JP2008105545A - 蓋付き装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量であり耐久性に優れた蓋付き装置を提供すること。
【解決手段】蓋体のなかで装置本体に枢支されるヒンジ部材を、枢支部を持つヒンジ体と、ヒンジ体とは別体で形成されヒンジ体に固定されるヒンジベース体と、から構成する。そして、ヒンジ体をヒンジベース体よりも剛性の高い材料で形成し、ヒンジ体とヒンジベース体とを金属製の固定体に同位置で固定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、装置本体と、装置本体に対して回動して装置本体の少なくとも一部を開閉する蓋体と、を持つ蓋付き装置に関する。本発明の蓋付き装置は、例えば車載用のコンソールボックスなどとして使用できる。
蓋付き装置は、装置本体と蓋体とを持つ装置である。蓋体は、装置本体に対して回動して、装置本体の少なくとも一部を開閉する。蓋付き装置の一種として、車載用のコンソールボックスが挙げられる。コンソールボックスは、箱状のコンソールボックス本体(装置本体)と、蓋状のコンソールリッド(蓋体)とをもち、コンソールボックス本体の内部に小物や飲料を保持する。コンソールリッドは、コンソールボックス本体に枢支され、コンソールボックス本体に対して回動する。コンソールリッドは、回動して、コンソールボックス本体の内部に形成されている収容空間を開閉する。
蓋付き装置のなかには、蓋体の一部が装置本体に対してスライドするものがある(例えば、特許文献1参照)。
この種の蓋付き装置における蓋体は、ヒンジ部材とスライド蓋部材とを持つ。ヒンジ部材は装置本体に枢支される。スライド蓋部材はヒンジ部材に対してスライド可能に保持される。スライド蓋部材がヒンジ部材に対してスライドすることで、装置本体を部分的に開くことや、スライド蓋部材に他の機能を付与することができる。例えば、コンソールリッドの一部(スライド蓋部材)が、コンソールボックス本体(装置本体)に対してスライドするコンソールボックスでは、スライド蓋部材をアームレストとして利用することができる。
この種の蓋付き装置において、ヒンジ部材は、装置本体に枢支される枢支部を持ち、装置本体に対して回動して装置本体を開閉する。ヒンジ部材は蓋体を開閉操作する際などに応力が集中する部分であるため、蓋付き装置に優れた耐久性を付与するためには、ヒンジ部材の材料として、ガラス繊維等の高剛性材料を添加した樹脂材料や、金属等の、剛性の高い材料を用いるのがよい。しかし、これら剛性の高い材料は質量が大きいために、蓋付き装置を軽量化できない問題がある。
特開2006−27476号公報
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、軽量であり耐久性に優れた蓋付き装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の蓋付き装置は、装置本体1と、該装置本体1に対して回動して該装置本体1を開閉する蓋体2と、を持ち、該蓋体2は、該装置本体1に枢支されている枢支部31を持つヒンジ体3と、該ヒンジ体3に固定され該枢支部31を中心として該装置本体1に対して回動するヒンジベース体4と、該ヒンジベース体4に固定されている固定体50と該固定体50に対してスライド可能に係合しているスライド体51とを持つスライドレール部材5と、該スライド体51に固定されているスライド蓋部材6と、を持ち、該固定体50は金属製であり、該ヒンジ体3は該ヒンジベース体4よりも剛性の高い材料からなり、該ヒンジ体3と該ヒンジベース体4とは別体で形成され、同位置で該固定体50に固定されていることを特徴とする。
本発明の蓋付き装置は、下記の(1)〜(2)の少なくとも一方を備えるのが好ましい。
(1)前記ヒンジベース体4は樹脂製である。
(2)前記ヒンジ体3に固定され前記装置本体1を開く開位置に前記蓋体2を付勢する付勢手段7と、前記装置本体1を閉じる閉位置に前記蓋体2をロックするロック手段8と、を持つ。
