JPH1120589A - 車両のエアバッグ装置 - Google Patents

車両のエアバッグ装置

Info

Publication number
JPH1120589A
JPH1120589A JP9177396A JP17739697A JPH1120589A JP H1120589 A JPH1120589 A JP H1120589A JP 9177396 A JP9177396 A JP 9177396A JP 17739697 A JP17739697 A JP 17739697A JP H1120589 A JPH1120589 A JP H1120589A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
airbag
vehicle
occupant
seat belt
inflating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9177396A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3046783B2 (ja
Inventor
Tokuzo Hirose
徳三 広瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP9177396A priority Critical patent/JP3046783B2/ja
Publication of JPH1120589A publication Critical patent/JPH1120589A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3046783B2 publication Critical patent/JP3046783B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗員の人体を確実に支持し、人体を保護し、
乗員の負傷を最小限にとどめることが可能な車両のエア
バッグ装置を提供する。 【解決手段】 エアバッグ装置1は車体2に設けられた
着脱可能なシートベルト17とシートベルト17の乗員
の人体42よりも自動車の進行方向前方側に取り付けら
れた膨張可能なエアバッグ30と大きな加速度が発生し
たときにエアバッグ30を膨張させるエアバッグ膨張手
段31とを含み、エアバッグ30はシートベルト17の
長手方向に沿って変位調整可能に取り付けられるので、
乗員の人体42を確実に支持し、乗員の負傷を最小限に
とどめることが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の衝突時に
瞬間的にエアバッグを膨張させることによって乗員を保
護するために設けられる車両のエアバッグ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の車両のエアバッグ装置において
は、車両の衝突時に運転者とステアリングホイールとの
間、あるいは助手席の乗員とインスツルメントパネルと
の間に瞬間的にエアバッグを膨らませ、乗員の負傷を最
小限にとどめるためにエアバッグが設けられている。こ
のような従来の車両のエアバッグ装置の大部分はシート
ベルトとの併用を前提とした補助的なものである。さら
に従来の車両のエアバッグ装置においては、後部座席の
乗員を保護するためのエアバッグ装置を設ける適当な場
所がない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のエアバッグ装置
においては、運転者用のエアバッグはステアリングホイ
ールに設けられ、助手席の乗員用のエアバッグはグロー
ブボックス、ダッシュボードに設けられているので、車
両の衝突時に乗員と車体との相対位置がずれたとき、膨
張したエアバッグが乗員の人体を確実に支持することが
できない。さらに従来の車両のエアバッグ装置において
は、後部座席の乗員を保護するためのエアバッグ装置を
設ける適当な場所がなく、車両の衝突の際の後部座席の
乗員の保護が充分ではない。
【0004】したがって本発明の目的は、自動車の衝突
時に瞬間的にエアバッグを膨張させることによって乗員
を保護するために設けられる車両のエアバッグ装置であ
って、車両の乗員の人体を確実に支持し、人体を保護
し、乗員の負傷を最小限にとどめることが可能な車両の
エアバッグ装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、自動車の衝突
時に瞬間的にエアバッグを膨張させることによって乗員
を保護するために設けられる車両のエアバッグ装置にお
いて、エアバッグとエアバッグ膨張手段と加速度センサ
とを含み、前記エアバッグは乗員の装着するシートベル
トに取り付けられたことを特徴とする車両のエアバッグ
装置である。
【0006】本発明に従えば、乗員を保護するために自
動車の衝突時に瞬間的に膨張するエアバッグを乗員の装
着するシートベルトに取り付けたので、自動車の衝突時
にエアバッグが膨張し、乗員の人体を確実に支持し、人
体を保護し、乗員の負傷を最小限にとどめることが可能
である。
【0007】また本発明は、自動車の衝突時に瞬間的に
エアバッグを膨張させることによって乗員を保護するた
めに設けられる車両のエアバッグ装置において、座席に
乗員を保持するために車体に設けられた着脱可能なシー
トベルトと、前記シートベルトに取り付けられた膨張可
能なエアバッグと、自動車の衝突時に大きな加速度が発
生したときにエアバッグを膨張させるエアバッグ膨張手
段と、前記加速度を感知する加速度センサとを含み、乗
員の人体よりも自動車の進行方向前方側において、前記
エアバッグが膨張するようにしたことを特徴とする車両
のエアバッグ装置である。
【0008】本発明に従えば、自動車の衝突時に瞬間的
