JP2019042923A - 研磨装置、及び、処理方法 - Google Patents

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Kuniaki Yamaguchi
都章 山口
稔夫 水野
Toshio Mizuno
稔夫 水野
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Itsuki Obata
厳貴 小畠
宮崎 充
Mitsuru Miyazaki
充 宮崎
直樹 豊村
Naoki Toyomura
直樹 豊村
井上 拓也
Takuya Inoue
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Abstract

【課題】装置のスループット低下を抑制しつつ、主となる研磨の後に処理対象物の仕上げ処理を行う。【解決手段】研磨装置は、処理対象物に研磨具を接触させながら処理対象物と研磨具とを相対運動させることによって処理対象物を研磨する研磨ユニット3と、未研磨の処理対象物を研磨ユニット3に搬送し、及び/又は、研磨後の処理対象物を研磨ユニット3から搬送する第二の搬送ロボット6,7と、洗浄ユニット4と、を含む。洗浄ユニット4は、少なくとも1つの洗浄モジュール190,192と、処理対象物の仕上げ処理を行うバフ処理モジュール300と、洗浄モジュール190,192とバフ処理モジュール300との間で処理対象物を搬送する、第二の搬送ロボットと、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、研磨装置、及び、処理方法に関するものである。
近年、処理対象物(例えば半導体ウェハなどの基板、又は基板の表面に形成された各種の膜)に対して各種処理を行うために処理装置が用いられている。処理装置の一例としては、処理対象物の研磨処理等を行うためのCMP(Chemical Mechanical Polishing)装置が挙げられる。
CMP装置は、処理対象物の研磨処理を行うための研磨ユニット、処理対象物の洗浄処理及び乾燥処理を行うための洗浄ユニット、及び、研磨ユニットへ処理対象物を受け渡すとともに洗浄ユニットによって洗浄処理及び乾燥処理された処理対象物を受け取るロード/アンロードユニット、などを備える。また、CMP装置は、研磨ユニット、洗浄ユニット、及びロード/アンロードユニット内で処理対象物の搬送を行う搬送機構を備えている。CMP装置は、搬送機構によって処理対象物を搬送しながら研磨、洗浄、及び乾燥の各種処理を順次行う(特許文献1)。
処理対象物の洗浄は、ロール状のスポンジ(以下ロールスポンジ)や小径のスポンジ(以下ペンシルスポンジ)を処理対象物に接触させることによって行われることが多い。スポンジは、PVAなどの軟質の素材である。さらに、このような軟質素材では除去できないような粘着性のパーティクルを除去したり、処理対象物表面のマイクロスクラッチを除去したりするために処理対象物表面をわずかに研磨するといった目的で、CMP装置内に、仕上げ処理用のユニットを設けることが提案されている。仕上げ処理用のユニットは、PVAよりも比較的硬質な部材を処理対象物に接触させて仕上げ処理を行う。(特許文献2、3)
特開2010−50436号公報 特開平8−71511 特開2001−135604
しかしながら、従来技術のように仕上げユニットをCMP装置内に設けて仕上げ処理を行うと、処理工程が増加することにより、スループットが大きく低下するおそれがある。また、処理律速によって処理対象物に処理待ちが生じることもあり、特に処理対象物が金属膜の場合には、研磨後の処理対象物を薬液成分を含むウェットな状態で長く放置すると、金属膜表面で腐食が進むことで、処理性能にも影響が出る場合がある。
そのため、仕上げユニットを含むCMP装置は、上記課題を回避すべく、効率的に搬送を行うことができるように、搬送システムを含む装置の構成に改良の余地がある。
そこで、本願発明は、装置のスループット低下を抑制しつつ、主となる研磨の後に処理対象物の仕上げ処理を行うことができる研磨装置、及び、処理方法を実現することを課題とする。
本願発明の研磨装置の一形態は、上記課題に鑑みなされたもので、処理対象物に研磨具を接触させながら前記処理対象物と前記研磨具とを相対運動させることによって前記処理対象物を研磨する研磨ユニットと、未研磨の処理対象物を前記研磨ユニットに搬送し、及び/又は、研磨後の処理対象物を前記研磨ユニットから搬送する第一の搬送ロボットと、洗浄ユニットと、を含み、前記洗浄ユニットは、少なくとも1つの洗浄モジュールと、前記処理対象物の仕上げ処理を行うバフ処理モジュールと、前記洗浄モジュールと前記バフ処理モジュールとの間で前記処理対象物を搬送する、前記第一の搬送ロボットとは異なる第二の搬送ロボットと、を有することを特徴とする。
また、研磨装置の一形態において、前記洗浄ユニットは、前記洗浄モジュールを内部に有する洗浄室と、前記バフ処理モジュールを内部に有するバフ処理室と、前記洗浄室と前記バフ処理室の間に配置された搬送室と、を有し、前記第二の搬送ロボットは前記搬送室に配置されてもよい。
また、研磨装置の一形態において、前記搬送室内部の圧力は前記バフ処理室内部の圧力よりも高くされてもよい。
また、研磨装置の一形態において、前記バフ処理室に上下方向に2つのバフ処理モジュールが配置されてもよい。
また、研磨装置の一形態において、前記バフ処理モジュールは、前記処理対象物の処理面を上向きにして保持するバフテーブルと、前記処理対象物よりも小径であり、前記処理対象物に接触させて前記処理対象物の仕上げ処理を行うバフ部材と、前記バフ部材を保持するバフヘッドと、を有し、前記バフ部材を前記処理対象物に接触させ、バフ処理液を供給しつつ、前記処理対象物と前記バフ部材とを相対運動させることによって前記処理対象物の仕上げ処理を行うことができる。
また、研磨装置の一形態において、前記バフ処理モジュールは、前記バフ部材のコンディショニングを行うためのドレッサと、前記ドレッサを保持するためのドレステーブルと、
をさらに備え、前記バフ処理モジュールは、前記ドレステーブル及び前記バフヘッドを回転させ、前記バフ部材を前記ドレッサに接触させることによって、前記バフ部材のコンディショニングを行うことができる。
また、研磨装置の一形態において、前記バフ処理室に上下方向に2つのバフ処理モジュールが配置され、前記2つのバフ処理モジュールは、前記バフ部材又は仕上げ処理に用いられるバフ処理液のうち、少なくとも一方を互いに異なるものを用いることができる。
また、本願発明の処理方法の一形態は、処理対象物に研磨具を接触させながら前記処理対象物と前記研磨具とを相対運動させることによって前記処理対象物を研磨する研磨工程と、第一の搬送ロボットによって、前記研磨工程を実行するために未研磨の処理対象物を搬送し、及び/又は、前記研磨工程が終了した後の処理対象物を搬送する第一の搬送工程と、前記処理対象物を洗浄する洗浄工程と、前記処理対象物の仕上げ処理を行うバフ処理工程と、前記第一の搬送ロボットとは異なる第二の搬送ロボットによって、前記洗浄工程と前記バフ処理工程との間で前記処理対象物を搬送する、前記第一の搬送工程とは異なる第二の搬送工程と、を有することを特徴とする。
また、処理方法の一形態において、前記第二の搬送工程は、前記洗浄工程を実行する洗浄モジュールを内部に有する洗浄室と、前記バフ処理工程を実行するバフ処理モジュール
を内部に有するバフ処理室と、の間に配置された搬送室の内部の前記第二の搬送ロボットによって実行されてもよい。
また、処理方法の一形態において、前記搬送室内部の圧力は前記バフ処理室内部の圧力よりも高くされてもよい。
また、処理方法の一形態において、前記バフ処理工程は、前記バフ処理室に上下方向に配置された2つのバフ処理モジュールによって実行されてもよい。
また、処理方法の一形態において、前記バフ処理工程は、前記処理対象物の処理面を上向きにして保持するバフテーブルと、前記処理対象物よりも小径であり、前記処理対象物に接触させて前記処理対象物の仕上げ処理を行うバフ部材と、前記バフ部材を保持するバフヘッドと、を有するバフ処理モジュールによって実行され、前記バフ処理工程は、(A)前記バフ部材を前記処理対象物に接触させ、バフ処理液を供給しつつ、前記処理対象物と前記バフ部材とを相対運動させることによって前記処理対象物のバフ処理を行うメインバフ工程と、(B)前記メインバフ工程後に前記処理対象物を洗浄する処理対象物洗浄工程と、(C)前記処理対象物洗浄工程後、次の処理対象物が前記バフ処理モジュールに入るまでに前記バフテーブルの洗浄を行うバフテーブル洗浄工程と、を備えることができる。
また、処理方法の一形態において、前記バフ処理工程は、前記バフ部材のコンディショニングを行うためのドレッサを保持するためのドレステーブル、及び、前記バフヘッドを回転させ、前記バフ部材を前記ドレッサに接触させることによって、前記バフ部材のコンディショニングを行う工程を更に含む、ことができる。
また、処理方法の一形態において、前記バフ処理工程は、前記バフ処理室に上下方向に配置された2つのバフ処理モジュールにおいて、前記バフ部材又は仕上げ処理に用いられるバフ処理液のうち、少なくとも一方を互いに異なるものを用いることによって実行されてもよい。
また、処理方法の一形態において、前記処理対象物洗浄工程は、(A)純水を供給しつつ、バフ処理を行うことで、バフ処理液を除去するバフケミカル洗い流し工程、(B)前記メインバフ工程時とは異なるバフ処理液を供給しながらバフ処理を行うケミカルバフ処理工程、及び、(C)前記バフ部材を接触させず、前記ケミカルバフ処理工程で使用したバフ処理液又は純水を使用して前記処理対象物をリンス洗浄する工程、の少なくとも1つを含むことができる。
また、処理方法の一形態において、前記バフ処理工程は、前記処理対象物洗浄工程中に、前記ドレッサの表面を洗浄する処理であるドレスリンス処理を開始することができる。
また、処理方法の一形態において、前記バフ処理工程は、前記バフ部材のコンディショニングを行う前又は後の少なくとも一方に、前記バフ部材が前記ドレッサに対向配置された状態で前記バフ部材を洗浄する処理であるパッドリンス処理を行うことができる。
かかる本願発明によれば、装置のスループット低下を抑制しつつ、主となる研磨の後に処理対象物の仕上げ処理を行うことができる研磨装置、及び、処理方法を実現することができる。
図1は、本実施形態の研磨装置の全体構成を示す平面図である。 図2は、研磨モジュールを模式的に示す斜視図である。 図3Aは、洗浄ユニットの平面図であり、図3Bは、洗浄ユニットの側面図である。 図4は、上側バフ処理モジュールの概略構成を示す図である。 図5は、本実施形態の研磨装置の処理方法の一例を示す図である。 図6は、本実施形態の研磨装置の処理方法の一例を示す図である。 図7は、本実施形態の処理方法の一例を示す図である。 図8は、パッドリンス処理の概要を示す図である。 図9は、パッドドレス処理の概要を示す図である。 図10は、ドレスリンス処理の概要を示す図である。 図11Aは、バフパッドの構造の一例を示す図である。 図11Bは、バフパッドの構造の一例を示す図である。 図11Cは、バフパッドの構造の一例を示す図である。 図11Dは、バフパッドの構造の一例を示す図である。 図11Eは、バフパッドの構造の一例を示す図である。 図11Fは、バフパッドの構造の一例を示す図である。 図12は、バフアームによるバフパッドの揺動範囲について説明するための図である。 図13は、バフアームの揺動速度の制御の概要を説明するための図である。 図14は、バフアームの揺動速度の制御の一例を示す図である。 図15は、バフアームの揺動態様のバリエーションを示す図である。
