912のうち画像gの形成されていない領域(描画可能領域912の外周縁と画像gの外周縁との間の領域)の面積を小さくすることができる。
本実施形態においては、作動制御装置5において、描画タイミング生成部53が、映像データ記憶部51に記憶された映像データに基づいて、描画ライン情報および描画タイミング情報等を変更する。
特に、作動制御装置5は、描画可能領域912の外形が表示面91に表示される画像gの外形に対応するように、水平方向に走査する光反射部411eの振れ角を変更する。本実施形態では、描画可能領域912の外形が表示面91に表示される画像gの外形と一致(ほぼ一致)するように、光反射部411eの振れ角を変更する。これにより、簡単かつ確実に、描画が可能である描画可能領域のうち画像の形成されていない領域の面積を小さくすることができる。
なお、本実施形態では、後述するように、描画可能領域912の外形が表示面91に表示される画像gの外形よりも若干大きく形成される。すなわち、描画可能領域912の外周縁と画像gの外周縁との間に、描画可能領域912のうち画像gの形成されない領域の面積を若干形成する。これにより、光スキャナー41の光反射部411eの角速度(速度)が小さく、描画に適さない各描画ラインLの左側の端部および右側端部を用いずに、描画を行うことができる。そのため、高精細な画像を簡単に表示することができる。
ここで、光反射部411eおよび光反射部421eの振れ角について、詳述する。
水平走査は前述したように各フレーム内において複数回行われるが、このような水平方向に走査する光反射部411eの振れ角を前述したような画像gの外形に基づいて調整しない場合、図6に示すように、光反射部411eの振れ角、すなわち可動板411aの振れ角θは一定である。なお、ここで、「可動板411aの振れ角θ」とは、図3にて時計回り(一方の方向)へ最大角度(θ/2)まで回動したときの可動板411aと、可動板411aが図3にて反時計回り(他方の方向)へ最大角度(θ/2)まで回動したときの可動板411aとのなす角度(最大振れ角)を言う(以下において同じ)。
また、垂直走査は前述したように各フレーム内において1回行われるが、光反射部421eの振れ角、すなわち可動板421aの振れ角θ(最大振れ角)は一定である。より具体的には、図7に示すように、可動板421aの角度θは、1フレーム内において、画像の表示を行う表示期間では最小振れ角から徐々に増大し、最大振れ角に到達した後、急激に減少する。そして、以降の各フレームにおいては、同様に、前記動作を繰り返す。なお、図7では、各フレーム内における可動板421aが一方の方向へ最大角度(最小振れ角)まで回動したと他方の方向へ最大角度(最大振れ角)まで回動したときとの間の可動板421aの回動角の変遷を示している。また、可動板421aの振れ角θが、前述したように急激に減少する期間を「垂直帰線期間」と言う。この垂直帰線期間は、隣接する2つのフレーム間近傍に設定される。
一方、前述したように光反射部411eの振れ角を増加させる期間T、Tにおいては、それぞれ、図8に示すように、可動板411aの振れ角を徐々に増大させて、光出射状態でのレーザー光LLの振れ幅(すなわち描画ラインLの長さ)を上側から下側に向けて長くする。
一方、前述したように光反射部411eの振れ角を減少させる期間T、Tにおいては、それぞれ、図9に示すように、可動板411aの振れ角を徐々に減少させて、光出射状態でのレーザー光LLの振れ幅(すなわち描画ラインLの長さ)を上側から下側に向けて短くする。
このような可動板411aの振れ角の変更(増加または減少)は、駆動手段417の電圧印加手段416が発生する駆動信号(電流または電圧)の大きさおよび周波数を調整することにより行う。
具体的には、可動板411aの振れ角を徐々に増大させる場合は、図8に示すように、駆動信号の大きさおよび周波数をそれぞれ徐々に増大させる。
その際、駆動信号の大きさを先に変更し、駆動信号の周波数を後に変更する。これにより、可動板411aの共振状態を保ったまま、可動板411aの振れ角を増大させることができる。
一方、可動板411aの振れ角を徐々に減少させる場合は、図9に示すように、駆動信号の大きさおよび周波数をそれぞれ徐々に減少させる。
その際、駆動信号の周波数を先に変更し、駆動信号の大きさを後に変更する。これにより、可動板411aの共振状態を保ったまま、可動板411aの振れ角を減少させることができる。
ここで、駆動信号の大きさと駆動信号の周波数との一方(先に変更する方)を変更するタイミングと、その一方を変更した後、他方(後に変更する方)を変更するタイミングは、それぞれ、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定することができる。
本実施形態では、前記一方を変更するタイミングは、可動板411aが所定方向に最大に回動したときとされる。
また、前記他方を変更するタイミングは、角度検出手段43の検出結果と、駆動信号の周波数とに基づいて決定される。すなわち、角度検出手段43の検出結果と、駆動信号の周波数とに基づいて、可動板411aの振れ角を推定し、その振れ角の推定値と振れ角の目標値とが一致したときが、前記他方を変更するタイミングである。なお、振れ角の推定値と振れ角の目標値とが一致しない場合は、前記他方の変更は行わない。前記可動板411aの振れ角の推定と、その振れ角の推定値と振れ角の目標値とが一致するか否かの判別は、それぞれ、振れ角演算部55により行われる。
なお、前記振れ角の推定に用いる駆動信号の周波数(周期)は、先に駆動信号の周波数を変更する場合は、その変更後の周波数であり、後に駆動信号の周波数を変更する場合は、その変更予定の周波数である。また、駆動信号の変更は、1ライン毎に行ってもよく、複数ライン毎に行ってもよい。
このような可動板411aの振れ角の目標値は、映像データ記憶部51に記憶された映像データに基づいて、決定される。
具体的には、前述したように、描画タイミング生成部53が、映像データ記憶部51に記憶された映像データに基づいて、描画ラインLの長さ情報を生成し、その描画ラインLの長さ情報に基づいて、振れ角演算部55が、可動板411aの目標振れ角(振れ角の目標値)を決定する。
