JP4277921B2 - アクチュエータ、光スキャナおよび画像形成装置 - Google Patents

アクチュエータ、光スキャナおよび画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、アクチュエータ、光スキャナおよび画像形成装置に関するものである。
例えば、レーザープリンタ等にて光走査により描画を行うための光スキャナとして、捩り振動子で構成されたアクチュエータを用いたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
例えば、特許文献1にかかるアクチュエータ(光スキャナ)は、1自由度振動系の捩り振動子で構成されている。すなわち、かかるアクチュエータは、可動板(反射ミラー部)を軸部材(ばね部)を介して支持部(固定枠部)に対し回動可能に支持して構成されている。
そして、軸部材を捩れ変形させながら可動板を回動駆動させることにより、光反射部で反射した光を走査する。これにより、光走査により描画を行うことができる。
このような捩り振動子で構成されたアクチュエータにあっては、その共振周波数で駆動すると、安定的に駆動することができる。
しかしながら、特許文献1にかかるアクチュエータにあっては、可動板の質量および軸部材のバネ定数が一定であるため、一旦製造した後は一定の共振周波数でしか駆動させることができない。つまり、製造されたアクチュエータの可動板の質量および軸部材のバネ定数が設計値からずれてしまうと、共振周波数も目的とする所望の値からずれてしまう。そのため、所望の回動特性を発揮することのできるアクチュエータを得ることが難しい。
特開2004−191953号公報
本発明の目的は、製造後においても簡単かつ正確に可動板の共振周波数を調整することができ、所望の振動特性を発揮することのできるアクチュエータ、光スキャナおよび画像形成装置を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明のアクチュエータは、板状の可動板と、
前記可動板を回動可能に支持する弾性変形可能な1対の軸部材と、
前記1対の軸部材の軸線方向にかかる張力を調整する張力調整手段とを有し、
前記張力調整手段は、
前記1対の軸部材のうちの一方の軸部材に接合または一体化され、前記軸部材の軸線方向に対して直交するように設けられた捩り軸と、
前記捩り軸を捩り変形させる駆動源とを有し、
前記駆動源の作動により前記捩り軸を捩り変形させ、前記1対の軸部材にかかる前記張力を調整することで、前記1対の軸部材のバネ定数を調整するように構成されていることを特徴とする。
これにより、製造後においても簡単かつ正確に可動板の共振周波数を調整することができ、所望の振動特性を発揮することのできるアクチュエータを提供することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記張力調整手段は、前記1対の軸部材に対応するように前記捩り軸を1対有し、さらに、前記1対の捩り軸に対応するように前記駆動源を1対有していることが好ましい。
これにより、より広範囲にわたり1対の軸部材にかかる張力(つまり、1対の軸部材のバネ定数)を調整することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記捩り軸の捩り中心は、前記捩り軸と前記軸部材との接合部に対して、前記可動板の厚さ方向に離間していることが好ましい。
本発明のアクチュエータでは、前記捩り軸は、その軸線方向の両端部が固定されていることが好ましい。
これにより、比較的小さい力で捩り軸を捩り変形させることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記捩り軸は、その軸線方向の中央部にて、前記軸部材と接続していることが好ましい。
これにより、より小さい力で、1対の軸部材にかかる張力をより広範囲にわたって調整することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記駆動源は、前記1対の軸部材にかかる張力を増大させる方向へ、前記捩り軸を前記捩り変形させることが好ましい。
これにより、1対の軸部材の撓みを防止することができ、可動板の安定した回動を確保しつつ、1対の軸部材にかかる張力を調整することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記駆動源は、前記軸部材の軸線方向および前記捩り軸の軸線方向のそれぞれに直交する方向に伸縮する圧電素子と、該圧電素子の伸縮方向の一端部と接合している圧電素子接合部と、該圧電素子接合部と前記捩り軸とを連結する連結部とを有し、
前記圧電素子を伸縮させることで前記圧電素子接合部を変位させ、それに伴う前記連結部の変位により、前記捩り軸を前記捩り変形させるように構成されていることが好ましい。
これにより、比較的簡単な構成で、捩り軸を捩り変形させることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記圧電素子接合部は、前記捩り軸に対して前記可動板と反対側に設けられていることが好ましい。
これにより、アクチュエータの設計の自由度が向上する。
本発明のアクチュエータでは、前記連結部は、前記捩り軸の軸線方向の中央部に接続していることが好ましい。
これにより、より小さい力で、捩り軸を捩り変形させることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記連結部は、前記可動板の平面視にて、前記軸部材の軸線に沿って設けられていることが好ましい。
