JP2010134420A - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】近接投影を行う場合に、投影面全体で解像度を一定にすることができる光走査装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】レーザビームを出射する光源3と、所定の軸を中心にして回動可能に構成され、光反射部で反射したレーザビームを対象物に走査する光偏向器1と、光偏向器1による垂直方向の走査ラインの間隔が一定になるように、垂直走査ミラー1bの単位時間あたりの偏向角変化量を制御する駆動制御部7と、駆動制御部7によって決定された回動角度に従って光偏向器1を回動駆動させる駆動部2を備える。
【選択図】図1
【解決手段】レーザビームを出射する光源3と、所定の軸を中心にして回動可能に構成され、光反射部で反射したレーザビームを対象物に走査する光偏向器1と、光偏向器1による垂直方向の走査ラインの間隔が一定になるように、垂直走査ミラー1bの単位時間あたりの偏向角変化量を制御する駆動制御部7と、駆動制御部7によって決定された回動角度に従って光偏向器1を回動駆動させる駆動部2を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、光走査装置及び画像形成装置に関するものである。
レーザ光を用いるディスプレイ、プリンタ等に応用することを目的とした光偏向器においては、さらなる高速スキャンが要求されている。しかし、現状で用いられているポリゴンミラーやガルバノミラーの性能の向上には限界がある。これらに代わる光偏向器としてMEMS(Micro Electro Mechanical System)によってシリコン基板を加工することにより製作するミラーデバイスが期待されている。MEMSミラーはより高い共振周波数で駆動させることができるため、より解像度の高い画像形成が可能となる。このようなMEMSミラーを用いた近距離からの投影(近接投影)を行うプロジェクタは、少人数の打ち合わせなどで用いるのに便利である。
特許文献1には、往復走査される光ビームを走査線上の特定位置で通過時刻を計測し、計測された往復2つの通過時刻の値から、偏向器の駆動信号に対する偏向器の往復走査の時間的遅れに対応する遅延時間データを算出し、さらに、1走査周期内における光ビームの変調開始時刻または終了時刻に対応するタイミングデータを算出することにより、画像の変動を防ぐ光偏向装置について記載されている。
また、特許文献2には、少人数の打ち合わせを狭い場所で行う際に使い易い投影表示装置について記載されている。
また、特許文献2には、少人数の打ち合わせを狭い場所で行う際に使い易い投影表示装置について記載されている。
しかし、近接投影の場合、垂直方向の走査ライン同士の間隔が、ミラーから遠くなるにつれて広がっていくため、画像の解像度が画面全体で均等ではなくなり、特許文献1や2に記載された従来の装置では、この点を解決することができなかった。
そこで、本発明は、近接投影を行う場合に、投影面全体で解像度を一定にすることができる光走査装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る光走査装置は、レーザビームを出射する光源と、所定の軸を中心にして回動可能に構成され、光反射部で反射した前記レーザビームを対象物に走査する光偏向部と、前記光偏向部による垂直方向の走査ラインの間隔が一定になるように、前記光偏向部の単位時間あたりの垂直方向の偏向角変化量を制御する駆動制御部と、前記駆動制御部によって決定された前記回動角度に従って前記光偏向部を回動駆動させる駆動部と、を備える。
本発明によれば、垂直方向の走査ラインの間隔が一定になるように、光偏向部の単位時間あたりの偏向角変化量を制御するようにしたので、投影面全体で解像度を一定にすることができる。
また、前記駆動部は、通電による圧電素子の伸縮を利用して、前記光偏向部を回動駆動させることが望ましい。
