JP2008137457A - エアバッグ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シートに着座する乗員の腰部と、同シートの車内中央側にて車両前後方向に延設されたコンソールボックス10との間において、エアバッグ21をコンソールボックス10に沿って膨張展開させる。そして、このエアバッグ21を、シートに着座した乗員を拘束するシートベルトが固定されるバックル7に併設されたケース22内に設け、バックル7をシートに固定するボルト9によりこのケース22を同バックル7と共に同シートに固定する。
【選択図】図2
Description
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のエアバッグ装置において、前記バックルの柄部には、前記エアバッグの膨張用のガスを噴出するインフレータがそのガス噴出部が同柄部内に位置する態様にて設けられることを要旨とする。
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図4に基づき説明する。なお、以下の説明では、車両の前進方向を前方と記載し、それを基準に前、後、上、下、左、右を規定し、シートの場合には、車両に装備された状態を基準に、車両の前記各方向と対応して前、後、上、下、左、右を規定している。第1実施形態におけるエアバッグ装置は、運転手が着座するフロントシートと車両の車幅方向中央位置に置いて配設されたコンソールボックスとの間においてエアバッグを膨張展開させるものである。
(1)シート1に着座する乗員Pの腰部と、同シート1の車内中央側にて車両前後方向に延設されたコンソールボックス10との間において、エアバッグ21をコンソールボックス10に沿って膨張展開させることとした。したがって、衝突により移動する乗員Pの腰部がエアバッグ21に接触しても、エアバッグ21が車両前後方向に延設されたコンソールボックス10によって支持されて移動が規制される。その結果、エアバッグ21によりシート1に着座した乗員Pの車内中央側への移動を確実に抑制することができるようになる。
次に、本発明のエアバッグ装置を具体化した第2実施形態を図5〜図7を参照して説明する。この第2の実施形態においては、エアバッグ装置30をエアバッグ31がバックル7の乗員側に位置するように設けた点において第1の実施形態と異なっており、このような構成はシート1に着座する乗員が車内中央側へと移動した場合にバックル7と接触する可能性のある車両において特に有効となる。以下、本実施形態のバックル7の具体的な構成を示す図5に基づいて説明する。
(4)バックル7のシート1側にエアバッグ31が位置するように、ケース32を同バックル7の変位に追従して変位可能にボルト34によってバックル7に対し固定することとした。したがって、エアバッグ31が収容されたケース32がバックル7に追従して変位するため、エアバッグ31をバックル7とシート1に着座した乗員Pとの間で確実に膨張展開させることができ、乗員Pとバックル7との接触を防ぐことができる。
次に、本発明のエアバッグ装置を具体化した第3実施形態について説明する。第3実施形態においてエアバッグ装置40は、上記第1及び第2の実施形態とは異なる構造のバックル50に設けられている。以下、このバックル50及びエアバッグ装置40の具体的な構造を示す図8を参照して説明する。
(7)シート1に着座した乗員Pを拘束するシートベルト5が固定されるバックル50の筒状の柄部50aを内部に収容するようにエアバッグ41を配設する。そして、この柄部50aの側面に形成されたガス孔53を経由してエアバッグ41内に膨張用のガスを充填させることとした。したがって、バックル50の柄部50aをエアバッグ装置40の一部として利用しているため、エアバッグ41の収容スペースを節約することができ、車内空間の設計の自由度が向上する。
・第1の実施形態のように、エアバッグ21をバックル7とコンソールボックス10との間において膨張展開させる場合であっても、このエアバッグ21に挿通部を設けてバックル7に装着し、エアバッグ21の膨張展開時のバックル7からの離間を抑制する構成を採用することもできる。この場合、挿通部をバックル7に挿通可能なように、例えばケース22の一部からこの挿通部を外部へ露出させるといった構成が必要となる。
・第3の実施形態において、意匠性の向上のためにエアバッグ41の周囲をカバーやケースによって覆うこともできる。この場合にも、これらのケース等に上述したような脆弱部を設けることで、エアバッグ41の膨張展開が円滑に行われるようになる。
・第1〜第3の実施形態においてエアバッグ装置20〜40は、バックル以外の部位、例えばシート1の側方等に固定することもできる。
Claims (10)
- 車室内に配設されるシートに対して車内中央側において乗員に対向するようにエアバッグを膨張展開させるエアバッグ装置において、
前記エアバッグは、前記シートに車両の前進方向を向いて着座する乗員の腰部と、同シートの車内中央側にて車両前後方向に延設された車内構造物との間において、同車内構造物に沿って膨張展開する
ことを特徴とするエアバッグ装置。 - 請求項1に記載のエアバッグ装置において、
前記エアバッグは、前記シートに着座した乗員を拘束するシートベルトが固定されるバックルに併設された収容部内に設けられてなり、
前記エアバッグは、前記収容部から車両の前進方向を基準として前方、後方、及び上方に向けて膨張展開する
ことを特徴とするエアバッグ装置。 - 請求項1又は2に記載のエアバッグ装置において、
前記エアバッグは、前記シートに着座した乗員を拘束するシートベルトが固定されるバックルに併設された収容部内に設けられてなり、
同収容部は、前記バックルを前記シートに固定する固定部材により同バックルと共に同シートに固定されてなる
ことを特徴とするエアバッグ装置。 - 請求項2又は3に記載のエアバッグ装置において、
前記バックルは前記シートに対して相対変位可能に設けられてなり、
前記収容部は、前記バックルの前記シート側に前記エアバッグが位置するように同バックルの変位に追従して変位可能に固定されてなる
ことを特徴とするエアバッグ装置。 - 請求項1に記載のエアバッグ装置において、
前記エアバッグは、前記シートに着座した乗員を拘束するシートベルトが固定されるバックルの柄部をその内部に収容するよう設けられるとともに、同柄部は筒状をなし、その側面に形成されたガス孔を経由して前記エアバッグ内に膨張用のガスが充填される
ことを特徴とするエアバッグ装置。 - 請求項5に記載のエアバッグ装置において、
前記バックルの柄部には、前記エアバッグの膨張用のガスを噴出するインフレータがそのガス噴出部が同柄部内に位置する態様にて設けられる
ことを特徴とするエアバッグ装置。 - 請求項5又は6に記載のエアバッグ装置において、
前記柄部に形成されるガス孔は、車両の前方側及び後方側の一方あるいは両方にのみ形成される
ことを特徴とするエアバッグ装置。 - 請求項2〜7のいずれか一項に記載のエアバッグ装置において、
前記エアバッグは箱形状の収容部に収容されてなり、
同収容部の車両前後両側面には前記エアバッグの膨張の際に作用する衝撃により破断可能な脆弱部が前記バックルの延設方向に沿って形成されてなる
ことを特徴とするエアバッグ装置。 - 請求項8に記載のエアバッグ装置において、
前記収容部は前記バックルと前記シートに着座する乗員との間に位置するよう設けられてなる
ことを特徴とするエアバッグ装置。 - 請求項2〜9のいずれか一項に記載のエアバッグ装置において、
前記エアバッグの外面には、前記バックルを挿通可能に設けられた挿通部が設けられてなり、
同エアバッグは、同挿通部に前記バックルが挿通されることにより、同バックルに対し装着される
ことを特徴とするエアバッグ装置。
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