JP2008126262A - エレクトロガスアーク溶接用フラックス入りワイヤ及びエレクトロガスアーク溶接金属 - Google Patents
エレクトロガスアーク溶接用フラックス入りワイヤ及びエレクトロガスアーク溶接金属 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008126262A JP2008126262A JP2006313658A JP2006313658A JP2008126262A JP 2008126262 A JP2008126262 A JP 2008126262A JP 2006313658 A JP2006313658 A JP 2006313658A JP 2006313658 A JP2006313658 A JP 2006313658A JP 2008126262 A JP2008126262 A JP 2008126262A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mass
- weld metal
- toughness
- amount
- strength
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C38/00—Ferrous alloys, e.g. steel alloys
- C22C38/002—Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing In, Mg, or other elements not provided for in one single group C22C38/001 - C22C38/60
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K35/00—Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting
- B23K35/22—Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting characterised by the composition or nature of the material
- B23K35/24—Selection of soldering or welding materials proper
- B23K35/30—Selection of soldering or welding materials proper with the principal constituent melting at less than 1550 degrees C
- B23K35/3053—Fe as the principal constituent
- B23K35/3066—Fe as the principal constituent with Ni as next major constituent
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C38/00—Ferrous alloys, e.g. steel alloys
- C22C38/02—Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing silicon
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C38/00—Ferrous alloys, e.g. steel alloys
- C22C38/04—Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing manganese
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C38/00—Ferrous alloys, e.g. steel alloys
- C22C38/18—Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium
- C22C38/40—Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium with nickel
- C22C38/50—Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium with nickel with titanium or zirconium
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C38/00—Ferrous alloys, e.g. steel alloys
- C22C38/18—Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium
- C22C38/40—Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium with nickel
- C22C38/54—Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium with nickel with boron
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C38/00—Ferrous alloys, e.g. steel alloys
- C22C38/18—Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium
- C22C38/40—Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium with nickel
- C22C38/58—Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium with nickel with more than 1.5% by weight of manganese
Abstract
【解決手段】ワイヤ全質量あたり、C:0.03〜0.07%、Si:0.3〜0.8%、Mn:1.5〜2.2%、Ni:0.4〜1.5%、Cr及びMoからなる群から選択された少なくとも1種:総量で0.05〜0.60%、Ti:0.02〜0.20%、B:0.005〜0.020%、Mg:0.20〜0.50%、を含有し、Al:≦0.10%に規制し、スラグ生成剤:1.0〜2.0%を含有し、このスラグ生成剤は、F:0.30〜0.70質量、K:0.02〜0.20%を含有し、[A]=(Cr+Mo)/Ni:0.10〜1.0、及び[B]=C/(Ti+20×B):0.12〜0.58である。
【選択図】なし
Description
C:0.03乃至0.07質量%、
Si:0.3乃至0.8質量%、
Mn:1.5乃至2.2質量%、
Ni:0.4乃至1.5質量%、
Cr及びMoからなる群から選択された少なくとも1種:総量で0.05乃至0.60質量%、
Ti:0.02乃至0.20質量%、
B:0.005乃至0.020質量%、
Mg:0.20乃至0.50質量%、
を含有し、
Al:≦0.10質量%に規制し、
スラグ生成剤:1.0乃至2.0質量%
を含有し、
このスラグ生成剤は、
F:0.30乃至0.70質量、
K:0.02乃至0.20質量%を含有し、
更に、[A],[B]が、夫々Cr,Mo,Ni,C,Ti,Bの含有量から、[A]=(Cr+Mo)/Ni及び[B]=C/(Ti+20×B)の式により決まる値であるとすると、
[A]:0.10乃至1.0
[B]:0.12乃至0.58
であることを特徴とする。
C:0.035乃至0.075質量%、
Si:0.1乃至0.6質量%、
Mn:1.1乃至1.8質量%、
Ni:0.4乃至1.5質量%、
Cr及びMoからなる群から選択された少なくとも1種:総量で0.05乃至0.60質量%、
Ti:0.005乃至0.050質量%、
B:0.002乃至0.008質量%、
を含有し、
O≦0.05質量%、
N≦0.007質量%、
Al≦0.03質量%、
P≦0.025質量%、
S≦0.025質量%、
Nb≦0.1質量%、
に規制し、
残部90質量%以上のFe並びにCu、V及び不可避不純物であると共に、
更に、PCM、[A]、[B]が、夫々C,Si,Mn,Cu,Ni,Cr,Mo,V,Bの含有量から、PCM=C+(Si/30)+(Mn/20)+(Cu/20)+(Ni/60)+(Cr/20)+(Mo/15)+(V/10)+(5×B)、[A]=(Cr+Mo)/Ni、[B]=C/(Ti+20×B)の式により決まる値であるとすると、
PCM:0.175乃至0.220、
[A]:0.10乃至1.0、
[B]:0.25乃至1.67、
であることを特徴とする。
Cは溶接金属の強度を確保するためには欠かせない元素である。Cの含有量が0.03質量%末満では、溶接金属の強度が低下すると共に、組織が粗大化し、靭性も劣化する。一方、C含有量が0.07質量%を超えると、溶接金属の強度が高くなり過ぎ、靱性が劣化する。なお、C源としては、鋼製外皮中のC、フラックス中のC単体、鉄粉及び金属粉のC等がある。
Siは脱酸剤として溶接金属の酸素量を低減し靭性を向上させる。しかし、Si含有量が0.3質量%未満では、溶接金属の靱性が劣化する。一方、Siが0.8質量%を超えると、脱酸しスラグとなったSiO2の量が過剰となり、スラグの粘度が高くなるため、スラグの排出性が悪くなる。従って、アークが広がらず、母材希釈が少なくなり、強度が高くなり、伸びが低く、靱性も劣化する。なお、Si源としては、鋼製外皮中のSi、フラックス中のFe−Si,Fe−Si−Mn、Fe−Si−Mg、REM−Ca−Si等がある。
Mnは脱酸剤として溶接金属の酸素量を低減し靭性を向上させるとともに、溶接金属の強度を確保するにも有効な元素である。Mn含有量が1.5質量%未満では、溶接金属の靱性が劣化する。一方、Mn含有量が2.2質量%を超えると、溶接金属の強度が高くなり過ぎ靱性が劣化する。なお、Mn源としては、鋼製外皮中のMn金属Mn、Fe−Mn、Fe−Si−Mn等がある。
Niはオーステナイト形成元素であり、前述したとおり、溶接金属の靱性を安定化させる効果がある。Ni含有量が0.4質量%未満では、溶接金属の靭性が劣化する。一方、Ni含有量が1.5質量%を超えると、板厚が薄いところでは、強度が高くなり過ぎ、靱性が劣化し、伸びが低くなる。なお、Ni源としては、金属Ni,Fe−Ni,Ni−Mg等がある。
Cr、Moはフェライト形成元素であり、溶接金属の焼入れ性を高める効果があり、入熱が400kJ/cmを超えるような場合の凝固組織微細化に有効な元素である。従って、Cr、Moは靭性を向上させ、更には少量の添加でも強度を高める。Cr,Moの含有量が0.05質量%未満では、凝固組織は粗大化し靭性は劣化する。一方、0.60質量%を超えると強度が高くなり靭性は劣化する。なお、Cr源としては、金属Cr、Fe−Cr等、Mo源としては、金属Mo、Fe−Mo等がある。
TiはBとの相乗効果により溶接金属組織を微細化し、靱性を向上させる効果がある。Ti含有量が0.02質量%未満では、組織の微細化効果が得られず、溶接金属の靱性が劣化する。一方、Tiが0.20質量%を超えると、溶接金属中にTiが過剰となり、靭性が劣化するうえ、伸びが低くなる。なお、Ti源としては、金属Ti、Fe−Ti等がある。