圧電素子は数ナノメートル単位でのステップ駆動が可能なため、微妙な偏向角の制御が行いやすくなる。よって、単位時間あたりの垂直方向の偏向角変化量を変化させるように制御する場合には、駆動部として圧電素子の伸縮を利用することが望ましい。
圧電素子は数ナノメートル単位でのステップ駆動が可能なため、微妙な偏向角の制御が行いやすくなる。よって、単位時間あたりの垂直方向の偏向角変化量を変化させるように制御する場合には、駆動部として圧電素子の伸縮を利用することが望ましい。
また、前記光反射部に、スペーサを挟んで固定された伝達部を備え、圧電素子は、その伸縮方向における一端が前記伝達部と接触しており、前記伝達部が前記圧電素子の伸縮による駆動力を前記光反射部に伝達することにより、前記光偏向部が前記所定の軸を中心にして回動することが望ましい。
これにより、圧電素子の変位が直接光反射部に伝わるため、ダンピングなどを考慮する必要がない。
これにより、圧電素子の変位が直接光反射部に伝わるため、ダンピングなどを考慮する必要がない。
また、前記光偏向部がガルバノミラーであってもよい。
ガルバノミラーは、回転角と駆動電流の関係が明らかであるため、駆動電流により光偏向部の偏向角を容易に制御することができる。
ガルバノミラーは、回転角と駆動電流の関係が明らかであるため、駆動電流により光偏向部の偏向角を容易に制御することができる。
本発明に係る画像形成装置は、の光走査装置を備えたものである。
本発明によれば、垂直方向の走査ラインの間隔が一定になるように、光偏向部の単位時間あたりの偏向角変化量を制御するようにしたので、近接投影を行う場合に、投影面全体で解像度を一定にすることができる。
本発明によれば、垂直方向の走査ラインの間隔が一定になるように、光偏向部の単位時間あたりの偏向角変化量を制御するようにしたので、近接投影を行う場合に、投影面全体で解像度を一定にすることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による、光走査装置10の構成を示すブロック図である。図に示すように、光走査装置10は、光偏向器(光偏向部)1、駆動部2、光源3、ダイクロイックミラー4、レーザ駆動部5、画像情報記憶部6、駆動制御部7、ミラー位置検出部40を備えている。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による、光走査装置10の構成を示すブロック図である。図に示すように、光走査装置10は、光偏向器(光偏向部)1、駆動部2、光源3、ダイクロイックミラー4、レーザ駆動部5、画像情報記憶部6、駆動制御部7、ミラー位置検出部40を備えている。
光偏向器1は、ダイクロイックミラー4から送られたレーザ光を水平方向に走査する水平走査ミラー1aと水平走査ミラー1aにより反射されたレーザ光を垂直方向に走査する垂直走査ミラー1bとを含む。また、駆動部2は、水平走査ミラー1aを駆動する水平走査ミラー駆動部2aと垂直走査ミラー1bを駆動する垂直走査ミラー駆動部2bとからなる。図2は、水平走査ミラー1aと水平走査ミラー駆動部2aの構成を示す平面図である。また、図3は図2のII−II線における断面図である。
水平走査ミラー1aは、表面側に反射膜21が形成された可動板11、支持枠12、可動板11を支持枠12に対してねじり回転可能に支持する一対の弾性支持部13を有する。可動板11、支持枠12、及び弾性支持部13は、例えば、シリコン基板をエッチング加工することにより一体形成される。
また、本実施形態における水平走査ミラー駆動部2aは、永久磁石22とコイル23と交流電流信号生成回路24からなる。永久磁石22は、可動板11の反射膜21と反対側に接合されている。永久磁石22は、可動板11を平面視したときに、可動板11の回転中心軸である軸線Xに直交する方向に磁化されている。すなわち、永久磁石22は、軸線Xを介して対向する互いに極性の異なる一対の磁極を有している。支持枠12は、ホルダ20に接合されており、ホルダ20上には、可動板11を駆動させるためのコイル23が配置されている。