以下、本願発明の一実施形態に係る研磨装置、及び、処理方法、が図面に基づいて説明される。
<研磨装置>
図1は、本発明の一実施形態に係る研磨装置の全体構成を示す平面図である。図1に示すように、処理対象物に処理を行うための研磨装置(CMP装置)1000は、略矩形状のハウジング1を備える。ハウジング1の内部は、隔壁1a,1bによって、ロード/アンロードユニット2と、研磨ユニット3と、洗浄ユニット4と、に区画される。ロード/アンロードユニット2、研磨ユニット3、及び洗浄ユニット4は、それぞれ独立に組み立てられ、独立に排気される。また、洗浄ユニット4は、研磨装置に電源を供給する電源供給部と、処理動作を制御する制御装置5と、を備える。
<ロード/アンロードユニット>
ロード/アンロードユニット2は、多数の処理対象物(例えば、ウェハ(基板))をストックするウェハカセットが載置される2つ以上(本実施形態では4つ)のフロントロード部20を備える。これらのフロントロード部20は、ハウジング1に隣接して配置され、研磨装置の幅方向(長手方向と垂直な方向)に沿って配列される。フロントロード部20には、オープンカセット、SMIF(Standard Manufacturing Interface)ポッド、又はFOUP(Front Opening Unified Pod)を搭載することができるようになっている。
ここで、SMIF及びFOUPは、内部にウェハカセットを収納し、隔壁で覆うことにより、外部空間とは独立した環境を保つことができる密閉容器である。
また、ロード/アンロードユニット2には、フロントロード部20の並びに沿って走行機構21が敷設される。走行機構21上には、ウェハカセットの配列方向に沿って移動可能な2台の搬送ロボット(ローダー、搬送機構)22が設置される。搬送ロボット22は
、走行機構21上を移動することによって、フロントロード部20に搭載されたウェハカセットにアクセスできるようになっている。各搬送ロボット22は、上下に2つのハンドを備えている。上側のハンドは、処理されたウェハをウェハカセットに戻すときに使用される。下側のハンドは、処理前のウェハをウェハカセットから取り出すときに使用される。このように、上下のハンドを使い分けることができるようになっている。さらに、搬送ロボット22の下側のハンドは、ウェハを反転させることができるように構成されている。
ロード/アンロードユニット2は最もクリーンな状態を保つ必要がある領域であるため、ロード/アンロードユニット2の内部は、研磨装置外部、研磨ユニット3、及び、洗浄ユニット4のいずれよりも高い圧力に常時維持されている。研磨ユニット3は、研磨液としてスラリを用いるため最もダーティな領域である。したがって、研磨ユニット3の内部には負圧が形成され、その圧力は洗浄ユニット4の内部圧力よりも低く維持される。ロード/アンロードユニット2には、HEPAフィルタ、ULPAフィルタ、又は、ケミカルフィルタなどのクリーンエアフィルタを有するフィルタファンユニット(図示せず)が設けられている。フィルタファンユニットからは、パーティクル、有毒蒸気、又は有毒ガスが除去されたクリーンエアが常時吹き出している。
<研磨ユニット>
研磨ユニット3は、ウェハの研磨(平坦化)が行われる領域である。研磨ユニット3は、第1研磨モジュール3A、第2研磨モジュール3B、第3研磨モジュール3C、及び、第4研磨モジュール3Dを備えている。第1研磨モジュール3A、第2研磨モジュール3B、第3研磨モジュール3C、及び第4研磨モジュール3Dは、図1に示すように、研磨装置の長手方向に沿って配列される。
図1に示すように、第1研磨モジュール3Aは、研磨面を有する研磨パッド(研磨具)10が取り付けられた研磨テーブル30Aと、ウェハを保持して研磨テーブル30A上の研磨パッド10に押圧しながら研磨するためのトップリング31Aと、研磨パッド10に研磨液やドレッシング液(例えば、純水)を供給するための研磨液供給ノズル32Aと、研磨パッド10の研磨面のドレッシングを行うためのドレッサ33Aと、液体(例えば純水)と気体(例えば窒素ガス)の混合流体又は液体(例えば純水)を噴射して研磨面上のスラリや研磨生成物、及びドレッシングによる研磨パッド残渣を除去するアトマイザ34Aと、を備えている。
同様に、第2研磨モジュール3Bは、研磨テーブル30Bと、トップリング31Bと、研磨液供給ノズル32Bと、ドレッサ33Bと、アトマイザ34Bと、を備えている。第3研磨モジュール3Cは、研磨テーブル30Cと、トップリング31Cと、研磨液供給ノズル32Cと、ドレッサ33Cと、アトマイザ34Cと、を備えている。第4研磨モジュール3Dは、研磨テーブル30Dと、トップリング31Dと、研磨液供給ノズル32Dと、ドレッサ33Dと、アトマイザ34Dと、を備えている。
第1研磨モジュール3A、第2研磨モジュール3B、第3研磨モジュール3C、及び第4研磨モジュール3Dは、互いに同一の構成を有しているので、以下、第1研磨モジュール3Aについてのみ説明する。
図2は、第1研磨モジュール3Aを模式的に示す斜視図である。トップリング31Aは、トップリングシャフト36に支持される。研磨テーブル30Aの上面には研磨パッド10が貼付される。研磨パッド10の上面は、ウェハWを研磨する研磨面を形成する。なお、研磨パッド10に代えて固定砥粒を用いることもできる。トップリング31A及び研磨テーブル30Aは、矢印で示すように、その軸心周りに回転するように構成される。ウェ
ハWは、トップリング31Aの下面に真空吸着により保持される。研磨時には、研磨液供給ノズル32Aから研磨パッド10の研磨面に研磨液が供給された状態で、研磨対象であるウェハWがトップリング31Aにより研磨パッド10の研磨面に押圧されて研磨される。
<搬送機構>
次に、ウェハを搬送するための搬送機構について説明する。図1に示すように、第1研磨モジュール3A及び第2研磨モジュール3Bに隣接して、第1リニアトランスポータ6が配置されている。第1リニアトランスポータ6は、研磨モジュール3A,3Bが配列する方向に沿った4つの搬送位置(ロード/アンロードユニット側から順番に第1搬送位置TP1、第2搬送位置TP2、第3搬送位置TP3、第4搬送位置TP4とする)の間でウェハを搬送する機構である。
また、第3研磨モジュール3C及び第4研磨モジュール3Dに隣接して、第2リニアトランスポータ7が配置される。第2リニアトランスポータ7は、研磨モジュール3C,3Dが配列する方向に沿った3つの搬送位置(ロード/アンロードユニット側から順番に第5搬送位置TP5、第6搬送位置TP6、第7搬送位置TP7とする)の間でウェハを搬送する機構である。なお、第1リニアトランスポータ6、及び、第2リニアトランスポータ7は、未研磨のウェハWを研磨ユニット3に搬送し、及び/又は、研磨後のウェハWを研磨ユニット3から搬送する第一の搬送ロボットに対応する。
ウェハは、第1リニアトランスポータ6によって研磨モジュール3A,3Bに搬送される。第1研磨モジュール3Aのトップリング31Aは、トップリングヘッドのスイング動作により研磨位置と第2搬送位置TP2との間を移動する。したがって、トップリング31Aへのウェハの受け渡しは第2搬送位置TP2で行われる。同様に、第2研磨モジュール3Bのトップリング31Bは研磨位置と第3搬送位置TP3との間を移動し、トップリング31Bへのウェハの受け渡しは第3搬送位置TP3で行われる。第3研磨モジュール3Cのトップリング31Cは研磨位置と第6搬送位置TP6との間を移動し、トップリング31Cへのウェハの受け渡しは第6搬送位置TP6で行われる。第4研磨モジュール3Dのトップリング31Dは研磨位置と第7搬送位置TP7との間を移動し、トップリング31Dへのウェハの受け渡しは第7搬送位置TP7で行われる。
第1搬送位置TP1には、搬送ロボット22からウェハを受け取るためのリフタ11が配置されている。ウェハは、リフタ11を介して搬送ロボット22から第1リニアトランスポータ6に渡される。リフタ11と搬送ロボット22との間に位置して、シャッタ(図示せず)が隔壁1aに設けられており、ウェハの搬送時にはシャッタが開かれて搬送ロボット22からリフタ11にウェハが渡されるようになっている。また、第1リニアトランスポータ6と、第2リニアトランスポータ7と、洗浄ユニット4と、の間にはスイングトランスポータ12が配置されている。スイングトランスポータ12は、第4搬送位置TP4と第5搬送位置TP5との間を移動可能なハンドを有している。第1リニアトランスポータ6から第2リニアトランスポータ7へのウェハの受け渡しは、スイングトランスポータ12によって行われる。ウェハは、第2リニアトランスポータ7によって第3研磨モジュール3C及び/又は第4研磨モジュール3Dに搬送される。また、研磨ユニット3で研磨されたウェハはスイングトランスポータ12を経由して洗浄ユニット4に搬送される。
第1リニアトランスポータ6、第2リニアトランスポータ7は、特開2010−50436号公報に記載されているように、それぞれ複数の搬送ステージ(図示せず)を有する。これにより、例えば未研磨のウェハを各搬送位置に搬送する搬送ステージと、研磨後のウェハを各搬送位置から搬送する搬送ステージと、を使い分けることができる。これによりウェハを速やかに搬送位置に搬送して研磨を開始し、研磨後のウェハを速やかに洗浄ユ
ニットに送ることができる。
<洗浄ユニット>
図3(a)は洗浄ユニット4を示す平面図であり、図3(b)は洗浄ユニット4を示す側面図である。図3(a)及び図3(b)に示すように、洗浄ユニット4は、ここではロール洗浄室190と、第1搬送室191と、ペン洗浄室192と、第2搬送室193と、乾燥室194と、バフ処理室300と、第3搬送室195と、に区画されている。
ロール洗浄室190内には、縦方向に沿って配列された上側ロール洗浄モジュール201A及び下側ロール洗浄モジュール201Bが配置されている。上側ロール洗浄モジュール201Aは、下側ロール洗浄モジュール201Bの上方に配置されている。上側ロール洗浄モジュール201A及び下側ロール洗浄モジュール201Bは、洗浄液をウェハの表裏面に供給しながら、回転する2つのロールスポンジ(第1洗浄具)をウェハの表裏面にそれぞれ押し付けることによってウェハを洗浄する洗浄機である。上側ロール洗浄モジュール201Aと下側ロール洗浄モジュール201Bとの間には、ウェハの仮置き台204が設けられている。
