JP2002023097A - ねじり揺動体 - Google Patents
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- G02B7/18—Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for prisms; for mirrors
- G02B7/182—Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for prisms; for mirrors for mirrors
- G02B7/1821—Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for prisms; for mirrors for mirrors for rotating or oscillating mirrors
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- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
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- G02B26/08—Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
- G02B26/10—Scanning systems
- G02B26/105—Scanning systems with one or more pivoting mirrors or galvano-mirrors
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】弾性部材を通る配線の断線の心配が少ないねじ
り揺動体を提供する。 【解決手段】電磁駆動型のアクチュエーターに用いられ
るねじり揺動体210は、可動板212と、可動板21
2を揺動可能に支持する一対の弾性部材214a,21
4bと、弾性部材214a,214bを保持する支持体
216とを備えている。可動板212の周縁部を周回す
る駆動コイル222は、その一端が、弾性部材214a
を通る配線228aを介して、支持体上の電極パッド2
26aに接続され、他端が、駆動コイル222の上を横
切る飛び越し配線232と、弾性部材214bを通る配
線228bとを介して、支持体上の電極パッド226b
に接続されている。配線228a,228bは、それぞ
れ、Von Mises応力が最も高い、弾性部材214a,2
14bの表面の幾何学的な中心付近を避け、弾性部材2
14a,214bの両側の縁の一方の近くを通ってい
る。
り揺動体を提供する。 【解決手段】電磁駆動型のアクチュエーターに用いられ
るねじり揺動体210は、可動板212と、可動板21
2を揺動可能に支持する一対の弾性部材214a,21
4bと、弾性部材214a,214bを保持する支持体
216とを備えている。可動板212の周縁部を周回す
る駆動コイル222は、その一端が、弾性部材214a
を通る配線228aを介して、支持体上の電極パッド2
26aに接続され、他端が、駆動コイル222の上を横
切る飛び越し配線232と、弾性部材214bを通る配
線228bとを介して、支持体上の電極パッド226b
に接続されている。配線228a,228bは、それぞ
れ、Von Mises応力が最も高い、弾性部材214a,2
14bの表面の幾何学的な中心付近を避け、弾性部材2
14a,214bの両側の縁の一方の近くを通ってい
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光スキャナや角加
速度センサなどに使用されるねじり揺動体に関する。
速度センサなどに使用されるねじり揺動体に関する。
【0002】
【従来の技術】ねじり揺動体は、可動部材がねじりバネ
構造によって支持された構造体であり、これを用いたデ
バイスとしては、例えば半導体プロセスによって作製さ
れた光スキャナなどがある。
構造によって支持された構造体であり、これを用いたデ
バイスとしては、例えば半導体プロセスによって作製さ
れた光スキャナなどがある。
【0003】特開平7−175005号は、ねじり揺動
体を用いた電磁駆動型のアクチュエータを開示してい
る。このアクチュエータ1は、図36と図37に示され
るように、平板状の可動板5と、可動板5を揺動可能に
軸支する2つのトーションバー6a,6bと、トーショ
ンバー6a,6bを保持する枠部2とを備えており、こ
れらの部材はシリコン基板から一体形成されている。可
動板5は、その上面周縁部に設けられた通電により磁界
を発生する平面コイル7と、平面コイル7で囲まれる上
面中央部に設けられた全反射ミラー8とを備えている。
体を用いた電磁駆動型のアクチュエータを開示してい
る。このアクチュエータ1は、図36と図37に示され
るように、平板状の可動板5と、可動板5を揺動可能に
軸支する2つのトーションバー6a,6bと、トーショ
ンバー6a,6bを保持する枠部2とを備えており、こ
れらの部材はシリコン基板から一体形成されている。可
動板5は、その上面周縁部に設けられた通電により磁界
を発生する平面コイル7と、平面コイル7で囲まれる上
面中央部に設けられた全反射ミラー8とを備えている。
【0004】図37に示されるように、枠部2の上下面
にはそれぞれ上側ガラス基板3と下側ガラス基板4が設
けられており、上側ガラス基板3と下側ガラス基板4の
所定位置には、平面コイル7に磁界を作用させるための
永久磁石10a,11aと10b,11bがそれぞれ固定
されている。
にはそれぞれ上側ガラス基板3と下側ガラス基板4が設
けられており、上側ガラス基板3と下側ガラス基板4の
所定位置には、平面コイル7に磁界を作用させるための
永久磁石10a,11aと10b,11bがそれぞれ固定
されている。
【0005】さらに、図37に示されるように、枠部2
は、その上面に設けられた一対の電極端子9a,9bを
備えており、電極端子9a,9bは、それぞれトーショ
ンバー6a,6bの各上面を延びるコイル配線12a,1
2bを介して、平面コイル7に電気的に接続されてい
る。平面コイル7と電極端子9a,9bとコイル配線1
2a,12bは、電鋳法によりシリコン基板上に同時に
形成される。
は、その上面に設けられた一対の電極端子9a,9bを
備えており、電極端子9a,9bは、それぞれトーショ
ンバー6a,6bの各上面を延びるコイル配線12a,1
2bを介して、平面コイル7に電気的に接続されてい
る。平面コイル7と電極端子9a,9bとコイル配線1
2a,12bは、電鋳法によりシリコン基板上に同時に
形成される。
【0006】この電磁アクチュエータは、従来のアクチ
ュエータに比べて、極めて薄型化できるという利点を有
している。
ュエータに比べて、極めて薄型化できるという利点を有
している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般に、特願平7−1
75005号に開示されているようなねじり揺動体は、
ねじり運動により配線に応力が作用し、これにより配線
の抵抗が変化したり、最悪の場合には金属疲労で配線が
断線したりすることがある。
75005号に開示されているようなねじり揺動体は、
ねじり運動により配線に応力が作用し、これにより配線
の抵抗が変化したり、最悪の場合には金属疲労で配線が
断線したりすることがある。
【0008】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、その目的は、繰り返しのねじり
運動による応力の影響が低減されたねじり揺動体を提供
することである。
になされたものであり、その目的は、繰り返しのねじり
運動による応力の影響が低減されたねじり揺動体を提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のねじり揺動体
は、可動板と、可動板を揺動可能に支持する弾性部材
と、弾性部材を保持する支持体と、弾性部材を通る配線
とを備えているねじり揺動体であり、弾性部材はほぼ直
方体形状を有しており、配線は、弾性部材の表面の近く
に配置されており、弾性部材のねじり変形の際に発生す
る応力が小さい部分を通っている。
は、可動板と、可動板を揺動可能に支持する弾性部材
と、弾性部材を保持する支持体と、弾性部材を通る配線
とを備えているねじり揺動体であり、弾性部材はほぼ直
方体形状を有しており、配線は、弾性部材の表面の近く
に配置されており、弾性部材のねじり変形の際に発生す
る応力が小さい部分を通っている。
【0010】配線は、好ましくは、弾性部材の表面の幾
何学的な中心付近を避けて延びている。具体的には、配
線は、弾性部材の中央部では、弾性部材の幅方向に関す
る両側の縁の近くを通っている。
何学的な中心付近を避けて延びている。具体的には、配
線は、弾性部材の中央部では、弾性部材の幅方向に関す
る両側の縁の近くを通っている。
【0011】配線は、より好ましくは、弾性部材の表面
の幾何学的な中心付近に加えて、弾性部材の表面の幾何
学的な隅付近を避けて延びている。具体的には、配線
は、弾性部材の中央部では、弾性部材の幅方向に関する
両側の縁の近くを通っており、弾性部材の端部では、弾
性部材の幅方向の中心の近くを通っている。
の幾何学的な中心付近に加えて、弾性部材の表面の幾何
学的な隅付近を避けて延びている。具体的には、配線
は、弾性部材の中央部では、弾性部材の幅方向に関する
両側の縁の近くを通っており、弾性部材の端部では、弾
性部材の幅方向の中心の近くを通っている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。
の実施の形態について説明する。
【0013】最初に、実施形態の説明に先立ち、ねじり
変形時にねじりバネに発生する応力分布について説明す
る。ここでは図1に示されるねじりバネ構造100のモ
デルを考える。このねじりバネ構造100は、図1に示
されるように、ねじりバネ102と、ねじりバネ102
の一方の端部が接続されている支持体104と、ねじり
バネ102の他方の端部が接続されている可動板106
とを備えている。可動板106は、ねじりバネ102に
よって、支持体104に対して揺動可能に支持されてお
り、その揺動軸はねじりバネ102を通っている。
変形時にねじりバネに発生する応力分布について説明す
る。ここでは図1に示されるねじりバネ構造100のモ
デルを考える。このねじりバネ構造100は、図1に示
されるように、ねじりバネ102と、ねじりバネ102
の一方の端部が接続されている支持体104と、ねじり
バネ102の他方の端部が接続されている可動板106
とを備えている。可動板106は、ねじりバネ102に
よって、支持体104に対して揺動可能に支持されてお
り、その揺動軸はねじりバネ102を通っている。
【0014】以下の考察において、ねじりバネ102
は、ほぼ直方体形状を有しているものとする。つまり、
ねじりバネ102は、その両端部を除いて、すなわち支
持体104との接続部付近および可動板106との接続
部付近を除いて、揺動軸方向に一様に長方形の断面を有
しているものとする。また、ねじり変形によってねじり
バネ102に発生する応力は、ねじりバネ102の材質
の弾性限界内にあり、その弾性限界内においては、ねじ
りバネ102の材質は等方性材料であるとする。
は、ほぼ直方体形状を有しているものとする。つまり、
ねじりバネ102は、その両端部を除いて、すなわち支
持体104との接続部付近および可動板106との接続
部付近を除いて、揺動軸方向に一様に長方形の断面を有
しているものとする。また、ねじり変形によってねじり
バネ102に発生する応力は、ねじりバネ102の材質
の弾性限界内にあり、その弾性限界内においては、ねじ
りバネ102の材質は等方性材料であるとする。
【0015】図1に示されるねじりバネ102におい
て、支持体104との接続部付近および可動板106と
の接続部付近を除いた、ねじりバネ102の中央部で
は、ねじりバネ両端の接続部が拘束されている影響を無
視してもよく、その応力分布は、弾性学に基づくサンブ
ナンのねじり理論から導出できる。
て、支持体104との接続部付近および可動板106と
の接続部付近を除いた、ねじりバネ102の中央部で
は、ねじりバネ両端の接続部が拘束されている影響を無
視してもよく、その応力分布は、弾性学に基づくサンブ
ナンのねじり理論から導出できる。
【0016】ねじりバネ102に発生する各応力成分を
図1と図2に示されるように定義すると、サンブナンの
ねじり理論によれば、垂直応力σx、σy、σzと、せ
ん断応力τxy(=τyx)、τxz(=τzx)、τyz(=
τzy)のうち、応力成分σx、σy、σz、τxzは
零になる。
図1と図2に示されるように定義すると、サンブナンの
ねじり理論によれば、垂直応力σx、σy、σzと、せ
ん断応力τxy(=τyx)、τxz(=τzx)、τyz(=
τzy)のうち、応力成分σx、σy、σz、τxzは
零になる。
【0017】さらに、せん断応力τyzについて、サン
ブナンのねじり理論から導出されるねじり関数を、長方
形断面形状に適用して解いた結果を図3に示す。このせ
ん断応力τyzは、図2の上面付近では、ほぼ零にな
る。一方、せん断応力τyxについても、τyzと同様
にして、ねじり関数を長方形断面形状に適用して解く
と、図4に示される応力分布となり、上面付近におい
て、図2の長方形断面のZ軸上に最大値を有する、Z軸
に対称な応力分布となる。
ブナンのねじり理論から導出されるねじり関数を、長方
形断面形状に適用して解いた結果を図3に示す。このせ
ん断応力τyzは、図2の上面付近では、ほぼ零にな
る。一方、せん断応力τyxについても、τyzと同様
にして、ねじり関数を長方形断面形状に適用して解く
と、図4に示される応力分布となり、上面付近におい
て、図2の長方形断面のZ軸上に最大値を有する、Z軸
に対称な応力分布となる。
【0018】同様のねじり変形により発生する応力分布