にエアバッグを膨張させることによって乗員を保護する
ために設けられる車両のエアバッグ装置は、座席に乗員
を保持するために車体に設けられる着脱可能なシートベ
ルトと、前記シートベルトに取り付けられた乗員の人体
よりも自動車の進行方向前方側において膨張する膨張可
能なエアバッグと、自動車の衝突時に大きな加速度が発
生したときにエアバッグを膨張させるエアバッグ膨張手
段と加速度を感知する加速度センサとを含むので、自動
車の衝突時にエアバッグが膨張し、膨張したエアバッグ
とシートベルトとによって乗員を確実に支持することが
できる。
【0009】さらに本発明は、エアバッグをシートベル
トの長手方向に沿って変位調整可能にシートベルトに取
り付けたことを特徴とする。
【0010】本発明に従えば、エアバッグはシートベル
トの長手方向に沿って変位調整可能に取り付けられるの
で、乗員の体格および体形によってエアバッグを適切な
位置に調整することができる。
【0011】さらにまた本発明は、シートベルトに複数
のエアバッグを取り付けたことを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、複数のエアバッグがシー
トベルトに取り付けられるので、乗員の前方位置だけで
なく複数の方向からの衝突による衝撃から乗員を保護す
ることができる。
【0013】さらにまた本発明は、自動車の衝突時に瞬
間的にエアバッグを膨張させることによって乗員を保護
するために設けられる車両のエアバッグ装置において、
座席に乗員を保持するために車体に設けられる着脱可能
なシートベルトと、前記シートベルトに取り付けられ、
乗員の人体よりも自動車の進行方向前方側および/また
は側方側において膨張する1または2以上の膨張可能な
エアバッグと、自動車の衝突時に大きな加速度が発生し
たときにエアバッグを膨張させるエアバッグ膨張手段
と、車両の進行方向に対して略平行な方向に沿う加速度
を感知する進行方向加速度センサと、車両の進行方向に
対して略垂直であってかつ略水平な方向に沿う加速度を
感知する横方向加速度センサとを含む車両のエアバッグ
装置であって、前記エアバッグ膨張手段は、前記進行方
向加速度センサおよび/または横方向加速度センサから
の信号を処理し、所定の加速度以上のときにエアバッグ
を膨張させるエアバッグ膨張手段を作動させる処理回路
と、エアバッグを膨張させるエアバッグ膨張手段とから
なり、前記エアバッグは合成繊維製であって、通常走行
時において合成樹脂製のエアバッグ収納部材に重畳状に
収納され、かつ前記エアバッグ膨張手段が作動したとき
に瞬時に膨張することができるようにしたことを特徴と
する車両のエアバッグ装置である。
【0014】本発明に従えば、車体に設けられたシート
ベルトによって乗員は座席に保持され、前記シートベル
トは着脱可能であるので装着および脱着が容易である。
乗員の人体よりも自動車の進行方向前方側および/また
は側方側において膨張する1または2以上の膨張可能な
エアバッグが前記シートベルトに取り付けられるので、
乗員の前方および/または側方においてエアバッグが膨
張することが可能である。自動車の衝突時に生じる大き
な加速度を感知する加速度センサとエアバッグを膨張さ
せるエアバッグ膨張手段とを含むので、自動車の衝突時
に乗員を保護することが可能である。加速度センサは、
車両の進行方向に対して略平行な方向に沿う加速度を感
知する進行方向加速度センサと、車両の進行方向に対し
て略垂直であってかつ略水平な方向に沿う加速度を感知
する横方向加速度センサとを含み、エアバッグ膨張手段
は前記進行方向加速度センサおよび/または横方向加速
度センサからの信号を処理し、所定の加速度以上のとき
にエアバッグを膨張させるエアバッグ膨張手段を作動さ
せる処理回路と、エアバッグを膨張させるエアバッグ膨
張手段とからなるので、車両の進行方向に対して略平行
な方向および車両の進行方向に対して略垂直であってか
つ略水平な方向からの複数の方向からの衝突による衝撃
から乗員を保護することができる。エアバッグは合成繊
維製であって、通常走行時において合成樹脂製のエアバ
ッグ収納部材に重畳状に収納され、かつ前記エアバッグ
膨張手段が作動したときに瞬時に膨張することができる
ので、自動車の衝突時にエアバッグが膨張し、乗員の人
体を確実に支持し、人体を保護することが可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態であ
るエアバッグ装置1の使用例を示す簡略した斜視図であ
って、エアバッグ装置1を装備した車両2の斜視図であ
る。図2はエアバッグ装置1のエアバッグ30が収納さ
れたエアバッグ収納部材38の断面図であり、図3は図
2における切断面線III−IIIから見たエアバッグ
収納部材38の断面図である。図4は膨張した状態のエ
アバッグ30を後方から見た斜視図であり、図5は膨張
した状態のエアバッグ30の正面図である。図6はエア
バッグ収納部材38の摺動部材46を説明するための切
断斜視図であり、図7は処理回路37からの電気信号を
エアバッグ膨張手段31に伝える構成を説明するための
簡略した平面図である。
【0016】車両2は運転者3の操作によって走行する
一般的な自動車であって、車体4と車体4の内部に設置
された駆動装置(図示せず)によって駆動される車輪5
とを含む。
【0017】車体4は、金属製材料、合成樹脂製材料、
ガラス繊維強化プラスチック製材料、炭素繊維強化プラ
スチック製材料等から適宜選択される一種または2種以
上の材料からなるフロントフード6、トランクリッド
7、フロントドア8、リアドア9、フロントフェンダ1
0、リアフェンダ11、ルーフ12を含む。前記トラン
クリッド7、フロントドア8、リアドア9、ルーフ12
の内側、すなわち車内側は乗員の使用感を好適にする目
的で合成樹脂製材料、布製材料、皮革製材料によって覆
