JP2015044251A - ポリッシング方法 - Google Patents

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厳貴 小畠
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都章 山口
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Hiromitsu Watanabe
博光 渡邉
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Taketaka Wada
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Abstract

【課題】研磨ステップ全体を考慮した研磨パッド表面の洗浄を行うことで、研磨パッド表面の清浄度を維持するポリッシング方法を提供する。
【解決手段】トップリングに保持したウェハを研磨するポリッシング方法であり、(A)ウェハが研磨パッドに接触する前に、研磨剤供給ノズルによって研磨パッドに研磨剤を供給する研磨剤前供給ステップS1と、(B)トップリングに保持されたウェハを研磨パッドに押圧し、研磨剤供給ノズルによって研磨剤を供給しながら、トップリングと研磨テーブルを相対運動させて、ウェハを研磨する研磨ステップS2と、(C)研磨後にウェハ及び研磨テーブルを相対運動させながら、アトマイザによりウェハを洗浄する基板洗浄ステップS3と、(D)ウェハが研磨パッド上に無い状態で、研磨テーブルを回転させながら、研磨パッドをアトマイザ等の洗浄手段により洗浄する研磨パッド洗浄ステップS4から構成される。
【選択図】図10

Description

本発明は、半導体ウェハなどの基板の表面を研磨するポリッシング方法に関し、特に研磨後の研磨パッド洗浄による研磨パッド表面の清浄度の維持方法に関する。
半導体ウェハなどの基板の表面を研磨する装置として、CMP(化学的機械的研磨)が広く知られている。
このCMPでは、回転する研磨テーブル上の研磨パッドに研磨剤を供給しながら、トップリングで保持された基板を研磨パッドに押し付けることで基板の表面を研磨する。ここで、本研磨パッドは基板の研磨において、常に研磨剤及び研磨後の研磨生成物に晒されることになるため、研磨枚数の増加と共にこれらの残渣が研磨パッド上に蓄積する。
また、研磨剤は通常ある一定の混合比にて研磨砥粒、研磨剤成分及び水にて構成されているが、例えば過剰な水で希釈される場合、研磨砥粒の凝集が生じることがあり、これらも研磨枚数の増加と共に研磨パッド表面上に蓄積されていく。この状態で研磨を継続するとこれら残渣によるウェハ表面への欠陥数が増加するため、いかに研磨後の研磨パッド上もしくは研磨パッド内に残留したこれら残渣を除去し、研磨パッドの清浄度を保つかが重要となる。
研磨パッドの洗浄については、例えば、特許第3761311号に記載のブラシによる研磨パッド洗浄、特許第4721523号に記載の研磨パッド洗浄システム、特開2003-127063号公報に記載のキャビテーションジェット、特開2007-67144号公報に記載のメガソニック洗浄、特許第5020317号に記載の研磨パッドクリーニング方法、特開2012-186323号公報に記載の研磨パッド洗浄液のように、研磨後の研磨パッドを洗浄する方法は従来より公知である。しかし、半導体ウェハのように、複数枚の基板の研磨が連続的に行われる場合、研磨パッド洗浄ステップは、研磨パッド洗浄ステップの前後の他のステップの影響を受けることから、これらの他のステップの影響をも考慮した研磨ステップを構築しない限り、単純にこれらの従来技術を単独に適用するだけでは、研磨パッド表面の清浄度を継続して維持することは困難である。
特許第3761311号 特許第4721523号 特開2003-127063号公報 特開2007-67144号公報 特許第5020317号 特開2012-186323号公報
本発明は上記現状を鑑み、研磨ステップ全体を考慮した研磨パッド表面の洗浄を行うことで、研磨パッド表面の清浄度を維持するポリッシング方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、基板である基板を保持するトップリングと、前
記基板を研磨する研磨パッドが装着された研磨テーブルと、前記研磨パッドに研磨剤を供給する研磨剤供給手段と、前記研磨パッドのコンディショニングを実施するコンディショナと、前記基板及び前記研磨パッドを洗浄する洗浄手段とを含む基板処理装置を用いて、前記トップリングに保持した前記基板を研磨するポリッシング方法において、(A)前記基板が前記研磨パッドに接触する前に、前記研磨剤供給手段によって前記研磨パッドに前記研磨剤を供給する研磨剤前供給ステップと、(B)前記トップリングに保持された前記基板を前記研磨パッドに押圧し、前記研磨剤供給手段によって前記研磨剤を供給しながら、前記トップリングと前記研磨テーブルを相対運動させて、前記基板を研磨する研磨ステップと、(C)研磨後に前記基板及び前記研磨テーブルを相対運動させながら、 前記洗浄手段により前記基板を洗浄する基板洗浄ステップと、(D)前記基板が前記研磨パッド上に無い状態で、前記研磨テーブルを回転させながら前記研磨パッドを前記洗浄手段により洗浄する研磨パッド洗浄ステップとを含む、こととしたものである。
本発明によれば、ステップ(A)からステップ(D)のステップが繰り返し行われる。そのため、ステップ(D)「基板が研磨パッド上に無い状態で、研磨テーブルを回転させながら研磨パッドを洗浄手段により洗浄する(研磨パッド洗浄ステップ)」の後に、ステップ(A)「基板が研磨パッドに接触する前に研磨剤を供給する(研磨剤前供給ステップ)」が行われる。すなわち、ウェハを一枚研磨するごとに、必ず、本発明の「研磨パッド洗浄ステップ」を連続的に行う。
本発明により、研磨パッド表面の高効率な洗浄が可能であり、高効率な研磨が可能な研磨パッド表面状態を維持することも可能となり、従って研磨パッド表面に蓄積した研磨剤や研磨生成物の残渣によるウェハ表面への欠陥数を増加させることなく、研磨を行うことが可能となる。
また、基板洗浄ステップでは、洗浄手段から洗浄液を第一の圧力、又は第一の流量の条件にて供給して、基板を洗浄し、研磨パッド洗浄ステップでは、洗浄手段から洗浄液を第二の圧力、又は第二の流量の条件にて供給して、基板を洗浄することとしてもよい。これによれば、基板洗浄ステップと研磨パッド洗浄ステップとで使用する洗浄液流量を可変にすることで、研磨剤の飛散防止と研磨パッド洗浄の両者の効果を同時に上げることができる。
さらに、第二の圧力を第一の圧力よりも大きく、及び/又は第二の流量を第一の流量よりも多くすることが可能である。これは、例えば基板洗浄ステップでは研磨剤の飛散の防止を考慮して、より少ない洗浄液の供給圧力もしくは流量にて基板の洗浄に注力し、研磨パッド洗浄ステップでは、基板洗浄ステップよりも供給圧力の高いもしくは大流量の洗浄液にて研磨パッド洗浄を行うことにより、適切な流量で各ステップを実施できる。
なお、基板洗浄ステップ、又は研磨パッド洗浄ステップにおいて、洗浄手段と研磨テーブルとの相対的な速度は0.6m/sec以上、2.5m/sec以下であることが好ましい。相対的な速度を本範囲に設定することで、洗浄液を研磨パッド全面に、洗浄作用力が高い状態で供給することが可能であり、研磨パッド表面の研磨剤残渣や研磨生成物が効率よく除去される。
