JP3046783B2 - 車両のエアバッグ装置 - Google Patents

車両のエアバッグ装置

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JP3046783B2
JP3046783B2 JP9177396A JP17739697A JP3046783B2 JP 3046783 B2 JP3046783 B2 JP 3046783B2 JP 9177396 A JP9177396 A JP 9177396A JP 17739697 A JP17739697 A JP 17739697A JP 3046783 B2 JP3046783 B2 JP 3046783B2
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徳三 広瀬
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廣瀬 徳三
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の衝突時に
瞬間的にエアバッグを膨張させることによって乗員を保
護するために設けられる車両のエアバッグ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の車両のエアバッグ装置において
は、車両の衝突時に運転者とステアリングホイールとの
間、あるいは助手席の乗員とインスツルメントパネルと
の間に瞬間的にエアバッグを膨らませ、乗員の負傷を最
小限にとどめるためにエアバッグが設けられている。こ
のような従来の車両のエアバッグ装置の大部分はシート
ベルトとの併用を前提とした補助的なものである。さら
に従来の車両のエアバッグ装置においては、後部座席の
乗員を保護するためのエアバッグ装置を設ける適当な場
所がない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のエアバッグ装置
においては、運転者用のエアバッグはステアリングホイ
ールに設けられ、助手席の乗員用のエアバッグはグロー
ブボックス、ダッシュボードに設けられているので、車
両の衝突時に乗員と車体との相対位置がずれたとき、膨
張したエアバッグが乗員の人体を確実に支持することが
できない。さらに従来の車両のエアバッグ装置において
は、後部座席の乗員を保護するためのエアバッグ装置を
設ける適当な場所がなく、車両の衝突の際の後部座席の
乗員の保護が充分ではない。
【0004】したがって本発明の目的は、自動車の衝突
時に瞬間的にエアバッグを膨張させることによって乗員
を保護するために設けられる車両のエアバッグ装置であ
って、車両の乗員の人体を確実に支持し、人体を保護
し、乗員の負傷を最小限にとどめることが可能な車両の
エアバッグ装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、自動車の衝突
時に瞬間的にエアバッグを膨張させることによって乗員
を保護するために設けられる車両のエアバッグ装置にお
いて、エアバッグとエアバッグ膨張手段と加速度センサ
とを含み、前記エアバッグは乗員の装着するシートベル
トにシートベルトの長手方向に沿って調整可能に取り付
けられたことを特徴とする車両のエアバッグ装置であ
る。
【0006】本発明に従えば、乗員を保護するために自
動車の衝突時に瞬間的に膨張するエアバッグを乗員の装
着するシートベルトにシートベルトの長手方向に沿って
調整可能に取り付けたので、自動車の衝突時にエアバッ
グが膨張し、乗員の人体を確実に支持し、人体を保護
し、乗員の負傷を最小限にとどめることが可能である。
エアバッグはシートベルトの長手方向に沿って調整可能
に取り付けられるので、乗員の体格および体形によって
エアバッグを適切な位置に調整することができる。
【0007】また本発明は、自動車の衝突時に瞬間的に
エアバッグを膨張させることによって乗員を保護するた
めに設けられる車両のエアバッグ装置において、座席に
乗員を保持するために車体に設けられた着脱可能なシー
トベルトと、前記シートベルトにシートベルトの長手方
向に沿って調整可能に取り付けられた膨張可能なエアバ
ッグと、自動車の衝突時に大きな加速度が発生したとき
にエアバッグを膨張させるエアバッグ膨張手段と、前記
加速度を感知する加速度センサとを含み、乗員の人体よ
りも自動車の進行方向前方側において、前記エアバッグ
が膨張するようにしたことを特徴とする車両のエアバッ
グ装置である。
【0008】本発明に従えば、自動車の衝突時に瞬間的
にエアバッグを膨張させることによって乗員を保護する
ために設けられる車両のエアバッグ装置は、座席に乗員
を保持するために車体に設けられる着脱可能なシートベ
ルトと、前記シートベルトに取り付けられた乗員の人体
よりも自動車の進行方向前方側において膨張する膨張可
