JP2009013910A - 電動送風機およびそれを用いた電気掃除機 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトな防音筒で電動送風機の効率を低下させることなく、運転音と、狙いの高周波音を大幅に消音できる低騒音の電動送風機を提供することを目的とする。
【解決手段】インペラ6と、エアガイド10と、インペラ6とエアガイド10を覆うファンケース12と、電動機4とファンケース12を覆い排気口15を有する防音筒14とを備え、防音筒14の排気口15を有する壁は多重壁構成とし、多重壁構成の排気口15端部から所定位置の壁間全周に仕切り体17aを配置し、仕切り体17aで区分けされた空間のうち排気口15に接していない空間に心材13を設けたものである。これによって、高周波音は防音筒14の多重壁間と仕切り体17aで形成される空間内で共鳴効果により消音され、心材を備えた多重壁にすることで中空多重構造に比べて共鳴透過を軽減し、防音筒の透過損失が単一壁に比べて大きくなり、運転音が大幅に低減される。
【選択図】図1

Description

本発明は、運転音を大幅に消音する電動送風機およびそれを用いた電気掃除機に関するものである。
従来、この種の電動送風機としては、家庭用の電気掃除機に多く利用されている(例えば、特許文献1参照)。
これは、図10に示すように、電動機34の回転軸35に取り付けられた複数のブレード36を有するインペラ37と、インペラ37で発生した気流を導くエアガイド38と、中央部に吸気口39を有しインペラ37とエアガイド38を内包するケーシング40と、電動機34の外周にはそれを覆う硬質の二重の防音筒41を具備している。そして、内側の筒42の内壁と外壁それぞれに円周上にある特定の深さをもつ凹部43を設け、内側の筒の排気口44は電動機34の排気口45から回転軸方向に離れた位置に備えるとともに、外側の筒46の排気口47は内側の筒42の排気口44から回転軸方向に離れた位置に配置している。
特開2001−165097号公報
しかしながら、前記従来の構成では、防音筒41の排気口45、47を電動機の排気口45から回転軸方向に離れた位置に配置しなくてはならず、圧力損失が大きくなり電動送風機の効率が低下してしまうという課題があった。また、電動送風機の効率を維持しようとすると、防音筒41内の流路を大きくする必要があり、防音筒41が大型化してしまい、電動送風機の効率と防音筒41のサイズの両立が困難であった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、コンパクトな防音筒で電動送風機の効率を低下させることなく、運転音と、狙いの高周波音を大幅に消音できる低騒音の電動送風機およびそれを用いた電気掃除機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の電動送風機は、電動機の回転軸に固定されたインペラと、前記インペラの外周部に通風路を形成するエアガイドと、これらインペラとエアガイドを覆うファンケースと、前記電動機とファンケースを覆い排気口を有する防音筒とを備え、前記防音筒の排気口を有する壁は多重壁構成とし、前記多重壁構成の排気口端部から所定位置の壁間全周に仕切り体を配置し、かつ前記仕切り体で区分けされた空間のうち排気口に接していない空間に心材を設けたものである。
これによって、電動送風機を駆動した際に発生する気流の脈動に起因する高周波音は、防音筒の多重壁間と仕切り体で形成される空間内で共鳴効果により大幅に消音されるとともに、心材を備えた多重壁にすることで中空多重構造に比べて共鳴透過を軽減し、防音筒の透過損失が単一壁に比べて大きくなり、防音筒から透過する電動機の運転音が大幅に低減される。
また、本発明の電動送風機を用いた電気掃除機は、電動送風機の運転音および耳障りな高周波音を防音筒内で大幅に低減できるようになり、低騒音で快適使用ができるものである。
本発明の電動送風機およびそれを用いた電気掃除機は、コンパクトな消音構成を有する防音筒で、排気流路の圧力損失を増加させることなく、運転音と、狙いの高周波音を大幅に低減することができる。