について、有限要素法を用いたシミュレーション結果を
図5〜図10に示す。図5〜図7は、それぞれ、ねじり
変形時にねじりバネ102の上面付近に発生するσx、
σy、τyxを等高線表示で示している。また、図8〜
図10は、それぞれ、図5〜図7のσx、σy、τyx
における、ねじりバネ102の長手方向中央部を通るパ
ス1に沿う応力成分分布を示している。
について、有限要素法を用いたシミュレーション結果を
図5〜図10に示す。図5〜図7は、それぞれ、ねじり
変形時にねじりバネ102の上面付近に発生するσx、
σy、τyxを等高線表示で示している。また、図8〜
図10は、それぞれ、図5〜図7のσx、σy、τyx
における、ねじりバネ102の長手方向中央部を通るパ
ス1に沿う応力成分分布を示している。
【0019】これらの結果をサンブナンのねじり理論に
よる結果と比較すると、ねじりバネ102の中央部の各
応力成分は、ねじり理論から予測された応力分布に従う
ことが裏付けられる。なお、応力成分の符号は、ねじり
角度の反転によって反転するので、応力としてはその絶
対値で評価しなければならない。また、上面で発生する
応力は、ねじり角度の反転によって、同様にねじりバネ
102の下面でも発生する。
よる結果と比較すると、ねじりバネ102の中央部の各
応力成分は、ねじり理論から予測された応力分布に従う
ことが裏付けられる。なお、応力成分の符号は、ねじり
角度の反転によって反転するので、応力としてはその絶
対値で評価しなければならない。また、上面で発生する
応力は、ねじり角度の反転によって、同様にねじりバネ
102の下面でも発生する。
【0020】一方、ねじりバネ102は、支持体104
との接続部および可動板106との接続部の付近では、
ねじりバネ102のねじり変形が接続部で拘束されるた
め、ねじりバネ102の変形が揺動軸方向に一様ではな
くなり、ねじりバネ102の中央部とは異なる分布を示
す。ねじり変形により発生する応力分布について、有限
要素法を用いたシミュレーション結果を図11〜図13
に示す。図11〜図13は、それぞれ、図5〜図7のσ
x、σy、τyxにおける、接続部近辺を通るパス2に
沿う応力成分分布を示している。
との接続部および可動板106との接続部の付近では、
ねじりバネ102のねじり変形が接続部で拘束されるた
め、ねじりバネ102の変形が揺動軸方向に一様ではな
くなり、ねじりバネ102の中央部とは異なる分布を示
す。ねじり変形により発生する応力分布について、有限
要素法を用いたシミュレーション結果を図11〜図13
に示す。図11〜図13は、それぞれ、図5〜図7のσ
x、σy、τyxにおける、接続部近辺を通るパス2に
沿う応力成分分布を示している。
【0021】接続部近辺の上面付近では、各応力成分の
中で、揺動軸方向の垂直応力σyの値が最大値となる。
ただし、この垂直応力σyは、揺動軸の両側でその符号
が反転、すなわち、引張り応力と圧縮応力を生じるた
め、揺動軸方向には引張りおよび圧縮応力がない線素が
存在し、図12〜図13から、その線素付近で応力は小
さく、線素からの距離が大きくなるにしたがって大きく
なる。
中で、揺動軸方向の垂直応力σyの値が最大値となる。
ただし、この垂直応力σyは、揺動軸の両側でその符号
が反転、すなわち、引張り応力と圧縮応力を生じるた
め、揺動軸方向には引張りおよび圧縮応力がない線素が
存在し、図12〜図13から、その線素付近で応力は小
さく、線素からの距離が大きくなるにしたがって大きく
なる。
【0022】以上から、ねじりバネ102中央部ではτ
yxが、ねじりバネ102の接続部ではσyが、各応力
成分において最大値を示すが、導線(金属)の破断を考慮
する場合には、さらに、金属等の等方性材料の降伏条件
として広く用いられている、Von Mises応力値の高い領
域を特定することが重要である。
yxが、ねじりバネ102の接続部ではσyが、各応力
成分において最大値を示すが、導線(金属)の破断を考慮
する場合には、さらに、金属等の等方性材料の降伏条件
として広く用いられている、Von Mises応力値の高い領
域を特定することが重要である。
【0023】ねじり変形により、上面付近に発生するVo
n Mises応力分布について、有限要素法を用いたシミュ
レーション結果を図14〜図16に示す。ねじりバネ1
02の中央部では、図5〜図10と同様に、図2の長方
形断面のZ軸上に最大値を有する、Z軸に対称な応力分
布となる。また、ねじりバネ102の接続部付近では、
ねじりバネ102の両側の縁の近くに極大値を有する、
Z軸に対称な応力分布となる。
n Mises応力分布について、有限要素法を用いたシミュ
レーション結果を図14〜図16に示す。ねじりバネ1
02の中央部では、図5〜図10と同様に、図2の長方
形断面のZ軸上に最大値を有する、Z軸に対称な応力分
布となる。また、ねじりバネ102の接続部付近では、
ねじりバネ102の両側の縁の近くに極大値を有する、
Z軸に対称な応力分布となる。
【0024】つまり、Von Mises応力分布は、ねじりバ
ネ102の表面の幾何学的な中心付近に最も高い値を有
している。また、Von Mises応力分布は、ねじりバネ1
02の表面の幾何学的な隅付近に比較的高い値を有して
いる。なお、ねじりバネ102の表面の幾何学的な中心
付近のVon Mises応力分布の高い値は、主としてせん断
応力によるものである。一方、ねじりバネ102の表面
の幾何学的な隅付近のVon Mises応力分布の高い値は、
主として引張応力によるものである。
ネ102の表面の幾何学的な中心付近に最も高い値を有
している。また、Von Mises応力分布は、ねじりバネ1
02の表面の幾何学的な隅付近に比較的高い値を有して
いる。なお、ねじりバネ102の表面の幾何学的な中心
付近のVon Mises応力分布の高い値は、主としてせん断
応力によるものである。一方、ねじりバネ102の表面
の幾何学的な隅付近のVon Mises応力分布の高い値は、
主として引張応力によるものである。
【0025】上述の応力分布は、ねじりバネ102の両
端に支持体104と可動板106が接続されている図1
に示されるねじりバネ構造100のモデルに対する解析
結果であり、従って、可動板106が両持ち構造である
か片持ち構造であるかに依存してしない。
端に支持体104と可動板106が接続されている図1
に示されるねじりバネ構造100のモデルに対する解析
結果であり、従って、可動板106が両持ち構造である
か片持ち構造であるかに依存してしない。
【0026】以上をまとめると、ねじりバネ102の揺
動軸方向の中央部では、揺動軸に直交する幅方向におい
て、中心付近が相対的に応力値が高く、ねじりバネ10
2の揺動軸方向の両端部では、揺動軸に直交する幅方向
において両側の縁付近が、相対的に応力値が高いことが
一般的に説明できる。
動軸方向の中央部では、揺動軸に直交する幅方向におい
て、中心付近が相対的に応力値が高く、ねじりバネ10
2の揺動軸方向の両端部では、揺動軸に直交する幅方向
において両側の縁付近が、相対的に応力値が高いことが
一般的に説明できる。
【0027】[第一実施形態]本発明の第一実施形態のね
じり揺動体について説明する。本実施形態は、電磁駆動
型のアクチュエーターに適用されるねじり揺動体であ
る。
じり揺動体について説明する。本実施形態は、電磁駆動
型のアクチュエーターに適用されるねじり揺動体であ
る。
【0028】図17〜図19に示されるように、アクチ
ュエーター200は、ねじり揺動体210と、一対の永
久磁石202a,202bとを備えている。ねじり揺動
体210は、可動板212と、可動板212を揺動可能
に支持するための一対の弾性部材214a,214b
と、弾性部材214a,214bを保持する支持体21
6とを備えている。一対の弾性部材214a,214b
は、可動板212から両側に対称的に延びており、トー
ションバーとして機能する。従って、可動板212は支
持体216に対して揺動可能に支持されている。可動板
212の揺動軸は、弾性部材214a,214bの内部
を通っている。
ュエーター200は、ねじり揺動体210と、一対の永
久磁石202a,202bとを備えている。ねじり揺動
体210は、可動板212と、可動板212を揺動可能
に支持するための一対の弾性部材214a,214b
と、弾性部材214a,214bを保持する支持体21
6とを備えている。一対の弾性部材214a,214b
は、可動板212から両側に対称的に延びており、トー
ションバーとして機能する。従って、可動板212は支
持体216に対して揺動可能に支持されている。可動板
212の揺動軸は、弾性部材214a,214bの内部
を通っている。
【0029】弾性部材214a,214bは、ほぼ直方
体形状を有しており、揺動軸に垂直な断面は長方形形状
を有している。より詳しくは、弾性部材214a,21
4bは、可動板212との接続部付近の一方の端部と、
支持体216との接続部付近の他方の端部と、それらの
間に位置する中央部とを有しており、中央部は直方体形
状を有している。弾性部材214a,214bは、設計
や作製の容易さから一般にこのような形状が選ばれる。
体形状を有しており、揺動軸に垂直な断面は長方形形状
を有している。より詳しくは、弾性部材214a,21
4bは、可動板212との接続部付近の一方の端部と、
支持体216との接続部付近の他方の端部と、それらの
間に位置する中央部とを有しており、中央部は直方体形
状を有している。弾性部材214a,214bは、設計
や作製の容易さから一般にこのような形状が選ばれる。
【0030】可動板212は、その周縁部を周回する駆
動コイル222を備えている。駆動コイル222は、そ
の両端に電極パッド224a,224bを有している。
支持体216は、外部からの電力を駆動コイル222に
供給するための一対の電極パッド226a,226bを
備えている。ねじり揺動体210は、弾性部材214a
を通る配線228aを備えており、配線228aは駆動
コイル222の電極パッド224aと支持体上の電極パ
ッド226aを電気的に接続している。
動コイル222を備えている。駆動コイル222は、そ
の両端に電極パッド224a,224bを有している。
支持体216は、外部からの電力を駆動コイル222に
供給するための一対の電極パッド226a,226bを
備えている。ねじり揺動体210は、弾性部材214a
を通る配線228aを備えており、配線228aは駆動
コイル222の電極パッド224aと支持体上の電極パ
ッド226aを電気的に接続している。
【0031】また、ねじり揺動体210は、弾性部材2
14bを通る配線228bを備えており、配線228b
は、一端が支持体上の電極パッド226bに接続され、
他端に電極パッド230を有している。さらに、ねじり
揺動体210は、絶縁層を介して駆動コイル222の上
を横切って延びる飛び越し配線232を有しており、飛
び越し配線232は、駆動コイル222の内側の電極パ
ッド224bと、配線228bの電極パッド230を電
気的に接続している。
14bを通る配線228bを備えており、配線228b
は、一端が支持体上の電極パッド226bに接続され、
他端に電極パッド230を有している。さらに、ねじり
揺動体210は、絶縁層を介して駆動コイル222の上
を横切って延びる飛び越し配線232を有しており、飛
び越し配線232は、駆動コイル222の内側の電極パ
ッド224bと、配線228bの電極パッド230を電
気的に接続している。
【0032】可動板212と弾性部材214a,214
bと支持体216は単結晶シリコン基板からモノリシッ
クに形成されている。従って、可動板212と弾性部材
214a,214bと支持体216は共に単結晶シリコ
ンを主材料としている。単結晶シリコンは、精密な加工
が可能であるため、ねじり揺動体の小型化に好適であ
る。また、単結晶シリコンは、剛性が高く、材料の内部
減衰が少ないため、共振駆動用の弾性部材214a,2
14bとして優れた特性を有している。さらに、単結晶
シリコンは高い剛性を有しているため、外部に固定する
ための接着部として用いられる支持体216の材料に好
適である。
bと支持体216は単結晶シリコン基板からモノリシッ
クに形成されている。従って、可動板212と弾性部材
214a,214bと支持体216は共に単結晶シリコ
ンを主材料としている。単結晶シリコンは、精密な加工
が可能であるため、ねじり揺動体の小型化に好適であ
る。また、単結晶シリコンは、剛性が高く、材料の内部
減衰が少ないため、共振駆動用の弾性部材214a,2
14bとして優れた特性を有している。さらに、単結晶
シリコンは高い剛性を有しているため、外部に固定する
ための接着部として用いられる支持体216の材料に好
適である。
【0033】駆動コイル222と電極パッド224a,
224bと電極パッド226a,226bと配線228
a,228bと電極パッド230は共に同じ金属膜例え
ばアルミ膜で形成されており、可動板212と弾性部材
214a,214bと支持体216の主材料である単結
晶シリコン基板とは、例えば酸化シリコン膜によって電
気的に絶縁されている。同様に、飛び越し配線も例えば
アルミ膜で形成されており、駆動コイル222とは例え
ば酸化シリコン膜によって電気的に絶縁されている。
224bと電極パッド226a,226bと配線228
a,228bと電極パッド230は共に同じ金属膜例え
ばアルミ膜で形成されており、可動板212と弾性部材
214a,214bと支持体216の主材料である単結
晶シリコン基板とは、例えば酸化シリコン膜によって電
気的に絶縁されている。同様に、飛び越し配線も例えば
アルミ膜で形成されており、駆動コイル222とは例え
ば酸化シリコン膜によって電気的に絶縁されている。
【0034】また、配線228a,228bその他を含
む金属膜は、作製上の容易さから、一般に表面近くに形
成される。従って、配線228a,228bは、それぞ
れ、弾性部材214a,214bの表面の近くに位置し
ている。
む金属膜は、作製上の容易さから、一般に表面近くに形
成される。従って、配線228a,228bは、それぞ