その際、描画タイミング生成部53は、表示面91に表示されるべき画像gの外形を判断し、各描画ラインLの長さを求める。
以下、描画タイミング生成部53における描画ラインLの長さの算出方法について、第1の例および第2の例を代表的に説明する。
(第1の例)
図10に示すように、映像データDを仮想画面に表示((X,Y)座標を設定)したとき、その映像データDに対して、横方向(図10中の左右方向)に略平行で、縦方向(図10中上下方向)に並ぶ複数の線分LDを設定する。
この複数の線分LDは、図10中上側から下側へ、線分LD1、LD2・・・・LDn−1、LDnの順に並んだn本の線分で構成され、映像データDの左上隅から右下隅へジグザグ状に配置されている。この複数の線分LDは、前述したような調整を行わない場合の複数の描画ラインLに対応するものである。また、本実施形態では、映像データDは、前述したように仮想画面上に表示したとき長方形をなしており、複数の線分LDの長さaは互いに同じになっている。
そして、描画タイミング生成部53は、各線分LDと映像データDの画像Dgの輪郭(外周縁)との2つの交点を求め、その2つの交点間の距離に基づいて、各描画ラインLの長さを決定する。
具体的には、例えば、線分LD1と映像データDの画像Dgの輪郭(外周縁)との2つの交点(XS1,YS1)および(XE1,YE1)を求める際、線分LD1の線分上における映像データDの輝度情報を左端から順に、所定値以上である(例えば0よりも大きい)か否かを判断する。そして、最初に、かかる輝度情報が所定値以上となった座標を(XS1,YS1)とする。また、線分LD1の線分上における映像データDの輝度情報を右端から順に、所定値以上である(例えば0よりも大きい)か否かを判断する。そして、最初に、かかる輝度情報が所定値以上となった座標を(XE1,YE1)とする。
このようにして得られた座標(XS1,YS1)と(XE1,YE1)との間の距離a1を求める。
この距離a1は、下記式(1)を用いて求めることができる。
a1=√((XS1−XE1)+(YS1−YE1))・・・(1)
の関係式を用いて求めることができる。
そして、線分LD1に対応する描画ラインL1の長さA1は、下記式(2)を用いて求めることができる。
A1=A×a1/a+α・・・(2)
ここで、Aは、レーザー光LLの振れ幅を調整しない(一定にした)場合の描画ラインLの長さであり、αは、前述した描画可能領域912のうち画像gの形成されない領域に幅(水平方向での長さ)に対応する値(定数)である。
以下、LD2・・・・LDn−1、LDnも同様に、描画ラインL2・・・・Ln−1、Lnの長さをそれぞれ求める。
このようにして、画像gの外形に対応した描画ラインL1の長さを求めることができる。
(第2の例)
図11に示すように、前述した第1の例と同様に、映像データDを仮想画面に表示((X,Y)座標を設定)したとき、その映像データDに対して、横方向(図11中の左右方向)に略平行で、縦方向(図11中上下方向)に並ぶ複数の線分LDを設定する。
そして、描画タイミング生成部53は、各線分LDと映像データDの画像Dgの輪郭(外周縁)との2つの交点を求め、その2つの交点と映像データDの中心線と間の距離に基づいて、各描画ラインLの長さを決定する。
具体的には、例えば、前述した第1の例と同様に、線分LD1と映像データDの画像Dgの輪郭(外周縁)との2つの交点(XS1,YS1)および(XE1,YE1)を求める。
そして、仮想画面上における映像データDの中心線(X方向での中心を通りY軸方向に延びる線)と、座標(XS1,YS1)との間の距離b1、および、かかる中心線と座標(XE1,YE1)との間の距離c1を求める。
得られた距離b1と距離c1とを比較し、距離b1および距離c1のうち長い方の距離を2倍し、距離a1を求める。
そして、前述した第1の例と同様に、上記式(2)を用いて、線分LD1に対応する描画ラインL1の長さA1を求める。
以下、LD2・・・・LDn−1、LDnも同様に、描画ラインL2・・・・Ln−1、Lnの長さをそれぞれ求める。
このようにして、画像gの外形に対応した描画ラインL1の長さを求めることもできる。このような第2の例においては、仮想画面上において画像Dgが左右対称である場合、前述した第1の例と同様の結果となるが、仮想画面上において画像Dgが左右非対称である場合であっても、前述した第1の例とは異なり、描画可能領域912も左右対称となる。そのため、前述したような光スキャナー41の制御が容易であるという利点がある。
以上説明したような第1実施形態に係る画像形成装置1によれば、描画可能領域912の幅が垂直方向(第2の方向)の上側(一方)から下側(他方)に向けて増加した部分912a、912cおよび減少した部分912b、912dを有するので、画像gの外形が2つの円形を上下に組み合わせたような形状であっても、描画が可能である描画可能領域912のうち画像gの形成されていない領域の面積を小さくすることができる。また、例えば、表示面91の外形が水平方向および垂直方向に沿った対角線を有する菱形(図12参照)や、円形、楕円形等の形状であっても、描画可能領域912のうち表示面91の外側にはみ出す部分の面積、および、表示面91の領域のうち描画可能領域912ではない部分の面積を小さくすることができる。その結果、効率的に光を走査することにより画像を表示することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の画像形成装置の第2実施形態について説明する。
図13は、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の制御系(作動制御装置、光走査部および光源ユニット)を示すブロック図、図14は、図13に示す画像形成装置の動作の第1の例を説明するための図(描画可能領域、描画領域および画像を説明する図)、図15は、図13に示す画像形成装置の動作の第2の例を説明するための図(描画可能領域、描画領域および画像を説明する図)である。なお、以下では、説明の便宜上、図13中の上側を「上」、下側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
