JP6668904B2 - 板ガラスの製造方法および製造装置 - Google Patents

板ガラスの製造方法および製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6668904B2
JP6668904B2 JP2016079604A JP2016079604A JP6668904B2 JP 6668904 B2 JP6668904 B2 JP 6668904B2 JP 2016079604 A JP2016079604 A JP 2016079604A JP 2016079604 A JP2016079604 A JP 2016079604A JP 6668904 B2 JP6668904 B2 JP 6668904B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
sheet
main surface
dust collecting
sheet glass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016079604A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017190255A (ja
Inventor
隼人 奥
隼人 奥
浩市 北嶋
浩市 北嶋
広之 中津
広之 中津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Glass Co Ltd filed Critical Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority to JP2016079604A priority Critical patent/JP6668904B2/ja
Priority to CN201780023476.9A priority patent/CN109071309B/zh
Priority to PCT/JP2017/013216 priority patent/WO2017179436A1/ja
Priority to KR1020187031873A priority patent/KR102130008B1/ko
Priority to TW106111929A priority patent/TWI716581B/zh
Publication of JP2017190255A publication Critical patent/JP2017190255A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6668904B2 publication Critical patent/JP6668904B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28DWORKING STONE OR STONE-LIKE MATERIALS
    • B28D5/00Fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material; apparatus or devices therefor
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B33/00Severing cooled glass
    • C03B33/02Cutting or splitting sheet glass or ribbons; Apparatus or machines therefor
    • C03B33/023Cutting or splitting sheet glass or ribbons; Apparatus or machines therefor the sheet or ribbon being in a horizontal position
    • C03B33/033Apparatus for opening score lines in glass sheets
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28DWORKING STONE OR STONE-LIKE MATERIALS
    • B28D7/00Accessories specially adapted for use with machines or devices of the preceding groups
    • B28D7/02Accessories specially adapted for use with machines or devices of the preceding groups for removing or laying dust, e.g. by spraying liquids; for cooling work
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28DWORKING STONE OR STONE-LIKE MATERIALS
    • B28D7/00Accessories specially adapted for use with machines or devices of the preceding groups
    • B28D7/04Accessories specially adapted for use with machines or devices of the preceding groups for supporting or holding work or conveying or discharging work
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B33/00Severing cooled glass
    • C03B33/02Cutting or splitting sheet glass or ribbons; Apparatus or machines therefor
    • C03B33/023Cutting or splitting sheet glass or ribbons; Apparatus or machines therefor the sheet or ribbon being in a horizontal position
    • C03B33/03Glass cutting tables; Apparatus for transporting or handling sheet glass during the cutting or breaking operations
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P40/00Technologies relating to the processing of minerals
    • Y02P40/50Glass production, e.g. reusing waste heat during processing or shaping
    • Y02P40/57Improving the yield, e-g- reduction of reject rates

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)

