JP2007234203A - ディスク駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ディスクの取り出しを適切に行えるようその排出量を大きくしながら、取り出すべきディスクがスロット部から脱落することを防止できるディスク駆動装置の提供。
【解決手段】筐体27のスロット部28に挿入されたディスクDを筐体27内における所定のドライブ位置まで搬入すると共に、ドライブ位置におけるディスクDをスロット部28より抜き取り可能なイジェクト位置まで搬出するディスク搬送機構を備える。そのディスク搬送機構は、ディスクDの搬出時に当該ディスクをスロット部28に向けて押圧する押出アーム8を有する。押出アーム8には、イジェクト位置に到達したディスクDがスロット部28から脱落せぬよう当該ディスクDの端縁部をその厚さ方向両側から挟持するディスクニッパ80が設けられる。
【選択図】図9
【解決手段】筐体27のスロット部28に挿入されたディスクDを筐体27内における所定のドライブ位置まで搬入すると共に、ドライブ位置におけるディスクDをスロット部28より抜き取り可能なイジェクト位置まで搬出するディスク搬送機構を備える。そのディスク搬送機構は、ディスクDの搬出時に当該ディスクをスロット部28に向けて押圧する押出アーム8を有する。押出アーム8には、イジェクト位置に到達したディスクDがスロット部28から脱落せぬよう当該ディスクDの端縁部をその厚さ方向両側から挟持するディスクニッパ80が設けられる。
【選択図】図9
Description
本発明は、CDプレーヤやDVDレコーダに代表されるディスク駆動装置に係わり、特にCDやDVDといったディスクを交換するなどに際して装置内のディスクを適切に取り出させるようにしたディスク駆動装置に関する。
従来、CDやDVDといったディスクに楽曲情報などを記録したり、その記録情報を再生したりするディスク駆動装置が一般に良く知られている。係るディスク駆動装置は、ディスクを回転させるターンテーブルやディスクの半径方向に移動するピックアップなどを備えたディスク駆動部を有し、そのターンテーブルによりクランプ盤との間にディスクの中心部をチャッキングしてこれを回転させながら、その半径方向に移動するピックアップによりディスクの記録情報を読み取ったり情報の書き込みを行ったりすることのできる構成とされる。
特に、係るディスク駆動装置として、ディスクを載せるトレイを用いず、スリット状の開口部(スロット部)とディスク駆動部を構成するターンテーブルとの間でディスクの搬入および搬出を行うディスク搬送機構を備えたものが知られる。
その種のディスク駆動装置はスロットインタイプと呼ばれるが、係るディスク駆動装置として、取り出すべきディスクが装置内から勢い良く搬出されることを防止するために、搬出時のディスクをスロット部の長手方向両側から挟み込むためのブレーキ部材を設けたものが知られる(例えば、特許文献1)。
然しながら、特許文献1のように、左右一対のブレーキ部材をディスクの左右両側端面に押し付ける構成によれば、ブレーキ部材による挟持力によってディスクに作用する制動力にバラツキが生じ、ディスクの停止位置がその都度変わり、最悪の場合にはディスクが停止されることなく勢い余ってスロット部から脱落してしまう虞があった。
特に、特許文献1では、ブレーキ部材によりディスクをスロット部の長手方向両側から挟み込むようにしているため、左右一対のブレーキ部材は筐体内におけるスロット部の近傍にあって両者の間隔がディスクの直径よりも小さくなければならない。
従って、ディスクは筐体内から大きく張り出さず、その中心孔が筐体の外部に現れないので、ディスクをスロット部から抜取るときその中心孔に指を掛けることができず、ディスクを厚さ方向から摘むことになるためにディスクの信号記録エリアに指が触れて記録情報の再生や記録に悪影響を与える可能性があった。
本発明は以上のような事情に鑑みて成されたものであり、その目的はディスクの取り出しを適切に行えるようその排出量を大きくしながら、取り出すべきディスクがスロット部から脱落することを防止できるようにする事にある。
本発明は上記目的を達成するため、
筐体27のスロット部28に挿入されたディスクDを筐体27内における所定のドライブ位置まで搬入すると共に、前記ドライブ位置におけるディスクDをスロット部28より抜き取り可能なイジェクト位置まで搬出するディスク搬送機構を備えたディスク駆動装置において、
