JP2008116668A - アクチュエータ、光スキャナおよび画像形成装置 - Google Patents

アクチュエータ、光スキャナおよび画像形成装置 Download PDF

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安志 溝口
Norio Okuyama
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Abstract

【課題】可動板の共振周波数を変更することで所望の振動特性を発揮することのできるアクチュエータ、光スキャナおよび画像形成装置を提供すること。
【解決手段】本発明のアクチュエータ1は、長手形状をなす1対の軸部材23、24の捩り剛性を変更する剛性変更手段6を有している。剛性変更手段6は、1対の軸部材23、24のそれぞれに接合し、その長手方向に直交する方向成分を有する方向へ伸縮する1対の圧電素子61、62を有し、圧電素子61、62を伸縮させ、軸部材23、24の横断面形状を変化させることで1対の軸部材23、24の捩り剛性を変更するように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、アクチュエータ、光スキャナおよび画像形成装置に関するものである。
例えば、レーザープリンタ等にて光走査により描画を行うための光スキャナとして、捩り振動子で構成されたアクチュエータを用いたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1には、平面振動体と、平面振動体を支持するための固定部と、平面振動体と固定部とを連結する支持軸部材とを備える振動子と、固定部と接合し平面振動体と対向する基板とを有している。このようなアクチュエータには、基板の面上であって、平面振動体に対応する部分に導電層が設けられており、この伝導層と平面振動体の間に静電引力を発生させ、平面振動体を基板側(すなわち、平面振動体の面に対して垂直な方向)に変位させることで、支持軸部材のバネ定数を変更し平面振動体の共振周波数を変更するように構成されている。
しかし、特許文献1のアクチュエータでは、共振周波数を変更することにより平面振動体の回動中心軸がずれてしまう。そのため、光走査により描画を行う場合などには、レーザーなどの光を走査対象の所望の走査位置に照射させることができない。すなわち、特許文献1のアクチュエータは、所望の走査特性を発揮することができないという問題がある。
特開2001−82964号公報
本発明の目的は、可動板の共振周波数を変更することで所望の振動特性を発揮することのできるアクチュエータ、光スキャナおよび画像形成装置を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明のアクチュエータは、可動板と、
前記可動板を回動可能に支持する長手形状をなす少なくとも1つの軸部材と、
前記可動板を回動させる駆動手段とを有し、
前記駆動手段を作動することにより、前記軸部材を捩り変形させて前記可動板を回動させるように構成されたアクチュエータであって、
前記軸部材の捩り剛性を変更する剛性変更手段を有し、
前記剛性変更手段は、前記軸部材に接合し、その長手方向に直交する方向成分を有する方向へ伸縮する少なくとも1つの圧電素子を有し、該圧電素子を伸縮させ、前記軸部材の横断面形状を変化させることで前記軸部材の捩り剛性を変更するように構成されていることを特徴とする。
これにより、前記可動板の回動中心軸を一定に保ちつつ、前記可動板の共振周波数を変更することができ、所望の振動特性を発揮することのできるアクチュエータを提供することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記駆動手段は、電圧を印加する電圧印加手段を備え、
前記剛性変更手段は、前記電圧の周波数と、前記可動板と前記軸部材とで構成される振動子の共振周波数とが等しくなるように前記軸部材の捩り剛性を変更することが好ましい。
これにより、前記可動板を安定的に、かつ、極めて大きく回動させることができるため、極めて優れた回動特性を発揮することのできるアクチュエータを提供することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記圧電素子は、前記軸部材の長手方向に直交する方向に伸縮することが好ましい。
これにより、前記軸部材の横断面形状を容易に変化させることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記圧電素子は、前記軸部材の長手方向に直交する方向の全域にわたって設けられていることが好ましい。
これにより、前記軸部材の横断面形状を大きくかつ容易に変化させることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記圧電素子は、前記軸部材の長手方向での中央部に設けられていることが好ましい。
これにより、省電力化を図りつつ、前記軸部材の横断面形状を大きく変化させることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記圧電素子と前記軸部材とは、前記軸部材の長手方向に直交する方向に間隔を隔てて設けられた1対の接合部を介して接合されていることが好ましい。
これにより、前記圧電素子を大きく伸縮させることができ、前記軸部材の横断面形状を大きく変形させることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記軸部材の幅は、該軸部材の厚さより大きいことが好ましい。
