JP2008137837A - リチウム−ニッケル−マンガン複合酸化物、及びその製造方法、並びにその用途 - Google Patents

リチウム−ニッケル−マンガン複合酸化物、及びその製造方法、並びにその用途 Download PDF

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Abstract

【課題】高い出力特性を有するリチウム−ニッケル−マンガン複合酸化物、およびその製造方法、並びにこれを用いたリチウムイオン二次電池を提供するものである。
【解決手段】副生相としてのNiOを含有しない層状岩塩構造(O3構造)であり、Li/遷移金属(モル比)が0.80以上0.94以下であり、遷移金属として少なくともNiとMnを含有し、Mn/Niモル比が1.08より大きく、Li主体層におけるNi原子の占有率が0.0%以上、6.0%以下であり、Na含有率が0.2wt%以下であるリチウム−ニッケル−マンガン複合酸化物を用いる。六方晶で帰属した場合の格子定数a軸長が2.880≦a≦2.890Åであり、且つ、c軸長が14.29≦c≦14.32Å、であることが好ましい。
【選択図】 図2

Description

本発明はリチウム二次電池用正極活物質等に使用されるリチウム−ニッケル−マンガン複合酸化物、及びその製造方法、並びにその用途に関するものである。
携帯電話、ノートパソコン、AV機器、および電気自動車などの電源としてリチウムイオン二次電池(LIB)が使用されている。当該二次電池の正極材料には主にLiCoOが使用されている。しかし、LiCoOは希少元素であるCoを主成分とするためコストおよび資源面で問題があった。また、Li脱離に伴う相転移を生じることによって実効容量は理論容量の約半分までであり、電池容量の面で制約があった。さらに、安全性の面でも、有機系電解液に対し酸化反応を起こしやすく、熱的安定性に劣っていた。
近年、携帯機器の電力需要増加、もしくはハイブリッド電気自動車などのLIB化に伴い、更にエネルギー密度が高く、安全性の高いリチウムイオン二次電池が求められている。そのため、新たな正極材料として層状構造のLiNi0.5Mn0.5が安全性と高エネルギー密度を満足する材料として提案されている(非特許文献1)。しかし、従来のLiNi0.5Mn0.5は構造不整(3a−3bサイト間のLiとNiとの入れ替わり)が顕著であり、Li主体層(3a−サイト)のNi席占有率が約10%までのものであった(非特許文献2)。構造不整はLiイオンの拡散を阻害するため、従来のLiNi0.5Mn0.5は出力特性が不十分であった。
この為、さらにCoを加えたLi−Ni−Co−Mn複合酸化物とすることによる改良が検討されている。Co導入により、構造不整は改善され、出力が向上するものの、前述した通り、コスト、安全性に問題があった。
LIB用の正極材料において、殊に高い出力特性を達成するためには、結晶構造に不整、欠陥がなく、なお且つ一次粒子径が小さい方が有利であり、このような構造不整を抑制することを目的として、Liイオン交換によるLiNi0.5Mn0.5の合成が検討されている(非特許文献3)。当該報告文では、低温でLiイオン交換することにより、Li主体層(3a−サイト)のNi席占有率を約4%まで低減することが報告されている。しかし、そのXRDパターンは、主相以外に、副生相として絶縁層であるNiOを含有し、これまで完全な単一相は得られていなかった。
NaNi0.5Mn0.5のLiイオン交換については、2000年にJ.R.Dahnらによっても報告されているが、やはりその結晶性は十分ではなかった(非特許文献4)。また、同報告では、NaNi0.5Mn0.5−Na0.67Ni0.33Mn0.67の固溶体組成が検討されていたが、終端組成でのみ、それぞれ、O3、P2構造と単一相が得られており、その中間組成でO3とP2構造との混合相しか得られていなかった。
