JPH1145476A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】内蔵するヘッド切り換え機構が簡単であり、そ
の占有スペ−スも小さく、装置の小型化に有利な磁気記
録再生装置を提供する。 【解決手段】本磁気記録再生装置では、Ｐ／Ｒ釦１１に
トーションバネ１３を取り付け、地板１に対して回動，
摺動可能なヘッド取り付け板６にピンチローラ８を中心
にしてフォワード用ヘッド９とリバース用ヘッド１０を
両端部に配設する。Ｐ／Ｒ釦１１を押圧すると、方向切
り換え釦１２で選択されているトーションバネ１３の端
部１３ａ，１３ｂのいずれか一方でヘッド取り付け板６
を押圧し、フォワード用ヘッド９、または、リバース用
ヘッド１０をテープ走行経路内に移動させ、同時にピン
チローラ８をキャプスタン５に当接させ、記録／再生可
能な状態とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録再生装
置、詳しくは、磁気記録再生装置におけるヘッド切り換
え機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、磁気記録再生装置のヘッド切り換
え機構として提案された特公平６−４８５３２号公報に
開示のものは、図６の機構要部の平面図に示すように、
主に１つのキャプスタン５３と、１つのピンチローラ６
６および正転，反転２つの磁気ヘッド６３，６４が取り
付けられ、上記キャプスタン方向に摺動、且つ、回動可
能に支持されたヘッド基板６２と、上記ヘッド基板６２
を摺動方向に付勢する付勢手段７０と、ヘッド基板６２
を正転磁気ヘッド６３、または、反転磁気ヘッド６４が
磁気テープ圧接可能な回動位置に切り換えるヘッド切り
換え手段７１とで構成されている。そして、ヘッド基板
６２を回動駆動するための駆動ピン７５，７６が正転お
よび反転磁気ヘッド６３，６４の下方に配設されてお
り、ヘッド切り換え手段７１には駆動ピン７５と７６に
当接して駆動する２つの異形孔７１ａ，７１ｂが設けら
れている。

【０００３】上記ヘッド切り換え機構において、記録／
再生時には記録／再生操作釦を押圧して、上記付勢手段
によりヘッド基板６２をキャプスタン５３側に付勢した
状態とする。そのとき、上記ヘッド切り換え手段７１が
左，右方向設定位置Ａ、または、Ｂにあると、上記異形
孔７１ａ，７１ｂによって駆動ピン７５、または、７６
を介してヘッド基板６２が反時計回り、または、時計回
りに回動駆動される。そして、ヘッド基板６２が正転磁
気ヘッド６３、または、反転磁気ヘッド６４の何れか一
方が磁気テープと圧接する位置まで移動し、フォーワー
ド方向、または、リバース方向の記録／再生が行われ
る。また、特公平６−２８０８５号公報に開示の磁気記
録再生装置のヘッド切り換え機構も上記従来のヘッド切
り換え機構と略同様の構成を有している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記従来のヘッド切り
換え機構においては、ヘッド基板６２の下方に移動可能
な駆動ピン７５，７６を配設する必要があり、さらに、
上記ヘッド切り換え手段７１に上記駆動ピン７５，７６
を駆動するための異形孔７１ａ，７１ｂを設けなけらば
ならない。したがって、ヘッド基板６２の構造が複雑と
なると同時に、ヘッド切り換え手段７１の占有スペ−ス
も大きくなり、コスト上に、また、小型化に不利となっ
ていた。