これにより、前記圧電素子の伸縮によって前記軸部材の横断面形状を容易に変化させることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記軸部材は、前記可動板を両持ち支持するように1対設けられており、
前記圧電素子は、前記1対の軸部材のうちの少なくとも一方の軸部材に接合していることが好ましい。
これにより、前記可動板の回動中心軸を一定に保ちつつ前記可動板を回動させることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記各軸部材には、前記圧電素子が少なくとも1つ接合されていることが好ましい。
これにより、前記各軸部材の横断面形状を変化させることができ、前記1対の軸部材の捩り剛性をより大きく変更することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記可動板は、その板面に光反射性を有する光反射部を備えていることが好ましい。
これにより、アクチュエータを光学デバイスに用いることができる。
本発明の光スキャナは、光反射性を有する光反射部を備える可動板と、
前記可動板を回動可能に支持する長手形状をなす少なくとも1つの軸部材と、
前記可動板を回動させる駆動手段とを有し、
前記駆動手段を作動することにより、前記軸部材を捩り変形させつつ前記可動板を回動させ、前記光反射部で反射した光を走査するように構成された光スキャナであって、
前記軸部材の捩り剛性を変更する剛性変更手段を有し、
前記剛性変更手段は、前記軸部材に接合し、その長手方向に直交する方向成分を有する方向へ伸縮する少なくとも1つの圧電素子を有し、該圧電素子を伸縮させ、前記軸部材の横断面形状を変化させることで前記軸部材の捩り剛性を変更するように構成されていることを特徴とする。
これにより、前記可動板の共振周波数を変更することができ、所望の走査特性を発揮することのできる光スキャナを提供することができる。
本発明の画像形成装置は、光反射性を有する光反射部を備える可動板と、
前記可動板を回動可能に支持する長手形状をなす少なくとも1つの軸部材と、
前記可動板を回動させる駆動手段とを有し、
前記駆動手段を作動することにより、前記軸部材を捩り変形させつつ前記可動板を回動させ、前記光反射部で反射した光を走査するように構成された光スキャナを備えた画像形成装置であって、
前記軸部材の捩り剛性を変更する剛性変更手段を有し、
前記剛性変更手段は、前記軸部材に接合し、その長手方向に直交する方向成分を有する方向へ伸縮する少なくとも1つの圧電素子を有し、該圧電素子を伸縮させ、前記軸部材の横断面形状を変化させることで前記軸部材の捩り剛性を変更するように構成されていることを特徴とする。
これにより、優れた描画特性を発揮することのできる画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明のアクチュエータ、光スキャナおよび画像形成装置の好適な実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明のアクチュエータの第1実施形態を説明する。
図1は、本発明のアクチュエータの第1実施形態を示す斜視図、図2は、図1中のA−A線断面図、図3は、図1中のB−B線断面図、図4は、軸部材の変形を説明すための図、図5は、制御系を説明するためのブロック図である。なお、図1中の紙面手前側を「上」、紙面奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言い、図2、図3および図4中の上側を「上」、下側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。また、図1中に示すように、互いに直交する3軸をそれぞれX軸、Y軸、Z軸とし、X軸と平行な方向を「X軸方向」、Y軸と平行な方向を「Y軸方向」、Z軸と平行な方向を「Z軸方向」とする。
アクチュエータ1は、図1に示すような基体2と、接合層4を介して基体2を支持する支持基板3と、1対の軸部材23、24の捩り剛性を変更する剛性変更手段6と、可動板21を回動させるための駆動手段7とを有している。
基体2は、図1に示すように、可動板21と、可動板21を両持ち支持する1対の軸部材23、24と、1対の軸部材23、24を支持する支持部22とを備えている。このような基体2を備えるアクチュエータ1は、1対の軸部材23、24を捩り変形させることで可動板21を回動させるように構成されている。
可動板21の上面(支持基板3と反対側の面)には、光反射性を有する光反射部211が設けられており、下面には、後述する磁石71が設けられている。そして、このような可動板21は、1対の軸部材23、24により両持ち支持されている。
軸部材23は、長手形状をなし、支持部22に対して可動板21を回動可能とするように、支持部22と可動板21とを連結している。この軸部材23の幅(Y軸方向での長さ)は、その厚さ(Z軸方向での長さ)よりも大きい。このように軸部材23を形成することにより、軸部材23をZ軸方向へ撓みやすくすることができるため、後述する圧電素子61の伸縮により、軸部材23の横断面形状を容易に変化させることができる。
同様に、軸部材24は、長手形状をなし、支持部22に対して可動板21を回動可能とするように、支持部22と可動板21とを連結している。この軸部材24の幅は、その厚さよりも大きい。このように軸部材24を形成することにより、軸部材24をZ軸方向へ撓みやすくすることができるため、後述する圧電素子62の伸縮により、軸部材24の横断面形状を容易に変化させることができる。
ここで、軸部材23、24の大きさや形状などによっても異なるが、軸部材23、24の幅をWとし、厚さをHとしたとき、H/Wが、1/5〜1/2程度であることが好ましい。このような関係を満たすことにより、圧電素子61、62の伸縮によって、軸部材23、24の横断面形状をより容易に変化させることができる。