Description

本発明は、板ガラスの製造方法および製造装置の技術に関し、より詳しくは、板ガラスを割断する際に発生するガラス粉等を吸引して除去するための技術に関する。
近年、例えば液晶表示装置や有機EL表示装置などのフラットパネルディスプレイに用いられる板ガラスは、コスト低減等の理由から、比較的外形サイズの大きな板ガラス(以下、適宜「素材ガラス」と記載する)を所定の外形サイズに割断することにより作製される。
ここで、素材ガラスの割断方法としては、従来より、素材ガラスの一方の主面に分割線(スクライブ線)を予め形成しておき、当該スクライブ線に沿って押圧することにより、素材ガラスを折割していた。
しかしながらこのような割断方法では、スクライブ線に沿って素材ガラスを折割する際に発生するガラス粉等によって、素材ガラスの主面に傷が形成されやすいという問題があった。
そこで、このような問題点を解決するための技術が、例えば「特許文献1」によって開示されている。
具体的には、前記「特許文献1」には、分断ライン(スクライブ線)に沿ってガラス基板(素材ガラス)を分断する基板分断装置に設けられ、分断時に発生するガラス粉を除去するガラス粉の除去装置において、前記スクライブ線に沿って配設され、真空吸引手段に連なるとともにガラス粉を吸引する吸引部と、前記吸引部の両外側に前記スクライブ線を中心に線対称となるように配設され、気体供給手段に連なるとともに前記素材ガラスに吹き付けた供給気体により前記ガラス粉を前記吸引部に向かって吹き上げる一対の吹出し部と、を備えたことを特徴とするガラス粉の除去装置に関する技術が開示されている。
特開2008−94690号公報
前記「特許文献1」に示されるようなガラス粉の除去装置を設けることによって、スクライブ線に沿って素材ガラスを折割する際に発生するガラス粉を効果的に吸引して除去することが可能となり、素材ガラスの主面に傷が形成されるのを防止し、最終的に製品として作製される板ガラスの品質向上を図ることが可能となる。
しかしながら、例えば傷付き防止用の保護シート上に予め載置された素材ガラスなどにおいては、通常、保護シートの方が素材ガラスに比べて面積が広く、素材ガラスの周囲より保護シートが食み出た状態となっている。
このような場合、例えば素材ガラスの折割作業が終了し、前記除去装置が素材ガラスより退避する際、素材ガラスの周囲より食み出た保護シートの一部が前記除去装置によって吸い込まれることがある。
その結果、保護シートの一部が前記除去装置に巻き込まれて、製造装置全体としてトラブルが誘発され、最終的に製品として作製される板ガラスの品質向上を図ることが困難となる恐れがあった。
本発明は、以上に示した現状の問題点に鑑みてなされたものであり、第一主面にスクライブ線を有するとともに、該第一主面とは反対側の第二主面が保護シートと接触するようにして該保護シート上に載置された素材ガラス(板ガラス)を、前記スクライブ線に沿って割断する板ガラスの製造方法であって、保護シートの一部を吸い込んで巻き込むことなく、板ガラスを割断する際に発生するガラス粉等を安定して吸引し除去することができる、板ガラスの製造方法および製造装置を提供することを課題とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本発明に係る板ガラスの製造方法は、第一主面にスクライブ線を有するとともに、該第一主面とは反対側の第二主面が保護シートと接触するようにして該保護シート上に載置された板ガラスを、前記スクライブ線に沿って割断する板ガラスの製造方法であって、折割手段によって、前記保護シートを介しつつ前記スクライブ線に沿って前記第二主面を押圧することにより、前記板ガラスの割断を行うとともに、集塵手段によって、前記板ガラスの割断時に発生するガラス粉を前記第一主面側より集塵し、前記集塵手段は、前記ガラス粉の集塵を行うための所定の吸引力を有する集塵モードと、前記所定の吸引力に比べて相対的に弱い吸引力を有する待機モードと、からなる二種類の運転モードを選択可能であることを特徴とする。
このような構成からなる板ガラスの製造方法によれば、板ガラスの折割作業を行う際にのみ集塵手段の運転モードを集塵モードとすることによって、板ガラスを割断する際に発生するガラス粉等を安定して吸引し除去することができる一方、前記折割作業以外においては常に集塵手段の運転モードを待機モードとすることによって、保護シートの一部を吸い込んで巻き込むことを防止することができるとともに、ノズル内に残留したガラス粉等が、落下することにより板ガラスに付着することを防止することができる。
その結果、板ガラスの製造装置全体としてトラブルが誘発されることもなく、最終的に製品として作成される板ガラスの品質向上を図ることができる。
また、本発明に係る板ガラスの製造方法において、前記集塵手段は、前記ガラス粉の吸い込み口となるノズルと、該ノズルに連通する配管部材と、該配管部材の開口面積を調整するシャッター板と、を備えることが好ましい。
このような構成を有することにより、集塵手段の運転モードを選択可能とするために、例えば大がかりな運転モード切替え装置を別途設ける必要もなく、シャッター板による単純な機構によって実現することができ経済的である。
また、本発明に係る板ガラスの製造方法において、前記シャッター板には、大型切欠き孔と、該大型切欠き孔を縮径した形状からなる小型切欠き孔とが形成され、前記シャッター板が前記大型切欠き孔を前記配管部材の端部に移動させることで、前記集塵手段が前記集塵モードに設定される一方、前記シャッター板が前記小型切欠き孔を前記配管部材の端部に移動させることで、前記集塵手段が前記待機モードに設定されることが好ましい。
このように、本発明においては、大型切欠き孔および小型切欠き孔を有するシャッター板を移動可能に設け、該シャッター板の位置を変更することによって集塵手段の運転モードの切り替え機構を構成することとしており、当該運転モードの切り替え制御に複雑な運転プログラムを必要とすることもなく経済的である。
また、本発明に係る板ガラスの製造方法において、前記小型切欠き孔の内径は、前記大型切欠き孔の内径に対して1/4以上且つ1/3以下であることが好ましい。
このような構成を有することにより、集塵手段の運転モードを待機モードに切り替えた場合において、保護シートの一部を吸い込んで巻き込むことがない反面、ヘッダータンクに一時的に貯溜されたガラス粉等がノズルより零れ落ちない程度に、集塵手段の吸引圧力を効果的に抑制することができる。
また、本発明に係る板ガラスの製造方法において、前記集塵手段は、前記配管部材が接続するヘッダータンクと、該ヘッダータンクに接続する集塵機と、を有し、前記ヘッダータンクには、開閉機能を備えるダンパーが接続され、前記集塵モードでは前記ダンパーが閉状態となり、前記待機モードでは前記ダンパーが開状態となることが好ましい。
このような構成を有することにより、例えば、集塵手段の運転モードを待機モードに切り替えた場合において、集塵機の吸引力によって急激に負圧が高められたヘッダータンクの内部をダンパーによって開放し、当該ヘッダータンク内の負圧を所定圧にまで抑制することができる。
