JP2008145110A - 試料検査方法及び試料検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 膜を介して試料に電子線等の一次線を照射して試料検査を行う際に、該一次線の膜への照射による膜の損傷を検知し、これにより圧力差による膜の破壊を防止することのできる試料検査方法及び試料検査装置を提供する。
【解決手段】 膜4を介して試料520に一次線507を照射する手段501と、該一次線507の照射に応じて該試料520から発生する二次的信号を検出する信号検出手段504とを有する試料検査装置において、該一次線507の照射に応じて得られる該膜4の情報を検出する情報検出手段504と、検出された該膜の情報をモニタするモニタ手段522とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、膜を介して荷電粒子線等の一次線を試料に照射し、これに応じて試料から発生する二次的信号を検出して試料の検査を行う試料検査方法及び試料検査装置に関する。
走査形電子顕微鏡(以下、「SEM」(Scanning Electron Microscope)という)の構成を備える試料検査装置において、検査対象となる試料は、通常、真空引きにより減圧された試料室内に配置される。
そして、このように減圧雰囲気とされた試料室内に配置された試料に電子線(荷電粒子線)を一次線として照射し、当該照射により試料から発生する反射電子(後方散乱電子)、二次電子、蛍光、もしくはX線等の二次的信号が検出される。当該二次的信号に基づいて試料像等が形成され、試料の検査が行われる。
従って、試料に水分が含まれた状態で試料検査を行う際には、試料から水分が蒸発しないようにする必要がある。このためには、試料が、試料室内の減圧雰囲気に晒されないようにする必要がある。
このように試料が減圧雰囲気に晒されることなくSEMを用いて試料検査を行う例の一つとして、膜により開口(アパーチャ)が密閉された試料容器(サンプルチャンバ)の内部に試料を配置し、減圧雰囲気とされたSEMの試料室内に、この試料容器を設置する手法が考えられている。
ここで、試料が配置される試料容器の内部は減圧されない。そして、試料容器に形成された当該開口を覆う膜は、SEMの試料室内の減圧雰囲気と試料容器内部の減圧されていない雰囲気(例えば、大気圧雰囲気)との間の圧力差に耐えられるとともに、電子線が透過するものとなっている(特許文献1参照)。
試料検査を行う際には、減圧雰囲気とされたSEMの試料室内に配置された試料容器の当該膜を介して、試料容器の外部から試料容器内の試料に電子線が照射される。電子線が照射された試料からは反射電子が発生し、この反射電子は試料容器の当該膜を通過して、SEMの試料室内に設けられた検出器によって検出される。これにより、試料像(SEMによるSEM像)が取得されることとなる。
なお、このように真空と大気圧との圧力差に耐えられる膜を介して試料に電子線を照射し、試料から発生する反射電子を検出してSEM像を取得する例は、非特許文献1(当該文献のChapter1 Introduction)にも記載されている。
また、このような膜を対向して設置して一対の膜を構成し、当該一対の膜の間に試料を配置して透過形電子顕微鏡(以下、「TEM」(Transmission Electron Microscope)という)による像を取得することも可能であり、特許文献2及び特許文献3に記載されている。特に、特許文献2には、このような一対の膜を利用して、その間に配置された試料のSEM像を取得する場合についても述べられている。
特表2004−515049号公報 特開昭47−24961号公報 特開平6−318445号公報 「Atmospheric scanning electron microscopy」Green, Evan Drake Harriman, Ph.D., Stanford University, 1993
上記の試料検査においては、膜を介して電子線等の一次線を試料に照射し、これに応じて試料から発生する反射電子等の二次的信号を検出して試料検査を行っている。
よって、この一次線の膜への照射により、膜が損傷(ダメージ)を受けることとなる。すなわち、膜に電子線が入射すると、膜を構成する分子の結合が徐々に壊れることとなり、圧力差(真空と大気圧との圧力差)に対する膜の耐性が損なわれてくる。
特に、上記膜は、電子線が通過できる厚さとなっているので非常に薄く、電子線の照射による損傷により膜の強度が低下すると、当該圧力差に膜が耐えられなくなることがある。
このような損傷を受けた膜が圧力差により破壊された場合には、膜に保持されている試料(水分等を含有する)の液体成分が試料室に漏れ出すこととなり、SEMの装置内部の汚染を引き起こすこととなる。特に、試料の中に人体に対して有害な成分が含まれているときには、膜の破壊による装置汚染は絶対に避ける必要がある。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、膜を介して試料に電子線等の一次線を照射して試料検査を行う際に、該一次線の膜への照射による膜の損傷を検知し、これにより圧力差による膜の破壊を防止することのできる試料検査方法及び試料検査装置を提供することを目的とする。
本発明に基づく第1の試料検査方法は、膜を介して試料に一次線を照射し、これに応じて該試料から発生する二次的信号を検出して該試料の検査を行う試料検査方法において、該一次線の照射に応じて得られる該膜の情報を検出し、これにより検出された該膜の情報をモニタすることを特徴とする。
本発明に基づく第2の試料検査方法は、膜を介して試料に一次線を照射し、これに応じて該試料から発生する二次的信号を検出して該試料の検査を行う試料検査方法において、該膜への該一次線の照射量をモニタすることを特徴とする。
本発明に基づく第1の試料検査装置は、膜を介して試料に一次線を照射する手段と、該一次線の照射に応じて該試料から発生する二次的信号を検出する信号検出手段とを有する試料検査装置において、該一次線の照射に応じて得られる該膜の情報を検出する情報検出手段と、検出された該膜の情報をモニタするモニタ手段とを備えることを特徴とする。