本発明の蓋付き装置において、上述したヒンジ部材は、ヒンジ体とヒンジベース体とをもつ。ヒンジベース体とヒンジ体とは別体で形成されている。上述したヒンジ部材のなかで、装置本体に枢支されている部分(枢支部)に近い部分には、枢支部から遠い部分に比べて、蓋体を開閉操作する際などに、特に応力が集中する。したがってヒンジ部材のなかで、枢支部に近い部分と、枢支部から遠い部分と、を別体で形成し、枢支部に近い部分を枢支部から遠い部分よりも剛性の高い材料で形成すれば、蓋付き装置の耐久性を向上させ得ると考えられる。
すなわち、本発明の蓋付き装置は、ヒンジ部材のなかで、枢支部に近い部分であるヒンジ体と、枢支部から遠い部分であるヒンジベース体とを別体で形成し、ヒンジ体をヒンジベース体よりも剛性の高い材料で形成したことで、耐久性に優れたものとなる。また、ヒンジベース体は比較的剛性が低く軽量な材料で形成できるため、蓋付き装置を軽量化できる。
ところで、本発明の蓋付き装置は、コンソールボックス等の車載用蓋付き装置として利用することもできる。車室内は、例えば夏の日中等には温度が非常に高くなることがある。ヒンジベース体を形成するための、比較的剛性が低く軽量な材料としては、樹脂等が挙げられるが、ヒンジベース体を樹脂で形成すると、車室内の温度が高温になったときに、ヒンジベース体の剛性が低下する。ヒンジベース体のなかでヒンジ体と接合する部分(以下、単に接合部と略する)には、蓋体を開閉操作する際などに応力が集中するため、この場合に蓋体に大きな荷重が加わると、接合部が変形するおそれがある。
さらに、例えば蓋体を回動させて装置本体を開く位置(開位置)に配し、この状態で蓋体に開方向に向けた大きな荷重を加えた場合にも、接合部には大きな応力が集中する。したがって、この場合にも接合部が変形するおそれがある。
本発明の蓋付き装置は、蓋体を装置本体やヒンジ部材(ヒンジ体およびヒンジベース体)に対してスライドさせるためのスライドレール部材をもつ。スライドレール部材はスライド体と固定体とを持つ。固定体は金属製であり、ヒンジベース体に固定されている。本発明の蓋付き装置では、ヒンジ体とヒンジベース体とは、同位置で固定体に固定されている。換言すると、接合部は、固定体に固定されている。このため、この接合部は固定体によって補強される。固定体は金属製であり、剛性に非常に優れている。このため、本発明の蓋付き装置は、高温下において蓋体に大きな荷重が加わった場合等でも、接合部が変形することは殆どない。よって、本発明の蓋付き装置は、耐久性に非常に優れる。
上記(1)を備える本発明の蓋付き装置は、非常に軽量であり、かつ、耐久性に優れる。
本発明の蓋付き装置は、上記(2)を備える場合に、特に優れた耐久性を発揮する。
すなわち、蓋付き装置には、蓋体を開位置に付勢する付勢手段を設ける場合がある。付勢手段を設けることで、蓋体を閉位置から開位置にまで自動的に回動させ得る。この種の蓋付き装置において、付勢手段は、蓋体の回動中心付近(すなわち枢支部付近)に固定するのが一般的である。付勢手段を枢支部付近に固定すれば、付勢手段の小さい動作で、蓋体を大きく回動させ得る。本発明の蓋付き装置においては、ヒンジ体が蓋体の回動中心付近の部分に相当する。また、付勢手段を持つ蓋付き装置には、付勢手段の付勢力に抗して蓋体を閉位置にロックするための、ロック手段を設けるのが一般的である。この場合、蓋体を閉位置にロックしておくと、ヒンジ体は、付勢手段の付勢力によって開方向に押圧される。一方蓋体は、ロック手段によって閉位置にロックされているため、接合部には、大きな応力が集中する。したがって、上述したように車室内の温度が高温になったとき等には、接合部が変形するおそれがある。本発明の蓋付き装置は、ヒンジベース体が固定体によって補強されている。このため、蓋付き装置に付勢手段とロック手段とを設けた場合にも、ヒンジベース体の変形が抑制される。
本発明の蓋付き装置における装置本体には、上述した車載用のコンソールボックス以外の機能を付与しても良い。例えば、車載用のカップホルダに代表される各種の収容装置や、電子機器などの操作パネル等である。また、スライド蓋部材には、アームレスト以外の機能を付与しても良い。例えば、テーブル、カップホルダ等である。