れ、弾性部材214a,214bの表面の近くに位置し
ている。
【0035】一対の永久磁石202a,202bは、可
動板212の振動する両端部の外側に、揺動軸にほぼ平
行に配置されている。永久磁石202a,202bの着
磁方向は、互いに逆向きで、静止状態の可動板212の
面にほぼ垂直である。永久磁石202a,202bは、
可動板212の両端部に位置する駆動コイル222の部
分に対して可動板212の面方向の磁界成分を作用させ
るよう、揺動軸にほぼ直交して横切る磁界を発生させ
る。
動板212の振動する両端部の外側に、揺動軸にほぼ平
行に配置されている。永久磁石202a,202bの着
磁方向は、互いに逆向きで、静止状態の可動板212の
面にほぼ垂直である。永久磁石202a,202bは、
可動板212の両端部に位置する駆動コイル222の部
分に対して可動板212の面方向の磁界成分を作用させ
るよう、揺動軸にほぼ直交して横切る磁界を発生させ
る。
【0036】次に、このアクチュエーター200の動作
について説明する。図17において、支持体216上の
二個の電極パッド226a,226bへの交流電圧の印
加に応じて、駆動コイル222には交流電流が流れる。
駆動コイル222の永久磁石202a,202bに近い
部分を流れる電流は、永久磁石202a,202bによ
って発生された磁界との相互作用によりローレンツ力を
受け、可動板212は板厚方向に偶力を受ける。このた
め、可動板212は、二本の弾性部材214a,214
bの長手方向に延びる中心軸を揺動軸として、揺動すな
わちねじり振動する。
について説明する。図17において、支持体216上の
二個の電極パッド226a,226bへの交流電圧の印
加に応じて、駆動コイル222には交流電流が流れる。
駆動コイル222の永久磁石202a,202bに近い
部分を流れる電流は、永久磁石202a,202bによ
って発生された磁界との相互作用によりローレンツ力を
受け、可動板212は板厚方向に偶力を受ける。このた
め、可動板212は、二本の弾性部材214a,214
bの長手方向に延びる中心軸を揺動軸として、揺動すな
わちねじり振動する。
【0037】ねじり振動を発生させるモーメントは、永
久磁石202a,202bの近くの駆動コイル222の
部分が受けるローレンツ力と、二本の弾性部材214
a,214bを通る揺動軸から永久磁石202a,20
2bの近くの駆動コイル222の部分までの距離の積に
よって決まる。ローレンツ力は、永久磁石202a,2
02bの特性、駆動コイル222の巻数や配線長、電流
の大きさ、永久磁石202a,202bから駆動コイル
222までの距離等によって決まる。駆動コイル222
が可動板212の最外周を周回するように形成されるの
は、発生力量およびモーメントを大きくするためであ
る。
久磁石202a,202bの近くの駆動コイル222の
部分が受けるローレンツ力と、二本の弾性部材214
a,214bを通る揺動軸から永久磁石202a,20
2bの近くの駆動コイル222の部分までの距離の積に
よって決まる。ローレンツ力は、永久磁石202a,2
02bの特性、駆動コイル222の巻数や配線長、電流
の大きさ、永久磁石202a,202bから駆動コイル
222までの距離等によって決まる。駆動コイル222
が可動板212の最外周を周回するように形成されるの
は、発生力量およびモーメントを大きくするためであ
る。
【0038】可動板212と弾性部材214a,214
bの形状や材質によって一意的に決定される共振周波数
に等しい周波数の交流電圧を印加することにより、可動
板212は駆動コイル222を流れる電流における最大
の振幅で振動する。このアクチュエーター200は、例
えば、外部から照射される光ビームを反射する反射ミラ
ーを可動板212に設けることにより、反射された光ビ
ームを走査する光スキャナーとして使用され得る。
bの形状や材質によって一意的に決定される共振周波数
に等しい周波数の交流電圧を印加することにより、可動
板212は駆動コイル222を流れる電流における最大
の振幅で振動する。このアクチュエーター200は、例
えば、外部から照射される光ビームを反射する反射ミラ
ーを可動板212に設けることにより、反射された光ビ
ームを走査する光スキャナーとして使用され得る。
【0039】本実施形態では、図20に示されるよう
に、配線228a,228bは、それぞれ、揺動軸に直
交して延びる幅方向に関して、弾性部材214a,21
4bの両側の縁の一方の近くを通っている。つまり、配
線228a,228bは、VonMises応力が最も高い、弾
性部材214a,214bの表面の幾何学的な中心付近
を避けて延びている。このため、弾性部材214a,2
14bのねじれ運動による配線228a,228bの断
線の発生率は低減される。従って、弾性部材214aの
ねじり運動によって配線228a,228bが断線する
心配が少ない。その結果、信頼性と耐久性の高いねじり
揺動体210が得られる。なお、通常の場合、配線22
8a,228bの剛性は弾性部材214a,214bの
剛性に比較して無視できる。
に、配線228a,228bは、それぞれ、揺動軸に直
交して延びる幅方向に関して、弾性部材214a,21
4bの両側の縁の一方の近くを通っている。つまり、配
線228a,228bは、VonMises応力が最も高い、弾
性部材214a,214bの表面の幾何学的な中心付近
を避けて延びている。このため、弾性部材214a,2
14bのねじれ運動による配線228a,228bの断
線の発生率は低減される。従って、弾性部材214aの
ねじり運動によって配線228a,228bが断線する
心配が少ない。その結果、信頼性と耐久性の高いねじり
揺動体210が得られる。なお、通常の場合、配線22
8a,228bの剛性は弾性部材214a,214bの
剛性に比較して無視できる。
【0040】本実施形態のねじり揺動体は、半導体プロ
セスを利用して作製される。以下、図21〜図26を参
照して、本実施形態のねじり揺動体210の製造方法に
ついて説明する。図21〜図26には、図17のXVIII'
−XVIII線に沿う断面が描かれている。
セスを利用して作製される。以下、図21〜図26を参
照して、本実施形態のねじり揺動体210の製造方法に
ついて説明する。図21〜図26には、図17のXVIII'
−XVIII線に沿う断面が描かれている。
【0041】工程1(図21):スタートウエハとして、
SOI(Silicon On Insulator)基板300を用意する。
SOI基板300は、支持体基板と呼ばれるシリコン基
板302に、絶縁層304を介して、活性層基板と呼ば
れる単結晶シリコン基板306が貼り合わされた構造体
である。支持体基板302は例えば200〜500μ
m、絶縁層304は例えば1μm、活性層基板306は
例えば100μmの厚さを有している。SOI基板30
0を洗浄し、その表面に熱酸化膜308を、裏面に熱酸
化膜310を形成する。
SOI(Silicon On Insulator)基板300を用意する。
SOI基板300は、支持体基板と呼ばれるシリコン基
板302に、絶縁層304を介して、活性層基板と呼ば
れる単結晶シリコン基板306が貼り合わされた構造体
である。支持体基板302は例えば200〜500μ
m、絶縁層304は例えば1μm、活性層基板306は
例えば100μmの厚さを有している。SOI基板30
0を洗浄し、その表面に熱酸化膜308を、裏面に熱酸
化膜310を形成する。
【0042】工程2(図22):SOI基板300の裏面
に形成された熱酸化膜308は、可動板212と支持体
216を裏面側から分離する際のマスク材料として用い
られる。また、SOI基板300の表面に形成された熱
酸化膜310は、表面側から可動板212と弾性部材2
14a,214bと支持体216を形成する際のマスク
材料として用いられる。そのため、熱酸化膜308と3
10に対して、後の工程でシリコンが除去される部分を
エッチングによって予め除去しておく。
に形成された熱酸化膜308は、可動板212と支持体
216を裏面側から分離する際のマスク材料として用い
られる。また、SOI基板300の表面に形成された熱
酸化膜310は、表面側から可動板212と弾性部材2
14a,214bと支持体216を形成する際のマスク
材料として用いられる。そのため、熱酸化膜308と3
10に対して、後の工程でシリコンが除去される部分を
エッチングによって予め除去しておく。
【0043】工程3(図23):表面側の熱酸化膜310
の上にアルミの薄膜312をスパッタ成膜し、これをエ
ッチングすることによって、駆動コイル222、電極パ
ッド224b、配線228b、電極パッド226b、そ
の他を形成する。
の上にアルミの薄膜312をスパッタ成膜し、これをエ
ッチングすることによって、駆動コイル222、電極パ
ッド224b、配線228b、電極パッド226b、そ
の他を形成する。
【0044】工程4(図24):その後、層間絶縁膜とな
る例えばプラズマ酸化膜312を成膜し、表面側の熱酸
化膜310がエッチングされてシリコンが露出している
部分と、層間コンタクトを形成する部分と、電極パッド
226b、その他の上部のみをエッチングで除去し、さ
らにプラズマ酸化膜312の上に第二のアルミの薄膜3
14をスパッタ成膜し、これをエッチングすることによ
って、駆動コイル222の内側の電極パッド224bを
コイル外部に接続する飛び越し配線232を形成する。
さらに、飛び越し配線232の大気による酸化から保護
するために、第二のプラズマ酸化膜314を飛び越し配
線232の上部にのみ形成する。
る例えばプラズマ酸化膜312を成膜し、表面側の熱酸
化膜310がエッチングされてシリコンが露出している
部分と、層間コンタクトを形成する部分と、電極パッド
226b、その他の上部のみをエッチングで除去し、さ
らにプラズマ酸化膜312の上に第二のアルミの薄膜3
14をスパッタ成膜し、これをエッチングすることによ
って、駆動コイル222の内側の電極パッド224bを
コイル外部に接続する飛び越し配線232を形成する。
さらに、飛び越し配線232の大気による酸化から保護
するために、第二のプラズマ酸化膜314を飛び越し配
線232の上部にのみ形成する。
【0045】工程5(図25):表面側からドライエッチ
ングにより、可動板212と弾性部材214a,214
bと支持体216の形状に、SOI基板300の活性層
基板306をエッチングする。この際に、ICP(Induc
tively-coupled plasma)を利用したRIE(Reactive Io
n Etching)を用いることによって、エッチングの側面は
基板表面にほぼ垂直に加工される。このエッチングはS
OI基板300の絶縁層304に達すると停止する。そ
の後、可動板212と支持体216形状を裏面側から形
成するために、アルカリ性溶液を用いて、SOI基板3
00の裏面からシリコン基板302に対して異方性エッ
チングを行なう。
ングにより、可動板212と弾性部材214a,214
bと支持体216の形状に、SOI基板300の活性層
基板306をエッチングする。この際に、ICP(Induc
tively-coupled plasma)を利用したRIE(Reactive Io
n Etching)を用いることによって、エッチングの側面は
基板表面にほぼ垂直に加工される。このエッチングはS
OI基板300の絶縁層304に達すると停止する。そ
の後、可動板212と支持体216形状を裏面側から形
成するために、アルカリ性溶液を用いて、SOI基板3
00の裏面からシリコン基板302に対して異方性エッ
チングを行なう。
【0046】工程6(図26):シリコン基板302のエ
ッチングの後、弾性部材214a,214bの裏面およ
び可動板212と支持体216の間に露出している絶縁
層304をドライエッチングにより除去して、完成品の
ねじり揺動体210が得られる。このねじり揺動体21
0を例えば光スキャナとして使用する場合には、必要に
応じて可動板212の裏面側に金やアルミをスパッタし
て反射率の高い反射面を形成することが好ましい。
ッチングの後、弾性部材214a,214bの裏面およ
び可動板212と支持体216の間に露出している絶縁
層304をドライエッチングにより除去して、完成品の
ねじり揺動体210が得られる。このねじり揺動体21
0を例えば光スキャナとして使用する場合には、必要に
応じて可動板212の裏面側に金やアルミをスパッタし
て反射率の高い反射面を形成することが好ましい。
【0047】このように、本実施形態のねじり揺動体2
10は、半導体製造技術を利用して一体に形成されるた
め、その後の組立作業は不要であり、超小型に安価に大
量生産することができると共に、寸法精度が非常に高
く、従って特性のばらつきがきわめて少ない。
10は、半導体製造技術を利用して一体に形成されるた
め、その後の組立作業は不要であり、超小型に安価に大
量生産することができると共に、寸法精度が非常に高
く、従って特性のばらつきがきわめて少ない。
【0048】本実施形態の各構成は、上述した構成に限
定されるものではなく、様々に変形や変更されてもよ
い。
定されるものではなく、様々に変形や変更されてもよ
い。
【0049】例えば、駆動コイル222は、実施の形態
ではアルミのスパッタ成膜とエッチング加工により形成
されているが、めっきにより形成されてもよい。特に、
大きな偏向角を必要とする場合には、駆動コイル222
の巻き数を増加させる必要があるが、断面積を増やさず
に巻き数のみを増加させると、コイルの抵抗値が増大
し、電源電圧や消費電力の増大につながる。めっきによ
り、スパッタよりもさらに厚膜のコイルを形成し、アス
ペクト比を高めることにより、所定の仕様を満足するこ
とが可能となる。
ではアルミのスパッタ成膜とエッチング加工により形成
されているが、めっきにより形成されてもよい。特に、
大きな偏向角を必要とする場合には、駆動コイル222
の巻き数を増加させる必要があるが、断面積を増やさず
に巻き数のみを増加させると、コイルの抵抗値が増大
し、電源電圧や消費電力の増大につながる。めっきによ
り、スパッタよりもさらに厚膜のコイルを形成し、アス
