JP2008129280A - アクチュエータ、アクチュエータの製造方法、光スキャナおよび画像形成装置 - Google Patents

アクチュエータ、アクチュエータの製造方法、光スキャナおよび画像形成装置 Download PDF

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安志 溝口
Tomosuke Nakamura
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Abstract

【課題】製造の容易化を図りつつ、所望の振動特性を発揮することのできるアクチュエータ、アクチュエータの製造方法、光スキャナおよび画像形成装置を提供すること。
【解決手段】アクチュエータ1は、可動板21と、支持部22と、可動板21と支持部22とを連結する1対の連結部23、24と、可動板21の厚さ方向に伸縮する圧電素子51〜54とを有し、通電により圧電素子51〜54を伸縮させることで、連結部23、24を捩れ変形させて可動板21を回動させるように構成されており、連結部24には、回動中心軸Xから離間した位置に圧電素子51の伸縮により発生する駆動力を連結部23に伝達するための伝達点を構成する突起61が形成され、突起61が圧電素子51の伸縮方向での一端と接触している。
【選択図】図1

Description

本発明は、アクチュエータ、アクチュエータの製造方法、光スキャナおよび画像形成装置に関するものである。
例えば、レーザープリンタ等にて光走査により描画を行うための光スキャナとして、捩り振動子で構成されたアクチュエータを用いたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、回動可能な板状の反射ミラーと、反射ミラーを支持するための基台と、反射ミラーの両側で固着する1対の第1の弾性変形部材と、各第1の弾性変形部材の反射ミラーとは反対の端と基台とを連結する1対の第2の弾性変形部材とを有し、各第1の弾性変形部材には、その第1の弾性変形部材のねじり中心軸(反射ミラーの回動中心軸)に対して対称に設けられ、反射ミラーの厚さ方向へ伸縮する1対の圧電素子が固着されているアクチュエータが開示されている。
このようなアクチュエータは、例えば、各第1の弾性変形部材に固着された1対の圧電素子に同位相の交流電圧を印加することで、すなわち、1対の圧電素子を互いに伸張させる状態と、互いに収縮させる状態とを交互に繰り返すことで、反射ミラーを回動させ、光走査を行うように構成されている。
このようなアクチュエータでは、各圧電素子伸縮方向での一端の全面と第1の弾性変形部材の板面とが接合しているため、圧電素子の配置によって、第1の弾性変形部材に伝達される圧電素子の駆動力が変化してしまう。そのため、所望の振動特性を得ようとすれば、各圧電素子の配置を高精度に調整しなければならず、アクチュエータの製造が難しくなる。
反対に、各圧電素子の配置が所望の配置からずれている場合には、各圧電素子に同一電圧を印加した場合であっても、1対の第1の弾性変形部材のねじれ変形量が互いに異なってしまい、反射ミラーを安定的に回動させることができない。すなわち、このアクチュエータは、所望の振動特性を発揮することが難しい。
特開平11−119137号公報
本発明の目的は、製造の容易化を図りつつ、所望の振動特性を発揮することのできるアクチュエータ、アクチュエータの製造方法、光スキャナおよび画像形成装置を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明のアクチュエータは、可動板と、
前記可動板を支持するための支持部と、
前記可動板を前記支持部に対して回動可能とするように、前記可動板と前記支持部とを連結する少なくとも1つの連結部と、
前記可動板の厚さ方向に伸縮する圧電素子とを有し、
通電により前記圧電素子を伸縮させることで、前記連結部を捩れ変形させて前記可動板を回動させるように構成されたアクチュエータであって、
前記連結部には、前記可動板の回動中心軸から離間した位置に前記圧電素子の伸縮により発生する駆動力を前記連結部に伝達するための伝達点を構成する突起が形成され、該突起が前記圧電素子の伸縮方向での一端と接触していることを特徴とする。
これにより、所望の位置に形成された前記突起を介して、前記圧電素子の伸縮により発生する駆動力を前記連結部に伝達することができるため、前記圧電素子の配置、形状および寸法などの微細な調整を行わなくても、前記圧電素子の駆動力を所望の大きさ、かつ、所望の位置で前記連結部に伝達することができる。その結果、製造の簡易化を図りつつ、所望の振動特性を発揮することのできるアクチュエータを提供することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記突起は、前記圧電素子の伸縮方向での一端と接合していることが好ましい。
これにより、前記圧電素子の駆動力をより確実に前記連結部に伝達することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記連結部は、前記可動板の回動中心軸を介して互いに対向するように設けられ、長手形状をなす1対の弾性部を備え、
前記突起は、前記各弾性部に形成され、
前記圧電素子は、前記各突起に接触するように1対設けられ、
前記1対の圧電素子の作動により、前記1対の弾性部を互いに反対方向へ曲げ変形させることにより、前記連結部を捩り変形させて前記可動板を回動させるように構成されていることが好ましい。
これにより、前記可動板を円滑に回動駆動させることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記各突起は、前記弾性部の長手方向での前記可動板側の端部に形成されていることが好ましい。
これにより、前記弾性部の曲げ変形の応答性を向上させることができるため、前記可動板をより高速で回動させることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記連結部は、前記可動板をその両側で前記支持部と連結するように1対設けられていることが好ましい。
これにより、前記可動板の回動時にて、前記可動板の回動中心軸をより確実に一定に保つことができる。
本発明のアクチュエータでは、前記連結部は、駆動部材と、前記駆動部材を前記支持部に対して回動可能とするように、前記駆動部材と前記支持部とを連結する第1の軸部材と、前記可動板を前記駆動部材に対して回動可能とするように、前記可動板と前記駆動部材とを連結する第2の軸部材とを備え、
前記突起は、前記駆動部材に形成されていることが好ましい。
これにより、前記可動板を安定的に回動させることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記連結部は、前記可動板をその両側で前記支持部と連結するように1対設けられていることが好ましい。
これにより、前記可動板の回動時にて、前記可動板の回動中心軸をより確実に一定に保つことができる。
本発明のアクチュエータでは、前記1対の駆動部材は、一体的に形成されており、
前記突起は、前記可動板の平面視にて、前記可動板の中央部を通り前記可動板の回動中心軸に対して直交する線分付近に形成されていることが好ましい。
これにより、1つの前記突起と、該突起に接合する1つの前記圧電素子とで、前記可動板の回動中心軸を一定に保ちつつ、前記可動板を円滑に回動させることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記可動板の板面には、光反射性を有する光反射部が設けられていることが好ましい。
これにより、アクチュエータを光学デバイスとして用いることができる。
本発明のアクチュエータの製造方法は、可動板と、
