JP2008094690A - ガラスカレットの除去装置、ガラスカレットの除去方法および基板分断装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】発生したガラスカレットを、吸引部に確実に吸引させることができるガラスカレットの除去装置、除去方法および基板分断装置を提供する。
【解決手段】スクライブラインLに沿ってガラス基板80を分断した時に発生するガラスカレットCを除去するガラスカレットの除去装置1において、スクライブラインLに沿って配設され、真空吸引手段22に連なると共にガラスカレットCを吸引する吸引部11と、吸引部11の両外側に線対称となるように配設され、エアー供給手段25に連なると共にガラス基板80に吹き付けたエアーによりガラスカレットCを吸引部11に向かって吹き上げる一対の吹出し部12,12と、を備えたものである。
【選択図】図3
【解決手段】スクライブラインLに沿ってガラス基板80を分断した時に発生するガラスカレットCを除去するガラスカレットの除去装置1において、スクライブラインLに沿って配設され、真空吸引手段22に連なると共にガラスカレットCを吸引する吸引部11と、吸引部11の両外側に線対称となるように配設され、エアー供給手段25に連なると共にガラス基板80に吹き付けたエアーによりガラスカレットCを吸引部11に向かって吹き上げる一対の吹出し部12,12と、を備えたものである。
【選択図】図3
Description
本発明は、分断ラインに沿ってガラス基板を分断する基板分断装置に設けられ、分断時に発生するガラスカレットを除去するガラスカレットの除去装置、ガラスカレットの除去方法および基板分断装置に関するものである。
この種のガラスカレットの除去装置として、スクライブラインに沿ってガラス基板をブレイクしたときに、発生したガラスカレットを吸引する吸引ノズルと、スクライブラインに向かってエアーを吹き付けるブローノズルと、を備えたものが知られている(例えば、特許文献1)。
この場合、吸引ノズルは、スクライブラインに沿ってその直上部に開口し、ブローノズルは、ガラス基板に対し30°の角度でエアーを吹き付けるようになっており、これらノズルによる吸引動作と吹付け動作は同期して行なわれる。
特開2006−89325号公報
この場合、吸引ノズルは、スクライブラインに沿ってその直上部に開口し、ブローノズルは、ガラス基板に対し30°の角度でエアーを吹き付けるようになっており、これらノズルによる吸引動作と吹付け動作は同期して行なわれる。
このような、従来のガラスカレットの除去装置では、ブローノズルが30°の角度でエアーを吹き付けるようになっているため、エアーの吹付け力が強すぎると、ガラスカレット混じりのエアーが吸引ノズルの直下を通り越して、ガラスカレットを飛散させてしまう問題があった。一方、ガラスカレット混じりのエアーを吸引ノズルに全て吸引させるべく、エアーの吹付け力が弱くすると、ガラス基板に付着したガラスカレットが、吹き飛ばされずにそのまま残ってしまう問題があった。
本発明は、ガラス基板の分断時に発生したガラスカレットを、吸引部に確実に吸引させることができるガラスカレットの除去装置、ガラスカレットの除去方法および基板分断装置を提供することを課題としている。
本発明のガラスカレットの除去装置は、分断ラインに沿ってガラス基板を分断する基板分断装置に設けられ、分断時に発生するガラスカレットを除去するガラスカレットの除去装置において、分断ラインに沿って配設され、真空吸引手段に連なると共にガラスカレットを吸引する吸引部と、吸引部の両外側に分断ラインを中心に線対称となるように配設され、気体供給手段に連なると共にガラス基板に吹き付けた供給気体によりガラスカレットを吸引部に向かって吹き上げる一対の吹出し部と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、吸引部の両外側に線対称となるように配設され一対の吹出し部により、発生したガラスカレットが吸引部に向かって吹き上げられると共に、吸引部により、吹き上げられたガラスカレットが吸引される。この場合、吹出し部から吹き出される供給気体は、分断ライン上で相互にぶつかりあう。このため、ガラスカレットが吹出し部の供給気体に載って飛び散ることがなく、ガラスカレットを吸引部に向かって吹き上げるよう作用する。したがって、一対の吹出し部からの供給気体を比較的強く吹き出させることができ、ガラス基板に付着しているガラスカレットもこれを吹き上げ、吸引部に確実に吸引させることができる。なお、「分断」とは、スクライブ後のブレイクおよびダイシング(切断)を含む概念であり、この除去装置はブレイク装置およびダイシング装置に適用可能である。また、供給気体として、空気の他、窒素や二酸化炭素等が考えられる。
