JP5157857B2 - 振動ミラー素子 - Google Patents

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Description

この発明は、振動ミラー素子に関し、特に、駆動部を備える振動ミラー素子に関する。
従来、駆動部を備える振動ミラー素子が知られている(たとえば、特許文献1〜7参照)。
上記特許文献1には、反射ミラー部と、反射ミラー部の両側にそれぞれ一方端部側が接続され、反射ミラー部を振動可能に支持する一対の第1のばね部と、一対の第1のばね部の他方端部にそれぞれ接続されるとともに2つに分岐する一対の第2のばね部と、一対の第2のばね部の4箇所の分岐部分の上部に配置された、圧電体からなる駆動源とを備える振動体(振動ミラー素子)が開示されている。この振動体の一対の第1のばね部はねじり振動可能であり、一対の第2のばね部は曲げ振動およびねじり振動可能なように構成されている。これによって、駆動源からの振動が一対の第2のばね部の曲げ振動となり、一対の第2のばね部の曲げ振動が一対の第1のばね部のねじり振動になることによって、反射ミラー部が光の反射方向を変化させることができるように構成されている。また、第2のばね部の上部に配置された駆動源は、第1のばね部および反射ミラー部とは反対側に延びるように構成されている。さらに、第1のばね部と第2のばね部とは一体的に形成されているとともに、第1のばね部の断面2次モーメントは、第2のばね部の断面2次モーメントに比べて大きくなるように構成されていることにより、第1のばね部の幅は、駆動源が上部に配置された第2のばね部の幅よりも大きくなるように構成されていると考えられる。
また、上記特許文献2には、ミラーと、ミラーの両側にそれぞれ一方端部側が接続され、ミラーを支持する支持部を有し、ミラーの外周側にミラーを取り囲むように形成された長方形の可動枠と、可動枠の4辺のすべての上部に配置された圧電素子とを備える光走査型装置が開示されている。この光走査型装置は、圧電素子を可動枠の4辺のすべてに配置することによって、支持部をねじることなく可動枠を変位させることができるように構成されている。
また、上記特許文献3には、ミラー部と、ミラー部の両側にそれぞれ一方端部側が接続され、ミラーを支持する梁と、梁を上下方向からそれぞれ挟み込むように一対ずつ配置され、梁を回動させるための4本の腕と、4本の腕にそれぞれ設けられた圧電膜とを備える駆動ミラーが開示されている。
また、上記特許文献4には、偏光器(ミラー部)と、中間部を弓状に撓ませた状態で両端部が固定されるとともに、偏光器が略中央に固定されている弾性体と、弾性体の一方端部上に固定され、圧電素子からなる駆動手段とを備えたスキャン装置が開示されている。
また、上記特許文献5には、回動ミラーと、弾性部材と圧電部材とを貼り合わせた3本のカンチレバーとを備えた走査ミラーが開示されている。この走査ミラーでは、3本のカンチレバーの自由端は、それぞれ、回動ミラーの周辺部の上方に配置されている。この3本のカンチレバーにそれぞれ電圧を印加することによって、カンチレバーの自由端を上下に移動させて回動ミラーの周辺部を押圧することによって、回動ミラーを傾斜させるように構成されている。
また、上記特許文献6には、ミラー部と、ミラー部の両側にそれぞれ一方端部側が接続され、ミラー部を支持する捻れ梁部を有する基板と、基板の一部に配置された圧電体とを備える光走査装置(振動ミラー素子)が開示されている。この光走査装置は、圧電体からの振動により基板全体が振動することによって、捻れ梁部が捻れ振動する。これにより、ミラー部を傾斜させるように構成されている。
また、上記特許文献7には、ミラー部と、ミラー部を両側から揺動可能に支持する一対のトーションバーと、一対のトーションバーの端部を支持し、ミラー部を囲むように形成される可動枠と、トーションバーを挟んで対称に配置され、一対のトーションバーの近傍でミラー部を別途支持する先端駆動部と、先端駆動部の近傍にトーションバーを挟んで対称に配置された圧電ユニモルフ振動板とを備える2次元光スキャナ(振動ミラー素子)が開示されている。この2次元光スキャナでは、トーションバーの一方側に配置された先端駆動部が上方向に動く際に、トーションバーの他方側に配置された先端駆動部が下方向に動くように構成することによって、ミラー部およびトーションバーを傾斜させるように構成されている。ここで、圧電ユニモルフ振動板は、一対のトーションバーを挟んで対称に配置されているので、2次元光スキャナに計4つ形成されている。
特許第3956933号公報 特開2007−312465号公報 特開2007−10823号公報 特許第3767577号公報 特開2004−361889号公報 特開2006−293116号公報 特許第4092283号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の振動体(振動ミラー素子)では、第1のばね部の幅が、駆動源が上部に配置された第2のばね部の幅よりも大きくなるように構成されているため、第1のばね部が変形しにくいという不都合がある。このため、第2のばね部の曲げ振動が第1のばね部のねじり振動になる際に、第1のばね部のねじり振動が小さくなることによって、反射ミラー部での傾斜および振動が小さくなるという問題点があると考えられる。また、第2のばね部の上部に配置された駆動源が、第1のばね部および反射ミラー部とは反対側に延びるように構成されているため、平面的に見て、駆動源と第1のばね部および反射ミラー部とが占める領域が、駆動源が延びる方向に細長い形状になるという不都合がある。このため、振動体を装置に組み込む際に、細長い形状は装置の設計上制約となりやすく、装置の小型化を図るのが困難になるという問題点もあると考えられる。また、圧電体からなる駆動源が4つ設けられているため、圧電体と外部との電気的接続を行うための構造が複雑になるという問題点もある。
