JP2008106645A - 電動送風機およびそれを用いた電気掃除機 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトな防音筒で電動送風機の効率を低下させることなく、狙いの高周波音を大幅に消音できる低騒音の電動送風機を提供することを目的とする。
【解決手段】電動機3の回転軸4に固定されたインペラ5と、インペラの外周部に通風路を形成するエアガイド8と、開口部9を有したファンケース10と、電動機とファンケースを覆い排気口13を有した防音筒14と、電動機の側面に設けた消音手段12とを備え、消音手段12は、所定の深さを有する凹部11aを円周上に設けるとともに、筒形状の壁18aを延長して設けたものである。これによって、開口部9からの排気流路と電動機側面からの排気流路が筒形状の壁18aで隔てられるため、各流路内を気流がスムーズに流れ、コンパクトな防音筒14で、排気流路の圧力損失を増加させることなく、特定周波数の音は消音手段12の凹部11aでの共鳴により大幅に消音される。
【選択図】図1

Description

本発明は、運転時に発生する高周波音を大幅に消音する電動送風機およびそれを用いた電気掃除機に関するものである。
従来、この種の電動送風機は家庭用電気掃除機に多く利用されている(例えば、特許文献1参照)。
これは、図12に示すように、電動機36の回転軸37に取り付けられた複数のブレード38を有するインペラ39と、インペラ39で発生した気流を導くエアガイド40と、中央部に吸気口41を有しインペラ39とエアガイド40を内包するケーシング42と、電動機36の外周にはそれを覆う硬質の防音筒43を具備し、防音筒43の排気口44は電動機36の排気口45から回転軸方向に離れた位置に備えるとともに、防音筒43の内壁にはある特定の深さをもつ凹部46を設けている。
特開2001−165097号公報
しかしながら、前記従来の構成では、防音筒43の排気口44を電動機36の排気口45から回転軸37方向に離れた位置に配置しなくてはならず、圧力損失が大きくなり電動送風機の効率が低下してしまうという課題があった。また、電動送風機の効率を維持しようとすると、防音筒43内の流路を大きくする必要があり、防音筒43が大型化してしまい、電動送風機の効率と防音筒43のサイズの両立が困難であった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、コンパクトな防音筒で電動送風機の効率を低下させることなく、狙いの高周波音を大幅に消音できる低騒音の電動送風機およびそれを用いた電気掃除機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の電動送風機は、電動機と、電動機の出力軸である回転軸に固定されたインペラと、インペラの外周部に通風路を形成するエアガイドと、側面に開口部を有しインペラとエアガイドを覆うファンケースと、電動機とファンケースを覆い側面後部に排気口を有した防音筒と、防音筒内で電動機の側面に設けた消音手段とを備え、消音手段は、回転軸に向かって所定の深さを有する凹部を円周上に設けるとともに、電動機の側面の一部を覆う筒形状の壁を延長して設けたものである。
これによって、ファンケース側面の開口部からの排気流路と電動機側面からの排気流路が消音手段に設けた筒形状の壁で隔てられた状態で形成されるため、それぞれの流路内を気流がスムーズに流れるようになり、コンパクトな防音筒で、排気流路の圧力損失を増加させることなく、特定周波数の音は消音手段の凹部での共鳴により大幅に消音される。
また、本発明の電動送風機を用いた電気掃除機は、運転時に電動送風機で発生する耳障りな高周波音を防音筒内で大幅に低減することができるようになり、低騒音で快適使用ができるものである。
本発明の電動送風機およびそれを用いた電気掃除機は、コンパクトな消音構成を有する防音筒で、排気流路の圧力損失を増加させることなく、狙いの高周波音を大幅に低減することができる。
