JP2013252322A - 遊技機用の識別ラベル - Google Patents

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Abstract

【課題】正規品であるか否かを簡単に確認できる識別ラベルを提供する。
【解決手段】識別ラベル100は、赤外線を透過可能なフィルム部102と、照射された赤外線を受けて赤外線を発する識別材を含む識別部106と、識別部106の裏側に設けられ、赤外線を反射する反射部108と、接着部104とを備えている。識別ラベル100は、接着部104を貼り付けてパチンコ機の構成部材に取り付けられ、フィルム部102側から専用の検査装置で赤外線を照射して識別材から発せられた赤外線に基づいて検査が行われる。
【選択図】図9

Description

この発明は、不正防止対策に用いられる遊技機用の識別ラベルに関するものである。
パチンコ機に代表される遊技機は、遊技の進行を制御するための種々の制御基板を構成部材として備えている。これらの制御基板には、遊技内容に関わるプログラムやデータを記憶したROMが搭載されているため、不正なプログラム等が記憶されたROMと交換されることを防ぐことが肝要である。このため、遊技機では、ベース部材とカバー部材とからなる基板ケースに制御基板を収納している。
前記基板ケースでは、ベース部材とカバー部材とを係合手段を介して組み付けた後、ベース部材の側壁部分およびカバー部材の側壁部分に突出形成されたカシメ部を介して、締結方向へしか回転できないワンウェイネジ等によりベース部材とカバー部材とが分離不能に固定される(例えば特許文献1参照)。すなわち、このような構成の基板ケースでは、カシメ部を破断しない限り開封することができないから、不正な制御基板との交換を防止することができ、しかも破断時には痕跡が残るので、開封したことを認識できる。
しかしながら、近年は不正行為者の不正行為が巧妙化しており、ベース部材側のカシメ部を傷付けることなくカバー部材側のカシメ部のみを破断して除去することで、ベース部材とカバー部材を分離して不正な制御基板に交換した後、別の基板ケースにおいてカバー部材側のカシメ部を傷付けることなくベース部材側のカシメ部のみを破断して除去することで得たカシメ部が残っている別のカバー部材を、カシメ部を残しておいた前記ベース部材に組み付けて再びワンウェイネジ等で固定することで、正規品を装うようにする不正行為が行われる場合がある。このように、制御基板を交換した基板ケースを構成するベース部材またはカバー部材の一方の部材に、別に用意した他方の部材を組み付ける不正行為においては、両部材の何れのカシメ部にも破断時の痕跡が残らないので、開封されたことを認識することができない。
また別の不正防止対策として、基板ケースにおけるベース部材とカバー部材とが整合する部分に、所定の情報が表示された封印シールを貼り付けることは行われている(例えば特許文献2参照)。すなわち、基板ケースに貼り付けられた封印シールの存在により、目視で正規品であるか否かが簡単に判別可能であり、仮に基板ケースが開かれるなどの不正行為があった際に、封印シールの破断等の痕跡が残るので、不正行為の有無を判別することができる。
特開平11−47400号公報 特開平9−253279号公報
近年では、封印シールに表示された文字や絵柄などの情報のデータ化、このデータの加工、加工データの印刷等の複写に関する技術が身近になったことにより、封印シール自体が偽造されることがある。例えば、ドライヤなどで加熱して封印シールの接着力を弱め、更に既存の糊剥し液などの薬品を使用して更に接着力を弱め、その状態でカッターナイフ等で封印シールを痕跡を残さないように剥す。そして、制御基板を不正品に取り替えた後に、偽造した封印シールを基板ケースに貼り付けてしまえば、外観からは不正行為の有無を判別することができない。そこで、封印シール自体について、正規品であるか否かを確認できることが求められている。
すなわち本発明は、従来の技術に係る前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、正規品であるか否かを簡単に確認できる遊技機用の識別ラベルを提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明の遊技機用の識別ラベルは、
遊技機の構成部材に貼り付けられる遊技機用の識別ラベルにおいて、
照射された赤外線を受けて赤外線を発する識別材と、
前記識別材の付与部位または周辺部位に対応して設けられ、照射された赤外線を反射する反射部(108)とを備え、
前記識別材が発する赤外線に基づいて検査が行われることを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、赤外線を照射することで、正規の識別ラベルであれば、識別材が赤外線領域で発光するのに対し、不正品に交換されていれば、赤外線は発せられない。すなわち、識別材によって発せられる赤外線を検査することで、赤外線を照射した識別ラベルが正規品であるか否かを簡単に確認できる。しかも、人の目で識別可能な態様で識別材が発光しないので、不正対策を行っていること自体が気づかれ難く、不正行為者の偽造を困難にすることができる。また、検査に際して照射された赤外線を、識別材における赤外線照射側と反対側に設けた反射部によって反射し得るので、識別材に基づく赤外線の強度を向上させることができる。
請求項2に係る発明では、前記赤外線照射側から視認可能な情報パターンが設けられ、該情報パターンの全てまたは一部に対応して前記識別材が付与されたことを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、検査時に情報パターンのどの位置で識別材から発せられる赤外線が検知されるかによっても、正規品であるか否かを判別することができる。
請求項3に係る発明では、前記反射部(108)は、可視光を透過可能に構成されたことを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、反射部の裏側を視認することができる。
請求項4に係る発明では、赤外線を透過可能なフィルム部(102)と、該フィルム部(102)の前記赤外線照射側と反対側に設けられ、前記構成部材(70)に貼り付け可能な接着部(104)とを有し、
前記識別材は、前記フィルム部(102)または前記接着部(104)の一方に付与されたことを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、接着部が設けられているので、別途接着剤を塗布する必要はなく、構成部材に簡単に貼り付けることができる。
請求項5に係る発明では、前記識別材を含む識別部(106)、前記反射部(108)、前記フィルム部(102)および前記接着部(104)のうちの何れか2つの層間にホログラム(110)を備え、該ホログラムの全部または一部は、該一方の層よりも他方の層に強く接合されることを要旨とする。
請求項5に係る発明によれば、ホログラムによって識別ラベルの偽造をより行い難くし得ると共に、識別ラベルを剥離した際にホログラムが壊れ易いので、剥がした識別ラベルの再利用を防止できる。
請求項6に係る発明では、前記識別材を含む識別部(106)に、赤外線を照射すると共に該識別材が発する赤外線を検知する側に突出する突出部(106a)が形成されたことを要旨とする。