前記可動板を支持するための支持部と、
前記可動板を前記支持部に対して回動可能とするように、前記可動板と前記支持部とを連結する少なくとも1つの連結部と、
前記可動板の厚さ方向へ伸縮する圧電素子とを有し、
通電により前記圧電素子を前記可動板の厚さ方向へ伸縮させることで、前記連結部を捩れ変形させて前記可動板を回動させるように構成されたアクチュエータを製造する方法であって、
前記圧電素子の伸縮により発生する駆動力を前記連結部に伝達するための伝達点を構成する突起を前記連結部の前記可動板の回動中心軸から離間した位置に形成する第1の工程と、
前記圧電素子をその伸縮方向の一端が前記突起と接触するように配置する第2の工程とを含むことを特徴とする。
これにより、前記圧電素子の配置が設定位置に対してずれてしまった場合であっても、前記突起が前記連結部の所望の位置に形成されてさえいれば、前記圧電素子の駆動力を所望の大きさ、かつ、所望の位置で前記連結部に伝達することができ、前記連結部の変形量を所望の量とすることができる。
本発明のアクチュエータの製造方法では、前記第1の工程は、SOI基板を用意する工程と、前記SOI基板の一方のSi層をエッチングすることで前記連結部を形成するとともに、他方のSi層およびSiO層をエッチングすることで前記突起を形成する工程とを有していることが好ましい。
これにより、前記突起と前記連結部とを一体的に形成することができ、極めて容易にかつ極めて高精度に前記突起を前記連結部に形成することができる。
本発明の光スキャナは、光反射性を有する光反射部を備える可動板と、
前記可動板を支持するための支持部と、
前記可動板を前記支持部に対して回動可能とするように、前記可動板と前記支持部とを連結する少なくとも1つの連結部と、
前記可動板の厚さ方向へ伸縮する圧電素子とを有し、
通電により前記圧電素子を伸縮させることで、前記連結部を捩れ変形させて前記可動板を回動させ、前記光反射部により反射した光を走査するように構成された光スキャナであって、
前記連結部には、前記可動板の回動中心軸から離間した位置に前記圧電素子の伸縮により発生する駆動力を前記連結部に伝達するための伝達点を構成する突起が形成され、該突起が前記圧電素子の伸縮方向での一端と接触していることを特徴とする。
これにより、所望の位置に形成された前記突起を介して、前記圧電素子の伸縮により発生する駆動力を前記連結部に伝達することができるため、前記圧電素子の配置、形状および寸法などの微細な調整を行わなくても、前記圧電素子の駆動力を所望の大きさ、かつ、所望の位置で前記連結部に伝達することができる。その結果、製造の簡易化を図りつつ、所望の振動特性を発揮することのできる光スキャナを提供することができる。
本発明の画像形成装置は、光反射性を有する光反射部を備える可動板と、
前記可動板を支持するための支持部と、
前記可動板を前記支持部に対して回動可能とするように、前記可動板と前記支持部とを連結する少なくとも1つの連結部と、
前記可動板の厚さ方向へ伸縮する圧電素子とを有し、
通電により前記圧電素子を伸縮させることで、前記連結部を捩れ変形させて前記可動板を回動させ、前記光反射部により反射した光を走査し、対象物に画像を形成するように構成されている光スキャナを備えた画像形成装置であって、
前記連結部には、前記可動板の回動中心軸から離間した位置に前記圧電素子の伸縮により発生する駆動力を前記連結部に伝達するための伝達点を構成する突起が形成され、該突起が前記圧電素子の伸縮方向での一端と接触していることを特徴とする。
これにより、優れた描画特性を発揮することのできる画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明のアクチュエータ、アクチュエータの製造方法、光スキャナおよび画像形成装置の好適な実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明のアクチュエータの第1実施形態を説明する。
図1は、本発明のアクチュエータの第1実施形態を示す斜視図、図2は、図1中のA−A線断面図、図3は、図1中のB−B線断面図、図4は、圧電素子を説明するための部分断面斜視図、図5は、図1に示すアクチュエータの駆動電圧の電圧波形の一例を示す図である。なお、以下では、説明の便宜上、図1および図4中の紙面手前側を「上」、紙面奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言い、図2および図3中の上側を「上」、下側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
アクチュエータ1は、図1に示すような2自由度振動系を有する基体2と、中間層4を介して基体2を支持する支持基板3と、基体2の2自由度振動系を駆動するための圧電素子51〜54とを有している。
基体2は、図1に示すように、可動板21と、可動板21を支持するための支持部22と、可動板21と支持部22とを連結する1対の連結部23、24とを備えている。さらに、連結部23は、駆動部材231と、駆動部材231と支持部22とを連結する1対の弾性部2321、2322で構成された第1の軸部材232と、駆動部材231と可動板21とを連結する第2の軸部材233とを備えている。同様に、連結部24は、駆動部材241と、駆動部材241と支持部22とを連結する1対の弾性部2421、2422で構成された第1の軸部材242と、駆動部材241と可動板21とを連結する第2の軸部材243とを備えている。
すなわち、基体2は、可動板21と、支持部22と、1対の駆動部材231、241と、1対の第1の軸部材232、242(すなわち、弾性部2321、2322、2421、2422)と、1対の第2の軸部材233、243とを有している。
支持部22は、非駆動時での可動板21の平面視(以下、単に「可動板21の平面視」ともいう)にて、枠状をなしており、その内側に、1対の第1の軸部材232、242と、1対の駆動部材231、241と、1対の第2の軸部材233、243と、可動板21とが形成されている。
1対の駆動部材231、241は、それぞれ板状をなしており、互いに間隔を隔てて設けられている。このような駆動部材231は、支持部22に対して回動可能となるように、1対の弾性部2321、2322(第1の軸部材232)を介して支持部22に支持されている。同様に、駆動部材241は、支持部22に対して回動可能となるように、1対の弾性部2421、2422(第1の軸部材242)を介して支持部22に支持されている。なお、1対の駆動部材231、241は、互いに同一形状、同一寸法をなしている。また、1対の駆動部材231、241の形状は、支持部22に対して回動可能であれば、特に限定されず、板状をなしていなくてもよい。
弾性部2321、2322、2421、2422のそれぞれは、弾性変形可能な長手形状をなし、回動中心軸Xと平行な方向へ延在している。このような弾性部2321、2322、2421、2422のうち、弾性部2321、2322(第1の軸部材232)は、駆動部材231を支持部22に対して回動可能とするように、駆動部材231と支持部22とを連結している。このような1対の弾性部2321、2322は、可動板21の平面視にて、回動中心軸Xを介して互いに対向するように、かつ、回動中心軸Xに対して対称となるように設けられている。同様に、弾性部2421、2422(第1の軸部材242)は、駆動部材241を支持部22に対して回動可能とするように、駆動部材241と支持部22とを連結している。このような1対の弾性部2421、2422は、可動板21の平面視にて、回動中心軸Xを介して互いに対向するように、かつ、回動中心軸Xに対して対称となるように設けられている。