第41回電池討論会予稿集(2000)460−461頁 H. Kobayashi,et al.,Mater.,Chem.,13,590−595 (2003) K.Kang et al., Science 311 977 (2006) J.M.Paulsen and J.R.Dahn, J.Electrochem.,Soc.,147(7)2478(2000)
本発明の目的は、高い出力特性を有するリチウム−ニッケル−マンガン複合酸化物、およびその製造方法、並びにこれを正極活物質に用いたリチウムイオン二次電池を提供するものである。
本発明者等は、高いエネルギー密度、安全性を兼備したリチウム−ニッケル−マンガン複合酸化物について鋭意検討を重ねた結果、特定の組成、結晶構造のもので単一成分が得られ、また、構造不整が抑制され、なお且つ十分な電池特性を有することを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のリチウム−ニッケル−マンガン複合酸化物(以下「複合酸化物」という)は副生相としてのNiOを含有しない層状岩塩構造(O3構造)であり、Li/遷移金属(モル比)が0.80以上0.94以下であり、遷移金属として少なくともNiとMnを含有し、Mn/Niモル比が1.08より大きく、Li主体層におけるNi原子の占有率が0.0%以上6.0%以下であり、Na含有率が0.2wt%以下の複合酸化物である。
本発明の複合酸化物は層状岩塩構造(O3構造)であり、粉末X線回折法で同定において、メインピークが2θ(Cu−Kα)=43°付近に現れるNiOが副生相として検出されないものである。NiO副生相が出現すると、当該複合酸化物を正極活物質として使用するLi二次電池を構成すると、初期放電容量が低く、放電サイクルを繰り返すとさらに放電容量が急激に低下する。
本発明の複合酸化物は、Li/遷移金属(モル比)が0.80以上0.94以下であり、当該遷移金属として、少なくともNiとMnを含有し、Mn/Niモル比が1.08より大きく、Li主体層におけるNi原子の占有率が6.0%以下であり、さらにNa含有率が0.2wt%以下である。
Li/遷移金属(モル比)、Mn/Niモル比、Li主体層におけるNi原子の占有率、及びNa含有量がこの範囲から外れると、当該複合酸化物を正極活物質としてLi二次電池を構成すると、最初の放電容量が低く、放電サイクルを繰り返すとその放電容量も急激に低下するからである。
本発明の複合酸化物は六方晶で帰属した場合の格子定数a軸長が2.880≦a≦2.890Å、且つ、c軸長が14.29≦c≦14.32Åであることが好ましく、特に、14.30≦c≦14.31Åの範囲が特性上、更に好ましい。
格子定数がこの範囲を外れると、当該複合酸化物を正極活物質として使用するLi二次電池を構成すると、初期放電容量は高いが、放電サイクルを繰り返すとその放電容量も急激に低下する。
本発明の複合酸化物は、化学組成がLi0.88+xNi0.46+yMn0.54−y(−0.08≦x≦0.06、−0.02≦y≦0.02)の化学式で表され、空間群R−3mで表される層状岩塩構造の結晶相から成ることが特に好ましい。この様な結晶相では、単一の結晶相が得られ、前記化学組成式において、−0.02≦x≦0.02、−0.02≦y≦0.02の範囲が特性上、更に好ましい。
次に本発明の複合酸化物の製造法について説明する。
本発明の複合酸化物は、従来の固相反応法や、共沈、もしくはゾルゲル法により合成されたNi−Mn前駆体とLi化合物を反応させる方法によるのではなく、Ni、Mn原料とNa化合物を混合し、800℃以上1000℃以下で焼成したNa−Ni−Mn複合酸化物を得た後に、Liイオン交換することによって製造できる。
用いるNi原料には特に限定はないが、例えば、水酸化ニッケル、オキシ水酸化ニッケル、酸化ニッケル、炭酸ニッケル、シュウ酸ニッケルなどが例示できる。また、Mn原料は、酸化マンガン(MnO、Mn、Mn、MnO)、オキシ水酸化マンガン、炭酸マンガン、シュウ酸マンガンなどを用いることが可能である。
同様にNa化合物としては、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、塩化ナトリウム、硝酸ナトリウム、硫酸ナトリウムなどが例示できる。前記原料群の中で、コスト面から、水酸化ニッケル、二酸化マンガン、および水酸化ナトリウムの組み合わせが特に好ましい。
