JP2012149680A - 作業機械 - Google Patents

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正志 中西
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Abstract

【課題】旋回軸受への給脂作業を作業者一人でも容易に行うことができ、しかも安全な給脂作業を可能にする。
【解決手段】作業機械は、下部走行体と、この下部走行体上に旋回可能に設けられ且つ運転室7を備えた上部旋回体と、該上部旋回体を前記下部走行体上に旋回可能に支持するための旋回装置と、この旋回装置を構成する旋回軸受の外輪に設けられ該旋回軸受に潤滑油を供給する給脂口とを備えている。前記上部旋回体の運転室内には、前記給脂口に潤滑油を充填するための充填口18,19が設置され、前記充填口と前記給脂口とは配管で接続されている。また、前記充填口への給脂作業時に、誤って各種アクチュエータが作動するのを防止する誤動作防止手段(給脂スイッチ26など)が備えられている。
【選択図】図8

Description

本発明は、例えば下部走行体上に旋回装置を介して上部旋回体が旋回可能に搭載された油圧ショベル、油圧クレーンなどの作業機械に関し、特に作業機械における下部走行体に上部旋回体を旋回自在に取り付ける旋回軸受への給脂構造に関する。
作業機械としての例えば油圧ショベルは、下部走行体、この下部走行体上に設けられた上部旋回体、前記下部走行体上に上部旋回体を旋回可能に支持する旋回装置、及び前記上部旋回体の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置などにより構成されている。また、前記上部旋回体は、支持構造体としての旋回フレーム、該旋回フレームの後側に搭載されたエンジン、及び前記旋回フレームの左前側に設けられた運転室などにより構成されている。
一方、前記旋回装置は、下部走行体のフレームの上面側に取付けられる内輪、旋回フレームの底面に取付けられ前記内輪の外周側を取囲む外輪、前記外輪と内輪とを旋回自在に連結する転動体としての多数個の鋼球、及び前記内輪に設けられた内歯歯車に噛み合うピニオンを有すると共に前記旋回フレームに取り付けられた旋回モータなどにより構成されている。前記内輪、外輪及び多数個の鋼球により旋回軸受(ころがり軸受)を構成している。
前記旋回軸受には、例えばグリースなどの潤滑油を、前記鋼球が転がる溝に定期的に給脂する必要がある。
このため、外輪の外周側には、周方向の複数個所にグリースを供給するための給脂口を設け、これらの各給脂口にはグリースニップルなどの充填口を取付けていた。これにより、作業者は、前記充填口にグリースガンを接続し、給脂口を介して前記旋回軸受の内輪及び外輪に形成された溝にグリースを給脂することができる。しかし、この給脂作業では、外輪の周囲に充填口が点在しているから、作業者は、各充填口の位置に合せて油圧ショベルの周囲を移動しながら給脂しなくてはならず、給脂作業に手間を要していた。
この給脂作業を改善する従来技術として特許文献1や特許文献2に記載のものがある。
特許文献1に記載のものは、旋回装置の外輪の前側、または前側と右側に配置した充填口の近傍に、他の位置の給脂口に接続したホースの端部を他の充填口として配置したものである。これにより、作業者は、充填口とホースの端部の充填口にグリースガンを接続することにより、油圧ショベルの周囲を頻繁に移動することなく複数個所の給脂口から給脂することができる。
また、前記特許文献2のものでは、前記給脂作業を、上部旋回体の下に潜ることなく作業性の良いところで行えるようにし、また給脂口を上部旋回体に集約して配置するようにしている。
特開2000−205283号公報 特開2000−110197号公報
上記特許文献1に記載のものも、上記特許文献2に記載のものも、上部旋回体の下に潜ることなく作業性の良いところで給脂が行えるように配慮されている。しかし、上部旋回体は前記旋回軸受により360度回転する構成であり、旋回軸受全体に給脂を行うためには、上部旋回体を少しづつ動かしながら給脂作業をする必要がある。即ち、最初の給脂後、上部旋回体を少し動かして停止させ、給脂をし、また少し動かして給脂することを繰り返し行わなければならない。