本発明に基づく第2の試料検査装置は、第1の面に試料が保持される膜と、該膜の第2の面に接する雰囲気を減圧する真空室と、該真空室に接続され、該膜を介して該試料に一次線を照射する一次線照射手段と、該一次線の照射に応じて該試料から発生する二次的信号を検出する信号検出手段とを有する試料検査装置において、該一次線の照射に応じて得られる該膜の情報を検出する情報検出手段と、検出された該膜の情報をモニタするモニタ手段とを備えることを特徴とする。
本発明に基づく第3の試料検査装置は、相対向して配置され、その対向面の間に試料が保持される二つの膜と、これら二つの膜の該対向面の反対側に位置する面に接する雰囲気を減圧する真空室と、該真空室に接続され、該二つの膜のうちの一方の膜を介して該試料に一次線を照射する一次線照射手段と、該一次線の照射に応じて試料から発生する二次的信号を検出する信号検出手段とを有する試料検査装置において、該一次線の照射に応じて得られる該一方の膜の情報を検出する情報検出手段と、検出された該膜の情報をモニタするモニタ手段とを備えることを特徴とする。
本発明に基づく第4の試料検査装置は、膜を介して試料に一次線を照射する手段と、該一次線の照射に応じて該試料から発生する二次的信号を検出する信号検出手段とを有する試料検査装置において、該膜への該一次線の照射量をモニタするモニタ手段を備えることを特徴とする。
本発明に基づく第5の試料検査装置は、第1の面に試料が保持される膜と、該膜の第2の面に接する雰囲気を減圧する真空室と、該真空室に接続され、該膜を介して該試料に一次線を照射する一次線照射手段と、該一次線の照射に応じて該試料から発生する二次的信号を検出する信号検出手段とを有する試料検査装置において、該膜への該一次線の照射量をモニタするモニタ手段を備えることを特徴とする。
本発明に基づく第6の試料検査装置は、相対向して配置され、その対向面の間に試料が保持される二つの膜と、これら二つの膜の該対向面の反対側に位置する面に接する雰囲気を減圧する真空室と、該真空室に接続され、該二つの膜のうちの一方の膜を介して該試料に一次線を照射する一次線照射手段と、該一次線の照射に応じて試料から発生する二次的信号を検出する信号検出手段とを有する試料検査装置において、該一方の膜への該一次線の照射量をモニタするモニタ手段を備えることを特徴とする。
本発明においては、試料検査時に一次線が照射される膜の情報もしくは該一次線の該膜への照射量をモニタする。これにより、該モニタ結果に基づいて、該一次線の照射による該膜の損傷の度合を検知することができる。
よって、該膜の損傷が大きくなってきた場合には、該一次線の該膜への照射を停止することにより、圧力差による該膜の破壊を防止することができる。これにより、装置内部の汚染の発生を確実に防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明において使用される試料ホルダ1の一例を示す概略構成図である。同図は試料ホルダ1の断面構造を示しており、この試料ホルダ1は試料保持体2と基板3から構成されており、両者は図示しない接着剤により接着されている。基板3はシリコンからなる。
試料保持体2は、試料保持空間6を形成するための開口が設けられたベース5と、該開口を含むベース5の一方の側(一方の面)を覆うように設けられた試料保持膜4(以下、「膜4」という)とを備えている。試料保持空間6には、試料520が保持される。また、膜4は窒化シリコンからなる。
このような構成からなる試料保持体2の鳥瞰図(斜視図)を、図2に示す。図2(a)は、試料保持体2を構成するベース5の他方の側(他方の面)を上に向けた状態を示す図であり、図2(b)は、図2(a)の状態から試料保持体2を180°反転させて、膜4により覆われたベース5の一方の側(膜4が配置された側)を上に向けた状態を示す図である。
図2(a)に示すように、膜4が設けられたベース5の中心近傍に、ウエットエッチングの手法により開口7を形成する。このウエットエッチングでは、ベース5の中心近傍において、ベース5を構成するシリコンのみがエッチングにより除去されて開口7が形成される。この開口7内において、膜4の一部が露出されることとなる。
ここで、膜4の厚さは100[nm]程度である。また、上記開口7の寸法は、例えば0.5[mm]×0.5[mm]である。この開口7は、照射された一次線が透過する一次線照射領域7aに対応している。
図2(a)に示す状態で、ベース5の開口7内に水分を含む試料520を供給し、その後ベース5の他方の側に基板3を接着する。これにより、試料ホルダ1が作成されるとともに、開口7によって形成された試料保持空間6内に試料520が保持される。試料保持空間6内に保持された試料520の圧力は一気圧(大気圧)である。
このようにして試料保持空間6内(開口7内)に試料を保持した試料保持体2を、図2(a)に示す状態から180°反転させて図2(b)に示す状態とする。ここで、上記図1は、基板3が接着された図2(b)に示す試料保持体2における所定箇所の断面図に対応する。
このようにして形成された試料ホルダ1(その試料保持空間6内に試料520が保持されている)を、図3に示すようなSEM509の真空室505内に配置する。ここで、図3は、本発明の実施例1における試料検査装置の概略構成図である。SEM509は、真空室505と、真空室505に取り付けられた鏡筒501と、真空室505及び鏡筒501の内部を真空引きする排気手段506,508とを備えている。
また、本試料検査装置は、SEM509と、図示しない画像形成装置、表示装置、及び制御部を備えている。電子線507の照射時には、鏡筒501内の圧力は10−4〜10−5[Pa]とされ、真空室505内の圧力は10−3〜10−4[Pa]とされる。
鏡筒501は、電子銃(電子源)502と、電子銃502から放出された電子線(荷電粒子ビーム)507を集束させ、真空室505内の試料ホルダ1に保持された試料520に照射させるための集束レンズ503と、電子線507を走査するための図示しない偏向器と、真空室505内において試料ホルダ1と対向するように位置する検出器504とを備えている。この検出器504は、試料ホルダ1に保持された試料520から発生する反射電子(後方散乱電子)を検出するためのものである。検出器504により検出された反射電子の検出信号に基づいて、画像形成装置により試料像(SEM像)が形成されることとなる。なお、SEM509及び画像形成装置は、制御部によって適宜制御される。
