JP2011105565A - 異種金属置換マンガン酸リチウム化合物及びその用途 - Google Patents

異種金属置換マンガン酸リチウム化合物及びその用途 Download PDF

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Abstract

【課題】
従来のマンガン酸リチウム化合物は二次電池の正極活物質として用いる場合に容量エネルギー密度(単位容積当たりの放電容量)と、レート特性を両立することができなかった。
【解決手段】
平均一次粒径が0.5μm以上1μm以下、BET比表面積が1m/gを超え3m/g以下、タップ密度が1.5g/cm以上であり、なおかつタップ密度/プレス密度比が70%以上である異種金属置換マンガン酸スピネル化合物を用いる。異種金属はアルミニウムであることが好ましい。結晶子径が550Å以上650Å以下、格子定数のa軸長が8.200Å以上8.215Å以下であることがさらに好ましい。
【選択図】図12

Description

本発明は、スピネル構造を有する異種金属置換マンガン酸リチウム化合物及びその用途に関する。
リチウム二次電池は、携帯用機器用途、自転車、電動バイク、自動車などの電源として用いられている。リチウム二次電池の正極材料は、LiとCo、Ni、Mn、V等との複合酸化物が検討されているが、その中でも資源量の豊富なMnを含むスピネル化合物が最も有望な材料である。
しかしながら、従来のスピネル構造を有するマンガン酸リチウム化合物は導電性が低く、自動車用途等で瞬時に大きい電流を通電する場合には、小さい電流で取り出せる電気エネルギーの数%しか取り出せない、いわゆるレート特性が低いものであった。
レート特性の改善のため、これまでマンガン酸リチウム化合物を粉砕して微細化する方法(特許文献1、2)、微細化された原料を使用する方法などが提案されている(特許文献3、4)。しかしながら、これらの方法では結晶構造の損傷や、粒子の成長・凝集等、異常粒成長などの問題が生じ、得られるマンガン酸リチウム化合物のレート特性は十分ではなかった。
また、マンガン酸リチウム化合物を正極活物質としての性能を改善するためにホウ素を使用した製造方法が提案されている(特許文献5、6)。しかしながら、この方法で得られたマンガン酸スピネル化合物のレート特性もまだ十分でなかった。
特開2006−202724 特開2008−156163 特開2000−169151 特開平09−86933号公報 特開2001−048545 特開2004−083388
本発明は、レート特性が高いマンガン酸リチウム化合物を提供するものである。
本発明者等は、二次電池の正極活物質に用いられるマンガン酸リチウム化合物について鋭意検討を重ねた結果、特定の平均一次粒径とBET比表面積を有するマンガン酸リチウム化合物であって、特にタップ密度が1.5g/cm以上、なおかつタップ密度/プレス密度比が70%以上の異種金属置換マンガン酸リチウム化合物において、極めて高いレート特性が発揮されることを見出し、本発明を完成するに到ったものである。
以下、本発明のマンガン酸リチウム化合物について説明する。
本発明のマンガン酸リチウム化合物は、平均一次粒径が0.5μm以上1.0μm以下、BET比表面積が1.0m/g以上3.0m/g以下、タップ密度が1.5g/cm以上、なおかつタップ密度/プレス密度比が70%以上の異種金属置換マンガン酸リチウム化合物である。
本発明のマンガン酸リチウム化合物の平均一次粒子径は0.5μm以上1.0μm以下であり、0.5μm以上0.9μm以下であることが好ましく、0.5μm以上0.8μm以下であることが特に好ましい。平均一次粒子径が0.5μmより小さい、或いは1.0μmより大きいと、粉末の充填性が低下し、二次電池の正極活物質としての性能が低下する。
本発明のマンガン酸リチウム化合物のBET比表面積は1.0m/g以上3.0m/g以下であり、1.2m/g以上2.5m/g以下であることが好ましく、1.3m/g以上2.5m/g以下であることが特に好ましい。1.0m/g未満、或いは3.0m/gを超えるものでは粉末の充填性が低下し、二次電池の正極活物質としての性能が低下する。