特許文献1のものでは給脂口を4箇所設けているので、前記給脂作業の繰り返し回数は少なくできるものの、その給脂作業の繰り返し回数は数回以上となる。給脂作業の繰り返し回数を低減するためには、給脂口やこれに接続するホースの数を増やす必要があり、コストアップや信頼性における課題が生じる。
前述した給脂作業を繰り返すためには、作業性の良いところに給脂口を設けたとしても、給脂後、上部旋回体を少し旋回させる作業を何度も繰り返す必要があり、このため作業者は、運転室への乗り降りが何度も必要になる。或いは、運転手と給脂作業をする人の二人がかりでの作業になるという課題があった。
また、給脂作業は旋回動作を行う上部旋回体に対して行う必要があり、給脂作業中に上部旋回体を誤って旋回動作させる虞があり、この点に十分な注意を払う必要があるが、上記従来のものでは、この点についての配慮はない。
本発明の目的は、旋回軸受への給脂作業を作業者一人でも容易に行うことができ、しかも安全な給脂作業を可能にする作業機械を得ることにある。
上記目的を達成するため、本発明は、下部走行体と、前記下部走行体上に旋回可能に設けられ且つ運転室を備えた上部旋回体と、前記上部旋回体を前記下部走行体上に旋回可能に支持するための旋回装置と、前記旋回装置を構成する旋回軸受の外輪に設けられ該旋回軸受に潤滑油を供給する給脂口とを備えている作業機械において、前記上部旋回体の運転室内に設置され、前記給脂口に潤滑油を充填するための充填口と、前記充填口と前記給脂口とを接続する配管と、前記充填口への給脂作業時に、誤って各種アクチュエータが作動するのを防止する誤動作防止手段とを備えていることを特徴とする。
前記誤動作防止手段は、給脂作業に連動してON/OFFされる給脂スイッチを備え、この給脂スイッチのON/OFFにより、給脂作業時には前記各種アクチュエータの動作が不能になる構成にすると良い。
ここで、前記充填口を、運転室の床板に形成した開口部に、取付ブロックを介して設置すると共に、前記開口部を開閉するための給脂カバーを設け、前記給脂スイッチは前記給脂カバーの開閉に連動してON/OFFされる構成にすると良い。
また、前記充填口を、運転室の床板に取付ブロックを介して設置すると共に、前記充填口に隣接して前記給脂スイッチを配設し、給脂手段の接続口を前記充填口に接続する動作に連動して前記給脂スイッチがON/OFFされる構成としても良い。
前記旋回軸受の外輪に設けられ該旋回軸受に潤滑油を供給する前記給脂口は、前記外輪の外周方向の複数個所に設けられると共に、前記充填口も前記複数個の給脂口のそれぞれに対応して複数個設けられ、前記各給脂口と前記各充填口はそれぞれ配管を介して接続され、且つ前記複数個の充填口は運転室内に集中して設けられるようにすることが好ましい。
本発明によれば、上部旋回体の運転室内に設置され、給脂口に潤滑油を充填するための充填口と、前記充填口と前記給脂口とを接続する配管と、前記充填口への給脂作業時に、誤って各種アクチュエータが作動するのを防止する誤動作防止手段とを備えているので、作業者が給脂作業中に運転席から乗り降りする必要がなくなり、旋回軸受への給脂作業を作業者一人でも容易に行うことができると共に、安全な給脂作業を可能にする作業機械を得ることができる。
本発明の実施例1を示す作業機械としてのホイール式の油圧ショベルを示す正面図。 図1中の外輪、旋回フレーム、配管などを示す平面図。 図1中の外輪、旋回フレーム、配管などを示す底面図。 図2中の矢印IV−IV方向からみた旋回フレームと旋回装置の要部拡大断面図。 図4中の外輪、内輪よび鋼球を拡大して示す要部拡大断面図。 配管、アンダカバーの配置関係を旋回フレームの下側からみた要部拡大斜視図。 図1中の矢印VII−VII方向からみた運転室の断面図。 図7に示した取付ブロックと各充填口の部分の拡大斜視図。 本発明の実施例1の誤動作防止手段を説明する回路図。 本発明の実施例2を説明する図で、充填口の部分を拡大して示す要部拡大図。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