このような構成からなる試料検査装置において、まず、SEM509の真空室505内に試料ホルダ1を配置した後、試料ホルダ1の膜4を介して試料520に電子線507の照射を行った。試料520に電子線507が照射されるときには、膜4にも電子線507が照射されることとなる。
当該照射時において、電子線507のプローブ電流をI[A]、電子線507の膜4上における走査領域(視野領域)をL[m]×M[m]、この走査領域を電子線507により1回走査する時間をT[s]、当該走査領域の電子線507による走査回数をNとすると、膜4上における単位面積当たりの電子線507の照射量は、I・T・N/(L・M)となる。
ここで、I=500[pA]、L=19[μm]、M=25[μm]、T=80[s]として、Nをパラメータとして実験をしたところ、Nが5〜10で膜4が電子線507により損傷を受けた後に破壊されることが判明した。このとき(N=5〜10のとき)の電子線507の照射量は、4×10[C・m]〜8×10[C・m]となる。
また、条件を変えて同様の実験を行ったところ、膜4が破壊される電子線507の照射量は、4×10[C・m]〜2×10[C・m]となることが判明した。
さらに、膜4の膜厚(厚み)をD[m]、膜4において上記開口7により露出される面積(一次線照射領域7aの面積)をS[m]としたときのこれらの量に対する膜破壊の依存性も実験したところ、膜4が破壊されるに至る電子線507の照射量は、図4に示すように膜厚Dに比例し、該面積Sに反比例することが判明した。すなわち、膜破壊が生じる電子線507の照射量は、2・D/S[C/m](図4中の下限401)〜10・D/S[C/m](図4中の上限402)であることが確認された。
よって、電子線507の照射による膜4の破壊は、電子線507の膜4への照射量と関連するので、膜4の破壊を防止するには、膜4への電子線507の照射量を記録してモニタ(監視)し、電子線507の照射量(累積照射量)が膜4の破壊に至るまでの電子線のドーズ量(基準値)を超えないように制御する必要がある。このためには、後述するように、電子線507の膜4への照射量が基準値に到達するか否かを制御部によりモニタし、該モニタ結果に基づいて、該モニタ結果の表示、警報の発信、もしくは電子線507の膜4への照射の停止を行う。なお、ここでいうモニタ(監視)とは、モニタ対象(本実施例では、電子線507の照射量(累積照射量))が、所定の基準値に到達するか否かを確認(検知)することをいう。
図5は、本発明の実施例2における試料検査装置の概略構成図である。本装置は、通常のSEMに備えられている鏡筒を倒立させた構造となっている。さらに、本装置では、試料520は、試料保持体2の膜(試料保持膜)4上の開放空間に配置(載置)されている。
試料保持体2は、実施例1において説明した図2(a)に示す構造と同じであり、試料保持体2に備えられた膜4の何れの面を上面(試料載置面)としてもよい。ただし、試料520は、膜4における一次線照射領域7a上に載置する必要がある。ここで、膜4における試料載置面の反対側の面は、真空室511の内部雰囲気に露出されている。これにより、膜4の当該反対側面は、当該内部雰囲気に晒された状態となっている。
試料保持体2の作成方法について、図6を参照して説明する。シリコンからなるベースの一方の面(同図では上面)に、窒化シリコンからなる膜4を形成する。
次いで、ベース5の他方の面(同図では下面)の中央部を、膜4が残るように選択的にエッチングする。これにより開口7が形成されるとともに、この開口7内において膜4の一部が露出される。膜4の当該一部が、膜4における一次線照射領域7aとなる。これにより、膜4を備える試料保持体2が作成される。
ここで、膜4の厚みは、10〜1000[nm]の範囲に設定される。この膜4は、電子線が透過するが、気体や液体は透過しないものとなる。後述するように、一次線としての電子線507が膜4を介して試料520に照射され、これに応じて試料520から発生する反射電子(後方散乱電子)等の二次的信号を検出して試料検査が行われる。
このような膜4は、その厚さが薄くなれば膜4内での電子線507の散乱が少なくなるので試料検査時における分解能が向上するが、強度が低下して破損しやすくなる。一方、膜4の厚さが厚くなれば膜4内での電子線507の散乱が増加して試料検査時における分解能が低下するが、強度が高くなり破損しにくくなる。よって、膜4の好適な膜厚は、20〜200[nm]となる。
なお、膜4の素材として用いられるものとしては、窒化シリコンの他に、ポリマー、ポリエチレン、ポリイミド、ポリプロピレン、カーボン、酸化シリコン、もしくは酸化ボロンを適用することができる。これらの素材を用いた場合でも、膜4の膜厚は10〜1000[nm]の範囲がよく、より好ましくは20〜200[nm]が好適である。
図5において、真空室511は、除振装置513を介して、架台510に載置されている。真空室511の上部には、試料保持体載置部512が設けられている。試料保持体載置部512には、電子銃(電子源)502から放出された電子線507が通過するための孔512aが形成されている。
試料保持体2は、Oリング(図示せず)を介して試料保持体載置部512に載置されている。そして、これにより試料保持体2は、真空室511に対して着脱自在に支持される。
また、当該Oリングは弾性体からなり可撓性を有するので、試料保持体2は、試料保持体載置部512上において、ある程度の移動の自由度を有する。すなわち、試料保持体2に水平方向に沿った外力を印加することにより、Oリングが適宜撓むこととなる。これに伴って試料保持体2は、水平方向に1[mm]程度の移動が可能となる。
真空室511には鏡筒501がつながっている。鏡筒501には、電子銃502が配置されている。電子線502からは、試料保持体2上の試料520に向けて、一次線としての電子線507が放出される。放出される電子線507は、所定の加速電圧により加速されている。
この電子線507は、集束レンズ(対物レンズ)503により細く集束される。これにより集束された電子線507は、試料保持体2に備えられた膜4の一次線照射領域7aを透過することにより、該膜4を介して試料520に照射される。このとき、電子線507は、鏡筒501に設けられた図示しない偏向手段により偏向される。これにより、電子線507は、試料520を走査する。