本発明のマンガン酸リチウム化合物のタップ密度は1.5g/cm以上であり、特に1.7g/cm以上であることが好ましい。タップ密度が高く充填性が高いマンガン酸リチウム化合物では、二次電池の正極活物質として用いた場合の単位容積当たりの放電容量が高くなる。
二次電池の正極活物質として用いられるマンガン酸リチウム化合物の粒子充填性の指標としてはこの様にタップ密度を用いるのが一般的であるが、本発明のマンガン酸リチウム化合物はタップ密度が高いだけでなく、タップ密度とプレス密度の比が70%以上であることに大きな特徴を有するものである。プレス密度はタップ密度に比べて強制的な圧力をかけた場合の粒子充填密度を示すものであるが、プレス密度とタップ密度の差が小さいということは、粉末中の結晶粒子の流動性が極めて高いことを意味する。
本発明のマンガン酸リチウム化合物のタップ密度/プレス密度比は、後述する焼成温度、焼成時間等によって大きく異なるものとなり、同比が70%以上において特に高いレート特性が発揮される。
本発明のマンガン酸リチウム化合物は、一般式Li1+xMn2―y・Mで表され、なおかつ、スピネル結晶構造であることが好ましい。スピネル結晶構造であることはX線結晶回折によって確認することができる。
本発明のマンガン酸リチウム化合物においてマンガンと置換される異種金属元素は特に限定はないが、例えばBe、Mg、Ca、Sr、Ba、Sc、Y、Ti、Zr、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Fe、Co、Ni、Cu、Ag、Zn、Al、Ga、In、Si、Ge、Sn、Pb、P、As、SbおよびBiの群から選択される少なくとも1種以上が好ましく、特にAl、Mgのいずれか1種以上、更にはAlであることが好ましい。
異種金属の置換量は特に限定はされないが、スピネル構造を有するマンガン酸リチウム化合物(Li1+xMn2―y・M)における、yが0.01≦x≦0.2の範囲であることが好ましい。ここで、式中のMは異種金属である。
また上記の一般式におけるリチウム含有量は0≦x≦0.2が好ましく、特に0.05≦x≦0.15の範囲が好ましい。
本発明のマンガン酸リチウム化合物の結晶子径は550Å以上650Å以下であることが好ましく、格子定数のa軸長は8.200Å以上8.215Å以下が好ましく、8.205Å以上8.210Å以下であることが特に好ましい。
次に、本発明のマンガン酸リチウム化合物の製造方法について説明する。
本発明のマンガン酸リチウム化合物の製造方法は、マンガン化合物、リチウム化合物及び異種金属元素を含有する化合物を混合し、800℃以上900℃未満、保持時間5時間未満で焼成することによって製造することができる。
さらに、焼結助剤としてホウ素を0.001≦B/(Mn+異種金属元素)<0.01で添加して焼成処理することが好ましい。
使用するマンガン化合物および異種金属化合物は、焼成温度以下で酸化物を生成できるものであれば如何なる物でもよく、酸化物,水酸化物,酸化水酸化物,炭酸塩,塩化物塩,硝酸塩および硫酸塩等が例示でき、特に、酸化物,水酸化物,酸化水酸化物,炭酸塩が反応性、廃ガスの環境へあたえる影響から好ましい。マンガン化合物としては、粒子の充填性が高くなること及び工業的に入手可能であることより、電解二酸化マンガンが好適に使用できる。
本発明の方法で使用するリチウム化合物は、特に制限は無く、炭酸塩、硝酸塩、塩化物塩、水酸化物、酸化物等が例示でき、炭酸リチウムは大気中でも容易に反応し、マンガン酸リチウム化合物が製造できるため好ましい。
本発明の方法で使用するリチウム化合物、マンガン化合物及び異種金属化合物の体積平均粒子径は1μm以下であることが好ましい。体積平均粒子径が1μmより大きいと所望の一次粒子が得られにくくなる。
原料の混合方法は、均一に混合できれば特に制限はなく、固相及び/又は液相で混合を行えばよい。また、混合後の混合物は適宜粉砕してもよく、混合物の最大粒子径は1μm以下であることが好ましい。
本発明の物性を有するマンガン酸リチウム化合物は、ホウ素添加量が0.0005≦B/(Mn+異種金属元素)<0.005の場合は850℃以上900℃未満で焼成し、0.005≦B/(Mn+異種金属元素)<0.01の場合は800℃以上900℃未満で焼成することが好ましい。焼成温度がこの範囲から外れると、本発明のタップ密度/プレス密度の比が得られず、二次電池の正極活物質として用いた場合のレート特性が低下する。