図1〜図9は本発明の作業機械の実施例1を示す。本実施例では、作業機械として、ホイール式の油圧ショベルを例に挙げ説明する。
図1において、1はホイール式の油圧ショベルで、該油圧ショベル1は、自走可能なホイール式の下部走行体2と、この下部走行体2上に搭載された上部旋回体5と、前記下部走行体2上に上部旋回体5を旋回可能に支持する旋回装置10と、前記上部旋回体5の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置23などにより構成されている。
前記下部走行体2は、前,後方向に延びるボックス状に形成された車体フレーム3と、前記車体フレーム3の前,後位置、左,右位置にそれぞれ設けられたホイールとしての車輪4などにより構成されている。また、前記車体フレーム3の上面中央部には、図1に示すように丸胴3Aが設けられ、前記丸胴3Aの上部には、前記旋回装置10の内輪11(図4参照)が取付けられている。また、前記車体フレーム3の左,右両側には、前,後の車輪4間に位置して乗降用のステップ3Bが設けられている。
前記上部旋回体5は、前記下部走行体2の車体フレーム3上に旋回可能に搭載されるもので、旋回フレーム6、運転室7、カウンタウエイト8、建屋カバー9などにより構成されている。
前記旋回フレーム6は、支持構造体として形成されている。また、旋回フレーム6は、図2、図3などに示す如く、前側の中央付近に配置されほぼ四角形状の厚肉な鋼板からなる底板6A、前記底板6Aに前,後方向に延びて立設された左縦板6B、右縦板6C、左端部を前,後方向に延びた左サイドフレーム6D、右端部を前,後方向に延びた右サイドフレーム6E、前記各縦板6B,6Cと各サイドフレーム6D,6Eとを連結する複数本の張出しビーム6F、及び左前側に設けられた運転室取付台6Gなどにより構成されている。
また、前記旋回フレーム6の下面側には、前記建屋カバー9内への土砂などの侵入を防止するために複数枚のアンダカバー6Hが取付けられている。これら各アンダカバー6Hのうち、運転室7の下側(旋回装置10の左側)に位置する1枚のアンダカバー6Hには、図3、図6に示すように、旋回装置10の近傍に配管通し口6H1が形成されている。
前記底板6Aには、図4に示すように、その下面側に前記旋回装置10の外輪12がボルト止めされ、その外輪12の内周側近傍に位置して旋回モータ14が取付けられている。また、前記左,右の縦板6B,6Cの前側部分には、作業装置23が俯仰動可能に取付けられている。
図1に示す前記カウンタウエイト8は、前記旋回フレーム6の後端部に取付けられ、前記作業装置23との重量バランスをとるためのものである。前記建屋カバー9は、前記運転室7と前記カウンタウエイト8との間に位置して旋回フレーム6上に設けられている。この建屋カバー9は、旋回フレーム6上に搭載されたエンジン、タンクなど(いずれも図示せず)を覆うものである。
図1に示す前記作業装置23は、旋回フレーム6を構成する各縦板6B,6Cの前部に取付けられ、土砂の掘削作業などを行うものである。
前記運転室7は、図7に示すように、運転室ボックス7Aの底部を床板7Bで閉塞することにより縦長な箱状体として形成されている。また、運転室7内には、前記床板7B上にオペレータが着座する運転席7Cが設けられ、この運転席7Cの左,右両側には、前記旋回装置10と前記作業装置23を操作する左,右の操作レバー7Dが配設されている。また、前記運転席7Cの前側の床板7Bには、下部走行体2を操作するためのハンドル7Eが立設されている。
前記旋回装置10は、前記下部走行体2上に前記上部旋回体5を旋回可能に支持するもので、この旋回装置10は、図4,図5などに示すように、内輪11、外輪12、鋼球13、及び旋回モータ14などにより構成されている。
前記内輪11は前記下部走行体2側に設けられ、図1に示すように、車体フレーム3の丸胴3A上に複数本のボルトなどを用いて固定されている。また、前記内輪11の内周側には内歯歯車11Aが全周に亘って形成され、前記内歯歯車11Aは前記旋回モータ14に取り付けたピニオン14Aに噛合している。更に、前記内輪11の外周面には、図5に示すように半円形状の案内溝11Bが全周に亘って形成され、この案内溝11Bは旋回装置10の旋回軸受の一部を構成している。