ペン洗浄室192内には、縦方向に沿って配列された上側ペン洗浄モジュール202A及び下側ペン洗浄モジュール202Bが配置されている。上側ペン洗浄モジュール202Aは、下側ペン洗浄モジュール202Bの上方に配置されている。上側ペン洗浄モジュール202A及び下側ペン洗浄モジュール202Bは、洗浄液をウェハの表面に供給しながら、回転するペンシルスポンジ(第2洗浄具)をウェハの表面に押し付けてウェハの径方向に揺動することによってウェハを洗浄する洗浄機である。上側ペン洗浄モジュール202Aと下側ペン洗浄モジュール202Bとの間には、ウェハの仮置き台203が設けられている。なお、スイングトランスポータ12の側方には、図示しないフレームに設置されたウェハWの仮置き台180が配置されている。仮置き台180は、第1リニアトランスポータ6に隣接して配置されており、第1リニアトランスポータ6と洗浄ユニット4との間に位置している。
乾燥室194内には、縦方向に沿って配列された上側乾燥モジュール205A及び下側乾燥モジュール205Bが配置されている。上側乾燥モジュール205A及び下側乾燥モジュール205Bは、互いに隔離されている。上側乾燥モジュール205A及び下側乾燥モジュール205Bの上部には、清浄な空気を乾燥モジュール205A,205B内にそれぞれ供給するフィルタファンユニット207A,207Bが設けられている。
上側ロール洗浄モジュール201A、下側ロール洗浄モジュール201B、上側ペン洗浄モジュール202A、下側ペン洗浄モジュール202B、仮置き台203、上側乾燥モジュール205A、及び下側乾燥モジュール205Bは、図示しないフレームにボルトなどを介して固定される。
第1搬送室191には、上下動可能な第1搬送ロボット(搬送機構)209が配置される。第2搬送室193には、上下動可能な第2搬送ロボット210が配置される。第3搬送室195には、上下動可能な第3搬送ロボット(搬送機構)213が配置される。第1搬送ロボット209、第2搬送ロボット210、及び、第3搬送ロボット213は、縦方向に延びる支持軸211,212,214にそれぞれ移動自在に支持されている。第1搬送ロボット209、第2搬送ロボット210、及び、第3搬送ロボット213は、内部にモータなどの駆動機構を有しており、支持軸211,212,214に沿って上下に移動自在となっている。第1搬送ロボット209は、搬送ロボット22と同様に、上下二段のハンドを有している。第1搬送ロボット209は、図3(a)の点線で示すように、その下側のハンドが上述した仮置き台180にアクセス可能な位置に配置されている。第1搬
送ロボット209の下側のハンドが仮置き台180にアクセスするときには、隔壁1bに設けられているシャッタ(図示せず)が開くようになっている。
第1搬送ロボット209は、仮置き台180、上側ロール洗浄モジュール201A、下側ロール洗浄モジュール201B、仮置き台204、仮置き台203、上側ペン洗浄モジュール202A、及び、下側ペン洗浄モジュール202B、の間でウェハWを搬送するように動作する。洗浄前のウェハ(スラリが付着しているウェハ)を搬送するときは、第1搬送ロボット209は、下側のハンドを用い、洗浄後のウェハを搬送するときは上側のハンドを用いる。
第2搬送ロボット210は、上側ペン洗浄モジュール202A、下側ペン洗浄モジュール202B、仮置き台203、上側乾燥モジュール205A、及び、下側乾燥モジュール205B、の間でウェハWを搬送するように動作する。第2搬送ロボット210は、洗浄されたウェハのみを搬送するので、1つのハンドのみを備えている。図1に示す搬送ロボット22は、上側のハンドを用いて上側乾燥モジュール205A又は下側乾燥モジュール205Bからウェハを取り出し、そのウェハをウェハカセットに戻す。搬送ロボット22の上側ハンドが乾燥モジュール205A,205Bにアクセスするときには、隔壁1aに設けられているシャッタ(図示せず)が開くようになっている。
バフ処理室300には、上側バフ処理モジュール300A、及び、下側バフ処理モジュール300Bが備えられる。第3搬送ロボット213は、上側ロール洗浄モジュール201A、下側ロール洗浄モジュール201B、仮置き台204、上側バフ処理モジュール300A、及び、下側バフ処理モジュール300B、の間でウェハWを搬送するように動作する。第3搬送ロボット213は、上下二段のハンドを有している。なお、洗浄ユニット4の第1搬送ロボット209は、上側ロール洗浄モジュール201A、下側ロール洗浄モジュール201B、上側ペン洗浄モジュール202A、下側ペン洗浄モジュール202B、仮置き台203、及び、仮置き台204の間でウェハWを搬送する。第2搬送ロボット210は、上側ペン洗浄モジュール202A、下側ペン洗浄モジュール202B、上側乾燥モジュール205A、下側乾燥モジュール205B、及び、仮置き台203の間でウェハWを搬送する。第3搬送ロボット213は、上側ロール洗浄モジュール201A、下側ロール洗浄モジュール201B、上側バフ処理モジュール300A、下側バフ処理モジュール300B、及び、仮置き台204の間でウェハWを搬送する、第一の搬送ロボットとは異なる第二の搬送ロボットに対応する。
各室の圧力の関係は、バフ処理室300<第3搬送室195>ロール洗浄室190<第1搬送室191>ペン洗浄室192<第2搬送室193>乾燥室194という関係になっている。すなわち、第1搬送室191、第2搬送室193、第3搬送室195はともに、それぞれ隣り合うバフ処理室300、各洗浄室190、192、又は、乾燥室194よりも陽圧になっている。また、第1搬送室191は、研磨ユニット3よりも陽圧になっている。バフ処理室300、ロール洗浄室190、ペン洗浄室192、乾燥室194のそれぞれ搬送室に面する壁面には、図示しないシャッターが設けられている。各搬送ロボット209、210、213は、シャッターが開いた時にバフ処理室300、ロール洗浄室190、ペン洗浄室192、又は、乾燥室194との間で基板を受け渡しするようになっている。これらのシャッターが開いた状態でも、上述の圧力関係は維持されるようになっているので、搬送ロボットによる基板の搬送により、常に搬送室から、バフ処理室300、各洗浄室190、192、又は、乾燥室194へ向けた気流が生じる。これにより、バフ処理室300、各洗浄室190、192、乾燥室194内の汚染された雰囲気は外に出ないようになっている。
特に、研磨ユニット3では研磨液を使用しており、バフ処理室300についてもバフ処
理液として研磨液を使用することがある。よって、上記のような圧力バランスにすることで、研磨ユニット3内のパーティクル成分は第1搬送室191に流入せず、またバフ処理室300内のパーティクル成分は第3搬送室に流入しない。このように、研磨液を使用するユニットあるいは処理室と隣接する搬送室の内圧を高めることにより、各搬送室、各洗浄室、乾燥室の清浄度を維持し、基板の汚染を防止することができる。なお、図3の例と異なり、研磨ユニット3、ロール洗浄室190、ペン洗浄室192、乾燥室194、及びバフ処理室300がお互いに搬送室によって隔てられずに直接隣接する構成にした場合は、各室間の圧力バランスは、乾燥室194>ロール洗浄室190及びペン洗浄室192>バフ処理室300≧研磨ユニット3とする。
次に、研磨ユニット3で研磨を終了したウェハをバフ処理、ロールスポンジによる洗浄、ペンシルスポンジによる洗浄、乾燥の順で処理する際の搬送について説明する。
まず、第1搬送ロボット209の下側ハンドが仮置き台180からウェハWを受け取る。第1搬送ロボット209の下側ハンドは、ウェハWを仮置き台204に載せる。第3搬送ロボット213の下側ハンドは、上側バフ処理モジュール300A、及び、下側バフ処理モジュール300BのどちらかにウェハWを搬送する。バフ処理後、第3搬送ロボット213の上側ハンドは、上側ロール洗浄モジュール201A及び下側ロール洗浄モジュール201BのどちらかにウェハWを搬送する。ロール洗浄後、第1搬送ロボット209の上側ハンドは、上側ペン洗浄モジュール202A及び下側ペン洗浄モジュール202BにウェハWを搬送する。ペン洗浄後、第2搬送ロボット210は、上側乾燥モジュール205A及び下側乾燥モジュール205BのどちらかにウェハWを搬送する。なお、ここで示したウェハWの搬送ルートは一例であり、この搬送ルートには限定されない。例えば、ウェハWを最初に上側バフ処理モジュール300A又は下側バフ処理モジュール300Bに搬送する必要はない。例えば、ウェハWをロール洗浄、バフ処理、ペン洗浄、乾燥、の順番に搬送することもできる。これら各モジュールの個々の洗浄能力の組合せで最終的にウェハW表面の清浄化を行うためである。
仮置き台203は、例えば、ロール洗浄を行った後に、ペン洗浄を行わずに乾燥を行う場合に、第1搬送室191から第2搬送室193へのウェハWの受け渡し台として用いることができる。仮置き台203は必要ない場合は設けなくともよい。
バフ処理室300、ロール洗浄室190、ペン洗浄室192、及び、乾燥室194は、それぞれ上下に2つのモジュールを有してもよい。これにより、連続的に搬送されてくるウェハWを上下の2つのモジュールに振り分けて複数のウェハWを並行して処理してスループットを向上することができる。例えば、あるウェハWは上側のモジュールのみを使って処理を行い、次のウェハWは下側のモジュールのみを使って処理を行う。すなわち、本実施形態は、複数の洗浄ラインを有する。ここで、洗浄ラインとは、ウェハWが投入される洗浄ユニットの内部において、1つのウェハWが各モジュールによって洗浄される際の移動経路のことを指す。
第1リニアトランスポータ6、第2リニアトランスポータ7は、研磨ユニット3の各研磨モジュールで研磨を行うために、未研磨のウェハを各搬送位置に搬送し、研磨後のウェハを搬送位置から搬送する。一方、洗浄ユニット4内の各搬送ロボットは、仮置き台180からウェハを受け取り、バフ処理室300、ロール洗浄室190、ペン洗浄室192、及び乾燥室194の間でウェハを搬送する。このように、第1リニアトランスポータ6及び第2リニアトランスポータ7と、洗浄ユニット4内の各搬送ロボットと、はその役割を分けている。このように各搬送機器が担う搬送動作を分担することで、搬送の待ち時間を減らし、スループットを向上させることができる。その結果、ウェハWが搬送を待つために待機する間、薬液等による腐食が進行する問題を回避することができる。
上記のように、洗浄ユニット4は、バフ処理室300、ロール洗浄室190、ペン洗浄室192、及び乾燥室194の隣接する室間に、内部に搬送ロボットを有する搬送室が存在している。各搬送ロボットは、隣接するモジュール間の搬送のみを行うので、ウェハWの搬送が分業化され、搬送の待ち時間を減らし、スループットを向上させることができる。特に、バフ処理室300、ロール洗浄室190、ペン洗浄室192、及び乾燥室194の処理時間を平準化することでスループットは一層向上する。
さらに、バフ処理室300の上側バフ処理モジュール300Aと下側バフ処理モジュール300Bでバフ処理液あるいはバフパッド(後述する)を異なるものを用いることができる。この場合、第一のバフ処理を上側バフ処理モジュール300Aで行い、第二のバフ処理を下側バフ処理モジュール300Bで行うことも可能である。例えば、後述するバフ研磨処理とバフ洗浄処理を連続して行うことが可能となる。
