JP2008196507A - オートテンショナ - Google Patents
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Abstract
【課題】オートテンショナの部品点数を低減し、オートテンショナの組み立て作業性を向上させる。
【解決手段】シリンダ10内に作動油を溜め、シリンダ10の底9に形成したスリーブ嵌合凹部12にスリーブ11の下部外周を嵌め合わせ、スリーブ内にロッド13を摺動可能に挿入してシリンダ内を圧力室14とリザーバ室15に区画し、スリーブとロッドの摺動面間に形成されるリーク隙間23を介して圧力室とリザーバ室を連通し、圧力室の容積を拡大するリターンスプリング17を設け、スリーブ嵌合凹部とスリーブの嵌合面間に圧力室の下部とリザーバ室の下部を連通する通路24を形成し、通路の圧力室側の開口を閉鎖可能なシールリング25をスリーブの下部内周に摺動可能に設け、シールリングの上方への移動範囲をスリーブの内周に形成した段部26で規制し、シールリングで、通路のリザーバ室側から圧力室側への作動油の流れのみを許容するようにした構成する。
【選択図】図2
【解決手段】シリンダ10内に作動油を溜め、シリンダ10の底9に形成したスリーブ嵌合凹部12にスリーブ11の下部外周を嵌め合わせ、スリーブ内にロッド13を摺動可能に挿入してシリンダ内を圧力室14とリザーバ室15に区画し、スリーブとロッドの摺動面間に形成されるリーク隙間23を介して圧力室とリザーバ室を連通し、圧力室の容積を拡大するリターンスプリング17を設け、スリーブ嵌合凹部とスリーブの嵌合面間に圧力室の下部とリザーバ室の下部を連通する通路24を形成し、通路の圧力室側の開口を閉鎖可能なシールリング25をスリーブの下部内周に摺動可能に設け、シールリングの上方への移動範囲をスリーブの内周に形成した段部26で規制し、シールリングで、通路のリザーバ室側から圧力室側への作動油の流れのみを許容するようにした構成する。
【選択図】図2
Description
この発明は、オルタネータ等の自動車補機を駆動するベルトの張力保持に用いられるオートテンショナに関する。
自動車の補機、たとえばオルタネータやカーエアコンやウォータポンプなどは、その回転軸がエンジンのクランクシャフトにベルトで連結されており、そのベルトを介してエンジンで駆動される。このベルトの張力を適正範囲に保つために、一般に、支点軸を中心として揺動可能に設けたプーリアームと、そのプーリアームに回転可能に取り付けたテンションプーリと、そのテンションプーリをベルトに押さえ付ける方向にプーリアームを付勢するオートテンショナとからなる張力調整装置が使用される。
この張力調整装置に組み込まれるオートテンショナとして、下部に底を有するシリンダ内に作動油を溜め、そのシリンダの底に形成したスリーブ嵌合凹部にスリーブの下部外周を嵌め合わせ、そのスリーブ内にロッドを軸方向に摺動可能に挿入してシリンダ内を圧力室とリザーバ室に区画し、そのロッドを、前記圧力室の容積を拡大する方向にリターンスプリングで付勢したものが知られている(特許文献1)。
このオートテンショナは、リターンスプリングの付勢力がベルトの張力とつり合う位置までロッドが移動することにより、ベルトの張力変動を吸収し、ベルトの張力を適正範囲に保つ。
また、圧力室とリザーバ室は、スリーブとロッドの摺動面間に形成されるリーク隙間を介して連通しており、圧力室の容積が縮小する方向にロッドが移動すると、圧力室内の作動油がリーク隙間を通って流出する。このとき、リーク隙間を流れる作動油の流量が制限されるので、ロッドがゆっくりと移動し、ベルトを安定した状態に保ちながらその緊張を吸収する。
また、このオートテンショナは、スリーブ嵌合凹部とスリーブの嵌合面間に、圧力室の下部とリザーバ室の下部を連通する通路が形成されており、その通路のリザーバ室側から圧力室側への作動油の流れのみを許容するチェックバルブが、スリーブの下部に組み込まれている。そのため、このオートテンショナは、圧力室の容積が拡大する方向にはロッドが速やかに移動し、ベルトの弛みを迅速に吸収する。
特表2000−504395号公報
しかし、このオートテンショナは、前記チェックバルブが、スリーブの下部内周に圧入したバルブシートと、そのバルブシートの上面に形成された弁孔を閉鎖可能なチェックボールと、そのチェックボールの上方への移動範囲を規制するリテーナと、チェックボールをバルブシートに向けて付勢するバルブスプリングとからなり、チェックバルブの部品点数が多い。そのため、このオートテンショナは、組立て作業性が悪かった。