能なエアバッグと、自動車の衝突時に大きな加速度が発
生したときにエアバッグを膨張させるエアバッグ膨張手
段と加速度を感知する加速度センサとを含むので、自動
車の衝突時にエアバッグが膨張し、膨張したエアバッグ
とシートベルトとによって乗員を確実に支持することが
できる。エアバッグはシートベルトの長手方向に沿って
調整可能に取り付けられるので、乗員の体格および体形
によってエアバッグを適切な位置に調整することができ
る。
【0009】
【0010】
【0011】さらにまた本発明は、シートベルトに複数
のエアバッグを取り付けたことを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、複数のエアバッグがシー
トベルトに取り付けられるので、乗員の前方位置だけで
なく複数の方向からの衝突による衝撃から乗員を保護す
ることができる。
【0013】さらにまた本発明は、自動車の衝突時に瞬
間的にエアバッグを膨張させることによって乗員を保護
するために設けられる車両のエアバッグ装置において、
座席に乗員を保持するために車体に設けられる着脱可能
なシートベルトと、前記シートベルトにシートベルトの
長手方向に沿って調整可能に取り付けられ、乗員の人体
よりも自動車の進行方向前方側または側方側の少なくと
も一方において膨張する1または2以上の膨張可能なエ
アバッグと、自動車の衝突時に大きな加速度が発生した
ときにエアバッグを膨張させるエアバッグ膨張手段と、
車両の進行方向に対して略平行な方向に沿う加速度を感
知する進行方向加速度センサと、車両の進行方向に対し
て略垂直であってかつ略水平な方向に沿う加速度を感知
する横方向加速度センサとを含む車両のエアバッグ装置
であって、前記エアバッグ膨張手段は、前記進行方向加
速度センサまたは横方向加速度センサの少なくとも一方
からの信号を処理し、所定の加速度以上のときにエアバ
ッグを膨張させるエアバッグ膨張手段を作動させる処理
回路と、エアバッグを膨張させるエアバッグ膨張手段と
からなり、前記エアバッグは合成繊維製であって、通常
走行時において合成樹脂製のエアバッグ収納部材に重畳
状に収納され、かつ前記エアバッグ膨張手段が作動した
ときに瞬時に膨張することができるようにしたことを特
徴とする車両のエアバッグ装置である。
【0014】本発明に従えば、車体に設けられたシート
ベルトによって乗員は座席に保持され、前記シートベル
トは着脱可能であるので装着および脱着が容易である。
乗員の人体よりも自動車の進行方向前方側または側方側
の少なくとも一方において膨張する1または2以上の膨
張可能なエアバッグが前記シートベルトに取り付けられ
るので、乗員の前方または側方の少なくとも一方におい
てエアバッグが膨張することが可能である。自動車の衝
突時に生じる大きな加速度を感知する加速度センサとエ
アバッグを膨張させるエアバッグ膨張手段とを含むの
で、自動車の衝突時に乗員を保護することが可能であ
る。加速度センサは、車両の進行方向に対して略平行な
方向に沿う加速度を感知する進行方向加速度センサと、
車両の進行方向に対して略垂直であってかつ略水平な方
向に沿う加速度を感知する横方向加速度センサとを含
み、エアバッグ膨張手段は前記進行方向加速度センサま
たは横方向加速度センサの少なくとも一方からの信号を
処理し、所定の加速度以上のときにエアバッグを膨張さ
せるエアバッグ膨張手段を作動させる処理回路と、エア
バッグを膨張させるエアバッグ膨張手段とからなるの
で、車両の進行方向に対して略平行な方向および車両の
進行方向に対して略垂直であってかつ略水平な方向から
の複数の方向からの衝突による衝撃から乗員を保護する
ことができる。エアバッグは合成繊維製であって、通常
走行時において合成樹脂製のエアバッグ収納部材に重畳
状に収納され、かつ前記エアバッグ膨張手段が作動した
ときに瞬時に膨張することができるので、自動車の衝突
時にエアバッグが膨張し、乗員の人体を確実に支持し、
人体を保護することが可能である。エアバッグはシート
ベルトの長手方向に沿って調整可能に取り付けられるの
で、乗員の体格および体形によってエアバッグを適切な
位置に調整することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態であ
るエアバッグ装置1の使用例を示す簡略した斜視図であ
って、エアバッグ装置1を装備した車両2の斜視図であ
る。図2はエアバッグ装置1のエアバッグ30が収納さ
れたエアバッグ収納部材38の断面図であり、図3は図
2における切断面線III−IIIから見たエアバッグ
収納部材38の断面図である。図4は膨張した状態のエ
アバッグ30を後方から見た斜視図であり、図5は膨張
した状態のエアバッグ30の正面図である。図6はエア
バッグ収納部材38の摺動部材46を説明するための切
断斜視図であり、図7は処理回路37からの電気信号を
エアバッグ膨張手段31に伝える構成を説明するための
