JP2016111265A - バフ処理装置、および、基板処理装置 - Google Patents

バフ処理装置、および、基板処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】基板のダメージを抑制しつつ研磨を行う。あるいは、粘着性の大きな異物などを効率的に洗浄除去する。【解決手段】基板Wをバフ処理するためのバフ処理装置は、基板を支持するためのバフテーブル400であって、回転可能に構成されたバフテーブルと、基板をバフ処理するためのバフパッド502を取り付け可能なバフヘッド500であって、上記バフテーブルの上方に配置され、回転可能に構成されたバフヘッドと、バフ処理用の処理液を基板に供給するための処理液供給部と、バフテーブルによって基板を保持するための領域よりも外側において、周方向の全体に亘って、鉛直方向上方に向けて延在する壁部402であって、壁部の内側領域に処理液を貯留することが可能に構成された壁部と、を備える。【選択図】図6A

Description

本発明は、基板のバフ処理技術に関する。
半導体デバイスの製造において、基板の表面を研磨する化学機械研磨(CMP,Chemical Mechanical Polishing)装置が知られている。CMP装置を備える基板処理システムは、基板の研磨処理を行うための研磨ユニット(CMPユニット)、基板の洗浄処理および乾燥処理を行うための洗浄ユニット、および、研磨ユニットへ基板を受け渡すとともに洗浄ユニットによって洗浄処理および乾燥処理された基板を受け取るロード/アンロードユニット、などを備える。研磨ユニットでは、研磨テーブルの上面に研磨パッドが貼り付けられて、研磨面が形成される。この研磨ユニットは、トップリングによって保持される基板の被研磨面を研磨面に押しつけ、研磨面に研磨液としてのスラリーを供給しながら、研磨テーブルとトップリングとを回転させる。これによって、研磨面と被研磨面とが摺動的に相対移動され、被研磨面が研磨される。さらに出願人は、基板を研磨後の基板に対して基板よりも小径の接触部材を基板に押し付けて相対運動させる仕上げ処理ユニットを、メインの研磨部とは別にCMP装置内に設けて、基板をわずかに追加研磨したり、洗浄したりすることを出願している。
特開2010−50436号公報 特開平8−71511
従来の仕上げ処理ユニットでは、基板と、基板に接触される接触部材と、の界面において処理液が充分に供給されず、例えば研磨速度を十分に上げられず、また、洗浄の効果にも改善の余地があった。また、処理液の消費量を低減することが望ましい。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
本発明の第1の形態によれば、基板をバフ処理するためのバフ処理装置が提供される。このバフ処理装置は、基板を支持するためのバフテーブルであって、回転可能に構成されたバフテーブルと、基板をバフ処理するためのバフパッドを取り付け可能なバフヘッドであって、上記バフテーブルの上方に配置され、回転可能に構成されたバフヘッドと、バフ処理用の処理液を基板に供給するための処理液供給部と、バフテーブルによって基板を保持するための領域よりも外側において、周方向の全体に亘って、鉛直方向上方に向けて延在する壁部であって、壁部の内側領域に処理液を貯留することが可能に構成された壁部と、を備える。
かかるバフ処理装置によれば、化学機械研磨装置で処理された基板の後処理を行うことができる。バフ処理装置によれば、基板のダメージ(ディフェクト)を抑制しつつ仕上げ研磨を行うことができ、あるいは、化学機械研磨装置で生じたダメージを除去することができる。あるいは、従来のロール洗浄やペン洗浄と比べて、粘着性の大きな異物などを効率的に洗浄除去することができる。さらに、このバフ処理装置によれば、内側領域に処理
液を貯留した状態でバフ処理を行うことができるので、バフパッドと基板との間に処理液を確実に存在させることができる。したがって、液膜切れが生じて基板がダメージを受けることを抑制できる。また、処理液が基板上から制限なく外部に流出する構成と比べて、処理液の消費量を低減しつつ、高い処理レートを確保できる。なお、本願において、基板をバフ処理するという表現には、基板全体をバフ処理することのほか、基板上の特定部位のみをバフ処理することが含まれる。
本発明の第2の形態によれば、第1の形態において、バフ処理装置は、さらに、バフヘッドが回転可能に取り付けられるバフアームであって、バフヘッドの位置を移動可能に構成されたバフアームを備える。処理液供給部は、処理液を供給するための処理液ノズルを備え、当該処理液ノズルがバフヘッドの移動軌跡以外の領域に向けて処理液を供給するように構成される。第1の形態によれば、内側領域に処理液を貯留した状態でバフ処理を行うことができるので、内側領域の任意の場所に処理液を供給することができる。例えば、バフパッドから遠い場所に処理液を供給しても、液膜切れが生じない。このため、第2の形態のように、バフヘッドの移動軌跡を避けた領域に向けて処理液を供給することが可能である。かかる第2の形態によれば、処理液供給部から供給される処理液がバフアームまたはバフヘッドに当たることがない。したがって、処理液がバフアームまたはバフヘッドに飛散して固着し、バフ処理中に固着物が基板上に落下することによって基板がダメージを受けることを抑制できる。
本発明の第3の形態によれば、第1または第2の形態において、処理液供給部は、バフヘッドの内部に形成された、処理液の内部供給ラインを備える。内部供給ラインは、バフパッドに形成された開口部から処理液を供給するように構成される。かかる形態によれば、内部供給ラインを介してバフパッドの中央部から処理液が供給されるので、遠心力と処理液の供給圧力とによって、処理液がバフパッドと基板との間で万遍なく広がることができる。
本発明の第4の形態によれば、第1ないし第3のいずれかの形態において、バフ処理装置は、さらに、内側領域から排出される処理液の量を調節することによって、内側領域に貯留される処理液の量を調節可能な貯留量調節部を備える。かかる形態によれば、状況に応じて柔軟に、処理液の貯留および排出を行うことができる。
本発明の第5の形態によれば、第4の形態において、貯留量調節部は、内側領域に貯留される処理液の全量を排出可能に構成される。かかる形態によれば、状況に応じて、処理液を内側領域に貯留することなく、バフ処理を行うことができる。また、処理後の基板やバフテーブルを洗浄する際に、洗浄水を適切に排出することができる。
本発明の第6の形態によれば、第4または第5の形態において、貯留量調節部は、壁部の少なくとも一部分を、鉛直運動、水平運動、または、回転運動させる機構を備える。かかる形態によれば、内側領域に貯留される処理液の量を好適に調節できる。
本発明の第7の形態によれば、第4ないし第6のいずれかの形態において、貯留量調節部は、内側領域に貯留された処理液を排出可能な排出経路と、排出経路を開閉可能な弁と、を備える。かかる形態によれば、内側領域に貯留される処理液の量を好適に調節できる。
本発明の第8の形態によれば、第4ないし第7のいずれかの形態において、バフ処理装置は、さらに、バフ処理装置の動作を制御するように構成された制御部を備える。制御部は、予め定められた設定に基づいて、内側領域に処理液を貯留するか否かを決定するように構成される。かかる形態によれば、状況に応じて適切に、内側領域に処理液が貯留され
た状態で行う処理と、内側領域に処理液が貯留されていない状態で行う処理と、を切り替えることができる。
本発明の第9の形態によれば、第4ないし第7のいずれかの形態において、バフ処理装置は、さらに、バフ処理装置の動作を制御するように構成された制御部と、内側領域に貯留された処理液の液面レベルを検出するように構成されたセンサと、を備える。制御部は、センサによる検出結果に基づいて、処理液の液面レベルを、設定されたレベルに調節するように貯留量調節部を制御するように構成される。かかる形態によれば、状況に応じて、適切な量の処理液を内側領域に貯留することができる。例えば、バフテーブルを比較的高速で回転させた場合、遠心力により処理液が基板の外周方向に移動して基板外周付近の液面レベルが上がりやすい。このような場合、基板外周付近の液面レベルをセンサにより検出し、貯留量調整部が液面レベルを下げることによって、処理液の飛散を抑制できる。
本発明の第10の形態によれば、第8または第9の形態において、制御部は、所定のタイミングで、内側領域に貯留された処理液の全量を排出し、処理液供給部から新たに供給される処理液を貯留するように、貯留量調節部を制御するように構成される。かかる形態によれば、バフ処理によって生じた研磨生成物(除去物)または洗浄生成物(除去物)を貯留された処理液とともに排出し、これらの生成物を含まない新鮮な処理液を使用して、バフ処理を継続することができる。したがって、これらの生成物によって基板がダメージを受けることを抑制できる。
本発明の第11の形態によれば、第8ないし第10のいずれかの形態において、制御部は、処理液供給部からの処理液の供給と、内側領域に貯留された処理液の一部の排出と、を同時に行うことによって、内側領域に貯留された処理液を連続的に入れ替えるようにバフ処理装置を制御するように構成される。かかる形態によれば、処理液が連続的に入れ替えられるので、研磨生成物または洗浄生成物が濃縮されることを抑制できる。また、処理液の供給および排出を行いながらバフ処理を行うことができるので、スループットが高い。
本発明の第12の形態によれば、第8または第9の形態において、制御部は、バフ処理の前期において、内側領域に処理液が貯留された状態でバフ処理を実施し、バフ処理の後期において、内側領域に貯留された処理液を排出した後にバフ処理を実施するようにバフ処理装置を制御するように構成される。かかる形態によれば、研磨生成物または洗浄生成物の濃度が比較的低い前期においては、バフテーブルを比較的高速に回転させて研磨レートまたは洗浄レートを向上させ、これらの生成物の濃度が比較的高い後期においては、生成物が含まれる処理液を排出した状態でバフ処理を行い、基板がダメージを受けることを抑制することができる。前期においては、内側領域に処理液が貯留された状態でバフ処理が行われるので、バフテーブルを比較的高速に回転させた場合であっても、バフパッドと基板との間に満遍なく処理液を存在させることができる。
本発明の第13の形態によれば、第8ないし第12のいずれかの形態において、制御部は、バフ処理の開始前において、内側領域に処理液を貯留するようにバフ処理装置を制御するように構成される。かかる形態によれば、バフパッドと基板との間における処理液が不足しがちとなるバフ処理開始時において、十分な量の処理液をこれらの間に行き渡らせることができる。したがって、基板がダメージを受けることを抑制できる。しかも、壁部を有していない構成(つまり、供給された処理液が堰き止められることなく流出する構成)と比べて、処理液をプレロード(事前供給)する時間を短縮することができ、スループットが向上する。
本発明の第14の形態によれば、第1ないし第13のいずれかの形態において、バフ処
理装置は、さらに、洗浄液を内側領域内に供給するための洗浄液供給部を備える。かかる形態によれば、洗浄液を内側領域内に貯留した後に排出することによって、壁部に付着した処理液を洗い流すことができる。したがって、壁部に付着した処理液が基板に悪影響を及ぼすことを抑制できる。
本発明の第15の形態によれば、第1ないし第14のいずれかの形態において、バフ処理装置は、さらに、壁部に向けて洗浄液を噴射可能なノズル機構を備える。かかる形態によれば、壁部に付着した処理液を効率的に洗い流すことができる。
本発明の第16の形態によれば、第1ないし第15のいずれかの形態において、バフ処理装置は、さらに、壁部の内側領域に貯留される処理液の温度を調整可能な温度調節部を備える。かかる形態によれば、バフ処理のプロセス性能を温度条件の面で最適化することができる。
本発明の第17の形態によれば、基板処理装置が提供される。この基板処理装置は、化学機械研磨装置と、化学機械研磨装置で処理された基板の後処理を行うための第1ないし第16のいずれかの形態のバフ処理装置と、を備える。かかる基板処理装置によれば、第1ないし第16のいずれかの形態と同様の効果を奏する。
本発明の第18の形態によれば、基板をバフ処理するためのバフ処理方法が提供される。このバフ処理方法は、基板をバフテーブル上に配置する工程と、基板の配置領域よりも外側において周方向の全体に亘って鉛直方向上方に向けて延在する壁部の内側領域に処理液を貯留する工程と、内側領域に処理液を貯留した状態で、バフテーブル上に配置された基板をバフ処理する工程と、を備える。かかるバフ処理方法によれば、第1の形態と同様の効果を奏する。
本発明の一実施例としての基板処理装置の全体構成を示す概略平面図である。 研磨ユニットを模式的に示す斜視図である。 洗浄ユニットの概略平面図である。 洗浄ユニットの概略側面図である。 バフ処理モジュールの概略構成を示す図である。 バフヘッドの内部構成を示す概略図である。 バフ処理の概略を示す説明図である。 バフ処理の概略を示す説明図である。 処理液を排出するための構造の例を示す概略図である。 処理液を排出するための構造の他の例を示す概略図である。 処理液を排出するための構造の他の例を示す概略図である。 処理液を排出するための構造の他の例を示す概略図である。 処理液を排出するための構造の他の例を示す概略図である。 バフ処理の手順の一例を示す模式図である。 バフテーブルの変形形態を示す概略図である。
A.実施例:
図1は、本発明の一実施形態に係る基板処理装置の全体構成を示す平面図である。図1に示すように、基板処理装置1000は、略矩形状のハウジング1を備える。ハウジング1の内部は、隔壁1a,1bによって、ロード/アンロードユニット2と、研磨ユニット3と、洗浄ユニット4と、に区画される。ロード/アンロードユニット2、研磨ユニット3および洗浄ユニット4は、それぞれ独立に組み立てられ、独立に排気される。また、洗
浄ユニット4は、基板処理装置に電源を供給する電源供給部(図示省略)と、基板処理動作を制御する制御装置5と、を備える。
ロード/アンロードユニット2は、多数のウェハ(基板)をストックするウェハカセットが載置される2つ以上(本実施形態では4つ)のフロントロード部20を備える。これらのフロントロード部20は、ハウジング1に隣接して配置され、基板処理装置の幅方向(長手方向と垂直な方向)に沿って配列される。フロントロード部20には、オープンカセット、SMIF(Standard Manufacturing Interface)ポッドまたはFOUP(Front Opening Unified Pod)を搭載することができるように構成されている。
また、ロード/アンロードユニット2には、フロントロード部20の並びに沿って走行機構21が配置される。走行機構21上には、ウェハカセットの配列方向に沿って移動可能な2台の搬送ロボット22が設置される。搬送ロボット22は、走行機構21上を移動することによって、フロントロード部20に搭載されたウェハカセットにアクセスできるように構成されている。各搬送ロボット22は、処理前のウェハをウェハカセットから取り出すとともに、処理されたウェハをウェハカセットに戻す。
研磨ユニット3は、ウェハの研磨(平坦化)が行われる領域である。研磨ユニット3は、第1研磨ユニット3A、第2研磨ユニット3B、第3研磨ユニット3C、および、第4研磨ユニット3Dを備えている。これらの研磨ユニット3A〜3Dは、図1に示すように、基板処理装置の長手方向に沿って配列される。
図1に示すように、第1研磨ユニット3Aは、研磨面を有する研磨パッド10が取り付けられた研磨テーブル30Aと、ウェハを保持して研磨テーブル30A上の研磨パッド10に押圧しながら研磨するためのトップリング31Aと、研磨パッド10に研磨液やドレッシング液(例えば、純水)を供給するための研磨液供給ノズル32Aと、研磨パッド10の研磨面のドレッシングを行うためのドレッサ33Aと、液体(例えば純水)と気体(例えば窒素ガス)の混合流体または液体(例えば純水)を霧状にして研磨面に噴射するアトマイザ34Aと、を備えている。
同様に、第2研磨ユニット3Bは、研磨テーブル30Bと、トップリング31Bと、研磨液供給ノズル32Bと、ドレッサ33Bと、アトマイザ34Bと、を備えている。第3研磨ユニット3Cは、研磨テーブル30Cと、トップリング31Cと、研磨液供給ノズル32Cと、ドレッサ33Cと、アトマイザ34Cと、を備えている。第4研磨ユニット3Dは、研磨テーブル30Dと、トップリング31Dと、研磨液供給ノズル32Dと、ドレッサ33Dと、アトマイザ34Dと、を備えている。
第1研磨ユニット3A、第2研磨ユニット3B、第3研磨ユニット3C、および第4研磨ユニット3Dは、互いに同一の構成を有しているので、以下、第1研磨ユニット3Aについてのみ説明する。
図2は、第1研磨ユニット3Aを模式的に示す斜視図である。トップリング31Aは、トップリングシャフト36に支持される。研磨テーブル30Aの上面には研磨パッド10が貼付される。研磨パッド10の上面は、ウェハWを研磨する研磨面を形成する。なお、研磨パッド10に代えて固定砥粒を用いることもできる。トップリング31Aおよび研磨テーブル30Aは、矢印で示すように、その軸心周りに回転するように構成される。ウェハWは、トップリング31Aの下面に真空吸着により保持される。研磨時には、研磨液供給ノズル32Aから研磨パッド10の研磨面に研磨液が供給され、研磨対象であるウェハWがトップリング31Aにより研磨面に押圧されて研磨される。
次に、ウェハを搬送するための搬送機構について説明する。図1に示すように、第1研磨ユニット3Aおよび第2研磨ユニット3Bに隣接して、第1リニアトランスポータ6が配置されている。第1リニアトランスポータ6は、研磨ユニット3A,3Bが配列する方向に沿った4つの搬送位置(ロード/アンロードユニット側から順番に第1搬送位置TP1、第2搬送位置TP2、第3搬送位置TP3、第4搬送位置TP4とする)の間でウェハを搬送する機構である。
また、第3研磨ユニット3Cおよび第4研磨ユニット3Dに隣接して、第2リニアトランスポータ7が配置される。第2リニアトランスポータ7は、研磨ユニット3C,3Dが配列する方向に沿った3つの搬送位置(ロード/アンロードユニット側から順番に第5搬送位置TP5、第6搬送位置TP6、第7搬送位置TP7とする)の間でウェハを搬送する機構である。
ウェハは、第1リニアトランスポータ6によって研磨ユニット3A,3Bに搬送される。第1研磨ユニット3Aのトップリング31Aは、トップリングヘッドのスイング動作により研磨位置と第2搬送位置TP2との間を移動する。したがって、トップリング31Aへのウェハの受け渡しは第2搬送位置TP2で行われる。同様に、第2研磨ユニット3Bのトップリング31Bは研磨位置と第3搬送位置TP3との間を移動し、トップリング31Bへのウェハの受け渡しは第3搬送位置TP3で行われる。第3研磨ユニット3Cのトップリング31Cは研磨位置と第6搬送位置TP6との間を移動し、トップリング31Cへのウェハの受け渡しは第6搬送位置TP6で行われる。第4研磨ユニット3Dのトップリング31Dは研磨位置と第7搬送位置TP7との間を移動し、トップリング31Dへのウェハの受け渡しは第7搬送位置TP7で行われる。
第1搬送位置TP1には、搬送ロボット22からウェハを受け取るためのリフタ11が配置されている。ウェハは、リフタ11を介して搬送ロボット22から第1リニアトランスポータ6に渡される。第1リニアトランスポータ6と、第2リニアトランスポータ7と、洗浄ユニット4と、の間にはスイングトランスポータ12が配置されている。スイングトランスポータ12は、第4搬送位置TP4と第5搬送位置TP5との間を移動可能なハンドを有している。第1リニアトランスポータ6から第2リニアトランスポータ7へのウェハの受け渡しは、スイングトランスポータ12によって行われる。ウェハは、第2リニアトランスポータ7によって第3研磨ユニット3Cおよび/または第4研磨ユニット3Dに搬送される。また、研磨ユニット3で研磨されたウェハはスイングトランスポータ12によって仮置き台180に搬送される。仮置き台180に載置されたウェハは、洗浄ユニット4に搬送される。
図3Aは洗浄ユニット4を示す平面図であり、図3Bは洗浄ユニット4を示す側面図である。図3Aおよび図3Bに示すように、洗浄ユニット4は、ロール洗浄室190と、第1搬送室191と、ペン洗浄室192と、第2搬送室193と、乾燥室194と、バフ処理室300と、第3搬送室195と、に区画されている。
ロール洗浄室190内には、縦方向に沿って配列された上側ロール洗浄モジュール201Aおよび下側ロール洗浄モジュール201Bが配置されている。上側ロール洗浄モジュール201Aは、下側ロール洗浄モジュール201Bの上方に配置されている。上側ロール洗浄モジュール201Aおよび下側ロール洗浄モジュール201Bは、洗浄液をウェハの表裏面に供給しながら、回転する2つのロールスポンジをウェハの表裏面にそれぞれ押し付けることによってウェハを洗浄する洗浄機である。上側ロール洗浄モジュール201Aと下側ロール洗浄モジュール201Bとの間には、ウェハの仮置き台204が設けられている。
ペン洗浄室192内には、縦方向に沿って配列された上側ペン洗浄モジュール202Aおよび下側ペン洗浄モジュール202Bが配置されている。上側ペン洗浄モジュール202Aは、下側ペン洗浄モジュール202Bの上方に配置されている。上側ペン洗浄モジュール202Aおよび下側ペン洗浄モジュール202Bは、洗浄液をウェハの表面に供給しながら、回転するペンシルスポンジをウェハの表面に押し付けてウェハの径方向に揺動することによってウェハを洗浄する洗浄機である。上側ペン洗浄モジュール202Aと下側ペン洗浄モジュール202Bとの間には、ウェハの仮置き台203が設けられている。
乾燥室194内には、縦方向に沿って配列された上側乾燥モジュール205Aおよび下側乾燥モジュール205Bが配置されている。上側乾燥モジュール205Aおよび下側乾燥モジュール205Bは、互いに隔離されている。上側乾燥モジュール205Aおよび下側乾燥モジュール205Bの上部には、清浄な空気を乾燥モジュール205A,205B内にそれぞれ供給するフィルタファンユニット207,207が設けられている。
第1搬送室191には、上下動可能な第1搬送ロボット(搬送機構)209が配置される。第2搬送室193には、上下動可能な第2搬送ロボット210が配置される。第3搬送室195には、上下動可能な第3搬送ロボット(搬送機構)213が配置される。第1搬送ロボット209、第2搬送ロボット210、および、第3搬送ロボット213は、縦方向に延びる支持軸211,212,214にそれぞれ移動自在に支持されている。第1搬送ロボット209、第2搬送ロボット210、および、第3搬送ロボット213は、内部にモータなどの駆動機構を有しており、支持軸211,212,214に沿って上下に移動可能に構成されている。第1搬送ロボット209は、上下二段のハンドを有している。第1搬送ロボット209は、図3Aに点線で示すように、その下側のハンドが上述した仮置き台180にアクセス可能な位置に配置されている。
第1搬送ロボット209は、仮置き台180、上側ロール洗浄モジュール201A、下側ロール洗浄モジュール201B、仮置き台204、仮置き台203、上側ペン洗浄モジュール202A、および、下側ペン洗浄モジュール202B、の間でウェハWを搬送するように動作する。洗浄前のウェハ(スラリーが付着しているウェハ)を搬送するときは、第1搬送ロボット209は、下側のハンドを用い、洗浄後のウェハを搬送するときは上側のハンドを用いる。
第2搬送ロボット210は、上側ペン洗浄モジュール202A、下側ペン洗浄モジュール202B、仮置き台203、上側乾燥モジュール205A、および、下側乾燥モジュール205B、の間でウェハWを搬送するように動作する。第2搬送ロボット210は、洗浄されたウェハのみを搬送するので、1つのハンドのみを備えている。図1に示す搬送ロボット22は、上側のハンドを用いて上側乾燥モジュール205Aまたは下側乾燥モジュール205Bからウェハを取り出し、そのウェハをウェハカセットに戻す。
バフ処理室300には、上側のバフ処理モジュール300A、および、下側のバフ処理モジュール300Bが備えられる。第3搬送ロボット213は、上側のロール洗浄モジュール201A、下側のロール洗浄モジュール201B、仮置き台204、上側のバフ処理モジュール300A、および、下側のバフ処理モジュール300B、の間でウェハWを搬送するように動作する。
本実施形態では、洗浄ユニット4内において、バフ処理室300、ロール洗浄室190、および、ペン洗浄室192、を、ロード/アンロードユニット2から遠い方から順番に並べて配置する例を示したが、これには限られない。バフ処理室300、ロール洗浄室190、および、ペン洗浄室192の配置態様は、ウェハの品質およびスループットなどに応じて適宜選択し得る。上側のバフ処理モジュール300Aおよび下側のバフ処理モジュ
ール300Bは、同様の構成であるため、以下では、上側のバフ処理モジュール300Aについてのみ説明する。
図4は、上側のバフ処理モジュールの概略構成を示す図である。図4に示すように、バフ処理モジュール300Aは、基板の一種としてのウェハWを支持するためのバフテーブル400と、ウェハWの処理面にバフ処理を行うためのバフパッド502が取り付けられたバフヘッド500と、バフヘッド500を保持するためのバフアーム600と、各種処理液を供給するための液供給系統700と、バフパッド502のコンディショニングを行うためのコンディショニング部800と、を備える。
バフテーブル400は、ウェハWを保持する機構を有している。ウェハ保持機構は、本実施例では、真空吸着方式であるが、任意の方式とすることができる。例えば、ウェハ保持機構は、ウェハWの周縁部の少なくとも1ヶ所においてウェハWの表面および裏面をクランプするクランプ方式であってもよいし、ウェハWの周縁部の少なくとも1ヶ所においてウェハWの側面を保持するローラチャック方式であってもよい。本実施例においては、バフテーブル400は、ウェハWの加工面が上方を向くようにウェハWを保持する。
バフテーブル400の外周部には、周方向の全体に亘って、バフテーブル400から鉛直方向上方に向けて延在する壁部402が設けられている。壁部402は、リング形状を有しており、水平方向において閉じられている。壁部402の高さは、バフテーブル400上に保持された際のウェハWの上面よりも高く設定されている。例えば、ウェハWの上面に対する壁部402の高さは、数cmとすることができる。この壁部402の詳細については後述する。
また、バフテーブル400は、図示していない駆動機構によって回転軸A周りに回転するように構成されている。バフアーム600には、回転可能に構成されたシャフト504を介してバフヘッド500が取り付けられている。バフヘッド500の、ウェハW(または、バフテーブル400)に対向する面には、ウェハWをバフ処理するためのバフパッド502が取り付けられる。バフアーム600は、バフヘッド500を回転軸B周りに回転させるように構成されている。また、バフパッド502の面積は、ウェハW(または、バフテーブル400)の面積よりも小さいので、ウェハWを満遍なくバフ処理できるように、バフアーム600は、バフヘッド500を矢印Cに示すようにウェハWの径方向に揺動できるように構成されている。また、バフアーム600は、バフパッド502がコンディショニング部800に対向する位置までバフヘッド500を揺動できるように構成されている。バフヘッド500は、アクチュエータ(図示省略)によってバフテーブル400に近づく方向およびバフテーブル400から遠ざかる方向に(本実施例では、上下に)移動可能に構成されている。これにより、ウェハWに対してバフパッド502を所定の圧力で押圧することができる。かかる構成は、シャフト504の伸縮によって実現されてもよいし、バフアーム600の上下運動によって実現されてもよい。
液供給系統700は、ウェハWの処理面に純水(図中では、DIWと表示)を供給するための純水外部ノズル710を備える。純水外部ノズル710は、純水配管712を介して純水供給源714に接続される。純水配管712には、純水配管712を開閉することができる開閉弁716が設けられる。制御装置5は、開閉弁716の開閉を制御することにより、任意のタイミングでウェハWの処理面に純水を供給することができる。
また、液供給系統700は、ウェハWの処理面に薬液(図中では、Chemiと表示)を供給するための薬液外部ノズル720を備える。薬液外部ノズル720は、薬液配管722を介して薬液供給源724に接続される。薬液配管722には、薬液配管722を開閉することができる開閉弁726が設けられる。制御装置5は、開閉弁726の開閉を制
御することにより、任意のタイミングでウェハWの処理面に薬液を供給することができる。
また、液供給系統700は、ウェハWの処理面にスラリー(図中では、Slurryと表示)を供給するためのスラリー外部ノズル730を備える。スラリー外部ノズル730は、スラリー配管732を介してスラリー供給源734に接続される。スラリー配管732には、スラリー配管732を開閉することができる開閉弁736が設けられる。制御装置5は、開閉弁736の開閉を制御することにより、任意のタイミングでウェハWの処理面にスラリーを供給することができる。
本実施例においては、外部ノズル710,720,730は、いずれも位置が固定されており、予め定められた固定位置に向けて、純水、薬液またはスラリーを供給する。これらの処理液は、ウェハWの回転によってバフパッド502に処理液が効率よく供給される位置に供給される。外部ノズル710,720,730は、各種処理液の2つ以上に共通の1つまたは2つのノズルとして構成されてもよい。また、外部ノズルは、純水、薬液およびスラリーのうちの少なくとも1種類の処理液を供給するように構成されていてもよい。
バフ処理モジュール300Aは、さらに、バフアーム600、バフヘッド500、および、バフパッド502を介して、ウェハWの処理面に、処理液(純水、薬液、またはスラリー)を選択的に供給できるように構成されている。すなわち、純水配管712における純水供給源714と開閉弁716との間からは分岐純水配管712aが分岐する。同様に、薬液配管722における薬液供給源724と開閉弁726との間からは分岐薬液配管722aが分岐する。スラリー配管732におけるスラリー供給源734と開閉弁736との間からは分岐スラリー配管732aが分岐する。分岐純水配管712a、分岐薬液配管722aおよび分岐スラリー配管732aは、液供給配管740に合流する。分岐純水配管712aには、分岐純水配管712aを開閉することができる開閉弁718が設けられる。分岐薬液配管722aには、分岐薬液配管722aを開閉することができる開閉弁728が設けられる。分岐スラリー配管732aには、分岐スラリー配管732aを開閉することができる開閉弁736が設けられる。
液供給配管740は、バフアーム600の内部、バフヘッド500の中央内部、および、バフパッド502の中央内部と連通している。具体的には、図5に示すように、バフアーム600、バフヘッド500およびバフパッド502の内部には、内部供給ライン506が形成されており、この内部供給ライン506は液供給配管740と連通している。内部供給ライン506は、バフテーブル400の上面(ウェハWの処理面)に向けて開口している。本実施例では、内部供給ライン506の開口部は、バフパッド502の中央に1つのみ設けられているが、複数の開口部が設けられていてもよい。例えば、内部供給ライン506は、バフヘッド500内に形成されたウォータープール・ジャケット構造によって、分散配置された複数の開口に向けて分岐していてもよい。複数の開口部は、それらの径方向の位置が異なるように分散配置されていてもよい。制御装置5は、開閉弁718、開閉弁728、および、開閉弁736、の開閉を制御することにより、任意のタイミングで、ウェハWの処理面に純水、薬液、スラリーのいずれか1つ、またはこれらの任意の組み合わせの混合液を供給することができる。以上の説明から明らかなように、バフ処理モジュール300Aは、外部ノズル710,720,730と、内部供給ライン506と、の2系統の処理液供給手段を備えている。これらの2系統のいずれか一方または両方は、選択的に使用することができる。
バフ処理モジュール300Aは、外部ノズル710,720,730と、内部供給ライン506と、のうちの少なくとも一方を介してウェハWに処理液を供給するとともにバフ
テーブル400を回転軸A周りに回転させ、バフパッド502をウェハWの処理面に押圧し、バフヘッド500を回転軸B周りに回転させながら矢印C方向に揺動することによって、ウェハWにバフ処理を行うことができる。本実施例では、かかるバフ処理モジュール300Aの動作は、制御装置5によって制御される。ただし、バフ処理モジュール300Aは、制御装置5に代えて、バフ処理モジュール300A専用の制御モジュールによって制御されてもよい。なお、バフ処理の際のバフテーブル400とバフヘッド500との相対運動は、上述の例に限らず、回転運動、並進運動、円弧運動、往復運動、スクロール運動、角度回転運動(360度未満の所定の角度だけ回転する運動)のうちの少なくとも1つによって実現されてもよい。
本願において、バフ処理には、バフ研磨処理およびバフ洗浄処理の少なくとも一方が含まれる。バフ研磨処理とは、ウェハWに対してバフパッド502を接触させながら、ウェハWとバフパッド502とを相対運動させ、ウェハWとバフパッド502との間にスラリーを介在させることによりウェハWの処理面を研磨除去する処理である。バフ研磨処理は、通常、ウェハの表面の凹凸を平坦化したり、トレンチやビア内部以外の表面に形成された余分な膜を除去したりといった目的で行う主研磨の後に、いわゆる仕上げ研磨を行うものである。バフ研磨の除去加工量は、例えば数nm〜10数nm程度である。パフパッド502としては、例えば、発砲ポリウレタンと不織布とを積層したパッド(具体的には、例えば、市場で入手できるIC1000(登録商標)/SUBA(登録商標)系)や、スウェード状の多孔性ポリウレタン非繊維質パッド(具体的には、例えば、市場で入手できるPOLITEX(登録商標))などを用いることができる。バフ研磨処理は、ロール洗浄室190においてPVAからなるロールスポンジによってウェハWに加える物理的作用力、および、ペン洗浄室192においてPVAからなるペンスポンジによってウェハWに加える物理的作用力よりも強い物理的作用力をウェハWに対して加えることができる処理である。バフ研磨処理によって、スクラッチ等のダメージを有する表層部または異物が付着した表層部の除去、研磨ユニット3における主研磨で除去できなかった箇所の追加除去、または、主研磨後の、微小領域の凹凸や基板全体に渡る膜厚分布といったモフォロジーの改善を実現することができる。
バフ洗浄処理とは、ウェハWに対してバフパッド502を接触させながら、ウェハWとバフパッド502を相対運動させ、ウェハWとバフパッド502との間に洗浄処理液(薬液、純水、または、これらの混合物)を介在させることによりウェハW表面の異物を除去したり、処理面を改質したりする仕上げ処理である。バフパッド502としては、上述のIC1000(登録商標)/SUBA(登録商標)系やPOLITEX(登録商標)などが用いられる。バフ洗浄処理は、ロール洗浄室190においてPVAからなるロールスポンジによってウェハWに加える物理的作用力、および、ペン洗浄室192においてPVAからなるペンスポンジによってウェハWに加える物理的作用力よりも強い物理的作用力をウェハWに対して加えることができる処理である。バフ洗浄処理によれば、PVAからなるスポンジ材料を接触させるだけでは除去できないような、粘着性の大きな異物などを効率的に洗浄除去することができる。また、本発明におけるバフ洗浄処理のために、バフパッドとしてPVAスポンジを用いることも可能である。
コンディショニング部800は、バフパッド502の表面をコンディショニング(ドレッシング)するための部材である。本実施例では、コンディショニング部800は、バフテーブル400の外部に配置されている。代替態様として、コンディショニング部800は、バフテーブル400の上方かつバフヘッド500の下方に移動して、バフパッド502のコンディショニングを行ってもよい。この場合、コンディショニングは、処理済みのウェハWを搬出した後に行われることが望ましい。コンディショニング部800は、ドレステーブル810と、ドレステーブル810に設置されたドレッサ820と、を備える。ドレステーブル810は、図示していない駆動機構によって回転軸D周りに回転できるよ
うに構成されている。ドレッサ820は、例えば、ダイヤモンドドレッサ、ブラシドレッサ、またはこれらの組み合わせで形成される。
バフ処理モジュール300Aは、バフパッド502のコンディショニングを行う際には、バフパッド502がドレッサ820に対向する位置になるまでバフアーム600を旋回させる。バフ処理モジュール300Aは、ドレステーブル810を回転軸D周りに回転させるとともにバフヘッド500を回転させ、バフパッド502をドレッサ820に押し付けることによって、バフパッド502のコンディショニングを行う。かかるコンディショニング動作は、例えば、バフ処理されたウェハWを、次にバフ処理すべきウェハWと置き換える間に行うことができる。
以上説明したバフ処理モジュール300Aによれば、化学機械研磨処理されたウェハWの後処理としてバフ処理を行うことによって、ウェハWのダメージ(ディフェクト)を抑制しつつ仕上げ研磨を行うことができ、あるいは、化学機械研磨処理で生じたダメージを除去することができる。あるいは、従来のロール洗浄やペン洗浄と比べて、粘着性の大きな異物などを効率的に洗浄除去することができる。特に、本実施例では、上述した壁部402によって、バフパッド502とウェハWとの間に処理液を確実に存在させることができる。このため、液膜切れが生じてウェハWがダメージを受けることを抑制できる。あるいは、洗浄効率を向上することができる。以下、壁部402を利用したバフ処理について説明する。
図6A,6Bは、バフ処理の概略を示す説明図である。図6Aは、バフ処理モジュール300Aの概略側面図であり、図6Bは、バフ処理モジュール300Aの上面図である。図示する例では、バフ処理モジュール300Aは、外部ノズル710,720,730の少なくとも1つから処理液L1を供給しつつ、バフアーム600(ひいてはバフヘッド500)を揺動させて、バフ処理を行う。図6Aに示すように、バフテーブル400の外周部には壁部402が設けられているので、外部ノズル710,720,730の少なくとも1つから供給された処理液L1は、壁部402の内側領域に貯留されていく。このため、バフパッド502とウェハWとの間に処理液を確実に存在させることができる。処理液L1が連続的または間欠的に供給され続ける場合、内側領域の容量を超える処理液L1は、壁部402をオーバーフローして壁部402の外部に流出する。外部ノズル710,720,730から処理液L1が供給される構成に代えて、または、加えて、バフヘッド500に形成された内部供給ライン506から処理液L1が供給されてもよい。
かかる構成によれば、壁部402の内側領域に処理液L1を貯留した状態でバフ処理を行うことができるので、内側領域のいずれの場所に処理液L1を供給しても、例えば、バフパッド502から遠い場所に処理液L1を供給しても、バフパッド502とウェハWとの間での液膜切れが生じない。このため、本実施例では、バフパッド502の揺動軌跡を避けた領域ARに向けて、外部ノズル710,720,730の少なくとも1つから処理液L1を供給する。図6Bでは、バフパッド502の中心の軌跡TRを図示している。かかる構成によれば、外部ノズル710,720,730から供給される処理液L1がバフアーム600またはバフヘッド500に当たることがない。したがって、処理液L1がバフアーム600またはバフヘッド500に飛散して固着し、バフ処理中に固着物がウェハW上に落下することによってウェハWがダメージを受けることを抑制できる。
図7Aに示すように、本実施例においては、壁部402は、その全体がアクチュエータ406によって鉛直運動可能に構成されている。具体的には、壁部402は、その高さの全体に亘ってバフテーブル400に形成された凹部に収容されることができる。図7Aでは、壁部402が凹部に完全に収容された際の位置を点線で図示している。これによって、壁部402の高さは、ゼロから図7に実線で示す最高高さまで任意の高さに調整するこ
とができる。壁部402の内側領域に処理液L1が貯留されている場合において、壁部402の高さが低くなる方向に壁部402が移動させると、貯留された処理液L1は、壁部402を超える分だけ外部に排出される。勿論であるが、壁部402の高さがゼロになるまで壁部402が移動されると、貯留された処理液L1の全量(ここでの全量とは、実質的に全量であることをいい、ウェハW上に液膜が残留する場合も含まれる)が外部に排出される。すなわち、壁部402の鉛直移動によって、壁部402の内側領域に貯留可能な処理液の量を調節することができる。このため、本実施例では、壁部402の高さを変更させるためのアクチュエータ406を貯留量調節部406とも呼ぶ。
また、図7Aに示すように、バフ処理モジュール300Aは、壁部402の内側領域に貯留された処理液L1の液面レベルを検出するためのセンサ420を備えている。制御装置5は、センサ420の検出結果を用いて、壁部402の内側領域に貯留された処理液L1の液面レベルを調節することができる。液面レベルの調節は、処理液L1の供給量を調節すること、および、壁部402の高さを調節すること、の少なくとも一方によって行うことができる。かかる構成によれば、状況に応じて、適切な量の処理液L1を内側領域に貯留することができる。このような制御の具体例については後述する。
図7B〜7Eは、壁部402の内側領域に貯留可能な処理液の量を調節するためのいくつかの代替態様を示している。壁部402を上方から見た状態を示す図7Bに示す例では、壁部402は、第1部分402aと第2部分402bとを備えている。第1部分402aおよび第2部分402bは、いずれも、略半円形状を有しており、それらの端部同士がオーバラップして配置されることによって、水平方向において閉じられている(すなわち、内側領域に処理液L1を貯留可能に構成されている)。第1部分402aは、その位置が固定されている。一方、第2部分402bは、貯留量調節部406(図示省略)によって水平移動(水平回転運動)するように構成されている。図示するように第2部分402bが回転することによって、第1部分402aと第2部分402bとの間に水平方向の開口が形成される。壁部402の内側領域に処理液L1が貯留されている場合、この開口から処理液L1が外部に流出する。この開口が形成される時間を調節することによって、処理液L1の液面レベル、すなわち、貯留量を調節することができる。
壁部402を上方から見た状態を示す図7Cに示す例では、壁部402は、第1部分402cと第2部分402dとを備えている。第1部分402cおよび第2部分402dは、いずれも、円弧形状を有しており、それらの端部同士がオーバラップして配置されることによって、水平方向において閉じられている。第2部分402dは、第1部分402cよりも全長が短い。第1部分402cは、その位置が固定されている。一方、第2部分402dは、貯留量調節部406(図示省略)によって鉛直移動可能に構成されている。かかる構成によれば、図7Aに示した構成と同様の効果を奏する。しかも、図7Aの構成と比べて可動部分が小さくなるので、アクチュエータ406を小型化できる。さらに、排水を特定の方向のみに導けるので、排水の集水を効率的に行うことができる。つまり、小さい集水設備によって、排水を排水処理設備(図示省略)に導くことができる。第2部分402dは、鉛直運動に代えて、図7Bに示した構成と同様に、水平運動(水平回転運動)してもよい。あるいは、第2部分402dは、図7Dに示すように、その鉛直方向の上端を中心として回転運動してもよい。第2部分402dは、その鉛直方向の下端を中心として回転運動してもよい。勿論、これらの各種運動の2つ以上が組み合わされてもよい。
図7Eに示す例では、壁部402は、固定的に設けられている。一方で、バフ処理モジュール300Aは、アクチュエータ406に代えて、排出経路408と弁410とを備えている。排出経路408は、バフテーブル400の上面に形成された開口404からバフテーブル400を鉛直方向に貫通して、排水処理設備に連通している。弁410は、排出経路408の流通状態を開閉する。弁410は、開口404の付近に設けられていてもよ
い。かかる例では、弁410を開くことにより、壁部402の内側領域に貯留された処理液L1を排出することができる。弁410の開閉状態を制御することによって、処理液L1の液面レベルを調節することも可能である。バフ処理によって生じる研磨生成物または洗浄生成物は、貯留された処理液L1中に沈殿する場合が多いので、図7Eに示すように、バフテーブル400の上面、すなわち、処理液L1の貯留空間の最下部から排水することによって、これらの生成物を効率的に排出することができる。その結果、これらの生成物に起因してウェハWがダメージを受けることを抑制できる。ただし、開口部は、壁部402に形成されていてもよい。この場合、開口部は、壁部402の最下部の近傍に設けられてもよいし、それよりも上方に設けられてもよい。上述した種々の形態は、組み合わせて使用されてもよい。
図8は、センサ420を利用して、処理液の貯留制御を行う場合のバフ処理の手順の一例を示している。この例では、バフ処理の一形態としてのバフ研磨処理が実施される。図示するように、バフ処理が開始されると、まず、壁部402がバフテーブル400から上方に向けて延在する状態で、純水外部ノズル710、薬液外部ノズル720およびスラリー外部ノズル730の少なくとも1つから処理液L1がプレロードされる(ステップS10)。ここでは、処理液L1としてスラリーがスラリー外部ノズル730から供給される。これによって、壁部402の内側領域において、処理液L1が所定の液面レベルまで貯留される。外部ノズル710,720,730に代えて、または、加えて、内部供給ライン506から処理液L1が供給されてもよい。このように、処理液L1を予め貯留することによって、バフパッド502とウェハWとの間における処理液が不足しがちとなるバフ処理開始時において、十分な量の処理液L1をこれらの間に行き渡らせることができる。その結果、バフ処理の初期段階においてウェハWがダメージを受けることを抑制できる。しかも、壁部402を有していない構成(つまり、供給された処理液L1が堰き止められることなく流出する構成)と比べて、処理液L1をプレロードする時間を短縮することができ、スループットが向上する。
次に、バフパッド502がウェハWに接触しないように上方に上昇した位置(以下、上昇位置とも呼ぶ)からバフパッド502をウェハWに接触させるための位置(以下、接触位置とも呼ぶ)までバフヘッド500が移動するとともにバフテーブル400およびバフヘッド500が回転し、バフ処理が開始される(ステップS20)。図示するように、バフ処理の前期では、壁部402の内側領域に処理液L1が貯留された状態でバフ処理が実施される。壁部402は、処理液L1の貯留壁としてのほか、飛散防止壁としても機能する。バフ処理の開始以降、外部ノズル710,720,730からの処理液L1の供給は停止されてもよいし、連続的または間欠的に継続されてもよい。処理液L1の供給が停止される場合には、処理液L1の使用量を低減することができる。一方、処理液L1の供給が継続される場合には、一部の処理液L1が壁部402からオーバーフローし、処理液L1が少しずつ入れ替えられるようにしてもよい。図7Eに示した構成を採用する場合には、オーバーフローに代えて、一部の処理液L1が排出経路408を介して排出されることによって処理液L1が順次入れ替えられてもよい。これにより、研磨生成物の濃縮が低減される。前期では、バフテーブル400は、比較的高速で回転される。
そして、バフ処理の後期では、壁部402がバフテーブル400内に完全に退避し、貯留されていた処理液L1の全量が排出される。このとき、外部ノズル710,720,730からの処理液L1の供給が停止されるとともに、内部供給ライン506からの処理液L1の供給が開始される。処理液L1は、バフヘッド500の回転に伴う遠心力と処理液L1の供給圧力とによって、バフパッド502とウェハWとの間で万遍なく広がることができる。後期では、バフテーブル400は、前期よりも低速で回転されることが望ましい。
かかるステップS20では、前期において、バフテーブル400が高速回転されることにより、研磨レートを向上することができる。具体的には、バフテーブル400に壁部402が設けられていない場合、外部ノズル710,720,730から処理液L1を供給すると、つまり、バフパッド502の外部で処理液L1を供給すると、バフテーブル400の高速回転時に処理液L1がバフパッド502の中央部まで十分に行き渡らないおそれがある。これは、高速回転によって遠心力が大きくなることに起因する。また、比較的大口径(例えば、300mm)のウェハWに対してバフ処理を行う場合、効率的にバフ処理を行うために、バフヘッド500の径も比較的大きくなる(例えば、100mm)。このため。バフパッド502の外部で処理液L1を供給すると、処理液L1がバフパッド502の中央部まで十分に行き渡らないおそれがある。これらの事象が生じると、研磨レートが低下することになる。しかしながら、本実施例の構成によれば、壁部402の内側領域に処理液L1が貯留された状態でバフ処理が行われるので、バフパッド502の中央部まで十分な量の処理液L1が行き渡ることを促進できる。さらに、バフテーブル400に壁部402が設けられていない場合は、ウェハW上に供給された処理液L1に対する、研磨に寄与しないままウェハWの外へ流れ出てしまう処理液L1の割合が少なくない。しかし、壁部402を設けたことにより、供給した処理液L1が効率的に使われ、少ない供給量で、最大限の研磨レートを得ることができる。加えて、研磨処理前のプレロードに用いる処理液L1の量も少なくでき、処理液L1の消費量を抑えるとともに、スループットも上げることができる。
一方、処理液L1中の生成物の濃度が比較的高濃度になる後期では、処理液L1が排出された状態でバフ処理が行われるので、生成物によってウェハWがダメージを受けることを抑制できる。しかも、バフテーブル400が低速回転されるので、バフパッド502の全体に亘って処理液L1が広がりやすい。この効果は、処理液L1がバフパッド502の中央から供給されることによって、さらに促進される。このように、本実施例では、前期と後期とで異なる態様でバフ処理を実施することによって、バフ研磨処理の研磨レートと、ウェハWの品質とを両立させている。前期と後期の時間的長さは、研磨レートとウェハWの品質とを考慮して、適宜設定することができる。
こうしてバフ洗浄工程が終了すると、次に、内部供給ライン506を介してウェハWに純水DIWが供給され、純水置換が行われる(ステップS30)。この際、壁部402は、バフテーブル400内に完全に退避したままである。これにより、ウェハW上の純水が速やかに排出されるので、壁部402が上方に延在する場合と比べて、置換効率が向上する。
次に、バフパッド502が上方に上昇し、薬液外部ノズル720からウェハWに処理液L2(ここでは、洗浄薬液)が供給され、ウェハWがリンス(洗浄)される(ステップS40)。この際、壁部402は、バフテーブル400内に完全に退避したままである。これにより、ウェハW上の純水が速やかに排出されるので、壁部402が上方に延在する場合と比べて、洗浄効率が向上する。
次に、ウェハWが搬出され(ステップS50)、その後、バフテーブル400内に完全に退避していた壁部402が上方に移動されるとともに、純水外部ノズル710からバフテーブル400上に純水DIWが供給される(ステップS60)。これにより、壁部402の内部に純水DIWが貯留され、壁部402が洗浄される。かかる工程によれば、壁部402に付着した処理液L1,L2が、次回処理されるウェハWに悪影響を及ぼすことを抑制できる。かかる壁部402の洗浄に代えて、または、加えて、洗浄水を噴射するノズル機構を設けて、当該ノズル機構によって洗浄液が壁部402に向けて噴射されてもよい。かかる構成によれば、より効率的に壁部402の洗浄を行うことができる。
次に、壁部402が再びバフテーブル400内に完全に退避するとともに、純水外部ノズル710からバフテーブル400上に純水DIWが供給される(ステップS70)。これによって、バフテーブル400が洗浄(リンス)される。壁部402は退避しているので、バフテーブル400上の純水DIWが速やかに排出され、洗浄効率が向上する。そして、次に処理されるべきウェハWが、バフテーブル400上に搬入され(ステップS80)、上記のステップS10に戻る。なお、これまでバフ処理における処理液の貯留制御について、バフ研磨処理の例を用いて説明したが、バフ洗浄処理においても上記のような処理液の貯留制御は有効である。例えば、バフ洗浄の前半では処理液を貯留して処理液の消費量を抑え、後半は新鮮な処理液を使用してより洗浄性の高いバフ洗浄を行うことができる。なお、バフ洗浄に用いる処理液と、ウェハWのリンス(図8におけるステップS40)で用いる処理液は、同じものを用いてもよく、また、異なるものを用いても良い。
上述したバフ処理方法は、一例であり、制御装置5は、予め定められた設定に基づいて、壁部402の内側領域に処理液を貯留するか否かを決定し、種々のバフ処理方法を実現することができる。例えば、制御装置5は、バフテーブル400の回転速度に応じて、壁部402の高さを制御してもよい。具体的には、制御装置5は、回転速度が高いほど、壁部402の高さが高くなるようにアクチュエータ406を制御してもよい。あるいは、制御装置5は、バフテーブル400を所定以上の速度で回転させる(研磨レートまたは洗浄レートを上げる)場合には、センサ420を使用して、バフテーブル400を所定未満の速度で回転させる場合よりも処理液L1の液面レベルが低くなるように、液面レベルを管理してもよい。これらの構成によれば、処理液の飛散量を低減することができる。すなわち、比較的低速回転の場合は処理液L1の飛散の可能性が少ないので、比較的高い液面レベルまで処理液L1が溜まることを許容できる。高速回転の場合は、飛散の可能性が高まるので、液面レベルが比較的低く抑えられるように、処理液L1の供給量を抑えるか、あるいは、処理液L1を供給しつつ、例えば図7Eに示したような排出経路408および弁410で液面レベルを調整する。
あるいは、制御装置5は、バフ処理の途中の所定のタイミングでバフ処理を一旦中断し、壁部402の内側領域に貯留された処理液の全量を排出し、その後、新たに供給される処理液を貯留して、バフ処理を再開してもよい。かかる構成によれば、バフ処理によって生じた生成物を貯留された処理液とともに排出し、これらの生成物を含まない新鮮な処理液を使用して、バフ処理を継続することができる。したがって、これらの生成物によってウェハWがダメージを受けることを抑制できる。
B.変形例:
B−1.変形例1:
バフ処理モジュール300Aは、壁部402の内側領域に貯留される処理液の温度を調整する温度調節部を備えていてもよい。例えば、図9に示すように、バフテーブル400の内部に、温度調節器412が設けられていてもよい。温度調節器412は、温度調節用ウォータージャケットであってもよい。代替的に、温度調節部は、ウェハWに供給される前の供給液の温度を調節してもよい。プロセス性能は、処理液の温度に依存するので、かかる構成によれば、プロセス性能を温度条件の面で最適化することができる。
B−2.変形例2:
バフ処理モジュール300Aは、処理液を供給する手段として、外部ノズル710,720,730と内部供給ライン506とのうちのいずれか一方のみを備えていてもよい。壁部402の内側に処理液を貯留できるため、バフ処理モジュール300Aが外部ノズルのみを備えている場合であっても、ウェハWとバフパッド502との界面に十分に処理液を供給できる。この場合、内部供給ライン506に付随して設けられるロータリージョイントなどの複雑な機構が不要となるので、装置構成を簡素化できる。
B−3.変形例3:
壁部402は、バフテーブル400よりも外側に配置されていてもよい。この場合の一態様として、壁部402は、バフテーブル400の近傍に配置されてもよい。そして、バフ処理(例えば、図8に示したバフ処理の後期)中に、バフテーブル400に保持されるウェハWの上面の位置と、壁部402の上面の位置と、を一致させた状態で、バフヘッド500の一部分が壁部402上に位置するように、ウェハWのエッジ部がバフ処理されてもよい。かかる構成によれば、エッジ部と、その内側部分と、を均一の圧力でバフ処理することができる。
B−4.変形例4:
バフ処理モジュール300A,300Bは、洗浄ユニット4に含まれる構成に限らず、研磨ユニット3に含まれてもよい。
以上、いくつかの実施例に基づいて本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。
1…ハウジング
1a…隔壁
2…ロード/アンロードユニット
3,3A,3B,3C,3D…研磨ユニット
4…洗浄ユニット
5…制御装置
6,7…リニアトランスポータ
10…研磨パッド
11…リフタ
12…スイングトランスポータ
20…フロントロード部
21…走行機構
22…搬送ロボット
30A,30B,30C,30D…研磨テーブル
31A,31B,31C,31D…トップリング
32A,32B,32C,32D…研磨液供給ノズル
33A,33B,33C,33D…ドレッサ
34A,34B,34C,34D…アトマイザ
36…トップリングシャフト
180…仮置き台
190…ロール洗浄室
191,193,195…第1搬送室
192…ペン洗浄室
194…乾燥室
201A,201B…ロール洗浄モジュール
202A,202B…ペン洗浄モジュール
203,204…仮置き台
205A,205B…乾燥モジュール
207…フィルタファンユニット
209,210…搬送ロボット
211…支持軸
213…第3搬送ロボット
300A専用…バフ処理モジュール
300…バフ処理室
300A,300B…バフ処理モジュール
400…バフテーブル
402…壁部
402a,402c…第1部分
402b,402d…第2部分
404…開口
406…貯留量調節部
406…アクチュエータ
408…排出経路
410…弁
412…温度調節器
420…センサ
500…バフヘッド
502…バフパッド
504…シャフト
506…内部供給ライン
600…バフアーム
700…液供給系統
710…純水外部ノズル
710…外部ノズル
712…純水配管
712a…分岐純水配管
714…純水供給源
716,718…開閉弁
720…薬液外部ノズル
722…薬液配管
722a…分岐薬液配管
724…薬液供給源
726,728…開閉弁
730…スラリー外部ノズル
732…スラリー配管
732a…分岐スラリー配管
734…スラリー供給源
736…開閉弁
740…液供給配管
800…コンディショニング部
810…ドレステーブル
820…ドレッサ
1000…基板処理装置
W…ウェハ
L1,L2…処理液
DIW…純水

Claims (18)

  1. 基板をバフ処理するためのバフ処理装置であって、
    前記基板を支持するためのバフテーブルであって、回転可能に構成されたバフテーブルと、
    前記基板をバフ処理するためのバフパッドを取り付け可能なバフヘッドであって、上記バフテーブルの上方に配置され、回転可能に構成されたバフヘッドと、
    前記バフ処理用の処理液を前記基板に供給するための処理液供給部と、
    前記バフテーブルによって前記基板を保持するための領域よりも外側において、周方向の全体に亘って、鉛直方向上方に向けて延在する壁部であって、該壁部の内側領域に前記処理液を貯留することが可能に構成された壁部と
    を備えるバフ処理装置。
  2. 請求項1に記載のバフ処理装置であって、
    さらに、前記バフヘッドが回転可能に取り付けられるバフアームであって、前記バフヘッドの位置を移動可能に構成されたバフアームを備え、
    前記処理液供給部は、前記処理液を供給するための処理液ノズルを備え、該処理液ノズルが前記バフヘッドの移動軌跡を避けた領域に向けて前記処理液を供給するように構成された
    バフ処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のバフ処理装置であって、
    前記処理液供給部は、前記バフヘッドの内部に形成された、処理液の内部供給ラインを備え、
    前記内部供給ラインは、前記バフパッドに形成された開口部から前記処理液を供給するように構成された
    バフ処理装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のバフ処理装置であって、
    さらに、前記内側領域から排出される前記処理液の量を調節することによって、前記内側領域に貯留される前記処理液の量を調節可能な貯留量調節部を備える
    バフ処理装置。
  5. 請求項4に記載のバフ処理装置であって、
    前記貯留量調節部は、前記内側領域に貯留される前記処理液の全量を排出可能に構成された
    バフ処理装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載のバフ処理装置であって、
    前記貯留量調節部は、前記壁部の少なくとも一部分を、鉛直運動、水平運動、または、回転運動させる機構を備える
    バフ処理装置。
  7. 請求項4ないし請求項6のいずれか一項に記載のバフ処理装置であって、
    前記貯留量調節部は、
    前記内側領域に貯留された前記処理液を排出可能な排出経路と、
    前記排出経路を開閉可能な弁と
    を備えるバフ処理装置。
  8. 請求項4ないし請求項7のいずれか一項に記載のバフ処理装置であって、
    さらに、前記バフ処理装置の動作を制御するように構成された制御部を備え、
    前記制御部は、予め定められた設定に基づいて、前記内側領域に前記処理液を貯留するか否かを決定するように構成された
    バフ処理装置。
  9. 請求項4ないし請求項7のいずれか一項に記載のバフ処理装置であって、
    前記バフ処理装置の動作を制御するように構成された制御部と、
    前記内側領域に貯留された前記処理液の液面レベルを検出するように構成されたセンサと
    をさらに備え、
    前記制御部は、前記センサによる検出結果に基づいて、前記処理液の液面レベルを、設定されたレベルに調節するように前記貯留量調節部を制御するように構成された
    バフ処理装置。
  10. 請求項8または請求項9に記載のバフ処理装置であって、
    前記制御部は、所定のタイミングで、前記内側領域に貯留された前記処理液の全量を排出し、前記処理液供給部から新たに供給される処理液を貯留するように、前記貯留量調節部を制御するように構成された
    バフ処理装置。
  11. 請求項8ないし請求項10のいずれか一項に記載のバフ処理装置であって、
    前記制御部は、前記処理液供給部からの前記処理液の供給と、前記内側領域に貯留された前記処理液の一部の排出と、を同時に行うことによって、前記内側領域に貯留された前記処理液を連続的に入れ替えるように前記バフ処理装置を制御するように構成された
    バフ処理装置。
  12. 請求項8または請求項9に記載のバフ処理装置であって、
    前記制御部は、
    前記バフ処理の前期において、前記内側領域に前記処理液が貯留された状態で前記バフ処理を実施し、
    前記バフ処理の後期において、前記内側領域に貯留された前記処理液を排出した後に前記バフ処理を実施する
    ように前記バフ処理装置を制御するように構成された
    バフ処理装置。
  13. 請求項8ないし請求項12のいずれか一項に記載のバフ処理装置であって、
    前記制御部は、前記バフ処理の開始前において、前記内側領域に前記処理液を貯留するように前記バフ処理装置を制御するように構成された
    バフ処理装置。
  14. 請求項1ないし請求項13のいずれか一項に記載のバフ処理装置であって、
    さらに、洗浄液を前記内側領域内に供給するための洗浄液供給部を備えた
    バフ処理装置。
  15. 請求項1ないし請求項14のいずれか一項に記載のバフ処理装置であって、
    さらに、前記壁部に向けて洗浄液を噴射可能なノズル機構を備えた
    バフ処理装置。
  16. 請求項1ないし請求項15のいずれか一項に記載のバフ処理装置であって、
    さらに、前記壁部の前記内側領域に貯留される前記処理液の温度を調整可能な温度調節
    部を備えた
    バフ処理装置。
  17. 基板処理装置であって、
    化学機械研磨装置と、
    前記化学機械研磨装置で処理された基板の後処理を行うための請求項1ないし請求項16のいずれか一項に記載のバフ処理装置と
    を備えた基板処理システム。
  18. 基板をバフ処理するためのバフ処理方法であって、
    前記基板をバフテーブル上に配置する工程と、
    前記基板の配置領域よりも外側において周方向の全体に亘って鉛直方向上方に向けて延在する壁部の内側領域に処理液を貯留する工程と、
    前記内側領域に前記処理液を貯留した状態で、前記バフテーブル上に配置された前記基板をバフ処理する工程と
    を備えるバフ処理方法。
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