JP2008103009A - ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 搬送ローラからディスクに対して搬送力を効果的に作用させることができ、また装置内への塵埃の侵入も防止しやすい「ディスク装置」を提供することを目的とする。
【解決手段】 第1の搬送ローラの回転軸6A0と第2の搬送ローラの回転軸6B0が支持部材42Bに支持され、支持部材42Bの中心軸43Bが揺動リンク44Bに支持されている。そして、揺動リンク44Bが引っ張りコイルばね51Bの弾性力で上方へ付勢されている。回転軸6A0と6B0がディスク搬入方向へ回動すると、挿入口側に位置する第1の搬送ローラがディスクDに圧接し、回転軸6A0と6B0がディスク搬出方向へ回動すると、挿入口側から離れて位置する第2の搬送ローラがディスクDに圧接する。いずれの場合も、一方の搬送ローラがディスクDに確実に圧接でき、ディスクDを確実に搬送できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、挿入口から挿入されたディスクが、2つの搬送ローラによって回転駆動部へ搬送されるディスク装置に関する。
下記の特許文献1には、挿入口から挿入されたディスクが、2つの搬送ローラによって、装置内に搬送されるディスク装置が開示されている。
このディスク装置は、挿入口側に第1の搬送ローラが、第1の搬送ローラよりも装置奥側(挿入口側とは反対側)に第2の搬送ローラが設けられている。第1の搬送ローラは第1のアームに回転可能に支持されており、第1のアームは、装置本体に固定された軸を中心として揺動自在に支持されている。同様に、第2の搬送ローラは第2のアームに回転可能に支持されており、第2のアームは、装置本体に固定された軸を中心として揺動自在に支持されている。
第1のアームと第2のアームに個別に回動力が与えられると、第1の搬送ローラと第2の搬送ローラの双方がディスクに押圧され、これによりディスクが、第1の搬送ローラおよび第2の搬送ローラと、これらのローラに対向する支持部との間に挟持される。そして、第1の搬送ローラと第2の搬送ローラの回転力によりディスクが搬送される。
特開平11−328812号公報
前記ディスク装置では、第1の搬送ローラが第1のアームによって動作させられ、第2の搬送ローラが第2のアームで動作させられるが、第1のアームと第2のアームが連動していない。このため、ディスクの搬送をより確実に行うために、ディスクの搬入時に第1の搬送ローラを第2の搬送ローラよりもディスクに強く圧接させたり、ディスクの搬出時に第2の搬送ローラをディスクに強く圧接するなどの制御が困難である。このような動作を行わせるためには、第1のアームと第2のアームを制御する複雑な機構が必要になる。
また、この種のディスク装置では、挿入口から装置内に塵埃が侵入しやすく、ディスクの表面に付着した塵埃も装置内に運び込まれやすい。装置内部の光ヘッドなどに塵埃が付着すると、ディスクに記録されている情報の読取り精度などに大きな影響を与える。例えば、搬送ローラの表面を凹凸にするなどして搬送ローラの表面に塵埃を付着させようとすると、凹凸を有するローラの表面とディスクとの接触面積が小さくなって、ディスクに与えられる搬送力が低下することになる。よって、搬送ローラで塵埃を吸着し、しかも搬送ローラからディスクに強い搬送力を与えるという、相反する機能を具備させることは困難である。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、搬送ローラからディスクに対して搬送力を効果的に作用させることができ、また装置内への塵埃の侵入も防止しやすいディスク装置を提供することを目的としている。
本発明は、ディスクを駆動する回転駆動部と、挿入口から前記回転駆動部へディスクを搬入し、前記回転駆動部から前記挿入口へディスクを搬出する搬送手段と、を有するディスク装置において、
前記搬送手段は、第1の搬送ローラと、前記第1の搬送ローラよりも前記回転駆動部側に位置する第2の搬送ローラを有し、
前記第1の搬送ローラの回転軸と前記第2の搬送ローラの回転軸が共通の支持部材に支持され、前記支持部材は、前記第1の搬送ローラの回転軸と前記第2の搬送ローラの回転軸との中間に位置し且つ前記両回転軸と平行な中心軸によって揺動自在に支持されており、
前記支持部材をディスクに向けて付勢する付勢部材と、前記第1の搬送ローラの回転軸と前記第2の搬送ローラの回転軸の双方に、回転駆動力を同期して与える動力伝達機構とが設けられていることを特徴とするものである。
本発明では、前記両回転軸が、ディスクを搬入する方向へ回転駆動されるときは、前記第1の搬送ローラをディスクに強く圧接させる方向のモーメントが前記支持部材に作用し、前記両回転軸が、ディスクを搬出する方向へ回転駆動されるときは、前記第2の搬送ローラをディスクに強く圧接させる方向のモーメントが前記支持部材に作用する。
そのために、挿入口から挿入されたディスクが装置内に搬入されるとき、および装置内から挿入口へディスクが搬出されるときの双方において、搬送ローラがディスクに強く圧接することができ、搬送ローラからディスクに対して搬送力が確実に伝達される。
