JP2008265591A - 車両用収納ボックス - Google Patents

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Takayuki Hara
貴幸 原
Mitsuo Yasuda
満雄 安田
Hirosuke Ishiguro
裕輔 石黒
Toshiyuki Ono
俊之 大野
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Suzuki Motor Corp
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Abstract

【課題】 インストルメントパネルへの組み立てを容易にするとともに、製品の低コスト化を可能にした車両用収納ボックスを提供する。
【解決手段】 ボックス本体12と、ボックス本体12を開閉する蓋体14を備え、蓋体14は、ボックス本体12の背面壁を貫通して後方へ突出する支持部材143と、支持部材143の後端に設けられた弾性変形可能な一対のヒンジアーム144と、各ヒンジアーム144の先端に左右方向に軸線を一致して設けられた一対の枢支ピン145と、支持部材143の左右両側に位置してボックス本体12の背面壁に設けられた一対の支持ブラケット127と、支持ブラケット127に左右方向に軸線を一致して設けられ枢支ピン145が回転可能に嵌合する一対の枢支孔128と、蓋体14を閉じた状態及び蓋体14を開かれた状態に付勢するねじりコイルばね16とを備える構成にした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、自動車のインストルメントパネルなどに装着されて使用されるアッパーボックスのような車両用収納ボックスに関するものである。
自動車のインストルメントパネルには、速度計や燃料計等の計器類を配列したダッシュボードやオーディオシステムなどが装着されているほか、車検証やカード、筆記具その他の小物部品などを収納する収納ボックスが設けられている(特許文献1参照)。
この種の収納ボックスは、小物部品などを収納するボックス本体、ボックス本体の開口を開閉可能に閉鎖する蓋、この蓋をボックス本体に開閉可能に支持するヒンジを備える。
ボックス本体は、インストルメントパネルに形成した取付用開口を通してインストルメントパネルに埋没状態に装着される。また、ヒンジは、軸ピンにより揺動可能に連結された第1部材及び第2部材と、軸ピンに装着され蓋を開方向に付勢するねじりコイルばねとからなり、第1部材をボックス本体の後端部にタッピングねじなどで固着し、第2部材を蓋の後端部にタッピングねじなどで固着することにより、蓋をボックス本体に開閉可能に支持するようになっている。
特開2000−62541号公報
しかし、上記のような従来の収納ボックスに使用されるヒンジは、ボックス本体及び蓋と別構造であるとともに、蓋をボックス本体に開閉可能に支持するためには第1部材及び第2部材と軸ピンが必要であるため部品点数が多くなる。このため、インストルメントパネルへの収納ボックスの組み付け工数が多くなり、コスト高になるという問題がある。
また、従来の収納ボックスにおいては、蓋を閉状態に保持するためのロック機構が必要になるとともに、蓋のロックを解除するためのロック解除機構も必要になり、収納ボックスのコストを更に上昇させてしまうという問題があった。
本発明は上記のような従来の問題を解決するためになされたもので、インストルメントパネルへの組み立てを容易にするとともに、製品の低コスト化を可能にした車両用収納ボックスを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために請求項1の発明は、車両用収納ボックスであって、インストルメントパネルに装着され上面が開放された開口を有するボックス本体と、前記ボックス本体の開口を開閉する蓋体と、前記蓋体の後端に後方へ延在して設けられ前記ボックス本体の背面壁を貫通して前記ボックス本体の後方へ突出する支持部材と、前記支持部材の後端で前記支持部材の延在方向と直角な左右方向の両端部に前記支持部材から上方へ延在して設けられた前記左右方向に変