【０００５】本発明は、上述の不具合を解決するために
なされたものであって、内蔵ヘッド切り換え機構が簡単
であり、その占有スペ−スも小さく、装置の小型化に有
利な磁気記録再生装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の第１の磁気記録
再生装置は、回転自在に支持されたピンチローラを中央
部に有し、その両端にフォーワード用ヘッドとリバース
用ヘッドを有するヘッド取り付け部材と、上記ヘッド取
り付け部材を所定の範囲内でテープ走行経路に対して略
直交する方向に移動可能に支持すると共に回動可能に支
持する支持手段と、上記フォワード用ヘッドと、上記リ
バース用ヘッドのうちのいずれかが選択的にテープ走行
経路に移動するように上記ヘッド取り付け部材を付勢す
る付勢部材と、ヘッド移動軌跡の投影面内であって、テ
ープ走行経路近傍に設けられ、上記付勢部材の付勢力に
抗して上記ヘッド取り付け部材の移動を規制する規制手
段とを具備する。上記磁気記録再生装置においては、上
記付勢部材により上記ヘッド取り付け部材が付勢される
と、上記ヘッド取り付け部材は上記規制部材により状態
が規制された状態で移動し、上記フォワード用ヘッドと
上記リバース用ヘッドのうちのいずれかが選択的にテー
プ走行経路近傍に位置する。

【０００７】本発明の第２の磁気記録再生装置は、回転
自在に支持されたピンチローラを中央部に有し、その両
端にフォーワード用ヘッドとリバース用ヘッドを有する
ヘッド取り付け部材と、上記ヘッド取り付け部材を所定
の範囲内でテープ走行経路に対して略直交する方向に移
動可能に支持すると共に回動可能に支持する支持手段
と、テープ走行方向を切り換えるテープ走行方向切り換
え部材と、上記ヘッド取り付け部材を上記テープ走行経
路側に移動させるべく付勢すると共に上記テープ走行方
向切り換え部材の移動に連動して、フォワード用ヘッド
とリバース用ヘッドのうちのいずれかが選択的にテープ
走行経路に移動するように付勢する単一の付勢部材と、
付勢部材の付勢力に抗してヘッド取り付け部材の移動を
規制する規制手段とを具備する。上記磁気記録再生装置
においては、上記テープ走行方向切り換え部材でテープ
走行方向切り換え状態のもとで、上記付勢部材により上
記ヘッド取り付け部材を付勢すると、上記ヘッド取り付
け部材は上記規制部材により状態が規制された状態で移
動し、上記走行方向側のフォワード用ヘッド、または、
上記リバース用ヘッドのうちのいずれかが選択的にテー
プ走行経路上に位置する。

【０００８】本発明の第３の磁気記録再生装置は、請求
項１、または、２記載の磁気記録再生装置において、規
制手段は、上記ヘッド取り付け部材の移動が規制手段に
よって規制された状態で、上記付勢部材が上記ピンチロ
ーラをキャプスタンに押圧すると共に、上記キャプスタ
ンの回転に伴って食い込み力が発生する位置に上記ピン
チローラを配置させる装置である。上記磁気記録再生装
置においては、上記ヘッド取り付け部材の移動が規制さ
れた位置で上記ピンチローラが上記キャプスタンに押圧
され、上記キャプスタンの回転に伴って食い込み力が発
生する。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。本発明の一実施の形態である磁気記
録再生装置に内蔵されるヘッド切り換え機構について説
明する。なお、図１〜図３は、上記ヘッド切り換え機構
の各動作状態の平面図であり、図４は、図２のＣ−Ｃ′
断面図である。

【００１０】上記ヘッド切り換え機構は、主に地板１
と、地板１に回転自在に支持されたキャプスタン５と、
地板１に対して摺動、且つ、回動可能に支持されたヘッ
ド取り付け部材であるヘッド取り付け板６と、キャプス
タン５と当接可能であり、ヘッド取り付け板６上に支持
軸６ａを介して回転自在に取り付けられたピンチローラ
８と、取り付け板６に固着されたフォワード用磁気ヘッ
ド９およびリバース用磁気ヘッド１０と、上記ピンチロ
ーラ８をキャプスタン５に当接させ、磁気ヘッド９，１
０を磁気テープ走行経路側に移動させるための操作釦
（以下、Ｐ／Ｒ釦と記載する）１１と、テープ走行方向
を切り換える部材である方向切り換え部材１２と、Ｐ／
Ｒ釦１１のバネ支持部１１ａに支持される単一の付勢部
材であるトーションバネ１３とで構成されている。な
お、上記磁気テープ走行経路は、装着されるテープカセ
ットケース１４の前方部に沿って形成される経路であ
る。