これにより、圧電素子の伸縮により発生する力をより効率的に捩り軸に伝達することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記圧電素子は、複数の圧電体層と複数の電極層とを交互に積層してなるものであることが好ましい。
このような圧電素子を用いることで、駆動電圧を低減しつつ、変位量を大きくすることができる。
本発明のアクチュエータでは、通電により前記可動板を回動させる駆動手段を有し、
前記張力調整手段は、前記駆動手段に印加する電圧の周波数と前記可動板の共振周波数とが等しくなるように前記1対の軸部材にかかる張力を変更するように構成されていることが好ましい。
これにより、低電圧駆動を図りつつ、可動板を大きく回動させることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記可動板の一方の面には、光反射性を有する光反射部が設けられていることが好ましい。
これにより、アクチュエータを光スキャナ、光スイッチ、光アッテネータなどの光学デバイスに用いることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記駆動源は、前記軸部材の軸線方向および前記捩り軸の軸線方向のそれぞれに直交する方向に伸縮する圧電素子と、該圧電素子の伸縮方向の一端部と接合している圧電素子接合部と、該圧電素子接合部と前記捩り軸とを連結する連結部とを有し、
前記圧電素子は、前記可動板に対して、前記光反射部と反対側に設けられていることが好ましい。
これにより、アクチュエータの設計の自由度が向上する。
本発明の光スキャナは、板状をなし、その板面に光反射性を有する光反射部を備える可動板と、
前記可動板を回動可能に支持する弾性変形可能な1対の軸部材と、
前記1対の軸部材の軸線方向にかかる張力を調整する張力調整手段とを有し、
前記張力調整手段は、
前記1対の軸部材のうちの一方の軸部材に接合または一体化され、前記軸部材の軸線方向に対して直交するように設けられた捩り軸と、
前記捩り軸を捩り変形させる駆動源とを有し、
前記駆動源の作動により前記捩り軸を捩り変形させ、前記1対の軸部材にかかる前記張力を調整することで、前記1対の軸部材のバネ定数を調整するように構成されていることを特徴とする。
これにより、製造後においても簡単かつ正確に可動板の共振周波数を調整することができ、所望の振動特性を発揮することのできる光スキャナを提供することができる。
本発明の画像形成装置は、板状をなし、その板面に光反射性を有する光反射部を備える可動板と、
前記可動板を回動可能に支持する弾性変形可能な1対の軸部材と、
前記1対の軸部材の軸線方向にかかる張力を調整する張力調整手段とを有し、
前記張力調整手段は、
前記1対の軸部材のうちの一方の軸部材に接合または一体化され、前記軸部材の軸線方向に対して直交するように設けられた捩り軸と、
前記捩り軸を捩り変形させる駆動源とを有し、
前記駆動源の作動により前記捩り軸を捩り変形させ、前記1対の軸部材にかかる前記張力を調整することで、前記1対の軸部材のバネ定数を調整するように構成された光スキャナを備えることを特徴とする。
これにより、優れた描画特性を発揮することのできる画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明のアクチュエータ、光スキャナおよび画像形成装置の好適な実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明のアクチュエータの第1実施形態を示す模式的平面図、図2は、図1中のA−A線断面図、図3は、図1に示すアクチュエータが備える張力調整手段の作動を説明するための模式的断面図、図4は、図1に示すアクチュエータが備える圧電素子を示す模式的斜視図、図5は、図1中B−B線断面図、図6は、制御系を示すブロック図である。なお、以下では、説明の便宜上、図1中の紙面手前側を「上」、紙面奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言い、図2、3、5中の上側を「上」、下側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
各図に示すように、アクチュエータ1は、図1に示すような基体2と、スペーサ部材4を介して基体2を支持する支持基板3と、基体2が備える可動板21を回動させる駆動手段5と、基体2が備える1対の軸部材221、222にかかる張力を調整する張力調整手段6と、張力調整手段6の作動を制御する制御手段7とを有している。
以下、これらについて順次説明する。
図1に示すように、基体2は、可動板21と、可動板21を両持ち支持する1対の軸部材221、222と、1対の軸部材221、222と接続する1対の捩り軸231、232と、捩り軸231、232を支持する枠状の支持部26と、後述する圧電素子81、82が接合された1対の圧電素子接合部251、252と、圧電素子接合部251、252と捩り軸231、232とを連結する連結部241、242とで構成されている。
なお、図1に示すように、本実施形態では、1対の軸部材221、222、1対の捩り軸231、232、1対の圧電素子接合部251、252、1対の連結部241、242は、それぞれ、可動板21を中心として、左右対称となるように設けられている。
また、1対の軸部材221、222、1対の捩り軸231、232、1対の圧電素子接合部251、252、1対の連結部241、242は、それぞれ、互いに同様の構成となっている。
そのため、以下では、図1中にて可動板21の左側に位置する軸部材221と、捩り軸231と、圧電素子接合部251と、連結部241とについて代表して説明し、可動板21の右側に位置する軸部材222と、捩り軸232と、圧電素子接合部252と、連結部242とについては、その説明を省略する。