形可能な一対のヒンジアームと、前記各ヒンジアームの先端に前記左右方向に軸線を一致して前記ヒンジアームの外側へ突出するようにそれぞれ設けられた一対の枢支ピンと、前記支持部材の左右両側に位置して前記一対のヒンジアームを左右から挟持するように前記ボックス本体の背面壁に設けられた一対の支持ブラケットと、前記一対の支持ブラケットに前記左右方向に軸線を一致して設けられ前記一対の枢支ピンが回転可能に嵌合する一対の枢支孔と、前記支持部材と前記支持ブラケットに両端が連結され前記蓋体を前記ボックス本体の開口が閉じられた状態及び前記蓋体を前記ボックス本体の開口が開かれた状態に付勢する少なくとも1つのねじりコイルばねとを備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の車両用収納ボックスにおいて、前記支持部材の後端にスペーサが前記支持部材側へ折り返し可能に設けられ、前記スペーサを前記蓋体側へ折り返して前記一対のヒンジアーム間に介在することより前記枢支ピンと前記枢支孔との嵌合状態を維持できるように構成したことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1記載の車両用収納ボックスにおいて、前記枢支ピンを含む前記両ヒンジアームの前記両支持ブラケット間への挿入を容易にするために前記枢支ピンにガイド用傾斜面を形成したことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1記載の車両用収納ボックスにおいて、前記ボックス本体の背面壁に前記蓋体の支持部材が貫通する開口部が形成され、前記開口部を貫通して前記ボックス本体外へ突出された前記支持部材に設けられ、前記蓋体が開方向に回動された時に前記開口部の下縁部に係止して前記蓋体を前記ねじりコイルばねのばね力で前記ボックス本体の開口が開かれた状態に保持する第1ストッパを備えることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4記載の車両用収納ボックスにおいて、前記ねじりコイルばねの両端は前記第1ストッパと該第1ストッパに対向する前記支持ブラケットにそれぞれ連結されていることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1記載の車両用収納ボックスにおいて、前記ボックス本体の開口縁部に設けられ、前記蓋体が閉方向に回動された時に前記蓋体を前記ねじりコイルばねのばね力で前記ボックス本体の開口が閉じられた状態に保持する複数の第2ストッパを備えることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6記載の車両用収納ボックスにおいて、前記第2ストッパはクッション材で成形されていることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項4記載の車両用収納ボックスにおいて、前記第1ストッパが前記開口部の下縁部に係止して前記蓋体が開かれた状態から該蓋体が開方向に必要以上に開操作された時に前記開口部の上縁部に係止して前記蓋体の開方向への操作を阻止する補助ストッパを前記支持部材に設けたことを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項8記載の車両用収納ボックスにおいて、前記蓋体が開方向に必要以上に開操作される時に前記補助ストッパの前記上縁部への当接タイミングを調節するためのスペース片を前記支持部材の後端に設けられたスペーサの先端に設け、前記スペーサを前記蓋体側へ折り返して前記一対のヒンジアーム間に介在することより前記枢支ピンと前記枢支孔との嵌合状態を保持した時に前記スペース片が前記補助ストッパの前記上縁部と対向する箇所に重合されるように構成したことを特徴とする。