われている。本明細書において乗員とは、車両2を操作
する運転者3、助手席の乗員および後部座席の乗員をい
うものとする。
【0018】車体4の前部すなわちフロントフード6の
下方または車体4の後部すなわちトランクリッド7の下
方には車輪5に駆動力を伝達する駆動装置が設置されて
いる。車輪5は運転者3が操作するステアリングホイー
ル13によって操作される。
【0019】車体4の内部には、運転者3が着座する運
転者用シート14と同乗者が着座する助手席シート15
および後部座席シート(図示せず)が設置されている。
本明細書においては、運転者用シート14、助手席シー
ト15および後部座席シートを総称して座席という場合
がある。
【0020】運転者用シート14、助手席シート15お
よび後部座席シートは、乗員に快適さを付与する目的で
ウレタンパッド等のクッション材を布製材料、皮革製材
料によって覆われており、スライド機構によって車両2
の進行方向に沿って変位調整することができ、リクライ
ニング機構によって背当部16を乗員の好みの角度に傾
斜させることができる。
【0021】車体4には乗員を運転者用シート14、助
手席シート15、後部座席シートのいずれかに保持する
ためにシートベルト17が装備されている。シートベル
ト17は合成繊維製であるが、強度、装着感等を考慮し
合成樹脂製材料、布製材料、皮革製材料を用いてもよ
い。シートベルト17は偏平かつ帯状であって、可撓性
および柔軟性を有している。
【0022】シートベルト17は一端が運転者用シート
14、助手席シート15および後部座席シートまたは運
転者用シート14、助手席シート15および後部座席シ
ート付近の車体4の車内側に設けられた固定部材18
(図8参照)によって固定され、他端がシートベルト1
7の引き出し、巻き取りおよび固定を適宜行うことがで
きるシートベルトリトラクタ19(図8参照)に接続さ
れている。運転者用および助手席の乗員が装着するシー
トベルト17が接続されるシートベルトリトラクタ19
は車体4の車内側のフロントドアウインドウ20とリア
ドアウインドウ21とによって挟まれた部分またはその
近辺に設置されている。後部座席の乗員が装着するシー
トベルト17が接続されるシートベルトリトラクタ19
は後部座席の内部または表面に設置される。シートベル
ト17の前記一端と他端との中間には運転者用シート1
4、助手席シート15の側部および後部座席シートに取
り付けられたバックル(図示せず)に嵌合する嵌合部2
2(図8参照)を備えたシートベルトタングプレート2
3が挿着されており、このシートベルトタングプレート
23の嵌合部22をバックルに嵌合することによって乗
員は運転者用シート14、助手席シート15、後部座席
シートのいずれかに保持される。乗員はシートベルト1
7によって運転者用シート14、助手席シート15、後
部座席シートのいずれかに保持されるので、車両2の衝
突等の事故の際にステアリングホイール13および/ま
たはフロントガラス24に激突したり、車両2外に飛び
出すことを防止することができる。
【0023】シートベルト17は乗員の腰部および肩部
から胸部を介して腰部までたすき掛けの状態で乗員の下
半身および上半身を固定することができる3点式のシー
トベルトである。後部座席の乗員が装着するシートベル
ト17は乗員の腰部付近を固定する2点式のシートベル
トであってもよい。たとえば右ハンドル車の運転者用シ
ート14の場合には、シートベルト17の一端が運転者
用シート14の右側に設置された前記固定部材18に固
定され、シートベルト17の他端が運転者用シート14
の右後方付近の車体4の内部側に設置されたシートベル
トリトラクタ19によって固定され、シートベルト17
の前記一端と他端との中間付近をシートベルトタングプ
レート23の嵌合部22とバックルとによって固定され
る。
【0024】シートベルトリトラクタ19はNLR(ノ
ンロッキングリトラクタ)式、ALR(オートマチック
ロッキングリトラクタ)式、ELR(エマージェンシロ
ッキングリトラクタ)式のいずれの方式のものでもよい
が、衝突等による衝撃を感知し、衝突等の緊急時にシー
トベルト17を固定し、乗員を確実に保持することがで
きるELR式が好ましい。さらにシートベルトリトラク
タ19がELR式である場合には、車両2の大きな加速
度を感知してシートベルト17を固定する車体感知式、
シートベルト17を急激に引き出すとシートベルト17
を固定するウエビング感知式、車体感知式の機能および
ウエビング感知式の機能の両方の機能を備えた複数感知
式のいずれかである。
【0025】シートベルト17には車両2の衝突等によ
って大きな衝撃を受けたときに膨張可能なエアバッグ3
0が設けられている。エアバッグ30は車両2の衝突等
の事故の際に運転者3等の乗員と車体4との間で膨張
し、これによって乗員が車体4に直接接触することによ
って生じる負傷を防止することができる。
【0026】エアバッグ30はエアバッグ膨張手段31
によって膨張する。エアバッグ膨張手段31は、点火剤
32と伝火剤33とガス発生剤34と点火装置35とを
含む。シートベルト17の表面に沿って、および/また
はシートベルト17の内部を挿通するように設けられた
導電線36を介して、運転者用シート14、助手席シー
ト15および後部座席シートの下方に設置された処理回
路37から与えられる電気信号によって、エアバッグ膨
張手段31が作動し、その結果エアバッグ30にガスが
瞬時に充満し、エアバッグ30が膨張することになる。
エアバッグ30を膨張させるガスは、後述するように窒
素ナトリウム等を主とする空気を含むガスである。
【0027】処理回路37から与えられた電気信号によ
って、エアバッグ膨張手段31の点火装置35が作動
し、図示しない着火部材によって点火剤32が着火され
る。着火され、高熱となったた点火剤32およびガス発