可動板21は、円盤状をなしている。なお、可動板21の形状としては、特に限定されず、例えば、平面視にて楕円形状や四角形状をなす板状であってもよい。
そして、可動板21の上面(つまり、支持基板3と反対側の面)には、光反射性を有する光反射部211が形成されており、可動板21の下面には、永久磁石51が設けられている。このような可動板21は、1対の軸部材221、222によって両側から支持されている。
図1に示すように、軸部材221は、棒状をなしている。この軸部材221は、その長手方向での一端(図1中右側の端)が可動板21に、他端(図1中左側の端)が捩り軸231にそれぞれ接続している。
1対の軸部材221、222は、同軸的に設けられており、この軸を回動中心軸Xとして可動板21が支持部26に対して回動する。
図1に示すように、捩り軸231は、回動中心軸X(つまり、軸部材221、222の軸線方向、以下同様)および可動板21の厚さ方向(つまり、図1の上下方向)のそれぞれに対して直交するY軸まわりに捩れ変形可能に構成されている。
そして、アクチュエータ1は、後述する駆動源61により、捩り軸231をY軸まわりに捩り変形させることで、1対の軸部材221、222にかかる張力を調整し、それにより1対の軸部材221、222のバネ定数を調整する。
捩り軸231は、Y軸に沿って延在する長手形状をなしていて、その長手方向の両端が支持部26に固定されている。このように、捩り軸231をY軸に沿って延在する長手形状とすることで、比較的小さい力で捩り軸231をY軸まわりに捩り変形させることができる。
また、捩り軸231は、その長手方向の中央部で軸部材221と接続している。捩り軸231は、前述したように、その長手方向の両端部が支持部26に固定されている。そのため、捩り軸231の長手方向の中央部が最もY軸まわりに捩り変形させやすい部分である(つまり、より小さい力で、より大きく捩り変形させることができる部分である)。したがって、このような部分に軸部材221が接合していることで、より小さい力で、1対の軸部材221、222にかかる張力をより広範囲にわたって調整することができる。
また、捩り軸231の厚さ(図2中上下方向での厚さ)をT1とし、軸部材221の厚さ(図2中上下方向での厚さ)をT2としたとき、T1がT2よりも厚くなっている。そして、図2において、Y軸は、捩り軸231と軸部材221との接合部よりも下側に位置している。これにより、可動板21と支持基板3とのギャップを大きくすることができ、可動板21を大きく回動させることができる。
なお、捩り軸231と軸部材221との接合部とY軸との位置関係は、特に限定されず、例えば、図2にて、Y軸が捩り軸231と軸部材221との接合部に対して上側に位置していてもよい。
本実施形態では、捩り軸231の上面と軸部材221の上面とが、平坦面を構成している。これにより、例えば、シリコン基板をエッチングすることで基体2を得る場合などには、シリコン基板の一方の面側を除去するだけで、捩り軸231の厚さT1よりも薄い厚さT2の軸部材221を形成することができる。つまり、基体2の製造の簡易化を図ることができる。なお、捩り軸231の上面と軸部材221の上面とが、平坦面を構成していなくてもよい。
また、捩り軸231の形状、大きさ等によっても異なるが、1対の軸部材221、222にかかる張力を調整する場合、通常、捩り軸231の捩り量は、微量である。そのため、捩り軸231が捩り変形しても、可動板21は、ほとんど変位しない。つまり、アクチュエータ1は、可動板21の変位を抑制しつつ、1対の軸部材221、222にかかる張力を調整することができる。これにより、例えば、アクチュエータ1を光学デバイスとして用いた場合には、図示しない光源と光反射部211との離間距離を所望の距離に保つことができ、前記光源から照射され光反射部211で反射された光を走査対象の所望の走査位置に走査させることができる。
以上のような捩り軸231と、支持部26の左側部分とで画成された空間27内には、圧電素子接合部251が設けられている。つまり、圧電素子接合部251は、捩り軸231に対して可動板21と反対側に設けられている。これにより、圧電素子接合部251の配置(つまり、圧電素子81の配置)の自由度が向上し、アクチュエータ1の設計の自由度が向上する。
圧電素子接合部251は、板状をなしていて、その下面に後述する圧電素子81が接合している。本実施形態では、圧電素子接合部251は、可動板21の平面視にて、略正方形状をなしているが、これに限定されず、例えば、長方形状であってもよいし、円状であってもよい。このような圧電素子接合部251は、連結部241を介して捩り軸231と接続している。
連結部241は、長手形状をなしていて、図1の平面視にて、回動中心軸Xに沿って設けられている。そして、連結部241は、その長手方向の一端(右側の端)が捩り軸231に、他端(左側の端)が圧電素子接合部251に、それぞれ接続している。
このような連結部241は、捩り軸231の長手方向の中央部に接続している。
また、連結部241の幅(つまり、Y軸方向での長さ)は、軸部材221の幅よりも若干太い。また、連結部241の厚さは、捩り軸231の厚さとほぼ等しい。
なお、連結部241形状としては、圧電素子接合部251と捩り軸231とを連結していれば特に限定されない。例えば、連結部241が長手形状をなしていなくてもよいし、連結部241の幅が軸部材221の幅よりも細くてもよいし、連結部241の厚さが捩り軸231の厚さよりも厚くてもよい。
このような連結部241と圧電素子接合部251とは、圧電素子81とともに、捩り軸231をY軸まわりに捩り変形させる駆動源61を構成している。つまり、駆動源61が空間27内に設置されていると言える。