なお、本実施形態では、洗浄ユニット4内において、バフ処理室300、ロール洗浄室190、及び、ペン洗浄室192、を、ロード/アンロードユニット2から遠い方から順番に並べて配置する例を示したが、これには限られない。バフ処理室300、ロール洗浄室190、及び、ペン洗浄室192の配置態様は、ウェハの品質及びスループットなどに応じて適宜選択し得る。また、本実施形態では、上側バフ処理モジュール300A、及び、下側バフ処理モジュール300Bを備える例を示すが、これに限らず一方のバフ処理モジュールのみを備えていてもよい。また、本実施形態では、バフ処理室300の他に、ウェハWを洗浄するモジュールとしてロール洗浄モジュール、及び、ペン洗浄モジュールを挙げて説明したが、これに限らず、2流体ジェット洗浄(2FJ洗浄)又はメガソニック洗浄を行うこともできる。2流体ジェット洗浄は、高速気体に乗せた微小液滴(ミスト)を2流体ノズルからウェハWに向けて噴出させて衝突させ、微小液滴のウェハW表面への衝突で発生した衝撃波を利用してウェハW表面のパーティクル等を除去(洗浄)するものである。メガソニック洗浄は、洗浄液に超音波を加え、洗浄液分子の振動加速度による作用力をパーティクル等の付着粒子に作用させて除去するものである。以下、上側バフ処理モジュール300A、及び、下側バフ処理モジュール300Bについて説明する。上側バフ処理モジュール300A、及び、下側バフ処理モジュール300Bは、同様の構成であるため、上側バフ処理モジュール300Aのみ説明する。
<バフ処理モジュール>
図4は、上側バフ処理モジュールの概略構成を示す図である。図4に示すように、上側バフ処理モジュール300Aは、ウェハWが設置されるバフテーブル400と、ウェハWの処理面にバフ処理を行うためのバフパッド(第3洗浄具)502が取り付けられたバフヘッド500と、バフヘッド500を保持するバフアーム600と、バフ処理液を供給するための液供給系統700と、バフパッド502のコンディショニング(目立て)を行うためのコンディショニング部800と、を備える。図4に示すように、バフパッド(第3洗浄具)502は、ウェハWよりも小径である。例えばウェハWがΦ300mmである場合、バフパッド502は好ましくはΦ100mm以下、より好ましくはΦ60〜100mmであることが望ましい。これはバフパッドの径が大きいほどウェハとの面積比が小さくなるため、ウェハのバフ処理速度は増加する。一方で、ウェハ処理速度の面内均一性については、逆にバフパッドの径が小さくなるほど、面内均一性が向上する。これは、単位処理面積が小さくなるためであり、図4に示すような、バフパッド502をバフアーム600によりウェハWの面内で揺動等の相対運動をさせることでウェハ全面処理を行う方式において有利となる。なお、バフ処理液は、DIW(純水)、洗浄薬液、及び、スラリのような研磨液、の少なくとも1つを含む。バフ処理の方式としては主に2種類あり、1つは処理対象であるウェハ上に残留するスラリや研磨生成物の残渣といった汚染物をバフパッドとの接触時に除去する方式、もう1つは上記汚染物が付着した処理対象を研磨等により
一定量除去する方式である。前者においては、バフ処理液は洗浄薬液やDIW、後者においては研磨液が好ましい。但し、後者においては、上記処理での除去量は例えば10nm未満、好ましくは5nm以下であることが、CMP後の被処理面の状態(平坦性や残膜量)の維持にとっては望ましく、この場合、通常のCMPほどの除去速度が必要ない場合がある。そのような場合、適宜研磨液に対して希釈等の処理を行うことで処理速度の調整を行っても良い。また、バフパッド502は、例えば発泡ポリウレタン系のハードパッド、スウェード系のソフトパッド、又は、スポンジなどで形成される。バフパッドの種類は処理対象物の材質や除去すべき汚染物の状態に対して適宜選択すれば良い。例えば汚染物が処理対象物表面に埋まっている場合は、より汚染物に物理力を作用させやすいハードパッド、すなわち硬度や剛性の高いパッドをバフパッドとして使用しても良い。一方で処理対象物が例えばLow−k膜等の機械的強度の小さな材料である場合、被処理面のダメージ低減のために、ソフトパッドを使用しても良い。また、バフ処理液がスラリのような研磨液の場合、処理対象物の除去速度や汚染物の除去効率、ダメージ発生の有無は単にバフパッドの硬度や剛性だけでは決まらないため、適宜選択しても良い。また、これらのバフパッドの表面には、例えば同心円状溝やXY溝、渦巻き溝、放射状溝といった溝形状が施されていても良い。また、バフパッドを例えばPVAスポンジのような、バフ処理液が浸透可能なスポンジ状の材料を使用しても良い。これらにより、バフパッド面内でのバフ処理液の流れ分布の均一化やバフ処理で除去された汚染物の速やかな排出が可能となる。
バフテーブル400は、ウェハWを吸着する機構を有する。また、バフテーブル400は、図示していない駆動機構によって回転軸A周りに回転できるようになっている。また、バフテーブル400は、図示していない駆動機構によって、ウェハWに角度回転運動(角度が360°に満たない円弧運動)、又は、スクロール運動(オービタル運動、円軌跡運動とも呼ばれる)をさせるようになっていてもよい。バフパッド502は、バフヘッド500のウェハWに対向する面に取り付けられる。バフヘッド500は、図示していない駆動機構によって回転軸B周りに回転できるようになっている。また、バフヘッド500は、図示していない駆動機構によってバフパッド502をウェハWの処理面に押圧できるようになっている。バフアーム600は、バフヘッド500を矢印Cに示すようにウェハWの半径もしくは直径の範囲のバフヘッド502がウェハWに接触する領域内で移動可能である。また、バフアーム600は、バフパッド502がコンディショニング部800に対向する位置までバフヘッド500を揺動できるようになっている。
コンディショニング部800は、バフパッド502の表面をコンディショニングするための部材である。コンディショニング部800は、ドレステーブル810と、ドレステーブル810に設置されたドレッサ820と、を備える。ドレステーブル810は、図示していない駆動機構によって回転軸D周りに回転できるようになっている。また、ドレステーブル810は、図示していない駆動機構によってドレッサ820にスクロール運動をさせるようになっていてもよい。ドレッサ820は、表面にダイヤモンドの粒子が電着固定された、又は、ダイヤモンド砥粒がバフパッドとの接触面の全面もしくは一部に配置されたダイヤドレッサ、樹脂製のブラシ毛がバフパッドとの接触面の全面もしくは一部に配置されたブラシドレッサ、又はこれらの組み合わせで形成される。
上側バフ処理モジュール300Aは、バフパッド502のコンディショニングを行う際には、バフパッド502がドレッサ820に対向する位置になるまでバフアーム600を旋回させる。上側バフ処理モジュール300Aは、ドレステーブル810を回転軸D周りに回転させるとともにバフヘッド500を回転させ、バフパッド502をドレッサ820に押し付けることによって、バフパッド502のコンディショニングを行う。コンディショニング条件としては、コンディショニング荷重は80N以下であればよく、40N以下であることがバフパッド502の寿命の観点からなおよい。また、バフパッド502及びドレッサ820の回転数は500rpm以下での使用が望ましい。なお、本実施形態は、
ウェハWの処理面及びドレッサ820のドレス面が水平方向に沿って設置される例を示すが、これに限定されない。例えば、上側バフ処理モジュール300Aは、ウェハWの処理面及びドレッサ820のドレス面が鉛直方向に沿って設置されるように、バフテーブル400及びドレステーブル810を配置することができる。この場合、バフアーム600及びバフヘッド500は、鉛直方向に配置されたウェハWの処理面に対してバフパッド502を接触させてバフ処理を行い、鉛直方向に配置されたドレッサ820のドレス面に対してバフパッド502を接触させてコンディショニング処理を行うことができるように配置される。また、バフテーブル400もしくはドレステーブル810のいずれか一方が鉛直方向に配置され、バフアーム600に配置されたバフパッド502が各テーブル面に対して対向するようバフアーム600の全部もしくは一部が回転しても良い。
液供給系統700は、ウェハWの処理面に純水(DIW)を供給するための純水ノズル710を備える。純水ノズル710は、純水配管712を介して純水供給源714に接続される。純水配管712には、純水配管712を開閉することができる開閉弁716が設けられる。制御装置5は、開閉弁716の開閉を制御することにより、任意のタイミングでウェハWの処理面に純水を供給することができる。
また、液供給系統700は、ウェハWの処理面に薬液(Chemi)を供給するための薬液ノズル720を備える。薬液ノズル720は、薬液配管722を介して薬液供給源724に接続される。薬液配管722には、薬液配管722を開閉することができる開閉弁726が設けられる。制御装置5は、開閉弁726の開閉を制御することにより、任意のタイミングでウェハWの処理面に薬液を供給することができる。
上側バフ処理モジュール300Aは、バフアーム600、バフヘッド500、及び、バフパッド502を介して、ウェハWの処理面に、純水、薬液、又はスラリ等の研磨液を選択的に供給できるようになっている。バフパッド500には、少なくとも1つ以上の貫通穴が設けられ、本穴を通してバフ処理液を供給することができる。
すなわち、純水配管712における純水供給源714と開閉弁716との間からは分岐純水配管712aが分岐する。また、薬液配管722における薬液供給源724と開閉弁726との間からは分岐薬液配管722aが分岐する。分岐純水配管712a、分岐薬液配管722a、及び、研磨液供給源734に接続された研磨液配管732、は、液供給配管740に合流する。分岐純水配管712aには、分岐純水配管712aを開閉することができる開閉弁718が設けられる。分岐薬液配管722aには、分岐薬液配管722aを開閉することができる開閉弁728が設けられる。研磨液配管732には、研磨液配管732を開閉することができる開閉弁736が設けられる。
液供給配管740の第1端部は、分岐純水配管712a、分岐薬液配管722a、及び、研磨液配管732、の3系統の配管に接続される。液供給配管740は、バフアーム600の内部、バフヘッド500の中央、及び、バフパッド502の中央を通って延伸する。液供給配管740の第2端部は、ウェハWの処理面に向けて開口する。制御装置5は、開閉弁718、開閉弁728、及び、開閉弁736、の開閉を制御することにより、任意のタイミングで、ウェハWの処理面に純水、薬液、スラリ等の研磨液のいずれか1つ、又はこれらの任意の組み合わせの混合液を供給することができる。
上側バフ処理モジュール300Aは、液供給配管740を介してウェハWに処理液を供給するとともにバフテーブル400を回転軸A周りに回転させ、バフパッド502をウェハWの処理面に押圧し、バフヘッド500を回転軸B周りに回転させながら矢印C方向に揺動することによって、ウェハWにバフ処理を行うことができる。なお、バフ処理における条件であるが、基本的には本処理はメカニカル作用によるディフェクト除去であるもの