生剤34を効率よく反応させるための伝火剤33によっ
てガス発生剤34が反応し、ガスを発生し、エアバッグ
30を膨張させる。
【0028】点火剤32は、ジルコニウム過塩素酸カリ
ウム等の火薬であって、前記着火部材によって瞬時に熱
および炎を発生する。ガス発生剤34は、窒素ナトリウ
ム等であって、点火剤32および伝火剤33から与えら
れる高熱および炎によって燃焼し、窒素ガスを瞬時にか
つ大量に発生する。瞬時にかつ大量に発生したガスがエ
アバッグ30を膨張させ、この膨張したエアバッグ30
によって、衝突の際に乗員の負傷を最小限にとどめるこ
とができる。膨張したエアバッグ30は乗員の頭、顔、
胸等を覆うように保護することができる。
【0029】エアバッグ30に充満したガスは、エアバ
ッグ30の膨張後直ちにエアバッグ30に設けられたガ
ス排出口から排出され、エアバッグ30は急速に収縮す
るように設計されている。エアバッグ30の膨張後もガ
スがエアバッグ30から排出されずにエアバッグ30が
膨張した状態であれば、膨張した状態のエアバッグ30
の弾発力によって乗員に与えられる衝撃を吸収すること
ができず、乗員を充分に保護することができない。乗員
を充分に保護するためにエアバッグ30の膨張後はガス
がエアバッグ30から排出される。さらに車両2の衝突
後においても乗員が車両2を操作する必要がある場合に
はエアバッグ30が膨張した状態であれば車両2を操作
することができず、また乗員の身動きを阻害するので、
エアバッグ30の膨張後はガスがエアバッグ30から排
出される。
【0030】エアバッグ30はナイロン等の合成繊維製
であって、車両2の通常走行時において合成樹脂製のエ
アバッグ収納部材38に重畳状に収納され、エアバッグ
膨張手段31が作動したときに瞬時に膨張する。エアバ
ッグ30は可撓性を有し伸縮しない材料からなっていて
もよい。膨張したエアバッグ30の乗員に接触する部分
は、乗員を損傷させないために乗員よりも柔らかい材質
である。たとえば膨張したエアバッグ30の乗員に接触
する部分をクッション材によって被覆してもよい。
【0031】エアバッグ収納部材38の上面部材39の
内表面40には複数の切欠部41が形成されており、膨
張するエアバッグ30によって上面部材39が押圧さ
れ、切欠部41が裂けるように上面部材39が開裂し、
エアバッグ30を容易に膨張させることができる。
【0032】エアバッグ30はシートベルト17に取り
付けられており、乗員の人体42よりも自動車の進行方
向前方側および/または側方側において膨張するように
設けられているので、人体42の前方および/または側
方においてエアバッグ30が膨張し、乗員を確実に支持
することができる。したがって車両2の進行方向前方側
における衝突によって生じる衝撃および車両2の側方側
における衝突によって生じる衝撃に対して、乗員を保護
することができる。
【0033】さらに従来のエアバッグ装置のようにステ
アリングホイール13および/またはグローブボック
ス、ダッシュボードにエアバッグ30が収納されている
場合よりも、本実施の形態におけるエアバッグ装置1に
おいては、シートベルト17にエアバッグ30が取り付
けられているので、衝突からエアバッグ膨張手段31を
作動させるまでの時間を長く設定することができ、後述
する進行方向加速度センサ43および横方向加速度セン
サ44の精度および設定範囲に幅をもたせることがで
き、エアバッグ装置1の信頼性を向上させることができ
る。本明細書において進行方向加速度センサ43および
横方向加速度センサ44を総称して加速度センサ60と
いう場合がある。
【0034】さらに車両2の進行方向前方側における衝
突の際には、従来のエアバッグ装置のようにステアリン
グホイール13および/またはグローブボックス、ダッ
シュボードにエアバッグ30が収納されている場合に
は、衝突によって乗員が車両2の進行方向前方に移動す
る方向とエアバッグ30の膨張する方向とが逆方向であ
るので、乗員がエアバッグ30によって受ける衝撃は、
乗員が車両2の進行方向前方に移動する速度とエアバッ
グ30の膨張する速度との和によって決定されるが、本
実施の形態におけるエアバッグ装置1においては、衝突
によって乗員が車両2の進行方向前方に移動する方向と
エアバッグ30の膨張する方向とが同一方向であるの
で、乗員がエアバッグ30によって受ける衝撃を小さく
することができる。したがって乗員が膨張したエアバッ
グ30に接触する際に、エアバッグ30によって負傷す
ることを防止できる。
【0035】エアバッグ30は、エアバッグ30の収納
されたエアバッグ収納部材38を介してシートベルト1
7の長手方向に沿って変位調整可能にシートベルト17
に取り付けられている。すなわちエアバッグ収納部材3
8の下部にはシートベルト17が嵌通される、内部に金
属製のバネ部材45が設けられた摺動部材46が設けら
れ、バネ部材45のバネ力によってバネ部材45がシー
トベルト17を圧接し、シートベルト17の所望の位置
にエアバッグ収納部材38を固定することができる。エ
アバッグ収納部材38は前記バネ部材45のバネ力に抗
する力を与えることによって、シートベルト17の長手
方向に沿って変位させることができ、エアバッグ収納部
材38すなわちエアバッグ30を所望の位置に調整する
ことができる。したがって乗員の体格および体形によっ
てエアバッグ30を適切な位置に調整することができ、
乗員を衝突等による衝撃から確実に保護することができ
る。
【0036】処理回路37から与えられる電気信号は、
前記導電線36が前記バネ部材45に接触することによ
って、バネ部材45から導電線52を介してエアバッグ
膨張手段31の点火装置35に伝えられ、点火装置35
が点火する。
【0037】処理回路37は、フロントフード6の下方
に設置された車両2の進行方向に対して略平行な方向に