Bは少量の添加でTiとの相乗効果により溶接金属組織を微細化し、靱性を向上させる効果がある。B含有量が0.005質量%未満では、組織の微細化効果が得られず、溶接金属の靭性が劣化する。一方、B含有量が0.020質量%を超えると、溶接金属中にBが過剰となり、強度が高くなり過ぎ、靭性が劣化するうえ、伸びが低くなる。なお、B源としては、Fe−B、Fe−Si−B、B2O3等がある。
Mgは脱酸剤として溶接金属の酸素量を低減し、靱性を向上させる効果がある。Mg含有量が0.20質量%未満では、溶接金属の酸素量低減効果が得られず、溶接金属の靱性が劣化する。一方、Mg含有量が0.50質量%を超えると、アークが不安定となり、スパッタが多発する。なお、Mg源としては、金属Mg、Al−Mg,Fe−Si−Mg、Ni−Mg等がある。
前述したとおり、Cr、MoはNiよりも焼入れ効果が大きい。従って、Cr及びMoは少量の添加でも組織の微細化が可能となり、厚板における強度及び靭性の確保に有効である。Niは焼入れ効果はCr、Moよりも小さいが、衝撃特性の遷移温度を下げる効果があり、少なすぎると、低温での靱性が著しく劣化する。従って、Cr、Mo、Ni量のバランスを適正に管理することで、合金成分量を少なくしかつ、厚板での強度及び靱性の確保が可能となる。更に、板厚が薄い場合にも、過大な合金成分量により強度が高くなり過ぎることもなく、伸びも靱性も安定する方向となる。溶接ワイヤの[A]が0.10未満であると、組織が粗大化し、靭性が劣化する。一方、溶接ワイヤの[A]が1.0を超えると、遷移温度が高くなるため、靭性が劣化する。
溶接金属の伸びを改善するには、金属結晶に存在する転位を動きやすくすることが必要である。しかし、これまでは、溶接金属中の合金成分量が多いため、析出粒子及び固溶元素が多く、転位を強固に固着し移動を妨げてきたため、伸びが低いという問題点があった。溶接金属中のCは溶接金属の強度を確保するためには欠かせない元素である。前述したとおり、厚板の大入熱でも強度及び靱性を確保し、薄板でも強度が高くなり過ぎないようにし、更には伸びを改善するには、合金成分量をできるだけ少なくする方がよい。CはSi、Mn、Ni、Cr、Moと比較して、少量添加でも強度を確保することができる。従って、強度を確保しつつ伸びを改善するには、Cは有効な成分である。一方で、Ti、Bは、Ti酸化物又はB窒化物等を生成し、これが結晶核となったり、更には、結晶粒界にBが拡散し、初折フェライトの析出を抑制する等、組織を微細化させる効果があるため、衝撃性能の向上には有効な成分である。しかし、前述のとおり、Ti,Bは転位の移動を妨げる効果が高いため、溶接金属の伸びに対しては悪影響を及ぼす。溶接ワイヤの[B]が0.12未満であると、Ti、B量が多いため、溶接金底得の伸びが低くなる。一方、溶接ワイヤの[B]が0.58を超えると、強度が高くなり過ぎるため、溶接金属の靱性が劣化する。
Alは脱酸剤として溶接金属の酸素量低減に効果はあるが、過剰に添加すると、Ti酸化物の生成を妨げる。従って、Ti酸化物による組織の微細化効果が得られなくなるため、Alの添加量は0.10質量%以下とする。
スラグ生成剤は、アークの安定化、スパッタ低減、及び溶落防止等、溶接作業性の安定化に不可欠である。スラグ生成剤の量が1.0質量%未満であると、スラグ量が不足し、溶融金属を開先内に留めおくことが困難となり、溶融金属が溶落しやすくなる。一方、スラグ量が2.0質量%を超えると、スラグ量が過大となり、スラグの排出性が悪くなる。従って、アークが広がらず、母材希釈が少なくなり、強度が高くなると共に、伸びが低く、靱性も劣化する。なお、スラグ生成剤としては、SiO2、CaO、Na2O、Al2O3、Li2O、CaF2、BaF2、NaF、SrF2、AlF3、MgF2、LiF、CaCO3、MgCO3、BaCO3、Li2CO3、Na2CO3,Sr2CO3等がある。
スラグ生成剤中のFは、スラグの粘性を低くし、スラグの排出性をよくする。Fの含有量が0.30質量%未満であると、スラグの排出性が悪くなり、アークが広がらず、母材希釈が少なくなり、強度が高くなると共に、伸びが低くなり、靱性も劣化する。一方、Fが0.70質量%を超えると、スラグの排出性が良くなり過ぎ、溶融金属を開先内に留めおくことができなくなり、溶融金属が溶落しやすくなる。なお、F源としては、CaF2、BaF2、NaF,K2SiF6、SrF2,AlF3,MgF2,LiF等がある。
スラグ生成剤のKは、アークを安定化する効果がある。従って、電圧の変動が少なくなり、母材希釈も安定し、設計通りの溶接金属が得られる。しかし、Kの含有量が0.02質量%未満であると、アークが不安定となり、電圧変動により、溶接金属の品質が劣化する。一方、Kの含有量が0.20質量%を超えると、耐吸湿性が著しく劣化し、溶接金属部にガス欠陥が発生する。なお、K源としては、K2O、K2SiF6等がある。
フラックス入りワイヤの残部は、Fe、B2O3のO、REM(希土類元素)、P、S、Al、Ca他不可避的不純物である。なお、残部のうち、Feは90質量%以上を含有し、そのFe源は、鋼板外皮、鉄粉、Fe合金のFe等がある。また、本発明のフラックス入りワイヤのフラックス充填率は20乃至30質量%とする。
Cは溶接金属の強度を確保するためには欠かせない元素である。C含有量が0.035質量%未満では、溶接金属の強度が低下する。更に、Cが少ないと、組織が粗大化し、靱性も劣化する。一方、C含有量が0.075質量%を超えると、溶接金属の強度が高くなり過ぎ、靱性が劣化する。
Siは脱酸剤として溶接金属の酸素量を低減し、靱性を向上させる。Si含有量が0.1質量%未満では、溶接金属の靭性が劣化する。一方、Si含有量が0.6質量%を超えると、強度が高くなり、伸びが低く、靱性も劣化する。
Mnは脱酸剤として溶接金属の酸素量を低減し靱性を向上させるとともに、溶接金属の強度を確保するにも有効な元素である。Mn含有量が1.1質量%未満では、溶接金属の靱性が劣化する。一方、Mn含有量が1.8質量%を超えると、溶接金属の強度が高くなり過ぎ、靱性が劣化するうえ、伸びが低くなる。