前記外輪12は前記内輪11の外周側を取囲むように設けられ、この外輪12は前記旋回フレーム6の底板6A下面に複数本のボルトなどを用いて固定されている。また、前記内輪11と対向する外輪12の内周面には、半円形状の案内溝12Aが全周に亘って形成され、この案内溝12Aも前記旋回装置10の旋回軸受の一部を構成している。更に、前記外輪12には、前側位置と後側位置にそれぞれ給脂口15,16が設けられている。
図4,図5に示す13は、前記内輪11と外輪12との間に設けられた転動体としての多数個の鋼球である。これら多数個の鋼球13は、前記内輪11の案内溝11Bと前記外輪12の案内溝12Aとの間に、それぞれ転動可能に配置されている。これにより、各鋼球13は、内輪11と外輪12とを互いに相対回転可能に支持する旋回軸受を構成している。
図4に示す前記旋回モータ14は、旋回フレーム6の底板6A上に取付けられており、この旋回モータ14は、減速装置(図示せず)を内蔵した油圧モータとして構成されている。また、前記旋回モータ14の出力側に取り付けたピニオン14Aは、前記内輪11の内歯歯車11Aに噛合している。これにより、旋回モータ14は、ピニオン14Aを回転駆動することにより、前記内輪11に対して上部旋回体5を旋回させることができる。
図4において、15は前記旋回装置10を構成する旋回軸受の外輪12に設けられた前側給脂口である。この前側給脂口15は、外輪12を旋回フレーム6に取付けたときに前側となる位置に径方向に設けられている。また、この給脂口15は、その径方向の外側が外部に開口し、内側が前記案内溝12Aの溝底に開口している。
前側給脂口15は、前記作業装置23の下側奥方の位置に設けられている。このため、給脂口15からの給脂作業は、作業装置23などが邪魔になって困難になる。
そこで、本実施例では、前側給脂口15を、旋回フレーム6の左側上部に設けられている前記運転室内に配置した後述の前側充填口18に、前側配管21を介して接続するようにしている。従って、本実施例によれば、グリースなどの潤滑油を、運転室内から前記前側給脂口15に容易に供給することができる。
16は、前記外輪12の後側(前側給脂口15とは径方向反対側となる位置)に設けられた後側給脂口である。この後側給脂口16は、前述した前側給脂口15と同様に、その径方向外側が外部に開口し、内側が前記案内溝12Aの溝底に開口している。
前記後側給脂口16も、旋回フレーム6の下側奥方の位置に設けられているから、カウンタウエイト8などが邪魔になり、後側給脂口16からの給脂作業を困難にしている。そこで、この後側給脂口16についても、前述した前側給脂口15とほぼ同様に、前記運転室内に配置した後述の後側充填口19に、後側配管22を介して接続している。従って、後側給脂口16にもグリースなどの潤滑油を、運転室内から容易に供給することができる。
図7において、17は運転室7の内部の床板7Bに設置された取付ブロックで、この取付ブロック17は、運転操作の邪魔にならない位置、例えば床板7Bの左前側におけるハンドル7Eの側方下部に配置されている。また、この取付ブロック17の上面には前側充填口18と、この前側充填口18の後側に並べて配置された後側充填口19が設けられている。
更に、この取付ブロック17の下面或いは下部側面には、図2に示すように、前側配管21及び後側配管22が接続されている。そして、前記前側充填口18は前側配管21に、前記後側充填口19は後側配管22に連通するように、油通路(図示せず)が前記取付ブロック17に形成されている。これにより、前記取付ブロック17に設置された前記各充填口18,19に、運転室7内から容易にグリースガンなどの給脂手段(図示せず)の接続口を接続することができる。
また、前記各充填口18,19は、前記配管21,22を介して前記外輪12の各給脂口15,16に接続されており、更に、これらの充填口18,19は、運転席7Cの前側近傍に集中して配設されているので、運転室7内から容易に旋回軸受に給脂することができる。
