JP2008116666A - 画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】結着樹脂として結晶性ポリエステルと非晶質ポリエステルを含有してなるトナー母粒子が、該トナー母粒子100重量部に対して0.2重量部以上のフッ素系樹脂微粉末で外添されてなる電子写真用トナーを、接触定着方式により画像を定着させる工程を含む画像形成方法。
【選択図】なし
Description
(1) 炭素数2〜6の脂肪族ジオール、炭素数2〜8の脂肪族カルボン酸化合物等の樹脂の結晶化を促進するモノマーを用いる場合は、これらのモノマーを2種以上併用して結晶化を抑制する、即ちアルコール成分及びカルボン酸成分のいずれにおいても、これらのモノマーの1種が各成分中10〜70モル%、好ましくは20〜60モル%を占め、かつこれらのモノマーが2種以上、好ましくは2〜4種用いられていること
(2) 樹脂の非結晶化を促進するモノマー、好ましくはアルコール成分ではビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物が、またはカルボン酸成分ではアルキル基もしくはアルケニル基で置換されたコハク酸が、それぞれアルコール成分中又はカルボン酸成分中、好ましくは両成分のそれぞれにおいて30〜100モル%、より好ましくは50〜100モル%用いられていること
フローテスター(島津製作所、CFT-500D)を用い、1gの試料を昇温速度6℃/分で加熱しながら、プランジャーにより1.96MPaの荷重を与え、直径1mm、長さ1mmのノズルから押出する。温度に対し、フローテスターのプランジャー降下量をプロットし、試料の半量が流出する温度を軟化点とする。
示差走査熱量計(セイコー電子工業社製、DSC210)を用いて200℃まで昇温し、その温度から降温速度10℃/分で0℃まで冷却したサンプルを昇温速度10℃/分で測定する。観測される吸熱ピークのうち、最も高温側にあるピークの温度を吸熱の最高ピーク温度とする。最高ピーク温度が軟化点と20℃以内の差であれば融点とし、軟化点との差が20℃を超えるピークはガラス転移に起因するピークとする。
示差走査熱量計(セイコー電子工業社製、DSC210)を用いて200℃まで昇温し、その温度から降温速度10℃/分で0℃まで冷却した試料を昇温速度10℃/分で測定する。結着樹脂が結晶性樹脂の他に非晶質樹脂を含むか、あるいは結晶性樹脂が非晶質部分を含む場合は、吸熱の最高ピーク温度より低い温度で観測されるピーク温度を、あるいは吸熱の最高ピーク温度以下のベースラインの延長線と、該ピークの立ち上がり部分からピークの頂点までの最大傾斜を示す接線との交点の温度をガラス転移点として読み取る。
JIS K0070の方法に基づき測定する。但し、測定溶媒のみJIS K0070の規定のエタノールとエーテルの混合溶媒から、アセトンとトルエンの混合溶媒(アセトン:トルエン=1:1(容量比))に変更した。
以下の方法により得られる、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによる分子量分布を示すチャートから、数平均分子量及び重量平均分子量を求める。
濃度が0.5g/100mlになるように樹脂をクロロホルム中に溶解する。次いで、この溶液をポアサイズ2μmのフッ素樹脂フィルター(住友電気工業(株)製、FP-200)を用いて濾過して不溶解成分を除き、試料溶液とする。
溶解液としてクロロホルムを毎分1mlの流速で流し、40℃の恒温槽中でカラムを安定させる。そこに試料溶液100μlを注入して測定を行う。試料の分子量は、あらかじめ作成した検量線に基づき算出する。このときの検量線には、数種類の単分散ポリスチレンを標準試料として作成したものを用いる。
測定装置:CO-8010(東ソー製)
分析カラム:GMHLX+G3000HXL(東ソー製)
100ml容のふた付きガラス瓶に樹脂粉体5g、ラジオライト「♯700」5g(昭和化学工業(株)製)及びクロロホルム100mlを入れ、ボールミルにて25℃で5時間攪拌した後、ラジオライト5gを均一に敷き詰めた濾紙(東洋濾紙(株)製、No.2)で加圧濾過する。濾紙上の固形物をクロロホルム100mlで2回洗浄し、乾燥させた後、以下の式に従い不溶分の比率を算出する。
不溶分率(重量%)=(濾紙上の固形物の重量−ラジオライトの重量(10g))/5g×100
B型粘度計を用い、100℃にて、ローターNo.1、60r/minにて測定する。
測定機:コールターマルチサイザーII(ベックマンコールター社製)
アパチャー径:50μm
解析ソフト:コールターマルチサイザーアキュコンプ バージョン 1.19(ベックマンコールター社製)
電解液:アイソトンII(ベックマンコールター社製)
分散液:エマルゲン109P(花王社製、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、HLB:13.6)を5重量%の濃度となるよう前記電解液に溶解させて分散液を得る。
分散条件:前記分散液5mLに測定試料10mgを添加し、超音波分散機にて1分間分散させ、その後、電解液25mLを添加し、さらに、超音波分散機にて1分間分散させて、試料分散液を調製する。
測定条件:前記試料分散液を前記電解液100mLに加えることにより、3万個の粒子の粒径を20秒で測定できる濃度に調整した後、3万個の粒子を測定し、その粒度分布から体積中位粒径(D50)を求める。
平均粒径とは、個数平均粒径のことであり、下記式より求める。
個数平均粒径(nm)=6/(ρ×比表面積(m2/g))×1000