ペクト比を高めることにより、所定の仕様を満足するこ
とが可能となる。
【0050】また、駆動方法は、その共振周波数に等し
い交流電流による往復駆動に限定されるものではなく、
例えば可変の周波数による駆動や、直流電流による駆動
で静的な位置決めを行なってもよい。
い交流電流による往復駆動に限定されるものではなく、
例えば可変の周波数による駆動や、直流電流による駆動
で静的な位置決めを行なってもよい。
【0051】以下、図面を用いて本実施形態の変形例に
ついて説明する。以下の説明において、既に説明した部
材と同じ参照符号で示される部材は同等の部材であり、
その詳しい説明は省略する。
ついて説明する。以下の説明において、既に説明した部
材と同じ参照符号で示される部材は同等の部材であり、
その詳しい説明は省略する。
【0052】第一の変形例のねじり揺動体では、図27
に示されるように、配線228a,228bが共に弾性
部材214aを通っている。より詳しくは、配線228
a,228bは、それぞれ、弾性部材214aの両側の
縁の近くを通っている。言い換えれば、配線228a,
228bは、Von Mises応力が最も高い、弾性部材21
4aの表面の幾何学的な中心付近を避けて延びている。
従って、弾性部材214aのねじり運動によって配線2
28a,228bが断線する心配が少ない。
に示されるように、配線228a,228bが共に弾性
部材214aを通っている。より詳しくは、配線228
a,228bは、それぞれ、弾性部材214aの両側の
縁の近くを通っている。言い換えれば、配線228a,
228bは、Von Mises応力が最も高い、弾性部材21
4aの表面の幾何学的な中心付近を避けて延びている。
従って、弾性部材214aのねじり運動によって配線2
28a,228bが断線する心配が少ない。
【0053】また、配線228a,228bは、揺動軸
に対して対称的に位置している。このため、弾性部材2
14aは、ねじり方向に関して対称性の良いねじり特性
を有している。
に対して対称的に位置している。このため、弾性部材2
14aは、ねじり方向に関して対称性の良いねじり特性
を有している。
【0054】反対側の弾性部材214bは、左右の弾性
部材214a,214bのねじり特性の対称性を向上さ
せるために、ダミー配線234a,234bを備えてい
るとよい。ダミー配線234a,234bは、配線22
8a,228bと同じ材料で形成され、配線228a,
228bと同様に、それぞれ、弾性部材214bの両側
の縁の近くを通っているとよい。
部材214a,214bのねじり特性の対称性を向上さ
せるために、ダミー配線234a,234bを備えてい
るとよい。ダミー配線234a,234bは、配線22
8a,228bと同じ材料で形成され、配線228a,
228bと同様に、それぞれ、弾性部材214bの両側
の縁の近くを通っているとよい。
【0055】また、本変形例のねじり揺動体は、二本の
配線228a,228bが共に弾性部材214aを通っ
ていることにより、二つの電極パッド226a,226
bが近くに位置しており、これにより外部への配線接続
の作業を容易に行なえるという利点を有している。
配線228a,228bが共に弾性部材214aを通っ
ていることにより、二つの電極パッド226a,226
bが近くに位置しており、これにより外部への配線接続
の作業を容易に行なえるという利点を有している。
【0056】第二の変形例のねじり揺動体は、図28に
示されるように、可動板212と、可動板212を揺動
可能に支持する一つの弾性部材214と、弾性部材21
4を保持する支持体216とを備えている。つまり、可
動板212は揺動可能に片持ちで支持されている。
示されるように、可動板212と、可動板212を揺動
可能に支持する一つの弾性部材214と、弾性部材21
4を保持する支持体216とを備えている。つまり、可
動板212は揺動可能に片持ちで支持されている。
【0057】配線228a,228bは、それぞれ、弾
性部材214aの両側の縁の近くを通っている。つま
り、配線228a,228bは、Von Mises応力が最も
高い、弾性部材214a,214bの表面の幾何学的な
中心付近を避けて延びている。従って、弾性部材214
のねじり運動によって配線228a,228bが断線す
る心配が少ない。
性部材214aの両側の縁の近くを通っている。つま
り、配線228a,228bは、Von Mises応力が最も
高い、弾性部材214a,214bの表面の幾何学的な
中心付近を避けて延びている。従って、弾性部材214
のねじり運動によって配線228a,228bが断線す
る心配が少ない。
【0058】第三の変形例のねじり揺動体では、図29
に示されるように、配線228a,228bは、それぞ
れ、弾性部材214a,214bの中央部では、弾性部
材214aの両側の縁の一方の近くを通っており、弾性
部材214a,214bの端部では、すなわち可動板2
12との接続部付近および支持体216との接続部付近
では、揺動軸に直交して延びる、弾性部材214aの幅
方向において、中心の近くを通っている。
に示されるように、配線228a,228bは、それぞ
れ、弾性部材214a,214bの中央部では、弾性部
材214aの両側の縁の一方の近くを通っており、弾性
部材214a,214bの端部では、すなわち可動板2
12との接続部付近および支持体216との接続部付近
では、揺動軸に直交して延びる、弾性部材214aの幅
方向において、中心の近くを通っている。
【0059】前述したように、Von Mises応力分布は、
ねじりバネ102の表面の幾何学的な中心付近に最も高
い値を有しており、ねじりバネ102の表面の幾何学的
な隅付近に比較的高い値を有している。従って、別の言
い方をすれば、配線228a,228bは、Von Mises
応力が最も高い、弾性部材214a,214bの表面の
幾何学的な中心付近を避けるとともに、Von Mises応力
が比較的高い、弾性部材214a,214bの表面の幾
何学的な隅付近を避けて延びている。従って、本変形例
は、弾性部材214aのねじり運動によって配線228
a,228bが断線する心配が更に少ない。
ねじりバネ102の表面の幾何学的な中心付近に最も高
い値を有しており、ねじりバネ102の表面の幾何学的
な隅付近に比較的高い値を有している。従って、別の言
い方をすれば、配線228a,228bは、Von Mises
応力が最も高い、弾性部材214a,214bの表面の
幾何学的な中心付近を避けるとともに、Von Mises応力
が比較的高い、弾性部材214a,214bの表面の幾
何学的な隅付近を避けて延びている。従って、本変形例
は、弾性部材214aのねじり運動によって配線228
a,228bが断線する心配が更に少ない。
【0060】第四の変形例は、静電駆動型のアクチュエ
ーターに適用されるねじり揺動体である。本変形例のね
じり揺動体では、図30と図31に示されるように、可
動板212は、一対の可動電極242a,242bを備
えている。可動電極242a,242bは、それぞれ、
揺動軸の両側に対称的に位置している。可動電極242
aは、弾性部材214aを通る配線228aを介して、
支持体216上に位置する電極パッド226aに電気的
に接続されている。同様に、可動電極242bは、弾性
部材214bを通る配線228bを介して、支持体21
6上に位置する電極パッド226bに電気的に接続され
ている。
ーターに適用されるねじり揺動体である。本変形例のね
じり揺動体では、図30と図31に示されるように、可
動板212は、一対の可動電極242a,242bを備
えている。可動電極242a,242bは、それぞれ、
揺動軸の両側に対称的に位置している。可動電極242
aは、弾性部材214aを通る配線228aを介して、
支持体216上に位置する電極パッド226aに電気的
に接続されている。同様に、可動電極242bは、弾性
部材214bを通る配線228bを介して、支持体21
6上に位置する電極パッド226bに電気的に接続され
ている。
【0061】アクチュエーターは、図示しない固定部材
に固定された固定電極244を備えている。固定電極2
44は、可動板212に設けられた可動電極242a,
242bに対向して配置されている。固定電極244
は、電源246とスイッチ248を介して、電極パッド
226a,226bに接続されている。スイッチ248
は、その切り換えに応じて、一方の可動電極242a,
242bと固定電極244との間に選択的に電位差を与
える。その結果、電位差が与えられた一方の可動電極2
42a,242bと固定電極244との間には静電引力
が生じる。これにより可動板212は静電引力に従って
対応する方向に傾く。スイッチ248を連続的に切り換
えることにより、可動板212は弾性部材214a,2
14bを通る揺動軸の周りに振動される。
に固定された固定電極244を備えている。固定電極2
44は、可動板212に設けられた可動電極242a,
242bに対向して配置されている。固定電極244
は、電源246とスイッチ248を介して、電極パッド
226a,226bに接続されている。スイッチ248
は、その切り換えに応じて、一方の可動電極242a,
242bと固定電極244との間に選択的に電位差を与
える。その結果、電位差が与えられた一方の可動電極2
42a,242bと固定電極244との間には静電引力
が生じる。これにより可動板212は静電引力に従って
対応する方向に傾く。スイッチ248を連続的に切り換
えることにより、可動板212は弾性部材214a,2
14bを通る揺動軸の周りに振動される。
【0062】配線228a,228bは、図31に示さ
れるように、それぞれ、弾性部材214a,214bの
両側の縁の一方の近くを通っている。つまり、配線22
8a,228bは、Von Mises応力が最も高い、弾性部
材214a,214bの表面の幾何学的な中心付近を避
けて延びている。従って、弾性部材214aのねじり運
動によって配線228a,228bが断線する心配が少
ない。
れるように、それぞれ、弾性部材214a,214bの
両側の縁の一方の近くを通っている。つまり、配線22
8a,228bは、Von Mises応力が最も高い、弾性部
材214a,214bの表面の幾何学的な中心付近を避
けて延びている。従って、弾性部材214aのねじり運
動によって配線228a,228bが断線する心配が少
ない。
【0063】本変形例のねじり揺動体を含むアクチュエ
ーターは、上述したスイッチ248の切り換え以外の手
法によって駆動されてもよい。例えば、二つの電極パッ
ド226a,226bがそれぞれ別の可変電源に接続さ
れ、それぞれの可変電源から所定の電圧が印加されるこ
とにより駆動されてもよい。
ーターは、上述したスイッチ248の切り換え以外の手
法によって駆動されてもよい。例えば、二つの電極パッ
ド226a,226bがそれぞれ別の可変電源に接続さ
れ、それぞれの可変電源から所定の電圧が印加されるこ
とにより駆動されてもよい。
【0064】また、静電駆動型のアクチュエーターに適
用される本変形例のねじり揺動体に対しても、図27〜
図29に示される変形が適用されてもよい。
用される本変形例のねじり揺動体に対しても、図27〜
図29に示される変形が適用されてもよい。
【0065】以上に述べた本実施形態および各変形例は
いずれも、1自由度を持つねじり揺動体を例示している
が、本発明は、ジンバル構造のような2自由度を持つね
じり揺動体に適応されてもよい。
いずれも、1自由度を持つねじり揺動体を例示している
が、本発明は、ジンバル構造のような2自由度を持つね
じり揺動体に適応されてもよい。
【0066】[第二実施形態]本発明の第二実施形態のね
じり揺動体について説明する。本実施形態のねじり揺動
体は、第一実施形態のねじり揺動体に振動検出コイルが
付加されたねじり揺動体である。以下の説明において、
第一実施形態で既に説明した部材と同等の部材は同一の
参照符号で示し、その詳しい説明は省略する。
じり揺動体について説明する。本実施形態のねじり揺動
体は、第一実施形態のねじり揺動体に振動検出コイルが
付加されたねじり揺動体である。以下の説明において、
第一実施形態で既に説明した部材と同等の部材は同一の
参照符号で示し、その詳しい説明は省略する。
【0067】図32に示されるように、本実施形態のね
じり揺動体は、可動板212と、可動板212を揺動可
能に支持するための一対の弾性部材214a,214b
と、弾性部材214a,214bを保持する支持体21
6とを備えている。可動板212は、その周縁部を周回
する駆動コイル222と、駆動コイル222の内側を周
回する振動検出コイル252とを備えている。
じり揺動体は、可動板212と、可動板212を揺動可
能に支持するための一対の弾性部材214a,214b
と、弾性部材214a,214bを保持する支持体21
6とを備えている。可動板212は、その周縁部を周回
する駆動コイル222と、駆動コイル222の内側を周
回する振動検出コイル252とを備えている。
【0068】ねじり揺動体210は、弾性部材214a
を通る配線228a,228bを備えている。配線22
8aは、一端が支持体上の電極パッド226aに接続さ
れ、他端が駆動コイル222の電極パッド224aに接
続されている。配線228bは、一端が支持体上の電極
パッド226bに接続され、他端に電極パッド230を
有している。電極パッド230は、絶縁層を介して駆動
コイル222の上を横切って延びる飛び越し配線232
を介して、駆動コイル222の内側の電極パッド224
bに接続されている。
を通る配線228a,228bを備えている。配線22
8aは、一端が支持体上の電極パッド226aに接続さ
れ、他端が駆動コイル222の電極パッド224aに接
続されている。配線228bは、一端が支持体上の電極
パッド226bに接続され、他端に電極パッド230を
有している。電極パッド230は、絶縁層を介して駆動
コイル222の上を横切って延びる飛び越し配線232
を介して、駆動コイル222の内側の電極パッド224
bに接続されている。