また、本発明に係る板ガラスの製造装置は、第一主面にスクライブ線を有するとともに、該第一主面とは反対側の第二主面が保護シートと接触するようにして該保護シート上に載置された板ガラスを、前記スクライブ線に沿って割断する板ガラスの製造装置であって、前記保護シートを介しつつ前記スクライブ線に沿って前記第二主面を押圧することにより、前記板ガラスの割断を行う折割手段と、前記板ガラスの割断時に発生するガラス粉を前記第一主面側より集塵する集塵手段と、を備え、前記集塵手段は、前記ガラス粉の集塵を行うための所定の吸引力を有する集塵モードと、前記所定の吸引力に比べて相対的に弱い吸引力を有する待機モードと、からなる二種類の運転モードを選択可能であることを特徴とする。
このような構成からなる板ガラスの製造装置によれば、板ガラスの折割作業を行う際にのみ集塵手段の運転モードを集塵モードとすることによって、板ガラスを割断する際に発生するガラス粉等を安定して吸引し除去することができる一方、前記折割作業以外においては常に集塵手段の運転モードを待機モードとすることによって、保護シートの一部を吸い込んで巻き込むことを防止することができるとともに、ノズル内に残留したガラス粉等が、落下することにより板ガラスに付着することを防止することができる。
その結果、板ガラスの製造装置全体としてトラブルが誘発されることもなく、最終的に製品として作成される板ガラスの品質向上を図ることができる。
また、本発明に係る板ガラスの製造装置において、前記集塵手段は、前記ガラス粉の吸い込み口となるノズルと、該ノズルに連通する配管部材と、該配管部材の開口面積を調整するシャッター板と、を備えることが好ましい。
このような構成を有することにより、集塵手段の運転モードを選択可能とするために、例えば大がかりな運転モード切替え装置を別途設ける必要もなく、シャッター板による単純な機構によって実現することができ経済的である。
また、本発明に係る板ガラスの製造装置において、前記シャッター板には、大型切欠き孔と、該大型切欠き孔を縮径した形状からなる小型切欠き孔とが形成され、前記シャッター板が前記大型切欠き孔を前記配管部材の端部に移動させることで、前記集塵手段が前記集塵モードに設定される一方、前記シャッター板が前記小型切欠き孔を前記配管部材の端部に移動させることで、前記集塵手段が前記待機モードに設定されることが好ましい。
このように、本発明においては、大型切欠き孔および小型切欠き孔を有するシャッター板を移動可能に設け、該シャッター板の位置を変更することによって集塵手段の運転モードの切り替え機構を構成することとしており、当該運転モードの切り替え制御に複雑な運転プログラムを必要とすることもなく経済的である。
また、本発明に係る板ガラスの製造装置において、前記小型切欠き孔の内径は、前記大型切欠き孔の内径に対して1/4以上且つ1/3以下であることが好ましい。
このような構成を有することにより、集塵手段の運転モードを待機モードに切り替えた場合において、保護シートの一部を吸い込んで巻き込むことがない反面、ヘッダータンクに一時的に貯溜されたガラス粉等がノズルより零れ落ちない程度に、集塵手段の吸引圧力を効果的に抑制することができる。
また、本発明に係る板ガラスの製造装置において、前記集塵手段は、前記配管部材が接続するヘッダータンクと、該ヘッダータンクに接続する集塵機と、を有し、前記ヘッダータンクには、開閉機能を備えるダンパーが接続され、前記集塵モードでは前記ダンパーが閉状態となり、前記待機モードでは前記ダンパーが開状態となることが好ましい。
このような構成を有することにより、例えば、集塵手段の運転モードを待機モードに切り替えた場合において、集塵機の吸引力によって急激に負圧が高められたヘッダータンクの内部をダンパーによって開放し、当該ヘッダータンク内の負圧を所定圧にまで抑制することができる。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、本発明に係る板ガラスの製造方法および製造装置によれば、保護シートの一部を吸い込んで巻き込むこともなく、板ガラスを割断する際に発生するガラス粉等を安定して吸引し除去することができる。
本発明の一実施形態に係る板ガラスの製造装置の全体的な構成を示した模式図。 集塵機構部の全体的な構成を示した図であって、図1中の矢視Bの方向から見た模式図。 集塵機構部のノズル本体の内部を図2中の矢視Cの方向から見た図であって、(a)は「集塵モード」時の状態を示した断面図、(b)は「待機モード」時の状態を示した断面図。 割断動作を行う際の製造装置の状態を経時的に示した図であって、(a)は割断される板ガラスが投入された直後の状態を示した模式図、(b)は押圧部材によって板ガラスが押圧された直後の状態を示した模式図、(c)は折割部材によって板ガラスが折割された直後の状態を示した模式図、(d)は折割部材が元の所定位置に復帰した直後の状態を示した模式図、(e)は吸着パッドによって板ガラスの一部が持ち上げられた状態を示した模式図。 別実施形態の集塵機構部におけるノズル本体の内部を示した図であって、(a)は「集塵モード」時の状態を示した断面図、(b)は「待機モード」時の状態を示した断面図。 他の別実施形態の集塵機構部におけるノズル本体の内部を示した図であって、(a)は「集塵モード」時の状態を示した断面図、(b)は「待機モード」時の状態を示した断面図。
次に、本発明を具現化するための実施形態について、図1乃至図4を用いて説明する。
なお、以下の説明に関しては便宜上、図1、図2、および図4の上下方向を板ガラスの製造装置1の上下方向と規定して記述する。
また、図1および図4においては、矢印Aの方向を板ガラスGの搬送方向と規定して記述する。
[製造装置1]
先ず、本実施形態における板ガラスの製造装置1(以下、単に「製造装置1」と記載する)の構成について、図1を用いて説明する。
製造装置1は、例えば、液晶表示装置や有機EL表示装置などのフラットパネルディスプレイに用いられる板ガラスを作製するための装置であって、比較的外形サイズの大きな板ガラスGを所定の外形サイズに割断するための装置である。
ここで、製造装置1に投入される板ガラスGは、傷付き防止用の保護シートS上に載置されており、当該保護シートSの方が板ガラスGに比べて面積が広いことから、板ガラスGの周囲より保護シートSが食み出た状態となっている。
そして、板ガラスGは、第一主面Ga(本実施形態においては、上側の平面)および第一主面Gaと反対側に位置する第二主面Gb(本実施形態においては、下側の平面)を有し、第一主面Ga上には直線状に延出する溝部からなるスクライブ線Lが形成される。
また、板ガラスGは、第二主面Gbが保護シートSと接触するようにして当該保護シートS上に載置される。
こうして、板ガラスGは、第一主面Gaを上側に向けた水平姿勢にて製造装置1内に投入され配置される。
製造装置1は、主に折割機構部10、押え機構部20、集塵機構部30、および吸着機構部40などにより構成される。
折割機構部10は、保護シートSを介して第二主面Gbを下方より突上げつつ押圧し、板ガラスGの割断を行うための折割手段として設けられるものである。
折割機構部10は、例えば略帯板形状の部材からなる折割バー11、および折割バー11を昇降させる第一昇降装置(図示せず)などにより構成される。