また、上記特許文献2に記載の光走査型装置では、支持部をねじらないように構成しているため、支持部での共振が抑制されることによりミラーでの傾斜および振動が小さくなるという問題点があると考えられる。また、4本の腕にそれぞれ圧電素子を備えるため、圧電素子と外部との電気的接続を行うための構造が複雑になるという問題点もある。
また、上記特許文献3に記載の駆動ミラーでは、梁の幅が、圧電膜が設けられた4本の腕の幅と略同一になるように構成されていると考えられるため、梁が変形しにくいという不都合があると考えられる。このため、梁のねじり振動が小さくなることによって、ミラー部での傾斜および振動が小さくなるという問題点があると考えられる。
また、上記特許文献4および5に記載のスキャン装置(走査ミラー)では、直接弾性体(カンチレバー)に圧電素子(圧電部材)が設けられているため、弾性体(カンチレバー)を共振させることが困難であるという不都合があると考えられる。このため、偏光器(回動ミラー)を共振させるのが困難であるので、偏光器(回動ミラー)での振動を大きくするのが困難であるという問題点があると考えられる。
また、上記特許文献6に記載の光走査装置では、基板全体を振動させる必要があるため、ミラー部での振動を大きくするのが困難であるという問題点があると考えられる。
また、上記特許文献7に記載の2次元光スキャナでは、4つの圧電ユニモルフ振動板を備えるため、圧電ユニモルフ振動板と外部との電気的接続を行うための構造が複雑になるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、装置の小型化および構造の簡素化を図りながら、ミラー部での振動を大きくすることが可能な振動ミラー素子を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
この発明の一の局面による振動ミラー素子は、光を反射させるミラー部と、ミラー部の両側にそれぞれ一方端部側が接続され、ミラー部を振動可能に支持する一対の第1梁部と、一対の第1梁部の他方端部側とそれぞれ接続される一対の第2梁部と、一対の第2梁部の一方端部および他方端部とそれぞれ接続され、ミラー部を振動させるための一対の駆動部とを備え、平面的に見て、ミラー部は、一対の第2梁部と一対の駆動部とに囲まれる領域に配置されるとともに、一対の第1梁部の幅および一対の第2梁部の幅は、一対の駆動部の幅よりも小さくなるように構成されており、一対の駆動部の長手方向の略中央部近傍にそれぞれ設けられ、一対の駆動部が振動する際の固定端として機能するとともに、一対の駆動部を固定するための一対の固定部をさらに備え、一対の駆動部の両端部は、それぞれ、自由端になるように構成されており、一対の第2梁部は、一対の駆動部が変形することによって、それぞれ、傾斜可能なように構成されているとともに、一対の第1梁部は、一対の第2梁部が傾斜することによって、ミラー部を傾斜させるように構成されており、一対の駆動部の端部のうち少なくとも1つは、第2梁部の端部と駆動部との接続部よりも外側に突出するように延びている。
この一の局面による振動ミラー素子では、上記のように、ミラー部を一対の第2梁部と一対の駆動部とに囲まれる領域に配置することによって、ミラー部が設けられている側に駆動部が延びるように構成することができるので、駆動部が延びる方向に細長い形状になるのを抑制することができる。これにより、装置の小型化を図ることができる。また、駆動部は一対設けられているので、駆動部が3つ以上設けられている場合と比べて、駆動部と外部との電気的接続を行うための構造を簡素化することができる。また、第1梁部および第2梁部に直接駆動部が設けられていないので、第1梁部を容易に共振させることができる。これにより、ミラー部の振動を大きくすることができる。また、一対の第1梁部の幅および一対の第2梁部の幅を、一対の駆動部の幅よりも小さくなるように構成することによって、一対の第1梁部および一対の第2梁部を容易に変形させることができるので、これによっても、ミラー部の振動を大きくすることができる。
また、一対の駆動部の長手方向の略中央部近傍にそれぞれ設けられ、一対の駆動部が振動する際の固定端として機能するとともに、一対の駆動部を固定するための一対の固定部をさらに備える。このように構成すれば、一対の駆動部を、一対の駆動部の長手方向の略中央部を固定端として振動させることができるので、一対の駆動部の両端部の変形量が略同一になるように一対の駆動部を振動させることができる。これにより、一対の駆動部の両端部の変形量が異なることによって、一対の第2梁部を介して、一対の第1梁部のどちらか一方が他方に比べて変形量が大きくなることを抑制することができるので、第1梁部の破損を抑制することができる。
また、一対の駆動部の両端部は、それぞれ、自由端になるように構成されており、一対の第2梁部は、一対の駆動部が変形することによって、それぞれ、傾斜可能なように構成されているとともに、一対の第1梁部は、一対の第2梁部が傾斜することによって、ミラー部を傾斜させるように構成されている。このように構成すれば、一対の駆動部が変形することによって、一対の第2梁部および一対の第1梁部を介して、ミラー部を傾斜させることができるので、ミラー部を傾斜させる方向を交互に変化させることにより、ミラー部を振動させることができる。
また、一対の駆動部の端部のうち少なくとも1つは、第2梁部の端部と駆動部との接続部よりも外側に突出するように延びている。このように構成すれば、駆動部の端部が、第2梁部の端部と駆動部との接続部よりも外側に突出するように延びていない場合と比べて、駆動部の外側に突出する部分による駆動力が働くので、ミラー部での傾斜をより大きくすることができる。なお、一対の駆動部の端部のうち少なくとも1つを、第2梁部の端部と駆動部との接続部よりも外側に突出するように延びるように構成することにより、ミラー部での傾斜をより大きくすることができる点は、後述のように本願発明者がシミュレーションによって検証済みである。
