JP2006004993A - Cmp装置、cmp研磨方法、半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 研磨パッドの自動交換機能を有するCMP装置において、保管中の研磨パッドやスラリーが乾燥することによる発塵やウエハに発生する研磨傷を抑制することのできるCMP装置、CMP研磨方法、半導体装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 第1〜第4の保管室15a〜15dは、それぞれ仕切られて形成されており、スラリーやコンタミネーションなどが他の保管室に入り込むのを防止している。第1の保管室15aは、使用後の第1の研磨パッド18aが保管されている。第1、第2の載置ブロック61,62は、第1の研磨ヘッド13aの鍔部65を第1、第2の載置ブロック61,62の上面61a,62aに載せたときに、第1の研磨パッド18aの底部22が第1の保管室15aの底部66に接触しない高さを有する。これにより、純水21中に第1の研磨パッドの底部22を浮かせて保管することが可能になる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、CMP装置、CMP研磨方法、半導体装置及びその製造方法に関する。特には、研磨パッドの保湿を維持することができるCMP装置、CMP研磨方法、半導体装置及びその製造方法に関する。
CMP(Chemical Mechanical Polishing)装置は、被研磨基板であるウエハ上に成膜された膜を平坦にするために用いられる。対象となる膜は、SiO2(シリコン酸化)膜、Cu(銅)膜、W(タングステン)膜など様々である。CMP装置は、スラリーと呼ばれる研磨剤と研磨パッドと呼ばれる研磨布で主に構成され、ウエハ上にスラリーを塗布しつつ、ウエハと研磨パッドを回転させて研磨を行うものである。
従来のCMP装置は、図8に示されるように、円盤形状のターンテーブル502を有しており、このターンテーブル502の下面には回転軸を介して回転モータ(図示せず)が配置されている。ターンテーブル502は、一般的に中心軸503の回りに回転するようになっている。ターンテーブル502の上面には研磨パッド504が貼り付けられている。研磨パッド504は、裏張り層505と、カバー層506を有する。カバー層506は、裏張り層505を介してターンテーブル502と固着されている。
研磨パッド504の上方には、ウエハ507を保持するウエハ保持手段としての研磨ヘッド508が配置されており、この研磨ヘッド508の上部には回転軸509を介して回転モータ(図示せず)が配置されている。研磨ヘッド508は中心軸510を中心に回転するようになっている。回転軸509は、アーム511を介してCMP装置501の本体に保持されている。
また、研磨パッド504の上方には、スラリー(図示せず)を研磨パッド504の中央部に吐出するノズル(図示せず)が配置されている。
また、研磨パッド504の上方には、研磨パッド504の表面状態を整えるドレッサー512が配置されている。このドレッサー512は、平行移動アーム513に取り付けられており、図示しない移動手段によって矢印の方向に移動可能に設けられている。
上記CMP装置501においてウエハ507を研磨する場合、まず、このウエハ507の裏面を研磨ヘッド508の下部に真空吸着する。次に、回転モータによってターンテーブル502を、図8に示される矢印の方向に回転させる。そして、ノズルからスラリーを吐出し、研磨パッド504の中央付近に滴下する。次に、回転モータによって研磨ヘッド508を中心軸510中心に回転させ、ウエハ507の表面(研磨面)を研磨パッド504に押圧する。これにより、ウエハ507上に形成された、例えばシリコン酸化膜を研磨する。ドレッサー512は、研磨パッド504に常に押し当てて表面状態を整えながらウエハ507を研磨したり、所定の研磨時間ウエハを研磨する毎に研磨パッド504に押し当てて表面状態を整えたりしている。
しかしながら、半導体プロセスでCMP装置を必要とする工程には、STI(Shallow Trench Isolation)や多層配線の工程など複数の工程があるが、工程間のクロスコンタミネーション(例えば、多層配線で発生した金属系汚染物質がSTI工程などトランジスタ構造部へ入り込むこと)を制御するため、従来は、工程毎に別々のCMP装置を使って研磨処理を行っている。
このように従来のCMP装置では、装置のハード的な構成は同じであるにもかかわらず、コンタミネーション防止のために別々のCMP装置を使わなければならなかった。よって、CMP装置を分けて処理することは、工程間のクロスコンタミネーションの防止には効果的であるが、CMP装置の投資コストなどの生産面から考えると非常に非効率的であるという問題があった。
そこで、1台のCMP装置で、複数の種類のウエハを研磨処理することが可能なCMP装置が開示されている(特許文献1)。これによれば、ウエハの種類に応じて最適な研磨パッドやスラリーを使用することが可能になるので、クロスコンタミネーションを防止することができ、更に、CMP装置の投資コストなど生産面からも非常に効率的なものであった。
特開平10−146751号公報
しかしながら、従来のCMP装置は、研磨処理を行わないとき、研磨ヘッドを大気中で保持しているため研磨パッドとともに研磨パッドに付着したスラリーが乾燥してしまっていた。これにより、乾燥したスラリーによる発塵や、次回研磨処理するときにスラリー同士が固まることによるウエハへの研磨傷を発生させるという問題があった。
本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、研磨パッドやスラリーが乾燥することによる発塵やウエハに発生する研磨傷を抑制することのできるCMP装置、CMP研磨方法、半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明に係るCMP装置は、被研磨基板をCMP研磨するCMP装置において、回転可能に構成された、前記被研磨基板を保持するステージと、研磨パッドを備えた研磨ヘッドを前記ステージ上に保持する研磨ヘッド保持部と、使用後の研磨パッドを備えた研磨ヘッドを保管する保管部と、前記保管部に保管された前記研磨ヘッドに装着された前記使用後の研磨パッドの保湿が可能な保湿機構と、前記使用後の研磨パッドの底部を前記保管部内で一定の高さに浮かせて保持することが可能な保持機構と、前記研磨ヘッド保持部に保持された前記研磨ヘッドを、前記保管部に保管された前記使用後の研磨ヘッドと交換する研磨ヘッド交換機構とを備えた。
この構成によれば、保湿機構により、研磨パッドを常に濡らしておく保湿が可能になる。よって、研磨パッドに付着したスラリーの乾燥を防止することができる。従って、スラリーが乾燥したことによって発生する発塵を抑制したり、スラリーに含まれる砥粒が凝集し大粒化することによる被研磨基板への研磨傷の発生を抑制したりすることが可能になる。
また、保持機構により、研磨パッドの底部を保湿機構の中で浮かせて保持することができる。よって、研磨パッドに付着したスラリーを保管部内に落としやすく(分離しやすく)することが可能になる。従って、研磨パッドにスラリーが付着したままであると心配されるスラリー同士が凝集することを抑制することができる。これにより、スラリーが固着し大粒化したことによる被研磨基板への研磨傷の発生を抑制することができる。