このような弾性部2321、2322、2421、2422は、互いに同一形状、同一寸法ななしている。また、1対の弾性部2321、2322と、1対の弾性部2421、2422とは、可動板21の平面視にて、可動板21を中心として左右対称となるように設けられている。
ここで、弾性部2321の下面(すなわち、支持基板3と対向する面)には、図1に示すように、後述する突起61が形成されており、この突起61の先端は、後述する圧電素子51の伸縮方向での一端と接合している。これと同様に、連結部2322の下面には、後述する突起62が形成されており、この突起62の先端は、後述する圧電素子52の伸縮方向での一端と接合している。また、弾性部2421の下面には、後述する突起63が形成されており、この突起63の先端は、後述する圧電素子53の伸縮方向での一端と接合している。また、弾性部2422の下面には、後述する突起64が形成されており、この突起64の先端は、後述する圧電素子54の伸縮方向での一端と接合している。
1対の駆動部材231、241の間に形成された可動板21は、板状をなしており、その上面(すなわち、支持基板3とは反対側の面)には、光反射性を有する光反射部211が設けられている。このような可動板21は、第2の軸部材233を介して駆動部材231に支持され、第2の軸部材243を介して駆動部材241に支持されている。
第2の軸部材233、243のそれぞれは、弾性変形可能な長手形状をなしている。そして、第2の軸部材233は、可動板21を駆動部材231に対して回動可能とするように、可動板21と駆動部材231とを連結している。同様に、第2の軸部材243は、可動板21を駆動部材241に対して回動可能とするように、可動板21と駆動部材241とを連結している。このような1対の第2の軸部材233、243は、互いに同軸的に設けられており、この軸(以下、「回動中心軸X」という)を中心として、1対の駆動部材231、241および可動板21のそれぞれが回動する。
このような基体2を備えるアクチュエータ1は、圧電素子51、52に互いに逆位相の電圧を印加することにより、1対の弾性部2321、2322を互いに反対方向へ曲げ変形させて駆動部材231を回動中心軸Xまわりに回動させるとともに、圧電素子53、54に互いに逆位相の電圧を印加することにより、弾性部2421、2422を互いに反対方向へ曲げ変形させて駆動部材241を回動中心軸Xまわりに回動させる。そして、このような1対の駆動部材231、241の回動によって、1対の第2の軸部材233、243を捩り変形させて可動板21を回動中心軸Xまわりに回動させるように構成されている。このことから、基体2は、1対の第1の軸部材232、242(すなわち、弾性部2321、2322、2421、2422)と1対の駆動部材231、241とで構成された第1の振動系と、1対の第2の軸部材233、243と可動板21とで構成された第2の振動系を有していると言える。すなわち、アクチュエータ1は、第1の振動系と第2の振動系とからなる2自由度振動系を有している。
このような基体2は、例えば、シリコンを主材料として構成されていて、可動板21と、1対の第2の軸部材233、243と、1対の駆動部材231、241と、弾性部2321、2322、2421、2422と、支持部22とが一体的に形成されている。このように、シリコンを主材料とすることにより、優れた回動特性を実現できるとともに、優れた耐久性を発揮することができる。また、微細な処理(加工)が可能であり、アクチュエータ1の小型化を図ることができる。
なお、基体2は、SOI基板等の積層構造を有する基板から、可動板21と、1対の第2の軸部材233、243と、1対の駆動部材231、241と、弾性部2321、2322、2421、2422と、支持部22とを形成したものであってもよい。その際、可動板21と、1対の第2の軸部材233、243と、1対の駆動部材231、241と、弾性部2321、2322、2421、2422と、支持部22とが一体的となるように、これらを積層構造基板の1つの層で構成するのが好ましい。
以上のような基体2は、中間層4を介して支持基板3と接合している。このような支持基板3は、例えば、ガラスやシリコンを主材料として構成されている。支持基板3は、図2に示すように、その上面に凹部31が形成されている。このような凹部31を形成することで、可動板21および駆動部材231、241が回動する際に、支持基板3に接触するのを防止することができる。
また、凹部31の底面311は、平坦面をなしている。そして、底面311の突起61と対向する部位には、圧電素子51の伸縮方向での一端(すなわち、突起61と接合している端とは、反対側の端)が接合されている。これと同様に、底面311の突起62と対向する部位には、圧電素子52の伸縮方向での一端が接合されており、また、底面311の突起63と対向する部位には、圧電素子53の伸縮方向での一端が接合されており、また、底面311の突起64と対向する部位には、圧電素子54の伸縮方向での一端が接合されている。
なお、支持基板3の形状については、基体2を支持することができれば、特に限定されない。例えば、図2中左右で分割する形状をなしていてもよい。また、1部材で構成されていなくてもよく、例えば、板状の部材と枠状の部材とを接合して支持基板3を形成してもよい。また、圧電素子51〜54が可動板21の厚さ方向へ伸縮するように、圧電素子51〜54のそれぞれを底面311に接合することができれば、底面311の形状は、特に限定されず、例えば、底面311が全域にわたって平坦面で構成されていなくてもよい。
中間層4は、第1の中間層41と第2の中間層42とが積層した積層構造をなしている。このような第1の中間層41および第2の中間層42のそれぞれは、例えば、ガラス、シリコン、またはSiOを主材料として構成されている。なお、このような中間層4としては、特に限定されず、例えば、単層からなるものであってもよいし、3層以上が積層してなるものであってもよい。また、中間層4を省略し、基体2と支持基板3とが直接接合されているものであってよい。
以上のようなアクチュエータ1は、前述したように、圧電素子51〜54をそれぞれ伸縮させることで弾性部2321、2322、2421、2422をそれぞれ曲げ変形させ、それに伴い、可動板21を回動させるように構成されている。
以下、圧電素子51〜54について説明するが、圧電素子51〜54は、互いに同様の構成であるため、圧電素子51について代表して説明し、圧電素子52〜54については、その説明を省略する。
圧電素子51は、図2および図3のそれぞれに示すように、伸縮方向での一端が支持基板3の底面311に接合され、他端が弾性部2321の突起61の先端に接合されている。すなわち、圧電素子51は、通電により可動板21の厚さ方向へ伸縮する。
圧電素子51は、図4に示すように、平面視にて四角形状をなしており、圧電性を有する複数の圧電体層511と、各圧電体層511に電圧を印加するための複数の電極層512とが可動板21の厚さ方向に交互に積層されている。すなわち、圧電素子51は、図4にて上下方向に伸縮する積層型の圧電素子である。このような積層型の圧電素子である圧電素子51は、駆動電圧を低減しつつ、変位量を大きくすることができる。
複数の圧電体層511は、隣接する圧電体層511の分極方向が互いに反対方向となるように形成されている。すなわち、複数の圧電体層511のうちの支持基板3の底面311側から奇数番目の圧電体層511の分極方向は、偶数番目の圧電体層511の分極方向と反対方向となっている。これにより、より確実に、駆動電圧を低減しつつ、圧電素子51の変位量を大きくすることができる。なお、本明細書において、「分極方向」とは、圧電体層に電界も応力も加えない状態において、圧電体層の一方の面付近に正電荷、他方の面付近に負電荷が過剰に存在しているとき(自発分極または残留分極のとき)、圧電体層の負電荷が過剰に存在している面から、正電荷が過剰に存在している面へ向かう方向を言う。