以下、第2実施形態の画像形成装置について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第2実施形態の画像形成装置は、描画可能領域の形状および可動板411aの振れ角の変更方法が異なる以外は、第1実施形態とほぼ同様である。なお、図13にて、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図13に示すように、本実施形態の画像形成装置1Aは、プロジェクター2と、プロジェクター2の駆動を制御する作動制御装置5Aとで構成されている。
この作動制御装置5Aは、表示面91を有する表示対象物の形状に関する情報を記憶する表示面情報記憶部57を有している。
このような作動制御装置5Aでは、描画タイミング生成部53が、映像データ記憶部51に記憶された映像データ、および、表示面情報記憶部57に記憶された表示面情報に基づいて、描画ライン情報および描画タイミング情報を変更(調整)するように構成されている。
すなわち、作動制御装置5Aは、表示面91を有する表示対象物の形状に関する情報を含む表示面情報に基づいて、水平方向に走査する光反射部411eの振れ角を変更する。これにより、描画可能領域912Aのうち表示面の外側にはみ出す部分の面積、および、表示面91の領域のうち描画可能領域ではない部分の面積を小さくすることができる。
以下、作動制御装置5Aの動作の第1の例および第2の例を説明する。
(第1の例)
図14に示すように、第1の例では、複数の描画ラインLによって表示面91上に描画可能領域912Aを形成する。
そして、この描画可能領域912Aは、描画可能領域912Aの幅が垂直方向の上側(一方)から下側(他方)に向けて増加した部分912eと、一定に維持した部分912fと、減少した部分912gとを有する。
言い換えると、描画可能領域912Aは、描画ラインLの長さが上側から下側へ向けて増加する部分912eと、描画ラインLの長さが上側から下側に向けて一定に維持された部分912fと、描画ラインLの長さが上側から下側に向けて減少する部分912gとを有している。
そして、部分912e、部分912f、部分912gは、この順で上側から下側に並んで配置されている。
これにより、図14に示すように、例えば画像gの外形が2つの円形を上下に組み合わせたような形状であっても、描画が可能である描画可能領域912Aのうち画像gの形成されていない領域の面積を小さくすることができる。また、例えば、表示面91の外形が水平方向および垂直方向に沿った対角線を有する菱形(前述した第1実施形態の図12参照)や、円形、楕円形等の形状であっても、描画可能領域912Aのうち表示面91の外側にはみ出す部分の面積、および、表示面91の領域のうち描画可能領域912Aではない部分の面積を小さくすることができる。その結果、効率的に光を走査することにより画像を表示することができる。
第1の例では、作動制御装置5Aは、垂直方向に走査する光反射部421eがレーザー光LLを1回走査する間に、水平方向に走査する光反射部411eの振れ角を、増加させる期間T1Aと、一定に維持する期間T2Aと、減少させる期間T3Aとを組み合わせて変更する。
具体的には、作動制御装置5Aは、1フレーム内において、光反射部411eの振れ角を増加させる期間T1Aと、光反射部411eの振れ角を一定に維持する期間T2Aと、光反射部411eの振れ角を減少させる期間T3Aとをこの順で組み合わせて、光反射部411eの振れ角を変更する。
これにより、前述したような形状をなす描画可能領域912Aを形成することができる。
第1の例において、光反射部411eの振れ角を増加させる期間T1Aでは、光反射部411eの振れ角が一定の変化率で増加している。また、光反射部411eの振れ角を減少させる期間T3Aでは、光反射部411eの振れ角が一定の変化率で減少している。
これにより、光反射部411eの振れ角の変化を容易なものとしつつ、描画可能領域912Aの外形を画像gの外形や表示面91の外形に対応させることができる。
このような可動板411aの振れ角の目標値は、映像データ記憶部51に記憶された映像データ、および、表示面情報記憶部57に記憶された表示面情報に基づいて、決定される。
例えば、映像データ記憶部51に記憶された映像データと、表示面情報記憶部57に記憶された表示面情報とを比較(形状および大きさを比較)し、画像の外周縁と表示面の外周縁との距離が最も遠い部分を求め、その部分を含む垂直方向の所定の範囲を除く範囲において、光反射部411eの振れ角を変化させる。その際、映像データ記憶部51に記憶された映像データ基づいて、光反射部411eの振れ角の変化率を決定する。
(第2の例)
図15に示すように、第2の例では、複数の描画ラインLによって表示面91上に描画可能領域912Bを形成する。
そして、この描画可能領域912Bは、描画可能領域912Bの幅が垂直方向の上側(一方)から下側(他方)に向けて増加した部分912hと、減少した部分912iとを有する。
言い換えると、描画可能領域912Bは、描画ラインLの長さが上側から下側へ向けて増加する部分912hと、描画ラインLの長さが上側から下側に向けて減少する部分912iとを有している。
そして、部分912h、部分912iは、この順で上側から下側に並んで配置されている。
これにより、図15に示すように、例えば画像gの外形が2つの円形を上下に組み合わせたような形状であっても、描画が可能である描画可能領域912Bのうち画像gの形成されていない領域の面積を小さくすることができる。また、例えば、表示面91の外形が水平方向および垂直方向に沿った対角線を有する菱形(前述した第1実施形態の図12参照)や、円形、楕円形等の形状であっても、描画可能領域912Bのうち表示面91の外側にはみ出す部分の面積、および、表示面91の領域のうち描画可能領域912Bではない部分の面積を小さくすることができる。その結果、効率的に光を走査することにより画像を表示することができる。