前記ディスク搬送機構は、ディスクDの搬出時に当該ディスクをスロット部28に向けて押圧する押出アーム8を有し、
その押出アーム8には、ディスクDの端縁部をその厚さ方向両側から挟持するディスクニッパ80が設けられることを特徴とする。
筐体27のスロット部28に挿入されたディスクDを筐体27内における所定のドライブ位置まで搬入すると共に、前記ドライブ位置におけるディスクDをスロット部28より抜き取り可能なイジェクト位置まで搬出するディスク搬送機構を備えたディスク駆動装置において、
前記ディスク搬送機構は、ディスクDの搬出時に当該ディスクをスロット部28に向けて押圧する押出アーム8を有し、
その押出アーム8には、ディスクDの端縁部をその厚さ方向両側から挟持するディスクニッパ80が設けられることを特徴とする。
又、上記のようなディスク駆動装置において、ディスクニッパ80は、ディスクの厚さ方向で対向する一対の押え板81,82から成り、その両押え板81,82はバネ性を有すると共に放射状に広がる複数の歯部81a,82aを備えることを特徴とする。
本発明のディスク駆動装置によれば、ディスクの搬出時に当該ディスクをスロット部に向けて押圧する押出アームを有すると共に、その押出アームには、ディスクの端縁部をその厚さ方向両側から挟持するディスクニッパが設けられることから、イジェクト位置のディスクがユーザにより抜き取られるまで該ディスクをイジェクト位置に保持することができる。
又、ディスクがその端縁部をディスクニッパにより挟持されてイジェクト位置に保持されることから、ディスクの搬出量を該ディスクの中心孔が筐体外に露出するように大きくすることが可能となり、この場合にはディスクの中心孔に指先を掛けて信号記録エリアに触れることなくディスクをスロット部から抜き取ることができる。
更に、ディスクニッパは、ディスクの厚さ方向で対向する一対の押え板から成り、その両押え板がバネ性を有すると共に放射状に広がる複数の歯部を備えることから、ディスクと押え板との接触面積を小さくしながら、ディスクの端縁部を強固に挟持することができる。
以下、図面に基づいて本発明を詳しく説明する。図1は本発明に係るディスク駆動装置の構成例を示した斜視図である。図1において、1は金属板をプレス加工するなどして形成されるシャーシであり、このシャーシ1上には板バネ2を介して座板3が設けられる。
そして、その座板3にディスクを回転させるためのターンテーブル4や図示せぬピックアップを取り付けて楽曲情報などの記録/再生を行うドライブユニット5(一般にトラバースメカと称されるディスク駆動部)を構成している。因みに、ターンテーブル4は図示せぬスピンドルモータの駆動軸に直結して一方向に回転駆動され、図示せぬピックアップはターンテーブル4上で回転駆動されるディスクの半径方向に移動しながら記録情報の読み取りや書き込みを行う。又、シャーシ1は、その上部が後述する天板により覆われた状態で図示せぬ筐体内に固定されるが、その筐体前面にはディスクの出し入れに供するスリット状の開口部(スロット部)が形成され、そのスロット部に挿入されたディスクが筐体の内外でディスク搬送機構により自動搬送されるようになっている。
尚、本発明では、ディスク搬送機構によるディスクの搬入終了位置をドライブ位置といい、そのドライブ位置ではディスクとターンテーブル4の中心が合致して、ターンテーブル4とこれに対向する図示せぬクランプ盤とによりディスクの中心をチャッキング可能とされる。又、ディスク搬送機構によるディスクの搬出終了位置をイジェクト位置といい、そのイジェクト位置ではディスクの中心孔の半分程度が上記スロット部より外部に露出する状態とされる。そして、イジェクト位置に達したディスクは、その露出端面と中心孔との間に指を掛けて当該ディスクをスロット部から抜き取ることができる。
尚、ディスクは、イジェクト位置において端縁部をディスクニッパ80により挟持されてスロット部から脱落せぬよう保持されるが、その具体的構成については後述する。
ここで、上記ディスク搬送機構は、筐体内(ドライブユニット5に対向する位置)にディスクを引き込むための左右一対の引込アーム6,7、筐体内のディスクを外部に押し出すための押出アーム8、引込アーム6,7と押出アーム8を作動させるためのスライド部材9、並びにスライド部材9を駆動するための正逆回転可能なモータ10などを有して構成され、引込アーム6,7の各一端(自由端)には、ディスクの端面に接触するローラ6a,7aが設けられる。又、押出アーム8の一端(自由端)にはディスクの端縁部をその厚さ方向両側から挟持する上記のディスクニッパ80が設けられる。