本発明の複合酸化物を得るためには、Ni、Mn原料を微細化することが特に好ましく、原料成分の平均粒子径は0.3μm以下、より好ましくは0.1μm以下である。
原料の平均粒子径が大きい場合、副生相NiOが生成し易く、充放電特性が分極傾向となり、充放電にともなう電気量の損失が大きくなる。
原料の混合方法は乾式混合、湿式混合のどちらでも可能であるが、混合性の高い湿式混合法が有利である。例えば、Ni、Mn原料を水に分散させ湿式ボールミルで微細化した後、水溶性のNa化合物を添加し、混合スラリーを得る。前記スラリーをスプレードライヤーで噴霧乾燥し、均一性の高い焼成前粉体を得ることが可能である。
本発明の複合酸化物の前駆体であるNa−Ni−Mn複合酸化物(以下「前駆体酸化物」という)は、層状岩塩構造(O3構造)のものを用いる。
前駆体酸化物は、粉末X線回折法で同定した場合、メインピークが2θ(Cu−Kα)=43°付近に現れるNiOが副生相として検出されないものを用いることが好ましい。その結晶構造は、空間群R−3mで表される層状岩塩構造(O3構造)であり、P2構造を含有しない単一相であり、六方晶で帰属した場合、格子定数aおよびc軸長が2.870≦a≦2.890Å、14.30≦c≦14.31Åの範囲、より好適には、組成:−0.02≦x≦0.02、−0.02≦y≦0.02、格子定数:2.940≦a≦2.950Å、15.94≦c≦15.97Åの範囲である。
前駆体酸化物の化学組成は、Na0.92+xNi0.46+yMn0.54−y(−0.08≦x≦0.06、−0.02≦y≦0.02)と表すことが可能である。また、その焼成は、含酸素雰囲気が好ましい。不活性雰囲気での焼成では、良質な前駆体酸化物が得られにくい。酸素含有雰囲気としては、経済的に空気中が最も好ましい。
焼成温度は800℃以上1000℃以下の範囲が好ましく、特に900℃以上1000以下が好ましい。焼成形態は、粉末状、ペレット状などが可能である。また、同物質は吸湿性が高いため、少なくとも降温時には乾燥空気を流通させる、もしくは焼成温度から室温に急冷するなど、水分との反応を抑制することが好ましい。
前記前駆体酸化物のLiイオン交換は、Li溶融塩、共融塩、もしくはLi塩水溶液でのイオン交換が可能である。Li溶融塩についてはLiNO(融点261℃)、LiCl(融点605℃)、共融塩については、LiNO−KNO(融点132℃)、LiCl−LiNO(融点244℃)、LiCl−KCl(融点352℃)など共融塩組成を変化させることにより、イオン交換温度を制御することが可能である。イオン交換後、純水、エタノールなどで洗浄し、乾燥するが、乾燥温度は200℃以下が好ましい。
イオン交換後の試料中のNa含有率については0.2wt%以下とし、可能な限りゼロに近くまでNaを除去することが好ましい。
こうして得られた本発明の複合酸化物はリチウムイオン二次電池の正極活物質として用いられる。
本発明のLi二次電池に用いる負極活物質としては、金属リチウム並びにリチウムイオンまたはリチウムイオンを吸蔵放出可能な物質を用いることができる。例えば、金属リチウム、リチウム/アルミニウム合金、リチウム/スズ合金、リチウム/鉛合金および電気化学的にリチウムイオンを挿入・脱離することができる炭素材料が例示され、電気化学的にリチウムイオンを挿入・脱離することができる炭素材料が安全性および電池の特性の面から特に好適である。
また、本発明のリチウムイオン二次電池で用いる電解質としても特に制限はなく、例えば、カーボネート類、スルホラン類、ラクトン類、エーテル顆等の有機溶媒中にリチウム塩を溶解したものや、リチウムイオン導電性の固体電解質を用いることができる。
また、本発明のリチウムイオン二次電池で用いるセパレーターとしては、特に制限はないが、例えば、ポリエチレンまたポリプロピレン製の微細多孔膜等を用いることができる。
本発明の複合酸化物を正極活物質に用いることにより、高い出力特性を有するLiイオン二次電池用を提供することが可能である。