この場合、一対の吹出し部は、供給気体をそれぞれ分断ラインの手前近傍に斜めに吹き付けることが、好ましい。
この構成によれば、一対の吹出し部から供給気体を斜めに吹き付けるようにしているため、より効率よくガラスカレットを吹き上げることができると共に、吸引部外へのガラスカレットの飛散を有効に防止することができる。
これらの場合、吸引部は、分断ラインに沿って配設されたスリット吸引口および吸引口アレイのいずれか一方を、有していることが好ましい。
この構成によれば、分断ラインの延在方向において、ガラスカレット(混じりの雰囲気)の吸引を均一に行なうことができる。
これらの場合、各吹出し部は、分断ラインに平行に配設されたスリット吹出し口および吹出し口アレイのいずれか一方を、有していることが好ましい。
この構成によれば、分断ラインの延在方向において、供給気体の吹き出しを均一に行なうことができる。なお、これら吹出し口の手前にマニホールド(チャンバ)を設けることが、より好ましい。
これらの場合、吸引部および一対の吹出し部は、単一のノズルブロックに作り込まれていることが、好ましい。
この構成によれば、吸引部廻りおよび一対の吹出し部廻りの構造を単純化することができると共に、吸引部および一対の吹出し部の相互の位置精度を高めることができる。
これらの場合、吸引部と真空吸引手段とを接続する吸引流路と、吸引流路に介設した吸引バルブと、一対の吹出し部と気体供給手段とを接続する気体供給流路と、気体供給流路に介設した供給バルブと、吸引バルブおよび供給バルブを制御する制御手段と、を更に備えることが好ましい。
この構成によれば、吸引バルブを介して吸引部におけるガラスカレットの吸引力(吸引流量)、および供給バルブを介して一対の吹出し部における供給気体の吹出し力(吹出し流量)を、適宜調整することができる。これにより、ガラスカレットの吹上げとガラスカレットの飛散防止とを、効率良く行なうことができる。
この場合、分断ラインの周囲雰囲気中におけるガラスカレットの有無を検出するカレット検出手段を、更に備え、制御手段は、吸引バルブおよび供給バルブの開弁状態から、カレット検出手段が「無」を検出たところで、供給バルブおよび吸引バルブの順でこれらを閉弁することが、好ましい。
この構成によれば、ガラスカレットの回収を確実に行なうことができると共に、ガラスカレット除去動作におけるタクトタイムを極力短縮することができる。
これらの場合、気体供給流路に、除電のために供給気体をイオン化するイオン化手段を、更に備えることが好ましい。
同様に、除電のために分断ラインの周囲雰囲気をイオン化するイオン化手段を、更に備えることが好ましい。
これらの構成によれば、イオン化手段によりガラス基板の静電気を除電することができるため、静電吸着によりガラス基板に付着しているガラスカレットを、簡単に吹き上げて回収(吸引)することができる。なお、イオン化手段として、イオナイザを用いることが好ましい。
これらの場合、一対の吹出し部の両外側に配設され、ガラス基板を覆う整流板を、更に備えることが好ましい。
この構成によれば、一対の吹出し部から吹き出された供給気体を、ガラスカレットと共に吸引部に円滑に流すことができ、ガラスカレットの吹き上げとガラスカレットの飛散防止とを、より一層、効率良く行なうことができる。なお、整流板は、一対の吹出し部から外側に延在する一対のもので構成してもよいし、一対の吹出し部および吸引部が臨む部分を開口とした単一のもので構成してもよい。
本発明のガラスカレットの除去方法は、分断ラインに沿ってガラス基板を分断する際に発生する、ガラスカレットの除去方法であって、分断ラインに沿って配設した吸引部からの気体吸引動作と、分断ラインを中心に線対称位置に配設した一対の吹出し部からの気体吹出し動作と、を同期させ、気体吹出し動作で吹き上げたガラスカレットを気体吸引動作で吸引することを特徴とする。
この構成によれば、吹出し部から吹き出される供給気体は、分断ライン上で相互にぶつかりあうため、ガラスカレットが吹出し部の供給気体に載って飛び散ることがなく、ガラスカレットを吸引部に向かって吹き上げるよう作用する。したがって、一対の吹出し部からの供給気体を比較的強く吹き出させることができ、ガラス基板に付着しているガラスカレットもこれを吹き上げ、吸引部に確実に吸引させることができる。