沿う加速度を感知する進行方向加速度センサ43および
車両2の進行方向に対して略垂直であってかつ略水平な
方向に沿う加速度を感知する横方向加速度センサ44と
導電線47によって電気的に接続されている。
【0038】処理回路37は、前記進行方向加速度セン
サ43および/または横方向加速度センサ44からの電
気信号を処理し、所定の加速度以上のときにエアバッグ
膨張手段31を作動させ、エアバッグ30を膨張させ
る。本実施の形態においては、加速度センサ60として
進行方向加速度センサ43および横方向加速度センサ4
4は各1個ずつを設置した構成としたが、本発明の他の
実施の形態のエアバッグ装置においては、複数の進行方
向加速度センサおよび横方向加速度センサを設置した構
成としてもよく、車両の衝突等の事故の際に確実にエア
バッグを膨張され、乗員の負傷を最小限に防止できる構
成であれば、進行方向加速度センサおよび横方向加速度
センサの設置位置についても限定されるものではない。
【0039】本実施の形態においては、エアバッグ膨張
手段31を作動させる処理回路37は、進行方向加速度
センサ43および/または横方向加速度センサ44から
の電気信号を処理する構成としたが、本発明の他の実施
の形態のエアバッグ装置においては、エアバッグを膨張
させるエアバッグ膨張手段として、機械式点火装置を用
いたエアバッグ膨張手段であってもよく、また電気式点
火装置衝撃センサを用いたエアバッグ膨張手段であって
もよい。前記電気式点火装置衝撃センサとしては、コイ
ルスプリング式、ロールスプリング式、シリンダボール
式、半導体式のいずれでもよい。
【0040】図8は本発明の実施の一形態であるエアバ
ッグ装置1の制御回路の一部を示すブロック図であり、
図9はシートベルト17に設けられる導電線36の配置
方法を説明するためのシートベルト17の一部断面図で
あり、図10はシートベルト17の簡略した一部平面図
であり、図11はシートベルト17と導電線36との連
結部分の側面図であり、図12は導電線36をシートベ
ルト17に連結するための連結部51の簡略した斜視図
であり、図13は加速度の感知からエアバッグ30の膨
張までを説明するためのフローチャートである。
【0041】前述したように、シートベルト17の一端
は固定部材18に固定され、他端はシートベルトリトラ
クタ19に接続され、シートベルト17の前記一端と他
端との中間付近にはシートベルトタングプレート23が
挿着されている。シートベルトリトラクタ19から引き
出されたシートベルト17は車体4に取り付けられたシ
ートベルトガイド48に挿通され、シートベルト17が
乗員の肩部から腰部に胸部を介してたすき掛けの状態で
装着される。
【0042】シートベルトタングプレート23のシート
ベルト17が挿通される部分およびシートベルトガイド
48は金属製であって、剛性を有するリング状に形成さ
れる。シートベルトタングプレート23のシートベルト
17が挿通される部分およびシートベルトガイド48の
各部の外径が軸線方向に一様でかつ断面形状が円形に形
成される。
【0043】シートベルト17の表面に沿って、および
/またはシートベルト17の内部を挿通するように導電
線36が設けられている。シートベルト17がシートベ
ルトガイド48に接触する範囲およびシートベルト17
がシートベルトタングプレート23に接触する範囲にお
いては、導電線36はシートベルト17の内部またはシ
ートベルトガイド48および/またはシートベルトタン
グプレート23に接触しない表面側に設けられる。した
がって、導電線36がシートベルトガイド48および/
またはシートベルトタングプレート23に接触すること
がなく、シートベルト17の引き出し、巻き取りによっ
て導電線36が損傷することがない。
【0044】前述のように処理回路37は、フロントフ
ード6の下方に設置された車両2の進行方向に対して略
平行な方向に沿う加速度を感知する進行方向加速度セン
サ43および車両2の進行方向に対して略垂直であって
かつ略水平な方向に沿う加速度を感知する横方向加速度
センサ44と導電線47によって電気的に接続されてい
る。進行方向加速度センサ43が常時感知する車両2の
進行方向に対して略平行な方向に沿う加速度および横方
向加速度センサ44が常時感知する車両2の進行方向に
対して略垂直であってかつ略水平な方向に沿う加速度
は、導電線47を介して処理回路37に伝えられる。処
理回路37は進行方向加速度センサ43および横方向加
速度センサ44から伝えられた加速度が、エアバッグ3
0を膨張させるべき加速度として予め設定された設定値
以上の場合には、スイッチ49および/またはスイッチ
50を閉じる。スイッチ49および/またはスイッチ5
0が閉じられることによって、導電線36を介してエア
バッグ膨張手段31の点火装置35に電流が流れ、点火
剤32が点火され、前述のようにエアバッグ30が膨張
する。処理回路37、進行方向加速度センサ43および
横方向加速度センサ44は車載のバッテリから常時電源
が供給されている。
【0045】ステップ100において処理回路37は進
行方向加速度センサ43および横方向加速度センサ44
から加速度を常時取込んでおり、ステップ110におい
て進行方向加速度センサ43および横方向加速度センサ
44から伝えられた加速度がエアバッグ30を膨張させ
るべき加速度として予め設定された設定値以上か否かを
判定し、設定値以上の場合にはスイッチ1および/また
は2を閉じる電気信号をスイッチ1および2に送る。ス
テップ120において処理回路37から送られる電気信
号によってスイッチ1および/または2が閉じられる。
ステップ130において、スイッチ1および/または2
が閉じられることによって、導電線36、バネ部材45
および導電線52を介してエアバッグ膨張手段31の点
火装置35に電流が流れ、点火剤32が点火され、前述
のようにエアバッグ30が膨張する(ステップ14