係るディスク搬送機構の構成を図2および図3により更に詳しく説明すると、引込アーム6,7は各々その中間部分がピン11,12にてシャーシ1に回動自在に取り付けられており、その各一端には上述の如くローラ6a,7aが設けられ、両者の他の一端は2つのリンク13,14を介して連接される。リンク14は、シャーシ1に対しピン15で回動自在に取り付けられ、リンク13とは連接ピン16により結合されており、それらリンク13,14の他の一端がそれぞれ引込アーム6,7に対して連接ピン17,18で結合されている。これにより、引込アーム6,7がリンク13,14を通じて逆向きに回動して互いに開閉運動を行うようになっている。
一方、押出アーム8は、その一端が引込アーム6の回動中心を成すピン11に取り付けられて引込アーム6と回動中心を共有している。ここで、ピン11には図3に示すように捩りバネ19が装着され、その捩りバネ19により引込アーム6と押出アーム8が互いに閉じる方向に付勢されるようにしてある。つまり、引込アーム6はピン11を中心として図3の時計回り(ディスクの搬入方向)に付勢され、押出アーム8は同ピン11を中心として図3の反時計回り(ディスクの搬出方向)に付勢されている。
又、図2および図3から明らかなように、スライド部材9は引込アーム6と押出アーム8の配置側に設けられるラック状の部品で、これはシャーシ1に対して摺動自在に取り付けられている。特に、スライド部材9はその長さ方向(ディスクの搬送方向)に移動可能とされ、これには引込アーム6の回動案内をするためのカム溝9aと、押出アーム8の回動案内をするための突起9bが設けられる。尚、カム溝9aには引込アーム6に突設される円柱状の従動ピン6bが挿入され、突起9bは押出アーム8の側面部に摺接される。
そして、本例によれば、スライド部材9が図3の矢印方向(ディスクの搬入方向L1)に摺動したとき、カム溝9aと捩りバネ19の働きにより引込アーム6がピン11を中心として図3の時計回りに回動されながら、突起9bが押出アーム8を押圧することにより該押出アーム8が捩りバネ19の付勢力に抗してピン11を中心に図3の時計回りに回動されるようにしてある。尚、スライド部材9の摺動により一方の引込アーム6が図3の時計回りに回動されるとき、他方の引込アーム7は上記の如くリンク13,14を通じて図3の反時計回りに回動するのであり、このためローラ6a,7aの間隔は徐々に狭められることになる。但し、スライド部材9がL1方向における終点位置に差し掛かると、カム溝9aおよびリンク13,14の働きにより一対の引込アーム6,7の回動が逆向きに転換され、これによりローラ6a,7aがディスクの端面から離間する。
ここで、シャーシ1には、図2のようにスライド部材9とモータ10との間で伝動機構20が設けられ、その伝動機構20を介してモータ10の動力がスライド部材9に伝達されるようにしてある。係る伝動機構20は、ピニオン部21aを含む二段構造のカムギヤ21を有して構成される歯車列であり、このうちカムギヤ21を構成するピニオン部21aがスライド部材9のラック部9cと噛合わされている。
又、図2および図3から明らかなように、シャーシ1には左右一対の引込アーム6,7の間でスライダ22が設けられる。スライダ22は、上記スロット部の長手方向に沿って摺動可能とされる可動部品であり、これには傾斜状に立ち上がるガイド溝22aが形成される。更に、スライダ22とスライド部材9の間にはピン23を回転支点とする揺動レバー24が掛け渡され、その一端がスライダ22に連接されると共に、揺動レバー24の他の一端にはスライド部材9に突設されるピン9dと係合するU字形の切欠24aが形成される。
そして、本例によれば、スライド部材9が図3のL1方向に進行するとき、揺動レバーの切欠24aにスライド部材のピン9dが係合して揺動レバー24が図3の反時計回りに回動され、これによってスライダ22がスライド部材9側に引き寄せられつつ上記ドライブユニットの上昇動作が行われるようにしてある。
図4および図5で明らかなように、ドライブユニット5には、スライダのガイド溝22aに挿入するガイドピン5aが突設されるのであり、このためスライダ22が上記のようにスライド部材9側に移動すると、ガイドピン5aがガイド溝22aに沿って押し上げられることにより、図5のようにドライブユニット5の上昇動作が行われる。又、スライダ22がスライド部材9から離間する方向に移動すると、ガイドピン5aがガイド溝22aに沿って押し下げられることにより、図4のように板バネ2が撓みつつドライブユニット5が傾斜姿勢に降下することとなる。