交流電流信号生成回路24によって周期的に変化する電流(交流)がコイル23に供給される。これにより、コイル23は上方(可動板11側)に向く磁界と、下方に向く磁界とを交互に発生させる。これにより、コイル23に対し磁石22の一対の磁極のうち一方の磁極が接近し他方の磁極が離間するようにして、弾性支持部13を捩れ変形させながら、可動板11がA軸回りに回動させられる。この時、交流電流信号で生成する電流の周波数は、可動板11と弾性支持部13と永久磁石22とで形成される振動系のねじり共振周波数と略一致するように設定されている。
図2では、永久磁石22とコイル23間の電磁力を利用した駆動方式の振動ミラーを示している。しかしながら、本発明は、静電引力を利用した方式や、圧電素子を利用した方式を採用してもよい。例えば、静電引力を利用した方式の場合には、磁石22は不要であり、コイル23の代わりに可動板11に対向する1つ又は複数の電極が設置される。そして、可動板11と電極との間に周期的に変化する交流電圧を印加することにより、可動板11と電極との間に静電引力を作用させて、弾性支持部13を捩れ変形させながら、可動板11をA軸回りに回動させる。この場合、可動板11と弾性支持部13とで形成される振動系のねじり共振周波数と略一致するように設定されている。
光源3は、レーザビームを出射する光源である。
光源3は、赤色レーザ光を出射する赤色レーザ光源3Rと、青色レーザ光を出射する青色レーザ光源3Bと、緑色レーザ光を出射する緑色レーザ光源3Gとを有する。ただし、2色以下又は4色以上のレーザ光源を用いてもよい。
光源3は、赤色レーザ光を出射する赤色レーザ光源3Rと、青色レーザ光を出射する青色レーザ光源3Bと、緑色レーザ光を出射する緑色レーザ光源3Gとを有する。ただし、2色以下又は4色以上のレーザ光源を用いてもよい。
ダイクロイックミラー4は、赤色レーザ光源3Rからの赤色レーザ光を反射するダイクロイックミラー4Rと、青色レーザ光を反射し赤色レーザ光を透過させるダイクロイックミラー4Bと、緑色レーザ光を反射し青色レーザ光及び赤色レーザ光を透過させるダイクロイックミラー4Gとを有する。この3種のダイクロイックミラー4により、赤色レーザ光、青色レーザ光、及び緑色レーザ光の合成光が水平走査ミラー1aに入射する。
レーザ駆動部5は、赤色レーザ光源3R、青色レーザ光源3B、及び緑色レーザ光源3Gに供給する電流量を制御することにより、各々の光源から出射されるレーザ光の強度及び発光時間を制御する。
画像情報記憶部6には、光走査装置10によって走査されるレーザ光によって投影面に形成される画像の情報が記憶されている。
駆動制御部7は、画像情報記憶部6から供給される画像情報と、ミラー位置検出部40から供給される水平走査ミラー1a及び垂直走査ミラー1bの偏向角度情報に基づいて、これらの画像を表示すべく、駆動部2の動作を制御する。また、投影する画像の情報をレーザ駆動部5に供給する。特に本実施形態では、駆動制御部7は、垂直方向の走査ラインの間隔が一定になるように、垂直走査ミラー1bの単位時間あたりの偏向角変化量を制御する。偏向角情報は水平及び垂直に走査された光を光センサ(不図示)で検出して生成してもよい。
次に、図4,5を用いて光走査装置10の動作について説明する。図4は、光走査装置10を備えたプロジェクタ(画像形成装置)90と投影面Sを示す斜視図、図5は、プロジェクタ90と投影面Sを横から見た図である。
図4に示すように、プロジェクタ90は底面が投影面Sに接している。図4において点線で囲まれた領域は、プロジェクタ90による描画領域を示している。走査方向1が水平走査方向で走査方向2が垂直走査方向である。
図5において、θ0、θ1、θ2・・・は、垂直走査ミラー1bによる垂直方向の偏向角を表しており、偏向角θ0で第0ラインを描画し、偏向角θ1で第1ラインを描画する。