第1の発明は、電動機の回転軸に固定されたインペラと、前記インペラの外周部に通風路を形成するエアガイドと、これらインペラとエアガイドを覆うファンケースと、前記電動機とファンケースを覆い排気口を有する防音筒とを備え、前記防音筒の排気口を有する壁は多重壁構成とし、前記多重壁構成の排気口端部から所定位置の壁間全周に仕切り体を配置し、かつ前記仕切り体で区分けされた空間のうち排気口に接していない空間に心材を設けた電動送風機とするものである。これによって、電動送風機を駆動した際に発生する気流の脈動に起因する高周波音は、防音筒の多重壁間と仕切り体で形成される空間内で共鳴効果により大幅に消音されるとともに、心材を備えた多重壁にすることで中空多重構造に比べて共鳴透過を軽減し、防音筒の透過損失が単一壁に比べて大きくなり、防音筒から透過する電動機の運転音が大幅に低減される。
第2の発明は、特に、第1の発明において、排気口は、防音筒の側壁に設けたことにより、防音筒の側壁が心材を備えた多重壁となり、透過損失が単一壁に比べて大きくなるため、側壁から透過する電動送風機の運転音を大幅に低減することができる。
第3の発明は、特に、第1の発明において、排気口は、防音筒の後壁に設けたことにより、防音筒の後壁が心材を備えた多重壁となり、透過損失が単一壁に比べて大きくなるため、防音筒の後壁から透過する電動送風機の運転音を大幅に低減することができる。
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明において、仕切り体は、空気層ごとに多重壁構成の排気口端部から異なる位置に設けたことにより、空気層ごとに共鳴する音の周波数が変わるため、複数の周波数の音を消音することができる。
第5の発明は、特に、第1〜第4のいずれか1つの発明において、仕切り体は、単一の空気層内に、壁に対して水平方向に階段状に設けたことにより、単一の空気層内で複数の周波数の音が共鳴するため、単一層内で複数の周波数の音を消音することができる。
第6の発明は、特に、第1〜第4のいずれか1つの発明において、仕切り体は、単一の空気層内に、壁に対して垂直方向に階段状に設けたことにより、単一の空気層内で音の伝播方向に関わらず、排気口の全周に渡って複数の周波数の音が共鳴するため、複数の周波数の音を単一の空気層内で音の伝播方向に関係なく消音することができる。
第7の発明は、特に、第1〜第6のいずれか1つの発明において、防音筒は、排気口のない壁を、空気層を間に有する多重壁構造としたことにより、防音筒全ての壁の透過損失を単一壁に比べて大きくすることができ、電動送風機の騒音レベルを大幅に低減することができる。
第8の発明は、特に、第1〜第6のいずれか1つの発明において、防音筒は、排気口のない壁を、心材を間に有するサンドイッチ型の多重壁構造としたことにより、中空構造で生じる多重壁と空気層とで形成される系の共鳴を低減し、防音筒全ての壁の透過損失を中空構造に比べて大きくすることができ、電動送風機の騒音レベルをさらに低減することができる。
第9の発明は、特に、第1または第8の発明において、心材は、多孔材であることにより、多孔材の吸音特性に応じて透過損失を大きくすることができ、吸音材を容易に手に入れることも可能であり、遮音性の高い防音筒を容易に作製することができる。
第10の発明は、特に、第1または第8の発明において、心材は、複数の素材で構成したことにより、共鳴透過の低下を軽減し、広周波数領域で透過損失を大きくすることができる。
第11の発明は、特に、第1〜第10のいずれか1つの発明の電動送風機を用いた電気掃除機とすることにより、防音筒から透過する電動送風機の運転音を大幅に低減できるとともに、耳障りな高周波音が共鳴効果で大幅に消音することができるようになり、低騒音の電気掃除機を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1〜図6は、本発明の実施の形態1における電動送風機およびそれを用いた電気掃除機の構成を示すものである。
図1、図2において、電動送風機1は、回転子2および固定子3を有する電動機4と、回転子2を有し電動機4の出力軸である回転軸5に固定されたインペラ6と、インペラ6の外周部に形成した通風路7および戻り通路8と静翼9を有するエアガイド10とを備えている。そして、中央に吸気口11を有するファンケース12がインペラ6とエアガイド10を覆って設けてあり、また5mmの間隔を設けた二重壁構造である側壁14aと、側面後部に排気口15を有する防音筒14が電動機4、ファンケース12を覆って設置されている。また防音筒14の側壁14a間には排気口15端部から21mmの位置に仕切り体17aが全周に配置され、仕切り体17aで区分けされた空間のうち排気口15に接していない空間にグラスウールなどの心材13を設け、サンドイッチ型の構造としている。防音筒14は側壁14aとともに後壁14bおよび前壁14cも有しているものであり、側壁14aと後壁14bおよび前壁14cは一体的に構成してもよいし、別構成としてもよい。