ところで、研磨パッド洗浄ステップの一部の時間、もしくは基板洗浄ステップと研磨パッド洗浄ステップの間に、コンディショナにより研磨パッドのコンディショニングを実施してもよい。これにより、研磨パッドの表面の目立てを行い、研磨レートを維持することができる。
また、研磨パッド洗浄ステップにおいて、トップリング、コンディショナ及び研磨剤供
給手段の洗浄も実施することが可能である。研磨パッド洗浄中に、これら機器の洗浄を同時に実施することで、仮に洗浄手段によるこれらの機器の洗浄により洗浄液残渣が飛散しても、本残渣が研磨パッド上に残留することが無い。
さらに、研磨剤前供給ステップにおいて、洗浄手段と研磨テーブルとの相対的な速度は1.5m/sec以上、4m/sec以下であることが好ましい。相対的な速度を本範囲に設定することで、研磨剤供給前に実施した前の基板研磨後の研磨パッド洗浄ステップ後に残留した洗浄液と研磨剤との置換が促進され、本残留洗浄液の影響を排除し、かつ一定量の研磨剤を研磨パッド上に保持した状態で、次の基板の研磨を実施することが可能である。
なお、研磨剤前供給ステップの前に、研磨剤を供給しないで研磨テーブルのみを回転させて、研磨パッド上に存在する洗浄液及び洗浄後の廃液を除去するステップを更に有することとしてもよい。本ステップの導入により、請求項6に記載した研磨剤と洗浄液との置換を更に促進させることができる。
本発明では、基板洗浄ステップで用いられる洗浄手段と、研磨パッド洗浄ステップで用いられる洗浄手段は、異なるものとすることができる。例えば、基板洗浄ステップでは、洗浄手段として研磨剤供給手段を用いることができる。この場合、研磨剤供給手段は、研磨剤ではなく、例えば純水や薬液を洗浄液として供給する。そして、研磨パッド洗浄ステップでは、洗浄手段としてアトマイザを用いることができる。この場合、アトマイザは、例えば純水を洗浄液として供給する。
このように、本発明では、研磨剤供給手段を洗浄手段として用いることも可能であり、この場合、研磨パッド洗浄ステップにおいても、洗浄手段として研磨剤供給手段を用いてもよい。
本発明により、研磨パッド表面の高効率な洗浄が可能であり、高効率な研磨が可能な研磨パッド表面状態を維持することも可能となり、従って研磨パッド表面に蓄積した研磨剤や研磨生成物の残渣によるウェハ表面への欠陥数を増加させることなく、研磨を行うことが可能となる。
本発明の実施の形態に係る基板処理装置の全体構成を示す平面図である。 第1研磨ユニットを模式的に示す斜視図である。 コンディショナを示す斜視図である。 コンディショナが研磨パッドの研磨面をコンディショニングしているときの移動軌跡を示す平面図である。 図5(a)はアトマイザを示す斜視図であり、図5(b)はアームの下部を示す模式図である。 図6(a)は研磨剤供給ノズルを示す斜視図であり、図6(b)は研磨剤供給ノズルの先端を下から見た拡大模式図である。 図7は超音波洗浄機42を説明する図であり、(a)は斜視図、(b)は側面図である。 図8(a)はキャビテーションジェット洗浄機430の斜視図、図8(b)は、洗浄液にキャビテーションを発生させる洗浄液ノズル(キャビテーション洗浄液ノズル)439の構成例を示す図である。 図9(a)は2流体ジェット洗浄機44の斜視図、図9(b)は2流体ノズルの詳細断面図である。 研磨洗浄ステップのフロー図である。 アトマイザ流量と欠陥数の関係を表すデータを示す図である。 研磨テーブル回転数と、純水(DIW)の軌跡の関係を示す概念図である。 研磨テーブル回転数と液膜厚の関係を示す概念図である。 研磨テーブル回転数と欠陥数の関係を表すデータを示す図である。 図15(a)は、研磨剤供給手段用洗浄ノズル610を示し、図15(b)は、アトマイザ用洗浄ノズル612を示す図である。 トップリング、及びコンディショナに設けられたトップリング用洗浄ノズル、及びコンディショナ用洗浄ノズルを示す。 研磨テーブル回転数と欠陥数の関係を表すデータを示す。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、互いに同一又は相当する部材には同一あるいは類似の符号を付し、重複した説明は省略する。
図1は本発明の一実施形態に係る基板処理装置の全体構成を示す平面図である。図1に示すように、この基板処理装置は、略矩形状のハウジング1を備えており、ハウジング1の内部は隔壁1a,1bによってロード/アンロード部2と研磨部3と洗浄部(図示せず)とに区画されている。これらのロード/アンロード部2、研磨部3、および洗浄部は、それぞれ独立に組み立てられ、独立に排気される。研磨部3では、基板の研磨が行われる。洗浄部は、研磨された基板を洗浄し乾燥する。また、基板処理装置は、基板処理動作を制御する制御部5を有している。
ロード/アンロード部2は、多数のウェハW(基板)をストックするウェハカセットが載置される2つ以上(本実施形態では4つ)のフロントロード部20を備えている。これらのフロントロード部20はハウジング1に隣接して配置され、基板処理装置の幅方向(長手方向と垂直な方向)に沿って配列されている。
また、ロード/アンロード部2には、フロントロード部20の並びに沿って走行機構21が敷設されており、この走行機構21上にウェハカセットの配列方向に沿って移動可能な2台の搬送ロボット(ローダー)22が設置されている。搬送ロボット22は走行機構21上を移動することによってフロントロード部20に搭載されたウェハカセットにアクセスできるようになっている。各搬送ロボット22は上下に2つのハンドを備えており、上側のハンドを処理されたウェハWをウェハカセットに戻すときに使用し、下側のハンドを処理前のウェハWをウェハカセットから取り出すときに使用して、上下のハンドを使い分けることができるようになっている。さらに、搬送ロボット22の下側のハンドは、その軸心周りに回転することで、ウェハWを反転させることができるように構成されている。
研磨部3は、ウェハWの研磨(平坦化)及び洗浄が行われる領域であり、第1研磨ユニット3A、第2研磨ユニット3B、第3研磨ユニット3C、第4研磨ユニット3Dを備えている。これらの第1研磨ユニット3A、第2研磨ユニット3B、第3研磨ユニット3C、および第4研磨ユニット3Dは、図1に示すように、基板処理装置の長手方向に沿って配列されている。
図1に示すように、第1研磨ユニット3Aは、研磨面を有する研磨パッド10が取り付けられた研磨テーブル30Aと、ウェハWを保持しかつウェハWを研磨テーブル30A上の研磨パッド10に押圧しながら研磨するためのトップリング31Aと、研磨パッド10に研磨剤やコンディショニング液(例えば、純水)を供給するための研磨剤供給ノズル32A(研磨剤供給手段)と、研磨パッド10の研磨面のコンディショニングを行うための
コンディショナ33Aと、液体(例えば純水)と気体(例えば窒素ガス)の混合流体または液体(例えば純水)を霧状にして研磨面に噴射するアトマイザ34A(洗浄手段)とを備えている。
第1研磨ユニット3A、第2研磨ユニット3B、第3研磨ユニット3C、および第4研磨ユニット3Dは、互いに同一の構成を有しているので、以下、第1研磨ユニット31Aについて説明する。