簡略した平面図である。
【0016】車両2は運転者3の操作によって走行する
一般的な自動車であって、車体4と車体4の内部に設置
された駆動装置(図示せず)によって駆動される車輪5
とを含む。
【0017】車体4は、金属製材料、合成樹脂製材料、
ガラス繊維強化プラスチック製材料、炭素繊維強化プラ
スチック製材料等から適宜選択される一種または2種以
上の材料からなるフロントフード6、トランクリッド
7、フロントドア8、リアドア9、フロントフェンダ1
0、リアフェンダ11、ルーフ12を含む。前記トラン
クリッド7、フロントドア8、リアドア9、ルーフ12
の内側、すなわち車内側は乗員の使用感を好適にする目
的で合成樹脂製材料、布製材料、皮革製材料によって覆
われている。本明細書において乗員とは、車両2を操作
する運転者3、助手席の乗員および後部座席の乗員をい
うものとする。
【0018】車体4の前部すなわちフロントフード6の
下方または車体4の後部すなわちトランクリッド7の下
方には車輪5に駆動力を伝達する駆動装置が設置されて
いる。車輪5は運転者3が操作するステアリングホイー
ル13によって操作される。
【0019】車体4の内部には、運転者3が着座する運
転者用シート14と同乗者が着座する助手席シート15
および後部座席シート(図示せず)が設置されている。
本明細書においては、運転者用シート14、助手席シー
ト15および後部座席シートを総称して座席という場合
がある。
【0020】運転者用シート14、助手席シート15お
よび後部座席シートは、乗員に快適さを付与する目的で
ウレタンパッド等のクッション材を布製材料、皮革製材
料によって覆われており、スライド機構によって車両2
の進行方向に沿って変位調整することができ、リクライ
ニング機構によって背当部16を乗員の好みの角度に傾
斜させることができる。
【0021】車体4には乗員を運転者用シート14、助
手席シート15、後部座席シートのいずれかに保持する
ためにシートベルト17が装備されている。シートベル
ト17は合成繊維製であるが、強度、装着感等を考慮し
合成樹脂製材料、布製材料、皮革製材料を用いてもよ
い。シートベルト17は偏平かつ帯状であって、可撓性
および柔軟性を有している。
【0022】シートベルト17は一端が運転者用シート
14、助手席シート15および後部座席シートまたは運
転者用シート14、助手席シート15および後部座席シ
ート付近の車体4の車内側に設けられた固定部材18
(図8参照)によって固定され、他端がシートベルト1
7の引き出し、巻き取りおよび固定を適宜行うことがで
きるシートベルトリトラクタ19(図8参照)に接続さ
れている。運転者用および助手席の乗員が装着するシー
トベルト17が接続されるシートベルトリトラクタ19
は車体4の車内側のフロントドアウインドウ20とリア
ドアウインドウ21とによって挟まれた部分またはその
近辺に設置されている。後部座席の乗員が装着するシー
トベルト17が接続されるシートベルトリトラクタ19
は後部座席の内部または表面に設置される。シートベル
ト17の前記一端と他端との中間には運転者用シート1
4、助手席シート15の側部および後部座席シートに取
り付けられたバックル(図示せず)に嵌合する嵌合部2
2(図8参照)を備えたシートベルトタングプレート2
3が挿着されており、このシートベルトタングプレート
23の嵌合部22をバックルに嵌合することによって乗
員は運転者用シート14、助手席シート15、後部座席
シートのいずれかに保持される。乗員はシートベルト1
7によって運転者用シート14、助手席シート15、後
部座席シートのいずれかに保持されるので、車両2の衝
突等の事故の際にステアリングホイール13および/ま
たはフロントガラス24に激突したり、車両2外に飛び
出すことを防止することができる。
【0023】シートベルト17は乗員の腰部および肩部
から胸部を介して腰部までたすき掛けの状態で乗員の下
半身および上半身を固定することができる3点式のシー
トベルトである。後部座席の乗員が装着するシートベル
ト17は乗員の腰部付近を固定する2点式のシートベル
トであってもよい。たとえば右ハンドル車の運転者用シ
ート14の場合には、シートベルト17の一端が運転者
用シート14の右側に設置された前記固定部材18に固
定され、シートベルト17の他端が運転者用シート14
の右後方付近の車体4の内部側に設置されたシートベル
トリトラクタ19によって固定され、シートベルト17
の前記一端と他端との中間付近をシートベルトタングプ
レート23の嵌合部22とバックルとによって固定され
る。
【0024】シートベルトリトラクタ19はNLR(ノ
ンロッキングリトラクタ)式、ALR(オートマチック
ロッキングリトラクタ)式、ELR(エマージェンシロ
ッキングリトラクタ)式のいずれの方式のものでもよい
が、衝突等による衝撃を感知し、衝突等の緊急時にシー