請求項6に係る発明によれば、識別部の突出部が識別材が発する赤外線を検査する側に近くなるので、検査精度を向上させることができる。
請求項7に係る発明では、前記フィルム部(102)には、前記識別材を含む識別部(106)の赤外線照射側に、切り欠きまたは薄肉部(102a)が形成されたことを要旨とする。
請求項7に係る発明によれば、識別部の赤外線照射側に位置するフィルム部に、切り欠きまたは薄肉部を形成することで、検査に際してフィルム部の影響を抑えることができ、検査精度を向上させることができる。
本発明に係る遊技機用の識別ラベルによれば、正規品であるか否かを簡単に確認できる。
実施例に係るパチンコ機の正面図である。 実施例のパチンコ機の背面図である。 実施例の基板ケースの背面図であり、被覆部材を省略している。 実施例の基板ケースの正面図であり、被覆部材を省略している。 図3のA−A線断面図である。 図3のB−B線断面図である。 実施例の基板ケースを分解して示す概略斜視図である。 実施例の識別ラベルを表側から示す説明図である。 図8のC−C線で破断した状態を示す説明図である。 検査装置による検査を説明する模式図である。 変更例に係る識別ラベルを示す断面模式図である。 別の変更例に係る識別ラベルを示す断面模式図である。 反射部の別の態様を示す断面模式図である。
次に、本発明に係る遊技機用の識別ラベルにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。また、以下の説明において前・後および左・右とは、特に断りのない限り、図1に示すように遊技機を正面側(遊技者側)から見た場合において指称するものとする。
(パチンコ機について)
図1および図2に示すように、実施例に係るパチンコ機10は、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、遊技盤30(図1参照)が着脱可能に保持された本体枠としての中枠14が開閉および着脱可能に組み付けられている。中枠14の前面側には、遊技盤30を透視保護するガラス板17を備えた装飾枠としての前枠16が開閉可能に組み付けられると共に、前枠16の下方にパチンコ球を貯留する下球皿20が開閉可能に組み付けられる。そして、前枠16の下部には、下球皿20の上側に位置して、パチンコ球Sを貯留する上球皿21が組み付けられており、前枠16の開閉に合わせて上球皿21も一体的に開閉するよう構成される。また、中枠14には、下球皿20の右側に位置するように回動操作可能なハンドル部材22が配設されており(図1参照)、該ハンドル部材22の回動操作によって中枠14の下部に設けられた球発射装置(図示せず)により上球皿21に貯留したパチンコ球が遊技盤30の遊技領域に向けて打ち出されるようになっている。
(遊技盤について)
前記遊技盤30には、遊技領域が前面に設けられるベニヤ板や透明なアクリル板からなる板状本体の後側に配設した裏ユニットとも呼ばれる設置部材32に、各種図柄を変動表示可能な図柄表示部を有する図柄表示装置34が配設されている(図2参照)。遊技盤30には、図柄表示装置34の図柄表示部に対応する位置に前後に開口する表示開口部(図示せず)が開設され、該表示開口部に所要の装飾を施したセンター役物とも称される装飾部材(図示せず)が臨むようになっている。また、遊技盤30の所要位置には、パチンコ球Sの入賞により図柄表示装置34の図柄を変動開始させる始動入賞装置や、大当りの発生時に開放する特別入賞装置(何れも図示せず)等が配設されている。
図2に示すように、パチンコ機10の裏側には、各種電気部品を制御する制御基板60を備えた制御装置40,42,44,46,48,50が配設されている。遊技盤30の後面に着脱可能に配設される図柄表示装置34の後面には、遊技盤30に設けられる可動演出装置(図示せず)や発光装置や図柄表示装置34を制御したり、前枠16に設けられるスピーカ24や発光装置26等を制御する統括制御装置42が配設されている。また、図柄表示装置34の後面には、右側(図2では左側)に偏倚した部位に設置された統括制御装置42の左側に、図柄表示装置34の表示を制御する表示制御装置44が配設されている。そして、統括制御装置42は、遊技盤30の後側に配設される主制御装置40に配線接続され、主制御装置40からの制御信号に基づいて所定の制御を実行するようになっている。また、球通出案内部36の後面には、パチンコ機10の電源制御を行う電源装置46や、球発射装置を制御する発射制御装置48や、球通路ユニット38に配設した球払出装置39を制御する払出制御装置50や、外部端末に接続されるインターフェース基板52等が配設されている。なお、これらの各装置46,48,50,52は、主制御装置40に配線接続されている。また、電源装置46、発射制御装置48および払出制御装置50は、主制御装置40からの制御信号に基づいて所定の制御を実行するようになっている。なお、実施例では、表示制御装置44と払出制御装置50との間に主制御装置40が配設されている(図2参照)。
実施例のパチンコ機10は、該パチンコ機10を構成する構成部材70に、識別ラベル100が貼り付けられている(図5〜図7参照)。識別ラベル100は、識別材の発する赤外線に基づいて検査可能に構成され、この識別材による赤外線発光の有無や後述する識別パターン等により該識別ラベル100の真偽を識別し得るようになっている。ここで、主制御装置40において主制御基板(制御基板)60を収納する基板ケース70に識別ラベル100を設ける場合について、以下に説明する。なお、主制御基板60は、統括制御装置42、電源装置46、発射制御装置48、払出制御装置50、インターフェース基板52等に信号を送るよう構成され、パチンコ機全体の制御を統括する重要な制御基板である。
(主制御装置について)
図3〜図7に示すように、主制御基板60は、長方形の板状体であって、所要の回路パターンが形成されると共に、半導体記憶装置(実施例ではCPUおよびRAMを内蔵した1チップ素子)62やICチップ64等の電子部品および複数のコネクタソケットが後面(実装面60a)に設置されている(図6では半導体記憶装置62とICチップ64のみ表示)。そして、コネクタソケットには、各種装置や他の制御装置46,48,50,52に接続する配線コネクタ(図示せず)が接続される。
(基板ケースについて)
図3〜図7に示すように、基板ケース70は、設置部材32側に配置されるベース部材72と、このベース部材72の後側に組付けられるカバー部材80とから基本的に構成され、ベース部材72とカバー部材80との間に画成される収納空間70aに主制御基板60が収納される。主制御基板60は、実装面60aをカバー部材80の後述する板状部81に対向させると共に、ROMソケット63やICチップ64等の電子部品の端子がハンダで固定される固定面60bをベース部材72の後述する板状部72aに対向させた姿勢で、基板ケース70の収納空間70aに収納されている(図5および図6参照)。また、基板ケース70は、収納空間70aに収納する主制御基板60の形状に合わせて長方形に形成され、長手を左右方向に延在させた姿勢で設置部材32の下部に着脱可能に取り付けられている(図2参照)。
(ベース部材について)