この発明が解決しようとする課題は、オートテンショナの部品点数を低減することにより、オートテンショナの組み立て作業性を向上させることである。
上記の課題を解決するために、下部に底を有するシリンダ内に作動油を溜め、そのシリンダの底に形成したスリーブ嵌合凹部にスリーブの下部外周を嵌め合わせ、そのスリーブ内にロッドを軸方向に摺動可能に挿入してシリンダ内を圧力室とリザーバ室に区画し、前記スリーブと前記ロッドの摺動面間に形成されるリーク隙間を介して前記圧力室と前記リザーバ室を連通し、前記圧力室の容積を拡大する方向に前記ロッドを付勢するリターンスプリングを設け、前記スリーブ嵌合凹部と前記スリーブの嵌合面間に圧力室の下部とリザーバ室の下部を連通する通路を形成し、その通路の圧力室側の開口を閉鎖可能なシールリングを前記スリーブの下部内周に軸方向に摺動可能に設け、そのシールリングの上方への移動範囲を前記スリーブの内周に形成した段部で規制し、前記シールリングで、前記通路のリザーバ室側から圧力室側への作動油の流れのみを許容する構成をオートテンショナに採用した。
このオートテンショナは、前記シールリングの外周上部を周方向に分割し、そのシールリングの外周下部を外周上部の分割位置に対して周方向にずれた位置で周方向に分割し、そのシールリングの内周部を、外周上部の分割位置と外周下部の分割位置のいずれの位置に対しても周方向にずれた位置で周方向に分割し、その各分割位置の周方向隙間の大きさを変化させることにより前記シールリングを拡径可能とするとより好ましいものとなる。
前記シールリングは、フッ素樹脂系材料で形成することができる。
また、前記シールリングの軸方向の移動量は、0.3mm以下に設定すると好ましい。
この発明のオートテンショナは、シールリングが、通路のリザーバ室側から圧力室側への作動油の流れのみを許容するチェックバルブの弁体として機能し、その弁体の上方への移動範囲を規制するリテーナとして、スリーブに形成した段部を用いているので、スリーブ以外の部品をリテーナとして組み込む必要がない。そのため、このオートテンショナは、部品点数が少なく、組み立て作業性に優れる。
また、前記シールリングの外周上部を周方向に分割し、そのシールリングの外周下部を外周上部の分割位置に対して周方向にずれた位置で周方向に分割し、そのシールリングの内周部を、外周上部の分割位置と外周下部の分割位置のいずれの位置に対しても周方向にずれた位置で周方向に分割し、その各分割位置の周方向隙間の大きさを変化させることにより前記シールリングを拡径可能としたものは、シールリングで通路を閉鎖したときに、圧力室とリザーバ室の圧力差によってシールリングに拡径作用が生じるので、シールリングの外周とスリーブの内周の間に隙間が生じにくく、圧力室内の作動油がシールリングの外周とスリーブの内周の間を通ってリークしにくい。
また、シールリングの外周上部の分割位置と、外周下部の分割位置とが互いにずれているので、シールリングで通路を閉鎖したときに、圧力室内の作動油がシールリングの上面から下面にリークしにくい。さらに、シールリングの内周部の分割位置が、外周上部の分割位置と外周下部の分割位置のいずれに対してもずれているので、シールリングで通路を閉鎖したときに、圧力室内の作動油がシールリングの内周から下面にリークしにくい。
また、前記シールリングの軸方向の移動量を0.3mm以下に設定したものは、シールリングの軸方向の移動量が小さいので、圧力室の圧力変動に対するシールリングの応答性に優れ、安定したダンパー作用を発揮する。
図1、図2に、自動車補機を駆動するベルト1の張力調整装置を示す。この張力調整装置は、ベルト1に接触するテンションプーリ2と、テンションプーリ2を回転可能に支持するプーリアーム3とを有し、プーリアーム3は、図2に示すエンジンブロック4に固定した支点軸5に揺動可能に支持されている。
プーリアーム3には、この発明の実施形態に係るオートテンショナ6の一端が連結軸7を中心として回転可能に連結され、オートテンショナ6の他端は、エンジンブロック4に固定した連結軸8に回転可能に連結されている。オートテンショナ6は、プーリアーム3を付勢してテンションプーリ2をベルト1に押さえ付けている。
図2に示すように、オートテンショナ6は、下部に底9を有するシリンダ10内に作動油が溜められている。シリンダ10内には、シリンダ10と同軸にスリーブ11が挿入され、シリンダ10の底9に形成されたスリーブ嵌合凹部12にスリーブ11の下部外周が嵌め合わされている。スリーブ11内には、ロッド13が軸方向に摺動可能に挿入されており、スリーブ11とロッド13によって、シリンダ10内が圧力室14とリザーバ室15に区画されている。