第2の例では、作動制御装置5Aは、垂直方向に走査する光反射部421eがレーザー光LLを1回走査する間に、水平方向に走査する光反射部411eの振れ角を、増加させる期間T1Bと、減少させる期間T2Bとを組み合わせて変更する。
具体的には、作動制御装置5Aは、1フレーム内において、光反射部411eの振れ角を増加させる期間T1Bと、光反射部411eの振れ角を減少させる期間T2Bとをこの順で組み合わせて、光反射部411eの振れ角を変更する。
これにより、前述したような形状をなす描画可能領域912Bを形成することができる。
第2の例において、光反射部411eの振れ角を増加させる期間T1Bでは、光反射部411eの振れ角が一定の変化率で増加している。また、光反射部411eの振れ角を減少させる期間T2Bでは、光反射部411eの振れ角が一定の変化率で減少している。
これにより、光反射部411eの振れ角の変化を容易なものとしつつ、描画可能領域912Bの外形を画像gの外形や表示面91の外形に対応させることができる。
このような可動板411aの振れ角の目標値は、映像データ記憶部51に記憶された映像データ、および、表示面情報記憶部57に記憶された表示面情報に基づいて、決定される。
例えば、映像データ記憶部51に記憶された映像データと、表示面情報記憶部57に記憶された表示面情報とを比較(形状および大きさを比較)し、画像を表示面内に設定したときの画像の外周縁と表示面の外周縁との水平方向での距離が最も遠い部分(本実施形態では垂直方向での中央)を求め、その部分を基準として、光反射部411eの振れ角を変化させる。その際、映像データ記憶部51に記憶された映像データ基づいて、光反射部411eの振れ角の変化率を決定する。
以上説明したような第2実施形態に係る画像形成装置によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の画像形成装置の第3実施形態について説明する。
図16は、本発明の第3実施形態に係る画像形成装置に備えられたプロジェクターの光スキャナーを示す模式的平面、図17は、図16中のB−B線断面図、図18は、図16に示す光スキャナーに備えられた駆動手段の電圧印加手段を示すブロック図、図19は、図18に示す電圧印加手段に備えられた第1の電圧発生部および第2の電圧発生部で発生する電圧の一例を示す図である。なお、以下では、説明の便宜上、図16中の紙面手前側を「上」、紙面奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言い、図17中の上側を「上」、下側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
以下、第3実施形態の画像形成装置について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第3実施形態の画像形成装置は、プロジェクターが備える光スキャナーの構成が異なる以外は、第1実施形態とほぼ同様である。なお、図18にて、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
本実施形態に係る光走査部は、いわゆる2自由度振動系(2次元走査)の1つの光スキャナー45を有している。
光スキャナー45は、図16に示すような第1の振動系46aと第2の振動系46bと支持部46cとを備える基体46と、基体46と対向配置された対向基板47と、基体46と対向基板47との間に設けられたスペーサー部材48と、永久磁石491と、コイル492とを備えている。
第1の振動系46aは、枠状の支持部46cの内側に設けられた枠状の駆動部461aと、駆動部461aを支持部46cに両持ち支持する1対の第1の連結部462a、463aとで構成されている。
第2の振動系46bは、駆動部461aの内側に設けられた可動板461bと、可動板461bを駆動部461aに両持ち支持する1対の第2の連結部462b、463bとで構成されている。
駆動部461aは、図16の平面視にて、円環状をなしている。なお、駆動部461aの形状は、枠状をなしていれば特に限定されず、例えば、図16の平面視にて、四角環状をなしていてもよい。このような駆動部461aの下面には、永久磁石491が接合されている。
第1の連結部462a、463aは、それぞれ、長手形状をなしており、弾性変形可能である。第1の連結部462a、463aは、それぞれ、駆動部461aを支持部46cに対して回動可能とするように、駆動部461aと支持部46cとを連結している。このような、第1の連結部462a、463aは、互いに同軸的に設けられており、この軸(以下、「回動中心軸J3」という)を中心として、駆動部461aが支持部46cに対して回動するように構成されている。
第1の連結部462aには、駆動部461aの角度(回動中心軸J3まわりの回動角)(挙動)を検出するための圧電素子465aが設けられている。
可動板461bは、図16の平面視にて、円形状をなしている。なお、可動板461bの形状は、駆動部461aの内側に形成することができれば特に限定されず、例えば、図16の平面視にて、楕円形状をなしていてもよいし、四角形状をなしていてもよい。このような可動板461bの上面には、光反射性を有する光反射部464bが形成されている。
第2の連結部462b、463bは、それぞれ、長手形状をなしており、弾性変形可能である。第2の連結部462b、463bは、それぞれ、可動板461bを駆動部461aに対して回動可能とするように、可動板461bと駆動部461aとを連結している。このような第2の連結部462b、463bは、互いに同軸的に設けられており、この軸(以下、「回動中心軸J4」という)を中心として、可動板461bが駆動部461aに対して回動するように構成されている。
第2の連結部462bには、可動板461bの角度(回動中心軸J4まわりの回動角)(挙動)を検出するための圧電素子465bが設けられている。