【００１１】上記地板１には、ヘッド取り付け板６に固
着されたガイドピン７がテープ走行経路に対して略直交
するＤ0 方向に沿って摺動可能に、且つ、回動可能に嵌
入する支持手段であるガイド溝１ａと、ヘッド移動軌跡
面内のテープ走行経路近傍位置に設けられたヘッド取り
付け板６の位置規制用の規制手段である地板当接ピン
３，４と、ヘッド取り付け板６の下方向のスラスト位置
を規制するスラスト受けピン２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄが
配設されている。

【００１２】上記ヘッド取り付け板６は、その取り付け
板上にピンチローラ８を中央に、その両端部にフォワー
ド用磁気ヘッド９とリバース用磁気ヘッド１０とが取り
付けられた部材であり、中央部下側であって、ピンチロ
ーラ８の近傍位置に磁気ヘッド地板１のガイド溝１ａに
嵌入するガイドピン７が配設されている。また、上記両
磁気ヘッドのテープ摺動面近傍の下方の位置に地板当接
ピン３，４に当接可能な切り欠き６ｂ，６ｃが設けら
れ、また、上記両磁気ヘッド後方位置にトーションバネ
１３の端部１３ａ，１３ｂが当接可能であるバネ当接部
６ｄ，６ｅが設けられている。このバネ当接部６ｄ，６
ｅの位置は、それぞれ切り欠き６ｂ，６ｃを回動中心に
したときガイドピン７よりも近い位置にある。

【００１３】したがって、上記ヘッド取り付け板６のバ
ネ当接部６ｄ，６ｅの何れか一方のみにトーションバネ
１３の一端部の付勢力が作用した場合、それぞれヘッド
取り付け板６は、切り欠き６ｂ、または、６ｃ側がテー
プ走行経路側へ移動すると同時に、時計回り、または、
反時計回りの回動力を受ける。

【００１４】但し、ヘッド取り付け板６は、常に、図示
しない付勢部材により反Ｄ0 方向にトーションバネ１３
の付勢力よりも弱い付勢力を受けているものとする。あ
るいは、ヘッド取り付け板６は、ヘッドＰ／Ｒ釦１１の
復帰力によりガイドピン７を介して復帰方向である反Ｄ
0 方向に戻されるような構造を採用してもよい。そのと
き、上記ヘッドＰ／Ｒ釦１１の復帰力は、ヘッドＰ／Ｒ
釦１１が解放位置Ｐ11A にあるときのトーションバネ１
３の付勢力よりも大きく、押圧位置Ｐ11B にあるときの
トーションバネ１３の付勢力よりも小さいものとする。

【００１５】なお、上記地板当接ピンと切り欠きの変形
例として、地板１に設けられている上記地板当接ピン
３，４をヘッド取り付け板６側に設け、ヘッド取り付け
板６に設けられている上記切り欠き６ｂ，６ｃを地板１
側に設けるように構成してもよい。

【００１６】上記Ｐ／Ｒ釦１１は、押圧操作により地板
１のガイド溝１ａに沿ったＤ0 方向に解放位置Ｐ11A か
ら押圧位置Ｐ11B に移動可能とする。上記方向切り換え
部材１２は、テープ走行方向に対して略平行に、フォワ
ード位置Ｐ12F とリバース位置Ｐ12R とに移動操作可能
である。そして、トーションバネ１３が当接するバネ当
接部１２ａを有しており、Ｐ／Ｒ釦１１が押圧位置Ｐ11
B にある状態で上記バネ当接部１２ａがトーションバネ
の端部１３ａ、または、１３ｂの何れかに当接し、その
当接した方のバネの端部は、ヘッド取り付け板６のバネ
当接部６ｄ、または、６ｅへの当接が規制される。