折割バー11は、板ガラスGの搬送方向(図1中の矢印Aの方向)に平面部を向けつつ、水平方向、且つ前記搬送方向との直交方向に延出するようにして配置される。
そして、例えば後述するように、製造装置1内の所定位置に板ガラスGが投入されると、折割バー11は、前記第一昇降装置によって上昇させられる。
これにより、投入された板ガラスGは、折割バー11によって下方から突上げられる。
その結果、板ガラスGは、折割バー11によってスクライブ線Lに沿いながら第二主面Gbを押圧され、割断される。
次に、押え機構部20について説明する。
押え機構部20は、板ガラスGの第一主面Gaを上方より押圧して、後述する吸着機構部40とともに折割バー11によって突上げられる板ガラスGの姿勢を保持するための保持手段として設けられるものである。
押え機構部20は、直線状のチャンネルブラシ21、およびチャンネルブラシ21を昇降させる第二昇降装置22などにより構成される。
チャンネルブラシ21は、折割バー11に対して上方側、且つ搬送方向上流側において、ブラシ21aを下方に向けつつ、水平方向、且つ搬送方向との直交方向に延出するようにして配置される。
つまり、チャンネルブラシ21は、搬送方向から見て、製造装置1内の所定位置に投入された板ガラスGを間に挟んで、折割バー11と上下方向に平行に配置される。
そして、チャンネルブラシ21は、例えば後述するように、製造装置1内の所定位置に板ガラスGが投入されると、第二昇降装置22によって下降させられる。
これにより、投入された板ガラスGは、チャンネルブラシ21によって上方より押付けられる。
その結果、板ガラスGは、チャンネルブラシ21によって、第一主面Ga上のスクライブ線Lの近傍(具体的には、スクライブ線Lの搬送方向上流側)を押圧され、姿勢を保持される。
次に、集塵機構部30について説明する。
集塵機構部30は、チャンネルブラシ21による押圧時、および折割バー11による割断時などにおいて、板ガラスGに発生するガラス粉等を第一主面Ga側より集塵するための集塵手段として設けられるものである。
集塵機構部30は、詳細は後述するが、一方向に延出するノズル31を備え、当該ノズル31は、ブラケット32を介してチャンネルブラシ21より支持されている。
これにより、ノズル31は、第二昇降装置22によるチャンネルブラシ21の昇降動作に追従するようになっている。
次に、吸着機構部40について説明する。
吸着機構部40は、板ガラスGの第一主面Gaを上方より押圧し、前述した押え機構部20とともに折割バー11によって突上げられる板ガラスGの姿勢を保持する一方、割断された板ガラスGの一部を吸着して当該板ガラスGの一部を所定の場所(例えば、板ガラスGの一部を製造装置1の機外に排出するための排出コンベアなど)に搬送するためのものである。
吸着機構部40は、水平方向に配置された複数の吸着パッド41・41・・・、これらの吸着パッド41・41・・・の吸着動作を制御する真空回路(図示せず)、これらの吸着パッド41・41・・・を昇降させる第三昇降装置(図示せず)、および当該吸着パッド41・41・・・を所定の場所へと移動させる移動装置(図示せず)などにより構成される。
これら複数の吸着パッド41・41・・・は、折割バー11に対して上方側、且つ搬送方向下流側において、搬送方向から見て、製造装置1内の所定位置に投入された板ガラスGを間に挟んで、折割バー11と上下方向に平行に配置される。
そして、このような構成からなる複数の吸着パッド41・41・・・は、例えば後述するように、製造装置1内の所定位置に板ガラスGが投入されると、前記第三昇降装置によって下降される。
これにより、投入された板ガラスGは、複数の吸着パッド41・41・・・によって上方より押付けられる。
その結果、板ガラスGは、複数の吸着パッド41・41・・・によって、第一主面Ga上のスクライブ線Lの近傍(具体的には、スクライブ線Lの搬送方向下流側)を押圧され、姿勢を保持される。
また、これら複数の吸着パッド41・41・・・は、板ガラスGを押圧するのと同時に、前記真空回路(図示せず)を介して板ガラスGの一部(スクライブ線Lの搬送方向下流側)を吸着する構成となっている。
そして、後述するように、板ガラスGが割断された後においては、前記移動装置(図示せず)を介して直ちに板ガラスGの一部(スクライブ線Lの搬送方向下流側)を所定の場所(排出コンベア等)へと搬送する構成となっている。
[集塵機構部30]
次に、集塵機構部30の構成について、図1乃至図3を用いて詳述する。
集塵機構部30は、図2に示すように、主にノズル31、ダクト管33、ヘッダータンク34、ダクトホース35、集塵機36、ダンパー37、およびシャッター板38などにより構成される。
ノズル31は、板ガラスGに発生するガラス粉等を吸い込む際の吸込み口を構成するものである。
ノズル31は、例えば一方向に延出する矩形箱状のノズル本体31Aを備え、当該ノズル本体31Aの一方の側面には、ノズル口31Bが接続されている。
ノズル口31Bは、ノズル本体31Aに沿って一方向に延出するように構成されている。
なお、ノズル口31Bの構成については、本実施形態に限定されるものではなく、例えば、複数の幅狭のノズル口をノズル本体31Aの延出方向に沿って一列に配置する構成としてもよい。
そして、図1に示すように、ノズル本体31Aは、折割バー11の上方側、且つチャンネルブラシ21に対する搬送方向下流側において、ノズル口31Bを下方に向けつつ、水平方向、且つ搬送方向との直交方向に延出するようにして配置される。
つまり、ノズル本体31Aは、板ガラスGの第一主面Gaにおけるスクライブ線Lの上方にノズル口31Bの先端が位置するようにして配置される。
一方、図2に示すように、ノズル本体31Aの他方の側面(ノズル口31B側の反対側の側面、即ち上面)には、複数(本実施形態においては四本)のダクト管33・33・・・が下端部を介して各々接続されている。
換言すると、ノズル31において、ノズル本体31Aの他方の側面には、配管部材の一例である複数のダクト管33・33・・・が連通されている。
そして、ノズル本体31Aは、これらのダクト管33・33・・・を介して後述するヘッダータンク34と連通されている。
ここで、これらのダクト管33・33・・・には、開口面積を調整して各々のダクト管33・33・・・内に流れる空気の流量を切替え可能とするシャッター板38が設けられており、例えば本実施形態においては、ノズル本体31Aの内部に挿設されている。
なお、シャッター板38が設けられる箇所については、本実施形態に限定されるものではなく、例えば、ノズル本体31Aの外部において、各々のダクト管33の端部に直接設けられることとしてもよい。
シャッター板38は、例えば図3に示すように、帯状の平板部材によって構成され、その平面には、複数の大型切欠き孔38A・38A・・・、および当該大型切欠き孔38A・38A・・・を縮径した形状からなる小型切欠き孔38B・38B・・・が、互いに交互且つ一列に形成されている。
より具体的には、これらの大型切欠き孔38A・38A・・・および小型切欠き孔38B・38B・・・は、一個の大型切欠き孔38Aおよび一個の小型切欠き孔38Bを一組として、少なくともダクト管33・33・・・の個数と同等数の複数組(本実施形態においては四組)分穿孔されている。