焼成温度の保持時間は5時間未満であり、好ましくは4時間以下、特に好ましくは3時間以下であることが好ましい。
焼成する際の混合物の形態には特に制限はなく、例えば、粉末状や、混合物を加圧成形した成形体などが挙げられる。中でも粉末状で焼成する方法が最も簡便であるため好ましく、これにより、タップ密度/プレス密度の高いマンガン酸リチウム化合物を得ることができる。
焼成後、添加したホウ素は、B/(Mn+異種金属元素)の比が0.0005未満、特に0.0001未満まで洗浄除去することが好ましい。ホウ素が上記の比で0.0005以上残留すると放電反応を阻害しやすい。
本発明のマンガン酸リチウム化合物は、リチウム二次電池等の正極活物質として使用することができる。
本発明のマンガン酸リチウム化合物を含む正極活物質を使用するリチウム二次電池には特に制限はない。また、リチウム二次電池で用いる負極活物質には、金属リチウム並びにリチウムまたはリチウムイオンを吸蔵放出可能な物質を用いることができ、例えば、金属リチウム、リチウム/アルミニウム合金、リチウム/スズ合金、リチウム/鉛合金および電気化学的にリチウムイオンを挿入・脱離する炭素系材料等が挙げられ、電気化学的にリチウムイオンを挿入・脱理する炭素系材料が安全性および電池の特性の面から特に好適である。
電解質としては、特に制限はないが、例えば、カーボネート類、スルホラン類、ラクトン類、エーテル類等の有機溶媒中にリチウム塩を溶解したものや、リチウムイオン導電性の固体電解質等を用いることができる。
本発明のマンガン酸リチウム化合物は、単位体積あたりの放電容量が高く、なおかつレート特性が高い二次電池の正極活物質として用いることができる。
実施例及び比較例で構成した電池の実施態様を示す断面図。 実施例1及び比較例1、2のマンガン酸リチウム化合物のX線回折図。 実施例1及び比較例1、2のマンガン酸リチウム化合物の電子顕微鏡(SEM)写真。 実施例2、3及び比較例3のマンガン酸リチウム化合物系複合酸化物のX線回折図。 実施例2、3及び比較例3のマンガン酸リチウム化合物の電子顕微鏡(SEM)写真。 実施例4および比較例4のマンガン酸リチウム化合物のX線回折図。 実施例4および比較例4のマンガン酸リチウム化合物の電子顕微鏡(SEM)写真。 比較例5〜7のマンガン酸リチウム化合物のX線回折図。 比較例5〜7のマンガン酸リチウム化合物の電子顕微鏡(SEM)写真。 比較例8〜10のマンガン酸リチウム化合物のX線回折図。 比較例8〜10のマンガン酸リチウム化合物の電子顕微鏡(SEM)写真。 本発明のマンガン酸リチウム化合物の放電曲線を表す図。 比較例10のマンガン酸リチウム化合物の放電曲線を表す図。
次に、本発明を具体的な実施例で説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(結晶子径、格子定数)
マンガン酸リチウム化合物の2θが19±1°付近の回折線の半価幅(FWHM)を、一般的なX線回折装置で測定した。線源にはCuKα線(λ=1.5405Å)を用い、測定モードはステップスキャン、スキャン条件は毎秒0.04°、計測時間は3秒、および測定範囲は2θとして5°から80°の範囲で測定した。得られたX線回折図の2θ=10〜80°の範囲をWPPF(Whole Powder Pattern Fitting)法で解析して、格子定数を算出した。
また、マンガン酸リチウム化合物の2θが19±1°付近の回折線の半価幅を用いて、Scherrerの式から結晶子径を算出した。
(平均一次粒径)
マンガン酸リチウム化合物をSEM観察し、得られたSEM写真からランダムに50以上の粒子を選択して粒子径を測定した。測定した粒子の平均値を一次粒子径とした。
(タップ密度)
マンガン酸リチウム化合物5gを10mLメスシリンダーに充填し、200回タッピングした後の密度をタップ密度とした。
(プレス密度)
マンガン酸リチウム化合物1gを13mmφの金型に入れ、2t/cmの圧力をかけて成形した。成形後の体積を試料重量で除してプレス密度を求めた。
(初期放電容量)
マンガン酸リチウム化合物を正極活物質として使用し、図1に示される様なリチウム二次電池を以下のように作製した。