本発明の車両用収納ボックスにおいては、蓋体の支持部材に設けられた一対のヒンジアームが支持部材の延在方向と直角な左右方向に弾性変形可能になっているため、この一対のヒンジアームを互いに接近する方向に弾性変形させた状態でボックス本体の両支持ブラケットの間に挿入し、かつ、この各ヒンジアームの枢支ピンを支持ブラケットの各枢支孔に位置合わせすれば、各ヒンジアームの枢支ピンは枢支孔に嵌合され、蓋体をボックス本体の支持ブラケットに容易に組み込むことができる。このため、枢支ピンを含むヒンジアームを蓋体と一体成形することが可能になるとともに、支持ブラケットをボックス本体と一体成形することが可能になり、これにより、車両用収納ボックスの部品点数及び組み立て工数を低減でき、かつ製品の低コスト化が容易に実現できる。
また、本発明においては、支持部材の後端に設けたスペーサを支持部材側へ折り返して一対のヒンジアーム間に介在するようにしたので、両ヒンジアームが互いに接近する方向に変形するのを防止できるとともに、蓋体の開閉操作時に枢支ピンが枢支孔から不用意に外れるのを防止でき、蓋体のボックス本体に対するヒンジ機構の強度を確保できる。これにより、蓋体をボックス本体の支持ブラケットにヒンジアームを介して安定に支持することができる。
また、本発明においては、枢支ピンにガイド用傾斜面が形成してあるため、このガイド用傾斜面が枢支ピンを含む両ヒンジアームを両支持ブラケット間に挿入する時の案内となって、両ヒンジアームの支持ブラケット間への挿入が容易になり、蓋体のボックス本体への組み付けが容易にする。
また、本発明によれば、蓋体が開かれた状態に位置決めするための第1ストッパは蓋体に一体に成形されているため、部品点数及び組み立て工数を更に低減でき、かつ製品の低コスト化が可能になる。
また、本発明においては、蓋体の支持部材と支持ブラケットに両端を連結したねじりコイルばねを用いて蓋体をボックス本体の開口が閉じられた状態及びボックス本体の開口が開かれた状態に付勢するように構成したので、蓋体のロック機構及び蓋体のロック解除機構が不要になり、収納ボックスの低コスト化を更に向上できる。
また、本発明においては、蓋体の支持部材に補助ストッパが設けられているので、開状態の蓋体が開方向へ更に開操作されようとすると、補助ストッパが開口部の上縁部に係止して蓋体が開方向へ操作されるのを阻止することができる。これにより、蓋体の開動作時にかかる第1ストッパへの負荷を軽減でき、第1ストッパの小型化が可能になり、支持部材への一体成形を容易にする。
また、本発明においては、スペーサをヒンジアーム間に介在して枢支ピンと枢支孔との嵌合状態を保持した時にスペース片を補助ストッパに重合させて、開口部の上縁部に対する補助ストッパの当接タイミングを調節するように構成したので、補助ストッパとこれに対向する開口部の上縁部との間の間隙を大きくでき、これにより、ボックス本体の開口部を通して蓋体のヒンジアームを支持ブラケットに組み込むときの組み付け作業が容易になる。
(実施の形態1)
次に、本発明にかかる車両用収納ボックスの本実施の形態について図1〜図7を参照して説明する。なお、本発明の車両用収納ボックスは、以下に説明する実施の形態に限定されるものではない。
図1は本発明にかかる車両用収納ボックスをインストルメントパネルに装着した場合の要部の説明用斜視図、図2は本発明の実施の形態1に示す車両用収納ボックスを背面側から見た斜視図、図3は本発明の実施の形態1に示す車両用収納ボックスを正面側から見た斜視図、図4は本発明の実施の形態1に示す車両用収納ボックスの蓋体を開いた状態の正面側から見た斜視図、図5は本発明の実施の形態1に示す車両用収納ボックスの背面図、図6は本発明の実施の形態1に示す車両用収納ボックスの蓋体の側面図、図7は図6の7−7線に沿う一部の平面図、図8は図7の8−8線に沿う断面図、図9は本発明の実施の形態1における蓋体のヒンジ機構の詳細を示す要部の断面図、図10は図9の10−10線に沿う拡大断面図、図11は本発明の実施の形態1におけるボックス本体のインストルメントパネルへの取付構造を示す要部の断面図、図12は本発明の実施の形態1におけるボックス本体のインストルメントパネルへの取付構造を示す要部の断面図、図13は本発明の実施の形態1における蓋体の動作説明図、図14は本発明の実施の形態1における蓋体が開かれた状態のヒンジ部分の説明用断面図、図15は本発明の実施の形態1におけるスペーサが折り返されない状態の蓋体を後方から見た時の斜視図、図16は本発明の実施の形態1におけるスペーサが折り返された状態の蓋体を後方から見た時の斜視図である。