そして、各電極層512は、隣接する圧電体層511同士の間に介挿されている。また、隣接する2つの電極層512が重なり領域(活性領域)をもつように複数の電極層512が形成されている。複数の電極層512のうち、底面311側から奇数番目の電極層512は、圧電素子51の側面に設けられた共通電極513に接続しており、底面311側から偶数番目の電極層512は、圧電素子51の側面であって共通電極513が設けられた面と対向する面に設けられた共通電極514に接続している。
そして、共通電極513と共通電極514との間に、図示しない電源回路により電圧を印加することにより、前記重なり領域にて各圧電体層511に電圧を印加することができる。その結果、各圧電体層511がその厚さ方向へ伸縮する。
なお、圧電素子51の形状は、その伸縮方向での一端と突起61の先端とを接合することができ、かつ、他端と底面311とを接合することができれば、特に限定されず、例えば、平面視形状が略円状であってもよいし、異形状であってもよい。
また、共通電極513、514は、圧電素子51の側面に設けられていなくてもよく、例えば、底面311上に形成されていてもよい。また、共通電極513、514を省略し、底面311側から奇数番目の電極層512、および、偶数番目の電極層512のそれぞれと前記電源回路とを直接接続してもよい。
以上のような圧電素子51の伸縮により発生する駆動力(以下、単に「圧電素子51の駆動力」という)は、弾性部2321の突起61に伝達される。すなわち、突起61は、圧電素子51の駆動力を弾性部2321に伝達する伝達点を構成している。
このように突起61が伝達点を構成することで、圧電素子51の配置が設計に対してずれてしまった場合でも、突起61が所望の位置(設計位置)に形成されてさえいれば、圧電素子51の駆動力を所望の大きさで、かつ、所望の位置で連結部24に伝達することができる。その結果、連結部24の曲げ変形量を所望の量とすることができる。
言い換えれば、突起61が所望位置に形成されていれば、圧電素子51の配置を高精度に調整しなくても、連結部24の曲げ変形を所望のものとすることができる。
ここで、圧電素子51の配置を高精度に調整し、弾性部2321に直接(すなわち、突起61を介さずに)接合することによっても、連結部24の曲げ変形を所望のものとすることができる。しかし、圧電素子51の配置を高精度に調整することにより、実装時間の長時化および製造コストの高コスト化を招いてしまう。すなわち、圧電素子51の配置を高精度に調整し、連結部24に直接接合することは、製造工程および製造コストのそれぞれの面からみて極めて難しい。
これに対して、弾性部2321の所望の位置への突起61の形成は、後述するような製造方法(すなわち、半導体プロセスのファトリソグラフィーなど)により極めて高精度にかつ容易に行うことができる。したがって、突起61を形成し、突起61と圧電素子51とを接合することにより、アクチュエータ1の製造の容易化を図りつつ、上述した効果(すなわち、圧電素子51の駆動力を所望の位置で弾性部2321に伝達することができ、弾性部2321の曲げ変形量を所望の量とすることができる効果)を容易に奏することができる。
このことは、弾性部2322、2421、2422についても同様であるため、弾性部2321と同様に弾性部2322、2421、2422の曲げ変形についても極めて容易に所望のものとすることができる。したがって、弾性部2321、2322、2421、2422の曲げ変形量を極めて容易に互いに均一とすることができ、優れた回動特性を発揮することのできるアクチュエータ1を容易に提供することができる。また、アクチュエータ1を量産する場合などには、個体差を抑制することができ、信頼性および歩留まりを向上させることができる。
このような伝達点を構成する突起61は、弾性部2321の下面に形成されている。すなわち、突起61は、支持基板3へ向けて突出するように形成されている。この突起61は、平面視にて四角形状をなしており、弾性部2321の長手方向での可動板21側の端部で、かつ、弾性部2321の幅方向での両端部を除く中央部に形成されている。
このように、突起61を弾性部2321の長手方向での可動板21側の端部に形成することにより、弾性部2321の曲げ変形の応答性を向上させることができる。すなわち、駆動部材231をより高速で回動させ、それに伴い、可動板21をより高速で回動させることができる。
なお、突起61の形成位置は、圧電素子51の駆動力を弾性部2321に伝達することができれば、特に限定されず、例えば、弾性部2321の長手方向での支持部22側の端部に形成されていてもよいし、また、長手方向での中央部に形成されていてもよい。突起61が弾性部2321の長手方向での支持部22側の端部に形成されている場合には、弾性部2321を大きく曲げ変形させることができる。
また、突起61を弾性部2321の幅方向での両端部を除いた中央部に形成することで、突起61の平面視での面積を小さくすることができ、圧電素子51の駆動力を伝達する伝達点の位置をより正確に規定することができる。なお、突起61の配置は、圧電素子51の駆動力を弾性部2321に伝達することができれば、特に限定されず、例えば、弾性部2321の幅方向の全域にわたって延在するように配置されていてもよいし、また、幅方向の一方の端部に配置されていてもよい。
また、突起61の先端は、可動板21の平面視にて、圧電素子51の突起61と接合している面よりも小さく形成されており、この突起61は、その先端の全域が含まれるように圧電素子51と接合している。すなわち、可動板21の平面視にて、突起61よりも大きく形成した圧電素子51を用いており、これにより、圧電素子51を高精度に配置しなくても、圧電素子51の伸縮方向での一端面と突起61の先端の全域とを容易に接合することができる。このように、突起61の先端の全域が圧電素子51に接合することによって、圧電素子51の駆動力を所望の大きさで、かつ、所望の位置で連結部24に伝達することができる。その結果、連結部24の曲げ変形量を所望の量とすることができる。
また、突起61は、平面視形状が四角形以外の多角形状をなすものであってもよく、また、略円形をなすものであってもよく、また、異形状をなしているものであってもよい。また、例えば、突起61の横断面積が基端から先端に向けて漸減しているものであってもよいし、漸増しているものであってもよい。
このような突起61は、図2および図3のそれぞれに示すように、基端部611と先端部612とで構成されている。本実施形態では、基端部611はSiOを主材料として構成されており、先端部612は、Siを主材料として構成されている。このような材料により突起61を構成することにより、後述する製造方法にてアクチュエータ1を製造する場合などにおいて、極めて容易にかつ正確に突起61を所望の位置に形成することができる。なお、突起61の構成材料としては、圧電素子51の駆動力を弾性部2321に伝達することができれば、特に限定されない。
そして、このような突起61の先端と圧電素子51の伸縮方向での一端とが接合している。このように突起61と圧電素子51とを接合することにより、圧電素子51の駆動力をより確実に弾性部2321に伝達することができる。また、突起61と圧電素子51とを接合することで、通電により圧電素子51を伸張させた場合に、弾性部2321を図2にて上方向(すなわち支持基板3と離間する方向)へ曲げ変形させることができるのはもちろんのこと、圧電素子51を収縮させた場合に、弾性部2321を図2にて下方向(すなわち、支持基板と接近する方向)へ曲げ変形させることができる。これにより、圧電素子51を伸縮させることで、弾性部2321を回動中心軸Xに対して対称的に曲げ変形させることができる。弾性部2322、2421、2422についても同様であるため、このような構成とすることにより、アクチュエータ1の駆動時にて、可動板21の回動中心軸Xを一定に保つことが容易となる。すなわち、アクチュエータ1の回動特性が向上する。なお、突起61の先端と圧電素子51の伸縮方向での一端とは、接合していなくてもよい。