図に示すように、垂直方向の走査ラインの間隔は一定になっており、垂直方向の走査ライン数をmとすると、光走査装置10に近い方からn(nは0以上m−1以下の整数)番目の走査ラインを描画する際の偏向角θnは、下記の式(1)のように表せる。
θn=tan-1(b+n・d/m−1)・1/a−tan-1(b+(n−1)・d/m−1)・1/a …(1)
ただし、aは投影面Sから光偏向器1までの高さ、bは光偏向器1から第0ラインまでの水平距離である。
図に示すように、垂直方向の走査ラインの間隔は一定になっており、垂直方向の走査ライン数をmとすると、光走査装置10に近い方からn(nは0以上m−1以下の整数)番目の走査ラインを描画する際の偏向角θnは、下記の式(1)のように表せる。
θn=tan-1(b+n・d/m−1)・1/a−tan-1(b+(n−1)・d/m−1)・1/a …(1)
ただし、aは投影面Sから光偏向器1までの高さ、bは光偏向器1から第0ラインまでの水平距離である。
図6(A)は、比較例による光走査装置の垂直方向の偏向角の制御方法を示す図である。図6(A)に示す例では、単位時間あたりの偏向角θの変化量を一定にしているが、このように制御すると、垂直方向の走査ラインの間隔が光走査装置から遠くなるにつれて広くなる。このため画像の解像度が画面全体で均等にならなくなってしまう。
一方、本実施形態では、駆動制御部7によって、垂直方向の走査ラインの間隔が一定になるように垂直走査ミラー1bの偏向角を制御するため、図6(B)に示すように単位時間あたりの偏向角θの変化量は一定にならない。
以上のように、本実施形態によれば、垂直方向の走査ラインの間隔が一定になるように、垂直走査ミラー1bの単位時間あたりの偏向角変化量を制御するようにしたので、投影面全体で解像度を一定にすることができる。
なお、本発明の光走査装置10の各部の構成は、同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。
また、本実施形態の光走査装置10は水平走査ミラー1aと垂直走査ミラー1bを備える構成であるが、2軸の周りでの回動が可能な1つのミラーを備え、1つのミラーで水平方向と垂直方向の走査を行う構成であってもよい。
また、本実施形態の光走査装置10は水平走査ミラー1aと垂直走査ミラー1bを備える構成であるが、2軸の周りでの回動が可能な1つのミラーを備え、1つのミラーで水平方向と垂直方向の走査を行う構成であってもよい。
実施の形態2.
図7は、実施の形態2による垂直走査ミラー1b及び垂直走査ミラー駆動部2bの構成を示す平面図である。また、図8は図7のII−II線における断面図である。実施の形態2では光走査装置10の垂直走査ミラー駆動部2bは、通電による圧電素子の伸縮を利用して、垂直走査ミラー1bを回動駆動させる。
図7は、実施の形態2による垂直走査ミラー1b及び垂直走査ミラー駆動部2bの構成を示す平面図である。また、図8は図7のII−II線における断面図である。実施の形態2では光走査装置10の垂直走査ミラー駆動部2bは、通電による圧電素子の伸縮を利用して、垂直走査ミラー1bを回動駆動させる。
図7、8に示すように、光走査装置10の垂直走査ミラー1bは、表面に反射膜21を形成した可動板(光反射部)11、可動板11を支持枠12に対して回動可能に支持する1対の弾性支持部13、支持枠12を接続層44を挟んで支えるように配置されるホルダ25、可動板にスペーサ33を挟んで固定される伝達部材(伝達部)32からなる。
また、図7,8に示すように、垂直走査ミラー駆動部2bは、1対の圧電素子31と圧電素子31に交流電圧信号を印加する交流電圧生成回路(不図示)を備えている。
また、図7,8に示すように、垂直走査ミラー駆動部2bは、1対の圧電素子31と圧電素子31に交流電圧信号を印加する交流電圧生成回路(不図示)を備えている。
