JP2008106845A - オートテンショナ - Google Patents

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Tomoyoshi Izutsu
智善 井筒
Shiro Goto
司郎 後藤
Aisaku Satomura
愛作 里村
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Abstract

【課題】ベローズのゴムが熱劣化した場合にもベローズの端部がばね座から抜けにくいオートテンショナを提供する。
【解決手段】有底のシリンダ10内に作動油を溜め、シリンダ内にスリーブ12を設け、スリーブ内にロッド13を摺動可能に挿入してシリンダ内を圧力室14とリザーバ室15に区画し、リーク隙間16を介して圧力室とリザーバ室を連通し、圧力室とリザーバ室を連通させる通路に、リザーバ室側から圧力室側への流れのみを許容するチェックバルブ18を設け、ロッドにばね座19を固定し、ばね座とシリンダの間にリターンスプリングを設け、伸縮可能な筒状のゴム製ベローズ21の一方の端部22をばね座に固定するとともに他方の端部をシリンダに固定し、ベローズの端部22に肉厚部23を形成し、その肉厚部を径方向に挟み込んだ状態で嵌め合わせる嵌合溝26をばね座に設け、その嵌合溝でベローズ21の端部をばね座に固定する。
【選択図】図2

Description

この発明は、オルタネータ等の自動車補機を駆動するベルトの張力保持に用いられるオートテンショナに関する。
自動車の補機、たとえばオルタネータやカーエアコンやウォータポンプなどは、その回転軸がエンジンのクランクシャフトにベルトで連結されており、そのベルトを介してエンジンで駆動される。このベルトの張力を適正範囲に保つために、一般に、支点軸を中心として揺動可能に設けたプーリアームと、そのプーリアームに回転可能に取り付けたテンションプーリと、そのテンションプーリをベルトに押さえ付ける方向にプーリアームを付勢するオートテンショナとからなる張力調整装置が使用される。
この張力調整装置に組み込まれるオートテンショナとして、有底のシリンダ内に作動油を溜め、そのシリンダ内にシリンダと同軸にスリーブを設け、そのスリーブ内にロッドを軸方向に摺動可能に挿入してシリンダ内を圧力室とリザーバ室に区画し、そのロッドのシリンダからの突出部分にばね座を固定し、そのばね座とシリンダの間に、圧力室の容積を拡大する方向にロッドを付勢するリターンスプリングを設けたものが知られている(特許文献1)。
このオートテンショナは、リターンスプリングの付勢力がベルトの張力とつり合う位置までロッドが移動することにより、ベルトの張力変動を吸収し、ベルトの張力を適正範囲に保つ。
また、圧力室とリザーバ室は、絞りを形成する第1通路を介して連通しており、圧力室の容積が縮小する方向にロッドが移動すると、圧力室内の作動油が第1通路を通って流出する。このとき、作動油の流量が絞りによって制限されるので、ロッドがゆっくりと移動し、ベルトを安定した状態に保ちながらその緊張を吸収する。
また、このオートテンショナは、圧力室とリザーバ室を連通させる第2通路が設けられ、その第2通路には、リザーバ室側から圧力室側への作動油の流れのみを許容するチェックバルブが設けられ、圧力室の容積が拡大する方向にロッドが移動すると、第2通路を通ってリザーバ室側から圧力室側に作動油が流れる。そのため、圧力室の容積が拡大する方向にロッドが速やかに移動し、ベルトの弛みを迅速に吸収する。
また、このオートテンショナは、軸方向に伸縮可能な筒状のゴム製ベローズでシリンダ内の作動油を密封しており、ベローズの端部に形成した周方向に連続する肉厚部を、ばね座の外周に形成した周方向に連続する嵌合溝に嵌め込むことによって、ベローズの端部をばね座に固定している。
特開2006−125448号公報
しかし、このオートテンショナは、ベローズの端部でばね座の外周を締め付けることによって、ベローズの肉厚部を嵌合溝内に保持しているので、高温環境下で使用してベローズのゴムが熱劣化し、その熱劣化によってベローズの端部の締め付け力が不足すると、ベルトの張力が変化してロッドが大きく移動したときにベローズの端部がばね座から抜けるおそれがあった。
この発明が解決しようとする課題は、ベローズのゴムが熱劣化した場合にもベローズの端部がばね座から抜けにくいオートテンショナを提供することである。
上記の課題を解決するために、前記ベローズの一方の端部に周方向に連続する肉厚部を形成し、その肉厚部を径方向に挟み込んだ状態で嵌め合わせる嵌合部を前記ばね座に設け、その嵌合部で前記ベローズの一方の端部を前記ばね座に固定するようにした。
前記嵌合部は、たとえば、前記ばね座の軸方向端面に形成した周方向に連続する嵌合溝で構成することができ、また、前記ばね座の外周に形成した周方向に連続する嵌合溝と、その嵌合溝に嵌め合わせた状態の前記肉厚部に外径側から嵌め合わせる嵌合リングとで構成することもできる。
この発明のオートテンショナは、ベローズの肉厚部を、ばね座の嵌合部で径方向に挟み付けた状態で嵌合部に嵌め合せているので、高温環境下で使用してベローズのゴムが熱劣化した場合にも、ベローズの肉厚部がばね座の嵌合部で確実に保持され、ベローズの端部がばね座から抜けにくい。
図1、図2に、自動車補機を駆動するベルト1の張力調整装置を示す。この張力調整装置は、ベルト1に接触するテンションプーリ2と、テンションプーリ2を回転可能に支持するプーリアーム3とを有し、プーリアーム3は、図2に示すエンジンブロック4に固定した支点軸5に揺動可能に支持されている。
プーリアーム3には、この発明の実施形態に係るオートテンショナ6の一端が連結軸7を中心として回転可能に連結され、オートテンショナ6の他端は、エンジンブロック4に固定した連結軸8に回転可能に連結されている。オートテンショナ6は、プーリアーム3を付勢してテンションプーリ2をベルト1に押さえ付けている。