以上説明したような基体2は、例えば、シリコンを主材料として構成されていて、可動板21と、1対の軸部材221、222と、1対の捩り軸231、232と、1対の圧電素子接合部251、252と、1対の連結部241、242と、支持部26とが一体的に形成されている。
例えば、シリコン基板を用意し、このシリコン基板を可動板21と、1対の軸部材221、222と、1対の捩り軸231、232と、1対の圧電素子接合部251、252と、1対の連結部241、242と、支持部26のそれぞれの平面視形状に対応するようにエッチングすることにより、可動板21と、1対の軸部材221、222と、1対の捩り軸231、232と、1対の圧電素子接合部251、252と、1対の連結部241、242と、支持部26とが一体的に形成された基体2を簡単に得ることができる。また、このように、シリコンを主材料とすることで、優れた回動特性を実現できるとともに、優れた耐久性を発揮することができる。また、微細な処理(加工)が可能であり、アクチュエータ1の小型化を図ることができる。
以上、説明した基体2は、図2に示すように、スペーサ部材4を介して支持基板3により支持されている。
スペーサ部材4は、例えば、ガラスやシリコンを主材料として構成されている。このようなスペーサ部材4は、支持部26の平面視形状と一致するように形成されている。すなわち、スペーサ部材4は、枠状をなしている。
スペーサ部材4の内壁によって空間41が画成されていて、この空間41は、アクチュエータ1の駆動の際に、可動板21が支持基板3に接触するのを防止する空間である。なお、スペーサ部材4の形状としては、可動板21の回動を許容することができれば特に限定されない。
支持基板3は板状をなし、例えば、ガラスやシリコンを主材料として構成されている。このような支持基板3は、スペーサ部材4を介して基体2の下面(つまり、光反射部211と反対側の面)と対向するように設けられている。
図2に示すように、支持基板3の上面(基体2と対向する面)であって、可動板21と対向する位置には、コイル52が設けられている。つまり、可動板21の下面に設けられた永久磁石51とコイル52とが対向している。このようなコイル52は、電流印加手段53と接続されている。このような永久磁石51とコイル52と電流印加手段53とは、可動板21を回動させるための駆動手段5を構成している。この駆動手段5については、後述する。
また、支持基板3の上面であって、圧電素子接合部251と対向する位置には、圧電素子81が設けられている。同様に、支持基板3の上面であって、圧電素子接合部252と対向する位置には、圧電素子82が設けられている。
ここで、圧電素子81、82について説明するが、圧電素子81、82は互いに同様の構成を有しているため、圧電素子81について代表して説明し、圧電素子82については、その説明を省略する。
圧電素子81は、基体2に対して光反射部211と反対側に設けられている。そのため、アクチュエータ1の設計の自由度が向上する。
また、圧電素子81は、その伸縮方向の一端(つまり、上端)が圧電素子接合部251の下面と、他端(つまり、下端)が支持基板3の上面と、それぞれ接合している。つまり、圧電素子81は、支持基板3と圧電素子接合部251とに狭持されるように設けられている。このような圧電素子81は、通電によって可動板21の厚さ方向へ伸縮する。
図4に示すように、このような圧電素子81は、平面視にて四角形状をなしており、圧電性を有する複数の圧電体層811と、各圧電体層811に電圧を印加するための複数の電極層812とが可動板21の厚さ方向に交互に積層されている。このような積層型の圧電素子81は、駆動電圧を低減しつつ、変位量を大きくすることができる。
複数の圧電体層811は、隣接する圧電体層811の分極方向が互いに反対方向となるように形成されている。すなわち、複数の圧電体層811のうちの支持基板3側から奇数番目の圧電体層811の分極方向は、偶数番目の圧電体層811の分極方向と反対方向となっている。これにより、より確実に、駆動電圧を低減しつつ、圧電素子81の変位量を大きくすることができる。なお、本明細書において、「分極方向」とは、圧電体層に電界も応力も加えない状態において、圧電体層の一方の面付近に正電荷、他方の面付近に負電荷が過剰に存在しているとき(自発分極または残留分極のとき)、圧電体層の負電荷が過剰に存在している面から、正電荷が過剰に存在している面へ向かう方向を言う。
そして、各電極層812は、隣接する圧電体層811同士の間に介挿されている。また、隣接する2つの電極層812が重なり領域(活性領域)をもつように複数の電極層812が形成されている。複数の電極層812のうち、支持基板3側から奇数番目の電極層812は、圧電素子81の側面に設けられた共通電極813に接続しており、偶数番目の電極層812は、圧電素子81の側面に設けられた共通電極814に接続している。
このような共通電極813、814は、それぞれ電源回路83に接続されている。そして、電源回路83が共通電極813、814に電圧を印加することで、前記重なり領域にて各圧電体層811に電圧を印加することができる。その結果、各圧電体層811がその厚さ方向へ伸縮する。
なお、共通電極813、814は、圧電素子81の側面に設けられていなくてもよく、例えば、支持基板3に形成されていてもよい。また、共通電極813、814を省略し、支持基板3側から奇数番目の電極層812、および、偶数番目の電極層812のそれぞれを電源回路83と直接接続してもよい。