Niはオーステナィト形成元素であり、前述したとおり、溶接金属の靭性を安定化させる効果がある。Ni含有量が0.4質量%未満では、溶接金属の靱性が劣化する。一方、Ni含有量が1.5質量%を超えると、板厚が薄いところでは、強度が高くなり過ぎ、靱性が劣化し、伸びが低くなる。
Cr及びMoはフェライト形成元素であり、溶接金属の焼入れ性を高める効果があり、入熱が400kJ/cmを超えるような場合の凝固組織の微細化に有効な元素である。従って、Cr及びMoの添加は、溶接金属の靱性を向上させ、更には少量の添加でも強度を高める。Cr及びMoの含有量が0.05質量%未満では、凝固組織は粗大化し、靱性は劣化する。一方、Cr及びMoの含有量が0.60質量%を超えると、強度が高くなり、靱性が劣化するうえ、伸びが低くなる。
TiはBとの相乗効果により溶接金属組織を微細化し、靱性を向上させる効果がある。その質量が0.005質量%未満では、組織の微細化効果が得られず、溶接金属の靱性が劣化する。一方、Tiが0.050質量%を超えると、溶接金属中にTiが過剩となり、靱性が劣化するうえ、伸びが低くなる。
Bは少量の添加で、Tiとの相乗効果により溶接金属組織を微細化し、靭性を向上させる効果がある。Bの含有量が0.002質量%未満では、組織の微細化効果が得られず、溶接金属の靱性が劣化する。一方、Bの含有量が0.008質量%を超えると、溶接金属中にBが過剰となり、強度が高くなり過ぎ、靱性が劣化するうえ、伸びが低くなる。
前述の理由により、溶接金属のC,Si、Mn、Ni、Cr、Mo、Ti、B量を限定したが、適用される母材によっては、Cu、V、Nbを含む場合も考えられる。エレクトロガスアーク溶接金属は母材の影響も受けるため、母材のCu、V、Nb量が高いと溶接金属の強度が高くなり過ぎ、靭性が劣化し、伸びが低くなる。式PCMは溶接金属の強度と強い相関関係があり、本発明では、PCMの値の範囲を所定範囲に限定することで、適用される母材を考慮した溶接金属成分設計を可能とする。PCMが0.175未満では、入熱が400kJ/cmを超えるような場合、強度が不足する。一方、PCMが0.220を超える場合は、強度が高くなり過ぎ、靱性が劣化するうえ、伸びが低くなる。
前述したとおり、Cr及びMoはNiよりも焼入れ効果が大きい。従って、Cr及びMoは少量の添加でも組織の微細化が可能となり、厚板における強度及び靱性の確保に有効である。Niは、焼入れ効果はCr及びMoよりも小さいが、衝撃特性の遷移温度を下げる効果があり、少なすぎると、低温での靭性が著しく劣化する。従って、Cr、Mo、Ni量のバランスを適正に管理することで、合金成分量を少なくし、かつ、厚板での強度及び靱性の確保が可能となる。更には、板厚が薄いところでも、過大な合金成分量により、強度が高過ぎることもなく、伸び及び靱性が安定する方向となる。[A]が0.10未満であると、組織が粗大化し、靭性が劣化する。一方、[A]が1.0を超えると、遷移温度が高くなるため、靱性が劣化する。
溶接金属の伸びを改善するには、金属結晶に存在する転位を動きやすくすることが必要である。しかし、従来、溶接金属中の合金成分量が多いため、析出粒子及び固溶元素が多く、転位を強固に固着し、移動を妨げてきたため、伸びが低いという問題点があった。溶接金属中のCは溶接金属の強度を確保するためには欠かせない元素である。前述したとおり、厚板の大入熱でも強度及び靭性を確保し、薄板でも強度が高くなり過ぎないようにし、更には伸びを改善するには、合金成分量をできるだけ少なくする方がよい。CはSi、Mn、Ni、Cr、Moと比較して、少量添加でも強度を確保することができる。従って、強度を確保しつつ伸びを改善するためには、Cは有効な成分である。一方で、Ti及びBは、Ti酸化物又はB窒化物等を生成し、これは結晶核となったり、更には、結晶粒界にBが拡散し、初析フェライトの析出を抑制する等、組織を微細化させる効果があるため、衝撃性能の向上には有効な成分である。しかし、前述のとおり、Ti及びBは、転位の移動を妨げる効果が高いため、伸びに対しては悪影響を及ぼす。[B]が0.25未満であると、Ti,B量が多いため、伸びが低くなる。一方、[B]が1.67を超えると、強度が高くなり過ぎるため、靱性が劣化する。
溶接金属のO量が高いと、靭性が劣化するので、Oは0.05質量%以下に規制する。
溶接金属のN量が高いと、靭性が劣化するので、Nは0.007質量%以下に規制する。
溶接金属のAl量が高いと、Ti酸化物による組織微細化効果が抑制され、靭性が劣化するので、Alは0.03質量%以下に規制する。
溶接金属のP量が高いと、高温割れが発生しやすくなるので、Pは0.025質量%以下に規制する。
溶接金属のS量が高いと、高温割れが発生しやすくなるので、Sは0.025質量%以下に規制する。
溶接金属のNb量が高いと、高温割れが発生しやすくなるので、Nbは0.1質量%以下に規制する。
溶接金属の残部は、Fe及び母材の希釈により混入するCu、Vの他、不可避的不純物である。なお、残部のうちFeは90質量%以上である。Cuはフラックス入りワイヤの充填フラックス中及び鋼製外皮中に不純物として含まれたり、またシームレスワイヤの場合にはワイヤ表面のCuメッキに含まれる。更に母材に含有するCuが希釈されて溶接金属中に入る。この場合、Cuが0.5質量%を超えると、強度が上がりすぎて靭性が劣化し、伸びも低くなる。Vについてもフラックス入りワイヤの充填フラックス中及び鋼製外皮中に不純物として含まれたり、母材に含有するVが希釈により溶接金属中に含まれるが、その量は0.5質量%まで許容され、それを超えると強度が過剰になり、靭性が低下し、伸びが低下する。
Claims (2)
- 鋼製外皮にフラックスを充頃してなるエレクトロガスアーク溶接用フラックス入りワイヤにおいて、ワイヤ全質量あたり、
