JP2007113477A - 電動送風機及びそれを用いた電気掃除機 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンパクトな消音構成で効率を維持しながら高周波音を大幅に低減できる低騒音の電動送風機を提供することを目的とする。
【解決手段】インペラ5と、エアガイド7と、回転軸8を駆動する電動機9と、前面中央部に吸気口10を有し側面に排気口11を備えインペラ5とエアガイド7を内包する状態で電動機9に固定されたファンケース12と、排気口13を備えファンケース12前面と気密に固定された防音筒14と、回転軸8に向かって幅が同じで深さが異なる2つの短幅の凹部15aを円周上に有する消音器16aを電動機9の後面と防音筒14の間に設けた構成とすることにより、ファンケース12の排気口11及び電動機9の排気口18から漏れた高周波の音波は、防音筒14の排気口13に向かって伝播する際に、消音器16aに設けた2つの短幅の凹部15a各々での共鳴効果により、特定周波数が低下できる。
【選択図】図1
【解決手段】インペラ5と、エアガイド7と、回転軸8を駆動する電動機9と、前面中央部に吸気口10を有し側面に排気口11を備えインペラ5とエアガイド7を内包する状態で電動機9に固定されたファンケース12と、排気口13を備えファンケース12前面と気密に固定された防音筒14と、回転軸8に向かって幅が同じで深さが異なる2つの短幅の凹部15aを円周上に有する消音器16aを電動機9の後面と防音筒14の間に設けた構成とすることにより、ファンケース12の排気口11及び電動機9の排気口18から漏れた高周波の音波は、防音筒14の排気口13に向かって伝播する際に、消音器16aに設けた2つの短幅の凹部15a各々での共鳴効果により、特定周波数が低下できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、運転時に発生する高周波音を大幅に低減する電動送風機及びそれを用いた電気掃除機に関するものである。
従来、この種の電動送風機は家庭用電気掃除機に多く利用されている(例えば、特許文献1参照)。
図9は、特許文献1に記載された従来の電動送風機を示すものである。図9に示すように、複数のブレードを有したインペラ38と、周囲に配置された複数の静翼を有するエアガイド39と、これらを内包し中央に吸気口40を有したファンケース41と、インペラ38を回転駆動する電動機42と、電動機42の排気口43を覆うと共に排気口44を設けた防音筒45とを備え、前記排気口44に、途中に短い円筒形で通路断面積を拡大する拡大部46を有した消音器47を備えた電動送風機48が開示されている。
特開2001−032798号公報
しかしながら、前記従来の構成では、防音筒の排気口を消音器の中央部に配置しなくてはならず、電動機後面と防音筒の排気口の間に隙間を設ける必要があるため、電動送風機の効率を維持しようとすると隙間が大きくなり、結果、防音筒が大きくなってしまうという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、コンパクトな消音構成で効率を維持しながら高周波音を大幅に低減できる低騒音の電動送風機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の電動送風機は、複数のブレードを有するインペラと、前記インペラの周囲に配置された複数の静翼を有するエアガイドと、前記インペラが固定された回転軸を駆動する電動機と、前面中央部に吸気口を有し側面に排気口を備え前記インペラとエアガイドを内包する状態で前記電動機に固定される略円筒形のファンケースと、後面に排気口を備え前記ファンケース及び電動機の側面と隙間を有した状態でファンケース前面と気密に固定された防音筒と、前記回転軸の略ラジアル方向へ深さを有した短幅凹部を円周状に備えた消音部とを備え、前記消音部を前記電動機の後面と防音筒の間に設置した構成を有するものである。
これによって、ファンケース及び電動機の排気口から漏れた高周波音を含む音波が防音筒の排気口に向かって空気通路を伝播する際に、電動機の後面と防音筒の間に設けられた消音部で凹部の深さによって定まるある特定の周波数の音が共鳴効果によって大幅に低減されるようになり、コンパクトで低騒音の電動送風機となる。
本発明の電動送風機は、運転時に発生する高周波音をコンパクトな消音構成で大幅に低減し、低騒音の運転音を実現することができる。