電子線507が照射された試料520からは、反射電子が発生する。この反射電子は、膜4を通過し、鏡筒501の先端に設置された検出器504により検出される。
なお、鏡筒501内及び真空室511内は、電子銃502からの電子線507の放出時において、排気装置508,506により真空引きされ、それぞれ所定の圧力まで減圧される。このときの鏡筒501内の圧力は10−4〜10−5[Pa]であり、真空室511内の圧力は10−3〜10−4[Pa]とされる。
検出器504により検出された反射電子の検出信号は、真空室511の外部に配置された画像形成装置522に送られる。画像形成装置522は、当該検出信号に基づいて、画像データを形成する。形成された画像データは、SEM画像に対応する画像データとなる。
当該画像データは、表示装置523に送られる。表示装置523は、このようにして送られた画像データに基づく画像を表示する。これにより表示された画像は、SEM画像となる。
また、画像形成装置522により形成された画像データは、必要に応じてコンピュータ525に送られる。コンピュータ525は、当該画像データに対して所定の画像処理を施す。このときの画像処理は、例えば、ノイズリダクション、、試料520中の検査対象物の面積算出、形状特定ないし輪郭抽出等が該当する。
ここで、鏡筒501及び真空室511を備える検査装置本体500と、画像形成装置522と、コンピュータ525は、制御部524により制御される。この制御部524は、電子線507のビーム電流の測定や、電子線507の照射時における試料520から発生する二次電子の検出や吸収電流の測定も行うことができる。
試料保持体2を検査装置本体500の試料保持体載置部512に載置するときには、真空室511内及び鏡筒501内は大気圧となっている。試料保持体2を試料保持体載置部512に載置した後、排気装置506,508を用いて真空室511内及び鏡筒501内を真空引きして減圧する。真空引きする際、大気圧状態からの急激な圧力変化による膜4(特に、膜4における一次線照射領域7a)の破損を防止するため、図示しないニードルバルブを用いて1〜100秒(1〜100[s])の時間をかけて、大気圧である1気圧(約100[kPa])から1/2気圧〜1/10気圧(50〜10[kPa])にまで減圧するようにしてもよい。その後、上記圧力まで真空引きを行う。
上記真空引き工程により、試料保持体載置部512に載置された試料保持体2の膜4の破壊がないことを確認した後、膜4の上面(大気開放側の面)に試料520を供給する。これにより、試料保持体2の膜4の上面に試料520が載置される。試料520には、リン酸緩衝液や純水等の液体が含まれており、該液体の中に赤血球等の検査対象物が含有されている。当該検査対象物は、当該液体の中で沈殿し、膜4の上面に接して沈降する。
なお、ここでは膜4の上面を大気圧雰囲気に晒すようにしているが、当該液体からの水分の蒸発のみを防止すればよい場合には、膜4の上面側を水蒸気圧雰囲気にまで減圧するようにしてもよい。これにより、膜4の上面側雰囲気と下面側雰囲気(真空室511内雰囲気)との圧力差を減らすことができるので、膜4が破壊される確率を低減させることができる。
試料保持体2の膜4上に試料520を載置した後、電子銃502から電子線507を照射して、まず電子線507のビーム電流量を測定する。この測定には、図示しないファラデーカップを用いる。なお、ファラデーカップを用いる代わりに、試料520への吸収電流を測定してもよい。
このようにしてビーム電流が測定された電子線507を、膜4の一次線照射領域7aを介して、試料520に照射させる。このとき、電子線507は、図示しない偏向手段により偏向されて、試料502を走査する。
電子線507の照射に応じて試料520から発生した反射電子は、膜4の一次線照射領域7aを通過して真空室511内に到達し、検出器504により検出される。検出器504からの検出信号は、画像形成装置522に送られる。画像形成装置522は、当該検出信号に基づいて、画像データを作成する。この画像データは表示装置523に送られて、表示装置523はSEM画像を表示する。
ここで、本実施例においても、実施例1と同様に、膜4が破壊される電子線507の照射量としては、4×10[C・m]〜2×10[C・m]の値が適用される。さらに、実施例1と同様に、膜4の膜厚(厚み)をD[m]、膜4において上記開口7により露出される面積(一次線照射領域7aの面積)をS[m]としたときのこれらの量に対する膜破壊の依存性についても、膜4が破壊されるに至る電子線の照射量は、図4に示すように膜厚Dに比例し、該面積Sに反比例することとなる。すなわち、膜破壊が生じる電子線の照射量は、2・D/S[C/m](図4中の下限401)〜10・D/S[C/m](図4中の上限402)となり、この範囲に設定された値を電子線照射量の基準値(ドーズ量)としておく。
よって、図5に示す試料検査装置の例においても、電子線507の照射による膜4の破壊は、電子線507の膜4への照射量と関連するので、膜4の破壊を防止するには、膜4への電子線507の照射量を記録してモニタ(監視)し、電子線507の照射量(累積照射量)が膜4の破壊に至るまでの基準値を大きく超えないように制御する必要がある。なお、ここでいうモニタ(監視)とは、モニタ対象(本実施例では、電子線507の照射量(累積照射量)が、所定の基準値に到達するか否かを確認(検知)することをいう。
このような制御をするための本実施例におけるSEM画像の表示例を図7に示す。表示装置523は液晶ディスプレイであり、表示画面523aを備えている。同図において、表示画面523a内での左側にSEM画像表示領域(ウインドウ)701があり、試料520に含まれた赤血球700のSEM像が表示されている。
また、これと同時に、試料保持体2に備えられた膜4の一次線照射領域7aに照射される電子線507の照射量を制御部524により記録しておき、その結果(累積照射量)を表示画面523a内での右側の照射量表示領域(ウインドウ)702に等高線を用いて表示する。照射量表示領域702に表示されている範囲は、膜4の一次線照射領域7aに対応する。これにより、モニタ対象(電子線507の照射量)が膜4での面内分布としてモニタされ、表示されている。