この場合において、好ましくは、一対の第1梁部は、一対の第2梁部が傾斜することによって、それぞれ、ねじり変形可能なように構成されており、ミラー部は、一対の第2梁部の傾斜と一対の第1梁部のねじり変形とによって傾斜するように構成されている。このように構成すれば、ミラー部を、一対の第2梁部の傾斜のみでなく一対の第1梁部のねじり変形によっても傾斜させることができるので、ミラー部での傾斜および振動をより大きくすることができる。
上記一の局面による振動ミラー素子において、好ましくは、一対の第2梁部は、平面的に見て、それぞれ、一対の第2梁部の略中央部において一対の第1梁部の他方端部と略垂直に接続されているとともに、一対の駆動部は、平面的に見て、それぞれ、一対の第2梁部の一方端部および他方端部と略垂直に接続されている。このように構成すれば、振動ミラー素子全体が占める平面的な面積を小さくすることができるので、装置をより小型化することができる。
上記一の局面による振動ミラー素子において、好ましくは、駆動部のミラー部の周囲に対応する部分には、平面的に見て、ミラー部の周囲に沿うように凹部が形成されている。このように構成すれば、駆動部とミラー部とを近接して配置することができるので、振動ミラー素子全体が占める平面的な面積をより小さくすることができる。これにより、装置をさらに小型化することができる。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による振動ミラー素子の全体構成を示した斜視図である。また、図2〜図5は、図1に示した本発明の一実施形態による振動ミラー素子の詳細な構成を示した図である。まず、図1〜図5を参照して、本発明の一実施形態による振動ミラー素子10の構成について説明する。
本発明の一実施形態による振動ミラー素子10は、図1および図2に示すように、基板20と、基板20上に配置された圧電素子30および40とから構成されている。この基板20は、図2に示すように、光を反射させるミラー部21と、同一の形状を有するトーションバー22および23と、同一の形状を有するバー24および25と、X1方向側に形成された可動部26と、可動部26と同一の形状を有し、X2方向側に形成された可動部27とを含む。また、トーションバー22およびバー24は、ミラー部21のY1方向側に形成されているとともに、トーションバー23およびバー25は、ミラー部21のY2方向側に形成されている。また、基板20は、可動部26のX1方向側および可動部27のX2方向側に、それぞれ、固定部28および29をさらに含んでいる。また、図3および図4に示すように、基板20は、Z方向に約60μmの厚みt1を有する。なお、トーションバー22および23は、それぞれ、本発明の「第1梁部」の一例であり、バー24および25は、それぞれ、本発明の「第2梁部」の一例である。
また、図2に示すように、基板20のミラー部21は、平面的に見て、約1.0mmの直径の円形状を有している。このミラー部21は、ミラー部21の中心を通るY方向に延びる線上のY1方向側においてトーションバー22のY2方向側の端部22aと接続されているとともに、Y2方向側においてトーションバー23のY1方向側の端部23aと接続されている。また、ミラー部21は、トーションバー22および23によってA方向およびB方向(図1参照)に傾斜されるとともに、トーションバー22および23に振動可能なように支持されている。また、トーションバー22および23は、ねじり変形可能なように構成されているとともに、ミラー部21と共に共振可能なように構成されている。これにより、ミラー部21は、共振によってバー24および25の傾斜角度以上に傾斜するように構成されている。この結果、レーザー光などをミラー部21に向かって照射すると、ミラー部21の傾斜角度に応じて反射光の反射角度も変化するように構成されている。また、トーションバー22および23は、それぞれ、Y方向に約1.5mmの長さL1を有するとともに、X方向に約150μmの幅W1を有する。ここで、トーションバー22および23のY方向の長さL1は、約1.3mm以上約1.7mm以下であればよく、トーションバー22および23のX方向の幅W1は、約100μm以上約250μm以下であればよい。なお、端部22aおよび23aは、それぞれ、本発明の「第1梁部の一方端部」の一例である。
また、バー24は、平面的に見て、バー24のX方向の中央部24aにおいて、トーションバー22のY1方向側の端部22bと垂直に接続されている。また、バー25は、平面的に見て、バー25のX方向の中央部25aにおいて、トーションバー23のY2方向側の端部23bと垂直に接続されている。このバー24および25は、それぞれ、X方向にミラー部21の直径と略同じ長さである約1.0mmの長さL2を有するとともに、Y方向に約100μmの幅W2を有する。ここで、バー24および25のX方向の長さL2は、約1.0mm以上約1.5mm以下であればよく、バー24および25のY方向の幅W2は、約100μm以上約250μm以下であればよい。また、バー24および25は、可動部26および27(後述する駆動部50および60)の変形により、X方向に傾斜可能なように構成されている。なお、端部22bおよび23bは、それぞれ、本発明の「第1梁部の他方端部」の一例である。
また、本実施形態では、バー24のX1方向側の端部24bおよびバー25のX1方向側の端部25bは、平面的に見て、それぞれ、可動部26のY1方向側の接続部26aおよびY2方向側の接続部26bと垂直に接続されている。また、バー24のX2方向側の端部24cおよびバー25のX2方向側の端部25cは、平面的に見て、それぞれ、可動部27のY1方向側の接続部27aおよびY2方向側の接続部27bと垂直に接続されている。これにより、可動部26および27のY1方向側にそれぞれバー24が接続されているとともに、可動部26および27のY2方向側にそれぞれバー25が接続されている。また、平面的に見て、バー24および25と可動部26および27とによって形成される領域Rの内部に、ミラー部21とトーションバー22および23とが配置されるように構成されている。
