JP2007111847A - アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】配線層と保護膜にクラックが発生しにくいアクチュエータを提供する。
【解決手段】一対の永久磁石と共にアクチュエータを構成するねじり揺動体110は、可動板111と、可動板111を揺動可能に支持している一対の弾性部材112と、弾性部材112を保持している支持体113とを備えている。一対の弾性部材112は、可動板111から両側に対称的に延びている。可動板111は、その周縁部を周回する平面コイル118を備えている。支持体113は、外部からの電力を平面コイル118に供給するための一対の電極パッド116を備えている。ねじり揺動体110は、弾性部材112上を延びている配線層115と、平面コイル118と配線層115を覆う保護膜119とを備えている。配線層115は平面コイル118の端部と支持体113上の電極パッド116とをそれぞれ電気的に接続している。保護膜119は樹脂材料から構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光スキャナや角速度センサなどに使用されるアクチュエータに関する。
特開2002−23097号公報は、電磁駆動型のアクチュエータを開示している。このアクチュエータは、SOI基板を加工して作製されたもので、平板状の可動板と、これを揺動可能に支持する活性層からなる一対の弾性部材と、弾性部材を支持する枠状の支持体とを備えている。可動板の上面の周縁部には平面コイルが設けられ、可動板の裏面には反射ミラーが設けられている。支持体には永久磁石が設けられている。平面コイルの両端は、弾性部材上を延びる配線を介して、支持体に設けられた電極パッドと電気的に接続されている。
このアクチュエータにおける弾性部材の断面構造を図7に示す。図7に示されるように、弾性部材210は、シリコン活性層211と、シリコン活性層211上に形成された酸化シリコン膜からなる絶縁層212と、絶縁層212上に形成されたアルミニウムからなる配線層213と、配線層213を覆う酸化シリコン膜からなる保護膜214とから構成されている。
特開2002−23097号公報
従来のアクチュエータにおいて、弾性部材210におけるねじり運動のために、配線層213と保護膜214には応力が繰り返し作用する。その結果、原子の移動が起こりやすいアルミニウムなどの金属材料からなる配線層213の内部の複数の箇所に小さなボイドが生じる。これら小さなボイドにより配線層213の体積は増し、これによって保護膜214にはねじり運動による応力のほかにさらに配線層213からの応力が加わる。これらの応力が配線層213の上に接する保護膜214の弾性変形領域内に留まっているときは問題ないが、保護膜214の弾性変形領域を超えると保護膜214にクラックが生じてしまう。これにより、配線層213に接する保護膜214から配線層213に働く応力に場所による大小が生じる。このために配線層213内の金属原子の動き易さに場所による差が生じ、小さなボイドは部分的に大きなボイドに成長する。ボイドが表面まで達すると配線層213にもクラックが生じる。これらのクラックは、配線層213の抵抗変化を引き起こし、アクチュエータの揺動に悪影響を与えるおそれがある。また、保護膜214にクラックが生じているため、配線層213が外気と通じてしまい、アクチュエータの耐湿性などの信頼性低下を招くおそれがある。
本発明は、この様な実状を考慮して成されたものであり、その目的は、配線層と保護膜にクラックが発生しにくいアクチュエータを提供することである。
本発明は、可動板と、前記可動板を揺動可能に支持する少なくとも一つの弾性部材と、前記弾性部材を保持する支持体と、前記弾性部材上を延びている配線層と、前記配線層を覆う保護膜とを少なくとも備えたアクチュエータに向けられている。本発明は、一つの側面によれば、前記保護膜が樹脂材料から構成されていることを特徴とする。本発明は、別の側面によれば、前記配線層が高融点金属から構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、配線層と保護膜にクラックが発生しにくいアクチュエータが提供される。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
<第一実施形態>
図1は、本発明の第一実施形態によるアクチュエータの斜視図であり、図2は、図1のII-II線に沿ったねじり揺動体110の断面図、図3は、図2のIII-III線に沿った弾性部材の断面図である。
図1に示されるように、アクチュエータ100は、ねじり揺動体110と、一対の永久磁石102とを備えている。ねじり揺動体110は、可動板111と、可動板111を揺動可能に支持している一対の弾性部材112と、弾性部材112を保持している支持体113とを備えている。一対の弾性部材112は、可動板111から両側に対称的に延びており、可動板111の揺動軸は、弾性部材112の内部を通っている。