本発明の蓋付き装置において、スライド蓋部材は、装置本体、ヒンジ体、ヒンジベース体、および固定体に対してスライドすれば良く、スライド蓋部材とヒンジベース体との装置本体に対する取付位置は特に問わない。例えば、ヒンジベース体の外側にスライド蓋部材を配しても良いし、ヒンジベース体と装置本体との間にスライド蓋部材を配しても良い。
本発明の蓋付き装置において、ヒンジ体は、ヒンジベース体よりも剛性の高い材料からなる。ヒンジ体は、例えば、ガラス繊維を添加したナイロン樹脂などの、高剛性材料を添加した樹脂材料で形成することもできるし、鉄などの剛性に優れた金属材料で形成することもできる。ヒンジベース体は、ヒンジ体を形成する材料よりも剛性の低い材料で形成すればよい。例えば、ヒンジベース体は、ナイロン樹脂、ABS等の材料で形成できる。
スライドレール部材は、固定体が金属製であればよいが、スライドレール部材の耐久性を考慮すると、スライドレール部材も金属製であるのがよい。
ヒンジ体とヒンジベース体と固定体との固定方法は、ネジ止めや嵌合、かしめ等の既知の方法を使用できる。ヒンジ体とヒンジベース体と固定体とは、ヒンジ体やヒンジベース体の一部で固定しても良いが、蓋付き装置の耐久性を考慮すると、ヒンジベース体とは別体であり金属やセラミック等の高剛性材料からなる固定部材によって、ヒンジ体およびヒンジベース体を固定体に固定するのが好ましい。固定部材は、ヒンジ体と一体であっても良いし、固定体と一体であっても良いし、固定体およびヒンジ体とは別体であっても良い。
さらに、蓋付き装置の耐久性を考慮すると、ヒンジベース体は、ヒンジ体と固定体との間に挟持されて固定されるのがよい。例えば、ヒンジ体とヒンジベース体とに貫通孔状の固定孔を設け、ヒンジベース体、ヒンジ体および固定体とは別体の固定部材を、この固定孔に差し込んで固定体に固定すれば良い。また、固定体に嵌合爪状の固定部材を形成し、ヒンジ体にこの固定部材と嵌合する嵌合部を設け、ヒンジベース体に貫通孔状の固定孔を設けて、固定体の固定部材をヒンジベース体の固定孔に差し込んでヒンジ体の嵌合部と嵌合させても良い。これらの場合には、ヒンジベース体がヒンジ体と固定体との間に挟持されるため、ヒンジベース体とヒンジ体との接触面積が大きくなり、ヒンジベース体に作用する応力が分散するため、接合部がより変形し難くなる。なお、この場合には、ヒンジ体とヒンジベース体との接触面積が大きい程、接合部がより一層変形し難くなる。
以下、本発明の蓋付き装置を図面を基に説明する。
(実施例)
実施例の蓋付き装置は、車載用のコンソールボックスである。実施例の蓋付き装置におけるスライド蓋部材は、コンソールボックスの収容空間を開閉するコンソールリッドの一部を構成するとともに、アームレストとしての機能を持つ。実施例の蓋付き装置は上記(1)を備える。実施例の蓋付き装置を模式的に表す斜視図を図1に示す。詳しくは、図1は実施例の蓋付き装置を下方から見た様子を模式的に表す斜視図である。実施例の蓋付き装置を長手方向に沿って切断した様子を模式的に表す断面図を図2〜4に示す。詳しくは、図2は実施例の蓋付き装置における蓋体が閉位置に配されている様子を表す断面図である。図3は、実施例の蓋付き装置における蓋体が開位置に配されている様子を表す断面図である。図4は、実施例の蓋付き装置におけるスライド体とスライド蓋部材とを、固定体、ヒンジベース体、ヒンジ体、および装置本体に対してスライドさせ、スライド蓋部材をアームレストとして使用できる状態に配している様子を模式的に表す断面図である。以下、実施例において上、下、左、右、前、後とは図1および図2に示す上、下、左、右、前、後を指すものとする。
実施例の蓋付き装置は、車載用のコンソールボックスであり、自動車の運転席と助手席との間に配設される。図2に示すように、実施例の蓋付き装置は、装置本体1と蓋体2と付勢手段7とロック手段8とを持つ。装置本体1は箱状をなし、内部に収容空間100を形成する。装置本体1の前端部分には、本体側ロック体80が固着されている。本体側ロック体80は、上方に開口する箱状をなすロック基部81と、板バネからなりロック基部81の内部に固定されている弾性ロック部82とを持つ。本体側ロック体80は、後述する蓋側ロック体85とともにロック手段8を構成する。