【0069】ねじり揺動体210は、弾性部材214b
を通る配線258a,258bを備えている。配線25
8a,258bは、それぞれ、一端が支持体216上の
電極パッド256a,256bに接続され、他端に電極
パッド260a,260bを有している。電極パッド2
60a,260bは、それぞれ、絶縁層を介して駆動コ
イル222と振動検出コイル252の上を横切って延び
る飛び越し配線262a,262bによって、振動検出
コイル252の電極パッド254a,254bに接続さ
れている。
を通る配線258a,258bを備えている。配線25
8a,258bは、それぞれ、一端が支持体216上の
電極パッド256a,256bに接続され、他端に電極
パッド260a,260bを有している。電極パッド2
60a,260bは、それぞれ、絶縁層を介して駆動コ
イル222と振動検出コイル252の上を横切って延び
る飛び越し配線262a,262bによって、振動検出
コイル252の電極パッド254a,254bに接続さ
れている。
【0070】配線228a,228bは、それぞれ、弾
性部材214aの両側の縁の近くを通っている。つま
り、配線228a,228bは、Von Mises応力が最も
高い、弾性部材214aの表面の幾何学的な中心付近を
避けて延びている。従って、弾性部材214aのねじり
運動によって配線228a,228bが断線する心配が
少ない。また、配線228a,228bは、揺動軸に対
して対称的に位置している。従って、弾性部材214a
は、ねじり方向に関して対称性の良いねじり特性を有し
ている。
性部材214aの両側の縁の近くを通っている。つま
り、配線228a,228bは、Von Mises応力が最も
高い、弾性部材214aの表面の幾何学的な中心付近を
避けて延びている。従って、弾性部材214aのねじり
運動によって配線228a,228bが断線する心配が
少ない。また、配線228a,228bは、揺動軸に対
して対称的に位置している。従って、弾性部材214a
は、ねじり方向に関して対称性の良いねじり特性を有し
ている。
【0071】同様に、配線258a,258bは、それ
ぞれ、弾性部材214bの両側の縁の近くを通ってい
る。つまり、配線258a,258bは、Von Mises応
力が最も高い、弾性部材214bの表面の幾何学的な中
心付近を避けて延びている。従って、弾性部材214b
のねじり運動によって配線258a,258bが断線す
る心配が少ない。また、配線258a,258bは、揺
動軸に対して対称的に位置している。従って、弾性部材
214bは、ねじり方向に関して対称性の良いねじり特
性を有している。
ぞれ、弾性部材214bの両側の縁の近くを通ってい
る。つまり、配線258a,258bは、Von Mises応
力が最も高い、弾性部材214bの表面の幾何学的な中
心付近を避けて延びている。従って、弾性部材214b
のねじり運動によって配線258a,258bが断線す
る心配が少ない。また、配線258a,258bは、揺
動軸に対して対称的に位置している。従って、弾性部材
214bは、ねじり方向に関して対称性の良いねじり特
性を有している。
【0072】さらに、弾性部材214aと弾性部材21
4bはそれぞれ配線228a,228bと配線258
a,258bを有しており、配線228a,228bと
配線258a,258bは、好ましくは同じ材料で形成
され、対称的に配置されている。従って、弾性部材21
4aと弾性部材214bは、ほぼ同じねじり特性を有し
ている。
4bはそれぞれ配線228a,228bと配線258
a,258bを有しており、配線228a,228bと
配線258a,258bは、好ましくは同じ材料で形成
され、対称的に配置されている。従って、弾性部材21
4aと弾性部材214bは、ほぼ同じねじり特性を有し
ている。
【0073】本実施形態のねじり揺動体は、第一実施形
態のねじり揺動体の製造方法と同様の製造方法によって
製造され、駆動コイル222を形成する際に振動検出コ
イル252を同時に形成する以外は同じであり、その詳
しい説明は省略する。
態のねじり揺動体の製造方法と同様の製造方法によって
製造され、駆動コイル222を形成する際に振動検出コ
イル252を同時に形成する以外は同じであり、その詳
しい説明は省略する。
【0074】本実施形態のねじり揺動体は、第一実施形
態のねじり揺動体と同様に、電磁駆動型のアクチュエー
ターに適用される。このアクチュエーターの駆動方法
は、第一実施形態のねじり揺動体を含むアクチュエータ
ーと全く同様であり、その詳しい説明は省略する。
態のねじり揺動体と同様に、電磁駆動型のアクチュエー
ターに適用される。このアクチュエーターの駆動方法
は、第一実施形態のねじり揺動体を含むアクチュエータ
ーと全く同様であり、その詳しい説明は省略する。
【0075】本実施形態のねじり揺動体を含むアクチュ
エーターは、可動板212の振動状態をモニターするこ
とができる。可動板212の振動に伴って、振動検出コ
イル252は、永久磁石により形成される磁界内で運動
する。このため、電磁誘導により振動検出コイル252
に起電力が発生する。この起電力の極性は、振動検出コ
イル252の運動の向きによって決まり、その大きさ
は、磁束密度、コイルの巻き数、コイルの運動の速度、
磁界内のコイルの長さ等で決まる。
エーターは、可動板212の振動状態をモニターするこ
とができる。可動板212の振動に伴って、振動検出コ
イル252は、永久磁石により形成される磁界内で運動
する。このため、電磁誘導により振動検出コイル252
に起電力が発生する。この起電力の極性は、振動検出コ
イル252の運動の向きによって決まり、その大きさ
は、磁束密度、コイルの巻き数、コイルの運動の速度、
磁界内のコイルの長さ等で決まる。
【0076】その結果、振動検出コイル252からは、
可動板212の振動速度に比例した信号が出力される。
従って、この信号に基づいて可動板212の振動状態を
モニターすることができる。また、これに基づいて可動
板212の振動を制御することもできる。具体的には、
振動検出コイル252の出力信号を基づいて、環境変化
などが原因で起こる共振周波数の変化や偏向角の変化を
自動的に補正する制御を行なうことができる。
可動板212の振動速度に比例した信号が出力される。
従って、この信号に基づいて可動板212の振動状態を
モニターすることができる。また、これに基づいて可動
板212の振動を制御することもできる。具体的には、
振動検出コイル252の出力信号を基づいて、環境変化
などが原因で起こる共振周波数の変化や偏向角の変化を
自動的に補正する制御を行なうことができる。
【0077】このアクチュエーターは、第一実施形態と
同様に、例えば、外部から照射される光ビームを反射す
る反射ミラーを可動板212に設けることにより、反射
された光ビームを走査する光スキャナーとして使用でき
る。また、偏向角を検出できる特長を生かして、角速度
や角加速度などを検出するセンサーとしても使用するこ
とも可能である。
同様に、例えば、外部から照射される光ビームを反射す
る反射ミラーを可動板212に設けることにより、反射
された光ビームを走査する光スキャナーとして使用でき
る。また、偏向角を検出できる特長を生かして、角速度
や角加速度などを検出するセンサーとしても使用するこ
とも可能である。
【0078】これまでに説明したように、本実施形態の
ねじり揺動体は、弾性部材214aを通る配線228
a,228bと弾性部材214bを通る配線258a,
258bが、それぞれ、Von Mises応力が最も高い、弾
性部材214a,214bの表面の幾何学的な中心付近
を避けて延びている。従って、弾性部材214aや弾性
部材214bのねじり運動によって配線228a,22
8bや配線258a,258bが断線する心配が少な
い。つまり、高い信頼性と耐久性を有するねじり揺動体
が得られる。
ねじり揺動体は、弾性部材214aを通る配線228
a,228bと弾性部材214bを通る配線258a,
258bが、それぞれ、Von Mises応力が最も高い、弾
性部材214a,214bの表面の幾何学的な中心付近
を避けて延びている。従って、弾性部材214aや弾性
部材214bのねじり運動によって配線228a,22
8bや配線258a,258bが断線する心配が少な
い。つまり、高い信頼性と耐久性を有するねじり揺動体
が得られる。
【0079】また、本実施形態のねじり揺動体は、半導
体製造技術を利用して一体に形成されるため、その後の
組立作業は不要であり、超小型に安価に大量生産するこ
とができると共に、寸法精度が非常に高く、従って特性
のばらつきがきわめて少ない。
体製造技術を利用して一体に形成されるため、その後の
組立作業は不要であり、超小型に安価に大量生産するこ
とができると共に、寸法精度が非常に高く、従って特性
のばらつきがきわめて少ない。
【0080】本実施形態の各構成は、上述した構成に限
定されるものではなく、様々に変形や変更されてもよ
い。
定されるものではなく、様々に変形や変更されてもよ
い。
【0081】例えば、駆動コイル222は、第一実施形
態と同様に、アルミのスパッタ成膜とエッチング加工に
より形成されるが、めっきにより形成されてもよい。特
に、めっきにより駆動コイル222のアスペクト比を高
めることは、コイルの抵抗値の増大を防止して電源電圧
や消費電力の増大を抑えるという利点の他に、駆動コイ
ル222の占有幅を縮小できるという利点を有してい
る。これは、駆動コイル222を可動板212の更に周
縁部の近くに配置することを可能にし、振動検出コイル
252の感度の向上を図ることができる。あるいは、駆
動コイル222と振動検出コイル252は、絶縁層を間
に挟んで別の層に重ねて形成されてもよい。特に、振動
検出コイル252は、感度向上のために、駆動コイル2
22に重なるように、可動板212の周縁部の近くに形
成されるとよい。
態と同様に、アルミのスパッタ成膜とエッチング加工に
より形成されるが、めっきにより形成されてもよい。特
に、めっきにより駆動コイル222のアスペクト比を高
めることは、コイルの抵抗値の増大を防止して電源電圧
や消費電力の増大を抑えるという利点の他に、駆動コイ
ル222の占有幅を縮小できるという利点を有してい
る。これは、駆動コイル222を可動板212の更に周
縁部の近くに配置することを可能にし、振動検出コイル
252の感度の向上を図ることができる。あるいは、駆
動コイル222と振動検出コイル252は、絶縁層を間
に挟んで別の層に重ねて形成されてもよい。特に、振動
検出コイル252は、感度向上のために、駆動コイル2
22に重なるように、可動板212の周縁部の近くに形
成されるとよい。
【0082】また、駆動コイル222と振動検出コイル
252は別体に設けられているが、一つのコイルが駆動
コイル222と振動検出コイル252の機能を兼ねても
よい。例えば、コイルを電源に接続して駆動コイルとし
て作用させる場合と、コイルを検出回路に接続して振動
検出コイルとして作用させる場合とを切り換えるために
切り換えスイッチを設け、駆動と振動検出を時分割で切
り換えることによって実現できる。その場合は、ねじり
揺動体の構成は、第一実施形態のねじり揺動体と全く同
じものになる。
252は別体に設けられているが、一つのコイルが駆動
コイル222と振動検出コイル252の機能を兼ねても
よい。例えば、コイルを電源に接続して駆動コイルとし
て作用させる場合と、コイルを検出回路に接続して振動
検出コイルとして作用させる場合とを切り換えるために
切り換えスイッチを設け、駆動と振動検出を時分割で切
り換えることによって実現できる。その場合は、ねじり
揺動体の構成は、第一実施形態のねじり揺動体と全く同
じものになる。
【0083】また、駆動方法は、その共振周波数に等し
い交流電流による往復駆動に限定されるものではなく、
例えば可変の周波数による駆動や、直流電流による駆動
で静的な位置決めを行なってもよい。
い交流電流による往復駆動に限定されるものではなく、
例えば可変の周波数による駆動や、直流電流による駆動
で静的な位置決めを行なってもよい。
【0084】以下、図面を用いて本実施形態の変形例に
ついて説明する。以下の説明において、既に説明した部
材と同じ参照符号で示される部材は同等の部材であり、
その詳しい説明は省略する。
ついて説明する。以下の説明において、既に説明した部
材と同じ参照符号で示される部材は同等の部材であり、
その詳しい説明は省略する。
【0085】第一の変形例のねじり揺動体では、図33
に示されるように、配線228a,228b,258
a,258bが共に弾性部材214aを通っている。よ
り詳しくは、配線228a,228bは、弾性部材21
4aの両側の縁の一方の近くを通っており、配線258
a,258bは、弾性部材214aの両側の縁の他方の
近くを通っている。言い換えれば、配線228a,22
8bと配線258a,258bは、Von Mises応力が最
も高い、弾性部材214aの表面の幾何学的な中心付近
を避けて延びている。従って、弾性部材214aのねじ
り運動によって配線228a,228b,258a,2
58bが断線する心配が少ない。なお、外側の配線22
8aと内側の配線228bとでは両者に作用する応力が
異なっており、同様に、内側の配線258aと外側の配
線258bとでは両者に作用する応力が異なっているの
で、信頼性の確保の上で注意が必要である。
に示されるように、配線228a,228b,258
a,258bが共に弾性部材214aを通っている。よ
り詳しくは、配線228a,228bは、弾性部材21
4aの両側の縁の一方の近くを通っており、配線258
a,258bは、弾性部材214aの両側の縁の他方の
近くを通っている。言い換えれば、配線228a,22
8bと配線258a,258bは、Von Mises応力が最
も高い、弾性部材214aの表面の幾何学的な中心付近
を避けて延びている。従って、弾性部材214aのねじ
り運動によって配線228a,228b,258a,2
58bが断線する心配が少ない。なお、外側の配線22
8aと内側の配線228bとでは両者に作用する応力が
異なっており、同様に、内側の配線258aと外側の配