各圧電体層811を構成するための圧電材料としては、例えば、酸化亜鉛、窒化アルミニウム、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム、ニオブ酸カリウム、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、チタン酸バリウム、その他、各種のものが挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができるが、特に、酸化亜鉛、窒化アルミニウム、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム、ニオブ酸カリウムおよびチタン酸ジルコン酸鉛のうちの少なくとも1種を主とするものが好ましい。このような材料で各圧電体層811を構成することにより、より高い周波数でアクチュエータ1を駆動することができる。
以上、アクチュエータ1の構成について説明した。
このようなアクチュエータ1は、駆動源61の作動により捩り軸231を捩り変形させるとともに、駆動源62の作動により捩り軸232を捩り変形させることで、1対の軸部材221、222にかかる張力を調整し、1対の軸部材221、222のバネ定数を調整するように構成されている。つまり、1対の捩り軸231、232と、1対の駆動源61、62とで、1対の軸部材221、222のバネ定数を調整する張力調整手段6を構成していると言える。
以下、張力調整手段6の作用について説明するが、駆動源61、62の作用は互いに同様の構成であるため、駆動源61の作用について代表して説明し、駆動源62の作用については、その説明を省略する。
電源回路83が作動していない(つまり、圧電素子81に電圧が印加されていない)場合には、図2に示すように、圧電素子81の上面と可動板21の上面とが、可動板21の厚さ方向にて、ほぼ等しい位置となっている。言い換えれば、基体2がフラットな状態となっている。
そして、電源回路83の作動により圧電素子81を収縮させると、図3に示すように、圧電素子81の上端が圧電素子接合部251とともに下方向に変位する。すると、圧電素子接合部251の変位に合わせて連結部241の左端側が下方向へ変位し、連結部241が傾斜する。このように連結部241が傾斜することで、捩り軸231がY軸まわりに捩れ変形する。
つまり、駆動源61は、1対の軸部材221、222の張力を増大させる方向へ捩り軸231を捩り変形させるように構成されている。言い換えれば、駆動源61は、捩り軸231と軸部材221との接合部が可動板21から離間する方向へ変位するように捩り軸231を捩り変形させるように構成されている。つまり、駆動源61は、捩り軸231を図2にて、反時計まわりに捩り変形させる。
仮に、駆動部61が、捩り軸231と軸部材221との接合部を可動板21に接近する方向へ変位させるように捩り軸231を捩り変形させても、1対の軸部材221、222のバネ定数を調整することはできる。しかし、この場合には、捩り軸231の捩り量にもよるが、1対の軸部材221、222が撓み、可動板21がその厚さ方向へ変位してしまう可能性がある。
一方、捩り軸231と軸部材221との接合部が可動板21から離間する方向へ変位するように捩り軸231を捩り変形させると、前述したような軸部材221、222の撓みが防止される。つまり、アクチュエータ1は、可動板21の安定した回動を確保しつつ、1対の軸部材221、222のバネ定数を調整することができる。
ここで、前述したように、連結部241は、捩り軸231の長手方向の中央部に接続している。捩り軸231において、その長手方向の中央部が最も捩り変形させやすい部分であるため、このような部分に連結部241を接合することで、より小さい力で、捩り軸231をY軸まわりに捩り変形させることができる。
また、前述したように、連結部241は、回動中心軸Xに沿って設けられているため、圧電素子81の伸縮により発生する力をより効率的に捩り軸231に伝達することができる。
また、前述したように、Y軸は、捩り軸231と軸部材221との接合部よりも下側に位置している。そのため、圧電素子接合部251と支持基板3との間に圧電素子81を設け、その圧電素子81を収縮させることで、1対の軸部材221、222の張力を増大させる方向へ捩り軸231を捩り変形させることができる。
つまり、空間41内に圧電素子81を収容することができ、アクチュエータ1の小型化を図ることができる。さらに、圧電素子81を収縮させて1対の軸部材221、222のバネ定数を調整するため、圧電素子接合部251が基体2の上面から突出してしまうことを防止することができ、この点からもアクチュエータ1の小型化を図ることもできる。
以上のような駆動源61によれば、比較的簡単な構成で、捩り軸231を捩り変形させることができる。また、このような構成によれば、捩り軸231を捩り変形させるためのトルクを大きく発生させることができるため、捩り軸231を所望の捩り量に維持することが容易となる。
また、張力調整手段6は、1対の捩り軸231、232と、1対の駆動源61、62とを有しているため、より広範囲にわたり1対の軸部材221、222のバネ定数を調整することができる。
以上のような張力調整手段6を用いることで、製造後においても簡単かつ正確に1対の軸部材221、222のバネ定数を変更することができ、所望の振動特性を発揮することのできるアクチュエータ1を提供することができる。また、アクチュエータ1が駆動している最中であってもリニアに1対の軸部材221、222のバネ定数を調整することができるため、アクチュエータ1は、極めて優れた回動特性を発揮することができる。
次に、可動板21を回動させるための駆動手段5について説明する。
駆動手段5は、前述したように、永久磁石51とコイル52と電流印加手段53とで構成されている。