【００１７】次に、以上のように構成された本実施の形
態の磁気記録再生装置に内蔵されるヘッド切り換え機構
による記録／再生動作、また、早送り再生動作について
説明する。フォワード早送り・リバース方向早送り、ま
たは、停止状態では、図１の平面図に示すようにＰ／Ｒ
釦１１が解放位置Ｐ11A にあって、トーションバネ１３
も後退位置にある。但し、方向切り換え部材１２は、フ
ォワード位置Ｐ12F 、または、リバース位置Ｐ12R の何
れかの位置にある。

【００１８】そのとき、ヘッド取り付け板６は、トーシ
ョンバネ１３が後退していることから図示しない付勢部
材により反Ｄ0 方向に押圧され、後退位置Ｐ6Aにある。
したがって、ピンチローラ８は、キャプスタン５と離れ
た位置にあり、両磁気ヘッド９，１０は、共に磁気テー
プ走行経路から後退している。この状態は、磁気記録再
生装置としては、図示しないテープ走行駆動機構により
テープの早送り，巻き戻しを行うか、、または、テープ
の走行の停止状態である。

【００１９】次に、フォワード方向の記録／再生を行う
場合は、図２の平面図に示すように方向切り換え部材１
２をフォワード位置Ｐ12F として、Ｐ／Ｒ釦１１を押圧
位置Ｐ11B までＤ0 方向に押し込む。トーショバネ１３
も同様にＤ0 方向に移動するが、一方のバネ端部１３ｂ
は、方向切り換え部材１２のバネ当接部１２ａに当接
し、他方のバネ端部１３ａは、ヘッド取り付け板６のバ
ネ当接部６ｄに当接した状態になる。

【００２０】したがって、上記トーションバネ１３の付
勢力によりヘッド取り付け板６がＤ0 方向に移動すると
同時に反時計回りに回動し、切り欠き６ｂ側が地板当接
ピン３に当接し、フォワード用磁気ヘッド９がテープ走
行経路内の記録／再生可能位置に進入し、ピンチローラ
８がキャプスタン５に当接した位置Ｐ6Fに移動した状態
となる。この状態では、ピンチローラ８と時計回りに回
転するキャプスタン５により磁気テープがフォワード方
向ＤF に走行駆動され、フォワード用磁気ヘッド９によ
る記録、または、再生が行われる。

【００２１】次に、リバース方向の記録／再生を行う場
合は、図３の平面図に示すように方向切り換え部材１２
をフォワード位置Ｐ12R として、Ｐ／Ｒ釦１１を押圧位
置Ｐ11B までＤ0 方向に押し込む。トーショバネ１３も
同様にＤ0 方向に移動するが、バネ端部１３ａが方向切
り換え部材１２のバネ当接部１２ａに当接し、バネ端部
１３ｂがヘッド取り付け板６のバネ当接部６ｅに当接し
た状態になる。

【００２２】そして、上述のフォワード方向の動作状態
とは反対にトーションバネ１３の付勢力によりヘッド取
り付け板６がＤ0 方向に移動すると同時に時計回りに回
動し、ヘッド取り付け板６の切り欠き６ｃが地板当接ピ
ン４に当接して、リバース用磁気ヘッド１０がテープ走
行経路内の記録／再生可能位置に進入し、ピンチローラ
８がキャプスタン５に当接した位置Ｐ6Rに移動した状態
になる。この状態では、ピンチローラ８と反時計回りに
回転するキャプスタン５により磁気テープがリバース方
向ＤR に走行駆動され、リバース用磁気ヘッド１０によ
る記録、または、再生が行われる。

【００２３】なお、フォワード方向早送り／リバース方
向早送り時には、図２、または、３の状態で図示しない
フォワード方向早送り／リバース方向早送り時操作部材
を操作することによって、ヘッド取り付け板６のピンチ
ローラ８近傍を反Ｄ0 方向に押圧することによってわず
かに回動させ、ピンチローラ８をキャプスタン５から離
間させる。この状態でフォワード早送り／リバース方向
早送り時の再生を行うことができる。

