JP2008106444A - 建設機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】 周囲から手が届く位置に充填口を集中して配置することにより、旋回装置に対する給脂作業の作業性を向上する。
【解決手段】 キャブ7の下側となる旋回フレーム6の左端に前側充填口18と後側充填口19とを集中して配置する。また、前側充填口18は、前側配管21を用いて旋回装置10の外輪12に設けた前側給脂口15に接続する。一方、後側充填口19は、後側配管22を用いて後側給脂口16に接続する。従って、旋回フレーム6の左端に配置した各充填口18,19には、グリースガン20を容易に接続できる。また、グリースガン20を各充填口18,19に順次接続することにより、2箇所の給脂口15,16から旋回装置10の可動部位にグリースを供給でき、2箇所への給脂作業をキャブ7の左側位置の1箇所から行うことができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば下部走行体上に旋回装置を介して上部旋回体が旋回可能に搭載された油圧ショベル、油圧クレーン等の建設機械に関する。
一般に、建設機械としての油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、前記下部走行体上に設けられた上部旋回体と、前記下部走行体上に上部旋回体を旋回可能に支持する旋回装置と、前記上部旋回体の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置とにより大略構成されている。また、上部旋回体は、支持構造体をなす旋回フレームと、前記旋回フレームの後側に搭載されたエンジンと、前記旋回フレームの左前側に搭載されオペレータが搭乗するキャブ等を含んで構成されている。
一方、旋回装置は、下部走行体のフレームの上面側に取付けられる内輪と、旋回フレームの底面に取付けられ内輪の外周側を取囲む外輪と、前記外輪と内輪とを旋回自在に連結する転動体としての多数個の鋼球と、内輪に刻設された内歯歯車に噛合した状態で前記旋回フレームに設けられた旋回モータとにより大略構成されている。このように、内輪、外輪および多数個の鋼球はころがり軸受を構成している。
ここで、内輪、外輪および各鋼球は、ころがり軸受を構成するものであるから、例えばグリース等の潤滑油を鋼球が転がる溝に定期的に給脂する必要がある。このため、外輪の外周側には、周方向の複数個所に位置してグリースを供給するための給脂口を設け、前記各給脂口にグリースニップル等の充填口を取付けている。これにより、作業者は、充填口にグリースガンを接続することにより給脂口から内輪、外輪の溝にグリースを給脂することができる。しかし、この給脂作業では、外輪の周囲に充填口が点在しているから、作業者は、各充填口の位置に合せて油圧ショベルの周囲を移動しながら給脂しなくてはならず、作業に手間を要してしまう。
そこで、従来技術による油圧ショベルには、旋回装置の外輪の前側または前側と右側に配置した充填口の近傍に、他の位置の給脂口に接続したホースの端部を他の充填口として配置したものがある(例えば、特許文献1参照)。これにより、作業者は、充填口とホースの端部の充填口にグリースガンを接続することにより、油圧ショベルの周囲を頻繁に移動することなく複数個所の給脂口から給脂することができる。
特開2000−205283号公報
ところで、上述した特許文献1の油圧ショベルは、充填口の近傍に他の給脂口に接続したホースの端部を配置することにより、上部旋回体の前側または前側と右側から旋回装置全体に給脂することができる。しかし、上部旋回体の前側には、作業装置が設けられているから、給脂作業を行うときには、作業の邪魔にならない位置まで作業装置を持ち上げたり、左,右方向に位置をずらしたりしなくてはならず、作業性が悪いという問題がある。また、上部旋回体の右側に位置して外輪に設けた充填口は、上部旋回体の側面部から奥まった位置にあるから、小さな充填口(グリースニップル)にグリースガンの先端を接続し難いという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、周囲から手が届く位置に充填口を集中して配置することにより、旋回装置に対する給脂作業を容易に行えるようにしたした建設機械を提供することにある。
本発明による建設機械は、自走可能な下部走行体と、前記下部走行体上に設けられ前側の左,右方向の一方にオペレータが搭乗するキャブを備えた上部旋回体と、前記下部走行体上に上部旋回体を旋回可能に支持する旋回装置と、前記旋回装置の周方向の複数個所に設けられ可動部位に潤滑油を供給する給脂口とを備えている。