次に、本発明を具体的な実施例で説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1
水酸化ニッケルと、電解二酸化マンガンを600℃×12時間焼成した二三酸化マンガンとをNi:Mnモル比が0.46:0.54となるように秤量し、純水に固形分率20wt%になるように分散させ、湿式ボールミル(粉砕メディア:ZrOボール、0.5mmΦ)でNi、Mn原料の粒子径が0.1μm以下になるまで粉砕した。なお、前記粒子径はSEM、またはTEM像から無作為に20個の粒子を抽出し、平均粒子径を求めた。粉砕後のスラリーをろ過分離した後、150℃で乾燥した。次に適量の水酸化ナトリウム水溶液と混合しNa/遷移金属モル比を0.93とした。これを150℃で乾燥させた後、当該混合物を空気中900℃で24時間焼成した後、Cu金属板上で室温まで急冷した。
得られた前駆体酸化物について粉末X線回折測定を行った。図1に示す通り、XRDパターンはO3構造の層状岩塩構造を示した。さらに、Rietan―2000により構造を精密化した結果、a=2.9470Å、c=15.941Åとなった。
次に、当該前駆体酸化物をLiイオン交換を行った。イオン交換温度を275℃として、液状に溶融した硝酸リチウムに前記前駆体酸化物粉末を投入し、10時間保持した。イオン交換後、冷却した固形物を純水に溶解させ、ろ過分離後150℃で乾燥した。このイオン交換+ろ過分離から成る工程を3回繰り返し、最終的に得られた複合酸化物の粉末を10gにつき1Lのエタノールでカラム洗浄、150℃で1時間乾燥した。
ICP法による化学分析の結果、複合酸化物の組成は、Li/(Ni+Mn)(モル比)=0.88、Mn/Ni(モル比)=1.17であった。また、Na含有率は0.1wt%、化学組成は、Li0.88Ni0.46Mn0.54であった。
得られた複合酸化物のX線回折図を図2に示す。得られた複合酸化物は層状岩塩構造(O3構造)であり、メインピークが2θ(Cu−Kα)=43°付近に現れるNiOが副生相として検出されなかった。
当該XRDパターンをRietveld法により構造の精密化解析を行ったところ、空間群R−3mで表される層状岩塩構造の結晶相から成り、図3に示すとおり、六方晶で帰属した場合のa軸長が2.8873Å、c軸長が14.306Å、Li主体層におけるNi席占有率5.0%であった。(Rwp 11.05%、Rp7.17%、Re9.44%)したがって、計算上の組成式は[Li0.830.12Ni0.053a[Ni0.41Mn0.54Li0.053b[O6c(□: 空格子)と表せた。
次に得られた複合酸化物の正極材料としての電池特性試験を行った。
複合酸化物と導電剤のポリテトラフルオロエチレンとアセチレンブラックとの混合物(商品名:TAB−2)とを重量比で4:1の割合で混合し、1ton/cmの圧力でメッシュ(SUS316製)上にペレット状に成型した後、150℃で減圧乾燥し電池用正極を作製した。得られた電池用正極と、金属リチウム箔(厚さ0.2mm)からなる負極、およびエチレンカーボネートとジエチルカーボネートとの混合溶媒に六フッ化リン酸リチウムを1mol/dmの濃度で溶解した電解液を用いて電池を構成した。当該電池を用いて定電流で電池電圧が4.5Vから2.5Vの間室温下で充放電させた。16mA/gで充電し、16、64、400及び800mA/gで放電した場合の放電容量(mAh/g)はぞれぞれQ16=208、Q64=194、Q400=182、Q800=160mAh/gであった。
16mA/gでの充放電曲線(初回サイクル)を図4に、同電池で電流密度64mA/g、作動電圧2.5−4.5Vで充放電サイクルを30回繰り返した結果を図5に示した。
実施例2
水酸化ニッケルと、電解二酸化マンガンとをMn/Niモル比が1.27となるように秤量し、純水に固形分率20wt%になるように分散させ、湿式ボールミル(粉砕メディア:ZrOボール、0.5mmΦ)でNi、Mn原料の粒子径が0.3μm以下になるまで粉砕した。次に、粉砕後のスラリーをろ過分離した後、150℃で乾燥し、適量の炭酸ナトリウムと混合しNa/遷移金属モル比を0.92とし、さらに150℃で乾燥させた後、当該混合物を空気中900℃で24時間焼成し、乾燥空気を流入し、室温まで100℃/時間で冷却した。