尚、ドライブユニット5の上昇動作はディスク搬送機構によるディスクの搬入動作に連続して行われ、ドライブユニット5の上昇完了時にはターンテーブル4でディスクが支持される(詳しくは、ターンテーブル4とこれに対向する図示せぬクランプ盤とによりディスクがその中心部を回転自在にチャッキングされる)。又、ドライブユニット5の降下動作はディスク搬送機構によるディスクの搬出動作に先行して行われ、ドライブユニット5の降下開始時にはターンテーブル4に代わってディスクが引込アーム6,7と押出アーム8とで外周部を3点支持されるようになっている。
次に、図6〜図8によりディスクニッパの具体的構成を詳しく説明すると、係るディスクニッパ80は、押出アーム8の先端部に取り付けられる薄片状の小型部品で、これはディスクの厚さ方向で対向する一対の押え板81,82から構成される。その両押え板81,82は、ディスクと同質かそれよりも軟質の材料(例えば、軟質樹脂、ゴム、又はエラストマ)から形成されるもので、その両者81,82間にはディスクの端縁部を挟み込むに足るギャップGが形成される。特に、本例において、一対の押え板81,82は放射状に広がる複数(図示例において8つ)の歯部81a,82aを備えたプロペラ形とされる。各歯部81a,82aはバネ性を有する突片であり、その先端はギャップGの逆側に屈曲される。その屈曲部分は斜面とされ、これによりギャップGの周囲が外方に向かって幅広となるV字形のディスク受入口83とされる。
一方、押出アーム8には、先端部をクランク状に屈曲して成るブラケット8aが形成され、そのブラケット8aに対して一対の押え板81,82がその中心を通る軸部8bにて取り付けられる構成としてある。
そして、以上のようなディスクニッパ80によれば、ディスクの搬出時において一対の押え板81,82によりディスクの端縁部をその厚さ方向両側から挟持し、ディスクがイジェクト位置に到達した時その端縁部を挟持したまま当該ディスクがスロット部から脱落するのを防止することができる。
尚、本例において、一対の押え板81,82はその間隔(ギャップG)がディスクの厚さよりも稍小さくなるようにして軸部8bに取り付けられ、ディスクの端縁部を挟持するときには両者の歯部81a,82aが弾性変形するようにしているが、ブラケット8aと一方の押え板81aとの間で軸部8bの外周に図示せぬコイルバネを設け、その弾力により一対の押え板81,82によるディスクの挟持力を増強するようにしてもよい。
又、図6から明らかなように、押出アーム8にはディスクニッパ80に隣接してバネ部材25が取り付けられる。バネ部材25は2つの腕部25a,25bを有する捩りコイルバネで、その一方の腕部25aは押出アーム8上からディスクニッパ80の後方に向けて張り出される。そして、係るバネ部材25はディスクニッパ80がディスクの端縁部を挟持するとき、捩りバネ19と協同してディスクニッパ80をディスクの半径方向に押し込む働きをする。
ここで、図9および図10によりディスクニッパによるディスクの挟持動作について説明する。尚、図9は押出アーム8を上側からみた斜視図、図10は同押出アーム8を下側からみた斜視図である。これらの図で明らかなように、ディスクニッパ80は搬出すべきディスクDと同一平面内に位置している。そして、押出アーム8の回動により、ディスクニッパ80を構成する一対の押え板81,82の間にディスクDの端縁部が挟み込まれ、その端縁部が一対の押え板81,82により厚さ方向両側から挟持される。
特に、図10から明らかなように、ディスクDの搬出前において、バネ部材25はドライブユニット上に設けられる天板26の端縁突出部に接触して弾性力を蓄えており、しかして押出アーム8がドライブ位置のディスクDに向けて回動を始めると、バネ部材25の弾性力によりディスクニッパ80がディスクDの端縁部に向けて付勢され、これによりディスクDの端縁部がディスクニッパ80により確実に挟持された後、ターンテーブルとクランプ盤とによるディスクDのクランプが解除される。そして、係るディスクDは端縁部をディスクニッパ80により挟持されたまま、そのディスクニッパ80を介して押出アーム8でスロット部側に押圧されながらイジェクト位置まで搬出される。
従って、ディスクDはイジェクト位置にあって全体の半分程度がスロット部から露出する状態とされてもスロット部から脱落せず、これがユーザによりスロット部から抜き取られるまで同ディスクDをイジェクト位置に待機せしめることができる。