図16に示すように、回動中心軸J3と回動中心軸J4とは、互いに直交している。また、駆動部461aおよび可動板461bの中心は、それぞれ、図16の平面視にて、回動中心軸J3と回動中心軸J4との交点上に位置している。なお、以下、説明の便宜上、回動中心軸J3と回動中心軸J4との交点を「交点G」ともいう。
図17に示すように、以上のような基体46は、スペーサー部材48を介して対向基板47と接合している。対向基板47の上面には、永久磁石491に作用する磁界を発生させるコイル492が設けられている。
永久磁石491は、図16の平面視にて、交点Gを通り、回動中心軸J3および回動中心軸J4のそれぞれの軸に対して傾斜した線分(この線分を「線分M」とも言う)に沿って設けられている。このような永久磁石491は、交点Gに対して長手方向の一方側がS極、他方側がN極となっている。図17では、永久磁石491の長手方向の左側がS極、右側がN極となっている。
図16の平面視にて、線分Mの回動中心軸J3に対する傾斜角θは、30〜60度であるのが好ましく、40〜50度であるのがより好ましく、ほぼ45度であるのがさらに好ましい。このように永久磁石491を設けることで、円滑に、可動板461bを回動中心軸J3および回動中心軸J4のそれぞれの軸まわりに回動させることができる。本実施形態では、線分Mは、回動中心軸J3および回動中心軸J4のそれぞれの軸に対して約45度傾斜している。
また、図17に示すように、永久磁石491の上面には、凹部491aが形成されている。この凹部491aは、永久磁石491と可動板461bとの接触を防止するための逃げ部である。このような凹部491aを形成することにより、可動板461bが回動中心軸J3まわりに回動する際、永久磁石491と接触してしまうことを防止することができる。
コイル492は、図16の平面視にて、駆動部461aの外周を囲むように形成されている。これにより、光スキャナー45の駆動の際、駆動部461aとコイル492との接触を確実に防止することができる。その結果、コイル492と永久磁石491との離間距離を比較的短くすることができ、コイル492から発生する磁界を効率的に永久磁石491に作用させることができる。
コイル492は、電圧印加手段493と電気的に接続されていて、電圧印加手段493によりコイル492に電圧が印加されると、コイル492から回動中心軸J3および回動中心軸J4のそれぞれの軸に直交する軸方向の磁界が発生する。
図18に示すように、電圧印加手段493は、可動板461bを回動中心軸J3まわりに回動させるための第1の電圧V1を発生させる第1の電圧発生部493aと、可動板461bを回動中心軸J4まわりに回動させるための第2の電圧V2を発生させる第2の電圧発生部493bと、第1の電圧V1と第2の電圧V2とを重畳し、その電圧をコイル492に印加する電圧重畳部493cとを備えている。
第1の電圧発生部493aは、図19(a)に示すように、フレーム周波数の倍の周期T1で周期的に変化する第1の電圧V1(垂直走査用電圧)を発生させるものである。
第1の電圧V1は、鋸波のような波形をなしている。そのため、光スキャナー45は、効果的に光を垂直往復走査(副走査)することができる。なお、第1の電圧V1の波形は、これに限定されない。ここで、第1の電圧V1の周波数(1/T1)は、垂直走査に適した周波数であれば、特に限定されないが、15〜40Hz(30Hz程度)であるのが好ましい。
本実施形態では、第1の電圧V1の周波数は、駆動部461aと1対の第1の連結部462a、463aとで構成された第1の振動系46aのねじり共振周波数と異なる周波数となるように調整されている。
一方、第2の電圧発生部493bは、図19(b)に示すように、周期T1と異なる周期T2で周期的に変化する第2の電圧V2(水平走査用電圧)を発生させるものである。
第2の電圧V2は、正弦波のような波形をなしている。そのため、光スキャナー45は、効果的に光を主走査することができる。なお、第2の電圧V2の波形は、これに限定されない。
また、第2の電圧V2の周波数は、第1の電圧V1の周波数より高く、かつ、水平走査に適した周波数であれば、特に限定されないが、10〜40kHzであるのが好ましい。このように、第2の電圧V2の周波数を10〜40kHzとし、前述したように第1の電圧V1の周波数を30Hz程度とすることで、表示面91での描画に適した周波数で、可動板461bを回動中心軸J3および回動中心軸J4のそれぞれの軸まわりに回動させることができる。ただし、可動板461bを回動中心軸J3および回動中心軸J4のそれぞれの軸まわりに回動させることができれば、第1の電圧V1の周波数と第2の電圧V2の周波数との組み合わせなどは、特に限定されない。
本実施形態では、第2の電圧V2の周波数は、可動板461bと1対の第2の連結部462b、463bとで構成された第2の振動系46bのねじり共振周波数と等しくなるように調整されている。これにより、可動板461bの回動中心軸J3まわりの回動角を大きくすることができる。
また、第1の振動系46aの共振周波数をf[Hz]とし、第2の振動系46bの共振周波数をf[Hz]としたとき、fとfとが、f>fの関係を満たすことが好ましく、f≧10fの関係を満たすことがより好ましい。これにより、より円滑に、可動板461bを回動中心軸J3まわりに第1の電圧V1の周波数で回動させつつ、回動中心軸J4まわりに第2の電圧V2の周波数で回動させることができる。
第1の電圧発生部493aおよび第2の電圧発生部493bは、それぞれ、作動制御装置5に接続され、この作動制御装置5からの信号に基づき駆動する。このような第1の電圧発生部493aおよび第2の電圧発生部493bには、電圧重畳部493cが接続されている。
電圧重畳部493cは、コイル492に電圧を印加するための加算器493dを備えている。加算器493dは、第1の電圧発生部493aから第1の電圧V1を受けるとともに、第2の電圧発生部493bから第2の電圧V2を受け、これらの電圧を重畳しコイル492に印加するようになっている。
以上のような構成の光スキャナー45は、次のようにして駆動する。
