JP2003260663A - ポリッシング装置及びポリッシング方法 - Google Patents

ポリッシング装置及びポリッシング方法

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JP2003260663A
JP2003260663A JP2002062268A JP2002062268A JP2003260663A JP 2003260663 A JP2003260663 A JP 2003260663A JP 2002062268 A JP2002062268 A JP 2002062268A JP 2002062268 A JP2002062268 A JP 2002062268A JP 2003260663 A JP2003260663 A JP 2003260663A
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polishing
abrasive grains
dresser
diamond abrasive
diamond
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JP2002062268A
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Taketaka Wada
雄高 和田
Tomohiko Akatsuka
朝彦 赤塚
Tatsuya Sasaki
達也 佐々木
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Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドレッシング部材からの砥粒の脱落を防止し
て研磨対象物の表面のスクラッチを低減することができ
るポリッシング装置を提供する。 【解決手段】 固定砥粒46aと、固定砥粒46aに半
導体ウェハを押圧するトップリング44とを備え、固定
砥粒46aに半導体ウェハを押圧して研磨するポリッシ
ング装置において、固定砥粒46aの表面を再生するダ
イヤモンドドレッサ54を備える。ダイヤモンドドレッ
サ54は、#100のダイヤモンド砥粒と#200のダ
イヤモンド砥粒とを混粒した混粒ダイヤモンド砥粒を電
着させたドレッシング部材を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリッシング装置
及びポリッシング方法に係り、特に固定砥粒を用いて半
導体ウェハ等の研磨対象物を研磨するポリッシング装置
及びポリッシング方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体デバイスの高集積化が進む
につれて回路の配線が微細化し、配線間距離もより狭く
なりつつある。特に線幅が0.5μm以下の光リソグラ
フィの場合、焦点深度が浅くなるためステッパーの結像
面の平坦度を必要とする。このような半導体ウェハの表
面を平坦化する一手段として、化学機械研磨(CMP)
を行うポリッシング装置が知られている。
【0003】この種の化学機械研磨(CMP)装置は、
研磨パッドを上面に有する研磨テーブルとトップリング
とを備えている。そして、研磨テーブルとトップリング
との間に研磨対象物を介在させて、研磨パッドの表面に
砥液(スラリ)を供給しつつ、トップリングによって研
磨対象物を研磨テーブルに押圧して、研磨対象物の表面
を平坦且つ鏡面状に研磨している。
【0004】上述した化学機械研磨を継続すると、研磨
パッドに砥粒や研磨屑が付着し、研磨パッドの特性が変
化して研磨性能が劣化してくる。このため、同一の研磨
パッドを用いて研磨対象物の研磨を繰り返すと、研磨速
度の低下、又は研磨ムラが生じるなどの問題がある。そ
こで、半導体ウェハの研磨前後、又は最中に研磨パッド
の表面状態を回復するドレッシング(目立て)と称する
コンディショニングが行われている。
【0005】研磨対象物の研磨後には、研磨対象物を研
磨面から引き剥がす必要があるが、研磨対象物が表面張
力等により研磨面に密着して残ってしまうことを防止す
るため、研磨対象物を研磨面の外周縁まで一旦移動さ
せ、研磨対象物を研磨面の外周縁の外部に露出させた後
にトップリングを上昇させて研磨面から引き剥がすオー
バーハング方式が知られている。
【0006】ところで、砥液を用いた化学機械研磨にお
いては、比較的軟らかな研磨パッドに研磨砥粒を多量に
含む砥液を供給しつつ研磨するので、パターン依存性に
問題がある。パターン依存性とは、研磨前に存在する半
導体ウェハ上の凹凸パターンにより研磨後にもその凹凸
に起因した緩やかな凹凸が形成され、完全な平坦度が得
られにくいことである。即ち、細かなピッチの凹凸の部
分は研磨速度が速く、大きなピッチの凹凸の部分は研磨
速度が遅くなり、これにより研磨速度の速い部分と研磨
速度の遅い部分とで緩やかな凹凸が形成されるという問
題である。また、研磨パッドを用いた研磨では、凹凸の
凸部のみならず凹部も共に研磨されるため、凸部のみが
研磨されて完全に平坦となった状態で研磨が停止するい
わゆるセルフストップ機能は実現することが困難であっ
た。
【0007】このような状況の下で、酸化セリウム(C
eO)等の砥粒を例えばフェノール樹脂等のバインダ
を用いて固定した、いわゆる固定砥粒を用いた半導体ウ
ェハの研磨が研究されている。このような固定砥粒を用
いた研磨では、研磨材が従来の化学機械研磨と異なり硬
質であるため、凹凸の凸部を優先的に研磨し、凹部は研
磨され難いため、絶対的な平坦性が得やすいという利点
がある。また、固定砥粒の組成によっては、凸部の研磨
が終了し平坦面となると研磨速度が著しく低下し、研磨
が事実上進行しなくなるいわゆるセルフストップ機能が
現れる。更に、固定砥粒を用いた研磨では砥粒を多量に
含む研濁液(スラリ)を使用しないため、環境問題の負
荷が低減するという利点もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したドレッシング
においては、ダイヤモンド砥粒を電着させたドレッシン
グ部材を備えたダイヤモンドドレッサが用いられること
があるが、このようなダイヤモンドドレッサを用いて固
定砥粒の表面のドレッシングを行うと、ドレッシング部
材のダイヤモンド砥粒が脱落して固定砥粒上に落ちるこ
とがあり、この脱落したダイヤモンド砥粒がスクラッチ
の原因となってしまう。
【0009】また、上述したダイヤモンドドレッサを用
いてドレッシングを行うと、研磨面が僅かながら削られ
るが、ドレッシングは研磨時に使用される領域に多少の
余裕をもった領域のみ行われるため、ドレッシングの回
数を重ねていくうちに研磨面全体の平坦性が失われ、そ
の結果として研磨面の外周側が内周側より高い、一定の
幅の段差が形成される。このような場合に上述したオー
バーハング方式を用いると、研磨対象物を研磨面からオ
ーバーハングさせる際に、研磨面の段差に研磨対象物及
びこれを保持したトップリングが乗り上げて、研磨対象
物が割れてしまうおそれがある。
【0010】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたもので、ドレッシング部材からの砥粒の
脱落を防止して研磨対象物の表面のスクラッチを低減す
ることができるポリッシング装置を提供することを第1
の目的とする。また、本発明は、オーバーハング方式に
おいて安全に研磨対象物を研磨面から引き剥がすことが
できるポリッシング方法を提供することを第2の目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような従来技術にお
ける問題点を解決するために、本発明の第1の態様は、
研磨面を構成する固定砥粒と、該研磨面に研磨対象物を
押圧するトップリングとを備え、上記研磨面に研磨対象
物を押圧して該研磨対象物を研磨するポリッシング装置
において、上記研磨面を再生するダイヤモンドドレッサ
を備え、上記ダイヤモンドドレッサは、粒度が異なる複
数種類のダイヤモンド砥粒を混粒した混粒ダイヤモンド
砥粒を電着させたドレッシング部材を備えたことを特徴
とするポリッシング装置である。この場合において、上
記複数種類のダイヤモンド砥粒が、#100のダイヤモ
ンド砥粒と#200のダイヤモンド砥粒とであることが
好ましい。
【0012】ダイヤモンドドレッサに電着させるダイヤ
モンド砥粒としてJIS規格#100よりも大きいもの
を使用すると、ドレッシングの際に、研磨面(砥石面)
から粒子塊が掘り起こされるため、これがスクラッチの
原因となる。一方、ダイヤモンド砥粒として#200よ
りも小さいものを使用すると、砥粒をドレッサに電着固
定させておくことが難しく、脱落しやすくなるためスク
ラッチが増加する。本発明によれば、粒度が異なる複数
種類のダイヤモンド砥粒を混粒させることにより、上述
したようなスクラッチを低減することができ、かつ研磨
レートも安定する。
【0013】本発明の好ましい一態様は、上記ダイヤモ
ンド砥粒は多角形タイプのダイヤモンド砥粒であること
を特徴としている。イレギュラータイプのダイヤモンド
砥粒を使用した場合には、砥粒の一部が破砕又は脱落し
やすく、これが固定砥粒上に落ちてスクラッチの原因と
なる。従って、結晶度が高く破砕又は脱落しにくい多角
形タイプのダイヤモンド砥粒を使用することで、スクラ
ッチを低減することができる。
【0014】また、研磨速度の持続性の観点から、上記
混粒ダイヤモンド砥粒の粒度分布を均一にすることが好
ましい。また、上記#100のダイヤモンド砥粒の混粒
率を10%以下、より好ましくは1%以下とすれば、ド
レッシングにおける研磨速度を安定化することができ
る。ここで、#100のダイヤモンド砥粒の混粒率と
は、(#100のダイヤモンド砥粒の粒数)/(#10
0のダイヤモンド砥粒の粒数+#200のダイヤモンド
砥粒の粒数)をいう。
【0015】本発明の第2の態様は、研磨面を構成する
固定砥粒に研磨対象物を押圧して摺動させつつ研磨を行
うポリッシング方法において、ドレッサを上記研磨面の
外周縁から外方に突出させて該ドレッサを研磨面に押圧
し、該研磨面を再生することを特徴とするポリッシング
方法である。
【0016】これにより、固定砥粒の外周縁がドレッサ
により研磨されるので、この外周縁に段差が形成される
ことがない。従って、オーバーハング時に、研磨対象物
が固定砥粒の外周縁の段差に乗り上げて割れてしまうお
それがなく、安全に研磨対象物を研磨面から離脱させる
ことができる。
【0017】また、上記ドレッサの研磨面の外周縁から
の突出幅が小さい程、固定砥粒を安定的にドレッシング
することができるため、この突出幅を0mmより大きく
3mmよりも小さい範囲とすることが好ましい。
【0018】更に、研磨面の回転速度に対するドレッサ
の回転速度の比を0.4乃至0.8とすれば、固定砥粒
の全面を略均一にドレッシングすることができる。ま
た、この比を3よりも大きくしてもよく、この場合には
固定砥粒の内周側を積極的にドレッシングすることがで
きる。あるいは、上記比を0.4よりも小さくしてもよ
く、この場合には固定砥粒の外周側を積極的にドレッシ
ングすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るポリッシング
装置の実施形態について図面を参照して詳細に説明す
る。図1は、本発明の一実施形態に係るポリッシング装
置の全体構成を示す平面図である。
【0020】図1に示すように、本実施形態におけるポ
リッシング装置は、多数の半導体ウェハをストックする
ウェハカセット1を載置する4つのロード/アンロード
ステージ2を備えている。ロード/アンロードステージ
2は昇降可能な機構を有していてもよい。ロード/アン
ロードステージ2上の各ウェハカセット1に到達可能と
なるように、走行機構3の上に搬送ロボット4が配置さ
れている。
【0021】搬送ロボット4は、上下に2つのハンドを
備えている。搬送ロボット4の2つのハンドのうち下側
のハンドは、ウェハを真空吸着する吸着型ハンドであ
り、ウェハカセット1から半導体ウェハを受け取るとき
のみに使用される。この吸着型ハンドは、カセット内の
ウェハのずれに関係なく正確にウェハを搬送することが
できる。一方、搬送ロボット4の上側のハンドは、ウェ
ハの周縁部を保持する落し込み型ハンドであり、ウェハ
カセット1に半導体ウェハを戻すときのみに使用され
る。この落し込み型ハンドは、吸着型ハンドのようにゴ
ミを集めてこないので、ウェハの裏面のクリーン度を保
ちながらウェハを搬送することができる。このように洗
浄した後のクリーンなウェハを上側に配置することとし
て、それ以上ウェハを汚さないようにしている。
【0022】搬送ロボット4の走行機構3を対称軸とし
てウェハカセット1とは反対側には、半導体ウェハを洗
浄する2台の洗浄機5,6が配置されている。各洗浄機
5,6は搬送ロボット4のハンドが到達可能な位置に配
置されている。また、これらの洗浄機5,6は、ウェハ
を高速回転させて乾燥させるスピンドライ機能を有して
おり、これによりウェハの2段洗浄及び3段洗浄の際に
モジュール交換することなく対応することができる。
【0023】2台の洗浄機5,6の間には、搬送ロボッ
ト4が到達可能な位置に、半導体ウェハの載置台7,
8,9,10を4つ備えたウェハステーション12が配
置されている。洗浄機5と3つの載置台7,9,10に
到達可能な位置には、2つのハンドを有する搬送ロボッ
ト14が配置されている。また、洗浄機6と3つの載置
台8,9,10に到達可能な位置には、2つのハンドを
有する搬送ロボット15が配置されている。
【0024】載置台7は、搬送ロボット4と搬送ロボッ
ト14との間で半導体ウェハを互いに受渡すために使用
され、載置台8は、搬送ロボット4と搬送ロボット15
との間で半導体ウェハを搬送するために使用される。こ
れらの載置台7,8には半導体ウェハの有無を検知する
検知センサ16,17がそれぞれ設けられている。
【0025】載置台9は、搬送ロボット15から搬送ロ
ボット14へ半導体ウェハを搬送するために使用され、
載置台10は、搬送ロボット14から搬送ロボット15
へ半導体ウェハを搬送するために使用される。これらの
載置台9,10には、半導体ウェハの有無を検知する検
知センサ18,19と、半導体ウェハの乾燥を防止する
又はウェハを洗浄するためのリンスノズル20,21と
がそれぞれ設けられている。
【0026】これらの載置台9,10は共通の防水カバ
ーの中に配置されており、このカバーに設けられた搬送
用の開口部にはシャッター22が設けられている。ま
た、載置台9は載置台10の上方に位置しており、洗浄
後のウェハは載置台9に、洗浄前のウェハは載置台10
に載置される。このような構成とすることで、リンス水
の落下によるウェハの汚染を防止している。なお、図1
において、センサ16,17,18,19、リンスノズ
ル20,21、及びシャッター22は模式的に示されて
おり、これらの位置及び形状は正確に図示されていな
い。
【0027】搬送ロボット14のハンドが到達可能な位
置には、洗浄機5と隣接するように洗浄機24が配置さ
れている。また、搬送ロボット15のハンドが到達可能
な位置には、洗浄機6と隣接するように洗浄機25が配
置されている。これらの洗浄機24,25は、ウェハの
両面を洗浄することができる洗浄機である。
【0028】搬送ロボット14及び搬送ロボット15の
上側のハンドは、一度洗浄された半導体ウェハを洗浄機
又はウェハステーション12の載置台へ搬送するのに使
用される。一方、下側のハンドは、一度も洗浄されてい
ない半導体ウェハ及び研磨される前の半導体ウェハを搬
送するために使用される。下側のハンドを用いて後述す
る反転機へのウェハの出し入れを行うことにより、反転
機上部の壁からのリンス水の滴により上側のハンドが汚
染されることがない。
【0029】上記洗浄機5,6,24,25のウェハ搬
入口には、図1に示すように、それぞれシャッター5
a,6a,24a,25aが取付けられており、ウェハ
が搬入されるときのみ開口可能となっている。
【0030】ポリッシング装置は、各機器を囲むように
ハウジング26を備えており、ハウジング26の内部
は、隔壁28、隔壁30、隔壁32、隔壁34、及び隔
壁36により複数の領域(領域A、領域Bを含む)に区
画されている。
【0031】ウェハカセット1と搬送ロボット4が配置
されている領域Aと、洗浄機5,6と載置台7,8,
9,10が配置されている領域Bとの間には、領域Aと
領域Bとのクリーン度を分けるために隔壁28が配置さ
れている。この隔壁28には、領域Aと領域Bとの間で
半導体ウェハを搬送するための開口部が設けられてお
り、この開口部にはシャッター38が設けられている。
上記洗浄機5,6,24,25、ウェハステーション1
2の載置台7,8,9,10、及び搬送ロボット14,
15は、すべて領域Bの中に配置されており、領域Bの
圧力は領域A内の気圧よりも低い気圧に調整されてい
る。
【0032】図1に示すように、隔壁34によって領域
Bとは区切られた領域Cの内部において搬送ロボット1
4のハンドが到達可能な位置には、半導体ウェハを反転
させる反転機40が配置されており、反転機40には搬
送ロボット14によって半導体ウェハが搬送される。ま
た、領域Cの内部において搬送ロボット15のハンドが
到達可能な位置には、半導体ウェハを反転させる反転機
41が配置されており、反転機41には搬送ロボット1
5によって半導体ウェハが搬送される。反転機40及び
反転機41は、半導体ウェハをチャックするチャック機
構と、半導体ウェハの表面と裏面を反転させる反転機構
と、半導体ウェハを上記チャック機構によりチャックし
ているかどうかを確認する検知センサとを備えている。
【0033】隔壁34によって領域Bと区分されたポリ
ッシング室が形成されており、このポリッシング室は更
に隔壁36によって2つの領域C及び領域Dに区分され
ている。なお、領域Bと領域C及びDとを区切る隔壁3
4には、半導体ウェハ搬送用の開口部が設けられ、この
開口部には、反転機40と反転機41のためのシャッタ
ー42,43が設けられている。
【0034】図1に示すように、2つの領域C,Dに
は、それぞれ2つの研磨テーブルと、1枚の半導体ウェ
ハを保持し且つ半導体ウェハを研磨テーブルに対して押
し付けながら研磨するための1つのトップリングが配置
されている。即ち、領域Cには、トップリング44と、
大径の研磨テーブル46と、小径の研磨テーブル48
と、研磨テーブル46に研磨液を供給するための研磨液
供給ノズル50と、窒素ガス供給源及び液体供給源に接
続される複数の噴射ノズル(図示せず)を備えたアトマ
イザ52と、研磨テーブル46のドレッシングを行うた
めのドレッサ54と、研磨テーブル48のドレッシング
を行うためのドレッサ56とが配置されている。同様
に、領域Dには、トップリング45と、大径の研磨テー
ブル47と、小径の研磨テーブル49と、研磨テーブル
47に研磨液を供給するための研磨液供給ノズル51
と、窒素ガス供給源及び液体供給源に接続される複数の
噴射ノズル(図示せず)を備えたアトマイザ53と、研
磨テーブル47のドレッシングを行うためのドレッサ5
5と、研磨テーブル49のドレッシングを行うためのド
レッサ57とが配置されている。
【0035】研磨液供給ノズル50,51からは研磨に
使用する研磨液やドレッシングに使用するドレッシング
液(例えば、水)がそれぞれ研磨テーブル46,47上
に供給される。また、アトマイザ52,53からは窒素
ガスと純水又は薬液とが混合された液体が研磨テーブル
46,47上に噴射される。窒素ガス供給源からの窒素
ガス及び液体供給源からの純水又は薬液は、図示しない
レギュレータやエアオペレータバルブによって所定の圧
力に調整され、両者が混合された状態でアトマイザ5
2,53の噴射ノズルに供給される。この場合におい
て、アトマイザ52,53の噴射ノズルは研磨テーブル
46,47の外周側に向けて液体を噴射するのが好まし
い。なお、窒素ガスに代えて他の不活性ガスを用いるこ
ともできる。また、純水又は薬液などの液体のみをアト
マイザ52,53から噴射することとしてもよい。な
お、研磨テーブル48,49にもアトマイザを設けても
よい。研磨テーブル48,49にアトマイザを設けるこ
とで、研磨テーブル48,49の表面をより清浄に保つ
ことができる。
【0036】混合された窒素ガスと純水又は薬液は、
液体微粒子化、液体が凝固した微粒子固体化、液体
が蒸発した気体化(これら、、を霧状化又はアト
マイズという)された状態で、アトマイザ52,53の
噴射ノズルから研磨テーブル46,47に向けて噴射さ
れる。混合された液体が液体微粒子化、微粒子固体化、
気体化のいずれの状態で噴射されるかは、窒素ガス及び
/又は純水又は薬液の圧力、温度、又はノズル形状など
によって決定される。従って、レギュレータなどによっ
て窒素ガス及び/又は純水又は薬液の圧力、温度、又は
ノズル形状などを適宜変更することによって噴射される
液体の状態を変更することができる。
【0037】なお、研磨テーブル48,49の代わり
に、湿式タイプのウェハ膜厚測定機を設置してもよい。
その場合は、研磨直後のウェハの膜厚を測定することが
でき、ウェハの削り増しや、測定値を利用して次のウェ
ハへの研磨プロセスの制御を行うこともできる。
【0038】反転機40及び41とトップリング44及
び45の下方に、洗浄室(領域B)とポリッシング室
(領域C,D)の間でウェハを搬送するロータリトラン
スポータ60が配置されている。ロータリトランスポー
タ60には、ウェハを載せるステージが4ヶ所等配に設
けてあり、同時に複数のウェハを搭載できるようになっ
ている。
【0039】反転機40及び41に搬送されたウェハ
は、ロータリトランスポータ60のステージの中心が、
反転機40又は41でチャックされたウェハの中心と位
相が合ったときに、ロータリトランスポータ60の下方
に設置されたリフタ62又は63が昇降することで、ロ
ータリトランスポータ60上に搬送される。ロータリト
ランスポータ60のステージ上に載せられたウェハは、
ロータリトランスポータ60の位置を90°変えること
で、トップリング44又は45の下方へ搬送される。ト
ップリング44又は45は、予めロータリトランスポー
タ60の位置に揺動している。トップリング44又は4
5の中心が前記ロータリトランスポータ60に搭載され
たウェハの中心と位相が合ったときに、それらの下方に
配置されたプッシャー64又は65が昇降することで、
ウェハはロータリトランスポータ60からトップリング
44又は45へ移送される。
【0040】次に、ポリッシング室をより詳細に説明す
る。なお、以下では、領域Cについてのみ説明するが、
領域Dについても領域Cと同様に考えることができる。
図2は、領域Cのトップリング44と研磨テーブル4
6,48との関係を示す図である。
【0041】図2に示すように、トップリング44は回
転可能なトップリング駆動軸70によってトップリング
ヘッド72から吊下されている。トップリングヘッド7
2は位置決め可能な揺動軸74によって支持されてお
り、トップリング44は研磨テーブル46,48の双方
にアクセス可能になっている。
【0042】また、ドレッサ54は回転可能なドレッサ
駆動軸76によってドレッサヘッド78から吊下されて
いる。ドレッサヘッド78は位置決め可能な揺動軸80
によって支持されており、これによりドレッサ54は待
機位置と研磨テーブル46上のドレッサ位置との間を移
動可能になっている。同様に、ドレッサ56は回転可能
なドレッサ駆動軸82によってドレッサヘッド84から
吊下されている。ドレッサヘッド84は位置決め可能な
揺動軸86によって支持されており、これによりドレッ
サ56は待機位置と研磨テーブル48上のドレッサ位置
との間を移動可能になっている。
【0043】大径の研磨テーブル46の上面は、砥粒と
気孔又は気孔剤とがバインダ(樹脂)により結合された
固定砥粒46aによって構成されており、この固定砥粒
46aによってトップリング44に保持された半導体ウ
ェハを研磨する研磨面が構成される。ここで、バインダ
としては、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂を用いることが
できるが、特に熱可塑性樹脂が好適である。
【0044】また、小径の研磨テーブル48の上面は、
軟質の不織布によって構成されており、この不織布によ
り研磨後の半導体ウェハの表面に付着した砥粒を洗浄す
る洗浄面が構成される。
【0045】図3乃至図5は本実施形態におけるドレッ
サ54の詳細構造を示す図であり、図3は底面図、図4
は図3のIV−IV線断面図、図5は図4のV部分の拡大図
である。図3乃至図5に示すように、本実施形態におけ
るドレッサ54は、その下面の周縁部にダイヤモンド砥
粒が電着されたドレッシング部材を備えたダイヤモンド
ドレッサで構成されている。ドレッサ54は、下面の周
縁部に所定の幅でダイヤモンド粒子を電着させる帯状の
凸部101aを有するステンレス製のドレッサ本体10
1を備えている。凸部101aの表面には、微粒のダイ
ヤモンドを電着させて形成したダイヤモンド電着リング
102が設けられている。ダイヤモンド電着リング10
2は、凸部101aの表面にダイヤモンド砥粒を付着さ
せ、この凸部101aに例えばNiめっきを施して、こ
のNiめっき層によりダイヤモンド砥粒を固着した構造
である。なお、ドレッサ54は、図3乃至図5に示すよ
うなリング状のダイヤモンドドレッサに限られず、例え
ば、図6に示すように、その下面の周縁部にダイヤモン
ド砥粒が電着された小径のペレット状のドレッシング部
材103をリング状に配置したものであってもよい。
【0046】ダイヤモンド砥粒としては、図7(a)に
示すような形が揃った多角形タイプのダイヤモンド砥粒
104と、図7(b)に示すような形が不揃いなイレギ
ュラータイプのダイヤモンド砥粒105とがあるが、イ
レギュラータイプのダイヤモンド砥粒105を上記ドレ
ッサ54に使用した場合には、砥粒の一部が破砕又は脱
落しやすく、これが固定砥粒46a上に落ちてスクラッ
チの原因となる。従って、結晶度が高く破砕又は脱落し
にくい多角形タイプのダイヤモンド砥粒104を使用す
ることが好ましい。
【0047】また、ダイヤモンド砥粒としてJIS規格
#100よりも大きいものを使用すると、ドレッシング
の際に、研磨面(砥石面)から粒子塊が掘り起こされ、
これが固定砥粒46a上に存在するとスクラッチの原因
となる。一方、ダイヤモンド砥粒として#200よりも
小さいものを使用すると、砥粒をステンレス製のドレッ
サ本体101上に電着固定させておくことが難しく、脱
落しやすくなるためスクラッチが増加する。そこで、本
実施形態においては、#200のダイヤモンド砥粒に#
100のダイヤモンド砥粒を混粒させることにより、ス
クラッチの低減を図っている。
【0048】研磨テーブル46上の固定砥粒46aは軟
質パッドに比べると硬いため、ドレッシング時にはごく
一部の大きなダイヤモンド砥粒だけが固定砥粒に接触す
る。このとき、大きなダイヤモンド砥粒にのみ荷重が集
中するためダイヤモンドが摩耗しやすい。図8は#20
0のダイヤモンド砥粒の粒度分布の一例を示すグラフ、
図9は#100のダイヤモンド砥粒の粒度分布の一例を
示すグラフである。#200のダイヤモンド砥粒は、#
100のダイヤモンド砥粒に比べて粒度分布が広がって
おり、特に大きな粒子の割合が少ない。従って、#20
0のダイヤモンド砥粒のみを用いたドレッサは研磨速度
が持続せず低下してしまう。これに対して、#100の
ダイヤモンド砥粒は大きな粒子の割合が多いため、#1
00のダイヤモンド砥粒を用いたドレッサは研磨速度が
比較的持続する。従って、研磨速度の持続性の観点か
ら、#200のダイヤモンド砥粒と#100のダイヤモ
ンド砥粒とを混粒させた場合に粒度分布が均一となるよ
うにすることが好ましい。
【0049】ここで、#200のダイヤモンド砥粒に#
100のダイヤモンド砥粒を混粒し、#100のダイヤ
モンド砥粒の混粒率を10%、1%、0.1%としてそ
れぞれのドレッサの研磨速度を調べた。ここで、#10
0のダイヤモンド砥粒の混粒率とは、(#100のダイ
ヤモンド砥粒の粒数)/(#100のダイヤモンド砥粒
及び#200のダイヤモンド砥粒の粒数)をいう。この
実験においては、予め#100のダイヤモンド砥粒と#
200のダイヤモンド砥粒とを所定の割合で混粒した混
粒ダイヤモンド砥粒を、上述したドレッサ54の凸部1
01aに電着させた。図10はこの実験の結果を示すグ
ラフである。図10に示すように、#200のダイヤモ
ンド砥粒のみを用いたドレッサに比べて、#200のダ
イヤモンド砥粒に#100のダイヤモンド砥粒を混粒さ
せたものは比較的研磨速度が安定しており、特に混粒率
が0.1%のものが良好であった。この結果から、#1
00のダイヤモンド砥粒の混粒率を好ましくは10%以
下、より好ましくは1%以下にするのがよいことがわか
った。
【0050】次に、本発明のポリッシング装置を用いて
半導体ウェハを研磨する工程について例を挙げて説明す
る。なお、以下の研磨工程の説明では、領域Cにおいて
研磨処理を行う場合について説明するが、領域Dについ
ても同様に考えることができる。例えば、削れやすく、
研磨速度が速いウェハを研磨する場合には、以下に述べ
るex-situドレッシングが採用される。
【0051】1)ex-situドレッシング 研磨テーブル46とドレッサ54とをそれぞれ自転させ
つつ、ドレッサ54を研磨テーブル46に押圧し、固定
砥粒46aのドレッシングを行う。このとき、アトマイ
ザ52からDIW(純水)と窒素ガスとの混合液を固定
砥粒46aに向けて噴射する。
【0052】このとき、ドレッサ54を図11に示すよ
うに、固定砥粒46aの外周縁から外方に突出させなが
らドレッシングを行う。これにより、固定砥粒46aの
外周縁もドレッサ54により研磨されるので、固定砥粒
46aの外周縁に段差が形成されることがない。このと
き、ドレッサ54の突出幅dが小さい程、固定砥粒46
aの形状を維持しつつ安定的にドレッシングすることが
できるため、突出幅dを0mmより大きく3mmよりも
小さい範囲とすることが好ましい。また、研磨テーブル
46(固定砥粒46a)の回転速度に対するドレッサ5
4の回転速度の比を0.4〜0.8とすれば、固定砥粒
46aの全面を略均一にドレッシングすることができ
る。また、このときのドレッサ54の面圧を低くした方
が、固定砥粒46aの消耗量を少なくして寿命を延ばせ
るので、ドレッサ54の面圧を好ましくは9.8kPa
以下、より好ましくは4.9kPa以下とする。
【0053】2)ポリッシング 研磨テーブル46とトップリング44とそれぞれ自転さ
せつつ、半導体ウェハを研磨テーブル46に押圧し半導
体ウェハを研磨する。このとき、研磨液供給ノズル50
から研磨液及びDIW又は薬液(界面活性剤)を固定砥
粒46a上に供給する。
【0054】3)水ポリッシング ポリッシング終了後、研磨テーブル46とトップリング
44とをそれぞれ自転させつつ、半導体ウェハを研磨テ
ーブル46に押圧して水ポリッシュする。このとき、研
磨液供給ノズル50から研磨液又はDIWを固定砥粒4
6a上に供給する。
【0055】4)オーバーハング 水ポリッシング終了後、研磨テーブル46とトップリン
グ44とをそれぞれ自転させつつ、トップリングヘッド
72を介してトップリング44を研磨テーブル46上を
這うように平行移動させる。このとき、研磨液供給ノズ
ル50から研磨液又はDIWを固定砥粒46a上に供給
する。そして、ウェハの一部が研磨テーブル46の外周
縁から外方にはみ出したオーバーハング位置でトップリ
ングヘッド72を停止させ、このオーバーハング状態で
トップリング44を上昇させて、ウェハを固定砥粒46
aの表面から離脱させる。これにより、ウェハと研磨テ
ーブルの間に作用する液体による表面張力が低減され
て、両者の間に作用する不要な力をなくし、搬送精度を
向上させることができる。上述のドレッシングにおいて
固定砥粒46aの外周縁に段差が形成されていないた
め、このオーバーハング時に半導体ウェハが段差に乗り
上げて割れるおそれもなく、安全に半導体ウェハを研磨
テーブル46から離脱させることができる。
【0056】このように、削れやすく、研磨速度が速い
ウェハを研磨する場合には、上述したex-situドレッシ
ングが採用されるが、削れにくく、研磨速度が遅いウェ
ハを研磨する場合には、以下に述べるin-situドレッシ
ングが採用される。なお、以下の説明においては、上述
した例と重複する部分については適宜省略して説明す
る。
【0057】1)in-situドレッシング研磨 研磨テーブル46、ドレッサ54、トップリング44を
それぞれ自転させつつ、半導体ウェハを研磨する。この
とき、研磨液供給ノズル50から研磨液及びDIW又は
薬液を固定砥粒46a上に供給すると共に、アトマイザ
52からDIWと窒素ガスとの混合液を固定砥粒46a
上に向けて噴射する。このときも、上述した例と同様
に、ドレッサ54を固定砥粒46aの外周縁から外方に
突出させながらドレッシングを行う。
【0058】その後、ドレッサ54によるドレッシング
を停止し、しばらくの間半導体ウェハの研磨を継続す
る。即ち、半導体ウェハの表面に形成された凸部が平坦
化される直前(残段差100〜300Å)までをドレッ
シングしながら研磨を行い(in-situドレッシング)、
その後凸部が平坦化されるまでをドレッシングを停止し
て研磨を継続する。このようにすることで、ドレッサ5
4によるドレッシングにより固定砥粒46aの表面に大
粒子が発生して半導体ウェハにスクラッチが入ったとし
ても、研磨の継続によってスクラッチを次第に浅くして
最終的には消失させることができる。
【0059】2)水ポリッシング ポリッシング終了後、研磨テーブル46とトップリング
44とをそれぞれ自転させつつ、半導体ウェハを研磨テ
ーブル46に押圧して水ポリッシュする。このとき、研
磨液供給ノズル50から研磨液又はDIWを固定砥粒4
6a上に供給する。
【0060】3)オーバーハング 水ポリッシング終了後、研磨テーブル46とトップリン
グ44とをそれぞれ自転させつつ、トップリングヘッド
72を介してトップリング44を研磨テーブル46上を
這うように平行移動させる。このとき、研磨液供給ノズ
ル50から研磨液又はDIWを固定砥粒46a上に供給
する。そして、ウェハの一部が研磨テーブル46の外周
縁から外方にはみ出したオーバーハング位置でトップリ
ングヘッド72を停止させ、このオーバーハング状態で
トップリング44を上昇させて、ウェハを固定砥粒46
aの表面から離脱させる。これにより、ウェハと研磨テ
ーブルの間に作用する液体による表面張力が低減され
て、両者の間に作用する不要な力をなくし、搬送精度を
向上させることができる。上述の例と同様に、ドレッシ
ングにおいて固定砥粒46aの外周縁に段差が形成され
ていないため、オーバーハング時に半導体ウェハが段差
に乗り上げて割れるおそれもなく、安全に半導体ウェハ
を研磨テーブル46から離脱させることができる。
【0061】上述のようにして固定砥粒46aにより研
磨された半導体ウェハは、小径の研磨テーブル48に移
動されて、ここでバフクリーニングが行われる。即ち、
トップリング44と研磨テーブル48とをそれぞれ独立
に回転させつつ、トップリング44に保持された研磨後
の半導体ウェハを研磨テーブル48上の軟質の不織布に
押圧する。このとき、図示しない洗浄液供給ノズルから
砥粒を含まない液体、例えば純水又はアルカリ液、好ま
しくはpH9以上のアルカリ液やTMAHを含むアルカ
リ液を不織布に供給する。これにより、研磨後の半導体
ウェハの表面に付着した砥粒を効果的に除去することが
できる。
【0062】また、上記バフクリーニングに代えて、洗
浄機24又は25において半導体ウェハのDHF洗浄を
行うこととしてもよい。また、上述したバフクリーニン
グやDHF洗浄の後、例えばペンスポンジによって半導
体ウェハの表面を洗浄することとしてもよい。更に、固
定砥粒46aによる研磨後に、半導体ウェハの仕上げ研
磨を行うこととしてもよい。この仕上げ研磨は、研磨テ
ーブル46において行ってもよく、あるいは、研磨テー
ブル48において行ってもよい。いずれの場合において
も、砥粒を含む研磨液を用いて仕上げ研磨を行い、仕上
げ研磨後に上述した水ポリッシング工程と洗浄工程(バ
フクリーニング又はDHF洗浄)を行う。
【0063】上述した例では、ドレッシング中の研磨テ
ーブル46(固定砥粒46a)の回転速度に対するドレ
ッサ54の回転速度の比を0.4〜0.8とした場合を
説明したが、これに限られるものではなく、要求される
固定砥粒46aの形状に応じて上記比を変えることがで
きる。例えば、研磨テーブル46の回転速度に対するド
レッサ54の回転速度の比を3よりも大きくすれば固定
砥粒46aの内周側を積極的にドレッシングすることが
でき、0.4よりも小さくすれば固定砥粒46aの外周
側を積極的にドレッシングすることができる。なお、こ
のように固定砥粒46aの内周側あるいは外周側を積極
的にドレッシングする場合には、ドレッサ54の面圧を
高めにして9.8kPa以上とすればより効果的であ
る。
【0064】これまで本発明の一実施形態について説明
したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技
術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施され
てよいことは言うまでもない。
【0065】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、粒度
が異なる複数種類のダイヤモンド砥粒を混粒させること
により、スクラッチを低減することができ、かつ研磨レ
ートも安定する。また、固定砥粒の外周縁がドレッサに
よりドレッシングされるので、この外周縁に段差が形成
されることがない。従って、オーバーハング時に、研磨
対象物が固定砥粒の外周縁の段差に乗り上げて割れてし
まうおそれがなく、安全に研磨対象物を研磨面から離脱
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるポリッシング装置
の全体構成を示す平面図である。
【図2】図1におけるポリッシング室の正面図である。
【図3】本発明の一実施形態におけるドレッサの底面図
である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図4のV部分の拡大図である。
【図6】本発明の他の実施形態におけるドレッサの底面
図である。
【図7】図7(a)は多角形タイプのダイヤモンド砥粒
を示す図、図7(b)はイレギュラータイプのダイヤモ
ンド砥粒を示す図である。
【図8】#200のダイヤモンド砥粒の粒度分布の一例
を示すグラフである。
【図9】#100のダイヤモンド砥粒の粒度分布の一例
を示すグラフである。
【図10】#200のダイヤモンド砥粒に#100のダ
イヤモンド砥粒を混粒してドレッシングを行った場合の
研磨速度を示すグラフである。
【図11】ドレッシング時のドレッサの位置を示す概略
図である。
【符号の説明】
1 ウェハカセット 2 ロード/アンロードステージ 3 走行機構 4,14,15 搬送ロボット 5,6,24,25 洗浄機 5a,6a,22,24a,25a,38,42,43
シャッター 7,8,9,10 載置台 12 ウェハステーション 16,17,18,19 検知センサ 20,21 リンスノズル 26 ハウジング 28,30,32,34,36 隔壁 40,41 反転機 44,45 トップリング 46,47,48,49 研磨テーブル 46a 固定砥粒 50,51 研磨液供給ノズル 52,53 アトマイザ 54,55,56,57 ドレッサ 60 ロータリトランスポータ 62,63 リフタ 64,65 プッシャー 70 トップリング駆動軸 72 トップリングヘッド 74,80,86 揺動軸 76,82 ドレッサ駆動軸 78,84 ドレッサヘッド 101 ドレッサ本体 101a 凸部 102 ダイヤモンド電着リング 104,105 ダイヤモンド砥粒
フロントページの続き (72)発明者 佐々木 達也 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 Fターム(参考) 3C047 AA04 AA31 EE18 3C058 AA07 AA19 CB02 DA02 DA13 DA17

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研磨面を構成する固定砥粒と、該研磨面
    に研磨対象物を押圧するトップリングとを備え、前記研
    磨面に研磨対象物を押圧して該研磨対象物を研磨するポ
    リッシング装置において、 前記研磨面を再生するダイヤモンドドレッサを備え、 前記ダイヤモンドドレッサは、粒度が異なる複数種類の
    ダイヤモンド砥粒を混粒した混粒ダイヤモンド砥粒を電
    着させたドレッシング部材を備えたことを特徴とするポ
    リッシング装置。
  2. 【請求項2】 前記複数種類のダイヤモンド砥粒は、#
    100のダイヤモンド砥粒と#200のダイヤモンド砥
    粒とであることを特徴とする請求項1に記載のポリッシ
    ング装置。
  3. 【請求項3】 前記#100のダイヤモンド砥粒の混粒
    率を10%以下としたことを特徴とする請求項2に記載
    のポリッシング装置。
  4. 【請求項4】 前記#100のダイヤモンド砥粒の混粒
    率を1%以下としたことを特徴とする請求項3に記載の
    ポリッシング装置。
  5. 【請求項5】 前記ダイヤモンド砥粒は多角形タイプの
    ダイヤモンド砥粒であることを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれか一項に記載のポリッシング装置。
  6. 【請求項6】 前記混粒ダイヤモンド砥粒の粒度分布を
    均一にしたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか
    一項に記載のポリッシング装置。
  7. 【請求項7】 研磨面を構成する固定砥粒に研磨対象物
    を押圧して摺動させつつ研磨を行うポリッシング方法に
    おいて、 ドレッサを前記研磨面の外周縁から外方に突出させて前
    記研磨面に押圧し、該研磨面を再生することを特徴とす
    るポリッシング方法。
  8. 【請求項8】 前記ドレッサの前記研磨面の外周縁から
    の突出幅を0mmより大きく3mmより小さい範囲とし
    たことを特徴とする請求項7に記載のポリッシング方
    法。
  9. 【請求項9】 ドレッシング時の前記研磨面の回転速度
    に対する前記ドレッサの回転速度の比を0.4乃至0.
    8としたことを特徴とする請求項7又は8に記載のポリ
    ッシング方法。
  10. 【請求項10】 ドレッシング時の前記研磨面の回転速
    度に対する前記ドレッサの回転速度の比を3よりも大き
    くとしたことを特徴とする請求項7又は8に記載のポリ
    ッシング方法。
  11. 【請求項11】 ドレッシング時の前記研磨面の回転速
    度に対する前記ドレッサの回転速度の比を0.4よりも
    小さくしたことを特徴とする請求項7又は8に記載のポ
    リッシング方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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