本発明の基板分断装置は、上記したガラスカレットの除去装置を、備えたことを特徴とする。
この構成によれば、ブレイクやダイシングにより生じたガラスカレットを、確実に回収することができ、ガラスカレットによるガラス基板の損傷を防止することができる。
本発明の他の基板分断装置は、上記したガラスカレットの除去装置を、ガラス基板の上側空間および下側空間に一対、備えたことを特徴とする。
この構成によれば、ブレイクやダイシングにより生じたガラスカレットを、より一層、確実に回収することができる。
この場合、ガラス基板を分断することにより、ガラス基板からTFT液晶パネルを複数枚取りすることが、好ましい。
この構成によれば、ガラス基板の分断時にガラスカレットを確実に除去することができるため、ガラスカレットのよりTFT(Thin Film Transistor)液晶パネルが傷つくことがなく、TFT液晶パネルの歩留りを向上させることができる。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係るガラスカレットの除去装置を適用した、ガラス基板のブレイク装置(基板分断装置)について説明する。このブレイク装置は、ガラス基板である円板状のODF(One Drop Filling)マザー基板を、スクライブライン(分断ライン)に沿ってマトリクス状に分割(ブレイク)し、小型のTFT(Thin Film Transistor)液晶パネルを複数枚取りするものである。
図1に示すように、ODFマザー基板80は、液晶を滴下したシール材83を介して、複数のTFTを半導体技術によりマトリクス状に作りこんだ石英ガラス製の円形のTFTマザー基板81と、石英ガラス製の円形の対向マザー基板82と、を貼り合わせて構成されている。一方、スクライブラインLに沿ってODFマザー基板80から分割されたTFT液晶パネル90は、シール材83を介して、TFT基板85と対向基板86とを貼り合わせた構成を有し、全体として方形に形成されている。そして、TFT液晶パネル90の構成した端子部87にFPCが接続されるようになっている。
図2に示すように、ブレイク装置1は、4本の支持脚2と、4本の支持脚2上に固定されたメインテーブル3と、メインテーブル3の端部に回動自在に取り付けられたサブテーブル4と、メインテーブル3に対しサブテーブル4を下方に回動させるエアーシリンダ5と、を備えると共に、メインテーブル3とサブテーブル4との境界部分の直上部に配設したガラスカレットの除去装置(以下、「カレット除去装置6」)6と、これら構成装置を統括制御する制御手段7(図3参照)と、を備えている。そして、ODFマザー基板80は、スクライブラインLを上記の境界部分に位置合せして、その被ブレイク側をメインテーブル3上に、ブレイク側をサブテーブル4上にセットされるようになっている。
メインテーブル3はいわゆる吸着テーブルであり、その表面には、後述する真空吸引手段22に連なる多数の吸引孔(図示省略)が形成されている。同様に、サブテーブル4は吸着テーブルであり、その表面には、真空吸引手段22に連なる多数の吸引孔(図示省略)が形成されている。ODFマザー基板80は、そのスクライブラインLを両テーブル3,4の境界線に位置合せして吸着セットされ、この状態でエアーシリンダ5により、サブテーブル4を所定の角度下方に回動させることにより、ブレイクされる。実際のブレイク作業では、縦横の一方のスクライブラインLに沿って、ODFマザー基板80を短冊状にブレイクし、この短冊状の各ODFマザー基板80からTFT液晶パネル90を1つずつブレイクする。
このように、ODFマザー基板80を吸着した状態でブレイクするようにしているため、液晶ギャップが狂うことが無く且つODFマザー基板80の表裏両面が傷つくことがない。なお、スクライブラインLは、フェムト秒レーザによるODFマザー基板(TFTマザー基板81および対向マザー基板82)80の改質や、物理的な溝形成により、形成されることが好ましい。
図2および図3に示すように、カレット除去装置6は、ODFマザー基板80のブレイクにより生ずるガラスカレットCを吸引・除去するものであり、ガラスカレットC混じりの雰囲気を吸引する吸引部11およびODFマザー基板80にエアー(供給気体)を吹き付ける一対の吹出し部12,12を作り込んだノズルブロック10と、発生したガラスカレットCを検出するカレット検出手段13と、を備えている。