また、可動部26および27は、それぞれ、長手方向であるY方向に約6.0mmの長さL3を有するとともに、X方向に約500μmの幅W3を有する。一方、バー24とバー25との間のY方向における間隔L4は、ミラー部21とトーションバー22および23とのY方向の長さであり、約4.0mmの長さを有する。つまり、バー24とバー25との間のY方向における間隔L4は、可動部26および27(後述する駆動部50および60)のY方向における長さL3よりも小さくなるように構成されている。ここで、可動部26および27のY方向の長さL3は、約6.0mm以上約6.5mm以下であればよく、可動部26および27のX方向の幅W3は、約500μm以上約900μm以下であればよい。
ここで、本実施形態では、可動部26のY1方向側の端部26cおよび可動部27のY1方向側の端部27cは、それぞれ、接続部26aおよび27aよりもY1方向側に位置しているとともに、可動部26のY2方向側の端部26dおよび可動部27のY2方向側の端部27dは、それぞれ、接続部26bおよび27bよりもY2方向側に位置している。これにより、可動部26の端部26cおよび26dと可動部27の端部27cおよび27dとは、それぞれ、ミラー部21とトーションバー22および23とが配置されている位置とは反対側である外側に突出するように構成されている。
また、可動部26の中央部26eのX1方向側には、X1方向に突出する固定部28が形成されている。また、可動部27の中央部27eのX2方向側には、X2方向に突出する固定部29が形成されている。この固定部28および29は、それぞれ、ミラー部21のX1方向側およびX2方向側に位置するとともに、ミラー部21の中心からX方向に延びる線上に固定部28および29の中心が位置するように構成されている。また、ミラー部21の中心からX方向に延びる線上には、可動部26の中央部26eおよび可動部27の中央部27eが位置するように構成されている。
また、固定部28および29は、それぞれ、図示しない基台に紫外線硬化接着剤などによって固定されており、可動部26および27(駆動部50および60)が凹形状または凸形状に変形することによって振動する際に、固定端として機能するように構成されているとともに、駆動部50の後述する中央部50cの近傍および駆動部60の後述する中央部60cの近傍に設けられている。
また、図3および図4に示すように、基板20の可動部26および27(図4参照)の上面上には、それぞれ、圧電素子30および40(図4参照)が形成されている。この可動部26と圧電素子30とによって、駆動部50が形成されているとともに、可動部27と圧電素子40とによって、駆動部60(図4参照)が形成されている。具体的には、図5に示すように、基板20の可動部26および27の上面上には、Z方向に約120nmの厚みt2を有する下部電極70が形成されている。また、下部電極70は、可動部26および27の上面上のみでなく基板20の全面に渡って形成されている。これにより、圧電素子30および40の下部電極70への配線処理を、基板20の任意の部分に対して行うことが可能なように構成されている。また、図1に示すように、下部電極70は、固定部29の上面において、端子80によって外部と電気的に接続されている。
また、可動部26および27の上面の下部電極70の上面上には、それぞれ、Z方向に約3μmの厚みt3を有する圧電体50aおよび60aが形成されている。この圧電体50aおよび60aは、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)からなり、膜厚方向(Z方向)に分極されることによって、電圧を印加されるとY方向(図3参照)に伸縮するように構成されている。
また、圧電体50aおよび60aの上面上には、それぞれ、Z方向に約500nmの厚みt4を有する上部電極50bおよび60bが形成されている。この下部電極70と圧電体50aと上部電極50bとによって、振動ミラー素子10のX1方向側(図4参照)に圧電素子30が形成されているとともに、可動部26と圧電素子30とによって、駆動部50が形成されている。また、下部電極70と圧電体60aと上部電極60bとによって、振動ミラー素子10のX2方向側(図4参照)に圧電素子40が形成されているとともに、可動部27と圧電素子40とによって、駆動部60が形成されている。また、図2に示すように、可動部26および27と同様に、駆動部50および60は、それぞれ、長手方向であるY方向に約6.0mmの長さL3を有するとともに、X方向に約500μmの幅W3を有する。ここで、駆動部50および60のY方向の長さL3は、約6.0mm以上約6.5mm以下であればよく、駆動部50および60のX方向の幅W3は、約500μm以上約900μm以下であればよい。また、図1に示すように、上部電極50bおよび60bは、それぞれ、端子90によって外部と電気的に接続されている。
また、本実施形態では、図2に示すように、駆動部50および60は、それぞれ、上部電極50bおよび60b(図5参照)と下部電極70(図5参照)とに電圧を印加することによって、固定部28および29近傍の中央部50cおよび60cを固定端とするとともに、駆動部50および60のY1方向側の端部50dおよび60dとY2方向側の端部50eおよび60eとを自由端として、Z方向に凹形状および凸形状に変形可能なように構成されている。具体的には、上部電極50bおよび60bと下部電極70とに圧電体50aおよび60aが収縮するような電圧を印加すると、可動部26および27の上面に配置されている圧電体50aおよび60aは、自由端である端部50d、50e、60dおよび60eが上方に反るように変形するように構成されている。これにより、駆動部50および60は、固定端である中央部50cおよび60cが自由端である端部50d、50e、60dおよび60eよりも下方に位置して、凹形状に変形するように構成されている。
また、上部電極50bおよび60bと下部電極70とに圧電体50aおよび60aが伸長するような電圧を印加すると、可動部26および27の上面に配置されている圧電体50aおよび60aは、自由端である端部50d、50e、60dおよび60eが下方に反るように変形するように構成されている。これにより、駆動部50および60は、固定端である中央部50cおよび60cが自由端である端部50d、50e、60dおよび60eよりも上方に位置して、凸形状に変形するように構成されている。