以上のような構成のアクチュエータ1は、次のようにして駆動する。
例えば、図5(a)に示すような電圧を圧電素子51、53に印加するとともに、図5(b)に示すような電圧を圧電素子52、54に印加する。すなわち、互いに位相の180°ずれた電圧を圧電素子51、53と圧電素子52、54とに印加する。すると、圧電素子51、53を伸張状態とするとともに、圧電素子52、54を収縮状態とする状態と、圧電素子51、53を収縮状態とするとともに、圧電素子52、54を伸長状態とする状態とを交互に繰り返す。
すなわち、弾性部2321と弾性部2421とを上方向(支持基板3と離間する方向)へ曲げ変形させるとともに、弾性部2322と弾性部2422とを下方向(支持基板3と接近する方向)へ曲げ変形させる状態と、弾性部2321と弾性部2421とを下方向へ曲げ変形させるとともに、弾性部2322と弾性部2422とを上方向へ曲げ変形させる状態とを交互に繰り返す。
このように、弾性部2321、2322を互いに反対方向へ曲げ変形させることで駆動部材231を回動させ、これと同時に、弾性部2421、2422を互いに反対方向へ曲げ変形させることで駆動部材241を回動させ、それに伴い、1対の第2の軸部材233、243を捩り変形させて、可動板21を回動中心軸Xまわりに回動させる。
以上のように、アクチュエータ1は、圧電素子51〜54により駆動力を得るため、低電圧駆動であっても比較的大きな駆動力で駆動することができる。そのため、低電圧駆動であっても、1対の第1の軸部材232、242、および、1対の第2の軸部材233、243のそれぞれのバネ定数(捩り剛性)を高めて、アクチュエータ1を高周波で駆動することができる。
なお、可動板21を回動中心軸Xまわりに回動させることができれば、圧電素子51〜54に印加する電圧の波形などは、特に限定されない。例えば、圧電素子51、53にのみ電圧を印加している状態と、圧電素子52、54にのみ電圧を印加している状態とを交互に繰り返すことによっても可動板21を回動させることができる。また、2自由度振動系の共振を利用した共振駆動も可能である。
以上のようなアクチュエータ1は、例えば、次のように製造することができる。
図6および図7は、それぞれ、本発明の製造法方を説明するための図(図1中A−A線縦断面図に対応する図)である。なお、以下では、説明の便宜上、図6および図7中の上側を「上」、下側を「下」と言う。また、説明の便宜上、圧電素子51〜54および突起61〜64の製造工程は互いに同様であるため、圧電素子51および突起61について代表して説明し、圧電素子52〜54および突起62〜64については、その説明を省略する。
アクチュエータ1の製造方法としては、[A1]突起61を弾性部2321に形成する第1の工程と、[A2]圧電素子51の伸縮方向での一端が突起61と接触(接合)するように圧電素子51を配置する第2の工程とを含んでいる。
[A1]まず、図6(a)に示すように、基体2と突起61と中間層4とを形成するためのSOI基板7を用意する。このようなSOI基板7は、Si層71と、SiO層72と、Si層73とが積層した積層構造をなしている。そして、図6(b)に示すように、Si層71の上面に、可動板21と、第2の軸部材233、243と、駆動部材231、241と、弾性部2321、2322、2421、2422と、支持部22との平面視形状に対応する形状をなすレジストマスク81を形成するとともに、Si層73の下面に、中間層4と、突起61との平面視形状に対応する形状をなすレジストマスク82を形成する。
次に、レジストマスク81を介して、Si層71をエッチングする。その後、レジストマスク81を除去する。これにより、図6(c)に示すように、可動板21と、第2の軸部材233、243と、駆動部材231、241と、弾性部2321、2322、2421、2422と、支持部22とが一体的に形成されたSi層71が得られる。なお、このとき、SiO層72は、エッチングのストップ層として機能する。このようなエッチング方法としては、例えば、プラズマエッチング、リアクティブイオンエッチング、ビームエッチング、光アシストエッチング等の物理的エッチング法、ウェットエッチング等の化学的エッチング法等のうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。なお、以下の各工程におけるエッチングにおいても、同様の方法を用いることができる。
次に、レジストマスク82を介してSi層73をエッチングする。その後、レジストマスク82を除去する。これにより、図6(d)に示すように、突起61の先端部612と第2の中間層42とが形成されたSi層73が得られる。このとき、SiO層72は、エッチングのストップ層として機能する。
次に、突起61と第1の中間層41の平面視形状に対応する部分を除いて、SiO層72を除去することで、図6(e)に示すように、突起61の基端部611および中間層41が形成されたSiO層72を得ることができる。すなわち、弾性部2321と一体的に形成された突起61と、支持部22と一体的に形成された中間層4とが得られる。
次に、図6(f)に示すように、可動板21の上面に、金属膜を形成し、光反射部211を形成する。このような金属膜の形成方法としては、真空蒸着、スパッタリング(低温スパッタリング)、イオンプレーティング等の乾式メッキ法、電解メッキ、無電解メッキ等の湿式メッキ法、溶射法、金属箔の接合等が挙げられる。以上より、基体2と、突起61〜64と、中間層4とが一体的に形成された積層体(SOI基板7)が得られる。
[A2]次に、図7(a)に示すように、支持基板3を形成するためのシリコン基板74を用意する。そして、図7(b)に示すように、シリコン基板74の上面に、凹部31の平面視形状に対応する形状をなすレジストマスク83を形成する。そして、このレジストマスク83を介して、シリコン基板74をその厚さ方向での途中までエッチングし、その後レジストマスク83を除去することにより、図7(c)に示すように、凹部31が形成されたシリコン基板74(支持基板3)が得られる。
次に、前述したような、積層構造を有する圧電素子51〜54をそれぞれ用意し、図7(d)に示すように、凹部31の底面311の弾性部2321に対応する部位に圧電素子51の伸縮方向での一端を接合する。なお、圧電素子51と底面311(シリコン基板74)との接合方法としては、特に限定されず、圧電素子51と底面311とを直接接合してもよいし、接着剤などの別部材を介して接合してもよい。圧電素子51と底面311とを直接接合する場合には、例えば、表面活性化接合などの方法を用いることができる。
次に、工程[A1]で得られたSOI基板7の下面(すなわち、Si層73)とシリコン基板74とを接合する。具体的には、第2の中間層42の下面とシリコン基板74の上面とを接合するとともに、突起61の先端と圧電素子51の伸縮方向での一端(図7中、上端)とを接合する。突起61と圧電素子51との接合方法としては、特に限定されず、例えば、表面活性化接合などを用いて直接接合するものであってもよく、また、接着剤などの別部材を介して接合するものであってもよい。以上の様にして、図7(e)に示すように、アクチュエータ1を製造することができる。
すなわち、以上説明したような本発明の製造方法は、[A1]圧電素子51の伸縮により発生する駆動力を弾性部2321(連結部23)に伝達するための伝達点を構成する突起61を弾性部2321の回動中心軸Xから離間した位置に形成する第1の工程と、[A2]圧電素子51の伸縮方向での一端と突起61とが接触(接合)するように圧電素子51を配置する第2の工程とを含んでいる。