C:0.03乃至0.07質量%、
Si:0.3乃至0.8質量%、
Mn:1.5乃至2.2質量%、
Ni:0.4乃至1.5質量%、
Cr及びMoからなる群から選択された少なくとも1種:総量で0.05乃至0.60質量%、
Ti:0.02乃至0.20質量%、
B:0.005乃至0.020質量%、
Mg:0.20乃至0.50質量%、
を含有し、
Al:≦0.10質量%に規制し、
スラグ生成剤:1.0乃至2.0質量%、
を含有し、
このスラグ生成剤は、
F:0.30乃至0.70質量、
K:0.02乃至0.20質量%を含有し、
更に、[A],[B]が、夫々Cr,Mo,Ni,C,Ti,Bの含有量から、[A]=(Cr+Mo)/Ni及び[B]=C/(Ti+20×B)の式により決まる値であるとすると、
[A]:0.10乃至1.0、
[B]:0.12乃至0.58、
であることを特徴とするエレクトロガスアーク溶接用フラックス入りワイヤ。 - エレクトロガスアーク溶接により形成されたエレクトロガスアーク溶接金属において、溶接金属の全質量あたり、
C:0.035乃至0.075質量%、
Si:0.1乃至0.6質量%、
Mn:1.1乃至1.8質量%、
Ni:0.4乃至1.5質量%、
Cr及びMoからなる群から選択された少なくとも1種:総量で0.05乃至0.60質量%、
Ti:0.005乃至0.050質量%、
B:0.002乃至0.008質量%、
を含有し、
O≦0.05質量%、
N≦0.007質量%、
Al≦0.03質量%、
P≦0.025質量%、
S≦0.025質量%、
Nb≦0.1質量%、
に規制し、
残部は、90質量%以上のFe並びにCu、V及び不可避不純物であると共に、
更に、PCM、[A]、[B]が、夫々C,Si,Mn,Cu,Ni,Cr,Mo,V,Bの含有量から、PCM=C+(Si/30)+(Mn/20)+(Cu/20)+(Ni/60)+(Cr/20)+(Mo/15)+(V/10)+(5×B)、[A]=(Cr+Mo)/Ni、[B]=C/(Ti+20×B)の式により決まる値であるとすると、
PCM:0.175乃至0.220、
[A]:0.10乃至1.0、
[B]:0.25乃至1.67、
であることを特徴とするエレクトロガスアーク溶接金属。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006313658A JP4776508B2 (ja) | 2006-11-20 | 2006-11-20 | エレクトロガスアーク溶接用フラックス入りワイヤ |
CNB2007101823097A CN100525990C (zh) | 2006-11-20 | 2007-10-17 | 气电焊用药芯焊丝及气电焊金属 |
KR1020070117812A KR100955551B1 (ko) | 2006-11-20 | 2007-11-19 | 일렉트로 가스 아크 용접용 플럭스 코어드 와이어 및일렉트로 가스 아크 용접 금속 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006313658A JP4776508B2 (ja) | 2006-11-20 | 2006-11-20 | エレクトロガスアーク溶接用フラックス入りワイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008126262A true JP2008126262A (ja) | 2008-06-05 |
JP4776508B2 JP4776508B2 (ja) | 2011-09-21 |
Family
ID=39478733
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006313658A Expired - Fee Related JP4776508B2 (ja) | 2006-11-20 | 2006-11-20 | エレクトロガスアーク溶接用フラックス入りワイヤ |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4776508B2 (ja) |
KR (1) | KR100955551B1 (ja) |
CN (1) | CN100525990C (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009082947A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Jfe Steel Kk | エレクトロガスアーク溶接用フラックス入りワイヤ |
JP2010094686A (ja) * | 2008-10-14 | 2010-04-30 | Nippon Steel Corp | 溶接金属の靭性に優れた1パス大入熱溶接継手およびその製造方法 |
WO2010055788A1 (ja) * | 2008-11-14 | 2010-05-20 | 株式会社神戸製鋼所 | 溶接金属 |
CN101890597A (zh) * | 2009-05-20 | 2010-11-24 | 株式会社神户制钢所 | 药芯焊丝 |
JP2010279971A (ja) * | 2009-06-04 | 2010-12-16 | Kobe Steel Ltd | 靭性に優れた高強度溶接金属 |
KR101035723B1 (ko) | 2008-11-26 | 2011-05-19 | 현대종합금속 주식회사 | 고장력강용 가스실드 아크 용접용 플럭스 충전 와이어 |
KR101065222B1 (ko) | 2008-12-15 | 2011-09-19 | 현대종합금속 주식회사 | 가스실드 아크 용접용 메탈계 플럭스 충전와이어 |