ノズルブロック10の吸引部11は、吸引配管(吸引流路)21を介して真空吸引手段22に接続され、各吹出し部12は、エアー配管(気体供給流路)24を介してエアー供給手段25に接続されている。吸引配管21には、エアーオペレートバルブ等で構成した吸引バルブ27が介設され、同様にエアー配管24には、エアーオペレートバルブ等で構成した供給バルブ28が介設されている。また、吸引配管21の下流部(真空吸引手段22の手前)には、吸引したガラスカレットCを回収するエアーフィルタ31が介設されている。さらに、エアー配管24の下流部(分岐部手前)には、供給するエアーをイオン化するイオナイザ(イオン化手段)32が介設されている。
エアー供給手段25から供給された圧縮エアーは、イオン化されエアー配管24を介して両吹出し部12,12に流入し、両吹出し部12,12の先端からODFマザー基板80のスクライブラインL近傍に吹き出される。一方、ODFマザー基板80上に吹き出されたエアーは、発生したガラスカレットCと混じり、吸引部11から吸引配管21を介してフィルタリングされた後、真空吸引手段22に排気される。なお、真空吸引手段22は、工場内の真空設備や真空ポンプ等で構成され、エアー供給手段25は、工場内の圧縮エアー設備やブロワーやエアーボンベ等で構成されている。
ノズルブロック10は、断面略逆台形形状のステンレス等で構成されおり、内部に、吸引部11と一対の吹出し部12,12とが一体に形成されている。ノズルブロック10の長さは、メインテーブル(サブテーブル4)3の幅と略同一となっており、ODFマザー基板80における最大長のスクライブラインLを吸引部11や吹出し部12がカバーできるようになっている。そして、吸引部11は、メインテーブル3とサブテーブル4との境界線の直上部に位置してノズルブロック10の中央(図示の左右中間位置)に形成され、一対の吹出し部12,12は、吸引部11を挟むようにしてノズルブロック10の両外側に形成されている。すなわち、吸引部11は、その中心線がメインテーブル3とサブテーブル4との境界線と略合致する位置に、一対の吹出し部12,12は、境界線に対し線対称位置に、それぞれ配設されている。
吸引部11は、スクライブラインLに対峙するスリット吸引口35と、スリット吸引口35から垂直に延びる内部吸引流路36から成り、このスリット吸引口35および内部吸引流路36は、最大長のスクライブラインLに対応する長さ(奥行き)を有している。同様に、各吹出し部12は、スクライブラインLに対峙するスリット吹出し口37と、スリット吹出し口37から斜めに延びる内部吹出し流路38から成り、このスリット吹出し口37および内部吹出し流路38は、最大長のスクライブラインLに対応する長さ(奥行き)を有している。スリット吸引口35と一対のスリット吹出し口37,37とは、ノズルブロック10の下端面に開口し、内部吸引流路36は上下鉛直方向に延在し、一対の内部吹出し流路38,38は上下方向に逆「ハ」字状(斜め)に延在している。
したがって、一対のスリット吹出し口37,37からのエアーは、ODFマザー基板80のスクライブラインLの手前近傍に向かって吹き出され、ODFマザー基板80に当って上方に向かいスリット吸引口35から吸引される。すなわち、一対のスリット吹出し口37,37からのエアーは、ODFマザー基板80の表面に当って、ブレイクにより発生したガラスカレットCをスリット吸引口35に向かって吹き上げるように作用する。なお、スリット吸引口35を、複数の吸引口を列設した吸引口アレイで構成してもよい。同様に、各スリット吹出し口37を、複数の吹出し口を列設した吹出し口アレイで構成してもよい。また、内部吸引流路36と吸引配管21との間や、内部吹出し流路38とエアー配管24との間にそれぞれマニホールドを設け、吸引エアーおよび吹出しエアーの均一化を図るようにしてもよい。
カレット検出手段13は、ODFマザー基板80の上下に配設した透過型の一対の光センサ41,41から成り、各光センサ41は、ブレイク位置を挟んで対向する発光素子42と受光素子43とにより構成されている。発光素子42および受光素子43は、上記の制御手段7に接続されており、発光素子42の検出光が受光素子43に達しない場合には、ガラスカレットCの「有」が検出され、発光素子42の検出光が受光素子43に達した場合には、ガラスカレットCの「無」が検出されるようになっている。なお、本実施形態では、透過型の光センサ41を用いているが、反射型や乱反射型の光センサを用いるようにしてもよい。