このような1対の軸部材23、24は、同軸的に設けられており、この軸を回動中心軸X(以下、「X軸」ともいう)として可動板21が支持部22に対して回動する。なお、1対の軸部材23、24は、互いに同一形状、同一寸法をなしている。
支持部22は、可動板21の平面視にて、可動板21の外周を囲むように形成された枠状をなしている。なお、支持部22の形状は、特に限定されず、例えば、図1中の左右で分割しているようなものであってもよい。
このような基体2を備えるアクチュエータ1は、後述する駆動手段7を作動することにより、1対の軸部材23、24のそれぞれを捩り変形させて、可動板21を回動中心軸Xまわりに回動させるように構成されている。すなわち、このようなアクチュエータ1は、可動板21と1対の軸部材23、24とで構成される振動系(振動子)を有している。
このような基体2は、例えば、シリコンを主材料として構成されていて、可動板21と、支持部22と、1対の軸部材23、24とが一体的に形成されている。例えば、シリコン基板を用意し、可動板21と、支持部22と、1対の軸部材23、24のそれぞれの平面視形状に対応するようにマスクを形成し、このマスクを介してエッチングすることにより、可動板21と、支持部22と、1対の軸部材23、24とが一体的に形成された基体2を得ることができる。また、このように、シリコンを主材料とすることで、優れた回動特性を実現できるとともに、優れた耐久性を発揮することができる。また、微細な処理(加工)が可能であり、アクチュエータ1の小型化を図ることができる。
なお、基体2は、SOI基板等の積層構造を有する基板から、可動板21と、支持部22と、1対の軸部材23、24とを形成したものであってもよい。その際、可動板21と、支持部22と、1対の軸部材23、24とが一体となるように、これらを積層構造基板の1つの層で構成するのが好ましい。
以上、説明した基体2は、接合層4を介して支持基板3により支持されている。
支持基板3は、支持部22の平面視形状と一致するように形成されている。すなわち、支持基板3は、枠状をなし、その内壁で空間31が画成されている。この空間31は、アクチュエータ1の駆動の際に、可動板21が支持基板3に接触するのを防止する逃げ部を構成する。なお、支持基板3の形状としては、可動板21の回動を許容することができれば特に限定されない。また、支持部22の形状などによっては、支持基板3を省略してもよい。
このような支持基板3は、例えば、ガラスやシリコンを主材料として構成されている。また、接合層4は、例えば、ガラス、シリコン、またはSiOを主材料として構成されている。シリコンを主材料として支持基板3を形成する場合には、例えば、SOI基板(その厚さ方向に、Si層とSiO層とSi層とが積層されている基板)を用いて、その一方のSi層で基体2を形成し、SiO層で接合層4を形成し、他方のSi層で支持基板3を形成することにより、基体2と支持基板3と接合層4とを一体的に形成することができる。
そして、この支持基板3の下面には、例えば、ガラスやシリコンを主材料として構成された板状をなす基板5が接合されている。ただし、このような基板5の形状としては、特に限定されず、支持基板3の形状などによっては基板5を省略してもよい。
次に、可動板21を駆動させるための駆動手段7について説明する。
駆動手段7は、図2に示すように、可動板21の下面に設けられた板状の磁石71と、基板5の上面であって磁石71と対向する部位に設けられたコイル72と、コイル72に電圧を印加する電源回路(電圧印加手段)73とを備えている。
磁石71は、可動板21の板面に沿って設けられており、Y軸方向に磁化されている。すなわち、磁石71の平面視にて、磁石71の回動中心軸Xに対して一方の側がN極、他方の側がS極となるように磁石71が設けられている。このような磁石71としては、特に限定されないが、ネオジウム磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石などの永久磁石を用いるのが好ましい。これにより、電磁石の様に電気配線を形成する必要がなく、アクチュエータ1の製造の簡易化を図ることができる。なお、以下、説明の便宜上、回動中心軸Xに対して図3中左側の部分をS極とし、図3中右側の部分をN極とした場合について代表して説明する。
コイル72は、電源回路73に接続されており、例えば、この電源回路73によりコイル72へ交流電圧を印加すると、コイル72付近に磁石71の板面に対して垂直方向の磁力を有する磁界が発生し、その磁界の向きが交互に切り替わる。
これにより、図3にて、磁石71の回動中心軸Xに対して右側の部分がコイル72に接近する方向に変位するとともに、磁石71の回動中心軸Xに対して左側の部分がコイル72から離間する方向へ変位する状態(「第1の状態」という)と、磁石71の回動中心軸Xに対して右側の部分がコイル72から離間する方向に変位するとともに、磁石71の回動中心軸Xに対して左側の部分がコイル72に接近する方向へ変位する状態(「第2の状態」という)とが、交互に繰り返される。
このような第1の状態と第2の状態とを交互に繰り返すことにより可動板21を回動中心軸Xまわりに回動させることができる。なお、本実施形態では、電源回路73によりコイル72へ交流電圧を印加するものについて説明したが、可動板21を回動させることができれば、これに限定されず、例えば、電源回路73によりコイル72へ直流電源を間欠的に印加するように構成されていてもよい。