前記ベース部材72は、透明な合成樹脂成形品であって、図6に示すように、主制御基板60の固定面60bに対向する長方形の板状部72aの上下および左の外周縁に、後方(カバー部材80側)へ向けて外壁部72bが立ち上がる略箱状に形成されている。ベース部材72には、上側の外壁部72bおよび下側の外壁部72bの内側に、所定間隔離間して夫々の外壁部72bと平行に内壁部72cが立設されて、上側の内外の壁部72b,72cの間および下側の内外の壁部72b,72cの間に、スライド溝73が夫々画成されている。また、ベース部材72では、右側の外周縁に内外の壁部72b,72cが形成されず、上下のスライド溝73,73の左端部が何れも開放している。
上側の内外の壁部72b,72cの間には、板状部72aから所定間隔離間する位置において左右方向に離間して複数の係止部74が形成されると共に、下側の内外の壁部72b,72cの間には、同じく板状部72aから所定間隔離間する位置において左右方向に離間して複数の係止部74が形成されている(図5参照)。なお、ベース部材72において、上下の係止部74は、上下対称な位置関係で配置されて、その形状も上下対称となっている。また、板状部72aの右端部には、上下方向に離間して複数(実施例では2つ)の突片75,75が外方(右側方)に向けて延出して形成されている(図7参照)。更に、ベース部材72の左側の外壁部72bには、上下方向に離間して複数(実施例では2つ)のベース側カシメ部76,76が外方(左側方)に向けて延出して形成されると共に、左側の外壁部72bにおける両ベース側カシメ部76,76の間に、ベース側連結部77が外方(左側方)に向けて延出して形成されている。
(カバー部材について)
前記カバー部材80は、透明な合成樹脂成形品であって、図5〜図7に示すように、主制御基板60の実装面60aに対向する略長方形の板状部81の上下および左右の外周縁の夫々に、前方(ベース部材72側)へ向けて外壁部82が立ち上がる箱状に形成されている。カバー部材80の上下の外壁部82,82は、ベース部材72における上下のスライド溝73,73に夫々収容可能に設定されると共に、カバー部材80の左右の外壁部82,82は、ベース部材72の板状部72aの左右方向の幅寸法と略同一に設定されている。すなわち、基板ケース70では、ベース部材72の上下の外壁部72bの内側にカバー部材80の上下の外壁部82が臨む状態で、ベース部材72とカバー部材80とが組み付けられる。また、カバー部材80は、外壁部82に囲まれた内側に主制御基板60を収納して、該主制御基板60に挿通するピンやネジ等の固定部材により主制御基板60を保持するよう構成される(図6参照)。
前記カバー部材80の板状部81は、主制御基板60の実装面60aに対する離間距離の大きな主板面81aと、該板状部81の左上角部および右下角部に形成されて主制御基板60の実装面60aに対する離間距離の小さな副板面81bとからなり、該副板面81bが主板面81aより前側(ベース部材72側)に位置する階段状に形成されている(図7参照)。そして、板状部81の副板面81bには、主制御基板60のコネクタソケット(図示せず)に対応してソケット開口83が開設され、該ソケット開口83を介して基板ケース70の外側に臨むコネクタソケットに配線コネクタ(図示せず)が接続される。なお、副板面81bの外周縁には、後側に延出する規制壁84が形成されており(図7参照)、規制壁84は、ソケット開口83の外側に臨むコネクタソケットに接続されている配線コネクタのコネクタソケットからの抜き外しを困難にして、不正行為者の配線コネクタに対する不正行為を抑制するよう機能する。
前記カバー部材80には、板状部81における主制御基板60の半導体記憶装置62に対向する部位に、前方(主制御基板60側)に向けて凹ませて凹状部85が形成されると共に、凹状部85の前面(制御基板60側の面)に前方へ突出した保持片85aが設けられている(図5および図6参照)。保持片85aは、主制御基板60をカバー部材80の前面に取り付けた際に、半導体記憶装置62を位置決め保持するよう構成されている。
前記カバー部材80の上下の外壁部82,82には、左右方向に離間してベース部材72の係止部74と同数の切欠部86が形成されると共に、各切欠部86における右端の後端部には右方に延出する引掛部87が突設されている(図7参照)。引掛部87の左方への延出寸法は、切欠部86の左右寸法より小さく設定されており、引掛部87の延出端と切欠部86の左端との間には、係止部74の通過を許容する隙間が前側に開放するよう形成される。また、カバー部材80において、上側の外壁部82の切欠部86および引掛部87と、下側の外壁部82の切欠部86および引掛部87とは、上下対称な位置関係で配置されて、その形状も上下対称となっている。実施例の基板ケース70では、ベース部材72に対してカバー部材80の上下の外壁部82,82を、対応するスライド溝73,73に対して各切欠部86の隙間が係止部74に対応する状態で収容した後、該ベース部材72に対してカバー部材80を左方にスライドすることで、各係止部74に対応する引掛部87が夫々係止して、ベース部材72にカバー部材80が組み付けられる。
前記カバー部材80の右側の外壁部82には、ベース部材72の各突片75と対応する位置に、該突片75を挿脱可能な挿通孔(図示せず)が夫々形成されている。そして、カバー部材80の上下の外壁部82,82をベース部材72のスライド溝73,73に収容した状態で、各突片75に対して対応する挿通孔が左方の整列位置に臨み、ベース部材72に対してカバー部材80を左方にスライドすることで、各挿通孔に対応する突片75が挿通するよう構成される。
前記カバー部材80の左側の外壁部82には、ベース部材72の各ベース側カシメ部76と対応する位置にカバー側カシメ部88が外方(左側方)に向けて夫々延出して形成されている(図7参照)。そして、締結方向にしか回転操作できないワンウェイネジ89によりベース側カシメ部76とカバー側カシメ部88とを締結することで、両カシメ部76,88が分離不能に固定される。すなわち、ベース側カシメ部76とカバー側カシメ部88とをワンウェイネジ89で一旦締結すると、両カシメ部76,88を破壊しなければ、ベース部材72とカバー部材80とを分離することができず、両者72,80の不正開放を非常に困難にしている。なお、ワンウェイネジ89を締結したカバー側カシメ部88には、ワンウェイネジを覆って操作不能とするキャップ90が嵌め込まれる(図3および図7参照)。カバー部材80の左側の外壁部82には、両カバー側カシメ部88,88の間に、ベース部材72のベース側連結部77と対応するカバー側連結部91が外方(右側方)に向けて延出して形成される。なお、両連結部77,91は、ネジ92で締結される。
そして、ネジで締結された両連結部77,91には、右方に開口する箱状に形成された被覆部材93が着脱自在に取り付けられ、被覆部材93を両連結部77,91から取り外さなければネジ92にアクセスできないようになっている。ここで、被覆部材93は、透明でかつ赤外線を透過可能な合成樹脂の成形品であり、両連結部77,91に跨って貼り付けた後述の識別ラベル100を被覆している。
(基板ケースの取り付け構造について)