また、本発明では、一方の搬送ローラの表面に塵埃が付着したときの、前記一方の搬送ローラによるディスク搬送力よりも、他方の搬送ローラの表面に塵埃が付着したときの、前記他方の搬送ローラによるディスク搬送力のほうが大きいことが好ましい。
一方の搬送ローラを他方の搬送ローラよりも塵埃を吸着しやすい表面構造にすると、塵埃を吸着する力の小さい他方の搬送ローラからディスクに与えられる搬送力が、一方の搬送ローラの搬送力よりも大きくなる。このように、一方の搬送ローラが塵埃を吸着しやすく、他方の搬送ローラが大きい搬送力を発揮できるようにすることにより、装置内への塵埃の侵入の防止と、ディスクの確実な搬送の双方の機能を実現できる。
例えば、一方の搬送ローラの表面が凹凸で、他方の搬送ローラの表面が平坦または前記一方の搬送ローラよりも小さい凹凸を有し、表面が凹凸である前記一方の搬送ローラの表面に塵埃が付着したときの、前記一方の搬送ローラによるディスク搬送力よりも、他方の搬送ローラの表面に塵埃が付着したときの、前記他方の搬送ローラによるディスク搬送力のほうが大きいものである。または、一方の搬送ローラの表面の面粗度が、他方の搬送ローラの表面の面粗度よりも粗く、表面の面粗度が粗い前記一方の搬送ローラの表面に塵埃が付着したときの、前記一方の搬送ローラによるディスク搬送力よりも、他方の搬送ローラの表面に塵埃が付着したときの、前記他方の搬送ローラによるディスク搬送力のほうが大きいものである。
上記手段では、一方の搬送ローラの表面の凹部内に塵埃を保持することができ、塵埃を吸着しやすくなる。また、他方の搬送ローラは、その表面とディスクとの接触面積が広くなるため、塵埃の吸着力は弱くなるが、他方の搬送ローラからディスクに対して大きい搬送力を与えることができる。
または、本発明は、一方の搬送ローラの表面の硬度が、他方の搬送ローラの表面の硬度よりも低く、表面の硬度が低い前記一方の搬送ローラの表面に塵埃が付着したときの、前記一方の搬送ローラによるディスク搬送力よりも、他方の搬送ローラの表面に塵埃が付着したときの、前記他方の搬送ローラによるディスク搬送力のほうが大きいものである。
上記手段では、一方の搬送ローラの表面が軟質であるため、ディスクとの間に塵埃が挟まれたときに表面が変形して塵埃をローラ表面に吸着しやすくなる。これに対し、他方の搬送ローラは、表面の硬度が高いため、ディスクに対して大きな搬送力を作用させることができる。
また本発明は、前記第2の搬送ローラの表面に塵埃が付着したときの、前記第2の搬送ローラによるディスク搬送力が、前記第1の搬送ローラの表面に塵埃が付着したときの、前記第1の搬送ローラによるディスク搬送力よりも大きいことが好ましい。
前述のように、このディスク装置では、ディスクが挿入口から搬出される際に、支持部材には、第2の搬送ローラがディスクに強く当たるようにモーメントが作用する。この種のディスク装置では、ディスクを装置内へ搬入できることよりも、装置内のディスクを確実に搬出できることの方が重要である。よって、搬出時にディスクに強く当たる第2の搬送ローラを搬送力の強いローラとし、第1の搬送ローラを塵埃を吸着しやすいローラとすることにより、ディスクを装置内から外部に確実に搬出でき、しかも、装置内への塵埃の侵入を防止しやすいディスク装置を構成できる。
さらに、本発明は、前記支持部材に設けられた前記中心軸が、揺動動作する揺動部材の一端に支持され、前記付勢部材の付勢力が前記揺動部材に作用し、この揺動部材により、前記中心軸がディスクに接近する方向へ付勢されており、
ディスクが前記回転駆動部に設置されたときに、前記第1の搬送ローラの回転軸と前記第2の搬送ローラの回転軸の双方を、ディスクから離れる方向へ移動させる退避機構が設けられているものである。
2つの搬送ローラの回転軸をそれぞれ支持する支持部材は、その中心軸が揺動部材に支持されて、支持部材が揺動自在に支持されている。この中心軸がディスクに向けて付勢されることにより、一対の搬送ローラが共にディスクに確実に圧接されるようになる。
本発明のディスク装置では、ディスクが挿入口から装置内に搬入されるときと、ディスクが挿入口から搬出されるときの双方において、支持部材の揺動動作により、一方の搬送ローラがディスクに強く圧接される。そのため、搬入時と搬出時の双方において、ディスクに確実に搬送力を与えることができる。
また、本発明では、ディスクに付着した塵埃が装置内に侵入することを防止でき、しかも搬出時などにディスクに確実に搬送力を与えることができる。
図1は本発明の実施の形態のディスク装置に設けられる機構ユニットの底面図、図2は機構ユニットに設けられた搬送機構を底面を下に向けて機構の一部を除去して示した斜視図、図3は搬送機構の部分分解斜視図、図4は搬送機構の側面図、図5は第1の搬送ローラと滑り部材を示す断面図である。全ての図面において図示X1方向が右方向、X2方向が左方向、Y1方向が前方、Y2方向が後方、Z1方向が上方向、そしてZ2方向が下方向である。図1は、Z2方向を紙面の手前側に向けて示した底面図である。
ディスク装置1は、DVD(デジタルバーサタイルディスク)などのディスクDが装填可能である。ディスク装置1は、車載用機器の1DINサイズよりも十分に薄い大きさの筐体(図示せず)を有している。図1に示す機構ユニット2は、前記筐体の内部に収納される。筐体のY1側には、液晶表示パネルや各種スイッチ類を有するノーズ部が設けられ(図示せず)、前記ノーズ部に幅方向(X方向)に延びるスリット状の挿入口が設けられている。