【００２４】図５は、フォワード方向記録／再生状態に
おいて、ヘッド取り付け板回動によるキャプスタン５と
ピンチローラ８の当接状態での地板当接ピン３に対する
位置関係とピンチローラ８上に発生する摩擦力とその分
力を示した図である。

【００２５】本実施の形態においては、上記当接状態で
はキャプスタン５の中心とピンチローラ８の中心とを結
ぶ線Ｌ1 に対して、ピンチローラ８の上記中心を結ぶ線
Ｌ1上の内径上の点と地板当接ピン３の中心を結ぶ線Ｌ2
のなす角θ1 が９０°より小さく設定されている。図
５の状態ではキャプスタン５の時計回りの回転力により
ピンチローラ８を反時計回りに回転させるが、そのと
き、トーションバネ１３の当接力により支持軸６ａとピ
ンチローラ８の内径面に摩擦力Ｆａが発生している。

【００２６】上記摩擦力Ｆａの作用方向は、ピンチロー
ラ８の内径面と地板当接ピン３を結ぶ線Ｌ2 に対して、
上記角θ1 の余角θ2 だけキャプスタン５側に傾いてい
る。したがって、上記摩擦力Ｆａによる分力Ｆｂがヘッ
ド取り付け板６を地板当接ピン３に対して回動させる時
計回りの回動力となる。この回動力がピンチローラ８を
キャプスタン５側に食い込ませる力として作用し、ピン
チローラ８を確実にキャプスタン５に当接させることが
できる。なお、リバース方向記録／再生状態においても
同様の効果があることは、勿論である。

【００２７】また、本実施の形態において、地板当接ピ
ン３，４は、上述したように地板当接ピン３、または、
４が当接した状態のヘッド取り付け板６上の磁気ヘッド
９、または、１０のテープ摺動面の真下付近に位置させ
ている。すなわち、ヘッド移動軌跡の投影面内であって
テープ走行経路近傍に規制手段である地板当接ピン３，
４が配設されている。したがって、ピンチローラ８の寸
法のばらつきや弾力の変化によって、キャプスタン５と
ピンチローラ８の当接状態での心間距離が変化してヘッ
ド取り付け板６が僅かに回動変位したとしても、テープ
走行経路上の磁気ヘッドのテープ摺動面位置や姿勢は殆
ど変化することがなく、正常な記録、または、再生が行
われる。

【００２８】以上、述べたように本実施の形態の磁気記
録再生装置によれば、内蔵されるヘッド切り換え機構に
おいて、ヘッド取り付け板６の回動姿勢を単一の付勢部
材であるトーションバネ１３により切り換えて、フォワ
ード用、または、リバース用の磁気ヘッドをテープ走行
経路内に移動させ、さらに、方向切り換え部材１２に設
けられたバネ当接部１２ａによりトーションバネ１３の
両端部１３ａ，１３ｂを選択的に作用させてヘッド取り
付け板６の回動方向を切り換え、この回動方向の切り換
えによって記録／再生時のヘッド切り換えを行う機構を
採用しており、簡単でしかも占有スペ−スも少なく小型
化、低価格化が可能な磁気記録再生装置が提案できる。

【００２９】

【発明の効果】上述のように本発明の請求項１記載の磁
気記録再生装置によれば、ヘッド移動軌跡の投影面内で
あってテープ走行経路近傍に規制手段が配設されている
ことから、ピンチローラに寸法や弾力にばらつきがあっ
た場合でもヘッドのテープ摺動面位置や姿勢が殆ど変化
することがなく、常に良好な記録、または、再生を行う
ことができる。

【００３０】本発明の請求項２記載の磁気記録再生装置
によれば、フォワード用ヘッドとリバース用ヘッドを選
択的にテープ走行経路側に移動させるために単一の付勢
部材を適用して、ヘッド取り付け部材に対する付勢状態
によりフォワード用ヘッドとリバース用ヘッドを選択的
にテープ経路側に移動させるようにしたので、その構成
が簡単で動作も確実な装置を提供することができる。