図2に示すように、オートテンショナ6は、底9を有するシリンダ10内に、作動油が溜められている。また、底9に形成されたスリーブ嵌合凹部11には、シリンダ10と同軸のスリーブ12が圧入され、スリーブ12内に、ロッド13が軸方向に摺動可能に挿入されている。ここで、スリーブ12とロッド13は、シリンダ10内を圧力室14とリザーバ室15に区画する。
スリーブ12とロッド13の摺動面間には、圧力室14とリザーバ室15を連通するリーク隙間16が形成されている。リーク隙間16は微小であり、圧力室14からリザーバ室15に流れる作動油の流量を制限する絞りを構成する。
また、スリーブ12とスリーブ嵌合凹部11の嵌合面間には、圧力室14とリザーバ室15を連通する通路17が形成され、通路17の圧力室14側の端部に、リザーバ室15側から圧力室14側への作動油の流れのみを許容するチェックバルブ18が設けられている。
ロッド13のシリンダ10からの突出部分には、ばね座19が固定されている。ばね座19とシリンダ10の底9との間にはリターンスプリング20が組み込まれ、リターンスプリング20は、圧力室14の容積を拡大する方向にロッド13を付勢している。
ばね座19とシリンダ10の間に形成される環状の開口は、筒状のゴム製ベローズ21で閉鎖され、これにより、シリンダ10内の作動油が密封されている。
ベローズ21は、図3に示すように、一方の端部22に、周方向に連続する肉厚部23が形成されている。また、ばね座19に形成されたフランジ部24の軸方向端面25に、周方向に連続する嵌合溝26が形成され、嵌合溝26内にベローズ21の肉厚部23が挿入されている。肉厚部23は、嵌合溝26の内面で径方向に挟み込まれた状態で嵌合溝26に嵌め合わされており、これにより、ベローズ21の端部22がばね座19に固定されている。
また、ベローズ21は、図2に示すように、他方の端部27に、周方向に連続して内径側に突出する突条28が形成されている。突条28は、シリンダ10の外周に形成された周方向に連続する嵌合溝29に嵌め合わされ、これにより、ベローズ21の端部27がシリンダ10に固定されている。
また、ベローズ21は、端部22と端部27の間に、軸方向の折り返し部30が形成されており、その折り返し部30の位置を変化させることによって軸方向に伸縮可能となっている。
つぎに、このオートテンショナ6の動作例を説明する。
ベルト1の張力が大きくなると、その張力が、テンションプーリ2、プーリアーム3、ばね座19を介してロッド13に伝達し、圧力室14の圧力が高まる。圧力室14の圧力がリザーバ室15の圧力よりも高くなると、作動油がリーク隙間16を圧力室14側からリザーバ室15側に流れる。このとき、チェックバルブ18が閉じているので作動油は通路17を流れない。こうして作動油がリーク隙間16を流れることによりロッド13が移動し、ベルト1の張力とリターンスプリング20の付勢力とがつり合う位置までテンションプーリ2が移動する。このとき、リーク隙間16を流れる作動油の流量が制限されてダンパ作用が生じるので、テンションプーリ2はゆっくりと移動し、ベルト1を安定した状態に保ちながらその緊張を吸収する。
一方、ベルト1の張力が小さくなると、リターンスプリング20の付勢力によって圧力室14の圧力が低くなる。圧力室14の圧力がリザーバ室15の圧力よりも低くなるとチェックバルブ18が開き、作動油が通路17をリザーバ室15側から圧力室14側に流れる。この作動油の流れによりロッド13が移動し、ベルト1の張力とリターンスプリング20の付勢力とがつり合う位置までテンションプーリ2が移動する。このとき、テンションプーリ2は速やかに移動し、ベルト1の弛みを迅速に吸収する。
ここで、ベルト1の張力が変化してロッド13が大きく移動したときに、ベローズ21の端部22がばね座19から抜けやすい状態となるが、このオートテンショナ6は、ベローズ21の肉厚部23が、ばね座19の嵌合溝26の内面で径方向に挟み付けられた状態で嵌合溝26に嵌め合わされているので、高温環境下で使用してベローズ21のゴムが熱劣化した場合にも、ベローズ21の肉厚部23が嵌合溝26で確実に保持され、ベローズ21の端部22がばね座19から抜けにくい。
上記実施形態では、ベローズ21の肉厚部23を径方向に挟み込んだ状態で嵌め合わせる嵌合部として、ばね座19のフランジ部24の軸方向端面25に形成した嵌合溝26を例に挙げて説明したが、図4に示すように、ばね座19の外周に周方向に連続する嵌合溝31を形成し、その嵌合溝31に、ベローズ21の端部22に形成した周方向に連続する肉厚部32を嵌め合わせ、その肉厚部32を外径側から嵌め合わせる嵌合リング33を設け、嵌合溝31と嵌合リング33とで嵌合部を構成するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、軸方向に伸縮可能なベローズとして、端部22と端部27の間に折り返し部30を形成し、その折り返し部30の位置を変化させることによって軸方向に伸縮可能なベローズ21を例に挙げて説明したが、この発明は、他の形式のベローズを組み込んだオートテンショナにも適用することができる。たとえば、シリンダの外周に締め付ける端部とばね座の外周に締め付ける端部の間に、外径側に隆起して周方向に連続する山部と、内径側に凹んで周方向に連続する谷部とを軸方向に交互に形成した蛇腹状のベローズを組み込んだオートテンショナにも適用することができる。
この発明の実施形態のオートテンショナを組み込んだ張力調整装置を示す正面図 図1のII−II線に沿った断面図 図2に示すベローズの端部近傍の拡大断面図 図1のオートテンショナの変形例を示すベローズの端部近傍の拡大断面図
符号の説明
10 シリンダ
12 スリーブ
13 ロッド
14 圧力室
15 リザーバ室
16 リーク隙間
17 通路
18 チェックバルブ
19 ばね座
20 リターンスプリング
21 ベローズ
22 端部
23 肉厚部
25 軸方向端面
26 嵌合溝
31 嵌合溝
32 肉厚部
33 嵌合リング