図1において、1はポリプロピレン等の合成樹脂材により一体成形された樹脂製の自動車用インストルメントパネルであり、このインストルメントパネル1の運転席側に設けられているエアーアウトレット2の上部箇所には、本発明にかかる車両用収納ボックス10が装着されている。この車両用収納ボックス10は、図2及び図3に示すように、上面が開放された開口12aを有するボックス本体12と、このボックス本体12の開口12aを開閉する蓋体14を備える。
インストルメントパネル1は、図1に示すように、平面形状がインストルメントパネル1の前後方向に長尺な台形を呈する取付用開口1aを有し、これに対応してボックス本体12全体の平面形状も取付用開口1aに一致する台形を呈している。
すなわち、ボックス本体12は、ABS等の合成樹脂材により一体成形されるもので、図2〜図4に示すように、車検証やカードその他の小物部品を収容する小物収容部121と、この小物収容部121の前部に小物収容部121と区分して設けられ硬貨を一枚ずつ分離状態に並列して収容する硬貨収容部122と、この硬貨収容部122の前端縁部に連接して取付用開口1aの前部分を覆うように設けられた、インストルメントパネル1の表面と一致する表面を有する第1カバー片123と、小物収容部121の後端縁部に連接して取付用開口1aの後部分を覆うように設けられた、インストルメントパネル1の表面と一致する表面を有する第2カバー片124とから構成されている。また、第1カバー片123の前端縁にはインストルメントパネル1との結合をワンタッチで行うための複数の結合片125が形成され、さらに、第2カバー片124の後端縁には、第2カバー片124をインストルメントパネル1に結合するための複数の結合片126が後方へ突出して形成されている。
上記結合片125は、図11に示すように、インストルメントパネル1に設けた係止爪4に係止されるように構成され、また、上記結合片126は、図12に示すように、インストルメントパネル1に設けた係止孔5に係合されるように構成され、これにより、ボックス本体12をインストルメントパネル1にワンタッチ方式で装着できるようになっている。
蓋体14は、ABS等の合成樹脂材により一体成形されるもので、図2〜図6に示すように、ボックス本体12の小物収容部121及び硬貨収容部122を含む全ての上面領域が閉鎖され得る大きさの面積を有するとともに上記上面領域に対応した台形の平面形状を呈する内側部材141と、この内側部材141の上面を覆うように内側部材141に固着され、インストルメントパネル1の表面と一致する表面を有する表面部材142を備えている。
上記蓋体14の後端には、図2、図3、図13及び図14に示すように、内側部材141の後端からボックス本体12の背面壁12bに形成した開口部12cを貫通して後方へ延在する支持部材143が設けられている。また、ボックス本体12の後方へ突出する支持部材143の後端で、この支持部材143の延在方向と直角な左右方向の両端部には、図3、図6〜図9及び図13に示すように、一対のヒンジアーム144が支持部材143から上方へ延在するようにして設けられ、この一対のヒンジアーム144は互いに接近または離間する左右方向に弾性変形できるように構成されている。そして、この各ヒンジアーム144の先端の左右方向の外側面には、枢支ピン145が前記左右方向に軸線を一致してヒンジアーム144の外側へ突出するようにそれぞれ設けられている。
上記ボックス本体12の背面壁には、図3、図6〜図9、図15及び図16に示すように、一対の支持ブラケット127が支持部材143の左右両側に位置して、一対のヒンジアーム144を左右から挟持するように設けられ、さらに、この一対の支持ブラケット127には、前記一対の枢支ピン145が回転可能に嵌合する一対の枢支孔128が前記左右方向に軸線を一致して形成されており、この一対の枢支孔128に一対の枢支ピン145を嵌合することにより、この枢支ピン145を支点にして蓋体14をボックス本体12に開閉可能に支持する。