トベルト17を固定し、乗員を確実に保持することがで
きるELR式が好ましい。さらにシートベルトリトラク
タ19がELR式である場合には、車両2の大きな加速
度を感知してシートベルト17を固定する車体感知式、
シートベルト17を急激に引き出すとシートベルト17
を固定するウエビング感知式、車体感知式の機能および
ウエビング感知式の機能の両方の機能を備えた複数感知
式のいずれかである。
【0025】シートベルト17には車両2の衝突等によ
って大きな衝撃を受けたときに膨張可能なエアバッグ3
0が設けられている。エアバッグ30は車両2の衝突等
の事故の際に運転者3等の乗員と車体4との間で膨張
し、これによって乗員が車体4に直接接触することによ
って生じる負傷を防止することができる。
【0026】エアバッグ30はエアバッグ膨張手段31
によって膨張する。エアバッグ膨張手段31は、点火剤
32と伝火剤33とガス発生剤34と点火装置35とを
含む。シートベルト17の表面に沿って、および/また
はシートベルト17の内部を挿通するように設けられた
導電線36を介して、運転者用シート14、助手席シー
ト15および後部座席シートの下方に設置された処理回
路37から与えられる電気信号によって、エアバッグ膨
張手段31が作動し、その結果エアバッグ30にガスが
瞬時に充満し、エアバッグ30が膨張することになる。
エアバッグ30を膨張させるガスは、後述するように窒
素ナトリウム等を主とする空気を含むガスである。
【0027】処理回路37から与えられた電気信号によ
って、エアバッグ膨張手段31の点火装置35が作動
し、図示しない着火部材によって点火剤32が着火され
る。着火され、高熱となった点火剤32およびガス発生
剤34を効率よく反応させるための伝火剤33によって
ガス発生剤34が反応し、ガスを発生し、エアバッグ3
0を膨張させる。
【0028】点火剤32は、ジルコニウム過塩素酸カリ
ウム等の火薬であって、前記着火部材によって瞬時に熱
および炎を発生する。ガス発生剤34は、窒素ナトリウ
ム等であって、点火剤32および伝火剤33から与えら
れる高熱および炎によって燃焼し、窒素ガスを瞬時にか
つ大量に発生する。瞬時にかつ大量に発生したガスがエ
アバッグ30を膨張させ、この膨張したエアバッグ30
によって、衝突の際に乗員の負傷を最小限にとどめるこ
とができる。膨張したエアバッグ30は乗員の頭、顔、
胸等を覆うように保護することができる。
【0029】エアバッグ30に充満したガスは、エアバ
ッグ30の膨張後直ちにエアバッグ30に設けられたガ
ス排出口から排出され、エアバッグ30は急速に収縮す
るように設計されている。エアバッグ30の膨張後もガ
スがエアバッグ30から排出されずにエアバッグ30が
膨張した状態であれば、膨張した状態のエアバッグ30
の弾発力によって乗員に与えられる衝撃を吸収すること
ができず、乗員を充分に保護することができない。乗員
を充分に保護するためにエアバッグ30の膨張後はガス
がエアバッグ30から排出される。さらに車両2の衝突
後においても乗員が車両2を操作する必要がある場合に
はエアバッグ30が膨張した状態であれば車両2を操作
することができず、また乗員の身動きを阻害するので、
エアバッグ30の膨張後はガスがエアバッグ30から排
出される。
【0030】エアバッグ30はナイロン等の合成繊維製
であって、車両2の通常走行時において合成樹脂製のエ
アバッグ収納部材38に重畳状に収納され、エアバッグ
膨張手段31が作動したときに瞬時に膨張する。エアバ
ッグ30は可撓性を有し伸縮しない材料からなっていて
もよい。膨張したエアバッグ30の乗員に接触する部分
は、乗員を損傷させないために乗員よりも柔らかい材質
である。たとえば膨張したエアバッグ30の乗員に接触
する部分をクッション材によって被覆してもよい。
【0031】エアバッグ収納部材38の上面部材39の
内表面40には複数の切欠部41が形成されており、膨
張するエアバッグ30によって上面部材39が押圧さ
れ、切欠部41が裂けるように上面部材39が開裂し、
エアバッグ30を容易に膨張させることができる。
【0032】エアバッグ30はシートベルト17に取り
付けられており、乗員の人体42よりも自動車の進行方
向前方側または側方側の少なくとも一方において膨張す
るように設けられているので、人体42の前方または側
方の少なくとも一方においてエアバッグ30が膨張し、
乗員を確実に支持することができる。したがって車両2
の進行方向前方側における衝突によって生じる衝撃およ
び車両2の側方側における衝突によって生じる衝撃に対
して、乗員を保護することができる。
【0033】さらに従来のエアバッグ装置のようにステ
アリングホイール13および/またはグローブボック
ス、ダッシュボードにエアバッグ30が収納されている
場合よりも、本実施の形態におけるエアバッグ装置1に
おいては、シートベルト17にエアバッグ30が取り付