このように、まず、弾性部2321に突起61を形成してから、圧電素子51を突起61に接合することで、圧電素子51の配置が設定位置に対してずれてしまった場合であっても、弾性部2321に圧電素子51の駆動力を伝達する突起61が所望の位置に形成されてさえいれば、圧電素子51の駆動力を所望の大きさ、かつ、所望の位置で弾性部2321に伝達することができ、弾性部2321の曲げ変形量を所望の量とすることができる。
ここで、前述したように、突起61を弾性部2321の所望の位置に形成することは、圧電素子51の配置などを微細に調整して圧電素子51と弾性部2321とを直接接合することに比べ、極めて容易である。そのため、本発明のように突起61を弾性部2321に形成し、その後、突起61の先端と圧電素子51の伸縮方向での一端とを接合することにより、極めて容易に、圧電素子51の駆動力を所望の大きさ、かつ、所望の位置で弾性部2321に伝達することができ、弾性部2321の曲げ変形量を所望の量とすることができる。
さらに、工程[A1]では、SOI基板7を用意する工程と、SOI基板7の一方のSi層71をエッチングすることで弾性部2321(連結部23)を形成するとともに、他方のSi層73およびSiO層72をエッチングすることで突起61を形成する工程とが含まれている。このように、SOI基板7をその厚さ方向での両面からエッチングすることで、突起61と弾性部2321とを一体的に形成することができ、極めて容易にかつ極めて高精度に突起61を弾性部2321に形成することができる。これにより、アクチュエータ1の製造の容易化を図りつつ、アクチュエータ1の回動特性を優れたものとすることができる。
なお、突起61を所望の位置に形成することができれば、突起61の形成方法は、特に限定されず、例えば、弾性部2321とは、別体として形成された部材(例えば、半田ボールなど)を弾性部2321に固着することにより突起61を形成してもよいし、また、1つのシリコン層をエッチングすることで、弾性部2321と突起61とを一体的に形成してもよい。
<第2実施形態>
次に、本発明のアクチュエータの第2実施形態について説明する。
図8は、本発明のアクチュエータの第2実施形態を示す斜視図である。なお、以下では、説明の便宜上、図8中の紙面手前側を「上」、紙面奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
以下、第2実施形態のアクチュエータ1Aについて、前述した第1実施形態のアクチュエータ1との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。また、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
本発明の第2実施形態にかかるアクチュエータ1Aは、可動板21と支持部22とを連結する連結部25Aの構成と、突起61および圧電素子51の配置とが異なる以外は、第1実施形態のアクチュエータ1とほぼ同様である。
すなわち、連結部25Aは、可動板21の平面視にて、可動板21の外周を囲むように形成された略「コ」の字状をなす駆動部材251Aと、駆動部材251Aと支持部22とを連結する1対の第1の軸部材252A、253Aと、駆動部材251Aと可動板21とを連結する1対の第2の軸部材254A、255Aとを有している。そして、突起61が駆動部材251Aの下面に形成されており、圧電素子51の伸縮方向での一端が突起61に接合するように設けられている。
駆動部材251Aは、可動板21の平面視にて、略「コ」の字状をなしており、その内側に可動板21が設けられている。このような駆動部材251Aは、1対の第1の軸部材252A、253Aを介して支持部22に支持されている。
1対の第1の軸部材252A、253Aは、それぞれ長手形状をなしており、弾性変形可能である。そして、第1の軸部材252Aは、駆動部材251Aを支持部22に対して回動可能とするように、図8中の左側にて駆動部材251Aと支持部22とを連結している。同様に、第1の軸部材253Aは、駆動部材251Aを支持部22に対して回動可能とするように、図8中の右側にて駆動部材251Aと支持部22とを連結している。このような1対の第1の軸部材252A、253Aは、互いに同軸的に設けられている。
1対の第2の軸部材254A、255Aは、それぞれ長手形状をなしており、弾性変形可能である。そして、第2の軸部材254Aは、可動板21を駆動部材251Aに対して回動可能とするように、図8中の左側にて可動板21と駆動部材251Aとを連結している。同様に、第2の軸部材255Aは、可動板21を駆動部材251Aに対して回動可能とするように、図8中の右側にて可動板21と駆動部材251Aとを連結している。このような1対の第2の軸部材254A、255Aは、互いに同軸的に設けられており、かつ、1対の第1の軸部材252A、253Aとも同軸的に設けられている。そして、この軸(回動中心軸X)を中心として可動板21および駆動部材251Aのそれぞれが回動する。
突起61は、可動板21の平面視にて、可動板21の中央部を通り回動中心軸Xに対して直角な線分上に形成されている。そして、このような突起61の先端は、圧電素子51の伸縮方向での一端と接合している。
このようなアクチュエータ1Aは、通電により圧電素子51を伸縮させることで、1対の第1の軸部材252A、253Aを捩れ変形させつつ駆動部材251を回動させ、それに伴い、1対の第2の軸部材254A、255Aを捩れ変形させて可動板21を回動させるように構成されている。
このように、可動板21の平面視にて、駆動部材251Aの可動板21の中央部を通り回動中心軸Xに対して直角な線分上に突起61を形成することにより、1つの突起61と、その突起61に接合する1つの圧電素子51とで、回動中心軸を一定に保ちつつ、可動板21を回動させることができる。そのため、アクチュエータ1の製造コストの削減を図ることができる。
また、突起61は、駆動部材251Aの回動中心軸Xから遠位に位置する部位に形成されているため、駆動部材251Aの回動の応答性を向上させることができる。これにより、可動板21の回動の応答性も向上させることができるため、可動板21をより高速で回動させることができる。
以上、第2実施形態について説明したが、駆動部材251Aの形状については、特に限定されず、例えば、U字状をなしていてもよく、枠状をなしていてもよい。
このような第2実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
以上説明したような本発明のアクチュエータは、光反射部を備えているため、例えば、レーザープリンタ、バーコードリーダー、走査型共焦点レーザー顕微鏡、イメージング用ディスプレイ等の画像形成装置に備える光スキャナに好適に適用することができる。
本発明の光スキャナは、本発明のアクチュエータと同様の構成である。なお、本発明の光スキャナの実施形態としては、前述した実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。このような光スキャナは、例えば、プロジェクタ、レーザープリンタ、イメージング用ディスプレイ、バーコードリーダー、走査型共焦点顕微鏡などの画像形成装置に好適に適用することができる。その結果、優れた描画特性を有する画像形成装置を提供することができる。
ここで、図9に基づき、画像形成装置の一例として、本発明のアクチュエータをイメージング用ディスプレイの光スキャナとして用いた場合を説明する。なお、説明の便宜上、図9中に示すスクリーンSの長手方向を「横方向」といい、長手方向に直角な方向を「縦方向」という。
プロジェクタ(画像形成装置)9は、レーザーなどの光を照出する光源装置91と、クロスダイクロイックプリズム(Xプリズム)92と、1対の本発明の光スキャナ93、94と、固定ミラー95とを有している。