可動板111は、その周縁部を周回する平面コイル118を備えている。支持体113は、外部からの電力を平面コイル118に供給するための一対の電極パッド116を備えている。ねじり揺動体110は、弾性部材112上を延びている配線層115を備えており、配線層115は平面コイル118の端部と支持体113上の電極パッド116とをそれぞれ電気的に接続している。
一対の永久磁石102は、可動板111の振動する両端部の外側に、揺動軸にほぼ平行に配置されている。永久磁石102の着磁方向は、互いに逆向きで、静止状態の可動板111の面にほぼ垂直である。永久磁石102は、可動板111の両端部に位置する平面コイル118の部分に対して可動板111の面方向の磁界成分を作用させるよう、揺動軸にほぼ直交して横切る磁界を発生させる。
図2に示されるように、ねじり揺動体110は、平面コイル118と配線層115を覆う保護膜119とを備えている。保護膜119は樹脂材料から構成されている。また可動板111は、その下面に、外部から照射される光ビームを反射する反射ミラー114が設けられている。
次に、このアクチュエータ100の動作について説明する。図1において、支持体113上の二個の電極パッド116への交流電圧の印加に応じて、平面コイル118には交流電流が流れる。平面コイル118の永久磁石102に近い部分を流れる電流は、永久磁石102によって発生された磁界との相互作用によりローレンツ力を受け、可動板111は板厚方向に偶力を受ける。このため、可動板111は、二本の弾性部材112の長手方向に延びる中心軸を揺動軸として揺動すなわちねじれ運動する。
このアクチュエータ100は、光スキャナとして使用される。可動板111に設けられた反射ミラー114に光ビームが外部から照射される。反射ミラー114で反射された光ビームは可動板111の揺動に応じて走査される。
ねじり揺動体110は、図2に示されるように、基板層122と埋め込み酸化シリコン膜123とシリコン活性層124とからなるSOI基板121から作製される。可動板111と弾性部材112と支持体113は、それらの輪郭に沿って基板層122と埋め込み酸化シリコン膜123とシリコン活性層124とをエッチングすることにより形成される。さらに弾性部材112は、基板層122と埋め込み酸化シリコン膜123とが選択的にエッチングされる。
図2と図3に示されるように、シリコン活性層124の上に形成された酸化シリコン膜130の上に、アルミニウムなどの金属材料からなる配線層115が形成されている。図2に示されるように、可動板111の上に酸化シリコン膜からなる絶縁層117が形成され、その上にアルミニウムなどの金属材料からなる平面コイル118が形成されている。平面コイル118の端部はそれぞれ配線層115と電気的に接続している。平面コイル118と配線層115は、ポリイミド膜などの樹脂材料からなる保護膜119によって覆われている。配線層115は、図3に示されるように、弾性部材112の幅全体にわたって保護膜119により覆われている。これにより配線層115は大気から保護されている。配線層115の端部は保護膜119に形成された開口を通して露出しており、電極パッド116として機能する。
次に、配線層115と保護膜119の製造方法について簡単に説明する。まず、シリコン活性層124上の酸化シリコン膜130上に、アルミニウムを例えばスパッタリング技術により成膜した後、フォトリソグラフィ技術により所望の形状にパターニングして配線層115を形成する。続いて、配線層115を完全に覆うように弾性部材112の幅全体にわたってポリイミド膜を印刷法により成膜して保護膜119を形成する。
本実施形態では、配線層115を覆っている保護膜119がポリイミドなどの樹脂材料で構成されている。樹脂材料は酸化シリコン膜に比べて弾性変形領域が広い。このため、ねじれ運動の応力によって配線層115に小さなボイドが発生し、配線層115の体積が増大したとしても、ねじれ運動による応力や配線層115の体積増による応力を保護膜119が受けてもクラックが発生しにくい。従って、配線層115と外気が通じることがなく、アクチュエータの信頼性の向上と長寿命化が図られる。つまり、柔軟性を有する樹脂製の保護膜119がねじれ運動による応力や配線層の体積増による応力を吸収してクラックを発生しにくくすることにより、配線層と外気との接触を阻止して、耐湿性などの低下を防ぎ、信頼性の向上と長寿命化が可能となる。
保護膜119は、ポリイミドのほかに、シリコン系樹脂やエポキシ樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂などの樹脂材料であってもよい。
また、保護膜119としてポリイミドを印刷法により成膜したが、スピンコート法を用いて成膜した後、フォトリソグラフィ技術によりパターニングしてもよい。
また、配線層115としてアルミニウムを用いたが、アルミニウムのほかにアルミニウム−シリコン、これらの合金またはこれらを含む積層材料であれば制限はなく、例えば窒化−アルミニウム/アルミニウム、窒化−アルミニウム/アルミニウム−シリコンなどでもよい。
また、アルミニウムをスパッタリング技術により成膜したが、蒸着法により成膜してもよい。