図1に示すように、機構ユニット2には、搬送手段として2つの搬送ローラ6A,6Bが設けられており、ディスクDは、搬送ローラ6A,6Bによって挿入口からY2方向に搬入され、Y1方向に搬出される。搬送ローラ6Aが第1の搬送ローラ、搬送ローラ6Bが第2の搬送ローラである。
機構ユニット2の図1に示されている底面側には、ボトムシャーシ12が現れており、ボトムシャーシ12よりも中央から後方(Y2方向)の領域にかけてドライブベース8が設けられている。図2に示すように、ドライブベース8の上方(Z1側)にはクランプベース9が対向している。クランプベース9よりも前方にはトップシャーシ10が設けられ、トップシャーシ10の両側部がボトムシャーシ12に固定されている。ただし、図2と図3は、トップシャーシ10を外した状態を示し、図4と5にのみトップシャーシ10が示されている。トップシャーシ10とボトムシャーシ12とで固定シャーシが形成されており、ディスクDは、前記挿入口から挿入され、トップシャーシ10とボトムシャーシ12の中間の空間内に送り込まれる。
図1に示すように、ドライブベース8のY1側の先部には回転駆動部4が設けられている。図2に示すように、回転駆動部4では、ドライブベース8の上にスピンドルモータ5が固定されており、このスピンドルモータ5の回転軸にターンテーブル7が固定されている。図1に示すように、ドライブベース8には、ヘッド部17が設けられている。ヘッド部17は案内軸16,16によって、ターンテーブル7に載置されたディスクDの記録面に沿って移動自在に案内されており、ドライブベース8には、ヘッド部17をディスクの半径方向へ移動させるスレッド駆動機構が設けられている。
図2に示すように、クランプベース9のY1側の先部の下面には、ターンテーブル7に対向するクランパ11が設けられ、このクランパ11はクランプベース9に回転自在に支持されている。図1に示すように、ドライブベース8のY2側の基部には、X1方向とX2方向の両側に支持片8c,8cが設けられ、それぞれの支持片8c,8cに、軸9a,9aが固定されている(図1では、X1側の軸9aのみが示されている)。クランプベース9のY2側の基端部は軸9a,9aに回動自在に支持されている。
軸9aには、トーションコイルバネで形成された押圧付勢部材(図示せず)が設けられている。この押圧付勢部材の付勢力により、クランプベース9が軸9a,9aを支点として回動付勢され、クランパ11は、常にターンテーブル7に押し付けられる方向へ付勢されている。
一方、ドライブベース8のY2側の基端部の両側部には、図1に示す軸ピン8a1と軸ピン8a2が固定されている。トップシャーシ10のX1側には下方向(Z2方向)に垂直に折り曲げられた支持片10aが形成され、軸ピン8a1が支持片10aに回動自在に支持されている。また、ボトムシャーシ12にも下方向に折り曲げられた支持片12aが形成されており、軸ピン8a2が支持片12aに回動自在に支持されている。
このため、ドライブベース8は、軸ピン8a1,8a2を支点として、トップシャーシ10およびボトムシャーシ12から成る固定シャーシに回動自在に支持され、さらにクランプベース9は、ドライブベース8の後方においてこのドライブベース8に回動自在に支持されている。
ドライブベース8は、トップシャーシ10およびボトムシャーシ12と平行なドライブ姿勢と、ターンテーブル7側が、Z2方向へ下降した傾斜姿勢となるディスク待機姿勢との間で回動する。また、クランプベース9は、クランパ11がターンテーブル7に圧接するクランプ姿勢と、クランパ11が上向きとなるように傾斜するクランプ解除姿勢との間で回動する。
図1に示すように、トップシャーシ10のY1側の前端には、検知ピン26,26が設けられている。検知ピン26,26は図1に示すように互いに接近する位置にあり、また接近する方向へ付勢されている。ディスクDが挿入口からY2方向へ挿入されると、ディスクDの外周縁により検知ピン26,26が互いに離れる方向へ移動させられる。検知ピン26,26が互いに離れる方向へ移動することにより、ディスクDが挿入されたことが検知される。またディスクDが搬出され、検知ピン26,26が接近する位置に復帰すると、ディスクDが完全に抜き出されたことを検知できる。
トップシャーシ10の左側部には左側方スライダ3Aが設けられ、右側部には右側方スライダ3Bが設けられている。左側方スライダ3Aと右側方スライダ3Bは、トップシャーシ10にY1−Y2方向へ摺動自在に支持されている。
図1に示すように、機構ユニット2の左後方では、ボトムシャーシ12に切換えモータMが設けられ、ボトムシャーシ12の下面には、切換えモータMの動力を減速して伝達する歯車群Hが設けられている。ボトムシャーシ12の左側部には軸21が固定されており、この軸21に駆動部材20が回動自在に設けられ、切換え駆動モータMの動力が歯車群Hを介して駆動部材20に伝達され、駆動部材20が回転駆動される。駆動部材20には、駆動突起20aが設けられ、この駆動突起20aが左側方スライダ3Aに係止されている。切換えモータMの動力により駆動部材20が回動させられると、駆動部材20と一体の駆動突起20aにより、左側方スライダ3AがY1方向およびY2方向へ直線的に移動させられる。