KR101095067B1 (ko) | 2010-04-29 | 2011-12-20 | 현대종합금속 주식회사 | 일렉트로가스 아크 용접용 플럭스 충전 와이어 |
JP2011255385A (ja) * | 2010-06-04 | 2011-12-22 | Nippon Steel Corp | 高張力鋼用炭酸ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ |
WO2012091413A3 (ko) * | 2010-12-27 | 2012-10-04 | 주식회사 포스코 | 용접이음부 저온인성 및 용접작업성이 우수한 플럭스 코어드 아크 용접 와이어 및 이를 이용한 용접이음부 |
JP2014195832A (ja) * | 2013-03-08 | 2014-10-16 | 株式会社神戸製鋼所 | 溶接金属 |
WO2015029751A1 (ja) * | 2013-08-30 | 2015-03-05 | 株式会社神戸製鋼所 | フラックス入りワイヤ |
JP2019104020A (ja) * | 2017-12-11 | 2019-06-27 | 日本製鉄株式会社 | 立向エレクトロガスアーク溶接用フラックス入りワイヤ、及び溶接継手の製造方法 |
Families Citing this family (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101318267B (zh) * | 2008-06-27 | 2010-06-16 | 武汉铁锚焊接材料股份有限公司 | 一种垂直气电立焊用药芯焊丝 |
JP5314473B2 (ja) * | 2009-03-26 | 2013-10-16 | 株式会社神戸製鋼所 | 溶接まま及び応力除去焼鈍後の強度、靭性に優れた溶接金属並びにその溶接金属によって接合された溶接構造物 |
KR101665696B1 (ko) * | 2009-11-20 | 2016-10-24 | 주식회사 포스코 | 충격인성이 우수한 고강도 플럭스 코어드 아크 용접 금속부 |
JP5416605B2 (ja) * | 2010-02-02 | 2014-02-12 | 株式会社神戸製鋼所 | フラックス入りワイヤ |
JP5415998B2 (ja) * | 2010-03-11 | 2014-02-12 | 株式会社神戸製鋼所 | ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ |
CN102528317B (zh) * | 2010-12-20 | 2015-03-11 | 昆山京群焊材科技有限公司 | 气电立焊用药芯焊丝 |
US9707643B2 (en) * | 2012-04-17 | 2017-07-18 | Hobart Brothers Company | Systems and methods for welding electrodes |
JP6085205B2 (ja) * | 2013-03-25 | 2017-02-22 | 株式会社神戸製鋼所 | ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ |
CN103498552B (zh) * | 2013-09-02 | 2016-08-17 | 杨玉喜 | 冷弯型钢及其制备方法 |
CN104139250B (zh) * | 2014-08-04 | 2016-06-08 | 天津市永昌焊丝有限公司 | 一种高强度高韧性气电立焊药芯焊丝及制备方法 |
CN104551441A (zh) * | 2014-11-27 | 2015-04-29 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种含v的超高强气体保护焊丝及其制造方法 |
JP2017001094A (ja) * | 2015-06-05 | 2017-01-05 | 株式会社神戸製鋼所 | 溶接金属及び溶接構造体 |
JP6453178B2 (ja) * | 2015-07-17 | 2019-01-16 | 株式会社神戸製鋼所 | ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ |
CN107900555B (zh) * | 2017-12-18 | 2020-04-21 | 武汉钢铁有限公司 | 一种用于630MPa级高Nb钢双道埋弧焊的焊丝 |
CN110238558B (zh) * | 2019-06-13 | 2020-06-02 | 华中科技大学 | 电弧熔丝增材制造多向钢节点的金属粉芯丝材及制备方法 |
CN113478119A (zh) * | 2021-06-23 | 2021-10-08 | 南京钢铁股份有限公司 | 耐二次火灾建筑用390MPa级全位置气保焊丝及制造方法 |
CN113579553A (zh) * | 2021-08-10 | 2021-11-02 | 中国人民解放军陆军装甲兵学院 | 电弧增材制造现场修复船舶Cr-Ni-Mo系齿轮的丝材及方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005329460A (ja) * | 2004-04-22 | 2005-12-02 | Nippon Steel Corp | 溶接部の耐脆性破壊発生特性に優れたエレクトロガスアーク溶接方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3523777B2 (ja) | 1998-01-08 | 2004-04-26 | 日鐵住金溶接工業株式会社 | 2電極エレクトロガスア−ク溶接方法 |