配線層115と保護膜119の構造は、図3に示した構造に限定されるものではなく、様々に変形されてよい。これら変形例を図4と図5に示す。
図4に示す構造では、保護膜119は弾性部材112の幅全体ではなく一部を覆うように形成されている。また図5に示す構造では、保護膜119はできる限り配線層115だけを覆うように形成されている。
このような変形例においても、上述したように、ねじれ運動による応力や配線層115に発生した小さなボイドによって生じる体積増による応力を受けても保護膜119にはクラックが発生しにくい。このため、耐湿性などの低下を防ぎ、信頼性の向上と長寿命化が可能となる。すなわち、保護膜119は弾性部材112の全体を覆う必要はなく、少なくとも配線層115だけを覆っていればよい。
<第二実施形態>
次に、第二実施形態について説明する。本実施形態は、第一実施形態に加えて配線層自体の信頼性の向上を図るものである。そのために、保護膜をポリイミド、配線層を電解メッキ法で形成できる銅を用いるものである。
図6A〜図6Hは、本実施形態によるねじり揺動体の製造工程を模式的に示している。
工程1(図6A):基板層122と埋め込み酸化シリコン膜123とシリコン活性層124とを有するSOI基板121を用意する。基板層122の表面とシリコン活性層124の表面は共に研磨加工され、鏡面仕上げとなっている。
工程2(図6B):基板層122の表面とシリコン活性層124の表面に酸化シリコン膜130を成膜する。
工程3(図6C):フォトリソグラフィ技術により、酸化シリコン膜130を、可動板131になる部分と支持部132になる部分を除いてエッチング除去する。
工程4(図6D):シリコン活性層124上の酸化シリコン膜130の上に例えばスパッタリング技術でアルミニウム膜を成膜した後、これをフォトリソグラフィ技術によりパターニングして駆動電極127とパッド電極129を形成する。
工程5(図6E):酸化シリコン膜130の上に、例えばプラズマCVD(Chemical vapor deposition)やスパッタリングなどで酸化シリコン膜を成膜した後、これをフォトリソグラフィ技術によりパターニングして絶縁膜128を形成する。次に、平面コイル118と配線層125となる銅を例えば電解メッキ法で同時に形成する。
工程6(図6F):シリコン活性層124側の表面に保護膜120となるポリイミド膜を例えば印刷法によってパターニングされた状態で成膜する。また、ポリイミド膜はスピンコート法を用いて成膜して、フォトリソグラフィ技術でパターニングしてもよい。
工程7(図6G):弾性部材133を形成するために、裏面からRIE(Reactive ion etching)によって基板層122を裏面側からエッチングする。この際、酸化シリコンとシリコンとのエッチング選択比が十分あるRIEを用いることが望ましい。これにより、レジストをパターニングすることなく酸化シリコン膜130をマスクにしてエッチングを行なえる。加えて、基板層122のエッチング終盤において、基板層122を完全に除去するためにオーバーエッチングをした際に、埋め込み酸化シリコン膜123によってエッチングしてはならないシリコン活性層124をエッチングしてしまうことがない。また、アルカリ性のエッチング液、例えば水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液を用いてシリコンの結晶異方性エッチングによって基板層122をエッチングしてもよい。このエッチングにより、可動板131と支持部132の基板層部分が分離される。
続いて、可動板131と弾性部材133と支持部132を形成するために、絶縁膜128と駆動電極127をマスクにして、例えばRIE装置によってシリコン活性層124をエッチングして除去する。つまり、可動板131と弾性部材133と支持部132を残して活性層をエッチングする。
工程8(図6H):RIEにより基板層裏面の酸化シリコン膜130と埋め込み酸化シリコン膜123を同時にエッチングして除去する。これにより、可動板131と弾性部材133と支持部132が形成され、可動板131は弾性部材133を介して支持部132に支持された構造となる。
次に、可動板131に光を反射するための反射部を、例えばSOI基板121の基板層(シリコン層)122を研磨することにより形成する。これは反射部形成のための加工時間や材料の節約に好適である。
最後に、ダイシングによりSOI基板からチップ化し、永久磁石を例えば接着剤にて、可動板131の振動する両端部の外側に、揺動軸にほぼ平行となるように実装してアクチュエータが完成する。
本実施形態では、配線層125が銅で構成されている。銅はアルミニウムに比べて電気伝導率が高いので、配線幅を狭くすることが可能である。また、電解メッキ法を用いれば厚膜の銅層配線が可能となり、さらに配線幅を狭くすることができる。
有限要素法を用いた応力シミュレーションによれば、弾性部材端部に比べ弾性部材中央部は応力が小さい。このため、配線幅を狭くし応力値が高い弾性部材端部を避けて、応力値が小さい弾性部材中央部に、厚膜で狭い幅の配線層を形成できる。