そして、上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記上部旋回体には、前記キャブの下側またはキャブの内部に位置して潤滑油を充填するための複数個の充填口を集中して配設し、前記各充填口と前記各給脂口とを配管によりそれぞれ接続する構成としたことにある。
請求項2の発明は、前記上部旋回体は前記キャブを支持する旋回フレームを備え、前記各充填口は前記旋回フレームに設ける構成としている。
請求項3の発明は、前記キャブ内には床板上に運転席を設け、前記各充填口は前記運転席の近傍に位置して前記キャブの床板に開口して設ける構成としている。
請求項1の発明によれば、キャブの下側に複数個の充填口を集中して配置した場合には、左,右方向の外側で旋回装置よりも作業者に近い位置に各充填口を配置することができる。これにより、旋回装置に対する給脂作業では、例えばグリースガン等の充填具を充填口に接続し、この状態で充填具から潤滑油を充填することにより、対応する配管を経由して給脂口から旋回装置の可動部位に潤滑油を供給することができる。また、充填具を接続する充填口を変更することにより、他の給脂口からも潤滑油を供給することができる。
この結果、上部旋回体の周囲から作業を行う作業者は、充填口に充填具を容易に接続することができる。しかも、充填具を接続する充填口を変更することにより、上部旋回体の周囲を移動することなく、他の給脂口からも旋回装置に潤滑油を供給することができる。これにより、旋回装置の可動部位に対する給脂作業を容易に行うことができ、作業性を向上することができる。また、キャブの下側に充填口を配置した場合には、キャブから降りて直ちに潤滑油を給脂することができる。
一方、キャブの内部に複数個の充填口を集中して配設した場合には、キャブに搭乗したままの状態で給脂作業を行うことができる。また、作業者は降雨時でも濡れることなく給脂することができる。
請求項2の発明によれば、充填口は、上部旋回体の旋回フレームに設けているから、外部からグリースガン等の充填具を充填口に簡単に接続することができ、給脂作業を容易に行うことができる。
請求項3の発明によれば、充填口は、運転席の近傍に位置してキャブの床板に開口して設けているから、キャブに搭乗したまま給脂作業を容易に行うことができる。また、給脂作業時には、キャブに出入りするときを利用して給脂することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る建設機械として、ホイール式の油圧ショベルを例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
まず、図1ないし図9は本発明の第1の実施の形態を示している。図1において、1は建設機械としての油圧ショベルで、前記油圧ショベル1は、自走可能なホイール式の下部走行体2と、前記下部走行体2上に搭載された後述の上部旋回体5と、前記下部走行体2上に上部旋回体5を旋回可能に支持する旋回装置10と、前記上部旋回体5の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置23とにより大略構成されている。
ここで、下部走行体2について説明すると、この下部走行体2は、前,後方向に延びるボックス状に形成されたシャーシフレーム3と、前記シャーシフレーム3の前,後位置、左,右位置にそれぞれ設けられたホイールとしての車輪4(左側のみ図示)とにより大略構成されている。また、シャーシフレーム3の上面中央部には、図1に示すように丸胴3Aが設けられ、前記丸胴3Aの上部には、後述する旋回装置10の内輪11が取付けられている。また、シャーシフレーム3の左,右両側には、前,後の車輪4間に位置して乗降用のステップ3B(左側のみ図示)が設けられている。
次に、5は油圧ショベル1の上部旋回体を示している。この上部旋回体5は、下部走行体2のシャーシフレーム3上に旋回可能に搭載されるもので、後述する旋回フレーム6、キャブ7、カウンタウエイト8、建屋カバー9等により大略構成されている。
6は上部旋回体5の旋回フレームを示し、前記旋回フレーム6は、支持構造体として形成されている。また、旋回フレーム6は、図2、図3等に示す如く、前側の中央付近に配置されほぼ四角形状の厚肉な鋼板からなる底板6Aと、前記底板6Aに前,後方向に延びて立設された左縦板6B、右縦板6Cと、左端部を前,後方向に延びた左サイドフレーム6Dと、右端部を前,後方向に延びた右サイドフレーム6Eと、前記各縦板6B,6Cと各サイドフレーム6D,6Eとを連結する複数本の張出しビーム6Fと、左前側に設けられたキャブ取付台6Gとにより大略構成されている。