例えば、図19(a)に示すような第1の電圧V1と、図19(b)に示すような第2の電圧V2とを電圧重畳部493cにて重畳し、重畳した電圧をコイル492に印加する(この重畳された電圧を「電圧V3」ともいう)。
すると、電圧V3中の第1の電圧V1に対応する電圧によって、永久磁石491のS極側をコイル492に引き付けようとするとともに、N極側をコイル492から離間させようとする磁界と、永久磁石491のS極側をコイル492から離間させようとするとともに、N極側をコイル492に引き付けようとする磁界とが交互に切り換わる。これにより、第1の連結部462a、463aを捩れ変形させつつ、駆動部461aが可動板461bとともに、第1の電圧V1の周波数で回動中心軸J3まわりに回動する。
なお、第1の電圧V1の周波数は、第2の電圧V2の周波数に比べて極めて低く設定されており、また、第1の振動系46aの共振周波数は、第2の振動系46bの共振周波数よりも低く設計されている。そのため、第1の振動系46aは、第2の振動系46bよりも振動しやすくなっており、第1の電圧V1によって、可動板461bが回動中心軸J4まわりに回動してしまうことを防止することができる。
一方、電圧V3中の第2の電圧V2に対応する電圧によって、永久磁石491のS極側をコイル492に引き付けようとするとともに、N極側をコイル492から離間させようとする磁界と、永久磁石491のS極側をコイル492から離間させようとするとともに、N極側をコイル492に引き付けようとする磁界とが交互に切り換わる。これにより、第2の連結部462b、463bを捩れ変形させつつ、可動板461bが第2の電圧V2の周波数で回動中心軸J4まわりに回動する。
なお、第2の電圧V2の周波数が第2の振動系46bのねじり共振周波数と等しいため、第2の電圧V2によって、支配的に、可動板461bを回動中心軸J4まわりに回動させることができる。そのため、第2の電圧V2によって、可動板461bが駆動部461aとともに回動中心軸J3まわりに回動してしまうことを防止することができる。
以上のような光スキャナー45によれば、1つのアクチュエーターで2次元的にレーザー光(光)を走査でき、光走査部4の省スペース化を図ることができる。また、例えば、第1実施形態のように1対の光スキャナーを用いる場合には、これら光スキャナーの相対的位置関係を高精度に設定しなければならないが、本実施形態ではその必要がないため、製造の容易化を図ることができる。
このような第3実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
以上、本発明の画像形成装置を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、前述した実施形態では、描画領域911の左上から右下まで描画することを繰り返して複数のフレームの画像を表示する場合を説明したが、描画領域911の左上から右下まで描画するフレームと、描画領域911の右下から左上まで描画するフレームとを交互に繰り返して、複数のフレームの画像を表示してもよい。この場合、偶数番目のフレームと奇数番目のフレームとでは、映像データ記憶部51から読み出される映像データ(画素データ)の順番を逆にすればよい。
また、本実施形態では、各フレームについて描画を開始する位置が左上である場合を説明したが、これに限らず、例えば、各フレームについて描画を開始する位置は、右上、左下、右下等であってもよい。
また、前述した実施形態では、説明の便宜上、プロジェクターから出射される光が表示面に対してほぼ直交する場合を例に説明したが、プロジェクターから出射される光が表示面に対して傾斜する場合についても本発明を適用することができる。この場合、必要に応じて、垂直方向および水平方向の少なくとも一方の方向における可動板の振れ角を調整するか、あるいは、光出射部の変調を調整して、いわゆる台形補正を行う。
また、前記第1実施形態では、光走査部として、1対の光スキャナーを用いたが、これに限定されず、例えば光スキャナーと、ガルバノミラーとを用いてもよい。この場合には、ガルバノミラーを垂直走査用とするのが好ましい。
また、前述した実施形態では、画像形成装置が1つのプロジェクターを備える場合を説明したが、これに限定されず、画像形成装置が備えるプロジェクターの数は、2つ以上であってもよい。この場合、複数のプロジェクターを同期させて作動させることができる。
また、本実施形態では、第1の方向を「水平方向」、第2の方向を「垂直方向」としたが、本発明では、これに限らず、例えば、第1の方向を「垂直方向」、第2の方向を「水平方向」としてもよい。
また、前記実施形態では、3つのダイクロイックミラーを用いて、赤色レーザー光、緑色レーザー光、青色レーザー光を結合して1つのレーザー光(光)を出射しているが、ダイクロイックプリズム等を用いて結合しても良い。
また、前述した実施形態では、光源ユニット3が、赤色のレーザーを出射するレーザー光源と、青色のレーザーを出射するレーザー光源と、緑色のレーザーを出射するレーザー光源とを有する構成について説明したが、これに限定されず、例えば、赤色のレーザーを出射するレーザー光源と、青色のレーザーを出射するレーザー光源と、紫外のレーザーを出射するレーザー光源とを備えていてもよい。この場合、表示面に、紫外レーザーが照射されることにより緑色の蛍光を発生する蛍光体を含んでおく。これにより、表示面にフルカラーの画像を表示することができる。