得られた前駆体酸化物の粉末X線回折測定におけるXRDパターンは、O3構造の層状岩塩構造を示した。さらに、Rietan―2000により構造を精密化した結果、a=2.9434Å、c=15.942Åとなった。
次に、前記前駆体酸化物のLiイオン交換を行った。イオン交換温度を275℃として、液状に溶融した硝酸リチウムに前記前駆体酸化物を投入し、10時間保持した。イオン交換後、冷却した固形物を純水に溶解させ、ろ過分離、純水でカラム洗浄し、150℃で乾燥した。このイオン交換+ろ過分離から成る工程を3回繰り返し、最終的に得られた複合酸化物を10gにつき1Lの純水でカラム洗浄、150℃で1時間乾燥した。
ICP法による化学分析の結果、その組成は、Li/(Ni+Mn)(モル比)=0.81、Mn/Ni(モル比)=1.27、Na含有率は0.2wt%、化学組成は、Li0.84Ni0.45Mn0.55であった。
次に、得られた複合酸化物のX線回折図を測定したところ、層状岩塩構造(O3構造)であり、メインピークが2θ(Cu−Kα)=43°付近に現れるNiOが副生相として検出されなかった。
XRDパターンをRietveld法により構造の精密化解析を行った結果、空間群R−3mで表される層状岩塩構造の結晶相から成り、図6に示す通り、六方晶で帰属した場合のa軸長が2.8860Å、c軸長が14.315Å、Li主体層におけるNi席占有率2.5%となった。(Rwp 12.37%、Rp8.59%、Re8.39%)したがって、計算上、組成式は[Li0.810.16Ni0.033a[Ni0.42Mn0.55Li0.033b[O6c(□: 空格子)と表せた。
次に実施例1と同様な電池特性試験を行った結果、Q16=201、Q64=183、Q400=165、Q800=149となった。16mA/gでの充放電曲線(初回サイクル)を図7に示した。
実施例3
水酸化ニッケルと、電解二酸化マンガンを用い、湿式ボールミルにより粉砕したNi,Mn原料の平均粒子径を0.6μmとした以外は、実施例1と同様に試料を合成した。
得られたナトリウム−ニッケル−マンガン複合酸化物について粉末X線回折測定を行った。XRDパターンはO3構造の層状岩塩構造を示した。次に、Liイオン交換後の試料のXRDパターンをRietveld法により解析し、構造の精密化を行った。図8に示す通り、a=2.8921Å、c=14.346Å、Li主体層におけるNi席占有率4.3%となった。(Rwp 12.53%、Rp8.29%、Re8.25%)したがって、計算上、組成式は[Li0.760.20Ni0.043a[Ni0.42Mn0.54Li0.043b[O6c(□: 空格子)と表せた。また、ICP法による化学分析の結果、その組成は、Li/(Ni+Mn)(モル比)=0.80、Mn/Niモル比=1.17であった。また、Na含有率は0.1wt%であった。
次に実施例1と同様な電池特性試験を行った。その結果、Q16=204、Q64=149、Q400=133、Q800=118となった。併せて、16mA/gでの充電曲線(初回サイクル)を図9に示すが、実施例1および実施例2の充放電曲線(図4、図7)と比べ分極が大きく、充放電にともなう電気量の損失が比較的大きいが、Li二次電池用正極活物質として使用可能であった。
比較例1
水酸化ニッケルと、電解二酸化マンガンを600℃×12時間焼成した二三酸化マンガンとをMn/Niモル比が1.00、Na/(Ni+Mn)モル比が1.00となるように秤量した以外は実施例1と同様に試料を合成した。
得られた前駆体酸化物について粉末X線回折測定を行った。図10および図11に示す通り、XRDパターンはO3構造の層状岩塩構造が主相であるが、副生相NiOのピークが出現した。Liイオン交換後の複合酸化物のXRDパターンにもNiO相が現われた。ICP法による化学分析の結果、複合酸化物の組成は、Li/(Ni+Mn)(モル比)=0.78、Mn/Ni(モル比)=1.00であった。また、Na含有率は0.2wt%であった。