の、一方でウェハWへのダメージの低減を考慮して、圧力は3psi以下、好ましくは2psi以下が望ましい。また、ウェハW及びバフヘッド500の回転数は、バフ処理液の面内分布を考慮して1000rpm以下であることが望ましい。また、バフヘッド500の移動速度は、300mm/sec以下である。しかしながら、ウェハW及びバフヘッド500の回転数及びバフヘッド500の移動距離により、最適な移動速度の分布は異なるため、ウェハW面内でバフヘッド500の移動速度は可変であることが望ましい。この場合の移動速度の変化方式としては、例えばウェハW面内での揺動距離を複数の区間に分割し、それぞれの区間に対して移動速度を設定できる方式が望ましい。また、バフ処理液流量としては、ウェハW及びバフヘッド500が高速回転時も十分な処理液のウェハ面内分布を保つためには大流量が良い。しかしその一方で、処理液流量増加は処理コストの増加を招くため、流量としては1000ml/min以下、好ましくは500ml/min以下であることが望ましい。
ここで、バフ処理とは、バフ研磨処理とバフ洗浄処理の少なくとも一方を含むものである。
バフ研磨処理とは、ウェハWに対してバフパッド502を接触させながら、ウェハWとバフパッド502を相対運動させ、ウェハWとバフパッド502との間にスラリ等の研磨液を介在させることによりウェハWの処理面を研磨除去する処理である。バフ研磨処理は、ロール洗浄室190においてロールスポンジによってウェハWに加える物理的作用力、及び、ペン洗浄室192においてペンスポンジによってウェハWに加える物理的作用力、よりも強い物理的作用力をウェハWに対して加えることができる処理である。バフ研磨処理によって、汚染物が付着した表層部の除去、研磨ユニット3における主研磨で除去できなかった箇所の追加除去、又は主研磨後のモフォロジー改善、を実現することができる。
バフ洗浄処理とは、ウェハWに対してバフパッド502を接触させながら、ウェハWとバフパッド502を相対運動させ、ウェハWとバフパッド502との間に洗浄処理液(薬液、又は、薬液と純水)を介在させることによりウェハW表面の汚染物を除去したり、処理面を改質したりする処理である。バフ洗浄処理は、ロール洗浄室190においてロールスポンジによってウェハWに加える物理的作用力、及び、ペン洗浄室192においてペンスポンジによってウェハWに加える物理的作用力、よりも強い物理的作用力をウェハWに対して加えることができる処理である。バフ洗浄処理によって、PVAスポンジなどの軟質素材では除去できないような粘着性のパーティクルや、基板表面に埋まりこんだ汚染物を除去することができる。
すなわち、本実施形態の研磨装置1000は、複数の洗浄モジュールの一部の洗浄モジュール(上側バフ処理モジュール300A、及び、下側バフ処理モジュール300B)は、他の洗浄モジュール(上側ロール洗浄モジュール201A、下側ロール洗浄モジュール201B、上側ペン洗浄モジュール202A、及び、下側ペン洗浄モジュール202B)よりも高い圧力でウェハWに洗浄具を接触させながらウェハWと洗浄具とを相対運動させることによってウェハWを洗浄する機能を有する。
以上のように、本実施形態の研磨装置1000は、メカニカル作用の大きい洗浄モジュール(上側バフ処理モジュール300A、及び、下側バフ処理モジュール300B)を備えているので、洗浄能力の強化された研磨装置を実現することができる。
具体的には、上側ロール洗浄モジュール201A、及び、下側ロール洗浄モジュール201Bにおいて、ウェハWにロールスポンジ(第1洗浄具)を押し付ける圧力は、通常は1psi未満である。
また、上側ペン洗浄モジュール202A、及び、下側ペン洗浄モジュール202Bにおいて、ウェハWにペンシルスポンジ(第2洗浄具)を押し付ける圧力は、通常は1psi未満である。
これに対して、上側バフ処理モジュール300A、及び、下側バフ処理モジュール300Bは、ウェハWにバフパッド502(第3洗浄具)を例えば1〜3psiで接触させながらウェハWとバフパッド502とを相対運動させることによってウェハWを洗浄する機能を有する。
したがって、本実施形態の研磨装置1000は、従来の研磨装置に備えられている洗浄モジュールよりもメカニカル作用の大きい洗浄モジュール(上側バフ処理モジュール300A、及び、下側バフ処理モジュール300B)を備えているので、洗浄能力を強化することができる。
なお、研磨ユニット3内に上側バフ処理モジュール300A又は下側バフ処理モジュール300Bを設けると、研磨ユニット3において処理時間の増加が生じ、WPH(Wafer Per Hour)に影響を与える場合がある。これに対して本実施形態では、洗浄ユニット4内に上側バフ処理モジュール300A及び下側バフ処理モジュール300Bを設けているので、研磨ユニット3における律速を低減し、WPHの低下を抑制することができる。
<全体フローチャート>
次に、研磨装置1000の処理方法について説明する。図5は、本実施形態の研磨装置1000の処理方法の一例を示す図である。図5では、研磨装置1000全体の処理方法の流れを簡単に説明する。
図5に示すように、処理対象物に対する処理方法は、まず、研磨ユニット3によってウェハWの研磨を行う(ステップS101)。続いて、処理方法は、研磨ユニット3によって研磨されたウェハWをバフ処理室300へ搬送し、上側バフ処理モジュール300A、又は、下側バフ処理モジュール300Bによって、ウェハWの仕上げ研磨(ライトポリッシュ)を行う(ステップS102)。
続いて、処理方法は、上側バフ処理モジュール300A、又は、下側バフ処理モジュール300Bによって、ウェハWのバフ洗浄(第3洗浄工程)を行う(ステップS103)。ここで、処理方法は、複数の洗浄工程を含む。ウェハWのバフ洗浄は、複数の洗浄工程の一部の洗浄工程であり、ウェハWに洗浄具(バフパッド502)を接触させながらウェハWと洗浄具とを相対運動させることによってウェハWを洗浄する。バフ研磨(ステップS102)とバフ洗浄(ステップS103)は、1つのバフモジュール内で連続して行ってもよく、上下2つのバフモジュールを連続して使用して実現しても良い。
続いて、処理方法は、ウェハWをロール洗浄室190へ搬送し、上側ロール洗浄モジュール201A又は下側ロール洗浄モジュール201Bによって、ウェハWのロール洗浄(第1洗浄工程)を行う(ステップS104)。ロール洗浄は、バフ洗浄よりも低い圧力でウェハWに洗浄具(ロールスポンジ)を接触させながらウェハWと洗浄具とを相対運動させることによってウェハWを洗浄する。
続いて、処理方法は、ウェハWをペン洗浄室192へ搬送し、上側ペン洗浄モジュール202A又は下側ペン洗浄モジュール202Bによって、ウェハWのペン洗浄(第2洗浄工程)を行う(ステップS105)。ペン洗浄は、バフ洗浄よりも低い圧力でウェハWに洗浄具(ペンスポンジ)を接触させながらウェハWと洗浄具とを相対運動させることによ
ってウェハWを洗浄する。
続いて、処理方法は、ウェハWを乾燥室194へ搬送し、上側乾燥モジュール205A又は下側乾燥モジュール205BによってウェハWの乾燥を行い(ステップS106)、ウェハWを取り出して処理を終了する。
以上のように、本実施形態の処理方法は、複数の洗浄工程を備え、一部の洗浄工程は従来の処理方法に備えられている洗浄工程よりもメカニカル作用の大きい洗浄工程(バフ洗浄工程)を備えているので、従来に比べて洗浄能力を強化することができる。
なお、図5の例では、研磨ユニット3による研磨工程の後にバフ研磨工程を行う例を示したが、バフ研磨工程は必須ではなく、さらに、バフ洗浄工程、ロール洗浄工程、及び、ペン洗浄工程の順序は、任意に入れ替えることができる。
例えば、図6は、本実施形態の研磨装置1000の処理方法の一例を示す図である。図6では、研磨装置1000全体の処理方法の流れを簡単に説明する。
図6に示すように、処理方法は、まず、研磨ユニット3によってウェハWの研磨を行う(ステップS201)。続いて、処理方法は、研磨ユニット3によって研磨されたウェハWをロール洗浄室190へ搬送し、上側ロール洗浄モジュール201A又は下側ロール洗浄モジュール201Bによって、ウェハWのロール洗浄(第1洗浄工程)を行う(ステップS202)。ロール洗浄は、ウェハWに洗浄具(ロールスポンジ)を接触させながらウェハWと洗浄具とを相対運動させることによってウェハWを洗浄する。ここで、ロール洗浄をバフ洗浄よりも先に実施するのは、バフ処理モジュールへのスラリや研磨残渣の持ち込み低減による洗浄性能の維持のためである。バフ洗浄では従来の洗浄方式では除去が困難な汚染物の除去を目的とするため、従来洗浄にて除去可能である汚染物を事前に除去しておくことで、スラリや研磨残渣による逆汚染の影響を極小化できることで、洗浄性能が維持される。
続いて、処理方法は、ウェハWをバフ処理室300へ搬送し、上側バフ処理モジュール300A、又は、下側バフ処理モジュール300Bによって、ウェハWのバフ洗浄(第3洗浄工程)を行う(ステップS203)。ウェハWのバフ洗浄は、複数の洗浄工程の一部の洗浄工程であり、他の洗浄工程(ロール洗浄、ペン洗浄)よりも高い圧力でウェハWに洗浄具(バフパッド502)を接触させながらウェハWと洗浄具とを相対運動させることによってウェハWを洗浄する。
続いて、処理方法は、ウェハWをペン洗浄室192へ搬送し、上側ペン洗浄モジュール202A又は下側ペン洗浄モジュール202Bによって、ウェハWのペン洗浄(第2洗浄工程)を行う(ステップS204)。ペン洗浄は、ウェハWに洗浄具(ペンスポンジ)を接触させながらウェハWと洗浄具とを相対運動させることによってウェハWを洗浄する。
続いて、処理方法は、ウェハWを乾燥室194へ搬送し、上側乾燥モジュール205A又は下側乾燥モジュール205BによってウェハWの乾燥を行い(ステップS205)、ウェハWを取り出して処理を終了する。
<バフモジュールフローチャート>
次に、研磨装置1000の上側バフ処理モジュール300Aにおける処理方法について詳細に説明する。図7は、本実施形態の処理方法の一例を示す図である。
図7に示すように、まず、バフテーブル400側の処理として、処理方法は、ウェハW
をバフテーブル400上に設置する(ステップS301)。なお、バフテーブル400のステージには緩衝材が設けられる場合がある。このため、ウェハWの吸着は、バフテーブル400のステージを介して直接吸着する場合と、緩衝材を介して吸着する場合と、がある。緩衝材は、例えばポリウレタン、ナイロン、フッ素系ゴム、シリコーンゴム等の弾性材料から成り、粘着性樹脂層を介してバフテーブル400のステージと密着している。緩衝材は弾性を有しているため、ウェハに傷がつくことを防いだり、バフテーブル400の表面の凹凸のバフ処理への影響を緩和したりするものである。
続いて、処理方法は、バフ処理液のウェハ面上への先出し(プレロード)を行う(ステップS302)。例えば、バフ処理液をウェハWの処理面内に予め供給することによって、ウェハWの処理面上の液置換を行うことができる。液置換は、例えば研磨ユニット3で研磨した後や前段の洗浄処理においてウェハWの表面に残留したDIWなど、バフ処理前においてウェハWの処理面に残留している液体と、バフ処理液と、を置換することである。例えば、バフ処理液が砥粒成分を含む研磨液の場合は、DIWと混ざって希釈されることにより、研磨液中に含まれる砥粒成分の凝集が生じることで、被処理面でのスクラッチ形成のリスクが増加する。よって、本先出処理を設けることで、凝集した砥粒成分をバフ処理前にウェハW外に排出することが可能性であり、よって上記のリスクの低減が可能である。また、バフ処理液をウェハWの処理面内に予め供給することによって、バフ処理開始時のバフ性能を安定化させることができ、具体的には、バフ処理液不足による処理速度や洗浄能力の低下を抑制することが可能である。なお、本先出処理の方法としては、外部供給ノズル(薬液なら薬液ノズル720)による供給、もしくは分岐薬液配管722aもしくは研磨液配管732を介して供給する方法がある。前者においては、外部供給ノズルを揺動させてバフ処理液の供給位置をウェハW面内で移動させても良い。また、後者については、例えばバフヘッド600をウェハWの回転中心の近傍に移動させ、バフパッド502をウェハWに接触させない状態で、バフ処理液を供給する。なお、この際、バフヘッド600をウェハWの面内で移動させながら、バフ処理液を供給しても良い。移動の方式としては、例えば、円弧運動、直線運動、また単方向運動や往復動のいずれか及びそれらの組合せであり、また、ウェハW面内でのバフヘッド600の移動速度については、プログラム運動による等速もしくは可変速運動のいずれを選択しても良い。
続いて、処理方法は、メインバフ処理を行う(ステップS303)。メインバフ処理においては、バフ処理液として、DIW、洗浄薬液、又は、研磨液の少なくとも1つがウェハWの処理面に供給される。洗浄薬液は、プロセスによって異なるが、例えば後段の洗浄で使用する薬液でメインバフ処理を行っても良い。この場合は、バフ処理のメカニカル作用(洗浄より高圧力、高回転)と相まって洗浄能力が増加する。研磨液は、プロセスによって異なるものを使用するが、例えば、研磨ユニット3で使用するスラリを希釈しても良い。砥粒成分を含む研磨液を供給した場合、研磨液中の砥粒によってウェハWの処理面が研磨され、バフ処理前の研磨において発生したウェハWの処理面のディフェクト(欠陥、不良)を除去することができる。
本状態で所定のバフパッド502とウェハWとの圧力、バフパッド502及びウェハWの回転数及びバフアーム600のウェハW面上での移動パターン及び移動速度分布にてバフ処理が実施される。この圧力・回転数及び移動速度については、複数のステップから構成されていても良い。例えば第一のメインバフ処理のステップでは、高圧力条件でバフ処理を実施し、第二のバフ処理ステップでは第一のステップよりも低圧力で実施しても良い。これにより第一のステップにて除去すべき汚染物を集中的に除去し、第二のステップで仕上げを行うことができることで、効率の良いバフ処理を行うことが可能である。また、メインバフ処理の前後では、RampUpステップやRampDownステップを導入しても良い。例えば、RampUpステップは、バフパッド502を後段のメインバフステップよりも低い圧力でウェハWに接触させたり、バフヘッド500及びバフテーブル40
0を低速度で回転させたりするステップである。RampUpステップは、バフヘッド500がタッチダウンしてバフ処理を開始する状態を想定し、いきなり高圧力/高回転でバフ処理を開始すると、スクラッチ発生などの可能性があり、これを回避する目的で導入するものである。続いて、メインバフ処理は、メインバフステップを行う。メインバフステップは、バフパッド502をRampUpステップよりも高い圧力でウェハWに接触させ、バフヘッド500及びバフテーブル400を高速度で回転させるステップである。また、RampDownステップは、バフパッド502をメインバフステップよりも低い圧力でウェハWに接触させ、バフヘッド500及びバフテーブル400を低速度で回転させるステップである。また、このような圧力、回転条件下において、バフヘッド500はウェハW面内にて水平運動を行う。ウェハW及びバフヘッド500の回転数及びバフヘッド500の移動距離により、最適な移動速度の分布は異なるため、ウェハW面内でバフヘッド500の移動速度は可変であることが望ましい。この場合の移動速度の変化方式としては、例えばウェハW面内での揺動距離を複数の区間に分割し、それぞれの区間に対して移動速度を設定できる方式が望ましい。
RampDownステップは、特にバフ処理液が砥粒成分を含む研磨液の場合、後段のバフ処理液洗い流しのステップにおいて、スラリによっては希釈による砥粒凝集が生じ、スクラッチ(傷)源となる可能性がある。そこで、予めバフパッド502がウェハWに加える圧力を下げることによって、特に次ステップ移行における過渡状態でのスクラッチ発生を抑制することができる。なお、RampUpステップとRampDownステップは必須ではなく、省略することもできる。なお、メインバフ処理においてスラリを供給してウェハWの処理面を研磨する場合、研磨量は、前述のように10nm未満、好ましくは5nm以下である。
続いて、処理方法は、バフ処理液洗い流し処理を行う(ステップS304)。バフ処理液洗い流し処理では、メインバフ処理におけるバフ処理液をウェハWの処理面(及びバフパッド502)から除去する処理である。バフ処理液洗い流し処理は、特に、後段にケミ
カルバフ処理がある場合は、メインバフ処理で用いられたバフ処理液が後段のケミカルバフ処理において混触するのを防止するために用いられる。バフ処理液洗い流し処理は、ウェハW上に純水を供給しながら、バフパッド502をウェハWに接触させて、バフヘッド500及びバフテーブル400を回転させ、バフアーム600を揺動させた状態で実施する。バフ条件(圧力、バフパッド、ウェハ回転数及びバフアームの移動条件)は、メインバフ処理と異なっていても良く、例えばバフパッド502のウェハWへの圧力はメインバフ処理条件よりも小さい条件が好ましい。また、ウェハW上への純水供給は外部供給ノズルからの供給でも良いが、バフパッド内に設けた貫通穴を通しての供給もしくは外部供給ノズルとの併用がなお良い。これらは特にバフパッド502のウェハWとの接触面からのバフ処理液の除去を効果的にする。
続いて、処理方法は、ケミカルバフ処理を行う(ステップS305)。ケミカルバフ処理は、メインバフ処理で使用したバフ処理液(特にスラリの場合)をウェハWの処理面(及
びバフパッド502)から除去する処理である。また、ケミカルバフ処理は、除去対象の
ディフェクトがメインバフ処理のみで除去できない場合のアシストも兼ねる。なお、メインバフ処理で使用したバフ処理液が洗浄薬液の場合は、本ステップをスキップしても良い。同じ処理を重ねて行うことになるからである。また、メインバフ処理で使用したバフ処理液が洗浄薬液の場合であっても、メインバフ処理とは異なるバフ処理液を用いてケミカルバフ処理を行ってもよい。また、バフ条件(圧力、バフパッド、ウェハ回転数及びバフ
アームの移動条件)は、メインバフ処理と異なっても良い。例えば、バフパッド502の
ウェハWへの圧力はメインバフ処理条件よりも小さい条件が好ましい。これによりウェハW上より除去されたバフ処理液の再付着を低減させることが可能である。
続いて、処理方法は、バフケミカル洗い流し処理を行う(ステップS306)。バフケミカル洗い流し処理は、ケミカルバフ処理で使用したバフ処理液をウェハWの処理面(及びバフパッド502)から除去する処理である。バフケミカル洗い流し処理は、ウェハW
上に純水を供給しながら、バフパッド502をウェハWに接触させて、バフヘッド500及びバフテーブル400を回転させ、バフアーム600を揺動させた状態で実施する。バフ条件(圧力、バフパッド、ウェハ回転数及びバフアームの移動条件)は、メインバフ処理と異なっていても良い。なお、後段のケミカルリンス処理、又は、DIWリンス処理で十分な場合は、本ステップはスキップしても良い。
ステップS305又はステップS306の後、バフヘッド500が上昇し、バフアーム600が旋回することによって、バフパッド502はウェハWの処理面から離脱する。この状態で、バフテーブル400側の処理として、DIWリンス(ステップ308)を行うが、その前に、ケミカルリンス処理を行っても良い(ステップS307)。ケミカルリンス処理は、バフテーブル400を回転させた状態で行われる。バフ処理液によってはケミカルバフ処理の後直ちにDIWリンス処理に入った場合、pHひいてはゼータ電位の変化によって、ケミカルバフ処理にてウェハWの処理面から離脱したディフェクトが再付着する可能性がある。そのようなバフ処理液の場合は、本ステップの導入により、ゼータ電位を維持して離脱したディフェクトがウェハWの径外に排出され、続くDIWリンス処理における離脱したディフェクトの再付着のリスクを低減することができる。
続いて、処理方法は、DIWリンス処理を行う(ステップS308)。DIWリンス処理は、ケミカルバフ処理で使用したバフ処理液(特にスラリの場合)をウェハWの処理面(
及びバフパッド502)から除去する処理である。DIWリンス処理は、バフテーブル4
00を回転させた状態で行われる。
続いて、処理方法は、バフテーブル400におけるウェハWの吸着を解除し、ウェハWをバフテーブル400から退出させる(ステップS309)。続いて、処理方法は、バフテーブル400におけるウェハWを設置するステージを洗浄処理する(ステップS310)。ここで、ステージの洗浄処理は、バフテーブル400のステージを直接洗浄する場合と、緩衝材を洗浄する場合と、がある。バフテーブル400のウェハWステージ上のウェハWの吸着面の洗浄を行うことで、ステージや緩衝剤表面の清浄化が可能となり、次に処理を行うウェハWの処理面の反対側の裏面が汚染されるのを防止することができる。ステージの洗浄処理は、バフテーブル400を回転させた状態でノズルより流体(DIW、薬
液など)を供給することによって行われる。流体は、高圧流体(例えば、0.3MPa)で
あれば、メカニカル作用も加わり、さらに洗浄効果が向上する。また、ステージの洗浄処理は、ノズルから流体を供給する他に、洗浄効率を高めるため超音波又はキャビテーションを起こすものであってもよい。
バフテーブル400側の処理としては、処理方法は、ステップS310の後に、別のウェハWの処理を行う場合にはステップS301へ戻る。
続いて、ドレステーブル810側の処理を説明する。ステップS306の後、バフヘッド500が上昇し、バフアーム600が旋回することによって、バフパッド502はウェハWの処理面から離脱してドレッサ820に対向配置される。この状態で、処理方法は、パッドリンス処理を行う(ステップS311)。図8は、パッドリンス処理の概要を示す図である。パッドリンス処理は、例えば、図8に示すように、ドレッサ820の上空でバフヘッド500を回転させながら、DIWを下方から吹き付けてバフパッド502表面に付着した汚染物の粗洗浄を実施する。
続いて、パッドドレス処理を行う(ステップS312)。図9は、パッドドレス処理の
概要を示す図である。パッドドレス処理では、例えば、図9に示すように、バフアーム600を介してバフヘッド500及びバフパッド502の中央から処理液Rを供給しながらバフパッド502をドレッサ820へ加圧し、バフパッド502及びドレッサ820を回転させながらバフパッド502表面のコンディショニングを行う。コンディショニング条件としては、コンディショニング荷重は80N以下であればよく、40N以下であることがバフパッドの寿命の観点からなお良い。また、バフパッド502及びドレッサ820の回転数は500rpm以下での使用が望ましい。
続いて、パッドリンス処理を行う(ステップS313)。パッドリンス処理は、ステップS311と同様に、ドレッサ820の上空でバフヘッド500を回転させながら、DIWを下方から吹き付けてバフパッド502表面を洗浄する。本ステップのパッドリンス処理は、パッドドレス処理の後のバフパッド502表面のドレス残渣を除去する処理である。
以上の処理によりバフパッド502表面のコンディショニングが完了し、バフパッド502は次ウェハのバフ処理を行うべく、ドレッサ820上からウェハW上にステップS302として移動しバフ処理が開始される。この間ドレステーブル810側では、ドレスリンス処理を行う(ステップS321)。図10は、ドレスリンス処理の概要を示す図である。ドレスリンス処理は、バフアーム600をドレッサ820上から退避させ、例えば、図10に示すように、ドレステーブル810を回転させながらDIWをドレッサ820に吹き付けることによってドレッサ820の表面を洗浄する処理である。
<バフパッド>
次に、上側バフ処理モジュール300A、及び、下側バフ処理モジュール300Bで用いられるバフパッド502について説明する。
ウェハWに比べて小径のバフパッド502を用いてバフ洗浄又はバフ研磨を行う際、バフパッド502の線速度を稼ぐためには、バフパッド502を高速回転させる必要性がある。この時、バフパッド502の中央から供給された処理液は、遠心力によって飛散しやすい状況にある。その一方で、バフパッド502をウェハWに押し付けてバフ洗浄又はバフ研磨を行うので、処理液がバフパッド502内部に広がりにくく、ウェハWの処理面に処理液が満遍なく行き届かないおそれがある。そこで、バフパッド502は、バフパッド502内部では処理液が循環しやすく、バフパッド502外部へ処理液が飛散し難いことが望ましい。よって、バフパッド表面には前述の溝形状や穴等が施されることが好ましく、以下ではその具体例を挙げる。
図11A〜図11Fは、バフパッド502の構造の一例を示す図である。図11Aは、バフパッド502の処理面を模式的に示している。図11Aに示すように、バフパッド502の中央には、処理液を通流させるための開口510が形成される。また、図11Aに示すように、バフパッド502の処理面(ウェハWの処理面に接触する面)には、開口510に連通し、放射状に延伸する複数の溝530が形成される。ここで、溝530は、バフパッド502の外周端540までは延びておらず、バフパッド502の外周端540より内側の外周部550まで延びている。すなわち、溝530の第1端部は開口510に連通し、溝530の第2端部はバフパッド502の処理面の外周部550に連通する。
このようなバフパッド502の形状であれば、放射状の溝530が形成されているので、処理液は遠心力によってバフパッド502内部に広がり易く、かつ、溝530がバフパッド502の外周端540までは延びておらず外周部550で止まっているので、バフパッド502外部へ処理液が飛散し難い。
図11Bは、バフパッド502の処理面、及び、バフパッド502の処理面の一部(破線555部分)を拡大した様子を模式的に示している。図11Bに示すように、バフパッド502の中央には、処理液を通流させるための開口510が形成される。また、図11Bに示すように、バフパッド502の処理面には、開口510に連通し、放射状に延伸する複数の溝530が形成される。ここで、溝530は、バフパッド502の外周端540まで延びている。すなわち、溝530の第1端部は開口510に連通し、溝530の第2端部はバフパッド502の外周端540に連通する。この場合、拡大図に示すように、溝530は、バフパッド502の外周端540の近傍に、溝幅が他の箇所より狭くなった狭窄部535を有する。また、溝530の溝幅は、バフパッド502の外周端540に近づくにしたがってテーパ状に狭くなる。
このようなバフパッド502の形状であれば、放射状の溝530が形成されているので、処理液は遠心力によってバフパッド502内部に広がり易く、かつ、溝530に狭窄部535が形成されるか、溝530がテーパ状に狭まっているので、バフパッド502外部へ処理液が飛散し難い。
図11Cは、バフパッド502の処理面を模式的に示している。図11Cに示すように、バフパッド502の中央には、処理液を通流させるための開口510が形成される。また、図11Cに示すように、バフパッド502の処理面には、開口510に連通し、放射状に延伸する複数の溝530が形成される。ここで、溝530は、放射状に延伸する溝530aと、溝530aから2本に分岐して放射状に延伸する溝530bと、を備える。また、溝530bは、バフパッド502の外周端540までは延びておらず、バフパッド502の外周端540より内側の外周部550まで延びている。すなわち、溝530の第1端部は開口510に連通し、溝530の第2端部はバフパッド502の処理面の外周部550に連通する。
このようなバフパッド502の形状であれば、放射状の溝530a,530bが形成されているので、処理液は遠心力によってバフパッド502内部に広がり易く、かつ、溝530がバフパッド502の外周端540までは延びておらず外周部550で止まっているので、バフパッド502外部へ処理液が飛散し難い。これに加えて、このようなバフパッド502の形状であれば、バフパッド502の外周部550では1本の溝530aが2本の溝530bに分岐しているので、バフパッド502の内周部と外周部とで溝の分布を均等化することができる。
図11Dは、バフパッド502の処理面を模式的に示している。図11Dに示すように、バフパッド502の中央には、処理液を通流させるための開口510が形成される。また、図11Dに示すように、バフパッド502の処理面には、溝530が形成される。溝530は、開口510に連通し、放射状に延伸する複数の溝530cと、バフパッド502に同心円状に形成された複数の溝530dと、を備える。溝530cは、バフパッド502の外周端540までは延びておらず、バフパッド502の外周端540より内側の外周部550まで延びている。すなわち、溝530cの第1端部は開口510に連通し、溝530cの第2端部はバフパッド502の処理面の外周部550に連通する。
このようなバフパッド502の形状であれば、放射状の溝530cが形成されているので、処理液は遠心力によってバフパッド502内部に広がり易く、かつ、溝530cがバフパッド502の外周端540までは延びておらず外周部550で止まっているので、バフパッド502外部へ処理液が飛散し難い。これに加えて、このようなバフパッド502の形状であれば、同心円状の溝530dが形成されているので、バフパッド502の内部に処理液が循環しやすい。
図11Eは、バフパッド502の処理面を模式的に示している。図11Eに示すように、バフパッド502の中央には、処理液を通流させるための開口510が形成される。また、図11Eに示すように、バフパッド502の処理面には、エンボス加工による突状部560,570が形成される。バフパッド502の内周部には、突状部560が放射状に形成される。また、バフパッド502の外周部550には、外周部550を周方向に囲む突状部570が形成される。
このようなバフパッド502の形状であれば、放射状の突状部560が形成されているので、処理液は遠心力によってバフパッド502内部に広がり易く、かつ、外周部550を周方向に囲む突状部570が形成されているので、バフパッド502外部へ処理液が飛散し難い。
図11Fは、バフパッド502の処理面を模式的に示している。図11Fに示すように、バフパッド502の中央には、処理液を通流させるための開口510が形成される。また、図11Fに示すように、バフパッド502の処理面には、開口510に連通し、放射状に延伸する複数の溝530が形成される。また、バフパッド502の外周部550には、外周部550を周方向に囲む数本の溝580(図11Fでは、3本)が形成される。溝530は、バフパッド502の外周端540までは延びておらず、最も内周の溝580まで延びている。すなわち、溝530の第1端部は開口510に連通し、溝530の第2端部は溝580に連通する。
このようなバフパッド502の形状であれば、放射状の溝530が形成されているので、処理液は遠心力によってバフパッド502内部に広がり易く、かつ、溝530がバフパッド502の外周端540までは延びておらず溝580に連通しているので、処理液が溝580に溜まりバフパッド502外部へ処理液が飛散し難い。
<バフアームの揺動>
次に、上側バフ処理モジュール300A、及び、下側バフ処理モジュール300Bにおいてバフ処理を行う際のバフアーム600の揺動の詳細について説明する。
図12は、バフアーム600によるバフパッド502の揺動範囲について説明するための図である。バフアーム600は、バフ処理の際に、図12に示すように、バフパッド502がウェハWと完全に重ならない位置まで(バフパッド502がウェハWに対して100%オーバーハングする位置まで)バフパッド502を往復揺動させることができる。ここで、バフパッド502とウェハWとの重なり面積が小さくなると、バフパッド502がウェハWの外周部で傾斜したりすることで、バフパッド502のウェハWへの均一な接触が阻害される。そこで、図12に示すように、バフテーブル400の外側に、リング状のサポートガイド410を配置することができる。サポートガイド410は、図12に示すようなリング状には限られず、バフパッド502が揺動する箇所を支持できる形状であればよい。また、サポートガイド410はウェハWとともに相対運動を行っても良い。
バフパッド502をウェハWからオーバーハングしないようにバフアーム600を等速運動させた場合、ウェハWの外周部は内周部に比べてバフパッド502の摺動距離が短くなり、バフ研磨においては除去速度の低下となる。これに対して、図12に示すように、バフパッド502がウェハW及びバフテーブル400と完全に重ならない位置まで(バフパッド502がウェハWに対して100%オーバーハングする位置まで)バフパッド502を往復揺動させることにより、ウェハWの外周部及び内周部におけるバフパッド502の摺動距離を均等化することができる。
なお、サポートガイド410は、バフパッド502をウェハWと完全に重ならない位置
まで揺動する場合に限られず、バフパッド502をウェハWの外周端からはみ出して揺動する場合に設けることもできる。
また、サポートガイド410は、高さ方向の位置を制御可能とすることができる。これにより、例えば、バフパッド502をウェハWからはみ出して揺動する場合には、ウェハWの処理面の高さとほぼ一致するようにサポートガイド410の高さを調整することができる。また、例えば、サポートガイド410の高さをウェハWの処理面の高さより高くなるように調整することによって、バフパッド502がウェハWからはみ出すことを防止することができる。また、サポートガイド410の高さをウェハWの処理面の高さより高くなるように調整することによって、バフ処理に用いる処理液をウェハWの処理面に留めておくこともできる。
また、研磨装置1000は、バフパッド502の揺動範囲を任意の複数の区間に分割し、区間ごとに、バフアーム600の揺動速度、バフヘッド500の回転速度、バフテーブル400の回転速度、及び、バフパッド502のウェハWへの押圧力の少なくとも1つ、を制御することができる。