圧電素子31は、軸線Aに垂直な方向に伸縮するように配置されている。圧電素子31は、その伸縮方向における一端がホルダ25に接合・支持され、他端が伝達部材32に接合又は接触するように配置されている。この時、圧電素子にはオフセット電圧が印加された状態(伸びを生じた状態)で配置されていてもよい。
圧電素子31は特に限定されないが、圧電体層と電極層とが交互に複数積層されてなるものが好ましい。これにより、圧電素子31の伸縮方向の寸法と圧電素子31への印加電圧(駆動電圧)とを抑えつつ、圧電素子31の変位量を大きくすることができる。圧電素子31は、交流電源(図示せず)に接続されていて、周期的に変化する電圧が印加されるようになっている。これにより、圧電素子31を伸縮させることができる。
伝達部材32は、圧電素子31の駆動力を受けて、軸線Aに垂直な方向に変位することにより、可動板11を軸線Aまわりに回動させる機能を有する。
伝達部材32は、軸線Aに対し可動板11の厚さ方向に偏心した位置で可動板11に接合され、圧電素子31の駆動力を可動板11に伝達するように構成されている。より具体的に説明すると、伝達部材32は、圧電素子31に接触または、接合され、弾性支持部13近傍でスペーサ33を介して可動板11に接合されている。
本実施形態の垂直走査ミラー1bにおいて、可動板11、弾性支持部13、スペーサ33、伝達部材32、支持枠12、接続層44、ホルダ25は第一のシリコン層と第二のシリコン層の間に酸化膜層を有する基板(所謂、SOI基板)を除去加工することで一体形成してもよい。具体的には、第一のシリコン層に可動板11、と弾性支持部13と支持枠12とを形成、酸化膜層にスペーサ33と接続層44を形成、第二のシリコン層に伝達部材32とホルダ25とを形成する。
伝達部材32は、軸線Aに対し可動板11の厚さ方向に偏心した位置で可動板11に接合され、圧電素子31の駆動力を可動板11に伝達するように構成されている。より具体的に説明すると、伝達部材32は、圧電素子31に接触または、接合され、弾性支持部13近傍でスペーサ33を介して可動板11に接合されている。
本実施形態の垂直走査ミラー1bにおいて、可動板11、弾性支持部13、スペーサ33、伝達部材32、支持枠12、接続層44、ホルダ25は第一のシリコン層と第二のシリコン層の間に酸化膜層を有する基板(所謂、SOI基板)を除去加工することで一体形成してもよい。具体的には、第一のシリコン層に可動板11、と弾性支持部13と支持枠12とを形成、酸化膜層にスペーサ33と接続層44を形成、第二のシリコン層に伝達部材32とホルダ25とを形成する。
垂直走査ミラー駆動部2bは、通電により圧電素子31を伸縮させることにより、伝達部材32が可動板11に軸線Aまわりのトルクを与え、可動板11を回動させる。圧電素子31の伸縮方向は可動板11の厚さ方向に直角な方向であるため、可動板11の厚さ方向における光走査装置10の寸法を抑えつつ、圧電素子31の伸縮方向での長さを大きくして、圧電素子31の変位量を大きくすることができる。
圧電素子31の変位量に対する可動板11の回動角は、可動板11の厚さ方向における軸線Aと圧電素子31(力点)との距離に大凡応じたものとなり、当該距離や力点は、圧電素子31の取り付け位置や形状などによって適宜設定される。また、圧電素子31の取り付け位置は、伝達部材32の厚さや形状などによって任意に設計することができる。そのため、光走査装置10の設計自由度を向上させることができる。さらに、伝達部材32が可動板11の厚さ方向における可動板11の一方の端(本実施形態では、下面)に接合されているため、伝達部材32が可動板11に効果的に軸線Aまわりのトルクを与えることができる。そのため、可動板11の回転中心軸である軸線Aのブレを防止して、可動板11を円滑に回動させることができる。また、SOI基板を用いて一体形成した場合には、各要素の位置精度が高く、また生産性も高い。