図1に示すように、ボトムシャーシ12の下面には、左側方スライダ3Aと右側方スライダ3Bを連結するリンク機構30が設けられている。リンク機構30には、スライダリンク31が設けられている。スライダリンク31にはX1−X2方向に延びるガイド長穴31a,31aが形成され、ボトムシャーシ12から下方へ折り曲げて形成されている案内突起12b,12bにガイド長穴31a,31aが挿通され、スライダリンク31がX1方向およびX2方向へ移動できるように支持されている。駆動部材20には連結ピン20bが設けられ、この連結ピン20bが、スライダリンク31の長穴内に係止されている。
ボトムシャーシ12の下面の右側部には逆転リンク32が設けられている。逆転リンク32は、ボトムシャーシ12の下面に固定されている軸33に回動自在に支持されている。逆転リンク32には連結ピン34が固定され、この連結ピン34がスライダリンク31に形成された長穴内に掛止されている。逆転リンク32には駆動突起32aが一体に形成されており、この駆動突起32aが右側方スライダ3Bに掛止されている。
図1に示す動作状態では、駆動部材20が反時計方向へ回動させられ、駆動部材20と一体に形成された駆動突起20aによって、左側方スライダ3AがY2方向へ移動させられている。このとき、駆動部材20の反時計方向への回動力により、スライダリンク31がX2方向へ移動させられ、スライダリンク31によって逆転リンク32が時計方向へ回動させられている。したがって、逆転リンク32の駆動突起32aにより、右側方スライダ3BもY2方向へ移動させられている。
図1の状態から、切換え駆動モータMによって駆動部材20が時計方向へ回動させられると、駆動部材20と一体の駆動突起20aによって、左側方スライダ3AがY1方向へ移動させられる。また、スライダリンク31がX1方向へ移動し、逆転リンク32が反時計方向へ回動させられて、逆転リンク32に設けられた駆動突起32aによって右側方スライダ3BがY1方向へ移動させられる。すなわち、リンク機構30が設けられていることにより、左側方スライダ3Aと右側方スライダ3Bが、同期して同じY1方向および同じY2方向へ一緒に駆動される。
図1に示すように、スライダリンク31には制御板31bが下向きに折り曲げられており、この制御板31bに姿勢制御カム長穴が形成されている。ドライブベース8のY1側の端部には姿勢切換え突起8dが設けられ、この姿勢切換え突起8dが前記姿勢制御カム長穴内に挿入されている。図1の動作状態では、スライダリンク31がX2方向へ移動し、前記姿勢制御カム長穴もX2方向へ移動している。このとき、この姿勢制御カム長穴により姿勢切換え突起8dがZ2方向へ下降させられる。そのため、ドライブベース8は、軸ピン8a1,8a2を支点として、ターンテーブル7が下降した傾斜姿勢となり、ディスク待機姿勢(退避姿勢)となっている。
また、左側方スライダ3Aと右側方スライダ3Bの双方には、クランプベース9を持ち上げるクランプ持ち上げカムが一体に形成されている。図1の動作状態では、左側方スライダ3Aと右側方スライダ3Bの双方がY2方向へ移動しており、前記クランプ持ち上げカムにより、クランプベース9が持ち上げられて、クランパ11が上方へ離れたクランプ解除姿勢である。
図1の動作状態から、切換え駆動モータMによって駆動部材20が時計方向へ駆動されると、スライダリンク31がX1方向へ移動し、前記姿勢制御カム長穴により姿勢切換え突起8dがZ1方向へ持ち上げられて、ドライブベース8がドライブ姿勢となる。また、左側方スライダ3Aと右側方スライダ3Bの双方がY1方向へ移動し、前記クランプ持ち上げカムによるクランプベース9の持ち上げが解除され、クランパ11がターンテーブル7側に下降させられる。
図1に示すように、機構ユニット2では、トップシャーシ10の4隅D1,D2,D3,D4が弾性支持部材70,70,70,70を介して筐体の内部に支持される。弾性支持部材70はオイルダンパーである。弾性支持部材70により、機構ユニット2の全体が、筐体内において弾性支持可能となる。
左側方スライダ3Aと右側方スライダ3Bの双方には、ロックカム部が形成され、筐体の内部には、前記ロックカム部が圧接するロック突起が設けられている。図1に示すように、左側方スライダ3Aと右側方スライダ3Bの双方がY2方向へ移動しているときに、前記ロックカム部が前記ロック突起に圧接し、筐体の内部で機構ユニット2が動かないように拘束される。そして、左側方スライダ3Aと右側方スライダ3Bの双方がY1方向へ移動すると、ロックカム部がロック突起から離れ、機構ユニット2は、筐体内において、弾性支持部材70を介して弾性的に支持される。
次に、ディスク装置1の搬送機構40について説明する。この搬送機構40は機構ユニット2に設けられている。
図2に示すように、搬送機構40は搬送ローラ(第1の搬送ローラ)6Aと搬送ローラ(第2の搬送ローラ)6Bを有している。搬送ローラ6A,6BはディスクDの搬送方向(Y1−Y2方向)に向けて一定の間隔で設けられ、両搬送ローラ6A,6Bは軸方向がX1−X2方向に向けられて互いに平行である。第1の搬送ローラである搬送ローラ6AがY1側、すなわち挿入口側に設けられ、第2の搬送ローラである搬送ローラ6BがY2側、すなわち回転駆動部4側に設けられている。