けられているので、衝突からエアバッグ膨張手段31を
作動させるまでの時間を長く設定することができ、後述
する進行方向加速度センサ43および横方向加速度セン
サ44の精度および設定範囲に幅をもたせることがで
き、エアバッグ装置1の信頼性を向上させることができ
る。本明細書において進行方向加速度センサ43および
横方向加速度センサ44を総称して加速度センサ60と
いう場合がある。
【0034】さらに車両2の進行方向前方側における衝
突の際には、従来のエアバッグ装置のようにステアリン
グホイール13および/またはグローブボックス、ダッ
シュボードにエアバッグ30が収納されている場合に
は、衝突によって乗員が車両2の進行方向前方に移動す
る方向とエアバッグ30の膨張する方向とが逆方向であ
るので、乗員がエアバッグ30によって受ける衝撃は、
乗員が車両2の進行方向前方に移動する速度とエアバッ
グ30の膨張する速度との和によって決定されるが、本
実施の形態におけるエアバッグ装置1においては、衝突
によって乗員が車両2の進行方向前方に移動する方向と
エアバッグ30の膨張する方向とが同一方向であるの
で、乗員がエアバッグ30によって受ける衝撃を小さく
することができる。したがって乗員が膨張したエアバッ
グ30に接触する際に、エアバッグ30によって負傷す
ることを防止できる。
【0035】エアバッグ30は、エアバッグ30の収納
されたエアバッグ収納部材38を介してシートベルト1
7の長手方向に沿って調整可能にシートベルト17に取
り付けられている。すなわちエアバッグ収納部材38の
下部にはシートベルト17が嵌通される、内部に金属製
のバネ部材45が設けられた摺動部材46が設けられ、
バネ部材45のバネ力によってバネ部材45がシートベ
ルト17を圧接し、シートベルト17の所望の位置にエ
アバッグ収納部材38を固定することができる。エアバ
ッグ収納部材38は前記バネ部材45のバネ力に抗する
力を与えることによって、シートベルト17の長手方向
に沿って変位させることができ、エアバッグ収納部材3
8すなわちエアバッグ30を所望の位置に調整すること
ができる。したがって乗員の体格および体形によってエ
アバッグ30を適切な位置に調整することができ、乗員
を衝突等による衝撃から確実に保護することができる。
【0036】処理回路37から与えられる電気信号は、
前記導電線36が前記バネ部材45に接触することによ
って、バネ部材45から導電線52を介してエアバッグ
膨張手段31の点火装置35に伝えられ、点火装置35
が点火する。
【0037】処理回路37は、フロントフード6の下方
に設置された車両2の進行方向に対して略平行な方向に
沿う加速度を感知する進行方向加速度センサ43および
車両2の進行方向に対して略垂直であってかつ略水平な
方向に沿う加速度を感知する横方向加速度センサ44と
導電線47によって電気的に接続されている。
【0038】処理回路37は、前記進行方向加速度セン
サ43または横方向加速度センサ44の少なくとも一方
からの電気信号を処理し、所定の加速度以上のときにエ
アバッグ膨張手段31を作動させ、エアバッグ30を膨
張させる。本実施の形態においては、加速度センサ60
として進行方向加速度センサ43および横方向加速度セ
ンサ44は各1個ずつを設置した構成としたが、本発明
の他の実施の形態のエアバッグ装置においては、複数の
進行方向加速度センサおよび横方向加速度センサを設置
した構成としてもよく、車両の衝突等の事故の際に確実
にエアバッグを膨張させ、乗員の負傷を最小限に防止で
きる構成であれば、進行方向加速度センサおよび横方向
加速度センサの設置位置についても限定されるものでは
ない。
【0039】本実施の形態においては、エアバッグ膨張
手段31を作動させる処理回路37は、進行方向加速度
センサ43および/または横方向加速度センサ44から
の電気信号を処理する構成としたが、本発明の他の実施
の形態のエアバッグ装置においては、エアバッグを膨張
させるエアバッグ膨張手段として、機械式点火装置を用
いたエアバッグ膨張手段であってもよく、また電気式点
火装置衝撃センサを用いたエアバッグ膨張手段であって
もよい。前記電気式点火装置衝撃センサとしては、コイ
ルスプリング式、ロールスプリング式、シリンダボール
式、半導体式のいずれでもよい。
【0040】図8は本発明の実施の一形態であるエアバ
ッグ装置1の制御回路の一部を示すブロック図であり、
図9はシートベルト17に設けられる導電線36の配置
方法を説明するためのシートベルト17の一部断面図で
あり、図10はシートベルト17の簡略した一部平面図
であり、図11はシートベルト17と導電線36との連
結部分の側面図であり、図12は導電線36をシートベ
ルト17に連結するための連結部51の簡略した斜視図
であり、図13は加速度の感知からエアバッグ30の膨
張までを説明するためのフローチャートである。