以上のように、圧電素子31の伸縮を利用して垂直走査ミラー1bの可動板11を駆動させることにより、圧電素子は数ナノメートル単位でのステップ駆動が可能なため、微妙な偏向角の制御が行いやすくなる。また、圧電素子31の変位が伝達部材32を介して直接可動板11に伝わるため、ダンピングなどを考慮する必要がない。すなわち、電磁駆動や静電駆動の場合、可動板11が自由に動くことができるので、ダンピングなどを考慮する必要があるが、本実施形態では、圧電素子31が伝達部材32を介して可動板11に直に接しているので、可動板11を圧電素子31の動きと連動させることができる。よって、本発明による光走査装置10のように、単位時間あたりの垂直方向の偏向角変化量を変化させるように制御する場合には、光偏向器1の駆動手段として本実施形態のように圧電素子の伸縮を利用することが望ましい。なお、垂直方向の駆動手段にのみ圧電素子を用い、水平方向の駆動手段には、実施の形態1のように電磁力を利用するようにしてもよい。
また、垂直走査ミラー1bにはガルバノミラーを用いてもよい。ガルバノミラーは、目標回転角と駆動電流の関係が明らかであるため、図6(B)に示す偏向角を目標回転角とした場合に、駆動電流により偏向角を容易に制御することができる。ガルバノミラーを用いた構成は、実施の形態2で示した圧電素子を用いた構成よりもサイズが若干大きくなり、コスト高ではあるが、制御が容易であるというメリットがある。
1 光偏向器、1a 水平走査ミラー、1b 垂直走査ミラー、2 駆動部、2a 水平走査ミラー駆動部、2b 垂直走査ミラー駆動部、3 光源、3R 赤色レーザ光源、3B 青色レーザ光源、3G 緑色レーザ光源、4 ダイクロイックミラー、5 レーザ駆動部、6 画像情報記憶部6、7 駆動制御部、10 光走査装置、11 可動板、12 支持枠、13 弾性支持部、20,25 ホルダ、21 反射膜、22 永久磁石、23 コイル、24 交流電流信号生成回路、31 圧電素子、32 伝達部材、33 スペーサ、90 プロジェクタ
Claims (5)
- レーザビームを出射する光源と、
所定の軸を中心にして回動可能に構成され、光反射部で反射した前記レーザビームを対象物に走査する光偏向部と、
前記光偏向部による垂直方向の走査ラインの間隔が一定になるように、前記光偏向部の単位時間あたりの垂直方向の偏向角変化量を制御する駆動制御部と、
前記駆動制御部によって決定された前記回動角度に従って前記光偏向部を回動駆動させる駆動部と、を備えた光走査装置。 - 前記駆動部は、通電による圧電素子の伸縮を利用して、前記光偏向部を回動駆動させることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
- 前記光反射部に、スペーサを挟んで固定された伝達部を備え、
前記圧電素子は、その伸縮方向における一端が前記伝達部と接触しており、
前記伝達部が前記圧電素子の伸縮による駆動力を前記光反射部に伝達することにより、前記光偏向部が前記所定の軸を中心にして回動することを特徴とする請求項2に記載の光走査装置。 - 前記光偏向部がガルバノミラーであることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
- 請求項1から請求項4のいずれかに記載の光走査装置を備えた画像形成装置。
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WO2012014784A1 (ja) * | 2010-07-26 | 2012-02-02 | パナソニック電工株式会社 | センサ装置 |
JP2012203186A (ja) * | 2011-03-25 | 2012-10-22 | Stanley Electric Co Ltd | 光偏向器 |
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2009
- 2009-08-21 JP JP2009191779A patent/JP2010134420A/ja active Pending
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