JP5239684B2 - ポリエステル樹脂組成物の製造方法 - Google Patents
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(但し、P、AAはそれぞれリン原子の含有量、アルデヒド酸の添加量を表し、単位はmol/ton(ポリエステル樹脂組成物対比)である。)
0.05≦A/P≦0.5 (II)
(但し、P、Aはそれぞれリン原子含有量、酸化防止剤の添加量を表し、単位はmol/ton(ポリエステル樹脂組成物対比)である。)
(但し、P、AAはそれぞれリン原子の含有量、アルデヒド酸の添加量を表し、単位はmol/ton(ポリエステル樹脂組成物対比)である。)
0.05≦A/P≦0.5 (II)
(但し、P、Aはそれぞれリン原子含有量、酸化防止剤の添加量を表し、単位はmol/ton(ポリエステル樹脂組成物対比)である。)
具体的には、エステル化反応工程、エステル化反応終了後から固有粘度が0.3に達するまでの間に触媒、リン化合物などの添加物を添加する工程、重縮合反応工程とに分けることができる。
ビス(4−メチル−2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト,ビス(2,4−ジメチル−6−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト,ビス(3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト,ビス(2,4,6−トリ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト,ビス(2−メチル−4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト,ビス(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト,ビス(トリデシル)ペンタエリスリトールジホスファイト,トリス(2,4−tert−ブチルフェニル)ホスファイト,トリス(2,4,6−トリ−ブチルフェニル)ホスファイト,トリス(4−メチル−2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト,トリス(4−メチル−2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、4,4−イソプロピリデン−ジ−フェノール−ジ−ホスファイト−ジ−アルキル(C=12〜16)などを挙げることができる。これらの中でも、ビス(4−メチル−2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、トリス(2,4−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、4,4−イソプロピリデン−ジ−フェノール−ジ−ホスファイト−ジ−アルキル(C=12〜16)が好ましく、化合物の耐熱性または耐加水分解性に優れる事から、ビス(4−メチル−2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、トリス(2,4−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、4,4−イソプロピリデン−ジ−フェノール−ジ−ホスファイト−ジ−アルキル(C=12〜16)が好ましい。
(但し、P、AAはそれぞれリン原子の含有量、アルデヒド酸の添加量を表し、単位はmol/ton(ポリエステル樹脂組成物対比)である。)
さらには、色調、重合反応性の点から、下記(IIi)式を満足することが好ましい。
ここで、ポリエステル樹脂組成物に対するリン原子の含有量とは、通常、リン化合物は重縮合反応時に系外へ飛散するため、添加量=含有量とはならない。そして、系外へ飛散するリン化合物は、色調に対してほとんど効果がないため、リン化合物の飛散量を見越した量を添加する必要がある。
0.05≦A/P≦0.5 (II)
(但し、P、Aはそれぞれリン原子、酸化防止剤の含有量を表し、単位はmol/ton(ポリエステル樹脂組成物対比)である。)
さらには、L低減抑制の点から、下記式(IV)を満足することが好ましい。
0.1≦A/P≦0.5 (IV)
本発明における酸化防止剤とは、ヒンダートフェノール系酸化防止剤であることが重合反応性、色調の点から好ましい。酸化防止剤とリン原子の比が0.05未満の場合、アンチモン化合物が還元されて、アンチモン金属が析出し、L値が低下することがある。また、0.5を越える場合は、重合反応が遅延したり、発泡によって液面上昇することがある。
o−クロロフェノール溶媒を用い、25℃で測定した。
スガ試験機(株)製 SM−カラーコンピュータ(SM−T)を用い、反射法にて測定した。
アンチモン原子、チタン原子、リン原子、マグネシウム原子については蛍光X線分析法(堀場製作所社製、MESA−500W型)による定量を行った。
(D.アルデヒド酸量の測定)
テレフタル酸0.1gを0.5Nアンモニア水7ml、内標液(ニトロベンゼン0.1mlg/アセトニトリル1ml)3mlで溶解し、5μlを注入してHPLCで分析した。
TYPE UG 120Å 5μm
移動相:A液 1%酢酸水溶液
B液 アセトニトリル
検出器:UV 254nm(RANGE=0.002AUFS)
カラム温度:50℃
移動相流量:1.2ml/min(0分)→1.44ml/min(80分)
Graduent条件:アセトニトリル濃度 10%(0分)→22.8%(80分)
分析時間:80分
(E.重合反応性評価)
固有粘度0.60に到達するまでの時間を比較例1と比較し以下の様に評価した。
○・・・遅延が15分以上30分未満
△・・・遅延が30分以上45未満
×・・・遅延が45分以上
(参考例1)