インペラ6は、板金製の前シュラウド18とこれに対向する後シュラウド19でブレード20を挟持することで構成されている。
ここで、図3において、電気掃除機21は、本体吸気口22に連通した集塵室23と本体排気口24を備えた送風室25を有する掃除機本体26と、集塵室23に本体吸気口22と気密に装着された集塵袋27と、送風室25内に設置された電動送風機1と、本体吸気口22に気密に接続されたホース28と、電気掃除機21の電源入切や吸引力などの設定を操作するための各種スイッチを有した把持部29と、床面から塵埃を吸引するための床ノズル30と、床ノズル30と把持部29を気密に接続した接続管31から構成されている。
以上のように構成された電気掃除機について、図1〜図3に基づき、以下その動作、作用を説明する。
まず、図1において、電力が供給されると、固定子3と回転子2に磁界が発生し、電磁力によって回転子2が回転することで、回転軸5に固定されたインペラ6が高速回転する。インペラ6が高速回転することで、図3における集塵室23内が負圧状態になり、集塵室23へ吸引される気流が発生する。床ノズル30から吸引された塵埃を含む気流Aは、接続管31と把持部29およびホース28内を通過して本体吸気口22から集塵袋27に流入する。集塵袋27によって塵埃を濾過分離された清潔な気流Bは、電動送風機1に吸引されファンケース12の吸気口11からインペラ6へ流入する。
この流入した気流Bは、図2に示すように、気流Cのように高速回転しているインペラ6内で運動エネルギが与えられて外周部に形成されたエアガイド10の静翼9で形成される通風路7を減速しながら通過し、運動エネルギを静圧に変換する。エアガイド10内の通風路7を通過した気流Dは、エアガイド10の外周部の戻り通路8で方向転換して電動機4内部に流入し、回転子2、固定子3およびカーボンブラシを冷却しながら、電動機4側面より排出される。電動機4から排出された気流は、防音筒14の排気口15から流出し、本体排気口24から掃除機本体26の外部へと排出される。
インペラ6のブレード枚数Nは有限であるため、内部を通過する気流に圧力脈動を生じる。脈動の周波数はインペラ6の毎秒回転数Zとブレード枚数Nの積で表され、NZ音と呼ばれる高いピークの音圧レベルを有する高周波音として発生する。またその倍音である2NZ音、3NZ音以降の高次の高周波音もあわせて発生し、空気伝播、固体伝播しながら、あらゆる方向に伝わっていくため、大きな消音効果を得るには、電動送風機1の運転音を音源付近である防音筒14内で消音することが非常に重要となる。
電動送風機1を駆動した際に発生する気流の脈動に起因する高周波音は、防音筒14の排気口15を伝播する際、防音筒14の側壁14aと仕切り体17aで形成される空間内で共鳴効果により大幅に消音される。また、防音筒14の側壁14aはサンドイッチ型の二重壁になっているため、中空多重構造に比べて共鳴透過が軽減され、単一壁に比べて透過損失が大きくなり、電動送風機1の運転音が防音筒14の側壁14aから透過するのを大幅に低減することができる。
高周波音を低減対象とした場合、多重壁間の空間間隔の幅は消音対象における音の波長の1/10程度で共鳴による十分な消音効果が得られる。多重壁間と仕切り体17aとで形成される空間の共鳴周波数がインペラ6で発生するNZ音またはその倍音の周波数と等しくなるように仕切り体17aを設置することで、狙いの高周波音を大幅に低減することができる。これは、空間が音響回路におけるサイドブランチの役割を果たすためであり、排気口15端部から仕切り体17aまでの距離をL[m]とすると、次式で表される共鳴周波数f[Hz]の音に対して消音効果があるといわれている。
f=c/4L (c:音速[m/s])
また、電気掃除機の運転モードや集塵袋27内の集塵量によって、インペラ6の毎秒回転数は変化して発生する高周波音の周波数が異なってくるため、それらを考慮して消音周波数を設定し、共鳴周波数が一致するような位置に仕切り体17aを設けることで狙いの高周波音を消音することができる。
以上のように、本実施の形態においては、側面後部に排気口15を有する防音筒14の側壁14aを二重構造とし、側壁14a間の排気口15端部から所定の位置に仕切り体17aを設置し、仕切り体17aで区分けされた空間のうち排気口15に接していない空間に心材13を設けたサンドイッチ型の構成とすることにより、電動送風機1を駆動した際に発生する高周波音は、防音筒14の側壁14aと仕切り体17aとで形成される空間内で共鳴効果により大幅に消音される。また、側壁14aがサンドイッチ型であるため、透過損失が単一壁に比べて大きくなり、電動送風機1の運転音が防音筒14の側壁14aから透過するのを大幅に低減することができる。