また、支持部材143の後端には、可撓連結部146aを介してスペーサ146が支持部材143側へ折り返し可能に設けられており、このスペーサ146を支持部材143側へ折り返して一対のヒンジアーム144間に介在することより、蓋体14の開閉操作時に枢支ピン145が枢支孔128から抜けないように枢支ピン145と枢支孔128との嵌合状態を保持できるようになっている。
上記支持部材143の後端には、図2、図4、図5、図9、図10及び図14に示すように、その後端から下方へ延在し、ボックス本体12の背面壁12bに形成した開口部12cの下縁部12c1に係止して蓋体14がボックス本体12の開口12aを開いた状態に保持する第1ストッパ148が設けられている。
上記一対の支持ブラケット127と、これにそれぞれ対向する上記第1ストッパ148の箇所との間に一対のねじりコイルばね16の両端がそれぞれ結合されており、これにより、蓋体14がボックス本体12の開口12aを閉じた状態、及び蓋体14がボックス本体12の開口12aを開いた状態に付勢できるようになっている。
また、ボックス本体12の小物収容部121における左右の縁部には、図3に示すように、蓋体14が図2に示す状態に閉じられた時に蓋体14をねじりコイルばね16のばね力で閉じ状態に保持する複数の第2ストッパ17が設けられている。この第2ストッパ17は、合成ゴム等の弾性材により成形されている。
前記蓋体14の支持部材143の基部には、図6〜図8、図10及び図14〜図16に示すように、ボックス本体12の背面壁12bに形成した開口部12cの上縁部12c2に係止して蓋体14の開方向へ必要以上の開操作を阻止する補助ストッパ20が設けられている。この補助ストッパ20は、第1ストッパ148が図14に示すように開口部12cの下縁部12c1に係止して蓋体14が全開かれた状態から更に図14の矢印A1方向に開操作されようとした時に開口部12cの上縁部12c2に係止し、蓋体14が矢印A1の方向に開操作を阻止するものである。
また、上記スペーサ146の左右方向の先端には、図6〜図8、図15及び図16に示すように、所定の厚さを有する一対のスペース片30がスペーサ146の折り曲げ方向に延在して設けられている。このスペース片30は、蓋体14が図14の矢印A1方向に必要以上に開操作される時に開口部12cの上縁部12c2への補助ストッパ20の当接タイミングを調節するためのもので、これらはスペーサ146と共に合成樹脂材により一体的に成形される。そして、スペーサ146を蓋体14の支持部材143側へ折り返して両ヒンジアーム144間に図9に示すように介在し、枢支ピン145が枢支孔128に嵌合された状態を保持された時に、スペース片30が、図10及び図14に示すように、開口部12cの上縁部12c2と対向する補助ストッパ20の箇所に重ね合わされる。
また、蓋体14の前端には、指先などを引っ掛けて蓋体14を開操作するための引っ掛け部18が形成され、この引っ掛け部18に対向する第1カバー片123の箇所には、引っ掛け部18への指先などの引っ掛けを容易にする凹部123aが形成されている。
なお、上記支持部材143、ヒンジアーム144、枢支ピン145、可撓連結部146aを含むスペーサ146及び第1ストッパ148は、蓋体14の内側部材141の成形時に一体に成形される。
また、上記小物収容部121、硬貨収容部122、第1カバー片123、第2カバー片124、結合片125及び結合片126は、ボックス本体12の成形時に一体に成形される。
次に、蓋体14をボックス本体12に開閉可能に組み付ける場合について説明する。
この場合は、図6、図7及び図15に示すように、スペース片30を含むスペーサ146が折り返されていない状態の蓋体14の支持部材143をボックス本体12の開口部12c内にボックス本体12の内側から外方に向けて差し込む。これに伴い、一対のヒンジアーム144も互いに接近する方向に弾性変形された状態でボックス本体12の両支持ブラケット127の間に差し込まれ、そして、ヒンジアーム144の枢支ピン145を支持ブラケット127の各枢支孔128に位置合わせすることで、両枢支ピン145をそれぞれに枢支孔128に嵌合させる。
