JP2008138117A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008138117A JP2008138117A JP2006327138A JP2006327138A JP2008138117A JP 2008138117 A JP2008138117 A JP 2008138117A JP 2006327138 A JP2006327138 A JP 2006327138A JP 2006327138 A JP2006327138 A JP 2006327138A JP 2008138117 A JP2008138117 A JP 2008138117A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- mass
- pneumatic tire
- general formula
- compound represented
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
Description
カーカス及びベルトの少なくとも一方で、スチールコードを被覆するコーティングゴムに、ゴム成分に対して、硫黄と、下記一般式(1):
レゾルシン176.2g(1.60mol)をピリジン176.2gに溶解した溶液を10〜15℃に冷却し、同温度を保ちながら、融点以上に加熱して溶融させた1,3,5−ベンゼントリカルボン酸トリクロライド24.8g(0.0934mol)を1hrかけて滴下装入した。その後室温で2hr熟成した後に、115℃〜120℃まで昇温して同温度で6hr熟成を行なった。得られたマスから減圧下、120℃でピリジン留去を行なった。最終的な減圧度は20torrまで達した。
MSスペクトルデータ
FAB(pos.) m/z=487 (M+H)+
IRスペクトルデータ
1745cm−1、1227cm−1および1136cm−1
NMRスペクトルデータを表1−1および表1−2に示した。
NMRスペクトルデータを表2−1および表2−2に示した。
1,3,5−ベンゼントリカルボン酸−トリレゾルシンエステル、二量体およびレゾルシンの分析
カラム : YMC社 A−312 ODS
カラム温度: 40℃
溶離液 : メタノール/水=7/3(リン酸でpH=3に調整)
検出 : UV(254nm)
製造例1で製造した1,3,5−ベンゼントリカルボン酸−トリレゾルシンエステルを主成分とする組成物を供試化合物として2200mLのバンバリーミキサーを使用して、表3に示すゴム配合処方で混練り混合して、未加硫のゴム組成物を調製し、得られたゴム組成物の耐ブルーム性及び加工性を下記の方法で評価した。また、該ゴム組成物でスチールコードを被覆してベルト層を形成し、該ベルト層を備えた、サイズ185/70 R 14のラジアルタイヤを常法により試作し、該タイヤのベルト層におけるスチールコードとコーティングゴムとの接着性を下記の方法で評価した。結果を表3に示す。
未加硫のゴム組成物を40℃で7日間保管した後、配合剤がゴム表面に析出したか否かを目視で確認し、○、△、×で判定した。
○:表面に配合剤が析出していない
△:一部に析出
×:全面に配合剤が析出
JIS K6300−1:2001に準拠して、上記ゴム組成物のムーニー粘度ML1+4(130℃)を測定した。数値が小さい程、ゴム組成物の加工性が良好であることを示す。
供試タイヤを、100℃、95%RHに保持した恒温恒湿槽中に5週間放置した後、タイヤからベルト層を取り出し、ベルト層中のスチールコードを引張試験機により50mm/minの速度で引張りベルト層より剥離し、露出したスチールコードのゴムの被覆状態を目視で観察し、その被覆率を0〜100%で表示して湿熱接着性の指標とした。数値が大きい程、接着性が高く良好であることを示す。
成形後の未加硫タイヤを7日間放置した後、加硫したタイヤからベルト層を取り出し、ベルト層中のスチールコードを引張試験機により50mm/minの速度で引張りベルト層より剥離し、露出したスチールコードのゴムの被覆状態を目視で観察し、その被覆率を0〜100%で表示して接着安定性の指標とした。
供試化合物として上記製造例1で得られた組成物を使用しない以外は実施例1と同様に配合してゴム組成物を調製し、評価した。また、該ゴム組成物を用い、実施例1と同様にしてタイヤを試作し、タイヤのベルト層におけるスチールコードとコーティングゴムとの接着性を評価した。結果を表3に示す。
供試化合物としてレゾルシンをゴム基本配合に2質量部配合する以外は実施例1と同様に配合してゴム組成物を調製し、評価した。また、該ゴム組成物を用い、実施例1と同様にしてタイヤを試作し、タイヤのベルト層におけるスチールコードとコーティングゴムとの接着性を評価した。結果を表3に示す。
供試化合物としてRF樹脂をゴム基本配合に2質量部配合する以外は実施例1と同様に配合してゴム組成物を調製し、評価した。また、該ゴム組成物を用い、実施例1と同様にしてタイヤを試作し、タイヤのベルト層におけるスチールコードとコーティングゴムとの接着性を評価した。結果を表3に示す。なお、RF樹脂は下記の方法で製造した。
供試化合物として特開平7−118621号公報記載の混合ポリエステルをゴム基本配合に2質量部配合する以外は実施例1と同様に配合してゴム組成物を調製し、評価した。また、該ゴム組成物を用い、実施例1と同様にしてタイヤを試作し、タイヤのベルト層におけるスチールコードとコーティングゴムとの接着性を評価した。結果を表3に示す。尚、混合ポリエステルは上記特許記載の実施例1に準じて合成した。
実施例1のゴム配合において、供試化合物として製造例1で製造した組成物を12質量部配合する以外は、実施例1と同様に配合してゴム組成物を調製し、評価した。また、該ゴム組成物を用い、実施例1と同様にしてタイヤを試作し、タイヤのベルト層におけるスチールコードとコーティングゴムとの接着性を評価した。結果を表3に示す。
〔大内新興化学工業(株)製、商品名:ノクセラーDZ−G〕
2);N−フェニル−N’−1,3−ジメチルブチル−p−フェニレンジアミン
〔大内新興化学工業(株)製、商品名:ノクラック6C〕
3);OMG製、商品名:マノボンド C22.5、コバルト含有量=22.5質量%
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス
5 ビードコア
6 ベルト
Claims (9)
- 一枚以上のカーカスプライからなるカーカスと、該カーカスのタイヤ半径方向外側に配設した一枚以上のベルト層からなるベルトとを備え、該カーカス及びベルトの少なくとも一方がコーティングゴムで被覆したスチールコードよりなる層を含む空気入りタイヤにおいて、
カーカス及びベルトの少なくとも一方で、スチールコードを被覆するコーティングゴムに、ゴム成分に対して、硫黄と、下記一般式(1):
- 前記ゴム組成物は、前記硫黄の配合量が前記ゴム成分100質量部に対して1〜10質量部であることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記一般式(2)中のnが3であることを特徴とする請求項3に記載の空気入りタイヤ。