線258bとでは両者に作用する応力が異なっているの
で、信頼性の確保の上で注意が必要である。
【0086】また、配線228a,228bと配線25
8a,258bは、揺動軸に対して対称的に位置してい
る。このため、弾性部材214aは、ねじり方向に関し
て対称性の良いねじり特性を有している。
8a,258bは、揺動軸に対して対称的に位置してい
る。このため、弾性部材214aは、ねじり方向に関し
て対称性の良いねじり特性を有している。
【0087】反対側の弾性部材214bは、左右の弾性
部材214a,214bのねじり特性の対称性を向上さ
せるために、ダミー配線234a,234b,264
a,264bを備えているとよい。ダミー配線234
a,234b,264a,264bは、配線228a,
228b,258a,258bと同じ材料で形成され、
ダミー配線234a,234bとダミー配線264a,
264bは、配線228a,228bと配線258a,
258bと同様に、それぞれ、弾性部材214bの両側
の縁の近くを通っているとよい。
部材214a,214bのねじり特性の対称性を向上さ
せるために、ダミー配線234a,234b,264
a,264bを備えているとよい。ダミー配線234
a,234b,264a,264bは、配線228a,
228b,258a,258bと同じ材料で形成され、
ダミー配線234a,234bとダミー配線264a,
264bは、配線228a,228bと配線258a,
258bと同様に、それぞれ、弾性部材214bの両側
の縁の近くを通っているとよい。
【0088】また、本変形例のねじり揺動体は、四本の
配線228a,228b,258a,258bが共に弾
性部材214aを通っていることにより、四つの電極パ
ッド226a,226,256a,256bが近くに位
置しており、これにより外部への配線接続の作業を容易
に行なえるという利点を有している。
配線228a,228b,258a,258bが共に弾
性部材214aを通っていることにより、四つの電極パ
ッド226a,226,256a,256bが近くに位
置しており、これにより外部への配線接続の作業を容易
に行なえるという利点を有している。
【0089】本変形例のねじり揺動体の更なる変形例と
して、弾性部材214bが省かれて、可動板212が弾
性部材214aのみによって片持ちで支持されてもよ
い。
して、弾性部材214bが省かれて、可動板212が弾
性部材214aのみによって片持ちで支持されてもよ
い。
【0090】第二の変形例のねじり揺動体では、図34
に示されるように、配線228a,228bは、それぞ
れ、弾性部材214aの中央部の付近では、弾性部材2
14aの両側の縁の近くを通っており、可動板212と
の接続部および支持体216との接続部の付近では、弾
性部材214aの幅方向の中心の近くを通っている。同
様に、配線258a,258bは、それぞれ、弾性部材
214bの中央部では、弾性部材214bの両側の縁の
近くを通っており、可動板212との接続部および支持
体216との接続部の付近では、弾性部材214bの幅
方向の中心の近くを通っている。
に示されるように、配線228a,228bは、それぞ
れ、弾性部材214aの中央部の付近では、弾性部材2
14aの両側の縁の近くを通っており、可動板212と
の接続部および支持体216との接続部の付近では、弾
性部材214aの幅方向の中心の近くを通っている。同
様に、配線258a,258bは、それぞれ、弾性部材
214bの中央部では、弾性部材214bの両側の縁の
近くを通っており、可動板212との接続部および支持
体216との接続部の付近では、弾性部材214bの幅
方向の中心の近くを通っている。
【0091】前述したように、Von Mises応力分布は、
ねじりバネ102の表面の幾何学的な中心付近に最も高
い値を有しており、ねじりバネ102の表面の幾何学的
な隅付近に比較的高い値を有している。従って、別の言
い方をすれば、配線228a,228bと配線258
a,258bは、それぞれ、せん断応力のためにVon Mi
ses応力が最も高い、弾性部材214aと弾性部材21
4bの表面の幾何学的な中心付近を避けるとともに、引
張応力のためにVon Mises応力が比較的高い、弾性部材
214aと弾性部材214bの表面の幾何学的な隅付近
を避けて延びている。従って、本変形例は、弾性部材2
14a,214bのねじり運動によって配線228a,
228b,258a,258bが断線する心配が更に少
ない。
ねじりバネ102の表面の幾何学的な中心付近に最も高
い値を有しており、ねじりバネ102の表面の幾何学的
な隅付近に比較的高い値を有している。従って、別の言
い方をすれば、配線228a,228bと配線258
a,258bは、それぞれ、せん断応力のためにVon Mi
ses応力が最も高い、弾性部材214aと弾性部材21
4bの表面の幾何学的な中心付近を避けるとともに、引
張応力のためにVon Mises応力が比較的高い、弾性部材
214aと弾性部材214bの表面の幾何学的な隅付近
を避けて延びている。従って、本変形例は、弾性部材2
14a,214bのねじり運動によって配線228a,
228b,258a,258bが断線する心配が更に少
ない。
【0092】以上に述べた本実施形態および各変形例は
いずれも、1自由度を持つねじり揺動体を例示している
が、本発明は、ジンバル構造のような2自由度を持つね
じり揺動体に適応されてもよい。
いずれも、1自由度を持つねじり揺動体を例示している
が、本発明は、ジンバル構造のような2自由度を持つね
じり揺動体に適応されてもよい。
【0093】[第三実施形態]本発明の第三実施形態のね
じり揺動体について説明する。本実施形態のねじり揺動
体は、可動板212の振動検出のために、第二実施形態
の振動検出コイルに代えて、歪み検出素子が設けられた
ねじり揺動体である。以下の説明において、第一実施形
態で既に説明した部材と同等の部材は同一の参照符号で
示し、その詳しい説明は省略する。
じり揺動体について説明する。本実施形態のねじり揺動
体は、可動板212の振動検出のために、第二実施形態
の振動検出コイルに代えて、歪み検出素子が設けられた
ねじり揺動体である。以下の説明において、第一実施形
態で既に説明した部材と同等の部材は同一の参照符号で
示し、その詳しい説明は省略する。
【0094】図35に示されるように、本実施形態のね
じり揺動体は、可動板212と、可動板212を揺動可
能に支持するための一対の弾性部材214a,214b
と、弾性部材214a,214bを保持する支持体21
6とを備えている。可動板212は、その周縁部を周回
する駆動コイル222を備えている。
じり揺動体は、可動板212と、可動板212を揺動可
能に支持するための一対の弾性部材214a,214b
と、弾性部材214a,214bを保持する支持体21
6とを備えている。可動板212は、その周縁部を周回
する駆動コイル222を備えている。
【0095】ねじり揺動体210は、弾性部材214a
を通る配線228a,228bを備えている。配線22
8aは、一端が支持体上の電極パッド226aに接続さ
れ、他端が駆動コイル222の電極パッド224aに接
続されている。配線228bは、一端が支持体上の電極
パッド226bに接続され、他端に電極パッド230を
有している。電極パッド230は、絶縁層を介して駆動
コイル222の上を横切って延びる飛び越し配線232
を介して、駆動コイル222の内側の電極パッド224
bに接続されている。
を通る配線228a,228bを備えている。配線22
8aは、一端が支持体上の電極パッド226aに接続さ
れ、他端が駆動コイル222の電極パッド224aに接
続されている。配線228bは、一端が支持体上の電極
パッド226bに接続され、他端に電極パッド230を
有している。電極パッド230は、絶縁層を介して駆動
コイル222の上を横切って延びる飛び越し配線232
を介して、駆動コイル222の内側の電極パッド224
bに接続されている。
【0096】ねじり揺動体210は、一対の歪み検出素
子272a,272bを備えている。歪み検出素子27
2a,272bは、弾性部材214bに設けられてお
り、より詳しくは、可動板212との接続部の付近で、
弾性部材214bの両側の縁の近くに設けられている。
つまり、歪み検出素子272a,272bは、引張応力
のためにVon Mises応力が比較的高い、弾性部材214
bの表面の幾何学的な隅付近に配置されている。
子272a,272bを備えている。歪み検出素子27
2a,272bは、弾性部材214bに設けられてお
り、より詳しくは、可動板212との接続部の付近で、
弾性部材214bの両側の縁の近くに設けられている。
つまり、歪み検出素子272a,272bは、引張応力
のためにVon Mises応力が比較的高い、弾性部材214
bの表面の幾何学的な隅付近に配置されている。
【0097】歪み検出素子272a,272bは、それ
ぞれ、弾性部材214bを通る配線274a,274b
を介して、支持体216に設けられた電極パッド276
a,276bに電気的に接続されている。
ぞれ、弾性部材214bを通る配線274a,274b
を介して、支持体216に設けられた電極パッド276
a,276bに電気的に接続されている。
【0098】配線228a,228bは、それぞれ、弾
性部材214aの中央部の付近では、弾性部材214a
の両側の縁の近くを通っており、可動板212との接続
部および支持体216との接続部の付近では、弾性部材
214aの幅方向の中心の近くを通っている。同様に、
配線274a,274bは、それぞれ、弾性部材214
bの中央部では、弾性部材214bの両側の縁の近くを
通っており、可動板212との接続部および支持体21
6との接続部の付近では、弾性部材214bの幅方向の
中心の近くを通っている。
性部材214aの中央部の付近では、弾性部材214a
の両側の縁の近くを通っており、可動板212との接続
部および支持体216との接続部の付近では、弾性部材
214aの幅方向の中心の近くを通っている。同様に、
配線274a,274bは、それぞれ、弾性部材214
bの中央部では、弾性部材214bの両側の縁の近くを
通っており、可動板212との接続部および支持体21
6との接続部の付近では、弾性部材214bの幅方向の
中心の近くを通っている。
【0099】前述したように、Von Mises応力分布は、
ねじりバネ102の表面の幾何学的な中心付近に最も高
い値を有しており、ねじりバネ102の表面の幾何学的
な隅付近に比較的高い値を有している。従って、別の言
い方をすれば、配線228a,228bと配線274
a,274bは、それぞれ、せん断応力のためにVon Mi
ses応力が最も高い、弾性部材214aと弾性部材21
4bの表面の幾何学的な中心付近を避けるとともに、引
張応力のためにVon Mises応力が比較的高い、弾性部材
214aと弾性部材214bの表面の幾何学的な隅付近
を避けて延びている。従って、本変形例は、弾性部材2
14a,214bのねじり運動によって配線228a,
228b,274a,274bが断線する心配が更に少
ない。
ねじりバネ102の表面の幾何学的な中心付近に最も高
い値を有しており、ねじりバネ102の表面の幾何学的
な隅付近に比較的高い値を有している。従って、別の言
い方をすれば、配線228a,228bと配線274
a,274bは、それぞれ、せん断応力のためにVon Mi
ses応力が最も高い、弾性部材214aと弾性部材21
4bの表面の幾何学的な中心付近を避けるとともに、引
張応力のためにVon Mises応力が比較的高い、弾性部材
214aと弾性部材214bの表面の幾何学的な隅付近
を避けて延びている。従って、本変形例は、弾性部材2
14a,214bのねじり運動によって配線228a,
228b,274a,274bが断線する心配が更に少
ない。
【0100】また、配線228a,228bと配線27
4a,274bは、それぞれ、弾性部材214aと弾性
部材214bに対して、揺動軸に対して対称的に位置し
ている。従って、弾性部材214aと弾性部材214b
は、ねじり方向に関して対称性の良いねじり特性を有し
ている。
4a,274bは、それぞれ、弾性部材214aと弾性
部材214bに対して、揺動軸に対して対称的に位置し
ている。従って、弾性部材214aと弾性部材214b
は、ねじり方向に関して対称性の良いねじり特性を有し
ている。
【0101】本実施形態のねじり揺動体は、第一実施形
態のねじり揺動体の製造方法と同様の製造方法によって
製造され、歪み検出素子272a,272bを設けると
ともに、これに接続された配線274a,274bおよ
び電極パッド276a,276bを駆動コイル222と
同時に形成する以外は同じであり、その詳しい説明は省
略する。
態のねじり揺動体の製造方法と同様の製造方法によって
製造され、歪み検出素子272a,272bを設けると
ともに、これに接続された配線274a,274bおよ
び電極パッド276a,276bを駆動コイル222と
同時に形成する以外は同じであり、その詳しい説明は省
略する。
【0102】本実施形態のねじり揺動体は、第一実施形
態のねじり揺動体と同様に、電磁駆動型のアクチュエー
ターに適用される。このアクチュエーターの駆動方法
は、第一実施形態のねじり揺動体を含むアクチュエータ
ーと全く同様であり、その詳しい説明は省略する。
態のねじり揺動体と同様に、電磁駆動型のアクチュエー
ターに適用される。このアクチュエーターの駆動方法
は、第一実施形態のねじり揺動体を含むアクチュエータ
ーと全く同様であり、その詳しい説明は省略する。
【0103】本実施形態のねじり揺動体を含むアクチュ
エーターは、歪み検出素子272a,272bにより、
可動板212の振動状態をモニターすることができる。
可動板212の振動に伴って、弾性部材214a,21
4bに歪みが発生する。歪み検出素子272a,272
bは、弾性部材214bに発生する歪みに対応する信号
を出力する。歪み検出素子272a,272bの出力信
号の極性は、可動板212のねじれる方向に依存して決