さらに、電子線507の照射量の値は、スケールバー703で示されている。ここでは、当該照射量に応じて、基準値をはるかに下回る照射量範囲をA、基準値に近いが依然下回っている照射量範囲をB、基準値を上回る照射範囲をCとして、三段階の表示としている。このスケールバーは、このような各照射量範囲に分けて表示するものでなくても、例えば累積照射量の数値やそれを示す指標(インジケータ)を表示するようにしてもよい。
そして、試料の観察・検査時間が長くなり、これに伴って電子線507の照射時間及び照射量が増加すると、上記A及び上記Bの各領域に加えて上記Cの領域も発生することとなり、その結果が照射量表示領域702に表示される。これにより、試料検査装置を操作するオペレータは、膜4の一次線照射領域7aにおいて、上記Cの領域に対応する位置への電子線507の照射を避けることができる。これにより、電子線507の累積照射量が基準値を大きく超えることを回避することができる。
別の表示例を図8に示す。ここでは、表示装置523の表示画面523a内の照射量表示領域702に、SEM画像表示領域700に対応した観察領域表示枠706を重ねて表示している。この表示により、オペレータは、SEM画像に対応する領域(観察領域表示枠706)内における電子線507の照射量を即座に認識することができ、当該領域への電子線507の不要な照射を避けることにより、膜4の破壊を確実に回避することができる。
さらに別の表示例を図9に示す。ここでは、表示装置523の表示画面523a内において、SEM画像表示領域701にSEM画像を表示するとともに、膜4の一次線照射領域7aへの電子線507の照射量が基準値を上回ったときに警報表示704が表示画面523a内で表示されるようになっている。これにより、オペレータに対して警報を発信することができる。この警報表示704が表示された場合には、膜4の破壊が差し迫っていることをオペレータが認識することができ、膜4の破壊が発生する前にオペレータは電子線507の照射を停止することが可能となる。
また別の表示例を図10に示す。ここでは、表示装置523の表示画面523a内にSEM画像表示領域701と照射量表示領域702を設け、スケールバー703を表示するとともに、膜4の一次線照射領域7aへの電子線507の照射量が基準値を上回ったときに警報表示704が表示画面523a内で表示されるようになっている。これによっても、オペレータに対して上記と同様の警報を発信することができ、膜4の破壊が発生する前にオペレータは電子線507の照射を停止することが可能となる。特に、この場合には、電子線照射量の確認と警報の確認をオペレータが同時にできるので、膜4の破壊防止に有効である。
さらなる別の表示例を図11に示す。ここでは、表示装置523の表示画面523a内に一括表示領域(ウインドウ)705を設けるとともに、スケールバー703を表示する。一括表示領域705では、SEM画像表示と照射量表示700が同時に行われ、双方は重ねて表示されている。これにより、電子線507の照射に応じて試料520から発生した二次的信号(反射電子)に基づく画像に、モニタ対象(電子線507の照射量)の膜4での面内分布が重ね合わせて表示されている。この場合、オペレータは、SEM画像表示と照射量表示700との対応を把握することができ、観察している領域における電子線507による照射量を一目で確認することができるので、膜4の破壊防止に有効である。
上記において、電子線507の照射量の基準値としては、上述したごとく、2・D/S[C/m]〜10・D/S[C/m]の範囲に設定する。ここで、膜4の厚さをD[m]、膜4の一次線照射領域7aの面積をS[m]としている。
また、上述のように電子線507の照射に関して、照射量表示や警告をするのに代えて又はそれに加えて、電子線507の照射量が基準値に到達した際に、図示しないブランキング手段等により自動的に電子線507の照射を遮断を行うようにしてもよい。この場合には、人為的な操作ミスにより膜4における電子線照射量の増加を防ぐことができなかったときでも、電子線照射量が基準値に到達したときに、電子線507の膜4の照射を停止することができるので、より確実に膜4の破壊を防止することができる。
なお、これらの照射量表示(モニタ結果の表示)、警告の発信、もしくは電子線507の膜4への照射の停止は、実施例1において説明した試料検査装置(図3参照)においても適用することができる。
また、これら照射量表示(モニタ結果の表示)、警告の発信、もしくは電子線の膜への照射の停止は、TEMや走査形透過電子顕微鏡(STEM:Scanning Transmission Electron Microscope)からなる試料検査装置においても適用することができる。
この場合、試料ホルダは、図12に示すように、二つの試料保持体2を相対向するように重ね合わせて接着した構造となる。このとき、各試料保持体2のベース5に形成された開口7が互いに合わされるように構成されている。これにより、二つの膜4が相対向して配置され、これら膜4の間に形成された試料保持空間6内に試料が保持される。二つの試料保持体2のうちの一方の試料保持体2aの膜4aは、一次線照射領域7aを備える。
一次線としての電子線は、一方の試料保持体2に備えられた膜4aの一次線照射領域7aを介して、試料保持空間6内の試料に照射される。そして、試料を透過した二次的信号としての透過電子線は、他方の試料保持体2に備えられた膜4を通過して、TEM又はSTEMに設けられた検出部により検出される。この場合、当該一方の膜(一次線照射領域7aを備える膜)4aに照射される電子線の照射量をモニタする。
なお、上記の各例においては、一次線として電子線を用いているが、試料保持体2に備えられた膜4がイオンビーム等の他の荷電粒子線の照射に対する耐衝撃性及び強度が十分に高ければ、一次線として他の荷電粒子線を用いることができる。
さらに、膜4を介して一次線を試料に照射した際に得られる二次的信号として、上記の各例においては、反射電子又は透過電子を用いたが、これ以外にも二次電子、試料への吸収電流、X線、もしくは光(蛍光)のうちの少なくとも一つを用いることができる。
このように、実施例1又は実施例2における試料検査方法は、膜4を介して試料520に一次線(電子線等)507を照射し、これに応じて試料520から発生する二次的信号(反射電子等)を検出して試料520の検査を行う試料検査方法において、膜4への一次線507の照射量をモニタする。