また、旋回フレーム6の下面側には、建屋カバー9内への土砂等の侵入を防止するために複数枚のアンダカバー6Hが取付けられている。これら各アンダカバー6Hのうち、後述するキャブ7の下側(旋回装置10の左側)に位置する1枚のアンダカバー6Hには、図3、図6に示す如く、旋回装置10の近傍となる左,右方向の内側に位置して配管通し口6H1が形成され、左サイドフレーム6D近傍となる左,右方向の外側に位置して給脂用開口6H2が形成されている。
ここで、底板6Aには、図4に示す如く、その下面側に後述する旋回装置10の外輪12がボルト止めされ、その外輪12の内周側近傍に位置して後述の旋回モータ14が取付けられている。また、左,右の縦板6B,6Cの前側部分には、作業装置23が俯仰動可能に取付けられている。
7は旋回フレーム6の左前側に設けられたキャブである。このキャブ7は、図7に示すように、キャブボックス7Aの底部を床板7Bで閉塞することにより縦長な箱状体として形成されている。また、キャブ7内には、床板7B上にオペレータが着座する運転席7Cが設けられ、前記運転席7Cの左,右両側には、旋回装置10と作業装置23を操作する左,右の作業操作レバー7Dが配設されている。一方、運転席7Cの前側の床板7Bには、下部走行体2を操作するステアリング装置7Eが立設されている。
8は旋回フレーム6の後端部に取付けられたカウンタウエイト(図1参照)で、前記カウンタウエイト8は、作業装置23との重量バランスをとるものである。また、9はキャブ7とカウンタウエイト8との間に位置して旋回フレーム6上に設けられた建屋カバーで、前記建屋カバー9は、旋回フレーム6上に搭載されたエンジン、タンク等(いずれも図示せず)を覆うものである。
次に、10は下部走行体2上に上部旋回体5を旋回可能に支持する旋回装置を示している。この旋回装置10は、図4、図5等にに示す如く、後述の内輪11、外輪12、鋼球13、旋回モータ14等により大略構成されている。
11は下部走行体2側に設けられる内輪で、前記内輪11は、図1に示すように、シャーシフレーム3の丸胴3A上に複数本のボルト(図示せず)等を用いて固着される。また、内輪11の内周側には内歯歯車11Aが全周に亘って形成され、前記内歯歯車11Aは後述する旋回モータ14のピニオン14Aに噛合する。また、内輪11の外周面には、図5に示すように半円形状の案内溝11Bが全周に亘って設けられ、この案内溝11Bは旋回装置10の可動部位の一部を構成している。
12は内輪11の外周側を取囲むように設けられた外輪で、前記外輪12は、旋回フレーム6の底板6A下面に複数本のボルト(図示せず)等を用いて固着されている。また、内輪11と対向する外輪12の内周面には、半円形状の案内溝12Aが全周に亘って設けられ、この案内溝12Aは旋回装置10の可動部位の一部を構成している。さらに、外輪12には、前側位置と後側位置に後述する給脂口15,16が設けられている。
13は内輪11と外輪12との間に設けられた転動体としての多数個の鋼球である。これら多数個の鋼球13は、内輪11の案内溝11Bと外輪12の案内溝12Aと間にそれぞれ転動可能に配置されている。これにより、各鋼球13は、内輪11と外輪12とを互いに相対回転可能に支持する可動部位を構成している。
14は旋回フレーム6の底板6A上に取付けられた旋回モータで、前記旋回モータ14は、減速装置(図示せず)を内蔵した油圧モータとして構成されている。また、旋回モータ14は、出力側のピニオン14Aが内輪11の内歯歯車11Aに噛合している。これにより、旋回モータ14は、ピニオン14Aを回転駆動することにより、内輪11に対して上部旋回体5を旋回させるものである。
15は旋回装置10の外輪12に設けられた前側給脂口である。この前側給脂口15は、外輪12を旋回フレーム6に取付けたときに前側となる位置に径方向に延びて設けられている。また、前側給脂口15は、径方向の外側が外部に開口し、内側が案内溝12Aの溝底に開口している。
ここで、前側給脂口15は、後述する作業装置23の下側の奥まった位置に設けられている。このために、前側給脂口15からの給脂作業は、作業装置23等が邪魔になって非常に困難になる。しかし、前側給脂口15は、旋回フレーム6の左側位置に配置した後述の前側充填口18に前側配管21を介して接続しているから、前側給脂口15にはグリース等の潤滑油を容易に供給することができる。
また、16は前側給脂口15と径方向の反対側となる外輪12の後側に設けられた後側給脂口である。この後側給脂口16は、前述した前側給脂口15と同様に、径方向の外側が外部に開口し、内側が案内溝12Aの溝底に開口している。
ここで、後側給脂口16は、旋回フレーム6の下側の奥まった位置に設けられているから、カウンタウエイト8等が邪魔になって後側給脂口16からの給脂作業が困難になる。しかし、後側給脂口16は、前側給脂口15とほぼ同様に、旋回フレーム6の左側位置に配置した後述の後側充填口19に後側配管22を介して接続しているから、後側給脂口16にもグリースを容易に供給することができる。