次に、図6、図7及び図15に示す状態にあるスペーサ146を、その可撓連結部146aを支点にして指先などにより図15の矢印Cに折り返す。これにより、スペーサ146を図16に示すように両ヒンジアーム144間に圧入する。このため、両ヒンジアーム144はそれぞれの支持ブラケット127に押し付けられると同時にヒンジアーム144が互いに接近する方向に変形するのを防止して両枢支ピン145がそれぞれの枢支孔128に嵌合された状態に保持する。すなわち、枢支ピン145が枢支孔128から抜け出るのを抑止する。
また、スペーサ146が図16に示す状態に折り返されると、スペース片30が開口部12cの上縁部12c2と対向する補助ストッパ20上に重ね合わされる。
以上の動作で蓋体14をボックス本体12に開閉可能に組み付けることができる。
上記のように構成された車両用収納ボックスにおいて、図2に示すように蓋で閉鎖された車両用収納ボックス10の蓋体14を開く場合は、蓋体14の引っ掛け部18に親指などの指先を引っ掛けて、蓋体14をねじりコイルばね16のばね力に抗して図13に示す矢印A方向に回動する。これにより、蓋体14が図13の実線に示す閉位置P1から2点鎖線に示す中立位置P2に回動され、さらに、この中立位置P2から矢印A方向に回動されると、ねじりコイルばね16の蓋閉じ方向のばね力は反転して蓋体14を開く方向に作用する。これにより、蓋体14はねじりコイルばね16の反転ばね力により図13の2点鎖線に示す開位置P3に回動され、ボックス本体12の開口12aを開く。この時、第1ストッパ148がボックス本体12の開口部12cの下縁部12c1に係止するため、蓋体14はボックス本体12の開口12aを開いた状態に保持する。
また、図4に示すように開かれた蓋体14を閉じる場合は、図13の2点鎖線に示す開位置P3にある蓋体14をねじりコイルばね16のばね力に抗して図13の矢印B方向に押し下げる。これにより、蓋体14が図13に示す開位置P3から中立位置P2に回動され、さらに、この中立位置P2から矢印B方向に回動されると、ねじりコイルばね16の蓋開方向のばね力は反転して蓋体14を閉じる方向に作用する。これにより、蓋体14はねじりコイルばね16の反転ばね力により図13の実線に示す閉位置P1に回動され、ボックス本体12の開口12aを閉鎖する。この時、蓋体14が第2ストッパ17に当接するため、蓋体14はボックス本体12の開口12aを閉じた状態に保持する。
一方、蓋体14が上記開状態から図14に示す矢印A1の方向に更に開操作されると、図14に示すように、補助ストッパ20がスペース片30を介して開口部12cの上縁部12c2に衝合する。これにより、蓋体14が矢印A1の方向に更に開操作されるのを阻止し、同時に第1ストッパ148及び開口部12cの下縁部12c1にかかる荷重力を軽減し、これら第1ストッパ148及び開口部12cの下縁部12c1が変形及び損傷されるのを防止する。
このような本実施の形態における車両用収納ボックス10によれば、蓋体14の支持部材143に設けられた一対のヒンジアーム144が支持部材143の延在方向と直角な左右方向に弾性変形できる構成になっているため、この一対のヒンジアーム144を互いに接近する方向に弾性変形させた状態でボックス本体12の両支持ブラケット127の間に差し込み、かつ、この各ヒンジアーム144の枢支ピン145を支持ブラケット127の各枢支孔128に位置合わせすれば、各ヒンジアーム144の枢支ピン145は枢支孔128に嵌合され、蓋体14をボックス本体12の支持ブラケット127に容易に組み込むことができる。このため、枢支ピン145を含むヒンジアーム144を蓋体14と一体に樹脂成形することが可能になるとともに、支持ブラケット127をボックス本体12と一体に樹脂成形することが可能になり、これにより、車両用収納ボックス10の部品点数及び組み立て工数を低減でき、かつ製品の低コスト化が容易に実現できる。
また、本実施の形態によれば、支持部材143の後端に設けたスペーサ146を支持部材143側へ折り返して一対のヒンジアーム144の間に介在することより、枢支ピン145と枢支孔128との嵌合状態を維持できるように構成したので、支持ブラケット127の枢支孔128とヒンジアーム144の枢支ピン145との枢支状態を安定に維持できるとともに、蓋体14とボックス本体12とのヒンジ機構の強度を確保できる。