また、上部電極50bおよび60bと下部電極70とに印加される電圧の波形は、主に正弦波になるように構成されている。これにより、駆動部50および60は、変形していない状態から、凹形状に変形した後に、再度変形していない状態に戻り、その後凸形状に変形するという振動運動を繰り返すように構成されている。また、駆動部50の上部電極50bと下部電極70とに印加される電圧V1の位相と、駆動部60の上部電極60bと下部電極70とに印加される電圧V2の位相とは、反転するように構成されている。また、正弦波の電圧V1およびV2の周波数と、ミラー部21とトーションバー22および23と駆動部50および60との共振周波数とは略一致するように構成されている。これにより、ミラー部21とトーションバー22および23とが共振するので、バー24および25の傾斜角度よりも大きい角度で、ミラー部21をA方向およびB方向に振動運動させることが可能である。
また、本実施形態では、可動部26および27と同様に、駆動部50のY1方向側の端部50dおよび駆動部60のY1方向側の端部60dは、それぞれ、接続部26aおよび27aよりもY1方向側に位置しているとともに、駆動部50のY2方向側の端部50eおよび駆動部60のY2方向側の端部60eは、それぞれ、接続部26bおよび27bよりもY2方向側に位置している。これにより、駆動部50および60の端部50d、50e、60dおよび60eは、それぞれ、ミラー部21とトーションバー22および23とが配置されている位置とは反対側である外側に突出するように構成されている。
また、駆動部50の中央部のX2方向側および駆動部60の中央部のX1方向側には、それぞれ、ミラー部21の周囲に対応するように形成された凹部50fおよび60fが形成されている。この凹部50fおよび60fは、ミラー部21と駆動部50および60とが接触しないように形成されており、凹部50fおよび60fに対応する部分におけるミラー部21と駆動部50および60との間隔L5は、約100μmの長さになるように構成されている。
図6〜図11は、図1に示した一実施形態による振動ミラー素子の駆動方法を説明するための図である。次に、図5〜図11を参照して、本発明の一実施形態による振動ミラー素子10の駆動動作を説明する。
図5に示すように、上部電極50bと下部電極70とに圧電体50aが伸長するような電圧V1(8V)を印加するとともに、上部電極60bと下部電極70とに圧電体60aが収縮するような電圧V2(8V)を印加すると、図6および図7に示すように、駆動部50は、固定端である中央部50cが自由端である端部50dおよび50eよりも上方に位置して凸形状に変形するとともに、駆動部60は、固定端である中央部60cが自由端である端部60dおよび60eよりも下方に位置して凹形状に変形する。
これにより、図8に示すように、駆動部50の下部に位置する可動部26の接続部26aおよび26bは、駆動部60の下部に位置する可動部27の接続部27aおよび27bに比べて下方に位置するので、バー24および25は、それぞれ、可動部27側から可動部26側に向かって(X1方向)下方に傾斜する。そして、バー24および25の傾斜に伴って、図6に示すように、トーションバー22および23は、可動部27側から可動部26側に向かって(X1方向)下方に傾斜するような状態になる。さらに、ミラー部21とトーションバー22および23との共振周波数と、正弦波の電圧V1およびV2の周波数とを略一致させていることにより、ミラー部21とトーションバー22および23とは共振する(共振周波数約12kHz)ので、バー24および25の傾斜角度よりも大きい角度で、トーションバー22および23にはA方向にねじられるような力が加えられる。これにより、ミラー部21はA方向に最大約10°傾斜する。
一方、図5に示すように、上部電極50bと下部電極70とに圧電体50aが収縮するような電圧V1(8V)を印加するとともに、上部電極60bと下部電極70とに圧電体60aが伸長するような電圧V2(8V)を印加すると、図9および図10に示すように、駆動部50は、固定端である中央部50cが自由端である端部50dおよび50eよりも下方に位置して凹形状に変形するとともに、駆動部60は、固定端である中央部60cが自由端である端部60dおよび60eよりも上方に位置して凸形状に変形する。
これにより、図11に示すように、駆動部50の下部に位置する可動部26の接続部26aおよび26bは、駆動部60の下部に位置する可動部27の接続部27aおよび27bに比べて上方に位置するので、バー24および25は、それぞれ、可動部26側から可動部27側に向かって(X2方向)下方に傾斜する。そして、バー24および25の傾斜に伴って、図9に示すように、トーションバー22および23は、可動部26側から可動部27側に向かって(X2方向)下方に傾斜するような状態になる。さらに、ミラー部21とトーションバー22および23との共振周波数と、正弦波の電圧V1およびV2の周波数とを略一致させていることにより、ミラー部21とトーションバー22および23と駆動部50および60とは共振する(共振周波数約12kHz)ので、バー24および25の傾斜角度よりも大きい角度で、トーションバー22および23にはB方向にねじられるような力が加えられる。これにより、ミラー部21はB方向に最大約10°傾斜する。
また、上部電極50bおよび60bと下部電極70とに印加される電圧の波形は、主に正弦波になるように構成されているため、駆動部50および60は、変形していない状態から、凹形状に変形された後に、再度変形していない状態に戻り、その後凸形状に変形するという振動運動を繰り返す。この結果、正弦波の電圧V1(8V)が駆動部50の上部電極50bと下部電極70とに印加されるとともに、電圧V1(8V)の位相と反転した位相を有する正弦波の電圧V2(8V)が駆動部60の上部電極60bと下部電極70とに印加されることによって、駆動部50および60と、バー24および25と、トーションバー22および23との変形を介して、トーションバー22および23に振動可能に支持されているミラー部21は、A方向およびB方向に最大約10°の傾斜角度で振動運動を繰り返す。これにより、振動ミラー素子10は、ミラー部21に照射されたレーザー光などの反射光を一次元的に走査させることが可能になる。