17はキャブ7の下側に位置して設けられた取付ブロックである。この取付ブロック17は、図8、図9等に示す如く、旋回フレーム6のアンダカバー6Hの給脂用開口6H2に対応するように、左サイドフレーム6Dの内側面にブラケット17Aを介して取付けられている。また、取付ブロック17の下面には、アンダカバー6Hの給脂用開口6H2から露出する位置に後述の各充填口18,19が取付けられ、左,右方向の内側面には後述の各配管21,22の一端部が接続されている。さらに、取付ブロック17には、各充填口18,19と各配管21,22とを連通する油通路(図示せず)が設けられている。これにより、取付ブロック17は、キャブ7側から容易にグリースガン20を接続できる左,右方向の外側位置に各充填口18,19を配置している。
18は取付ブロック17の下面に取付けられた前側充填口を示している。また、19は前側充填口18の後側に並べて取付ブロック17の下面に取付けられた後側充填口を示している。これにより、各充填口18,19は、上部旋回体5の左側から容易に給脂できる左,右方向の外側位置、即ち、キャブ7の下側に設けられた取付ブロック17の下面に集中して配設されている。
そして、各充填口18,19は、例えばグリースニップルにより構成されている。また、各充填口18,19の先端部は、図8に示す如く、左,右方向の外側に向けられ、かつ下向きに傾斜している。これにより、各充填口18,19には、下側のアンダカバー6Hの給脂用開口6H2を介してグリース等の潤滑油を充填するためのグリースガン20を簡単に接続することができる。
さらに、各充填口18,19は、取付ブロック17と一緒に旋回フレーム6のアンダカバー6Hの上側に配置することにより、外部から殆ど見えない位置に隠すことができる。また、アンダカバー6Hには、小さな給脂用開口6H2が開口しているだけであるから、各充填口18,19を飛石等による損傷、土砂の付着等から保護することができる。
21は取付ブロック17と旋回装置10の外輪12との間に設けられた前側配管である。この前側配管21は、一側がアンダカバー6H上に配置され、その一端部が取付ブロック17の側面に取付けられ、油通路を介して前側充填口18に接続されている。一方、前側配管21の他側は、図3、図6に示すように、配管通し口6H1を通って外輪12の周囲に露出し、前記外輪12の周囲に沿って前側に延び、その他端部が前側給脂口15に接続されている。
これにより、前側配管21は、前側充填口18と前側給脂口15とを接続することができるから、グリースガン20から前側充填口18に充填されるグリースを、作業者が近付き難い離れた位置の前側給脂口15に供給することができる。
また、22は取付ブロック17と旋回装置10の外輪12との間に設けられた後側配管である。この後側配管22は、前述した前側配管21とほぼ同様に、一側がアンダカバー6H上に配置され、その一端部が取付ブロック17の側面に取付けられ、油通路を介して後側充填口19に接続されている。一方、後側配管22の他側は、配管通し口6H1を通って外輪12の周囲に露出し、前記外輪12の周囲に沿って後側に延び、その他端部が後側給脂口16に接続されている。
これにより、後側配管22は、後側充填口19と後側給脂口16とを接続することができるから、グリースガン20から後側充填口19に充填されるグリースを、奥まった位置の後側給脂口16に供給することができる。
ここで、前側配管21と後側配管22は、樹脂材料等を用いて形成することで自由に曲げることができるホース等の可撓配管、金属パイプからなる固定配管を使用することができる。
23は上部旋回体5の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置を示している。この作業装置23は、旋回フレーム6を構成する各縦板6B,6Cの前部に取付けられている。そして、作業装置23は、土砂の掘削作業等を行うことができる。
第1の実施の形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、次に、油圧ショベル1の動作について説明する。
まず、オペレータは、キャブ7に搭乗して運転席7Cに着座する。この状態で、前側のステアリング装置7E等を操作することにより、作業現場等に向けて下部走行体2を走行させることができる。また、左,右の作業操作レバー7D等を操作することにより、旋回装置10、作業装置23等を動作させて土砂の掘削作業等を行うことができる。そして、稼働時間が所定の時間に到達したときには、旋回装置10に対してグリース等の潤滑油を給脂する。
そこで、旋回装置10に対する給脂作業について説明する。作業者は、例えばキャブ7内等に収容されたグリースガン20を持って上部旋回体5の左側に降りる。この位置で、図8に示す如く、旋回フレーム6のアンダカバー6Hの給脂用開口6H2を通してグリースガン20を前側充填口18に接続する。このときに、前側充填口18は、左,右方向の外側に配置しているから、作業者はグリースガン20を簡単に接続することができる。