1……画像形成装置 1A……画像形成装置 2……プロジェクター 3……光源ユニット 4……光走査部 5、5A……作動制御装置 9……表示対象物 31b……レーザー光源 31g……レーザー光源 31r……レーザー光源 32b……コリメーターレンズ 32g……コリメーターレンズ 32r……コリメーターレンズ 33b……ダイクロイックミラー 33g……ダイクロイックミラー 33r……ダイクロイックミラー 41……光スキャナー 42……光スキャナー 43……角度検出手段 44……角度検出手段 45……光スキャナー 46……基体 46a……第1の振動系 46b……第2の振動系 46c……支持部 47……対向基板 48……スペーサー部材 51……映像データ記憶部 52……映像データ演算部 53……描画タイミング生成部 54……光源変調部 55……振れ角演算部 56……角度指示部 57……表示面情報記憶部 91……表示面 310r、310g、310b……駆動回路 320b……光源 320g……光源 320r……光源 411……基体 411a……可動板 411b……支持部 411c……連結部 411d……連結部 411e……光反射部 412……スペーサー部材 413……対向基板 414……永久磁石 415……コイル 416……電圧印加手段 417……駆動手段 421a……可動板 421e……光反射部 427……駆動手段 431……圧電素子 432……起電力検出部 433……角度検知部 461a……駆動部 461b……可動板 462a、463a……第1の連結部 462b、463b……第2の連結部 464b……光反射部 465a……圧電素子 465b……圧電素子 491……永久磁石 491a……凹部 492……コイル 493……電圧印加手段 493a……第1の電圧発生部 493b……第2の電圧発生部 493c……電圧重畳部 493d……加算器 911……描画領域 912、912A、912B……描画可能領域 912a〜912i……部分 BB……青色レーザー光 D……映像データ Dg……画像 G……交点 g……画像 GG……緑色レーザー光 J1……回動中心軸 J2……回動中心軸 J3……回動中心軸 J4……回動中心軸 L……描画ライン LD……線分 LL……レーザー光 M……線分 RR……赤色レーザー光 T〜T、T1A、T2A、T3A、T1B、T2B……期間 T1……周期 T2……周期 V1……電圧 V2……電圧 V3……電圧

Claims (6)

  1. 光を出射する光出射部と、
    前記光出射部から出射された光を、第1の方向に第1の速度で走査し、かつ、前記第1の方向に交差する第2の方向に前記第1の速度よりも遅い第2の速度で走査する光走査部と、を有し、
    表示面において前記光走査部が走査可能な範囲である走査可能領域は、前記第1の方向における前記走査可能領域の長さが前記第2の方向において増加する部分、減少する部分および一定な部分のうちの少なくとも2つの部分を有し、
    前記表示面に表示される画像の形状に関する情報を含む画像情報に基づいて、描画可能領域のうち前記画像が形成されていない領域のみが小さくなるように、前記第1の方向における前記光走査部の振れ角が変更されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 光を出射する光出射部と、
    前記光出射部から出射された光を、第1の方向に第1の速度で走査し、かつ、前記第1の方向に交差する第2の方向に前記第1の速度よりも遅い第2の速度で走査する光走査部と、
    前記光走査部が前記第2の方向に光を1回走査する間に、前記第1の方向における前記光走査部の振れ角を増加させる期間、減少させる期間および一定に維持させる期間のうちの少なくとも2つの期間を含むように変更する変更手段とを有し、
    前記変更手段は、前記表示面に表示される画像の形状に関する情報を含む画像情報に基づいて、描画可能領域のうち前記画像が形成されていない領域のみが小さくなるように、前記第1の方向における前記光走査部の振れ角を変更することを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記変更手段は、前記走査可能領域の外形が前記表示面に表示される画像の外形に対応するように、前記第1の方向における前記光走査部の振れ角を変更する請求項に記載の画像形成装置。
  4. 前記変更手段は、前記表示面を有する表示対象物の形状に関する情報を含む表示面情報に基づいて、前記第1の方向における前記光走査部の振れ角を変更する請求項1ないしのいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 周期的に変化する電流または電圧の供給により前記光走査部を回動させる駆動手段を備え、
    前記変更手段は、前記電流または前記電圧の大きさおよび周波数を調整することにより、前記第1の方向における前記光走査部の振れ角を変更する請求項1ないしのいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記光出射部は、レーザー光を出射する請求項1ないしのいずれかに記載の画像形成装置。
JP2010089271A 2010-04-08 2010-04-08 画像形成装置 Active JP5447114B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010089271A JP5447114B2 (ja) 2010-04-08 2010-04-08 画像形成装置
US13/081,613 US8717655B2 (en) 2010-04-08 2011-04-07 Image forming apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010089271A JP5447114B2 (ja) 2010-04-08 2010-04-08 画像形成装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2011221213A JP2011221213A (ja) 2011-11-04
JP2011221213A5 JP2011221213A5 (ja) 2013-08-08
JP5447114B2 true JP5447114B2 (ja) 2014-03-19

Family

ID=44760736

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010089271A Active JP5447114B2 (ja) 2010-04-08 2010-04-08 画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8717655B2 (ja)