永久磁石51は、可動板21の板面に沿って設けられている。このような永久磁石51は、図1や図5に示すように、長手形状をなしていて、回動中心軸Xに直交する方向へ延在するように設けられている。そして、永久磁石51は、その長手方向に磁化している。つまり、永久磁石51は、回動中心軸Xに対して一方の側がN極、他方の側がS極となっている。
このような永久磁石51としては、特に限定されず、ネオジウム磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石などを好適に用いることができる。
コイル52は、電流印加手段53に接続されており、例えば、この電流印加手段53によってコイル52へ交流電流を印加すると、コイル52付近に可動板21の板面に対して垂直方向の磁力線を有する磁界が発生し、かつ、その磁界の向きが交互に切り替わる。
これにより、図5にて、永久磁石51の回動中心軸Xに対して右側の部分がコイル52に接近する方向に変位するとともに、左側の部分がコイル52から離間する方向へ変位する状態(「第1の状態」という)と、永久磁石51の回動中心軸Xに対して右側の部分がコイル52から離間する方向に変位するとともに、左側の部分がコイル52に接近する方向へ変位する状態(「第2の状態」という)とが、交互に繰り返される。
このような第1の状態と第2の状態とを交互に繰り返すことで、可動板21が回動中心軸Xまわりに回動する。なお、電流印加手段53によってコイル52へ交流電流を印加するものについて説明したが、可動板21を回動させることができれば、これに限定されず、例えば、電流印加手段53は、コイル52に直流電流を間欠的に印加するように構成されていてもよい。
ここで、アクチュエータ1の駆動に際し、電流印加手段53がコイル52へ印加する電流の周波数(以下、「駆動周波数V1」ともいう)と可動板21の共振周波数(以下、「共振周波数V2」ともいう)とが一致していることが好ましい。これにより、低電圧駆動を図りつつ、可動板21を大きく回動させることができる。なお、本明細書において、「可動板21の共振周波数」とは、可動板21と1対の軸部材221、222とで構成された振動系の捩り共振周波数を意味するものである。このような可動板21の共振周波数は、可動板21の質量(光反射部211、磁石51の質量を含む)と、1対の軸部材221、222のバネ定数(捩り剛性)のそれぞれに依存する。
そこで、アクチュエータ1は、張力調整手段6により、共振周波数V2が駆動周波数V1と等しくなるように、1対の軸部材221、222にかかる張力(つまり、1対の軸部材221、222のバネ定数)を調整するように構成されている。通常、駆動周波数V1は、アクチュエータ1の使用目的によって適宜設定されるものであるから、共振周波数V2を駆動周波数V1に合わせ込むことで、所望の振動特性を発揮することのできるアクチュエータ1を提供することができる。
なお、前述したように、本実施形態では、1対の軸部材221、222の張力が増大する方向へ捩り軸231を捩り変形させるように構成されているため、つまり、1対の軸部材221、222のバネ定数を高めるように構成されているため、アクチュエータ1の製造時にて、共振周波数V2が駆動周波数V1よりも若干低くなるように、アクチュエータ1を設計しておくことが好ましい。
以下、共振周波数V2を駆動周波数V1に合わせ込む方法を説明する。
アクチュエータ1は、共振周波数V2を検出する共振周波数検出手段9と、共振周波数検出手段9の検知結果に基づいて張力調整手段6の作動を制御する制御手段7とを備えている。そして、例えば、アクチュエータ1の電源投入直後に、共振周波数検出手段9により共振周波数V2を検出し、その検出された共振周波数V2に基づいて制御手段7が電源回路83の作動を制御する。なお、電源投入直後に共振周波数V2を共振周波数検出手段9により検出しなくてもよく、例えば、電源投入後、一定時間ごとに共振周波数V2を検出してもよい。
共振周波数検出手段9は、軸部材221上に設けられ、変形により抵抗値が変化する検出素子91と、検出素子91の抵抗値変化に基づいて可動板21の挙動(つまり、振幅)を検知し、検知された可動板21の挙動から共振周波数V2を検出する検出部92とを有している。
軸部材221は、可動板21の回動時に、回動中心軸Xまわりに捩り変形するため、このような軸部材221上に検出素子91を設けると、軸部材221の捩り変形とともに検出素子91も変形し、検出素子91の抵抗値が変化する。
検出部92は、例えば、検出素子91に電圧を印加する図示しない電源ユニットと、該電源ユニットと検出素子91とで構成される回路内の電流値変化を検知する(つまり、検出用圧電素子91の抵抗値変化を検知する)図示しない電流値測定部とを有している。そして、電流値測定部で測定された電流値変化に基づいて可動板21の挙動を検知し、その検知結果に基づいて、共振周波数V2を検出する。
ただし、共振周波数検出手段9としては、共振周波数V2を検出することができれば、特に限定されず、例えば、駆動手段5が備える電流印加手段53からコイル52へ印加する電流の周波数を信号発生器により変更しながら、可動板21の振幅を周波数LDV(レーザードップラーベロシティ流速計)で測定することにより、可動板21の共振周波数V2を測定してもよい。
制御手段7は、例えば、共振周波数V2と駆動周波数V1とが一致するまで電源回路83から圧電素子81へ印加する電圧(電源回路84から圧電素子82へ印加する電圧についても同様、以下同じ)を徐々に高くしていき、すなわち、圧電素子81を徐々に収縮させていき、共振周波数V2と駆動周波数V1とが一致したところで電源回路83から圧電素子81へ印加する電圧を一定に維持するように、電源回路83を制御する。このようにして、アクチュエータ1は、共振周波数V2を駆動周波数V1に合わせ込む。