次に実施例1と同様な電池特性試験を行った。その結果、Q16=168、Q64=150、Q400=132、Q800=109となった。
比較例2
水酸化ニッケルと、電解二酸化マンガンを600℃×12hrs焼成した二三酸化マンガンとをMn/Niモル比が1.50、Na/(Ni+Mn)モル比が0.80となるように秤量した以外は実施例1と同様に試料を合成した。
得られた前駆体酸化物について粉末X線回折測定を行った。図10および図11に示す通り、XRDパターンはO3構造の層状岩塩構造が主相であるが、O3構造とは積層順序の異なるP2構造由来のピークが出現した。Liイオン交換後の試料のXRDパターンも、O3構造の層状岩塩構造の単一相ではなく、混合相であった。ICP法による化学分析の結果、複合酸化物の組成は、Li/(Ni+Mn)(モル比)=0.75、Mn/Ni(モル比)=1.50、Na含有率は0.2wt%であった。
実施例1と同様な電池特性試験を行った結果、Q16=131、Q64=109、Q400=79、Q800=54となった。
比較例3
イオン交換+ろ過分離から成る工程を2回とした以外は、実施例1と同様に試料を合成した。
得られた前駆体酸化物について粉末X線回折測定を行ったところ、XRDパターンはO3構造の層状岩塩構造を示した。次に、Liイオン交換後の試料のXRDパターンをRietveld法により構造の精密化解析を行った。図12に示す通り、a=2.8878Å、c=14.303Å、Li主体層におけるNi席占有率5.0%となった。(Rwp 12.78%、Rp8.85%、Re9.50%)したがって、計算上、組成式は[Li0.810.14Ni0.053a[Ni0.41Mn0.55Li0.053b[O6c(□: 空格子)と表せた。また、ICP法による化学分析の結果、複合酸化物の組成は、Li/(Ni+Mn)(モル比)=0.86、Mn/Niモル比=1.17であった。また、Na含有率は1.6wt%であった。
実施例1と同様の電池系で、電流密度64mA/g、作動電圧2.5−4.5Vで充放電サイクルを30回繰り返し、その結果を図13に示した。実施例1の充放電サイクル特性(図5)に比べ、その特性は著しく低く、Na残存に伴い、サイクル特性が低下した。
比較例4
適量の水酸化リチウム一水和物と湿式ボールミルにより平均粒子径0.1μm以下まで粉砕した水酸化ニッケル、電解二酸化マンガンとを乳鉢を用いて乾式混合した。得られた粉末を大気中900℃で12時間焼成した。
ICP法による化学分析の結果、複合酸化物の組成は、Li/(Ni+Mn)(モル比)=0.92、Mn/Niモル比=1.17であった。得られた焼成物のXRDパターンを図14に示した。層状岩塩構造の発達を示す10.8および11.0回折ピークが分離しておらず、また、10.4回折ピークもブロードであり、10.1、00.6、10.2回折ピークも帰属不可能であった。したがって、得られた結晶相は、混合相であった。
放電特性を図16に示す。
比較例5
イオン交換にLiCl−KCl共融塩(モル比、41:59)を用い、温度を365℃とした以外は実施例1と同様に試料を合成した。
図15に示す通り、XRDパターンはO3構造の層状岩塩構造であり、六方晶で帰属した場合のa軸長が2.8856Å、c軸長が14.312Åであったが、Li主体層におけるNi席占有率8.4%となった。(Rwp 15.19%、Rp 10.35%、Re 8.62%)したがって、計算上、組成式は[Li0.840.08Ni0.083a[Ni0.38Mn0.54Li0.083b[O6c(□: 空格子)と表せた。
さらにLiイオン交換後の複合酸化物のXRDパターンにもNiO相が現われた。ICP法による化学分析の結果、複合酸化物の組成は、Li/(Ni+Mn)(モル比)=0.92、Mn/Ni(モル比)=1.17、Na含有率は0.1wt%であった。
実施例1と同様な電池特性試験を行った結果、Q16=185、Q64=166、Q400=135、Q800=99となった。
以下の表1に、実施例1〜3及び比較例1〜4における結果を纏めて示す。