本実施形態では、上記のように、ミラー部21をバー24および25と駆動部50および60とに囲まれる領域Rに配置することによって、ミラー部21が設けられている側に駆動部50および60が延びるように構成することができるので、駆動部50および60が延びる方向(Y方向)に細長い形状になるのを抑制することができる。これにより、振動ミラー素子10の小型化を図ることができる。また、駆動部50および60は一対であるので、駆動部が3つ以上設けられている場合と比べて、駆動部50および60と外部との電気的接続を行うための構造を簡素化することができる。また、トーションバー22および23とバー24および25とに直接駆動部50および60が設けられていないので、トーションバー22および23を容易に共振させることができる。これにより、ミラー部21の振動を大きくすることができる。また、トーションバー22および23の幅W1とバー24および25の幅W2とを、駆動部50および60の幅W3よりも小さくなるように構成することによって、トーションバー22および23とバー24および25とを容易に変形させることができるので、ミラー部21の振動を大きくすることができる。
本実施形態では、上記のように、駆動部50および60の端部50d、50e、60dおよび60eをそれぞれ自由端にし、バー24および25を駆動部50および60が変形することによってそれぞれ傾斜可能なように構成するとともに、トーションバー22および23をバー24および25が傾斜することによって、ミラー部21を傾斜させるように構成することによって、駆動部50および60が変形することにより、バー24および25とトーションバー22および23とを介して、ミラー部21を傾斜させることができるので、ミラー部21を傾斜させる方向を交互に変化させることにより、ミラー部21を振動させることができる。
本実施形態では、上記のように、トーションバー22および23を、バー24および25が傾斜することによって、それぞれ、ねじり変形可能なように構成するとともに、ミラー部21を、バー24および25の傾斜とトーションバー22および23のねじり変形とによって傾斜するように構成することによって、ミラー部21を、バー24および25の傾斜のみでなくトーションバー22および23のねじり変形によっても傾斜させることができるので、ミラー部21での傾斜および振動をより大きくすることができる。
本実施形態では、上記のように、駆動部50および60の端部50d、50e、60dおよび60eを、それぞれ、バー24および25の端部24b、24c、25bおよび25cと駆動部50および60との接続部(接続部26a、26b、27aおよび27b)よりも外側に突出するように延びるように構成することによって、駆動部50および60の端部50d、50e、60dおよび60eが接続部26a、26b、27aおよび27bよりも外側に突出するように延びていない場合と比べて、駆動部50および60の外側に突出する部分による駆動力が働くので、ミラー部21での傾斜をより大きくすることができる。
本実施形態では、上記のように、バー24および25を、それぞれ、中央部24aおよび25aにおいてトーションバー22の端部22bおよびトーションバー23の端部23bと垂直に接続するとともに、駆動部50および60を、それぞれ、バー24および25の端部24b、24c、25bおよび25cと垂直に接続することによって、振動ミラー素子10全体が占める平面的な面積を小さくすることができるので、振動ミラー素子10をより小型化することができる。
本実施形態では、上記のように、駆動部50の中央部50cの近傍および駆動部60の中央部60cの近傍に、駆動部50および60が振動する際の固定端として機能するとともに、駆動部50および60を固定するための固定部28および29をそれぞれ設けることによって、駆動部50および60を、中央部50cおよび60cを固定端として振動させることができるので、駆動部50および60の端部50d、50e、60dおよび60eの変形量が略同一になるように駆動部50および60を振動させることができる。これにより、端部50dと端部50eとの変形量が異なるとともに、端部60dと端部60eとの変形量が異なることによって、バー24および25を介して、トーションバー22および23のどちらか一方が他方に比べて変形量が大きくなることを抑制することができるので、トーションバー22および23の破損を抑制することができる。
本実施形態では、上記のように、駆動部50および60のミラー部21の周囲に対応する部分に、それぞれ、ミラー部21の周囲に沿うように凹部50fおよび60fを形成することによって、駆動部50および60とミラー部21とを近接して配置することができるので、振動ミラー素子10全体が占める平面的な面積をより小さくすることができる。これにより、振動ミラー素子10をさらに小型化することができる。
図12〜図14は、本発明の一実施形態の効果を確認するために行ったシミュレーションの実施例における振動ミラー素子の全体構成を示す平面図である。次に、上記した本発明の一実施形態の効果を確認するために行ったシミュレーションについて図2、図5および図12〜図14を参照して説明する。