ロッド13の上部には、ばね座16が固定されている。ばね座16とシリンダ10の底9との間にはリターンスプリング17が組み込まれ、リターンスプリング17は、圧力室14の容積を拡大する方向にロッド13を付勢している。
ばね座16には、シリンダ10の上部内周に設けた環状のシール部材18に摺動可能に接触する筒状のスカート19が設けられ、これにより、シリンダ10内の作動油が密封されている。
ロッド13の下部外周には、周方向に連続する溝20が形成され、その溝20に、C形リング状の止め輪21が嵌め込まれている。また、スリーブ11の内周には、リザーバ室15側を小径とする段部22が形成されており、圧力室14の容積を拡大する方向にロッド13が移動したときに止め輪21が段部22に係止し、その係止によって、ロッド13がスリーブ11から抜け止めされるようになっている。
スリーブ11とロッド13の摺動面間には、圧力室14とリザーバ室15を連通するリーク隙間23が形成されている。
スリーブ嵌合凹部12とスリーブ11の嵌合面間には、図3に示すように圧力室14の下部とリザーバ室15の下部を連通する通路24が、図4に示すように周方向に間隔をおいて複数形成されている。通路24は、スリーブ嵌合凹部12の内面に溝を設けることにより形成することができる。
スリーブ11の下部内周には、シールリング25が軸方向に摺動可能に設けられており、そのシールリング25で、通路24の圧力室14側の開口を閉鎖可能となっている。また、スリーブ11の内周には、下側を大径とする段部26が形成されており、その段部26によって、シールリング25の上方への移動範囲を規制するようになっている。
シールリング25は、図6に示すように、外周上部25Aが周方向に分割され、外周下部25Bが外周上部の分割位置に対して周方向にずれた位置で周方向に分割され、内周部25Cが、外周上部25Aの分割位置と外周下部25Bの分割位置のいずれの位置に対しても周方向にずれた位置で周方向に分割された形状となっており、各分割位置の周方向隙間の大きさを変化させることにより拡径可能となっている。また、シールリング25はフッ素樹脂系材料からなる。
つぎに、このオートテンショナ6の動作例を説明する。
ベルト1の張力が大きくなると、その張力が、テンションプーリ2、プーリアーム3、ばね座16を介してロッド13に伝達し、圧力室14の圧力が高まる。圧力室14の圧力がリザーバ室15の圧力よりも高くなると、作動油がリーク隙間23を圧力室14側からリザーバ室15側に流れる。このとき、図3に示すように、圧力室14とリザーバ室15の圧力差によってシールリング25が下方に移動して通路24の圧力室14側の開口を閉じるので、通路24を作動油は流れない。こうして作動油がリーク隙間23を流れることによりロッド13が下方に移動し、ベルト1の張力とリターンスプリング17の付勢力とがつり合う位置までテンションプーリ2が移動する。このとき、リーク隙間23を流れる作動油の流量が制限されてダンパー作用が生じるので、テンションプーリ2はゆっくりと移動し、ベルト1を安定した状態に保ちながらその緊張を吸収する。
一方、ベルト1の張力が小さくなると、リターンスプリング17の付勢力によってロッド13が上方に移動し、圧力室14の容積が拡大することで、圧力室14の圧力が低くなる。圧力室14の圧力がリザーバ室15の圧力よりも低くなると、図5に示すように、圧力室14とリザーバ室15の圧力差によってシールリング25が上方に移動し、その移動によって通路24の圧力室14側の開口が開き、作動油が通路24をリザーバ室15側から圧力室14側に流れる。このとき、テンションプーリ2は、ベルト1の張力とリターンスプリング17の付勢力とがつり合う位置まで速やかに移動し、ベルト1の弛みを迅速に吸収する。
このオートテンショナ6は、シールリング25が、通路24のリザーバ室15側から圧力室14側への作動油の流れのみを許容するチェックバルブの弁体として機能し、その弁体の上方への移動範囲を規制するリテーナとして、スリーブ11に形成した段部26を用いているので、スリーブ11以外の部品をリテーナとして組み込む必要がない。そのため、このオートテンショナ6は、部品点数が少なく、組み立て作業性に優れる。
また、シールリング25が拡径可能なので、シールリング25で通路24を閉鎖したときに、圧力室14とリザーバ室15の圧力差によってシールリング25に拡径作用が生じ、シールリング25の外周がスリーブ11の内周に押さえつけられる。そのため、シールリング25の外周とスリーブ11の内周の間に隙間が生じにくく、圧力室14内の作動油がシールリング25の外周とスリーブ11の内周の間を通ってリークしにくい。