本実施例によれば、各充填口18,19を運転室7内に設置しているから、オペレータは、運転室7に出入りするときを利用して給脂することができる。また、運転室7に搭乗したままで、または運転席7Cに着座した楽な姿勢で給脂作業を行うことができる。更に、降雨時でも濡れることなく給脂作業を行うことができる。
そして、各充填口18,19は、例えばグリースニップルにより構成されており、グリースガンの接続口を簡単に接続することができる。
本実施例では、各充填口18,19は、運転室7内に設置されているので、各充填口18,19が外部に露出しておらず、各充填口18,19が飛石などにより損傷したり、土砂が付着することも防止できる。
前記配管21,22は、その一方側がアンダカバー6H上に配置され、その一端部は取付ブロック17に接続されている。そして、取付ブロック7に形成された油通路を介して前側充填口18,19に接続されている。前記配管21,22の他方側は、図3、図6に示すように、配管通し口6H1を通って前記外輪12の周囲に沿って配設され、その他端部はそれぞれ、前側給脂口15または後側給脂口16に接続されている。
これにより、前記配管21,22は、各充填口18,19と各給脂口15,16とを接続することができるから、グリースガンから各充填口18,19に充填されるグリースを、作業者が近付き難い離れた位置の各給脂口15,16に供給することができる。
前述した前側配管21や後側配管22は、本実施例では、樹脂材料で構成された自由に曲げることができるホースなどの可撓配管を採用している。なお、金属パイプからなる固定配管を使用するようにしても良い。
ところで、本実施例では、各充填口18,19を運転室7内に設置するようにしているが、グリースガンから各充填口18,19への給脂作業中に、作業者が、運転室内の操作レバー7Dや、油圧ショベルを走行させるための走行操作手段などに誤って接触し、上部旋回体5を旋回させたり、作業装置23を動作させる、或いは油圧ショベルを走行させてしまうなど、誤った動作をさせてしまうおそれがある。
そこで、本実施例では図8及び図9に示すような誤動作防止手段を講じている。
図8は、図7に示した取付ブロック17と各充填口18,19の部分の拡大斜視図である。前記取付ブロック17は運転室7の床板7Bの左前方側に形成された開口部7B1に位置するように、前記床板7B下面にボルトなどにより取り付けられている。この取付ブロック17の上面の前方にはグリースガンを接続するためのグリースニップルで構成された前側充填口18が、その後側には同じくグリースニップルで構成された後側充填口19が設置されている。
25は前記各充填口18,19が設けられている前記開口部7B1を開閉するための給脂カバーであり、給脂作業を実施する場合にはこの給脂カバーを開くことで、前記各充填口18,19にグリースガンを接続できる状態になる。26は前記開口部7B1に設けられた給脂スイッチで、この給脂スイッチ26は前記給脂カバー25を閉めると、該カバー25により釦26aが押されてONの状態となり、給脂カバー25を開けると前記釦26aが戻り、給脂スイッチ26は開放されてOFFの状態となるように構成されている。
このように本実施例では、給脂作業に連動して、即ち給脂カバー25の開閉に連動してON/OFFされる給脂スイッチ26を備えている。
図9は本実施例の誤動作防止手段を説明する回路図である。
図9において、27は、各種アクチュエータ(ブームシリンダ、アームシリンダ、バケットシリンダ、旋回モータ、走行モータなど)を操作するために、前記各種アクチュエータへの圧油の供給を制御する前記操作レバー7Dや前記走行操作手段に対し、パイロット用の圧油を供給するパイロット用油圧ポンプである。28は、前記パイロット用油圧ポンプ27からの圧油を、前記操作レバーや前記走行操作手段へ供給・停止するのを切り換える切換弁で、この切換弁28はソレノイド装置28aの励磁によって、バネ28bの力に対抗して切換えられる。
29は前記ソレノイド装置28aを励磁するための電源(バッテリー)、30は前記各種アクチュエータへの圧油の供給を遮断して、前記作業装置23や上部旋回体5などの駆動を不能に保持するためのゲートロックで、このゲートロック30の接点はゲートロックレバー(図示せず)などにより開閉され、ロック状態では接点が開かれ、アンロック状態では閉じられる。