マンガン酸リチウム化合物と、導電剤としてアセチレンブラックおよび結着剤としてポリフッ化ビニリデンとをNメチルピロリドンを溶媒として混合し、合剤スラリーを得た。混合の比率はマンガン酸リチウム化合物:アセチレンブラック:ポリフッ化ビニリデン=66重量%:17重量%:17重量%とした。
得られた合剤スラリーをアルミニウム箔上に塗布した後、温度150℃で16時間真空乾燥し、正極合剤シートを作製した。乾燥した正極合剤シートのアルミニウム箔を除いた厚みを30〜50μmになるようにした。
この正極合剤シートより、直径16mmの円形を打ち抜き電池用正極を作製した。得られた電池用正極と、金属リチウム箔(厚さ0.2mm)からなる負極、およびエチレンカーボネートとジエチルカーボネートとの混合溶媒に六フッ化リン酸リチウムを1mol/dmの濃度で溶解したものを電解液に用いてモデル電池を作製した。
作製したモデル電池を電流値0.1A/g、4.5〜3.0Vで定電流放電した時の放電容量を初期放電容量とした。
(レート特性)
上記のモデル電池を用い、正極活物質のマンガン酸リチウム化合物1g当たりの電流を一定の0.1A/gとし、電圧4.5V〜3.0Vで定電流放電したときの放電容量(mAh/g)をC0.1とした。一方、放電電流10A/g、電圧4.5〜1.0Vで定電流放電し、得られた放電曲線において0.1A/gの定電流放電時の放電曲線に対応する放電容量(Mn4+からMn3+への放電に対応する放電容量)(mAh/g)をC10とした。C0.1に対するC10の割合(%)をレート特性(利用率)とした。
実施例1
炭酸リチウム、電解二酸化マンガン、水酸化アルミニウムを組成比がLi:Al:Mn=1.10:0.1:1.80になるように秤量し、これにホウ酸をB/(Mn+Al)モル比が0.001となるように添加した。
得られた混合物に純水を添加し、固形分濃度25重量%のスラリーを得た。当該スラリーを、ジルコニアボールを使用した回転式ボールミルで、粒子径の最大値が1μm以下になるまで粉砕した。粉砕後、エバポレーターを用いて100℃で減圧乾燥して混合原料を得た。
減圧乾燥後の混合原料を昇降温速度100℃/時間で昇降温し、850℃で1時間焼成した。焼成後の試料は、ホウ素量がB/(Mn+Al)モル比で0.0005未満になるまで洗浄した後、110℃で1晩乾燥してマンガン酸リチウム化合物を得た。
得られたマンガン酸リチウム化合物のX線回折図を図2(図2の上から3番目)に、電子顕微鏡(SEM)写真を図3(図3の一番下)に示した。
実施例2
ホウ酸をB/(Mn+Al)モル比が0.005となるように添加し、焼成温度を800℃とした以外は実施例1と同様な方法で、マンガン酸リチウム化合物を得た。
得られたマンガン酸リチウム化合物のX線回折図を図4(図4の上から2番目)に、電子顕微鏡(SEM)写真を図5(図5の真中)に示した。
実施例3
ホウ酸をB/(Mn+Al)モル比が0.005となるように添加した以外は実施例1と同様な方法で、マンガン酸リチウム化合物を得た。
得られたマンガン酸リチウム化合物のX線回折図を図4(図4の上から3番目)に、電子顕微鏡(SEM)写真を図5(図5の一番下)に示した。
実施例4
ホウ酸をB/(Mn+Al)モル比が0.005となるように添加し、焼成を800℃、3時間とした以外は実施例1と同様な方法で、マンガン酸リチウム化合物を得た。
得られたマンガン酸リチウム化合物のX線回折図を図6(図6の一番上)に、電子顕微鏡(SEM)写真を図7(図7の上図)に示した。
比較例1
焼成温度を750℃にした以外は実施例1と同様な方法で、マンガン酸リチウム化合物を得た。得られたマンガン酸リチウム化合物のX線回折図を図2(図2の一番上)に、電子顕微鏡(SEM)写真を図3(図3の一番上)に示した。
比較例2
焼成温度を800℃にした以外は実施例1と同様な方法で、マンガン酸リチウム化合物を得た。得られたマンガン酸リチウム化合物のX線回折図を図2(図2の上から2番目)に、電子顕微鏡(SEM)写真を図3(図3の真中図)に示した。
比較例3
ホウ酸をB/(Mn+Al)モル比が0.005となるように添加し、焼成温度を750℃にした以外は実施例1と同様な方法で、マンガン酸リチウム化合物を得た。得られたマンガン酸リチウム化合物のX線回折図を図4(図4の一番上)に、電子顕微鏡(SEM)写真を図5(図5の一番上)に示した。
比較例4