第1の発明は、電動機と、電動機の出力軸である回転軸に固定されたインペラと、インペラの外周部に通風路を形成するエアガイドと、側面に開口部を有しインペラとエアガイドを覆うファンケースと、電動機とファンケースを覆い側面後部に排気口を有した防音筒と、防音筒内で電動機の側面に設けた消音手段とを備え、消音手段は、回転軸に向かって所定の深さを有する凹部を円周上に設けるとともに、電動機の側面の一部を覆う筒形状の壁を延長して設けた電動送風機としたものである。これによって、ファンケース側面の開口部からの排気流路と電動機側面からの排気流路が消音手段に設けた筒形状の壁で隔てられた状態で形成されるため、それぞれの流路内を気流がスムーズに流れるようになり、コンパクトな防音筒で、排気流路の圧力損失を増加させることなく、特定周波数の音は消音手段の凹部での共鳴により大幅に消音される。また、電動機側面から放射された音に対して筒形状の壁が遮音壁となり、騒音レベルを低減することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、筒形状の壁は、消音手段と略同一径を有する形状としたことにより、消音手段と筒形状の壁には段差がなくなるため、ファンケース側面から排出された気流が防音筒の排気口まで乱れることなく流れるようになり、気流の乱れによる二次騒音の発生が低減され、凹部での共鳴による消音効果をさらに向上することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、筒形状の壁は、端部の内側に曲面形状を有することにより、電動機の側面から排出される気流が筒形状の壁を通過する際、曲面に沿って流れることで気流の乱れが低減されて二次騒音の発生を抑えることができる。
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明において、筒形状の壁は、端部の径を外周方向に大きい形状としたことにより、筒形状の壁と防音筒の後壁で形成される排気流路長が長くなるため、電動機側面から排出された気流が排気流路に沿って流れやすくなると同時に、径を外周方向に大きくしたことにより、ファンケース側面からの排気流路との隔離壁になるため、ファンケース側面から排出された気流と電動機側面から排出された気流の衝突による二次騒音の発生を低減することができる。
第5の発明は、特に、第1〜第4のいずれか1つの発明において、筒形状の壁は、端部の径を曲面状に外周方向に大きくなる形状としたことにより、ファンケース側面から排出された気流が曲面に沿って流れて曲がり損失を低減するとともに、電動機側面から排出された気流が曲面に沿って流れるようになり、気流の筒形状の壁への衝突による二次騒音を低減することができる。
第6の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明において、筒形状の壁は、端部に向かって連続的に厚みが外周方向に増加する形状をしたことにより、ファンケース側面から排出された気流が筒形状の壁に沿って流れて徐々に外周方向へ方向転換するようになり、気流の曲がり損失を低減することができる。
第7の発明は、特に、第1〜第6のいずれか1つの発明において、筒形状の壁は、消音手段との当接部の内面に曲面形状を有する形状をしたことにより、電動機側面から排出された気流が曲面に沿って流れるようになり、気流の乱れによる二次騒音を低減することができる。
第8の発明は、特に、第1〜第7のいずれか1つの発明において、筒形状の壁は、消音手段と一体構成としたことにより、筒形状の壁を消音手段に取り付ける作業がなくなり、部品点数を減らして製造工程を簡易化することができる。
第9の発明は、特に、第1〜第8のいずれか1つの発明において、筒形状の壁は、内面に吸音材を配置したことにより、電動機側面から放射された音が吸音材で一部が吸音されるとともに、気流の筒形状の壁への衝突による二次騒音を抑えることができ、騒音レベルを低減することができる。
第10の発明は、特に、第1〜第9のいずれか1つの発明において、消音手段は、後面に吸音材を配置したことにより、電動機側面から放射された音が吸音材によって一部が吸音されるようになり、騒音レベルを低減することができる。