更に、研磨ヘッド交換機構を用いて、研磨ヘッド保持部に保持された前記研磨ヘッドを、前記保管部に保管された前記交換用研磨ヘッドと交換することにより、1台のCMP装置で複数種類の研磨対象物を研磨することができ、その際に問題となるクロスコンタミネーションを抑制することができる。
本発明に係るCMP装置では、前記保管部は前記使用後の研磨パッドを収容する保管室を有し、前記保管室はスラリー及びコンタミネーションが他の保管室に入り込むのを防止するように互いに仕切られていることが望ましい。
この構成によれば、保管室は互いに仕切られているので、スラリー及びコンタミネーションが他の保管室に入り込むのを防止することが可能になる。
本発明に係るCMP装置では、被研磨基板をCMP研磨するCMP装置において、ターンテーブル上に配置された複数の研磨処理室と、前記研磨処理室内に配置され、前記ターンテーブルに対して回転可能に構成された被研磨基板を保持するステージと、研磨パッドを備えた研磨ヘッドを前記ステージ上に保持する研磨ヘッド保持部と、使用後の研磨パッドを備えた研磨ヘッドを保管する保管部と、前記保管部に保管された前記研磨ヘッドに装着された前記使用後の研磨パッドの保湿が可能な保湿機構と、前記使用後の研磨パッドの底部を前記保管部内で一定の高さに浮かせて保持することが可能な保持機構と、前記研磨ヘッド保持部に保持された前記研磨ヘッドを、前記保管部に保管された前記使用後の研磨ヘッドと交換する研磨ヘッド交換機構とを備え、前記研磨処理室は、研磨時のスラリー及びコンタミネーションが他の研磨処理室に入り込むのを防止するように互いに仕切られている。
この構成によれば、保湿機構により、研磨パッドを常に濡らしておく保湿が可能になる。よって、研磨パッドに付着したスラリーの乾燥を防止することができる。従って、スラリーが乾燥したことによって発生する発塵を抑制したり、スラリーに含まれる砥粒が凝集し大粒化することによる被研磨基板への研磨傷の発生を抑制したりすることが可能になる。
また、保持機構により、研磨パッドの底部を保湿機構の中で浮かせて保持することができる。よって、研磨パッドに付着したスラリーを保管部内に落としやすく(分離しやすく)することが可能になる。従って、研磨パッドにスラリーが付着したままであると心配されるスラリー同士が凝集することを抑制することができる。これにより、スラリーが固着し大粒化したことによる被研磨基板への研磨傷の発生を抑制することができる。
更に、研磨ヘッド交換機構を用いて、研磨ヘッド保持部に保持された前記研磨ヘッドを、前記保管部に保管された前記交換用研磨ヘッドと交換、及び研磨処理室を設けたことにより、1台のCMP装置で複数種類の研磨対象物を研磨することができ、その際に問題となるクロスコンタミネーションを抑制することができる。
また、本発明に係るCMP装置においては、前記ターンテーブル上に配置され、前記被研磨基板を前記ステージ上に取り付け又は前記ステージ上から取り出すためのロード・アンロード室を備えていることも可能である。
この構成によれば、ロード・アンロード室により、ターンテーブル上の研磨処理室に被研磨基板を取り付けたり、取り外したりすることができる。よって、被研磨基板に研磨処理を施すことが可能になる。
また、本発明に係るCMP装置においては、前記研磨パッドの直径が前記被研磨基板の直径以下であることが望ましい。
また、本発明に係るCMP装置においては、前記保管部に保管されている前記使用後の研磨パッドが乾燥しないように、前記保管部に純水を循環させる純水循環機構及び前記保管部内の研磨パッドを純水で浸す機構を備えていることが望ましい。
この構成によれば、純水循環機構及び純水で浸す機構により、研磨パッドを常に濡らしておくことが可能になる。また、純水循環機構により、保管部の純水が入れ替えられるので、研磨パッドを清浄な純水に浸水させることが可能になる。よって、純水の中に滞留する細かな砥粒や凝集して大粒化した砥粒が、研磨パッドに再付着することを防止できる。
また、本発明に係るCMP装置においては、前記研磨ヘッド保持部に保持された前記研磨ヘッドが備えた前記研磨パッドの中央部に前記スラリーを供給するスラリー供給機構を備え、前記スラリー供給機構は、前記研磨パッドの中央部に供給するスラリーを複数のスラリーの中から選択するためにスラリーの供給経路を切り替える切替手段を有することが望ましい。
この構成によれば、スラリー供給機構により、研磨対象物の種類に応じてスラリーを選択し使用することが可能になっている。よって、被研磨基板の種類に左右されることなく研磨処理することができる。
また、本発明に係るCMP装置において、前記複数のスラリー供給機構は、前記スラリーを前記研磨パッドに供給していない間、前記スラリー供給機構の前記スラリーを循環させておく循環機構を有することが望ましい。
この構成によれば、循環機構により、スラリーを循環させておくことが可能になり、スラリーを流動状態にしておくことができる。よって、液体と砥粒の混成物であるスラリーの分離を防ぐことができ、これにより、砥粒の沈殿を防止することが可能になる。
また、本発明に係るCMP装置においては、前記研磨ヘッド保持部に保持された前記研磨ヘッドが備えた前記研磨パッドの中央部に純水を供給する純水供給手段を備えていることが望ましい。
この構成によれば、純水供給手段により、研磨パッド及び研磨処理室内に純水を供給することが可能になる。よって、研磨処理室内などに残留する使用後のスラリーを洗い流すことができる。これにより、種類の異なる研磨対象物に切り替えて研磨処理するときでも、異なるスラリーを混在することなく研磨処理することが可能になる。
本発明に係るCMP装置では、前記保持機構は、前記研磨ヘッドに形成された鍔部を、前記保管室に設けられた突起部に載置し、前記研磨パッドの底部を一定の高さに浮かせて保持することが望ましい。
この構成によれば、研磨ヘッドに形成された鍔部を、保管室に形成された突起部に載置するので、複雑な機構を必要とせずに研磨パッドの底部を一定の高さに浮かせて維持することが可能になる。よって、研磨パッドに付着したスラリーを分離させることが可能になる。
本発明に係るCMP装置では、前記保持機構は、前記研磨ヘッドの底部に形成された凹部を、前記保管室の底部に形成された突起部に嵌め合わせることによって、前記使用後の研磨パッドの底部を一定の高さに浮かせて保持することが望ましい。
この構成によれば、研磨ヘッドの底部に形成された凹部を、保管室の底部に形成された突起部に嵌め合わせるので、複雑な機構を必要とせずに研磨パッドの底部を一定の高さに浮かせて維持することが可能になる。よって、研磨パッド付着したスラリーを分離させることが可能になる。
本発明に係るCMP装置では、前記保管部は、前記保管部内において前記使用後の研磨パッドを浸す純水の水面を所定の高さに維持する水位維持手段を備えていることが望ましい。
この構成によれば、水位維持手段により、保管部内の純水の高さを所定の高さに維持することができ、研磨パッドの必要な部分のみを純水で浸すことが可能になる。
本発明に係るCMP装置では、前記保管部に保管されている前記使用後の研磨パッドが乾燥しないように、前記保管部内の研磨パッドにミストを噴射する機構を備えていることが望ましい。
この構成によれば、ミストを噴射する機構により、研磨パッドを常に濡らしておくことが可能になる。よって、研磨パッドに付着したスラリーの乾燥を防止することができる。よって、スラリーが乾燥したことによって発生する発塵を抑制することが可能になる。
本発明に係る半導体装置は、前記のCMP装置を用いて研磨した工程を経て実現することも可能である。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、前記のCMP装置を用いて研磨する工程を経て実現することも可能である。
本発明に係るCMP研磨方法は、回転可能に構成された被研磨基板を保持するステージと、研磨パッドを備えた研磨ヘッドを前記ステージ上に保持する研磨ヘッド保持部と、使用後の研磨パッドを備えた研磨ヘッドを保管する保管部と、前記保管部に保管された前記研磨ヘッドに装着された前記使用後の研磨パッドの保湿が可能な保湿機構と、前記使用後の研磨パッドの底部を前記保管部内で一定の高さに浮かせて保持することが可能な保持機構と、前記研磨ヘッド保持部に保持された前記研磨ヘッドを、前記保管部に保管された前記使用後の研磨ヘッドと交換する研磨ヘッド交換機構とを備えたCMP装置を用いてCMP研磨を行う方法であって、前記ステージ上に前記被研磨基板を保持させ、前記ステージを回転させ、前記研磨ヘッド保持部に保持された前記研磨ヘッドを回転させながら前記研磨パッドを前記被研磨基板の研磨面に押圧することにより、前記被研磨基板を研磨する工程を有する。
この構成によれば、保湿機構により、研磨パッドを常に濡らしておく保湿が可能になる。よって、研磨パッドに付着したスラリーの乾燥を防止することができる。よって、スラリーが乾燥したことによって発生する発塵を抑制することが可能になる。また、保持機構により、研磨パッドの底部と保管部の底部との接触を防止することができる。よって、研磨パッドからスラリーを分離させることができ、スラリー同士が固着することを抑制することができる。これにより、固着したスラリーが大粒化したことによる被研磨基板への研磨傷の発生を抑制することが可能になる。
更に、被研磨基板を保持させ、ステージを回転させ、研磨パッドを押圧する工程を有する。よって、研磨ヘッド交換機構を用いて、研磨ヘッド保持部に保持された前記研磨ヘッドを、前記保管部に保管された前記交換用研磨ヘッドと交換することにより、1台のCMP装置で複数種類の研磨対象物を研磨することができ、その際に問題となるクロスコンタミネーションを抑制することができる。
本発明に係るCMP研磨方法は、ターンテーブル上に配置された複数の研磨処理室と、前記研磨処理室内に配置され、前記ターンテーブルに対して回転可能に構成された被研磨基板を保持するステージと、研磨パッドを備えた研磨ヘッドを前記ステージ上に保持する研磨ヘッド保持部と、使用後の研磨パッドを備えた研磨ヘッドを保管する保管部と、前記保管部に保管された前記研磨ヘッドに装着された前記使用後の研磨パッドの保湿が可能な保湿機構と、前記使用後の研磨パッドの底部を前記保管部内で一定の高さに浮かせて保持することが可能な保持機構と、前記研磨ヘッド保持部に保持された前記研磨ヘッドを、前記保管部に保管された前記使用後の研磨ヘッドと交換する研磨ヘッド交換機構とを備え、前記研磨処理室は、研磨時のスラリー及びコンタミネーションが他の研磨処理室に入り込むのを防止するように互いに仕切られているCMP装置を用いてCMP研磨を行う方法であって、前記ステージ上に第1の被研磨基板を保持させ、前記ステージを回転させ、前記研磨ヘッド保持部に保持された前記研磨ヘッドを回転させながら前記研磨パッドを第1の被研磨基板の研磨面に押圧することにより、第1の被研磨基板を研磨する工程と、研磨終了後の第1の被研磨基板を前記ステージから取り外し、前記研磨ヘッド交換機構を用いて、前記研磨ヘッド保持部に保持された前記研磨ヘッドを前記保管部に保管された前記研磨ヘッドに交換し、第1の被研磨基板とは研磨対象物の異なる第2の被研磨基板を前記ステージ上に保持させ、ステージを回転させ、研磨ヘッドを回転させながら研磨パッドを第2の被研磨基板の研磨面に押圧することにより、第2の被研磨基板を研磨する工程とを有する。
この構成によれば、保湿機構により、研磨パッドを常に濡らしておく保湿が可能になる。よって、研磨パッドに付着したスラリーの乾燥を防止することができる。よって、スラリーが乾燥したことによって発生する発塵を抑制することが可能になる。また、保持機構により、研磨パッドの底部と保管部の底部との接触を防止することができる。よって、研磨パッドからスラリーを分離させることができ、スラリー同士が固着することを抑制することができる。これにより、固着したスラリーが大粒化したことによる被研磨基板への研磨傷の発生を抑制することが可能になる。
更に、複数の研磨処理室において、第1の被研磨基板を研磨する工程と、第2の被研磨基板を研磨する工程とを有する。よって、研磨ヘッド交換機構を用いて、研磨ヘッド保持部に保持された前記研磨ヘッドを、前記保管部に保管された前記交換用研磨ヘッドと交換することにより、1台のCMP装置で複数種類の研磨対象物を研磨することができ、その際に問題となるクロスコンタミネーションを抑制することができる。
本発明に係る半導体装置は、前記のCMP研磨方法を用いて研磨した工程を経て実現することも可能である。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、前記のCMP研磨方法を用いて研磨する工程を経て実現することも可能である。
以下、本発明に係るCMP装置の実施形態について図面を参照して説明する。
なお、CMP装置には主に二つの方式があり、被研磨基板であるウエハを数枚下向きにセットし、大口径(直径1メートルほど)の研磨パッドとすりあわせるフェイスダウン方式と、ウエハを1枚上向きにセットし、小径(直径30cmほど)のパッドを上から押さえつけるフェイスアップ方式がある。それぞれの方式に一長一短はあるが、本実施形態では、フェイスアップ方式に採用されている小径パッドを利用したものである。
図1は、本実施形態のCMP装置の構成を模式的に示す構成図である。以下、本実施形態のCMP装置の構成を、図1を参照しながら説明する。本実施形態のCMP装置1は、被研磨基板であるウエハ11を保持するステージ12と、第1〜第4の研磨ヘッド13a〜13dと、研磨ヘッド保持部14と、研磨ヘッド保管部15と、研磨ヘッド交換機構16と、純水供給手段と保湿機構を兼ねた純水循環機構17とを有する。
なお、CMP装置1は、ステージ12と研磨ヘッド保持部14がそれぞれ4つずつ備えられており、同時に複数のウエハ11を研磨することが可能になっている。図1では、構造をわかりやすくするために、ステージ12と研磨ヘッド保持部14を1つにし模式的に示している。
ステージ12は、ウエハ11を保持する保持機構(図示せず)と、前記保持機構とともにウエハ11を回転させる回転機構(図示せず)が設けられている。ステージ12の下には、ステージ12を支持するターンテーブル32(図2参照)が備えられている。
第1〜第4の研磨ヘッド13a〜13dは、ウエハ11を研磨する略円形の第1〜第4の研磨パッド18a〜18dがそれぞれ装着されている。第1〜第4の研磨パッド18a〜18dは、ウエハ11に形成された膜(研磨対象物)の種類に適用できるように、それぞれ異なる種類の研磨パッドが取り外し可能な状態に装着されている。第1〜第4の研磨パッド18a〜18dは、その直径がウエハ11の直径以下に形成されている。
研磨ヘッド保持部14には、研磨処理のとき、第1〜第4の研磨ヘッド13a〜13dのうちウエハ11の種類に応じた研磨ヘッドが取り付けられている。本実施形態では、研磨ヘッド保持部14に、第1の研磨ヘッド13aが取り付けられている。また、研磨ヘッド保持部14は、取り付けられた研磨ヘッド13aがステージ12の上方に保持できるように配置されている。
研磨ヘッド保管部15は、全体に縦方向に延びた箱状に構成されており、使用後の研磨パッドが保管されている。研磨ヘッド保管部15は、下から順に、第1の保管室15aと、第2の保管室15bと、第3の保管室15cと、第4の保管室15dとを有する。第1〜第4の保管室15a〜15dには、それぞれ仕切られて形成されており、スラリーやコンタミネーションなどが他の保管室に入り込むのを防止している。第1の保管室15a、第2の保管室15b、第3の保管室15c、第4の保管室15dには、第1の研磨ヘッド13a、第2の研磨ヘッド13b、第3の研磨ヘッド13c、第4の研磨ヘッド13dが、それぞれ順に保管されている。なお、第1の研磨ヘッド13aは、図1において、研磨ヘッド保持部14に保持されている状態を示している。また、研磨ヘッド保管部15は、第1〜第4の保管室15a〜15dを同じ被研磨対象物の研磨ヘッドの保管に対応させてもよいし、これに限らず、被研磨対象物に応じてそれぞれ複数の研磨ヘッド保管部が備えられていてもよい。
研磨ヘッド交換機構16は、載置台19と、交換ロボット20とを有し、研磨ヘッド保持部14に保持された研磨ヘッド(13a〜13dのうち1つ)と、研磨ヘッド保管部15に保管された研磨ヘッド(13a〜13dのうち1つ)を交換するものである。
載置台19は、研磨ヘッド保持部14に保持されている研磨ヘッド(図1では、第1の研磨ヘッド13a)を一時的に載置する台である。
交換ロボット20は、アーム20aと、回転機構(図示せず)とを有し、回転機構によってアーム20aを載置台19側に向けたり、研磨ヘッド保管部15側に向けたりすることが可能になっている。また、アーム20aの先端には、挟持機構(図示せず)が設けられており、研磨ヘッド13a〜13dを挟んで搬送することが可能になっている。
本実施形態では、研磨ヘッド交換機構16によって、載置台19の上に一時的に置かれた第1の研磨ヘッド13aをアーム20aの先端に設けられた挟持機構によって取り上げ、回転機構によって研磨ヘッド保管部15側に方向が変えられて、第1の保管室15aに収納される。
研磨ヘッド交換機構16により、ステージ12上のウエハ11に形成された膜に合わせて研磨ヘッドを交換することが可能になり、これにより、1台のCMP装置1で複数種類のウエハを研磨することができる。例えば、第1の研磨ヘッド13aの第1の研磨パッド18aには、SiO2膜に使用できるようなパッドが装着されている。また、第2の研磨ヘッド13bの第2の研磨パッド18bにはCu膜に使用できるようなパッドが装着されており、第3の研磨ヘッド13cの第3の研磨パッド18cにはW膜に使用できるようなパッドが装着されている。
保湿機構の1つである純水循環機構17は、第1の純水タンク23から供給した第1の保管室15a〜第4の保管室15dの純水を循環している。純水循環機構17によって、第1〜第4の研磨ヘッド13a〜13dに装着された第1〜第4の研磨パッド18a〜18dを純水で浸し、保湿して乾燥させないようにしている。詳しくは、研磨パッド18a〜18dが未使用状態であれば乾燥した状態で維持できるが、一度研磨処理すると研磨パッド18a〜18dにスラリーが付着した状態になる。このスラリーが乾燥することによって発塵が生じる。また、スラリー同士が固着して大粒化すると、研磨処理のときウエハに研磨傷を発生させる原因になってしまう。よって、研磨パッド18a〜18dは、常に純水に浸すなどの保湿状態にしておく必要がある。本実施形態では、CMP装置1に純水循環機構17を設け、第1〜第4の保管室15a〜15dに純水を循環させることにより、研磨パッド18a〜18dを常に純水に浸すことができる。なお、第1〜第4の保管室15a〜15dに、第1〜第4の研磨ヘッド13a〜13dをそれぞれ保持する保持機構については後述する。
図2は、CMP装置の研磨処理室の構成を模式的に示す概略斜視図である。以下、研磨処理室の構成を、図2を参照しながら説明する。研磨処理室31は、円盤状のターンテーブル32と、第1の研磨処理室31aと、第2の研磨処理室31bと、第3の研磨処理室31cと、ロード・アンロード室31dとを有する。なお、図2において示したロード・アンロード室31dの位置は、図示しない搬送装置によって外部とCMP装置とのウエハの受け渡しをする部屋として使用される場所である。本実施形態では、図示しない搬送装置などを含めてロード・アンロード室と呼んでいる。
ターンテーブル32には、ターンテーブル32上の4等分された区分に、それぞれ第1〜第3の研磨処理室31a〜31cとロード・アンロード室31dが配置されている。第1〜第3の研磨処理室31a〜31c及びロード・アンロード室31dは、研磨処理のときのスラリーやコンタミネーションなどが他の研磨処理室に入り込むのを防止するために互いに仕切られている。また、ターンテーブル32は、矢印の方向に回転可能になっている。
第1の研磨処理室31aは、ステージ12(図1参照)の1つである第1のステージ12aを有する。第1のステージ12aは、保持機構によって第1のウエハ11aを保持している。第1のウエハ11aは、研磨ヘッド保持部14に保持された第1の研磨ヘッド13aによって研磨処理が施される。
第2の研磨処理室31bは、第2のステージ12bを有する。第2のステージ12bは、保持機構によって第2のウエハ11bを保持している。第2のウエハ11bは、研磨ヘッド保持部14に保持された第2の研磨ヘッド13bによって研磨処理が施される。
第3の研磨処理室31cは、第3のステージ12cを有する。第3のステージ12cは、保持機構によって第3のウエハ11cを保持している。第3のウエハ11cは、研磨ヘッド保持部14に保持された第3の研磨ヘッド13cによって研磨処理が施される。
ロード・アンロード室31dは、第4のステージ12dを有する。第4のステージ12dは、保持機構によって第4のウエハ11dを保持している。ロード・アンロード室31dは、第1〜第4のウエハ11a〜11dを各ステージ12a〜12dにそれぞれ配置させるための出入り口として使用される。
図3は、CMP装置に備えられたスラリー供給機構の構成を示す概略斜視図である。以下、スラリー供給機構の構成を、図3を参照しながら説明する。なお、前述したように、CMP装置1には、3つの研磨処理室31a〜31cが設けられているが、3つの研磨処理室31a〜31cのスラリー供給機構は、同じ構成になっているので、第1の研磨処理室31aを例に説明する。スラリー供給機構41は、研磨対象物に応じて最適なスラリーを供給するために、スラリーを研磨パッドと同様に切り替えている。
第1のステージ12aの下方には、回転軸(図示せず)を介して回転モータ(図示せず)が配置されている。第1のステージ12aは、回転モータの回転動作により、矢印A方向に回転するようになっている。
第1のステージ12aの上方には、第1の研磨パッド18aを装着する第1の研磨ヘッド13aが配置されており、第1の研磨ヘッド13aの上部には、回転軸(図示せず)を介して回転モータ(図示せず)が配置されている。第1の研磨ヘッド13aは、回転モータの回転運動により矢印B方向に回転するようになっている。
スラリー供給機構41は、第1のスラリー供給部42と、第2のスラリー供給部43と、第3のスラリー供給部44と、第4のスラリー供給部45と、純水供給手段である純水供給部46と、配管47と、管部48とを有する。第1の研磨ヘッド13aの中央には、スラリー供給機構41から供給されるスラリーを第1の研磨パッド18aの中央部に導く管部48が設けられている。また、第1のステージ12aの上方には、研磨終点を検出する終点検出器(図示せず)が配置されている。
第1のスラリー供給部42は、第1のスラリー42aが貯留された第1のタンク42bと、切替手段の1つである第1のバルブ42cと第2のバルブ42dとを有する。第1のスラリー供給部42には、第1のタンク42bから第1のバルブ42cを介して配管47に接続されている経路と、第1のタンク42bから第2のバルブ42dを介して第1のバルブ42cに接続されている経路とを有する。第1のバルブ42cは、配管47を介して管部48に接続されている。
第1のバルブ42cを閉じて第2のバルブ42dを開くと、循環機構の1つである第1のタンク42bの第1のスラリー42aが循環している状態になる。これは、第1のスラリー42aが液体と砥粒の混成物であるため、第1のスラリー42aを第1の研磨パッド18aに供給していないときでも、流動状態にしておかないとすぐに分離して砥粒が沈殿してしまうからである。後述する、第2〜第4のスラリー供給部43〜45においても同様である。
第1のバルブ42cを開いて第2のバルブ42dを閉じると、第1のスラリー42aが第1のバルブ42c、配管47、管部48を通って第1の研磨パッド18aの中央部に供給される。
なお、第2〜第4のスラリー供給部43〜45は、第1のスラリー供給部42と同様に構成されているので説明を省略する。
純水供給部46は、純水が貯留された第2の純水タンク46bと、第3のバルブ46cとを有する。第2の純水タンク46bは、第3のバルブ46cを介して配管47に接続されている。第3のバルブ46cを開くと、純水が配管47、管部48を通って第1の研磨パッド18aの表面の中央部に供給される。純水供給部46は、研磨処理したときの配管47に残留する第1〜第4のスラリー42a〜45aを洗浄(フラッシング)している。
本実施形態のCMP装置1では、上記のように、研磨対象物に応じて最適なスラリーが使用できるように、4種類のスラリー42a〜45aを切り替えることができる。例えば、第1、第2のスラリー供給部42,43は、SiO2膜に使用し、第3のスラリー供給部44はCu膜に使用し、第4のスラリー供給部45はW膜に使用するように設定する。これにより、研磨対象物に応じて研磨ヘッド13を交換するのと合わせて、スラリーの供給を切り替えることができる。
図4は、使用後の研磨ヘッドを保管する保管室の構造を示す模式図である。同図(a)は、保管室の構造を研磨ヘッドとともに示す斜視図である。同図(b)は、研磨ヘッドを保管室に保管している状態を示す断面図である。以下、本実施形態における第1の保管室15aの構造を、図4を参照しながら説明する。なお、前述したようにCMP装置1には4つの保管室15a〜15dが設けられているが、4つの保管室15a〜15dは、各々同じ構造となっているので第1の保管室15aを説明し、第2〜第4の保管室15b〜15dの説明は省略する。第1の保管室15aは、保持機構である第1の載置ブロック61と第2の載置ブロック62と、第1の板63と、開口部64と、純水21とを含んで構成される。
第1の載置ブロック61は、開口部64側からみて第1の保管室15a内の左側壁下方に設けられている。第2の載置ブロック62は、開口部64側からみて第1の保管室15aの右側壁下方に設けられている。第1、第2の載置ブロック61,62は、第1の研磨ヘッド13aの鍔部65を第1、第2の載置ブロック61,62の上面61a,62aに載せたときに、第1の研磨パッド18aの底部22が第1の保管室15aの底部66に接触しない高さを有する。
第1の載置ブロック61と、左側壁67とには、純水21の水位を維持する水位維持手段である貫通穴68がそれぞれ同じ高さに形成されている。高さHは、第1の研磨ヘッド13aを第1、第2の載置ブロック61,62に載せた状態のとき(同図(b)参照)、第1の研磨パッド18aが浸水するように設定されている。貫通穴68により、第1の保管室15aに供給された純水21が高さHを超えると流れ出すようになっており、水面は高さHが維持される。第1の研磨ヘッド13aの第1の保管室15aへの収容及び取り出し作業は、研磨ヘッド交換機構16に備えられたアーム20aによって行われる。
以下、CMP装置によってウエハを研磨する研磨方法について、図1〜図4を参照して説明する。第1ステップでは、第1〜第3のステージ12a〜12c上にウエハ11a〜11cをそれぞれセットする。まず、被研磨対象物であるSiO2膜を成膜した第1〜第3のウエハ11a〜11cを準備する。はじめに、ロード・アンロード室31dには、第3のステージ12cが位置しているものとする。次に、第3のウエハ11cをロード・アンロード室31dのステージ上に載置して保持し、ターンテーブル32を図2における矢印方向に90°回転させる。次に、第2のウエハ11bをロード・アンロード室31dのステージ上に載置して保持し、ターンテーブル32を矢印の方向に90°回転させる。次に、第1のウエハ11aをロード・アンロード室31dのステージ上に載置して保持し、ターンテーブル32を矢印方向に90°回転させる。
第2ステップでは、ウエハ11a〜11c上に形成されたSiO2膜を研磨する。まず、第1〜第3のステージ12a〜12cを回転モータによって、矢印A方向に回転させる(図3参照)。次に、第1〜第3の研磨ヘッド13a〜13cを、それぞれに対応するステージ12a〜12cまで移動させる。次に、SiO2膜に適応した第1のスラリー42aを研磨パッド18a〜18cの表面の中央部に供給するために、バルブ42d,43c,44c,45c,46cを閉じて、バルブ42c,43d,44d,45dを開ける。次に、第1〜第3の研磨ヘッド13a〜13cを回転モータによって回転させ、研磨パッド18a〜18cをそれぞれのウエハ11a〜11cの表面(研磨面)に押圧する。
第3ステップでは、ウエハ11a〜11cをそれぞれのステージ12a〜12cから取り外す。まず、研磨ヘッド13a〜13cを各ウエハ11a〜11cの上方に移動させる。次に、ステージ12a〜12cの回転と研磨ヘッド13a〜13cの回転を停止し、更に、スラリーの供給を停止する。次に、ターンテーブル32を図2における矢印の方向に90°回転させ、第3のウエハ11cをロード・アンロード室31dのステージから取り外す。次に、ターンテーブル32を矢印方向に90°回転させ、第2のウエハ11bをロード・アンロード室31dのステージから取り出す。次に、ターンテーブル32を矢印方向に90°回転させ、第1のウエハ11aをロード・アンロード室31dから取り出す。
第4ステップでは、SiO2膜以外の研磨対象物を研磨処理するための準備を行う。研磨対象物は、例えば、Cu膜を形成したウエハである。まず、純水供給部46(図3参照)の第2の純水タンク46bから純水を配管47、管部48を通して第1〜第3の研磨パッド18a〜18cに供給し、第1〜第3のステージ12a〜12c及び第1〜第3の研磨処理室31a〜31cを洗浄する。
第5ステップでは、研磨ヘッド交換機構16(図1参照)を用いて、Cu膜に対応する研磨ヘッドとの交換を行う。なお、説明をわかりやすくするために、Cu膜に対応する研磨ヘッドは、第2の研磨ヘッド保管部(図示せず)に保管されているものとし、図1に示される構造と同様に構成されている。第2の研磨ヘッド保管部には、下から順に、第5の保管室と、第6の保管室と、第7の保管室と、第8の保管室とを有し、第5の研磨ヘッドと、第6の研磨ヘッドと、第7の研磨ヘッドと、第8の研磨ヘッドとがそれぞれの保管室に保管されている(図示せず)。
第1の研磨ヘッド13aと第5の研磨ヘッドとの交換方法を説明する。まず、研磨ヘッド保持部14に保持された第1の研磨ヘッド13aを載置台19の上に載置する。次に、この載置台19の上の第1の研磨ヘッド13aをアーム20aの挟持機構によって挟んで持ち上げ、交換ロボット20に設けられた回転機構によって研磨ヘッド保管部15側に向きを変える。次に、アーム20aによって、第1の研磨ヘッド13aを第1の保管室15aに収納する。
次に、第2の研磨ヘッド保管部の第5の保管室内に保管されている第5の研磨ヘッドを、アーム20aによって取り出す。次に、この第5の研磨ヘッドを載置台19上に載置し、その後、第5の研磨ヘッドを研磨ヘッド保持部14で保持する。そして、例えば、第1の研磨処理室31aの第1のステージ12a上に移動させる。なお、Cu膜が形成されたウエハは、前述したように、ロード・アンロード室31dのステージ上に載置し、所定の位置まで回転し移動されている。
第2、第3の研磨ヘッド13b,13c、それぞれの保管室15b,15cへ同様に収納する。また、第6、第7の研磨ヘッドは、それぞれの保管室から取り出し、同様に保持する。
第6ステップでは、スラリー供給機構41(図3参照)を調整して、SiO2膜に適応した第1のタンク42bからの供給からCu膜に適用した第3のタンク44bからの供給に変更する。まず、バルブ42c,43c,44d,45c,46cを閉じて、バルブ42d,43d,44c,45dを開くことにより、Cu膜の研磨に対応する第3のスラリー44aを第5の研磨パッドに装着された第5の研磨パッドの表面の中央部に供給する。次に、第5の研磨ヘッドを回転させ、第5の研磨パッドをウエハの表面(研磨面)に押圧する。これにより、ウエハに形成されたCu膜を研磨する。
なお、Cu膜以外の研磨対象物を研磨処理する場合は、上述したCu膜を研磨処理した場合と同様の方法で、研磨パッド及びスラリーを切り替えて研磨処理すればよい。
第7ステップでは、第1の研磨ヘッド13aを第1の保管室15aに保管する。なお、説明をわかりやすくするために、研磨ヘッド保持部14には、第1の研磨ヘッド13aが保持されており、これを第1の保管室15aに保管する方法を説明する。まず、研磨ヘッド交換機構16に備えられたアーム20aによって、第1の研磨ヘッド13aを第1の保管室15aに収容する。このとき、第1の保管室15a内の両サイドに設けられた載置ブロック61,62の上面61a,62aに、第1の研磨ヘッド13aに形成された鍔部65が載るように置く(図4参照)。第1の保管室15aの中の純水21は、貫通穴68によって高さHが維持されているので、第1の研磨パッド18a全体が浸水するようになっている。よって、第1の保管室15aの中で保管している間でも、第1の研磨パッド18aを乾燥させることがないことから、発塵を抑制することができる。
また、第1の研磨パッド18aが純水21中に浮いていることと、純水循環機構17とを設けたことにより、大粒化した砥粒が第1の研磨パッド18aに付着することに起因する研磨傷の発生を抑制することが可能になる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られる。
(1)第1の研磨パッド18aの保湿が可能な保湿機構を備えたことにより、第1の研磨パッド18aを常に濡らしておくことが可能になる。よって、第1の研磨パッド18aに付着したスラリーの乾燥を防止することが可能になる。従って、スラリーが乾燥したことによって発生する発塵を抑制したり、スラリーに含まれる砥粒が凝集し大粒化することによるウエハ11への研磨傷の発生を抑制したりすることができる。
(2)保持機構である載置ブロック61,62を備えたことにより、第1の研磨パッド18aの底部22を水中で浮かせることが可能になる。よって、第1の研磨パッド18aに付着したスラリーを第1の保管室15aの底部66に落としやすく(分離しやすく)することができる。従って、第1の研磨パッド18aにスラリーが付着したままであると心配されるスラリー同士が凝集することを抑制することが可能になる。これにより、スラリーが固着し大粒化したことによるウエハ11への研磨傷の発生を抑制することができる。
(3)純水循環機構17を設けたことにより、第1の保管室15aの純水21が入れ替えられるので、第1の研磨パッド18aを清浄な純水に浸水させることが可能になる。よって、純水21の中に滞留する細かな砥粒や凝集して大粒化した砥粒が、第1の研磨パッド18aに再付着することを防止できる。
(4)スラリー供給機構41のスラリー42a〜45aを循環させておく循環機構を備えたことにより、スラリー42a〜45aを流動状態にしておくことが可能になる。よって、液体と砥粒の混成物であるスラリーの分離を防ぐことができ、これにより、砥粒の沈殿を防止することができる。
(5)水位維持手段である貫通穴68を設けたので、第1の保管室15aの純水21の高さを所定の高さに維持することが可能になる。よって、第1の研磨パッド18aの必要な部分のみを純水21で浸すことが可能になる。
(6)研磨ヘッド13a〜13dを、互いに仕切られている第1〜第4の保管室15a〜15dにそれぞれ保管することができるので、研磨パッド18a〜18dに付着したスラリーの混入やクロスコンタミネーションを抑制することができる。
なお、本実施形態は上記に限定されず、以下のような形態で実施することもできる。
(変形例1)前記実施形態では、第1の研磨パッド18aの保管は、第1の研磨ヘッド13aに形成された鍔部65を載置ブロック61,62に載せることにより、第1の保管室15aの中に貯められた純水21中で保持させていた。これを、図5に示されるように、研磨ヘッド113に形成された鍔部165を、保管室115の中に形成された鍔載置板161に引っ掛けるように載せて、研磨パッド118を純水121中で保管させるようにしてもよい。これによれば、前記実施形態と同様に、研磨ヘッド113の研磨パッド118の底部122を、水中で浮かせることが可能になる。よって、研磨パッド118に付着したスラリーを保管室115の底部163に落としやすく(分離しやすく)することができる。従って、研磨パッド118にスラリーが付着したままであると心配されるスラリー同士が凝集することを抑制することが可能になる。これにより、スラリーが凝集し大粒化したことによるウエハへの研磨傷の発生を抑制することができる。
(変形例2)前記実施形態では、第1の研磨パッド18aの保管は、第1の研磨ヘッド13aに形成された鍔部65を載置ブロック61,62に載せることにより、第1の保管室15aの中に貯められた純水21中で保持させていた。これを、図6に示されるように、研磨ヘッド213の底面に形成された凹部201を、保管室215の中に形成された突起部202に嵌め合わせることによって、研磨ヘッド213を研磨パッドが水中に浮いた状態に保管させるようにしてもよい。これによれば、前記実施形態及び変形例1と同様に、研磨ヘッド213の研磨パッド218の底部222を、水中で浮かせることが可能になる。よって、研磨パッド218に付着したスラリーを保管室215の底部263に落としやすく(分離しやすく)することができる。従って、研磨パッド218にスラリーが付着したままであると心配されるスラリー同士が凝集することを抑制することが可能になる。これにより、スラリーが凝集し大粒化したことによるウエハへの研磨傷の発生を抑制することができる。
(変形例3)前記実施形態では、保湿機構の1つとして純水循環機構17を用いているが、これに限定されるものではなく、研磨パッドの乾燥を防ぐものであれば他の機構を用いることも可能であり、例えば、保湿機構の1つとして、研磨ヘッド保管部内の研磨パッドにミストを噴射する機構を用いることも可能である。詳述すると、図7に示されるように、研磨パッド318は、研磨ヘッド313に形成された鍔部365を、保管室315の中に設けられた載置ブロック361,362に載せることにより、浮いた状態に保持されている。更に、研磨パッド318の下には、ミスト噴射装置301が配置されている。ミスト噴射装置301は、研磨ヘッド313が保管室315に保管されているとき、研磨パッド318にミスト302を噴射している。これにより、研磨パッド318は、常に濡れている状態を保持することができ、研磨パッド318に付着したスラリーが乾燥することを防止し、発塵を抑制することができる。
(変形例4)前記実施形態では、ターンテーブル32上に配置したステージの数、スラリー供給機構41で供給できるスラリーの種類数、研磨ヘッド保持部14の保管室の数などは、適宜変更して実施することも可能である。
(変形例5)前記実施形態では、交換ロボット20、アーム20a及び載置台19から構成された研磨ヘッド交換機構16を用いているが、研磨ヘッド交換機構16の構成はこれに限定されるものではなく、研磨ヘッドを交換できる機構であれば他の機構を用いることも可能であり、例えば、載置台の無い研磨ヘッド交換機構(交換ロボット及びアームから構成された研磨ヘッド交換機構)を用いることも可能である。
(変形例6)前記実施形態では、本発明をCMP装置、CMP研磨方法に適用した例を示しているが、これに限定されるものではなく、本発明を半導体装置及びその製造方法に適用することも可能である。例えば、本実施形態によるCMP装置を用いて研磨した工程を経て製造された半導体装置、本実施形態によるCMP研磨方法を用いて研磨した工程を経て製造された半導体装置、本実施形態によるCMP装置を用いて研磨する工程を有する半導体装置の製造方法、本実施形態によるCMP研磨方法を用いて研磨する工程を有する半導体装置の製造方法についても本発明の適用範囲に含まれる。
一実施形態によるCMP装置の構成を模式的に示す構成図。 CMP装置の研磨処理室の構成を模式的に示す概略斜視図。 研磨処理室のスラリー供給機構、研磨ヘッド、ステージを示す斜視図。 研磨パッドの保湿機構を示した模式図であり、(a)は、保湿機構を示した概略斜視図、(b)は、保湿機構を示した概略断面図。 保湿機構の変形例を示した模式図であり、(a)は、保湿機構の変形例を示した概略斜視図、(b)は、保湿機構の変形例を示した概略断面図。 保湿機構の変形例を示した模式図であり、(a)は、保湿機構の変形例を示した概略斜視図、(b)は、保湿機構の変形例を示した概略断面図。 保湿機構の変形例を示した模式断面図。 従来のCMP装置の構成を模式的に示す断面図。
符号の説明
1…CMP装置、11…被研磨基板であるウエハ、12…ステージ、13…研磨ヘッド、13a…研磨ヘッドとしての第1の研磨ヘッド、13b…研磨ヘッドとしての第2の研磨ヘッド、13c…研磨ヘッドとしての第3の研磨ヘッド、13d…研磨ヘッドとしての第4の研磨ヘッド、14…研磨ヘッド保持部、15…研磨ヘッド保管部、15a…第1の保管室、16…研磨ヘッド交換機構、17…保湿機構を構成する純水循環機構、18…研磨パッド、18a…研磨パッドとしての第1の研磨パッド、18b…研磨パッドとしての第2の研磨パッド、18c…研磨パッドとしての第3の研磨パッド、18d…研磨パッドとしての第4の研磨パッド、19…載置台、20…交換ロボット、20a…アーム、21…純水、22…底部、23…水位維持手段を構成する第1の純水タンク、31…研磨処理室、31a…第1の研磨処理室、32…ターンテーブル、41…スラリー供給機構、46…保湿機構を構成する純水供給部、61…保持機構を構成する第1の載置ブロック、62…保持機構を構成する第2の載置ブロック、65…保持機構を構成する鍔部、66…底部、67…左側壁、68…水位維持手段を構成する貫通穴、161…保持機構を構成する鍔載置板、165…保持機構を構成する鍔部、201…保持機構を構成する凹部、202…保持機構を構成する突起部。

Claims (19)

  1. 被研磨基板をCMP研磨するCMP装置において、
    回転可能に構成された、前記被研磨基板を保持するステージと、
    研磨パッドを備えた研磨ヘッドを前記ステージ上に保持する研磨ヘッド保持部と、
    使用後の研磨パッドを備えた研磨ヘッドを保管する保管部と、
    前記保管部に保管された前記研磨ヘッドに装着された前記使用後の研磨パッドの保湿が可能な保湿機構と、
    前記使用後の研磨パッドの底部を前記保管部内で一定の高さに浮かせて保持することが可能な保持機構と、
    前記研磨ヘッド保持部に保持された前記研磨ヘッドを、前記保管部に保管された前記使用後の研磨ヘッドと交換する研磨ヘッド交換機構と
    を備えたことを特徴とするCMP装置。
  2. 請求項1に記載のCMP装置であって、
    前記保管部は前記使用後の研磨パッドを収容する保管室を有し、前記保管室はスラリー及びコンタミネーションが他の保管室に入り込むのを防止するように互いに仕切られていることを特徴とするCMP装置。
  3. 被研磨基板をCMP研磨するCMP装置において、
    ターンテーブル上に配置された複数の研磨処理室と、
    前記研磨処理室内に配置され、前記ターンテーブルに対して回転可能に構成された被研磨基板を保持するステージと、
    研磨パッドを備えた研磨ヘッドを前記ステージ上に保持する研磨ヘッド保持部と、
    使用後の研磨パッドを備えた研磨ヘッドを保管する保管部と、
    前記保管部に保管された前記研磨ヘッドに装着された前記使用後の研磨パッドの保湿が可能な保湿機構と、
    前記使用後の研磨パッドの底部を前記保管部内で一定の高さに浮かせて保持することが可能な保持機構と、
    前記研磨ヘッド保持部に保持された前記研磨ヘッドを、前記保管部に保管された前記使用後の研磨ヘッドと交換する研磨ヘッド交換機構と
    を備え、
    前記研磨処理室は、研磨時のスラリー及びコンタミネーションが他の研磨処理室に入り込むのを防止するように互いに仕切られていることを特徴とするCMP装置。
  4. 請求項3に記載のCMP装置であって、
    前記ターンテーブル上に配置され、前記被研磨基板を前記ステージ上に取り付け又は前記ステージ上から取り出すためのロード・アンロード室を備えたことを特徴とするCMP装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のCMP装置であって、
    前記研磨パッドの直径が前記被研磨基板の直径以下であることを特徴とするCMP装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のCMP装置であって、
    前記保管部に保管されている前記使用後の研磨パッドが乾燥しないように、前記保管部に純水を循環させる純水循環機構及び前記保管部内の研磨パッドを純水で浸す機構を備えたことを特徴とするCMP装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のCMP装置であって、
    前記研磨ヘッド保持部に保持された前記研磨ヘッドが備えた前記研磨パッドの中央部に前記スラリーを供給するスラリー供給機構を備え、前記スラリー供給機構は、前記研磨パッドの中央部に供給するスラリーを複数のスラリーの中から選択するためにスラリーの供給経路を切り替える切替手段を有することを特徴とするCMP装置。
  8. 請求項7に記載のCMP装置であって、
    前記複数のスラリー供給機構は、前記スラリーを前記研磨パッドに供給していない間、前記スラリー供給機構の前記スラリーを循環させておく循環機構を有することを特徴とするCMP装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載のCMP装置であって、
    前記研磨ヘッド保持部に保持された前記研磨ヘッドが備えた前記研磨パッドの中央部に純水を供給する純水供給手段を備えたことを特徴とするCMP装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載のCMP装置であって、
    前記保持機構は、前記研磨ヘッドに形成された鍔部を、前記保管室に設けられた突起部に載置し、前記研磨パッドの底部を一定の高さに浮かせて保持することを特徴とするCMP装置。
  11. 請求項1〜9のいずれか一項に記載のCMP装置であって、
    前記保持機構は、前記研磨ヘッドの底部に形成された凹部を、前記保管室の底部に形成された突起部に嵌め合わせることによって、前記使用後の研磨パッドの底部を一定の高さに浮かせて保持することを特徴とするCMP装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載のCMP装置であって、
    前記保管部は、前記保管部内において前記使用後の研磨パッドを浸す純水の水面を所定の高さに維持する水位維持手段を備えたことを特徴とするCMP装置。
  13. 請求項1〜11のいずれか一項に記載のCMP装置であって、
    前記保管部に保管されている前記使用後の研磨パッドが乾燥しないように、前記保管部内の研磨パッドにミストを噴射する機構を備えたことを特徴とするCMP装置。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載のCMP装置を用いて研磨した工程を経て製造されたことを特徴とする半導体装置。
  15. 請求項1〜13のいずれか一項に記載のCMP装置を用いて研磨する工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  16. 回転可能に構成された被研磨基板を保持するステージと、
    研磨パッドを備えた研磨ヘッドを前記ステージ上に保持する研磨ヘッド保持部と、
    使用後の研磨パッドを備えた研磨ヘッドを保管する保管部と、
    前記保管部に保管された前記研磨ヘッドに装着された前記使用後の研磨パッドの保湿が可能な保湿機構と、
    前記使用後の研磨パッドの底部を前記保管部内で一定の高さに浮かせて保持することが可能な保持機構と、
    前記研磨ヘッド保持部に保持された前記研磨ヘッドを、前記保管部に保管された前記使用後の研磨ヘッドと交換する研磨ヘッド交換機構と
    を備えたCMP装置を用いてCMP研磨を行う方法であって、
    前記ステージ上に前記被研磨基板を保持させ、前記ステージを回転させ、前記研磨ヘッド保持部に保持された前記研磨ヘッドを回転させながら前記研磨パッドを前記被研磨基板の研磨面に押圧することにより、前記被研磨基板を研磨する工程を有することを特徴とするCMP研磨方法。
  17. ターンテーブル上に配置された複数の研磨処理室と、
    前記研磨処理室内に配置され、前記ターンテーブルに対して回転可能に構成された被研磨基板を保持するステージと、
    研磨パッドを備えた研磨ヘッドを前記ステージ上に保持する研磨ヘッド保持部と、
    使用後の研磨パッドを備えた研磨ヘッドを保管する保管部と、
    前記保管部に保管された前記研磨ヘッドに装着された前記使用後の研磨パッドの保湿が可能な保湿機構と、
    前記使用後の研磨パッドの底部を前記保管部内で一定の高さに浮かせて保持することが可能な保持機構と、
    前記研磨ヘッド保持部に保持された前記研磨ヘッドを、前記保管部に保管された前記使用後の研磨ヘッドと交換する研磨ヘッド交換機構と
    を備え、
    前記研磨処理室は、研磨時のスラリー及びコンタミネーションが他の研磨処理室に入り込むのを防止するように互いに仕切られているCMP装置を用いてCMP研磨を行う方法であって、
    前記ステージ上に第1の被研磨基板を保持させ、前記ステージを回転させ、前記研磨ヘッド保持部に保持された前記研磨ヘッドを回転させながら前記研磨パッドを第1の被研磨基板の研磨面に押圧することにより、第1の被研磨基板を研磨する工程と、
    研磨終了後の第1の被研磨基板を前記ステージから取り外し、前記研磨ヘッド交換機構を用いて、前記研磨ヘッド保持部に保持された前記研磨ヘッドを前記保管部に保管された前記研磨ヘッドに交換し、第1の被研磨基板とは研磨対象物の異なる第2の被研磨基板を前記ステージ上に保持させ、ステージを回転させ、研磨ヘッドを回転させながら研磨パッドを第2の被研磨基板の研磨面に押圧することにより、第2の被研磨基板を研磨する工程と
    を有することを特徴とするCMP研磨方法。
  18. 請求項16又は17に記載のCMP研磨方法を用いて研磨した工程を経て製造されたことを特徴とする半導体装置。
  19. 請求項16又は17に記載のCMP研磨方法を用いて研磨する工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010064212A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Fujibo Holdings Inc 研磨パッドおよびその製造方法
TWI614090B (zh) * 2013-03-13 2018-02-11 應用材料股份有限公司 用於承載頭的加強環
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