前記基板ケース70の設置部材32への取付構造について簡単に説明する。基板ケース70は、ベース部材72における板状部72aの右側前面に設けられ、設置部材32の後面に設けた受部(図示せず)に引っ掛ける爪部72d(図4参照)と、カバー部材80における左側の外壁部82の上部に設けられ、設置部材32の後面に設けた位置決めピン(図示せず)が挿通される位置決め孔が形成された取付部94と、左側の外壁部82中央に設けた固定部95とを備えている。なお、固定部95には、ナイラッチ等の取着具96が装着されている(図3参照)。そして、基板ケース70は、設置部材32の受部に爪部72dを引っ掛けると共に、設置部材32の位置決めピンを取付部94の位置決め孔に挿入したもとで、固定部95に装着された取着具96を設置部材32に設けた図示しない保持孔に係合することで、設置部材32に対して着脱可能に組み付けられる。
(識別ラベル)
図5および6に示すように、基板ケース70は、ベース部材72とカバー部材80とに跨るように貼り付けられた2枚の識別ラベル100,100によって2箇所で封じられている。すなわち、より高度な不正防止対策が必要とされる基板ケース70を、識別ラベル100によって適切に保護している。実施例の基板ケース70では、該基板ケース70の上面略中央部において、ベース部材72における上側の外壁部72bおよびカバー部材80における上側の外壁部82に跨って第1の識別ラベル100が取り付けられると共に、該基板ケースの左側面において左方に突出する連結部77,91に跨って第2の識別ラベル100が取り付けられている。識別ラベル100は、取り付け箇所に合わせた形状とされたシート状物であって、実施例では矩形状に形成されている。複数の識別ラベル100によって基板ケース70を封じる場合、識別ラベル100の層構造および該層構造に由来する情報パターンが同じのものを用いても、該層構造および情報パターンが異なるものを用いてもよく、実施例では、同じ層構造および情報パターンを有する第1および第2識別ラベル100を採用しているので、以下にまとめて説明する。
前記識別ラベル100は、赤外線の照射を受けて赤外線を発する識別材を含む識別部106と、識別部106(識別材の付与部位)に対応して設けられ、赤外線を反射する反射部108とを有し(図9参照)、照射された赤外線を反射部108で反射して識別材に基づく検査を補助している。ここで、識別ラベル100では、検査に際して赤外線が照射されると共に識別材が発する赤外線を検知する側を表側といい、実施例では基板ケース70への貼り付け面側が裏側になり、外方に臨む側が表側になっている。
前記識別ラベル100について、より具体的に説明する。図8および図9に示すように、識別ラベル100は、該識別ラベル100の基材となるフィルム部102と、このフィルム部102の裏側(赤外線照射側と反対側)に設けられ、基板ケース70に貼り付け可能な接着部104とを備えている。また、識別ラベル100におけるフィルム部102と接着部104との間には、フィルム部102を介して表側から視認可能な情報パターンを構成するホログラム110と、前記識別部106と、前記反射部108とが設けられている。ここで、実施例の識別ラベル100では、ホログラム110の裏側に対応して識別部106が設けられると共に、識別部106の裏側に反射部108が設けられ、識別部106の表側に配置されるフィルム部102およびホログラム110が赤外線を透過可能に構成される。すなわち、識別ラベル100において、識別部106の表側に配置される層は赤外線を透過可能な構成とされる。そして、識別ラベル100は、全体として可撓性を有しており、基板ケース70の取り付け面の形状に合わせて適宜折り曲げて、接着部104の接着力によって基板ケース70に貼り付けられる(図5および図6参照)。
(フィルム部)
前記フィルム部102は、透明な合成樹脂製の薄いシート状物であって、可撓性を有している。フィルム部102としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等からなるポリエステルフィルム、ポリエチレンやポリプロピレン等からなるポリオレフィンフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリアミドフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアクリルニトリルフィルム、ポリイミドフィルム等が用いられる。これらのフィルムは、一軸または二軸方向に延伸加工が施されたものであっても、延伸加工が施されていない未延伸のものの何れであってもよい。また、フィルム部102は、1層(実施例)または2層以上の複層で構成され、例えば2層以上で構成する場合は、同じ材質の層を重ね合わせても、異なる材質の層を重ね合わせてもよい。更に、フィルム部102は、表面処理を施したり、適宜の添加剤を加えることなどにより、帯電防止やその他の機能を有するものを採用できる。
(接着部)
前記接着部104としては、例えば、フェノール系樹脂、フラン系樹脂、尿素系樹脂、メラミン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂またはその他の熱硬化性樹脂や、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリアミドまたはその他の熱可塑性樹脂や、ゴム系やデンプンなどの1種類または2種類以上を組み合わせて用いることができる。また、接着部104は、常温硬化型、溶剤揮発硬化型、紫外線などの光線により硬化する光硬化型、熱により硬化する熱硬化型の何れであってもよいが、加熱手段などの機器を用いることなく常温で接着可能なアクリル系等の粘着剤を採用するのが好ましい。
(ホログラム)
前記ホログラム110は、可視光またはレーザー光により画像が表れるものであって、該画像として、メーカー名や不正防止対策用である旨等の文字、模様、図形、線や点等の配列などを選択的に用いて適宜の情報パターンを構成するようになっている。なお、図8では、可視光によって画像が表れるホログラム110によって、文字列「SEAL」を複数表示する構成を例示している。ホログラム110としては、平面ホログラムおよび体積ホログラムの何れも使用でき、具体例としては、レリーフホログラム、リップマンホログラム、フルネルホログラム、フラウンホーファーホログラム、レンズレスフーリエ変換ホログラム、レーザー再生ホログラム、白色光再生ホログラム、カラーホログラム、ホログラフィック回折格子などを採用可能である。ここで、実施例の識別ラベル100のように、ホログラム110の裏側に識別部106を配置する構成では、リップマンホログラムなどの赤外線を透過可能なホログラムが採用され、光の回折を起こす回折格子層の裏側に反射層を有するレインボーホログラムなどの、金属箔などの反射層によって反射された光で画像を再生するものは用いられない。
前記識別ラベル100では、2つの層間(フィルム部102と反射部108またはフィルム部102と識別部106)に設けられたホログラム110の全部または一部が、フィルム部102よりも接着部104側に強く接合されて、識別ラベル100を基板ケース70から無理やり剥がした際に、ホログラム110の全部または一部が接着部104側に残るようになっている。なお、ホログラム110は、フィルム部102への接合強度が、接着部104の基板ケース70への接合強度よりも弱く構成される。
(識別部)