また、本実施の形態によれば、蓋体14が開かれた状態に保持する第1ストッパ148は蓋体14に一体に樹脂成形されているため、部品点数及び組み立て工数を更に低減でき、かつ製品の低コスト化が可能になる。
また、本実施の形態によれば、蓋体14の支持部材143に設けた第1ストッパ148と支持ブラケット127との間に両端を連結したねじりコイルばね16を用いて蓋体14をボックス本体12の開口12aが閉じられた状態及びボックス本体12の開口12aが開かれた状態に付勢するように構成したので、蓋体14のロック機構及び蓋体14のロック解除機構が不要になり、収納ボックスの低コスト化を更に向上できる。
また、本実施の形態によれば、第2ストッパがクッション材で成形されているので、蓋体14がねじりコイルばね16のばね力で閉じられた時の衝撃力が緩和され、かつ衝撃音を低減することができる。
また、本実施の形態によれば、蓋体14の表面部材142をインストルメントパネル1と同一の表面材で、かつインストルメントパネル1の表面と一致する構成にしたので、収納ボックスを含むインストルメントパネルの意匠性が損われることがなく、見栄えを良くすることができる。
また、本実施の形態によれば、蓋体14の支持部材143に補助ストッパ20が設けられているので、開状態の蓋体14が開方向へ更に開操作されようとすると、補助ストッパ20が開口部12cの上縁部12c2に係止して蓋体14が開方向へ操作されるのを阻止することができる。これにより、蓋体14の開動作時にかかる第1ストッパ148及び開口部12cの下縁部12c1にかかる荷重力が軽減され、これら第1ストッパ148及び開口部12cの下縁部12c1が変形及び損傷されるのを防止できるとともに、第1ストッパ148の小型化が可能になり、支持部材143への一体成形が容易になる。
また、本実施の形態によれば、スペーサ146をヒンジアーム144間に介在して枢支ピン145と枢支孔128との嵌合状態を保持した時にスペース片30を補助ストッパ20に重合させて、開口部12cの下縁部12c1に対する補助ストッパ20の当接タイミングを調節するように構成したので、補助ストッパ20とこれに対向する開口部12cの下縁部12c1との間の間隙を大きくでき、これにより、ボックス本体12の開口部12cを通して蓋体14のヒンジアーム144を支持ブラケット127に組み込むときの組み付け作業が簡便になる。
本発明にかかる車両用収納ボックスをインストルメントパネルに装着した場合の要部の説明用斜視図である。 本発明の実施の形態1に示す車両用収納ボックスを背面側から見た斜視図である。 本発明の実施の形態1に示す車両用収納ボックスを正面側から見た斜視図である。 本発明の実施の形態1に示す車両用収納ボックスの蓋体を開いた状態の正面側から見た斜視図である。 本発明の実施の形態1に示す車両用収納ボックスの背面図である。 本発明の実施の形態1に示す車両用収納ボックスの蓋体の側面図である。 図6の7−7線に沿う一部の平面図である。 図7の8−8線に沿う断面図である。 本発明の実施の形態1における蓋体のヒンジ機構の詳細を示す要部の断面図である。 図9の10−10線に沿う拡大断面図である。 本発明の実施の形態1におけるボックス本体のインストルメントパネルへの取付構造を示す要部の断面図である。 本発明の実施の形態1におけるボックス本体のインストルメントパネルへの取付構造を示す要部の断面図である。 本発明の実施の形態1における蓋体の動作説明図である。 本発明の実施の形態1における蓋体が開かれた状態のヒンジ部分の説明用断面図である。 本発明の実施の形態1におけるスペーサが折り返されない状態の蓋体を後方から見た時の斜視図である。 本発明の実施の形態1におけるスペーサが折り返された状態の蓋体を後方から見た時の斜視図である。
符号の説明
1 インストルメントパネル、
1a 取付用開口
10 車両用収納ボックス
12 ボックス本体
12a 開口
12b 背面壁
12c 開口部
14 蓋体
16 ねじりコイルばね
17 第2ストッパ
121 小物収容部
122 硬貨収容部
123 第1カバー片
124 第2カバー片
125 結合片
126 結合片
127 支持ブラケット
128 枢支孔
141 内側部材
142 表面部材