Figure 2008137837
実施例1で得られた前駆体酸化物(ナトリウム−ニッケル−マンガン複合酸化物)の粉末X線回折図(Rietveld解析によるパターンフィッティング結果)である。 実施例1で得られた複合酸化物(リチウム−ナトリウム−ニッケル−マンガン複合酸化物)の粉末X線回折図である。 実施例1で得られた複合酸化物(リチウム−ニッケル−マンガン複合酸化物)の粉末X線回折図(Rietveld解析によるパターンフィッティング結果)である。 実施例1で得られた複合酸化物(リチウム−ニッケル−マンガン複合酸化物)の充放電曲線である。(初回サイクル時) 実施例1で得られた複合酸化物(リチウム−ニッケル−マンガン複合酸化物)の充放電サイクル特性である。 実施例2で得られた複合酸化物(リチウム−ニッケル−マンガン複合酸化物)の粉末X線回折図(Rietveld解析によるパターンフィッティング結果)である。 実施例2で得られた複合酸化物(リチウム−ニッケル−マンガン複合酸化物)の充放電曲線である。(初回サイクル時) 実施例3で得られた複合酸化物(リチウム−ニッケル−マンガン複合酸化物)の粉末X線回折図(Rietveld解析によるパターンフィッティング結果)である。 実施例3で得られた複合酸化物(リチウム−ニッケル−マンガン複合酸化物)の充放電曲線である。(初回サイクル時) 比較例1、2で得られた前駆体酸化物(ナトリウム−ニッケル−マンガン複合酸化物)の粉末X線回折図である。 比較例1、2で得られた前駆体酸化物(ナトリウム−ニッケル−マンガン複合酸化物)の粉末X線回折図である。 比較例3で得られた複合酸化物(リチウム−ニッケル−マンガン複合酸化物)の粉末X線回折図(Rietveld解析によるパターンフィッティング結果)である。 比較例3で得られた複合酸化物(リチウム−ニッケル−マンガン複合酸化物)の充放電サイクル特性である。 比較例4で得られた複合酸化物(リチウム−ニッケル−マンガン複合酸化物)の粉末X線回折図である。 比較例5で得られた複合酸化物(リチウム−ニッケル−マンガン複合酸化物)の粉末X線回折図(Rietveld解析によるパターンフィッティング結果)である。 実施例1、2、およ比較例1、2、3、5で得られた複合酸化物(リチウム−ニッケル−マンガン複合酸化物)の放電容量の電流密度依存性である。

Claims (7)

  1. 副生相としてのNiOを含有しない層状岩塩構造(O3構造)であり、Li/遷移金属(モル比)が0.80以上0.94以下であり、遷移金属として少なくともNiとMnを含有し、Mn/Niモル比が1.08より大きく、Li主体層におけるNi原子の占有率が0.0%以上6.0%以下であり、Na含有率が0.2wt%以下であるリチウム−ニッケル−マンガン複合酸化物。
  2. 六方晶で帰属した場合の格子定数a軸長が2.880≦a≦2.890Åであり、且つ、c軸長が14.29≦c≦14.32Åである請求項1のリチウム−ニッケル−マンガン複合酸化物。
  3. 化学組成がLi0.88+xNi0.46+yMn0.54−y(−0.08≦x≦0.06、−0.02≦y≦0.02)の化学式で表され、空間群R−3mで表される層状岩塩構造の結晶相から成る請求項1〜2に記載のリチウム−ニッケル−マンガン複合酸化物。
  4. 800℃以上1000℃以下で焼成したNa−Ni−Mn複合酸化物をLiイオン交換することによる請求項1〜3に記載のリチウム−ニッケル−マンガン複合酸化物の製造方法。
  5. 粒子径0.3μm以下に微細化されたNi、Mn原料とNa化合物を混合し、800℃以上1000℃以下で空気中焼成した後に、Liイオン交換することによって合成される請求項4に記載のリチウム−ニッケル−マンガン−複合酸化物の製造方法。
  6. 請求項1〜3記載のリチウム−ニッケル−マンガン複合酸化物からなるリチウムイオン二次電池用正極活物質。
  7. 請求項6記載のリチウムイオン二次電池用正極活物質を用いてなるリチウムイオン二次電池。
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