第11の発明は、特に、第1〜第10のいずれか1つの発明において、防音筒は、防音筒の後壁と筒形状の壁とで形成される流路を覆うように吸音材を配置したことにより、ファンケース側面および電動機側面から放射された音が吸音材によって一部が吸音されるようになり、騒音レベルを低減することができる。
第12の発明は、特に、第9〜第11のいずれか1つの発明において、吸音材は、多孔質素材であることにより、消音対象の周波数に応じた吸音材の選択が容易にできるようになり、消音設計がしやすくなる。
第13の発明は、特に、第1〜第12のいずれか1つの発明の電動送風機を用いた電気掃除機とすることにより、運転時に電動送風機で発生する耳障りな高周波音を防音筒内で大幅に低減することができるようになり、低騒音の電気掃除機を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1〜図7は、本発明の実施の形態1における電動送風機の構成を示すものである。
図1、図2において、電動送風機1aは、回転子2および固定子30を有する電動機3と、回転子2を有し電動機3の出力軸である回転軸4に固定されたインペラ5と、インペラ5の外周部に形成した通風路6および戻り通路32と12枚の静翼7を有するエアガイド8とを備えている。そして、中央に吸気口31を側面に開口部9をそれぞれ有するファンケース10がインペラ5とエアガイド8を覆って設けてあり、また電動機3側面に回転軸4に向かって所定の深さを有する2つの凹部11aを円周上に設けた消音手段12が設置され、さらに側面後部に排気口13を有する防音筒14が電動機3、ファンケース10を覆って設置されている。
インペラ5は、板金製の前シュラウド15とこれに対向する後シュラウド16で7枚のブレード17を挟持することで構成されている。
また、消音手段12は防音筒14内の電動機3の側面に設置されており、2つの凹部11aは、21mm、10.5mmの深さで幅が共に5mmである。そして、消音手段12には、電動機3側面の一部を覆う略同一径で筒形状の壁18aが延長して設けられている。
また、防音筒14は有底であり、電動機3の全体を覆っており、その内面と消音手段12および筒形状の壁18aの外面間には開口部9からの気流が流れるようになっている。
ここで、図3において、電気掃除機19は、本体吸気口25に連通した集塵室21と本体排気口20を備えた送風室22を有する掃除機本体23と、集塵室21に本体吸気口25と気密に装着された集塵袋24と、送風室25内に設置された電動送風機1aと、本体吸気口25に気密に接続されたホース26と、電気掃除機19の電源入切や吸引力等の設定を操作するための各種スイッチを有した把持部27と、床面から塵埃を吸引するための床ノズル28と、床ノズル28と把持部27を気密に接続した接続管29から構成されている。
以上のように構成された電気掃除機について、図1〜図3に基づき、以下その動作、作用を説明する。
まず、図1において、電力が供給されると、固定子30と回転子2に磁界が発生し、電磁力によって回転子2が回転することで、回転軸4に固定されたインペラ5が高速回転する。インペラ5が高速回転することで、図3における集塵室21内が負圧状態になり、集塵室21へ吸引される気流が発生する。床ノズル28から吸引された塵埃を含む気流Aは、接続管29と把持部27およびホース26内を通過して本体吸気口25から集塵袋24に流入する。集塵袋24によって塵埃を濾過分離された清潔な気流Bは、電動送風機1aに吸引され、図1におけるファンケース10の吸気口31からインペラ5へ流入する。流入した気流Cは、図2に示すように、高速回転しているインペラ5内で運動エネルギを与えられて外周部に形成されたエアガイド8の静翼7で形成される通風路6を減速しながら通過し、運動エネルギを静圧に変換する。エアガイド8内の通風路6を通過した気流Dは、エアガイド8の外周部の戻り通路32で方向転換して、図1に示すように、電動機3内部に流入し、回転子2、固定子30およびカーボンブラシを冷却しながら、電動機3側面より排出される。残りの気流Eは、ファンケース10側面の開口部9より排出される。電動機3側面およびファンケース10側面から排出されたそれぞれの気流D、Eは、防音筒14の排気口13から流出し、図3の本体排気口20から掃除機外部へ排出される。