そして、グリースガン20を前側充填口18に接続したら、前記充填口18にグリースを充填する。このときには、グリースを前側充填口18から取付ブロック17の油通路、前側配管21を経由し、外輪12に設けた前側給脂口15を通して内輪11と外輪12との間の前側の可動部位に供給することができる。
次に、作業者は、グリースガン20を前側充填口18から取外し、隣に並べられた後側充填口19に接続する。この状態で、後側充填口19にグリースを充填することにより、このグリースを、後側充填口19から取付ブロック17の油通路、後側配管22を経由し、外輪12に設けた後側給脂口16を通して内輪11と外輪12との間の後側の可動部位に供給することができる。
かくして、第1の実施の形態によれば、キャブ7の下側となる旋回フレーム6の左端に前側充填口18と後側充填口19とを集中して配置する。そして、前側充填口18は、前側配管21を用いて旋回装置10の外輪12に設けた前側給脂口15に接続している。また、後側充填口19は、後側配管22を用いて後側給脂口16に接続している。
従って、旋回フレーム6の左端に配置した各充填口18,19は、旋回フレーム6の下側に潜り込んだり、旋回フレーム6と下部走行体2との間から腕を無理に伸ばしたりすることなく、グリースガン20を容易に、かつ正確に接続することができる。一方、旋回装置10に給脂するときには、前側充填口18にグリースを充填することにより、前側配管21等を経由して外輪12の前側給脂口15から旋回装置10にグリースを供給することができる。また、後側充填口19にグリースを充填することにより、後側配管22等を経由して外輪12の後側給脂口16からも旋回装置10にグリースを供給することができる。
この結果、作業者は、下部走行体2の車輪4、カウンタウエイト8、作業装置23等に邪魔されることなく、旋回フレーム6の左端に配置した各充填口18,19にグリースガン20を簡単に接続することができ、給脂作業における作業性を向上することができる。また、接続不良によるグリースの垂れ落ちも防止することができる。
しかも、グリースガン20を前側充填口18、後側充填口19に順次接続するだけで、外輪12の前側給脂口15と後側給脂口16から旋回装置10の可動部位にグリースを供給することができ、2箇所への給脂作業をキャブ7の左側位置の1箇所から行うことができる。これにより、給脂時の移動を省略することができ、作業性、安全性を高めることができる。
また、各充填口18,19は、キャブ7の下側(旋回フレーム6の左端)に設けているから、キャブ7から降りた位置でグリースガン20を各充填口18,19に接続することができ、より一層の効率化を図ることができる。
一方、取付ブロック17、各充填口18,19、各配管21,22の一側部分は、旋回フレーム6のアンダカバー6Hによって覆い隠すことができる。これにより、走行時等の飛石、土砂等から取付ブロック17、各充填口18,19、各配管21,22を保護することができ、信頼性、耐久性を向上することができる。さらに、外観上の見栄えを良好にすることができる。
次に、図10は本発明の第2の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、キャブの内部に位置して複数個の充填口を集中して配設したことにある。なお、第2の実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
図10において、31はキャブ7の内部に設けられた第2の実施の形態による取付ブロックで、前記取付ブロック31は、作業の邪魔にならない位置、例えば床板7Bの左前側におけるステアリング装置7Eの側方に配置されている。なお、取付ブロック31は、図示しないフロアマットの下に覆い隠すように配置してもよく、この場合には、フロアマットを持ち上げることにより給脂作業を行うことができる。
32は取付ブロック31の上面に取付けられた前側充填口、33は前側充填口32の後側に並べて取付ブロック31の上面に取付けられた後側充填口をぞれぞれ示している。これらの充填口32,33は、運転席7Cの前側近傍に位置してキャブ7の床板7Bに開口して設けられ、キャブ7内からも容易に給脂できる位置に集中して配設されている。そして、各充填口32,33は、第1の実施の形態による各充填口18,19とほぼ同様に、配管21,22を用いて外輪12の各給脂口15,16に接続されている。