蓋体2は、ヒンジ体3と、ヒンジベース体4と、スライドレール部材5と、スライド蓋部材6とを持つ。
図2に示すように、ヒンジ体3は、ガラス繊維を添加したナイロン樹脂からなるヒンジ本体30と、金属からなりヒンジ本体30に固定されている軸体31と、を持つ。ヒンジ本体30は、図1に示すように、略板状のヒンジ基部300と、ヒンジ基部300から延びるヒンジ脚部301と、を持つ。図1に示すように、ヒンジ脚部301は、ヒンジ基部300の左端側から延びる第1脚部302と、ヒンジ基部300の右端側から延びる第2脚部303と、第1脚部302と第2脚部303とを橋渡しするヒンジ連結部304とを持つ。ヒンジ連結部304とヒンジ基部300との間には隙間Wが形成されている。第1脚部302および第2脚部303には、それぞれ左右に延びる貫通孔状のヒンジ側軸受け孔305が形成されている。ヒンジ側軸受け孔305には、軸体31が挿通されている。さらに、軸体31は、装置本体1の左右側壁に形成されている本体側軸受け孔(図略)に挿通されている。したがって、ヒンジ体3は、軸体31によって装置本体1に枢支されている。実施例の蓋付き装置における軸体31は、本発明における枢支部に相当する。
図2に示すように、ヒンジ基部300の前端部分には、第1固定孔351が形成されている。また、ヒンジ基部300のなかで、ヒンジ脚部301との境界部と、第1固定孔351との間には、左右に離間した2つの第1副固定孔361が形成されている。さらに、ヒンジ基部300のなかで、ヒンジ脚部301との境界部よりも後側には、左右に離間した2つの第2副固定孔362が形成されている。第1固定孔351、第1副固定孔361、および第2副固定孔362は、貫通孔状をなす。
ヒンジベース体4は、ABS樹脂からなり、図1に示すように、略板状をなす。ヒンジベース体4の前端部分には、下方に向けて突起する蓋側ロック体85が固着されている。蓋側ロック体85は樹脂製であり、本体側ロック体80の弾性ロック部82と脱着可能に係合する。
ヒンジベース体4のなかで後側の部分には、第2固定孔402が形成されている。ヒンジベース体4のなかで、蓋側ロック体85が固着されている部分と、第2固定孔402との間には、第3副固定孔403が形成されている。ヒンジベース体4の後端部分には、左右に離間した2つの第4副固定孔404が形成されている。ヒンジベース体4のなかで、第4副固定孔404と第2固定孔402との間には、左右に離間した2つの第5副固定孔405が形成されている。第2固定孔402、第3副固定孔403、第4副固定孔404、および第5副固定孔405は、貫通孔状をなす。
スライドレール部材5は、図2に示すように、レール状をなす固定体50と、レール状をなすスライド体51とを持つ。スライド体51は固定体50に対してスライド可能に係合している。スライド体51は固定体50に対して前後方向にスライドする。
固定体50は長手方向を前後に向けてヒンジベース体4の上面に固定されている。詳しくは、固定体50の前端部分には、ネジ孔状の第1ネジ受け孔501が形成されている。固定体50の後端部分には、ネジ孔状の第2ネジ受け孔502が形成されている。
ヒンジ体3の第1固定孔351と、ヒンジベース体4の第2固定孔402とには、金属製のネジからなる第1固定部材91が挿通されている。この第1固定部材91は、固定体50の第2ネジ受け孔502に螺合している。したがって、ヒンジ体3とヒンジベース体4とは、第1固定部材91によって固定体50に固定(とも締め)されている。また、ヒンジベース体4はヒンジ体3と固定体50とに挟持され固定されている。
ヒンジベース体4の第3副固定孔403には、金属製のネジからなる第2固定部材92が挿通されている。第2固定部材92は、固定体50の第1ネジ受け孔501に螺合している。したがって、ヒンジベース体4と固定体50とは、第2固定部材92によっても固定されている。