ホウ酸をB/(Mn+Al)モル比が0.005となるように添加し、焼成を800℃、12時間にした以外は実施例1と同様な方法で、マンガン酸リチウム化合物を得た。得られたマンガン酸リチウム化合物のX線回折図を図6(図6の上から2番目)に、電子顕微鏡(SEM)写真を図7(図7の下図)に示した。
比較例5
ホウ素を添加せず、焼成温度を750℃にした以外は実施例1と同様な方法でマンガン酸リチウム化合物を製造した。得られたマンガン酸リチウム化合物のX線回折図を図8(図8の一番上)に、電子顕微鏡(SEM)写真を図9(図9の一番上)に示した。
比較例6
ホウ素を添加せず、焼成温度を800℃にした以外は実施例1と同様な方法でマンガン酸リチウム化合物を得た。得られたマンガン酸リチウム化合物のX線回折図を図8(図8の上から2番目)に、電子顕微鏡(SEM)写真を図9(図9の真中)に示した。
比較例7
ホウ素を添加しない以外は実施例1と同様な方法でマンガン酸リチウム化合物を得た。得られたマンガン酸リチウム化合物のX線回折図を図8(図8の上から3番目)に、電子顕微鏡(SEM)写真を図9(図9の下図)に示した。
比較例8
ホウ酸をB/(Mn+Al)モル比が0.01となるように添加し、焼成温度を750℃にした以外は実施例1と同様な方法でマンガン酸リチウム化合物を得た。得られたマンガン酸リチウム化合物のX線回折図を図10(図10の一番上)に、電子顕微鏡(SEM)写真を図11(図11の一番上)に示した。
比較例9
ホウ酸をB/(Mn+Al)モル比が0.01となるように添加し、焼成温度を800℃にした以外は実施例1と同様な方法でマンガン酸リチウム化合物を得た。
得られたマンガン酸リチウム化合物のX線回折図を図10(図10の上から2番目)に、電子顕微鏡(SEM)写真を図11(図11の中心図)に示した。
比較例10
ホウ酸をB/(Mn+Al)モル比が0.01となるように添加した以外は実施例1と同様な方法でマンガン酸リチウム化合物を得た。得られたリチウムマンガン系複合酸化物のX線回折図を図10(図10の上から3番目)に、電子顕微鏡(SEM)写真を図11(図11の下図)に示した。
実施例、比較例から得られたマンガン酸リチウム化合物はいずれもスピネル構造の単相であった。
Figure 2011105565
Figure 2011105565
実施例および比較例で得られたマンガン酸リチウム化合物を用いてモデル電池を作製し、初期放電特性、レート特性の評価を行った。結果を表3に示した。
実施例1および比較例10の放電曲線を図12および図13に示した。
Figure 2011105565
容量(体積)当たりのエネルギー密度に相当する初期放電容量(mAh/g)は、重量当たりの初期放電容量(mAh/g)にタップ密度(cm/g)を乗じて求めた。
本発明のマンガン酸リチウム化合物は、充填性が高いため正極活物質の容量エネルギー密度が高く、なおかつレート特性が高いため二次電池の正極活物質として優れている。
1:封口板
2:ガスケット
3:ケース
4:負極集電体
5:負極
6:セパレーター
7:正極
8:正極集電体

Claims (6)

  1. 平均一次粒径が0.5μm以上1.0μm以下、BET比表面積が1.0m/g以上3.0m/g以下、タップ密度が1.5g/cm以上であり、なおかつタップ密度/プレス密度比が70%以上であることを特徴とする異種金属置換マンガン酸リチウム化合物。
  2. 異種金属がアルミニウムを含んでなることを特徴とする請求項1に記載のマンガン酸リチウム化合物。
  3. 結晶子径が550Å以上650Å以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のマンガン酸リチウム化合物。
  4. 格子定数のa軸長が8.200Å以上8.215Å以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のマンガン酸リチウム化合物。
  5. 請求項1乃至4のいずれかのマンガン酸リチウム化合物を含んでなることを特徴とするリチウム二次電池の正極活物質。
  6. 請求項5の正極活物質を正極材料に用いてなることを特徴とするリチウム二次電池。
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