また、図4に示すように、シールリング25の外周上部25Aの分割位置と、外周下部25Bの分割位置とが互いにずれているので、シールリング25で通路24を閉鎖したときに、圧力室14内の作動油がシールリング25の上面から下面にリークしにくい。また、シールリング25の内周部25Cの分割位置が、図4に示すように、外周上部25Aの分割位置と外周下部25Bの分割位置のいずれに対してもずれているので、シールリング25で通路24を閉鎖したときに、圧力室14内の作動油がシールリング25の内周から下面にリークしにくい。
ところで、オートテンショナ6は、シールリング25が通路24を開放したときの作動油の流路面積が小さいと、圧力室14内への作動油の流入量が不足し、圧力室14の容積が拡大する方向にロッド13が移動したときに、圧力室14の圧力がリザーバ室15の圧力よりも小さくなる。特に、ロッド13の移動ストロークが大きいときや、低温により作動油の粘性が高いときは、圧力室14内への作動油の流入量が不足しやすく、圧力室14の圧力がリザーバ室15の圧力よりも小さくなりやすい。圧力室14の圧力がリザーバ室15の圧力よりも小さくなると、圧力室14の容積が縮小する方向にロッド13が移動するときに、オートテンショナ6がダンパー作用を発揮できない。
また、シールリング25が通路24を開放したときの作動油の流路面積を確保するために、シールリング25の軸方向の移動量を大きく設定することができるが、シールリング25の軸方向の移動量を大きくすると、圧力室14の圧力変動に対するシールリング25の応答性が低下する。この場合、ベルト1の振動により圧力室14の圧力が短い周期で増減を繰り返すと、シールリング25による通路24の閉鎖が間に合わず、通路24の圧力室14側の開口が開放したままの状態となり、オートテンショナ6がダンパー作用を発揮できないおそれがある。
そこで、オートテンショナ6のダンパー作用を安定して発揮させるため、シールリング25が通路24の圧力室14側の開口を閉鎖する位置(図3参照)から段部26に当接する位置(図5参照)まで移動するときの、シールリング25の軸方向の移動量Sを、0.3mm以下に設定すると好ましい。また、図5に示すようにシールリング25が段部26に当接して通路24を開放したときに、作動油の流路面積として、4.9mm2を確保すると好ましい。たとえば、シールリング25の内径を7mmに設定した場合、シールリング25の軸方向の移動量Sを0.22mmとすると、作動油の開口面積は、約4.9mm2(7mm×3.14×0.22mm)となり、作動油の流路面積4.9mmを確保することができる。
シールリング25の軸方向の移動量Sを、0.3mm以下に設定すると、シールリング25の軸方向の移動量が小さいので、圧力室14の圧力変動に対するシールリング25の応答性を確保することができる。そのため、ベルト1の振動により圧力室14の圧力が短い周期で増減を繰り返したときにも、圧力室14の圧力変化に応じてシールリング25が確実に通路24を開閉し、安定したダンパー作用を発揮する。
また、作動油の流路面積として、4.9mm2を確保すると、圧力室14の容積が拡大する方向にロッド13が移動したときに、圧力室14内への作動油の流入量が不足しにくく、圧力室14の圧力がリザーバ室15の圧力よりも小さくなりにくい。そのため、ロッド13の移動ストロークが大きいときや、低温により作動油の粘性が高いときにも、安定したダンパー作用を発揮する。
なお、従来のオートテンショナのチェックバルブは、図7に示すように、スリーブ31の下部内周に圧入したバルブシート32と、バルブシート32の上面に形成された弁孔33を閉鎖可能なチェックボール34と、チェックボール34の上方への移動範囲を規制するリテーナ35とからなるものが多く、この場合、チェックボール34は直径が4mm程度のものが用いられ、チェックボール34の軸方向の移動量Tは0.8mm程度に設定される。チェックボール34の直径が4mmの場合、チェックボール34の軸方向の移動量Tを0.8mmに設定すると、チェックバルブが通路36を開放したときの作動油の流路面積は4.9mm2を確保することができるが、チェックボール34の軸方向の移動量が大きいので、圧力室37の圧力変動に対するチェックバルブの応答性を確保することが難しく、ロッドの移動ストロークが大きいときや、低温により作動油の粘性が高いときに、安定したダンパー作用を発揮することができない。