ここで、アクチュエータ1の駆動に際し、電源回路73によってコイル72へ印加する電圧の周波数(以下、「駆動周波数」という)と、可動板21と1対の軸部材23、24とで構成されている振動子の共振周波数(以下、単に「共振周波数」という)とが一致している(等しい)ことが好ましい。これにより、可動板21を安定的に、かつ、極めて大きく回動させることができる。なお、共振周波数は、可動板21の質量(光反射部211および磁石71の質量を含む)および/または1対の軸部材23、24のバネ定数(捩り剛性)が変化することにより変化する。そこで、アクチュエータ1は、1対の軸部材23、24の捩り剛性(バネ定数)を変更することで、共振周波数を変更する剛性変更手段(バネ定数変更手段)6を備えている。
剛性変更手段6は、図1および図2に示すように、軸部材23上に接合され、Y軸方向(可動板21の平面視にて軸部材23の長手方向に直交する方向)へ伸縮する圧電素子61と、軸部材24上に接合され、Y軸方向へ伸縮する圧電素子62と、圧電素子61と圧電素子62とに電圧を印加するための圧電素子駆動ドライバ63とを備えている。そして、剛性変更手段6は、圧電素子駆動ドライバ63により圧電素子61、62に電圧を印加し、圧電素子61、62を伸縮させることで、軸部材23、24の圧電素子61、62が接合している部位付近での横断面形状を変化させるように構成されている。
圧電素子61は、図1に示すように、軸部材23の長手方向でのほぼ中央部に設けられており、かつ、軸部材23の幅方向(すなわち、Y軸方向)での全域にわたって形成されている。同様に、圧電素子62は、軸部材24の長手方向でのほぼ中央部に設けられており、かつ、軸部材24の幅方向での全域にわたって形成されている。軸部材23の長手方向での中央部は、例えば、長手方向での端部に比べて変形させやすいため、軸部材23、24の中央部に圧電素子61、62を設けることにより、省電力化を図りつつ、軸部材23、24の横断面形状を大きく変化させることができる。
また、圧電素子61は、軸部材23の幅方向の全域にわたって形成されているため、軸部材23の横断面形状をより大きく変化させることができる。さらに、Y軸に直交し、かつ、回動中心軸Xを通る面に対して軸部材23の横断面形状が対称となるように軸部材23を変形させることができる。同様に、圧電素子62は、軸部材24の幅方向の全域にわたって形成されているため、軸部材24の横断面形状をより大きく変化させることができる。さらに、Y軸に直交し、かつ、回動中心軸Xを通る面に対して軸部材24の横断面形状が対称となるように軸部材24を変形させることができる。その結果、可動板21を安定的に回動させることができる。
なお、圧電素子61、62は、軸部材23、24の幅方向の全域にわたって形成されていなくてもよく、幅方向の一部に形成されても、圧電素子61、62の伸縮により、軸部材23、24の横断面形状を変化させることができる。
また、1対の軸部材23、24のそれぞれに圧電素子を接合することで、1対の軸部材23、24のそれぞれの横断面形状を変化させることができ、1対の軸部材23、24の捩り剛性をより大きく変更することができる。また、圧電素子61と圧電素子62とを同程度伸縮させることで、軸部材23の捩り剛性と、軸部材24の捩り剛性とをほぼ等しくすることができるため、可動板21を安定的に回動させることができる。
また、前述したように、軸部材23は、その幅がその厚さよりも大きくなるように形成されているため、圧電素子61の収縮によって軸部材23の横断面形状を容易に変化させることができる。
ここで、圧電素子61、62について(構成や軸部材との接合状態などについて)詳述するが、圧電素子61、62は、互いに同様の構成であるため、圧電素子61について代表して説明し、圧電素子62については、その説明を省略する。
圧電素子61は、図2ないし図4に示すように、圧電材料を主材料として構成された圧電体層611と、この圧電体層611を挟持する1対の電極612、613とを有している。
圧電体層611を構成するための圧電材料としては、例えば、酸化亜鉛、窒化アルミニウム、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム、ニオブ酸カリウム、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、チタン酸バリウム、その他、各種のものが挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができるが、特に、酸化亜鉛、窒化アルミニウム、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム、ニオブ酸カリウムおよびチタン酸ジルコン酸鉛のうちの少なくとも1種を主とするものが好ましい。このような材料で圧電体層611を構成することにより、より高い周波数でアクチュエータ1を駆動することができる。
電極612は、圧電体層611の下面を覆うように設けられ、電極613は、圧電体層611の上面を覆うように設けられている。そして、電極612と電極613とは、それぞれ、圧電素子駆動ドライバ63に接続されている。
このような電極612、613を構成するための材料としては、導電性を有するものであれば、特に限定されず、例えば、Pd、Pt、Au、W、Ta、Mo、Al、Cr、Ti、Cuまたはこれらを含む合金等の導電性材料、ITO、FTO、ATO、SnO等の導電性酸化物、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、フラーレン等の炭素系材料、ポリアセチレン、ポリピロール、PEDOT(poly−ethylenedioxythiophene)のようなポリチオフェン、ポリアニリン、ポリ(p−フェニレン)、ポリフルオレン、ポリカルバゾール、ポリシランまたはこれらの誘導体等の導電性高分子材料等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。なお、前記導電性高分子材料は、通常、酸化鉄、ヨウ素、無機酸、有機酸、ポリスチレンサルフォニック酸などの高分子でドープされ導電性を付与された状態で用いられる。これらの中でも、電極612、613を構成するための材料としては、Al、Au、Cr、Ni、Cu、Ptまたはこれらを含む合金を主とするものが好適に用いられる。これらの金属材料を用いると、電解あるいは無電解メッキ法を用いて、容易かつ安価に電極612、613を形成することができる。