また、実施例1又は実施例2における第一の試料検査装置は、膜4を介して試料520に一次線507を照射する手段501と、一次線507の照射に応じて試料520から発生する二次的信号を検出する信号検出手段504とを有する試料検査装置において、膜4への一次線507の照射をモニタするモニタ手段(制御部)524を備える。
さらに、実施例1又は実施例2における第二の試料検査装置は、第1の面に試料520が保持される膜4と、膜4の第2の面に接する雰囲気を減圧する真空室511と、真空室511に接続され、膜4を介して試料520に一次線507を照射する一次線照射手段501と、一次線507の照射に応じて試料520から発生する二次的信号を検出する信号検出手段504とを有する試料検査装置において、膜4への一次線507の照射量をモニタするモニタ手段524を備える。
そして、実施例1又は実施例2における第三の試料検査装置は、相対向して配置され、その対向面の間に試料が保持される二つの膜4と、これら二つの膜4の該対向面の反対側に位置する面に接する雰囲気を減圧する真空室505と、真空室505に接続され、二つの膜4のうちの一方の膜4を介して試料に一次線507を照射する一次線照射手段501と、一次線507の照射に応じて試料から発生する二次的信号を検出する信号検出手段とを有する試料検査装置において、該一方の膜4への一次線507の照射量をモニタするモニタ手段を備える。
上記実施例1及び実施例2においては、膜への電子線の照射量を記録し、当該照射量(累積照射量)が、予め設定した基準値を大きく超えないようにするものであった。これに対して、本実施例では、電子線の照射に応じて得られる膜の情報を検出することにより、膜の破壊の前兆を捕らえ、これにより膜の破壊を防止するものである。
すなわち、電子線が膜に照射されるに伴い、その膜は電子線によりダメージを受けて徐々に損傷していくので、該膜から得られる二次的信号に基づく情報も順次変化する。よって、当該二次的信号を情報として検出することにより、該膜の変化を検知する。そして、当該二次的信号をモニタ(監視)することにより、該膜の破壊の前兆を捕らえる。
電子線の照射に応じて得られる膜の情報として、例えば、電子線が照射された膜から発生する反射電子に基づく情報が該当する。以下、本実施例においては、まず膜から発生する反射電子を二次的信号として検出する例を説明する。
図13に、上記試料検査装置(図5参照)を用いて取得したSEM像1300を示す。当該SEM像1300は、図5における試料520に膜4を介して電子線507を照射し、これに応じて検出器504により検出される反射電子の検出結果に基づいて形成及び表示されている。
試料520には、赤血球700が含まれており、当該試料520は試料保持体2を構成する膜4の上面に載置されている。膜4の上面側は、大気圧雰囲気に開放されている。なお、膜4は窒化シリコンからなり、膜厚は100[nm]である。当該SEM像には、試料520に含まれた赤血球700の像が表示されている。
そして、初めに図13に示すSEM像において、赤血球700の存在しない領域1301における平均信号強度(上記反射電子の検出信号に基づく平均輝度)を記録し、電子線507の照射回数(累積照射時間)に対する依存性を求めた。この領域1301における平均信号強度には、検査対象物である赤血球700を除く膜4からの反射電子に基づく情報が含まれている。
その求めた結果を、図14に示す。このときの電子線507の照射エネルギーは30[keV]、照射電流は500[pA]、膜4における電子線507の走査領域(視野領域)は19[μm]×25[μm]、当該走査領域を電子線507により1回走査する時間(1回の照射時間)を80[s/回]とした。
その結果、図14に示すごとく、照射エネルギーが30[keV]のときには、電子線507の照射回数が増えるとともに平均信号強度が増加し(同図中の「○」参照)、検出される平均信号強度が、1回目の平均信号強度の1.1倍に到達したときに膜4が破壊されることが判明した。本実験では、照射回数9回で膜4が破壊された。
次に、電子線507の照射エネルギーを20[keV]に設定して、同様の実験を行った(同図中の「□」参照)。その結果、上記と同様に、検出される平均信号強度が、1回目の平均信号強度の1.1倍に到達したときに膜4が破壊されることが判明した。本実験では、照射回数6回で膜4が破壊された。
なお、電子線の照射エネルギー(加速電圧)が小さいほうが少ない照射回数で膜破壊に至る理由としては、電子線による膜中での散乱断面積が、電子線が低加速のときのほうが大きくなり、膜を構成する分子に対する影響(作用)が大きくなるからであると考えられる。
従って、このような実験を予め行っておき、反射電子の検出による平均信号強度について、電子線507の照射を始めたときの初期値(1回目の値)の1.1倍を基準値とする。そして、試料検査において、電子線507の照射に応じて膜4から発生する反射電子による平均信号強度の初期値を記録しておき、試料検査を継続している最中において、当該平均信号強度が、当該基準値(すなわち、上記初期値の1.1倍の値)に到達するか否かを制御部524によりモニタする。
ここで、制御部524は、検出器504により検出された反射電子の検出信号のうち、試料520中の検査対象物(上記例では赤血球700)の像の輪郭の外側の領域に対応する検出信号の平均信号強度を求め、当該平均信号強度について、モニタを行う。ここで、当該領域に対応する検出信号には、検査対象物の情報は含まれてなく、膜4自体の情報が主に含まれている。なお、検査対象物の像の輪郭抽出は、コンピュータ525により実行される。この場合、電子線507の照射に応じて膜4の情報(当該反射電子に基づく情報)を検出するための情報検出手段は、検出器504が兼用される。
制御部524は、当該平均信号強度のモニタをし、この平均信号強度が上記基準値に到達したときには、該モニタ結果の表示、警報の発信、もしくは電子線507の遮断のうちの少なくとも一つを行う(実施例2中の該当記載箇所を参照)。これにより、試料保持体2に備えられた膜4の破壊を防止することができる。なお、基準値との比較を行う代りに、該情報の変化量(初期値に対する変化量)をモニタするようにしてもよい。ここでいうモニタ(監視)とは、モニタ対象(本実施例では、膜4の情報もしくは該情報の変化量)が、所定の基準値に到達するか否かを確認(検知)することをいう。