このシミュレーションでは、実施例1、実施例2、実施例3および実施例4について検討した。実施例1は、図2に示す本発明の一実施形態における振動ミラー素子10に対応する。また、実施例2では、図12に示す振動ミラー素子11の圧電素子130および140の長さL6を4.2mmにすることによって、駆動部150および160の長さL6を、バー24とバー25との間隔L4とバー24および25の幅W2とを合計した長さ(L4+W2+W2)と同一にした。また、実施例3では、図13に示す振動ミラー素子12のバー224および225の長さL7を1.5mmにした。また、実施例4では、図14に示す振動ミラー素子13のバー324および325の長さL7を1.5mmにするとともに、トーションバー322および323の長さL8を2.65mmにすることによって、駆動部350および360の端部350d、350e、360dおよび360eとバー324および325の端部324b、324c、325bおよび325cとをそれぞれ接続させた。また、実施例2〜4において、変化させたパラメータ以外の構造は、実施例1と同一になるように設定した。
上記した図2に示した実施例1と、図12に示した実施例2と、図13に示した実施例3と、図14に示した実施例4とにおける、上部電極と下部電極とに印加される電圧を8Vにした場合の、ミラー部の傾斜角度と共振周波数とに関してシミュレーションを行った結果を説明する。ここで、ミラー部の傾斜角度は、A方向に傾斜している場合には−の値になるとともに、B方向に傾斜している場合には+の値になるように設定されている。
図2に示した実施例1におけるシミュレーションでは、ミラー部の傾斜角度は、−10.4から+10.4になるとともに、共振周波数は、12725Hzになった。また、図12に示した実施例2におけるシミュレーションでは、ミラー部の傾斜角度は、−6.2から+6.2になるとともに、共振周波数は、13600Hzになった。また、図13に示した実施例3におけるシミュレーションでは、ミラー部の傾斜角度は、−10.8から+10.8になるとともに、共振周波数は、10900Hzになった。また、図14に示した実施例4におけるシミュレーションでは、ミラー部の傾斜角度は、−6.6から+6.6になるとともに、共振周波数は、13750Hzになった。
上記のようなシミュレーションの結果から、実施例1と実施例2とを比較すると、実施例1のように、圧電素子の長さを大きくすることによって、ミラー部の傾斜角度は小さくなることが分かった。すなわち、本発明の一実施形態における駆動部50および60の端部50d、50e、60dおよび60eを、それぞれ、ミラー部21とトーションバー22および23とが配置されている位置とは反対側である外側に突出するように構成することによって、ミラー部の傾斜角度を大きくすることができることが分かった。これは、駆動部の外側に突出する部分による駆動力が、主にミラー部およびトーションバーの共振ではなく傾斜に寄与しているからであると考えられる。
また、実施例1と実施例3とを比較すると、実施例3のように、バーの長さを大きくすることによって、ミラー部の傾斜角度は大きくなるとともに、共振周波数は小さくなることが分かった。これは、バーの長さを大きくすることによって、バーが撓み変形しやすくなる。これにより、バーの撓み変形量が大きくなることによって、ミラー部の傾斜角度は大きくなるものの、バーは緩やかに撓み変形するようになるため、ミラー部およびトーションバーにおける共振周波数は小さくなったと考えられる。また、実施例3と実施例4とを比較すると、実施例4のように、駆動部の端部とバーの端部とを接続することによって、ミラー部の傾斜角度は小さくなるとともに、共振周波数は大きくなることが分かった。これは、トーションバーの長さを大きくすることによって、トーションバーの重みにより駆動部が変形しにくくなるとともに、駆動部の外側に突出する部分が存在しなくなったことによって、ミラー部およびトーションバーの共振に寄与する駆動部の部分が増加したからであると考えられる。
ここで、本発明の振動ミラー素子では、ミラー部の傾斜角度と共振周波数との両方が大きくなることが、ミラー部に照射されたレーザー光などの反射光を一次元的に走査させる際の、走査範囲の拡大と走査速度の向上との点から好ましい。すなわち、本発明の一実施形態における振動ミラー素子10に対応する実施例1が、ミラー部の傾斜角度と共振周波数との両方を大きくすることができるので最適であると考えられる。
また、実施例3のように、バーは変形しやすい方がミラー部の傾斜角度が大きくなることにより、バーの幅は、駆動部の幅に対して半分以下であることが好ましいということが分かった。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、振動ミラー素子10のミラー部21がA方向およびB方向のみ(1次元的)に傾斜させた例を示したが、本発明はこれに限らず、振動ミラー素子のミラー部を2次元的に傾斜させてもよい。たとえば、図15に示すように、振動ミラー素子14を、上記実施形態における振動ミラー素子10の一対の固定部を一対のトーションバー422および423とするとともに、一対のトーションバー422および423の端部が、それぞれ、一対のバー424および425のそれぞれの中央部と垂直に接続するように構成してもよい。そして、一対のバー424および425の両端部を、それぞれ、一対の駆動部450および460と垂直に接続されるように構成するとともに、一対の固定部428および429を図示しない基台に固定する。これによって、ミラー部21をA方向およびB方向とE方向およびF方向との2次元的に傾斜させるとともに振動させることが可能になる。
また、上記実施形態では、トーションバー22の端部22aおよびトーションバー23の端部23aをそれぞれバー24および25に接続した例を示したが、本発明はこれに限らず、トーションバーをバーと交差するように接続してもよい。
また、上記実施形態では、バー24を、中央部24aにおいてトーションバー22の端部22bと垂直に接続するとともに、バー25を、中央部25aにおいてトーションバー23の端部23bと垂直に接続した例を示したが、本発明はこれに限らず、バーを、中央部以外の位置においてトーションバーの端部と垂直に接続してもよい。また、バーを、トーションバーの端部と垂直に接続しなくてもよい。