JP3718464B2 (ja) | 2000-09-04 | 2005-11-24 | 日鐵住金溶接工業株式会社 | ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ |
JP4697693B2 (ja) | 2000-09-26 | 2011-06-08 | 日鐵住金溶接工業株式会社 | 極厚鋼材の2電極立向エレクトロガスアーク溶接方法 |
JP3815984B2 (ja) | 2001-07-06 | 2006-08-30 | 株式会社神戸製鋼所 | 低合金耐熱鋼用ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ |
-
2006
- 2006-11-20 JP JP2006313658A patent/JP4776508B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2007
- 2007-10-17 CN CNB2007101823097A patent/CN100525990C/zh active Active
- 2007-11-19 KR KR1020070117812A patent/KR100955551B1/ko active IP Right Grant
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005329460A (ja) * | 2004-04-22 | 2005-12-02 | Nippon Steel Corp | 溶接部の耐脆性破壊発生特性に優れたエレクトロガスアーク溶接方法 |
Cited By (22)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009082947A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Jfe Steel Kk | エレクトロガスアーク溶接用フラックス入りワイヤ |
JP2010094686A (ja) * | 2008-10-14 | 2010-04-30 | Nippon Steel Corp | 溶接金属の靭性に優れた1パス大入熱溶接継手およびその製造方法 |
WO2010055788A1 (ja) * | 2008-11-14 | 2010-05-20 | 株式会社神戸製鋼所 | 溶接金属 |
JP2010115701A (ja) * | 2008-11-14 | 2010-05-27 | Kobe Steel Ltd | 低温靭性に優れた高強度溶接金属 |
KR101035723B1 (ko) | 2008-11-26 | 2011-05-19 | 현대종합금속 주식회사 | 고장력강용 가스실드 아크 용접용 플럭스 충전 와이어 |
KR101065222B1 (ko) | 2008-12-15 | 2011-09-19 | 현대종합금속 주식회사 | 가스실드 아크 용접용 메탈계 플럭스 충전와이어 |
CN101890597B (zh) * | 2009-05-20 | 2014-12-03 | 株式会社神户制钢所 | 药芯焊丝 |
CN101890597A (zh) * | 2009-05-20 | 2010-11-24 | 株式会社神户制钢所 | 药芯焊丝 |
JP2010279971A (ja) * | 2009-06-04 | 2010-12-16 | Kobe Steel Ltd | 靭性に優れた高強度溶接金属 |
KR101095067B1 (ko) | 2010-04-29 | 2011-12-20 | 현대종합금속 주식회사 | 일렉트로가스 아크 용접용 플럭스 충전 와이어 |
JP2011255385A (ja) * | 2010-06-04 | 2011-12-22 | Nippon Steel Corp | 高張力鋼用炭酸ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ |
WO2012091413A3 (ko) * | 2010-12-27 | 2012-10-04 | 주식회사 포스코 | 용접이음부 저온인성 및 용접작업성이 우수한 플럭스 코어드 아크 용접 와이어 및 이를 이용한 용접이음부 |
US9492894B2 (en) | 2010-12-27 | 2016-11-15 | Posco | Flux-cored arc welding wire for providing superior toughness and weldability to a welded joint at a low temperature, and welded joint using same |
JP2014195832A (ja) * | 2013-03-08 | 2014-10-16 | 株式会社神戸製鋼所 | 溶接金属 |
WO2015029751A1 (ja) * | 2013-08-30 | 2015-03-05 | 株式会社神戸製鋼所 | フラックス入りワイヤ |
EP3040153A1 (en) * | 2013-08-30 | 2016-07-06 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho (Kobe Steel, Ltd.) | Flux-containing wire |
US20160193699A1 (en) * | 2013-08-30 | 2016-07-07 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho (Kobe Steel, Ltd.) | Flux-cored wire |