前記識別部106は、外部から照射される赤外線を受けて目視できない赤外線波長域で発光する識別材単体または識別材を付着させるためのバインダなどの補助的な材料を組み合わせて構成される。以下の説明において、識別部106に外部から照射される赤外線を「入射赤外線」といい、入射赤外線によって識別部106から発せられる赤外線を「励起赤外線」という。実施例の識別部106は、所定波長域の入射赤外線によって励起されて入射赤外線と異なる特定波長域で発光するよう構成され、例えば識別部106は、800nmの入射赤外線に励起されて、1000nmの励起赤外線を発するようになっている。識別材としては、ZnSを母体とし、Nd等の発光中心をド−プした蛍光体や、WO4、P412、Mo416等の酸化物にNd等をド−プした蛍光体や、Ndの一部をY、Sc、La、Ce等で置換した蛍光体等が用いられる。なお、識別材を付着させるバインダとしては、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂等の赤外線の透過を妨げない樹脂を用いることができる。識別部106は、無色透明あるいは該識別部106の表側を覆うフィルム部102やホログラム110と同色とする等によって、識別ラベル100において識別部106が形成されている部位と識別部106が形成されていない部位との見分けが付かないようにするのが望ましい。なお、識別ラベル100では、識別部106の表側に配置されるフィルム部102やホログラム110等の各層が、入射赤外線および励起赤外線の何れも変調することなく透過可能になっている。
前記識別ラベル100には、識別部106の位置または複数の識別部106の配置関係によって識別パターンを形成されている。なお、識別部106により形成される識別パターンとしては、文字、模様、図形、線や点等の配列などから選択することができる。図8に示す識別ラベル100では、識別部106が、ホログラム110によって構成された表側から視認可能な情報パターンに合わせて、該ホログラム110の裏側に設けられている。また、識別部106は、前記情報パターンの全てに対応させて設けてもよいが、実施例では情報パターンの一部に対応させて識別部106が設けてある(図9参照)。例えば、4つのアルファベットからなる情報パターン「SEAL」において、「S」の部分にだけに対応して識別部106を設けることで、検査において識別ラベル100の「S」の部分に入射赤外線を照射した場合に励起赤外線が得られる一方、「S」以外の部分に入射赤外線を照射しても励起赤外線が得られない。このように、情報パターンの中で識別部106を設ける位置によっても、識別ラベル100の真偽判定を行うことができる。
(反射部)
前記識別ラベル100では、識別部106または識別部106の周辺部位に対応させて前記反射部108が設けられ、反射部108で反射した赤外線を識別部106の識別材に投射するようになっている。また、反射部108は、入射赤外線を変調しないでそのまま反射するよう構成される。反射部108は、識別部106よりも裏側(赤外線照射側と反対側)に配置される。実施例の反射部108は、識別部106よりも裏側に配置されると共に、識別ラベル100の全域に亘って設けられている(図9参照)。
前記反射部108は、赤外線を効率よく反射するために赤外線反射材料を含んでいてもよく、この赤外線反射材料としては、Fe−Cr系、Cr−Co系、Fe−Cr−Co系、Cu−Cr系、Cu−Cr−Mn系、Cu−Mg系等の金属化合物を用いることができる。また、反射部108は、赤外線反射材料自体の色または顔料等の着色材を添加することで着色してもよく、白色、赤色、黄色、緑色、青色、黒色、それらの中間色等の適宜の色彩にすることができる。前記顔料としては、無機顔料、有機顔料、レーキ顔料等を使用することができる。具体的には、無機顔料としては二酸化チタン、亜鉛華、硫酸バリウム等の白色顔料、酸化鉄等の赤色顔料、ウルトラマリン青、プロシア青等の青色顔料、カーボンブラック等の黒色顔料、アルミニウム粉等が挙げられる。有機顔料としては、アントラキノン、ペリレン、フタロシアニン、アゾ系、アゾメチアゾ系等の有機化合物が挙げられる。反射部108は、赤外線反射率を30%以上、好適には50%以上確保するのが望ましく、色彩は白色または白色に近い白系統にするとよい。また、反射部108は、赤外線を反射する一方、可視光を透過可能に構成される。
(実施例の作用)
前記識別ラベルは、専用の検査装置120によって検査が行われる(図10参照)。検査装置120は、識別ラベル100に対して入射赤外線を照射する照射部122と、識別ラベル100の識別部106が発する励起赤外線を検知する検知部124と、この検知部124で検知された励起赤外線を予め設定された照合基準と照合する照合部126と、この照合部126の照合結果に基づいて所定の情報を外部に報知する報知部128とを備えている。また、検査装置120は、検査者が指先操作可能な操作部130を備え、この操作部130の操作によって照射部122による入射赤外線の照射または照射停止を操作し得るようになっている。識別ラベル100は、表側から検査装置120の照射部122より一定波長域の入射赤外線を照射した際に、識別部106に入射赤外線があたると、識別部106に含まれる識別材から励起赤外線を発する。検査装置120では、検知部124で検知した励起赤外線について、波長域や強度等の照合基準に基づいて照合部126で照合し、照合結果が適切であれば報知部128で適正な識別部106を検知している旨を報知する。また、検査装置120は、検知部124で励起赤外線を検知しない場合や、励起赤外線を検知しても照合基準に合致しない場合は、報知部128で何も報知しない。更に、識別ラベル100の反射部108で反射した入射赤外線を検知部124で検知している場合は、照合基準に合致しないので、報知部128で何も報知されない。
前記識別ラベル100は、入射赤外線によって励起された励起赤外線を発する識別部106を備えているので、該識別ラベル100に向けて入射赤外線を照射することで、適正な識別ラベル100であれば、識別部106が赤外線領域で発光するのに対し、外観だけを模倣して識別部106を備えていない不正なラベルに交換されていれば、照合基準を満たす赤外線は該ラベルから発せられない。すなわち、識別部106によって発せられる励起赤外線を検知して照合基準と照合することで、入射赤外線を照射した識別ラベル100が正規品であるか否かを簡単に確認でき、正規の識別ラベル100によって封じられた基板ケース70であれば正規品であることが判る。ここで、識別部106は、入射赤外線と異なる波長域の励起赤外線を発するようにすれば、照射した入射赤外線の単なる反射と区別することができ、識別部106を精度よく検知し得る。
前記識別ラベル100は、識別部106(識別材の付与部位)の裏側に対応して反射部108を設けてあるので、識別部106を透過した入射赤外線を反射部108で表側に反射することで、識別部106に投射することができる。また、識別ラベル100は、識別部106の周辺部位に反射部108を設けてあるので、識別部106の周辺部位に拡散した入射赤外線を反射部108で表側に反射することで、識別部106に投射することができる。反射部108によって識別部106に入射赤外線が投射されることで、識別部106に入射赤外線を集めることができ、検査装置120の照射部122から直接受けた入射赤外線と反射部108により集められた入射赤外線とによって識別部106において識別材を強く発光させることができる。更にまた、識別部106から裏側に向かう励起赤外線を反射部108によって表側に反射することができる。すなわち、識別材に基づく励起赤外線の強度を向上させることができ、検査を行い易くできる。また、比較的高価な識別材の付与量を減らしても、識別ラベル100の検査精度を保つことができる。更に、検査装置120の照射部122から照射する入射赤外線の強度や検知部124の受光精度などのレベルを下げることができ、検査装置120を簡易にすることができる。