31は前記給脂スイッチ26の接点で、通常は閉じているが、前記給脂カバー25が開かれ給脂可能な状態になると、前記給脂スイッチ26がOFFとなり、給脂スイッチの接点31は開かれる。
油圧ショベルの通常の作業時には、ゲートロック30の接点は閉じられ、また給脂スイッチの接点31も閉じられているので、油圧ショベルは各種アクチュエータを操作して任意の作業をすることができる。また、作業者が運転席から降りるような場合には、前記ゲートロックレバーを操作することで、前記ゲートロック30の接点を開き、各種アクチュエータの動作を不能にすることができる。
給脂作業時には、グリースガンによる給脂と、上部旋回体を少し旋回させる動作を交互に行う必要があるため、前記ゲートロック30の接点は通常閉じられている。従って、給脂作業中に誤って操作レバーなどに接触すると、上部旋回体5や作業装置23などを誤って動作させてしまうおそれがあった。しかし、本実施例では、前記給脂カバー25を開かない限り給脂作業はできないので、給脂作業中は給脂スイッチ26が開いた状態となり、その接点31が開かれる。これにより、作業者などが誤って操作レバーに触れてしまっても、上部旋回体5や作業装置23などを誤って動作させてしまうことを確実に防止できる。
次に、本実施例の動作を説明する。
まず、作業者は、ハンドル7Eなどの走行操作手段を操作することにより、下部走行体2を走行させることができる。また、左,右の操作レバー7Dなどを操作することにより、旋回装置10、作業装置23などを動作させて土砂の掘削作業などを行うことができる。そして、稼働時間が所定の時間に到達したときには、旋回装置10の旋回軸受などに対してグリースなどの潤滑油を給脂する。
この給脂作業について、作業者は、運転室内に設置された給脂カバー25を開き、グリースガンの接続口(ホースなど)を前側充填口18に接続する。グリースガンを前側充填口18に接続後、グリースの充填を開始する。グリースガンから注入されたグリースは、前側充填口18から取付ブロック17の油通路、前側配管21を経由し、外輪12に設けた前側給脂口15を通して内輪11と外輪12との間の前側の旋回軸受に供給することができる。
この給脂後、グリースガンを前側充填口18から取外し、隣に並べられた後側充填口19に接続する。この状態で、後側充填口19にグリースを充填することにより、このグリースを、後側充填口19から取付ブロック17の油通路、後側配管22を経由し、外輪12に設けた後側給脂口16を通して内輪11と外輪12との間の後側の旋回軸受に供給することができる。
旋回軸受の前側と後側への給脂が完了したら、グリースガンを前記後側充填口19から取外し、給脂カバー25を閉じる。これにより操作レバーなどは操作可能な状態となるから、上部旋回体を少し、例えば30度或いは45度程度回転させ、その後上記と同様の給脂作業を行う。この給脂、旋回の繰り返しを1/2周の間、例えば4〜6回繰り返すことにより、前記旋回軸受の周方向に亘って必要箇所に給脂を実施することができる。
本実施例によれば、運転室7内に前側充填口18と後側充填口19とを集中して配置した構成としているので、旋回フレーム6の下側に潜り込んだり、旋回フレーム6と下部走行体2との間から腕を無理に伸ばしたりすることなく、運転室7内においてグリースガンを前側充填口18や後側充填口19に容易且つ正確に接続することができる。この結果、旋回軸受の前側と後側への給脂を、効率良く運転室から容易に行うことができる。また、各充填口18,19はグリースガンを容易に接続できる部分に設けることができるから、接続不良によるグリースの垂れ落ちも防止することができる。更に、給脂時の作業者の移動や運転席7からの乗り降りが不要となり、作業性、安全性を高めることができる。
また、前記取付ブロック17や各充填口18,19、各配管21,22の一方側の部分は、旋回フレーム6のアンダカバー6Hや運転室7により、走行時などの飛石、土砂などから保護することもでき、信頼性、耐久性を向上することができ、しかも外観上の見栄えも良好にすることができる。