ビスヒドロキシエチルテレフタレート132.3重量部(テレフタルアルデヒド酸0.027g含有)を250℃、窒素雰囲気下で溶融、攪拌する。(以降、反応系内は全て窒素雰囲気下)その後、テレフタル酸(テレフタルアルデヒド酸0.027g含有)86.5重量部、エチレングリコール36.5重量部のスラリーをスネークポンプで3.5時間かけて供給、245℃〜250℃の範囲でエステル化反応を実施し、反応率90%で、重合缶へ反応生成物132.3重量部を移行した。酢酸マグネシウム4水和物0.035重量部、三酸化アンチモン0.012重量部、ビス(4−メチル−2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト(旭電化製:PEP24G)0.1重量部をそれぞれ5分間隔で添加し、重合反応を開始した。最終到達温度は290℃、真空度は0.1torr未満、重合反応時間は2時間30分であった。
(比較例1)
ビス(4−メチル−2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト(旭電化製:PEP24G)0.1重量部をリン酸0.005重量部とする以外は参考例1と同様にしてポリエステル樹脂組成物を得た。
(実施例2)
PEP24Gを0.1重量部、IRGANOX1010(チバ・ジャパン製)を0.1重量部混合し、エチレングリコールの10重量%スラリーとして添加する以外は参考例1と同様にしてポリエステル樹脂組成物を得た。
(実施例3〜5)
PEP24G、IRGANOX1010FPの添加量を変更する以外は実施例2と同様にしてポリエステル樹脂組成物を得た。
(実施例6)
酢酸マグネシウムの添加量を変更する以外は実施例2と同様にしてポリエステル樹脂組成物を得た。
(実施例7)
酢酸マグネシウムを添加しない以外は実施例2と同様にしてポリエステル樹脂組成物を得た。
ビスヒドロキシエチルテレフタレート132.3重量部(テレフタルアルデヒド酸0.010g含有)を250℃、窒素雰囲気下で溶融、攪拌する。(以降、反応系内は全て窒素雰囲気下)その後、テレフタル酸(テレフタルアルデヒド酸0.010g含有)86.5重量部、エチレングリコール36.5重量部のスラリーをスネークポンプで3.5時間かけて供給、245℃〜250℃の範囲でエステル化反応を実施し、反応率90%で、重合缶へ反応生成物132.3重量部を移行した。次に、ビス(4−メチル−2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト(旭電化製:PEP24G)0.05重量部とIRGANOX1010(チバ・ジャパン製)0.05重量部のエチレングリコールスラリー(10重量%)、酢酸マグネシウム4水和物0.035重量部、三酸化アンチモン0.012重量部、をそれぞれ5分間隔で添加し、重合反応を開始した。最終到達温度は290℃、真空度は0.1torr未満、重合反応時間は2時間30分であった。
(実施例9)
ビスヒドロキシエチルテレフタレート132.3重量部(テレフタルアルデヒド酸0.054g含有)を250℃、窒素雰囲気下で溶融、攪拌する。(以降、反応系内は全て窒素雰囲気下)その後、テレフタル酸(テレフタルアルデヒド酸0.054g含有)86.5重量部、エチレングリコール36.5重量部のスラリーをスネークポンプで3.5時間かけて供給、245℃〜250℃の範囲でエステル化反応を実施し、反応率90%で、重合缶へ反応生成物132.3重量部を移行した。次に、ビス(4−メチル−2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト(旭電化製:PEP24G)0.18重量部とIRGANOX1010(チバ・ジャパン製)0.10重量部のエチレングリコールスラリー(10重量%)、酢酸マグネシウム4水和物0.035重量部、三酸化アンチモン0.012重量部、をそれぞれ5分間隔で添加し、重合反応を開始した。最終到達温度は290℃、真空度は0.1torr未満、重合反応時間は2時間30分であった。
実施例10〜12、比較例2
リン化合物の種類、添加量、酸化防止剤の種類を変更する以外は参考例1と同様にしてポリエステル樹脂組成物の製造を試みた。
Claims (5)
- ポリエステル樹脂組成物に対して0.5〜5mol/tonのアルデヒド酸と、テレフタル酸及び/またはナフタレンジカルボン酸と、エチレングリコールからエステル化反応、重縮合反応を経て、ポリエステル樹脂組成物を製造する方法において、重合触媒がアンチモン化合物であり、エステル化反応終了後から固有粘度が0.3に到達するまでの間に、ヒンダートフェノール系酸化防止剤を添加し、さらにホスホナイト化合物及び/又はホスファイト化合物をリン原子として30ppm以上200ppm以下含有するように添加し、かつ、式(I)および(II)を満足することを特徴とするポリエステル樹脂組成物の製造方法。
0.5≦P/AA≦3.0 (I)
(但し、P、AAはそれぞれリン原子の含有量、アルデヒド酸の添加量を表し、単位はmol/ton(ポリエステル樹脂組成物対比)である。)
0.05≦A/P≦0.5 (II)
(但し、P、Aはそれぞれリン原子含有量、酸化防止剤の添加量を表し、単位はmol/ton(ポリエステル樹脂組成物対比)である。) - マグネシウム化合物をマグネシウム原子として20ppm以上100ppm以下含有するように添加することを特徴とする請求項1に記載のポリエステル樹脂組成物の製造方法。
- ホスホナイト化合物及び/またはホスファイト化合物と酸化防止剤とを下記式(II)を満足するように混合して添加することを特徴とする請求項1または2に項記載のポリエステル樹脂組成物の製造方法。
0.05≦A/P≦0.5 (II)
(但し、P、Aはそれぞれリン原子含有量、酸化防止剤の添加量を表し、単位はmol/ton(ポリエステル樹脂組成物対比)である。) - ホスホナイト化合物及び/またはホスファイト化合物と酸化防止剤の混合物をエチレングリコールのスラリーまたは溶液として、20重量%以下の濃度で添加することを特徴とする請求項3のポリエステル樹脂組成物の製造方法。
- ホスファイト化合物及びホスホナイト化合物が、1分子内に2つ以上リン原子を含んでいることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のポリエステル樹脂組成物の製造方法。
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