前記識別ラベル100は、識別部106を所定の配置で形成することで、識別部106から発せられる励起赤外線により形成される識別パターンによっても、識別ラベル100が正規品であるか否かを判別することができる。実施例の識別ラベル100は、表側から視認可能な情報パターン「SEAL」の文字列における「S」の部分に合わせて識別部106が形成されているので、検査装置120を文字列に沿って移動させた際に、仮に「S」以外の部分で識別部106が検知されても複製のおそれや誤検知であることが判り、また識別パターンを知らない不正行為者は、当然のことながら正規の識別ラベル100を複製することはできない。しかも、表側から視認可能な情報パターンと関連付けて識別パターンを設定することで、正規の検査者は検査箇所が判り易い。このように、識別パターンが付与された識別ラベル100は、全体に識別部106を形成する構成と比べて、識別部106の付与パターンが複雑になることから、不正行為者の識別ラベル100の偽造をより高いレベルで防止することができる。また、識別部106の識別パターンを、例えばロットや機種や構成部材等で変更することで、これらロットや機種や構成部材等に合わせた識別パターン情報を有している者だけが識別ラベル100の真贋判定を行うことができ、不正行為者の複製等の不正行為をより困難にすることができる。
前記主制御装置40では、基板ケース70の内部に収納された主制御基板60を外部から視認できるように、基板ケース70が透明になっている。識別ラベル100は、赤外線を透過するような透明な基板ケース70に貼り付けても、表側から照射された入射赤外線を反射部108で反射して識別部106に入射させることができるので、励起赤外線が弱くなることを回避できる。また、反射部108は、可視光を透過可能に構成してあるので、反射部108をすかして該反射部108の裏側を視認することができる。このように、透明な基板ケース70に識別ラベル100を貼り付けても、反射部108の裏側を見通すことができるので、主制御基板60や基板ケース70の内側に設けられたシール等を確認できる。すなわち、識別ラベル100は、貼り付け場所の色や赤外線透過度の影響を受けにくく、貼り付ける場所の自由度が高い。なお、反射部108は、着色材の配合量を調節することで、着色による赤外線反射率と可視光の透過性とを適宜に調節し得る。
前記識別ラベル100は、メーカー以外の設備が整っていない環境(例えばホール等)では識別ラベル100と同じものを製作することが難しく、識別ラベル100の複製は容易ではない。しかも、識別ラベル100に形成されたホログラム110は、高度な設備および技術を有する専門メーカーでしか形成することが困難であるので、識別ラベル100の複製をより難しくすることができる。また、識別ラベル100は、単一の構成ではなく、フィルム部102、識別部106、ホログラム110、反射部108および接着部104を組み合わせた複層構造であるので、識別ラベル100を複製することが一層行い難くなっている。そして、基板ケース70において外側から目視できる位置に識別ラベル100を取り付ければ、不正行為に対する牽制となる。
前記識別ラベル100は、接着部104を有しているので、接着部104を基板ケース70等の構成部材の面に貼り付けたり、環状にまるめて一端の接着部104を他端のフィルム部102または接着部104に貼り付けることで、環の内側を通した配線等の長尺物を囲うように取り付けることも可能である。このように、識別ラベル100によれば、取り付け対象に応じた適切な取り付け態様を選択することができ、パチンコ機10の様々な形状の構成部材を幅広く不正行為から保護し得る。
ところで、ブラックライトによって紫外線を当てることで可視光を発光する紫外線発光型蛍光体も、偽造等の防止のために用いられている。紫外線発光型蛍光体は、服飾等の広い分野で用いられ、ブラックライトの入手が容易であると共に紫外線発光型蛍光体の存在を検知するセンサーも市販されている。すなわち、紫外線発光型蛍光体は、ブラックライトを当てることで目視によって容易に確認することができる。また紫外線発光型蛍光体は流通していることから、紫外線発光型蛍光体による不正防止対策を複製することは比較的容易である。これに対して、実施例の識別部106は、入射赤外線によって励起されて励起赤外線を発するので、入射赤外線の照射の有無にかかわらず、識別部106自体が目視できず、仮に赤外線を照射したとしても専用の検査装置120を保有していない者は、識別部106の存在が分からない。このように、識別部106は、入射赤外線または入射赤外線以外の光線(可視光や紫外線)をあてても、人の目で識別可能な態様で識別部106が発光しないので、不正行為対策を行っていること自体が気づかれ難く、不正行為者の識別ラベル100の偽造をより困難にすることができる。
前記識別ラベル100は、識別部106の表側がフィルム部102で覆われると共に識別部106の裏側が接着部104で覆われているので、これらの被覆の存在により識別部106の削り取りを困難にし得る。例えば識別ラベル100を基板ケース70から剥ぎ取った後に識別部106を削り取ったとしても、フィルム部102を構成する樹脂と識別材との分離が困難であり、同様に接着部104を構成する樹脂と識別材との分離も困難である。すなわち、既存の識別ラベル100から識別材を削り取って、この削り取った識別材を溶媒等に混ぜて別のラベルに再度付着させたとしても、正規(元)の識別部106における識別材の単位面積当たりの存在量(含有量)より再付着させた識別材の単位面積当たりの存在量(含有量)が少なくなる。ここで、識別部106における励起赤外線の発光強度は、識別材の含有量に比例するので、正規の識別部106による励起赤外線の発光強度よりも不正に再生した識別部による励起赤外線の発光強度が小さくなる。励起赤外線(識別部)の適否を判断する照合基準として、発光強度(実施例では検知部124での受光強度)を設定することで、設定された発光強度を下回る励起赤外線であれば、検査対象が不正品であることが分かり、設定された発光強度以上の励起赤外線であれば、検査対象が適正品であることが分かる。すなわち、識別部106を形成する際に、単に識別材を存在させるだけでなく、その存在量もコントロールすることで、不正行為者の複製等の不正行為をより困難にすることができる。このように、実施例の識別ラベル100によれば、識別部106の再利用を阻むことができるので、基板ケース70を開封して不正な制御基板に取り換えた後に複製した識別ラベルを取り付けて偽装する不正行為を困難にし得る。また、識別部106における識別材の存在量を、例えばロットや機種や構成部材等で変更し、これらロットや機種や構成部材等に合わせた設定受光強度を照合基準として設定した検査装置120を用意することで、識別部106に合わせた検査装置120を有している者だけが識別ラベル100の真贋判定を行うことができ、不正行為者の複製等の不正行為をより困難にすることができる。