図2は、第1研磨ユニット3Aを模式的に示す斜視図である。トップリング31Aは、トップリングシャフト36に支持されている。研磨テーブル30Aの上面には研磨パッド10が貼付されており、この研磨パッド10の上面はウェハWを研磨する研磨面を構成する。なお、研磨パッド10に代えて固定砥粒を用いることもできる。トップリング31Aおよび研磨テーブル30Aは、矢印で示すように、その軸心周りに回転するように構成されている。ウェハWは、トップリング31Aの下面に真空吸着により保持される。研磨時には、研磨剤供給ノズル32Aから研磨パッド10の研磨面に研磨剤が供給され、研磨対象であるウェハWがトップリング31Aにより研磨面に押圧されて研磨される。
トップリングの内側に形成された空間内には、圧力室が設けられている。圧力室には流体路を介して加圧空気等の加圧流体が供給され、あるいは真空引きがされるようになっている。トップリング全体を昇降させることにより、所定の押圧力で研磨パッド10にトップリング全体を押圧できるようになっている。
ウェハWは、第1研磨ユニット3A、第2研磨ユニット3B、第3研磨ユニット3C、第4研磨ユニット3Dのいずれかで研磨されてもよく、またはこれらの研磨ユニット3A〜3Dから予め選択された複数の研磨ユニットで連続的に研磨されてもよい。例えば、ウェハWを第1研磨ユニット3A→第2研磨ユニット3Bの順で研磨してもよく、またはウェハWを第3研磨ユニット3C→第4研磨ユニット3Dの順で研磨してもよい。さらに、ウェハWを第1研磨ユニット3A→第2研磨ユニット3B→第3研磨ユニット3C→第4研磨ユニット3Dの順で研磨してもよい。いずれの場合でも、研磨ユニット3A〜3Dのすべての研磨時間を平準化することで、スループットを向上させることができる。
図3は、本発明の一実施例として用いうるコンディショナ33Aを示す斜視図である。図3に示すように、コンディショナ33Aは、コンディショナアーム85と、コンディショナアーム85の先端に回転自在に取り付けられたコンディショニング部材86と、コンディショナアーム85の他端に連結される揺動軸88と、揺動軸88を中心にコンディショナアーム85を揺動(スイング)させる駆動機構としてのモータ89とを備えている。コンディショニング部材86は円形のコンディショニング面を有しており、コンディショニング面には硬質な粒子が固定されている。この硬質な粒子としては、ダイヤモンド粒子やセラミック粒子などが挙げられる。コンディショナアーム85内には、図示しないモータが内蔵されており、このモータによってコンディショニング部材86が回転するようになっている。揺動軸88は図示しない昇降機構に連結されており、この昇降機構によりコンディショナアーム85が下降することでコンディショニング部材86が研磨パッド10の研磨面を押圧するようになっている。
図4は、コンディショナ33Aが研磨パッド10の研磨面をコンディショニングしているときの移動軌跡を示す平面図である。図4に示すように、コンディショナアーム85は研磨パッド10の半径よりも長く、揺動軸88は、研磨パッド10の径方向外側に位置している。研磨パッド10の研磨面をコンディショニングするときは、研磨パッド10を回転させるとともに、モータによりコンディショニング部材86を回転させ、次いで昇降機構によりコンディショナアーム85を下降させ、コンディショニング部材86を回転する
研磨パッド10の研磨面に摺接させる。その状態で、モータ89によりコンディショナアーム85を揺動(スイング)させる。研磨パッド10のコンディショニング中は、研磨剤供給ノズル32Aからコンディショニング液としての純水が研磨パッド10の研磨面に供給される。コンディショナアーム85の揺動により、その先端に位置するコンディショニング部材86は、図4に示すように、研磨パッド10の研磨面の端から端まで研磨面の中心部を経由して横切るように移動することができる。この揺動動作により、コンディショニング部材86は研磨パッド10の研磨面をその中心を含む全体に亘ってコンディショニングすることができ、研磨面へのコンディショニング効果を飛躍的に高めることができる。したがって、研磨面全体を均一にコンディショニングすることができ、平坦な研磨面を得ることができる。
図5(a)はアトマイザ34Aを示す斜視図である。アトマイザ34Aは、下部に1または複数の噴射孔を有するアーム90と、このアーム90に連結された流体流路91と、アーム90を支持する揺動軸94とを備えている。図5(b)はアーム90の下部を示す模式図である。図5(b)に示す例では、アーム90の下部には複数の噴射孔90aが等間隔に形成されている。流体流路91としては、チューブ、またはパイプ、またはこれらの組み合わせから構成することができる。用いられる流体の例としては、液体(例えば純水)、または液体と気体の混合流体(例えば、純水と窒素ガスの混合流体)などが挙げられる。
アーム90は、図5(a)に示すように、揺動軸94を中心として洗浄位置と退避位置との間で旋回可能となっている。アーム90の可動角度は約90°である。通常、アーム90は洗浄位置にあり、図1に示すように、研磨パッド10の研磨面の径方向に沿って配置されている。回転機構を揺動軸94に連結し、この回転機構によりアーム90を旋回させる。
このアトマイザ34Aを設ける目的は、研磨パッド10の研磨面に残留する研磨屑や砥粒などを高圧の流体により洗い流すことである。アトマイザ34Aの流体圧による研磨面の浄化と、機械的接触であるコンディショナ33Aによる研磨面の目立て作業により、より好ましいコンディショニング、すなわち研磨面の再生を達成することができる。通常は接触型のコンディショナ(ダイヤモンドコンディショナ等)によるコンディショニングと同時に、アトマイザによる研磨面の再生を行う場合が多い。
図6(a)は研磨剤供給ノズル32Aを示す斜視図であり、図6(b)は研磨剤供給ノズル32Aの先端を下から見た拡大模式図である。図6に示すように、研磨剤供給ノズル32Aは、純水や研磨剤を研磨パッド10の研磨面に供給するための複数のチューブ100と、これら複数のチューブ100を覆うパイプアーム101と、パイプアーム101を支持する揺動軸102とを備えている。複数のチューブ100は、通常、純水を供給するための純水供給チューブと、異なる種類の研磨剤を供給する複数の研磨剤供給チューブとから構成される。複数のチューブ100として、例えば、研磨剤が通液している2つ以上4つ以下(例えば3本)の研磨剤供給チューブと、純水が通水している1つまたは2つの純水供給チューブから構成することができる。
複数のチューブ100は、パイプアーム101の内部を通ってパイプアーム101の先端まで延びており、パイプアーム101はチューブ100のほぼ全体を覆っている。パイプアーム101の先端には補強材103が固定されている。チューブ100の先端は研磨パッド10の上方に位置しており、チューブ100から研磨剤が研磨パッド10の研磨面上に供給されるようになっている。図6(a)に示す矢印は、研磨面に供給される研磨剤を表している。揺動軸102は図示しない回転機構(モータなど)に連結されており、揺動軸102を回転させることにより、研磨面上の所望の位置に研磨剤を供給することが可
能となっている。