また、上記実施形態では、圧電体50aおよび60aが、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)からなる例を示したが、本発明はこれに限らず、圧電体は、PZT以外の鉛、チタンおよびジルコニウムを主成分とした酸化物からなる圧電材料や、他の圧電材料により形成されていてもよい。たとえば、圧電体には、酸化亜鉛(ZnO)、チタン酸ジルコン酸ランタン酸鉛((Pb、La)(Zr、Ti)O)、ニオブ酸カリウム(KNbO)、ニオブ酸ナトリウム(NaNbO)などの圧電材料を用いてもよい。
また、上記実施形態では、トーションバー22および23を、ねじり変形可能なように構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、トーションバーは、ねじり変形しなくてもよい。
また、上記実施形態では、駆動部50および60の端部50d、50e、60dおよび60eを、それぞれ、接続部26a、26b、27aおよび27bよりも外側に突出するように延びるように構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、駆動部の端部をバーの端部と駆動部との接続部よりも外側に突出させなくてもよい。
また、上記実施形態では、駆動部50および60にそれぞれ凹部50fおよび60fを形成した例を示したが、本発明はこれに限らず、駆動部に凹部を形成しなくてもよい。
また、上記実施形態では、ミラー部21は、平面的に見て、円形状を有している例を示したが、本発明はこれに限らず、ミラー部は、平面的に見て、正方形形状や長方形形状を有していてもよい。
本発明の一実施形態による振動ミラー素子の全体構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態による振動ミラー素子の全体構成を示す平面図である。 図2に示した振動ミラー素子の1000−1000線に沿った断面図である。 図2に示した振動ミラー素子の2000−2000線に沿った断面図である。 図3および図4に示した振動ミラー素子の圧電素子近傍を示す拡大断面図である。 本発明の一実施形態による振動ミラー素子の駆動方法を説明するための図である。 図6のC方向から見た振動ミラー素子の駆動方法を説明するための図である。 図6のD方向から見た振動ミラー素子の駆動方法を説明するための図である。 本発明の一実施形態による振動ミラー素子の駆動方法を説明するための図である。 図9のC方向から見た振動ミラー素子の駆動方法を説明するための図である。 図9のD方向から見た振動ミラー素子の駆動方法を説明するための図である。 本発明の実施例2による振動ミラー素子の全体構成を示す平面図である。 本発明の実施例3による振動ミラー素子の全体構成を示す平面図である。 本発明の実施例4による振動ミラー素子の全体構成を示す平面図である。 本発明の一実施形態の変形例による振動ミラー素子の全体構成を示す平面図である。
符号の説明
10、11、12、13 振動ミラー素子
21 ミラー部
22、23、322、323、422、423 トーションバー(第1梁部)
22a、23a 端部(第1梁部の一方端部)
22b、23b 端部(第1梁部の他方端部)
24、25、224、225、324、325、424、425 バー(第2梁部)
24a、25a 第2梁部の中央部
24b、24c、25b、25c、324b、324c、325b、325c 第2梁部の端部
26a、26b、27a、27b 接続部
28、29、428、429 固定部
50、60、150、160、350、360、450、460 駆動部
50c、60c 駆動部の中央部
50d、50e、60d、60e、350d、350e、360d、360e 駆動部の端部
50f、60f 凹部
R 領域
W1、W2、W3 幅

Claims (4)

  1. 光を反射させるミラー部と、
    前記ミラー部の両側にそれぞれ一方端部側が接続され、前記ミラー部を振動可能に支持する一対の第1梁部と、
    前記一対の第1梁部の他方端部側とそれぞれ接続される一対の第2梁部と、
    前記一対の第2梁部の一方端部および他方端部とそれぞれ接続され、前記ミラー部を振動させるための一対の駆動部とを備え、
    平面的に見て、前記ミラー部は、前記一対の第2梁部と前記一対の駆動部とに囲まれる領域に配置されるとともに、前記一対の第1梁部の幅および前記一対の第2梁部の幅は、前記一対の駆動部の幅よりも小さくなるように構成されており、
    前記一対の駆動部の長手方向の略中央部近傍にそれぞれ設けられ、前記一対の駆動部が振動する際の固定端として機能するとともに、前記一対の駆動部を固定するための一対の固定部をさらに備え、前記一対の駆動部の両端部は、それぞれ、自由端になるように構成されており、前記一対の第2梁部は、前記一対の駆動部が変形することによって、それぞれ、傾斜可能なように構成されているとともに、前記一対の第1梁部は、前記一対の第2梁部が傾斜することによって、前記ミラー部を傾斜させるように構成されており、
    前記一対の駆動部の端部のうち少なくとも1つは、前記第2梁部の端部と前記駆動部との接続部よりも外側に突出するように延びている、振動ミラー素子。
  2. 前記一対の第1梁部は、前記一対の第2梁部が傾斜することによって、それぞれ、ねじり変形可能なように構成されており、
    前記ミラー部は、前記一対の第2梁部の傾斜と前記一対の第1梁部のねじり変形とによって傾斜するように構成されている、請求項に記載の振動ミラー素子。
  3. 前記一対の第2梁部は、平面的に見て、それぞれ、前記一対の第2梁部の略中央部において前記一対の第1梁部の他方端部と略垂直に接続されているとともに、前記一対の駆動部は、平面的に見て、それぞれ、前記一対の第2梁部の一方端部および他方端部と略垂直に接続されている、請求項1または2に記載の振動ミラー素子。
  4. 前記駆動部の前記ミラー部の周囲に対応する部分には、平面的に見て、前記ミラー部の周囲に沿うように凹部が形成されている、請求項1〜のいずれか1項に記載の振動ミラー素子。
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