前記識別ラベル100は、爪やへらなどで基板ケース70から全体の構成を保ったまま剥がそうとしても、ホログラム110がフィルム部102側よりも接着部104側に強く接合しているので、接着部104が剥がれる前にホログラム110とフィルム部102の間が剥がれてしまい、ホログラム110が壊れてしまう。すなわち、識別ラベル100は、そっくりそのまま剥がすことができないので、識別部106やホログラム110などの所定の識別情報を維持したまま、再度貼り付けることができず、剥がした識別ラベル100を再利用する不正行為を防止できる。
(変更例)
なお、実施例のものに限らず、種々の変更が可能である。
(1)実施例では、識別ラベルが設けられる構成部材として制御装置の基板ケースを例に挙げたが、パチンコ機を構成する構成部材の何れに識別ラベルを取り付けてもよい。例えば主制御基板以外の統括制御基板や払出制御基板などの制御基板自体や該制御基板を収納した基板ケース、あるいは払出制御装置や入賞装置等のパチンコ球の払い出しに関係する装置など、不正行為者によって取り換え等の不正な攻撃を受ける可能性がある構成部材に識別ラベルを取り付けると特に有効である。なお、基板ケースに収納された主制御基板に識別ラベルを貼り付けて、基板ケースの外側から検査装置で検査を行うのであれば、識別ラベルに対向するベース部材またはカバー部材が赤外線を透過可能に構成される。
(2)ROM、CPU、ROM、ICチップ、CPUおよびRAMを内蔵した1チップ素子などの電子部品に、識別ラベルを貼り付けてもよい。このような電子部品は、黒色の合成樹脂で外殻が構成されることが多く、このような外殻に貼り付けた識別ラベルに赤外線を照射すると、黒色の外殻に赤外線が吸収されて識別部に入射する入射赤外線が少なくなる故に励起赤外線が弱くなる不都合がある。本願発明に係る識別ラベルは、前述の如く反射部を有しているので、赤外線が吸収される黒色等の構成部材に貼り付けたとしても、反射部によって入射赤外線を反射して識別部に入射させることができるので、励起赤外線が弱くなることを回避できる。
(3)実施例では、遊技機としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機やピンボール機、スロットマシン等の各種遊技機を採用し得る。
(4)識別ラベルの層の構成は、フィルム部、ホログラム、識別部、反射部および接着部の順で表側から重なる実施例の構成に限定されない。例えば識別ラベルは、フィルム部、識別部、ホログラム、反射部および接着部の順で表側から重なる構成や、識別部、フィルム部、ホログラム、反射部および接着部の順で表側から重なる構成など、識別材の検知やホログラムの視認や反射部の反射等の各層の機能を担保し得る範囲で種々の組み合わせを採用し得る。更に基板ケースの内側に識別ラベルを貼り付け、基板ケースの外側から検査を行う場合には、例えば、接着部、フィルム部、ホログラム、識別部および反射部の順で表側から重なる構成であってもよい。
(5)識別ラベルでは、識別材が表面または内側に層状に付与される態様であっても、フィルム部または接着部を構成する合成樹脂中に識別材が分散される構成であってもよい。
(6)識別ラベルは、接着部を省略し、構成部材への貼り付け時に接着剤を付けるようにしてもよい。
(7)実施例では、識別部と反射部とを厚み方向に重なる領域をもつように配置したが、識別部の裏側に対応する部位だけに反射部を設けても、識別部の裏側から外れた該識別部の周辺部位だけに反射部を設けてもよい。
(8)実施例では、ホログラムと識別部とが厚み方向に重なる構成を説明したが、ホログラムと識別部とを厚み方向にずらして配置しても、ホログラムと識別部とが一部で重なるよう配置してもよい。
(9)識別ラベルからホログラムを省略することも可能である。ホログラムを省略した場合は、情報パターンを印刷や着色した反射部等によって設けてもよい。
(10)フィルム部と接着部との間や、その他の層間の一部領域または全部領域に弱接着層を設けることで、識別ラベルを剥離しようとした際に、弱接着層で層が剥離して識別ラベルが層間で壊れる構成であってもよい。
(11)識別部による識別パターンは、ホログラム等の表側から視認可能な情報パターンと関連付けずに、文字、一次元あるいは二次元コード、または模様等による所定のパターンで独立して設けることができる。なお、識別部を識別ラベルの全面に亘って形成してもよい。
(12)図11に示す変更例に係る識別ラベル141は、フィルム部102、識別部106、反射部108および接着部104の順に表側から重なるように構成されている。変更例の識別部106には、表側(赤外線照射側)に突出する突出部106aが形成され、フィルム部102において突出部106aの表側に対応する部位が突出部106aの分だけ薄くなっている。変更例の識別ラベル141によれば、識別部106に形成した突出部106aが、検査に際して識別材が発する励起赤外線を検知する検知部124に近くなるので、検査精度を向上させることができる。
(13)図12に示す別の変更例に係る識別ラベル141は、フィルム部102、ホログラム110、識別部106、反射部108および接着部104の順に表側から重なるように構成されている。別の変更例の識別ラベル141には、複数の識別部106が面方向に離間して設けられており、各識別部106の裏側に対応して反射部108が設けられている。また、別の変更例のフィルム部102には、各識別部106の表側に対応して表側を凹ませた薄肉部102aが形成され、フィルム部102が薄肉部102aで薄くなっている。なお、符号112は、ホログラム110と接着部104との間に設けられた接着調節層であって、ホログラム110は、接着調節層112に接する部位が接着部104よりもフィルム部102から剥がれ易くなっている。なお、薄肉部102aに代えてフィルム部102における識別部106の表側に対応する部位に切り欠きを形成してもよい。別の変更例の識別ラベル142によれば、識別部106が検査に際して識別材が発する励起赤外線を検知する検知部124に近くなるので、検査精度を向上させることができる。また、入射赤外線および励起赤外線に対するフィルム部102の影響を抑えることができる。ホログラム110は、接着部114に対して接着調節層112を介して接合することで、識別ラベル100を剥離した際に接着部104側にホログラム110を残り難くすることができる。なお、接着調節層112を構成する合成樹脂としては、ポリスチレン等のスチレン樹脂やスチレン共重合体、メタクリル酸メチルやメタクリル酸エチル等のアクリル樹脂、エチルセルロースやニトロセルロースなどのセルロース誘導体、ポリビニルアルコールやポリ塩化ビニル、ポリプロピレン等のオレフィン樹脂など、ホログラム110の視認性や赤外線の透過性を損なわないものを採用できる。