光源装置91は、赤色光を照出する赤色光源装置911と、青色光を照出する青色光源装置912と、緑色光を照出する緑色光源装置913とを備えている。
クロスダイクロイックプリズム92は、4つの直角プリズムを貼り合わせて構成され、赤色光源装置911、青色光源装置912、緑色光源装置913のそれぞれから照出された光を合成する光学素子である。
このようなプロジェクタ9は、図示しないホストコンピュータからの画像情報に基づいて、赤色光源装置911、青色光源装置912、緑色光源装置913のそれぞれから照出された光をクロスダイクロイックプリズム92で合成し、この合成された光を1対の光スキャナ93、94によって2次元的に走査し、さらに固定ミラー95によって反射することで、スクリーンS上でカラー画像を形成するように構成されている。
ここで、光スキャナ93、94での光走査について説明する。
まず、クロスダイクロイックプリズム92で合成された光は、光スキャナ93によって横方向に走査される(主走査)。そして、この横方向に走査された光は、光スキャナ94によってさらに縦方向に走査される(副走査)。これにより、2次元カラー画像をスクリーンS上に形成することができる。
なお、光スキャナ93、94のうちの少なくとも一方の光スキャナを本発明の光スキャナとすればよく、例えば、一方の光スキャナに換えてガルバノミラーなどを用いて光を2次元的に走査してもよい。
また、スクリーンSは、プロジェクタ9の本体に備えられたものであっても別体であってもよい。また、スクリーンSの表面(視認側の面)に光源装置91からの光を照射し表示してもよいし、スクリーンSの裏面(視認側の面とは反対側の面)に光源装置91からの光を照射し表面に透過させ表示してもよい。
また、固定ミラー95は、省略してもよい。
以上、本発明のアクチュエータ、アクチュエータの製造方法、光スキャナおよび画像形成装置について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明のアクチュエータ、光スキャナおよび画像形成装置では、各部の構成は、同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。
また、本発明のアクチュエータの構成は、可動板の回動中心軸から離間した位置に圧電素子の伸縮により発生する駆動力を連結部に伝達するための伝達点を構成する突起が、連結部に形成されており、その突起が圧電素子の伸縮方向での一端と接触していれば、前述した実施形態に限定されない。
例えば、図10に示すようなアクチュエータ1Bであってもよい。なお、前述した実施形態と同様の構成には同一符号を付してある。
具体的には、アクチュエータ1Bは、可動板21と、支持部22と、可動板21をその両側で支持部22と連結する1対の連結部26B、27Bを有している。
連結部26Bは、板状の駆動部材261Bと、駆動部材261Bと支持部22とを連結する弾性変形可能な第1の軸部材262Bと、駆動部材261Bと可動板21とを連結する弾性変形可能な第2の軸部材263Bとを備えており、駆動部材261Bの下面には、回動中心軸Xから離間した位置で、かつ、回動中心軸Xを介して互いに対向するように1対の突起61、62が形成されている。そして、圧電素子51が、その伸縮方向での一端で突起61の先端と接合するように配置されており、圧電素子52が、その伸縮方向での一端で突起62の先端と接合するように配置されている。
同様に、連結部27Bは、板状の駆動部材271Bと、駆動部材271Bと支持部22とを連結する弾性変形可能な第1の軸部材272Bと、駆動部材271Bと可動板21とを連結する弾性変形可能な第2の軸部材273Bとを備えており、駆動部材271Bの下面には、回動中心軸Xから離間した位置で、かつ、回動中心軸Xを介して互いに対向するように1対の突起63、64が形成されている。そして、圧電素子53が、その伸縮方向での一端で突起63の先端と接合するように配置されており、圧電素子54が、その伸縮方向での一端で突起64の先端と接合するように配置されている。
このようなアクチュエータ1Bは、例えば、圧電素子51、53を伸張状態とするとともに、圧電素子52、54を収縮状態とする状態と、圧電素子51、53を収縮状態とするとともに、圧電素子52、54を伸張状態とする状態とを交互に繰り返すことにより、可動板21を回動中心軸Xまわりに回動させるように構成されている。このようなアクチュエータ1Bであっても、本発明の効果を奏することができる。
また、図11に示すようなアクチュエータ1Cであってもよい。なお、図11にて、前述した実施形態と同様の構成には同一符号を付してある。
具体的には、アクチュエータ1Cは、可動板21と、可動板21の外周を囲むように形成された枠状の駆動部材281Cと、支持部22と、支持部22と駆動部材281Cとを連結する弾性変形可能な1対の第1の軸部材282C、283Cと、駆動部材281Cと可動板21とを連結する弾性変形可能な1対の第2の軸部材284C、285Cとを有している。
そして、駆動部材281Cには、可動板21の平面視にて、可動板21の中央部を通り、回動中心軸Xに対して直交する線分上であって、回動中心軸Xに対して互いに対向する部位に、1対の突起61、62が形成されている。そして、圧電素子51が、その伸縮方向での一端で突起61の先端と接合するように配置されており、圧電素子52が、その伸縮方向での一端で突起62の先端と接合するように配置されている。
このようなアクチュエータ1Cは、例えば、圧電素子51を伸張状態とするとともに、圧電素子52を収縮状態とする状態と、圧電素子51を収縮状態とするとともに、圧電素子52を伸張状態とする状態とを交互に繰り返すことにより、可動板21を回動中心軸Xまわりに回動させるように構成されている。このようなアクチュエータ1Cであっても、本発明の効果を奏することができる。
なお、前述した実施形態では、可動板をその両側から支持するように形成されたものについて説明したが、可動板を回動させることができれば、これに限定されず、可動板をその片側から支持するように形成されているものであってもよい。具体的には、図12に示すようなアクチュエータ1Dのような構成をなしていてもよい。なお、図12にて、前述した実施形態と同様の構成には同一符号を付してある。
アクチュエータ1Dは、可動板21と、支持部22と、可動板21を片持ち支持するように可動板21と支持部22とを連結する連結部23とを有している。そして、連結部23は、板状の駆動部材231と、支持部22と駆動部材231とを連結する弾性変形可能な1対の弾性部2321、2322で構成された第1の軸部材232と、駆動部材231と可動板21とを連結する第2の軸部材233とを有している。
そして、弾性部2321には突起61が形成されており、圧電素子51がその伸縮方向での一端で突起61の先端と接合するように設けられている。同様に、弾性部2322には突起62が形成されており、圧電素子52がその伸縮方向での一端で突起62の先端と接合するように設けられている。
このようなアクチュエータ1Dは、例えば、圧電素子51を伸張状態とするとともに、圧電素子52を収縮状態とする状態と、圧電素子51を収縮状態とするとともに、圧電素子52を伸張状態とする状態とを交互に繰り返すことにより、可動板21を回動中心軸Xまわりに回動させるように構成されている。このようなアクチュエータ1Dであっても、本発明の効果を奏することができる。
また、前述した実施形態では、可動板を中心として対称的に形成されたアクチュエータについて説明したが、これに限定されず、非対称であってもよい。
また、前述した実施形態では、積層構造を有する圧電素子を用いたアクチュエータについて説明したが、これに限定されず、単層構造をなす圧電素子であってもよい。