かくして、このように構成された第2の実施の形態においても、前述した第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、第2の実施の形態によれば、各充填口32,33をキャブ7内に配設しているから、オペレータは、キャブ7に出入りするときを利用して給脂することができる。また、キャブ7に搭乗したままで、または運転席7Cに着座した楽な姿勢で給脂作業を行うことができる。さらに、降雨時でも濡れることなく給脂作業を行うことができる。
なお、第1の実施の形態では、前側充填口18、後側充填口19、前側配管21、後側配管22を用い、外輪12に設けた前側給脂口15と後側給脂口16の2箇所からグリースを供給する構成を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば外輪12の周方向の3箇所または4箇所以上に給脂口を設ける構成としてもよい。この場合には、それぞれの給脂口に対応する充填口、配管を設ける構成とすればよい。この構成は第2の実施の形態にも同様に適用することができるものである。
また、各実施の形態では、建設機械として旋回装置10を備えたホイール式の油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば旋回装置を備えたクローラ式の油圧ショベルまたは油圧クレーン等の他の建設機械にも広く適用できるものである。
この場合、図11に示す変形例のように、例えば油圧ショベル41は、クローラ式の下部走行体42と、下部走行体42上に搭載された上部旋回体43と、前記下部走行体42に対して上部旋回体43を旋回可能に支持する旋回装置44と、前記上部旋回体43の前側に俯仰動可能に取付けられた作業装置45とにより構成することができる。
また、下部走行体42は、トラックフレーム42Aと、トラックフレーム42Aの左,右両側に設けられたサイドフレーム42B(左側のみ図示)と、それぞれのサイドフレーム42Bの端部に取付けられた駆動輪42C、遊動輪42Dと、この駆動輪42C、遊動輪42Dに巻回された履帯42Eとにより構成されている。
本発明の第1の実施の形態に適用されるホイール式の油圧ショベルを示す正面図である。 図1中の外輪、旋回フレーム、配管等を示す平面図である。 図1中の外輪、旋回フレーム、充填口、配管等を示す底面図である。 図2中の矢示IV−IV方向からみた旋回フレームと旋回装置の要部拡大断面図である。 図4中の外輪、内輪よび鋼球を拡大して示す要部拡大の断面図である。 各充填口、配管、アンダカバーの配置関係を旋回フレームの下側からみた要部拡大の斜視図である。 図1中の矢示VII−VII方向からみたキャブの断面図である。 旋回フレームに対する取付ブロック、充填口、配管の取付状態を図2中の矢示VIII−VIII方向からみた要部拡大の断面図である。 左サイドフレーム、取付ブロック、充填口、配管を図8中の矢示IX−IX方向からみた要部拡大の断面図である。 本発明の第2の実施の形態による取付ブロック、充填口を図7と同様位置からみたキャブの断面図である。 本発明の変形例によるクローラ式の油圧ショベルを示す正面図である。
符号の説明
1,41 油圧ショベル(建設機械)
2,42 下部走行体
3 シャーシフレーム
4 車輪
5,43 上部旋回体
6 旋回フレーム
7 キャブ
7A キャブボックス
7B 床板
7C 運転席
7D 作業操作レバー
7E ステアリング装置
10,44 旋回装置
11 内輪
12 外輪
13 鋼球
14 旋回モータ
15 前側給脂口
16 後側給脂口
17,31 取付ブロック
18,32 前側充填口
19,33 後側充填口
20 グリースガン(充填具)
21 前側配管(配管)
22 後側配管(配管)

Claims (3)

  1. 自走可能な下部走行体と、前記下部走行体上に設けられ前側の左,右方向の一方にオペレータが搭乗するキャブを備えた上部旋回体と、前記下部走行体上に上部旋回体を旋回可能に支持する旋回装置と、前記旋回装置の周方向の複数個所に設けられ可動部位に潤滑油を供給する給脂口とを備えてなる建設機械において、
    前記上部旋回体には、前記キャブの下側またはキャブの内部に位置して潤滑油を充填するための複数個の充填口を集中して配設し、
    前記各充填口と前記各給脂口とを配管によりそれぞれ接続する構成としたことを特徴とする建設機械。
  2. 前記上部旋回体は前記キャブを支持する旋回フレームを備え、前記各充填口は前記旋回フレームに設ける構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記キャブ内には床板上に運転席を設け、前記各充填口は前記運転席の近傍に位置して前記キャブの床板に開口して設ける構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
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