【0041】前述したように、シートベルト17の一端
は固定部材18に固定され、他端はシートベルトリトラ
クタ19に接続され、シートベルト17の前記一端と他
端との中間付近にはシートベルトタングプレート23が
挿着されている。シートベルトリトラクタ19から引き
出されたシートベルト17は車体4に取り付けられたシ
ートベルトガイド48に挿通され、シートベルト17が
乗員の肩部から腰部に胸部を介してたすき掛けの状態で
装着される。
【0042】シートベルトタングプレート23のシート
ベルト17が挿通される部分およびシートベルトガイド
48は金属製であって、剛性を有するリング状に形成さ
れる。シートベルトタングプレート23のシートベルト
17が挿通される部分およびシートベルトガイド48の
各部の外径が軸線方向に一様でかつ断面形状が円形に形
成される。
【0043】シートベルト17の表面に沿って、および
/またはシートベルト17の内部を挿通するように導電
線36が設けられている。シートベルト17がシートベ
ルトガイド48に接触する範囲およびシートベルト17
がシートベルトタングプレート23に接触する範囲にお
いては、導電線36はシートベルト17の内部またはシ
ートベルトガイド48および/またはシートベルトタン
グプレート23に接触しない表面側に設けられる。した
がって、導電線36がシートベルトガイド48および/
またはシートベルトタングプレート23に接触すること
がなく、シートベルト17の引き出し、巻き取りによっ
て導電線36が損傷することがない。
【0044】前述のように処理回路37は、フロントフ
ード6の下方に設置された車両2の進行方向に対して略
平行な方向に沿う加速度を感知する進行方向加速度セン
サ43および車両2の進行方向に対して略垂直であって
かつ略水平な方向に沿う加速度を感知する横方向加速度
センサ44と導電線47によって電気的に接続されてい
る。進行方向加速度センサ43が常時感知する車両2の
進行方向に対して略平行な方向に沿う加速度および横方
向加速度センサ44が常時感知する車両2の進行方向に
対して略垂直であってかつ略水平な方向に沿う加速度
は、導電線47を介して処理回路37に伝えられる。処
理回路37は進行方向加速度センサ43および横方向加
速度センサ44から伝えられた加速度が、エアバッグ3
0を膨張させるべき加速度として予め設定された設定値
以上の場合には、スイッチ49および/またはスイッチ
50を閉じる。スイッチ49および/またはスイッチ5
0が閉じられることによって、導電線36を介してエア
バッグ膨張手段31の点火装置35に電流が流れ、点火
剤32が点火され、前述のようにエアバッグ30が膨張
する。処理回路37、進行方向加速度センサ43および
横方向加速度センサ44は車載のバッテリから常時電源
が供給されている。
【0045】ステップ100において処理回路37は進
行方向加速度センサ43および横方向加速度センサ44
から加速度を常時取込んでおり、ステップ110におい
て進行方向加速度センサ43および横方向加速度センサ
44から伝えられた加速度がエアバッグ30を膨張させ
るべき加速度として予め設定された設定値以上か否かを
判定し、設定値以上の場合にはスイッチ1および/また
は2を閉じる電気信号をスイッチ1および2に送る。ス
テップ120において処理回路37から送られる電気信
号によってスイッチ1および/または2が閉じられる。
ステップ130において、スイッチ1および/または2
が閉じられることによって、導電線36、バネ部材45
および導電線52を介してエアバッグ膨張手段31の点
火装置35に電流が流れ、点火剤32が点火され、前述
のようにエアバッグ30が膨張する(ステップ14
0)。
【0046】導電線36は導電線36a,36b,36
cの3本から構成されている。導電線36aの一端はス
イッチ1および2に接続され、固定部材18を介してシ
ートベルト17の表面に沿って、および/またはシート
ベルト17の内部を挿通するようにシートベルト17に
設けられ、シートベルトリトラクタ19まで連続して形
成される。導電線36bの一端はスイッチ1に接続さ
れ、固定部材18を介してシートベルト17の表面に沿
って、および/またはシートベルト17の内部を挿通す
るようにシートベルト17に設けられ、シートベルトリ
トラクタ19まで連続して形成される。導電線36cの
一端はスイッチ2に接続され、固定部材18を介してシ
ートベルト17の表面に沿って、および/またはシート
ベルト17の内部を挿通するようにシートベルト17に
設けられ、乗員の人体の側方側に取り付けられたエアバ
ッグ30のバネ部材45まで連続して形成される。
【0047】シートベルト17は固定部材18付近にお
いて、導電線36の連結部51と連結される。連結部5
1とシートベルト17とが連結することによって、処理
回路37によってスイッチ1および/または2が閉じら