ヒンジ体3の第1副固定孔361とヒンジベース体4の第5副固定孔405とには、金属製のネジからなる第3固定部材93が挿通されている。第3固定部材93は、ヒンジベース体4よりも上方に配されている第1ナット95に螺合している。ヒンジ体3の第2副固定孔362とヒンジベース体4の第4副固定孔404とには、金属製のネジからなる第4固定部材94が挿通されている。第4固定部材94は、ヒンジベース体4よりも上方に配されている第2ナット96に螺合している。したがって、ヒンジ体3とヒンジベース体4とは、第3固定部材93と第1ナット95との間に挟持されるとともに、第4固定部材94と第2ナット96との間に挟持され、固定されている。
図1に示すように、スライド蓋部材6は、下面と前面とが開口した略箱状をなす。図2に示すように、スライド蓋部材6の下面には、スライドレール部材5のスライド体51が固定されている。スライドレール部材5はスライド蓋部材6の内部に収容されている。また、ヒンジベース体4の上面と両側面と後側面ともまたスライド蓋部材6の内部に収容されている。スライド蓋部材6は、スライドレール部材5のスライド体51に伴って、固定体50、ヒンジベース体4、ヒンジ体3、および装置本体1に対して前後方向にスライドし、図1および図2に示す通常位置と、図4に示す引出し位置との間を移動する。
付勢手段7はつる巻きバネからなる。付勢手段7には、ヒンジ体3の軸体31が挿通されている。付勢手段7の一端70は第1脚部302と係止している。付勢手段7の他端71は、ヒンジ連結部304とヒンジ基部300との隙間Wをとおってヒンジ脚部301の外部に露出し、装置本体1に形成されている付勢係止部11と係止している。したがって、付勢手段7は、ヒンジ体3と装置本体1とに固定されている。蓋体2が閉位置に配されると、付勢手段7には付勢力が蓄積される。したがって、付勢手段7は蓋体2を開位置に付勢する。
実施例の蓋付き装置の動作を以下に説明する。
図2に示すように、閉位置において、蓋体2は収容空間100を閉じる。このときロック手段8の弾性ロック部82と蓋側ロック体85とが係合して、蓋体2が閉位置にロックされる。
蓋体2を閉位置に配した状態で、ユーザーがスライド蓋部材6を後方に引き出すと、スライド体51が固定体50に対してスライドし、スライド蓋部材6が引出し位置に移動する(図4)。したがって、ユーザーはスライド蓋部材6をアームレストとして利用できる。
スライド蓋部材6を引出し位置から通常位置にスライドさせ、蓋体2を閉位置に配した状態で、蓋体2を上方に引っ張ると、弾性ロック部82と蓋側ロック体85との係合が解除され、蓋体2が枢支部(軸体31)を中心として回動可能になる。上述したように、蓋体2は付勢手段7によって開位置に付勢されている。このため、蓋体2は、弾性ロック部82と蓋側ロック体85との係合が解除されると回動して、開位置に配される(図3)。
実施例の蓋付き装置では、蓋体2を閉位置に配すると、付勢手段7に付勢力が蓄積する。上述したように付勢手段7の一端70はヒンジ体3と係止しているため、付勢手段7はヒンジ体3を蓋体2の開方向(図2中時計回り方向)に向けて押圧する。一方、蓋体2はロック手段8によって閉位置にロックされている。このためヒンジ体3は、付勢手段7の付勢力によって、ヒンジベース体4に圧接する。したがって、ヒンジベース体4のなかでヒンジ体3と接合している部分(接合部40)には、応力が集中する。
しかし、実施例の蓋付き装置では、ヒンジベース体4とヒンジ体3とが、第1固定部材91によって同位置で固定体50に固定(とも締め)されている。このため、ヒンジベース体4は固定体50によって補強されており、変形し難い。したがって、実施例の蓋付き装置におけるヒンジベース体4は、樹脂製であるにもかかわらず、車室内の温度が高温になり剛性が低下しているときに、接合部40に応力が集中しても、変形することは殆どない。すなわち、実施例の蓋付き装置は耐久性に優れる。