まり、その大きさは、可動板212のねじれの角度に対
応している。
エーターは、歪み検出素子272a,272bにより、
可動板212の振動状態をモニターすることができる。
可動板212の振動に伴って、弾性部材214a,21
4bに歪みが発生する。歪み検出素子272a,272
bは、弾性部材214bに発生する歪みに対応する信号
を出力する。歪み検出素子272a,272bの出力信
号の極性は、可動板212のねじれる方向に依存して決
まり、その大きさは、可動板212のねじれの角度に対
応している。
【0104】このように、歪み検出素子272a,27
2bの出力信号は、可動板212の振動状態を反映して
おり、従って、この信号に基づいて可動板212の振動
状態をモニターすることができる。また、これに基づい
て可動板212の振動を制御することもできる。具体的
には、歪み検出素子272a,272bの出力信号に基
づいて、環境変化などが原因で起こる共振周波数の変化
や偏向角の変化を自動的に補正する制御を行なうことが
できる。
2bの出力信号は、可動板212の振動状態を反映して
おり、従って、この信号に基づいて可動板212の振動
状態をモニターすることができる。また、これに基づい
て可動板212の振動を制御することもできる。具体的
には、歪み検出素子272a,272bの出力信号に基
づいて、環境変化などが原因で起こる共振周波数の変化
や偏向角の変化を自動的に補正する制御を行なうことが
できる。
【0105】従来、歪み検出素子を用いた装置におい
て、歪み検出素子を設ける最適な位置の教示はなされて
いない。本実施形態では、歪み検出素子を設ける最適な
位置を教示している。つまり、歪み検出素子272a,
272bは、可動板212との接続部の付近で、弾性部
材214bの両側の縁の近くに設けられるとよい。言い
換えれば、弾性部材214bの表面の幾何学的な隅付近
に設けられるとよい。これは、引張応力のためにVon Mi
ses応力が比較的高い位置である。本実施形態のねじり
揺動体は、歪み検出素子272a,272bがVon Mise
s応力が高い位置に設けられているので、可動板212
の振動状態を感度良く検出することを可能にする。
て、歪み検出素子を設ける最適な位置の教示はなされて
いない。本実施形態では、歪み検出素子を設ける最適な
位置を教示している。つまり、歪み検出素子272a,
272bは、可動板212との接続部の付近で、弾性部
材214bの両側の縁の近くに設けられるとよい。言い
換えれば、弾性部材214bの表面の幾何学的な隅付近
に設けられるとよい。これは、引張応力のためにVon Mi
ses応力が比較的高い位置である。本実施形態のねじり
揺動体は、歪み検出素子272a,272bがVon Mise
s応力が高い位置に設けられているので、可動板212
の振動状態を感度良く検出することを可能にする。
【0106】このアクチュエーターは、第一実施形態と
同様に、例えば、外部から照射される光ビームを反射す
る反射ミラーを可動板212に設けることにより、反射
された光ビームを走査する光スキャナーとして使用でき
る。また、偏向角を検出できる特長を生かして、角速度
や角加速度などを検出するセンサーとしても使用するこ
とも可能である。
同様に、例えば、外部から照射される光ビームを反射す
る反射ミラーを可動板212に設けることにより、反射
された光ビームを走査する光スキャナーとして使用でき
る。また、偏向角を検出できる特長を生かして、角速度
や角加速度などを検出するセンサーとしても使用するこ
とも可能である。
【0107】また、本実施形態のねじり揺動体は、半導
体製造技術を利用して一体に形成されるため、その後の
組立作業は不要であり、超小型に安価に大量生産するこ
とができると共に、寸法精度が非常に高く、従って特性
のばらつきがきわめて少ない。
体製造技術を利用して一体に形成されるため、その後の
組立作業は不要であり、超小型に安価に大量生産するこ
とができると共に、寸法精度が非常に高く、従って特性
のばらつきがきわめて少ない。
【0108】本実施形態の各構成は、上述した構成に限
定されるものではなく、様々に変形や変更されてもよ
い。
定されるものではなく、様々に変形や変更されてもよ
い。
【0109】例えば、駆動コイル222は、第一実施形
態と同様に、アルミのスパッタ成膜とエッチング加工に
より形成されるが、めっきにより形成されてもよい。特
に、めっきにより駆動コイル222のアスペクト比を高
めることは、コイルの抵抗値の増大を防止して電源電圧
や消費電力の増大を抑えるという利点の他に、駆動コイ
ル222の占有幅を縮小できるという利点を有してい
る。これは、駆動コイル222を可動板212の更に周
縁部の近くに配置して、より大きい駆動力を得ることを
可能にする。
態と同様に、アルミのスパッタ成膜とエッチング加工に
より形成されるが、めっきにより形成されてもよい。特
に、めっきにより駆動コイル222のアスペクト比を高
めることは、コイルの抵抗値の増大を防止して電源電圧
や消費電力の増大を抑えるという利点の他に、駆動コイ
ル222の占有幅を縮小できるという利点を有してい
る。これは、駆動コイル222を可動板212の更に周
縁部の近くに配置して、より大きい駆動力を得ることを
可能にする。
【0110】また、駆動方法は、その共振周波数に等し
い交流電流による往復駆動に限定されるものではなく、
例えば可変の周波数による駆動や、直流電流による駆動
で静的な位置決めを行なってもよい。
い交流電流による往復駆動に限定されるものではなく、
例えば可変の周波数による駆動や、直流電流による駆動
で静的な位置決めを行なってもよい。
【0111】歪み検出素子272a,272bと配線2
74a,274bは、弾性部材214aに設けられても
よい。つまり、歪み検出素子272a,272bは、可
動板212との接続部の付近で、弾性部材214aの両
側の縁の近く、すなわち、引張応力のためにVon Mises
応力が比較的高い、弾性部材214bの表面の幾何学的
な隅付近に配置されるとともに、歪み検出素子272
a,272bに接続された配線274a,274bは、
配線228a,228bの外側において弾性部材214
aを通り、電極パッド226a,226bの近くにおい
て支持体216に設けられた電極パッド276a,27
6bに電気的に接続されてもよい。
74a,274bは、弾性部材214aに設けられても
よい。つまり、歪み検出素子272a,272bは、可
動板212との接続部の付近で、弾性部材214aの両
側の縁の近く、すなわち、引張応力のためにVon Mises
応力が比較的高い、弾性部材214bの表面の幾何学的
な隅付近に配置されるとともに、歪み検出素子272
a,272bに接続された配線274a,274bは、
配線228a,228bの外側において弾性部材214
aを通り、電極パッド226a,226bの近くにおい
て支持体216に設けられた電極パッド276a,27
6bに電気的に接続されてもよい。
【0112】この場合、配線228a,272aと配線
228b,272bが、Von Mises応力が最も高い、弾
性部材214aの表面の幾何学的な中心付近を避けて延
びるため、弾性部材214aのねじり運動によって配線
228a,228b,272a,272bが断線する心
配が少ない。なお、外側の配線274a,274bと内
側の配線228a,228bに作用する応力が異なるた
め、信頼性の確保の上で注意が必要である。
228b,272bが、Von Mises応力が最も高い、弾
性部材214aの表面の幾何学的な中心付近を避けて延
びるため、弾性部材214aのねじり運動によって配線
228a,228b,272a,272bが断線する心
配が少ない。なお、外側の配線274a,274bと内
側の配線228a,228bに作用する応力が異なるた
め、信頼性の確保の上で注意が必要である。
【0113】また、配線228a,272aと配線22
8b,272bは、揺動軸に対して対称的に位置するた
め、弾性部材214aは、ねじり方向に関して対称性の
良いねじり特性を有している。さらに、四つの電極パッ
ド226a,226b,272a,272bが近くに位
置するため、外部への配線接続の作業を容易に行なえ
る。
8b,272bは、揺動軸に対して対称的に位置するた
め、弾性部材214aは、ねじり方向に関して対称性の
良いねじり特性を有している。さらに、四つの電極パッ
ド226a,226b,272a,272bが近くに位
置するため、外部への配線接続の作業を容易に行なえ
る。
【0114】さらに、左右の弾性部材214a,214
bのねじり特性の対称性を向上させるために、反対側の
弾性部材214bには、配線228a,228b,27
2a,272bにそれぞれ対応する四本のダミー配線を
設けるとより好ましい。
bのねじり特性の対称性を向上させるために、反対側の
弾性部材214bには、配線228a,228b,27
2a,272bにそれぞれ対応する四本のダミー配線を
設けるとより好ましい。
【0115】この更なる変形例として、弾性部材214
bが省かれて、可動板212が弾性部材214aのみに
よって片持ちで支持されてもよい。
bが省かれて、可動板212が弾性部材214aのみに
よって片持ちで支持されてもよい。
【0116】以上に述べた本実施形態および各変形例は
いずれも、1自由度を持つねじり揺動体を例示している
が、本実施形態は、ジンバル構造のような2自由度を持
つねじり揺動体に適応されてもよい。また、静電駆動型
のアクチュエータに用いられるねじり揺動体に適用され
てもよい。
いずれも、1自由度を持つねじり揺動体を例示している
が、本実施形態は、ジンバル構造のような2自由度を持
つねじり揺動体に適応されてもよい。また、静電駆動型
のアクチュエータに用いられるねじり揺動体に適用され
てもよい。
【0117】これまで、いくつかの実施の形態について
図面を参照しながら具体的に説明したが、本発明は、上
述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨
を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
図面を参照しながら具体的に説明したが、本発明は、上
述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨
を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
【0118】従って、本発明のねじり揺動体について、
以下のことが言える。
以下のことが言える。
【0119】1. 可動板、ねじりバネ、支持体を有し、
前記ねじりバネが略直線形状、略長方形断面を有しかつ
その表面近傍に導線を有するねじり揺動体において、前
記導線が前記ねじりバネ表面において、ねじり変形時に
発生する応力が小さい部分を選択的に通過するように形
成されていることを特徴とするねじり揺動体。
前記ねじりバネが略直線形状、略長方形断面を有しかつ
その表面近傍に導線を有するねじり揺動体において、前
記導線が前記ねじりバネ表面において、ねじり変形時に
発生する応力が小さい部分を選択的に通過するように形
成されていることを特徴とするねじり揺動体。
【0120】(対応する発明の実施の形態) この発明に
関する実施の形態は、すべての実施の形態が対応する。
関する実施の形態は、すべての実施の形態が対応する。
【0121】(作用効果) 可動板、ねじりバネ、支持体
からなるねじり揺動体は、設計、製作上の容易さから、
ねじりバネが略直線形状、略長方形断面を有することが
多い。また、電磁、静電などの駆動方式で駆動される場
合には、可動板と支持体間の電気的接続などのために、
ねじりバネを配線が経由することが通例であるが、これ
も製作上の容易さからねじりバネの表面近傍に配置され
る。このような構成のねじり揺動体において、ねじりバ
ネ上の配線が、ねじりバネ表面において応力が小さい部
分を選択的に通過するように形成されていることによっ
て、繰り返し運動の際に配線に作用する応力を低減し、
耐久性を向上させることが可能である。
からなるねじり揺動体は、設計、製作上の容易さから、
ねじりバネが略直線形状、略長方形断面を有することが
多い。また、電磁、静電などの駆動方式で駆動される場
合には、可動板と支持体間の電気的接続などのために、
ねじりバネを配線が経由することが通例であるが、これ
も製作上の容易さからねじりバネの表面近傍に配置され
る。このような構成のねじり揺動体において、ねじりバ
ネ上の配線が、ねじりバネ表面において応力が小さい部
分を選択的に通過するように形成されていることによっ
て、繰り返し運動の際に配線に作用する応力を低減し、
耐久性を向上させることが可能である。
【0122】2. 第1項のねじり揺動体において、導線
がねじりバネ表面の幾何学的な中心付近を避けるように
配置されていることを特徴とするねじり揺動体。
がねじりバネ表面の幾何学的な中心付近を避けるように
配置されていることを特徴とするねじり揺動体。
【0123】(対応する発明の実施の形態) この発明に
関する実施の形態は、すべての実施の形態が対応する。
関する実施の形態は、すべての実施の形態が対応する。
【0124】(作用効果) 略直線形状、略長方形断面を
有するねじりバネにおいては、その表面に発生するねじ
り変形時の応力状態を見ると、幾何学的な中心付近にお
いてVon Mises応力が最大となり、この部分が最も破断
可能性が大きいと言える。したがって、ねじりバネ表面
近傍に配置された配線が、ねじりバネ表面の幾何学的な
中心付近を避けるように配置されていることによって、
応力が高い部分を避けることが可能であり、配線の耐久
性を向上させることが可能である。
有するねじりバネにおいては、その表面に発生するねじ
り変形時の応力状態を見ると、幾何学的な中心付近にお
いてVon Mises応力が最大となり、この部分が最も破断
可能性が大きいと言える。したがって、ねじりバネ表面
近傍に配置された配線が、ねじりバネ表面の幾何学的な
中心付近を避けるように配置されていることによって、
応力が高い部分を避けることが可能であり、配線の耐久