搬送ローラ6Aは、図4に示す回転軸6A0の外周に設けられ、回転軸6A0との摩擦力で回転軸6A0と一緒に回転できるようになっている。搬送ローラ6Aは、その中央部から両端に向かうにしたがって直径が徐々に大きくなっている。搬送ローラ6Bも、同様に回転軸6B0の外周に設けられて、回転軸6B0との摩擦力により、回転軸6B0と一緒に回転できるようになっている。また、搬送ローラ6Bも、その中央部から両端に向かうにしたがって直径が徐々に大きくなっている。搬送ローラ6Aと搬送ローラ6Bはゴム製であり、回転軸6A0と回転軸6B0は金属製である。
搬送ローラ6Aと6Bの間には、ディスクDの搬送を補助する補助ガイド部材41が設けられている。補助ガイド部材41は合成樹脂製であり、前後方向(Y1−Y2方向)の幅寸法よりも左右方向(X1−X2方向)の寸法が長い細長形状である。補助ガイド部材41の左側(X2側)の端部には支持部材42Aが一体に形成され、補助ガイド部材41の右側(X1側)の端部には支持部材42Bが一体に形成されている。支持部材42Aと42Bは、前後に向けて細長い形状である。
図4に示すように、支持部材42Bの前端(Y1側の端部)には筒状の軸受部42B1が一体に形成されており、回転軸6A0の一端がこの軸受部42B1の内部に挿入されて回転自在に支持されている。支持部材42Bの後端(Y2側の端部)には筒状の軸受部42B2が形成され、回転軸6B0が軸受部42B2内に回転自在に挿入されている。支持部材42Bには、軸受部42B1と軸受部42B2の中間に中心軸43Bが一体に突出形成されている。
図4に示すように、トップシャーシ10の前端部には下側(Z2側)に向けて折り曲げられた折曲げ片10bが形成されている。この折曲げ片10bに固定されたピン45に揺動リンク(揺動部材)44Bが回動自在に支持されている。揺動リンク44Bの前端には、一部が切り欠かれた保持穴44B1が形成され、支持部材42Bに設けられた中心軸43Bは、保持穴44B1に回転自在に支持されている。揺動リンク44の上端には掛け止め部44B2が形成されている。付勢部材である引っ張りコイルばね51Bの一端が掛け止め部44B2に掛けられ、引っ張りコイルばね51Bの他端は、トップシャーシ10に設けられた掛け止め部(図示せず)に掛けられている。引っ張りコイルばね51Bの引っ張り付勢力により,揺動リンク44Bが図示α1方向に付勢され、支持部材42Bおよび補助ガイド部材41が上方に付勢されている。
図4および図5に示すように、トップシャーシ10の下面には、搬送ローラ6Aと搬送ローラ6Bの双方に対向する滑り部材52が固定されている。この滑り部材52は、ディスクDとの摩擦係数が小さい合成樹脂材料で形成されている。引っ張りコイルばね51Bの付勢力で揺動リンク44Bがα1方向へ回動させられると、搬送ローラ6Aと搬送ローラ6Bが、滑り部材52に押し付けられる。図4に示すように、搬送ローラ6A,6Bと滑り部材52との間にディスクDが挟まれたときに、搬送ローラ6A,6Bが回転すると、ディスクDがY1−Y2方向へ送られる。
図4に示すように、揺動リンク44Bには、下端に向けて開放された逃げ凹部44B3が形成されており、支持部材42Bの後端に設けられた軸受部42B2が逃げ凹部44B3内に位置している。
図2に示すように、左側(X2側)に位置する支持部材42Aにも、前端に軸受部42A1が設けられ、この軸受部42A1内に、回転軸6A0の左側の端部が回転自在に挿入されている。また、支持部材42Aの後端部に軸受穴42A2が形成され、この軸受穴42A2に、回転軸6B0の左側の端部が回転自在に挿入されている。
トップシャーシ10の左側の側部には、揺動部材として揺動リンク44Aが設けられている。この揺動リンク44Aは、図4に示した揺動リンク44Bと同じ形状である。揺動リンク44Aと支持部材42Aとの組み合わせ構造は、図4に示す揺動リンク44Bと支持部材42Bとの組み合わせ構造と同じである。図2に示す揺動リンク44Aの上端には掛け止め部44A1が設けられ、引っ張りコイルばねが掛け止め部44A1に掛けられ、揺動リンク44Aが上方へ向けて付勢されている。
図2に示すように、支持部材42AからX2方向へ突出した回転軸6A0には歯車h1が固定され、回転軸6B0には歯車h2が固定されている。また支持部材42Aの中心軸には、歯車h1と歯車h2の双方に噛み合う中間歯車が設けられ、歯車h1と歯車h2とが同期して回転する。歯車h2には、動力伝達用の歯車h3が噛み合っている。切換え駆動モータMの動力が、あるいは切換え駆動モータMとは別個に設けられた搬送モータからの動力が、歯車h3を介して歯車h2に伝達され、回転軸6A0と回転軸6B0が同期して同じ方向へ回転駆動される。
図3に示すように、右側方スライダ3Bには、カム溝3B1,3B2が形成されている。前方に位置するカム溝3B1には、前端側から後方に向けて、上方水平部3B11、傾斜部3B12および下降拘束部3B13が連続して形成され、搬送ローラ6Aを回転させる回転軸6A0の右端部がカム溝3B1に挿入されている。上方水平部3B11の内幅寸法は、回転軸6A0の直径よりも十分に広く形成されている。後方に位置するカム溝3B2にも、上方水平部3B21、傾斜部3B22および下降拘束部3B23が形成されており、搬送ローラ6Bを回転させる回転軸6B0の右端部がカム溝3B2に挿入されている。上方水平部3B21の内幅寸法は、回転軸6B0の直径よりも十分に広く形成されている。