各研磨ユニットで使用される純水の用途としては、トップリングの洗浄(例えば、トップリングの外周側面の洗浄、基板保持面の洗浄、リテーナリングの洗浄)、ウェハWの搬送ハンドの洗浄(例えば、後述する第1および第2のリニアトランスポータの搬送ハンドの洗浄)、研磨されたウェハWの洗浄、研磨パッドのコンディショニング、コンディショナの洗浄(例えば、コンディショニング部材の洗浄)、コンディショナアームの洗浄、研磨剤供給ノズルの洗浄、およびアトマイザによる研磨パッドの洗浄が挙げられる。
次に、ウェハWを搬送するための搬送機構について説明する。図1に示すように、第1研磨ユニット3Aおよび第2研磨ユニット3Bに隣接して、第1リニアトランスポータ6が配置されている。この第1リニアトランスポータ6は、研磨ユニット3A,3Bが配列する方向に沿った4つの搬送位置(ロード/アンロード部側から順番に第1搬送位置TP1、第2搬送位置TP2、第3搬送位置TP3、第4搬送位置TP4とする)の間でウェハWを搬送する機構である。
また、第3研磨ユニット3Cおよび第4研磨ユニット3Dに隣接して、第2リニアトランスポータ7が配置されている。この第2リニアトランスポータ7は、研磨ユニット3C,3Dが配列する方向に沿った3つの搬送位置(ロード/アンロード部側から順番に第5搬送位置TP5、第6搬送位置TP6、第7搬送位置TP7とする)の間でウェハWを搬送する機構である
第1搬送位置TP1には、搬送ロボット22からウェハWを受け取るためのリフタ11が配置されている。ウェハWはこのリフタ11を介して搬送ロボット22から第1リニアトランスポータ6に渡される。また、第1リニアトランスポータ6と、第2リニアトランスポータ7との間にはスイングトランスポータ12が配置されている。このスイングトランスポータ12は、第4搬送位置TP4と第5搬送位置TP5との間を移動可能なハンドを有しており、第1リニアトランスポータ6から第2リニアトランスポータ7へのウェハWの受け渡しは、スイングトランスポータ12によって行われる。
図1に示す制御部5は、基板処理装置を構成する種々の部材の動作やウェハWに供給する水や気体の発停及び選択を行う。ロード/アンロード部2、研磨部3の各部における動作はもちろん、これらの間のウェハWの受渡しを制御する。制御部5は、これらの各制御をあらかじめインストールされたプログラムに基づいて行っている。
既述のように、研磨パッド洗浄の洗浄手段としては、研磨パッドに高圧かつ大流量で洗浄液を供給するアトマイザがある。これは洗浄液を高圧かつ大流量で供給することで、研磨パッド表面に物理的な打撃を与えることで、研磨パッド表面上に蓄積する研磨剤や研磨生成物を除去するものである。多くの研磨パッド表面には研磨剤を蓄積するための数十umオーダの小さな気孔が開口しており、本気孔内に残留する研磨剤や研磨生成物を除去するのに高圧かつ大流量は適している。
本洗浄手段からの洗浄液流量を増加させる場合、アトマイザの流量調整バルブの開度調整にて増加させるもしくは本洗浄手段へ供給する洗浄液の供給圧力を増加させる方式がある。いずれにしても、洗浄手段から供給される洗浄液の研磨パッドへの物理的な打撃が向上する方向であり、これによって研磨パッドの高効率な洗浄が可能である。
また、その他の研磨パッド表面の物理的な洗浄手段としては、(i)研磨パッド表面に超音波を照射する方式や、(ii)キャビテーションジェットを用いる方式、(iii)少量の洗浄液を混合したガスを研磨パッド表面に照射する方式、がある。
(i)については、洗浄液供給部に超音波振動子等からなる超音波発生部を搭載した洗浄手
段を用いる。洗浄液を供給する際に同時に超音波発生部において超音波を発生させ、洗浄液を介して本超音波を研磨パッド表面に照射する。
超音波であるため、微小な気孔内へも到達が可能であり、これにより、研磨パッドの気孔中に残留した研磨剤及び研磨生成物が遊離し、洗浄液流れにより研磨パッド外に排出される。
ここで図7を参照して超音波洗浄機42の詳細な構成について説明する。図7は超音波洗浄機42を説明する図であり、(a)は斜視図、(b)は側面図である。超音波洗浄機42は、液体を介して研磨パッド10の表面に超音波を伝える超音波照射器422を有している。
超音波照射器422は、研磨パッド10の表面に対向するほぼ矩形に形成された第1の面としての照射面422Aと、照射面422Aと鋭角を形成するように一辺で接し超音波振動を発生する振動子426が取り付けられた第2の面としての加振面422Bと、加振面422Bとほぼ直角を形成するように一辺で接し照射面422Aとも鋭角を形成するように接する第3の面としての上面422Cとを有し、ほぼ三角柱状に形成されている。本実施の形態では、照射面422Aと上面422Cとが接する辺が円弧状に形成されており、この意味において照射面422Aや上面422Cは正確な矩形ではないがほぼ矩形であり、超音波照射器422は正確な三角柱ではないがほぼ三角柱である。超音波照射器422をほぼ三角柱状に形成することで、超音波照射器422における振動子426から発振した振動波と反射波との重なり合いや打ち消し合いがほとんど生ずることなく、超音波振動を与えることができる。
超音波照射器422の照射面422Aは、研磨パッド10の半径を覆うことができる大きさの面に形成されている。照射面422Aが、研磨パッド10の半径を覆う長さに形成されているので超音波照射器422を動かすことなく研磨パッド10を回転させるだけで研磨パッド10の全面を洗浄することができ、かつ、面で形成されているので単位面積あたりのエネルギーを下げることが可能となると共に研磨パッド10の表面と照射面422Aとの間に薬液を保持しやすくなって研磨パッド10へのダメージ抑制と洗浄能力向上とを両立させることができる。また、超音波照射器422のほぼ三角柱状の両端面はほぼ三角形となっており、この両端面の三角形のほぼ重心を貫くように円柱状の空洞422hが形成されている。空洞422hは、この界面で反射波を拡散させ照射面422Aから均一な振動エネルギーを発生させる。また、空洞422hにはブラケット423の一部が挿通されている。このように、超音波照射器422にはほぼ三角柱両端面の三角形のほぼ重心にブラケット423が取り付けられている。
超音波照射器422を両端で支持したブラケット423は、両端からほぼ鉛直上方に伸び、その後加振面422B側へ折れ曲がってほぼ水平に伸びて取付軸424に取り付けられている。取付軸424の下方には鉛直に移動可能なエアシリンダ425が配設されており、エアシリンダ425の移動により取付軸424及びブラケット423を介して超音波照射器422が鉛直方向に移動することができるように構成されている。これにより、超音波照射器422を研磨パッド10に接近させ又は離隔させることができる。加振面422Bに取り付けられた振動子426は、典型的には圧電振動子であり、発振器427と電気的に接続されている。発振器427は自励発振方式が採用されており、出力を5〜100%の範囲で調整することができるように構成されている。振動子426は、超音波照射器422に超音波エネルギーを伝達し、好適には約0.5M〜5.0MHzのメガソニックエネルギーを伝達するように構成されている。
次に、図7を参照して、超音波洗浄機42の作用を説明する。最初に所定の回転速度で
研磨パッド10を回転させる。そして、研磨パッド10の表面に液体供給ノズル32Aから薬液を供給する。その後、超音波照射器422を、照射面422Aと研磨パッド10の表面が約0.5〜4.0mmとなるように、かつ、照射面422Aが研磨パッド10の半径を覆うように、研磨パッド10の上方に移動する。