式中、ρはシリカの比重であり、シリカの比重は2.2である。比表面積は、窒素吸着法により求められたBET比表面積である。疎水化処理されたシリカの場合は、疎水化処理前の原体の比表面積とする。
なお、上記式は、粒径Rの球と仮定して、
BET比表面積=S×(1/m)
m(粒子の重さ)=4/3×π×(R/2)3×比重
S(表面積)=4π(R/2)2
から得られる式である。
平均粒径とは、個数平均粒径のことである。
個数平均粒径は、走査型電子顕微鏡にて撮影倍率5000〜50000倍の適切な倍率で、粒径(長径と短径の平均値)を100個の粒子について測定し、それらの平均値を樹脂微粉末の平均粒径とする。
表1に示す原料を窒素導入管、脱水管、攪拌機及び熱電対を装備した5リットル容の4ツ口フラスコに入れ、140℃で4時間維持した。140℃から160℃まで10℃/時の速度で、160℃から200℃までを20℃/時の速度で昇温し、反応させた後、200℃、8.3kPaで4時間減圧反応を行った。得られた樹脂aの各種物性値を表1に示す。
表1に示す原料を窒素導入管、脱水管、攪拌機及び熱電対を装備した5リットル容の4ツ口フラスコに入れ、230℃にて8時間反応させた後、230℃、8.3kPaにて所定の軟化点に達するまで減圧反応を行った。得られた樹脂Aの各種物性値を表1に示す。
表1に示すフマル酸を除く原料を窒素導入管、脱水管、攪拌機及び熱電対を装備した5リットル容の4ツ口フラスコに入れ、230℃にて6時間反応させた後、180℃まで冷却し、フマル酸を投入した。180℃から210℃まで10℃/時の速度で昇温し、4時間かけて反応させた後、210℃、8.3kPaにて所定の軟化点に達するまで減圧反応を行った。得られた樹脂Bの各種物性値を表1に示す。
結晶性ポリエステルとして表2に示す樹脂a、非晶質ポリエステルとして樹脂A 60重量部及び樹脂B 35重量部、荷電制御剤「ボントロン N-04」(オリエント化学工業社製)2重量部、着色剤(カーボンブラック)「R330R」(キャボット社製)6重量部、離型剤「ビスコール 660P」(三洋化成社製)1重量部及びカルナウバワックス「ワックスNo.1」(加藤洋行社製、100℃での溶融粘度:28mPa・s)1.5重量部をヘンシェルミキサーを用いて予備混合した後、二軸押出機で溶融混練、冷却、粗粉砕した後、ジェットミルにより粉砕し分級して、体積中位粒径(D50)が10μmのトナー母粒子を得た。
非晶質ポリエステルとして樹脂A 60重量部及び樹脂B 40重量部、荷電制御剤「ボントロン N-04」(オリエント化学工業社製)2重量部、着色剤(カーボンブラック)「R330R」(キャボット社製)6重量部、離型剤「ビスコール 660P」(三洋化成社製)1重量部及びカルナウバワックス「ワックスNo.1」(加藤洋行社製、100℃での溶融粘度:28mPa・s)1.5重量部をヘンシェルミキサーを用いて予備混合した後、二軸押出機で溶融混練、冷却、粗粉砕した後、ジェットミルにより粉砕し分級して、体積中位粒径(D50)が10μmのトナー母粒子を得た。
接触定着方式の「Infoprint 4000ISl」(日本アイ・ビー・エム株式会社製、線速:1066mm/sec、解像度:240dpi、現像システム:3本マグネットロール、セレン感光体、反転現像)に現像剤を実装し、画像濃度が1.8になるようにコントラストで調整後、感光体回転方向に2.5cm四方の黒ベタ及び2cm四方に“E”の文字を45個含むプリントパターンを、日本アイ・ビー・エム株式会社製の高品質レーザー・プリンター専用連続用紙(HSP用紙 G 18×11インチ(連量55kg))に印刷した。なお、「Infoprint 4000ISl」は、トナーを転写した紙が、定着器に搬送される前に、ヒーターを内側にセットしたプラテンの上を通過することでプレヒートされる機構を備えており、プレヒートプラテンの温度調整ノブは、全テストを通して“最低位置”に設定した。
Claims (8)
- 結着樹脂として結晶性ポリエステルと非晶質ポリエステルを含有してなるトナー母粒子が、該トナー母粒子100重量部に対して0.2重量部以上のフッ素系樹脂微粉末で外添されてなる電子写真用トナーを、接触定着方式により画像を定着させる工程を含む画像形成方法。
- トナー母粒子が、さらに、100℃での溶融粘度が20〜40mPa・sのエステルワックスを含有してなる請求項1記載の画像形成方法。
- 結晶性ポリエステルと非晶質ポリエステルの重量比(結晶性ポリエステル/非晶質ポリエステル)が、1/99〜50/50である請求項1又は2記載の画像形成方法。
- 結晶性ポリエステルが、ワックスの存在下でアルコール成分とカルボン酸成分とを縮重合させて得られる、数平均分子量が3,000〜10,000、重量平均分子量が150,000〜8,000,000の結晶性ポリエステルである請求項1〜3いずれか記載の画像形成方法。
- 非晶質ポリエステルが、軟化点が125〜175℃、クロロホルム不溶分率が5〜50重量%の非晶質ポリエステルを含有してなる請求項1〜4いずれか記載の画像形成方法。
- 非晶質ポリエステルが、軟化点が75℃以上、125℃未満、クロロホルム不溶分率が5重量%未満の非晶質ポリエステルを含有してなる請求項1〜5いずれか記載の画像形成方法。
- 線速が500mm/sec以上の画像形成装置を使用する請求項1〜6いずれか記載の画像形成方法。
- 定着工程の前にプレヒート工程を有する請求項1〜7いずれか記載の画像形成方法。
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