図2に示す左側方スライダ3Aにも、1対のカム溝が形成されている。各カム溝の形状は、カム溝3B1およびカム溝3B2と対称形状であり、回転軸6A0の左端部が前方のカム溝内に挿入され、回転軸6B0の左端部が後方のカム溝内に挿入されている。
挿入口側に位置する第1の搬送ローラである搬送ローラ6Aと、回転駆動部4側に位置する第2の搬送ローラである搬送ローラ6Bとでは、ローラ表面の状態が相違している。一方の搬送ローラの表面は塵埃を吸着しやすい。これに対して、他方の搬送ローラについては、その表面は、前記一方の搬送ローラの表面ほどは塵埃を吸着しやすい構造ではないが、その表面に塵埃が付着した状態でディスクに圧接して回転したときに、前記一方の搬送ローラよりもディスクに与えられる搬送力が大きくなっている。この実施の形態では、第1の搬送ローラである搬送ローラ6Aが塵埃を吸着しやすく、第2の搬送ローラである搬送ローラ6Bのほうが、搬送ローラの表面に塵埃が付着した状態では、搬送ローラ6Aよりも大きなディスク搬送力を発揮する。
この実施の形態では、搬送ローラ6Aと搬送ローラ6Bが同じ材質のゴム材料で形成されており、図5に示すように、搬送ローラ6Aの表面に多数の凹部が形成されている。これに対し、搬送ローラ6Bの表面は平坦面である。あるいは、搬送ローラ6Bの表面に凹部が形成されてはいるが、その凹部の深さが搬送ローラ6Aよりも浅いか、またはローラ表面での凹部の占める面積率が、搬送ローラ6Aよりも十分に小さい。搬送ローラ6Aは、ディスクDとの接触面積が小さく、しかも表面に多数の凹部を有しているため、ディスクDの表面に付着している塵埃を凹部内に吸着しやすい。これに対し、搬送ローラ6Bは、表面に塵埃が付着しにくい。また搬送ローラ6Bは、ディスクDとの接触面積が大きいため、ディスクDに与える摩擦力が大きくなり、ディスクDと搬送ローラ6Bとがスリップしにくい。つまり、搬送ローラの表面に塵埃が付着した状態では、搬送ローラ6Aよりも搬送ローラ6Bの方がディスクDに与えるディスク搬送力が大きい。
あるいは、搬送ローラ6Aの表面の面粗度を、搬送ローラ6Bの面粗度よりも大きくしてもよい。この場合も、面粗度の大きい搬送ローラ6Aの表面が塵埃を吸着しやすく、面粗度の小さい搬送ローラ6BはディスクDとの接触面積が広く、搬送ローラの表面に塵埃が付着した状態では、搬送ローラ6BからディスクDに与えられるディスク搬送力のほうが、搬送ローラ6AからディスクDに与えられるディスク搬送力よりも大きくなる。
または、搬送ローラ6Aと搬送ローラ6Bの材質を相違させて、搬送ローラ6Aの表面の硬度を低く、搬送ローラ6Bの表面の硬度を搬送ローラ6Aよりも高くしてもよい。表面の硬度の低い搬送ローラ6Aは、ディスクDの表面の塵埃になじむように変形し、ローラ表面に塵埃を吸着しやすい。一方、表面硬度の高い搬送ローラ6Bは、ディスクDとの間でスリップしにくく、ディスクDへ与える搬送力を大きくできる。よって、この場合でも、搬送ローラの表面に塵埃が付着した状態では、搬送ローラ6BからディスクDに与えられるディスク搬送力のほうが、搬送ローラ6AからディスクDに与えられるディスク搬送力よりも大きくなる。
次に、搬送機構40によってディスクDを搬送する動作について説明する。
(ディスク搬入動作)
ディスクDがディスク装置1に装填されるのを待つ待機状態では、左側方スライダ3Aと右側方スライダ3Bが、ともに後方(Y2方向)へ移動しており、搬送ローラ6Aを回転させる回転軸6A0の右端部は、図3に示す右側方スライダ3Bに形成されたカム溝3B1の上方水平部3B11内に位置している。同様に、回転軸6A0の左端部は、左側方スライダ3Aのカム溝の上方水平部に位置している。また、搬送ローラ6Bを回転させる回転軸6B0の右端部は、右側方スライダ3Bのカム溝3B2の上方水平部3B21内に位置している。同様に、搬送ローラ6B0の左端部は、左側方スライダ3Aに形成されたカム溝の上方水平部内に位置している。
このとき、引っ張りコイルばね51Bが揺動リンク44Bをα1方向へ付勢しており、搬送ローラ6Aと搬送ローラ6Bは、共にトップシャーシ10の下面に設けられた滑り部材52の下面に弾圧させられている。
左側方スライダ3Aと右側方スライダ3Bの双方がY2方向へ後退していると、図1に示すスライダリンク31がX2方向へ移動している。このとき、スライダリンク31に設けられた制御板31bの姿勢制御カム長穴により、ドライブベース8のY1側の端部に設けられた姿勢切換え突起8dが下降させられている。そのため、ドライブベース8は、軸ピン8a1,8a2を支点として、ターンテーブル7が下降した傾斜姿勢となり、ディスク待機姿勢(退避姿勢)となっている。
また、左側方スライダ3Aと右側方スライダ3Bの双方がY2方向へ後退していると、両スライダ3A,3Bに設けられたクランプ持ち上げカムにより、クランプベース9が持ち上げられ、クランパ11がターンテーブル7から離れている。
ディスクDが挿入口から挿入されると、図1に示す検知ピン26,26がディスクDの外周縁によって押し開かれ、図示しないスイッチが動作させられる。これによりディスクDの挿入が検知され、モータが始動して、搬送ローラ6Aと搬送ローラ6Bが、同期して図4において時計回り方向(ディスク搬入方向)へ回転し始める。挿入されたディスクDは、搬送ローラ6A,6Bと滑り部材52との間に挟まれて装置奥方向(Y2方向)へ搬入される。