0)。
【0046】導電線36は導電線36a,36b,36
cの3本から構成されている。導電線36aの一端はス
イッチ1および2に接続され、固定部材18を介してシ
ートベルト17の表面に沿って、および/またはシート
ベルト17の内部を挿通するようにシートベルト17に
設けられ、シートベルトリトラクタ19まで連続して形
成される。導電線36bの一端はスイッチ1に接続さ
れ、固定部材18を介してシートベルト17の表面に沿
って、および/またはシートベルト17の内部を挿通す
るようにシートベルト17に設けられ、シートベルトリ
トラクタ19まで連続して形成される。導電線36cの
一端はスイッチ2に接続され、固定部材18を介してシ
ートベルト17の表面に沿って、および/またはシート
ベルト17の内部を挿通するようにシートベルト17に
設けられ、乗員の人体の側方側に取り付けられたエアバ
ッグ30のバネ部材45まで連続して形成される。
【0047】シートベルト17は固定部材18付近にお
いて、導電線36の連結部51と連結される。連結部5
1とシートベルト17とが連結することによって、処理
回路37によってスイッチ1および/または2が閉じら
れた場合に、閉回路が形成され、点火装置35に電流が
流れ、点火剤32が点火され、前述のようにエアバッグ
30が膨張する。
【0048】シートベルト17は固定部材18付近にお
いて、導電線36の連結部51と連結されるので、シー
トベルト17および/またはエアバッグ30の交換が必
要な場合にシートベルト17および/またはエアバッグ
30だけを交換すればよいので、交換作業が容易で効率
的であり、かつ必要以上の材料、部品、備品等を交換す
る必要がなく経済的である。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、乗員を保
護するために自動車の衝突時に瞬間的に膨張するエアバ
ッグを乗員の装着するシートベルトに取り付けたので、
自動車の衝突時にエアバッグが瞬間的に膨張し、乗員の
人体を確実に支持し、人体を保護し、乗員の負傷を最小
限にとどめることが可能である。エアバッグがシートベ
ルトに取り付けてあるので、膨張するエアバッグが乗員
に与える衝撃を低減することができ、かつ、衝突からエ
アバッグが膨張するまでの時間を長くすることができる
ので、エアバッグ装置の信頼性を向上させることができ
る。したがって、乗員を衝撃から確実に守ることがで
き、乗員の負傷を防止することができる。
【0050】また本発明によれば、自動車の衝突時に瞬
間的にエアバッグを膨張させることによって乗員を保護
するために設けられる車両のエアバッグ装置は、座席に
乗員を保持するために車体に設けられる着脱可能なシー
トベルトと、前記シートベルトに取り付けられ、乗員の
人体よりも自動車の進行方向前方側において膨張する膨
張可能なエアバッグと、自動車の衝突時に大きな加速度
が発生したときにエアバッグを膨張させるエアバッグ膨
張手段と、前記加速度を感知する加速度センサとを含む
ので、自動車の衝突時にエアバッグが膨張し、膨張した
エアバッグとシートベルトとによって乗員を確実に支持
することができる。シートベルトに取り付けられたエア
バッグが乗員の人体よりも自動車の進行方向前方側にお
いて膨張するので、膨張するエアバッグが乗員に与える
衝撃を低減することができ、かつ、衝突からエアバッグ
が膨張するまでの時間を長くすることができるので、エ
アバッグ装置の信頼性を向上させることができる。した
がって、乗員を衝撃から確実に守ることができ、乗員の
負傷を防止することができる。
【0051】さらに本発明よれば、エアバッグはシート
ベルトの長手方向に沿って変位調整可能に取り付けられ
るので、乗員の体格および体形によってエアバッグを適
切な位置に調整することができる。したがって異なる体
格および体形の乗員に対しても好適に用いることがで
き、乗員を衝撃から確実に守ることができ、乗員の負傷
を防止することができる。
【0052】さらにまた本発明によれば、複数のエアバ
ッグがシートベルトに取り付けられるので、乗員の前方
位置だけでなく複数の方向からの衝突による衝撃から乗
員を保護することができる。したがって、乗員を衝撃か
ら確実に守ることができ、乗員の負傷を防止することが
できる。
【0053】さらにまた本発明によれば、車体に設けら
れたシートベルトによって乗員は座席に保持され、前記
シートベルトは着脱可能であるので装着および脱着が容
易である。乗員の人体よりも自動車の進行方向前方側お
よび/または側方側において膨張する1または2以上の
膨張可能なエアバッグが前記シートベルトに取り付けら
れるので、乗員の前方および/または側方においてエア
バッグが膨張することが可能である。自動車の衝突時に
大きな加速度が発生したときにエアバッグを膨張させる
エアバッグ膨張手段と加速度を感知する加速度センサと
を含むので、自動車の衝突時に乗員を保護することが可
能である。加速度センサは、車両の進行方向に対して略
平行な方向に沿う加速度を感知する進行方向加速度セン
サと、車両の進行方向に対して略垂直であってかつ略水
平な方向に沿う加速度を感知する横方向加速度センサと
を含み、エアバッグ膨張手段は前記進行方向加速度セン
サおよび/または横方向加速度センサからの信号を処理
し、所定の加速度以上のときにエアバッグを膨張させる
エアバッグ膨張手段を作動させる処理回路と、エアバッ
グを膨張させるエアバッグ膨張手段とからなるので、車
両の進行方向に対して略平行な方向および車両の進行方
向に対して略垂直であってかつ略水平な方向等複数の方
向からの衝突による衝撃から乗員を保護することができ
る。エアバッグは合成繊維製であって、通常走行時にお
いて合成樹脂製のエアバッグ収納部材に重畳状に収納さ
れ、かつ前記エアバッグ膨張手段が作動したときに瞬時