Claims (3)

  1. 有底のシリンダ(10)内に作動油を溜め、そのシリンダ(10)内にシリンダ(10)と同軸にスリーブ(12)を設け、そのスリーブ(12)内にロッド(13)を軸方向に摺動可能に挿入してシリンダ(10)内を圧力室(14)とリザーバ室(15)に区画し、絞りを形成する第1通路(16)を介して前記圧力室(14)と前記リザーバ室(15)を連通し、前記圧力室(14)と前記リザーバ室(15)を連通させる第2通路(17)を設け、その第2通路(17)に、リザーバ室(15)側から圧力室(14)側への作動油の流れのみを許容するチェックバルブ(18)を設け、前記ロッド(13)の前記シリンダ(10)からの突出部分にばね座(19)を固定し、そのばね座(19)と前記シリンダ(10)の間に、前記圧力室(14)の容積を拡大する方向に前記ロッド(13)を付勢するリターンスプリング(20)を設け、軸方向に伸縮可能な筒状のゴム製ベローズ(21)の一方の端部(22)を前記ばね座(19)に固定するとともに他方の端部(27)を前記シリンダ(10)に固定し、そのベローズ(21)で前記シリンダ(10)内の作動油を密封したオートテンショナにおいて、前記ベローズ(21)の一方の端部(22)に周方向に連続する肉厚部(23)を形成し、その肉厚部(23)を径方向に挟み込んだ状態で嵌め合わせる嵌合部を前記ばね座(19)に設け、その嵌合部で前記ベローズ(21)の一方の端部(22)を前記ばね座(19)に固定するようにしたことを特徴とするオートテンショナ。
  2. 前記嵌合部を、前記ばね座(19)の軸方向端面(25)に形成した周方向に連続する嵌合溝(26)で構成した請求項1に記載のオートテンショナ。
  3. 前記嵌合部を、前記ばね座(19)の外周に形成した周方向に連続する嵌合溝(31)と、その嵌合溝(31)に嵌め合わせた状態の前記肉厚部(32)に外径側から嵌め合わせる嵌合リング(33)とで構成した請求項1に記載のオートテンショナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018105400A (ja) * 2016-12-26 2018-07-05 株式会社ブリヂストン 圧力緩和装置用カバー、及び圧力緩和装置用カバーの取付構造
US10240664B2 (en) 2014-06-20 2019-03-26 Litens Automotive Partnership Tensioner with hydraulic locking feature

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