尚、ディスクニッパ80により挟持されるディスクDの端縁部は信号記録エリアでないディスクの最外周部分であるが、上記のように一対の押え板81,82が軟質材料から形成されるものであれば、その一部がディスクDの信号記録エリアに接触したとしても記録あるいは再生への影響はない。
次に、図11によりディスク搬送機構によるディスクの搬送動作について説明する。先ずディスクの搬入動作について説明すると、ディスクの搬入前において、一方の引込アーム6は、捩りバネ19の付勢力により従動ピン6bがスライド部材のカム溝9aの片面に押し付けられた状態で位置決めされている。又、他方の引込アーム7はリンク13,14を通じてシャーシ1の壁面に押し付けられた状態で位置決めされており、この状態では左右のローラ6a,7aの間隔がディスクDの直径よりも小さくなっている。尚、押出アーム8は、捩りバネ19によりスライド部材の突起9bに押し付けられた状態で位置決めされている。
この状態で図11(A)のように、筐体27の前面に開口されるスロット部28に外部からディスクDを挿入すると、その端面がローラ6a,7aに接触するが、ディスクDを更に強く押し込むと、その押込力によりローラ6a,7aが押され、左右の引込アーム6,7が捩りバネ19の付勢力に抗して押し広げられる。
又、ディスクDの端面は押出アーム8の先端に設けられるディスクニッパ80にも接触するようになり、このとき捩りバネ19の作用でローラ6a,7aとディスクニッパ80がそれぞれディスクDの端面に押圧されるために、ディスクDは3点支持されるようになる。そして、ディスクDがローラ6a,7aとディスクニッパ80とで3点支持された後には、引込アーム6の位置が図示せぬセンサにより検知され、その検知信号に基づいてディスクの搬入方向L1に対するスライド部材9の移動が開始される。
すると、スライド部材9の突起9bにより押出アーム8が側面部を押圧されて図11(B)の時計回りに回動される一方、引込アーム6,7は捩りバネ19により閉じる方向の付勢力を受けてディスクDを押出アーム8側に押圧する。このため、ディスクDは、ローラ6a,7aとディスクニッパ80とで3点支持されたまま搬入方向L1に移動され、やがてディスクの中心部がターンテーブルと対向する位置(ドライブ位置)まで到達することとなる。
図11(C)は、ディスクがドライブ位置に到達した状態であり、この状態ではスライド部材9のカム溝9aの形状により引込アーム6,7の回動が規制されるほか、押出アーム8がスライド部材の突起9bにより図11(C)の時計回りに回動されることなく、捩りバネ19による反時計回りの回動を阻止されただけの状態となり、このためディスクDは3点支持されたままドライブ位置に停止されるが、スライド部材9はその後も移動され続ける。
ディスクDがドライブ位置に到達した後もスライド部材9の移動が続行されると、やがてスライド部材のピン9dが図11(D)のように揺動レバーの切欠24aに係合し、これによって揺動レバー24が同図の反時計回りに回動されつつスライダ22をスライド部材9側に引き寄せる。
このため、上記ドライブユニット5が上昇され、これに装備されるターンテーブル4によりドライブ位置に停止されたままのディスクDが中心部を支持されつつ、そのチャッキング動作(ターンテーブルとクランプ盤によるディスク中心部の挟み込み)が行われる。尚、図11で明らかなように、スライダ22とシャーシ1はトグルバネ29により連係されており、スライダ22が右側に位置するときにはトグルバネ29から右向きの付勢力が与えられると共に、スライダ22が左側に位置するときにはトグルバネ29から左向きの付勢力が与えられ、これによりスライダ22を位置決めしながらドライブユニット5の昇降駆動力を軽減できるようにしている。
又、上記のようなディスクのチャッキング動作に並行し、スライド部材9のカム溝9aが従動ピン6bを図11(D)の右方に押圧することによる引込アーム6の逆転回動が行われるほか、スライド部材9の突起9bが押出アーム8の側面部を押圧することによる押出アーム8の回動が再開されることにより、図11(D)のようにローラ6a,7aおよびディスクニッパ80がディスクから離間され、以ってディスクDをドライブする準備が整えられる。
一方、ディスクの搬出は、上記のような搬入動作とは逆の動作により行われる。但し、ディスクの搬出時においては、その前段においてディスクニッパ80によるディスクの端縁部の挟持が行われる。