インペラ5のブレード枚数Nは有限であるため内部を通過する気流に圧力脈動を生じる。脈動の周波数はインペラ5の毎秒回転数Zとブレード枚数Nの積で表され、NZ音と呼ばれる高いピークの音圧レベルを有する高周波音として発生する。またその倍音である2NZ音、3NZ音以降の高次の高周波音もあわせて発生し、空気伝播、固体伝播しながら、あらゆる方向に伝わっていくため、大きな消音効果を得るには、音源付近である防音筒14内で消音することが非常に重要となる。
ファンケース10側面の開口部9は、電動送風機1aの効率を向上させるために設けられているが、高周波音の音源であるインペラ5に非常に近いため、高周波音の音圧レベルのピークを高くする原因となっている。消音手段12に延長して設けられた筒形状の壁18aによって、ファンケース10側面の開口部9からの排気流路と電動機3側面からの排気流路が隔てられた状態で形成されるため、それぞれの流路内を気流がスムーズに流れるようになり圧力損失が増加することなく、消音手段12の凹部11aでの共鳴による消音効果が向上し、ファンケース10側面から放射された2つの周波数の高周波音が大幅に消音される。また、電動機3側面から放射された音に対しては、筒形状の壁18aが遮音壁となるため、騒音レベルを低減することができる。
高周波音を低減対象とした場合、凹部11aの幅は消音対象における音の波長の1/10程度で共鳴による十分な消音効果が得られる。凹部11aの共鳴周波数がインペラ5で発生するNZ音およびその倍音の周波数と等しくなるように凹部11aの深さを設定することで、図4に示すように、高周波音を大幅に低減することができる。これは、凹部11aが音響回路におけるサイドブランチの役割を果たすためであり、凹部11aの深さをL[m]とすると、次式で表される共鳴周波数f[Hz]の音に対して消音効果があるといわれている。
f=c/4L (c:音速[m/s])
また、掃除機の運転モードや集塵袋24内の集塵量によって、インペラ5の毎秒回転数は変化して発生する高周波音の周波数が異なってくるため、それらを考慮して消音周波数を設定し、共鳴周波数が一致するような深さを有する凹部11aを消音手段12に設けることで狙いの高周波音を消音することができる。
以上のように、本実施の形態においては、回転軸4に向かって異なる2つの深さを有する凹部11aを備えた消音手段12に、電動機3側面の一部を覆う略同一径で筒形状の壁18aを延長して設けた構成とすることにより、ファンケース10側面の開口部9からの排気流路と電動機3側面からの排気流路が消音手段12に設けた筒形状の壁18aで隔てられた状態で形成されるようになる。これにより、それぞれの流路内を気流がスムーズに流れて圧力損失が増加することなく、消音手段12の凹部11aでの共鳴による消音効果が向上し、ファンケース10側面の開口部9から放射された2つの異なる周波数の高周波音を大幅に消音することができる。
また、電動機3側面から放射された音に対して筒形状の壁18aが遮音壁となり、騒音レベルを低減することができるため、コンパクトな防音筒14内で大幅な消音効果が得られて、耳障りな高周波音の少ない低騒音の電気掃除機19にすることができる。
また、本実施の形態では、消音手段12に2つの凹部11aを設けた電動送風機1aで説明したが、凹部の数は2つに限定されるものではなく、異なる深さの凹部の数だけ共鳴周波数が存在するため、消音対象となる高周波音の数から凹部の数を決定すればよい。
また、図5に示すように、1つの凹部11bを階段状に設けることで、1つの凹部11bで複数の周波数の音を消音することもできる。
また、本実施の形態では、図6に示すように、消音手段12に延長して設けた筒形状の壁18bの端部内側に曲面形状(R形状)33を施すことにより、電動機3の側面から排出される気流Dが筒形状の壁18bと防音筒14の後壁で形成される流路を通過する際、曲面形状33に沿って流れることで気流の乱れが低減されて二次騒音の発生を抑えることができる。