これにより、電気掃除機21の送風室25から放射される音が大幅に低減されて、低騒音で快適使用の可能な電気掃除機21にすることができる。
また、本実施の形態では、図4に示すように、排気口15を有する側壁14aに対して水平方向に階段状の仕切り体17bを設けることで、単一の空気層13内で複数の周波数の音が共鳴するようになり、単一層内で複数の周波数の音を消音することができる。
また、図5に示すように、排気口15を有する側壁14aに対して垂直方向に階段状の仕切り体17cを設けることで、単一の空気層13内で音の伝播方向に関わらず、排気口15の全周に渡って複数の周波数の音が共鳴するようになり、単一層内で複数の周波数の音を伝播方向に関係なく消音することができる。
また、本実施の形態では、図6に示すように、防音筒14の排気口15を後壁14bに設けて、後壁14bを、心材13を設けたサンドイッチ型の構成とし、排気口15端部から所定位置に仕切り体17dを配置している。これにより、電動送風機1を駆動した際に発生する高周波音は、防音筒14の後壁14bと仕切り体17dとで形成される空間内で共鳴効果により大幅に消音されるとともに、後壁14bがサンドイッチ型の構成であるため、透過損失が単一壁に比べて大きくなり、電動送風機1の運転音が防音筒14の後壁14bから透過するのを大幅に低減することができる。この場合、図のように、防音筒14の側壁14aは一重壁構造であってもよい。
(実施の形態2)
図7〜図9は、本発明の実施の形態2における電動送風機の構成を示すものである。実施の形態1と同一要素については、同一符号を付してその説明を省略する。
図7において、電動送風機1は、防音筒14の側面後部に排気口15を有し、防音筒14の側壁14aは空気間隔を間に設けた三重構造とし、さらに防音筒14の後壁14bおよび前壁14cは空気層48を間に設けた二重構造を有している。また、防音筒14の側壁14aの各壁間には、それぞれ排気口15端部から21mmと10.5mmの位置に仕切り体17e、17fを全周に配置した構成をしている。仕切り体17e、17fで区分けされた空間のうち、排気口15に接していない空間は心材13を充填したサンドイッチ型の構造をしている。
以上のように構成された電動送風機1について、以下その動作、作用を説明する。
まず、防音筒14の側壁14aがサンドイッチ型の三重壁となったことで、単一壁に比べて側壁14aの透過損失が大きくなり、電動送風機1の運転音は大幅に遮音されて、防音筒14の側壁14aからの透過音が大幅に低減される。また、防音筒14の側壁14aと仕切り体17e、17fとで形成された、異なる大きさの空間内で異なる周波数の高周波音が共鳴し、大幅に消音される。つまり、防音筒14の排気口15を有する壁を、心材13を充填したサンドイッチ型の三重壁とすることで、単一の壁に比べて透過損失を大きくし、電動送風機1の運転音が防音筒14から透過するのを大幅に低減することができる。また、壁の積層数を増やすと、多重壁と仕切り体17e、17f・・・とで形成される共鳴空間も増えるため、共鳴空間ごとに仕切り体17e、17f・・・を排気口15端部から異なる位置に設けることで、より多くの異なる周波数の高周波音を消音することができる。
また防音筒14の後壁14bおよび前壁14cは中空二重壁となっているため、単一壁に比べて透過損失が大きくなり、電動送風機1の運転音が防音筒14の後壁14bおよび前壁14cから透過するのを大幅に低減することができる。
以上のように、本実施の形態においては、排気口15を有する防音筒14の側壁14aを三重壁とし、排気口15のない後壁14bおよび前壁14cを中空二重壁とし、また側壁14aの各壁間の異なる位置に仕切り体17e、17fを設けることで、防音筒14の全ての壁からの電動送風機1の運転音の透過を大幅に低減するとともに、2つの異なる周波数の高周波音を大幅に消音することができる。
また、本実施の形態では、図8に示すように、排気口15のない防音筒14の後壁14bおよび前壁14cを、心材33を間に有するサンドイッチ型の多重構造することにより、中空構造で生じる多重壁と空気層とで形成される系の共鳴を低減し、防音筒14全ての壁の透過損失を中空構造に比べて大きくすることができ、電動送風機1の騒音レベルをさらに低減することができる。