に膨張することができるので、自動車の衝突時にエアバ
ッグが膨張し、乗員の人体を確実に支持し、人体を保護
することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるエアバッグ装置1
を装備した車両2の斜視図である。
【図2】エアバッグ装置1のエアバッグ30が収納され
たエアバッグ収納部材38の断面図である。
【図3】図2における切断面線III−IIIから見た
エアバッグ収納部材38の断面図である。
【図4】膨張した状態のエアバッグ30を後方から見た
斜視図である。
【図5】膨張した状態のエアバッグ30の正面図であ
る。
【図6】エアバッグ収納部材38の摺動部材46を説明
するための切断斜視図である。
【図7】処理回路37からの電気信号をエアバッグ膨張
手段31に伝える構成を説明するための簡略した平面図
である。
【図8】エアバッグ装置1の制御回路の一部を示すブロ
ック図である。
【図9】シートベルト17に設けられる導電線36の配
置方法を説明するためのシートベルト17の一部断面図
である。
【図10】シートベルト17の簡略した一部平面図であ
る。
【図11】シートベルト17と導電線36との連結部分
の側面図である。
【図12】導電線36をシートベルト17に連結するた
めの連結部51の簡略した斜視図である。
【図13】加速度の感知からエアバッグ30の膨張まで
を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 エアバッグ装置 2 車両 17 シートベルト 30 エアバッグ 31 エアバッグ膨張手段 37 処理回路 38 エアバッグ収納部材 43 進行方向加速度センサ 44 横方向加速度センサ 60 加速度センサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の衝突時に瞬間的にエアバッグを
    膨張させることによって乗員を保護するために設けられ
    る車両のエアバッグ装置において、 エアバッグとエアバッグ膨張手段と加速度センサとを含
    み、 前記エアバッグは乗員の装着するシートベルトに取り付
    けられたことを特徴とする車両のエアバッグ装置。
  2. 【請求項2】 自動車の衝突時に瞬間的にエアバッグを
    膨張させることによって乗員を保護するために設けられ
    る車両のエアバッグ装置において、 座席に乗員を保持するために車体に設けられた着脱可能
    なシートベルトと、 前記シートベルトに取り付けられた膨張可能なエアバッ
    グと、 自動車の衝突時に大きな加速度が発生したときにエアバ
    ッグを膨張させるエアバッグ膨張手段と、 前記加速度を感知する加速度センサとを含み、乗員の人
    体よりも自動車の進行方向前方側において、前記エアバ
    ッグが膨張するようにしたことを特徴とする車両のエア
    バッグ装置。
  3. 【請求項3】 エアバッグをシートベルトの長手方向に
    沿って変位調整可能にシートベルトに取り付けたことを
    特徴とする請求項1または2のいずれか一項に記載の車
    両のエアバッグ装置。
  4. 【請求項4】 シートベルトに複数のエアバッグを取り
    付けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に
    記載の車両のエアバッグ装置。
  5. 【請求項5】 自動車の衝突時に瞬間的にエアバッグを
    膨張させることによって乗員を保護するために設けられ
    る車両のエアバッグ装置において、 座席に乗員を保持するために車体に設けられる着脱可能
    なシートベルトと、 前記シートベルトに取り付けられ、乗員の人体よりも自
    動車の進行方向前方側および/または側方側において膨
    張する1または2以上の膨張可能なエアバッグと、 自動車の衝突時に大きな加速度が発生したときにエアバ
    ッグを膨張させるエアバッグ膨張手段と、 車両の進行方向に対して略平行な方向に沿う加速度を感
    知する進行方向加速度センサと、車両の進行方向に対し
    て略垂直であってかつ略水平な方向に沿う加速度を感知
    する横方向加速度センサとを含む車両のエアバッグ装置
    であって、 前記エアバッグ膨張手段は、前記進行方向加速度センサ
    および/または横方向加速度センサからの信号を処理
    し、所定の加速度以上のときにエアバッグを膨張させる
    エアバッグ膨張手段を作動させる処理回路と、エアバッ
    グを膨張させるエアバッグ膨張手段とからなり、 前記エアバッグは合成繊維製であって、通常走行時にお
    いて合成樹脂製のエアバッグ収納部材に重畳状に収納さ
    れ、かつ前記エアバッグ膨張手段が作動したときに瞬時
    に膨張することができるようにしたことを特徴とする車
    両のエアバッグ装置。
JP9177396A 1997-07-02 1997-07-02 車両のエアバッグ装置 Expired - Fee Related JP3046783B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9177396A JP3046783B2 (ja) 1997-07-02 1997-07-02 車両のエアバッグ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9177396A JP3046783B2 (ja) 1997-07-02 1997-07-02 車両のエアバッグ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1120589A true JPH1120589A (ja) 1999-01-26
JP3046783B2 JP3046783B2 (ja) 2000-05-29