また、本実施の形態では、図7に示すように、防音筒14の後壁と筒形状の壁18aとの間に形成される排気流路を覆うように、防音筒14内面に2mmのフェルトよりなる吸音材34aを配置した構成とすることにより、ファンケース10側面および電動機3側面から放射された音が防音筒14の排気口13へ伝播する際に、吸音材34aによって一部が吸音されるようになり、騒音レベルを低減することができる。
なお、吸音材34aとしては、フェルトの他に軟質ウレタン、グラスウール、繊維材料などの多孔質素材を使用した多孔質型吸音材、薄板や薄膜を用いた薄膜振動型吸音材、および共鳴による消音効果を利用した共鳴型吸音材があるが、多孔質形吸音材は加工の容易さや安価に手に入れることも可能なことから、非常に扱いやすい。また材質や繊維径に応じて様々な吸音特性を有する製品が市販で扱われており、消音対象の周波数に応じた吸音材の選択が容易にできるようになり、消音設計がしやすくなる。
(実施の形態2)
図8〜図10は、本発明の実施の形態2における電動送風機の構成を示すものである。実施の形態1と同一要素については、同一符号を付してその説明を省略する。
図8において、電動送風機1eは、消音手段12に延長して設けられている筒形状の壁18cの端部を外周方向に大きくした大径部18gとしている。具体的には径を外周方向に4mm大きくした構成をしている。
以上のように構成された電動送風機について、以下その動作、作用を説明する。
まず、消音手段12に延長して設けられた筒形状の壁18cの端部に大径部18gを設けたことで、筒形状の壁18cと防音筒14の後壁で形成される排気流路長が長くなり、電動機3側面から排出された気流Dが排気流路に沿って流れやすくなると同時に、大径部18gがファンケース10側面からの排気流路との隔離用の壁になるため、ファンケース10側面から排出された気流Eと電動機3側面から排出された気流Dの衝突が抑えられて、二次騒音の発生が低減される。
以上のように、本実施の形態においては、筒形状の壁18cの端部に大径部18gを設けて、ファンケース10側面からの排気流路と電動機3側面の排気流路を隔離させることで、気流の衝突による二次騒音の発生を低減することができる。
また、本実施の形態では、図9に示すように、消音手段12に延長して設けた筒形状の壁18dの端部径を曲面状に外周方向に大きくなる形状(R形状)とすることにより、ファンケース10側面から排出された気流Eの方向転換が筒形状の壁18dの曲面に沿って行われるようになり曲がり損失が低減するとともに、電動機3側面から排出された気流Dが曲面に沿って流れて、気流Dの筒形状の壁18dへの衝突による二次騒音を低減することができる。
また、本実施の形態では、図10に示すように、消音手段12と筒形状の壁18cとの当接部の内面に局面形状(R形状)35を有することにより、電動機3側面から排出された気流が曲面に沿って流れるようになり、当接部での気流の乱れが抑えられて二次騒音を低減することができる。
(実施の形態3)
図11は、本発明の実施の形態3における電動送風機の構成を示すものである。実施の形態1と同一要素については、同一符号を付してその説明を省略する。
図において、電動送風機1hは、消音手段12に延長して設けられている筒形状の壁18fの厚みを端部に向かって連続的に外周方向に大きくし、消音手段12の後面および筒形状の壁18fの内面に3mmのフェルトなどの吸音材34bを配置した構成をしている。
以上のように構成された電動送風機について、以下その動作、作用を説明する。
まず、消音手段12に延長して設けた筒形状の壁18fの厚みを端部に向かって連続的に外周方向に大きくなったことで、ファンケース10側面から排出された気流Eが筒形状の壁18fに沿って流れて徐々に外周方向へ方向転換するようになり、気流Eの曲がり損失を低減することができる。また、消音手段12の後面および壁18fの内面に配置した吸音材34bにより、電動機3側面から放射された音は一部が吸音ざれるため、排気流路内の圧力損失を増加させることなく、騒音レベルを低減することができる。