なお、心材33の材質としては、剛性材、発泡材、多孔材がある。剛性材は、ヤング率が大きく両面の壁を略一体化して振動するようになり、単一壁と同様な透過損失の傾向となる。一方、発泡材は、発泡プラスチックのようにヤング率が小さく、軽量である。また、多孔材は、グラスウール、ロックウール、繊維材料などの多孔質素材を使用した多孔質吸音材を用いるものであり、音が多孔質吸音材内部へ伝播すると、熱エネルギに変換されて吸音される。多孔材では、多孔質吸音材の吸音効果も得られるため、透過損失が大きく、加工の容易さや安価に手に入れることも可能なことから、非常に扱いやすい。また、材質や繊維径に応じて様々な吸音特性を有する製品も市販で扱われており、消音対象の周波数に応じた吸音材の選択が容易にできるようになり、消音設計がしやすくなる。また、実施の形態1の心材13はグラスウールを一例として挙げているが、この心材33と同様なものを用いることができる。
また、図9に示すように、特に、後壁14bの心材33を、複数の素材を重合あるいは分散して構成することにより、共鳴透過の低下を軽減し、広周波数領域で透過損失を大きくすることができる。
上記した各実施の形態1、2の構成は、これに限定されるものではなく、必要に応じて適宜組み合わせて構成することができる。
以上のように、本発明にかかる電動送風機は、コンパクトな消音構成を有する防音筒で、排気流路の圧力損失を増加させることなく、運転音と、狙いの高周波音を大幅に低減することができるので、電気掃除機に限らず各種機器において適用できる。また、電動送風機を用いた電気掃除機は、低騒音で快適使用ができるので、特に、家庭用として最適であり、また業務用としても適用できる。
本発明の実施の形態1における電動送風機の構成を示す断面図 同電動送風機のインペラとエアガイドの構成を示す平断面図 同電動送風機を用いた電気掃除機を示す断面図 同電動送風機の他の構成を一部断面にして示す側面図 同電動送風機のさらに他の構成を示す断面図 同電動送風機のさらに別の他構成を示す断面図 本発明の実施の形態2における電動送風機の構成を示す断面図 同電動送風機の他の構成を示す断面図 同電動送風機のさらに他の構成を示す断面図 従来の電動送風機の構成を示す断面図
符号の説明
1 電動送風機
4 電動機
5 回転軸
6 インペラ
7 通風路
10 エアガイド
12 ファンケース
13、33 心材
14 防音筒
14a 側壁
14b 後壁
14c 前壁
15 排気口
17a〜17f 仕切り体
21 電気掃除機

Claims (11)

  1. 電動機の回転軸に固定されたインペラと、前記インペラの外周部に通風路を形成するエアガイドと、これらインペラとエアガイドを覆うファンケースと、前記電動機とファンケースを覆い排気口を有する防音筒とを備え、前記防音筒の排気口を有する壁は多重壁構成とし、前記多重壁構成の排気口端部から所定位置の壁間全周に仕切り体を配置し、かつ前記仕切り体で区分けされた空間のうち排気口に接していない空間に心材を設けた電動送風機。
  2. 排気口は、防音筒の側壁に設けた請求項1に記載の電動送風機。
  3. 排気口は、防音筒の後壁に設けた請求項1に記載の電動送風機。
  4. 仕切り体は、空気層ごとに多重壁構成の排気口端部から異なる位置に設けた請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動送風機。
  5. 仕切り体は、単一の空気層内に、壁に対して水平方向に階段状に設けた請求項1〜4のいずれか1項に記載の電動送風機。
  6. 仕切り体は、単一の空気層内に、壁に対して垂直方向に階段状に設けた請求項1〜4のいずれか1項に記載の電動送風機。
  7. 防音筒は、排気口のない壁を、空気層を間に有する多重壁構造とした請求項1〜6のいずれか1項に記載の電動送風機。
  8. 防音筒は、排気口のない壁を、心材を間に有するサンドイッチ型の多重壁構造とした請求項1〜6のいずれか1項に記載の電動送風機。
  9. 心材は、多孔材である請求項1または8に記載の電動送風機。
  10. 心材は、複数の素材で構成した請求項1または8に記載の電動送風機。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の電動送風機を用いた電気掃除機。
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