そして、圧電素子駆動ドライバ63により電極612と電極613との間に電圧を印加すると、圧電体層611は、その圧電効果により、Y軸方向に伸縮する。
なお、本実施形態のように電極612と電極613とが直接圧電素子駆動ドライバ63に接続されていなくてもよく、例えば、電極612と接続した端子、および、電極613と接続した端子のそれぞれを支持部22に形成し、この1対の端子と圧電素子駆動ドライバ63とを接続するように構成されているものでもよい。
このような圧電素子61は、図3に示すように、Y軸方向に間隔を隔てて設けられた1対の接合部101、102を介して軸部材23に接合されている。そして、1対の接合部101、102の間には、圧電素子61の下面と軸部材23の上面とで空間103が画成されている。すなわち、1対の接合部101、102の間には、圧電素子61と軸部材23とが接触していない非接触部が形成されている。
このような構成とすることで、圧電素子61を収縮させた場合には、図4(a)に示すように、接合部101と接合部102とが互いに接近するように変位し、それに伴って、軸部材23の幅方向での中央部が下側に凸となるように湾曲(変形)する。この時、圧電素子61のうちの空間103に対応する部分を自由に(圧電素子61を単独で収縮させる場合と同程度に)収縮させることができるため、圧電素子61を大きく収縮させることができる。
一方、圧電素子61を伸張させた場合には、図4(b)に示すように、接合部101と接合部102とが互いに離間するように変位し、それに伴って、軸部材23の幅方向での中央部が上側に凸となるように湾曲する。この時、圧電素子61のうちの空間103に対応する部分を自由に伸張させることができるため、圧電素子61を大きく伸張させることができる。
以上のようなことから、1対の接合部101、102を介して圧電素子61と軸部材23とを接合することで、圧電素子61を大きく伸縮させることができ、軸部材23の横断面形状を大きく変形させることができる。
ここで、1対の接合部101、102を構成する材料としては、圧電素子61と軸部材23とを接合することができれば、特に限定されないが、各種有機材料、各種無機材料を用いることができる。
有機材料としては、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、メタクリル系樹脂等のビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ樹脂、エポキシ樹脂などの優れた接着性を有する樹脂材料(接着剤)を用いることが好ましい。
無機材料としては、例えば、Pd、Pt、Au、W、Ta、Mo、Al、Cr、Ti、Cuまたはこれらを含む合金等の金属材料、ITO、FTO、ATO、SnO等の導電性酸化物、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、フラーレン等の炭素系材料、ポリアセチレン、ポリピロール、PEDOTのようなポリチオフェン、ポリアニリン、ポリ(p−フェニレン)、ポリフルオレン、ポリカルバゾール、ポリシランまたはこれらの誘導体等の導電性高分子材料、などの導電性材料を用いることが好ましい。この中でも、特に、電極612の構成材料と同種の材料を用いることが好ましい。これにより、接合部101、102を介して電極612に通電することができるとともに、接合部101、102と電極612とを強固に接合することができる。また、例えば、軸部材23の上面に金属膜を形成することにより、この金属膜および接合部101、102を介して電極612に通電することができるため、アクチュエータ1の設計の自由度を向上させることができる。
なお、1対の接合部101、102は、圧電素子61と軸部材23とが直接接合することにより形成されているものであってもよい。圧電素子61と軸部材23とを直接接合させる場合には、例えば、表面活性化接合などの接合方法を用いることができる。
また、1対の接合部101、102の間において、圧電素子61の下面と軸部材23の上面とが接触していてもよい。この場合には、この接触する部分で圧電素子61と軸部材23とが接合していてもよいし(すなわち、圧電素子61の下面の全域が軸部材23に接合していてもよい。)、非接合であってもよい。
以上、説明した剛性変更手段6は、圧電素子駆動ドライバ63により圧電素子61、62に電圧を印加し、圧電素子61、62を伸縮させることで、軸部材23、24の横断面形状を変化させ、1対の軸部材23、24の捩り剛性を変更することにより共振周波数を変更するように構成されている。これにより、回動中心軸Xを一定に保ちつつ、所望の共振周波数で可動板21を回動させることができるため、アクチュエータ1は、所望の振動特性を発揮することができる。また、回動中心軸Xを一定に保ちつつ、共振周波数を変更することができるため、アクチュエータ1を光スキャナなどの光学デバイスとして用いた場合には、図示しない光源から照射され光反射部211で反射された光を走査対象の所望の走査位置に走査させることができ、優れた走査特性を発揮することができる。また、このような剛性変更手段6によれば、アクチュエータ1が駆動している最中(例えば光走査中)であってもリニアに1対の軸部材23、24の捩り剛性を変更することができる。すなわち、例えば、長時間の使用によってアクチュエータ1が昇温し、それに伴って、1対の軸部材23、24の捩り剛性が変化してしまうような場合であっても、剛性変更手段6により1対の軸部材23、24の捩り剛性を所望の値に維持することができるため(すなわち共振周波数を所望の値に維持することができるため)、アクチュエータ1は、優れた回動特性を発揮することができる。