第1の発明は、複数のブレードを有するインペラと、前記インペラの周囲に配置された複数の静翼を有するエアガイドと、前記インペラが固定された回転軸を駆動する電動機と、前面中央部に吸気口を有し側面に排気口を備え前記インペラとエアガイドを内包する状態で前記電動機に固定される略円筒形のファンケースと、後面に排気口を備え前記ファンケース及び電動機の側面と隙間を有した状態でファンケース前面と気密に固定された防音筒と、前記回転軸の略ラジアル方向へ深さを有した短幅凹部を円周状に備えた消音部とを備え、前記消音部を前記電動機の後面と防音筒の間に設けた電動送風機とすることにより、ファンケース及び電動機の排気口から漏れた高周波音を含む音波が防音筒の排気口に向かって伝播する際に、電動機の後面と防音筒の間に設けられた消音部で凹部の深さによって定まるある特定の周波数の音が共鳴効果によって大幅に消音されるようになり、電動送風機の効率を低下させることなく高周波音を大幅に低減することができる。さらに、消音部の凹部は円周上に設けられているため、防音筒の排気口に向かって伝播してくる全ての音波に対して伝播方向に関わらず高周波音を低減することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の消音部を複数かつ異なる深さの短幅凹部を有する形状とした電動送風機とすることにより、ファンケース及び電動機の排気口から漏れた高周波音を含む音波が防音筒の排気口に向かって伝播する際に、消音部の凹部でそれぞれの深さによって定まる周波数の異なる複数の音が共鳴効果によって消音されるようになり、電動送風機の効率を低下させることなく異なる周波数の複数の高周波音を一度に低減することができる。
第3の発明は、特に、第2の発明の複数かつ異なる深さの短幅凹部は、各凹部間に隔壁を有しない状態で消音部に設けられた電動送風機とすることにより、限られた寸法内でより多くの異なる深さの凹部を消音部に設けることが可能になり、より多くの異なる周波数の高周波音を低減することができる。
第4の発明は、特に、第2〜3のいずれか1つの発明の消音部を複数の短幅凹部の深さが連続的に変化していく構成にした電動送風機とすることにより、消音部の凹部の最小深さから最大深さまでの全ての深さで定まる周波数の異なる複数の音が共鳴効果によって消音されるようになり、電動送風機の効率を低下させることなく高周波音を含む広い周波数領域の音を一度に低減することができる。
第5の発明は、特に、第1〜4のいずれか1つの発明の消音部を凹部の入口に面取りを円周上に施した形状とした電動送風機とすることにより、大きな流速で消音部の凹部入口を通過する際に発生する空気流の乱れが低減されて、気流の乱れに起因して発生する気流音を低減することができると共に、共鳴による消音効果も得ることができる。
第6の発明は、複数のブレードを有するインペラと、前記インペラの周囲に配置された複数の静翼を有するエアガイドと、前記インペラが固定された回転軸を駆動する電動機と、前面中央部に吸気口を有し側面に排気口を備え前記インペラとエアガイドを内包する状態で前記電動機に固定される略円筒形のファンケースと、後面に排気口を備え前記ファンケース及び電動機の側面と隙間を有した状態でファンケース前面と気密に固定された防音筒と、前記回転軸の略軸方向に所定の長さを有する分岐路を外周部に配置した消音部とを備え、前記消音部を前記電動機の後面と防音筒の間に設けた電動送風機とすることにより、ファンケース及び電動機の排気口から漏れた高周波音を含む音波が防音筒の排気口に向かって伝播する際に、ある特定の周波数の音は消音部の分岐路入口で2つに分岐され、分岐路を通過した音はもとの音に対して位相が半波長ずれて干渉することでお互いに打ち消し合うようになり、高周波音を大幅に低減することができる。
第7の発明は、特に、第6の発明の消音部を複数かつ異なる長さの分岐路を有する形状とした電動送風機とすることにより、それぞれの通路長に対応する周波数の異なる複数の音が分岐路で分岐されて通過した後に半波長ずれてもとの音と干渉してお互いに打ち消し合うようになり、複数の異なる周波数の高周波音を一度に低減することができる。
第8の発明は、特に、第1〜7のいずれか1つの発明の消音部を防音筒と一体構成とした電動送風機とすることにより、部品点数を低減できると共に、消音部を防音筒に固定する工程が不要になり、製造工程を簡易化することができる。