詳しくは、ディスク搬送機構によるディスクDの搬出時において、スライド部材9が図11(D)の矢印L2方向(ディスク搬出方向)に移動されることにより、ローラ6a,7aとディスクニッパ80によるディスクの支持が行われる。このとき、ディスクニッパ80はバネ部材25によりディスクDに向けて付勢されるのであり、このためディスクDの端縁部がディスクニッパ80により強固に挟持される。
そして、ディスクニッパ80によるディスクDの端縁部の挟持が行われるのと同時ないしはその直後にドライブユニットの降下が行われる。又、スライド部材9が更にL2方向に移動すると、捩りバネ19の働きにより押出アーム8が図11の反時計回り(ディスク搬出方向)に回動されながら、ディスクDがその端縁部をディスクニッパ80により挟持されたままイジェクト位置まで搬出される。
ここに、イジェクト位置では、ディスクDの中心孔がスロット部よりも筐体27の外部に露出する状態とされるのであり、このためディスクDの中心孔に指先を掛けてディスクDの信号記録エリアに触れる事なく該ディスクDをスロット部28から抜き取ることができるが、ディスクDの端縁部は筐体27の内部でディスクニッパ80により挟持されたままであるから、ユーザによりディスクDが抜き取られる前に該ディスクDがスロット部28から脱落することはない。
以上、本発明について説明したが、押出アーム8は回動運動を行うものに限らず、ディスクの搬出方向にバネ付勢された状態で同方向に直進移動するものでもよい。
又、ディスクニッパ80は、図示例のような一対の押え板81,82で構成されることに限らず、ディスクの端縁部をその厚さ方向両側から挟持することのできる構成であればよい。
尚、本発明はCDプレーヤ、DVDレコーダ、又はカーナビゲーション用のDVDプレーヤなど様々なディスク駆動装置に適用できる。
4 ターンテーブル
5 ドライブユニット
6,7 引込アーム
8 押出アーム
27 筐体
28 スロット部
80 ディスクニッパ
81,82 押え板
81a,82a 歯部
5 ドライブユニット
6,7 引込アーム
8 押出アーム
27 筐体
28 スロット部
80 ディスクニッパ
81,82 押え板
81a,82a 歯部
Claims (2)
- 筐体のスロット部に挿入されたディスクを筐体内における所定のドライブ位置まで搬入すると共に、前記ドライブ位置におけるディスクをスロット部より抜き取り可能なイジェクト位置まで搬出するディスク搬送機構を備えたディスク駆動装置において、
前記ディスク搬送機構は、ディスクの搬出時に当該ディスクを前記スロット部に向けて押圧する押出アームを有し、
その押出アームには、前記ディスクの端縁部をその厚さ方向両側から挟持するディスクニッパが設けられることを特徴とするディスク駆動装置。 - 前記ディスクニッパは、前記ディスクの厚さ方向で対向する一対の押え板から成り、その両押え板はバネ性を有すると共に放射状に広がる複数の歯部を備えることを特徴とする請求項1記載のディスク駆動装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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---|---|---|---|
JP2006058364A JP2007234203A (ja) | 2006-03-03 | 2006-03-03 | ディスク駆動装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009034702A1 (ja) | 2007-09-10 | 2009-03-19 | Panasonic Corporation | リーダライタ装置及びそのリーダライタ装置を用いた認証システム |
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2006
- 2006-03-03 JP JP2006058364A patent/JP2007234203A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009034702A1 (ja) | 2007-09-10 | 2009-03-19 | Panasonic Corporation | リーダライタ装置及びそのリーダライタ装置を用いた認証システム |
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