- 前記ゴム組成物が、更に、有機酸コバルト塩を前記ゴム成分100質量部に対しコバルト量として0.03〜1質量部含む請求項1〜6のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- 前記ゴム成分が、天然ゴム及びポリイソプレンゴムの少なくとも一方よりなることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- 前記ゴム成分が、50質量%以上の天然ゴム及び残部合成ゴムよりなる請求項1〜8のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006327138A JP2008138117A (ja) | 2006-12-04 | 2006-12-04 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006327138A JP2008138117A (ja) | 2006-12-04 | 2006-12-04 | 空気入りタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008138117A true JP2008138117A (ja) | 2008-06-19 |
Family
ID=39599934
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006327138A Pending JP2008138117A (ja) | 2006-12-04 | 2006-12-04 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008138117A (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63256635A (ja) * | 1987-04-14 | 1988-10-24 | Bridgestone Corp | 改良されたゴム組成物 |
JPH07168354A (ja) * | 1993-12-13 | 1995-07-04 | Sumitomo Chem Co Ltd | ポジ型レジスト組成物 |
WO2006062015A1 (ja) * | 2004-12-08 | 2006-06-15 | Bridgestone Corporation | 空気入りタイヤ |
JP2006232895A (ja) * | 2005-02-22 | 2006-09-07 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | スチールコード用ゴム組成物及び空気入りラジアルタイヤ |
JP2008138119A (ja) * | 2006-12-04 | 2008-06-19 | Bridgestone Corp | ゴム組成物 |
JP2008137969A (ja) * | 2006-12-04 | 2008-06-19 | Mitsui Chemicals Inc | ヒドロキシベンゼン誘導体およびその製造方法 |
-
2006
- 2006-12-04 JP JP2006327138A patent/JP2008138117A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63256635A (ja) * | 1987-04-14 | 1988-10-24 | Bridgestone Corp | 改良されたゴム組成物 |
JPH07168354A (ja) * | 1993-12-13 | 1995-07-04 | Sumitomo Chem Co Ltd | ポジ型レジスト組成物 |
WO2006062015A1 (ja) * | 2004-12-08 | 2006-06-15 | Bridgestone Corporation | 空気入りタイヤ |
JP2006232895A (ja) * | 2005-02-22 | 2006-09-07 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | スチールコード用ゴム組成物及び空気入りラジアルタイヤ |
JP2008138119A (ja) * | 2006-12-04 | 2008-06-19 | Bridgestone Corp | ゴム組成物 |
JP2008137969A (ja) * | 2006-12-04 | 2008-06-19 | Mitsui Chemicals Inc | ヒドロキシベンゼン誘導体およびその製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4842145B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP4863629B2 (ja) | ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ | |
US9464183B2 (en) | Rubber composition and pneumatic tire using the same | |
JP4762744B2 (ja) | ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP2007112833A (ja) | 空気入りタイヤ | |
EP1724252B1 (en) | Compound and composition containing the same | |
JP2009057535A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2011052098A (ja) | ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ | |
JP5265108B2 (ja) | ゴム組成物 | |
JP2008138117A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP4866009B2 (ja) | 化合物及びそれを含む組成物 | |
JP5252799B2 (ja) | ヒドロキシベンゼン誘導体およびその製造方法 | |
JPH07118621A (ja) | 接着剤およびそれのゴムへの適用 | |
JP4637760B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2007084712A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5200908B2 (ja) | ポリエステル樹脂組成物の製造方法 | |
JP2007084706A (ja) | ゴム組成物 | |
JP5094003B2 (ja) | 金属補強材用のゴム組成物及びゴム−金属補強材間の接着向上剤 | |
JPH0625285B2 (ja) | ゴム組成物 | |
JP6767258B2 (ja) | 新規ヒドラゾン化合物、ゴム用添加剤、ゴム組成物及びこれを用いた空気入りタイヤ | |
US7491840B2 (en) | Compound and composition containing the same | |
JP2011012164A (ja) | 空気入りタイヤ | |
WO2016148198A1 (ja) | 化合物、変性ポリマー、ゴム組成物、タイヤおよびコンベアベルト | |
JP5239684B2 (ja) | ポリエステル樹脂組成物の製造方法 | |
JP2004238419A (ja) | 接着性ゴム組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20091201 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20091201 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110404 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120904 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20130108 |