第9の発明は、特に、第1〜8のいずれか1つの発明の電動送風機を用いた電気掃除機とすることにより、ファンケース及び電動機の排気口から漏れた高周波音を含む音波が防音筒の排気口に向かって伝播する際に、電動機の後面と防音筒の間に設けられた消音部で特定の周波数の音が共鳴効果または干渉効果によって大幅に消音されるようになり、耳障りな高周波音の少ない低騒音の電気掃除機を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における電動送風機の構成を表す断面図である。図2は、同実施の形態におけるインペラの平断面図を示すものである。
図1は、本発明の第1の実施の形態における電動送風機の構成を表す断面図である。図2は、同実施の形態におけるインペラの平断面図を示すものである。
図1において、電動送風機1aは、板金製の前シュラウド2とこれに対向する後シュラウド3で7枚のブレード4を挟持して構成されたインペラ5と、インペラ5の周囲に配置された12枚の静翼6を有するエアガイド7と、インペラ5が先端部に固着された回転軸8を駆動する電動機9と、前面中央部に吸気口10を有し側面に排気口11を備えインペラ5とエアガイド7を内包する状態で電動機9に固定された略円筒形のファンケース12と、後面に排気口13を備えファンケース12及び電動機9の側面と隙間を有した状態でファンケース12前面と気密に固定された防音筒14と、回転軸8に向かって深さがそれぞれ19mmと4mmで幅が共に5mmの2つの凹部15aを円周上に有する円筒形の消音器16aが電動機9の後面と防音筒14の間に設置されている。なお、電動機9は固定子17を内包し排気口18を有するフレーム19、ブラケット20に、回転子21を固着した回転軸8を軸受け前22、軸受け後23を介して支持しており、整流子24から回転子21に電力が供給される。また、ファンケース12の内面は静翼6の上端部と当接し、かつ隣り合う静翼6間で独立したボリュート室25を形成している。
以上のように構成された電動送風機について、以下その動作、作用を説明する。
まず、整流子24から回転子21に電力が供給されて電動機9によりインペラ5が高速回転し、ファンケース12の吸気口10から空気流Aが流入する。流入した空気流Aは、高速回転しているインペラ5のブレード4から運動エネルギを与えられ、インペラ5外周部から排出される。排出された空気流Bはエアガイド7に配置された静翼6で形成されるボリュート25室を通過しながら減速し、運動エネルギを静圧に変換し、空気流Bの一部はファンケース12側面の排気口11から排出され、残りの空気流Cはエアガイド7の裏面の戻り通路を通り、ブラケット20の連通孔を通り、電動機9内部を通過してフレーム19に設けられた排気口18より排出される。
インペラ5のブレード4枚数は有限のため内部を通過する気流に圧力脈動を生じ、脈動の周波数はインペラ5の毎秒回転数とブレード4枚数の積で表され、その倍音も含めて突出した音圧レベルを有する高周波音として発生する。発生した高周波音を含む音波は、空気中も固体中も伝播してあらゆる方向に伝わることができるため、音源付近の防音筒14内で消音することによって大きな消音効果を得ることができる。
ファンケース12の排気口11及び電動機9の排気口18から漏れた高周波音を含む音波が防音筒14の排気口13に向かって伝播する際に、それぞれの深さによって定まる特定の2つの異なる周波数の音が消音器16aに設けたそれぞれの短幅の凹部15aで共鳴し、音圧レベルが大幅に低下する。凹部15aの幅は高周波音を低減対象とした場合、波長の1/10程度で十分な効果が得られるものであり、短幅に設定することで凹部15aを共鳴空間とし、凹部15aの共鳴周波数がインペラ5で発生する高周波音の周波数になるように凹部15aの深さを設定することで、高周波音を大幅に低減することができる。
以上のように、本実施の形態においては電動機9の後面と防音筒14の間に2つの短幅の凹部15aを円周上に有する消音器16aを設けた電動送風機とすることにより、ファンケース12及び電動機9から漏れた音波に含まれる2つの異なる周波数の高周波音をそれぞれの凹部15aで共鳴させて音圧レベルを大幅に低減させることができる。
なお、この実施の形態では2つの凹部15aの間に隔壁を設けた消音器16aを有する電動送風機1の場合で説明したが、図3に示すように凹部15bの間に隔壁を設けない消音器16bを有する電動送風機1bでも、同様の消音効果が得られると共に、限られた寸法内でより多くの異なる深さの短幅の凹部を消音部に設けることが可能になり、より多くの異なる周波数の高周波音を低減することができる。すなわち、消音器に設けた深さの異なる凹部の数だけ共鳴周波数が存在し、異なる深さの短幅の凹部を多く設けるほど、多くの周波数の音を低減することができる。