JP (1) JP5447114B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5494225B2 (ja) 2010-05-21 2014-05-14 セイコーエプソン株式会社 画像形成装置
JP4918167B1 (ja) * 2011-03-31 2012-04-18 パナソニック株式会社 画像処理装置およびこれを備えた原稿読取システム
US8866870B1 (en) * 2011-10-20 2014-10-21 Lockheed Martin Corporation Methods, apparatus, and systems for controlling from a first location a laser at a second location
JP6779617B2 (ja) * 2012-03-30 2020-11-04 インターデジタル シーイー パテント ホールディングス グラフィックポインタによるレーザプロジェクタシステム
JP2014056199A (ja) * 2012-09-14 2014-03-27 Hitachi Media Electoronics Co Ltd 走査型投影装置
CN104883521B (zh) * 2014-02-28 2018-01-02 光宝科技股份有限公司 投影装置与投影方法
DE102016200502A1 (de) * 2016-01-16 2017-07-20 Robert Bosch Gmbh Vorrichtung und Verfahren zum Ablenken eines Lichtstrahls zum Scannen eines Raumwinkelbereichs
CN105842971B (zh) * 2016-05-27 2018-05-11 华为技术有限公司 一种投影装置及方法
JP6694772B2 (ja) * 2016-07-13 2020-05-20 株式会社日立エルジーデータストレージ レーザ投射表示装置
JP2019199195A (ja) * 2018-05-17 2019-11-21 矢崎総業株式会社 ヘッドアップディスプレイ装置
JP7195078B2 (ja) * 2018-07-20 2022-12-23 スタンレー電気株式会社 光照射装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7130095B1 (en) 2005-06-24 2006-10-31 Symbol Technologies, Inc. Correcting for image distortion in image projectors
JP2007199251A (ja) 2006-01-25 2007-08-09 Canon Inc 光走査装置及びそれを有する走査型画像表示装置
JP2008116668A (ja) 2006-11-02 2008-05-22 Seiko Epson Corp アクチュエータ、光スキャナおよび画像形成装置
JP5417915B2 (ja) 2009-03-16 2014-02-19 船井電機株式会社 レーザプロジェクタ
JP2010261979A (ja) * 2009-04-30 2010-11-18 Funai Electric Co Ltd レーザプロジェクタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011221213A (ja) 2011-11-04
US20110249312A1 (en) 2011-10-13
US8717655B2 (en) 2014-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5447114B2 (ja) 画像形成装置
JP5811604B2 (ja) 表示装置
JP5447115B2 (ja) 画像形成装置
JP5454325B2 (ja) 画像形成装置
JP2011170658A (ja) 画像形成装置
JP5494225B2 (ja) 画像形成装置
JP2011237707A (ja) 画像形成装置
US7835053B2 (en) Projection image display apparatus
JP5811605B2 (ja) 表示装置
JP2011123465A (ja) 光走査型プロジェクター
JP2011102847A (ja) 画像形成装置
JP2010230730A (ja) 画像形成装置
JP5402589B2 (ja) 光走査装置
JP2010217647A (ja) 画像形成装置
JP2010217646A (ja) 画像形成装置
JP2010230731A (ja) 画像形成装置
JP2010204218A (ja) 画像形成装置
JP2011221217A (ja) 画像形成装置
JP2011107237A (ja) 画像形成装置
JP5402588B2 (ja) 光走査装置
JP2011107566A (ja) 画像形成装置
JP2011102845A (ja) 画像形成装置
JP2010204217A (ja) 画像形成装置
JP2011170140A (ja) 画像形成装置
JP2011107347A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130314

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130626

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130903

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131028

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5447114

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350