EP3040153A4 (en) * | 2013-08-30 | 2017-05-03 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho (Kobe Steel, Ltd.) | Flux-containing wire |
RU2638483C2 (ru) * | 2013-08-30 | 2017-12-13 | Кабусики Кайся Кобе Сейко Се (Кобе Стил, Лтд.) | Проволока с флюсовым сердечником |
US10449637B2 (en) | 2013-08-30 | 2019-10-22 | Kobe Steel, Ltd. | Flux-cored wire |
JP2019104020A (ja) * | 2017-12-11 | 2019-06-27 | 日本製鉄株式会社 | 立向エレクトロガスアーク溶接用フラックス入りワイヤ、及び溶接継手の製造方法 |
JP7031271B2 (ja) | 2017-12-11 | 2022-03-08 | 日本製鉄株式会社 | 立向エレクトロガスアーク溶接用フラックス入りワイヤ、及び溶接継手の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR20080045633A (ko) | 2008-05-23 |
KR100955551B1 (ko) | 2010-05-03 |
CN101185996A (zh) | 2008-05-28 |
JP4776508B2 (ja) | 2011-09-21 |
CN100525990C (zh) | 2009-08-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4776508B2 (ja) | エレクトロガスアーク溶接用フラックス入りワイヤ | |
KR101065996B1 (ko) | 응고 결정립을 미세하게 하는 2상 스테인리스 강 용접용 플럭스 내장 와이어 | |
JP3476125B2 (ja) | 2相ステンレス鋼溶接用フラックス入りワイヤ | |
KR101937553B1 (ko) | 2상 스테인리스강용 아크 용접용 플럭스 코어드 와이어 및 용접 금속 | |
JP5165322B2 (ja) | エレクトロガスアーク溶接用フラックス入りワイヤ | |
KR102020105B1 (ko) | 서브머지드 아크 용접 방법 | |
US20080099455A1 (en) | Flux-cored wire for gas shielded arc welding for creep-resisting steels | |
JP4209913B2 (ja) | ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ | |
KR20090012045A (ko) | 용접 금속 및 티타니아계 플럭스 코어드 와이어 | |
JP2011020154A (ja) | ガスシールド溶接用フラックス入りワイヤ | |
JP5450260B2 (ja) | 耐高温割れ性に優れた溶接金属 | |
KR100821426B1 (ko) | 고장력강용 가스-실드 아크 용접 플럭스 코어드 와이어 | |
JP2008163416A (ja) | 超大入熱溶接における溶接熱影響部の靭性に優れた鋼板 | |
JP2010248611A (ja) | 溶接熱影響部の靭性に優れた鋼材 | |
KR101719797B1 (ko) | 플럭스 코어드 와이어 | |
JP3860437B2 (ja) | 溶接継手部の疲労強度に優れた鉄系消耗溶接材料および溶接継手 | |
JP7031271B2 (ja) | 立向エレクトロガスアーク溶接用フラックス入りワイヤ、及び溶接継手の製造方法 | |
JP5096062B2 (ja) | 溶接金属及びチタニヤ系フラックス入りワイヤ | |
CN112154042B (zh) | 电渣焊用实芯焊丝及焊接接头 | |
JP4309172B2 (ja) | 低合金耐熱鋼用低水素系被覆アーク溶接棒 | |
JP2011000626A (ja) | 溶接金属 | |
JP2020015092A (ja) | 2相ステンレス鋼溶接用フラックス入りワイヤ、溶接方法および溶接金属 | |
EP4365326A1 (en) | Submerged arc welding method | |
JPH08174267A (ja) | アーク溶接用フラックス入りワイヤ | |
KR100347294B1 (ko) | 일렉트로가스 아크 용접용 플럭스 충전 와이어 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081210 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110331 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110412 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110608 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110628 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110628 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4776508 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140708 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |