JP7422558B2 - 研削システム、及び研削方法 - Google Patents

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Description

本開示は、研削システム、及び研削方法に関する。
特許文献1に記載の加工装置は、第1搬送ユニットと、位置調整機構と、第2搬送ユニットと、ターンテーブルと、チャックテーブルと、加工ユニットと、洗浄機構とを備える。第1搬送ユニットは、カセットから位置調整機構に基板を搬送する。位置調整機構は、基板の位置を調整する。第2搬送ユニットは、位置調整機構からターンテーブル上のチャックテーブルに基板を搬送する。チャックテーブルが基板を吸引保持すると、ターンテーブルが回転し、基板が加工ユニットの下方に配置される。加工ユニットは、研削ホイールで基板を研削する。第2搬送ユニットは、研削後の基板を吸引保持して旋回し、洗浄機構に搬送する。洗浄機構は、研削後の基板を洗浄する。第1搬送ユニットは、洗浄後の基板を洗浄機構からカセットに搬送する。
特開2019-185645号公報
本開示の一態様は、チャックの吸着面の洗浄によって舞い上がったパーティクルの基板への付着を抑制する、技術を提供する。
本開示の一態様に係る研削システムは、基板を研削する研削部と、前記研削部の外壁の搬送口を介して、前記研削部に対して前記基板を搬入出する搬送部と、前記研削部及び前記搬送部を制御する制御部と、を備える。前記研削部は、前記基板を吸着する吸着面を含むチャックと、前記チャックの前記吸着面に付着したパーティクルを除去すべく、前記吸着面を洗浄するチャック洗浄部と、を有する。前記制御部は、前記チャック洗浄部によって前記吸着面の洗浄を終えるまで、前記搬送部によって前記研削部の前記搬送口から前記研削部の内部へ未研削の前記基板を搬入することを禁止する。前記研削部は、前記チャックの前記吸着面に前記保護液の液膜を形成するノズルを有する。前記制御部は、前記チャックの前記吸着面を洗浄した後に、前記チャックを回転させながら前記吸着面に保護液を供給し、前記吸着面に前記保護液の液膜を形成することと、前記保護液の供給を停止すると共に、前記チャックの回転を停止した後に、未研削の前記基板を前記チャックの前記吸着面に吸着することと、を実施する。
本開示の一態様によれば、チャックの吸着面の洗浄によって舞い上がったパーティクルの基板への付着を抑制できる。
図1は、一実施形態に係る研削システムを示す平面図である。 図2は、一実施形態に係る研削システムを示す側面図である。 図3は、一実施形態に係る研削部を示す平面図である。 図4は、図3のチャックの一例を示す断面図である。 図5は、一実施形態に係る研削方法を示すフローチャートである。 図6は、図5のS103の一例を示す断面図である。 図7は、図5のS104の一例を示す断面図である。 図8は、図5のS105の一例を示す断面図である。 図9は、基板の搬入時の処理の一例を示すフローチャートである。 図10は、基板の搬出時の処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各図面において同一の又は対応する構成には同一の符号を付し、説明を省略することがある。本明細書において、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向は互いに垂直な方向である。X軸方向およびY軸方向は水平方向、Z軸方向は鉛直方向である。
図1及び図2に示すように、研削システム1は、搬入出部2と、洗浄部3と、研削部5と、制御部9とを備える。搬入出部2と、洗浄部3と、研削部5とは、この順で、X軸方向負側からX軸方向正側に配置される。
搬入出部2は載置台21を有する。載置台21はカセットCが載置されるものである。カセットCは、基板Wを鉛直方向に間隔をおいて複数枚収容する。基板Wは、シリコンウェハ若しくは化合物半導体ウェハ等の半導体基板、又はガラス基板を含む。基板Wは、半導体基板又はガラス基板の表面に形成されるデバイス層を更に含んでもよい。デバイス層は、電子回路を含む。また、基板Wは、複数の基板を接合した重合基板であってもよい。載置台21は、Y軸方向に一列に配置される複数の載置板22を含む。複数の載置板22のそれぞれに、カセットCが載置される。なお、載置板22の数は特に限定されない。同様に、カセットCの数も特に限定されない。
また、搬入出部2は、載置台21の隣に配置される第1搬送領域23を有する。第1搬送領域23は、載置台21のX軸方向正側に配置される。また、第1搬送領域23は、後述のトランジション装置35のX軸方向負側に配置される。
更に、搬入出部2は、第1搬送領域23に設置される第1搬送装置24を有する。第1搬送装置24は、カセットCに対し基板Wを搬入出する。第1搬送装置24は、基板Wを保持する第1搬送アーム24aを含む。第1搬送アーム24aは、水平方向(X軸方向およびY軸方向の両方向)および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする回転が可能である。第1搬送装置24は、カセットCとトランジション装置35の間で基板Wを搬送する。第1搬送アーム24aの数は、1つでもよいし、複数でもよい。
洗浄部3は、第1洗浄装置31(図2参照)と、第2洗浄装置32とを有する。第1洗浄装置31は、基板Wを洗浄する。例えば、第1洗浄装置31は、後述の研削装置51で研削された後の基板Wを擦り洗いする不図示の洗浄体を含む。洗浄体は、スポンジ又はブラシなどであり、研削屑などのパーティクルを除去する。洗浄体は、基板Wの研削された上面を擦り洗いすればよく、基板Wの上方に配置される。但し、洗浄体は、基板Wの上下両方に配置されてもよく、基板Wの上下両面を洗浄してもよい。
第2洗浄装置32も、基板Wを洗浄する。例えば、第2洗浄装置32は、研削装置51で研削された後の基板Wをエッチングする薬液を吐出する不図示のノズルを含む。ノズルは、回転する基板Wの上面の中心に薬液を供給する。薬液は、遠心力によって基板Wの上面の中心から周縁に向けて濡れ広がる。薬液は、一般的なものであってよく、例えばフッ硝酸、又はアルカリ溶液などであってよい。薬液は、基板Wの研削された上面をエッチングし、研削痕を除去する。
洗浄部3は、更に第3洗浄装置33を有してもよい。第3洗浄装置33は、第1洗浄装置31及び第2洗浄装置32とは異なり、研削装置51で研削される前の基板Wを洗浄する。清浄な基板Wを研削装置51のチャック51bに載置でき、パーティクルの噛み込みを抑制できる。それゆえ、基板Wを平坦に研削でき、基板Wの厚み偏差(TTV:Total Thickness Variation)の悪化を抑制できる。
研削装置51で研削される前の基板Wを、未研削の基板とも呼ぶ。また、研削装置51で研削された後の基板Wを、研削済みの基板とも呼ぶ。
第3洗浄装置33は、第1洗浄装置31と同様に、基板Wを擦り洗いする洗浄体を含む。洗浄体は、スポンジ又はブラシなどであり、パーティクルを除去する。洗浄体は、基板Wをチャック51bに載置する際にパーティクルの噛み込みを抑制すべく、基板Wの下面を擦り洗いすればよく、基板Wの下方に配置される。但し、洗浄体は、基板Wの上下両方に配置されてもよく、基板Wの上下両面を洗浄してもよい。
洗浄部3は、更に検出装置34を有してもよい。検出装置34は、研削装置51で研削される前の基板Wの中心を検出する。平面視にて、後述のチャック51bの中心と基板Wの中心とを位置合わせできる。検出装置34は、基板Wの中心に加えて、基板Wの結晶方位を検出してもよく、具体的には基板Wの結晶方位を表すノッチ又はオリエンテーションフラットを検出してもよい。チャック51bと共に回転する回転座標系において、基板Wの結晶方位を所望の方位に位置合わせできる。
第1洗浄装置31と第3洗浄装置33と検出装置34は、研削システム1の設置面積を低減すべく、鉛直方向に積層されてもよい。なお、本実施形態では図2に示すように下側から上側に向けて、検出装置34と第1洗浄装置31と第3洗浄装置33がこの順番で配置されるが、その順番は特に限定されない。例えば検出装置34が一番上に配置されてもよいし、第1洗浄装置31が一番上に配置されてもよい。また、第3洗浄装置33が一番下に配置されてもよいし、第1洗浄装置31が一番下に配置されてもよい。
洗浄部3は、更にトランジション装置35を有する。トランジション装置35は、基板Wを一時的に収容する。複数のトランジション装置35が鉛直方向に積み重ねられてもよい。トランジション装置35の配置や個数は、特に限定されない。
図1に示すように、洗浄部3は、第1洗浄装置31と第2洗浄装置32の間に配置される第2搬送領域36を有する。第2搬送領域36のY軸方向正側に第2洗浄装置32が配置され、第2搬送領域36のY軸方向負側に第1洗浄装置31が配置される。また、第2搬送領域36のX軸方向負側にトランジション装置35が配置され、第2搬送領域36のX軸方向正側に研削装置51が配置される。
更に、洗浄部3は、第2搬送領域36に設置される第2搬送装置37を有する。第2搬送装置37は、第1洗浄装置31及び第2洗浄装置32に対して基板Wを搬送する。第2搬送装置37は、第3洗浄装置33に対しても基板Wを搬送してもよい。また、第2搬送装置37は、検出装置34に対しても基板Wを搬送してもよい。更に、第2搬送装置37は、トランジション装置35に対しても基板Wを搬送してもよい。
第2搬送装置37は、基板Wを保持する第2搬送アーム37aを含む。第2搬送アーム37aは、水平方向(X軸方向およびY軸方向の両方向)および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする回転が可能である。第2搬送アーム37aは、基板Wを下方から保持する。基板Wは、第2搬送アーム37aに載置される。第2搬送アーム37aの数は、1つでもよいし、複数でもよい。
研削部5は、研削装置51を含む。研削装置51は、基板Wを研削する。研削は、研磨を含む。研削に用いる砥粒は、固定砥粒、及び遊離砥粒のいずれでもよい。研削装置51は、図1及び図3に示すように、例えば、回転テーブル51aと、4つのチャック51bと、3つの研削ユニット51cとを有する。
回転テーブル51aは、回転中心線R1の周りに4つのチャック51bを等間隔で保持し、回転中心線R1を中心に回転する。4つのチャック51bのそれぞれは、回転テーブル51aと共に回転し、搬入出位置A0と、1次研削位置A1と、2次研削位置A2と、3次研削位置A3と、搬入出位置A0とにこの順番で移動する。
搬入出位置A0は、基板Wの搬入が行われる搬入位置と、基板Wの搬出が行われる搬出位置とを兼ねる。なお、本実施形態では搬入位置と搬出位置とは同じ位置であるが、搬入位置と搬出位置とは異なる位置であってもよい。1次研削位置A1は、1次研削が行われる位置である。2次研削位置A2は、2次研削が行われる位置である。3次研削位置A3は、3次研削が行われる位置である。
4つのチャック51bは、それぞれの回転中心線を中心に回転自在に、回転テーブル51aに取り付けられる。1次研削位置A1、2次研削位置A2および3次研削位置A3において、チャック51bはそれぞれの回転中心線を中心に回転する。
1つの研削ユニット51cは、1次研削位置A1にて、基板Wを1次研削する。別の研削ユニット51cは、2次研削位置A2にて、基板Wを2次研削する。残りの研削ユニット51cは、3次研削位置A3にて、基板Wを3次研削する。
なお、研削ユニット51cの数は、1つ以上であればよい。また、チャック51bの数は、研削ユニット51cの数よりも多ければよい。但し、回転テーブル51aが無くてもよい。回転テーブル51aが無い場合、チャック51bの数は、研削ユニット51cの数と同数であってもよく、1つであってもよい。
図1に示すように、研削システム1は、洗浄部3と研削部5との間に配置される第3搬送領域61を備える。第3搬送領域61は、第1洗浄装置31及び第2搬送領域36に隣接して配置され、第2搬送領域36を基準として第2洗浄装置32とは反対側に配置される。
洗浄部3は平面視にて矩形の角を切り欠いた形状であり、その切り欠いた位置に第3搬送領域61が配置される。第3搬送領域61は、洗浄部3及び第3搬送領域61の両方を覆う筐体の内部に設けられてもよいし、洗浄部3を覆う筐体とは別の筐体の内部に設けられ、洗浄部3に接続されてもよい。
研削システム1は、第3搬送領域61に設置される第3搬送装置62を備える。第3搬送装置62は、洗浄部3及び研削部5に対して基板Wを搬送する。具体的には、第3搬送装置62は、検出装置34から研削装置51のチャック51bに基板Wを搬送し、チャック51bから第1洗浄装置31に基板Wを搬送する。なお、第3搬送装置62は、第3洗浄装置33から研削装置51のチャック51bに基板Wを搬送してもよい。この場合、第3洗浄装置33の近傍に、後述の搬送口73aが設けられる。また、その搬送口73aには、後述のシャッタ74が設けられてもよい。
第3搬送装置62は、基板Wを保持する吸着パッド62aを含む。吸着パッド62aは、基板Wを上方から吸着する。吸着パッド62aは、水平方向(X軸方向およびY軸方向の両方向)および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする回転が可能である。
洗浄部3と研削部5とは、隔壁71によって隔離される。隔壁71は、例えば、洗浄部3の第2搬送領域36と研削部5とを隔離する。研削部5から洗浄部3へパーティクルが流入するのを隔壁71によって抑制できる。
本実施形態によれば、研削部5から洗浄部3を分離でき、清浄度の高いエリアに洗浄装置を搭載できる。さらに、研削部5のほとんどのエリアは研削装置51で占められるので、研削部5の残りのエリアに洗浄装置を搭載する場合に比べ、洗浄装置の搭載数を増加でき、洗浄性能を向上できる。また、清浄度の高いエリアに洗浄装置を搭載するので、洗浄後の基板Wを清浄な状態に維持できる。
また、本実施形態によれば、洗浄部3の切り欠いた位置に第3搬送領域61が配置される。それゆえ、洗浄装置の搭載数の増加による、研削システム1の設置面積の増加を抑制できる。
洗浄部3と第3搬送領域61とは、隔壁72、73によって隔離される。隔壁72は、洗浄部3の第2搬送領域36と第3搬送領域61とを隔離する。また、隔壁73は、洗浄部3の第1洗浄装置31と第3搬送領域61とを隔離する。第3搬送領域61を介して研削部5から洗浄部3へパーティクルが流入するのを隔壁72、73によって抑制できる。
隔壁73には、基板Wの通過する搬送口73aが形成される。基板Wは、隔壁73の搬送口73aを介して、検出装置34から研削装置51のチャック51bに搬送される。また、基板Wは、隔壁73の搬送口73aを介して、チャック51bから第1洗浄装置31に搬送される。
隔壁73の搬送口73aには、搬送口73aを開閉するシャッタ74が設けられる。シャッタ74は、基本的に隔壁73の搬送口73aを閉塞しており、基板Wの通過時に隔壁73の搬送口73aを開放する。隔壁73の搬送口73aを介して研削部5から洗浄部3へパーティクルが流入するのをシャッタ74によって抑制でき、洗浄部3の清浄度をより向上できる。
研削部5と第3搬送領域61とは、隔壁75によって隔離される。隔壁75は、研削部5の外壁である。第3搬送領域61を介して研削部5から洗浄部3へパーティクルが流入するのを隔壁75によって抑制できる。
隔壁75には、基板Wの通過する搬送口75aが形成される。隔壁75は搬送口75aの上下両側に広がる。未研削の基板Wは、隔壁75の搬送口75aを介して、検出装置34から研削装置51のチャック51bに搬送される。また、研削済みの基板Wは、隔壁75の搬送口75aを介して、研削装置51のチャック51bから第1洗浄装置31に搬送される。
隔壁75の搬送口75aには、搬送口75aを開閉するシャッタ76が設けられる。シャッタ76は、基本的に隔壁75の搬送口75aを閉塞しており、基板Wの通過時に隔壁75の搬送口75aを開放する。隔壁75の搬送口75aを介して研削部5から洗浄部3へパーティクルが流入するのをシャッタ76によって抑制でき、洗浄部3の清浄度をより向上できる。
制御部9は、例えばコンピュータであり、CPU(Central Processing Unit)91と、メモリなどの記憶媒体92とを備える。記憶媒体92には、研削システム1において実行される各種の処理を制御するプログラムが格納される。制御部9は、記憶媒体92に記憶されたプログラムをCPU91に実行させることにより、研削システム1の動作を制御する。
次に、研削システム1の動作について説明する。下記の動作は、制御部9による制御下で実施される。
先ず、第1搬送装置24が、カセットCから基板Wを取り出し、トランジション装置35に搬送する。続いて、第2搬送装置37が、トランジション装置35から第3洗浄装置33に基板Wを搬送する。
次に、第3洗浄装置33が、研削装置51で研削する前の基板Wを洗浄する。清浄な基板Wを研削装置51のチャック51bに載置でき、パーティクルの噛み込みを抑制できる。それゆえ、基板Wを平坦に研削でき、基板Wの厚み偏差の悪化を抑制できる。第3洗浄装置33は、基板Wの下面を洗浄する。基板Wの乾燥後、第2搬送装置37が、第3洗浄装置33から検出装置34に基板Wを搬送する。
なお、未研削の基板Wが清浄な場合、又は研削装置51が未研削の基板Wを洗浄する機構を有する場合、第3洗浄装置33は無くてもよい。その場合、第2搬送装置37は、トランジション装置35から検出装置34に基板Wを搬送する。
次に、検出装置34が、基板Wの中心を検出する。検出装置34は、基板Wのノッチなどをも検出してもよい。その後、第3搬送装置62が、検出装置34から研削装置51のチャック51bに基板Wを搬送する。
制御部9は、検出装置34の検出結果に基づき第3搬送装置62を制御し、チャック51bの中心と基板Wの中心とを位置合わせする。また、制御部9は、検出装置34の検出結果に基づき第3搬送装置62を制御し、チャック51bと共に回転する回転座標系において、基板Wの結晶方位を所望の方位に位置合わせする。
次に、研削装置51が、基板Wの上面を研削する。基板Wは、回転テーブル51aと共に回転し、搬入出位置A0と、1次研削位置A1と、2次研削位置A2と、3次研削位置A3と、搬入出位置A0とにこの順番で移動する。この間、1次研削と、2次研削と、3次研削とがこの順番で行われる。その後、第3搬送装置62が、チャック51bから第1洗浄装置31に基板Wを搬送する。
次に、第1洗浄装置31は、基板Wの上面を洗浄し、パーティクルを除去する。基板Wの乾燥後、第2搬送装置37が、第1洗浄装置31から第2洗浄装置32に基板Wを搬送する。
次に、第2洗浄装置32は、基板Wの上面をエッチングし、研削痕を除去する。基板Wの乾燥後、第2搬送装置37が、第2洗浄装置32からトランジション装置35に基板Wを搬送する。続いて、第1搬送装置24が、トランジション装置35からカセットCに基板Wを搬送する。基板Wは、カセットCに収容される。
なお、本実施形態の第1搬送装置24は、カセットCから取り出した基板Wを、トランジション装置35に搬送するが、本開示の技術はこれに限定されない。第1搬送装置24は、カセットCから取り出した基板Wを、第3洗浄装置33又は検出装置34に搬送してもよい。
次に、図4等を参照して、研削装置51のチャック51bについて説明する。チャック51bは、基板Wを吸着する吸着面101を含む。チャック51bは、例えば真空チャックであって、吸着面101を形成する多孔質体102と、多孔質体102が配置される凹部を含む基台103と、を有する。基台103の上面に凹部が形成され、その凹部に多孔質体102が埋め込まれる。チャック51bは、多孔質体102を同心円状に複数の領域に区画する不図示のリングを更に含んでもよい。
研削装置51は、多孔質体102の内部の流体を吸引する吸引器110を有する。吸引器110は、真空ポンプなどの吸引源111と、吸引源111と多孔質体102とを接続する配管112と、配管112の流路を開閉する開閉弁113と、配管112の途中にて気体と液体とを分離する分離器114とを有する。分離器114にて気体と液体とが分離され、気体のみが吸引源111に吸引される。
吸引源111が作動し、開閉弁113が配管112の流路を開放すると、多孔質体102の気圧が大気圧よりも低い負圧になり、基板Wが多孔質体102に吸着される。一方、開閉弁113が配管112の流路を閉塞し、吸引源111が停止され、多孔質体102の内部の気圧が大気圧に戻されると、基板Wの吸着が解除される。吸引源111は、研削システム1の外部に設けられてもよい。
ところで、図6に示すように、吸着面101が露出した状態で、吸着面101にパーティクルPが付着していることがある。パーティクルPは、基板Wの研削によって生じた研削屑、又は多孔質体102から脱離した粒子を含む。
そこで、研削装置51は、図7に示すようにチャック51bの吸着面101に付着したパーティクルPを除去すべく、吸着面101を洗浄するチャック洗浄部120を有する。チャック洗浄部120がチャック51bの吸着面101を洗浄することで、未研削の基板Wを吸着面101に載置する際にパーティクルPの噛み込みを抑制できる。それゆえ、基板Wを平坦に研削でき、基板Wの厚み偏差の悪化を抑制できる。
チャック洗浄部120は、多孔質体102の内部に流体Fを供給し、多孔質体102の吸着面101から流体Fを噴出させる噴出器130を含む。多孔質体102の吸着面101は、多数の凹部を有する。その凹部に入り込んだパーティクルPをも、流体Fの噴出圧によって浮き上がらせ、除去できる。噴出器130による洗浄を、以下、ブロー洗浄とも呼ぶ。
噴出器130は、流体Fとして、例えば、水などの液体と、空気又は窒素ガスなどの気体との混合流体を、吸着面101から噴出させる。流体Fとして、液体のみ又は気体のみが用いられてもよいが、液体と気体の混合流体が用いられることで、パーティクルPの除去効率を向上できる。
噴出器130は、図4に示すように、液体の供給源131と、供給源131と多孔質体102とを接続する配管132と、配管132の流路を開閉する開閉弁133と、配管132の流量を制御する流量制御器134とを含む。供給源131は、研削システム1の外部に設けられてもよい。開閉弁133が配管132の流路を開放すると、供給源131から多孔質体102の内部に液体が供給され、液体が多孔質体102の吸着面101から噴出される。その噴出量は、流量制御器134によって制御される。一方、開閉弁133が配管132の流路を閉塞すると、供給源131から多孔質体102の内部への液体の供給が停止され、液体の噴出が停止される。
また、噴出器130は、気体の供給源135と、供給源135と多孔質体102とを接続する配管136と、配管136の流路を開閉する開閉弁137と、配管136の流量を制御する流量制御器138とを含む。供給源135は、研削システム1の外部に設けられてもよい。開閉弁137が配管136の流路を開放すると、供給源135から多孔質体102の内部に気体が供給され、気体が多孔質体102の吸着面101から噴出される。その噴出量は、流量制御器138によって制御される。一方、開閉弁137が配管136の流路を閉塞すると、供給源135から多孔質体102の内部への気体の供給が停止され、気体の噴出が停止される。気体と液体は、配管104にて合流し、混合流体として多孔質体102に供給される。
図7に示すように、チャック洗浄部120は、噴出器130の他に、摩擦体140を含んでもよい。摩擦体140は、多孔質体102の吸着面101を摩擦して洗浄する。摩擦体140は、吸着面101の上を移動し、吸着面101の全体を洗浄する。その際、チャック51bは回転しており、摩擦体140は吸着面101の径方向に移動する。摩擦体140は、吸着面101の中心及び周縁に到達した際に移動方向を反転してもよいし、吸着面101の中心では移動方向を反転することなく吸着面101の中心を通り過ぎ、吸着面101の周縁に到達した際に移動方向を反転してもよい。摩擦体140は、本実施形態ではブラシであるが、スポンジ、又は砥石であってもよい。ブラシ、スポンジ、及び砥石から選ばれる2つ以上が用いられてもよい。摩擦体140は摩擦によってパーティクルPを除去する。
摩擦体140による洗浄を、以下、摩擦洗浄とも呼ぶ。摩擦洗浄とブロー洗浄とは、例えば同時に行われる。この場合、摩擦洗浄によって除去したパーティクルPが吸着面101の凹部に入り込むのをブロー洗浄によって抑制できる。なお、摩擦洗浄は、ブロー洗浄の終了後にも実施されてもよいし、ブロー洗浄の開始前にも実施されてもよい。摩擦洗浄とブロー洗浄のタイミングは特に限定されない。
また、チャック洗浄部120は、噴出器130の他に、スプレーノズル150を含んでもよい。スプレーノズル150は、多孔質体102の吸着面101に対して多孔質体102の外部から、気体と液体の混合流体を吹き付ける。スプレーノズル150は、混合流体の噴射圧によって、パーティクルPを除去する。スプレーノズル150は、吸着面101の上方にて移動し、吸着面101の全体を洗浄する。その際、チャック51bは回転しており、スプレーノズル150は吸着面101の径方向に移動する。スプレーノズル150は、吸着面101の中心及び周縁の真上に到達した際に移動方向を反転してもよいし、吸着面101の中心の真上では移動方向を反転することなく吸着面101の中心の真上を通り過ぎ、吸着面101の周縁の真上に到達した際に移動方向を反転してもよい。
スプレーノズル150による洗浄を、以下、スプレー洗浄とも呼ぶ。スプレー洗浄とブロー洗浄とは、例えば同時に行われる。スプレー洗浄によって除去したパーティクルPが吸着面101の凹部に入り込むのをブロー洗浄によって抑制できる。なお、スプレー洗浄は、ブロー洗浄を終了した後にも実施されてもよいし、ブロー洗浄を開始する前にも実施されてもよい。スプレー洗浄とブロー洗浄のタイミングは特に限定されない。
なお、チャック洗浄部120は、本実施形態では噴出器130と、摩擦体140と、スプレーノズル150とを含むが、これらの3つのうちから選ばれる任意の組み合わせの2つを含んでもよいし、任意の1つを含んでもよい。また、チャック51bは、真空チャックではなく、例えば静電チャックであってもよく、多孔質体102を含まなくてもよい。
図8に示すように、研削装置51は、チャック洗浄部120によって多孔質体102の吸着面101を洗浄した後に、吸着面101に保護液Lを供給し、保護液Lの液膜LFを吸着面101に形成するノズル160を含んでもよい。パーティクルPが多孔質体102の吸着面101に付着しないように、液膜LFが吸着面101を保護する。保護液Lの供給時にチャック51bが回転すれば、遠心力によって保護液Lが吸着面101の全体に濡れ広がり、吸着面101の全体に液膜LFが形成できる。
ノズル160は、液膜LFの形成後も、保護液Lを吸着面101に供給し続け、液膜LFに流れを生じさせる。パーティクルPは、液膜LFに落下すると、液膜LFの流れによって吸着面101の外部に押し流される。保護液Lの供給は、例えば第3搬送装置62が未研削の基板Wを吸着面101に載置する前に停止されてもよいし、その後に停止されてもよい。但し、チャック51bの回転は、第3搬送装置62が未研削の基板Wを吸着面101に載置する前に停止される。チャック51bの回転停止後に、未研削の基板Wが吸着面101に載置される。
保護液Lの供給は、図4に示す吸引器110が吸引を開始する前に停止される。吸引器110は、保護液Lなどの流体を多孔質体102から吸引する。保護液Lは分離器114にて気体とは分離され、気体のみが吸引源111に吸引される。多孔質体102の気圧が大気圧よりも低い負圧になると、基板Wが多孔質体102に吸着される。
次に、図5を参照して、基板Wの研削方法について説明する。研削方法は、図5に示すように、S101~S105を有する。S101~S105は、制御部9による制御下で実施される。
S101では、第3搬送装置62が、研削部5の外壁75の搬送口75aから研削部5の内部に、未研削の基板Wを搬入する。第3搬送装置62が搬送口75aに入る直前に、シャッタ76が搬送口75aを開放する。第3搬送装置62は、搬入出位置A0にて、チャック51bの吸着面101に基板Wを載置する。その後、第3搬送装置62が搬送口75aから出ると、シャッタ76が搬送口75aを閉じる。
次に、S102では、研削装置51が、チャック51bの吸着面101に基板Wを吸着した状態で、基板Wの上面を研削する。基板Wは、回転テーブル51aと共に回転し、搬入出位置A0と、1次研削位置A1と、2次研削位置A2と、3次研削位置A3と、搬入出位置A0とにこの順番で移動する。この間、1次研削と、2次研削と、3次研削とがこの順番で行われる。
次に、S103では、第3搬送装置62が、研削部5の外壁75の搬送口75aから研削部5の外部に、研削済みの基板Wを搬出する。基板Wの搬出前に、シャッタ76が搬送口75aを開放し、第3搬送装置62が搬送口75aに入る。第3搬送装置62は、搬入出位置A0にて、チャック51bから基板Wを受け取り、搬送口75aから出る。その後、シャッタ76が搬送口75aを閉じる。
ところで、搬入出位置A0にて、チャック51bが研削済みの基板Wを第3搬送装置62に受け渡すと、チャック51bの吸着面101が露出する。吸着面101が露出した状態で、図6に示すように、吸着面101にパーティクルPが付着していることがある。
そこで、S104では、図7に示すように、チャック洗浄部120が、チャック51bの吸着面101を洗浄する。吸着面101の洗浄は、例えばブロー洗浄と、摩擦洗浄と、スプレー洗浄とを含む。吸着面101からパーティクルPを除去でき、未研削の基板Wを吸着面101に載置する際にパーティクルPの噛み込みを抑制できる。それゆえ、基板Wを平坦に研削でき、基板Wの厚み偏差の悪化を抑制できる。
次に、S105では、図8に示すように、ノズル160が吸着面101に保護液Lを供給し、保護液Lの液膜LFを吸着面101に形成する。例えばS104の洗浄時に舞い上がったパーティクルP等が多孔質体102の吸着面101に再付着しないように、液膜LFが吸着面101を保護する。保護液Lの供給は、例えば少なくとも未研削の基板Wが研削部5の内部に搬入されるまで実施され、基板Wが吸着面101に載置されるまで実施されてもよい。液膜LFが形成された状態で、未研削の基板Wが吸着面101に載置されればよい。
S104~S105は、搬入出位置A0にて行われる。S104の後、制御部9が、ブロー洗浄を禁止する。つまり、S104の後、制御部9が、多孔質体102の内部への流体Fの供給を禁止し、多孔質体102の吸着面101からの流体Fの噴出を禁止する。多孔質体102の内部から吸着面101にパーティクルPが運ばれるのを禁止できる。吸着面101に新たなパーティクルPが生じるのを抑制できる。それゆえ、未研削の基板Wを吸着面101に載置する際にパーティクルPの噛み込みを抑制でき、基板Wを平坦に研削でき、基板Wの厚み偏差の悪化を抑制できる。
次に、図9を参照して、基板Wの搬入時の処理について説明する。研削方法は、図9に示すように、S112とS113を有する。S112とS113は、制御部9による制御下で実施される。S104(チャック51bの吸着面101の洗浄)が終了すると、S112が開始される。S112では、シャッタ76が、研削部5の搬送口75aを開放する。
S113では、第3搬送装置62が、研削部5の搬送口75aから研削部5の内部に、未研削の基板Wを搬入する。第3搬送装置62は、搬入出位置A0にて、チャック51bの吸着面101に基板Wを載置する。その後、第3搬送装置62が搬送口75aから出ると、シャッタ76が搬送口75aを閉じる。
上記の通り、制御部9は、チャック洗浄部120によって吸着面101の洗浄を終えるまで、第3搬送装置62によって研削部5の搬送口75aから研削部5の内部へ未研削の基板Wを搬入することを禁止する。吸着面101の洗浄中、未研削の基板Wは例えば第3搬送領域61又は検出装置34の内部に配置される。吸着面101の洗浄によって舞い上がったパーティクルPの近くに基板Wが配置されないので、未研削の基板WへのパーティクルPの付着を抑制できる。よって、清浄な基板Wを研削装置51のチャック51bに載置でき、パーティクルPの噛み込みを抑制できる。それゆえ、基板Wを平坦に研削でき、基板Wの厚み偏差の悪化を抑制できる。制御部9は、チャック洗浄部120によって吸着面101の洗浄を終えた後で、第3搬送装置62によって研削部5の搬送口75aから研削部5の内部へ未研削の基板Wを搬入する。
また、上記の通り、制御部9は、チャック洗浄部120によって吸着面101の洗浄を終えるまで、研削部5の搬送口75aを開閉するシャッタ76の開動作を禁止する。吸着面101の洗浄中にシャッタ76が搬送口75aを閉塞するので、舞い上がったパーティクルPの搬送口75aから第3搬送領域61への漏出を抑制できる。従って、第3搬送領域61にて、未研削の基板WへのパーティクルPの付着を抑制できる。制御部9は、チャック洗浄部120によって吸着面101の洗浄を終え、且つシャッタ76の開動作を実施した後に、第3搬送装置62によって研削部5の搬送口75aから研削部5の内部へ未研削の基板Wを搬入する。
なお、上記の通り、吸着面101の洗浄中に、未研削の基板Wは検出装置34の内部に配置されてもよい。この場合、制御部9は、チャック洗浄部120によって吸着面101の洗浄を終えるまで、第3搬送装置62によって検出装置34の内部から外部に未研削の基板Wを搬出することを禁止する。未研削の基板Wが第3搬送領域61に配置される場合に比べて、未研削の基板WをパーティクルPから遠い位置に配置でき、未研削の基板WへのパーティクルPの付着をより抑制できる。制御部9は、チャック洗浄部120によって吸着面101の洗浄を終えた後で、第3搬送装置62によって検出装置34の内部から外部に未研削の基板Wを搬出する。
また、吸着面101の洗浄中に、未研削の基板Wが検出装置34の内部に配置される場合、制御部9は、チャック洗浄部120によって吸着面101の洗浄を終えるまで、検出装置34の出口である搬送口73aを開閉するシャッタ74の開動作を禁止してもよい。吸着面101の洗浄中にシャッタ74が搬送口73aを閉塞するので、舞い上がったパーティクルPが検出装置34の内部に入り込むことがでなく、未研削の基板WへのパーティクルPの付着を抑制できる。制御部9は、チャック洗浄部120によって吸着面101の洗浄を終え、且つシャッタ74の開動作を実施した後に、第3搬送装置62によって検出装置34の内部から外部に未研削の基板Wを搬出する。
次に、図10を参照して、基板Wの搬出時の処理について説明する。研削方法は、図10に示すように、S121~S123を有する。S121~S123は、制御部9による制御下で実施される。チャック51bによる研削済みの基板Wの吸着が解除されると、S121が開始される。
S121では、制御部9が、第3搬送装置62によって研削部5の搬送口75aから研削部5の外部へ研削済みの基板Wを搬出したか否かをチェックする。基板Wの搬出が終了していない場合(S121、NO)、制御部9は、設定時間経過後に上記S121を再度実施する。一方、基板Wの搬出が終了している場合(S121、YES)、制御部9は、下記S122を実施する。
S122では、シャッタ76が、研削部5の搬送口75aを閉塞する。
S123では、チャック洗浄部120が、チャック51bの吸着面101の洗浄を開始する。吸着面101の洗浄は、例えばブロー洗浄と、摩擦洗浄と、スプレー洗浄とを含む。
上記の通り、制御部9は、第3搬送装置62によって研削部5の搬送口75aから研削部5の外部へ研削済みの基板Wを搬出するまで、チャック洗浄部120によって吸着面101の洗浄を開始することを禁止する。吸着面101の洗浄の開始時に、第3搬送装置62は研削部5から退出済みである。吸着面101の洗浄によって舞い上がったパーティクルPの近くに第3搬送装置62が基板Wが配置されないので、第3搬送装置62へのパーティクルPの付着を抑制できる。よって、第3搬送装置62から未研削の基板WへのパーティクルPの転移を抑制できる。制御部9は、第3搬送装置62によって研削部5の搬送口75aから研削部5の外部へ研削済みの基板Wを搬出した後で、チャック洗浄部120によって吸着面101の洗浄を開始する。
また、上記の通り、制御部9は、第3搬送装置62によって研削部5の搬送口75aから研削部5の外部へ研削済みの基板Wを搬出し、且つ研削部5の搬送口75aを開閉するシャッタ76の閉動作を終えるまで、チャック洗浄部120によって吸着面101の洗浄を開始することを禁止する。シャッタ76が搬送口75aを閉塞した状態で、吸着面101の洗浄が始まるので、舞い上がったパーティクルPの搬送口75aから第3搬送領域61への漏出を抑制できる。従って、第3搬送領域61にて、未研削の基板WへのパーティクルPの付着を抑制できる。制御部9は、第3搬送装置62によって研削部5の搬送口75aから研削部5の外部へ研削済みの基板Wを搬出し、且つ研削部5の搬送口75aを開閉するシャッタ76の閉動作を終えた後に、チャック洗浄部120によって吸着面101の洗浄を開始する。
なお、本実施形態の制御部9は、第3搬送装置62によって研削部5の搬送口75aから研削部5の外部へ研削済みの基板Wを搬出した後で、チャック洗浄部120によって吸着面101の洗浄を開始するが、本開示の技術はこれに限定されない。制御部9は、スループットを向上すべく、第3搬送装置62によって研削部5の搬送口75aから研削部5の外部へ研削済みの基板Wを搬出する前に、チャック洗浄部120によって吸着面101の洗浄を開始してもよい。研削済みの基板WにパーティクルPが付着しても、そのパーティクルPは第1洗浄装置31によって除去できるからである。
以上、本開示に係る研削システム、及び研削方法について説明したが、本開示は上記実施形態などに限定されない。特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更、修正、置換、付加、削除、および組み合わせが可能である。それらについても当然に本開示の技術的範囲に属する。
上記実施形態に関し、下記の付記を開示する。
(付記1)
基板を研削する研削部と、
前記研削部の外壁の搬送口を介して、前記研削部に対して前記基板を搬入出する搬送部と、
前記研削部及び前記搬送部を制御する制御部と、を備え、
前記研削部は、前記基板を吸着する吸着面を含むチャックと、前記チャックの前記吸着面に付着したパーティクルを除去すべく、前記吸着面を洗浄するチャック洗浄部と、前記チャック洗浄部によって前記チャックの前記吸着面を洗浄した後に、前記吸着面に保護液を供給し、前記吸着面に前記保護液の液膜を形成するノズルと、を有し、
前記制御部は、前記チャックの前記吸着面に前記保護液の前記液膜を形成した状態で、前記搬送部によって前記チャックの前記吸着面に未研削の前記基板を載せる、研削システム。
(付記2)
研削部の外壁の搬送口から前記研削部の内部に基板を搬入することと、
前記研削部の内部にて前記基板をチャックの吸着面に吸着した状態で、前記基板を研削することと、
前記研削部の前記搬送口から前記研削部の外部に前記基板を搬出することと、
前記チャックの前記吸着面に付着したパーティクルを除去すべく、前記吸着面を洗浄することと、
前記吸着面を洗浄した後に、前記吸着面に保護液を供給し、前記吸着面に前記保護液の液膜を形成することと、
前記チャックの前記吸着面に前記保護液の前記液膜を形成した状態で、前記チャックの前記吸着面に未研削の前記基板を載せることと、を有する、研削方法。
1 研削システム
5 研削部
51b チャック
62 第3搬送装置(搬送部)
75 隔壁(研削部の外壁)
75a 搬送口
120 チャック洗浄部
9 制御部
W 基板

Claims (14)

  1. 基板を研削する研削部と、
    前記研削部の外壁の搬送口を介して、前記研削部に対して前記基板を搬入出する搬送部と、
    前記研削部及び前記搬送部を制御する制御部と、を備え、
    前記研削部は、前記基板を吸着する吸着面を含むチャックと、前記チャックの前記吸着面に付着したパーティクルを除去すべく、前記吸着面を洗浄するチャック洗浄部と、を有し、
    前記制御部は、前記チャック洗浄部によって前記吸着面の洗浄を終えるまで、前記搬送部によって前記研削部の前記搬送口から前記研削部の内部へ未研削の前記基板を搬入することを禁止し、
    前記研削部は、前記チャックの前記吸着面に保護液の液膜を形成するノズルを有し、
    前記制御部は、
    前記チャックの前記吸着面を洗浄した後に、前記チャックを回転させながら前記吸着面に前記保護液を供給し、前記吸着面に前記保護液の液膜を形成することと、
    前記保護液の供給を停止すると共に、前記チャックの回転を停止した後に、未研削の前記基板を前記チャックの前記吸着面に吸着することと、
    を実施する、研削システム。
  2. 前記制御部は、前記搬送部によって前記研削部の前記搬送口から前記研削部の外部へ研削済みの前記基板を搬出するまで、前記チャック洗浄部によって前記吸着面の洗浄を開始することを禁止する、請求項1に記載の研削システム。
  3. 前記研削部の前記搬送口を開閉するシャッタを有し、
    前記制御部は、前記チャック洗浄部によって前記吸着面の洗浄を終えるまで、前記シャッタの開動作を禁止する、請求項1又は2に記載の研削システム。
  4. 前記制御部は、前記搬送部によって前記研削部の前記搬送口から前記研削部の外部へ研削済みの前記基板を搬出し、且つ前記シャッタの閉動作を終えるまで、前記チャック洗浄部によって前記吸着面の洗浄を開始することを禁止する、請求項3に記載の研削システム。
  5. 前記チャックは、前記吸着面を形成する多孔質体を含み、
    前記チャック洗浄部は、前記多孔質体の内部に流体を供給し、前記多孔質体の前記吸着面から前記流体を噴出させる噴出器を含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の研削システム。
  6. 前記チャック洗浄部は、前記チャックの前記吸着面を摩擦して洗浄する摩擦体、又は前記チャックの前記吸着面に対して前記チャックの外部から液体と気体の混合流体を吹き付けるスプレーノズルを含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の研削システム。
  7. 前記制御部は、前記チャックの前記吸着面に前記保護液の前記液膜を形成した状態で、前記搬送部によって前記チャックの前記吸着面に未研削の前記基板を載せる、請求項1~6のいずれか1項に記載の研削システム。
  8. 研削部の外壁の搬送口から前記研削部の内部に基板を搬入することと、
    前記研削部の内部にて前記基板をチャックの吸着面に吸着した状態で、前記基板を研削することと、
    前記研削部の前記搬送口から前記研削部の外部に前記基板を搬出することと、
    前記チャックの前記吸着面に付着したパーティクルを除去すべく、前記吸着面を洗浄することと、
    前記吸着面の洗浄を終えるまで、前記研削部の前記搬送口から前記研削部の内部へ未研削の前記基板を搬入することを禁止することと、
    前記チャックの前記吸着面を洗浄した後に、前記チャックを回転させながら前記吸着面に保護液を供給し、前記吸着面に前記保護液の液膜を形成することと、
    前記保護液の供給を停止すると共に、前記チャックの回転を停止した後に、未研削の前記基板を前記チャックの前記吸着面に吸着することと、
    を有する、研削方法。
  9. 前記研削部の前記搬送口から前記研削部の外部へ研削済みの前記基板を搬出するまで、前記吸着面の洗浄を開始することを禁止する、請求項に記載の研削方法。
  10. 前記吸着面の洗浄を終えるまで、前記搬送口を開閉するシャッタの開動作を禁止する、請求項又はに記載の研削方法。
  11. 前記研削部の前記搬送口から前記研削部の外部へ研削済みの前記基板を搬出し、且つ前記シャッタの閉動作を終えるまで、前記吸着面の洗浄を開始することを禁止する、請求項10に記載の研削方法。
  12. 前記チャックは、前記吸着面を形成する多孔質体を含み、
    前記吸着面の洗浄は、前記多孔質体の内部に流体を供給し、前記多孔質体の前記吸着面から前記流体を噴出させることを含む、請求項11のいずれか1項に記載の研削方法。
  13. 前記吸着面の洗浄は、前記チャックの前記吸着面を摩擦して洗浄すること、又は前記チャックの前記吸着面に対して前記チャックの外部から液体と気体の混合流体を吹き付けることを含む、請求項12のいずれか1項に記載の研削方法。
  14. 前記チャックの前記吸着面に前記保護液の前記液膜を形成した状態で、前記チャックの前記吸着面に未研削の前記基板を載せることを有する、請求項8~13のいずれか1項に記載の研削方法。
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