超音波照射器422を上記の位置にセットしたら、振動子426から所定の出力の超音波(メガソニックエネルギー)を発振し、照射面422Aから薬液を介して研磨パッド10の表面に超音波を伝播し、研磨パッド10の表面を超音波洗浄する。この超音波洗浄は固体非接触洗浄である。このとき、研磨パッド10の回転速度は、超音波照射器422と研磨パッド10の表面との間に液膜を保持することができる速度とする。また、超音波照射器422がほぼ三角柱を形成している場合は、振動子426から発振した振動波と反射波との重なり合いや打ち消し合いがほとんど生ずることなく研磨パッド10に超音波振動を与えることができる。また、超音波洗浄では、超音波照射器422をセットした後すぐに洗浄を開始することができ、イニシャライズ時間が不要となる。このように、所定の出力の超音波で研磨パッド10の表面を洗浄すると、研磨パッド10表面に形成された所定の幅以上の凹部内にある塵を除去することができる。特に、照射面422Aを有する超音波照射器422で研磨パッド10の表面を超音波洗浄すると、照射面422Aと研磨パッド10の表面との間に薬液の液膜を保持することができ、上述の凹部内にある塵を効果的に除去することができる。
次に、(ii)については、液体中にキャビテーション現象を発生させ、発生した微小気泡が消滅する際に発生する圧力波を利用する。本圧力波が微小な気孔内へも到達が可能であるため、研磨パッドの気孔中に残留した研磨剤及び研磨生成物が遊離し、洗浄液流れにより研磨パッド外に排出される。本キャビテーションの発生方法としては、例えば2種類の液体を互いが接するような状態で、両液体を線速度差を持たせて供給することで、両液体の界面にてキャビテーションを発生させる方式がある。
次に図8を参照して、キャビテーションジェット洗浄機430の構成について説明する。図8(a)はキャビテーションジェット洗浄機430の斜視図、図8(b)は、洗浄液にキャビテーションを発生させる洗浄液ノズル(キャビテーション洗浄液ノズル)439の構成例を示す図である。キャビテーションジェット洗浄機430は、研磨パッド10の表面に洗浄液を供給する洗浄液ノズル439を具備する。
上記洗浄液ノズル439は後に詳述する洗浄液にキャビテーションを発生させて噴出するキャビテーションノズルを用いる。該洗浄液ノズル439は洗浄アーム432に取付けられ、揺動軸434により矢印Aに示す方向に揺動しながら、洗浄液を研磨パッド10の表面に供給する。
洗浄液ノズル439は低圧ノズル439−5と高圧ノズル439−8を具備する。低圧ノズル439−5の洗浄液注入口439−6から1〜2kg/cm2の低圧の洗浄液(例えば、超純水)を注入すると同時に高圧ノズル439−8の洗浄液注入口439−9から30〜150kg/cm2の高圧の洗浄液(例えば、超純水)を注入すると、低圧ノズル439−5の洗浄液噴射口439−7から噴射される低速噴射洗浄液流中を高圧ノズル439−8の洗浄液噴射口439−10から噴射される高速噴射洗浄液流が通過することになり、両噴射洗浄液流の境界面でキャビテーションが発生する。そしてキャビテーションが破壊する位置に研磨パッド10の表面を位置させることにより、パーティクルにキャビテーションの破壊エネルギーが与えられ、該パーティクルは被洗浄基板の表面から剥離される。
また、(iii)については、例えば少量の洗浄液をキャリアガスに混合し、本キャリアガ
スを研磨パッド表面に高速で供給する。これにより、本洗浄液を微小な粒として研磨パッドに衝突させることが可能であり、洗浄液の物理的な打撃により研磨パッドを洗浄することができる。通常キャリアガスには例えば窒素ガス(N2)やドライエアを用いてもよい。また、キャリアガスと洗浄液との混合比により、洗浄液の粒の大きさを変えることが可能であり、混合比を調整することで、研磨パッド表面への打力を変化させることが可能である。
次に図9を参照して、2流体ジェット洗浄機44の構成について説明する。図9(a)は2流体ジェット洗浄機44の斜視図、図9(b)は2流体ノズルの詳細断面図である。2流体ジェット洗浄機44は、気体と液体とを導入してミストMを噴射する2流体ノズル442を有している。
2流体ノズル442は、気体Gを導入する気体導入流路442aと液体Lを導入する液体導入流路442bとが形成されると共に、両流路442a、442bが内部で1本になってミスト噴出流路442cが形成されている。気体導入流路442aと液体導入流路442bとが接続する角度や位置は図示の例に限らず、両流路442a、442bを直角以外の角度でもって接続してもよく、気体導入流路442aの内部に液体導入流路442bが存在する二重管のように形成してもよい。気体Gには、窒素やその他の不活性ガスが用いられる。液体Lには、典型的には炭酸ガス溶解水等の研磨パッド10の帯電を防止することができる物質を用いるが、各種の洗浄プロセス向調合液等の研磨パッド10の洗浄に使用可能な薬液を用いてもよい。
2流体ノズル442は、気体導入流路442aに所定の流量の気体Gを、液体導入流路442bに所定の流量の液体Lを同時に流すことでミスト噴出流路442cを流れるミストMをミスト噴射口442hから高速で噴射できるように構成されている。2流体ノズル442は、ミスト噴射口442hが研磨パッド10に対向するように、研磨パッド10の表面と平行に揺動可能な揺動アーム443に取り付けられている。揺動アーム443は、研磨パッド10の表面に対して垂直の方向に移動可能な昇降軸444に取り付けられている。この洗浄時に、アトマイザは、純水や薬液等を研磨パッド10の表面に供給することができる。
次に、2流体ジェット洗浄機44の作用を説明する。研磨パッド10を回転させて、まず研磨パッド10の両面にアトマイザから薬液を供給し、薬液洗浄を行う。次に、2流体ノズル442を研磨パッド10中心の上方に移動する。このとき2流体ノズル442の先端(ミスト噴射口442h部分)が研磨パッド10の表面WAから約2〜10mmの間隔となるように、2流体ノズル442を配置する。
2流体ノズル442を研磨パッド10上方の所定の位置に配置したら、気体導入流路442aに気体Gを、液体導入流路442bに液体Lを、それぞれ導入する。気体Gと液体Lを同時に流すことで、研磨パッド10の表面からパーティクルを除去できるミストMをミスト噴射口442hから噴射することができる。ミストMの噴射を開始したら、2流体ノズル442が所定の速度で研磨パッド10の中心から研磨パッド10外周端まで移動し、再び研磨パッド10の中心に戻ってくる。2流体ジェット洗浄機44では、ミストMの噴出力によりパーティクルを跳ばして洗浄する。また、2流体ノズル442が移動する所定の速度は、研磨パッド10の回転速度に応じて決定するとよい。この2流体ノズル442の移動により、研磨パッド10の表面WA全体からパーティクルを除去する。
2流体ジェット洗浄では、2流体ノズル442をセットした後すぐに洗浄を開始することができ、イニシャライズ時間が不要となる。このように、高速のミストMで研磨パッド10の表面WAを洗浄すると、研磨パッド10表面に形成された凹部内にある塵を除去す
ることができる。