143 支持部材
144 ヒンジアーム
145 枢支ピン
146 スペーサ
148 第1ストッパ
20 補助ストッパ
30 スペース片

Claims (9)

  1. インストルメントパネルに装着され上面が開放された開口を有するボックス本体と、
    前記ボックス本体の開口を開閉する蓋体と、
    前記蓋体の後端に後方へ延在して設けられ前記ボックス本体の背面壁を貫通して前記ボックス本体の後方へ突出する支持部材と、
    前記支持部材の後端で前記支持部材の延在方向と直角な左右方向の両端に前記支持部材から上方へ延在して設けられた前記左右方向に変形可能な一対の蓋開閉用のヒンジアームと、
    前記各ヒンジアームの先端に前記左右方向に軸線を一致して前記ヒンジアームの外側へ突出するようにそれぞれ設けられた一対の枢支ピンと、
    前記支持部材の左右両側に位置して前記一対のヒンジアームを左右から挟持するように前記ボックス本体の背面壁に設けられた一対の支持ブラケットと、
    前記一対の支持ブラケットに前記左右方向に軸線を一致して設けられ前記一対の枢支ピンが回転可能に嵌合する一対の枢支孔と、
    前記支持部材と前記支持ブラケットに両端が連結され前記蓋体を前記ボックス本体の開口が閉じられた状態及び前記蓋体を前記ボックス本体の開口が開かれた状態に付勢する少なくとも1つのねじりコイルばねとを備えることを特徴とする車両用収納ボックス。
  2. 前記支持部材の後端にスペーサが前記支持部材側へ折り返し可能に設けられ、前記スペーサを前記蓋体側へ折り返して前記一対のヒンジアーム間に介在することより前記枢支ピンと前記枢支孔との嵌合状態を維持できるように構成したことを特徴とする請求項1記載の車両用収納ボックス。
  3. 前記枢支ピンを含む前記両ヒンジアームの前記両支持ブラケット間への挿入を容易にするために前記枢支ピンにガイド用傾斜面を形成したことを特徴とする請求項1記載の車両用収納ボックス。
  4. 前記ボックス本体の背面壁に前記蓋体の支持部材が貫通する開口部が形成され、前記開口部を貫通して前記ボックス本体外へ突出された前記支持部材に設けられ、前記蓋体が開方向に回動された時に前記開口部の下縁部に係止して前記蓋体を前記ねじりコイルばねのばね力で前記ボックス本体の開口が開かれた状態に保持する第1ストッパを備えることを特徴とする請求項1記載の車両用収納ボックス。
  5. 前記ねじりコイルばねの両端は前記第1ストッパと該第1ストッパに対向する前記支持ブラケットにそれぞれ連結されていることを特徴とする請求項4記載の車両用収納ボックス。
  6. 前記ボックス本体の開口縁部に設けられ、前記蓋体が閉方向に回動された時に前記蓋体を前記ねじりコイルばねのばね力で前記ボックス本体の開口が閉じられた状態に保持する複数の第2ストッパを備えることを特徴とする請求項1記載の車両用収納ボックス。
  7. 前記第2ストッパはクッション材で成形されていることを特徴とする請求項6記載の車両用収納ボックス。
  8. 前記第1ストッパが前記開口部の下縁部に係止して前記蓋体が開かれた状態から該蓋体が開方向に必要以上に開操作された時に前記開口部の上縁部に係止して前記蓋体の開方向への操作を阻止する補助ストッパを前記支持部材に設けたことを特徴とする請求項4記載の車両用収納ボックス。
  9. 前記蓋体が開方向に必要以上に開操作される時に前記補助ストッパの前記上縁部への当接タイミングを調節するためのスペース片を記支持部材の後端に設けられたスペーサの先端に設け、前記スペーサを前記蓋体側へ折り返して前記一対のヒンジアーム間に介在することより前記枢支ピンと前記枢支孔との嵌合状態を保持した時に前記スペース片が前記補助ストッパの前記上縁部と対向する箇所に重合されるように構成したことを特徴とする請求項8記載の車両用収納ボックス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101363646B1 (ko) * 2012-11-21 2014-02-14 현대다이모스(주) 암레스트의 힌지 장치

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