本発明のアクチュエータの第1実施形態を示す斜視図である。 図1中のA−A線断面図である。 図1中のB−B線断面図である。 圧電素子を説明するための部分断面斜視図である。 図1に示すアクチュエータの駆動電圧の電圧波形の一例を示す図である。 図1中に示すアクチュエータの製造方法を説明するための図である。 図1中に示すアクチュエータの製造方法を説明するための図である。 本発明のアクチュエータの第2実施形態を示す斜視図である。 本発明の画像形成装置を説明するための概略図である。 本発明のアクチュエータの別実施形態を示す上面図である。 本発明のアクチュエータの別実施形態を示す上面図である。 本発明のアクチュエータの別実施形態を示す上面図である。
符号の説明
1、1A、1B、1C、1D‥‥‥アクチュエータ 2‥‥‥基体 21‥‥‥可動板 211‥‥‥光反射部 22‥‥‥支持部 23、24、25A、26B、27B‥‥‥連結部 231、241、251A、261B、271B、281C‥‥‥駆動部材 232、242、252A、253A、262B、272B、282C、283C‥‥‥第1の軸部材 2321、2322、2421、2422‥‥‥弾性部 233、243、254A、255A、263B、273B、284C、285C‥‥‥第2の軸部材 3‥‥‥支持基板 31‥‥‥凹部 311‥‥‥底面 4‥‥‥中間層 41‥‥‥第1の中間層 42‥‥‥第2の中間層 51〜54‥‥‥圧電素子 511‥‥‥圧電体層 512‥‥‥電極層 513、514‥‥‥共通電極 61〜64‥‥‥突起 611‥‥‥基端部 612‥‥‥先端部 7‥‥‥SOI基板 71、73‥‥‥Si層 72‥‥‥SiO層 74‥‥‥シリコン基板 81〜83‥‥‥レジストマスク 9‥‥‥プロジェクタ 91‥‥‥光源装置 911‥‥‥赤色光源装置 912‥‥‥青色光源装置 913‥‥‥緑色光源装置 92‥‥‥クロスダイクロイックプリズム(Xプリズム) 93、94‥‥‥光スキャナ 95‥‥‥固定ミラー S‥‥‥スクリーン X‥‥‥回動中心軸

Claims (13)

  1. 可動板と、
    前記可動板を支持するための支持部と、
    前記可動板を前記支持部に対して回動可能とするように、前記可動板と前記支持部とを連結する少なくとも1つの連結部と、
    前記可動板の厚さ方向に伸縮する圧電素子とを有し、
    通電により前記圧電素子を伸縮させることで、前記連結部を捩れ変形させて前記可動板を回動させるように構成されたアクチュエータであって、
    前記連結部には、前記可動板の回動中心軸から離間した位置に前記圧電素子の伸縮により発生する駆動力を前記連結部に伝達するための伝達点を構成する突起が形成され、該突起が前記圧電素子の伸縮方向での一端と接触していることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記突起は、前記圧電素子の伸縮方向での一端と接合している請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記連結部は、前記可動板の回動中心軸を介して互いに対向するように設けられ、長手形状をなす1対の弾性部を備え、
    前記突起は、前記各弾性部に形成され、
    前記圧電素子は、前記各突起に接触するように1対設けられ、
    前記1対の圧電素子の作動により、前記1対の弾性部を互いに反対方向へ曲げ変形させることにより、前記連結部を捩り変形させて前記可動板を回動させるように構成されている請求項1または2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記各突起は、前記弾性部の長手方向での前記可動板側の端部に形成されている請求項3に記載のアクチュエータ。
  5. 前記連結部は、前記可動板をその両側で前記支持部と連結するように1対設けられている請求項3または4に記載のアクチュエータ。
  6. 前記連結部は、駆動部材と、前記駆動部材を前記支持部に対して回動可能とするように、前記駆動部材と前記支持部とを連結する第1の軸部材と、前記可動板を前記駆動部材に対して回動可能とするように、前記可動板と前記駆動部材とを連結する第2の軸部材とを備え、
    前記突起は、前記駆動部材に形成されている請求項1または2に記載のアクチュエータ。
  7. 前記連結部は、前記可動板をその両側で前記支持部と連結するように1対設けられている請求項6に記載のアクチュエータ。
  8. 前記1対の駆動部材は、一体的に形成されており、
    前記突起は、前記可動板の平面視にて、前記可動板の中央部を通り前記可動板の回動中心軸に対して直交する線分付近に形成されている請求項7に記載のアクチュエータ。
  9. 前記可動板の板面には、光反射性を有する光反射部が設けられている請求項1ないし8のいずれかに記載のアクチュエータ。
  10. 可動板と、
    前記可動板を支持するための支持部と、
    前記可動板を前記支持部に対して回動可能とするように、前記可動板と前記支持部とを連結する少なくとも1つの連結部と、
    前記可動板の厚さ方向へ伸縮する圧電素子とを有し、
    通電により前記圧電素子を前記可動板の厚さ方向へ伸縮させることで、前記連結部を捩れ変形させて前記可動板を回動させるように構成されたアクチュエータを製造する方法であって、
    前記圧電素子の伸縮により発生する駆動力を前記連結部に伝達するための伝達点を構成する突起を前記連結部の前記可動板の回動中心軸から離間した位置に形成する第1の工程と、
    前記圧電素子をその伸縮方向の一端が前記突起と接触するように配置する第2の工程とを含むことを特徴とするアクチュエータの製造方法。
  11. 前記第1の工程は、SOI基板を用意する工程と、前記SOI基板の一方のSi層をエッチングすることで前記連結部を形成するとともに、他方のSi層およびSiO層をエッチングすることで前記突起を形成する工程とを有している請求項10に記載のアクチュエータの製造方法。
  12. 光反射性を有する光反射部を備える可動板と、
    前記可動板を支持するための支持部と、
    前記可動板を前記支持部に対して回動可能とするように、前記可動板と前記支持部とを連結する少なくとも1つの連結部と、
    前記可動板の厚さ方向へ伸縮する圧電素子とを有し、
    通電により前記圧電素子を伸縮させることで、前記連結部を捩れ変形させて前記可動板を回動させ、前記光反射部により反射した光を走査するように構成された光スキャナであって、
    前記連結部には、前記可動板の回動中心軸から離間した位置に前記圧電素子の伸縮により発生する駆動力を前記連結部に伝達するための伝達点を構成する突起が形成され、該突起が前記圧電素子の伸縮方向での一端と接触していることを特徴とする光スキャナ。
  13. 光反射性を有する光反射部を備える可動板と、
    前記可動板を支持するための支持部と、
    前記可動板を前記支持部に対して回動可能とするように、前記可動板と前記支持部とを連結する少なくとも1つの連結部と、
    前記可動板の厚さ方向へ伸縮する圧電素子とを有し、
    通電により前記圧電素子を伸縮させることで、前記連結部を捩れ変形させて前記可動板を回動させ、前記光反射部により反射した光を走査し、対象物に画像を形成するように構成されている光スキャナを備えた画像形成装置であって、
    前記連結部には、前記可動板の回動中心軸から離間した位置に前記圧電素子の伸縮により発生する駆動力を前記連結部に伝達するための伝達点を構成する突起が形成され、該突起が前記圧電素子の伸縮方向での一端と接触していることを特徴とする画像形成装置。
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