また、これら複数組(四組)の大型切欠き孔38A・38A・・・および小型切欠き孔38B・38B・・・は、互いに隣接する組ごとにダクト管33・33・・・の配置間隔と同程度の離間寸法を有して各々配置される。
このような形状からなるシャッター板38は、図2に示すように、ノズル本体31Aの内部において、当該ノズル本体31Aの上面に即しつつ、当該ノズル本体31Aの延出方向に沿って配置されるとともに、図示せぬアクチュエータ等によって前記延出方向に摺動可能に設けられる。
そして、ノズル本体31A内において、前記アクチュエータ等によってシャッター板38の位置が変更されることにより、集塵機構部30の状態は、所定の吸引力を発揮することでガラス粉の集塵を行う「集塵モード」と、前記所定の吸引力に比べて相対的に弱い吸引力を有する「待機モード」と、からなる二種類の運転モードの何れかに切替えられる。
具体的には、図3(a)に示すように、複数の大型切欠き孔38A・38A・・・がダクト管33・33・・・の端部に位置するように、シャッター板38が移動されることにより、集塵機構部30は「集塵モード」の状態となる。
一方、図3(b)に示すように、複数の小型切欠き孔38B・38B・・・がダクト管33・33・・・の端部に位置するように、シャッター板38が移動されることにより、集塵機構部30は「待機モード」の状態となる。
このように、本実施形態においては、シャッター板38を移動させることにより、各ダクト管33内に流れる空気の流量が切替わり、集塵機構部30の状態が、所定の吸引力を発揮する「集塵モード」と、前記「集塵モード」に比べて吸引力の弱い「待機モード」と、からなる二種類の運転モードの何れかに選択可能な構成となっている。
なお、大型切欠き孔38Aの内径は、ダクト管33の内径に比べて略同程度に設定するのが好ましく、例えば本実施形態においては、約100[mm]程度に設定されている。
一方、小型切欠き孔38Bの内径は、後述するように、集塵機構部30の吸引圧力を効果的に抑制することができるように、例えば本実施形態においては、約30[mm]程度に設定されている。
このように、小型切欠き孔38Bの内径は、大型切欠き孔38Aの内径に対して1/3〜1/4程度となるように設定されることが好ましい。
これにより、例えば、集塵機構部30の運転モードを「待機モード」に切り替えた場合において、保護シートSの一部を吸い込んで巻き込むことがない反面、後述するように、ヘッダータンク34に一時的に貯溜されたガラス粉等がノズル口31Bより零れ落ちない程度に、集塵機構部30の吸引圧力を効果的に抑制することができる。
ところで、シャッター板38の構成については、本実施形態のものに限定されることはない。
例えば、図5に示すように、別実施形態の一つとして、一種類の矩形状の切欠き孔138A・138A・・・がダクト管33・33・・・の本数分形成されたシャッター板138をもって構成してもよい。
この場合、図5(a)に示すように、複数の切欠き孔138A・138A・・・がダクト管33・33・・・の端部に位置するように、シャッター板138が移動されることにより、集塵機構部130は「集塵モード」の状態となる。
一方、図5(b)に示すように、複数の切欠き孔138A・138A・・・がダクト管33・33・・・の端部に僅かにかかる位置にシャッター板138が移動されることにより、集塵機構部130は「待機モード」の状態となる。
また、例えば図6に示すように、他の別実施形態の一つとして、一対の大型切欠き孔238Aおよび小型切欠き孔238Bが形成されたシャッター板238をもって構成してもよく、この場合、シャッター板238・238・・・は、ダクト管33・33・・・の本数分設けられる。
そして、図6(a)に示すように、複数の大型切欠き孔238A・238A・・・がダクト管33・33・・・の端部に位置するように、シャッター板238・238・・・の位置が各々切替えられることにより、集塵機構部230は「集塵モード」の状態となる。
一方、図6(b)に示すように、複数の小型切欠き孔238B・238B・・・がダクト管33・33・・・の端部に位置するように、シャッター板238・238・・・の位置が各々切替えられることにより、集塵機構部230は「待機モード」の状態となる。
次に、ヘッダータンク34について説明する。
ヘッダータンク34は、ノズル31を通じて吸い込んだ、板ガラスGに発生するガラス粉等を、一時的に貯溜するためのものである。
ヘッダータンク34は、図2に示すように、例えば一方向に延出する矩形箱状に構成され、ノズル31の直上においてノズル本体31Aと平行に配設される。
そして、ヘッダータンク34の一方の側面(本実施形態においては、下面)には、複数のダクト管33・33・・・が上端部において各々接続されている。
これにより、ヘッダータンク34は、これらのダクト管33・33・・・を介して、ノズル31と連通される。
一方、ヘッダータンク34の他方の側面(ダクト管33側の反対側の側面、即ち上面)には、二本のダクトホース35・35が下端部を介して各々接続されている。
そして、ヘッダータンク34は、これらのダクトホース35・35を介して後述する集塵機36およびダンパー37と各々連通される。
次に、集塵機36について説明する。
集塵機36は、集塵機構部30の集塵機能を発揮させる器機である。
集塵機36は、例えば市販の集塵装置によって構成され、配管部材の一例であるダクトホース35を介して、ヘッダータンク34と連通されている。
そして、集塵機36は、例えば製造装置1(図1を参照)が運転状態にある限り、常に吸引状態となっており、ノズル31より吸い込まれたガラス粉は、ダクト管33、ヘッダータンク3、ダクトホース35と流れて、最終的に集塵機36内に吸引される。
こうして、集塵機構部30の集塵機能が発揮される。
次に、ダンパー37について説明する。
ダンパー37は、集塵機構部30の運転モードが「待機モード」となり、集塵機36の吸引力によって急激に負圧が高められたヘッダータンク34の内部を開放し、当該ヘッダータンク34内の負圧を所定圧にまで抑制するためのものである。
ダンパー37は、例えば矩形箱状のダンパー本体37A、およびダンパー本体37Aの一方の側面(本実施形態においては、下面)に連設される開閉バルブ37Bなどにより構成される。
また、開閉バルブ37Bには、ダクトホース35の上端部が連結されている。
これにより、ダンパー37は、開閉バルブ37Bによる開閉機能を備え、ダクトホース35を介して、ヘッダータンク34と連通される。
また、ダンパー本体37Aの他方の側面(本実施形態においては、上面)には、筒状開口部37A1が形成されており、当該筒状開口部37A1には、市販のサイレンサー(図示せず)が挿着されている。
このような構成からなるダンパー37において、集塵機構部30の運転モードが「集塵モード」にある場合、開閉バルブ37Bは「閉」状態となり、筒状開口部37A1を介してダンパー本体37A内が外部に対して閉じられた状態(閉状態)となる。
これにより、ヘッダータンク34の内部は、集塵機36の吸引力によって負圧が高められるものの、シャッター板38によって複数のダクト管33・33・・・の下端部の断面形状が縮小されることはない。
その結果、これらのダクト管33・33・・・内に流れる空気の流量が減少されることもなく、ヘッダータンク34内の負圧は、所定圧に保持される。
一方、集塵機構部30の運転モードが「待機モード」にある場合、開閉バルブ37Bは「開」状態となり、筒状開口部37A1を介してダンパー本体37A内が外部に対して開放された状態(開状態)となる。
これにより、たとえシャッター板38によって複数のダクト管33・33・・・の下端部の断面形状が縮小されて、ヘッダータンク34内の負圧が急激に高められたとしても、筒状開口部37A1を介してダンパー37内に外部の空気を取り込むことにより、ヘッダータンク34内の負圧を所定圧にまで抑制することができる。
[動作手順]
次に、製造装置1の動作手順について、図4を用いて説明する。
先ず始めに、折割機構部10において、折割バー11は、最下限の「下方待機位置」にて停止しており、板ガラスGが搬送される搬送レベルLvに対して埋没した状態となっている。
また、押え機構部20において、チャンネルブラシ21は、最上限の「上方待機位置」にて停止しており、板ガラスGが搬送される搬送レベルLvに対して板ガラスGの厚み以上に大きく上方に離間した状態となっている。
また、集塵機構部30において、ノズル31は、チャンネルブラシ21とともに「上方待機位置」にて停止している。
この際、ノズル31のシャッター板38は、「待機モード」の状態となっており、集塵機構部30の吸引圧力が抑制された状態となっている。
また、ダンパー37の開閉バルブ37B(図2を参照)は、「開」状態となっており、ダンパー本体37Aを通じて、ヘッダータンク34内が外部に対して開放された状態となっている。
さらに、吸着機構部40において、吸着パッド41は、最上限の「上方待機位置」にて停止しており、板ガラスGが搬送される搬送レベルLvに対して、板ガラスGの厚み以上に大きく上方に離間した状態となっている。
このような状態からなる製造装置1に対して、板ガラスGが投入される。
投入された板ガラスGは、製造装置1内の所定位置へと搬送され、図4(a)に示すように、折割機構部10と、押え機構部20および吸着機構部40との間において、第一主面Gaを上面としつつ、平面視にて折割バー11に沿ってスクライブ線L(図1を参照)が位置する状態にて停止する。
板ガラスGが停止すると、チャンネルブラシ21は下降を開始する。
また、チャンネルブラシ21とともに、吸着パッド41も下降を開始する。
そして、図4(b)に示すように、チャンネルブラシ21は、ブラシ21aを撓ませつつ、その先端部にて板ガラスGの第一主面Ga(より詳しくは、折割バー11に対する搬送方向上流側の領域であって、製品となる必要部分)と当接する。
また、吸着パッド41もその下端部にて板ガラスGの第一主面Ga(より詳しくは、折割バー11に対する搬送方向下流側の領域であって、廃棄される不要部分)と当接する。
これにより、板ガラスGは、チャンネルブラシ21および吸着パッド41によって上方より押圧され、製造装置1内の所定位置での姿勢を保持される。
なお、吸着パッド41は、板ガラスGと当接した後、直ちに吸着動作を開始するとともに、当該板ガラスGの搬送方向下流側を吸着した状態のまま当該板ガラスGを押圧する。
一方、チャンネルブラシ21の下降に伴いノズル31も下降するが、この際、ノズル31のシャッター板38は、依然として「待機モード」の状態にて保持されており、集塵機構部30の吸引圧力が抑制された状態となっている。
そして、チャンネルブラシ21が板ガラスGと当接して停止すると、ノズル31のシャッター板38は直ちに「集塵モード」の状態に切替えられ、集塵機構部30は所定の吸引圧力を発揮する状態となる。
また、これと同時に、ダンパー37の開閉バルブ37Bは、「閉」状態に切替り、ダンパー本体37Aを通じて、ヘッダータンク34内が外部に対して閉じられた状態となる。
チャンネルブラシ21および吸着パッド41によって板ガラスGの姿勢が保持されると、折割バー11は上昇を開始する。
そして、折割バー11は、スクライブ線L(図1を参照)に沿いながら第二主面Gbを下方より突上げて板ガラスGを押圧する。
これにより、図4(c)に示すように、板ガラスGは、スクライブ線Lを中心として当該スクライブ線Lが形成される第一主面Ga側に向かって凸状に湾曲しながら折割される。
また、板ガラスGの折割り時に発生するガラス粉等は、集塵機構部30によって吸引され、十分に除去される。
なお、前述したように、板ガラスGの下面には保護シートSが設けられており、当該保護シートの一部が集塵機構部30のノズル31の近傍に曝されることとなるが、チャンネルブラシ21および吸着パッド41によって板ガラスGを介しつつ上方より押圧されているため、前記保護シートSの一部が集塵機構部30のノズル31内に吸込まれることはない。
板ガラスGの折割りが終了すると、折割バー11は上昇を停止し、その後、下降を開始する。
そして、図4(d)に示すように、折割バー11は、再び「下方待機位置」に到達すると、下降を停止する。
折割バー11が「下方待機位置」にて停止すると、ノズル31のシャッター板38は直ちに「待機モード」の状態に切替えられ、集塵機構部30の吸引圧力が再び抑制された状態となる。
また、これと同時に、ダンパー37の開閉バルブ37Bも「開」状態に切替り、ダンパー本体37Aを通じて、ヘッダータンク34内が外部に対して開放された状態となる。
その後、チャンネルブラシ21は上昇を開始する。
また、チャンネルブラシ21の上昇とともに、吸着パッド41も、板ガラスGの不要部分を吸着した状態のまま上昇を開始する。
ここで、保護シートSの状態としては、チャンネルブラシ21および吸着パッド41による押圧状態から完全に解放された状態となるが、前述したように、ノズル31のシャッター板38は既に「待機モード」の状態に切替っており、集塵機構部30の吸引圧力が抑制されているため、集塵機構部30のノズル31が保護シートSの一部を吸引しつつ巻き込みながら上昇するようなことはない。
但し、ノズル31のシャッター板38が「待機モード」の状態にある場合であっても、集塵機構部30の吸引圧力は完全に停止するわけではなく、抑制された状態にて発揮されることから、例えば、既に吸引し終えてヘッダータンク34内に一時的に貯溜されたガラス粉等が、ノズル31のノズル口31Bより零れ落ちるようなこともない。
図4(e)に示すように、チャンネルブラシ21は、再び「上方待機位置」に到達すると、上昇を停止する。
一方、吸着パッド41は、再び「上方待機位置」に到達すると、板ガラスGの不要部分を吸着した状態のまま所定場所(排出コンベア等)へと移動し、当該板ガラスGの不要部分を移載させた後、さらに再び前記「上方待機位置」へと移動して停止する。
そして、折割された板ガラスGは、製造装置1より搬出される。
これにより、製造装置1の動作手順は一旦終了し、新たな別の板ガラスGが製造装置1内に投入されるまで待機することとなる。
10 折割機構部(折割手段)
30 集塵機構部(集塵手段
1 ノズル
31B ノズル口
33 ダクト管(配管部材)
34 ヘッダータンク
36 集塵機
37 ダンパー
38 シャッター板
38A 大型切欠き孔
38B 小型切欠き孔
G 板ガラス
Ga 第一主面
Gb 第二主面
L スクライブ線
S 保護シート

Claims (10)

  1. 第一主面にスクライブ線を有するとともに、該第一主面とは反対側の第二主面が保護シートと接触するようにして該保護シート上に載置された板ガラスを、前記スクライブ線に沿って割断する板ガラスの製造方法であって、
    折割手段によって、前記保護シートを介しつつ前記スクライブ線に沿って前記第二主面を押圧することにより、前記板ガラスの割断を行うとともに、
    集塵手段によって、前記板ガラスの割断時に発生するガラス粉を前記第一主面側より集塵し、
    前記集塵手段は、
    前記ガラス粉の集塵を行うための所定の吸引力を有する集塵モードと、
    前記所定の吸引力に比べて相対的に弱い吸引力を有する待機モードと、
    からなる二種類の運転モードを選択可能である、
    ことを特徴とする板ガラスの製造方法。
  2. 前記集塵手段は、
    前記ガラス粉の吸い込み口となるノズルと、
    該ノズルに連通する配管部材と、
    該配管部材の開口面積を調整するシャッター板と、を備える、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の板ガラスの製造方法。
  3. 前記シャッター板には、大型切欠き孔と、該大型切欠き孔を縮径した形状からなる小型切欠き孔とが形成され、
    前記シャッター板が前記大型切欠き孔を前記配管部材の端部に移動させることで、前記集塵手段が前記集塵モードに設定される一方、
    前記シャッター板が前記小型切欠き孔を前記配管部材の端部に移動させることで、前記集塵手段が前記待機モードに設定される、
    ことを特徴とする、請求項2に記載の板ガラスの製造方法。
  4. 前記小型切欠き孔の内径は、前記大型切欠き孔の内径に対して1/4以上且つ1/3以下である、
    ことを特徴とする、請求項3に記載の板ガラスの製造方法。
  5. 前記集塵手段は、
    前記配管部材が接続するヘッダータンクと、
    該ヘッダータンクに接続する集塵機と、を有し、
    前記ヘッダータンクには、開閉機能を備えるダンパーが接続され、
    前記集塵モードでは前記ダンパーが閉状態となり、
    前記待機モードでは前記ダンパーが開状態となる、
    ことを特徴とする、請求項〜請求項4のいずれか一項に記載の板ガラスの製造方法。
  6. 第一主面にスクライブ線を有するとともに、該第一主面とは反対側の第二主面が保護シートと接触するようにして該保護シート上に載置された板ガラスを、前記スクライブ線に沿って割断する板ガラスの製造装置であって、
    前記保護シートを介しつつ前記スクライブ線に沿って前記第二主面を押圧することにより、前記板ガラスの割断を行う折割手段と、
    前記板ガラスの割断時に発生するガラス粉を前記第一主面側より集塵する集塵手段と、を備え、
    前記集塵手段は、
    前記ガラス粉の集塵を行うための所定の吸引力を有する集塵モードと、
    前記所定の吸引力に比べて相対的に弱い吸引力を有する待機モードと、
    からなる二種類の運転モードを選択可能である、
    ことを特徴とする板ガラスの製造装置。
  7. 前記集塵手段は、
    前記ガラス粉の吸い込み口となるノズルと、
    該ノズルに連通する配管部材と、
    該配管部材の開口面積を調整するシャッター板と、を備える、
    ことを特徴とする、請求項6に記載の板ガラスの製造装置。
  8. 前記シャッター板には、大型切欠き孔と、該大型切欠き孔を縮径した形状からなる小型切欠き孔とが形成され、
    前記シャッター板が前記大型切欠き孔を前記配管部材の端部に移動させることで、前記集塵手段が前記集塵モードに設定される一方、
    前記シャッター板が前記小型切欠き孔を前記配管部材の端部に移動させることで、前記集塵手段が前記待機モードに設定される、
    ことを特徴とする、請求項7に記載の板ガラスの製造装置。
  9. 前記小型切欠き孔の内径は、前記大型切欠き孔の内径に対して1/4以上且つ1/3以下である、
    ことを特徴とする、請求項8に記載の板ガラスの製造装置。
  10. 前記集塵手段は、
    前記配管部材が接続するヘッダータンクと、
    該ヘッダータンクに接続する集塵機と、を有し、
    前記ヘッダータンクには、開閉機能を備えるダンパーが接続され、
    前記集塵モードでは前記ダンパーが閉状態となり、
    前記待機モードでは前記ダンパーが開状態となる、
    ことを特徴とする、請求項〜請求項9のいずれか一項に記載の板ガラスの製造装置。
JP2016079604A 2016-04-12 2016-04-12 板ガラスの製造方法および製造装置 Active JP6668904B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016079604A JP6668904B2 (ja) 2016-04-12 2016-04-12 板ガラスの製造方法および製造装置
CN201780023476.9A CN109071309B (zh) 2016-04-12 2017-03-30 板玻璃的制造方法及制造装置
PCT/JP2017/013216 WO2017179436A1 (ja) 2016-04-12 2017-03-30 板ガラスの製造方法および製造装置
KR1020187031873A KR102130008B1 (ko) 2016-04-12 2017-03-30 판유리의 제조 방법 및 제조 장치
TW106111929A TWI716581B (zh) 2016-04-12 2017-04-10 板玻璃的製造方法及製造裝置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016079604A JP6668904B2 (ja) 2016-04-12 2016-04-12 板ガラスの製造方法および製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017190255A JP2017190255A (ja) 2017-10-19
JP6668904B2 true JP6668904B2 (ja) 2020-03-18

Family

ID=60042494

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016079604A Active JP6668904B2 (ja) 2016-04-12 2016-04-12 板ガラスの製造方法および製造装置

Country Status (5)

Country Link
JP (1) JP6668904B2 (ja)
KR (1) KR102130008B1 (ja)
CN (1) CN109071309B (ja)
TW (1) TWI716581B (ja)
WO (1) WO2017179436A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6838373B2 (ja) * 2016-12-02 2021-03-03 日本電気硝子株式会社 板ガラスの製造方法及び板ガラスの折割装置
JP2019107779A (ja) * 2017-12-15 2019-07-04 三星ダイヤモンド工業株式会社 ピックアップユニット
CN109734299B (zh) * 2019-03-15 2024-05-17 郑州旭飞光电科技有限公司 一种无尘玻璃掰断装置
CN110486012A (zh) * 2019-07-25 2019-11-22 广西雷公斧重工有限公司 集尘式劈裂机
CN114728433B (zh) 2019-12-20 2024-05-03 日本电气硝子株式会社 玻璃板的制造方法
WO2022055701A1 (en) * 2020-09-10 2022-03-17 Corning Incorporated Glass separation apparatus and methods of separating a glass ribbon
KR102574837B1 (ko) 2020-11-27 2023-09-06 한국과학기술연구원 그래핀 및 탄소나노혼 복합체에 전이금속 산화물이 코팅된 고밀도 전이금속-그래핀 및 탄소나노혼 복합체 및 그 제조방법
JP2024003429A (ja) * 2022-06-27 2024-01-15 日本電気硝子株式会社 ガラス板の製造装置および製造方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102006007147A1 (de) 2006-02-16 2007-08-23 Bayer Technology Services Gmbh Verfahren zur kontinuierlichen Herstellung von Katalysatoren
JP2008094690A (ja) * 2006-10-16 2008-04-24 Seiko Epson Corp ガラスカレットの除去装置、ガラスカレットの除去方法および基板分断装置
JP2008127228A (ja) * 2006-11-17 2008-06-05 Shibuya Kogyo Co Ltd 板材加工装置
JP5426152B2 (ja) * 2008-12-16 2014-02-26 三星ダイヤモンド工業株式会社 カレット除去装置
JP5161926B2 (ja) * 2010-07-05 2013-03-13 三星ダイヤモンド工業株式会社 分断装置
CN202157005U (zh) * 2011-03-31 2012-03-07 陕西彩虹电子玻璃有限公司 一种玻璃板生产过程中的玻璃粉尘吸收装置
JP5796421B2 (ja) * 2011-09-02 2015-10-21 日本電気硝子株式会社 板ガラス割断装置
WO2013031908A1 (ja) * 2011-09-02 2013-03-07 日本電気硝子株式会社 板ガラス物品の分離装置
CN103739191A (zh) * 2013-11-13 2014-04-23 上海和辉光电有限公司 切割吸尘装置及切割方法
CN204897725U (zh) * 2015-08-31 2015-12-23 苏州凯锝微电子有限公司 一种玻璃切割设备

Also Published As

Publication number Publication date
WO2017179436A1 (ja) 2017-10-19
KR102130008B1 (ko) 2020-07-03
JP2017190255A (ja) 2017-10-19
CN109071309B (zh) 2021-12-24
KR20180127479A (ko) 2018-11-28
TWI716581B (zh) 2021-01-21
TW201803712A (zh) 2018-02-01
CN109071309A (zh) 2018-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6668904B2 (ja) 板ガラスの製造方法および製造装置
JP4388493B2 (ja) ガラス基板用フイルムの貼付方法
US20100320786A1 (en) Noncontact type suction gripping device and noncontact type suction gripping frame having the same
JP5210407B2 (ja) ブレイク装置およびブレイク方法
KR20060133889A (ko) 보호시트 분리방법 및 보호시트 분리장치
JP2008266020A (ja) シート材集積装置及びシート材集積方法
KR20180127400A (ko) 기판 반송 핸드 및 로봇
JP5583478B2 (ja) パネルの折割装置
CN110402241B (zh) 玻璃板的制造方法及制造装置
TW201608625A (zh) 基板裂斷裝置
KR20160001603A (ko) 취성재료 기판의 반송방법 및 반송장치
JP6544195B2 (ja) 電極箔の搬送装置および積層型電池の製造装置
JP2008094690A (ja) ガラスカレットの除去装置、ガラスカレットの除去方法および基板分断装置
JP2010143733A (ja) 基板ハンドリングシステム及び基板ハンドリング方法
TW201540679A (zh) 脆性材料基板之反轉裝置
CN203652843U (zh) 一种纸板运送装置
JP2003206041A (ja) 積重ねたシートのピックアップ方法と同装置
CN204431887U (zh) 自动贴膜装置
JP7000958B2 (ja) シール部材の分離装置及びシール部材の分離方法
TW201540681A (zh) 脆性材料基板之端材分離方法及端材分離裝置
KR20050082141A (ko) 글래스의 양면 필름의 박리장치
JP2009028873A (ja) ワーク吸着ヘッド
TW201505802A (zh) 要求高潔淨度之板材加工裝置
JP2015208938A (ja) 脆性材料基板の搬送方法及び搬送装置
TWI639566B (zh) Cracking device for brittle material substrate

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191210

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6668904

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150