さらに、上記例では、膜4の情報として、膜4で生じた反射電子の検出信号の平均信号強度を用いたが、これに限定される必要はない、例えば、電子線507の照射に応じて膜4で生じた二次電子もしくは吸収電流を検出し、この検出信号の平均信号強度を制御部524によりモニタするようにしてもよい。この場合、電子線507の照射に応じて膜4の情報(当該二次電子もしくは吸収電流に基づく情報)を検出するための情報検出手段は、図示しない二次電子検出器もしくは吸収電流検出器となる。
この実施例3に記載した例は、上記実施例1及び実施例2の双方において記載された試料検査装置及び試料保持体を用いた試料検査の際に適用できる。
このように、実施例3における試料検査方法は、膜4を介して試料520に一次線(電子線等)を照射し、これにより応じて試料520から発生する二次的信号(反射電子等)を検出して試料520の検査を行う試料検査方法において、電子線507の照射に応じて得られる膜4の情報(反射電子、二次電子、吸収電流等に基づく情報)を検出し、これにより検出された膜4の情報をモニタする。
さらに、実施例3における第一の試料検査装置は、膜4を介して試料520に一次線507を照射する手段501と、一次線507の照射に応じて試料520から発生する二次的信号を検出する信号検出手段504とを有する試料検査装置において、一次線507の照射に応じて得られる膜4の情報を検出する情報検出手段504と、検出された膜4の情報をモニタするモニタ手段524とを備える。
さらに、実施例3における第二の試料検査装置は、第1の面に試料520が保持される膜4と、膜4の第2の面に接する雰囲気を減圧する真空室511と、真空室511に接続され、膜4を介して試料520に一次線507を照射する一次線照射手段501と、一次線507の照射に応じて試料520から発生する二次的信号を検出する信号検出手段504とを有する試料検査装置において、一次線507の照射に応じて得られる膜4の情報を検出する情報検出手段と、検出された膜4の情報をモニタするモニタ手段(制御部)524とを備える。
そして、実施例3における第三の試料検査装置は、相対向して配置され、その対向面の間に試料が保持される二つの膜4と、これら二つの膜4の該対向面の反対側に位置する面に接する雰囲気を減圧する真空室505と、真空室505に接続され、二つの膜4のうちの一方の膜4を介して試料に一次線507を照射する一次線照射手段501と、一次線の照射に応じて試料から発生する二次的信号を検出する信号検出手段とを有する試料検査装置において、一次線507の照射に応じて得られる該一方の膜4の情報を検出する情報検出手段と、検出された該膜の情報をモニタするモニタ手段とを備える。
また、上述した各実施例(実施例1〜3)において、膜4の情報又はその変化量もしくは一次線570の照射量に対する基準値を設定し、モニタ対象が当該基準値に到達するか否かを制御部がモニタしており、当該モニタ対象(膜4の情報又はその変化量もしくは一次線570の照射量)を膜4での面内分布としてモニタすることも、本願発明の特徴である。
さらに、一次線の照射に応じて試料520から発生した二次的信号に基づく画像に、当該モニタ対象の面内分布を重ね合わせて表示することも本願発明の特徴となる。
このように、本発明においては、試料検査時に一次線507が照射される膜4の情報もしくは該一次線507の該膜4への照射量をモニタする。これにより、該モニタ結果に基づいて、該一次線507の照射による該膜4の損傷の度合を検知することができる。
よって、該膜4の損傷が大きくなってきた場合には、該一次線507の該膜4への照射を停止することにより、圧力差による該膜4の破壊を防止することができる。これにより、装置内部の汚染の発生を確実に防止することができる。
試料ホルダの一例を示す概略構成図である。 試料保持体の構成を示す図である。 実施例1における試料検査装置を示す概略構成図である。 膜が破壊されるに至る電子線の照射量を示す図である。 実施例2における試料検査装置を示す概略構成図である。 試料保持体の作成方法について説明する図である。 SEM画像の表示例を示す図である。 SEM画像の表示例を示す図である。 SEM画像の表示例を示す図である。 SEM画像の表示例を示す図である。 SEM画像の表示例を示す図である。 試料ホルダの一例を示す図である。 実施例3におけるSEM画像を示す図である。 電子線の照射回数に対する平均信号強度の関係を示す図である。
符号の説明
1…試料ホルダ、2…試料保持体、3…基板、4…試料保持膜、5…ベース、6…試料保持空間、7…開口、7a…一次線照射領域、500…試料検査装置、501…鏡筒、502…電子銃、503…集束レンズ、504…検出器、505…試料室、506…排気装置、507…電子線、508…排気装置、509…SEM、510…架台、511…真空室、512…試料保持体載置部、513…除振装置、520…試料、522…画像形成装置、523…表示装置、524…制御部、525…コンピュータ、700…赤血球、701…SEM画像表示領域、702…照射量表示領域、703…スケールバー、704…警告表示、705…一括表示領域、706…観察領域表示枠

Claims (26)

  1. 膜を介して試料に一次線を照射し、これに応じて該試料から発生する二次的信号を検出して該試料の検査を行う試料検査方法において、該一次線の照射に応じて得られる該膜の情報を検出し、これにより検出された該膜の情報をモニタすることを特徴とする試料検査方法。
  2. 前記膜の情報の変化量を対象にモニタすることを特徴とする請求項1記載の試料検査方法。
  3. 前記膜の情報は、該膜で生じた反射電子又は二次電子もしくは吸収電流に基づく情報であることを特徴とする請求項1又は2記載の試料検査方法。
  4. 膜を介して試料に一次線を照射し、これに応じて該試料から発生する二次的信号を検出して該試料の検査を行う試料検査方法において、該膜への該一次線の照射量をモニタすることを特徴とする試料検査方法。
  5. 前記膜の情報又はその変化量もしくは前記一次線の照射量に対する基準値を設定し、モニタ対象が該基準値に到達するか否かをモニタすることを特徴とする請求項1乃至4何れか記載の試料検査方法。