なお、実施の形態1〜3において、消音手段と筒形状の壁を一体構成とすることにより、筒形状の壁を消音手段に取り付ける作業がなくなり、部品点数を減らして製造工程を簡易化することができる。
また、各実施の形態1〜3の構成は、これに限定されるものではなく、必要に応じて適宜組み合わせて構成することができるものである。
以上のように、本発明にかかる電動送風機およびそれを用いた電気掃除機は、コンパクトな消音構成を有する防音筒で、排気流路の圧力損失を増加させることなく、狙いの高周波音を大幅に低減することができるので、一般家庭用あるいは業務用の電気掃除機として最適であることはもちろんのこと電動送風機は他の機器にも適用できる。
本発明の実施の形態1における電動送風機の構成を示す断面図 同電動送風機のインペラとエアガイドを示す平断面図 同電動送風機を用いた電気掃除機の構成を示す断面図 同電動送風機を用いた電気掃除機の運転音の音圧レベルを表すグラフ 同電動送風機の他の例を示す断面図 同電動送風機の図5とは異なる他の例を示す断面図 同電動送風機の図5とは異なるさらに他の例を示す断面図 本発明の実施の形態2における電動送風機の構成を示す断面図 同電動送風機の他の例を示す断面図 同電動送風機のさらに他の例を示す断面図 本発明の実施の形態3における電動送風機の構成を示す断面図 従来の電動送風機を示す断面図
符号の説明
1a〜1h 電動送風機
2 回転子
3 電動機
4 回転軸
5 インペラ
6 通風路
8 エアガイド
9 開口部
10 ファンケース
11a、11b 凹部
12 消音手段
13 排気口
14 防音筒
18a〜18f 筒形状の壁
19 電気掃除機
33、35 曲面形状
34a、34b 吸音材

Claims (13)

  1. 電動機と、電動機の出力軸である回転軸に固定されたインペラと、インペラの外周部に通風路を形成するエアガイドと、側面に開口部を有しインペラとエアガイドを覆うファンケースと、電動機とファンケースを覆い側面後部に排気口を有した防音筒と、防音筒内で電動機の側面に設けた消音手段とを備え、消音手段は、回転軸に向かって所定の深さを有する凹部を円周上に設けるとともに、電動機の側面の一部を覆う筒形状の壁を延長して設けた電動送風機。
  2. 筒形状の壁は、消音手段と略同一径を有する形状とした請求項1に記載の電動送風機。
  3. 筒形状の壁は、端部の内側に曲面形状を有する請求項1または2に記載の電動送風機。
  4. 筒形状の壁は、端部の径を外周方向に大きい大径部形状とした請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動送風機。
  5. 筒形状の壁は、端部の径を曲面形状で外周方向に大きくなる形状とした請求項1〜4のいずれか1項に記載の電動送風機。
  6. 筒形状の壁は、端部に向かって連続的に厚みが外周方向に増加する形状をした請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動送風機。
  7. 筒形状の壁は、消音手段との当接部の内面に曲面形状を有する形状をした請求項1〜6のいずれか1項に記載の電動送風機。
  8. 筒形状の壁は、消音手段と一体構成とした請求項1〜7のいずれか1項に記載の電動送風機。
  9. 筒形状の壁は、内面に吸音材を配置した請求項1〜8のいずれか1項に記載の電動送風機。
  10. 消音手段は、後面に吸音材を配置した請求項1〜9のいずれか1項に記載の電動送風機。
  11. 防音筒は、防音筒の後壁と筒形状の壁とで形成される流路を覆うように吸音材を配置した請求項1〜10のいずれか1項に記載の電動送風機。
  12. 吸音材は、多孔質素材である請求項9〜11のいずれか1項に記載の電動送風機。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の電動送風機を用いた電気掃除機。
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