なお、上記の(i)、(ii)、(iii)、いずれの場合においても、供給する洗浄液もしくはキャリアガスの圧力、流量もしくはそれら両方を研磨パッド洗浄ステップにおいて、基板洗浄ステップよりも増加させることで、より効果的に研磨パッド洗浄が可能になる。
なお、通常、研磨パッドはウェハWよりも大きい場合が多く、また発生した超音波やキャビテーションの微小気泡は供給部からの距離に応じて減衰・減少するため、研磨パッド全面に一度に到達させることが困難な場合がある。
従って、研磨パッド全面にこれらの作用を施す場合には、少なくとも研磨テーブルの半径方向にこれらの作用を有する洗浄手段を複数配置し、研磨テーブルを回転させながらこれら複数の洗浄手段より洗浄液を用いて洗浄するか(ケース1)、洗浄手段を研磨パッド全面もしくは半径方向に移動可能なアームに搭載し、研磨パッドの洗浄の際に、研磨テーブルを回転させながら、本アームを研磨テーブルに対して相対運動させる方法(ケース2)がある。ケース1は研磨パッド表面を半径方向に同時に洗浄を行うことが可能であり、洗浄時間の短縮になる。また、ケース2はケース1のように研磨パッド全面をカバーする必要が無いため、使用する洗浄液が前者よりも少なく研磨パッド全面の洗浄が可能である。なお、本アームの相対運動については、研磨テーブル半径方向の運動が望ましく、その方式としては直線運動、円弧運動、往復動があり、またこれらを組合わせても良い。
また、これらの洗浄手段を同一種類もしくは多種類で複数搭載する場合は、その少なくとも1つの洗浄手段について、洗浄液もしくはキャリアガスの圧力、流量もしくはそれら両方を研磨パッド洗浄ステップにおいて、基板洗浄ステップよりも増加させることで、より効果的に研磨パッド洗浄が可能になる。
次に、上記のように構成された基板処理装置の動作、すなわち、本発明によるポリッシング方法を説明する。
以下の動作は、制御部5によって制御される。ウェハカセット20に設置されたウェハWを搬送ロボット22によって取り出す。ウェハWは、このリフタ11を介して搬送ロボット22から第1リニアトランスポータ6に渡される。
ウェハWは、第1リニアトランスポータ6によって研磨ユニット3A,3Bに搬送される。上述したように、第1研磨ユニット3Aのトップリング31Aは、トップリングヘッド60のスイング動作により研磨位置と第2搬送位置TP2との間を移動する。したがって、第2搬送位置TP2で、トップリング31AへウェハWが受け渡される。
トップリング31Aを第2搬送位置TP2に移動した後、図10の研磨剤前供給ステップS1、すなわち、ウェハWが研磨パッド10に接触する前に研磨剤を供給するステップを行う。このステップは、後述する研磨パッド洗浄ステップ後に、研磨パッド10上に残留した洗浄残渣及び洗浄液自身を研磨剤に置換することを目的とする。具体的には、ウェハWの研磨前に(すなわち、ウェハWが研磨パッド上に無い状態で)研磨テーブル30Aを回転させながら、研磨剤供給ノズル32Aによって研磨剤を供給する。
所定時間研磨剤を供給し、研磨パッド上に残留した残渣及び洗浄液の、研磨剤への置換が完了した後、ウェハWをトップリング31Aに接触させる。
ウェハWがトップリング31Aに接触したらトップリング31A内を負圧にし、ウェハWをトップリング31Aに吸着してトップリングでウェハを保持する。トップリングを移動させて、トップリングに保持したウェハWを研磨テーブル30A上に移動させて、トップリング31Aを所定の回転速度で回転させ、ウェハWを研磨テーブル30A上の研磨パッドに接触させ、さらにトップリング31A内を正圧にして所定の圧力まで上昇させる。
こうして、トップリング31Aに保持されたウェハWを研磨パッド10に押圧し、所定の圧力まで上昇したら研磨剤供給ノズル32Aから研磨テーブル30Aに研磨剤の供給を開始し、同時に研磨テーブル30A及びトップリング31Aを所定の回転速度で回転させ、トップリング31Aと研磨テーブル30Aを相対運動させて、ウェハWの表面を研磨する研磨ステップ(図10のステップS2)を行う。
ウェハWの表面の研磨は、ウェハW上に形成される配線の状況等に応じて所定量行う。研磨する所定量は、例えば、研磨テーブル30A及びトップリング31Aの回転速度並びに研磨テーブル30Aの状態等に応じた研磨時間によって調整する。あるいは、ウェハW表面に形成された金属膜の残膜厚を検出できる渦電流式モニタや透過膜厚を検出できる光学式モニタで研磨される膜の状況を検出しながら研磨量を調整する制御、もしくは、研磨テーブル30Aの回転トルクを検出する研磨テーブル電流から研磨状況を把握する制御等の手段によって研磨する量を調整してもよい。ウェハWの表面を所定量研磨したら、研磨剤供給ノズル32Aからの研磨剤の供給を停止し、ステップS2が終了する。
また、ウェハWの研磨は研磨装置30Bで行ってもよく、研磨装置30Aで研磨後に研磨装置30Bで研磨するように2段階で行ってもよい。2段階で研磨を行うと、異なる粗さの研磨パッド又は砥石を用いて、研磨時間を短縮しつつウェハWの表面をきめ細かく仕上げることができる。また、研磨装置30A及び/又は研磨装置30Bと、研磨装置30C及び/又は研磨装置30Dとで2枚のウェハWを並行して処理して単位時間あたりの処理枚数を増やしてもよい。
研磨後に、引き続きトップリング及び研磨テーブルを回転させたまま、ウェハW及び研磨テーブル30Aを相対運動させながら、洗浄手段により洗浄する基板洗浄ステップ(図10のステップS3)を行う。基板洗浄ステップでは、研磨パッド10上に、洗浄手段(アトマイザ34Aもしくは研磨剤供給ノズル32A)で洗浄液を吹き付けることにより、ウェハWを洗浄する。基板洗浄ステップでは、研磨後にウェハWの表面(被研磨面)に存在する研磨剤を、洗浄手段により供給された洗浄液にて除去する。ここでの洗浄液は純水(DIW(De-Ionized Water))でも良いが、薬液を使用しても良い。本発明における洗浄手段(すなわち洗浄液供給手段)は、アトマイザ34Aもしくは研磨剤供給ノズル32Aのいずれか一方、もしくは両方である。すなわち、洗浄手段として、アトマイザ34Aもしくは研磨剤供給ノズル32Aのいずれか一方のみを用いるか、もしくは両方を同時に用いることができる。
洗浄液供給手段(研磨剤供給ノズル32A)は、既述のように、研磨剤供給ノズルの1ラインから、洗浄液としての薬液を供給することができ、また、他の1ラインからコンディショニング時のコンディショニング水として使用されるDIWを洗浄液として供給することができる。アトマイザは、アトマイザとして用いる時の洗浄液であるDIWを供給することができ、またコンディショニング時のコンディショニング水として使用されるDIWを洗浄液として供給することができる。
なお、研磨ステップ終了時に、研磨パッド10上には多量の研磨剤が存在しており、基板洗浄ステップS3の開始時に供給される多量の洗浄液により研磨剤が希釈されることにより、研磨砥粒の凝集が生じることがある。この凝集砥粒による被研磨面のダメージを抑制することを目的として、 基板洗浄ステップS3に移行する前に、研磨剤を供給した状態で研磨圧力を下げる、研磨テーブル回転数を下げる等を行っても良い。
ステップS3の終了後、トップリング31A内を負圧にしてウェハWをトップリング31Aに吸着する。そして、トップリング31Aを上昇させてウェハWを研磨テーブル30Aから離し、ウェハWを第2搬送位置TP2上に載置する。研磨及び洗浄が終わったウェ
ハWは、第1研磨ユニット3Aから搬送機構により、次の処理工程(通常の洗浄部(図示しない)でのウェハWの洗浄工程、又は研磨テーブル30A以外の研磨テーブルでの研磨工程)に送られる。
次に、ウェハWが研磨パッド10上に無い状態で、研磨テーブル30Aを回転させながら研磨パッド10を既述の洗浄手段により洗浄する研磨パッド洗浄ステップ(図10のステップS4)を行う。
研磨パッド洗浄ステップでは、研磨パッド10上に残留した研磨剤及び研磨後の研磨生成物を、洗浄手段により供給された洗浄液にて除去する。洗浄手段として、アトマイザ34Aもしくは研磨剤供給ノズル32Aのいずれか一方のみを用いるか、もしくは両方を同時に用いることができる。洗浄液は、DIWを基本的に用いる。場合によっては、適当な薬液を使用しても良い。ウェハWが研磨パッド10上に無い状態で研磨テーブル30Aを回転させながら、洗浄液を供給する。
このように、本発明では、ウェハWを一枚研磨するごとに、必ず、研磨パッド洗浄ステップを行う。なお、基板洗浄ステップにおける洗浄手段と、研磨パッド洗浄ステップにおける洗浄手段は同一のものでよく、例えば、アトマイザを用いる。但し、洗浄手段は、アトマイザ及び場合によっては研磨剤供給手段を用いることができる。研磨剤供給手段を用いる場合は、研磨剤供給手段からコンディショニング水を出して洗浄する。アトマイザ及び研磨剤供給手段は、1つの装置とすることもできる。別々の装置である場合、基板洗浄ステップでは研磨剤供給手段からのコンディショニング水のみにより洗浄することができる。また、本ステップの一部の時間(例えば本ステップの前半)、もしくは基板洗浄ステップと研磨パッド洗浄ステップの間に研磨パッドのコンディショニングを実施しても良い。
研磨パッド洗浄ステップS4が終了した後、研磨剤前供給ステップS1に戻り、ステップS1からステップS4を繰り返す。
次に、基板洗浄ステップでは、洗浄手段から洗浄液を第一の圧力、又は第一の流量の条件にて供給して、ウェハWを洗浄し、研磨パッド洗浄ステップでは、洗浄手段から洗浄液を第二の圧力、又は第二の流量の条件にて供給して、ウェハWを洗浄すること(アトマイザ流量可変にする理由)について説明する。
この手順は、基板洗浄ステップや研磨パッド洗浄ステップにおいて、特にアトマイザを使用することを想定した場合に適用される。大流量のDIWノズルによる研磨パッド洗浄を行うことができるアトマイザを使用する場合、アトマイザからのDIW供給流量が増加するとスクラッチ数が減少する。これは研磨パッド洗浄の観点からは良いものの、一方で基板洗浄ステップにおいてDIW供給流量が増加すると、アトマイザからの供給される大流量のDIWにより、研磨ステップまでで使用していた研磨剤が飛散し、トップリング等の研磨部内の機器に多量の研磨剤が付着する。この飛散した研磨剤は次の研磨において研磨パッド表面上に脱落して、スクラッチの発生に繋がる場合がある。従って、基板洗浄ステップと研磨パッド洗浄ステップとで使用する洗浄液流量を可変とすることで、研磨剤の飛散防止と研磨パッド洗浄の両者の効果を上げることができる。具体的には、基板洗浄ステップでは研磨剤の飛散の防止を考慮して、より少ない流量にてウェハWの洗浄を実施し、研磨パッド洗浄ステップで大流量の洗浄液にて研磨パッド洗浄を行う。アトマイザ流量と欠陥数の関係を表すデータを図11に示す。図11において、縦軸は欠陥数、横軸は洗浄液流量を示す。基準(研磨パッド洗浄ステップ)となる場合の流量よりも30%流量を減らすことにより、基板洗浄ステップでは、欠陥数が半分以下に低減する。
次に、基板洗浄ステップ、又は研磨パッド洗浄ステップにおいて、洗浄手段と研磨テー
ブルとの相対的な速度を0.6m/sec以上、2.5m/sec以下とすること(研磨パッド洗浄等において研磨テーブルの回転数を設定する理由)について、図12〜14により説明する。
例えば、図12に図示するような洗浄手段510(アトマイザ)においては、研磨テーブル回転数が大き過ぎる場合(図12(b))、各ノズルから供給される洗浄液の軌跡512,514は、研磨テーブル回転数が小さい場合(図12(a))と比較して、より細く、線状となり、研磨パッド全面をカバーすることができない。また、基板洗浄ステップにおいては、研磨パッド洗浄後の洗浄廃液516,518が、図12(b)に示す洗浄廃液518のように、ウェハWを保持するトップリング31Aまで届いてしまい、洗浄廃液中の研磨剤や研磨生成物によるウェハ表面へのダメージが生じる。
すなわち、低研磨テーブル回転数のときは、洗浄手段から出た洗浄液は広がりやすい。その結果、短距離で研磨パッド前面に広がる。洗浄液の流れが研磨テーブルの回転の影響を受けにくく、研磨テーブル外への洗浄液廃液の排出が容易になる。高研磨テーブル回転数のときは、洗浄手段から出た洗浄液は広がるまでに距離が必要である。洗浄液の流れが研磨テーブルの回転数の影響を受け、ウェハWに到達してしまい、ウェハ表面へのダメージが生じる。また、図13に示すように、研磨テーブル回転数が大きい場合、研磨テーブル回転による回転上流側からの洗浄液の戻りが大きくなることで、洗浄液膜厚が増加する。よって洗浄液の研磨パッド表面への作用力が低減する。
しかしながら、図13に示す低研磨テーブル回転数の場合よりもさらに、研磨テーブル回転数が小さい場合には、ノズルから供給された洗浄液の研磨テーブル回転による排出効果が小さくなり、研磨パッド表面上への洗浄液が過多となることで、研磨パッド上での洗浄液の液膜が、再び厚くなり、よって洗浄液の研磨パッド表面への作用力が低減する。従って、研磨テーブル回転数が大きすぎる場合も、小さすぎる場合も、洗浄液の研磨パッド表面への作用力が低減する。
上記の範囲(洗浄手段と研磨テーブルとの相対的な速度を0.6m/sec以上、2.5m/sec以下)であれば、これらの影響なく、研磨パッド表面の洗浄が可能となり、研磨パッド中に補足された研磨剤残渣や研磨生成物が効率よく除去される。図14は、このような場合における研磨テーブル回転数と欠陥数の関係を表すデータを示す。図14において、縦軸は欠陥数、横軸は研磨テーブル線速度(洗浄手段と研磨テーブルとの相対的な速度)を示す。
次に、研磨パッド洗浄ステップにおいて、トップリング、コンディショナ、研磨剤供給手段、及びアトマイザの洗浄も実施すること(研磨パッド洗浄時における研磨部構成機器の洗浄)について、図15、16により説明する。通常これら構成機器はウェハWの研磨後のインターバルや非研磨時において、図15及び16で示すような洗浄ノズルを用いて洗浄を行うが、本洗浄を研磨パッド洗浄ステップ以外にて実施する場合、このときの洗浄残渣が研磨パッド10上に、飛散及び脱落することで、研磨パッド洗浄が不十分になる場合がある。本構成はこれを防止することを目的としており、研磨パッド洗浄中に、研磨部を構成する少なくとも1つの機器の洗浄を実施することで、仮に洗浄ノズルによる機器の洗浄にて、洗浄液残渣が飛散・脱落してもこれを研磨パッドの洗浄と共に除去することが可能である。
図15(a)は、研磨剤供給手段32Aに設けられた研磨剤供給手段用洗浄ノズル610を示し、図15(b)は、アトマイザ34Aに設けられたアトマイザ用洗浄ノズル612を示す図である。研磨剤供給手段用洗浄ノズル610は、揺動軸102の上部に配置された2つの洗浄ノズル610Aを含み、各ノズルは、互いに斜め方向にずらして配置され、パイプアーム101の先端部と根元部をそれぞれ洗浄する。アトマイザ用洗浄ノズル612は、揺動軸94の上部に配置された2つの洗浄ノズル612Aを含み、各ノズルは、
上下方向に配置され、アーム90の先端部と根元部をそれぞれ洗浄する。
図16は、トップリング、及びコンディショナに設けられたトップリング用洗浄ノズル、及びコンディショナ用洗浄ノズルを示す。コンディショナ用洗浄ノズル614は、コンディショニング部材86を洗浄するためのコンディショナ用洗浄ノズル614Aと、コンディショニング部材86の上部にあるその他のコンディショニング用部材を洗浄するためのコンディショナ用洗浄ノズル614B、614Cとを含む。トップリング用洗浄ノズル616は、トップリング31Aを洗浄するためのトップリング用洗浄ノズル616Aと、トップリング31Aの上部にあるその他のトップリング用部材を洗浄するためのトップリング用洗浄ノズル616B、616Cとを含む。
次に、研磨剤前供給ステップにおいて、洗浄手段と研磨テーブルとの相対的な速度は1.5m/sec以上、4m/sec以下であること(研磨剤前供給ステップでの研磨テーブルの回転数の設定)について説明する。
研磨パッド洗浄後には研磨パッド上に洗浄残渣や洗浄液自身が多量に残留しており、この状態で次のウェハWの研磨を実施する際、残留洗浄液による研磨剤の希釈により研磨砥粒の凝集が生じ、凝集した砥液成分による欠陥が発生する。よって本ステップは事前にこれら洗浄残渣や洗浄液を研磨剤に置換することで、欠陥発生を抑制することを目的としている。但し、研磨テーブルの回転数が低回転の場合、洗浄液と研磨剤との置換が遅くなることに加え、研磨パッド上に残留した洗浄液による研磨剤の希釈が生じ、研磨砥粒の凝集量が増加する場合がある。従って、本ステップでの研磨テーブル回転数は大きい方が良いが、逆に研磨テーブル回転数が大きすぎると置換後に研磨パッド上に供給された研磨剤自身も排出されてしまい、研磨開始時のウェハWの研磨速度へ悪影響を及ぼす可能性がある。従って、上記範囲にて研磨剤を供給することで、洗浄液の排出促進による研磨剤の希釈、更には研磨砥粒の残留洗浄液による凝集を防止し、かつ一定量の研磨剤を研磨パッド上に保持することで研磨開始時の研磨速度の低下を起こすことなく、研磨を開始することが可能である。図17は、このような場合における研磨テーブル回転数と欠陥数の関係を表すデータを示す。図17において、縦軸は欠陥数、横軸は研磨テーブル線速度(洗浄手段と研磨テーブルとの相対的な速度)を示す。
また、研磨剤前供給ステップの前に、研磨剤を供給しないで研磨テーブルのみを回転させて、研磨剤を供給する前に、研磨パッド上に存在する洗浄液及び洗浄後の廃液を除去するステップを更に有しても良い。
本洗浄液除去ステップの導入により、これらの問題の原因である研磨パッド洗浄後の研磨パッド上の洗浄残渣や洗浄液自身の排出が促進され、その後に行う研磨剤前供給ステップにおいて、研磨剤の砥粒成分がより凝集されることなく、洗浄液と研磨剤との置換が可能となる。
以上説明したように、本発明により、研磨パッド表面の高効率な洗浄が可能であり、高効率な研磨が可能な研磨パッド表面状態を維持することも可能となり、従って研磨パッド表面に蓄積した研磨剤や研磨生成物の残渣によるウェハ表面への欠陥数を増加させることなく、研磨を行うことが可能となる。
10 研磨パッド
3A 第1研磨ユニット
30A,30B,30C,30D 研磨テーブル
31A,31B,31C,31D トップリング
32A,32B,32C,32D 研磨剤供給ノズル
33A,33B,33C,33D コンディショナ
34A,34B,34C,34D アトマイザ
W ウェハ

Claims (10)

  1. 基板を保持するトップリングと、
    前記基板を研磨する研磨パッドが装着された研磨テーブルと、
    前記研磨パッドに研磨剤を供給する研磨剤供給手段と、
    前記研磨パッドのコンディショニングを実施するコンディショナと、
    前記基板及び前記研磨パッドを洗浄する洗浄手段とを含む基板処理装置を用いて、前記トップリングに保持した前記基板を研磨するポリッシング方法において、
    (A)前記基板が前記研磨パッドに接触する前に、前記研磨剤供給手段によって前記研磨パッドに前記研磨剤を供給する研磨剤前供給ステップと、
    (B)前記トップリングに保持された前記基板を前記研磨パッドに押圧し、前記研磨剤供給手段によって前記研磨剤を供給しながら、前記トップリングと前記研磨テーブルを相対運動させて、前記基板を研磨する研磨ステップと、
    (C)研磨後に前記基板及び前記研磨テーブルを相対運動させながら、 前記洗浄手段により前記基板を洗浄する基板洗浄ステップと、
    (D)前記基板が前記研磨パッド上に無い状態で、前記研磨テーブルを回転させながら前記研磨パッドを前記洗浄手段により洗浄する研磨パッド洗浄ステップとを含む、ことを特徴とするポリッシング方法。
  2. 前記基板洗浄ステップでは、前記洗浄手段から洗浄液を第一の圧力、又は第一の流量の条件にて供給して、前記基板を洗浄し、
    前記研磨パッド洗浄ステップでは、前記洗浄手段から洗浄液を第二の圧力、又は第二の流量の条件にて供給して、前記基板を洗浄することを特徴とする請求項1記載のポリッシング方法。
  3. 前記第二の圧力が前記第一の圧力よりも大きい、及び/又は前記第二の流量が前記第一の流量よりも多いことを特徴とする請求項2記載のポリッシング方法。
  4. 前記基板洗浄ステップ、又は前記研磨パッド洗浄ステップにおいて、前記洗浄手段と前記研磨テーブルとの相対的な速度は0.6m/sec以上、2.5m/sec以下であることを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載のポリッシング方法。
  5. 前記研磨パッド洗浄ステップの一部の時間、もしくは前記基板洗浄ステップと前記研磨パッド洗浄ステップの間に、前記コンディショナにより前記研磨パッドのコンディショニングを実施することを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載のポリッシング方法。
  6. 前記研磨パッド洗浄ステップにおいて、前記トップリング、前記コンディショナ及び前記研磨剤供給手段の洗浄も実施することを特徴とする、請求項1から5までのいずれかに記載のポリッシング方法。
  7. 前記研磨剤前供給ステップにおいて、前記洗浄手段と前記研磨テーブルとの相対的な速度は1.5m/sec以上、4m/sec以下であることを特徴とする請求項1から6までのいずれかに記載のポリッシング方法。
  8. 前記研磨剤前供給ステップの前に、前記研磨剤を供給しないで前記研磨テーブルのみを回転させて、前記研磨パッド上に存在する前記洗浄液及び洗浄後の廃液を除去するステップを更に有することを特徴とする請求項7記載のポリッシング方法。
  9. 前記被研磨物洗浄ステップで用いられる前記洗浄手段と、前記研磨パッド洗浄ステップ
    で用いられる前記洗浄手段は、異なることを特徴とする請求項1から8までのいずれかに記載のポリッシング方法。
  10. 前記研磨剤供給手段を前記洗浄手段として用いることを特徴とする請求項1から9までのいずれかに記載のポリッシング方法。
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