  6. 前記一次線が電子線であり、前記膜の厚さをD[m]、該膜において該一次線が照射される領域の面積をS[m]としたときに、2・D/S[C/m]〜10・D/S[C/m]の範囲に設定された基準値に該一次線の照射量が到達するか否かをモニタすることを特徴とする請求項4又は5記載の試料検査方法。
  7. 前記膜の情報又はその変化量もしくは前記一次線の照射量を、該膜での面内分布としてモニタすることを特徴とする請求項1乃至6何れか記載の試料検査方法。
  8. 前記モニタの結果に基づいて、該モニタ結果の表示、警報の発信、もしくは前記一次線の前記膜への照射の停止のうちの少なくとも何れか一つを行うことを特徴とする請求項1乃至7何れか記載の試料検査方法。
  9. 前記試料から発生した前記二次的信号に基づく画像に、前記膜の情報又はその変化量もしくは前記一次線の照射量の面内分布を重ね合わせて表示することを特徴とする請求項1乃至7何れか記載の試料検査方法。
  10. 前記膜は、ポリマー、ポリエチレン、ポリイミド、ポリプロピレン、カーボン、酸化シリコン、窒化シリコン、もしくは窒化ボロンのうちの少なくとも一つを含み、該膜の厚さが10[nm]〜1000[nm]であることを特徴とする請求項1乃至10何れか記載の試料検査方法。
  11. 前記一次線は電子線であり、前記二次的信号は、反射電子、二次電子、吸収電流、X線、もしくは光のうちの少なくとも一つであることを特徴とする請求項1乃至11何れか記載の試料検査方法。
  12. 膜を介して試料に一次線を照射する手段と、該一次線の照射に応じて該試料から発生する二次的信号を検出する信号検出手段とを有する試料検査装置において、該一次線の照射に応じて得られる該膜の情報を検出する情報検出手段と、検出された該膜の情報をモニタするモニタ手段とを備えることを特徴とする試料検査装置。
  13. 第1の面に試料が保持される膜と、該膜の第2の面に接する雰囲気を減圧する真空室と、該真空室に接続され、該膜を介して該試料に一次線を照射する一次線照射手段と、該一次線の照射に応じて該試料から発生する二次的信号を検出する信号検出手段とを有する試料検査装置において、該一次線の照射に応じて得られる該膜の情報を検出する情報検出手段と、検出された該膜の情報をモニタするモニタ手段とを備えることを特徴とする試料検査装置。
  14. 相対向して配置され、その対向面の間に試料が保持される二つの膜と、これら二つの膜の該対向面の反対側に位置する面に接する雰囲気を減圧する真空室と、該真空室に接続され、該二つの膜のうちの一方の膜を介して該試料に一次線を照射する一次線照射手段と、該一次線の照射に応じて試料から発生する二次的信号を検出する信号検出手段とを有する試料検査装置において、該一次線の照射に応じて得られる該一方の膜の情報を検出する情報検出手段と、検出された該膜の情報をモニタするモニタ手段とを備えることを特徴とする試料検査装置。
  15. 前記モニタ手段は、前記膜の情報の変化量を対象にモニタすることを特徴とする請求項13乃至15何れか記載の試料検査装置。
  16. 前記膜の情報は、該膜で生じた反射電子又は二次電子もしくは吸収電流に基づく情報であることを特徴とする請求項13乃至16何れか記載の試料検査装置。
  17. 膜を介して試料に一次線を照射する手段と、該一次線の照射に応じて該試料から発生する二次的信号を検出する信号検出手段とを有する試料検査装置において、該膜への該一次線の照射量をモニタするモニタ手段を備えることを特徴とする試料検査装置。
  18. 第1の面に試料が保持される膜と、該膜の第2の面に接する雰囲気を減圧する真空室と、該真空室に接続され、該膜を介して該試料に一次線を照射する一次線照射手段と、該一次線の照射に応じて該試料から発生する二次的信号を検出する信号検出手段とを有する試料検査装置において、該膜への該一次線の照射量をモニタするモニタ手段を備えることを特徴とする試料検査装置。
  19. 相対向して配置され、その対向面の間に試料が保持される二つの膜と、これら二つの膜の該対向面の反対側に位置する面に接する雰囲気を減圧する真空室と、該真空室に接続され、該二つの膜のうちの一方の膜を介して該試料に一次線を照射する一次線照射手段と、該一次線の照射に応じて試料から発生する二次的信号を検出する信号検出手段とを有する試料検査装置において、該一方の膜への該一次線の照射量をモニタするモニタ手段を備えることを特徴とする試料検査装置。
  20. 前記膜の情報又はその変化量もしくは前記一次線の照射量に対する基準値を設定し、モニタ対象が該基準値に到達するか否かを前記モニタ手段がモニタすることを特徴とする請求項13乃至20何れか記載の試料検査装置。
  21. 前記一次線が電子線であり、前記膜の厚さをD[m]、該膜において該一次線が照射される領域の面積をS[m]としたときに、2・D/S[C/m]〜10・D/S[C/m]の範囲に設定された基準値に該一次線の照射量が到達するか否かを前記モニタ手段がモニタすることを特徴とする請求項18乃至21何れか記載の試料検査装置。
  22. 前記膜の情報又はその変化量もしくは前記一次線の照射量を、該膜での面内分布として前記モニタ手段がモニタすることを特徴とする請求項13乃至22何れか記載の試料検査装置。
  23. 前記モニタ手段によるモニタの結果に基づいて、該モニタ結果の表示を行う手段、警報の発信を行う手段、もしくは前記一次線の前記膜への照射の停止を行う手段のうちの少なくとも一つを備えることを特徴とする請求項13乃至23何れか記載の試料検査装置。
  24. 前記試料から発生した前記二次的信号に基づく画像に、前記膜の情報又はその変化量もしくは前記一次線の照射量の面内分布を重ね合わせて表示する手段を備えることを特徴とする請求項13乃至23何れか記載の試料検査装置。
  25. 前記膜は、ポリマー、ポリエチレン、ポリイミド、ポリプロピレン、カーボン、酸化シリコン、窒化シリコン、もしくは窒化ボロンのうちの少なくとも一つを含み、該膜の厚さが10[nm]〜1000[nm]であることを特徴とする請求項13乃至25何れか記載の試料検査装置。
  26. 前記一次線は電子線であり、前記二次的信号は、反射電子、二次電子、吸収電流、X線、もしくは光のうちの少なくとも一つであることを特徴とする請求項13乃至26何れか記載の試料検査装置。
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