ここで、上記の制御手段7によるブレイク装置1の制御方法を簡単に説明する。ODFマザー基板80をメインテーブル3およびサブテーブル4に吸着セットした状態で、先ず吸引バルブ27および供給バルブ28を開弁すると共に、イオナイザ32を駆動する。これにより、ODFマザー基板80のブレイク位置(スクライブラインL廻り)に、両吹出し部12,12からエアーが吹き出され、且つ吹き出されエアーが吸引部11に吸い込まれて、いわゆるエアーのシートサーキットが生じた状態となる。また、このエアー(イオン化エアー)を受けてODFマザー基板80が除電された状態となり、且つ発生したガラスカレットCが除電される。
続いて、エアーシリンダ5が駆動しサブテーブル4を回動させて、ODFマザー基板80をブレイクする。ブレイクの瞬間に、ODFマザー基板80の分断面からガラスカレットCが発生し、ガラスカレットCは、シートサーキットのエアー、およびブレイクにより生じたODFマザー基板80の間隙を下側から流れるエアーに載って、吸引部11に吸い込まれてゆく。一方、ガラスカレットCの発生により「有」を検出している両光センサ41,41は、やがて吸引部11にガラスカレットCのほとんどが吸い込まれると、「無」を検出する。そして、両光センサ41,41が、いずれも「無」を検出したところで、供給バルブ28が閉弁されると共にイオナイザ32の駆動が停止し、最後に吸引バルブ27が閉弁して、ブレイク動作を終了する。なお、制御手段7は、エアーの吹出し量と吸引量とがバランス(吹出し量より吸引量を十分に多くする)するように、開弁状態の吸引バルブ27および供給バルブ28の弁開度を制御している。
このように、吸引部11の両側にそれぞれ吹出し部12,12を配置しているため、両吹出し部12,12から吹き出されるエアーは、スクライブラインL上で相互にぶつかって上昇する。すなわち、シートサーキットの状態が維持される。これにより、ガラスカレットCがブレイク位置の外側の飛び散ることがなく、ガラスカレットCを吸引部11に確実に吸引させることができる。また、一対の吹出し部12,12からのエアーを比較的強く吹き出させることができるため、ODFマザー基板80に付着しているガラスカレットCも吹き上げられ、吸引部11に確実に吸引させることができる。
次に、図4を参照して、第2実施形態に係るカレット除去装置6につき、第1実施形態と異なる部分について説明する。この実施形態では、ノズルブロック10の両側に一対の整流板51,51が設けられ、且つ整流板51とODFマザー基板80との間隙にイオナイザ(イオン化手段)52が配設されている。イオナイザ52は、横向きに配設され、スクライブラインL廻りのエアーをイオン化し、ODFマザー基板80やガラスカレットCを除電する。
各整流板51は、ノズルブロック10の下端部位置からODFマザー基板80に平行に延びており、吸引部11に向かって流れるエアーに乱れが生じないようにしている。上述のようにエアーの吹出し量より吸引量を十分に多くするように制御しているため、スクライブラインL廻りのエアーは全体として、吸引部11に吸い込まれるが、吹出し部12のエアーの一部が乱れると、吸引部11に吸い込まれないガラスカレットCが生ずる可能性がある。この一対の整流板51,51により、ODFマザー基板80の上側に接するエアーは、ODFマザー基板80の上面を舐めるように円滑に流れ、ガラスカレットCを伴って吸引部11に吸い込まれる。なお、一対の整流板51,51を、ノズルブロック10に向かって「ハ」字状に配設してもよい(図5参照)。また、一対の整流板10,10に代えて、上記のノズルブロック10が臨む部分を開口とした単一の整流板を用いるようにしてもよい。
次に、図6を参照して、第3実施形態にかかるカレット除去装置6につき、第1実施形態と異なる部分について説明する。この実施形態では、第1実施形態または第2実施形態のカレット除去装置6の一対を、ODFマザー基板80の上側空間および下側空間に配設した構成を有している。但しこの場合には、真空吸引手段22やエアー供給手段25は元より、カレット検出手段13、制御手段7等の共有可能なものは共有することが、好ましい。このようにすれば、発生したガラスカレットCを漏れなく吸引部に吸引することができる。
なお、ガラス基板によっては、エアーに代えて、窒素等の不活性ガスや二酸化炭素等を適宜用いるようにしてもよい。また、吸引部と一対の吹出し部とを別部材で構成するようにしてもよい。