引っ張りコイルばね51Bの付勢力で搬送ローラ6AがディスクDに圧接されている状態では、右側方スライダ3Bに形成されたカム溝3B1の上方水平部3B11が回転軸6A0を拘束しておらず、回転軸6A0の右端部は上方水平部3B11内で上下方向に少し移動できる。同様に、左側方スライダ3Aに設けられたカム溝の上方水平部内でも、回転軸6A0が上下に少し移動できる。
これは、右側方スライダ3Bのカム溝3B2の上方水平部3B21と回転軸6B0、左側方スライダ3Aに形成されたカム溝の上方水平部と回転軸6B0との関係においても同じである。
したがって、図4において、搬送ローラ6A,6Bが同期して時計方向へ回動すると、支持部材42Aと42Bには、中心軸43Bを支点として、図4においてβ1方向へのモーメントが作用し、挿入口側に位置する搬送ローラ6AとディスクDとの圧接力が、搬送ローラ6BとディスクDとの圧接力よりも強くなる。挿入口側の搬送ローラ6Aは、表面に凹部が形成され、または表面の面粗度が大きく、あるいは表面の硬度が低く、塵埃を吸着しやすい構造である。この搬送ローラ6AがディスクDに強く密着することにより、ディスクDの表面の塵埃を搬送ローラ6Aの表面に吸着しやすくなる。よって、ディスクDに付着した塵埃が、装置内に侵入しにくい。
搬入されるディスクDは、ターンテーブル7とクランパ11との間に送り込まれる。ディスクDの中心穴がターンテーブル7の中心に一致すると、切換え駆動モータMによって、図1に示す駆動部材20が時計方向へ回動させられる。これにより、左側方スライダ3AがY1方向へ移動させられるとともに、スライダリンク31がX1方向へ移動させられる。スライダリンク31の移動力は、逆転リンク32を介して右側方スライダ3Bに与えられ、右側方スライダ3BもY1方向へ移動させられる。
スライダリンク31がX1方向へ移動させられると、スライダリンク31に設けられた制御板31bの姿勢制御カム長穴により、ドライブベース8のY1側の端部に設けられた姿勢切換え突起8dが持ち上げられて、ドライブベース8がほぼ水平姿勢のドライブ姿勢となる。また、左側方スライダ3Aと右側方スライダ3BがY1方向へ移動すると、両スライダ3A,3Bに形成されたクランプ持ち上げカムによってクランプベース9が持ち上げられる力が解除され、クランプベース9がばねの力で下降させられ、クランパ11とターンテーブル7とでディスクDの中心穴が挟持されてクランプされる。
さらに、図3に示す右側方スライダ3Bに形成されたカム溝3B1の下降拘束部3B13と、カム溝3B2の下降拘束部3B23により、回転軸6A0と回転軸6B0の右端部が下降させられて拘束される。同様に、左側方スライダ3Aに形成されたカム溝によって、回転軸6A0と回転軸6B0の左端部が下降させられる。よって、搬送ローラ6Aと搬送ローラ6BがディスクDから離れる。そして、スピンドルモータ5によりディスクDが回転駆動され、ヘッド部17で、ディスクDに記録された情報が読取られる。
(ディスク搬出動作)
回転駆動部4での回転駆動が終了したディスクDを搬出する際には、ターンテーブル7の回転を止めて、切換え駆動モータMを始動し、図1に示す駆動部材20を反時計方向へ回動させる。よって、スライダリンク31がX2方向へ移動し、ドライブベース8がドライブ待機姿勢へ回動させられるとともに、左側方スライダ3Aと右側方スライダ3BがY2方向へ移動し、クランプベース9が持ち上げられて、ディスクDのクランプが解除される。
さらに、図3に示す、右側方スライダ3Bに形成されたカム溝3B1,3B2の下降拘束部3B13,3B23による回転軸6A0,6B0への拘束が解除され、同様に左側方スライダ3Aに形成されたカム溝による回転軸6A0,6B0への拘束が解除されて、搬送ローラ6Aと搬送ローラ6Bが、引っ張りコイルばね51Bの付勢力によりディスクDに圧接される。そして、搬送ローラ6Aと搬送ローラ6Bが、図4において反時計方向へ回転し、ディスクDが挿入口へ向けて搬出される。
搬送ローラ6Aと搬送ローラ6Bが図4において反時計方向へ回転すると、支持部材42A,42Bに、歯車h3のトルクに起因したβ2方向のモーメントが作用する。その結果、回転駆動部4側に位置する搬送ローラ6BとディスクDとの圧接力が、搬送ローラ6AとディスクDとの圧接力よりも強くなる。搬送ローラ6Bは、表面が平坦面で、または表面の面粗度が小さく、あるいは表面の硬度が高く、ディスクDとスリップしにくく、ディスクDへ強い搬送力を与えることができる。この搬送ローラ6BがディスクDに強く圧接することにより、筐体内に位置しているディスクDを確実に挿入口の外へ搬出できる。
搬出されるディスクDの外周縁により、図1に示す検知ピン26,26の間隔が広げられ、さらに閉じられることで、ディスクDが搬出されたことが検知され、装置が停止する。
このディスク装置では、まず図4に示すように、支持部材42Bが、回転軸6A0と回転軸6B0との中間に位置する中心軸43Bを支点として回動できるため、ディスク搬入時は、搬送ローラ6AがディスクDに強く圧接し、ディスク搬出時には搬送ローラ6BがディスクDに強く圧接する。このように、ディスク搬入時と搬出時に、必ず一方の搬送ローラがディスクDに強く圧接することで、ディスクDを確実に搬入でき、また搬出できる。