従って、弾性部材からの応力の影響を受けることが少なく、配線層内での原子の移動が起こりにくく、配線層内のボイドの発生や体積増による付加応力が発生せず、よって保護膜にクラックが生じることもなく、配線層と外気が通じることがない。このため、アクチュエータの信頼性の向上と長寿命化が図られる。すなわち、配線層自体により信頼性の低下を防ぐものであり、配線層上の樹脂製保護膜により、さらなる信頼性の向上と長寿命化が図られるものである。
また、本実施形態では、弾性部材上の配線と平面コイルとが、同じ銅層で、電解メッキにより同時に形成されている。そのため、アクチュエータの製造工程が簡略化され、コストの削減と歩留まりの向上につながり、高信頼性のアクチュエータを提供することができる。
なお、配線層の材料として銅をあげたが、銅以外にもチタン、モリブデン、タングステンなどの高融点金属でもよい。このとき、高融点金属としては、下記(1)式を満足する融点を有するものが好ましい。
≧T/0.3…(1)
ここで、Tは使用温度[K]Tは融点[K]である。
これは、(1)式を満たす高融点金属は応力による原子の移動、すなわちクリープ現象が発生しないことが一般的に知られているからである。
配線層を高融点金属で構成した場合には、銅配線層を用いたときと同様、応力による原子の移動が抑えられるという効果が得られる。
なお、高融点金属の配線層を用いた場合には、上述したように、配線層自体に耐湿性などの信頼性低下を防ぎ、高信頼性と長寿命の効果を有しているため、保護膜としては、従来と同様に、酸化シリコン膜でもよい。
また、本実施形態では配線層と平面コイルを電解メッキにより同時に形成しているが、スパッタリング技術により形成してもよいし、蒸着法により形成してもよい。なお、配線層と平面コイルは同時に形成しているが、別々に形成してもよい。
また、保護膜はポリイミド以外にシリコン系樹脂、エポキシ樹脂、フッ素系樹脂、ポリカーボネート樹脂などの樹脂材料でもよい。
これまで、いくつかの実施形態について図面を参照しながら具体的に説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で行われるすべての実施形態を含む。
例えば、上述した実施形態では、磁界と電流の相互作用によって力を発生し駆動する電磁駆動型のアクチュエータをあげて説明したが、駆動力の発生原理はこれに限定される訳ではなく、これ以外の原理、例えばクーロン力などによって駆動力を得るアクチュエータなども含まれる。
また、上述した実施形態では、可動板を二本の弾性部材で支持するアクチュエータをあげて説明したが、これに限定されるものではなくて、例えば可動板を一本の弾性部材で支持する片持ち型のアクチュエータなども含まれる。
本発明の第一実施形態によるアクチュエータの斜視図である。 図1のII-II線に沿ったねじり揺動体の断面を示している。 図2のIII-III線に沿った弾性部材の断面を示している。 図3の弾性部材の変形例の断面を示している。 図3の弾性部材の別の変形例の断面を示している。 本発明の第二実施形態によるねじり揺動体の製造の最初の工程を模式的に示している。 図6Aの工程に続く工程を模式的に示している。 図6Bの工程に続く工程を模式的に示している。 図6Cの工程に続く工程を模式的に示している。 図6Dの工程に続く工程を模式的に示している。 図6Eの工程に続く工程を模式的に示している。 図6Fの工程に続く工程を模式的に示している。 図6Gの工程に続く工程を模式的に示している。 従来のアクチュエータにおける弾性部材の断面を示している。
符号の説明
100…アクチュエータ、102…永久磁石、110…ねじり揺動体、111…可動板、112…弾性部材、113…支持体、114…反射ミラー、115…配線層、116…電極パッド、117…絶縁層、118…平面コイル、119…保護膜、120…保護膜、121…SOI基板、122…基板層、123…埋め込み酸化シリコン膜、124…シリコン活性層、125…配線層、127…駆動電極、128…絶縁膜、129…パッド電極、130…酸化シリコン膜、131…可動板、132…支持部、133…弾性部材、210…弾性部材、211…シリコン活性層、212…絶縁層、213…配線層、214…保護膜。

Claims (2)

  1. 可動板と、前記可動板を揺動可能に支持する少なくとも一つの弾性部材と、前記弾性部材を保持する支持体と、前記弾性部材上を延びている配線層と、前記配線層を覆う保護膜とを少なくとも備えたアクチュエータにおいて、前記保護膜は樹脂材料から構成されていることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 可動板と、前記可動板を揺動可能に支持する少なくとも一つの弾性部材と、前記弾性部材を保持する支持体と、前記弾性部材上を延びている配線層と、前記配線層を覆う保護膜とを少なくとも備えたアクチュエータにおいて、前記配線層は高融点金属から構成されていることを特徴とするアクチュエータ。
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