1 ブレイク装置、3 メインテーブル、4 サブテーブル、5 エアーシリンダ、6 カレット除去装置、7 制御手段、10 ノズルブロック、11 吸引部、12 吹出し部、13 カレット検出手段、21 吸引配管、22 真空吸引手段、24 エアー配管、25 エアー供給手段、27 吸引バルブ、28 供給バルブ、32 イオナイザ、35 スリット吸引口、37 スリット吹出し口、41 光センサ、51 整流板、52 イオナイザ、80 ODFマザー基板、C ガラスカレット、L スクライブライン
Claims (14)
- 分断ラインに沿ってガラス基板を分断する基板分断装置に設けられ、分断時に発生するガラスカレットを除去するガラスカレットの除去装置において、
前記分断ラインに沿って配設され、真空吸引手段に連なると共にガラスカレットを吸引する吸引部と、
前記吸引部の両外側に前記分断ラインを中心に線対称となるように配設され、気体供給手段に連なると共に前記ガラス基板に吹き付けた供給気体により前記ガラスカレットを前記吸引部に向かって吹き上げる一対の吹出し部と、を備えたことを特徴とするガラスカレットの除去装置。 - 前記一対の吹出し部は、前記供給気体をそれぞれ前記分断ラインの手前近傍に斜めに吹き付けることを特徴とする請求項1に記載のガラスカレットの除去装置。
- 前記吸引部は、前記分断ラインに沿って配設されたスリット吸引口および吸引口アレイのいずれか一方を、有していることを特徴とする請求項1または2に記載のガラスカレットの除去装置。
- 前記各吹出し部は、前記分断ラインに平行に配設されたスリット吹出し口および吹出し口アレイのいずれか一方を、有していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のガラスカレットの除去装置。
- 前記吸引部および前記一対の吹出し部は、単一のノズルブロックに作り込まれていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のガラスカレットの除去装置。
- 前記吸引部と前記真空吸引手段とを接続する吸引流路と、
前記吸引流路に介設した吸引バルブと、
前記一対の吹出し部と前記気体供給手段とを接続する気体供給流路と、
前記気体供給流路に介設した供給バルブと、
前記吸引バルブおよび前記供給バルブを制御する制御手段と、を更に備えたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のガラスカレットの除去装置。 - 前記分断ラインの周囲雰囲気中におけるガラスカレットの有無を検出するカレット検出手段を、更に備え、
前記制御手段は、前記吸引バルブおよび前記供給バルブの開弁状態から、前記カレット検出手段が「無」を検出たところで、前記供給バルブおよび前記吸引バルブの順でこれらを閉弁することを特徴とする請求項6に記載のガラスカレットの除去装置。 - 前記気体供給流路に、除電のために前記供給気体をイオン化するイオン化手段を、更に備えたことを特徴とする請求項6または7に記載のガラスカレットの除去装置。
- 除電のために前記分断ラインの周囲雰囲気をイオン化するイオン化手段を、更に備えたことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のガラスカレットの除去装置。
- 前記一対の吹出し部の両外側に配設され、前記ガラス基板を覆う整流板を、更に備えたことを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載のガラスカレットの除去装置。
- 分断ラインに沿ってガラス基板を分断する際に発生する、ガラスカレットの除去方法であって、
前記分断ラインに沿って配設した吸引部からの気体吸引動作と、前記分断ラインを中心に線対称位置に配設した一対の吹出し部からの気体吹出し動作と、を同期させ、
前記気体吹出し動作で吹き上げたガラスカレットを気体吸引動作で吸引することを特徴とするガラスカレットの除去方法。 - 請求項1ないし10のいずれかに記載のガラスカレットの除去装置を、備えたことを特徴とする基板分断装置。
- 請求項1ないし10のいずれかに記載のガラスカレットの除去装置を、前記ガラス基板の上側空間および下側空間に一対、備えたことを特徴とする基板分断装置。
- 前記ガラス基板を分断することにより、前記ガラス基板からTFT液晶パネルを複数枚取りすることを特徴とする請求項12または13に記載の基板分断装置。
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