Family

ID=16030203

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9177396A Expired - Fee Related JP3046783B2 (ja) 1997-07-02 1997-07-02 車両のエアバッグ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3046783B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003312439A (ja) * 2002-04-23 2003-11-06 Honda Motor Co Ltd エアベルト装置
JP2008137457A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Toyoda Gosei Co Ltd エアバッグ装置
JP2019001249A (ja) * 2017-06-13 2019-01-10 Joyson Safety Systems Japan株式会社 シートベルト装置
CN110239473A (zh) * 2018-03-09 2019-09-17 周承岗 佩戴式安全气囊系统

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102148807B1 (ko) * 2013-04-01 2020-08-27 (주)아이엠티 인체 보호 장치, 그리고 이의 동작 제어 시스템 및 방법

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003312439A (ja) * 2002-04-23 2003-11-06 Honda Motor Co Ltd エアベルト装置
JP2008137457A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Toyoda Gosei Co Ltd エアバッグ装置
JP2019001249A (ja) * 2017-06-13 2019-01-10 Joyson Safety Systems Japan株式会社 シートベルト装置
CN110239473A (zh) * 2018-03-09 2019-09-17 周承岗 佩戴式安全气囊系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP3046783B2 (ja) 2000-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1101660B1 (en) Airbag apparatus , installed on a vehicle seatbelt
US5564736A (en) Side airbag apparatus
US5602734A (en) Automobile air bag systems
US6705641B2 (en) Inflatable seat belt system
US5184844A (en) Integral inflatable occupant restraint system
US8104790B2 (en) Vehicular occupant restraint system
CN114126931A (zh) 安装在车顶上的乘员约束系统
JP2009154812A (ja) 乗員保護装置
JPH07277123A (ja) 自動車の搭乗者拘束装置
US6499763B1 (en) Passenger protection device
US20010017454A1 (en) Vehicle occupant lower extremity protection apparatus
US5238263A (en) Lateral head protection arrangement for a vehicle occupant
JP3046783B2 (ja) 車両のエアバッグ装置
US6345838B1 (en) Inflatable knee bolster cover
KR102361013B1 (ko) 자동차 후방 추돌시 탑승자 목 보호 시스템
US6540041B2 (en) Vehicle occupant gas restraining system
CN115003559B (zh) 具有至少一个约束装置的机动车
KR100197138B1 (ko) 차량 에어백 시스템 제어장치
KR100373636B1 (ko) 에어백이구비된차량용안전벨트
KR19980021918U (ko) 사이드 에어백 제어장치
KR0181014B1 (ko) 수동식 사이드 에어백 제어장치
KR20040025166A (ko) 헤드레스트의 에어백시스템
KR200152246Y1 (ko) 차량용 리어시트의 에어백 장착구조
KR19980027125U (ko) 에어백이 내장된 시트벨트
KR19980026369U (ko) 안전장치를 구비한 자동차 시트

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090317

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090317

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100317

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100317

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110317

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130317

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130317

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140317

Year of fee payment: 14

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees