JP2008091698A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】銅等の腐食性金属を含む配線に超純水による腐食が生じることを確実に防止することができる基板処理装置および基板処理方法を提供する。
【解決手段】ウェーハが順に配置され、ウェーハ表面の金属膜を段階的に研磨する複数の研磨プラテンP1〜P3を有する研磨部2を備える。各研磨プラテンP1〜P3間でのウェーハ搬送は、回転ヘッド機構4により同時に行われる。また、最終段の研磨プラテンP3において研磨されたウェーハは洗浄部3に順に搬入され、洗浄が行われる。研磨部2から洗浄部3へのウェーハの搬送は、ロードアンロードユニット5、研磨後ウェーハ反転ユニットU2、およびウェットロボットR2により行われる。そして、各部の動作は、装置制御部11により、最終段の研磨プラテンにおける研磨が完了したときから所定時間内に、最終段の前記研磨プラテンにおいて研磨されたウェーハに対する洗浄処理が開始される状態に制御される。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体処理装置および基板処理方法に関し、特に、化学機械研磨により形成されるメタル配線の、表面異常および腐食の発生を防止する技術に関する。
半導体集積回路装置(以下、半導体装置という。)を構成する配線として、メタル配線が広く使用されている。従来、メタル配線は、シリコン基板(ウェーハ)上に堆積された金属膜に、リソグラフィ技術およびエッチング技術を適用して加工を行うことで形成されていた。この種の金属膜として、スパッタリング法等により堆積されたアルミニウム(Al)合金膜やタングステン(W)膜等がある。
しかしながら、近年の半導体装置の高集積化にともなって、上記手法により形成されたメタル配線では、配線幅の縮小に伴う配線抵抗の増大が顕著になっている。特に、高性能なロジックLSI(Large Scale Integrated Circuit)では、配線抵抗の増大が、その性能を阻害する大きな要因となりつつある。そこで、近年の、配線最小線幅が0.13μm以下の半導体装置では、電気抵抗がAl合金の約半分程度で、しかもエレクトロマイグレーション耐性がAl合金よりも10倍程度高い銅(Cu)を使用したメタル配線が注目され、実際に使用されている。
Cuはそのハロゲン化合物の蒸気圧が低いため、従来から使用されているドライエッチングによる加工が困難である。このため、Cu配線の形成には、化学的機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)法でポリッシュバックするプロセス(いわゆるデュアルダマシンプロセス)が使用されている。当該プロセスでは、予めヴィアおよびトレンチが形成された絶縁膜上にCu膜を堆積した後、ヴィアおよびトレンチ外部の不要なCu膜をCMP処理により除去してヴィアおよびトレンチにCuを充填する。なお、Cu膜の下層には、通常、Cu膜の剥離を防止する窒化タンタル(TaN)膜等の密着層、および絶縁膜中へのCuの拡散を防止するタンタル(Ta)膜等のバリアメタルが順に堆積されている。
このような銅配線を備えた半導体装置の量産工程では、生産能力を向上させるために、複数のプラテンを備えたCMP装置が使用されている。例えば2つの研磨プラテンを備えるCMP装置では、例えば、第1の研磨プラテンにおいてCu膜がバリアメタルとの境界面、あるいは密着層との境界面まで研磨される。この場合、第2の研磨プラテンにおいて、残留するバリアメタルや密着層が研磨される。また、3つの研磨プラテンを備えるCMP装置では、第1の研磨プラテンにおいてCu膜が途中まで研磨され、第2の研磨プラテンにおいてCu膜がバリアメタルとの境界面、あるいは密着層との境界面まで研磨される。この場合、第3の研磨プラテンにおいて、残留するバリアメタルや密着層が研磨される。このように、複数の研磨プラテンを備えるCMP装置では、各研磨プラテンにおいてそれぞれ異なる段階の研磨を、並行かつ連続的に行う方式を採用する場合が多い。なお、このようなCMP装置では、各研磨プラテンにおいてそれぞれ異なる研磨スラリーが使用される。
それぞれの研磨プラテンでは、研磨が完了した後にウェーハ表面へ超純水が供給される。その超純水により、ウェーハ表面上の研磨スラリーがある程度除去された後、ウェーハは次の研磨プラテンに搬送されて次段階の研磨が行われる。また、最終段の研磨が完了したCMP処理後には、CMP装置と一体に構成された洗浄部、あるいはCMP装置とは別体の洗浄装置においてウェーハの洗浄処理が行われる。
CMP処理後の洗浄では、ウェーハ表面に残留する粒子を確実に除去するため、研磨後のウェーハを乾燥させることなく洗浄部(洗浄装置)に搬送し、洗浄することが必須である。そのため、ウェーハが搬送される経路には、ノズルからウェーハに向けて超純水を吐出する機構が設けられている。
上述のような銅配線の形成工程では、CMP処理中、あるいはCMP処理完了後に生じる銅配線の腐食を防止する必要がある。銅配線の腐食として、研磨スラリーに含まれる酸化剤に起因する腐食や、下層のメタルパターンやpn接合、および研磨スラリー等により構成される閉回路の電池作用による電気化学的腐食がある。このような腐食を防止するため、ウェーハ表面に腐食防止剤を塗布することにより銅配線に防食処理が施される。防食処理は、研磨が完了後に、超純水によりウェーハ表面上の研磨スラリーがある程度除去された直後に実施されることもある。しかしながら、半導体装置の量産工程では、生産能力(スループット)等の制約から、BTA(Benzo-Tri-Azole:C653)等の腐食防止剤が添加された研磨スラリーを使用し、研磨と同時に防食処理が行われている。この防食処理により、CMP装置が正常に遮光された状態であれば、実用上問題にならない程度にまで、銅配線の腐食を防止することができる。
一方で、銅配線が濡れた状態で光に曝された場合、銅配線に光腐食が発生することが知られている。この対策として、銅配線の光腐食を防止する種々の技術が提案されている。例えば、後掲の特許文献1には、研磨されたウェーハを洗浄装置に移送する際に、搬送待機中のウェーハにBTA等の腐食防止剤を含む溶液を供給する手法が提案されている。当該手法によれば、研磨が完了したウェーハ表面が、腐食防止剤を含む溶液でウェッティングされた状態で維持される。このため、ウェーハが光に曝された場合でも、銅配線の腐食が防止できるとされている。
また、後掲の特許文献2には、CMP装置において、銅配線がウェーハ表面に露出した状態でウェット処理が行われる、研磨部、洗浄・乾燥部等の処理部内に複数の照度計を配置し、リアルタイムで照度管理を行う手法が提案されている。当該手法では、いずれかの照度計が例えば50ルクスを越える明るさを検知した場合、50ルクスを越えた処理部でのウェット処理が停止される。このため、光に曝された状態でウェット処理が継続して実施されることがなく、腐食不良の大量発生が防止できるとされている。
特開2002−93760号公報 特開2005−109094号公報
しかしながら、上記特許文献1および特許文献2に開示された技術を適用した場合であっても、銅配線の腐食を完全に防止することはできない。図11は、最終段の研磨が完了した後の経過時間と製造歩留りとの関係を示す図である。ここで、製造歩留まりの定義は、電気的・機械的に適用される仕様範囲内に収まっているウェーハ上のデバイスの総数で、全体の数量に対するパーセントで示される。なお、図11では、横軸が研磨完了後の経過時間に対応し、縦軸が正規化した製造歩留りに対応している。また、図11に示すデータは、完全な遮光が実現された状態で取得したものであり、研磨完了後のウェーハには、上述のように超純水を供給している。
図11から、最終段の研磨が完了した後の経過時間の増大に伴って、製造歩留りが低下することが理解できる。特に、経過時間が5分(300秒)以上となる場合に製造歩留りが大きく低下している。このように、CMP装置が完全に遮光され、銅配線の光腐食が発生しない状況下であっても、銅配線の腐食が発生するのである。この腐食は、初段や中間段の研磨後には発生せず、ウェーハ表面の最終段の研磨後に発生しやすい傾向にある。
本願発明者らは、このような現象を解析した結果、以下の知見を得た。CMP処理による最終段の研磨が完了する前の銅配線は、ウェーハ表面に残存している金属(ここでは、銅膜、バリアメタル、密着層)により相互に電気的に接続されている。これに対し、最終段の研磨が完了した銅配線は、ウェーハ表面側に金属膜がなく、それぞれ電気的に分離されている。すなわち、研磨完了後の銅配線には、電気的なフローティング状態にある銅配線が存在する。このため、銅配線は電位的に不安定な状態になり、腐食が発生しやすくなる。
図12は、上述の遮光下での腐食の発生メカニズムを示す模式図である。なお、図12では、銅配線が形成される層間絶縁膜の下層に存在している下層構造の記載を省略している。また、上述の密着層およびバリアメタルは、銅配線に含めた記載としている。
図12(a)に示すように、最終段の研磨が完了したウェーハ121は、酸化膜等からなる層間絶縁膜122に形成されたトレンチ123に、銅配線124が埋設された構造を有する。最終段の研磨が完了した時点で、層間絶縁膜122のトレンチ123以外の部分に堆積していた銅膜、バリアメタル、密着層は除去される。このとき、ヴィアを介して下層構造と電気的に接続されていない銅配線124は、電気的なフローティング状態になる。当該状態でウェーハ表面に超純水が供給されると、銅配線124の表面に水分子125が接する。水分子125は分極しているため、銅配線124を構成する銅原子の電子が水分子に奪われる。このように電子を奪われたCu原子はイオン化し、超純水中に溶解する。その結果、図12(b)に示すように、銅配線124の一部に欠損欠陥127が発生する。なお、超純水中に溶解した銅イオン126は、水分子の酸素原子(分極負側)と結合する。
このような欠損欠陥127の直径が、例えば、配線幅と同程度の大きさである場合、銅配線124に抵抗上昇や断線が生じることになる。また、欠損欠陥127の直径が配線幅より小さい場合であっても、銅配線124が、以降に形成される上層配線と電気的に接続された後に通電等が行われると、欠損欠陥127が凝集して配線の断線を引き起こす可能性がある。
このように、最終段の研磨が完了した後のウェーハが長時間超純水に触れていると、銅配線の腐食が発生する。上述したように、研磨後のウェーハは洗浄部に搬送されるまでの間、その表面が超純水によりウェット状態に維持されている。この超純水の付着時間が長くなると銅配線に腐食が発生するのである。このような遮光下で発生する腐食は、上述の特許文献1および特許文献2で提案されているような手法を適用した場合でも、発生を防止することは困難である。特に、近年の微細なデザインルールを使用するプロセスや、ますます微細化が進行する次世代のプロセスでは大きな問題となる。
本発明は、上記従来の事情を鑑みて提案されたものであって、銅等の腐食性金属を含む配線に超純水による腐食が生じることを確実に防止することができる基板処理装置および基板処理方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は以下の技術的手段を採用している。まず、本発明は、研磨対象面に金属膜が形成された被加工体の化学的機械的研磨と当該研磨がなされた被加工体の洗浄とを連続的に行う基板処理装置を前提としている。そして、本発明に係る基板処理装置は、被加工体が順に配置され、被加工体の金属膜を段階的に研磨する複数の研磨プラテンを有する研磨部を備える。各研磨プラテン間での被加工体の搬送は、研磨部搬送手段により、同時に行われる。また、最終段の研磨プラテンにおいて研磨された被加工体は洗浄部に順に搬入され、洗浄が行われる。研磨部から洗浄部への被加工体の搬送は中間搬送手段により行われる。そして、研磨部、洗浄部、研磨部搬送手段、および中間搬送手段の動作は、装置制御手段により、最終段の研磨プラテンにおける研磨が完了したときから所定時間内に、最終段の前記研磨プラテンにおいて研磨された被加工体に対する洗浄処理が開始される状態に制御される。
本構成によれば、最終段の研磨、すなわち、被研磨面の不要な金属膜が除去されてから所定時間内に洗浄が開始される。したがって、被加工体の表面において電気的に分離された配線(金属膜)に超純水が供給される時間を所定時間内に収めることができる。この結果、配線に対する腐食の発生を抑制することができる。ここで、上記所定時間は、予め取得された、最終段の研磨プラテンにおける研磨完了後の経過時間に対する製造歩留りの依存性に基づいて設定することができる。
上記構成において、洗浄部が、被加工体を段階的に洗浄する複数の洗浄ユニットを備える場合、上記装置制御手段は、最終段の研磨プラテンでの研磨時間が、他の研磨プラテンでの研磨時間よりも長時間になる研磨条件により各研磨プラテンにおける研磨を実施するとともに、各洗浄ユニット間で前記被加工体の搬送待機の発生がない洗浄時間で、各洗浄ユニットにおける研磨された被加工体の洗浄を実施する構成とすることができる。加えて、上記装置制御手段は、最終段の研磨プラテンにおいて被加工体の研磨が開始されたときから、研磨が完了した当該被加工体の洗浄部への搬送が完了するまでの時間が、最初の洗浄処理が行われる洗浄ユニットにおける洗浄時間よりも大きく、かつ、これら両時間の比が無理数となる条件で、研磨部、洗浄部、研磨部搬送手段、および中間搬送手段を周期的に動作させる。この構成によれば、最終段の研磨が完了した被加工体を最短の時間で搬送することができるため、配線腐食の発生が抑制される。
また、本構成では、最終段の研磨プラテンよりも下流側に位置する被加工体搬送経路の異常を検出する異常検出手段をさらに備えることが好ましい。これにより、被加工体搬送経路に異常があった場合、最終段の研磨プラテンにおける研磨の開始を待機させることができ、配線腐食が継続的に発生することを防止できる。異常の検出は、例えば、異常検出手段が、最終段の研磨プラテンよりも下流側に位置する被加工体搬送経路の各部における動作開始時刻と、動作完了時刻とに基づいて行うことができる。また、異常検出手段が異常を検出した場合に警報を発する手段をさらに備えてもよい。
また、最終段の研磨プラテンにおける研磨が完了したときから所定時間内に、最終段の前記研磨プラテンにおいて研磨された被加工体に対する洗浄処理が開始される状態を実現するために、上記装置制御手段が、各研磨プラテンにおける研磨条件を変更する構成を採用することもできる。この場合、基板処理装置は、各研磨プラテンにおける被加工体の研磨完了予定時刻を取得する手段と、最終段の研磨プラテンの研磨完了予定時刻と、他の各研磨プラテンの研磨完了予定時刻との時間差を演算する手段とをさらに備える。そして、上記時間差が上記所定時間に対応する許容範囲内にない場合、装置制御手段が、最終段の研磨プラテンにおける研磨条件を変更する。あるいは、上記装置制御手段が、上記他の各研磨プラテンにおける研磨条件を変更する。なお、上記時間差が上記所定時間に対応する許容範囲内にない場合、研磨を停止する構成を採用することもできる。
さらに、最終段の研磨プラテンにおいて研磨が完了した被加工体を、研磨部搬送手段と独立して次位置へ搬送する最終段搬送手段をさらに備える構成を採用することもできる。この場合、上記装置制御手段は、最終段の前記研磨プラテンにおいて研磨された被加工体に対する洗浄処理が、最終段の研磨プラテンにおける研磨が完了したときから所定時間内に開始される状態に、研磨部、洗浄部、研磨部搬送手段、中間搬送手段および最終段搬送手段の動作を制御する。加えて、最終段の研磨プラテンにおいて研磨が完了した被加工体に対して、当該被加工体の研磨面の全面にイオン含有液を供給する手段をさらに備えてもよい。
一方、他の観点では、本発明は、研磨対象面に金属膜が形成された被加工体の化学的機械的研磨と当該研磨がなされた被加工体の洗浄とを連続的に行うに好適な基板処理方法を提供することができる。すなわち、本発明に係る基板処理方法は、まず、金属膜を段階的に研磨する複数の研磨プラテンに、被加工体を順に配置して被加工体を段階的に研磨する。そして、最終段の研磨プラテンにおける研磨が完了した被加工体に対する洗浄処理を前記最終段の研磨プラテンにおける研磨が完了したときから所定時間内に開始して、当該被加工体を洗浄する。これにより、配線腐食の発生を抑制することができる。
また、前記洗浄処理が、異なる洗浄ユニットにおいて順に実施される複数の洗浄処理からなる場合、最終段の研磨プラテンでの研磨時間が、各研磨プラテンにおける研磨時間よりも長時間になる研磨条件により各研磨プラテンにおける研磨が実施されるとともに、前記複数の洗浄処理が、各洗浄処理間で被加工体の搬送待機が発生しない洗浄時間で実施することが好ましい。このとき、前記最終段の研磨プラテンにおいて被加工体の研磨が開始されたときから、研磨が完了した当該被加工体の前記最初の洗浄ユニットへの搬送が完了するまでの時間が、最初の洗浄処理の洗浄時間よりも大きく、かつ、前記両時間の比が無理数となる条件で上記研磨および洗浄処理が行われる。
さらに、最終段の研磨完了予定時刻と他の研磨プラテンの研磨完了予定時刻との時間差が、前記所定時間に対応する許容範囲内にない場合、各研磨プラテンにおける研磨条件を変更することにより、前記洗浄処理を前記所定時間内に開始させてもよい。特に、被研磨面の構造が異なることに起因して、各研磨プラテンにおける研磨条件を変更することにより、前記洗浄処理を前記所定時間内に開始させることができない場合は、各被加工体を、連続して実施されることのないロットにそれぞれ割り当てることが好ましい。
本発明によれば、最終段の研磨が完了した被加工体に対する超純水付着時間を所定時間にすることができる。この結果、超純水の付着時間の増大にともなって増大する歩留低下を抑制することができる。また、超純水付着時間が所定時間を越える状況が発生した場合でも、歩留まり低下が継続的に発生し続けることを防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、ウェーハ上に銅配線を形成する事例により本発明を具体化している。なお、以下の実施形態において、化学的機械的研磨は、標準的な研磨パッドと浮遊砥粒を使用する方式の他、固定砥粒を使用する方式や、両方式の中間的な方式を含む。また、本発明は、ダマシン法、デュアルダマシン法を使用した配線形成だけでなく、メタルプラグ等のコンタクト構造形成にも適用可能である。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態における基板処理装置を示す概略構成図である。図1に示すように、本実施形態の基板処理装置10は、ウェーハの研磨を行う研磨部2と、研磨部2で研磨されたウェーハの洗浄を行う洗浄部3とを備える。洗浄部3は研磨部2に隣接して設けられており、研磨部2と洗浄部3との双方に隣接する位置に、ウェーハの搬送を行うウェットロボットR2が配置されている。また、洗浄部3およびウェットロボットR2を挟んで研磨部2と反対側の位置には、ウェットロボットR2と洗浄部3とに沿って移動可能なドライロボットR1が配置されている。さらに、ドライロボットR1を挟んで洗浄部3およびウェットロボットR2と反対側の位置には、ウェーハを収容したFOUP(Front Opening Unified Pod)等の容器が着脱自在に配置される複数のロードポートLP1、LP2、LP3、LP4が設けられている。なお、ドライロボットR1は、ロードポートLP1〜LP4に設置された容器からウェーハを搬出し、当該ウェーハをウェットロボットR2へ搬送する。また、ドライロボットR1は、後述の乾燥ユニットC3からウェーハを搬出し、当該ウェーハをロードポートLP1〜LP4に設置された容器へ搬入する。ウェットロボットR2は、ドライロボットR1から受け取ったウェーハを研磨部2へ搬送するとともに、研磨部2において研磨されたウェーハを洗浄部3へ搬送する。
研磨部2は、被加工体であるウェーハが順に設置され、ウェーハ上に堆積された金属膜(ここでは、TaNからなる密着層、Taからなるバリアメタル、およびCu膜)を段階的に研磨する3つの研磨プラテンP1、P2、P3を備える。本基板処理装置10では、第1研磨プラテンP1においてCu膜が途中まで研磨され、第2研磨プラテンP2においてCu膜がバリアメタルとの境界面まで研磨される。そして、第3研磨プラテンP3においてバリアメタルおよび密着層が研磨される。
研磨プラテンP1、P2、P3、およびロードアンロードユニット5は、回転ヘッド機構部(研磨部搬送手段)4の回転軸を中心とした同一円周上に設けられている。回転ヘッド機構4は、回転軸から等角度で放射状に伸びる4本のアームを有し、各アームの先端にヘッドH1、H2、H3、H4を備えている。各ヘッドH1〜H4は、昇降動作と、研磨プラテンP1〜P3と平行な面内での回転動作とが、それぞれ独立して可能な構成を有する。そして、回転ヘッド機構部4の回転により、それぞれのヘッドがウェーハを保持した状態で第1研磨プラテンP1、第2研磨プラテンP2、第3研磨プラテンP3を順にめぐることで、研磨処理が行われる。
なお、基板処理装置10は、複数の研磨プラテンP1〜P3およびロードアンロードユニット5に対して、1式の回転ヘッド機構部4によりウェーハを移動させる。そのため、ウェーハの移動は、研磨プラテンP1〜P3およびロードアンロードユニット5における処理が全て完了した状態で行われる。また、基板処理装置10では、被研磨面が上方を向いた状態でウェーハの搬送を行う。そのため、ウェットロボットR2とロードアンロードユニット5との間に、研磨前ウェーハ反転ユニットU1と研磨後ウェーハ反転ユニットU2とが設けられている。研磨前ウェーハ反転ユニットU1は、搬入されたウェーハの表裏を反転し、ロードアンロードユニット5へ搬送する機能を有している。研磨後ウェーハ反転ユニットU2は、ロードアンロードユニット5から研磨後ウェーハを搬出し、当該ウェーハの表裏を反転する機能を有している。
図2は、研磨部2の主要構成を示す概略斜視図である。図2は、第1研磨プラテンP1上にヘッドH1が位置する状態を示している。図2に示すように、第1研磨プラテンP1はモータ21により中心軸心周りに回転可能に構成されている。第1研磨プラテンP1上には多数の気孔を有する合成樹脂や不織布等からなる研磨パッド22が配置されている。研磨パッド22上には、研磨スラリーを供給するスラリーアーム23と、研磨パッド22のコンディショニングを行うコンディショナー24がそれぞれ配置されている。コンディショナー24はモータ25により研磨パッド22の表面と平行な面内で回転するとともに研磨プラテンP1に対して昇降可能に構成されている。研磨パッド22のコンディショニングは、例えば、1枚または複数枚のウェーハを研磨する毎に、コンディショナー24を研磨パッド22に当接させることにより実施される。
また、ヘッドH1は、上記回転ヘッド機構4のアームにモータ26を介して支持されており、研磨パッド22の表面と平行な面内で回転する構成になっている。研磨対象のウェーハWは、ヘッドH1が備える図示しない真空吸着機構等により、被研磨面を下方に向けた状態でヘッドH1の下面に支持されている。ウェーハWが研磨パッド22当接する位置までヘッドH1を下降させ、スラリーアーム23から研磨スラリーを供給した状態で研磨プラテンP1およびヘッドH1を回転させることにより、ウェーハWの研磨が実施される。
また、洗浄部3は、図1に示すように、研磨部2において研磨されたウェーハを、段階的に洗浄する複数の洗浄ユニットにより構成されている。本実施形態の洗浄部3は、インプットステーションC0、ブラシスクラブ洗浄を行う第1洗浄ユニットC1、純水リンスを行う第2洗浄ユニットC2、および乾燥を行う乾燥ユニットC3が、直列に配置された構成を有している。また、洗浄部3は、インプットステーションC0、第1洗浄ユニットC1、第2洗浄ユニットC2、および乾燥ユニットC3に沿って移動可能に設けられたウェットロボット(洗浄部搬送手段)R3を備えている。ウェーハロボットR3は、インプットステーションC0、第1洗浄ユニットC1、第2洗浄ユニットC2、および乾燥ユニットC3の上方に設けられた空間を移動することにより、各洗浄ユニット間でのウェーハの搬送を行う。なお、図1に例示した、洗浄部3は一例を示したものであり、洗浄部3は、超音波洗浄やエアロゾル洗浄等の他の洗浄方式でウェーハの洗浄を行う洗浄ユニットを備えてもよい。
さらに、基板処理装置10は、装置各部の動作を制御する装置制御部11を備える。設備制御部11は、研磨部2の研磨動作を制御する研磨制御部12、洗浄部3の洗浄動作を制御する洗浄制御部13、装置内の搬送動作を制御する搬送制御部14、および後で詳述する異常判定部(異常検出手段)15を備える。なお、研磨動作とはウェーハの研磨に関する動作であり、各研磨プラテンP1〜P3の回転、ヘッドH1〜H4の昇降と回転、スラリーアーム23からの研磨スラリーの供給、コンディショナー24によるコンディショニング等を指す。また、洗浄動作とは、第1洗浄ユニットC1におけるブラシスクラブ洗浄処理、第2洗浄ユニットC2におけるリンス処理、および乾燥ユニットC3における乾燥処理に関する動作を指す。さらに、搬送動作とは、ドライロボットR1、およびウェットロボットR2、R3によるウェーハ搬送、回転ヘッド機構4の回転、研磨前ウェーハ反転ユニットU1からロードアンロードユニット5への搬送、ロードアンロードユニット5から研磨後ウェーハ反転ユニットU2への搬送等を指す。また、装置制御部11は、例えば、専用の演算回路、あるいは、プロセッサとRAMやROM等のメモリとを備えたハードウェア、および当該メモリに格納され、プロセッサ上で動作するソフトウェアにより実現することができる。
なお、以上の構成を有する基板処理装置10は、装置内部に外部からの光が進入することがないように、その周囲が遮光性材料によって囲まれている。
上述の基板処理装置10でウェーハの研磨および洗浄を行う場合、まず、処理対象のウェーハを複数枚(例えば、25枚)収容したFOUPが、いずれかのロードポート(例えば、ロードポートLP2)にセットされる。FOUPがセットされると、搬送制御部14の指示に基づいて、ドライロボットR1が、FOUPから1枚目のウェーハW1を搬出する。また、ドライロボットR1は、ウェーハW1を保持した状態でウェットロボットR2と対向する位置まで移動する。次いで、搬送制御部14の指示に基づいて、ウェットロボットR2が、ドライロボットR1からウェーハW1を受け取り、研磨部2の研磨前ウェーハ反転ユニットU1にウェーハW1を設置する。なお、ドライロボットR1からウェットロボットR2へのウェーハの受け渡しは直接行う必要ななく、一時的なウェーハの待機場所を介して行ってもよい。
続いて、搬送制御部14の指示に基づいて、ウェーハW1が、研磨前ウェーハ反転ユニットU1において表裏が反転された後、ロードアンロードユニット5に搬送される。このとき、ロードアンロードユニット5の上方には、ヘッドH1〜H4のいずれかが待機している。ここではヘッドH1が待機しているとする。また、研磨前ウェーハ反転ユニットU1上のウェーハW1がロードアンロードユニット5へ搬送されると、上述のFOUPから研磨前ウェーハ反転ユニットU1に至る搬送が、次ウェーハW2に対して行われる。
ロードアンロードユニット5上にウェーハW1が設置されると、搬送制御部14の指示に基づいて、ヘッドH1が下降するとともに、その下面にウェーハW1を吸着する。ウェーハW1の吸着が完了すると、搬送制御部14は、ヘッドH1を上昇させた後、回転ヘッド機構4を回転軸心周りに90°回転させる。これにより、ヘッドH1は第1研磨プラテンP1の上方に移動する。このとき、搬送制御部14は、研磨制御部12に、第1研磨プラテンP1へのウェーハの搬送が完了した旨を通知する。
第1研磨プラテンP1の上方に到達したヘッドH1は、研磨制御部12の指示に基づいて下降し、第1研磨プラテンP1上の研磨パッド22(図2参照)にウェーハW1の被研磨面を所定の研磨圧力で接触させる。そして、研磨制御部12は、スラリーアーム23(図2参照)から研磨スラリーを供給した状態で、第1研磨プラテンP1およびヘッドH1を回転させる。これにより、ウェーハW1表面の銅膜が途中まで研磨される。当該研磨の研磨終点は、例えば、渦電流を利用した研磨終点検出機構等の公知の手法により検出される。第1研磨プラテンP1における研磨処理が完了すると、研磨制御部12は、図示しない超純水供給装置に第1研磨プラテンP1表面への超純水供給を指示し、ウェーハW1表面の研磨スラリー除去を行う。
また、第1研磨プラテンP1におけるウェーハW1の研磨処理と並行して、搬送制御部14は、研磨前ウェーハ反転ユニットU1に、ウェーハW2をロードアンロードユニット5へ搬送させる。ロードアンロードユニット5上にウェーハW2が設置されると、上記同様、ヘッドH2が下降してウェーハW2をその下面に吸着する。また、研磨前ウェーハ反転ユニットU1上のウェーハW2がロードアンロードユニット5へ搬送されると、次ウェーハW3が研磨前ウェーハ反転ユニットU1に搬送される。
第1研磨プラテンP1における研磨が完了すると、研磨制御部12は搬送制御部14にその旨を通知する。搬送制御部14は、ヘッドH2へのウェーハW2の吸着が完了していると、ヘッドH1、ヘッドH2を上昇させた後、回転ヘッド機構4を回転軸心周りに90°回転させる。これにより、ヘッドH1が第2研磨プラテンP2の上方に移動し、ヘッドH2が第1研磨プラテンP1の上方に移動する。このとき、搬送制御部14は、研磨制御部12に、ウェーハの搬送が完了した旨を通知する。
第2研磨プラテンP2の上方に到達したヘッドH1は研磨制御部12の指示に基づいて下降し、第2研磨プラテンP2上の研磨パッド22(図2参照)にウェーハW1の被研磨面を所定の研磨圧力で接触させる。そして、研磨制御部12は、スラリーアーム23(図2参照)から研磨スラリーを供給した状態で、第2研磨プラテンP2およびヘッドH1を回転させる。これにより、ウェーハW1表面の銅膜が完全に除去される。なお、当該研磨の研磨終点は、ヘッドH2を上昇させて、ウェーハ表面にレーザを照射し、その反射強度の変化を検出する等の公知の手法により検出することができる。第2研磨プラテンP2における研磨処理が完了すると、研磨制御部12は、図示しない超純水供給装置に第2研磨プラテンP2表面への超純水供給を指示し、研磨スラリー除去を行う。
また、第2研磨プラテンP2におけるウェーハW1の研磨処理と並行して、第1研磨プラテンP1では、ウェーハW2の研磨処理が研磨制御部12の指示に基づいて行われている。また、搬送制御部14は、研磨前ウェーハ反転ユニットU1に、ウェーハW3をロードアンロードユニット5へ搬送させる。ロードアンロードユニット5上にウェーハW3が設置されると、上記同様、ヘッドH3が下降してウェーハW3をその下面に吸着する。また、研磨前ウェーハ反転ユニットU1上のウェーハW3がロードアンロードユニット5へ搬送されると、次ウェーハW4が研磨前ウェーハ反転ユニットU1に搬送される。
第1研磨プラテンP1、および第2研磨プラテンP2における研磨が完了したとき、研磨制御部12は、ヘッドH3へのウェーハW3の吸着が完了していると、ヘッドH1、H2、H3を上昇させた後、回転ヘッド機構4が回転軸心周りに90°回転させる。これにより、ヘッドH1が第3研磨プラテンP3の上方に移動し、ヘッドH2が第2研磨プラテンP2の上方に移動し、ヘッドH3が第1研磨プラテンP1の上方に移動する。このとき、搬送制御部14は、研磨制御部12にウェーハの搬送が完了した旨を通知する。
第3研磨プラテンP3の上方に到達したヘッドH1は、研磨制御部12の指示に基づいて下降し、第3研磨プラテンP3上の研磨パッド22(図2参照)にウェーハW1の被研磨面を所定の研磨圧力で接触させる。そして、研磨制御部12は、スラリーアーム23(図2参照)から研磨スラリーを供給した状態で、第3研磨プラテンP3およびヘッドH1を回転させる。これにより、ウェーハW1表面のバリアメタルおよび密着層が完全に除去される。当該研磨では、ウェーハW1表面の金属膜を完全に除去するため、オーバ研磨が行われる。当該研磨の研磨終点は、量産工程では、蓄積された先行ロットの研磨レートのデータに基づいて算出された研磨時間により決定することができる。あるいは、ウェーハ表面にレーザを照射し、その反射強度の変化が検出された時間から所定時間オーバ研磨を行う手法を用いることもできる。この場合、所定時間は、蓄積された先行ロットの研磨レートのデータに基づいて算出してもよい。第3研磨プラテンP3における研磨処理が完了すると、超純水供給により研磨スラリーの除去が行われる。
また、第3研磨プラテンP3におけるウェーハW1の研磨処理と並行して、第2研磨プラテンP2では、ウェーハW2の研磨処理が研磨制御部12の指示に基づいて行われている。また、第1研磨プラテンP1では、ウェーハW3の研磨処理が研磨制御部12の指示に基づいて行われている。さらに、研磨前ウェーハ反転ユニットU1上のウェーハW4は、搬送制御部14の指示に基づいて、ロードアンロードユニット5に搬送される。ロードアンロードユニット5上にウェーハW4が設置されると、ヘッドH4が下降してウェーハW4をその下面に吸着する。また、研磨前ウェーハ反転ユニットU1上のウェーハW4がロードアンロードユニット5へ搬送されると、次ウェーハW5が研磨前ウェーハ反転ユニットU1に搬送される。
第1研磨プラテンP1、第2研磨プラテンP2および第3研磨プラテンP3における研磨が完了したとき、ヘッドH4へのウェーハW4の吸着が完了していると、搬送制御部14は、ヘッドH1、H2、H3、H4を上昇させた後、回転ヘッド機構4を回転軸心周りに90°回転させる。これにより、ヘッドH1がロードアンロードユニット5の上方に移動する。また、ヘッドH2が第3研磨プラテンP3の上方に移動し、ヘッドH3が第2研磨プラテンP2の上方に移動し、ヘッドH4が第1研磨プラテンP1の上方に移動する。
このとき、各研磨プラテンP1、P2、P3の上方に到達したヘッドH2、H3、H4は研磨制御部12の指示に基づいて下降し、ウェーハW2、W3、W4に対して、上述の研磨処理が実施される。また、ロードアンロードユニット5の上方に到達したヘッドH1は、搬送制御部14の指示に基づいて下降するとともにロードアンロードユニット5上でウェーハW1の吸着を解除する。ウェーハW1の吸着を解除したヘッドH1は、上昇した状態で待機する。ウェーハW1は、搬送制御部14の指示に基づいて被研磨面が下方を向いた状態のまま研磨後ウェーハ反転ユニットU2へ搬出され、研磨後ウェーハ反転ユニットU2において、表裏が反転される。また、ウェーハW1が研磨後ウェーハ反転ユニットU2に搬送されると、搬送制御部14は、研磨前ウェーハ反転ユニットU1に、ウェーハW5をロードアンロードユニット5へ搬送させる。ロードアンロードユニット5上にウェーハW5が設置されると、ヘッドH1が下降してウェーハW5をその下面に吸着する。
研磨後ウェーハ反転ユニットU2上のウェーハW1は、搬送制御部14の指示に基づいて、ウェットロボットR2により搬出され、洗浄部3のインプットステーションC0に搬入される。なお、研磨前ウェーハ反転ユニットU1への次ウェーハW6の搬送は、ウェットロボットR2が、インプットステーションC0にウェーハW1を搬入した後に実施される。
この後、ウェーハW1は、搬送制御部14の指示に基づいて、洗浄部3のウェットロボットR3により、インプットステーションC0から、第1洗浄ユニットC1に搬送される。搬送制御部14は、搬送完了時に、その旨を洗浄制御部13に通知する。このとき、洗浄制御部13は、第1洗浄ユニットC1にウェーハW1に対するブラシスクラブ洗浄を開始させる。なお、ロードアンロードユニット5から第1洗浄ユニットC1への搬送経路には、超純水をウェーハに向けて吐出する超純水供給装置(図示せず)が配置されており、研磨完了後のウェーハ表面の乾燥を防止している。
ブラシスクラブ洗浄が完了すると、洗浄制御部13は搬送制御部14に、その旨を通知する。通知を受けた搬送制御部14は、ウェットロボットR3に、ウェーハW1を第1洗浄ユニットC1から第2洗浄ユニットC2へ搬送させる。また、搬送制御部14は、搬送完了時に、その旨を洗浄制御部13に通知する。
このとき、洗浄制御部13は、第2洗浄ユニットC2に、ウェーハW1に対する超純水によるリンス処理を開始させる。リンス処理が完了すると、洗浄制御部13は、搬送制御部14にその旨を通知する。通知を受けた搬送制御部14は、ウェットロボットR3に、ウェーハW1を第2洗浄ユニットC2から乾燥ユニットC3へ搬送させる。搬送制御部14は、搬送完了時に、その旨を洗浄制御部13に通知する。
このとき、洗浄制御部13は、乾燥ユニットC3に、ウェーハW1に対する乾燥処理を開始させる。乾燥処理が完了すると、洗浄制御部13は、搬送制御部14にその旨を通知する。通知を受けた搬送制御部14は、ドライロボットR1に、ウェーハW1を乾燥ユニットC3から搬出させる。ウェーハW1は、元のFOUP、あるいは研磨済のウェーハ格納のために元のFOUPとは別のロードポートにセットされているFOUPに格納される。以上のようにして、一連の研磨処理および洗浄処理が複数のウェーハに対して並行して行われ、FOUP内の全ウェーハに対して、研磨処理および洗浄処理が行われる。
さて、基板処理装置10は、上記一連の処理の過程において、以下の手法を採用することにより、最終段の研磨(ここでは、第3研磨プラテンP3での研磨)が完了してから、洗浄ユニットC1において洗浄が開始されるまでの時間を常に一定の時間に維持している。これにより、最終段の研磨が完了したウェーハ表面に長時間長純水が付着することを防止している。
まず、研磨部2では、最終段(ここでは第3研磨プラテンP3)の研磨処理が律速段階となる状態に、各研磨プラテンP1〜P3における研磨条件を設定している。すなわち、最終段の研磨処理時間が最も長くなる、各研磨プラテンP1〜P3における研磨条件が研磨制御部12に設定されている。上述のように、研磨部2では、各研磨プラテンP1〜P3における研磨処理と、ロードアンロードユニット5における研磨済みウェーハの搬出処理および次研磨ウェーハの搬入処理が並行して行われる。したがって、最終段の研磨が完了したときに、他の処理を全て完了させておくことにより、最終段の研磨が完了したウェーハを待機させることなく速やかに搬出することが可能になる。
研磨部2の処理を第3研磨プラテンP3の研磨処理に律速させるため、本実施形態では、第1研磨プラテンP1の研磨時間TP1、第2研磨プラテンP2の研磨時間TP2、第3研磨プラテンの研磨時間TP3、ロードアンロードユニット5のウェーハアンロード時間TUL、およびロードアンロードユニット5のウェーハロード時間TLを、以下の式(1)〜式(3)を満足する条件に設定している。ここで、ウェーハアンロード時間TULは、ロードアンロードユニット5から研磨後ウェーハ反転ユニットU2へのウェーハ搬送に要する時間である。また、ウェーハロード時間TLは、研磨前ウェーハ反転ユニットU1からロードアンロードユニット5へのウェーハ搬送に要する時間である。
P1≦TP3 ・・・(1)
P2≦TP3 ・・・(2)
UL+TL≦TP3 ・・・(3)
なお、ロードポートLP1〜LP4から研磨前ウェーハ反転ユニットU1へのウェーハの搬送時間は、各研磨プラテンP1〜P3における研磨時間に比べて十分に小さいため、研磨部2の処理に影響を与えない。
式(1)〜式(3)を満足する研磨条件は、以下の式(4)に示すプレストンの式に基づいて決定することができる。すなわち、研磨量Mは、研磨圧力p、研磨相対速度v、研磨時間t、プレストン係数ηにより示される式(4)を満足する。
M=η・p・v・t ・・・(4)
ここで、研磨相対速度vは、ウェーハの中心が時間の経過とともに研磨パッド上に描く軌跡上における、単位時間あたりの移動量である。
したがって、研磨圧力pと研磨相対速度vを適宜設定することにより、所定の研磨量Mを得るための研磨時間tを変更することができる。
本実施形態では、上記式(1)〜式(3)を満足するために、第3研磨プラテンP3における研磨条件を、研磨圧力1.5psi(10.3KPa)以下、かつ研磨プラテンP3の回転数80rpm以上にしている。このとき、第1研磨プラテンP1における研磨条件は、研磨圧力0.5〜3psi(3.4〜20.7KPa)、研磨プラテンP1の回転数50〜150rpmである。また、第2研磨プラテンP2における研磨条件は、研磨圧力0.5〜3psi(3.4〜20.7KPa)、研磨プラテンP2の回転数50〜150rpmである。なお、研磨対象ウェーハには、膜厚が3〜20nmのTaN膜、膜厚が10〜40nmのTa膜、および膜厚が300〜1200nmのCu膜を順に堆積している。また、第1研磨プラテンP1における研磨量は100〜1100nm、第2研磨プラテンP2における研磨量は100〜300nm、第3研磨プラテンP3における研磨量は30〜100nmである。
このように、式(1)〜式(3)を満足させることにより、最終段の研磨プラテンの研磨処理が研磨部2における処理の律速段階にすることができる。
一方、洗浄部3では、研磨完了後のウェーハがインプットステーションC0において待機することがない洗浄条件を設定している。すなわち、洗浄部3の処理が、ウェットロボットR3の搬送状態に律速されない状態になる、各洗浄ユニットC1〜C3における処理時間を洗浄制御部13に設定している。これにより、研磨部2から搬入されたウェーハを待機させることなく、当該ウェーハに対して速やかに洗浄を開始することができる。
上述のような、1つのウェットロボットR3により、直列に配置された各洗浄ユニットC1〜C3にウェーハを順送りする洗浄部3では、ウェーハの滞留を防ぐためには、ブラシスクラブ洗浄時間TC1、リンス時間TC2、乾燥時間TC3が、以下の式(5)、式(6)を満足すればよい。なお、ここでは、各洗浄ユニット間のウェーハ搬送に要する時間を、全て同一時間aとしている。
C2=TC3+a ・・・(5)
C1=TC2+a=TC3+2a ・・・(6)
すなわち、式(5)に示すように、リンス時間TC2を乾燥時間TC3と搬送時間aとの和に設定すれば、第2洗浄ユニットC2においてリンス処理が完了したときに、直前に乾燥されていたウェーハは乾燥ユニットC3から搬出されている。また、式(6)に示すように、ブラシスクラブ洗浄時間TC2をリンス時間TC3と搬送時間aとの和にすれば、第1洗浄ユニットC1においてブラシスクラブ洗浄処理が完了したときに、直前にリンスされていたウェーハは第2洗浄ユニットC2から搬出されている。したがって、式(5)、式(6)を満足する洗浄条件を採用することにより、洗浄部3内でウェーハの待機が発生することを防止できる。なお、この場合、第1洗浄ユニットC1が洗浄部3の処理の律速段階になる。
さらに、第3研磨プラテンP3での研磨が完了した後、研磨完了ウェーハに対して待機なく洗浄を開始させるためには、研磨部2の律速段階と洗浄部3の律速段階との間に、以下の式(7)、式(8)で示される制限を加える必要がある。なお、ここでは、研磨部2から洗浄部3のインプットステーションC0までのウェーハ搬送に要する時間、すなわち、ロードアンロードユニット5、研磨後ウェーハ反転ユニットU2、およびウェットロボットR2による搬送(中間搬送手段の搬送)に要する時間が、時間bであるとする。
P3+b>TC1 ・・・(7)
(TP3+b)/TC1=α(αは無理数) ・・・(8)
式(7)を満足する場合、最終段の研磨プラテンにおいて研磨が完了したウェーハが洗浄部3のインプットステーションC0に搬送されたときに、直前に第1洗浄ユニットC1において洗浄されていたウェーハの洗浄は完了している。しかしながら、時間TP3+bが、第1洗浄ユニットC1の洗浄時間TC1と同一であると、インプットステーションC0から第1洗浄ユニットC1へのウェーハの搬送タイミングと、第1洗浄ユニットC1から第2洗浄ユニットC2へのウェーハの搬送タイミングとが一致してしまう。この場合、最終段の研磨プラテンP3で研磨されたウェーハが洗浄部3のインプットステーションC0まで搬送されたときに、搬送待機が発生する。また、時間TC1に対する時間TP3+bの比が有理数(例えば1.2や1.5等)になる場合も、複数枚のウェーハに対する処理を連続的に継続したときに、上記搬送タイミングが一致する状況が発生する可能性がある。したがって、研磨部2からインプットステーションC0へ搬送されてきたウェーハが、待機することなく第1洗浄ユニットC1に搬送されるためには、式(8)を満足する必要がある。
以上のように、上記式(1)〜式(3)、および式(5)〜式(8)を満足する条件を研磨制御部12および洗浄制御部13に設定して、周期的に動作を行わせることで、最終段の研磨が完了したウェーハを待機なく最初の洗浄が実施される洗浄ユニットに搬入することができる。すなわち、研磨完了後のウェーハの表面に純水が付着する時間を必要最小限の時間bにすることができる。この結果、銅配線に対する腐食の発生を抑制することができる。
また、上記では基板処理装置10が不具合なく動作している状態について説明したが、例えば、ロードアンロードユニット5でウェーハの吸着できない等の不具合が発生すると、上記動作を行うことが不可能になる。そこで、本実施形態では、第3研磨プラテンP3において研磨を開始する際に、装置制御部10の異常判定部15が、第3研磨プラテン以降の装置各部が正常に動作しているか否かを確認している。図3は、当該確認処理を示すフローチャートである。なお、本実施形態では、異常判定部15には、研磨制御部12、搬送制御部14、洗浄制御部13から、第3研磨プラテンP3以降のウェーハ搬送経路に位置する装置各部への動作開始信号および動作終了信号が入力されている。また、異常判定部15は、動作開始信号または動作終了信号が入力された際に、計時部30から時刻を取得し、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置により構成された記憶部16に記録する。さらに、異常検出部15には、第3研磨プラテンP3よりも下流側のウェーハ搬送経路に位置する装置各部に配設されている各種センサの出力信号も入力されており、装置各部の異常を検知できるように構成されている。
上述のように、ウェーハが第3研磨プラテンP3上に搬送されると、搬送制御部14が、その旨を異常判定部15に通知する。通知を受けた異常判定部15は、まず、ロードアンロードユニット5の状態確認を行う(ステップS301)。ここでの状態確認は、例えば、ロードアンロードユニット5の処理開始時刻、処理終了時刻、これらの時刻の差分から算出される処理時間、やロードアンロードユニット5に配設されたセンサ出力の異常有無の判定等により行うことができる。なお、ロードアンロードユニット5の処理とは、例えば、先に研磨されたウェーハが設置されてから、搬出されるまでの処理である。
ロードアンロードユニット5の状態に異常がない場合、異常判定部15は研磨後ウェーハ反転ユニットU2の状態確認を行う(ステップS301OK→ステップS302)。ここでの状態確認も、ロードアンロードユニット5に対する状態確認と同様である。
研磨後ウェーハ反転ユニットU2の状態に異常がない場合、異常判定部15はウェットロボットR2の状態確認を行う(ステップS302OK→ステップS303)。ここでの状態確認も、上述の状態確認と同様である。
以降同様に、ウェットロボットR2の状態に異常がない場合、異常判定部15はウェットロボットR3の状態確認を行う(ステップS303OK→ステップS304)。ウェットロボットR3の状態に異常がない場合、異常判定部15は第1洗浄ユニットC1の状態確認を行う(ステップS304OK→ステップS305)。第1洗浄ユニットC1の状態に異常がない場合、異常判定部15は第2洗浄ユニットC2の状態確認を行う(ステップS305OK→ステップS306)。第2洗浄ユニットC2の状態に異常がない場合、異常判定部15は乾燥ユニットC3の状態確認を行う(ステップS306OK→ステップS307)。乾燥ユニットC3の状態に異常がない場合、異常判定部15はドライロボットR1の状態確認を行う(ステップS307OK→ステップS308)。
そして、ドライロボットR1の状態に異常がない場合、異常判定部15は研磨制御部12にその旨を通知する。当該通知を受けた研磨制御部12は、第3研磨プラテンP3における研磨処理を開始する(ステップS308OK→ステップS309)。
一方、上述の各判定ステップS301〜S308において、確認対象に、第3研磨プラテンP3において研磨処理を開始した場合に、当該研磨処理が完了するまでに復帰が困難な異常が発生している場合、異常判定部15は研磨制御部12にその旨を通知する。当該通知を受けた研磨制御部12は、第3研磨プラテンP3における研磨処理を開始せず、研磨処理開始前の状態でウェーハを待機させる(ステップS301〜S308NG→ステップS310)。また、このとき、異常判定部15は、警報装置20に警報の発報を指示する。警報装置20は、音、光、警告表示等、作業者に異常を通知可能な任意の方式により警報を発報し、作業者に研磨処理の停止を報知する。
なお、図3に示した異常判定処理のフローチャートは一例を示したものであり、確認対象の状態確認を行う順番は任意に変更することができる。また、異常が発生し難く、かつ他の確認対象の状態確認を行うことで、その確認対象の状態確認を行うことができるものについては、適宜、状態確認を省略してもよい。例えば、ロードアンロードユニット5およびウェットロボットR2の状態確認において異常が確認されない場合、研磨後ウェーハ反転ユニットU2は、正常に動作していると看做してもよい。
以上説明したように、本実施形態の基板処理装置は、最終段の研磨プラテンにおける研磨処理を開始する際に、当該研磨プラテン以降のウェーハ搬送経路にある各部の異常の有無を確認する。そして、異常が確認された場合には、第3研磨プラテンP3での研磨処理を開始せずに待機状態になる。したがって、装置に何らかの異常が生じていた場合であっても、最終段の研磨が完了したウェーハ表面に超純水が長時間付着する状況は発生しない。この結果、銅配線に対する腐食の発生が防止される。
本実施形態によれば、最終段の研磨が完了したウェーハを必要最小限の時間で搬送することができ、ウェーハ表面への超純水の付着時間を必要最小限の時間にすることができる。この結果、銅配線に対する腐食の発生を抑制することができる。また、本実施形態では、最終段の研磨が行われる研磨プラテン以降のウェーハ搬送経路に位置する各部に異常がない場合にのみ、最終段の研磨が開始される。このため、基板処理装置に何らかの異常が発生した場合にも、銅配線に対する腐食の発生を確実に防止することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、研磨部2から洗浄部3へのウェーハ搬送を、搬送待機をなくした状態で実施することにより、ウェーハ搬送時間を必要最小限の時間にし、銅配線に対する腐食の発生を防止した。しかしながら、図11に示したように最終段の研磨が完了したウェーハに対して、所定時間(例えば、300秒)内に洗浄処理を開始することができる構成であれば、超純水付着に起因する配線腐食の発生を抑制することができる。そこで、本実施形態では、研磨部2から洗浄部3への搬送時間を所定時間内で行うことができる基板処理装置について説明する。
図4は、本発明の第2の実施形態における基板処理装置を示す概略構成図である。図4に示すように、本実施形態の基板処理装置40は、第1の実施形態において説明した基板処理装置10と同様に、3つのプラテンを用いてウェーハを段階的に研磨する。基板処理装置40は、第1の実施形態において説明した基板処理装置10と装置制御部の構成が異なっている。その他の構成は、第1の実施形態の基板処理装置10と同一である。なお、図4において、図1に示した要素と同一の要素には同一の符号を付し、以下での詳細な説明を省略する。
図4に示すように、基板処理装置40の装置制御部41は、研磨部2の研磨動作を制御する研磨制御部42を備える。また、研磨制御部42は、各研磨プラテンP1〜P3において研磨が開始したとき、および完了したときに、計時部30から時刻を取得し、HDD等の記憶装置により構成された記憶部16に記録する。また、装置制御部41は、各研磨プラテンP1〜P3において研磨が開始されたときに、各研磨プラテンP1〜P3における研磨完了予定時刻を推定する完了時刻演算部43を備える。完了時刻演算部43は、記憶部16に記録されている各研磨プラテンP1〜P3における先に処理されたウェーハの研磨開始時刻および研磨終了時刻から研磨時間をそれぞれ演算することにより、現在、各研磨プラテンP1〜P3において研磨中のウェーハの研磨完了予定時刻を取得する。
以上の構成を有する基板処理装置40において研磨を行う場合、第1の実施形態と同様に、まず、搬送制御部14の指示に基づいて、ウェーハW1がFOUPから搬出される。ウェーハW1は、例えば、ヘッドH1に吸着された状態で、第1研磨プラテンP1の上方に搬送される。ヘッドH1は、研磨制御部42の指示に基づいて下降し、第1の研磨プラテンP1上の研磨パッドにウェーハW1の被研磨面を所定の研磨圧力で接触させる。そして、研磨制御部42は、研磨パッド上に研磨スラリーを供給した状態で、第1研磨プラテンP1およびヘッドH1を回転させる。このとき、研磨制御部42は、計時部30から時刻を取得するとともに、記憶部16に第1研磨プラテンP1の研磨開始時刻として記録する。
研磨過程で、第1の実施形態で説明した終点検出法により研磨終点を検出した研磨制御部42は、図示しない超純水供給装置に第1研磨プラテンP1表面への超純水供給を指示し、ウェーハW1表面の研磨スラリー除去を行う。このとき、研磨制御部42は、計時部30から時刻を取得するとともに、記憶部16に第1研磨プラテンP1の研磨完了時刻として記録する。また、研磨制御部42は、搬送制御部14に第1研磨プラテンP1における研磨が完了した旨を通知する。
当該通知を受けた搬送制御部14は、ヘッドH2へのウェーハW2の吸着が完了していると、ヘッドH1、H2を上昇させ、ヘッドH1を第2研磨プラテンP2の上方に移動させるとともに、ヘッドH2を第1の研磨プラテンP1の上方に移動させる。移動が完了すると、研磨制御部42は、ヘッドH1を下降させて、第1の研磨プラテンP1上の研磨パッドにウェーハW1の被研磨面を所定の研磨圧力で接触させる。これと並行して、ヘッドH2を下降させて、第1の研磨プラテンP1上の研磨パッドにウェーハW2の被研磨面を所定の研磨圧力で接触させる。当該状態で研磨制御部42は、研磨パッド上に研磨スラリーを供給し、第1研磨プラテンP1、ヘッドH1、第2の研磨プラテンP2、およびヘッドH2を回転させる。このとき、研磨制御部42は、計時部30から時刻を取得し、記憶部16に第2研磨プラテンP2の研磨開始時刻および第1研磨プラテンP1の研磨開始時刻を記録する。
研磨過程で、第1の実施形態で説明した終点検出法により第2研磨プラテンP2における研磨終点を検出した研磨制御部42は、第2研磨プラテンP2表面への超純水供給を指示し、ウェーハW1表面の研磨スラリー除去を行う。このとき、研磨制御部42は、計時部30から取得した時刻を、記憶部16に第2研磨プラテンP2の研磨完了時刻として記録する。また、研磨制御部42は、このとき第1研磨プラテンP1におけるウェーハW2の研磨終点を検知していた場合、搬送制御部14に研磨プラテンP1、P2における研磨が完了した旨を通知する。第1研磨プラテンP1における研磨終点を検知していなかった場合には、第1研磨プラテンP1における研磨終点を検出するまで待機し、研磨終点を検出した際に、搬送制御部14に研磨プラテンP1、P2における研磨が完了した旨を通知する。なお、研磨制御部42は、第1研磨プラテンP1での研磨完了時刻も記憶部16に記録する。
通知を受けた搬送制御部14は、ヘッドH3へのウェーハW3の吸着が完了していると、ヘッドH1〜H3を上昇させ、ヘッドH1を第3研磨プラテンP3の上方に移動させる。このとき、ヘッドH2は第2研磨プラテンP2の上方に移動し、ヘッドH3は第1研磨プラテンP1の上方に移動する。移動が完了すると、研磨制御部42は、ヘッドH1〜H1を下降させて、各ウェーハの被研磨面を所定の研磨圧力で対応する研磨プラテン上の研磨パッドに接触させる。研磨制御部42は、当該状態で研磨パッド上に研磨スラリーを供給し、第1研磨プラテンP1、ヘッドH1、第2の研磨プラテンP2、ヘッドH2、第3研磨プラテン、およびヘッドH3を回転させる。このとき、研磨制御部42は、計時部30から時刻を取得し、記憶部16に、第3研磨プラテンP3の研磨開始時刻、第2研磨プラテンP2の研磨開始時刻および第1研磨プラテンP1の研磨開始時刻を記録する。
このとき、完了時刻演算部43は、記憶部16に格納されている、例えば、直前に第1および第2研磨プラテンP1、P2において実施された研磨の研磨開始時刻と研磨完了時刻とを読み出す。また、研磨完了時刻と研磨開始時刻との差を演算することにより、直前の研磨の研磨時間を算出する。また、記憶部16に格納されている、現在進行中の研磨の研磨開始時間を読み出し、算出された研磨時間を加算することにより、第1および第2研磨プラテンP1、P2における研磨完了予定時刻を得る。また、完了時刻演算部43は、第3研磨プラテンP3については、記憶部16に記録されている先に研磨がなされた同一品種のウェーハに対して実施された研磨開始時刻と研磨終了時刻とを読み出す。そして、両者の差を演算することにより研磨時間を算出する。また、記憶部16に格納されている、現在進行中の研磨の研磨開始時間を読み出し、算出された研磨時間を加算することにより、第3研磨プラテンP3における研磨完了予定時刻を得る。このようにして取得された各研磨プラテンP1、P2、P3における研磨完了予定時刻は、異常検出部15に送信される。
図5は、異常検出部15において実行される処理を示すフローチャートである。図5に示すように、異常検出部15は、取得した各研磨プラテンP1〜P3の研磨完了予定時刻に基づいて、第3の研磨プラテンP3の研磨完了予定時刻と第1研磨プラテンP1および第2研磨プラテンP2の研磨完了予定時刻との前後関係を比較する(ステップS501→S502)。第3研磨プラテンP3における研磨完了予定時刻が、第1および第2研磨プラテンP1、P2における研磨完了予定時刻以降であった場合、第3研磨プラテンP3における研磨が完了したときに、第1研磨プラテンP1および第2研磨プラテンP2における研磨は完了していることになる。すなわち、研磨完了ウェーハの搬送を直ちに行うことができる。この場合、異常検出部15は特に何も行わず、各研磨プラテンP1〜P3において開始されている研磨が継続される(ステップS502Yes→ステップS506)。
一方、第3研磨プラテンP3における研磨完了予定時刻が、第1および第2研磨プラテンP1、P2における研磨完了予定時刻よりも前であった場合、第3研磨プラテンP3における研磨が完了したときに、第1研磨プラテンP1または第2研磨プラテンP2における研磨が完了していない。すなわち、第3研磨プラテンP3において研磨が完了したウェーハは、第1研磨プラテンP1および第2研磨プラテンP2における研磨が完了するまで、第3研磨プラテン上で超純水に晒されることになる。
この場合、異常検出部15は、第2研磨プラテンP2の研磨完了予定時刻から第3研磨プラテンP3の研磨完了予定時刻を差し引いた時間T1を取得する。同様に、異常検出部15は、第1研磨プラテンP1の研磨完了予定時刻から第3研磨プラテンP3の研磨完了予定時刻を差し引いた時間T2を取得する(ステップS502No→ステップS503)。そして、異常検出部15は、予め設定されている許容時間Tと、上記差分T1、T2の大小関係を比較する(ステップS504)。ここで、許容時間Tは、研磨完了ウェーハが、第3研磨プラテンP3上で超純水に晒される許容時間の上限である。当該許容時間Tは、例えば、図11に示したような、銅配線腐食の超純水付着時間依存性に基づいて決定される。すなわち、超純水付着が許容される時間から、研磨部2において最終段の研磨が完了してから洗浄部3において最初の洗浄が開始されるまでの時間を差し引いた時間が許容時間Tになる。なお、研磨部2における最終段の研磨が完了してから洗浄部3の最初の洗浄が開始されるまでの時間は、基板処理装置の構造に依存して定まる一定時間になる。例えば、超純水付着許容時間が5分であった場合、所定時間Tは5分から、最終段の研磨が完了してから最初の洗浄が開始されるまでの時間を差し引いた時間になる。また、許容時間Tは、銅配線のピッチや密度によって異なるため、研磨対象となるウェーハ上に形成された半導体装置の品種に応じて設定される。
許容時間Tが、差分T1および差分T2よりも共に大きい場合、研磨完了ウェーハは許容時間T内に搬送が開始される。この場合、異常検出部15は特に何も行わず、各研磨プラテンP1〜P3において開始されている研磨が継続される(ステップS504Yes→ステップS506)。一方、差分T1および差分T2の少なくとも一方が許容時間Tよりも大きい場合、研磨完了ウェーハは許容時間T内に搬送が開始されない。すなわち、各研磨プラテンP1〜P3において開始されている研磨を継続しても、ウェーハ表面に超純水が長時間付着したことに起因する腐食が銅配線に発生することになる。この場合、異常検出部15は、各研磨プラテンP1〜P3において開始されている研磨を停止する(ステップS504No→S505)。
このような停止判定は研磨開始後直ちに行われるため、各研磨プラテンP1〜P3における研磨が開始された直後に停止することができる。したがって、第3研磨プラテンP3上のウェーハ表面に、各銅配線を電気的に接続する金属膜(ここでは、バリアメタルと密着層)が残留している状態で、研磨を停止することができる。このため、研磨によりウェーハ表面において電気的に分離された銅配線が形成された状態で、ウェーハ表面に超純水が長時間付着する状況は発生しない。この結果、銅配線に対する腐食の発生が防止される。
なお、異常判定部15は、差分T1および差分T2の少なくとも一方が許容時間Tよりも大きい場合、警報装置20に警報の発報を指示する。警報装置20は、音、光、警告表示等、作業者に異常を通知可能な任意の方式により警報を発報し、作業者に研磨が停止されたことを報知する。
一方、第3研磨プラテンP3におけるウェーハW1の研磨が停止されることなく継続された場合、第1の実施形態で説明した終点検出法により第3研磨プラテンP3における研磨終点を検出した研磨制御部42は、図示しない超純水供給装置に第3研磨プラテンP3表面への超純水供給を指示し、ウェーハW1表面の研磨スラリー除去を行う。このとき、研磨制御部42は、第3研磨プラテンP3での研磨完了時刻を計時部30から取得し、記憶部16に記録する。そして、次ウェーハW2について、第3研磨プラテンP3における研磨完了時刻の推定は、当該ウェーハW1の研磨開始時刻と研磨終了時刻とに基づいて行うことができる。なお、上述のように、各研磨プラテンP1〜P3における研磨が継続された場合、最終段の研磨が完了したウェーハ表面に超純水が付着する時間は、許容された範囲内になる。したがって、超純水の長時間付着に起因する銅配線に対する腐食の発生を抑制することができる。
なお、第3研磨プラテンP3で研磨が完了した以降のウェーハ搬送は、上記第1の実施形態において説明したとおりであるので、ここでの説明は省略する。
ところで、基板処理装置40は、最終段の研磨が完了した後の洗浄部3へのウェーハ搬送が、上記許容時間Tを設定した際の前提である時間内に完了していることを確認する機能を有している。すなわち、異常判定部15には、第1の実施形態と同様に、研磨制御部42、搬送制御部14、洗浄制御部13から、第3研磨プラテンP3以降のウェーハ搬送経路に位置する装置各部への動作開始信号および動作終了信号が入力されている。異常判定部15は動作開始信号または動作終了信号が入力された際に、計時部30から時刻を取得し、記憶部16に記録する。そして、異常判定部15は、ウェーハ搬送が、上記許容時間Tの前提である時間内に完了していない場合には、第3研磨プラテンP3における研磨処理を停止するとともに、警報装置20に警報の発報を指示する。これにより、搬送異常に起因して、最終研磨完了後のウェーハ表面に長時間超純水が付着する状態が継続的に発生することを防止することができる。
なお、異常検出部15に、第3研磨プラテンP3よりも下流側のウェーハ搬送経路に位置する装置各部に配設されている各種センサの出力信号を入力する構成とし、装置各部の異常動作を検知した際にも研磨を停止する構成にしてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、最終段の研磨が完了したウェーハの表面に超純水が付着する時間を所定時間以下にすることができる。この結果、銅配線に対する腐食の発生を抑制することができる。また、本実施形態では、最終段の研磨が行われる研磨プラテン以降のウェーハ搬送が正常に実施されていない場合に、研磨を停止する。このため、基板処理装置に何らかの異常が発生した場合にも、銅配線に対する腐食が継続的に発生することを防止できる。
(第3の実施形態)
第2の実施形態では、最終段の研磨プラテンの研磨完了予定時刻と、他の研磨プラテンの研磨完了予定時刻が、予め設定された許容範囲を満足しない場合に研磨を停止する構成とした。しかしながら、予め設定された許容範囲を満足しない場合に研磨完了予定時刻を調節する構成を採用することもできる。そこで、本実施形態では、各研磨プラテンにおける研磨完了予定時刻に応じて、各研磨プラテンにおける研磨条件を変更する構成について説明する。
図6は、本発明の第3の実施形態における基板処理装置を示す概略構成図である。図6に示すように、本実施形態の基板処理装置60は、第1および第2の実施形態において説明した基板処理装置10、40と同様に、3つのプラテンを用いてウェーハを段階的に研磨する。基板処理装置60は、研磨制御部42に代えて、完了時刻演算部43が算出した各研磨プラテンP1〜P3の研磨完了予定時刻に基づいて、各研磨プラテンP1〜P3における研磨条件を変更する研磨制御部62を備える点で基板処理装置40と異なる。その他の構成は、第2の実施形態の基板処理装置40と同一である。なお、図6において、図4に示した要素と同一の要素には同一の符号を付し、以下での詳細な説明を省略する。
本実施形態の基板処理装置60は、第2の実施形態の基板処理装置40と同様に、ロット(同一のFOUPに格納された一群のウェーハ)中の1枚目のウェーハW1が第3研磨プラテンP3で研磨が開始された際に、完了時刻演算部43が各研磨プラテンP1〜P3において実行されている研磨の研磨完了予定時刻を演算する。当該研磨完了予定時刻の推定は、第2の実施形態において説明したように、記憶部16に格納されている、各研磨プラテンP1〜P3において先に研磨がなされたウェーハの研磨開始時間、および研磨完了時間に基づく演算により行われる。なお、本実施形態では、記憶部16は、半導体装置製造工程における生産を管理する製造実行システム(MES:Manufacturing Execution System)のデータベースを格納しており、ウェーハ上に形成された半導体装置の品種に応じた種々の研磨条件や洗浄条件が読み出し可能に構成されている。
図7は、基板処理装置60において異常検出部15において実施される処理を示すフローチャートである。図7に示すように、異常検出部15は、完了時刻演算部43の演算により取得された各研磨プラテンP1〜P3の研磨完了予定時刻に基づいて、第3の研磨プラテンP3の研磨完了予定時刻と第1および第2研磨プラテンP1、P2の研磨完了予定時刻との前後関係を比較する(ステップS701→S702)。第3研磨プラテンP3における研磨完了予定時刻が、第1および第2研磨プラテンP1、P2における研磨完了予定時刻以降であった場合、異常検出部15は特に何も行わず、各研磨プラテンP1〜P3において開始されている研磨が継続される(ステップS702Yes→ステップS706)。
一方、第3研磨プラテンP3における研磨完了予定時刻が、第1および第2研磨プラテンP1、P2における研磨完了予定時刻よりも前であった場合、異常検出部15は、第2研磨プラテンP2の研磨完了予定時刻から第3研磨プラテンP3の研磨完了予定時刻を差し引いた時間T1を取得する。同様に、異常検出部15は、第1研磨プラテンP1の研磨完了予定時刻から第3研磨プラテンP3の研磨完了予定時刻を差し引いた時間T2を取得する(ステップS702No→ステップS703)。そして、異常検出部15は、予め設定されている許容時間Tと、上記差分T1、T2の大小関係を比較する(ステップS704)。ここで、許容時間Tは、第2の実施形態で説明したように、研磨完了ウェーハが、第3研磨プラテンP3上で超純水に晒される許容時間の上限である。
許容時間Tが、差分T1および差分T2よりも共に大きい場合、研磨完了ウェーハは許容時間T内に搬送が開始される。この場合、異常検出部15は特に何も行わず、各研磨プラテンP1〜P3において開始されている研磨が継続される(ステップS704Yes→ステップS706)。一方、差分T1および差分T2の少なくとも一方が許容時間Tよりも大きい場合、研磨完了ウェーハは許容時間T内に搬送が開始されない。したがって、各研磨プラテンP1〜P3において開始されている研磨を継続しても、ウェーハ表面に超純水が長時間付着したことに起因する腐食が銅配線に発生する。この場合、異常検出部15は、研磨制御部62にその旨を通知する。通知を受けた研磨制御部62は、異常検出部が算出した、差分T1およびT2に基づいて、第1研磨プラテンP1および第2研磨プラテンP2において開始されている研磨の研磨条件を、許容時間T≧差分T1、かつ、許容時間T≧差分T2となる条件に変更する。すなわち、第1研磨プラテンP1および第2研磨プラテンP2の内、条件を満足していない研磨プラテンの研磨時間を短縮する(ステップS704No→S705)。
このような研磨時間を短縮する研磨条件は、例えば、上記式(4)に示したプレストンの式に基づいて決定することができる。すなわち、研磨圧力pを大きくする、研磨相対速度vを大きくする、もしくはスラリー流量を大きくすることにより係数ηを大きくすることで、所定の研磨量Mが得られる研磨時間tを短縮する。研磨時間の短縮量は、T≧T1、かつT≧T2の条件を満足する条件であればよいが、例えば、時間T1−T(時間T2−T)だけ研磨時間を短縮すればよい。また、プレストンの式に基づくことなく、T≧T1、かつT≧T2の条件を満足する研磨条件を研磨制御部62が記憶部16から選択する構成を採用することもできる。この場合、研磨対象の基板に対して異なる研磨速度を実現する研磨条件が記憶部16に格納されている。
これにより、差分T1およびT2は、T≧T1、かつT≧T2の条件を満足する。この結果、第3研磨プラテンP3において、研磨が完了したウェーハの表面が超純水に晒される時間を許容時間T内に収めることができる。したがって、銅配線に対する腐食の発生を防止することができる。
一方、第3研磨プラテンP3におけるウェーハW1の研磨が停止されることなく継続された場合、第1の実施形態で説明した終点検出法により第3研磨プラテンP3における研磨終点が検出されるまで研磨が実施される。研磨終点を検出した研磨制御部42は、図示しない超純水供給装置に第3研磨プラテンP3表面への超純水供給を指示し、ウェーハW1表面の研磨スラリー除去を行う。このとき、研磨制御部42は、第3研磨プラテンP3での研磨完了時刻を計時部30から取得し、記憶部16に記録する。なお、上述のように、各研磨プラテンP1〜P3における研磨が継続された場合、最終段の研磨が完了したウェーハ表面に超純水が付着する時間は、許容された範囲内になる。したがって、超純水の長時間付着に起因する銅配線に対する腐食の発生を抑制することができる。
なお、第3研磨プラテンP3で研磨が完了した以降のウェーハ搬送は、上記第1の実施形態において説明したとおりであるので、ここでの説明は省略する。
また、当該手法は、品種が異なる複数のロットを連続して研磨する場合にも適用することができる。例えば、第1ロットの最終ウェーハが、第3研磨プラテンP3上にあるとき、第2研磨プラテンP2上には第2ロットの1枚目のウェーハが配置されている。また、第1研磨プラテンP1上には、第2ロットの2枚目のウェーハが配置されている。このとき、第1ロットの最終ウェーハは、研磨が完了した場合であっても、第2ロットの1枚目のウェーハおよび2枚目のウェーハの研磨が完了するまで洗浄部3に搬送されない。したがって、第1および第2研磨プラテンP1、P2の研磨時間が、第3研磨プラテンP3の研磨時間よりも著しく大きかった場合、第1ロットの最終ウェーハの表面は超純水に長時間晒されるため、銅配線に腐食が発生する。このような状況下であっても、本実施形態によれば、第1および第2研磨プラテンの研磨時間を変更し、第1ロットの最終ウェーハの表面が超純水に晒される時間を許容時間T内に収めることができる。
なお、近年の半導体装置の微細化に伴い、半導体装置を構成するメタル配線層数が増大している。配線構造や配線密度は、メタル配線層ごとに異なるため、Cu膜厚やバリアメタル膜厚は、メタル配線層ごとに異なっている。多品種少量生産が行われている近年の半導体製造工場では、同一の基板処理装置において、異なる品種の半導体装置を連続的に製造することはよく行われている。したがって、連続処理するロットに属するウェーハの構造が極端に異なる場合は、上述のようにして研磨条件を変更することにより、研磨時間を調整することが困難な状況も発生しうる。このため、Cu膜除去(第1および第2研磨プラテンにおける研磨)に時間を要する、品種やレイヤーに対する研磨処理は、ロットを連続して処理を行わないようにロットをディスパッチすることが好ましい。
なお、基板処理装置60も、第2の実施形態の基板処理装置40と同様に、最終段の研磨が完了した後の洗浄部3へのウェーハ搬送が、上記許容時間Tを設定した際の前提である時間内に完了していることを確認する機能を有している。また、上記では、研磨制御部62が第1および第2研磨プラテンP1、P2の研磨速度を変更する構成としたが、第1および第2の研磨プラテンの研磨速度に代えて第3研磨プラテンP3の研磨速度を変更する構成とすることもできる。この場合、T≧T1、かつT≧T2の条件を満足させるために、研磨制御部62は第3研磨プラテンP3の研磨速度を低下させる。
以上説明したように、本実施形態によれば、最終段の研磨が完了したウェーハの表面に超純水が付着する時間を所定時間以下にすることができる。この結果、銅配線に対する腐食の発生を抑制することができる。また、本実施形態では、最終段の研磨が行われる研磨プラテン以降のウェーハ搬送が正常に実施されていない場合に、研磨を停止する。このため、基板処理装置に何らかの異常が発生した場合にも、銅配線に対する腐食が継続的に発生することを防止できる。
(第4の実施形態)
上記第3の実施形態では、最終段の研磨が完了した時点から最初の洗浄が行われるまでの時間を、所定時間内に調整する構成について説明した。ここでは、当該所定時間を緩和することができる構成について説明する。
図8は、本発明の第4の実施形態における基板処理装置を示す概略構成図である。図8に示すように、本実施形態の基板処理装置80は、第1から第3の実施形態において説明した基板処理装置10、40、60と同様に、3つのプラテンを用いてウェーハを段階的に研磨する。また、基板処理装置80は、第2の実施形態において説明した基板処理装置40の構成に加えて、最終段の研磨プラテン上に供給する超純水にイオンを添加するとともに、超純水中のイオン量を一定量に維持するイオン量調整ユニット81を備えている。
イオン量調整ユニット81は、例えば、超純水供給装置から研磨プラテンへ供給される超純水を収容する超純水供給源85に設けることができる。なお、超純水はイオンを含まない高純度の水であるが、ここでは、意図的にイオンを添加した超純水を「イオン含有超純水」と表現する。基板処理装置80の他の構成は、第2の実施形態の基板処理装置40と同一である。なお、図8において、図4に示した要素と同一の要素には同一の符号を付し、以下での詳細な説明を省略する。また、図8では、装置制御部41の詳細な構成を省略しているが、装置制御部41は図4に示した構成を有している。
図8に示すように、イオン量調整ユニット81は、比抵抗測定装置82とイオン量調整装置83とを備える。イオン量調整装置83は、比抵抗測定装置82が検出する超純水の比抵抗が所定値となる状態にイオンを添加し、イオン含有超純水を生成する。本実施形態では、超純水供給源85内のイオン含有超純水が配管86を通じて、研磨部2に配置されている超純水供給装置に供給される。イオン含有超純水は、研磨プラテンP1〜P3の全てに供給されてもよいが、ここでは、第3研磨プラテンP3にのみ供給される構成になっている。
超純水に添加するイオンとしては、CuイオンやAlイオンなど金属イオン単体や、NaCl(NaイオンとClイオン)を使用することができる。ここでは、イオン量調整装83は、NaClを超純水に添加することにより、イオン含有超純水の比抵抗が、8〜15MΩ・cm程度となるようにイオン含有超純水中のイオン量を調節する。なお、イオン含有超純水の比抵抗は、従来、CMP研磨完了後のウェーハに供給される超純水の比抵抗18MΩ・cm程度よりも小さければよく、特に限定されるものではない。また、イオン量調整ユニット81は、比抵抗測定装置82の出力値に基づいて、イオン含有超純水の比抵抗を一定値に維持できる構成であれば、その構成は限定されない。
上述の各実施形態で説明したように、図8に示す基板処理装置80では、第3研磨プラテンP3で研磨が完了しても、他の研磨プラテンP1、P2での研磨が完了するまで、研磨完了ウェーハの搬送が開始されない。このため、第1研磨プラテンP1または第2研磨プラテンP2の研磨時間が第3研磨プラテンP3の研磨時間よりも大きい場合、第3研磨プラテンP3上の研磨完了ウェーハは、第3研磨プラテンP3上でイオン含有超純水が供給された状態で待機することになる。
このとき、研磨完了ウェーハの表面では、電気的に分離された銅配線にイオン含有超純水中の水分子が接触する。上述したように、銅配線に対する腐食は、超純水中の水分子の分極に起因して発生する。図9は、イオン含有超純水中の水分子が、銅配線に接触した状況を示す模式図である。図12に示した例と同様に、最終段の研磨が完了したウェーハ121は、酸化膜等からなる層間絶縁膜122に形成されたトレンチ123に、銅配線124が埋設された構造を有している。
例えば、NaClが混入された場合、図9(a)に示すように、Naイオン(陽イオン)91が水分子125の酸素原子(分極負側)と共有結合を構成する。また、Clイオン(負イオン)92が、水分子125の水素原子(分極正側)と共有結合を形成する。この結果、イオン含有超純水では、水分子125の分極が緩和される。したがって、図9(b)に示すように、銅配線124に水分子125が付着した場合であっても、銅配線124を構成する銅原子から電子が奪われる頻度が低下する。このため、銅原子がイオン化してイオン含有超純水中に溶解することが抑制される。この結果、銅配線124に対する腐食の発生が抑制される。
したがって、第3研磨プラテンP3上の研磨完了ウェーハに、イオン含有超純水を供給する構成を採用することにより、イオンを含まない超純水を研磨完了ウェーハに供給する場合に比べて、銅配線に対する腐食の発生を抑制することができる。すなわち、図11に示した銅配線腐食の純水付着時間に対する依存性において、腐食が許容される時間を相対的に延長することができる。
なお、超純水中に金属イオン(陽イオン)を添加した場合は、水分子の水素原子(分極正側)と共有結合を構成するイオンが存在しないが、酸素原子(分極負側)と共有結合を構成するイオンは存在している。このため、少なくとも酸素原子側の分極を緩和することができる。このため、NaClを添加した場合と同様に、銅配線に腐食が発生することを防止できる。
なお、上記構成に加えて、イオン含有超純水を、研磨部2から洗浄部3への搬送経路でウェーハに対して超純水を吐出する超純水供給装置から供給しても良いことはいうまでもない。
また、上記では、研磨完了時にイオン含有超純水が常に研磨プラテンP3上に供給される構成について説明したが、搬送待機が発生した場合にのみイオン含有超純水を供給する構成とすることもできる。この場合、第3研磨プラテンP3の超純水供給装置は、イオンを含まない超純水と、イオン含有超純水とを切り替えて供給する機構を備える。そして、第3研磨プラテンP3における研磨が完了したウェーハに搬送待機が発生する場合にイオン含有超純水を供給し、搬送待機が発生しない場合にはイオンを含有しない超純水を供給する。
なお、搬送待機の発生は、装置制御部41の完了時刻演算部43が上述のようにして演算した各研磨プラテンP1〜P3における研磨完了予定時刻を、相互に比較することにより容易に検知することができる。例えば、当該研磨完了予定時刻の比較を異常判断部15が行う構成にすることができる。この場合、異常判定部15が、第3研磨プラテンP3における搬送待機の発生を検知した場合にのみ、超純水供給装置が第3の研磨プラテン上にイオン含有超純水を供給する。
また、イオン量調整装置83の故障等が発生した際に、銅配線に対する腐食が発生することを防止するため、比抵抗測定装置82が計測したイオン含有超純水の比抵抗が設定された比抵抗と異なる場合には、警報装置20により警報を報知すると共に、研磨部2における研磨を停止する構成を採用することが好ましい。
(第5の実施形態)
ところで、上記各実施形態の基板処理装置では、第3研磨プラテンP3において研磨が完了した場合であっても、他の研磨プラテンP1、P2における研磨が完了するまでは、研磨完了ウェーハが搬送されない構成であった。当該状態は、各研磨プラテンP1〜P3およびロードアンロード5の間のウェーハ搬送が1式の回転ヘッド機構4により行われることに起因する。そこで、本実施形態では、最終段の研磨が完了したウェーハを回転ヘッド機構4と独立して搬送するウェーハ搬送手段を備えた構成を採用している。
図10は、本発明の第5の実施形態における基板処理装置を示す概略構成図である。図10に示すように、本実施形態の基板処理装置100は、上述の各実施形態の基板処理装置10、40、60、80と同様に、3つの研磨プラテンを用いてウェーハを段階的に研磨する。また、基板処理装置100は、第3研磨プラテンP3とロードアンロードユニット5との間に、第3研磨プラテンP3からロードアンロードユニット5へウェーハを搬送する最終段搬送機構101を備えている。
最終段搬送機構101は、第3研磨プラテンP3の上方とロードアンロードユニット5の上方とに渡って往復動可能に構成されたアーム102を備える。アーム102先端の下面側には、真空吸着等によりアーム102の下面側にウェーハを吸着する吸着部103が設けられている。また、アーム102は、第3研磨プラテンP3の上面、およびロードアンロードユニット5の上面に対して昇降可能に構成されている。さらに、アーム102は、上昇位置にある各ヘッドH1〜H4より下方、かつ第3研磨プラテンP3上面およびロードアンロードユニット5上面よりも上方に位置する水平面内で、研磨部2を構成する他の部材と衝突することなく移動可能に構成されている。基板処理装置100の他の構成は、第2の実施形態の基板処理装置40と同一である。なお、最終段搬送部101の動作は、装置制御部41の搬送制御部14により制御される構成になっている。また、図10において、図4に示した要素と同一の要素には同一の符号を付し、以下での詳細な説明を省略する。
上記基板処理装置100において、第3研磨プラテンP3において、ヘッドH1によりウェーハW1が研磨されている場合について説明する。このとき、第2研磨プラテンP2ではヘッドH2によりウェーハW2が研磨されており、第1研磨プラテンP1ではヘッドH3によりウェーハW3が研磨されている。第2の実施形態において説明したように、各研磨プラテンP1〜P3において研磨が開始される際に、装置制御部41の完了時刻演算部43が各研磨プラテンP1〜P3における研磨完了予定時刻を演算する。取得された各研磨完了予定時刻は、異常判定部15に送信される。異常判定部15は、各研磨完了時刻を相互に比較する。
このとき、研磨プラテンP3における研磨完了予定時刻が他の研磨プラテンP1、P2における研磨完了予定時刻以降であると、最終段搬送機構101は使用されず、上述のように回転ヘッド機構4によりウェーハの搬送が行われる。一方、研磨プラテンP3における研磨完了予定時刻が他の研磨プラテンP1、P2における研磨完了予定時刻よりも前であると、異常判定部15は、搬送制御部14にその旨を通知する。
研磨が進行し、研磨制御部42が上述した手法により第3研磨プラテンP3の研磨完了を検知すると、研磨制御部42が搬送制御部14にその旨を通知する。通知を受けた搬送制御部14は、第3研磨プラテンP3上に位置するヘッド(ここでは、ヘッドH1)のウェーハ吸着を解除するとともに当該ヘッドを上昇させる。ヘッドの上昇が完了すると、搬送制御部14は、最終段搬送機構101に第3研磨プラテンP3上の研磨完了ウェーハの搬送を指示する。当該指示に基づいて、最終段搬送機構101は、アーム102を第3研磨プラテンP3の上方に移動させた後に下降させる。そして、吸着部103にウェーハを吸着する。
ウェーハの吸着が完了すると、最終段搬送機構101は、アーム102をロードアンロードユニット5の上方に移動させた後に下降させる。このとき、次ウェーハW4は、ヘッドH4に吸着された状態でロードアンロードユニット5の上方に待機しているため、次ウェーハW4が、当該ウェーハ搬送を阻害することはない。この後、吸着部103の吸着を解除し、研磨完了ウェーハをロードアンロードユニット5上に載置する。ロードアンロードユニット5への搬送を完了した最終段搬送機構101は、アーム102を第3研磨プラテンP3とロードアンロードユニット5との中間位置に移動させ、その動作を完了する。この後、研磨完了ウェーハは洗浄部3へ搬送されるが、当該搬送は上述したとおりであるので、ここでの説明は省略する。
また、以降、第1研磨プラテンP1と第2研磨プラテンP2における研磨が完了すると、搬送制御部14の指示に基づいて回転ヘッド機構4が回転し、ウェーハ搬送が行われる。このとき、ヘッドH1にはウェーハが保持されていないため、搬送制御部14は、ヘッドH1に対するウェーハの開放動作を省略し、ロードアンロードユニット5に次ウェーハW5が搬入されたときに、上述のウェーハ吸着動作を行う。
以上説明したように、本実施形態によれば、第3の研磨プラテンにおいて研磨が完了したときに、他の研磨プラテンP1、P2において研磨が完了していない状況下であっても、研磨完了ウェーハの搬送を行うことができる。すなわち、最終段の研磨が完了したウェーハを直ちに搬送することができ、最終段の研磨完了後にウェーハ表面が超純水に晒される時間を短縮することができる。この結果、銅配線に対する腐食の発生を抑制することができる。
なお、本発明は、以上で説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する範囲において、種々の変形および応用が可能である。例えば、研磨プラテン数は3つに限定されるものではなく、複数であればよい。また、上述の各実施形態において説明した構成は、それぞれ単独で用いる必要はなく、任意に組み合わせて採用することもできる。
また、上記ではウェーハのCMP研磨と洗浄とを行う基板処理装置について説明したが、ウェーハ表面に電気的に分離した銅等の腐食性金属が形成された状態で、ウェーハ表面に超純水が付着する状態であれば、上記腐食が発生する。したがって、本発明は、CMP研磨を行う基板処理装置に限らず、超純水や薬液等によるウェーハ表面の腐食防止技術としても活用可能である。
本発明は、腐食性金属配線の腐食を抑制できるという効果を有し、基板処理装置および基板処理方法として有用である。
本発明の第1の実施形態における基板処理装置を示す概略構成図 研磨部の主要構成を示す概略斜視図 本発明の第1の実施形態における異常判定処理を示すフローチャート 本発明の第2の実施形態における基板処理装置を示す概略構成図 本発明の第2の実施形態における異常判定処理を示すフローチャート 本発明の第3の実施形態における基板処理装置を示す概略構成図 本発明の第3の実施形態における異常判定処理を示すフローチャート 本発明の第4の実施形態における基板処理装置を示す概略構成図 本発明の第4の実施形態における腐食抑制のメカニズムを示す模式図 本発明の第5の実施形態における基板処理装置を示す概略構成図 最終段の研磨が完了した後の経過時間と製造歩留りとの関係を示す図 遮光下での腐食の発生メカニズムを示す模式図
符号の説明
10、40、60、80、100 基板処理装置
2 研磨部
3 洗浄部
4 回転ヘッド機構(研磨部搬送手段)
5 ロードアンロードユニット(中間搬送手段)
11、41、61 装置制御部(装置制御手段)
12、42、62 研磨制御部
13 洗浄制御部
14 搬送制御部
15 異常判定部(異常検出手段)
43 完了時刻演算部
H1〜H4 ヘッド
P1 第1研磨プラテン
P2 第2研磨プラテン
P3 第3研磨プラテン
C0 インプットステーション
C1 第1洗浄ユニット
C2 第2洗浄ユニット
C3 乾燥ユニット
R1 ドライロボット
R2 ウェットロボット(中間搬送手段)
R3 ウェットロボット(洗浄部搬送手段)
U1 研磨前ウェーハ反転ユニット
U2 研磨後ウェーハ反転ユニット(中間搬送手段)

Claims (16)

  1. 研磨対象面に金属膜が形成された被加工体の化学的機械的研磨と当該研磨がなされた被加工体の洗浄とを連続的に行う基板処理装置において、
    被加工体が順に配置され、前記金属膜を段階的に研磨する複数の研磨プラテンを有する研磨部と、
    前記各研磨プラテン間での被加工体の搬送を同時に行う研磨部搬送手段と、
    最終段の研磨プラテンにおいて研磨された被加工体が順に搬入され、当該被加工体を洗浄する洗浄部と、
    前記研磨部から前記洗浄部へ被加工体を搬送する中間搬送手段と、
    最終段の前記研磨プラテンにおいて研磨された被加工体に対する洗浄処理が、前記最終段の研磨プラテンにおける研磨が完了したときから、所定時間内に開始される状態に前記研磨部、前記洗浄部、前記研磨部搬送手段、および前記中間搬送手段の動作を制御する装置制御手段と、
    を備えたことを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記所定時間が、予め取得された、前記最終段の研磨プラテンにおける研磨完了後の経過時間に対する製造歩留りの依存性に基づいて設定される請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記洗浄部が、前記被加工体を段階的に洗浄する複数の洗浄ユニットを備え、
    前記装置制御手段が、
    最終段の研磨プラテンでの研磨時間が、他の研磨プラテンでの研磨時間よりも長時間になる研磨条件により各研磨プラテンにおける研磨を実施するとともに、各洗浄ユニット間で前記被加工体の搬送待機の発生がない洗浄時間で、各洗浄ユニットにおける前記研磨された被加工体の洗浄を実施し、さらに、
    前記最終段の研磨プラテンにおいて被加工体の研磨が開始されたときから、研磨が完了した当該被加工体の前記洗浄部への搬送が完了するまでの時間が、最初の洗浄処理が行われる洗浄ユニットにおける洗浄時間よりも大きく、かつ、前記両時間の比が無理数となる条件で、前記研磨部、前記洗浄部、前記研磨部搬送手段、および前記中間搬送手段を周期的に動作させる請求項1または2記載の基板処理装置。
  4. 前記最終段の研磨プラテンよりも下流側に位置する被加工体搬送経路の異常を検出する手段をさらに備え、
    前記最終段の研磨プラテンにおける研磨を開始するときに、前記被加工体搬送経路の異常があった場合、前記最終段の研磨プラテンにおける研磨の開始を待機する請求項3記載の基板処理装置。
  5. 前記異常検出手段が、前記最終段の研磨プラテンよりも下流側に位置する被加工体搬送経路の各部における動作開始時刻と、動作完了時刻とに基づいて異常を検出する請求項4記載の基板処理装置。
  6. 前記異常検出手段が異常を検出した場合に警報を発する手段を、さらに備えた請求項4記載の基板処理装置。
  7. 前記各研磨プラテンにおける被加工体の研磨完了予定時刻を取得する手段と、
    最終段の研磨プラテンの研磨完了予定時刻と、他の各研磨プラテンの研磨完了予定時刻との時間差を演算する手段と、
    をさらに備え、
    前記時間差が前記所定時間に対応する許容範囲内にない場合、前記装置制御手段が、前記各研磨プラテンにおける研磨を停止する請求項1または2記載の基板処理装置。
  8. 前記各研磨プラテンにおける被加工体の研磨完了予定時刻を取得する手段と、
    最終段の研磨プラテンの研磨完了予定時刻と、他の各研磨プラテンの研磨完了予定時刻との時間差を演算する手段と、
    をさらに備え、
    前記時間差が前記所定時間に対応する許容範囲内にない場合、前記装置制御手段が、前記最終段の研磨プラテンにおける研磨条件を変更する請求項1または2記載の基板処理装置。
  9. 前記各研磨プラテンにおける被加工体の研磨完了予定時刻を取得する手段と、
    最終段の研磨プラテンの研磨完了予定時刻と、他の各研磨プラテンの研磨完了予定時刻との時間差を演算する手段と、
    をさらに備え、
    前記時間差が前記所定時間に対応する許容範囲内にない場合、前記装置制御手段が、前記他の各研磨プラテンにおける研磨条件を変更する請求項1または2記載の基板処理装置。
  10. 前記最終段の研磨プラテンにおいて研磨が完了した被加工体を、前記研磨部搬送手段と独立して次位置へ搬送する最終段搬送手段をさらに備え、
    前記装置制御手段が、最終段の前記研磨プラテンにおいて研磨された被加工体に対する洗浄処理が、前記最終段の研磨プラテンにおける研磨が完了したときから所定時間内に開始される状態に、前記研磨部、前記洗浄部、前記研磨部搬送手段、前記中間搬送手段および前記最終段搬送手段の動作を制御する請求項1または2記載の基板処理装置。
  11. 最終段の研磨プラテンにおいて研磨が完了した被加工体に対して、当該被加工体の研磨面の全面にイオン含有液を供給する手段を、さらに備えた請求項1または2記載の基板処理装置。
  12. 研磨対象面に金属膜が形成された被加工体の化学的機械的研磨と当該研磨がなされた被加工体の洗浄とを連続的に行う基板処理方法において、
    前記金属膜を段階的に研磨する複数の研磨プラテンに、被加工体を順に配置して被加工体を段階的に研磨するステップと、
    最終段の研磨プラテンにおける研磨が完了した被加工体に対する洗浄処理を前記最終段の研磨プラテンにおける研磨が完了したときから所定時間内に開始して、当該被加工体を洗浄するステップと、
    を有することを特徴とする基板処理方法。
  13. 前記所定時間が、予め取得された、最終段の研磨プラテンにおける研磨完了後の経過時間に対する製造歩留りの依存性に基づいて設定される請求項12記載の基板処理方法。
  14. 前記洗浄処理が、異なる洗浄ユニットにおいて順に実施される複数の洗浄処理からなり、
    前記最終段の研磨プラテンでの研磨時間が、各研磨プラテンにおける研磨時間よりも長時間になる研磨条件により各研磨プラテンにおける研磨が実施されるとともに、前記複数の洗浄処理が、各洗浄処理間で被加工体の搬送待機が発生しない洗浄時間で実施され、さらに、
    前記各ステップが前記最終段の研磨プラテンにおいて被加工体の研磨が開始されたときから、研磨が完了した当該被加工体の前記最初の洗浄ユニットへの搬送が完了するまでの時間が、最初の洗浄処理の洗浄時間よりも大きく、かつ、前記両時間の比が無理数となる条件で行われる請求項12または13記載の基板処理方法。
  15. 最終段の研磨完了予定時刻と他の研磨プラテンの研磨完了予定時刻との時間差が、前記所定時間に対応する許容範囲内にない場合、各研磨プラテンにおける研磨条件を変更することにより、前記洗浄処理を前記所定時間内に開始させる請求項12または13記載の基板処理方法。
  16. 被研磨面の構造が異なることに起因して、各研磨プラテンにおける研磨条件を変更することにより、前記洗浄処理を前記所定時間内に開始させることができない場合、各被加工体を、連続して実施されることのないロットにそれぞれ割り当てて基板処理を行う請求項15記載の基板処理方法。
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