アクチュエータ1は、図5に示すように、共振周波数を検出する共振周波数検出手段82と、前述したような剛性変更手段6の駆動を制御する制御手段81とを備えている。そして、例えば、電源電投入直後に共振周波数を共振周波数検出手段82により検出し、その検出された共振周波数に基づいて制御手段81が圧電素子駆動ドライバ63の駆動を制御する。制御手段81は、例えば、共振周波数と駆動周波数とが一致するまで、圧電素子駆動ドライバ63から圧電素子61、62へ印加する電圧を徐々に高くしていき(すなわち、圧電素子61、62の横断面形状を徐々に変化させ)、共振周波数と駆動周波数とが一致したところで圧電素子駆動ドライバ63の電圧値を維持するように制御する。このようにして、アクチュエータ1は、共振周波数を調整することができる。
すなわち、アクチュエータ1は、共振周波数と駆動周波数とが一致するように、剛性変更手段6が共振周波数を変更(調整)するように構成されている。これにより、可動板21を安定的に、かつ、極めて大きく回動させることができる。なお、共振周波数検出手段82としては、特に限定されず、例えば、コイル72に印加する電圧の周波数をFFTアナラーザーにより変更しながら、可動板21の振幅を周波数LDV(レーザードップラーベロシティ流速計)で測定することにより、可動板21の共振周波数を測定してもよい。
また、電源投入直後に共振周波数を共振周波数検出手段82により検出しなくてもよく、例えば、電源投入後、一定時間ごとに共振周波数を検出してもよく、また、常時、共振周波数を検出してもよい。
また、制御手段81は、圧電素子駆動ドライバ63の電圧を徐々に高くしていくように圧電素子駆動ドライバ63を制御する必要はなく、例えば、共振周波数と駆動周波数との差に対応した電圧値があらかじめ複数設定されており、共振周波数検出手段82の検出結果に基づいて複数の電圧値から選択された電圧値を印加するように圧電素子駆動ドライバ63を制御するものであってもよい。
<第2実施形態>
次に、本発明のアクチュエータの第2実施形態について説明する。
図6は、本発明のアクチュエータの第2実施形態を示す斜視図である。
以下、第2実施形態のアクチュエータ1Aについて、前述した第1実施形態のアクチュエータ1との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第2実施形態にかかるアクチュエータ1Aは、軸部材23A、24Aの構成、および、圧電素子61、62の配置が異なる以外は、第1実施形態のアクチュエータ1とほぼ同様である。なお、圧電素子61と圧電素子62、および、軸部材23Aと軸部材24Aのそれぞれは、互いに同様の構成であるため、圧電素子61および軸部材23Aの構成について代表して説明し、圧電素子62および軸部材24Aの構成については、その説明を省略する。
軸部材23Aの長手方向での中央部付近には、図6に示すように、その厚さ方向(Z軸方向)へ貫通する貫通孔(空間)231Aが形成されている。すなわち、軸部材23Aは、その中央部に、回動中心軸Xを介して互いに対向するように設けられた1対の弾性部232A、233Aを備えている。貫通孔231Aは、可動板21の平面視にて、四角形状をなしている。なお、貫通孔231Aの形状としては、特に限定されない。
そして、圧電素子61は、この貫通孔231A内に設けられており、Y軸方向へ伸縮する。具体的には、貫通孔231Aの壁面と圧電素子61の伸縮方向での両端面とが接合している。言い換えれば、弾性部232Aの貫通孔231Aに臨む側面と圧電素子61の伸縮方向での一方の端面とが接合し、弾性部233Aの貫通孔231Aに臨む側面と圧電素子61の伸縮方向での他方の端面とが接合している。
そして、圧電素子61を伸縮し、1対の弾性部232A、233Aの離間距離を変化させることで軸部材23Aの横断面形状を変化させる。これにより、軸部材23Aの捩り剛性を変更することができる。
例えば、圧電素子61を伸張させると、1対の弾性部232A、233Aの離間距離が大きくなるため軸部材23の平面視形状が変化し、それに伴い、軸部材23Aの捩り剛性が高くなる。また、1対の弾性部232A、233Aの変形に伴って、軸部材23Aが長手方向へ収縮しようとするため、軸部材23Aにかかる張力が大きくなり、この点でも、軸部材23の捩り剛性が高くなる。
すなわち、圧電素子61を伸張させると、軸部材23Aの横断面形状を変化させることと、軸部材23Aにかかる張力を変化させることとの双方の作用により、軸部材23Aの捩り剛性を高くすることができる。これにより1対の軸部材23A、24Aの捩り剛性をより高くすることができる。このようなことから、本実施形態のアクチュエータ1Aのような場合には、あらかじめ、可動板21の共振周波数が駆動周波数よりも若干低くなるように設計されていることが好ましい。
なお、本実施形態では、貫通孔231A内に圧電素子61を配置したものについて説明したが、軸部材23Aの横断面積を変化させることができれば、これに限定されず、例えば、可動板21の平面視にて、弾性部232Aと弾性部233Aとを連結(橋渡し)するように圧電素子61を配置してもよい。すなわち、圧電素子61の伸縮方向での一端部と弾性部232Aの上面とが接合し、他端部と弾性部233Aの上面とが接合しているものであってもよい。
<第3実施形態>