性を向上させることが可能である。
【0125】3. 第2項のねじり揺動体において、ねじ
りバネと可動板および支持体との接続部付近において
は、導線がねじりバネの揺動軸付近を通過するように形
成されていることを特徴とするねじり揺動体。
りバネと可動板および支持体との接続部付近において
は、導線がねじりバネの揺動軸付近を通過するように形
成されていることを特徴とするねじり揺動体。
【0126】(対応する発明の実施の形態)この発明に関
する実施の形態は、すべての実施の形態が対応する。
する実施の形態は、すべての実施の形態が対応する。
【0127】(作用効果) 略直線形状、略長方形断面を
有するねじりバネにおいては、その表面の幾何学的な中
心部付近の他に、通常、幾何学的な隅付近(表面形状が
長方形の場合にはその四つの角部)に応力が大きい領域
がある。したがって、ねじりバネ表面近傍に配置された
配線が、ねじりバネと可動板の接続部付近およびねじり
バネと支持体の接続部付近では、ねじりバネの揺動軸に
直交する幅方向において中心の近くを通過するように形
成されていることによって、応力が高い部分を避けるこ
とが可能であり、配線の耐久性を向上させることが可能
である。
有するねじりバネにおいては、その表面の幾何学的な中
心部付近の他に、通常、幾何学的な隅付近(表面形状が
長方形の場合にはその四つの角部)に応力が大きい領域
がある。したがって、ねじりバネ表面近傍に配置された
配線が、ねじりバネと可動板の接続部付近およびねじり
バネと支持体の接続部付近では、ねじりバネの揺動軸に
直交する幅方向において中心の近くを通過するように形
成されていることによって、応力が高い部分を避けるこ
とが可能であり、配線の耐久性を向上させることが可能
である。
【0128】4. 第2項のねじり揺動体において、一つ
のねじりバネに複数の導線が配置され、かつ前記複数の
導線がねじりバネの揺動軸に対して略対称に配置されて
いることを特徴とするねじり揺動体。
のねじりバネに複数の導線が配置され、かつ前記複数の
導線がねじりバネの揺動軸に対して略対称に配置されて
いることを特徴とするねじり揺動体。
【0129】(対応する発明の実施の形態) この発明に
関する実施の形態は、すべての実施の形態が対応する。
関する実施の形態は、すべての実施の形態が対応する。
【0130】(作用効果) 複数の配線が、ねじりバネの
揺動軸に対して略対称に配置されていることによって、
ねじりの方向によらずバネのねじり剛性をほぼ同じにす
ることが可能である。
揺動軸に対して略対称に配置されていることによって、
ねじりの方向によらずバネのねじり剛性をほぼ同じにす
ることが可能である。
【0131】5. 第1項のねじり揺動体において、ねじ
りバネの表面近傍にさらに歪み検出素子を有し、前記歪
み検出素子はねじりバネ表面において応力が大きい部分
に配置されていることを特徴とするねじり揺動体。
りバネの表面近傍にさらに歪み検出素子を有し、前記歪
み検出素子はねじりバネ表面において応力が大きい部分
に配置されていることを特徴とするねじり揺動体。
【0132】(対応する発明の実施の形態) この発明に
関する実施の形態は、第三の実施の形態が対応する。
関する実施の形態は、第三の実施の形態が対応する。
【0133】(作用効果) 従来はひずみ検出による揺動
角検出が、必ずしも感度良く行われていなかったのに対
し、本クレームによれば歪み検出素子はねじりバネ表面
において応力が大きい部分に配置されていることによっ
て、検出感度を向上させることが可能である。
角検出が、必ずしも感度良く行われていなかったのに対
し、本クレームによれば歪み検出素子はねじりバネ表面
において応力が大きい部分に配置されていることによっ
て、検出感度を向上させることが可能である。
【0134】6. 第5項のねじり揺動体において、歪み
検出素子はねじりバネと可動板および/または支持体と
の接続部付近において、ねじりバネの幅方向に関する両
側の縁の近くに配置されていることを特徴とするねじり
揺動体。
検出素子はねじりバネと可動板および/または支持体と
の接続部付近において、ねじりバネの幅方向に関する両
側の縁の近くに配置されていることを特徴とするねじり
揺動体。
【0135】(対応する発明の実施の形態) この発明に
関する実施の形態は、第三の実施の形態が対応する。
関する実施の形態は、第三の実施の形態が対応する。
【0136】(作用効果) 歪み検出素子はねじりバネと
可動板および/または支持体との接続部付近において、
ねじりバネの縁の近くに配置されていることによって、
検出感度を向上させることが可能であるとともに、ねじ
り方向を検出することが可能である。
可動板および/または支持体との接続部付近において、
ねじりバネの縁の近くに配置されていることによって、
検出感度を向上させることが可能であるとともに、ねじ
り方向を検出することが可能である。
【0137】
【図1】ねじり変形時にねじりバネに発生する応力分布
を解析するために想定するねじりバネ構造のモデルの斜
視図である。
を解析するために想定するねじりバネ構造のモデルの斜
視図である。
【図2】図1のII−II線に沿うねじりバネの断面図であ
る。
る。
【図3】サンブナンのねじり理論から導出されるねじり
関数を長方形の断面形状のねじりバネに適用して解いた
せん断応力τyzyxの分布を示している。
関数を長方形の断面形状のねじりバネに適用して解いた
せん断応力τyzyxの分布を示している。
【図4】サンブナンのねじり理論から導出されるねじり
関数を長方形の断面形状のねじりバネに適用して解いた
せん断応力τyxの分布を示している。
関数を長方形の断面形状のねじりバネに適用して解いた
せん断応力τyxの分布を示している。
【図5】図3と図4に関する解析と同じ条件のねじり変
形に対して、有限要素法を用いたシミュレーションによ
り得た垂直応力σxの分布を等高線表示で示している。
形に対して、有限要素法を用いたシミュレーションによ
り得た垂直応力σxの分布を等高線表示で示している。
【図6】図3と図4に関する解析と同じ条件のねじり変
形に対して、有限要素法を用いたシミュレーションによ
り得た垂直応力σyの分布を等高線表示で示している。
形に対して、有限要素法を用いたシミュレーションによ
り得た垂直応力σyの分布を等高線表示で示している。
【図7】図3と図4に関する解析と同じ条件のねじり変
形に対して、有限要素法を用いたシミュレーションによ
り得たせん断応力τyxの分布を等高線表示で示してい
る。
形に対して、有限要素法を用いたシミュレーションによ
り得たせん断応力τyxの分布を等高線表示で示してい
る。
【図8】図5に示される応力σxの、ねじりバネの長手
方向中央部を通るパス1に沿う分布を示している。
方向中央部を通るパス1に沿う分布を示している。
【図9】図6に示される応力σyの、ねじりバネの長手
方向中央部を通るパス1に沿う分布を示している。
方向中央部を通るパス1に沿う分布を示している。
【図10】図7に示される応力τyxの、ねじりバネの
長手方向中央部を通るパス1に沿う分布を示している。
長手方向中央部を通るパス1に沿う分布を示している。
【図11】図5に示される応力σxの、ねじりバネの端
部近くを通るパス2に沿う分布を示している。
部近くを通るパス2に沿う分布を示している。
【図12】図6に示される応力σyの、ねじりバネの端
部近くを通るパス2に沿う分布を示している。
部近くを通るパス2に沿う分布を示している。
【図13】図7に示される応力τyxの、ねじりバネの
端部近くを通るパス2に沿う分布を示している。
端部近くを通るパス2に沿う分布を示している。
【図14】有限要素法を用いたシミュレーションにより
得た、ねじり変形によりねじりバネの上面付近に発生す
るVon Mises応力分布を等高線表示で示している。
得た、ねじり変形によりねじりバネの上面付近に発生す
るVon Mises応力分布を等高線表示で示している。
【図15】図14に示されるVon Mises応力分布の、ね
じりバネの長手方向中央部を通るパス1に沿う分布を示
している。
じりバネの長手方向中央部を通るパス1に沿う分布を示
している。
【図16】図14に示されるVon Mises応力分布の、ね
じりバネの端部近くを通るパス2に沿う分布を示してい
る。
じりバネの端部近くを通るパス2に沿う分布を示してい
る。
【図17】第一実施形態によるねじり揺動体の斜視図で
ある。
ある。
【図18】図17に示されるねじり揺動体のXVIII−XVI
II線に沿う断面図である。
II線に沿う断面図である。
【図19】図17に示されるねじり揺動体のXIX−XIX線
に沿う断面図である。
に沿う断面図である。
【図20】可動板と弾性部材を拡大して示す図17のね
じり揺動体の部分平面図である。
じり揺動体の部分平面図である。
【図21】第一実施形態に係るねじり揺動体の製造工程
の最初の工程を、図17のXVIII'−XVIII線に沿う断面
で示している。
の最初の工程を、図17のXVIII'−XVIII線に沿う断面
で示している。
【図22】第一実施形態に係るねじり揺動体の製造工程
の図21の工程に続く工程を、図17のXVIII'−XVIII
線に沿う断面で示している。
の図21の工程に続く工程を、図17のXVIII'−XVIII
線に沿う断面で示している。
【図23】第一実施形態に係るねじり揺動体の製造工程
の図22の工程に続く工程を、図17のXVIII'−XVIII
線に沿う断面で示している。
の図22の工程に続く工程を、図17のXVIII'−XVIII
線に沿う断面で示している。
【図24】第一実施形態に係るねじり揺動体の製造工程
の図23の工程に続く工程を、図17のXVIII'−XVIII
線に沿う断面で示している。
の図23の工程に続く工程を、図17のXVIII'−XVIII
線に沿う断面で示している。
【図25】第一実施形態に係るねじり揺動体の製造工程
の図24の工程に続く工程を、図17のXVIII'−XVIII
線に沿う断面で示している。
の図24の工程に続く工程を、図17のXVIII'−XVIII
線に沿う断面で示している。
【図26】第一実施形態に係るねじり揺動体の製造工程
の図25の工程に続く最後の工程を、図17のXVIII'−
XVIII線に沿う断面で示している。
の図25の工程に続く最後の工程を、図17のXVIII'−
XVIII線に沿う断面で示している。
【図27】第一実施形態のねじり揺動体の第一の変形例
のねじり揺動体の部分平面図である。
のねじり揺動体の部分平面図である。
【図28】第一実施形態のねじり揺動体の第二の変形例
のねじり揺動体の部分平面図である。
のねじり揺動体の部分平面図である。
【図29】第一実施形態のねじり揺動体の第三の変形例
のねじり揺動体の部分平面図である。
のねじり揺動体の部分平面図である。
【図30】第一実施形態のねじり揺動体の第四の変形例
のねじり揺動体を含む静電駆動型のアクチュエーターの
斜視図である。
のねじり揺動体を含む静電駆動型のアクチュエーターの
斜視図である。
【図31】図30に示される第一実施形態のねじり揺動
体の第四の変形例のねじり揺動体の拡大部分平面図であ
る。
体の第四の変形例のねじり揺動体の拡大部分平面図であ
る。
【図32】本発明の第二実施形態のねじり揺動体の部分
平面図である。
平面図である。
【図33】第二実施形態のねじり揺動体の第一の変形例
のねじり揺動体の部分平面図である。
のねじり揺動体の部分平面図である。
【図34】第二実施形態のねじり揺動体の第二の変形例
のねじり揺動体の部分平面図である。
のねじり揺動体の部分平面図である。
【図35】本発明の第三実施形態のねじり揺動体の部分
平面図である。
平面図である。
【図36】従来のねじり揺動体を用いた電磁駆動型のア
クチュエータの平面図である。
クチュエータの平面図である。
【図37】図36に示されるアクチュエーターのXXXVII
−XXXVII線に沿う断面図である。
−XXXVII線に沿う断面図である。
本発明によれば、弾性部材を通る配線がねじり変形の際
に発生する応力が小さい部分を延びているので、弾性部
材のねじり運動による配線の断線の心配が少ない、信頼
性と耐久性に優れるねじり揺動体が提供される。
に発生する応力が小さい部分を延びているので、弾性部
材のねじり運動による配線の断線の心配が少ない、信頼
性と耐久性に優れるねじり揺動体が提供される。
Claims (3)
- 【請求項1】 可動板と、可動板を揺動可能に支持する
弾性部材と、弾性部材を保持する支持体と、弾性部材を
通る配線とを備えているねじり揺動体であり、弾性部材
はほぼ直方体形状を有しており、配線は、弾性部材の表
面の近くに配置されており、弾性部材のねじり変形の際
に発生する応力が小さい部分を通っている、ねじり揺動
体。 - 【請求項2】 請求項1において、配線は、弾性部材の
表面の幾何学的な中心付近を避けて延びている、ねじり
揺動体。 - 【請求項3】 請求項2において、配線は、さらに、弾
性部材の表面の幾何学的な隅付近を避けて延びている、
ねじり揺動体。
Priority Applications (5)
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WO2019107311A1 (ja) | 2017-12-01 | 2019-06-06 | 浜松ホトニクス株式会社 | アクチュエータ装置 |
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JPH11305162A (ja) * | 1998-04-27 | 1999-11-05 | Olympus Optical Co Ltd | 光スキャナ |
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- 2003-05-19 US US10/440,680 patent/US6813049B2/en not_active Expired - Fee Related
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