また、搬送ローラ6AはディスクDとの接触面積が狭く、ディスクDに与える搬送力が小さいが、塵埃の吸着力が強い。一方、搬送ローラ6Bは、ディスクDとの接触面積が大きく、塵埃の吸着力は小さいが、ディスクDに与える摩擦力が大きく、ディスクDに大きな搬送力を与えられる。よって、ディスク搬入時には、搬送ローラ6Aを強く圧接させて、ディスクDの塵埃を除去し、装置内に塵埃が侵入することを抑制できる。またディスク搬出時には、搬送ローラ6Bを強く圧接させて、装置内にディスクDが残るようなことなく、確実に搬出できるようになる。
本発明の実施の形態のディスク装置に設けられる機構ユニットを、底面を紙面手前に向けて示す底面図、 機構ユニットの一部および搬送機構を、底面を下に向けて示す部分斜視図、 搬送機構を、上面を上向きにして示す部分分解斜視図、 図3に示す搬送機構の側面図、 第1の搬送ローラと滑り部材を示す断面図
符号の説明
1 ディスク装置
2 機構ユニット
3A 左側方スライダ
3B 右側方スライダ
3B1,3B2 カム溝
3B11,3B21 上方水平部
3B13,3B23 下降拘束部
4 回転駆動部
6A 第1の搬送ローラ
6B 第2の搬送ローラ
6A0,6B0 回転軸
30 リンク機構
31 スライダリンク
32 逆転リンク
40 搬送機構
41 補助ガイド部材
43A,43B 中心軸
44A,44B 揺動リンク
50 ローラ表面の凹部
51B 引っ張りコイルばね
70 弾性支持部材

Claims (8)

  1. ディスクを駆動する回転駆動部と、挿入口から前記回転駆動部へディスクを搬入し、前記回転駆動部から前記挿入口へディスクを搬出する搬送手段と、を有するディスク装置において、
    前記搬送手段は、第1の搬送ローラと、前記第1の搬送ローラよりも前記回転駆動部側に位置する第2の搬送ローラを有し、
    前記第1の搬送ローラの回転軸と前記第2の搬送ローラの回転軸が共通の支持部材に支持され、前記支持部材は、前記第1の搬送ローラの回転軸と前記第2の搬送ローラの回転軸との中間に位置し且つ前記両回転軸と平行な中心軸によって揺動自在に支持されており、
    前記支持部材をディスクに向けて付勢する付勢部材と、前記第1の搬送ローラの回転軸と前記第2の搬送ローラの回転軸の双方に、回転駆動力を同期して与える動力伝達機構とが設けられていることを特徴とするディスク装置。
  2. 前記両回転軸が、ディスクを搬入する方向へ回転駆動されるときは、前記第1の搬送ローラをディスクに強く圧接させる方向のモーメントが前記支持部材に作用し、前記両回転軸が、ディスクを搬出する方向へ回転駆動されるときは、前記第2の搬送ローラをディスクに強く圧接させる方向のモーメントが前記支持部材に作用する請求項1記載のディスク装置。
  3. 一方の搬送ローラの表面に塵埃が付着したときの、前記一方の搬送ローラによるディスク搬送力よりも、他方の搬送ローラの表面に塵埃が付着したときの、前記他方の搬送ローラによるディスク搬送力のほうが大きい請求項1または2記載のディスク装置。
  4. 一方の搬送ローラの表面が凹凸で、他方の搬送ローラの表面が平坦または前記一方の搬送ローラよりも小さい凹凸を有し、表面が凹凸である前記一方の搬送ローラの表面に塵埃が付着したときの、前記一方の搬送ローラによるディスク搬送力よりも、他方の搬送ローラの表面に塵埃が付着したときの、前記他方の搬送ローラによるディスク搬送力のほうが大きい請求項3記載のディスク装置。
  5. 一方の搬送ローラの表面の面粗度が、他方の搬送ローラの表面の面粗度よりも粗く、表面の面粗度が粗い前記一方の搬送ローラの表面に塵埃が付着したときの、前記一方の搬送ローラによるディスク搬送力よりも、他方の搬送ローラの表面に塵埃が付着したときの、前記他方の搬送ローラによるディスク搬送力のほうが大きい請求項3記載のディスク装置。
  6. 一方の搬送ローラの表面の硬度が、他方の搬送ローラの表面の硬度よりも低く、表面の硬度が低い前記一方の搬送ローラの表面に塵埃が付着したときの、前記一方の搬送ローラによるディスク搬送力よりも、他方の搬送ローラの表面に塵埃が付着したときの、前記他方の搬送ローラによるディスク搬送力のほうが大きい請求項3記載のディスク装置。
  7. 前記第2の搬送ローラの表面に塵埃が付着したときの、前記第2の搬送ローラによるディスク搬送力が、前記第1の搬送ローラの表面に塵埃が付着したときの、前記第1の搬送ローラによるディスク搬送力よりも大きい請求項3ないし6のいずれかに記載のディスク装置。
  8. 前記支持部材に設けられた前記中心軸が、揺動動作する揺動部材の一端に支持され、前記付勢部材の付勢力が前記揺動部材に作用し、この揺動部材により、前記中心軸がディスクに接近する方向へ付勢されており、
    ディスクが前記回転駆動部に設置されたときに、前記第1の搬送ローラの回転軸と前記第2の搬送ローラの回転軸の双方を、ディスクから離れる方向へ移動させる退避機構が設けられている請求項1ないし7のいずれかに記載のディスク装置。
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