なお、接合部40は、ヒンジ体3とヒンジベース体4とからなるヒンジ部材のなかで、ヒンジ基部300とヒンジ脚部301との境界部分A(以下、境界部Aと呼ぶ)と、ロック手段8が固定されている部分B(実施例では蓋側ロック体85が固着されている部分、以下、ロック固定部Bと呼ぶ)との間に形成するのが好ましい。蓋体2を閉位置に配すると、境界部Aには付勢手段7による付勢力が作用する。一方、ロック固定部Bは、ロック手段8によって付勢力に抗い、固定される。このため、ヒンジ部材のなかで、境界部Aとロック固定部Bとの間の部分には、応力が集中する。したがって、ヒンジベース体4のなかで、境界部Aとロック固定部Bとの間の部分もまた、比較的変形し易い部分となる。しかし、境界部Aとロック固定部Bとの間に接合部40を設ければ、ヒンジベース体4が固定体50によって補強されるため、ヒンジベース体4が変形し難くなる。
さらに、接合部40とロック固定部Bとの間に、ヒンジベース体4と固定体50とが接合する第1の副固定部Cを設けることで、ヒンジベース体4の変形をより確実に防止または抑制できる。ヒンジベース体4のなかで応力が集中し易い部分を、より広域にわたって固定体50で補強できるためである。なお、実施例では、ヒンジベース体4の第3副固定孔403付近の部分と、固定体50の第1ネジ受け孔501付近の部分とが、第1の副固定部Cに相当する。
さらに、接合部40と境界部Aとの間に、ヒンジベース体4とヒンジ体3とが接合する第2の副固定部Dを設けることで、ヒンジベース体4の変形をより確実に防止できる。この場合には、ヒンジベース体4が、ヒンジ体3から加わる荷重を広い面積で分散して受け得るためである。なお、実施例では、ヒンジベース体4の第5副固定孔405付近の部分と、ヒンジ体3の第1副固定孔361付近の部分とが、第2の副固定部Dに相当する。
さらに、境界部Aを挟んで、第2の副固定部Dの逆側の位置に、ヒンジベース体4とヒンジ体3とが接合する第3の副固定部Eを設けることで、ヒンジベース体4の変形をさらに確実に防止できる。この場合には、ヒンジベース体4が、ヒンジ体3から加わる荷重をより広い面積で分散して受け得るためである。なお、実施例では、ヒンジベース体4の第4副固定孔404付近の部分と、ヒンジ体3の第2副固定孔362付近の部分とが、第3の副固定部Eに相当する。
実施例の蓋付き部材におけるヒンジベース体4は、樹脂からなり軽量である。したがって、実施例の蓋付き装置もまた軽量である。
実施例の蓋付き装置を模式的に表す斜視図である。 実施例の蓋付き装置を長手方向に沿って切断した様子を模式的に表す断面図である。 実施例の蓋付き装置を長手方向に沿って切断した様子を模式的に表す断面図である。 実施例の蓋付き装置を長手方向に沿って切断した様子を模式的に表す断面図である。
符号の説明
1:装置本体 2:蓋体 3:ヒンジ体
4:ヒンジベース体 5:スライドレール部材 6:スライド蓋部材
7:付勢手段 8:ロック手段 31:軸体(枢支部)
40:接合部 50:固定体 51:スライド体
100:収容空間 A:境界部 B:ロック固定部
C:第1の副固定部 D:第2の副固定部 E:第3の副固定部

Claims (3)

  1. 装置本体と、該装置本体に対して回動して該装置本体を開閉する蓋体と、を持ち、
    該蓋体は、該装置本体に枢支されている枢支部を持つヒンジ体と、該ヒンジ体に固定され該枢支部を中心として該装置本体に対して回動するヒンジベース体と、該ヒンジベース体に固定されている固定体と該固定体に対してスライド可能に係合しているスライド体とを持つスライドレール部材と、該スライド体に固定されているスライド蓋部材と、を持ち、
    該固定体は金属製であり、
    該ヒンジ体は該ヒンジベース体よりも剛性の高い材料からなり、
    該ヒンジ体と該ヒンジベース体とは別体で形成され、同位置で該固定体に固定されていることを特徴とする蓋付き装置。
  2. 前記ヒンジベース体は樹脂製である請求項1に記載の蓋付き装置。
  3. 前記ヒンジ体に固定され前記装置本体を開く開位置に前記蓋体を付勢する付勢手段と、前記装置本体を閉じる閉位置に前記蓋体をロックするロック手段と、を持つ請求項1に記載の蓋付き装置。
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