9 底
10 シリンダ
12 スリーブ嵌合凹部
13 ロッド
14 圧力室
15 リザーバ室
17 リターンスプリング
22 段部
23 リーク隙間
24 通路
25 シールリング
25A 外周上部
25B 外周下部
25C 内周部
S シールリングの軸方向の移動量
10 シリンダ
12 スリーブ嵌合凹部
13 ロッド
14 圧力室
15 リザーバ室
17 リターンスプリング
22 段部
23 リーク隙間
24 通路
25 シールリング
25A 外周上部
25B 外周下部
25C 内周部
S シールリングの軸方向の移動量
Claims (4)
- 下部に底(9)を有するシリンダ(10)内に作動油を溜め、そのシリンダ(10)の底(9)に形成したスリーブ嵌合凹部(12)にスリーブ(11)の下部外周を嵌め合わせ、そのスリーブ(11)内にロッド(13)を軸方向に摺動可能に挿入してシリンダ(10)内を圧力室(14)とリザーバ室(15)に区画し、前記スリーブ(11)と前記ロッド(13)の摺動面間に形成されるリーク隙間(23)を介して前記圧力室(14)と前記リザーバ室(15)を連通し、前記圧力室(14)の容積を拡大する方向に前記ロッド(13)を付勢するリターンスプリング(17)を設け、前記スリーブ嵌合凹部(12)と前記スリーブ(11)の嵌合面間に圧力室(14)の下部とリザーバ室(15)の下部を連通する通路(24)を形成し、その通路(24)の圧力室(14)側の開口を閉鎖可能なシールリング(25)を前記スリーブ(11)の下部内周に軸方向に摺動可能に設け、そのシールリング(25)の上方への移動範囲を前記スリーブ(11)の内周に形成した段部(26)で規制し、前記シールリング(25)で、前記通路(24)のリザーバ室(15)側から圧力室(14)側への作動油の流れのみを許容するようにしたオートテンショナ。
- 前記シールリング(25)の外周上部(25A)を周方向に分割し、そのシールリング(25)の外周下部(25B)を外周上部(25A)の分割位置に対して周方向にずれた位置で周方向に分割し、そのシールリング(25)の内周部(25C)を、外周上部(25A)の分割位置と外周下部(25B)の分割位置のいずれの位置に対しても周方向にずれた位置で周方向に分割し、その各分割位置の周方向隙間の大きさを変化させることにより前記シールリング(25)を拡径可能とした請求項1に記載のオートテンショナ。
- 前記シールリング(25)をフッ素樹脂系材料で形成した請求項1または2に記載のオートテンショナ。
- 前記シールリング(25)の軸方向の移動量(S)を0.3mm以下に設定した請求項1から3のいずれかに記載のオートテンショナ。
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JP2007024155A JP2008196507A (ja) | 2007-01-16 | 2007-02-02 | オートテンショナ |
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JP2007024155A JP2008196507A (ja) | 2007-01-16 | 2007-02-02 | オートテンショナ |
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2008196507A (ja) |
Cited By (2)
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-
2007
- 2007-02-02 JP JP2007024155A patent/JP2008196507A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9423009B2 (en) | 2011-04-21 | 2016-08-23 | Ntn Corporation | Hydraulic auto-tensioner |
US9863510B2 (en) | 2011-04-21 | 2018-01-09 | Ntn Corporation | Hydraulic auto-tensioner |
JP2012241794A (ja) * | 2011-05-19 | 2012-12-10 | Ntn Corp | 補機用油圧式オートテンショナ |
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