図13は、バフアームの揺動速度の制御の概要を説明するための図である。図14は、バフアームの揺動速度の制御の一例を示す図である。図13では、説明を簡略化するために、サポートガイドは図示していない。図14において、横軸はバフヘッド500の位置を示しており、縦軸はバフアームの揺動速度を示している。図13,14の例は、バフアーム600の揺動速度を制御する例である。しかしながら、研磨装置1000は、これに限らず、バフアーム600の揺動速度、バフヘッド500の回転速度、バフテーブル400の回転速度、及び、バフパッド502のウェハWへの押圧力、の少なくとも1つを区間ごとに制御することができる。
図13の例は、バフアーム600の揺動は、ウェハWの中央と、バフパッド502がウェハW及びバフテーブル400と完全に重ならない位置と、の間の範囲の往復運動である。図13,14に示すように、研磨装置1000は、バフパッド502の揺動範囲を複数の区間(n区間)に分割する。また、研磨装置1000は、複数の区間ごとに、バフアーム600の揺動速度をV1、V2、V3・・・Vn−1、Vnと可変制御することができる。
バフアーム600の揺動範囲の複数の区間ごとにバフアーム600の揺動速度などを可変制御することによって、例えば、ウェハWの内周部に比べて外周部においてバフパッド502の滞在時間を長くすることができる。これにより、ウェハWの外周部及び内周部におけるバフパッド502の摺動距離、ひいては処理速度分布を均等化することができる。
なお、図12では、バフパッド502がウェハWの両端において100%オーバーハングするまでバフアーム600を直線的に揺動する例を示した。また、図13では、バフパッド502をウェハWの中央からウェハWの一方の端において100%オーバーハングする位置までバフアーム600を直線的に揺動する例を示した。しかしながら、バフアーム600の揺動は、これらには限られない。
図15は、バフアーム600の揺動態様のバリエーションを示す図である。図15においては、説明を簡略化するために、サポートガイドは省略している。
図15に示すように、バフアーム600は、バフパッド502を直線運動によって往復移動させてもよいし、直線運動によって一方向にのみ移動させてもよい。また、バフアーム600は、バフパッド502を円弧運動によって往復移動させてもよいし、円弧運動に
よって一方向にのみ移動させてもよい。ここで、バフアーム600は、直線運動、及び、円弧運動を行う際には、ウェハWの中心に対して、例えば±10mmの範囲を通過するようにバフパッド502を移動させるのがよい。
また、図15に示すように、バフアーム600は、ウェハWの両端の間でバフパッド502を移動させてもよいし、ウェハWの中央と端部との間でバフパッド502を移動させてもよい。この場合にも、バフアーム600は、ウェハWの中心に対して、例えば±10mmの範囲を通過するようにバフパッド502を移動させるのがよい。
3 研磨ユニット
4 洗浄ユニット
5 制御装置
10 研磨パッド
190 ロール洗浄室
191 第1搬送室
192 ペン洗浄室
193 第2搬送室
194 乾燥室
195 第3搬送室
201A 上側ロール洗浄モジュール
201B 下側ロール洗浄モジュール
202A 上側ペン洗浄モジュール
202B 下側ペン洗浄モジュール
205A 上側乾燥モジュール
205B 下側乾燥モジュール
300 バフ処理室
300A 上側バフ処理モジュール
300B 下側バフ処理モジュール
400 バフテーブル
410 サポートガイド
500 バフヘッド
502 バフパッド
510 開口
530,530a,530b,530c,530d,580 溝
535 狭窄部
540 外周端
550 外周部
560,570 突状部
600 バフアーム
700 液供給系統
800 コンディショニング部
810 ドレステーブル
820 ドレッサ
1000 研磨装置
W ウェハ

Claims (17)

  1. 処理対象物に研磨具を接触させながら前記処理対象物と前記研磨具とを相対運動させることによって前記処理対象物を研磨する研磨ユニットと、
    洗浄ユニットと、
    未研磨の処理対象物を前記研磨ユニットに搬送し、及び/又は、研磨後の処理対象物を前記研磨ユニットから前記洗浄ユニットへ搬送する第一の搬送ロボットと、を含み、
    前記洗浄ユニットは、
    少なくとも1つの洗浄モジュールと、
    前記処理対象物の仕上げ処理を行うバフ処理モジュールと、
    前記洗浄モジュールと前記バフ処理モジュールとの間で前記処理対象物を搬送する、前記第一の搬送ロボットとは異なる第二の搬送ロボットと、を有することを特徴とする、
    研磨装置。
  2. 請求項1の研磨装置において、
    前記洗浄ユニットは、
    前記洗浄モジュールを内部に有する洗浄室と、
    前記バフ処理モジュールを内部に有するバフ処理室と、
    前記洗浄室と前記バフ処理室の間に配置された搬送室と、を有し、
    前記第二の搬送ロボットは前記搬送室に配置されること特徴とする、
    研磨装置。
  3. 請求項2の研磨装置において、
    前記搬送室内部の圧力は前記バフ処理室内部の圧力よりも高くされることを特徴とする、
    研磨装置。
  4. 請求項2の研磨装置において、
    前記バフ処理室に上下方向に2つのバフ処理モジュールが配置されることを特徴とする、
    研磨装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項の研磨装置において、
    前記バフ処理モジュールは、
    前記処理対象物の処理面を上向きにして保持するバフテーブルと、
    前記処理対象物よりも小径であり、前記処理対象物に接触させて前記処理対象物の仕上げ処理を行うバフ部材と、
    前記バフ部材を保持するバフヘッドと、を有し、
    前記バフ部材を前記処理対象物に接触させ、バフ処理液を供給しつつ、前記処理対象物と前記バフ部材とを相対運動させることによって前記処理対象物の仕上げ処理を行うことを特徴とする、
    研磨装置。
  6. 請求項5の研磨装置において、
    前記バフ処理モジュールは、
    前記バフ部材のコンディショニングを行うためのドレッサと、
    前記ドレッサを保持するためのドレステーブルと、
    をさらに備え、
    前記バフ処理モジュールは、
    前記ドレステーブル及び前記バフヘッドを回転させ、前記バフ部材を前記ドレッサに接
    触させることによって、前記バフ部材のコンディショニングを行うことを特徴とする、
    研磨装置。
  7. 請求項5又は6の研磨装置において、
    前記バフ処理室に上下方向に2つのバフ処理モジュールが配置され、
    前記2つのバフ処理モジュールは、前記バフ部材又は仕上げ処理に用いられるバフ処理液のうち、少なくとも一方を互いに異なるものを用いることを特徴とする、
    研磨装置。
  8. 処理対象物に研磨具を接触させながら前記処理対象物と前記研磨具とを相対運動させることによって前記処理対象物を研磨する研磨工程と、
    前記処理対象物を洗浄する洗浄工程と、
    前記処理対象物の仕上げ処理を行うバフ処理工程と、
    第一の搬送ロボットによって、前記研磨工程を実行するために未研磨の処理対象物を搬送し、及び/又は、前記研磨工程が終了した後の処理対象物を前記洗浄工程又は前記バフ処理工程へ搬送する第一の搬送工程と、
    前記第一の搬送ロボットとは異なる第二の搬送ロボットによって、前記洗浄工程と前記バフ処理工程との間で前記処理対象物を搬送する、前記第一の搬送工程とは異なる第二の搬送工程と、を有することを特徴とする、
    処理方法。
  9. 請求項8の処理方法において、
    前記第二の搬送工程は、前記洗浄工程を実行する洗浄モジュールを内部に有する洗浄室と、前記バフ処理工程を実行するバフ処理モジュールを内部に有するバフ処理室と、の間に配置された搬送室の内部の前記第二の搬送ロボットによって実行される、
    処理方法。
  10. 請求項9の処理方法において、
    前記搬送室内部の圧力は前記バフ処理室内部の圧力よりも高くされることを特徴とする、
    処理方法。
  11. 請求項9の処理方法において、
    前記バフ処理工程は、前記バフ処理室に上下方向に配置された2つのバフ処理モジュールによって実行されることを特徴とする、
    処理方法。
  12. 請求項8〜11のいずれか1項の処理方法において、
    前記バフ処理工程は、
    前記処理対象物の処理面を上向きにして保持するバフテーブルと、
    前記処理対象物よりも小径であり、前記処理対象物に接触させて前記処理対象物の仕上げ処理を行うバフ部材と、
    前記バフ部材を保持するバフヘッドと、を有するバフ処理モジュールによって実行され、
    前記バフ処理工程は、
    (A)前記バフ部材を前記処理対象物に接触させ、バフ処理液を供給しつつ、前記処理対象物と前記バフ部材とを相対運動させることによって前記処理対象物のバフ処理を行うメインバフ工程と、
    (B)前記メインバフ工程後に前記処理対象物を洗浄する処理対象物洗浄工程と、
    (C)前記処理対象物洗浄工程後、次の処理対象物が前記バフ処理モジュールに入るまで
    に前記バフテーブルの洗浄を行うバフテーブル洗浄工程と、
    を備えることを特徴とする、
    処理方法。
  13. 請求項12の処理方法において、
    前記バフ処理工程は、
    前記バフ部材のコンディショニングを行うためのドレッサを保持するためのドレステーブル、及び、前記バフヘッドを回転させ、前記バフ部材を前記ドレッサに接触させることによって、前記バフ部材のコンディショニングを行う工程を更に含むことを特徴とする、
    処理方法。
  14. 請求項12又は13の処理方法において、
    前記バフ処理工程は、
    前記バフ処理室に上下方向に配置された2つのバフ処理モジュールにおいて、前記バフ部材又は仕上げ処理に用いられるバフ処理液のうち、少なくとも一方を互いに異なるものを用いることによって実行されることを特徴とする、
    処理方法。
  15. 請求項12又は13の処理方法において、
    前記処理対象物洗浄工程は、
    (A)純水を供給しつつ、バフ処理を行うことで、バフ処理液を除去するバフケミカル洗い流し工程、
    (B)前記メインバフ工程時とは異なるバフ処理液を供給しながらバフ処理を行うケミカルバフ処理工程、及び、
    (C)前記バフ部材を接触させず、前記ケミカルバフ処理工程で使用したバフ処理液又は純水を使用して前記処理対象物をリンス洗浄する工程、
    の少なくとも1つを含むことを特徴とする、処理方法
  16. 請求項12乃至15のいずれか1項の処理方法において、
    前記バフ処理工程は、
    前記処理対象物洗浄工程中に、前記ドレッサの表面を洗浄する処理であるドレスリンス処理を開始することを特徴とする、
    処理方法。
  17. 請求項12乃至16のいずれか1項の処理方法において、
    前記バフ処理工程は、
    前記バフ部材のコンディショニングを行う前又は後の少なくとも一方に、前記バフ部材が前記ドレッサに対向配置された状態で前記バフ部材を洗浄する処理であるパッドリンス処理を行うことを特徴とする、
    処理方法。
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