なお、制御手段7は、必要時に電源回路83の作動を制御すればよく、例えば、共振周波数検出手段9により検出された共振周波数V2と予め設定されている駆動周波数V1とが一致している場合などには、電源回路83を作動させなくてもよい。
また、制御手段7は、電源回路83の電圧を徐々に高くしていくように電源回路83の作動を制御する必要はなく、例えば、共振周波数V2と駆動周波数V1との差に対応した電圧値があらかじめ複数設定されており、共振周波数検出手段9の検出結果に基づいて複数の電圧値から選択された電圧値を圧電素子81に印加するように電源回路83の作動を制御するものであってもよい。
以上、本発明のアクチュエータについて説明した。このアクチュエータには、光反射部が設けられているため、アクチュエータ1を光スキャナ、光スイッチ、光アッテネータなどの光学デバイスに用いることができる。
本発明の光スキャナは、可動板の一方の板面に、光反射性を有する光反射部が設けられている以外は、本願発明のアクチュエータと同様の構成である。本発明の光スキャナの実施形態としては、前述した実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。
このような光スキャナは、例えば、プロジェクタ、レーザープリンタ、イメージング用ディスプレイ、バーコードリーダー、走査型共焦点顕微鏡などの画像形成装置に好適に適用することができる。その結果、優れた描画特性を有する画像形成装置を提供することができる。
具体的に、図7に示すようなアクチュエータ1を用いたプロジェクタ100について説明する。なお、説明の便宜上、スクリーンSの長手方向を「横方向」といい、長手方向に直角な方向を「縦方向」という。
プロジェクタ100は、レーザーなどの光を照出する光源装置101と、複数のダイクロイックミラー102と、1対のアクチュエータ1、1とを有している。
光源装置101は、赤色光を照出する赤色光源装置101aと、青色光を照出する青色光源装置101bと、緑色光を照出する緑色光源装置101cとを備えている。
ダイクロイックミラー102は、4つの直角プリズムを貼り合わせて構成され、赤色光源装置101a、青色光源装置101b、緑色光源装置101cのそれぞれから照出された光を合成する光学素子である。
このようなプロジェクタ100は、図示しないホストコンピュータからの画像情報に基づいて、赤色光源装置101a、青色光源装置101b、緑色光源装置101cのそれぞれから照出された光をダイクロイックミラー102で合成し、この合成された光が、アクチュエータ1、1によって走査され、スクリーンS上でカラー画像を形成するように構成されている。
ここで、アクチュエータ1、1の光走査について具体的に説明する。
まず、ダイクロイックミラー102で合成された光は、一方のアクチュエータ1によってスクリーンSの横方向に走査される(主走査)。そして、この横方向に走査された光は、他方のアクチュエータ1によってさらにスクリーンSの縦方向に走査される(副走査)。これにより、2次元カラー画像をスクリーンS上に形成することができる。
以上、本発明のアクチュエータ、光スキャナおよび画像形成装置について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明のアクチュエータ、光スキャナおよび画像形成装置では、各部の構成は、同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。
また、前述した実施形態では、アクチュエータは、可動板を中心にほぼ左右対称な形状をなしている構造を説明したが、非対称であってもよい。
また、前述した実施形態では、張力調整手段は、1対の軸部材に対応するように設けられた1対の捩り軸と、1対の捩り軸に対応するように設けられた1対の駆動源とを備えているものについて説明したが、捩り軸と駆動源とを1組備えていればよい。この場合、例えば、1対の軸部材のうちの捩り軸と接合していない方の軸部材の端部は、枠状支持部に固定されている。
また、前述した実施形態では、積層型の圧電素子を用いていたが、圧電素子接合部を変位させることができれば、単層型の圧電素子を用いてもよい。
また、前述した実施形態では、圧電素子を収縮させることで捩り軸を捩り変形させるものについて説明したが、圧電素子を伸張させることで捩り軸を捩り変形させてもよい。
また、前述した実施形態では、可動板を回動させる駆動手段として、永久磁石とコイルとを用いたいわゆる電磁駆動方式のものについて説明したが、これに限定されず、圧電素子の伸縮により軸部材を捩り変形させて可動板を回動させるいわゆる圧電駆動方式や、可動板と支持基板との間に発生させたクーロン力によって可動板を回動させるいわゆる静電駆動方式を用いてもよい。
本発明のアクチュエータの好適な実施形態を示す模式的平面図である。 図1中のA−A線断面図である。 図1に示すアクチュエータが備える張力調整手段の作動を示す図である。 図1に示すアクチュエータが備える圧電素子を示す模式的斜視図である。 図1中B−B線断面図である。 制御系を示すブロック図である。 図1に示すアクチュエータを備える画像形成装置の概略図である。
符号の説明