(14)実施例や前述の変更例に加えて、保護層や呈色層等の別の機能層を設けてもよい。保護層は、パチンコ機の設置環境での温度よりも高い所定温度で外観が変化するよう構成されている。なお、「外観の変化」とは、保護層における全部または一部の色彩の変化や、保護層の収縮や展延や穴あきなどによる形状の変化等、目視により確認できる変化を指す。変更例の識別ラベルでは、前記所定温度よりも高い温度域で呈色する呈色材がフィルム部と保護層との間に付与されて呈色部が形成されると共に、保護層が前記所定温度よりも高い温度域で変形するよう構成されている。そして、呈色部(呈色材)が呈色変化する温度(呈色温度)と、保護層が変形する温度(変形温度)とが異なるように設定され、パチンコ機10の通常の設置環境において加わない温度が識別ラベルまたは該識別ラベルの周辺に付加された際に、呈色部の呈色変化と保護層の変形とが段階的に生じるようになっている。ここで、保護層が変形する温度域よりも呈色部の呈色変化が低い温度域で起こるように設定され、見た目で判り易い変化を先に行わせ、不正行為の継続をためらわせるようになっている。呈色温度および変形温度は、ハンダゴテやドライヤ等の加熱手段によって加熱された場合を想定して例えば100℃以上に設定され、ホールなどでのパチンコ機の設置時だけでなく、パチンコ機の保管や搬送時などの通常使用時の環境で想定される温度変動の範囲(例えば40℃以下)において外観が変化しないようになっている。なお、パチンコ機10の設置環境の温度よりも高い変形温度で変形する保護層としては、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニルなどの熱可塑性合成樹脂を採用することができる。
前記呈色部は、パチンコ機の設置環境の温度よりも高い呈色温度の加熱により呈色するよう構成されており、この呈色部の色彩の変化によって、識別ラベルに不正な熱が加えられたか否かを目視により確認できるようになっている。ここで、呈色とは、加熱によって色が表れる発色や、加熱によって加熱前の色から他の色に変わる変色や、加熱によって加熱前の色が消える変色や、加熱によって加熱前と同じ色であっても色が濃くなったり薄くなったりする変色等、目視によって確認できる色彩の変化が起こることをいう。識別ラベルは、呈色材を付与する領域と付与しない領域とを設けることで、複数の呈色部が適宜のパターンで形成されている。すなわち、呈色材を全体に付与して識別ラベル全域を呈色部としてもよいが、実施例では、複数の呈色部の配置によって判別パターンを形成している。なお、呈色部により形成される判別パターンとしては、文字、模様、図形、線や点等の配列などを選択することができる。呈色部を構成する呈色材としては、温度が元へ戻っても復色しない不可逆性のものと、温度が元に戻れば復色する可逆性のものがあるが、不可逆性のものが望ましい。不可逆性の呈色材としては、Ni、Co、Pb、Ca、Ag、Mn、Fe等の重金属の有機金属塩や複塩を主成分として、所定温度で熱分解することで呈色するものを用いることができる。可逆性の呈色材としては、異分子間の電子授受(例えばラクトン型、ラクタム型などの染料とフェノール化合物との電子授受)を利用したものであって、例えばロイコ染料と顕色剤と溶媒との混合物を用いることができる。可逆性の呈色材としては、コレストリック型液晶をマイクロカプセルの殻に閉じ込めた結晶の分子配向性の変化を用いたものであったり、Hg、Ag、Cu、Pbなど重金属のヨウ化物、またはそれらの錯塩の結晶遷移を利用したものを採用することができる。
前述した保護層および呈色層を有する識別ラベルは、例えばドライヤなどの熱源によってパチンコ機の設置環境で加わるはずもない所定温度以上に加熱されると外観が変化するので、識別ラベルや該識別ラベルの周辺に対して不正行為が行われた痕跡が残る。すなわち、不正行為の有無を見た目によって簡単に確認することができ、また識別ラベルを加熱により剥がしたり、識別ラベルを取り付けた基板ケースに加熱により孔を開けたりするなどの不正行為を困難にし得る。また、識別ラベルは、保護層の外観の変化として、呈色材からなる呈色部による呈色変化と保護層自体の変形とを異なる温度で起こるように設定することで、不正行為者の加熱による不正行為の痕跡を、より幅広い温度範囲で残すことが可能である。
図13に示す例では、フィルム部102および接着部104の間に識別材を含む識別部106が形成された識別ラベル150と、反射部108とが別体に形成され、基板ケース70等の構成部材に貼り付けた反射部108の上に識別ラベル150が貼り付けられる。ここで、反射部108は、構成部材自体に設けてもよい。
なお、各層の構成は、実施例の構成を適用可能である。
すなわち、前述した構成から以下の技術的思想を把握し得る。
[付記1]
構成部材に貼り付けられた識別ラベルが有する識別子に基づいて検査可能に構成された遊技機において、
前記識別ラベルは、照射された赤外線を受けて前記識別子となる識別材を有し、
前記構成部材における前記識別ラベルの貼り付け部位に、該識別ラベルに向けて照射された赤外線を反射する反射部を設けた
ことを特徴とする遊技機。
付記1の遊技機によれば、赤外線を照射することで、正規の識別ラベル150であれば、識別材が赤外線領域で発光するのに対し、不正品に交換されていれば、基準を満たす赤外線は発せられない。すなわち、識別材によって発せられる赤外線を検査することで、赤外線を照射した識別ラベル150が正規品であるか否かを簡単に確認できる。しかも、光線をあてても、人の目で識別可能な態様で識別材が発光しないので、不正対策を行っていること自体が気づかれ難く、不正行為者の偽造を困難にすることができる。また、検査に際して照射された赤外線を、識別材における赤外線照射側と反対側に設けた反射部108によって反射し得るので、識別材に基づく赤外線の強度を向上させることができる。
70 基板ケース(構成部材)
102 フィルム部
102a 薄肉部
104 接着部
106 識別部
106a 突出部
108 反射部
110 ホログラム

Claims (7)

  1. 遊技機の構成部材に貼り付けられる遊技機用の識別ラベルにおいて、
    照射された赤外線を受けて赤外線を発する識別材と、
    前記識別材の付与部位または周辺部位に対応して設けられ、照射された赤外線を反射する反射部とを備え、
    前記識別材が発する赤外線に基づいて検査が行われる
    ことを特徴とする遊技機用の識別ラベル。
  2. 前記赤外線照射側から視認可能な情報パターンが設けられ、該情報パターンの全てまたは一部に対応して前記識別材が付与された請求項1記載の遊技機用の識別ラベル。
  3. 前記反射部は、可視光を透過可能に構成された請求項1または2記載の遊技機用の識別ラベル。
  4. 赤外線を透過可能なフィルム部と、該フィルム部の前記赤外線照射側と反対側に設けられ、前記構成部材に貼り付け可能な接着部とを有し、
    前記識別材は、前記フィルム部または前記接着部の一方に付与された請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機用の識別ラベル。
  5. 前記識別材を含む識別部、前記反射部、前記フィルム部および前記接着部のうちの何れか2つの層間にホログラムを備え、該ホログラムの全部または一部は、該一方の層よりも他方の層に強く接合される請求項4記載の遊技機用の識別ラベル。
  6. 前記識別材を含む識別部に、赤外線を照射すると共に該識別材が発する赤外線を検知する側に突出する突出部が形成された請求項4または5記載の遊技機用の識別ラベル。
  7. 前記フィルム部には、前記識別材を含む識別部の赤外線照射側に、切り欠きまたは薄肉部が形成された請求項4または5記載の遊技機用の識別ラベル。
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