次に、本発明のアクチュエータの第3実施形態について説明する。
図7は、本発明のアクチュエータの第3実施形態を示す斜視図である。
以下、第3実施形態のアクチュエータ1Bについて、前述した第1実施形態のアクチュエータ1との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第3実施形態にかかるアクチュエータ1Bは、可動板21を片持ち支持している以外は、第1実施形態のアクチュエータ1とほぼ同様である。
すなわち、アクチュエータ1Bは、可動板21と、可動板21を回動可能に支持する軸部材23と、軸部材を支持する支持部22とを備えている。そして、圧電素子61が1対の接合部101、102を介して軸部材23に接合されている。
そして、駆動手段7を作動することにより、軸部材23を捩り変形させつつ可動板21を回動中心軸Xまわりに回動させるように構成されている。このように、可動板21を片持ち支持する構成とすることにより、アクチュエータ1Bの小型化を図ることができる。
このような第3実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
以上、本発明のアクチュエータについて説明した。このアクチュエータには、光反射部が設けられているため、アクチュエータを光スキャナ、光スイッチ、光アッテネータなどの光学デバイスに用いることができる。
本発明の光スキャナは、本発明のアクチュエータと同様の構成である。なお、本発明の光スキャナの実施形態としては、前述した実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。このような光スキャナは、例えば、プロジェクタ、レーザープリンタ、イメージング用ディスプレイ、バーコードリーダー、走査型共焦点顕微鏡などの画像形成装置に好適に適用することができる。その結果、優れた描画特性を有する画像形成装置を提供することができる。
具体的に、図8に示すようなプロジェクタ9について説明する。なお、説明の便宜上、スクリーンSの長手方向を「横方向」といい、長手方向に直角な方向を「縦方向」という。
プロジェクタ9は、レーザーなどの光を照出する光源装置91と、クロスダイクロイックプリズム92と、1対の本発明の光スキャナ93、94(例えば、アクチュエータ1)と、固定ミラー95とを有している。
光源装置91は、赤色光を照出する赤色光源装置911と、青色光を照出する青色光源装置912と、緑色光を照出する緑色光源装置913とを備えている。
クロスダイクロイックプリズム92は、4つの直角プリズムを貼り合わせて構成され、赤色光源装置911、青色光源装置912、緑色光源装置913のそれぞれから照出された光を合成する光学素子である。
このようなプロジェクタ9は、赤色光源装置911、青色光源装置912、緑色光源装置913のそれぞれから、図示しないホストコンピュータからの画像情報に基づいて照出された光をクロスダイクロイックプリズム92で合成し、この合成された光が、光スキャナ93、94によって走査され、さらに固定ミラー95によって反射され、スクリーンS上でカラー画像を形成するように構成されている。
ここで、光スキャナ93、94の光走査について具体的に説明する。
まず、クロスダイクロイックプリズム92で合成された光は、光スキャナ93によって横方向に走査される(主走査)。そして、この横方向に走査された光は、光スキャナ94によってさらに縦方向に走査される(副走査)。これにより、2次元カラー画像をスクリーンS上に形成することができる。このような光スキャナ93、94として本発明の光スキャナを用いることで、極めて優れた描画特性を発揮することができる。
以上、本発明のアクチュエータ、光スキャナおよび画像形成装置について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明のアクチュエータ、光スキャナおよび画像形成装置では、各部の構成は、同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。
また、前述した実施形態では、アクチュエータは、可動板を中心にほぼ左右対称な形状をなしている構造を説明したが、非対称であってもよい。
また、前述した実施形態では、1対の軸部材のそれぞれに圧電素子が接合されているアクチュエータについて説明したが、1対の軸部材の捩り剛性を変更することができれば、これに限定されず、1対の軸部材のいずれか一方の軸部材に圧電素子が接合していればよい。
また、前述した実施形態では、各軸部材に1つの圧電素子が接合されているアクチュエータについて説明したが、これに限定されず、例えば、各軸部材に複数の圧電素子が接合されていてもよい。
また、前述した実施形態では、軸部材の長手方向での中央部に圧電素子が接合されているアクチュエータについて説明したが、1対の軸部材の捩り剛性を変更することができれば、これに限定されず、例えば、軸部材の長手方向での端部(可動板側の端部または支持部側の端部)に圧電素子が接合されているものであってもよい。また、軸部材の長手方向での全域にわたって圧電素子が接合されているものであってもよい。
また、前述した実施形態では、圧電素子がY軸方向へ伸縮するアクチュエータについて説明したが、軸部材の横断面形状を変化させることができれば、これに限定されず、Y軸方向成分を含む方向へ圧電素子が伸縮するものであればよい。
また、前述した実施形態では、コイルと磁石とを備える駆動手段により可動板を回動させるものについて説明したが、これに限定されず、例えば、圧電素子の伸縮を利用した圧電駆動により可動板を回動させてもよいし、1対の電極間に発生する静電力を利用した静電駆動により可動板を回動させてもよい。ここで、圧電駆動により可動板を回動させる場合には、圧電素子へ印加する電圧の周波数が「駆動周波数」であり、静電駆動により可動板を回動させる場合には、1対の電極間に印加する電圧の周波数が「駆動周波数」である。