【００３１】本発明の請求項３記載の磁気記録再生装置
によれば、請求項１、または、２記載の磁気記録再生装
置の効果に加えて、さらに、ピンチローラをキャプスタ
ンに当接させた状態では、キャプスタンの回転に伴って
ピンチローラに食い込み力が発生するので、ピンチロー
ラをより確実にキャプスタンに当接させることができ、
テープの正常な走行状態を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態である磁気記録再生装置
に内蔵されるヘッド切り換え機構の停止状態での平面
図。

【図２】図１の磁気記録再生装置に内蔵されるヘッド切
り換え機構のフォワード方向記録／再生状態での平面
図。

【図３】図１の磁気記録再生装置に内蔵されるヘッド切
り換え機構のリバース方向記録／再生状態での平面図。

【図４】図２のＣ−Ｃ′断面図。

【図５】図１の磁気記録再生装置に内蔵されるヘッド切
り換え機構におけるピンチローラに作用する摩擦力とそ
の分力を示す図。

【図６】従来の磁気記録再生装置のヘッド切り換え機構
の平面図。

【符号の説明】

１ａ……ガイド溝（支持手段） ３，４…地板当接ピン（規制手段） ６……ヘッド取り付け板（ヘッド取り付け部材） ８……ピンチローラ ９……フォワード用磁気ヘッド（フォワード用ヘッド） １０……リバース用磁気ヘッド（リバース用ヘッド） １２……方向切り換え部材（テープ走行方向切り換え部
材） １３……トーションバネ（付勢部材） Ｆｂ……ピンチローラ押圧分力（食い込み力）

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 回転自在に支持されたピンチローラを中
   央部に有し、その両端にフォーワード用ヘッドとリバー
   ス用ヘッドを有するヘッド取り付け部材と、 上記ヘッド取り付け部材を所定の範囲内でテープ走行経
   路に対して略直交する方向に移動可能に支持すると共に
   回動可能に支持する支持手段と、 上記フォワード用ヘッドと上記リバース用ヘッドのうち
   のいずれかが選択的にテープ走行経路に移動するように
   上記ヘッド取り付け部材を付勢する付勢部材と、 ヘッド移動軌跡の投影面内であって、テープ走行経路近
   傍に設けられ、上記付勢部材の付勢力に抗して上記ヘッ
   ド取り付け部材の移動を規制する規制手段と、を具備し
   たことを特徴とする磁気記録再生装置。
2. 【請求項２】 回転自在に支持されたピンチローラを中
   央部に有し、その両端にフォーワード用ヘッドとリバー
   ス用ヘッドを有するヘッド取り付け部材と、 上記ヘッド取り付け部材を所定の範囲内でテープ走行経
   路に対して略直交する方向に移動可能に支持すると共に
   回動可能に支持する支持手段と、 テープ走行方向を切り換えるテープ走行方向切り換え部
   材と、 上記ヘッド取り付け部材を上記テープ走行経路側に移動
   させるべく付勢すると共に上記テープ走行方向切り換え
   部材の移動に連動して、フォワード用ヘッドとリバース
   用ヘッドのうちのいずれかが選択的にテープ走行経路に
   移動するように付勢する単一の付勢部材と、 付勢部材の付勢力に抗してヘッド取り付け部材の移動を
   規制する規制手段と、 を具備したことを特徴とする磁気記録再生装置。
3. 【請求項３】 上記規制手段は、上記ヘッド取り付け部
   材の移動が規制手段によって規制された状態で、上記付
   勢部材が上記ピンチローラをキャプスタンに押圧すると
   共に、上記キャプスタンの回転に伴って食い込み力が発
   生する位置に上記ピンチローラを配置させることを特徴
   とする請求項１、または、２記載の磁気記録再生装置。