更に、前記各充填口18,19を配置した部分は給脂カバー25で覆うようにしているので、前記充填口に残ったグリースに埃が付着して汚れることも抑えることができる。
また、給脂作業中には操作レバーなどの操作をロックする誤動作防止手段を備えているので、給脂作業中に上部旋回体5を誤って旋回動作させたり、作業装置23や下部走行体2を誤って動作させてしまう危険を回避できる。従って、安全な給脂作業を可能にする油圧ショベルを得ることができる。
図10は本発明の実施例2を説明する図で、前記充填口18(19)の部分を拡大して示す要部拡大図である。
この実施例2では、図10の(a)図に示すように、前側充填口18と後側充填口19のそれぞれに近接してそれぞれ給脂スイッチ26′を設けたものである。この給脂スイッチ26′にはその釦26a′を押し下げ可能なレバー32が回動可能に設けられている。
そして、(b)図に示すように、グリースガンなどの給脂手段の接続口(例えばホース)33をグリースニップルで構成された前側充填口18或いは後側充填口19に接続すると、前記接続口で前記操作レバー32を押し下げ、これにより給脂スイッチ26′の釦26a′が押し込まれるように構成されている。
この実施例では、給脂手段の接続口が何れかの充填口18または19に接続されると、該充填口への給脂が可能になると共に、給脂スイッチの釦26a′が押し込まれることで、給脂スイッチ26′の接点(図9の31参照)が開くように構成されている。これにより、給脂作業中に上部旋回体5を誤って旋回動作させたり、作業装置23や下部走行体2を誤って動作させてしまう危険を回避可能な誤動作防止手段を構成することができる。
本実施例のように、給脂手段の接続口33を充填口18,19に接続する動作に連動して、給脂スイッチ26′がON/OFFするように構成しても、実施例1と同様な誤動作防止手段を構成することができ、安全な給脂作業を可能にする油圧ショベルを得ることができる。
なお、この実施例2においては、各充填口18,19に隣接して給脂スイッチ26′を設けているので、実施例1に示すような給脂スイッチ26や給脂カバー25は不要であるが、各充填口への埃の付着などを防止するため、給脂カバー25は設けるようにした方が良い。他の構成は前述した実施例1と同様であるので、その説明を省略する。また、この実施例2においても前記実施例1と同様の効果を奏することができる。
なお、上記各実施例において、前記取付ブロック17や給脂カバー25の部分は、運転室内に設けられているフロアマット(図示せず)の下に覆い隠すように配置してもよい。
また、上記各実施例では、前側充填口18、後側充填口19、前側配管21、後側配管22を用い、外輪12に設けた前側給脂口15と後側給脂口16の2箇所からグリースを供給する構成を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば外輪12の周方向の3箇所または4箇所以上に給脂口を設ける構成としてもよい。この場合には、それぞれの給脂口に対応するだけの充填口や配管を設ける必要がある。このようにすれば、一度により多くの箇所への給脂が可能となるから、給脂作業の繰り返し回数を低減することが可能となる。なお、給脂作業の繰り返し回数は多くなるが、前記給脂口を1箇所だけ設ける構成としてもよい。
更に、前記各実施例では、建設機械として旋回装置を備えたホイール式の油圧ショベルを例に挙げて説明が、本発明はこれに限るものではなく、例えば旋回装置を備えたクローラ式の油圧ショベルまたは油圧クレーンなどの他の建設機械にも広く適用できるものである。
また、上記実施例では、給脂カバー25の開閉或いは給脂手段の接続口33を充填口18,19に接続する動作に連動して、給脂スイッチ26,26′がON/OFFするように構成したが、本発明はこれらの手段に限定されるものではなく、給脂作業時に、これに連動して、各種アクチュエータが誤作動するのを防止する誤動作防止手段を備えていれば良い。
更に、上記実施例では、図9に示すように、給脂スイッチの接点31をゲートロック30と直列に接続して誤動作防止手段を構成しているが、これに限られるものではなく、ゲートロック30とは別系統で誤動作防止手段を構成しても良い。