れた場合に、閉回路が形成され、点火装置35に電流が
流れ、点火剤32が点火され、前述のようにエアバッグ
30が膨張する。
【0048】シートベルト17は固定部材18付近にお
いて、導電線36の連結部51と連結されるので、シー
トベルト17および/またはエアバッグ30の交換が必
要な場合にシートベルト17および/またはエアバッグ
30だけを交換すればよいので、交換作業が容易で効率
的であり、かつ必要以上の材料、部品、備品等を交換す
る必要がなく経済的である。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、乗員を保
護するために自動車の衝突時に瞬間的に膨張するエアバ
ッグを乗員の装着するシートベルトにシートベルトの長
手方向に沿って調整可能に取り付けたので、自動車の衝
突時にエアバッグが瞬間的に膨張し、乗員の人体を確実
に支持し、人体を保護し、乗員の負傷を最小限にとどめ
ることが可能である。エアバッグがシートベルトに取り
付けてあるので、膨張するエアバッグが乗員に与える衝
撃を低減することができ、かつ、衝突からエアバッグが
膨張するまでの時間を長くすることができるので、エア
バッグ装置の信頼性を向上させることができる。したが
って、乗員を衝撃から確実に守ることができ、乗員の負
傷を防止することができる。エアバッグはシートベルト
の長手方向に沿って調整可能に取り付けられるので、乗
員の体格および体形によってエアバッグを適切な位置に
調整することができる。
【0050】また本発明によれば、自動車の衝突時に瞬
間的にエアバッグを膨張させることによって乗員を保護
するために設けられる車両のエアバッグ装置は、座席に
乗員を保持するために車体に設けられる着脱可能なシー
トベルトと、前記シートベルトにシートベルトの長手方
向に沿って調整可能に取り付けられ、乗員の人体よりも
自動車の進行方向前方側において膨張する膨張可能なエ
アバッグと、自動車の衝突時に大きな加速度が発生した
ときにエアバッグを膨張させるエアバッグ膨張手段と、
前記加速度を感知する加速度センサとを含むので、自動
車の衝突時にエアバッグが膨張し、膨張したエアバッグ
とシートベルトとによって乗員を確実に支持することが
できる。シートベルトに取り付けられたエアバッグが乗
員の人体よりも自動車の進行方向前方側において膨張す
るので、膨張するエアバッグが乗員に与える衝撃を低減
することができ、かつ、衝突からエアバッグが膨張する
までの時間を長くすることができるので、エアバッグ装
置の信頼性を向上させることができる。したがって、乗
員を衝撃から確実に守ることができ、乗員の負傷を防止
することができる。エアバッグはシートベルトの長手方
向に沿って調整可能に取り付けられるので、乗員の体格
および体形によってエアバッグを適切な位置に調整する
ことができる。
【0051】
【0052】さらに本発明によれば、複数のエアバッグ
がシートベルトに取り付けられるので、乗員の前方位置
だけでなく複数の方向からの衝突による衝撃から乗員を
保護することができる。したがって、乗員を衝撃から確
実に守ることができ、乗員の負傷を防止することができ
る。
【0053】さらにまた本発明によれば、車体に設けら
れたシートベルトによって乗員は座席に保持され、前記
シートベルトは着脱可能であるので装着および脱着が容
易である。乗員の人体よりも自動車の進行方向前方側ま
たは側方側の少なくとも一方において膨張する1または
2以上の膨張可能なエアバッグが前記シートベルトにシ
ートベルトの長手方向に沿って調整可能に取り付けられ
るので、乗員の前方または側方の少なくとも一方におい
てエアバッグが膨張することが可能である。自動車の衝
突時に大きな加速度が発生したときにエアバッグを膨張
させるエアバッグ膨張手段と加速度を感知する加速度セ
ンサとを含むので、自動車の衝突時に乗員を保護するこ
とが可能である。加速度センサは、車両の進行方向に対
して略平行な方向に沿う加速度を感知する進行方向加速
度センサと、車両の進行方向に対して略垂直であってか
つ略水平な方向に沿う加速度を感知する横方向加速度セ
ンサとを含み、エアバッグ膨張手段は前記進行方向加速
度センサまたは横方向加速度センサの少なくとも一方か
らの信号を処理し、所定の加速度以上のときにエアバッ
グを膨張させるエアバッグ膨張手段を作動させる処理回
路と、エアバッグを膨張させるエアバッグ膨張手段とか
らなるので、車両の進行方向に対して略平行な方向およ
び車両の進行方向に対して略垂直であってかつ略水平な
方向等複数の方向からの衝突による衝撃から乗員を保護
することができる。エアバッグは合成繊維製であって、
通常走行時において合成樹脂製のエアバッグ収納部材に
重畳状に収納され、かつ前記エアバッグ膨張手段が作動
したときに瞬時に膨張することができるので、自動車の
衝突時にエアバッグが膨張し、乗員の人体を確実に支持
し、人体を保護することが可能である。エアバッグはシ