1……アクチュエータ 2……基体 21……可動板 211……光反射部 221、222……軸部材 231、232……捩り軸 241、242……連結部 251、252……圧電素子接合部 26……支持部 27……空間 3……支持基板 4……スペーサ部材 41……空間 5……駆動手段 51……永久磁石 52……コイル 53……電流印加手段 6……張力調整手段 61、62……駆動源 7……制御手段 81、82……圧電素子 811……圧電体層 812……電極層 813、814……共通電極 83、84……電源回路 9……共振周波数検出手段 91……検出素子 92……検出部 100……プロジェクタ 101……光源装置 101a……赤色光源装置 101b……青色光源装置 101c……緑色光源装置 102……ダイクロイックミラー 103……固定ミラー S……スクリーン X……回動中心軸 Y……軸

Claims (16)

  1. 板状の可動板と、
    前記可動板を回動可能に支持する弾性変形可能な1対の軸部材と、
    前記1対の軸部材の軸線方向にかかる張力を調整する張力調整手段とを有し、
    前記張力調整手段は、
    前記1対の軸部材のうちの一方の軸部材に接合または一体化され、前記軸部材の軸線方向に対して直交するように設けられた捩り軸と、
    前記捩り軸を捩り変形させる駆動源とを有し、
    前記駆動源の作動により前記捩り軸を捩り変形させ、前記1対の軸部材にかかる前記張力を調整することで、前記1対の軸部材のバネ定数を調整するように構成されていることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記張力調整手段は、前記1対の軸部材に対応するように前記捩り軸を1対有し、さらに、前記1対の捩り軸に対応するように前記駆動源を1対有している請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記捩り軸の捩り中心は、前記捩り軸と前記軸部材との接合部に対して、前記可動板の厚さ方向に離間している請求項1または2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記捩り軸は、その軸線方向の両端部が固定されている請求項1ないし3のいずれかに記載のアクチュエータ。
  5. 前記捩り軸は、その軸線方向の中央部にて、前記軸部材と接続している請求項4に記載のアクチュエータ。
  6. 前記駆動源は、前記1対の軸部材にかかる張力を増大させる方向へ、前記捩り軸を前記捩り変形させる請求項1ないし5のいずれかに記載のアクチュエータ。
  7. 前記駆動源は、前記軸部材の軸線方向および前記捩り軸の軸線方向のそれぞれに直交する方向に伸縮する圧電素子と、該圧電素子の伸縮方向の一端部と接合している圧電素子接合部と、該圧電素子接合部と前記捩り軸とを連結する連結部とを有し、
    前記圧電素子を伸縮させることで前記圧電素子接合部を変位させ、それに伴う前記連結部の変位により、前記捩り軸を前記捩り変形させるように構成されている請求項1ないし6のいずれかに記載のアクチュエータ。
  8. 前記圧電素子接合部は、前記捩り軸に対して前記可動板と反対側に設けられている請求項7に記載のアクチュエータ。
  9. 前記連結部は、前記捩り軸の軸線方向の中央部に接続している請求項8に記載のアクチュエータ。
  10. 前記連結部は、前記可動板の平面視にて、前記軸部材の軸線に沿って設けられている請求項9に記載のアクチュエータ。
  11. 前記圧電素子は、複数の圧電体層と複数の電極層とを交互に積層してなるものである請求項7ないし10のいずれかに記載のアクチュエータ。
  12. 通電により前記可動板を回動させる駆動手段を有し、
    前記張力調整手段は、前記駆動手段に印加する電圧の周波数と前記可動板の共振周波数とが等しくなるように前記1対の軸部材にかかる張力を変更するように構成されている請求項1ないし11のいずれかに記載のアクチュエータ。
  13. 前記可動板の一方の面には、光反射性を有する光反射部が設けられている請求項1ないし12のいずれかに記載のアクチュエータ。
  14. 前記駆動源は、前記軸部材の軸線方向および前記捩り軸の軸線方向のそれぞれに直交する方向に伸縮する圧電素子と、該圧電素子の伸縮方向の一端部と接合している圧電素子接合部と、該圧電素子接合部と前記捩り軸とを連結する連結部とを有し、
    前記圧電素子は、前記可動板に対して、前記光反射部と反対側に設けられている請求項13に記載のアクチュエータ。
  15. 板状をなし、その板面に光反射性を有する光反射部を備える可動板と、
    前記可動板を回動可能に支持する弾性変形可能な1対の軸部材と、
    前記1対の軸部材の軸線方向にかかる張力を調整する張力調整手段とを有し、
    前記張力調整手段は、
    前記1対の軸部材のうちの一方の軸部材に接合または一体化され、前記軸部材の軸線方向に対して直交するように設けられた捩り軸と、
    前記捩り軸を捩り変形させる駆動源とを有し、
    前記駆動源の作動により前記捩り軸を捩り変形させ、前記1対の軸部材にかかる前記張力を調整することで、前記1対の軸部材のバネ定数を調整するように構成されていることを特徴とする光スキャナ。
  16. 板状をなし、その板面に光反射性を有する光反射部を備える可動板と、
    前記可動板を回動可能に支持する弾性変形可能な1対の軸部材と、
    前記1対の軸部材の軸線方向にかかる張力を調整する張力調整手段とを有し、
    前記張力調整手段は、
    前記1対の軸部材のうちの一方の軸部材に接合または一体化され、前記軸部材の軸線方向に対して直交するように設けられた捩り軸と、
    前記捩り軸を捩り変形させる駆動源とを有し、
    前記駆動源の作動により前記捩り軸を捩り変形させ、前記1対の軸部材にかかる前記張力を調整することで、前記1対の軸部材のバネ定数を調整するように構成された光スキャナを備えることを特徴とする画像形成装置。
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