以上述べたように、本発明の各実施例によれば、運転室内に給脂口を配置する構成としているので、作業者が給脂作業中に運転席から乗り降りする必要がなくなり、旋回軸受への給脂作業を作業者一人でも容易に行うことができる。また、給脂作業を作業者一人で可能となるから作業員の数を低減できる。
更に、給脂作業中にはこれに連動して、操作レバーなどによる操作をロックする誤動作防止手段を備えているので、給脂作業中に上部旋回体を誤って旋回動作させたり、作業装置や下部走行体を誤って動作させてしまう危険を回避できる。
従って、本実施例によれば、旋回軸受への給脂作業を作業者一人でも容易に行うことができ、しかも安全な給脂作業を可能にする作業機械を得ることができる。
1:油圧ショベル(作業機械)、
2:下部走行体、3:車体フレーム、4:車輪、
5:上部旋回体、6:旋回フレーム、
7: 運転室、7A:運転室ボックス、7B:床板、7B1:開口部、
7C:運転席、7D:作業操作レバー、7E:ステアリング装置、
10:旋回装置、11:内輪、11A:内歯歯車、11B:案内溝、
12:外輪、12A:案内溝、13:鋼球、14:旋回モータ、
15:前側給脂口、16:後側給脂口、
17:取付ブロック、18:前側充填口、19:後側充填口、
21:前側配管(配管)、22:後側配管(配管)、
25:給脂カバー、26,26′:給脂スイッチ、26a,26a′:釦、
27:パイロット用油圧ポンプ、
28:切換弁、28a:ソレノイド装置、
29:電源(バッテリー)、
30:ゲートロック、31:給脂スイッチの接点、
32:レバー、
33:給脂手段(グリースガン)の接続口。

Claims (5)

  1. 下部走行体と、前記下部走行体上に旋回可能に設けられ且つ運転室を備えた上部旋回体と、前記上部旋回体を前記下部走行体上に旋回可能に支持するための旋回装置と、前記旋回装置を構成する旋回軸受の外輪に設けられ該旋回軸受に潤滑油を供給する給脂口とを備えている作業機械において、
    前記上部旋回体の運転室内に設置され、前記給脂口に潤滑油を充填するための充填口と、
    前記充填口と前記給脂口とを接続する配管と、
    前記充填口への給脂作業時に、誤って各種アクチュエータが作動するのを防止する誤動作防止手段と
    を備えていることを特徴とする作業機械。
  2. 請求項1に記載の作業機械おいて、前記誤動作防止手段は、給脂作業に連動してON/OFFされる給脂スイッチを備え、この給脂スイッチのON/OFFにより、給脂作業時には前記各種アクチュエータの動作を不能に構成していることを特徴とする作業機械。
  3. 請求項2に記載の作業機械おいて、前記充填口は運転室の床板に形成した開口部に取付ブロックを介して設置されると共に、前記開口部を開閉するための給脂カバーを設け、前記給脂スイッチは前記給脂カバーの開閉に連動してON/OFFされる構成としたことを特徴とする作業機械。
  4. 請求項2に記載の作業機械おいて、前記充填口は運転室の床板に取付ブロックを介して設置されると共に、前記充填口に隣接して前記給脂スイッチを配設し、給脂手段の接続口を前記充填口に接続する動作に連動して前記給脂スイッチがON/OFFされる構成としたことを特徴とする作業機械。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の作業機械おいて、前記旋回軸受の外輪に設けられ該旋回軸受に潤滑油を供給する前記給脂口は、前記外輪の外周方向の複数個所に設けられると共に、前記充填口も前記複数個の給脂口のそれぞれに対応して複数個設けられ、前記各給脂口と前記各充填口はそれぞれ配管を介して接続され、且つ前記複数個の充填口は運転室内に集中して設けられていることを特徴とする作業機械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016017300A (ja) * 2014-07-07 2016-02-01 日立建機株式会社 作業車両用回転電機の給脂装置

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