また、図4に示すように凹部15cの深さがインペラ5の回転軸8方向に連続的に変化していく消音器16cを有する電動送風機1cでは、各々の凹部15cで最小深さから最大深さまでの全ての深さで定まる周波数が異なる複数の音が共鳴効果によって消音されるようになるため、高周波音を含む広い周波数領域の音を一度に低減することができる。
さらに、図5に示すように凹部15dの入口にR形状の面取りを円周上に施した消音器16dを有する電動送風機1dでは、大きな流速で消音部の凹部15d入口を空気流が通過する際に発生する空気流の乱れが低減されて、空気流の乱れに起因して発生する気流音を低減することができると共に、共鳴による消音効果も得ることができる。
(実施の形態2)
図6は、本発明の第2の実施の形態における電動送風機の構成を表す断面図を示すものである。
図6は、本発明の第2の実施の形態における電動送風機の構成を表す断面図を示すものである。
なお、本発明の第1に実施の形態と、インペラ5の回転軸8方向に所定の長さを有する分岐路26aを円周上に配置した消音器16eを電動機9の後面と防音筒14の間に設けた以外は同様の構成を有するものであり、同一の構成については、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。なお、分岐路26aの通路長はインペラ5で発生する高周波音の半波長と等しくなるように設定した。
以上のように構成された電動送風機について、以下その動作、作用を説明する。
まず、整流子24から回転子21に電力が供給されて電動機9によりインペラ5が高速回転する。インペラ5のブレード4枚数は有限のため内部を通過する気流に圧力脈動を生じ、脈動の周波数はインペラ5の毎秒回転数とブレード4枚数の積で表され、その倍音も含めて突出した音圧レベルを有する高周波音として発生する。ファンケース12の排気口11及び電動機9の排気口18から漏れた高周波音を含む音波が防音筒14の排気口13に向かって伝播する際に、ある特定の周波数の音は消音部16eの分岐路26a入口で2つに分岐される。分岐路26aの通路長が低減対象である高周波音の半波長と等しくなっているため、分岐路26aを通過した音はもとの音に対して位相が半波長ずれる。そのため、2つの音が干渉してお互いに打ち消し合うようになり、高周波音を大幅に低減することができる。
以上のように、本実施の形態においては電動機9の後面と防音筒14の間にインペラ5の回転軸8方向に高周波音の半波長と等しい長さを有する分岐路26aを円周上に配置した消音器16eを設けた電動送風機1eとすることにより、分岐路26aで特定の高周波音の波長を半波長ずらしてもとの音と干渉させることで高周波音を大幅に低減することができる。
なお、この実施の形態では所定の長さの分岐路26aを1つだけ有する消音器16eを備えた電動送風機の場合で説明したが、図7に示すように異なる長さの複数の分岐路26bを有する消音器16fを備えた電動送風機1fでもよく、それぞれの通路長に対応する異なる周波数の複数の高周波音が分岐路26b入口で分岐されて通過した後に半波長ずれてもとの音と干渉してお互いに打ち消し合うようになり、周波数の異なる複数の高周波音を一度に低減することができる。
さらに、消音器と防音筒を耐熱性のある樹脂を射出成形で一体成形部品とした電動送風機の場合には、部品点数を低減できると共に、消音器を防音筒に固定する工程が不要になり、製造工程を簡易化することができる。
(実施の形態3)
図8は、本発明の第3の実施の形態におけるキャニスター型の電気掃除機の構成を表す概略側断面図を示すものである。
図8は、本発明の第3の実施の形態におけるキャニスター型の電気掃除機の構成を表す概略側断面図を示すものである。
図8において、電気掃除機27は、本体吸気口28に連通した集塵室29と排気口30を備えた送風室31を有する掃除機本体32と、集塵室29に本体吸気口28と気密に装着された集塵袋33と、送風室31内に設置された電動送風機1aと、本体吸気口28に気密に接続されたホース34と、電気掃除機27の電源入切や吸引力等の設定を操作するための各種スイッチを有した把持部35と、被清掃面から塵埃を吸引するための床ノズル36と、床ノズル36と把持部35を気密に接続するための接続管37から構成されている。