ートベルトの長手方向に沿って調整可能に取り付けられ
るので、乗員の体格および体形によってエアバッグを適
切な位置に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるエアバッグ装置1
を装備した車両2の斜視図である。
【図2】エアバッグ装置1のエアバッグ30が収納され
たエアバッグ収納部材38の断面図である。
【図3】図2における切断面線III−IIIから見た
エアバッグ収納部材38の断面図である。
【図4】膨張した状態のエアバッグ30を後方から見た
斜視図である。
【図5】膨張した状態のエアバッグ30の正面図であ
る。
【図6】エアバッグ収納部材38の摺動部材46を説明
するための切断斜視図である。
【図7】処理回路37からの電気信号をエアバッグ膨張
手段31に伝える構成を説明するための簡略した平面図
である。
【図8】エアバッグ装置1の制御回路の一部を示すブロ
ック図である。
【図9】シートベルト17に設けられる導電線36の配
置方法を説明するためのシートベルト17の一部断面図
である。
【図10】シートベルト17の簡略した一部平面図であ
る。
【図11】シートベルト17と導電線36との連結部分
の側面図である。
【図12】導電線36をシートベルト17に連結するた
めの連結部51の簡略した斜視図である。
【図13】加速度の感知からエアバッグ30の膨張まで
を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 エアバッグ装置 2 車両 17 シートベルト 30 エアバッグ 31 エアバッグ膨張手段 37 処理回路 38 エアバッグ収納部材 43 進行方向加速度センサ 44 横方向加速度センサ 60 加速度センサ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の衝突時に瞬間的にエアバッグを
    膨張させることによって乗員を保護するために設けられ
    る車両のエアバッグ装置において、 エアバッグとエアバッグ膨張手段と加速度センサとを含
    み、 前記エアバッグは乗員の装着するシートベルトにシート
    ベルトの長手方向に沿って調整可能に取り付けられたこ
    とを特徴とする車両のエアバッグ装置。
  2. 【請求項2】 自動車の衝突時に瞬間的にエアバッグを
    膨張させることによって乗員を保護するために設けられ
    る車両のエアバッグ装置において、 座席に乗員を保持するために車体に設けられた着脱可能
    なシートベルトと、 前記シートベルトにシートベルトの長手方向に沿って調
    整可能に取り付けられた膨張可能なエアバッグと、 自動車の衝突時に大きな加速度が発生したときにエアバ
    ッグを膨張させるエアバッグ膨張手段と、 前記加速度を感知する加速度センサとを含み、乗員の人
    体よりも自動車の進行方向前方側において、前記エアバ
    ッグが膨張するようにしたことを特徴とする車両のエア
    バッグ装置。
  3. 【請求項3】 シートベルトに複数のエアバッグを取り
    付けたことを特徴とする請求項1または2に記載の車両
    のエアバッグ装置。
  4. 【請求項4】 自動車の衝突時に瞬間的にエアバッグを
    膨張させることによって乗員を保護するために設けられ
    る車両のエアバッグ装置において、 座席に乗員を保持するために車体に設けられる着脱可能
    なシートベルトと、 前記シートベルトにシートベルトの長手方向に沿って調
    整可能に取り付けられ、乗員の人体よりも自動車の進行
    方向前方側または側方側の少なくとも一方において膨張
    する1または2以上の膨張可能なエアバッグと、 自動車の衝突時に大きな加速度が発生したときにエアバ
    ッグを膨張させるエアバッグ膨張手段と、 車両の進行方向に対して略平行な方向に沿う加速度を感
    知する進行方向加速度センサと、車両の進行方向に対し
    て略垂直であってかつ略水平な方向に沿う加速度を感知
    する横方向加速度センサとを含む車両のエアバッグ装置
    であって、 前記エアバッグ膨張手段は、前記進行方向加速度センサ
    または横方向加速度センサの少なくとも一方からの信号
    を処理し、所定の加速度以上のときにエアバッグを膨張
    させるエアバッグ膨張手段を作動させる処理回路と、エ
    アバッグを膨張させるエアバッグ膨張手段とからなり、 前記エアバッグは合成繊維製であって、通常走行時にお
    いて合成樹脂製のエアバッグ収納部材に重畳状に収納さ
    れ、かつ前記エアバッグ膨張手段が作動したときに瞬時
    に膨張することができるようにしたことを特徴とする車
    両のエアバッグ装置。
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