本発明のアクチュエータの第1実施形態を示す斜視図である。 図1中のA−A線断面図である。 図1中のB−B線断面図である。 軸部材の変形を説明すための図である。 制御系を説明するためのブロック図である。 本発明のアクチュエータの第2実施形態を示す部分断面斜視図である。 本発明のアクチュエータの第3実施形態を示す斜視図である。 本発明の画像形成装置を説明するための図である。
符号の説明
1、1A、1B‥‥‥アクチュエータ 2‥‥‥基体 21‥‥‥可動板 211‥‥‥光反射部 22‥‥‥支持部 23、23A、24、24A‥‥‥軸部材 231A‥‥‥貫通孔 232A、233A‥‥‥弾性部 3‥‥‥支持基板 31‥‥‥空間 4‥‥‥接合層 5‥‥‥基板 6‥‥‥剛性変更手段(バネ定数変更手段) 61、62‥‥‥圧電素子 63‥‥‥圧電素子駆動ドライバ 611‥‥‥圧電体層 612、613‥‥‥電極 7‥‥‥駆動手段 71‥‥‥磁石 72‥‥‥コイル 73‥‥‥電源回路(電圧印加手段) 81‥‥‥制御手段 82‥‥‥共振周波数検出手段 9‥‥‥プロジェクタ 91‥‥‥光源装置 911‥‥‥赤色光源装置 912‥‥‥青色光源装置 913‥‥‥緑色光源装置 92‥‥‥クロスダイクロイックプリズム 93、94‥‥‥光スキャナ 95‥‥‥固定ミラー 101、102‥‥‥接合部 103‥‥‥空間 S‥‥‥スクリーン X、Y、Z‥‥‥軸

Claims (12)

  1. 可動板と、
    前記可動板を回動可能に支持する長手形状をなす少なくとも1つの軸部材と、
    前記可動板を回動させる駆動手段とを有し、
    前記駆動手段を作動することにより、前記軸部材を捩り変形させて前記可動板を回動させるように構成されたアクチュエータであって、
    前記軸部材の捩り剛性を変更する剛性変更手段を有し、
    前記剛性変更手段は、前記軸部材に接合し、その長手方向に直交する方向成分を有する方向へ伸縮する少なくとも1つの圧電素子を有し、該圧電素子を伸縮させ、前記軸部材の横断面形状を変化させることで前記軸部材の捩り剛性を変更するように構成されていることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記駆動手段は、電圧を印加する電圧印加手段を備え、
    前記剛性変更手段は、前記電圧の周波数と、前記可動板と前記軸部材とで構成される振動子の共振周波数とが等しくなるように前記軸部材の捩り剛性を変更する請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記圧電素子は、前記軸部材の長手方向に直交する方向に伸縮する請求項1または2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記圧電素子は、前記軸部材の長手方向に直交する方向の全域にわたって設けられている請求項3に記載のアクチュエータ。
  5. 前記圧電素子は、前記軸部材の長手方向での中央部に設けられている請求項1ないし4のいずれかに記載のアクチュエータ。
  6. 前記圧電素子と前記軸部材とは、前記軸部材の長手方向に直交する方向に間隔を隔てて設けられた1対の接合部を介して接合されている請求項1ないし5のいずれかに記載のアクチュエータ。
  7. 前記軸部材の幅は、該軸部材の厚さより大きい請求項1ないし6のいずれかに記載のアクチュエータ。
  8. 前記軸部材は、前記可動板を両持ち支持するように1対設けられており、
    前記圧電素子は、前記1対の軸部材のうちの少なくとも一方の軸部材に接合している請求項1ないし7のいずれかに記載のアクチュエータ。
  9. 前記各軸部材には、前記圧電素子が少なくとも1つ接合されている請求項8に記載のアクチュエータ。
  10. 前記可動板は、その板面に光反射性を有する光反射部を備えている請求項1ないし9のいずれかに記載のアクチュエータ。
  11. 光反射性を有する光反射部を備える可動板と、
    前記可動板を回動可能に支持する長手形状をなす少なくとも1つの軸部材と、
    前記可動板を回動させる駆動手段とを有し、
    前記駆動手段を作動することにより、前記軸部材を捩り変形させつつ前記可動板を回動させ、前記光反射部で反射した光を走査するように構成された光スキャナであって、
    前記軸部材の捩り剛性を変更する剛性変更手段を有し、
    前記剛性変更手段は、前記軸部材に接合し、その長手方向に直交する方向成分を有する方向へ伸縮する少なくとも1つの圧電素子を有し、該圧電素子を伸縮させ、前記軸部材の横断面形状を変化させることで前記軸部材の捩り剛性を変更するように構成されていることを特徴とする光スキャナ。
  12. 光反射性を有する光反射部を備える可動板と、
    前記可動板を回動可能に支持する長手形状をなす少なくとも1つの軸部材と、
    前記可動板を回動させる駆動手段とを有し、
    前記駆動手段を作動することにより、前記軸部材を捩り変形させつつ前記可動板を回動させ、前記光反射部で反射した光を走査するように構成された光スキャナを備えた画像形成装置であって、
    前記軸部材の捩り剛性を変更する剛性変更手段を有し、
    前記剛性変更手段は、前記軸部材に接合し、その長手方向に直交する方向成分を有する方向へ伸縮する少なくとも1つの圧電素子を有し、該圧電素子を伸縮させ、前記軸部材の横断面形状を変化させることで前記軸部材の捩り剛性を変更するように構成されていることを特徴とする画像形成装置。
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