以上のように構成された電気掃除機について、以下その動作、作用を説明する。
まず、電動機9が駆動することにより集塵室29内を負圧状態にして、床ノズル36が被清掃面から塵埃を含む空気流Dを吸引する。空気流Dは接続管37と把持部35及びホース34内の風路を通過して本体吸気口28に達し、集塵袋33内に流入する。空気流Dに含まれる塵埃は濾過されて集塵袋33内に集塵される。塵埃から分離された清潔な空気流Eは、送風室31内の電動送風機1aに吸引されて電動送風機1a内を通過して本体排気口30から排出される。電動送風機1aで発生する特定の周波数を有する高周波音は、音源から空気中と固体中を伝播するが、電動機9の後面と防音筒14の間に設けた消音器16aによってファンケース12から漏れた特定の高周波音は大幅に低減されて、電気掃除機27外部へはほとんど伝播せず、電気掃除機27運転中の耳障りな高周波音が大幅に低減する。
以上のように、本実施の形態においては本発明の電動送風機1aを電気掃除機27の送風室31に設置することにより、ファンケース12の排気口11及び電動機9の排気口18から漏れた高周波音を含む音波が防音筒14の排気口13に向かって伝播する際に、電動機9の後面と防音筒14の間に設けられた消音部16aで特定の周波数の音が共鳴効果によって大幅に消音されるようになり、耳障りな高周波音の少ない低騒音の電気掃除機27を提供することができる。
以上のように、本発明にかかる電動送風機は、運転時に発生する高周波音をコンパクトな消音構成で大幅に低減し低騒音の運転音を実現することが可能であるので家庭用電気掃除機や業務用電気掃除機等の用途に適用できる。
1a〜1f 電動送風機
4 ブレード
5 インペラ
6 静翼
7 エアガイド
8 回転軸
9 電動機
10 吸気口
11 排気口
12 ファンケース
13 排気口
14 防音筒
15a〜15d 短幅の凹部
16a〜16f 消音器
26a、26b 分岐路
27 電気掃除機
4 ブレード
5 インペラ
6 静翼
7 エアガイド
8 回転軸
9 電動機
10 吸気口
11 排気口
12 ファンケース
13 排気口
14 防音筒
15a〜15d 短幅の凹部
16a〜16f 消音器
26a、26b 分岐路
27 電気掃除機
Claims (9)
- 複数のブレードを有するインペラと、前記インペラの周囲に配置された複数の静翼を有するエアガイドと、前記インペラが固定された回転軸を駆動する電動機と、前面中央部に吸気口を有し側面に排気口を備え前記インペラとエアガイドを内包する状態で前記電動機に固定される略円筒形のファンケースと、後面に排気口を備え前記ファンケース及び電動機の側面と隙間を有した状態でファンケース前面と気密に固定された防音筒と、前記回転軸の略ラジアル方向へ深さを有した短幅凹部を円周状に備えた消音部とを備え、前記消音部を前記電動機の後面と防音筒の間に設けた電動送風機。
- 消音部は、複数かつ異なる深さの短幅凹部を有した請求項1に記載の電動送風機。
- 複数かつ異なる深さの短幅凹部は、各凹部間に隔壁を有しない状態で消音部に設けられた請求項2に記載の電動送風機。
- 消音部は、複数の短幅凹部の深さが連続的に変化していく構成にした請求項2〜3のいずれか1項に記載の電動送風機。
- 消音部は、凹部の入口に面取りを円周上に施した請求項1〜4のいずれか1項に記載の電動送風機。
- 複数のブレードを有するインペラと、前記インペラの周囲に配置された複数の静翼を有するエアガイドと、前記インペラが固定された回転軸を駆動する電動機と、前面中央部に吸気口を有し側面に排気口を備え前記インペラとエアガイドを内包する状態で前記電動機に固定される略円筒形のファンケースと、後面に排気口を備え前記ファンケース及び電動機の側面と隙間を有した状態でファンケース前面と気密に固定された防音筒と、前記回転軸の略軸方向に所定の長さを有する分岐路を外周部に配置した消音部とを備え、前記消音部を前記電動機の後面と防音筒の間に設けた電動送風機。
- 消音部は、複数かつ異なる長さの分岐路を有した請求項6に記載の電動送風機。
- 消音部は、防音筒と一体構成とした請求項1〜7のいずれか1項に記載の電動送風機。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の電動送風機を用いた電気掃除機。
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